JP2017525133A - 集積型3次元セル構造、集積型冷却アレイ、及び、セルをベースとする集積回路 - Google Patents

集積型3次元セル構造、集積型冷却アレイ、及び、セルをベースとする集積回路 Download PDF

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Abstract

本発明は、誘電体基板と、前記誘電体基板の内部及び一部に配置された放熱のための少なくとも1つの熱電冷却区画と、を含む集積型3次元セル構造であって、前記熱電冷却区画は、第1の導電型である1つの第1のメイン領域と、少なくとも1つの第2のメイン領域と、前記第1のメイン領域と前記少なくとも1つの第2のメイン領域との間に配置された独立制御可能な少なくとも1つの熱電冷却領域と、を含み、前記少なくとも1つの熱電冷却領域は、少なくとも1つの熱電対素子を含む、集積型3次元セル構造に関する。さらに、本発明は、集積型冷却アレイ、及び、セルをベースとする集積回路に関する。

Description

発明の詳細な説明
〔技術分野〕
本発明は、集積型3次元セル構造に関する。さらに本発明は、集積型冷却アレイ、及び、セルをベースとする集積回路に関する。
〔背景技術〕
国際特許出願WO03/060676A2にコンピュータ用の冷却システムが開示されている。そこに開示された該冷却システムは、熱結合となるように互いに隣接配置された、低温側のヒートシンクと熱電冷却器(TEC)と高温側のヒートシンクとを含んでいる。該低温側のヒートシンクは、熱源となる中央処理装置(CPU)を冷却するように該CPUに隣接配置されている。そしてTECが給電されると、STECは、シフト−スティッチの熱電冷却効果を利用して熱流を形成することにより、CPUの熱源からの熱を、低温側のヒートシンク及びSTECを経由して高温側のヒートシンクへ伝送、放出する。なお、高温側のヒートシンクの場所には、高温側のヒートシンクで熱された空気を送り出すファンが設けられている。
また、国際特許出願WO01/90866A2には、CPUをアクティブに冷却するための熱電ユニットを用いた上記と類似の冷却システムが開示されている。さらに、国際特許出願WO2007/015701には、マイクロプロセッサ内のホットスポット管理のための薄膜型熱電デバイスが開示されている。そこに開示された該熱電冷構造は、チップの上部に配置されている。
上記開示の各熱電冷却デバイスでは、冷却ユニットは分離されたものであり、冷却するべき構造の一部となっていないという点で共通している。これらの冷却構造の主な問題は、対応する熱源から発生した熱を常に該熱源から熱電冷却デバイスへ送る冷却有効性が、比較的に低いということである。
また、代わりに、上記のシフト−スティッチ型熱電冷却構成は、性能係数が高いため、例えば冷却装置、エアコンシステム、工業冷却/加熱システムである。
〔発明の概要〕
ゆえに、従来一般の熱電冷却デバイスを含んでいる冷却システムを改良する必要がある。
本発明によれば、請求項1の特徴を有するセル構造、及び/又は、請求項31の特徴を有する集積型冷却アレイ、及び/又は、請求項33の特徴を有する、セルをベースとする集積回路を提供する。
したがって、本発明は下記を提供する。
半導体基板、又は石英基板、又はサファイア若しくは別材質の誘電体基板(10)と、少なくとも2つのアレイと、を含む集積型3次元セル構造であって、
前記アレイは、
前記サファイア若しくは別材質の誘電体基板(10)に取り付けられた放熱のための熱電冷却区画(120)、及び/又は、
ビア(470)によって前記取り付けられた熱電冷却区画の上部水平面に嵌入されたシフト−スティッチ型熱電対素子からなる少なくとも1つの区画、及び/又は、
前記取り付けられたシフト−スティッチ型熱電冷却区画の前記上部水平面上の熱電併給用又は電流生成用のスティッチ型熱電冷却区画におけるゼーベック素子からなるか、基板に嵌入されたゼーベック素子からなる少なくとも1つの区画、及び、
ビア−温度感知トリガリング型導電基板(470)によって前記取付けられた熱電冷却区画の底面に嵌入されたシフト−スティッチ型熱電対素子からなる少なくとも1つの区画、から構成され、
前記熱電冷却区画(120)は、
第1の導電型である第1のメイン領域(1400)と、
少なくとも1つの第2のメイン領域(180)と、
前記第1のメイン領域(1400)と前記少なくとも1つの第2のメイン領域(180)との間に配置された独立に制御可能な少なくとも1つの熱電冷却領域(200)と、を含み、
前記少なくとも1つの熱電冷却領域(200)は、少なくとも1つのシフト−スティッチ型熱電冷却素子を含み、
前記ビア(470)によって前記取り付けられた熱電冷却区画の上部水平面に嵌入されたシフト−スティッチ型熱電対素子からなる少なくとも1つの区画は、
第1又は第2の導電型である少なくとも1つの第1のメイン領域(044)と、
第1又は第2の導電型である少なくとも1つの第2のメイン領域(048)と、
前記第1のメイン領域(044)と前記少なくとも1つの第2のメイン領域(048)との間に配置された少なくとも1つの熱電冷却領域(046)、及び/又は、前記冷却区画(220)と接続されたダイオードからなる少なくとも1つのアレイと、
トランジスタ(240)からなり前記熱電冷却区画をトリガリングする少なくとも1つのアレイと、を圧縮し、
前記少なくとも1つの熱電冷却領域(050)は、少なくとも1つのシフト−スティッチ型熱電対素子を含み、
前記ビア−温度感知トリガリング型導電基板(470)によって前記取付けられた熱電冷却区画の底面に嵌入されたシフト−スティッチ型熱電対素子からなる少なくとも1つの区画は、
第1の導電型である1つの第1のメイン領域(140)と、
少なくとも1つの第2のメイン領域(180)と、
前記第1のメイン領域(1400)と前記少なくとも1つの第2のメイン領域(180)との間に配置された独立に制御可能な少なくとも1つの熱電冷却領域(200)と、を圧縮し、
前記少なくとも1つの熱電冷却領域(200)は、少なくとも1つのシフト−スティッチ型熱電冷却素子(500)を含み、
熱電冷却の性能係数が少なくとも1である、集積型3次元セル構造を提供する。
また、本発明は、半導体基板と、共用型半導体基板上のアレイ内に配置された複数の本発明のセル構造と、を含んだ集積型冷却アレイを提供する。
また、本発明は、少なくとも1つの本発明のセル構造と、ゲート領域を独立に制御するように当該ゲート領域と接続された制御デバイスとを含む、セルをベースとする集積回路を提供する。
本発明は、分離型の冷却手段を用いた従来の熱電冷却デバイスにおける上記問題を解決する3次元熱電冷却構造に関する。また、本発明は、半導体材と熱電冷却構造とを簡単、効果的に統合することで従来手法の問題を解決している。本発明の基本的思想は、半導体基板上で熱が発生するエリア及び部位に熱電冷却構造を直接に設置するところにある。従来手法では、熱源の近傍に冷却構造を設置するために、直接に熱電冷却構造を半導体基板の付近に設置していた。しかし、本発明によれば、熱電冷却構造は、上記熱源のさらに近い近傍に配置することも可能である。そのため、本発明の基本思想は、熱電冷却区画をその対応する熱源の近傍に位置するように半導体材内部に集積してなる集積型3次元セル構造に関するものである。
このような集積型セル構造を用いることにより、熱発生エリアと熱電冷却エリアとの距離は著しく縮小し、冷却構造の全体的効率はより向上する。
また、本発明は、前記少なくとも1つの熱電冷却領域をトリガリングするためのスイッチを基板上に集積した集積回路を提供する。そのため、従来技術における解決策に比べ、より強固な熱電冷却デバイスを提供することができる。さらに、該集積回路は、STEC領域を流れる電流の平均値を好適な値に調節するために、指定のシーケンス信号によってトリガリングされ得る少なくとも1つのSTEC区画を含む。この構成は、上記のシフト−スティッチ型熱電冷却素子の両端に何らかの電力又は電圧を提供することのみで温度を制御する従来技術の熱電冷却デバイスに比べ、かなりの利点を有する。
本発明のもう1つの利点は、僅か数マイクロメートル内の大きな温度差が実現されることである。
また、本発明は、少なくとも1という高い値の性能係数を有する熱電冷却デバイスを実現でき、産業上における機械冷却、冷却システム及び冷凍システムに適用可能である。
さらに、例えば(ナノ)センサのような半導体デバイスの感度及び正確さを著しく向上させることが可能である。最後に、上記に限らず、もっと小さな半導体デバイスを提供できるという主な利点がある。
なお、本発明の他の実施形態は、従属請求項と、図面を参照に後述する構成とによる主体である。
好適な一実施形態において、前記セル構造は、3次元の立方体状、長方体状、円柱状、楕円状又は球状の形状を有する。但し、前記セル構造は、立方体状と異なる形状、例えば円柱状、楕円状又は溝状で有り得ることが好ましい。また、これらの形状の組み合わせも有り得る。特に好適な一実施形態において、前記セル構造は、球状又は溝状の形状を有する。上記構成によれば、別個の角、シフト−スティッチ部分及びエッジが存在しない。該シフト−スティッチ部分、エッジ及び角は、下向きの丸みを有することにより、隣接する構成同士間のキャリアが減少し、該隣接する構成同士間のトンネル効果が低減するという利点を有する。
別の好適な一実施形態において、前記セル構造は、160nmから400mmの範囲内、好ましくは200mmから400nmの範囲内、好ましくは100mmから200mmの範囲内、好ましくは1000nmから100mmの範囲内、好ましくは500nmから1000nmの範囲内、好ましくは030nmから500nmの範囲内、好ましくは160nmから030nmの範囲内のセル寸法を有する。
別の好適な一実施形態において、前記セル構造は、160nmよりも小さいセル寸法、特に1nm〜120nmの範囲内、より好ましくは5nm〜80nmの範囲内、最も好ましくは100nm〜030nmの範囲内のセル寸法を有する。
別の好適な一実施形態において、前記セル構造は、前記第1のメイン領域(140)と前記第1のメイン領域(044)との間のキャリア流れを制御するためのビア機能を有すると共に、所定レベルの温度になったとき、対応する熱電冷却領域(200)と電気的に接続される少なくとも1つのビア領域(490)と、前記第2のメイン領域(180)と前記第2のメイン領域(180)との間のキャリア流れを制御する前記ビア機能を有すると共に、電気的に接続される少なくとも1つのビア領域(490)と、をさらに含む。
別の好適な一実施形態において、さらに前記セル構造において、前記少なくとも1つのビア領域(490)が前記誘電体基板に嵌入されており、熱電冷却領域(200)の数がビア領域(490)の数と一致しており、各々のビア領域が、その対応する熱電冷却領域(200)に向いている。
別の好適な一実施形態において、さらに前記セル構造は、複数の熱電冷却領域(200)を含み、前記複数の熱電冷却領域(200)の各々が、同一の第1のメイン領域(140)及び異なるビア領域(490)を用いている。
別の好適な一実施形態において、前記セル構造は、前記第1及び第2のメイン領域間のキャリア流れを制御するための少なくとも1つのゲート領域をさらに含む。それぞれのゲート領域は、その対応する熱電冷却領域と電気的に接続される。
別の好適な一実施形態において、前記セル構造は、前記半導体基板に嵌入された少なくとも1つのゲート領域を含む。熱電冷却領域の数はゲート領域の数に一致しており、それぞれのゲート領域は、対応する熱電冷却領域に向いている。それぞれの熱電冷却領域のための異なるゲート領域を用いることにより、これらの熱電冷却領域を、所望の要求又は所望の適用仕様に基づいて独立に制御することができる。
別の好適な一実施形態において、前記セル構造は複数の熱電冷却領域を含む。好ましくは、複数の熱電冷却領域の各々は、同一の第1のメイン領域及び異なるゲート領域を用いている。1つのみの第1のメイン領域を利用することにより、セル構造全体において、エリアが最大限に活用されるレイアウトを実現することができる。
好適な一実施形態において、前記セル構造は、複数の熱電冷却領域を含む。前記複数の熱電冷却領域の各々は、前記同一の第1のメイン領域を用いると共に、異なるゲート領域を含んでいる。前記第1のメイン領域は、ソース領域又はドレイン領域であってもよい。1つのみの第1のメイン領域を有することにより、前記セル構造においては、エリアが最大限に活用され、互いに独立制御され得る幾つかのスイッチング素子を含んだ構造を実現することができる。このような配置によれば、前記ゲート領域を独立にトリガリングすることで同一のセル構造内の1つ以上の熱電冷却区画を個別に選択することができる。
好適な一実施形態において、前記熱電冷却区画は、複数の鉤状構造(480)を含む。該鉤状構造は、前記第1のメイン領域から放射状に延伸していることが好ましい。各々の鉤状構造は、一例として、1つのゲート領域と、1つの熱電冷却領域と、1つの第2のメイン領域と含んでもよいが、これに限定されない。一例として、該1つのゲート領域と、1つの熱電冷却領域と、1つの第2のメイン領域とは、互いに連続的に配置される。
別の好適な一実施形態において、前記熱電冷却区画内の前記鉤状構造は、直線状、例えば直列に、又はまっすぐに前方に放射状に延伸している。このように全体的に配置することにより、前記熱電冷却区画の星状構造を形成する。
