JP2018006046A - リチウムイオン二次電池 - Google Patents

リチウムイオン二次電池 Download PDF

Info

Publication number
JP2018006046A
JP2018006046A JP2016128117A JP2016128117A JP2018006046A JP 2018006046 A JP2018006046 A JP 2018006046A JP 2016128117 A JP2016128117 A JP 2016128117A JP 2016128117 A JP2016128117 A JP 2016128117A JP 2018006046 A JP2018006046 A JP 2018006046A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ion secondary
lithium ion
secondary battery
positive electrode
carboxylic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016128117A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6787700B2 (ja
Inventor
英和 山本
Hidekazu Yamamoto
英和 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Samsung SDI Co Ltd
Original Assignee
Samsung SDI Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Samsung SDI Co Ltd filed Critical Samsung SDI Co Ltd
Priority to JP2016128117A priority Critical patent/JP6787700B2/ja
Priority to KR1020160111825A priority patent/KR102215327B1/ko
Publication of JP2018006046A publication Critical patent/JP2018006046A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6787700B2 publication Critical patent/JP6787700B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/05Accumulators with non-aqueous electrolyte
    • H01M10/052Li-accumulators
    • H01M10/0525Rocking-chair batteries, i.e. batteries with lithium insertion or intercalation in both electrodes; Lithium-ion batteries
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/05Accumulators with non-aqueous electrolyte
    • H01M10/056Accumulators with non-aqueous electrolyte characterised by the materials used as electrolytes, e.g. mixed inorganic/organic electrolytes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/36Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
    • H01M4/48Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of inorganic oxides or hydroxides
    • H01M4/52Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of inorganic oxides or hydroxides of nickel, cobalt or iron
    • H01M4/525Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of inorganic oxides or hydroxides of nickel, cobalt or iron of mixed oxides or hydroxides containing iron, cobalt or nickel for inserting or intercalating light metals, e.g. LiNiO2, LiCoO2 or LiCoOxFy
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/10Primary casings; Jackets or wrappings
    • H01M50/116Primary casings; Jackets or wrappings characterised by the material
    • H01M50/124Primary casings; Jackets or wrappings characterised by the material having a layered structure
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Cell Separators (AREA)

Abstract

【課題】高温保存時の膨れが抑制されたリチウムイオン二次電池を提供する。【解決手段】コバルト酸リチウムを正極活物質の総質量に対して75質量%以上で含有する正極20と、2種のカルボン酸エステルと、分子量が110以上のニトリル化合物とを含有する電解液43と、を備え、前記2種のカルボン酸エステルのうち、粘度が低い一方のカルボン酸エステルの含有量は、粘度が高い他方のカルボン酸エステルの含有量よりも多く、前記電解液43の20℃での粘度は、4.0mPa・s以上である、リチウムイオン二次電池10。【選択図】図1

