JP3058361U - ハンドバックの手ひも取り付け構造 - Google Patents

ハンドバックの手ひも取り付け構造

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JP3058361U
JP3058361U JP1998008404U JP840498U JP3058361U JP 3058361 U JP3058361 U JP 3058361U JP 1998008404 U JP1998008404 U JP 1998008404U JP 840498 U JP840498 U JP 840498U JP 3058361 U JP3058361 U JP 3058361U
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正寿 小川
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株式会社ルサックアダム
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バッグ本体に各種の手ひもを交換して取り付け
ることができるハンドバック。 【解決手段】バッグ本体12は前側の表面部21と後側
の裏面部22と両者の周囲を結合する側マチ部26、2
7と底マチ部とから構成されて上方が開口した袋状をし
ており、裏面部22の上端には上マチ部23と蓋部24
を延長して連結してあり、蓋部24と上マチ部23は表
面部21に被すことができるように柔軟性を持たせてあ
り、表面部21の表側と蓋部の裏側にはそれぞれが着脱
自在に係合する止め金具30、31を固着してあり、手
ひも13は細長い帯状をした形状をしており、その両端
には相互に着脱自在に結合して環状形を形成できる係合
金具35、36、37、38を固着してあり、係合金具
35、36、37、38によって手ひも13を環状に形
成して、この環状形となった手ひも13を上マチ部23
の裏側に通すことでバッグ本体12に手ひも13を取り
付けることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ハンドバックに関し、特に手ひもをバッグ本体に自由に取り替えて 使用する事が出来るハンドバックの手ひも取り付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、女性が小物や化粧品等を入れて持ち運ぶためにハンドバックが用い られている。このハンドバックには各種の形状や構造のものが知られている。こ れらのハンドバックは、皮革、ビニール、ナイロン、布、プラスチック等の各種 の素材を材料とし、袋状や箱状などの本体を形成し、本体に手ひもを取り付けた 構成となっている。この手ひもを手で吊り下げたり、肩から下げたりしてハンド バックを使用することができ、外形に大小の相違はあっても大きな構造上の変化 は余りないものであった。
【0003】 このハンドバックを女性(或いは男性)が持ち歩く場合には、その使用目的や 使用場所に応じて、収納部分の容積の大小、手ひもの長さの長短のようにそれぞ れの用途によって使い分けている。このハンドバックの使い分けでは、一人の使 用者は複数種類のハンドバックを予め用意しておき、その日の使用目的に対応し たものを選択するのが通例である。従来のハンドバックは、手ひもはバッグ本体 に縫い付けたり、鳩目等の金具で固定してあるのが通常であり、両者は取り外す ことができないものであった。バック本体の容積が同じであっても、手ひもの長 さを長短に変更したり、他の種類の手ひもに変更することはできないものであっ た。このため、使用する目的に合わせて、手ひもとバック本体の種類を組み合わ せた複数個のハンドバックを用意しておかなけらばならなかった。一般家庭で使 用目的のために複数のハンドバックを保管するとなれば、保管場所が嵩張るもの であり、さらには、それらを買い求めなければならず、費用がはることになった 。