代替の実施形態において、前記鉤状構造は、メアンダ状、渦巻状又は他の高密度パッケージ(dense package)構造を形成するように、高密度パッケージ内でおおよそ放射状に延伸すると共に部分的に直列及び/又は湾曲している。
別の好適な一実施形態において、前記熱電冷却区画は、放射状に延伸する鉤状構造を少なくとも4つ、好ましくは少なくとも6つ、特に好ましくは8つ含む。
別の好適な一実施形態において、前記第1のメイン領域は、長方体状、とりわけ2次元形状を有する表面エリアを含む。この構成は、特に前記熱電冷却区画が4つ以上の鉤状構造を含んだとき、実用的及び有効である。但し、前記第1のメイン領域は、六角形又は八角形の形状を有してもよい。ゆえに、この構成は、前記第1のメイン領域が六角形である場合の6つの鉤状構造と、第1のメイン領域が八角形である場合の8つの鉤状構造とを含んだとき、有効である。
一般的に言えば、鉤状構造は、その総数が前記第1のメイン領域の境界線又はエッジの総数に応じた場合に有利であるが、これに限定されない。但し、前記第1のメイン領域の前記表面エリアは、丸い形状、特に略楕円状、円状又は卵状を有してもよい。上記実施形態は、第1のメインエリアの前記境界線に個別のエッジが存在しないため、電界におけるトンネル効果を効率良く防止できるという好適な利点を有する。第1の代表的実施形態において、前記第1のメイン領域はソース領域を形成するように設計され、前記第2のメイン領域は、ドレイン領域に対応するように設計されている。また、代替の実施形態において、前記第1のメイン領域は、ドレイン領域を形成するように設計され、前記第2のメイン領域はソース領域に対応する設計されている。
一例として、前記第1のメイン領域及び前記第2のメイン領域は、同一の導電型であってもよいが、これに限定されない。例えば、前記第1のメイン領域及び第2のメイン領域は、p型半導体材料からなってもよい。代替の構成として、前記第1のメイン領域及び前記第2のメイン領域は、n型半導体材料からなってもよい。冷却領域の構造によっては、特に冷却領域が単数数量のSTEC素子を含むことよっては、前記第1のメイン領域は第1の導電型であり、一方で、前記第2のメイン領域は前記第1の導電型とは異なる第2の導電型である。別の好適な一実施形態において、前記熱電冷却区画における少なくとも1つのシフト−スティッチ型熱電冷却素子は、第3の導電型である第1のサブ領域と、第4の導電型である第2のサブ領域とを含んでいる。前記第3及び第4の導電型は互いに異なる。例えば、第3の導電型はn型又はp型半導体材料であり、一方で、前記第4の導電型はp型又はn型半導体材料である。前記第1及び第2のサブ領域は、水平方向において互に離間している。
好適な一実施形態において、少なくとも1つの熱電冷却領域は複数のシフト−スティッチ型熱電冷却素子を含んでいる。各々のシフト−スティッチ型熱電冷却素子は、互いに接続するように連続配置されている。さらに、前記複数のシフト−スティッチ型熱電冷却素子は、常に1つの第1のサブ領域が第2のサブ領域に隣接して配置される(またはその逆もしかり)ように、互に離間して配置され接続されてもよい。この構成によれば、1つのシフト−スティッチ型熱電冷却素子が、上記のように第2のシフト−スティッチ型熱電冷却素子に隣接して配置、接続される。
別の好適な一実施形態において、互に離間した第1及び第2のサブ領域の間は、空間を有する。該空間は、少なくとも部分的に絶縁材料によって充填されている。該絶縁材料は、二酸化ケイ素、特に熱成長した二酸化ケイ素(SiO2)、PVD二酸化ケイ素、low−k、high−k、窒化ケイ素、酸化ハフニウム、又は、半導体ベース材を必要しない他の何らかの絶縁材料であってもよい。該絶縁材料は、特にTECの動作温度下における絶縁比率が優れることから、Al2O3、及び/又はAgO、若しくはAuO、若しくはCuOであることが特に好ましい。
好適な一実施形態において、STEC素子又は隣接のSTEC素子における第1及び第2のサブ領域は、垂直投影において等距離を有する。つまり、これらの第1及び該第2のサブ領域間の距離は、垂直方向において同じである。別の最も好適な一実施形態において、熱電冷却領域内の前記複数のSTEC素子をジグザグ状又は千鳥状に配置することにより、前記第1及び/又は第2のサブ領域は、垂直配置されたシフト−スティッチ部分になる。これは、前記第1及び第2のサブ領域間の、垂直方向における距離がそれぞれ増加又は減少することを意味する。別の好適な一実施形態において、前記第1及び/又は第2のサブ領域のシフト−スティッチ部分は、前記水平面に対して5°から85°の範囲内にある。特に、前記シフト−スティッチ部分は、45°〜60°の範囲内、好ましくは30°から40°の範囲内、最も好ましくは10°から20°の範囲内にある。本発明では、このシフト−スティッチ部分によっては、前記熱電冷却区画の高温側と低温側との間に高い温度勾配を達成し得るため、より良い冷却が可能となる。加えて、又は代わりに、より高いシフト−スティッチを提供することにより、トリガリングエネルギーをより低減させることができる。
別の好適な一実施形態において、熱電冷却領域又はシフト−スティッチ熱電冷却素子における、前記第1及び/又は第2のサブ領域は、複数パーツ型の構造、特に二パーツ型の構造を有する。さらに詳しい形態として、該複数パーツ型の構造は、第1のシフト−スティッチ型パーツを有する第1のパーツと、第2のシフト−スティッチ型パーツを有する第2のパーツと、を有する。前記第1のパーツは、一例として、前記架橋式接触材と直接に接触している。
前記第2のパーツは、第1のパーツと接触していてもよく、隣接のシフト−スティッチ型熱電冷却素子の架橋式接触材と接触していてもよい。好ましくは、前記第1のシフト−スティッチ部分は、前記第2のシフト−スティッチ型パーツよりも低いことが好ましいが、これに限定されない。特に、前記第1のシフト−スティッチ型パーツは、15°から45°の範囲内、特には25°から35°の範囲内にある。したがって、前記第2のシフト−スティッチ部分は、45°から85°の範囲内、特には60°から70°の範囲内にある。第1及び第2のサブ領域の各々は、2つの境界面を有することが好ましい。隣接若しくは相互離間した第1及び第2のサブ領域の前記境界面は、架橋式接触材を介して接続される。相互離間した第1及び第2のサブ領域における該架橋式接触材は、千鳥状に配置されることが好ましい。好適な一実施形態において、第1の架橋式接触材は、相互離間した対応する第1及び第2のサブ領域が互いに電気的に接続されるように、前記第1のサブ領域の第1の境界面から前記第2のサブ領域の第2の境界面まで延伸している。特に好適な一実施形態において、前記架橋式接触材は、非常に高い導電性を有する材料、例えば高ドープ率のポリシリコン、高導電性の合金を含む。したがって、前記架橋式接触材の典型的な材料は、アルミニウム、金、銀、ウォルフラムやチタン、又はこれらの合金である。また、別の好適な一実施形態において、少なくとも1つの電気遮蔽層が備えられている。この電気遮蔽層は、熱電冷却領域の高温側に隣接して配置される。該遮蔽層は、前記半導体基板から前記熱電冷却領域の前記高温側までの高い熱伝導率を実現するように調整されている。さらに、該遮蔽層は、前記半導体基板と前記熱電冷却領域の前記高温側との間の電気的接続を防止するように調整されている。その結果として、該遮蔽層は、前記熱電冷却領域を覆うと共に、前記対応する架橋式接触材の上部又は底部に配置される。したがって、これらの遮蔽層は、前記シフト−スティッチ型熱電冷却素子を電気的に保護し、かつ、前記熱電冷却領域の前記高温側からの熱を最適に伝導するための高い熱伝導性を実現するように設計される。
一例として、同一の熱電冷却領域における2つのシフト−スティッチ型熱電冷却素子が、互いに隣接するように配置されると共に、第2の架橋式接触材を介して接続されてもよいが、これに限定されない。この第2の架橋構造は、一例として、第1のシフト−スティッチ型熱電冷却素子における前記第2のサブ領域の第3の境界面から、第2のシフト−スティッチ型熱電冷却素子における前記第1のサブ領域の第4の境界面まで、延伸している。隣接するシフト−スティッチ型熱電冷却素子におけるサブ領域を跨ぐ該架橋式接触素子を上記のように配置するにより、千鳥状方式の熱電冷却領域を実現することが可能となる。
好適な一実施形態において、前記誘電体基板内の上記領域及びパーツは、熱伝導性質を有する基板層として用いられる/である付着層(410)の付着によって嵌入されている。
好適な一実施形態において、前記の領域は、前記架橋における少なくとも1つの薄膜基板層を圧縮し、該薄膜基板層は、窒素が合金原子量の0.01%から50%を占める窒素含有合金、例えばTiN、TiN0、5、AlN、AlN0、1、及び/又は、high−k又はlow−kの性質を有する合金含有基板による複合層の組み合わせを圧縮する。
別の好適な一実施形態において、前記集積型冷却アレイは、窒素、及び/又はホウ素、及び/又はセレニウムがドープされた少なくとも1つの薄膜型半導体基板層と、請求項1から36の何れ1項に記載の複数のセル構造とを含み、前記セル構造は、共用の半導体基板におけるアレイ内に配置されている。
別の好適な一実施形態において、集積型冷却アレイは、窒素、及び/又はホウ素、及び/又はセレニウムがドープされた少なくとも1つの薄層型半導体基板層と、アレイに沿う複数のセル構造とを含み、前記セル構造は、共用の半導体基板上に圧縮されたアレイ内に配置されている。
別の好適な一実施形態において、前記集積型冷却アレイにおいて、前記第1のシフト−スティッチ型パーツ(700)は、前記第1のパーツの1/99から47/500の間の前記第1のサブ領域(030)の長さ以内であり、特に前記第1のパーツの1/4から1/3の間の前記第1のサブ領域(030)の長さ以内であり、又は特に前記第1のパーツの1/5から1/4の間の前記第1のサブ領域(030)の長さ以内であり、及び/又は、前記第2のシフト−スティッチ型パーツ(710)は、前記第2のパーツの1/99から47/500の間の前記第2のサブ領域(032)の長さ以内であり、特に前記第2のパーツの1/4から1/3の間の前記第1のサブ領域(030)の長さ以内であり、又は特に前記第2のパーツの1/5から1/4の間の前記第1のサブ領域(030)の長さ以内であり、及び/又は、前記第3のシフト−スティッチ型パーツ(720)は、前記第3のパーツの1/99から47/500の間の前記第1のサブ領域(030a)の長さ以内であり、特に前記第3のパーツの1/4から1/3の間の前記第1のサブ領域(030a)の長さ以内であり、又は特に前記第3のパーツの1/5から1/4の間の前記第1のサブ領域(030)の長さ以内であり、及び/又は、前記第4のシフト−スティッチ型パーツ(730)は、前記第4のパーツの1/99から47/500の間の前記第1のサブ領域(030b)の長さ以内であり、特に前記第4パーツの1/4及び1/3の間の前記第1のサブ領域(030b)の長さ以内であり、又は特に前記第4のパーツの1/5及び1/4の間の前記第2のサブ領域(032b)の長さ以内である。
別の好適な一実施形態として、集積型冷却アレイは、前記第1及び第2のサブ領域(030、032)の各々は2つの境界面(038、040)を含み、相互離間した隣接の第1及び第2のサブ領域(030、032)における前記境界面(038、40)は架橋式接触材(036、420)を介して接続されている。
特に好適な一実施形態において、前記遮蔽層は、高熱伝導性及び電気的絶縁性を有する材料を含む。このような高い伝導性を有する絶縁材料は、好適には人造ダイヤモンドを含む。特に好適な一実施形態において、前記人造ダイヤモンドは、前記基板上に熱成長することで嵌入されている。こうすることで、電流方向に垂直する前記第1及び第2のサブ領域の直径を、金属から構成された対応するサブ領域の場合に比べ、より減らすことが可能になる。良好な絶縁を少なくとも実現する他の材料は、酸化ケイ素、low−k、high−kなどである。これらの材料を適宜ドープすることにより、良好な熱伝導性を実現することもできる。
別の好適な一実施形態において、少なくとも1つの冷却層が備えられている。該冷却層は前記熱電冷却領域の低温側において前記架橋式接触材に接触している。好ましくは、該冷却層は、前記熱電冷却領域からの熱を放熱するための高い熱伝導性を有する。当該冷却層の好ましい材料は、人造ダイヤモンドである。
前記冷却アレイの別の好適な一実施形態として、前記セル構造は、互いに直列接続するように電気的に接続されている。代替の構成として、前記セル構造は、互いに並列接続するように配置されていてもよい。なお、言うまでもないが、これらの種類の電気的接続の組み合わせ、例えば部分的な直列と部分的な並列との組み合わせも可能である。
別の好適な一実施形態において、前記制御デバイスは、周波数クロック信号生成器と、該クロック信号生成器によってトリガリングされるカウンタとを有するプログラムで制御可能なデバイスを含む。前記カウンタは、カウント値に応じて、各々のセル構造における前記ゲート領域をトリガリングする。別の好適な一実施形態において、各々の前記セル構造における前記ゲート領域は、直列又は行列の何れかの方式でトリガリングされる。