Description

本発明は、リチウムイオン二次電池に関する。
近年、リチウムイオン(lithium ion)二次電池が広く普及している。
リチウムイオン二次電池は、高電圧かつ高容量であるため、ラップトップコンピュータ(laptop computer)、タブレット(tablet)端末または携帯電話などの電源として期待されている。
特に、アルミニウム(aluminium)箔に樹脂をラミネート(laminate)した樹脂フィルム(film)を外装体に用いたラミネート型のリチウムイオン二次電池は、形状の自由度および軽さの点から、携帯機器の電源として期待されている。
ただし、ラミネート型のリチウムイオン二次電池は、円筒型または角型の金属缶を外装体に用いたリチウムイオン二次電池と比較して、形状変化を起こしやすい。そのため、充放電に伴ってリチウムイオン二次電池の内部でガス(gas)が発生した場合、ラミネート型のリチウムイオン二次電池では、外装体が大きく膨張してしまうことがあった。
例えば、下記の特許文献1には、鎖状プロピオン酸エステル(propionic acid ester)と、環状カーボネート(carbonate)とを電解液に含有させることにより、充放電に伴うリチウムイオン二次電池の膨れを抑制すると共に、放電特性を向上させる技術が開示されている。
また、下記の特許文献2には、炭素数が2以上の鎖状飽和炭化水素基を有するニトリル(nitrile)化合物を電解液に含有させることにより、リチウムイオン二次電池の充放電サイクル(cycle)特性、および充電状態での保存特性を向上させる技術が開示されている。
国際公開第2009/084928号 特開2009−231261号公報
しかし、上記の特許文献1および2に開示された技術では、リチウムイオン二次電池の膨れを十分に抑制することは困難であった。また、リチウムイオン二次電池の膨れが抑制された場合でも、サイクル特性などの電池特性が低下してしまうことがあった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、サイクル特性を同等以上に維持しつつ、高温保存時の膨れを抑制することが可能な、新規かつ改良されたリチウムイオン二次電池を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、コバルト酸リチウムを正極活物質の総質量に対して75質量%以上で含む正極と、2種のカルボン酸エステルと、分子量が110以上のニトリル化合物とを含む電解液と、を備え、前記2種のカルボン酸エステルのうち、粘度が低い一方のカルボン酸エステルの含有量は、粘度が高い他方のカルボン酸エステルの含有量よりも多く、前記電解液の20℃での粘度は、4.0mPa・s以上である、リチウムイオン二次電池が提供される。
このような本実施形態に係るリチウムイオン二次電池によれば、サイクル特性を同等以上に維持しつつ、高温保存時の膨れを抑制することが可能である。
前記2種のカルボン酸エステルは、いずれも鎖状カルボン酸エステルであってもよい。
このようなカルボン酸エステルを用いることにより、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池は、高温保存時の膨れを抑制することが可能である。
前記一方のカルボン酸エステルの20℃での粘度は、0.50mPa・s以上0.64mPa・s以下であってもよい。
低粘度のカルボン酸エステルの20℃での粘度を上記の範囲とすることにより、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池は、サイクル特性の低下を防止することが可能である。
前記他方のカルボン酸エステルの20℃での粘度は、0.65mPa・s以上0.75mPa・s以下であってもよい。
高粘度のカルボン酸エステルの20℃での粘度を上記の範囲とすることにより、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池は、高温保存時の膨れを抑制することが可能である。
前記正極の圧延後の正極活物質層の密度は、4.0g/cm以上4.3g/cm以下であってもよい。
本実施形態に係るリチウムイオン二次電池は、上記のように設計容量が大きく、エネルギー密度が高い場合に、より好適に高温保存時の膨れを抑制することが可能である。
前記正極の圧延後の正極活物質層の密度は、4.2g/cm以上4.3g/cm以下であってもよい。
本実施形態に係るリチウムイオン二次電池は、上記のように設計容量がさらに大きい場合に、より好適に高温保存時の膨れを抑制することが可能である。
満充電時における前記正極の電位は、リチウムに対して、4.4V以上であってもよい。
本実施形態に係るリチウムイオン二次電池は、上記のように正極の電位が高く、エネルギー密度が高い場合に、より好適に高温保存時の膨れを抑制することが可能である。
前記正極と対向する負極と、前記正極と、前記負極との間で挟持されたセパレータ層と、をさらに備え、前記正極または前記負極の少なくともいずれかと、前記セパレータ層との間には、ポリマー層が設けられてもよい。
本実施形態に係るリチウムイオン二次電池は、電極とセパレータ層との間にポリマー層が設けられることにより、より好適にサイクル特性の低下を防止することができる。
前記リチウムイオン二次電池の外装材は、ラミネート構造を有する樹脂フィルムであってもよい。
本実施形態に係るリチウムイオン二次電池は、ラミネート構造を有する樹脂フィルムで外装材が形成される場合に、より好適に高温保存時の膨れを抑制することが可能である。
以上説明したように本発明によれば、サイクル特性を同等以上に維持しつつ、高温保存時の膨れを抑制することが可能である。
本発明の一実施形態に係るリチウムイオン二次電池の内部構成を示す模式図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.リチウムイオン二次電池の構成>
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態に係るリチウムイオン二次電池10の構成について説明する。
本実施形態に係るリチウムイオン二次電池は、正極にコバルト酸リチウムを正極活物質の総質量に対して75質量%以上で含有し、電解液に2種のカルボン酸エステルと、分子量が110以上のニトリル化合物とを含有する。また、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池10では、電解液に含まれる2種のカルボン酸エステルのうち、粘度が低いカルボン酸エステルの含有量が、粘度が高いカルボン酸エステルの含有量よりも多く、電解液の20℃での粘度は、4.0mPa・s以上である。
以下では、図1を参照して、上述した本実施形態に係るリチウムイオン二次電池10について詳細に説明する。
図1に示すように、リチウムイオン二次電池10は、正極20と、負極30と、電解液43を含浸させたセパレータ(separator)層40とを備える。リチウムイオン二次電池10の形態は、特に限定されず、例えば、円筒型、角型、ラミネート(laminate)型、またはボタン(button)型等のいずれであってもよい。
ただし、リチウムイオン二次電池10は、ラミネート構造を有する樹脂フィルムを外装体とするラミネート型のリチウムイオン二次電池であることが好ましい。なお、ラミネート構造を有する樹脂フィルムとは、例えば、アルミニウム箔の両面を樹脂でラミネートしたフィルムなどである。
ラミネート型のリチウムイオン二次電池10では、正極20、負極30、およびセパレータ層40と接する外装体の表面が樹脂で覆われている。そのため、リチウムイオン二次電池10では、外装体が金属で形成される円筒型または角型のリチウムイオン二次電池と比較して、電解液43に含有させた分子量110以上のニトリル化合物が外装体の金属と反応することを抑制することができる。
正極20は、集電体21と、正極活物質層22とを備える。集電体21は、導電体であればどのようなものでも良く、例えば、アルミニウム(aluminium)、ステンレス鋼(stainless steel)、およびニッケルメッキ鋼(nickel‐plated steel)等であってもよい。
正極活物質層22は、少なくとも正極活物質および導電剤を含有し、バインダ(binder)をさらに含有してもよい。なお、正極活物質、導電剤、およびバインダの含有量の比率は、特に制限されず、従来のリチウムイオン二次電池において適用される含有量を使用することが可能である。
正極活物質は、コバルト酸リチウムを含有する。また、コバルト酸リチウムの含有量は、正極活物質の総質量に対して、75質量%以上である。
本実施形態に係るリチウムイオン二次電池10は、正極活物質としてコバルト酸リチウムを75質量%以上含有することにより、後述する実施例にて示すように、サイクル特性を向上させることができる。一方、コバルト酸リチウムの含有量が75質量%未満である場合、電解液43中の分子量110以上のニトリル化合物が正極20に過度に吸着し、正極20上でのリチウムイオンの吸蔵および放出を妨げてしまうため、サイクル特性が低下し、好ましくない。
また、正極活物質は、総質量の0質量%以上25質量%以下の範囲でコバルト酸リチウム以外の活物質を1種または2種以上含有してもよい。正極活物質に含有される活物質は、例えば、リチウムを含む遷移金属酸化物もしくは固溶体酸化物、または電気化学的にリチウムイオンを吸蔵および放出することができる物質である。例えば、リチウムを含む遷移金属酸化物としては、LiNiCoMn等のLi/Ni/Co/Mn系複合酸化物、LiNiO等のLi/Ni系複合酸化物、またはLiMn等のLi/Mn系複合酸化物等を例示することができる。また、リチウムを含む固溶体酸化物としては、例えば、LiMnCoNi(1.150≦a≦1.430、0.45≦x≦0.6、0.10≦y≦0.15、0.20≦z≦0.28)、LiMnCoNi(0.3≦x≦0.85、0.10≦y≦0.3、0.10≦z≦0.3)、LiMn1.5Ni0.5等を例示することができる。
導電剤は、例えば、ケッチェンブラック(ketjen black)、およびアセチレンブラック(acetylene black)等のカーボンブラック(carbon black)、天然黒鉛、人造黒鉛、カーボンナノチューブ(carbon nanotubes)、グラフェン(graphene)、およびカーボンナノファイバ(carbon nanofibers)等の繊維状炭素、または、これら繊維状炭素とカーボンブラック(carbon black)との複合体等を用いることができる。ただし、導電剤は、正極の導電性を高めるためのものであれば、上記の物質に限定されない。
バインダは、例えば、ポリフッ化ビニリデン(polyvinylidene difluoride)、エチレンプロピレンジエン三元共重合体(ethylene−propylene−diene terpolymer)、スチレンブタジエンゴム(styrene−butadiene rubber)、アクリロニトリルブタジエンゴム(acrylonitrile−butadiene rubber)、フッ素ゴム(fluoroelastomer)、ポリ酢酸ビニル(polyvinyl acetate)、ポリメチルメタクリレート(polymethylmethacrylate)、ポリエチレン(polyethylene)、またはニトロセルロース(nitrocellulose)等を用いることができる。ただし、バインダは、正極活物質および導電剤を集電体21上に結着させ、かつ正極の高電位に耐える耐酸化性と、電解液43に対する安定性とを有するものであれば、特に制限されない。