【0004】 このような欠点を解消するため、一つのバック本体に対して複数種類の手ひも を着脱自在に取り替えることができるならば、手ひもの長さやその材質を変更す ることができ、使用する用途に対応した各種のハンドバックを組み立てることが できる。このため、従来でも、バック本体に対して複数種類の手ひもを用意し、 手ひもを取り替えることで組み合わせを変更し、各種の使用目的に合わせること ができるハンドバックも製作されている。だが、従来の組み合わせ型のハンドバ ックでは、バック本体と手ひもにそれぞれ結合金具を取り付け、バック本体と手 ひもを着脱自在に取り付けることができる構成であった。この構成では、結合金 具はバック本体の外部に露出することになり、この結合金具が金属色であるため 見栄えが悪いものであった。また、結合金具の形状が比較的大きいためにハンド バックとしての自然なデザインを維持できないものであった。このため、手ひも をバック本体に着脱できるハンドバックは、機能的なデザインのものには利用す ることができるが、フォーマルなデザインのものには応用出来にくいものであっ た。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案はこのような実情に鑑み、複数種類の手ひもをバック本体に対して自由 に組み合わせを変更することができ、手ひもとバック本体に結合金具等を露出さ せず、外観上からは通常のフォーマルなハンドバックと同じデザインとすること ができるハンドバックの手ひも取り付け構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、内部に収納部分を形成したバッグ本体と、細長い形状をした手ひも とから成り、バッグ本体に手ひもを交換して取り付けることができるハンドバッ クにおいて、バッグ本体は前側の表面部と後側の裏面部と両者の周囲を結合する 側マチ部と底マチ部とから構成されて上方が開口した袋状をしており、裏面部の 上端には上マチ部と蓋部を延長して連結してあり、蓋部と上マチ部は表面部に被 すことができるように柔軟性を持たせてあり、表面部の表側と蓋部の裏側にはそ れぞれが着脱自在に係合する止め金具を固着してあり、手ひもは細長い帯状をし た形状をしており、その両端には相互に着脱自在に結合して環状形を形成できる 係合金具を固着してあり、係合金具によって手ひもを環状に形成して、この環状 形となった手ひもを上マチ部の裏側に通すことでバッグ本体に手ひもを取り付け ることを特徴とするものである(請求項1)。
【0007】 本考案は、内部に収納部分を形成したバッグ本体と、細長い形状をした手ひも とから成り、バッグ本体に手ひもを交換して取り付けることができるハンドバッ クにおいて、バッグ本体は前側の表面部と後側の裏面部と両者の周囲を結合する 側マチ部と底マチ部とから構成されて上方が開口した袋状をしており、裏面部の 上端には上マチ部と蓋部を延長して連結してあり、蓋部と上マチ部は表面部に被 さるように柔軟性を持たせてあり、表面部の表側と蓋部の裏側にはそれぞれが着 脱自在に係合する止め金具を固着し、上マチ部の裏側には手ひもを挿通する一対 の通し輪を左右に間隔を置いて固定してあり、手ひもは細長い帯状をした形状を しており、その両端には相互に着脱自在に結合して環状形を形成できる係合金具 を固着してあり、手ひもの一方の端部を一方の通し輪に挿通し、手ひもの他方の 端部を他方の通し輪に挿通し、両通し輪の間で手ひものそれぞれの係合金具を係 合させ、係合金具によって手ひもを環状に形成して、この環状形となった手ひも の中央部分を上マチ部の表面側に露出させることでバッグ本体に手ひもを取り付 けることを特徴とするものである(請求項2)。
【0008】 本考案は、前記手ひもは、細長いベルト状をしており、その両端にはそれぞれ 一対の係合金具を固着させたことを特徴とするものである(請求項3)。
【0009】 本考案は、前記手ひもは、手で握る中央部分にはその表面に毛皮を露出させた 毛皮部とし、毛皮部の両端にはベルト状をした通しひも部をそれぞれ連結し、そ れぞれの通しひも部にはそれぞれ一対の係合金具を固着させたことを特徴とする ものである(請求項4)。