別の好適な一実施形態において、前記集積回路のデバイス領域は、同一のセル構造又は隣接のセル構造における隣接の冷却区画同士間によって規定される。それに加え、又は代わりに、前記デバイス領域は、前記熱電冷却区画の低温側又は高温側に配置される。前記集積回路は、隣接する熱電冷却区画同士間の前記集積回路の前記デバイス領域の1つに配置された少なくとも1つの半導体デバイスを、さらに含む。これにより、前記セル構造において、エリアが最大限に活用されるようなコンパクトな配置及び半導体デバイスを同時に実現することができる。そのため、前記セル構造内の、熱電冷却のためではないエリアを、他の半導体デバイス、例えば、熱放射の強い半導体デバイスのために用いることが好ましい。そして、このような半導体デバイスから発生する熱は、対応するセル構造、特に前記セル構造の前記熱電冷却区画によって効果的に輸送されてもよい。
一部の好適な実施形態において、前記半導体デバイスは、次のうち、少なくとも1つであってもよい:センサ、特に熱センサ、光センサ、熱感知センサ又は類似するもの;整流素子、例えばダイオード、ホイートストンブリッジ、他の何らかのブリッジ構造;スイッチング素子、特にMOSFETのようなトランジスタ、NMOS、PMOS、VMOS、パワーMOSFET、JFET、バイポーラトランジスタ、IGFET、IGBT、又は他の何らかの半導体トランジスタ;制御素子;FPGAやPLDのようなプログラマブルデバイス、特にマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、プロマブル論理デバイス;記憶デバイス、例えばDRAM、SRAM、ROM、PROM又は類似するもの;太陽電池;レーザダイオード;LED;マイクロストリップ及び類似するものなど。但し、これらの半導体デバイスは単なる例示であり、本発明は上記の形態に制限されるものではない。
別の好適な一実施形態において、前記半導体デバイスは、前記第1のメイン領域及び前記熱電冷却区画から離間している。加えて、前記半導体デバイスは、少なくとも2つの前記熱電冷却区画の間に配置されてもよい。
別の好適な一実施形態において、前記第1のメイン領域について、前記半導体デバイスは、前記第1のメイン領域の中心から1nm〜100μmの範囲内、好ましくは500nmから1μmの範囲内の配置半径を有する。
前記集積回路デバイスの好適な一実施形態において、前記第1のメイン領域は、放射状に延伸する少なくとも2つのドメインに取り囲まれ、各々のドメインは、1つのゲート領域と、1つの第2のメイン領域と、1つの熱電冷却領域とを含む。
このように、1個の第1のメイン領域を用いて、複数のゲート領域及び複数の熱電冷却領域をエネルギー源に接続することができる。この実施形態では、前記第1のメイン領域がもたらした利便性向上により、STEC領域自体の寸法及び/又は体積を減らさずに、該STEC領域の可トリガリング性の実現に必要な体積を減らすことができる。
別の好適な実施形態において、前記集積回路は、電源に接続したクロック信号生成器を備えたカウントを含み、前記少なくとも1つのゲート領域は、少なくとも1つの接続素子を介して前記カウンタと接続されている。したがって、少なくとも1つのSTEC領域のトリガリングは容易に行える。
別の好適な実施形態において、前記集積回路は、0.5pAから500mAの範囲内、特に1mAから200mAの範囲内、好ましくは1pAから100μAの範囲内、最も好ましくは100pAから1μAの範囲内の電流で動作可能なように設計されている。
前記セル構造の別の好適な実施形態において、複数の制御可能な熱電冷却領域が備えられており、少なくとも2つの前記制御可能な熱電冷却領域、特に複数の前記制御可能な熱電冷却領域が、異なるシフト−スティッチ部分を有する。
別の好適な実施形態において、複数の熱電冷却領域が備えられており、前記複数の熱電冷却領域は、前記第1のメイン領域から外側へ星状に延伸している。星状に延伸している熱電冷却領域の各々は、独立にトリガリングされ得ることが特に好ましい。
別の好適な実施形態において、前記熱電冷却区画は、異なるシフト−スティッチ部分を有する前記熱電冷却領域が独立にトリガリングされることにより、デジタルデータを符号化することが可能できる。
別の好適な実施形態において、前記熱電冷却区画は、異なるSTECを有する前記熱電冷却領域が独立にトリガリングされることにより、温度センサとして動作可能である。
好適な一実施形態において、少なくとも2つの熱電冷却区画が、一方が他方上に重なるように前記半導体基板内に積み重なっている。
好適な一実施形態において、隣接配置された熱電冷却区画の間には、2つの隣接する熱電冷却区画の間の距離を規定する中間層が備えられている。
好適な一実施形態において、前記距離は、少なくとも5nm、より好ましくは5nmから120nmである。
好適な一実施形態において、前記中間層は、少なくとも部分的に絶縁、好ましくは完全に絶縁する材料を含む。
好適な一実施形態において、少なくとも1つの接続デバイスが備えられており、前記接続デバイスは、少なくとも2つの熱電冷却区画の間、好ましくは積み重なるように及び/又は隣接するように配置された2つの熱電冷却区画の間に配置されている。前記接続デバイスは、2つの熱電冷却区画間の熱結合を実現し、さらに2つの熱電冷却区画間の電気隔離性を保証するための高熱伝導性及び電気絶縁性を有する材料を含む。
〔図面の簡単な説明〕
本発明及び本発明の利点に関するより完全な理解のために、ここで、添付されている図面と共に以下の記載が参照される。この発明は、概略図において明記されている例示的な実施形態を用いて、以下、より詳細に説明される。この概略図において、
図1は、本発明に係るセル構造の、第一の、基本的な実施形態の断面図を示す。
図2は、図1に示したような集積回路デバイスのための熱電冷却領域の一区画を示す断面図である。
図2A〜2Dは、本発明に係る、異なるシフト−スティッチ型熱電冷却素子の、一つのSTEC領域の断面図を示す。
図3は、本発明に係るセル構造の第二の実施形態の平面図を示す。
熟練した技術者は、図中の要素は、簡素化及び明確化のために図示されているものであり、必ずしも一定のスケール比率で記載されるものではないことを認識するでしょう。例えば、選択された要素は、本発明の様々な実施形態における、これら要素の機能性と配置とのより良い理解を助けるために使われているに過ぎない。また、本発明のこれら様々な実施形態に関するより曖昧さの無い見方を助けるべく、商業的な実施の形態において有用な又は必要な、一般的だが良く理解されている要素については凡そ描写はしなかった。さらに、順序に関する係る特定性は実際には要しないことを当業者は理解するところ、記載された方法における或るアクション及び/又はステップが、ある特定の発生順番で記載されている又は描写されているかもしれない点について、正しく認識されたい。当業者は、本発明の実施形態は、説明における簡潔化及び明瞭化のために図示されているのではないことを、正しく認識するであろう。本明細書における用語及び表現は、ここに、ある特定の意味を定義付けしていない限り、それぞれの対応する分野の調査及び研究に関する用語及び表現に従った一般的な意味を有するものと理解される。
〔発明の詳細な実施形態〕
以下、本発明に関して記載をする前に、我々は、簡単に本発明の幾つかの一般的な側面に関して議論をしたい。本発明は概して熱電冷却に向けられたものである。商業的な熱電冷却モジュールはおよそ1960年まで入手できなかったものの、現代の熱電クーラーの元となる基礎となる物理現象は、実際のところ1800年代の初頭までさかのぼる。1800年代の初頭に、トーマス・ゼーベックは、金属同士の接合が二つの異なる温度に維持されている場合に、二つの異なる金属で構成された閉回路内を電流が連続的に流れることを発見した。これはまたゼーベック効果として知られている。
熱電効果は、温度差から電圧への(その逆もまたしかり)直接的な変換である。熱電デバイスは、その両端において異なる温度が有る場合に、電圧を生成する。逆に、熱電デバイスに電圧が印加されると当該熱電デバイスは温度の相違を生成し、これはまたシフト−スティッチ型熱電冷却効果として知られている。原子スケールにおいては、付与された温度勾配は、材料中における電荷キャリア(これらは電子又は正孔である)を高温側から低温側へと拡散させる。これは、いわゆる熱誘導型の電流を生じさせる。この効果は、電気の生成、温度の測定、対象物の冷却又は加熱等のために、都合よく利用され得る。加熱及び冷却の方向が、印加される電圧の標示によって決定されるので、熱電デバイスは非常に便利な温度コントローラーとなる。
伝統的に、「熱電効果」又は「熱電性」という用語は、3つの別々に認識される効果であるゼーベック効果、シフト−スティッチ型熱電冷却効果、及び、いわゆるトムソン効果を包含する。多くの教科書及び従来技術文献では、熱電効果はまたSTECゼーベック効果とも称される。ゼーベック効果とは、温度差を直接的に電気に変換するものである。但し、シフト−スティッチ型熱電冷却効果はゼーベック効果の反転現象である。二つの異なる金属からなる回路に電流を流した場合に、より上側の接合で熱が放出されるとともに、より下側の接合でこの熱が吸収されることによって、高温側から低温側への熱の移動が導かれる。
本発明は、シフト−スティッチ型冷却効果のため、すなわち熱の移動のためにも用いることができ、ゼーベック効果による、熱勾配による電気の生成のためにも用いることもできる、いわゆるシフト−スティッチ型熱電冷却素子に向けられたものである。シフト−スティッチ型熱電冷却効果を用いる場合、以降は、シフト−スティッチ型熱電冷却はまた「シフト−スティッチ型熱電冷却」又は省略して「STEC」とも称するものとする。
すなわち、シフト−スティッチ型熱電冷却素子は、ちょうどゼーベック効果と反対の現象であり、すなわち、閉回路内で電流が流れるときに、熱エネルギーが一つの異なる金属接合において吸収され、かつ熱エネルギーが他の接合において放出され得る。
ゼーベック効果の基礎、及び、シフト−スティッチ型熱電冷却効果の基礎は良く知られているため、これらの物理的効果についてより詳細には記載しない。熱電冷却の原理に関して、文献MPE6350:「Electronics Cooling”, of the Cairo University, Faculty of Engineering, especially Chapter 17」を、ここに、文献の特定により完全に引用する。
以下、本発明は、図中の実施形態に関して、より詳細に記載される。
図1は、本発明に係るセル構造の、第1の基本的な実施形態の断面図を示している。当該セル構造は、参照番号100によって示される。セル構造100は、第1の上面110a及び第2の底面110bを有している基板110を含んでいる。基板110は、ドープ半導体基板、例えば、ドープシリコン基板であってもよい。但し、本発明は、シリコンで形成された基板110に限定されず、GaAs、SiC等の任意の他の半導体材料又はクオーツ、サファイア等の任意の他の誘電体基板でもあり得る。
図1において、セル構造100は、1つの熱電冷却区画120を含み、熱電冷却区画120は、半導体基板110内に配置されている。この熱電冷却区画120は、放熱のために(例えば、同一半導体基板内の任意の集積回路の放熱のために)使用される。それ故、この熱電冷却区画120は、本発明の基本的な考えによれば、半導体基板110の集積部である。
熱電冷却区画120は、1つの第1のメイン領域140、2つの第2のメイン領域180及び2つの熱電冷却STEC領域200を含んでいる。第1のメイン領域140は、熱電冷却区画120内の中央に配置されており、第1の導電型(例えば、n型又はp型)である。熱電冷却領域200の構造に応じて、2つの第2のメイン領域180は、第1の導電型又は当該第1の導電型とは異なる第2の導電型であってもよい。2つの第2のメイン領域180は、対応している熱電冷却領域200を通じて、第1のメイン領域140と電気結合されている。熱電冷却領域200は、第1の中央配置型メイン領域140と2つの第2のエッジ配置型メイン領域180との間に配置されている。
この場合、第1のメイン領域140は、ソース領域又はドレイン領域であってもよく、一方で、第2のメイン領域180は、その結果、ドレイン領域又はソース領域をそれぞれ形成する。従って、熱電冷却区画120は、2つの制御可能なスイッチ、特に、トランジスタを形成し、一方で、コントロールターミナルは、対応しているゲート領域160によって形成される。これらのゲート領域160は、熱電冷却領域200内に配置され、そして、好ましくは、第1のメイン領域140に直接隣接して配置される。熱電冷却区画120のこの構造を有しているので、両方のトランジスタ、ひいては両方の熱電冷却領域200の機能性は、独立して制御され得る。
ここで、必須の特徴は、熱電冷却領域200のそれぞれが、少なくとも1つのシフト−スティッチ型熱電冷却素子を含んでいることである。熱電冷却区画120及びそこでのシフト−スティッチ型熱電冷却素子の詳細な構造及び機能性は、図2A〜2Dに示したいくつかの実施形態に関して、より詳細に以下に記載される。第1のメイン領域140、第2のメイン領域180、ゲート領域160及び半電気的冷却領域200は、本実施形態中に存在しており、基板L内に嵌入されている。但し、これらの領域はまた、基板110の上面110a又は底面110bに隣接して配置されてもよい。