正極活物質層22は、例えば、上記の正極活物質、導電剤、およびバインダを適当な有機溶媒(例えば、N−メチル−2−ピロリドン(N−methyl−2−pyrrolidone)など)に分散させて正極スラリー(slurry)を形成し、該正極スラリーを集電体21上に塗工した後、乾燥および圧延することで形成することができる。
本実施形態に係るリチウムイオン二次電池10では、圧延後の正極活物質層22の密度が4.0g/cm以上4.3g/cm以下であることが好ましく、4.2g/cm以上4.3g/cm以下であることがさらに好ましい。また、このような場合の満充電時における正極20の電位は、リチウムに対して、4.4V以上であることが好ましい。本実施形態に係るリチウムイオン二次電池10は、後述する実施例にて示すように、特に、圧延後の正極活物質層22の密度が高く、正極20のエネルギー密度が高い場合に、より効果的にサイクル特性を維持しつつ、高温保存時の膨れを抑制することができる。
負極30は、集電体31と、負極活物質層32とを備える。集電体31は、導電体であればどのようなものでも良く、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、ステンレス鋼、およびニッケルメッキ鋼等であってもよい。
負極活物質層32は、少なくとも負極活物質を含有し、導電剤およびバインダ(binder)をさらに含有してもよい。なお、負極活物質、導電剤、およびバインダの含有量の比率は、特に制限されず、従来のリチウムイオン二次電池において適用される含有量を使用することが可能である。
負極活物質は、例えば、人造黒鉛、天然黒鉛、人造黒鉛と天然黒鉛との混合物、人造黒鉛で被覆した天然黒鉛、ケイ素(Si)もしくはスズ(Sn)の微粒子、ケイ素(Si)もしくはスズ(Sn)の酸化物の微粒子、ケイ素もしくはスズを基本材料とした合金、およびLiTi12等の酸化チタン(TiO)系化合物等を使用することができる。また、これらの混合物も使用可能である。なお、ケイ素の酸化物は、SiO(0≦x≦2)で表される。また、負極活物質としては、これらの他に、例えば金属リチウム(lithium)等を使用することができる。
導電剤は、正極活物質層22で用いた導電剤と同様のものが使用可能である。また、バインダについても、正極活物質層22で用いたバインダと同様のものが使用可能である。
負極活物質層32は、例えば、上記の負極活物質、およびバインダを適当な溶媒(例えば、水など)に分散させて負極スラリーを形成し、該負極スラリーを集電体31上に塗工した後、乾燥および圧延することで形成することができる。なお、圧延後の負極活物質層32の密度は、特に制限されず、リチウムイオン二次電池の負極活物質層に適用可能な密度であればよい。
セパレータ層40は、セパレータ41と、電解液43とを含有する。
セパレータ41は、リチウムイオン二次電池のセパレータとして使用されるものであれば、特に制限されず、どのようなものも使用可能である。セパレータ41としては、優れた高率放電性能を示す多孔膜や不織布等を単独あるいは併用することが好ましい。また、セパレータ41は、Al、SiO等の無機物、またはポリフッ化ビニリデンなどのポリマー(polymer)によってコーティング(coating)されていてもよい。また、セパレータ41は、Al、SiO等の無機物をフィラー(filler)として含んでいてもよい。
本実施形態に係るリチウムイオン二次電池10では、セパレータ41をポリマーでコーティングすることにより、または正極20もしくは負極30のいずれかをポリマーでコーティングすることにより、正極20または負極30の少なくともいずれかと、セパレータ41との間にポリマー層が設けられることが好ましい。正極20または負極30の少なくともいずれかと、セパレータ41との間に設けられたポリマー層は、セパレータ41と、正極20または負極30との密着性を高めるため、リチウムイオン二次電池10の歪みを小さくし、かつ形状を保持しやすくすることができる。
ただし、ポリマー層は導電性が低いため、ポリマー層を設けた場合、正極20と負極30との間で、抵抗が上昇してしまう可能性がある。本実施形態に係るリチウムイオン二次電池10では、電解液43に2種のカルボン酸エステルを用い、かつ粘度が低いカルボン酸エステルの含有量を多くすることで、電解液43の流動性を向上させ、導電性を向上させることができる。そのため、リチウムイオン二次電池10は、正極20または負極30の少なくともいずれかと、セパレータ41との間にポリマー層を設けた場合であっても、正極20と負極30との間で、抵抗を上昇させることなく、より好適に用いることができる。
セパレータ41を構成する材料としては、例えば、ポリエチレン(polyethylene),ポリプロピレン(polypropylene)等に代表されるポリオレフィン(polyolefin)系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate),ポリブチレンテレフタレート(polybuthylene terephthalate)等に代表されるポリエステル(polyester)系樹脂、ポリフッ化ビニリデン(polyvinylidene difluoride)、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン(vinylidene difluoride−hexafluoropropylene)共重合体、フッ化ビニリデン−パーフルオロビニルエーテル(vinylidene difluoride−perfluorovinylether)共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン(vinylidene difluoride−tetrafluoroethylene)共重合体、フッ化ビニリデン−トリフルオロエチレン(vinylidene difluoride−trifluoroethylene)共重合体、フッ化ビニリデン−フルオロエチレン(vinylidene difluoride−fluoroethylene)共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロアセトン(vinylidene difluoride−hexafluoroacetone)共重合体、フッ化ビニリデン−エチレン(vinylidene difluoride−ethylene)共重合体、フッ化ビニリデン−プロピレン(vinylidene difluoride−propylene)共重合体、フッ化ビニリデン−トリフルオロプロピレン(vinylidene difluoride−trifluoropropylene)共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン(vinylidene difluoride−tetrafluoroethylene−hexafluoropropylene)共重合体、フッ化ビニリデン−エチレン−テトラフルオロエチレン(vinylidene difluoride−ethylene−tetrafluoroethylene)共重合体等を使用することができる。なお、セパレータの気孔率は、特に制限されず、従来のリチウムイオン二次電池のセパレータが有する気孔率を任意に適用することができる。
なお、セパレータ41をポリマーでコーティングする場合、コーティングには、例えば、ポリフッ化ビニリデン(polyvinylidene fluoride:PVDF)などを用いることができる。また、正極20または負極30の少なくともいずれかをポリマーでコーティングする場合にも、同様のポリマーを用いることができる。
電解液43は、リチウム塩と、少なくとも2種のカルボン酸エステルと、分子量が110以上のニトリル化合物とを含有する。また、電解液43の20℃での粘度は、4.0mPa・s以上である。なお、上述した粘度は、回転式粘度計を用いて、20℃の環境下にて60rpmの回転数で測定した値である(以下、同じ)。
リチウム塩は、電解液43の電解質である。リチウム塩は、LiPF、LiClO、LiBF、LiAsF、LiSbF、LiSOCF、LiC(SOCFCF、LiC(SOCF、LiI、LiCl、LiF、LiPF(SOCF)、LiPF(SOCF等であってもよい。なお、これらのリチウム塩は、単独、あるいは2種類以上を混合して使用することが可能である。また、リチウム塩の濃度は、特に制限はないが、例えば、0.5〜2.0mol/L程度の濃度であってもよい。
2種のカルボン酸エステルは、リチウム塩および各種添加剤の各々を溶解する非水溶媒である。また、2種のカルボン酸エステルは、それぞれ粘度が異なり、2種のカルボン酸エステルのうち、粘度が低いカルボン酸エステルは、粘度が高いカルボン酸エステルよりも多く電解液43に含有される。
本実施形態に係るリチウムイオン二次電池10では、電解液43に2種のカルボン酸エステルを含有させることにより、電解液43において電気化学的安定性と、流動性とを両立させることができる。具体的には、粘度が低いカルボン酸エステルのみでは、各電極での副反応を抑制することができないため、好ましくない。また、粘度が高いカルボン酸エステルのみでは、電解液43の流動性が低下してしまうため、好ましくない。
また、2種のカルボン酸エステルのうち、粘度が低いカルボン酸エステルの含有量を粘度が高いカルボン酸エステルの含有量よりも多くすることにより、電解液43の流動性を確保し、後述する実施例にて示すように、リチウムイオン二次電池10のサイクル特性の低下を防止することができる。
ここで、2種のカルボン酸エステルのうち、粘度が低いカルボン酸エステルの20℃での粘度は、例えば、0.50mPa・s以上0.64mPa・s以下であってもよい。また、粘度が高いカルボン酸エステルの20℃での粘度は、例えば、0.65mPa・s以上0.75mPa・s以下であってもよい。
2種のカルボン酸エステルの20℃での粘度を上述した範囲内の値とすることにより、電解液43の20℃での粘度を4.0mPa・s以上とすることができる。これにより、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池10では、後述する実施例にて示すように、高温保存時の膨れを抑制することができる。なお、電解液43の20℃での粘度の上限値は、例えば、4.5mPa・sである。
本実施形態に係るリチウムイオン二次電池10にて、電解液43に含有されるカルボン酸エステルとしては、例えば、酢酸メチル(methyl acetate:MA)、酢酸エチル(ethyl acetate:EA)、酢酸プロピル(propyl acetate:PA)、酢酸ブチル(butyl acetate:EB)、プロピオン酸メチル(methyl propionate:MP)、プロピオン酸エチル(ethyl propionate:EP)、プロピオン酸プロピル(propyl propionate:PP)、プロピオン酸ブチル(butyl propionate:BP)、酪酸メチル(butyrate methyl:MB)、酪酸エチル(ethyl butyrate:EB)、酪酸プロピル(propyl butyrate:PB)、酪酸ブチル(butyl butyrate:BB)などの鎖状カルボン酸エステル、γ−ブチロラクトン(γ−butyrolactone:GBL)、γ−バレロラクトン(γ−valerolactone:GVL)、α−アセチル−ブチロラクトン(α−acetyl−butyrolactone)、α−メチル−γ−ブチロラクトン(α−methyl−γ−butyrolactone)、β−メチル−γ−ブチロラクトン(β−methyl−γ−butyrolactone)、α−アンゲリカラクトン(α−angelica lactone)、α−メチレン−γ−ブチロラクトン(α−methylene−γ−butyrolactone)、γ−ヘキサノラクトン(γ−hexanolactone)、γ−ノナノラクトン(γ−nonanorakuton)、γ−オクタノラクトン(γ−octanolactone)、およびγ−メチル−γ−デカノラクトン(γ−methyl−γ−decanolactone)などを例示することができる。なお、電解液43に含有されるカルボン酸エステルとしては、鎖状カルボン酸エステルが好ましい。