【0010】 本考案は、前記手ひもは、手で握る中央部分は細長い金属製の握り部とし、こ の握り部の両端には直角方向に細長い金属製の吊り下げ部を結合し、各吊り下げ 部のそれぞれの先端には柔軟性のある通しひも部を連結し、それぞれの通しひも 部にはそれぞれ一対の係合金具を固着させたことを特徴とするものである(請求 項5)。
【0011】 本考案は、前記係合金具は、一方は径大なダボを有するダボ金具であり、他方 はダボを開口に挿入でき、その開口内でダボを弾性力で挟持することができるバ ネ金具であり、ダボ金具とバネ金具によりホック金具を構成させたことを特徴と するものである(請求項6)。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の一実施の形態を図面により説明する。図1は本考案の一実施の 形態を示す、ハンドバック11の外観を示すものである。この実施の形態におけ るハンドバッグ11は、例えば革を素材として制作されており、バッグ本体12 と手ひも13の大きな部材から構成されている。このバッグ本体12と手ひも1 3は分離して、自由に着脱することができ、その着脱の機構は後述する。このバ ッグ本体12は、その下部の大部分が袋状に構成されていて、その袋状の上部は 開口している(図1では開口部は露出していない)。そして、バッグ本体12の 裏面から前側に共生地が帯状に延長していて、この共生地がバッグ本体12の前 面に垂れ下がっていて、開口部を覆うことで塞いでいる。
【0013】 このバッグ本体12の前側の皮革と後側の皮革との間には両者を連結するマチ の部分があり、後側の皮革はそのまま前側の皮革に覆い被さるように配置してあ る。このバッグ本体12の後側の皮革が円弧形に曲げられた頂部の両側の下面か らは、細長い革製の手ひも13がそれぞれ引き出されていて、手ひも13がバッ グ本体12の上部で丸く輪を描いて連結されている。このような外観のため、バ ッグ本体12の外観は従来から用いられている手ひもをバックに縫い付けた形状 をしている。この外観からは、手ひも13をバッグ本体12から取外して、他の 機能のひもと交換して取り付けることができる、とは予想することができない。 そして、この輪状になった手ひも13を手に掛けることで、バッグ本体12ごと ハンドバッグ11を持ち上げることができ、通常のハンドバックと同じ機能を果 している。
【0014】 図2は、前述したバッグ本体12の構造を示しており、図1で示した裏面から 延長して前側に垂れ下げたカバー部分を持ち上げ、カバー部分の内面に隠されて いる構造を示している。このバッグ本体12は、表面部21と覆い部25と側マ チ部26、27と底マチ部(図示せず)に大きく分けられ、それぞれは皮革で製 造されている。この表面部21はバッグ本体12の表側に配置してあるもので、 芯材を縫い込んだやや正方形状をしている。この表面部21の両側及び下面の裏 側には、柔軟性のある皮革を材料とした側マチ部26、27及び底マチ部(図示 せず)を縫い付けてある。この側マチ部26、27及び底マチ部(図示せず)の 反対側には、芯材を縫い込んだやや正方形状をした裏面部22を縫い付けてある 。この裏面部22の外形は、前述の表面部21とほぼ同じ面積に設定してある。 このように、表面部21、裏面部22、側マチ部26、27及び底マチ部(図示 せず)を縫い合わすことにより、上部が開口した袋状の構造が形成される。
【0015】 さらに、裏面部22の上端には、裏面部22の左右の幅と同じ幅で横に細長い 上マチ部23を連続してあり、上マチ部23の上端には裏面部22の左右の幅と 同じ幅で、表面部21の面積よりも小さい面積の蓋部24を連続してある。これ ら裏面部22、上マチ部23、蓋部24の表面は一枚の皮革で形成されていて、 裏面部22、上マチ部23、蓋部24によって覆い部25が構成されている。裏 面部22、上マチ部23、蓋部24は同一の素材であり、上マチ部23、蓋部2 4を図2中で手前側に倒すことにより、上マチ部23は側マチ部26と27の間 の空間を覆うことになり、蓋部24は表面部21の前面の大部分を覆うように密 着することができる。こうの動作により、側マチ部26と27で形成されたバッ グ本体12の上部開口を閉鎖し、内部に収納した小物などが外に落ちないように している。
