JP3036334U - 電話器等の携帯用ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 降雨の時でも携帯でき、また、多種類の電話
器等をサイズに合わして収容できるようにすると共に、
電話器等を収容した袋体を腰附近以外の人体の任意の体
位置に動かないように固定できるようにした電話器等の
携帯用ケースを提供する。 【解決手段】 電話器等４０を収容できるようにした袋
体１０の両側に、１対の胴回りベルト通し１２，１２を
取りつけ、１本の胴回りベルト２０を、前記各ベルト通
し１２を介して前記袋体１０の背面側に通して、人体の
胴回りを締めつけたとき、電話器等４０を収容した袋体
１０を締めつけることができるようにしたもの。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、電話器等を携帯するのに便利なケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、電話器等を携帯するために、携帯用のケ−スを腰ベルトに挿通するもの があったが、量産及び製作費を引き下げるため、ケ−スを少し大きめにつくって 、高さ、横幅及び厚みの各サイズの異なる電話器等を収容したい場合、ケ−ス内 で電話器等ががたついたり、腰を曲げたりしたときなどに脱落したりする恐れが あった。 また、従来の電話器等の携帯用ケ−スは、腰附近以外の人体の任意の体位置に 動かないように固定することが困難であった。 更に、従来の電話器等の携帯用ケ−スは、雨水の浸入を防止できるものが少な く、雨水の浸入を防止できるものも、製作が複雑で製作費が高くつくものが多か った。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、降雨、降雪その他天候不順の時でも携帯でき、また、高さ、横幅及 び厚みの各サイズが異なる多種類の電話器等に合わして収容できるようにした電 話器等の携帯用ケースを提供するものである。 また、本考案は、電話器等を収容した袋体を、腰附近以外の人体の任意の体位 置に、動かないように固定できるようにして、激しい作業や運動にも支障なく携 帯でき、また、ポケットや腰バンド通しのない服装のときでも、体裁よく携帯で きるようにした電話器等の携帯用ケースを提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の電話器等の携帯用ケースは、上記課題に従い、図示するように、電話 器等を収容できるようにした袋体にフラップを取りつけると共に、前記袋体の胴 部の両側に、１対の胴回りベルト通しを取りつけ、前記袋体に前記電話器等を収 容すると共に、１本の胴回りベルトを、前記各ベルト通しを介して前記袋体の背 面側に通して、人体の胴回りを締めつけたとき、前記電話器等を収容した前記袋 体を締めつけて、前記電話器等を前記袋体内に固定することができるようにした ものである。 また、本考案の電話器等の携帯用ケースは、前記１対の胴回りベルト通しが、 前記袋体の胴部の中間部の両端を含むように、取りつけられると共に、前記袋体 に前記電話器等を収容したとき、前記袋体の胴部回りが、上部及び下部に太く、 中間部に細くなるように形成されるようにしたものである。 また、本考案の電話器等の携帯用ケースは、前記フラップを取りつけた前記袋 体が、前記フラップと共に前記袋体の上部を折り曲げて袋口を密閉できるように したものである。 更に、本考案の電話器等の携帯用ケースは、前記袋体に肩掛けベルトが取りつ けられるように形成して、前記袋体に収容した電話器等を、前記胴回りベルトが 締めつける人体の体位置以外の任意の体位置に、動かないように固定できるよう にしたものである。