分子量が110以上のニトリル化合物は、電解液43に含有されるカルボン酸エステルの電気化学的安定性を向上させる。具体的には、分子量が110以上のニトリル化合物は、正極20に吸着することで、正極20の表面での副反応を抑制することができる。これにより、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池10は、高温保存時の膨れを抑制することができる。なお、ニトリル化合物の分子量が110未満である場合、後述する実施例にて示すように、正極20表面で副反応を抑制する効果が低下するため、高温保存時の膨れを十分抑制することができない。ただし、電解液43には、分子量が110以上のニトリル化合物と併せて、分子量が110未満のニトリル化合物(例えば、スクシノニトリルなど)が含有されていてもよいことは言うまでもない。
本実施形態に係るリチウムイオン二次電池10にて、電解液43に含有されるニトリル化合物としては、ニトリル基(すなわち、CN基)を有しており、かつ分子量が110以上であれば、特に限定されるものではないが、例えば、ヘプタンニトリル(heptanenitrile)、オクタンニトリル(octanenitrile)、ノナンニトリル(nonanenitrile)、デカンニトリル(decanenitrile)、ドデカンニトリル(dodecanenitrile)(ラウロニトリル:lauronitrile)、トリデカンニトリル(tridecanenitrile)、テトラデカンニトリル(tetradecanenitrile)(ミリストニトリル:myristoylnitrile)、ヘキサデカンニトリル(hexadecanenitrile)、ペンタデカンニトリル(pentadecanenitrile)、ヘプタデカンニトリル(heptadecanenitrile)、オクタデカンニトリル(octadecanenitrile)(ステアノニトリル:stearoxynitrile)、ノナデカンニトリル(nonadecanenitrile)、イコサンニトリル(icosanenitrile)、およびシンナモニトリル(cinnamonitrile)等のモノニトリル(mononitrile)化合物、ピメロニトリル(pimelonitrile)、スベロニトリル(suberonitrile)、アゼラニトリル(azelanitrile)、セバコニトリル(sebaconitrile)、ウンデカンジニトリル(undecanedinitrile)、ドデカンジニトリル(dodecanedinitrile)、tert−ブチルマロノニトリル(tert−butylmalononitrile)、トリメチルスクシノニトリル(trimethylsuccinonitrile)、テトラメチルスクシノニトリル(tetramethylsuccinonitrile)、3,3’−オキシジプロピオニトリル(3,3’−oxydipropionitrile)、3,3’−チオジプロピオニトリル(3,3’−thiodipropionitrile)、3,3’−(エチレンジオキシ)ジプロピオニトリル(3,3’−(ethylenedioxy)dipropionitrile)、および3,3’−(エチレンジチオ)ジプロピオニトリル(3,3’−(ethylenedithio)dipropionitrile)等のジニトリル(dinitrile)化合物、ならびに1,2,3−プロパントリカルボニトリル(1,2,3−propanetricarbonitrile)、1,3,5−ペンタントリカルボニトリル(1,3,5−pentanetricarbonitrile)、1,3,6−ヘキサントリカルボニトリル(1,3,6−hexanetricarbonitrile)、1,2,3−トリス(2−シアノエトキシ)プロパン(1,2,3−tris(2−cyanoethoxy)propane)、トリス(2−シアノエチル)アミン(tris(2−cyanoethyl)amine)等の3以上のニトリル基を有する化合物等を例示することができる。電解液43に含有されるニトリル化合物としては、ジニトリル化合物、またはトリニトリル化合物がより好ましい。
なお、電解液43には、カルボン酸エステル以外の非水溶媒が含有されていてもよい。例えば、電解液43は、溶媒として、プロピレンカーボネート(propylene carbonate)、(ethylene carbonate)、ブチレンカーボネート(buthylene carbonate)、またはクロロエチレンカーボネート(chloroethylene carbonate)等の環状カーボネート類、ジメチルカーボネート(dimethyl carbonate)、ジエチルカーボネート(diethyl carbonate)、またはエチルメチルカーボネート(ethylmethyl carbonate)等の鎖状カーボネート類、テトラヒドロフラン(tetrahydrofuran)またはその誘導体、1,3−ジオキサン(1,3−dioxane)、1,4−ジオキサン(1,4−dioxane)、1,2−ジメトキシエタン(1,2−dimethoxyethane)、1,4−ジブトキシエタン(1,4−dibutoxyethane)、またはメチルジグライム(methyldiglyme)等のエーテル(ether)類、ジオキソラン(dioxolane)またはその誘導体、エチレンスルフィド(ethylene sulfide)、スルホラン(sulfolane)、スルトン(sultone)またはその誘導体等を、単独で、またはそれら2種以上を混合して含有してもよい。
さらに、電解液43は、負極SEI(Solid Electrolyte Interface)形成剤、または界面活性剤等の各種添加剤が添加されてもよい。
このような添加剤としては、例えば、コハク酸無水物(succinic anhydride)、リチウムビスオキサラートボレート(lithium bis(oxalate)borate)、テトラフルオロホウ酸リチウム(lithium tetrafluoroborate)、プロパンスルトン(propane sultone)、ブタンスルトン(butane sultone)、プロペンスルトン(propene sultone)、3−スルフォレン(3−sulfolene)、フッ素化アリルエーテル(fluorinated arylether)、フッ素化アクリレート(fluorinated methacrylate)等を使用することができる。また、上記の添加剤の含有量は、一般的なリチウムイオン二次電池における添加剤の含有量が使用可能である。
<2.リチウムイオン二次電池の製造方法>
続いて、リチウムイオン二次電池10の製造方法について説明する。ただし、リチウムイオン二次電池10の製造方法は、以下の方法に制限されず、公知の他の製造方法を適用することも可能である。
正極20は、以下のように製造される。まず、正極活物質、導電剤、およびバインダを所望の割合で混合したものを、有機溶媒(例えば、N−メチル−2−ピロリドン)に分散させて正極スラリーを形成する。次に、正極スラリーを集電体21上に形成(例えば、塗工)し、乾燥させることで、正極活物質層22を形成する。
なお、塗工の方法は、特に限定されないが、例えば、ナイフコーター(knife coater)法、グラビアコーター(gravure coater)法等を用いてもよい。以下の各塗工工程も同様の方法により行われる。
さらに、圧縮機により正極活物質層22を所望の密度となるように圧縮する。これにより、正極20が製造される。ここで、正極活物質層22の密度は、従来のリチウムイオン二次電池の正極活物質層が有する密度であってもよく、上述した好ましい密度であってもよい。
負極30も、正極20と同様の方法に製造される。まず、負極活物質、バインダを所望の割合で混合したものを、溶媒(例えば、水)に分散させることで負極スラリーを形成する。次に、負極スラリーを集電体31上に形成(例えば、塗工)し、乾燥させて、負極活物質層32を形成する。
さらに、圧縮機により負極活物質層32を所望の密度となるように圧縮する。これにより、負極30が製造される。ここで、負極活物質層32の密度は特に制限されず、従来のリチウムイオン二次電池の負極活物質層が有する密度であればよい。なお、負極活物質層32として金属リチウムを用いる場合、集電体31に金属リチウム箔を貼り合せることで、負極30を製造することができる。
続いて、セパレータ41を正極20および負極30にて挟み込むことで、電極構造体を製造する。次に、製造した電極構造体を所望の形態(例えば、円筒型、角型、ラミネート型、ボタン型等)に加工し、該形態の容器に挿入する。さらに、上述した各成分を含有する電解液43を該容器内に注入することで、セパレータ41内の各気孔に電解液43を含浸させる。これにより、リチウムイオン二次電池10が製造される。
以下では、実施例および比較例を参照しながら、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池について具体的に説明する。なお、以下に示す実施例は、あくまでも一例であって、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池が下記の例に限定されるものではない。
<リチウムイオン二次電池の製造>
(実施例1)
実施例1に係るリチウムイオン二次電池を以下の方法にて製造した。
まず、LiCoOで表されるコバルト酸リチウム(平均粒子径13μm、BET比表面積0.35m/g)と、炭素材料からなる導電剤と、ポリフッ化ビニリデンとを97:1.5:1.5の質量比でN−メチル−2−ピロリドンに分散させ、正極スラリーを形成した。
続いて、厚み12μm、長さ269mm、幅27mmのアルミニウム箔からなる集電体に、253mm×27mm(表面)、および206mm×27mm(裏面)の面積で正極スラリーを塗布し、乾燥および圧延した。さらに、正極スラリーの未塗布部に、厚み70μm、長さ35mm、幅4mmのアルミニウム平板からなる集電タブ(tab)を取り付け、正極を製造した。なお、製造された正極の総厚みは、121μmであり、圧延後の正極活物質層の密度は、4.1g/cmであった。
次に、人造黒鉛(平均粒子径11μm)と、カルボキシメチルセルロース(carboxymethylcellulose:CMC)と、スチレンブタジエンコポリマー(Styrene−butadiene copolymers:SBR)とを97.5:1:1.5の質量比で純水に分散させ、負極スラリーを形成した。続いて、厚み10μm、長さ336mm、幅30mmの電解銅箔からなる集電体の両面に負極スラリーを塗布し、乾燥した。さらに、負極スラリーの未塗布部に、厚み70μm、長さ35mm、幅4mmのニッケル平板からなる集電タブを取り付けることで、負極を製造した。なお、製造された負極の総厚みは、148μmであり、負極活物質層の密度は、1.7g/cmであった。