【0016】 次に、日常でハンドバッグ11を使用している際には表面には露出せず、上マ チ部23によって隠されている裏面に、手ひも13を取り付けるための構成が設 けられている。上マチ部23の裏面(図2では手前側に露出している)の左右に は、一対の通し輪28と29を取り付けてある。これらの通し輪28と29は、 幅の狭い細長い皮革で形成されたものであり、各通し輪28と29の両端を上マ チ部23の内部に埋め込み、上マチ部23に通し輪28と29の両端を縫い付け て固定してある。それぞれの通し輪28、29は断面がやや『コ』の字形の開口 を有していて、各開口が一直線となるように配置してある。この通し輪28、2 9によって形成された『コ』の字形の開口では、その左右の幅は手ひも13の幅 よりも少し大きく設定してあり、その高さは手ひも13の厚みよりも少し大きく 設定してある。
【0017】 そして、表面部21のやや中央には、鉄等の吸磁性のある材料で作られ、その 中央に凹みを形成したメス止め金具30を固定してある。また、蓋部24の裏面 の下部(図2においては手前側の上部)には、磁石を内蔵し、その中央に突起を 形成したオス止め金具31を固定してある。このメス止め金具30とオス止め金 具31は一対になってマグネット金具と呼ばれ、オス止め金具31がメス止め金 具30に吸着することで両者が連結し、蓋部24が表面部21より容易に取り外 れないように保持することができる。このオス止め金具31をメス止め金具30 に吸着させた後で、少し強い力で引くと両者は磁力に逆らって外すことができ、 蓋部24を上方に大きく開口させることができる。通常にハンドバッグ11を使 用しているときは、オス止め金具31がオス止め金具30に吸着していて、表面 部21から蓋部24が離れないように維持している。
【0018】 次に、図3は、図1で示した手ひも13の構成を示すものである。この手ひも 13は細長い皮革の両側を縫い合わせたベルト状をしており、その両端は半円形 に切断して形成してある。この手ひも13の一端(図3中左側)には一対のダボ 金具35と36が間隔をおいて固着してあり、各ダボ金具35、36の半球形を したダボは手ひも13の外側に向けて突出してある。各ダボ金具35、36を手 ひも13に固定するには、ダボ金具35、36の基部を手ひも13に貫通させ、 ダボ金具35、36の基部に手ひも13の裏側から足金具(図示せず)をかしめ 合わせることで手ひも13に挟持させてある。さらに、手ひも13の他端(図3 中右側)には一対のバネ金具37、38が間隔を置いて固着してあり、各バネ金 具37、38の凹部は手ひも13の内側に向けてある。各バネ金具37、38を 手ひも13に固定するには、バネ金具37、38の基部を手ひも13に貫通させ 、バネ金具37、38の基部に手ひも13の表側から頭金具39、40をかしめ 合わせることで手ひも13に挟持させてある(図3では、手ひも13の他端の表 面は鎖線により示してある)。
【0019】 このバネ金具37、38は、その中央に円形の凹部を形成してあり、その凹部 の内部にはバネ材を挿入した構造であり、ダボ金具35、36の頭部のダボを凹 部に挿入すると、バネ材によりダボを挟持して、バネ金具37、38とダボ金具 35、36が簡単には外れないように弾性力により保持することができる。この バネ金具37、38とダボ金具35、36によりホック金具が構成されているこ とになる。なお、一対のダボ金具35と36の間隔は、一対のバネ金具37と3 8の間隔に一致させてある。
【0020】 次に、本考案の一実施の形態における作用を説明する。この作用では、バッグ 本体12に手ひも13を取り付ける手順を示しており、図4、図5、図6の順で 操作することができる。