1つの有利な実施形態において、集積回路デバイスは、少なくとも、第1のSTEC区画120及び第2のSTEC区画120を含んでいる。この場合、2つの隣接するSTEC区画120の放射状に延伸しているドメインは、離れ且つ重なり合っていない。第1のSTEC区画120は、第2のSTEC区画120とは異なって形成されてもよい。例えば、第1のSTEC区画120は、第2のSTEC区画120の対応しているパラメータとは異なる、ゲート酸化物の厚さ、チャネル領域の長さ、内部のシフト−スティッチ部分、放射状に延伸しているドメインの数、少なくとも1つの第2のメイン領域180の厚さ、ドーパント濃度及び/又はドーパントタイプを有していてもよい。あるいは、集積回路デバイス100はまた、同一のパラメータを備えた少なくとも2つのSTEC区画120を含んでいてもよい。
集積回路デバイス100が複数のSTEC区画120を含んでいる場合には、これらのSTEC区画120の数個は、制御可能な三次元のSTECデバイスを形成するために、互いに接続されていてもよい。例えば、少なくとも2つのSTEC区画120は、互いに直列に、電気的に接続され且つ動作させられてもよい。但し、集積回路デバイス120は、異なるSTEC区画12間のそのような電気的な接続に限定されない。少なくとも2つのSTEC区画120はまた、互いに並列に、電気的に接続され且つ動作させられてもよい。さらに、少なくとも2つのSTEC区画120は、第2の層材料によって被覆された第1の層材料内に舌形状の冷却エリアが作り出されると同時に、連続して又は並行して動作させられてもよい。舌形状は増加してもよく、結果的に電流が調整される。従って、第2の層材料は、熱勾配の再構成のために使用されてもよく、又は第1の層材料の領域は、ヒートシンクであってもよい。
電流がSTEC領域200を通ってゲート領域によって引き起こされるときに、STEC区画120の周囲は冷却される。それ故、基板100内に埋め込まれた熱源は、発明の技術を用いて補われてもよい。少なくとも1つの熱源は、外部の熱源又は内部の熱源であってもよい。例えば、少なくとも1つの熱源はまた、基板100内に埋め込まれてもよい。さらには、少なくとも1つの熱源はまた、少なくとも1つのSTEC区画12の周囲に配置されてもよい。好ましくは、少なくとも1つの熱源は、第1のメイン領域140の中間点の周囲に距離をあけて配置される。従って、STEC区画120の冷却機能は、熱源によって生成された熱に起因して生じる損傷が生じないことを保証する。
少なくとも1つの熱源は、センサ、ダイオード又は任意の他の熱生成デバイスであり得る。発明の技術は、それ故、STEC区画120の周囲に配置された数個のセンサのキャパシティを検出することを改善するために使用され得る。従って、局所的な信号が、正確に検出され得る。さらには、センサ及び/又はダイオードは、デバイスへの入力又は出力として接続されてもよい。ダイオードは、赤外フォトダイオード、X線フォトダイオード及び/又はレーザダイオードであってもよい。特に、フォトダイオードは、第2のメイン領域18の端部に向かって伝搬する波状のような形式で冷却されてよい。従って、発明の技術はまた、エネルギー回収のために使用され得る。図2は、STEC領域のエリアにおける図1の集積回路デバイスの細部の断面を示している。この断面は、STEC領域200の縦軸と平行にSTEC領域200を通っている。
図2に示したSTEC領域200は、数個のシフト−スティッチ型熱電冷却素子500を含んでいる。各シフト−スティッチ型熱電冷却素子500は、第3の導電型の第1のサブ領域030及び第3の導電型とは異なる第4の導電型の第2のサブ領域032を含んでいる。例えば、第1のサブ領域030はp型であってもよく、ここでは、第2のサブ領域032はn型である。但し、STEC区画120は、そのようなシフト−スティッチ型熱電冷却素子50に限定されない。第1のサブ領域030がn型である場合には、第2のサブ領域032はp型である。
シフト−スティッチ型熱電冷却素子500はまた、第1の絶縁材料を含んでおり、当該第1の絶縁材料は、第1のサブ領域030と第2のサブ領域032との間の空間340を少なくとも部分的に充填している。好ましくは、第1の絶縁材料は、第1のサブ領域030と第2のサブ領域032との間の空間を完全に充填している。さらには、シフト−スティッチ型熱電冷却素子500は、第1の架橋式接触材036をさらに含んでいる。第1の接触部材036は、第1のサブ領域030の第1の界面380から第2のサブ領域032の第2の界面400へと延伸している。第1のサブ領域030の第1の界面380及び第2のサブ領域032の第2の界面400は、両方が、基板110の1つの面110a、110bに向けられていてもよい。好ましくは、第1の界面380及び第2の界面400は、両方が、STEC領域200の縦軸200aと平行に延伸している。但し、STEC区画120は、サブ領域030、サブ領域032、界面380、界面400及び/又は第1の架橋式接触材036の設計に限定されない。
好ましい実施形態において、STEC領域200は、少なくとも2つのシフト−スティッチ型熱電冷却素子を含み、最も好ましくは複数のシフト−スティッチ型熱電冷却素子を含み、当該シフト−スティッチ型熱電冷却素子は、サブ領域030、サブ領域032及び空間340をそれぞれ有している。STEC領域200は、特定の数のそのようなシフト−スティッチ型熱電冷却素子500に限定されない。好ましくは、同一のSTEC領域200の2つの隣接するシフト−スティッチ型熱電冷却素子500、500’は、図2に示すように、第2の架橋式接触材420を介して接続される。STEC領域200はまた、絶縁材料480を含み、絶縁材料480は、隣接するシフト−スティッチ型熱電冷却素子500’のサブ領域030とサブ領域032との間の空間340を、少なくとも部分的に、特に完全に充填している。
第2の接触サブ領域420は、第1のシフト−スティッチ型熱電冷却素子500の第2のサブ領域032の第3の界面440から、第2のシフト−スティッチ型熱電冷却素子500’の第1のサブ領域030の第4の界面460へ延伸していてもよい。第1のシフト−スティッチ型熱電冷却素子500は、第2のシフト−スティッチ型熱電冷却素子500’よりも、第1のメイン領域140により近接している。第2のサブ領域032の第3の界面440及び第1のサブ領域030の第4の界面460は、両方が、基板100の異なる面110a、110bに向けられていてもよく、及び/又はSTEC領域200の縦軸200aに平行に延伸していてもよい。さらには、第3の界面440及び第4の界面460は、第1の界面380及び第2の界面400に平行に通っていてもよい。
第1の架橋式接触036部材及び/又は第2の架橋式接触材420は、アルミニウム、金、銀等の導電材料を含んでいてもよい。従って、同一のSTEC領域200のシフト−スティッチ型熱電冷却素子500、500’の異なるサブ領域030及びサブ領域032との間の良好な電気伝導性が提供される。サブ領域030、032及び架橋式接触材036、420との間の界面380、400、440、460は、シフト−スティッチ型熱電冷却効果に適している。
STEC領域200は、第1のメイン領域140、ゲート領域160及び/又は第2のメイン領域180と、少なくとも1つの架橋式接触材036、420を介して接続されていてもよい。従って、STEC領域200と、隣接する第1のメイン領域140、ゲート領域160及び/又は第2のメイン領域180と間の良好な電気的接続が提供される。
好ましいセル構造の実施形態において、前記第1のシフト−スティッチ型パーツ(080)は、前記第1のパーツの1/99から47/500の間の第1のサブ領域(030)の長さ以内であり、特に、前記第1のパーツの1/4から1/3の間の第1のサブ領域(030)の長さ以内であり、又は特に、前記第1のパーツの1/5から1/4の間の第1のサブ領域(030)の長さ以内であり、及び/又は、第2のシフト−スティッチ型パーツ(080)は、前記第2のパーツの1/99から47/500の間の第1のサブ領域(030)の長さ以内であり、特に前記第2のパーツの1/4から1/3の間の第1のサブ領域(030)の長さ以内であり、又は特に、前記第2のパーツの1/5から1/4の間の第1のサブ領域(030)の長さ以内であり、及び/又は、前記第3のシフト−スティッチ型パーツ(080)は、前記第3のパーツの1/99から47/500の間の第1のサブ領域(030)の長さ以内であり、特に、前記第3のパーツの1/4から1/3の間の第1のサブ領域(030)の長さ以内であり、又は特に、前記第3のパーツの1/5から1/4の間の第1のサブ領域(030)の長さ以内であり、及び/又は、第4のシフト−スティッチ型パーツ(080)は、前記第4のパーツの1/99から47/500の間の第1のサブ領域(030)の長さ以内であり、特に、前記第4パーツの1/4及び1/3の間の第1のサブ領域(030)の長さ以内であり、又は特に、前記第4のパーツの1/5から1/4の間の第1のサブ領域(030)の長さ以内である。
好適なセル構造の実施形態において、サブ領域(030)又は(032)の薄膜の高さ750)は、(i)第1のシフト−スティッチ型パーツの長さ、又は、(ii)第2のシフト−スティッチ型パーツの長さ、又は、(iii)第3のシフト−スティッチ型パーツの長さの、1/19から4/5までの範囲の高さである。
図2に示されるSTEC領域200は、電流が界面380、400、440、及び460を通過し、その結果、連続して配置されたシフト−スティッチ型熱電冷却素子を通過する場合に、長軸200aに垂直な方向に熱流束を供給する。それゆえ、非常に高い熱電冷却性能を実現する熱電冷却素子が設けられる。
図2に示されるSTEC領域200は、半導体技術における標準的な方法によって製造されてよい。それゆえ、各種のサブユニット030、032、036、420を製造するための方法については、本明細書では説明しない。
図2A〜図2Eは、STEC領域におけるシフト−スティッチ型熱電冷却素子の様々な実施形態の断面図を示す。熱電冷却素子の断面における様々な実施形態の断面図は、シフト−スティッチ型熱電冷却素子の様々な実施形態における構造を示す。
図2Aにおいて、シフト−スティッチ型熱電冷却素子500は、第1のサブ領域030及び第2のサブ領域032を備えている。第1のサブ領域030及び第2のサブ領域032は、架橋式接触材036によって相互に接続されている。図2Aの実施形態において、第1のサブ領域030及び第2のサブ領域032は、おおよそ垂直に配置されており、架橋式接触材036と直交する。
但し、第1のサブ領域030、032に角度を付し、水平方向に配向させることは、より有益である。このことは、図2Bにおける熱電冷却領域200の第2の実施形態に関して示されている。図2Bでは、シフト−スティッチ部分αが、サブ領域と水平面との間に存在している。このシフト−スティッチ部分αは、5°から75°までの範囲にあることが好ましい。シフト−スティッチ部分αは、15°から25°までの範囲にあることが好ましく、25°から35°までの範囲にあることがより好ましい。
図2Cは、熱電冷却領域200におけるシフト−スティッチ型熱電冷却素子500の別の実施形態を示す。図2Cによれば、第1のサブ領域030は、第1の部分及び第2の部分を備えている。また、第2のサブ領域は、互いに接続された第1の部分30a及び第2の部分30bを備えている。対応するサブ領域030のこれら両方の部分は、水平方向x及びzに対して、角度が付されている。但し、水平方向に対して角度が付されたシフト−スティッチ部分βは、水平方向xに関する第2の上部030bのシフト−スティッチ部分よりも高い。第2のサブ領域030と032とを、2つの異なるシフト−スティッチ部分βを有する030a、030b、032a、032bへと分ける場合は、熱電冷却領域200の電気的及び熱的な特性に関して有益である。特に、この構成において、熱電冷却領域200の全体は特に優れた効率を有する。第1のシフト−スティッチ部分βは30°よりも大きい範囲にあることが好ましく、第2のシフト−スティッチ部分は30°から60°までの範囲にあることが好ましい。
図2Dは、熱電冷却領域の特に好適な第4の実施形態を示す。図2Cの実施形態に比べ、熱電冷却領域における第1及び第2のシフト−スティッチ部分は、第1のサブ領域030又は第2のサブ領域032のいずれかと同様に、これらシフト−スティッチ部分が異なる。一般的に、第1の領域030に関して、第1の領域030のシフト−スティッチ部分1、及び第2の領域030bのシフト−スティッチ部分1は、第2のサブ領域0320の第1よび第2の部分032a、032bに比べ、対応するシフト−スティッチ部分2、2と異なる。例えば、第1の領域030の第2の部分030bにおけるシフト−スティッチ部分1は47°であり、第2のサブ領域032における対応する第2の部分32bのシフト−スティッチ部分2は42°である。
シフト−スティッチ型熱電冷却素子500の第1のサブ領域030及び第2のサブ領域032にシフト−スティッチ型パーツを設けることの主たる利点は、隣接するシフト−スティッチ熱電冷却構造が、境界面において常に最小距離を有し、かつ、隣接する第1のサブ領域030と第2のサブ領域032との間に境界面が存在しない場合に最大距離を有することにある。このことは、電気的結合に関して特に効果的である。シフト−スティッチ型熱電冷却素子500の架橋式接触材036は、電気的に高い導電性を有する材料、例えばアルミニウム、ウォルフラム、タングステン、及びこれらの材料の合金を含んでいる。