続いて、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、プロピオン酸エチル(EP)、プロピオン酸プロピル(PP)をそれぞれ20:10:40:30の体積比で混合した溶媒に、電解質としてヘキサフルオロリン酸リチウム(LiPF)を1.2mol/Lの濃度で溶解させ、電解液を製造した。
なお、プロピオン酸エチル(EP)、およびプロピオン酸プロピル(PP)が、本発明における2種のカルボン酸エステルである。また、プロピオン酸エチルの方が、プロピオン酸プロピルよりも粘度が低い。
また、製造した電解液には、添加剤として、電解液(EC+PC+EP+PP+LiPF)の総質量に対して、フルオロエチレンカーボネート(fluoroethylene carbonate:FEC)を5質量%、ビニレンカーボネート(vinylene carbonate:VC)を1質量%、1,3−プロパンスルトン(1,3−propanesultone:PS)を2質量%、分子量が80のニトリル化合物であるスクシニノトリルを3質量%で添加し、さらに分子量が110以上のニトリル化合物として分子量161の1,3,6−ヘキサントリカルボニトリルを電解液の総質量に対して2質量%で添加した。
さらに、厚み7μmのポリプロピレン製の微多孔膜からなるセパレータの両面にPDVFおよびAlからなるコーティング層を1.5μmの厚みで形成した。コーティング層が形成されたセパレータを上記で製造した正極および負極にて挟持して巻き回し、圧縮することで扁平型の電極構造体を製造した。製造した電極構造体は、アルミニウムラミネートフィルムで形成された電池容器内に収納した。
電極構造体を収納した電池容器内に上述した組成の電解液を注入し、セパレータ内の各気孔に電解液を含浸させた。さらに、正極および負極の集電タブを外部に取り出すことで、実施例1に係るリチウムイオン二次電池を製造した。なお、実施例1に係るリチウムイオン二次電池の電池規格は、縦3.8cm×横3.1cm×厚み3.2mmであり、設計容量は450mAhである。
(実施例2)
正極活物質として、100質量%のLiCoOに替えて、80質量%のLiCoOと、20質量%のLiNi0.33Co0.33Mn0.33との混合物を用いた以外は、実施例1と同様の方法で、実施例2に係るリチウムイオン二次電池を製造した。
(実施例3〜5)
電解液において、分子量が110以上のニトリル化合物をそれぞれ変更した以外は、実施例1と同様の方法で、実施例3〜5に係るリチウムイオン二次電池を製造した。なお、用いたニトリル化合物は、表1に示す。
(実施例6)
電解液において、プロピオン酸プロピル(PP)に替えて、酢酸ブチル(EB)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で、実施例6に係るリチウムイオン二次電池を製造した。
(比較例1)
正極活物質として、100質量%のLiCoOに替えて、60質量%のLiCoOと、40質量%のLiNi0.33Co0.33Mn0.33との混合物を用いた以外は、実施例1と同様の方法で、比較例1に係るリチウムイオン二次電池を製造した。
(比較例2〜4)
電解液において、プロピオン酸エチル(EP)、およびプロピオン酸プロピル(PP)の含有量の割合をそれぞれ変更した以外は、実施例1と同様の方法で、比較例2〜4に係るリチウムイオン二次電池を製造した。なお、変更後のプロピオン酸エチル(EP)、およびプロピオン酸プロピル(PP)の含有量の割合は、表1に示す。
(比較例5)
電解液において、分子量が110以上のニトリル化合物を、分子量が110未満のニトリル化合物に変更した以外は、実施例1と同様の方法で、比較例5に係るリチウムイオン二次電池を製造した。なお、用いたニトリル化合物は、表1に示す。
(比較例6〜8)
電解液において、プロピオン酸エチル(EP)に替えて、それぞれ他の溶媒を用いた以外は、実施例1と同様の方法で、比較例6〜8に係るリチウムイオン二次電池を製造した。なお、用いた溶媒は、表1に示す。
(実施例7)
また、リチウムイオン二次電池の設計容量を520mAhに変更することで、エネルギー密度が高いリチウムイオン二次電池における本発明の効果を検討した。
実施例7では、リチウムイオン二次電池の設計容量を520mAhに変更した以外は、実施例1と同様の方法で、リチウムイオン二次電池を製造した。具体的には、正極に対する正極スラリーの塗布量および圧延の強さを変更し、圧延後の正極活物質層の密度を4.2g/cmとし、正極の総厚みを135μmとした。また、負極に対する負極スラリーの塗布量を変更し、負極の総厚みを163μmとした。他の構成については、実施例1と同様の構成で、実施例7に係るリチウムイオン二次電池を製造した。
(比較例9)
電解液において、プロピオン酸エチル(EP)、およびプロピオン酸プロピル(PP)の含有量の割合を体積比で20:50とした以外は、実施例7と同様の方法で、比較例9に係るリチウムイオン二次電池を製造した。比較例9に係るリチウムイオン二次電池の設計容量は、実施例7と同様に520mAhである。
<リチウムイオン二次電池の評価方法>
上記にて製造した実施例1〜7、および比較例1〜9に係るリチウムイオン二次電池について、電解液の粘度、サイクル特性、および高温保存による厚み増加を評価した。実施例1〜6、および比較例1〜8の評価結果を表1に示し、実施例7および比較例9の評価結果を表2に示す。
(電解液の粘度)
各リチウムイオン二次電池の電解液の粘度は、回転式粘度計(ブルックフィールド社製デジタル粘度計LVDV−E)を用い、20℃の環境下で、回転数60rpmにて測定した。測定結果を表1および表2に示す。
(サイクル特性)
45℃の環境下で、各リチウムイオン二次電池を90mAの定電流で4.4Vになるまで充電した後、4.4Vの定電圧で電流値が11mAになるまで定電圧充電を行った。その後、90mAの定電流で3.0Vまで放電させ、初期充放電を行った。
次に、室温で、450mAの定電流で4.4Vになるまで充電した後、4.4Vの定電圧で電流値が11mAになるまで定電圧充電を行った。その後、450mAの定電流で3.0Vまで放電させた。このような充放電を1サイクルとして繰り返し、300サイクルまで充放電を行った。
ここで、300サイクル目の放電容量を1サイクル目の放電容量で除算した値を容量維持率として算出することで、サイクル特性を評価した。結果を表1および表2に示す。なお、表1では、実施例1に係るリチウムイオン二次電池を100とした相対値で各リチウムイオン二次電池のサイクル特性を示し、表2では、実施例7に係るリチウムイオン二次電池を100とした相対値で各リチウムイオン二次電池のサイクル特性を示した。
(高温保存による厚み増加)
まず、上記のように1サイクル目の充放電を行った後、各リチウムイオン二次電池を450mAの定電流で4.4Vになるまで充電し、4.4Vの定電圧で電流値が11mAになるまで定電圧充電を行った。続いて、充電後の各リチウムイオン二次電池の厚み(最も厚い箇所)をノギス等で測定し、保存前の電池厚みを測定した。その後、各リチウムイオン二次電池を60℃の恒温槽内に20日間放置し、放置後の各リチウムイオン二次電池の厚み(最も厚い箇所)をノギス等で測定し、保存後の電池厚みを測定した。
ここで、保存後の電池厚みを保存前の電池厚みで除算した値を厚み増加量として算出することで、高温保存における厚み増加を評価した。結果を表1および表2に示す。なお、表1では、実施例1に係るリチウムイオン二次電池を100とした相対値で各リチウムイオン二次電池のサイクル特性を示し、表2では、実施例7に係るリチウムイオン二次電池を100とした相対値で各リチウムイオン二次電池のサイクル特性を示した。
<リチウムイオン二次電池の評価結果>
上記で評価した結果を以下の表1および表2に示す。
まず、設計容量が450mAhであるリチウムイオン二次電池の評価結果を表1に示す。
Figure 2018006046
表1において、EPは、プロピオン酸エチルを表し、nPAは、酢酸n−プロピルを表し、PPは、プロピオン酸プロピルを表し、EBは、酢酸ブチルを表す。また、MPは、プロピオン酸メチルを表し、EAは、酢酸エチルを表し、DMCは、ジメチルカーボネートを表す。なお、EP、nPA、MP、EA、およびDMCの方が、PP、およびEBよりも粘度が低い。
また、表1において、HTCNは、1,3,6−ヘキサントリカルボニトリルを表し、SBRNは、スベロニトリルを表し、SBCNは、セバコニトリルを表し、ADPNは、アジポニトリル(adiponitrile)を表す。
表1の結果を参照すると、実施例1〜6に係るリチウムイオン二次電池は、比較例1〜8と比較して、サイクル特性を同等以上に維持しつつ、高温保存における厚み増加量を減少させることができることがわかる。
例えば、比較例1は、正極活物質中のLiCoOの含有量が75質量%未満であるため、サイクル特性が低下している。比較例2および3は、低粘度のカルボン酸エステルが含有されていない、または低粘度のカルボン酸エステルの含有量が高粘度のカルボン酸エステルよりも少ないため、サイクル特性が低下している。比較例4は、高粘度のカルボン酸エステルが含有されていないため、高温保存における厚み増加量が増加してしまっている。
また、比較例5は、含有されるすべてのニトリル化合物の分子量が110未満であるため、高温保存における厚み増加量が増加してしまっている。比較例6および7は、電解液の20℃での粘度が4.0mPa・s未満であるため、高温保存における厚み増加量が増加してしまっている。さらに、比較例8は、一方の溶媒がDMCであり、2種のカルボン酸エステルが含有されていないため、高温保存における厚み増加量が増加してしまっている。
次に、設計容量が520mAhであるリチウムイオン二次電池の評価結果を表2に示す。
Figure 2018006046
表2において、EPは、プロピオン酸エチルを表し、PPは、プロピオン酸プロピルを表す。なお、EPの方が、PPよりも粘度が低い。また、HTCNは、1,3,6−ヘキサントリカルボニトリルを表す。
表2に示す結果を参照すると、実施例7に係るリチウムイオン二次電池は、比較例9と比較して、サイクル特性を同等以上に維持しつつ、高温保存における厚み増加量を減少させることができることがわかる。
また、実施例7と比較例9との間の評価結果の差は、設計容量以外の構成が同じである実施例1と比較例2との間の評価結果の差よりも大きい。したがって、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池は、設計容量が大きく、エネルギー密度が高い場合に、より好適にサイクル特性を維持しつつ、高温保存における厚み増加量を減少させられることがわかる。
以上の評価結果からわかるように、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池によれば、サイクル特性を同等以上に維持しつつ、高温保存時の膨れを抑制することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
10 リチウムイオン二次電池
20 正極
21 集電体
22 正極活物質層
30 負極
31 集電体
32 負極活物質層
40 セパレータ層
41 セパレータ
43 電解液