【0021】 図4では、バッグ本体12から手ひも13を取り外した状態を示すものであり 、蓋部24と上マチ部23を上方に持ち上げ、覆い部25の内側を大きく開口さ せてある。この状態で、『コ』の字形に開口した通し輪28の空間に手ひも13 の一端を図4中A方向に挿入し、ダボ金具35、36が通し輪28と29の間に 位置するまで手ひも13を挿入する。同時に、『コ』の字形に開口した通し輪2 9の空間に手ひも13の他端を図4中B方向に挿入し、バネ金具37、38が通 し輪28と29の間に位置するまで挿入する。
【0022】 図5は、通し輪28に手ひも13の一端を挿入し、通し輪29に手ひも13の 他端を挿入し、手ひも13の中央部分を覆い部25の後側で環状となるように配 置した状態を示している。この状態では、手ひも13の両端を連結する直前であ り、手ひも13の一端(図5中左側)は通し輪28と29の間に位置しており、 手ひも13の他端は通し輪29に挿通されていて、手前側に持ち上げられている 。次いで、手ひも13の他端をその一端に重ね合わせるようにして、図5中で矢 印C方向にバネ金具37をダボ金具35に接近させ、図5中で矢印E方向にバネ 金具38をダボ金具36に接近させる。そして、ダボ金具35のダボをバネ金具 37の凹部に嵌め込み、ダボ金具36のダボをバネ金具38の凹部の嵌め込む。 各バネ金具37、38の内部には弾性力のあるバネが組み込まれているため、各 ダボ金具35、36のダボはバネ金具37、38内部のバネで挟持され、バネ金 具37はダボ金具35に、バネ金具38はダボ金具36にそれぞれ結合される。
【0023】 このようにして、手ひも13の一端と他端をダボ金具35、36とバネ金具3 7、38によって連結され、図6で示すように、手ひも13は上マチ部23の表 面と裏面に環状形に取り囲むようにして巻き廻されることになる。両端が結合し て環状形となった手ひも13は、通し輪28と29に保持されていて、上マチ部 23から外れなくなり、手ひも13はバッグ本体12に取付けられることになる 。このようにして、バッグ本体12に手ひも13を取付けたならば、蓋部24を 図6中で手前側に引き下ろし、蓋部24の裏面を表面部21の表面に密着させ、 オス止め金具31をメス止め金具30の吸着させる。このようにして、上マチ部 23と蓋部24によってバッグ本体12の上部開口を塞いだ状態が図1で示され る。この図1で示したハンドバッグ11では、手ひも13は上マチ部23の両側 からそのまま引き出されて環状形となっていて、手ひも13があたかも上マチ部 23に縫い合わされたような外形となっている。このため、ハンドバッグ11を 外側から見ても、金具等は露出せず従来から用いられているハンドバックと同じ 外観となり、フォーマルなハンドバックとしてのデザインを維持している。
【0024】 図7は、本考案の第二の実施の形態を示すものである。この実施の形態では、 前述した皮革製の手ひも13に代わってバッグ本体12に取り付けることができ る毛皮手ひも51を示している。この毛皮手ひも51は冬季に使用して便利なも のであり、手で握る部分の全体はその表面に毛皮を露出させてある。毛皮手ひも 51の中央の大部分は皮革を芯として、その周囲には毛皮部52を巻き付けてあ る。そして、毛皮部52の一端には細長い皮革のベルト状をした通しひも部53 を連結してあり、通しひも部53の先端には間隔を置いてダボ金具55と56を 固定してある。各ダボ金具55と56は、それぞれの基部を通しひも部53に貫 通させ、それらの基部に足金具(図示せず)をかしめ合わせることで通しひも部 53を挟むようにして固定してある。また毛皮部52の他端には皮革のベルト状 をした通しひも部54を連結してあり、通しひも部54の先端には間隔を置いて バネ金具57と58を固定してある。各バネ金具57と58は、それぞれの基部 を通しひも部54に貫通させ、それらの基部に頭金具(図示せず)をかしめ合わ せることで通しひも部53を挟むようにして固定してある。ダボ金具55と56 の間隔はバネ金具57と58の間隔と同一となるように設定してある。このダボ 金具55、56とバネ金具57、58により着脱自在のホック金具が構成されて いる。