一般的に、架橋式接触材036と半導体基板110との間には、コーティング層又はシールド層が設けられている。コーティング層又はシールド層は、シフト−スティッチ型熱電冷却素子500又は熱電冷却領域の高温側のみに必要であることが好ましい。但し、このようなコーティング層を熱電冷却領域の低温側に設けることもできる。全体的な熱電冷却区画120は、低温側が高温側を形成できる場合の方向、又はその逆の方向のいずれにも用いられてよいためである。コーティング層は、当該コーティング層を介して、半導体基板の高温側から熱電冷却領域のコーティング層へと熱を効果的に輸送するために、熱的に高い伝導性を有する任意の材料を含んでいてよい。コーティング層におけるこのような材料は、人造ダイヤモンドであってよい。
本発明は、特定の数のシフト−スティッチ型熱電冷却素子500に限定されない。図2Eにおいて、Aは複数のシフト−スティッチ型熱電冷却素子500を備えるSTEC領域200の断面を示す。シフト−スティッチ型熱電冷却素子500のそれぞれは、第1の領域030と、第2の領域032と、第1の領域030と第2の領域032との間の空間340を備える。同一のSTEC領域200における、2つの隣接するシフト−スティッチ型熱電冷却素子500、500’は、第2の架橋式接触材420によって接続されることが好ましい。このことは、図3Aに示されている。STEC領域200は、隣接するシフト−スティッチ型熱電冷却素子500’の第1の領域030と第2の領域032との間の空間340を、少なくとも部分的に、特に完全に充填した絶縁材料480を含んでいる。
第2の接触領域420は、第1のシフト−スティッチ型熱電冷却素子500の第2の領域032の第3の界面440から、第2のシフト−スティッチ型熱電冷却素子500’の第1の領域030の第4の界面460へと広がっていてよい。第1のシフト−スティッチ型熱電冷却素子500は、第2のシフト−スティッチ型熱電冷却素子500’に比べて、第1のメイン領域140に近接している。第2の領域032の第3の界面440及び第1の領域030第4の界面460はいずれも、基板100の異なる表面110a、110bに向かっていてもよいし、及び/又は、STEC領域200の長軸200aに平行に伸びていてもよい。さらに、第3の界面440及び第4の界面460は、第1の界面380及び第2の界面400と平行に通っていてもよい。
第1の架橋式接触材036及び/又は第2の架橋式接触材420は、電気伝導性を有する材料、例えばアルミニウム、金、銀など、あるいはこれらの材料の少なくとも1つを含む合金を含んでいる。その結果、同一のSTEC領域200におけるシフト−スティッチ型熱電冷却素子500、500’の異なる領域030と032との間において、良好な電気伝導性及び特に良好な熱伝導性が与えられる。領域030と032との間の界面380、400、440、460、及び、架橋式接触材036、420は、シフト−スティッチ型熱電冷却効果に好適である。
STEC領域200は、少なくとも1つの架橋式接触材036、4200を介して、第1のメイン領域140、ゲート領域160、及び/又は、第2のメイン領域180と接続されていてもよい。そのため、STEC領域200と、隣接する第1のメイン領域140、ゲート領域160、及び/又は、第2のメイン領域180との間の良好な電気的接続が実現される。
一般的に、架橋式接触材036と半導体基板110との間には、コーティング層又はシールド層(不図示)が設けられている。コーティング層又はシールド層は、シフト−スティッチ型熱電冷却素子500又は熱電冷却領域の高温側にのみ必要であることが好ましい。但し、このようなコーティング層を熱電冷却領域の低温側に設けることもできる。全体的な熱電冷却区画100は、低温側が高温側を形成できる場合の方向、又はその逆の方向のいずれにも用いられてよいためである。コーティング層は、当該コーティング層を介して、半導体基板の高温側から熱電冷却領域へと熱を効果的に輸送するために、熱的に高い伝導性を有する任意の材料を含んでいてよい。コーティング層におけるこのような材料は、人造ダイヤモンドであってよい。
図3及び図3Aに示されるSTEC領域200は、半導体技術における標準的な方法によって製造されてよい。それゆえ、各種のサブユニット030、032、036、420を製造するための好適な方法については、本明細書では説明しない。
但し、シフト−スティッチ型熱電冷却素子がシフト−スティッチ型のパーツである場合には、第1の領域030、第2の領域032、及び架橋式接触材と同様に、対応する第1のメイン領域及び第2のメイン領域を層によって製造することは有益である。各層は、これらの異なる領域に滑らかなエッジを確実に設けるために、可能な限り薄いことが好ましい。
集積回路デバイスの実施形態の平面図について述べる。概略的に、集積回路デバイスは、基板110と、当該基板に組み込まれた1つの熱電冷却(STEC)区画120とを備える。基板110は、半導体基板であってよい。例えば、基板100はシリコンを含んでいてよい。但し、集積回路デバイスは、シリコンによって形成された基板100に限定されない。
STEC区画120が1つであっても、非常に多くの数のSTEC区画120が基板100に組み込まれてよい。本発明の技術は、同一の基板100に高密度のSTEC区画120を設けることに特に適している。
集積回路デバイスのSTEC区画120は、絶縁材料によって少なくとも部分的に覆われてよい。また、少なくとも1つのSTEC区画120は、異なる材料の少なくとも2つの層を備えた基板100の少なくとも1つの部分に組み込まれてもよい。例えば、第1の層の材料は、第2の層の材料によって覆われてもよい。第2の層の材料は、絶縁材料であってよい。
STEC区画120は、第1の導電型の第1のメイン領域140と、複数のゲート領域160とを備える。STEC区画120のゲート領域160は、第1のメイン領域140と電気的に接続されている。例えば、少なくとも1つのゲート領域160は、第1のメイン領域140の界面と直接的に接触してよい。但し、集積回路デバイスは、このようなSTEC区画120の実施形態に限定されない。ゲート領域160は、少なくとも1つの導電性のチャネル(不図示)を介して、第1のメイン領域140と電気的に接続されてもよい。少なくとも1つのゲート領域160は、対応するトリガー信号によってトリガーされ得る半導体材料を含んでいる。このため、少なくとも1つのゲート領域160は、STECゲートと称されてもよい。
また、STEC区画120は、第1の導電型とは異なる第2の導電型の、複数の第2のメイン領域180を備えている。第1のメイン領域140がn型である場合、第2のメイン領域180はp型である。
同様に、p型の第1のメイン領域を有するSTEC区画120は、少なくとも1つのn型の第2のメイン領域180を備えている。第1のメイン領域140は、少なくとも1つの第2のメイン領域180及び/又は少なくとも1つのゲート領域160に比べて、電気的により高い電流量を有していてよい。
第1のメイン領域140及び第2のメイン領域180は、STEC区画120のソース/ドレイン領域として設計されている。このため、第1のメイン領域140及び少なくとも1つの第2のメイン領域180を介して、電圧を印加することが可能である。それゆえ、STEC区画120は、メイン領域140、180を備えた少なくとも1つのトランジスタとして説明できる。当該トランジスタは、ソース/ドレイン領域として設計されており、電流の流れを制御するための少なくとも1つのゲート領域160を有する。第1のメイン領域140(好ましくはp型)がソース領域として設計されている場合、第2のメイン領域180(好ましくはn型)はドレイン領域として設計されている。同様に、ドレイン領域として設計された第1のメイン領域140(好ましくはn型)を有するSTEC区画120は、ソース領域として設計された第2のメイン領域180(好ましくはp型)を備えている。
少なくとも1つの熱電冷却(TEC)領域200は、STEC区画12における、第1のメイン領域140と少なくとも1つの第2のメイン領域180との間に配置されている。STEC領域200は、少なくとも1つのシフト−スティッチ型熱電冷却素子50を備えている。また、STEC領域200は、隣接するゲート領域160に電気的に接触している。
このように、各STEC領域200を通過する電流は、対応するゲート領域160によって制御されている。例えば、そのような電流は、第1のメイン領域140からの電流であって、その少なくとも1つのゲート領域及び少なくとも1つの隣接するSTEC領域200を通過し、少なくとも1つの第2のメイン領域180に至る電流であってもよい。図3に示されているように、STEC領域200は、隣接するゲート領域160をその第2のメイン領域180に接続するものであってもよい。但し、STEC区画120は、少なくとも1つのSTEC領域200のそのような構成には限定されない。少なくとも1つの第2のメイン領域180がそのゲート領域160に直接接触しており、また、少なくとも1つのSTEC領域200が、隣接するゲート領域160を第1のメイン領域140に接続するようになっていてもよい。
本発明の好ましい実施形態では、放射状に延伸するいくつかのドメインによって第1のメイン領域140が囲まれており、各ドメインが、1つのゲート領域160、1つの第2のメイン領域180、及び、1つのSTEC領域200を含んでいる。例えば、平面図において、STEC区画120は、星状構造に似ていてもよい(図3参照)。STEC区画120のデザインは、概ね、楕円又は円であってもよい。そのような形態のSTEC区画120は、時間、場所、及び、温度に応じて変化を生じさせることが可能であり、したがって、感応型冷却システムに有用である。放射状に延伸する各ドメインを通過する電流がそのゲート領域160によって制御されるので、そのSTEC区画120の第1のSTEC領域200を通過する第1の熱流束を、同じSTEC区画120の第2のSTEC領域を通過する第2の熱流束の生成を同時に引き起こすことなく、生成することができる。従って、第2のSTEC領域200に接する第2の側の冷却側ヒートシンクの温度を(著しく)下げることなく、第1のSTEC領域200に隣接する第1の側の冷却側ヒートシンク内の温度を下げることができる。
STEC区画120が、少なくとも2つのSTEC領域200と共に放射状に延伸する少なくとも2つのドメインを含む場合、これらのSTEC領域200の長手軸によって、STEC区画120の周囲が、少なくとも2つのサブセクションに分けられてもよい。これらのサブセクションは、中心において、同じように、内部シフト−スティッチされている。さらに、同じSTEC区画120の全てのサブセクションは、同じ2次元形状をしていてもよい。ただし、前記長手軸は、STEC区画120の周囲を、2次元形状が異なる少なくとも2つのサブセクションに分けてもよい。さらに、同じSTEC区画120の前記複数のサブセクションは、中心における内部シフト−スティッチが異なっていてもよい。
基板100の主面に平行なSTEC区画120のサイズは、1nmから100μmまでの範囲にあってもよい。前記主面に平行なSTEC区画120のサイズは、200nmから160nmまでの範囲にあることが好ましい。このようにして、図3に示されているSTEC区画120の多数の異なる半導体デバイスへの組み入れ及び組み込みが容易になる。STEC区画120には、例えば、大規模IC、マイクロプロセッサユニット、(3次元)マルチコアプロセッサ、ニューラルネットワークマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、少なくとも1つのチップを備えたシステム、センサデバイスが適用されてもよい。ただし、本発明の技術の実施は、前述の例には限定されない。
第1のメイン領域140は、いくつかのゲート領域160が直接接する形をとっていてもよい。例えば、第1のメイン領域140は、正方形、長方形、五角形、六角形、八角形、円柱形、又は、楕円形をとってもよい。少なくとも1つのゲート領域160に関して、単純な正方形又は長方形が選択されてもよい。このようにして、第1のメイン領域140とその少なくとも1つのゲート領域160との間の電気的接続を確実に良好にできる。少なくとも1つの第2のメイン領域180及び少なくとも1つのSTEC領域200も、正方形又は長方形をとってもよい。このようにして、隣接するゲート領域160が駆動されると、それに応じて、少なくとも1つのSTEC領域200を通過して熱流束を生成する電流が得られる。
基板110の表面に平行な第1のメイン領域140の寸法は、少なくとも1つのゲート領域160の対応する寸法よりも大きくてもよい。また、表面110a、110bに平行な第1のメイン領域140の寸法は、少なくとも1つのSTEC領域200の幅であってその長手軸20aに垂直な幅よりも、大きくてもよい。ゲート領域160の長さ、及び/又は、隣接するSTEC領域200の長手軸200aに平行な第2のメイン領域180の長さは、第1のメイン領域140の対応する寸法よりも短いことが好ましい。例えば、ゲート領域160の長さ、及び/又は、隣接するSTEC領域200の長手軸200aに平行な第2のメイン領域180の長さは、隣接する第1のメイン領域140の対応する寸法の100%から90%、好ましくは200%から400%であってもよい。同様に、ゲート領域160の幅、STEC領域200の幅、及び/又は、長手軸200aに垂直な第2のメイン領域180の幅は、隣接する第1のメイン領域140の対応する寸法の100%から90%(好ましくは200%から400%)であってもよい。