Claims (9)

  1. コバルト酸リチウムを正極活物質の総質量に対して75質量%以上で含有する正極と、
    2種のカルボン酸エステルと、分子量が110以上のニトリル化合物とを含有する電解液と、
    を備え、
    前記2種のカルボン酸エステルのうち、粘度が低い一方のカルボン酸エステルの含有量は、粘度が高い他方のカルボン酸エステルの含有量よりも多く、
    前記電解液の20℃での粘度は、4.0mPa・s以上である、リチウムイオン二次電池。
  2. 前記2種のカルボン酸エステルは、いずれも鎖状カルボン酸エステルである、請求項1に記載のリチウムイオン二次電池。
  3. 前記一方のカルボン酸エステルの20℃での粘度は、0.50mPa・s以上0.64mPa・s以下である、請求項1または2に記載のリチウムイオン二次電池。
  4. 前記他方のカルボン酸エステルの20℃での粘度は、0.65mPa・s以上0.75mPa・s以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のリチウムイオン二次電池。
  5. 前記正極の圧延後の正極活物質層の密度は、4.0g/cm以上4.3g/cm以下である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のリチウムイオン二次電池。
  6. 前記正極の圧延後の正極活物質層の密度は、4.2g/cm以上4.3g/cm以下である、請求項5に記載のリチウムイオン二次電池。
  7. 満充電時における前記正極の電位は、リチウムに対して、4.4V以上である、請求項1〜6のいずれか一項に記載のリチウムイオン二次電池。
  8. 前記正極と対向する負極と、
    前記正極と、前記負極との間で挟持されたセパレータ層と、
    をさらに備え、
    前記正極または前記負極の少なくともいずれかと、前記セパレータ層との間には、ポリマー層が設けられる、請求項1〜7のいずれか一項に記載のリチウムイオン二次電池。
  9. 前記リチウムイオン二次電池の外装材は、ラミネート構造を有する樹脂フィルムである、請求項1〜8のいずれか一項に記載のリチウムイオン二次電池。
JP2016128117A 2016-06-28 2016-06-28 リチウムイオン二次電池 Active JP6787700B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016128117A JP6787700B2 (ja) 2016-06-28 2016-06-28 リチウムイオン二次電池
KR1020160111825A KR102215327B1 (ko) 2016-06-28 2016-08-31 리튬이온 이차전지