【0025】 この毛皮手ひも51を図2で示したバッグ本体12に取り付けるには、通しひ も部53を通し輪28に挿通し、通しひも部54を通し輪29に挿通したあと、 ダボ金具55にバネ金具57を、ダボ金具56にバネ金具58を嵌め合わせる。 すると、各ダボ金具55と56の頭部のダボが、それぞれバネ金具57と58の 内部に設けたバネによって挟持され、両者は外れなくなる。すると、毛皮手ひも 51は環状形となって上マチ部23の廻りに巻き廻され、手提げのひもと同じ形 状となる。この毛皮手ひも51では、その中央の大部分が毛皮部52であり、手 が触れる部分に毛皮が露出しているため、冬季の寒い時期に素手でハンドバック 11を吊り下げる時に温かみを持たせることができる。このため、冬季にハンド バック11を持ち歩いても、毛皮部52が素肌に接触し、金属性や皮革製の吊り ひもに比べて冷たい感触を与えることがなくなる。
【0026】 そして、図8は本考案の第三の実施の態様を示すものである。この実施の態様 では、吊りひもは皮革ではなく、真鍮やアルミニュームなどの金属の素材で金属 手ひも61が製作されている。この金属手ひも61は幅の狭い細長い金属片をや や『コ』の字形に折り曲げて形成してある。まず、金属手ひも61の中央には手 で握る部分に対応する握り部62が直線状に形成されており、この握り部62の 全長は図2における上マチ部23の左右の長さとほぼ等しくなるように設定して ある。この握り部62の一端(図8中で左手前側)には吊り下げ部63を直角に 連結してあり、吊り下げ部63の先端には差込み部64を直角に連結してある。 また、握り部62の他端(図8中で右奥側)には吊り下げ部66を直角に連結し てあり、吊り下げ部66の先端には差込み部67を直角に連結してある。しがた って、一本の細長い帯状をした真鍮片やアルミニューム片を四カ所でそれぞれ内 側に直角に折り曲げて、握り部62、吊り下げ部63、差込み部64、吊り下げ 部66、差込み部67が形成されたことになり、全体はその一部を切り欠いた『 ロ』の字形をしている。
【0027】 そして、差込み部64の先端には金属製のパックル部65を固着してあり、差 込み部67の先端にもパックル部68を固着してある。各パックル部65、68 は、金属棒を『C』字形に曲げて偏平に加工した形状をしており、その中央には 空間を形成してある。このパックル部65には皮革製の幅細いベルト状をした通 しひも部69を連結してあり、通しひも部69の先端にはダボ金具71と72が 間隔を置いて固着してある。これらのダボ金具71と72を通しひも部69に固 着するには、ダボ金具71、72の基部を通しひも部69に貫通させ、ダボ金具 71、72の基部に足金具(図示せず)をかしめ合わせることで通しひも部69 に挟持させてある。また、パックル部68には皮革製の幅細いベルト状をした通 しひも部70を連結してあり、通しひも部70の先端にはバネ金具73と74が 間隔をおいて固着してある。これらのバネ金具73、74を通しひも部70に固 着するには、バネ金具73、74の基部を通しひも部70に貫通させ、バネ金具 73、74の基部に頭金具(図示せず)をかしめ合わせることで通しひも部70 に挟持させてある。これらのダボ金具71、72とバネ金具73、74によって 着脱自在のホック金具が構成されている。
【0028】 この金属手ひも61を図2で示すバッグ本体12に取り付けるには、通しひも 部69を通し輪28に挿通し、通しひも部70を通し輪29に挿通させる。そし て、通し輪28と29の間で、ダボ金具71にバネ金具73を嵌め合わせ、ダボ 金具72にバネ金具74を嵌め合わせ、通しひも部69と70を結合させる。こ うして、握り部62、吊り下げ部63、差込み部64、吊り下げ部66、差込み 部67、通しひも部69、通しひも部70によってやや四角い無端状の吊り下げ ひもの構造が形成される。そして、この四角い無端状の吊り下げひもは上マチ部 23の表裏面を取り囲むように配置され、しかも、無端状の吊り下げひもは通し 輪28と29によって上マチ部23から離れないように保持されている。このよ うにして、バッグ本体12に金属手ひも61が取り付けらることができる。この 金属手ひも61は金属製であるため、夏期の暑い季節に素手で握り部62と接触 しても、ヒンヤリとした感触となる。また、発汗し易い季節であっても、金属製 の握り部62が素肌に接触するため、汗で握り部62が変質することはない。従 来の皮革で製造した手ひもであれば、素手から出た汗が皮革に滲み込み、皮革が 変質したり、変色するおそれがあるが、手ひもが金属であればこのような変質、 変色を防止することができる。