第2のメイン領域180は、隣接するSTEC領域200の長手軸200aに垂直な幅であって、隣接するSTEC領域の幅、及び、接しているゲート領域160の幅に一致する幅を有していてもよい。ただし、STEC区画120は、そのような形態には限定されない。
例えば、少なくとも1つの第2のメイン領域180の幅は、隣接するSTEC領域の幅、及び/又は、接しているゲート領域160の幅の少なくとも2倍であってもよい。
好ましい実施形態では、集積回路デバイスが、電源26に接続されたクロック信号生成器24を有するカウンタ22をも備えている。少なくとも1つのゲート領域160は、少なくとも1つの接続素子280、例えば、制御信号ラインを介して、カウンタ220に接続されている。電源26は、DC制御信号(例えば、0.1〜24ボルト、とりわけ、0.1〜1V)を供給してもよい。ただし、集積回路デバイスは、前記制御信号の特定の値には限定されない。クロック信号生成器24は、ゲート領域160を0.0001kHz〜100GHzの間の周波数で駆動してもよい。ただし、集積回路デバイスは、クロック信号生成器24の特別なクロック周波数には限定されない。
カウンタ220によって駆動される少なくとも1つのゲート領域160は、STEC区画120の周囲の熱電冷却を時間、位置、及び、温度に関して制御するオン/オフスイッチの制御素子として働いている。換言すれば、前記少なくとも1つのゲート領域160は、カウンタ220の制御信号によって、電解効果を制御可能な気体によってSTEC区画120の周囲に時間、位置、及び、温度に関して差異が生じるように、駆動される。ただし、そのような制御機構は、バイポーラスイッチであってもよい。
また、STEC区画120は、追加の領域を備えていてもよく、追加の領域が配置されるのは、第1のメイン領域140と少なくとも1つのゲート領域160との間、少なくとも1つのゲート領域160と、その隣接するSTEC領域200との間、及び/又は、少なくとも1つのSTEC領域200とその隣接する第2のメイン領域180との間であってもよい。追加の領域は、例えば、クリーン領域であってもよい。
第2の実施形態では、第1のメイン領域が八角形をしており、従って、全部で8つの熱電冷却区画を備えている。8つの熱電冷却区画は、八角形の第1のメイン領域の一辺から、星形を成すようにまっすぐ外側に向けて延びている。
シフト−スティッチ型熱電冷却素子の構造に関するさらに2つの実施形態
図2Aの実施形態では、シフト−スティッチ型熱電冷却素子が、導電型が異なる第1のサブ領域030及び第2のサブ領域032を備えている。第1のサブ領域030及び第2のサブ領域032は、互いに空間を隔てている。2つのサブ領域030、032は、架橋式接触材036を介して互いに接続されている。
図2Aの実施形態では、第1のサブ領域030及び第2のサブ領域032は、立方体、例えば、長方形又は円柱(図示せず)の形をとってもよい。これは非常に一般的であり、第1のサブ領域及び第2のサブ領域030、032における有利な構造でもある。
シフト−スティッチ型熱電冷却素子の非常に好ましい実施形態。ここでは、第1のサブ領域及び第2のサブ領域は、円形、楕円形、又は、楕円に似た形をしている。第1の領域及び第2の領域030、032は、3次元の楕円面の形をしている。これらの領域030、032は、回転楕円形、又は、回転楕円面の形をとってもよい。領域030、032は、適用される半導体技術に応じたもの、すなわち、細長い(上下に長い)、又は、平たい(上下に短い)回転楕円体であってもよい。もし、楕円がその長軸の周りを回転すると、その結果は、ラグビーボールやアメリカンフットボールのような細長い(上下に長い)回転楕円形となる。もし、楕円がその短軸の周りを回転すると、その結果は、レンズマメのような平たい(上下に短い)回転楕円形となる。もし、生成する楕円形が円形である場合、その結果は球となる。第1の領域及び第2の領域030、032は、2つの半球を備えた円柱であって、その両側の面に前記2つの半球がついている円柱の形をとってもよい。前記円柱は、楕円柱、放物柱、又は双曲柱であってもよい。
図2Eに示されている3つの形状の利点は、次の通りである。即ち、第1の領域及び第2の領域030、032における、対応する架橋式接触材36に対する接触領域が、前記第1の領域及び第2の領域030、032の形状が細長いか平らかに依るものの、ある程度小さくなる。
これは、熱的、電気的には非常に有利である。
電流が、界面380、400、440及び460を通る(従って、連続して配置されている複数のシフト−スティッチ型熱電冷却素子500を通る)と、図2、2Aに示されているSTEC領域200は、基本的に、長手軸200aに垂直な方向(即ち、表面110a、110bの配向)に熱流束をもたらす。このようにして、非常に高い熱電冷却能力を可能にする熱電冷却構造が実現される。
図2B、2C、2D、2Eに示されている実施形態では、シフト−スティッチ型熱電冷却素子500、500’の第1の領域及び第2の領域030、032は、シフト−スティッチ部分d又はシフト−スティッチ型パーツであり、垂直配向及び水平配向のいずれかを有している。ここで、シフト−スティッチ部分αは、第1の領域及び第2の領域030、032の方向と水平面との間に存在する。
前記水平面は、第1の面及び第2の表面110a、110bによって画定され、架橋式接触材036、42の配向によっても画定される。このシフト−スティッチ部分αは、30°〜75°の間であることが好ましい。但し、本発明におけるもう一つの発見は、シフト−スティッチ部分αが30°〜40°の範囲にある場合、とりわけシフト−スティッチ部分αが厳密に35°である場合に、最良の熱伝導特性が実現されることである。
以降では、シフト−スティッチ型熱電冷却素子500のさらなる実施形態について、図2C〜図2Dに関連して説明する。
図2B、2C、2D、2Eの実施形態では、複数のシフト−スティッチ型熱電冷却素子が、概ね水平方向に並べられている。即ち、複数のシフト−スティッチ型熱電冷却素子500が第1の面及び第2の表面110a、110bに平行に並べられている。ただし、これは、必須ではない。
シフト−スティッチ型熱電冷却素子500の配向は、架橋式接触材の配向によって規定される。
別のシフト−スティッチ型熱電冷却素子500の実施形態。ここでは、シフト−スティッチ型熱電冷却素子500の配向が、第1の表面及び第2の表面110a、110bの配向とは異なっている。即ち、シフト−スティッチ型熱電冷却素子がシフト−スティッチ型パーツの形態で半導体基板の内部に配置されている。その結果、シフト−スティッチ部分α1が、シフト−スティッチ型熱電冷却素子500の配向と、第1の表面及び第2の表面110a、110bによって規定される水平方向との間に存在する。
このような種類のシフト−スティッチ型パーツが統合された複数のシフト−スティッチ型熱電冷却素子500を設けることによって、以下が可能となる。即ち、1つの方向(即ち、水平方向)のみに並べられておらず、少なくとも部分的に垂直方向にも並べられている、複数のSTEC領域200を、半導体基板内に設けることが可能となる。これは、図2Dの実施形態に示されており、複数のシフト−スティッチ型熱電冷却素子500(シフト−スティッチ型パーツ)が、直列接続(図2Cのものと類似)をなすように配置されている。複数のシフト−スティッチ型熱電冷却素子500(シフト−スティッチ型パーツ)の直列接続は、シフト−スティッチ部分α1を規定するシフト−スティッチ型パーツの形態で配置される。
図2Eは、シフト−スティッチ型熱電冷却素子の非常に好ましい実施形態を示している。ここで、第1の領域及び第2の領域030、032は、相互接続された立方体形状で形成されている。前記立方体形状は、シフト−スティッチ状の断面を有し、これによって、菱面体を形成する。ベースのシフト−スティッチ部分αは、架橋式接触材036の反対側に設けられる。
シフト−スティッチ型熱電冷却素子のさらなる実施形態。ここでは、第1の領域及び第2の領域30、32が複数パーツ型の構造を取っている。第1の領域及び第2の領域の各々は、複数の部分(本ケースでは、4つの部分)を備えている。対応する領域の異なる複数の部分の各々は、対応する第1の領域及び第2の領域030、032の各部分が階段状の構造のステップを形成するように、互いにずらして配置されている。互いにずれている前記異なる複数の部分は、シフト−スティッチ部分α2がこの階段状の構造のスロープによって規定されるように、配置されている。複数パーツ型の構造は、第1のシフト−スティッチ部分を有する第1のパーツと、前記第1のパーツと接続され、第2のシフト−スティッチ型パーツを有する第2のパーツと、を備えている。前記第1のパーツは、架橋式接触材と直接接触しており、前記第1のシフト−スティッチ部分は、前記第2のシフト−スティッチ型パーツよりも、少ないか、同数か、又は、多い。前記複数パーツ型の構造は、第3のシフト−スティッチ部分を有する第3のパーツと、前記第2のパーツと接続され、第3のシフト−スティッチ部分を有する第4のパーツと、を備えている。前記第3のパーツは、架橋式接触材と直接接触しており、前記第3のシフト−スティッチ部分は、前記第4のシフト−スティッチ型パーツよりも、少ないか、同数か、又は、多い。前記第1のシフト−スティッチ型パーツ(080)は、前記第1のパーツの1/99から47/500の間の第1のサブ領域(030)の長さ以内であり、特に、前記第1のパーツの1/4から1/3の間の第1のサブ領域(030)の長さ以内であり、又は特に、前記第1のパーツの1/5から1/4の間の第1のサブ領域(030)の長さ以内であり、及び/又は、第2のシフト−スティッチ型パーツ(080)は、前記第2のパーツの1/99から47/500の間の第1のサブ領域(030)の長さ以内であり、特に、前記第2のパーツの1/4から1/3の間の第1のサブ領域(030)の長さ以内であり、又は特に、前記第2のパーツの1/5から1/4の間の第1のサブ領域(030)の長さ以内であり、及び/又は、前記第3のシフト−スティッチ型パーツ(080)は、前記第3のパーツの1/99から47/500の間の第1のサブ領域(030)の長さ以内であり、特に、前記第3のパーツの1/4から1/3の間の第1のサブ領域(030)の長さ以内であり、又は特に、前記第3のパーツの1/5から1/4の間の第1のサブ領域(030)の長さ以内であり、及び/又は、第4のシフト−スティッチ型パーツ(080)は、前記第4のパーツの1/99から47/500の間の第1のサブ領域(030)の長さ以内であり、特に、前記第4パーツの1/4及び1/3の間の第1のサブ領域(030)の長さ以内であり、又は特に、前記第4のパーツの1/5から1/4の間の第1のサブ領域(030)の長さ以内である。
本発明に係るセル構造の第3の実施形態を示す投影上面図又は平面図。STEC区画の鉤状構造間のエリア520は、熱電冷却領域200を含むが、センサ540、整流素子、スイッチング素子56、制御素子、プログラマブルデバイス580、メモリデバイス、他の半導体デバイス、レーザダイオード600等の他の半導体デバイスが設けられていてもよい。これらの部分にこれらのデバイスの一部を配置するのみとすることも可能である。
セルをベースとする集積回路の実施形態。このセルをベースとする集積回路は、参照数字100で示されている。セルをベースとする集積回路は、アレイ状に配置されている異なる複数のセル110、112を有している。これらのセル110のいくつかは、本発明に係るセル構造(即ち、熱電冷却区画を有するセル構造100)を有している。集積回路100の他のセル112は、メモリ、制御デバイス(例えば、マイクロプロセッサ)等の他のデバイスを備えている。更に、少なくとも1台の制御デバイス120が設けられている。セル構造1100の内部の各デバイスの動作を、対応するトリガー制御信号を用いて独立制御するために、この制御デバイス100が、対応するセル構造1100の各ゲート領域に接続されている(図2に示さず)。
以降、本発明に係るセル構造のいくつかのその他の実施形態について、簡単に説明する。
一実施形態では、第1のメイン領域160が円形をしており、熱電冷却領域200の区画が、星状に外側に向かって延びている。第1のメイン領域を楕円形又は長円形にすることも可能であってもよい。この構成は、熱電冷却領域200と第1のメイン領域140との間の電気的接続に関して有利である。
前記実施形態において、第1のメイン領域は正方形をしている。この場合、全部で4つの熱電冷却区画を設けることが可能になっていてもよい。ただし、該実施形態では、それらの2つは、第1のメイン領域140の各辺において星状に延びている。
前述の全ての実施形態では、熱電冷却区画が直列且つ直線的に実現されている。これは、いくつかの実施形態では有利である。但し、これは必須ではない。前記実施形態では、熱電冷却区画が螺旋形をしている。ここで、熱電冷却領域は、まず概ね外側に向かって直線的に伸びており、その次に螺旋形を示している。これは、半導体の与えられた領域を最適に利用するためである。STEC領域200の螺旋は、内向き螺旋形であってもよいし、外向き螺旋形であってもよい。
ただし、実際には、熱電冷却領域はメアンダ状の形をとってもよい。
2Gにおいて、前記熱電冷却領域は渦巻状の形状を含み、前記渦巻状の形状は全体的には長方体状又は2次元形状である。
前記熱電冷却領域におけるおおよそのジグザグ構造。