【０００５】 本考案において、袋体は、携帯電話器、測定器等を収容するもので、これらの 商品形状にほぼ一致させて収容できるものに形成することができるが、サイズの 異なる電話器等、又は、その電話器等と附属品も収容できるように形成されるこ とが好ましい。また袋体は、比較的柔軟な皮革、合成皮革、合成樹脂シート、布 はく等からつくられ、防水又は撥水処理が施されていることが好ましい。 また、１本の胴回りベルトを挿通して人体の胴回りを締めつけたときの袋体の 胴部は、これに収容した電話器等を取り出したのち、再び電話器等を袋体に戻し 入れるとき、戻し入れ易くするため、１対の胴回りベルト通しが、袋体の中間部 の両端を含むように、取りつけられると共に、袋体の胴回りが中間部を細く、上 部及び下部が太くなるように形成されて締めつけられることが好ましい。 更に、袋体の袋口の開閉は、袋口に、直接に、スライドフアスナー、フツクテ ープ及びループテープ、ホツク類、スナツプ類等を取りつけて、袋口を開閉した り、或は、袋口にフラップを取りつけて、上記物品をフラップと袋体上部に取り つけることにより、フラップを開閉し、これにより袋口を間接的に開閉する（こ の場合、袋口に上記物品を取りつけて二重に開閉する場合を含む）などの公知の 開閉方法が採用される。 更に、上記物品をフラップと袋体上部に取りつけて、フラップの折り曲げと共 に袋体の上部を折り曲げて、フラップを開閉できるようにし、これにより袋口を 開口又は密閉することが、雨水の浸入を防ぐためと、袋体に収容した高さサイズ の異なる電話器等に袋内を合わすために望ましい。この場合、袋口に上記物品を 取りつけて二重に開閉する場合も含まれる。

【０００６】 胴回りベルト通しは、袋体の両側に取りつけられて、胴回りベルトを挿入でき るものであるならば、その形状はいかなるものでもよく、また袋体自身の両側に 設けた穴部に胴回りベルトを通す場合も含まれる。 胴回りベルト（ベルトには、バンド、ひも、弾性帯等も含まれる。以下、同じ 。）は、人体の胴回りを締めつける長さを調節できる公知のものはすべて含まれ る。 胴回りベルトの各端部は、いずれも互に着脱可能に連結できるように形成され る。この着脱可能に連結する公知の方法としては、各種のバックルによるもの、 フツクテープ及びループテープによるもの、ホツク類、スナツプ類等によるもの 、ボタンとボタンホールによるもの、ひも結びなどがある。

【０００７】 肩掛けベルト（ベルトには、バンド、ひも、弾性帯等も含まれる。以下、同じ 。）は、肩から吊り下げる長さを、調節できないものや、調節できる公知のもの がすべて含まれる。 袋体に肩掛けベルトが取りつけられるように形成するためには、肩掛けベルト の縫着等による固着は勿論のこと、前記胴回りベルト通しを利用して肩掛けベル トを取りつける、袋体に新たに肩掛けベルト通し、又は袋体に穴部を設けて肩掛 けベルトを取りつけるなどによって行われる。

【０００８】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態が、図１乃至図５に示されている。 本例の電話器等の携帯用ケースは、袋体１０と胴回りベルト２０と肩掛けベル ト３０とを備えている。 図１に示すように、袋体１０は、電話器等４０を収容したとき、中間部の胴回 りが細く、上部と下部の胴回りが太くなるようにした胴部１１と、その中間部の 両側を含むように取りつけられた１対の胴回りベルト通し１２，１２と、袋口１ ３の背面に連続して取りつけられたフラップ１４と、フラップ１４の先端に取り つけられたフックテープ（又はループテープ）１４１と、袋体１０の上部を折り 曲げてフラップ１４を閉めたとき、フックテープ（又はループテープ）１４１に 対応する胴部１１の位置に取りつけられたループテープ又はフックテープ１１１ とからなっている。

【０００９】 胴回りベルト２０は、人体の胴回りを締める長さを調節できる公知のものであ る。 肩掛けベルト３０は、人体の肩から吊るす長さを調節できる公知のものである 。 従って、袋体１０の袋口１３から電話器等４０を入れて電話器等４０の高さに 合わせて、袋体１０の上部とフラップ１４を折り曲げ、フラップ１４のフックテ ープ１４１を胴部１１のループテープ１１１に接合すれば、袋口１３を密閉する ことができ、次いで図４及び図５に示すように、胴回りベルト２０を袋体１０の １対のベルト通し１２，１２に通して人体の胴回りを締めると、袋体１０を人体 の腰部附近の任意の体位置に固定することができると共に、袋体１０の胴部１１ がその中間部を中心に締められるため、袋体１０内に収容した電話器等４０を、 横幅や厚みのサイズの大小を問わず、袋体１０内に固定することができる。 また、袋体１０から取り出された電話器等４０を戻し入れるときは、袋体１０ の胴部１１の回りが中間部を強く締めつけていても、上部及び下部がゆるく締め られているので、戻り入れが容易にできる。