【0029】 なお、本考案の実施の形態では、各手ひもは短く、バッグ本体12を手で吊り 下げる構成であるが、取り換えるひもを長くして、ショルダーバックのように肩 から吊り下げる構成であっても同様な効果を得ることができる。
【0030】
【考案の効果】
本考案は上述のように構成したので、一つの袋状をしたバック本体に複数種類 の異なった長さ、材質の手ひもを着脱自在に取り付けることができる。そして、 手ひもをバック本体に取り付ける機構において、金属製の結合金具などを使用し ないため、目立つ結合金具等が露出せず、外観上で手ひも自体がハンドバックに 直接取り付けられたように見えるため、フォーマルなデザインのハンドバックに も利用することができる。
【0031】 このバック本体に取り付ける手ひもは、その長さを長短の各種の長さのものに 自由に変更することができるので、一つのバック本体を吊り下げ風のハンドバッ クに使用したり、ショルダーバックに使用したりする用途の変更が自由に行うこ とができる。
【0032】 手ひもには、その中央部分に毛皮の材料を利用することができ、一つのバック 本体を冬季に使用する際に手ひもを握る素手に温かみを与えることができ、寒い 季節でのハンドバックの使用を快適にすることができる。
【0033】 手ひもには、その中央部分に金属片の材料を利用することができ、一つのバッ ク本体を夏期に使用する際に手ひもに接触する素手に冷たさを与え、汗を皮革な どの材質に与えないため、手ひもに変質や変色などを起こすことを防止すること ができる。
【0034】 手ひもの両端に固定した係合金具は、ダボ金具とバネ金具によって構成された ホック金具であり、手ひもの両端を重ね合わせて結合し、厚みが少なくして手ひ もを環状に結合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案におけるハンドバックの外観を示す斜視
図である。
【図2】本考案におけるバック本体の蓋部を上方に開け
た状態を示す斜視図である。
【図3】本考案における手ひもを示す斜視図である。
【図4】本考案におけるバック本体に手ひもを取り付け
る手順を示す説明図である。
【図5】本考案におけるバック本体に手ひもを取り付け
る手順を示す説明図である。
【図6】本考案におけるバック本体に手ひもを取り付け
た状態を示す説明図である。
【図7】本考案の手ひもの他の実施の形態を示す斜視図
である。
【図8】本考案の手ひものさらに他の実施の形態を示す
斜視図である。
【符号の説明】
11 ハンドバック 12 バッグ本体 13 手ひも 21 表面部 22 裏面部 23 上マチ部 24 蓋部 25 覆い部 26 側マチ部 27 側マチ部 28 通し輪 29 通し輪 35 ダボ金具 36 ダボ金具 37 バネ金具 38 バネ金具 51 毛皮手ひも 52 毛皮部 53 通しひも部 54 通しひも部 61 金属手ひも 62 握り部 63 吊り下げ部 66 吊り下げ部 69 通しひも部 70 通しひも部

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に収納部分を形成したバッグ本体
    と、細長い形状をした手ひもとから成り、バッグ本体に
    手ひもを交換して取り付けることができるハンドバック
    において、バッグ本体は前側の表面部と後側の裏面部と
    両者の周囲を結合する側マチ部と底マチ部とから構成さ
    れて上方が開口した袋状をしており、裏面部の上端には