図2A〜2Hについて説明した全ての上記実施形態は、前記熱電冷却領域200が、前記第1のメイン領域140と該第1のメイン領域から距離を取るようにおおよそ直線状に延伸する前記熱電冷却領域とが直接に結合される第1の部分を有する、という点で共通する。そして、該第1の部分に続き、前記熱電冷却領域200は、上述したように、例えばメアンダ状、渦巻状、ジグザグ状、又は他の何らかの規則若しくは不規則の方式で、ある程度に十字状に交叉する。
同一の熱電冷却領域における隣接のシフト−スティッチ型熱電冷却素子間の距離は同じである。一実施形態として、同一の熱電冷却領域における大部分の前記シフト−スティッチ型熱電冷却素子は、同じ距離を有する。但し、一部の隣接配置されたシフト−スティッチ熱電冷却素子は、前記高密度パッケージ、及び前記ジグザグ状、メアンダ状又は渦巻状を実現するために、大きめな距離を有する。
一部の実施形態において、図2Eに示された具体例のように、同一の熱電冷却領域200における隣接のシフト−スティッチ型熱電冷却素子500同士間は同じ距離を有する。この構成は、例えば熱電冷却領域200がメアンダ状、渦巻状、又は他の何らかの高密度パッケージ区画を有する場合には、該熱電冷却領域における高密度パッケージの実現に特に好適である。
図2C及び2Dは、熱電冷却領域200の別の実施形態を示す。ここで、上記の実施形態とは異なり、同一の熱電冷却領域200における隣接のシフト−スティッチ型熱電冷却素子500同士間の距離は、同じではない。この構成は、前記セル構造内の前記熱電冷却領域における高密度パッケージ、例えば前記熱電冷却領域におけるメアンダ状、渦巻状、又は他の何らかの高密度パッケージを実現する場合に特に有利である。
集積型冷却アレイの第2の実施形態として、該集積型冷却アレイは、計7個の本発明の集積型セル構造100を含む。なお、該集積型セル構造は図2Dの実施形態に対応している。
STEC区画の更なる実施形態の断面図において、前記熱電冷却区画は、複数のシフト−スティッチ型熱電冷却素子500を有する熱電冷却領域200を複数含む。前記熱電冷却領域200は、対応するゲート領域を介して第1のメイン領域に接続されている。該更なる実施形態の基本原則は、異なる熱電冷却領域200の各々が、前記半導体基板100の配向に応じて異なるシフト−スティッチ部分を有する、ということである。これにより、前記熱電冷却領域200の星状構成及び星状構造が実現される。前記熱電冷却領域200は前記第1のメイン領域から、おおよそ星状に延伸している。
一方、図2は、前記熱電冷却区画の2次元断面図のみを示しているが、複数のSTEC領域200は、3次元に延伸してもよいことは言うまでもない。
この実施形態は、前記熱電冷却区画によれば、熱源からヒートシンクへの放熱のみならず、他の応用も可能になるため、該区画に対する賢い応用が可能となる。
第1の応用として、このような熱電冷却区画は、熱センサとして使用することができる。なぜなら、異なるシフト−スティッチ熱電冷却領域(又はそれに含まれるシフト−スティッチ型熱電冷却素子)の各々が、指定の温度下に置かれるとき、異なる反応を示すからである。当該温度は、異なる熱電冷却領域における前記対応するゲート領域をトリガリングすることで、前記熱電冷却区画によって検知される。この場合、測定電流は、前記対応する熱電冷却領域200の温度及びシフト−スティッチ部分の関数である。これにより、非常に賢い温度センサを実現可能である。
同様に、このような熱電冷却区画をデジタルデータの符号化のために利用することも可能である。このような応用によれば、異なるシフト−スティッチ熱電冷却領域200に対する適宜なトリガリング、例えば温度の変化、トリガリング電流、シフト−スティッチ部分などを利用してデータを符号化することが可能になる。その結果、データを、温度の変化、前記シフト−スティッチ部分、前記トリガリング電流を利用して符号化することができる。
図3は、本発明における熱電冷却区画の動作を説明するための温度−時間図である。シフト−スティッチ型熱電冷却素子(点線)を用いる既知の熱電冷却区画によれば、温度は、まず、該既知の熱電冷却区画によって達成可能な最低温度であるアンギュラーポイントAまで降温する。該アンギュラーポイントの次に、該温度は、中間アンギュラーポイントBまで僅かに上昇する。その後、該温度Tは再び僅かに増加する。
本発明における熱電冷却区画に関する曲線(太線)は、アンギュラーポイントを有さずに着実に下降すると共に、低めの閾値Cに近付く。該閾値Cは、上記アンギュラーポイントAよりも大いに低い。
熱電冷却領域における2つの部分の断面図において、2つの熱電冷却区画120、120’は、一方が他方に重なるように、前記半導体基板110上に垂直方向に積み重なっている。
上記積み重なるように隣接配置された熱電冷却区画の同士間は、中間層130が備えられている。該中間層は、隣接配置された2つの熱電冷却区画120、120'の間の距離Dによって規定される。好適な一実施形態において、該距離Dは、少なくとも5nm、最も好ましくは5nmから120nmである。一例として、該距離Dは、前記半導体基板110上の熱電冷却区画120、120’の積層数に応じて増加するが、これに限定されない。
前記中間層130は、前記隣接配置された熱電冷却区画120、120’を電気的に隔離すると共に、前記積み重なった熱電冷却区画120、120'における高密度パッケージを実現するために、少なくとも部分的に絶縁、好ましくは完全に絶縁する材料からなる。いずれにしても、これにより、区画全体における相当高い冷却能力が保証される。
好適な一実施形態において、少なくとも1つの接続デバイス140が備えられている。該接続デバイス140は、少なくとも2つの熱電冷却区画120間、好ましくは積層及び/又は隣接配置された2つの熱電冷却区画120、120'の間に配置される。該接続デバイス140は、2つの前記熱電冷却区画120間の熱結合を実現し、さらに2つの前記熱電冷却区画120間の電気隔離性を保証するために、高熱伝導性及び電気絶縁性を有する材料を含む。
以下は、本発明における前記熱電冷却区画120の幾つかの典型的特徴を説明するが、これらに限定されない。
・熱伝導性:必ず高い。
・導電率:必ず高い。
・電気抵抗:必ず低い。
・クリスタル密度:クリスタル内の振とう速度を増加するために必ず低い。それにより熱伝導性が増加する。
・ゼーベック係数:電子と正孔との両方の輸送による混在伝導を回避、又は低減させために必ず高い。
・熱伝導係数:界面効果及び他の問題を低減させるために必ず可能な限り低い。
本発明の実施形態及び応用を以上に図示、説明したが、本明細書に記載の発明思想を逸脱しない範囲で、上記の説明以外の様々な変更(上記簡単に説明した構成以上のもの)も可能であることは、当業者にとって明白である。したがって、本発明は、以上の構成に限定されず、添付される請求項の精神に限定されるものである。
ゆえに、上述した詳細な説明は、限定ではなく、例示と見做すべきことが意図されている。また、請求項に記載の構成に対する全ての均等的構成を含む請求項は、本発明の精神及び範囲を定義することが意図され、このことは理解されるべきである。また、上述した説明は、特許請求する本発明の範囲、又はその均等的構成を否定するものではない。
本明細書において、関連用語、例えば第1及び第2、上部及び底部、又はそれに類似するものは、実体又は動作間における実際の関係や順序を要求又は示唆せずに、当該実体又は動作を別の実体又は動作から区別するために使用されている。また、用語「含む/含んでいる」、「有する/有している」、「備える/備えている」、「包含する/包含している」又はこれらの活用は、非除外的内包が意図され、例えばプロセス、方法、物品、装置をカバーすることと、当該要素/ステップのみではなく、上記プロセス、方法、物品、装置にリストされていない要素/ステップ又は固有の要素/ステップを包含することと、が意図されている。さらに、用語「1/一」は、別途で詳述に定めない限り、1つ以上という意味として定義される。
本発明に係るセル構造の、第一の基本的な実施形態の断面図である。 図1に示したような集積回路デバイスのための熱電冷却領域の一区画を示す断面図である。 本発明に係る異なるシフト−スティッチ型熱電冷却素子のSTEC領域の断面図である。 本発明に係る異なるシフト−スティッチ型熱電冷却素子のSTEC領域の断面図である。 本発明に係る異なるシフト−スティッチ型熱電冷却素子のSTEC領域の断面図である。 本発明に係る異なるシフト−スティッチ型熱電冷却素子のSTEC領域の断面図である。 本発明に係るセル構造の第二の実施形態の平面図である。
100 セル構造
110 基板
110a 基板の上面
110b 基板の底面
120、120’ STEC区画
140 第1のメイン領域
160 ゲート領域
180 第2のメイン領域
200 熱電冷却領域、STEC領域
200a STEC領域の長手軸
210 ダイオード
220 カウンタ
240 クロック信号生成器
260 電源
280 制御信号ライン
030 第1のサブ領域
032 第2のサブ領域
340 空間
036 架橋式接触材
380 第1の界面
400 第2の界面
410 付着層
420 第2の接触サブ領域
440 第3の界面
460 第4の界面
470 ビア、温度感知トリガリング型導電基板
480 鉤状構造
490 ビア、導電基板
500、500’ シフト−スティッチ型熱電冷却素子
520 エリア
540 センサ
560 スイッチング素子
580 プログラマブルデバイス
600 レーザダイオード
700 第1のシフト−スティッチ型パーツ
710 第2のシフト−スティッチ型パーツ
720 第3のシフト−スティッチ型パーツ
730 第4のシフト−スティッチ型パーツ
750 薄膜の高さ
1000 セルをベースとする集積回路
1100 セル、セル構造からなるセル
1120 別のセル
1200 制御デバイス
1030 中間層
1400 接続デバイス
A アンギュラーポイント
B アンギュラーポイント
C 閾値
D 距離
T 温度
t 時間
S1〜S4 トリガー制御信号

Claims (52)

  1. 誘電体基板(10)と少なくとも1つのアレイとを含む集積型3次元セル構造であって、
    前記アレイは、
    前記誘電体基板(010)の内部及び/若しくは上部及び/若しくは底部及び一部に取り付けられた放熱のための熱電冷却区画(012)、及び/又は、
    ビア(060)によって前記取付けられた熱電冷却区画の上部水平面に嵌入されたシフト−シフト−スティッチ型熱電対素子からなる少なくとも1つの区画、及び/又は、
    前記取り付けられたシフト−スティッチ型熱電冷却区画の前記上部水平面上の熱電併給用又は電流生成用のスティッチ型熱電冷却区画におけるゼーベック素子からなるか、基板に嵌入されたゼーベック素子からなる少なくとも1つの区画、から構成され、
    前記取り付けられた熱電冷却区画(012)は、
    第1の導電型である少なくとも1つの独立に制御可能な第1のメイン領域(014)と、
    第1の導電型である少なくとも1つの第2のメイン領域(018)と、
    前記第1のメイン領域(014)と前記少なくとも1つの第2のメイン領域(018)との間に配置された少なくとも1つの熱電冷却領域(020)とを含み、
    前記少なくとも1つのシフト−シフト−スティッチ型熱電冷却領域(020)は、少なくとも1つのシフト−シフト−スティッチ型熱電対素子を含み、
    前記ビア(060)によって前記取付けられた熱電冷却区画の上部水平面に嵌入されたシフト−シフト−スティッチ型熱電対素子からなる少なくとも1つの区画は、
    第1又は第2の導電型である少なくとも1つの第1のメイン領域(044)と、
    第1又は第2の導電型である少なくとも1つの第2のメイン領域(048)と、
    前記第1のメイン領域(044)と前記少なくとも1つの第2のメイン領域(048)との間に配置された少なくとも1つの熱電冷却領域(046)、及び/又は、
    前記熱電冷却区画をトリガリングするトランジスタ(24)からなる少なくとも1つのアレイと、を圧縮し、
    前記少なくとも1つの熱電冷却領域(050)は、少なくとも1つのシフト−シフト−スティッチ型熱電対素子を含む、集積型3次元セル構造。
  2. 3次元の立方体状、矩形状、円柱状、楕円状又は球状を有する、請求項1に記載のセル構造。
  3. 160nmから400mmの範囲内、好ましくは200mmから400nmの範囲内、好ましくは100mmから200mmの範囲内、好ましくは1000nmから100mmの範囲内、好ましくは500nmから1000nmの範囲内、好ましくは300nmから500nmの範囲内、好ましくは160nmから300nmの範囲内のセル寸法を有する、請求項1〜2の何れか1項に記載のセル構造。
  4. 160nmよりも小さいセル寸法、好ましくは1nm〜120nmの範囲内、より好ましくは5nm〜80nmの範囲内、特に好ましくは10nm〜30nmの範囲内のセル寸法を有する、請求項1又は2に記載のセル構造。
  5. 前記第1のメイン領域(014)と前記第1のメイン領域(044)との間のキャリア流れを制御するためのビア機能を有すると共に所定レベルの温度になったとき、対応する熱電冷却領域(200)と電気的に接続される少なくとも1つのビア領域(060)を、さらに含む請求項1〜4の何れか1項に記載のセル構造。