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016128117A JP6787700B2 (ja) 2016-06-28 2016-06-28 リチウムイオン二次電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018006046A true JP2018006046A (ja) 2018-01-11
JP6787700B2 JP6787700B2 (ja) 2020-11-18

Family

ID=60949583

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016128117A Active JP6787700B2 (ja) 2016-06-28 2016-06-28 リチウムイオン二次電池

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6787700B2 (ja)
KR (1) KR102215327B1 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019192639A (ja) * 2018-04-23 2019-10-31 三菱ケミカル株式会社 非水系電解液及びそれを用いたエネルギーデバイス
JP2019212377A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 マクセルホールディングス株式会社 非水電解液電池
JP2021100001A (ja) * 2020-03-20 2021-07-01 寧徳新能源科技有限公司Ningde Amperex Technology Limited 電解液、電気化学装置及び電子装置
CN113795962A (zh) * 2019-11-07 2021-12-14 株式会社Lg新能源 锂二次电池用非水电解质溶液和包含其的锂二次电池
JP2022518514A (ja) * 2019-01-24 2022-03-15 エルジー エナジー ソリューション リミテッド リチウム二次電池
JP2022065077A (ja) * 2018-05-31 2022-04-26 マクセル株式会社 非水電解液電池
JP2022530293A (ja) * 2020-03-27 2022-06-29 寧徳新能源科技有限公司 電気化学装置及びそれを含む電子装置
JP2023512077A (ja) * 2020-01-31 2023-03-23 アセンド・パフォーマンス・マテリアルズ・オペレーションズ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー 電解液
WO2024011409A1 (zh) * 2022-07-12 2024-01-18 宁德新能源科技有限公司 电化学装置及包含该电化学装置的电子装置
WO2024021962A1 (zh) * 2022-07-28 2024-02-01 张家港市国泰华荣化工新材料有限公司 一种非水电解液及锂离子电池
JP7460260B2 (ja) 2021-01-15 2024-04-02 エルジー エナジー ソリューション リミテッド リチウム二次電池用非水電解液およびそれを含むリチウム二次電池

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109301326B (zh) 2018-09-21 2020-11-27 宁德新能源科技有限公司 一种电解液及电化学装置
WO2020180125A1 (ko) * 2019-03-07 2020-09-10 주식회사 엘지화학 리튬 이차전지

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000348776A (ja) * 1999-03-30 2000-12-15 Toshiba Corp 二次電池
JP2002110233A (ja) * 2000-09-29 2002-04-12 Toshiba Corp 非水電解質二次電池
JP2007141831A (ja) * 2005-10-20 2007-06-07 Mitsubishi Chemicals Corp 二次電池用非水系電解液及びそれを用いた非水系電解液二次電池
JP2007287677A (ja) * 2006-03-24 2007-11-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 非水電解質二次電池
JP2008108586A (ja) * 2006-10-26 2008-05-08 Hitachi Maxell Ltd 非水二次電池
JP2009231261A (ja) * 2008-02-26 2009-10-08 Sanyo Electric Co Ltd 非水電解質二次電池
JP2010056076A (ja) * 2008-08-01 2010-03-11 Sanyo Electric Co Ltd 非水電解質二次電池
JP2013065540A (ja) * 2011-02-16 2013-04-11 Mitsubishi Chemicals Corp 非水系電解液及びそれを用いた非水系電解液電池
JP2015069705A (ja) * 2013-09-26 2015-04-13 旭硝子株式会社 二次電池用非水電解液およびリチウムイオン二次電池
CN105140562A (zh) * 2015-07-23 2015-12-09 东莞市凯欣电池材料有限公司 一种含有苯二腈的电解液及使用该电解液的锂离子电池
CN105226324A (zh) * 2015-10-19 2016-01-06 东莞市凯欣电池材料有限公司 一种高电压电解液及使用该电解液的锂离子电池
CN105552439A (zh) * 2015-12-16 2016-05-04 东莞市杉杉电池材料有限公司 一种快速充电的锂离子电池电解液
CN105576283A (zh) * 2016-02-03 2016-05-11 东莞市凯欣电池材料有限公司 一种兼顾高低温性能的高电压电解液及使用该电解液的锂离子电池

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102030347B1 (ko) * 2012-06-19 2019-11-18 에스케이이노베이션 주식회사 첨가제를 포함하는 리튬 이차 전지용 전해질 및 이를 포함하는 리튬 이차 전지