【００１０】 また、図６に示すように、胴回りベルト２０を袋体１０の１対のベルト通し１ ２，１２に通すと共に、肩掛けベルト３０を吊るすようにすれば、袋体１０を腰 部以外の人体の任意の体位置例えば、脇下、背部などに固定することができると 共に、袋体１０に収容した電話器等４０は、サイズの大小を問わず、袋体１０内 に固定することができる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案によれば、着衣にポケットや腰バンド通しがないときでも、体裁よく携 帯できる上に、電話器等を収容する袋体の両側の１対の胴回りベルト通しに、胴 回りベルトを通すことによって、袋体内にサイズの異なる電話器等であっても、 これを動かないように固定でき、更に、袋体の上部とフラップの折り曲げを加え れば、袋口からの雨水の浸入防止と、高さサイズの異なる電話器等に合わした収 容ができるので、袋体の量産が可能となり、製作費の引き下げが大いに期待でき る。 また、肩掛けベルトと併用すれば、腰部以外の人体の任意の体位置に、電話器 等を収容した袋体を動かないように固定することができ、同時に、袋体内に電話 器等を動かないように固定できるので、激しい作業や運動等を行っても支障がな いようになった。 更に、一たん取り出した電話器等を袋体内に戻し入れる場合は、袋体の胴部を 中間部が細胴で、上部及び下部が太胴に形成しておれば、袋体の胴部を締めつけ ても、電話器等の戻し入れが極めて容易となる利点が加わる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態である袋体を示す正面図で
ある。

【図２】図１の側面図である。

【図３】図１の袋体に電話器等を入れたときの斜視図で
ある。

【図４】図３の袋体に胴回りベルトを通したときの正面
図である。

【図５】図４の使用状態説明図である。

【図６】別の使用状態説明図である。

【符号の説明】

１０ 袋体 １１ 胴部 １２ 胴回りベルト通し １３ 袋口 １４ フラップ ２０ 胴回りベルト ３０ 肩掛けベルト ４０ 電話器等

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電話器等を収容できるようにした袋体に
   フラップを取りつけると共に、前記袋体の胴部の両側
   に、１対の胴回りベルト通しを取りつけ、前記袋体に前
   記電話器等を収容すると共に、１本の胴回りベルトを、
   前記各ベルト通しを介して前記袋体の背面側に通して、
   人体の胴回りを締めつけたとき、前記電話器等を収容し
   た前記袋体を締めつけて、前記電話器等を前記袋体内に
   固定することができるようにしたことを特徴とする電話
   器等の携帯用ケース。
2. 【請求項２】 前記１対の胴回りベルト通しが、前記袋
   体の胴部の中間部の両端を含むように、取りつけられる
   と共に、前記袋体に前記電話器等を収容したとき、前記
   袋体の胴部回りが、上部及び下部に太く、中間部に細く
   なるように形成されていることを特徴とする請求項１記
   載の電話器等の携帯用ケース。
3. 【請求項３】 前記フラップを取りつけた前記袋体が、
   前記フラップと共に前記袋体の上部を折り曲げて袋口を
   密閉できるようにしたことを特徴とする請求項１又は２
   記載の電話器等の携帯用ケース。
4. 【請求項４】 前記袋体に肩掛けベルトが取りつけられ
   るように形成して、前記袋体に収容した電話器等を、前
   記胴回りベルトが締めつける人体の体位置以外の任意の
   体位置に、動かないように固定できるようにしたことを
   特徴とする請求項１、２又は３記載の電話器等の携帯用
   ケ−ス。