  6. 前記少なくとも1つのビア領域(060)が前記誘電体基板内に嵌入されており、熱電冷却領域(20)の数がビア領域(060)の数と一致しており、各々のビア領域がその対応する熱電冷却領域(20)に向いている、請求項5に記載のセル構造。
  7. 同一の第1のメイン領域(14)及び異なるビア領域(060)を用いた複数の熱電冷却領域(20)を含む、請求項1〜6の何れか1項に記載のセル構造。
  8. 前記熱電冷却区画(12)は、前記第1のメイン領域から放射状に延伸している複数の鉤状構造を含み、
    各々の鉤状構造は、互いに連続的に配置された、1つのビア領域(16)と1つの熱電冷却領域(20)と1つの第2のメイン領域(18)とを含む、請求項1〜7の何れか1項に記載のセル構造。
  9. 前記鉤状構造は、前記熱電冷却区画(12)における星状構造を形成するように、直線放射状に延伸している、請求項8に記載のセル構造。
  10. 前記鉤状構造は、前記熱電冷却区画(12)における渦巻状構造を高密度パッケージとして形成するように、少なくとも部分的に湾曲する形式で放射状に延伸している、請求項8又は9に記載のセル構造。
  11. 前記熱電冷却区画(12)は、少なくとも4つ、特に好ましくは少なくとも6つ又は8つの、放射状に延伸する鉤構造を含む、請求項1〜10の何れか1項に記載のセル構造。
  12. 前記第1のメイン領域(14)は、六角形状、八角形状、矩形状、特に2次元形状を有する表面エリアを含む、請求項1〜11の何れか1項に記載のセル構造。
  13. 前記第1のメイン領域(14)は、丸い形状、特に略楕円形状又は卵形状を有する表面エリアを含む、請求項1〜11の何れか1項に記載のセル構造。
  14. 前記第1のメイン領域(14)は、ソース領域又はドレイン領域を形成するように設計されており、前記第2のメイン領域(18)は、対応するドレイン領域及びソース領域をそれぞれ形成するように設計されている、請求項1〜13に記載のセル構造。
  15. 少なくとも1つの熱電対素子が、第3の導電型である第1のサブ領域(30)と、前記第3の導電型とは異なる前方導電型である第2のサブ領域(32)と、を含み、
    前記第1及び第2のサブ領域(30、32)は、互いに離間するように互いにシフト−シフト−スティッチされている、請求項1〜14の何れか1項に記載のセル構造。
  16. 少なくとも1つの熱電冷却領域(20)が、互いに接続されるように連続配置された複数の熱電対素子を含む、請求項1〜15の何れか1項に記載のセル構造。
  17. 相互離間した対応する第1及び第2のサブ領域(30、32)の間には、絶縁材料(34)によって少なくとも部分的に充填された空間が備えられている、請求項16に記載のセル構造。
  18. 隣接する第1と第2のサブ領域と(30、32)が離間する距離は、垂直方向において同じである、請求項16又は17に記載のセル構造。
  19. 隣接する第1と第2のサブ領域と(30、32)の距離は、当該第1及び/又は第2のサブ領域(30、32)が配置され得るジグザグ方式で配置されている、請求項16〜18の何れか1項に記載のセル構造。
  20. 前記第1及び/又は第2のサブ領域(30、32)の、前記水平面に対するシフト−スティッチ実質角度が、5°から85°の範囲内、特に45°から60°の範囲内、好ましくは30°から40°の範囲内、最も好ましくは10°から20°の範囲内にある、請求項19に記載のセル構造。
  21. シフト−スティッチ熱電対素子における前記第1及び/又は第2のサブ領域(30、32)が、複数パーツ型の構造、特に二パーツ型の構造を有する、請求項19又は20に記載のセル構造。
  22. 前記複数パーツ型の構造は、第1のシフト−スティッチ実質角度を有し、前記架橋式接触材と直接に接触した第1のパーツと、第2のシフト−スティッチ実質角度を有し、前記第1のパーツと接続された第2のパーツと、を含み、
    前記第1のシフト−スティッチ実質角度は、前記第2のシフト−スティッチ実質角度以上か、又は前記第2のシフト−スティッチ実質角度以下である、請求項21に記載のセル構造。
  23. 前記第1のシフト−スティッチ実質角度は、5°から45°の範囲内、特に25°から35°の範囲内にあり、及び/又は、
    前記第2のシフト−スティッチ実質角度は、45°から85°の範囲内、特に60°から70°の範囲内にある、請求項22に記載のセル構造。
  24. 前記第1及び第2のサブ領域(30、32)の各々が、2つの境界面(38、40)を含み、
    相互離間した隣接の第1及び第2のサブ領域(30、32)の前記境界面(38、40)は、架橋式接触材(36、42)を介して接続されている、請求項1〜23の何れか1項に記載のセル構造。
  25. 相互離間した対応する第1及び第2のサブ領域(30、32)を互いに電気的に接続するための第1の架橋式接触材(36)が、前記第1のサブ領域(30)の第1の境界面(38)から、前記第2のサブ領域(32)の第2の境界面(40)まで延伸している、請求項24に記載のセル構造。
  26. 前記架橋式接触材(36、42)は、高ドープ率のポリシリコン、金属又は合金を含む、請求項24又は25に記載のセル構造。
  27. 同一の熱電冷却領域における少なくとも2つの熱電対素子が、互いに隣接して配置されると共に第2の架橋構造(42)を介して接続されている、請求項1〜26の何れか1項に記載のセル構造。
  28. 熱電冷却領域の高温側に隣接して配置された少なくとも1つの電気的な遮蔽層が備えられており、
    前記遮蔽層は、前記誘電体基板から前記熱電冷却領域の前記高温側までの高熱伝導性を実現するように調整されており、さらに、前記誘電体基板と前記熱電冷却領域の前記高温側との間の電気的接続を防止するように調整されている、請求項1〜27の何れか1項に記載のセル構造。
  29. 前記遮蔽層は、酸化ケイ素、low−k及び/又はhigh−k、AgO、TiO、Alのような電気的絶縁材料を含む、請求項28に記載のセル構造。
  30. 前記熱電冷却領域の低温側において前記架橋式接触材と接触している放熱のための少なくとも1つの、高熱伝導性を有する冷却層が備えられている、請求項1〜29の何れか1項に記載のセル構造。
  31. 誘電体基板と、
    前記共用の誘電体基板上のアレイ内に配置された複数の、請求項1〜30の何れか1項に記載のセル構造と、を含む集積型の冷却アレイ。
  32. 前記セル構造が、互いに直列及び/又は並列に電気的に接続されている、請求項31に記載の冷却アレイ。
  33. 少なくとも1つの、請求項1〜30の何れか1項に記載のセル構造と、
    各ビア領域をそれぞれ独立に制御するように当該ビア領域と接続された制御デバイスと、を含む、セルをベースとする集積回路。
  34. 前記制御デバイスは、高周波数クロック信号生成器(24)を有するプログラム制御可能なデバイスと、前記クロック信号生成器(24)にトリガリングされるカウンタ(22)と、を含み、
    前記カウンタ(22)は、各々のセル構造における前記ビア領域を、カウント値に応じてトリガリングする、請求項33に記載の集積回路。
  35. 各々の前記セル構造における前記ビア領域は、直列又は並列の何れかの形式でトリガリングされる、請求項33又は34に記載の集積回路。
  36. 同一又は異なるセル構造における隣接の熱電冷却区画の間、及び/又は、前記熱電冷却区画の低温側若しくは高温側に配置されるように規定されたデバイス領域は、当該デバイス領域のうちの1つに配置された少なくとも1つ誘電体デバイスをさらに含む、請求項33〜35の何れか1項に記載の集積回路。
  37. 前記誘電体デバイスは、
    センサ、特に熱センサ又は光センサと、
    整流素子、特にダイオードと、
    スイッチング素子、特にトランジスタ、好ましくはIGFET、NMOS、PMOS、VMOSのようなMOSFETと、
    制御素子と、
    プログラマブルデバイス、特にマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、及び/又は、FPGA若しくはPLDのようなプロマブル論理デバイスと、
    DRAM、ROM、SRAMのような記憶デバイスと、
    太陽電池と、
    レーザダイオードと、
    LEDと、
    マイクロストリップと、のうち少なくとも1つである、請求項36に記載の集積回路。
  38. 前記誘電体デバイスは、前記第1のメイン領域及び前記熱電冷却区画から離間され、及び/又は、少なくとも部分的に熱電冷却区画間に配置されている、請求項35又は37に記載の集積回路。
  39. 第1のシフト−スティッチ型パーツ(700)が、前記第1のパーツの1/99から47/500の間の前記第1のサブ領域(030)の長さ以内、特に前記第1のパーツの1/4から1/3の間の前記第1のサブ領域(030)の長さ以内、特に前記第1のパーツの1/5から1/4の間の前記第1のサブ領域(030)の長さ以内であり、及び/又は、
    第2のシフト−スティッチ型パーツ(710)が、前記第2のパーツの1/99から47/500の間の前記第2のサブ領域(032)の長さ以内、特に前記第2のパーツの1/4から1/3の間の前記第1のサブ領域(030)の長さ以内、特に前記第2のパーツの1/5から1/4の間の前記第1のサブ領域(030)の長さ以内であり、及び/又は、
    第3のシフト−スティッチ型パーツ(720)が、前記第3のパーツの1/99から47/500の間の前記第1のサブ領域(030a)の長さ以内、特に前記第3のパーツの1/4から1/3の間の前記第1のサブ領域(030a)の長さ以内、特に前記第3のパーツの1/5から1/4の間の前記第1のサブ領域(030)の長さ以内であり、及び/又は、
    第4のシフト−スティッチ型パーツ(730)が、前記第4のパーツの1/99から47/500の間の前記第1のサブ領域(030b)の長さ以内、特に前記第4パーツの1/4及び1/3の間の前記第1のサブ領域(030b)の長さ以内、特に前記第4のパーツの1/5及び1/4の間の前記第2のサブ領域(032b)の長さ以内であり、
    さらに好適な態様の集積型冷却アレイにおいて、
    前記第1及び第2のサブ領域(030、032)の各々が、2つの境界面(038、040)を含み、相互離間した隣接の第1及び第2のサブ領域(030、032)における前記境界面(038、40)が架橋式接触材(036、420)を介して接続されている、請求項35〜38の何れか1項に記載の集積回路。
  40. 前記第1のメイン領域は、1つのビア領域と1つの第2のメイン領域と1つの熱電冷却領域とを含んだ少なくとも2つの、放射状に延伸するドメインに取り囲まれている、請求項35〜39の何れか1項に記載の集積回路。
  41. 電源と接続されたたクロック信号生成器を備えたカウントを含み、少なくとも1つのビア領域が少なくとも1つの接続素子を介して前記カウンタと接続されている、請求項35〜40の何れか1項に記載の集積回路。
  42. 0.5pAから500mAの範囲内、特に1mAから200mAの範囲内、好ましくは10μAから120μAの範囲内、最も好ましくは10pAから1μAの範囲内の電流で動作可能なように設計されている、請求項35〜41の何れか1項に記載の集積回路。
  43. 複数の制御可能な熱電冷却領域(20)が備えられており、
    少なくとも2つの前記制御可能な熱電冷却領域(20)、特に複数の前記制御可能な熱電冷却領域(20)が、異なるシフト−スティッチ角度を有する、請求項1〜30の何れか1項に記載のセル構造。
  44. 複数の熱電冷却領域が前記第1のメイン領域から外側へ星状に延伸している、請求項1〜30及び43のうち何れか1項に記載の区画。
  45. 星状に延伸している熱電冷却領域の各々が独立にトリガリングされ得る、請求項44に記載の区画。
  46. 前記熱電冷却区画は、異なるシフト−スティッチ実質角度の部分を有する前記複数の熱電冷却領域が独立にトリガリングされることにより、デジタルデータの符号化動作が可能できる、請求項1〜30又は43〜45のうち何れか1項に記載の区画。
  47. 前記熱電冷却区画(12)は、異なるシフト−スティッチ実質角度の部分を有する前記複数の熱電冷却領域が独立にトリガリングされることにより、温度センサとして動作可能である、請求項1〜30又は43〜46の何れか1項に記載の区画。
  48. 少なくとも2つの熱電冷却区画(12)が、一方が他方上に重なるように前記誘電体基板内に積み重なっている、請求項1〜30又は43〜47の何れか1項に記載の区画。
  49. 隣接して配置された熱電冷却区画(12)の間には、2つの隣接する熱電冷却区画(12)の間の距離を規定する中間層が備えられている、請求項1〜30又は43〜47の何れか1項に記載の区画。
  50. 前記距離は、少なくとも5nm、好ましくは5nmから12nmである、請求項49に記載の区画。
  51. 前記中間層は、少なくとも部分絶縁、好ましくは完全絶縁の材料を含む、請求項49又は50に記載の区画。
  52. 少なくとも2つの熱電冷却区画(12)の間に配置された少なくとも1つの接続デバイスが備えられており、
    前記接続デバイスは、高熱伝導性及び電気絶縁性を有する材料を含む、請求項1〜30又は43〜51の何れか1項に記載の区画。
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