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000348776A (ja) * 1999-03-30 2000-12-15 Toshiba Corp 二次電池
JP2002110233A (ja) * 2000-09-29 2002-04-12 Toshiba Corp 非水電解質二次電池
JP2007141831A (ja) * 2005-10-20 2007-06-07 Mitsubishi Chemicals Corp 二次電池用非水系電解液及びそれを用いた非水系電解液二次電池
JP2007287677A (ja) * 2006-03-24 2007-11-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 非水電解質二次電池
JP2008108586A (ja) * 2006-10-26 2008-05-08 Hitachi Maxell Ltd 非水二次電池
JP2009231261A (ja) * 2008-02-26 2009-10-08 Sanyo Electric Co Ltd 非水電解質二次電池
JP2010056076A (ja) * 2008-08-01 2010-03-11 Sanyo Electric Co Ltd 非水電解質二次電池
JP2013065540A (ja) * 2011-02-16 2013-04-11 Mitsubishi Chemicals Corp 非水系電解液及びそれを用いた非水系電解液電池
JP2015069705A (ja) * 2013-09-26 2015-04-13 旭硝子株式会社 二次電池用非水電解液およびリチウムイオン二次電池
CN105140562A (zh) * 2015-07-23 2015-12-09 东莞市凯欣电池材料有限公司 一种含有苯二腈的电解液及使用该电解液的锂离子电池
CN105226324A (zh) * 2015-10-19 2016-01-06 东莞市凯欣电池材料有限公司 一种高电压电解液及使用该电解液的锂离子电池
CN105552439A (zh) * 2015-12-16 2016-05-04 东莞市杉杉电池材料有限公司 一种快速充电的锂离子电池电解液
CN105576283A (zh) * 2016-02-03 2016-05-11 东莞市凯欣电池材料有限公司 一种兼顾高低温性能的高电压电解液及使用该电解液的锂离子电池

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019192639A (ja) * 2018-04-23 2019-10-31 三菱ケミカル株式会社 非水系電解液及びそれを用いたエネルギーデバイス
JP7399626B2 (ja) 2018-04-23 2023-12-18 三菱ケミカル株式会社 非水系電解液及びそれを用いたエネルギーデバイス
JP2019212377A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 マクセルホールディングス株式会社 非水電解液電池
JP7026000B2 (ja) 2018-05-31 2022-02-25 マクセル株式会社 非水電解液電池
JP2022065077A (ja) * 2018-05-31 2022-04-26 マクセル株式会社 非水電解液電池
JP7277626B2 (ja) 2018-05-31 2023-05-19 マクセル株式会社 非水電解液電池
US12062777B2 (en) 2019-01-24 2024-08-13 Lg Energy Solution, Ltd. Lithium secondary battery
JP2022518514A (ja) * 2019-01-24 2022-03-15 エルジー エナジー ソリューション リミテッド リチウム二次電池
JP7254406B2 (ja) 2019-01-24 2023-04-10 エルジー エナジー ソリューション リミテッド リチウム二次電池
JP2022535359A (ja) * 2019-11-07 2022-08-08 エルジー エナジー ソリューション リミテッド リチウム二次電池用非水電解液及びこれを含むリチウム二次電池
JP7321629B2 (ja) 2019-11-07 2023-08-07 エルジー エナジー ソリューション リミテッド リチウム二次電池用非水電解液及びこれを含むリチウム二次電池
CN113795962A (zh) * 2019-11-07 2021-12-14 株式会社Lg新能源 锂二次电池用非水电解质溶液和包含其的锂二次电池
JP2023512077A (ja) * 2020-01-31 2023-03-23 アセンド・パフォーマンス・マテリアルズ・オペレーションズ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー 電解液
JP7544826B2 (ja) 2020-01-31 2024-09-03 アセンド・パフォーマンス・マテリアルズ・オペレーションズ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー 電解液
JP2022107544A (ja) * 2020-03-20 2022-07-21 寧徳新能源科技有限公司 電解液、電気化学装置及び電子装置
JP7223192B2 (ja) 2020-03-20 2023-02-15 寧徳新能源科技有限公司 電解液、電気化学装置及び電子装置
JP7069375B2 (ja) 2020-03-20 2022-05-17 寧徳新能源科技有限公司 電解液、電気化学装置及び電子装置
JP2021100001A (ja) * 2020-03-20 2021-07-01 寧徳新能源科技有限公司Ningde Amperex Technology Limited 電解液、電気化学装置及び電子装置
JP2022530293A (ja) * 2020-03-27 2022-06-29 寧徳新能源科技有限公司 電気化学装置及びそれを含む電子装置
JP7460260B2 (ja) 2021-01-15 2024-04-02 エルジー エナジー ソリューション リミテッド リチウム二次電池用非水電解液およびそれを含むリチウム二次電池
WO2024011409A1 (zh) * 2022-07-12 2024-01-18 宁德新能源科技有限公司 电化学装置及包含该电化学装置的电子装置
WO2024021962A1 (zh) * 2022-07-28 2024-02-01 张家港市国泰华荣化工新材料有限公司 一种非水电解液及锂离子电池

Also Published As

Publication number Publication date
KR20180001989A (ko) 2018-01-05
JP6787700B2 (ja) 2020-11-18
KR102215327B1 (ko) 2021-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6787700B2 (ja) リチウムイオン二次電池
KR102434887B1 (ko) 리튬 이차 전지용 음극 및 리튬 이차 전지
JP5426763B2 (ja) 二次電池用非水電解質および非水電解質二次電池
KR102525619B1 (ko) 리튬 이차 전지
JP2012022794A (ja) 非水電解質二次電池用負極及び非水電解質二次電池
KR102224023B1 (ko) 이차전지용 바인더, 이차전지용 바인더 수지 조성물, 이차전지용 전극, 및 이차전지
JP6395371B2 (ja) リチウムイオン二次電池用負極活物質層及びリチウムイオン二次電池
US10050246B2 (en) Binder for rechargeable battery, separator for rechargeable battery including same, and rechargeable battery including same
JP6304746B2 (ja) リチウムイオン二次電池
JP2018120706A (ja) 非水電解質二次電池用負極及び非水電解質二次電池
JP6361113B2 (ja) リチウムイオン二次電池
JPWO2014132579A1 (ja) 非水電解質二次電池用負極及び非水電解質二次電池
US10276871B2 (en) Rechargeable lithium battery
JP6295975B2 (ja) リチウムイオン二次電池
JP5271751B2 (ja) リチウムイオン二次電池
KR102270154B1 (ko) 양극 활물질층 및 리튬이온 이차전지
JP5279362B2 (ja) 非水電解質二次電池
JP2014165038A (ja) 非水電解質二次電池用電極材料とそれを用いた非水電解質二次電池
JP6315775B2 (ja) リチウムイオン二次電池
JP2020009562A (ja) 正極活物質粒子
JP6931986B2 (ja) 二次電池用負極、および二次電池
JP6847990B2 (ja) 非水系電解液及び非水系二次電池
JP2018006011A (ja) 電池用電解液、および、電池
JP2018129204A (ja) リチウム二次電池用電極及びリチウム二次電池
JP2006066297A (ja) リチウム二次電池

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20190422

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190422

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190612

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201005

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201029

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6787700

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250