    上マチ部と蓋部を延長して連結してあり、蓋部と上マチ
    部は表面部に被すことができるように柔軟性を持たせて
    あり、表面部の表側と蓋部の裏側にはそれぞれが着脱自
    在に係合する止め金具を固着してあり、手ひもは細長い
    帯状をした形状をしており、その両端には相互に着脱自
    在に結合して環状形を形成できる係合金具を固着してあ
    り、係合金具によって手ひもを環状に形成して、この環
    状形となった手ひもを上マチ部の裏側に通すことでバッ
    グ本体に手ひもを取り付けることを特徴とするハンドバ
    ックの手ひも取り付け構造。
  2. 【請求項2】 内部に収納部分を形成したバッグ本体
    と、細長い形状をした手ひもとから成り、バッグ本体に
    手ひもを交換して取り付けることができるハンドバック
    において、バッグ本体は前側の表面部と後側の裏面部と
    両者の周囲を結合する側マチ部と底マチ部とから構成さ
    れて上方が開口した袋状をしており、裏面部の上端には
    上マチ部と蓋部を延長して連結してあり、蓋部と上マチ
    部は表面部に被さるように柔軟性を持たせてあり、表面
    部の表側と蓋部の裏側にはそれぞれが着脱自在に係合す
    る止め金具を固着し、上マチ部の裏側には手ひもを挿通
    する一対の通し輪を左右に間隔を置いて固定してあり、
    手ひもは細長い帯状をした形状をしており、その両端に
    は相互に着脱自在に結合して環状形を形成できる係合金
    具を固着してあり、手ひもの一方の端部を一方の通し輪
    に挿通し、手ひもの他方の端部を他方の通し輪に挿通
    し、両通し輪の間で手ひものそれぞれの係合金具を係合
    させ、係合金具によって手ひもを環状に形成して、この
    環状形となった手ひもの中央部分を上マチ部の表面側に
    露出させることでバッグ本体に手ひもを取り付けること
    を特徴とするハンドバックの手ひも取り付け構造。
  3. 【請求項3】 前記手ひもは、細長いベルト状をしてお
    り、その両端にはそれぞれ一対の係合金具を固着させた
    ことを特徴とする請求項1及び2記載のハンドバックの
    手ひも取り付け構造。
  4. 【請求項4】 前記手ひもは、手で握る中央部分にはそ
    の表面に毛皮を露出させた毛皮部とし、毛皮部の両端に
    はベルト状をした通しひも部をそれぞれ連結し、それぞ
    れの通しひも部にはそれぞれ一対の係合金具を固着させ
    たことを特徴とする請求項1及び2記載のハンドバック
    の手ひも取り付け構造。
  5. 【請求項5】 前記手ひもは、手で握る中央部分は細長
    い金属製の握り部とし、この握り部の両端には直角方向
    に細長い金属製の吊り下げ部を結合し、各吊り下げ部の
    それぞれの先端には柔軟性のある通しひも部を連結し、
    それぞれの通しひも部にはそれぞれ一対の係合金具を固
    着させたことを特徴とする請求項1及び2記載のハンド
    バックの手ひも取り付け構造。
  6. 【請求項6】 前記係合金具は、一方は径大なダボを有
    するダボ金具であり、他方はダボを開口に挿入でき、そ
    の開口内でダボを弾性力で挟持することができるバネ金
    具であり、ダボ金具とバネ金具によりホック金具を構成
    させたことを特徴とする請求項1、2、3、4及び5記
    載のハンドバックの手ひも取り付け構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200488239Y1 (ko) * 2018-07-25 2019-01-03 주식회사 주네브케이 손잡이 끈을 교체할 수 있는 가방
KR102258504B1 (ko) * 2021-01-20 2021-05-28 김지은 핸드백의 제조 방법

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