JP4146032B2 - 半導体スイッチ装置およびこの半導体スイッチ装置を用いた電力変換装置 - Google Patents

半導体スイッチ装置およびこの半導体スイッチ装置を用いた電力変換装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体スイッチ装置およびこの半導体スイッチ装置を用いた電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、産業上のモータ駆動装置としてエレベータ、車両、鉄鋼、無停電電源装置(UPS)等あらゆる分野に電力変換装置、特にインバータ装置が使用されており、今後も、その需要は大幅に延びていくことが考えられる。更に、客先の要求に答えるべく、インバータ装置自体の性能が大幅に向上していき静音化、小形化等で差別化を図る動きが顕著になってきている。これらの性能向上を図るためにインバータ装置に使用する半導体スイッチ装置自体も高速スイッチング、電力の低損失化等の性能向上が要求されている。この半導体スイッチ装置を構成するスイッチング素子としてIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor )等の出現により高速スイッチングおよび電力の低損失化が実現化されてきている。しかし静音化を図るためにPWM制御におけるスイッチング周波数の増大が余儀なくされてきている。このスイッチング損失増大により電力の低損失化に関してはまだまだ改良が必要な状況になっている。特にモータを駆動するインバータ装置においてはモータ起動時の周波数が低い上に加速時のトルクが大きくなるため、インバータ装置として低周波・大電流を出力できる実力が要求されており、各インバータ装置としてそれらの条件に耐えうるように定格容量を下げて製品化している状況である。
【0003】
インバータ装置を構成する従来の半導体スイッチ装置の構成を図15に示す。この従来の半導体スイッチ装置はIGBTチップ1と、このIGBTチップ1に逆並列に接続された環流ダイオード9と、これらのIGBTチップ1および環流ダイオード9が載置される絶縁基板2と、この絶縁基板2が載置される例えば銅からなる放熱板7とを備えている。したがってIGBTチップ1および環流ダイオード9は放熱板7と絶縁基板2によって絶縁される構成となっている。
【0004】
IGBTチップ1は、図16に示すように並列に接続された複数のIGBT21から構成され、端子C,Eを介して主回路に電流を流す。そして、このIGBTチップ1、環流ダイオード9、および絶縁基板2は通常モールド樹脂12によって樹脂封止される。このモールドされた半導体スイッチ装置の表面には端子23が設けられ、この端子23とIGBTチップ1とは配線22によって接続される。IGBTチップ1から発生された熱は放熱板7を介して放熱フィン15により放熱され、更に冷却ファン13を用いて放熱フィン15に風を流入することにより、放熱効率を向上させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ここでインバータ装置が低周波大電流を出力する時の問題点について図17(a),(b),(c)を参照して説明する。図17(a),(b),(c)は交流モータが運転開始から停止するまでのモータ速度、インバータ電流、IGBTチップ1の温度を示している。ここでモータが加速する時(図17(a)のt1区間)はVVVF(Variable Voltage Variable Frequency )制御によりモータ速度は0Hzからスタートし定格速度(t2区間)に移行する。
【0006】
加速する時モータには負荷としての貫性系がつながっているため加速時の電流は定格速度に到達した後の電流より当然大きくなる。一方スイッチングを行なう半導体スイッチ装置とそれが発生する熱と放熱する関係を図15を参照して説明する。
【0007】
図15において、IGBTチップ1がスイッチングにより主回路電流を流すなどそのスイッチングによる損失と、オン状態が継続していることによるオン損失とが発生し、IGBTチップ1が急激に発熱し温度が上昇していく。この熱はIGBTチップ1のジャンクションと絶縁基板2を介して放熱板7まで熱抵抗Rth(i−c)で伝達していく。又、放熱板7まで到着した熱は更に放熱フィン15までRth(c−f)の熱抵抗で伝達していく。更に放熱フィン15まで到達した熱は冷却ファン13による風で冷却され外気までRth(f−a)の熱抵抗で伝達することにより冷却される。従ってインバータ連続運転している時のIGBTチップ1のジャンクション温度上昇TjはQをIGBTチップ1の損失熱とすると次式により表される。
【0008】
Tj={Rth(i−c)+Rth(c−f)+Rth(f−a)}Q
ここで放熱フィン15の過渡熱時定数はIGBTチップ1の過渡熱時定数に比べ100倍以上大きいのが普通であり、インバータ運転の平均損失でその冷却能力を表わすことができる。しかし、IGBTチップ1の損失に対しては過渡熱時定数が極端に速くてインバータの運転時の低周波数においてはこのIGBTチップ1の過渡熱時定数によるチップ温度上昇を無視することができない。
【0009】
図18はインバータ内IGBTチップ1のジャンクションに対する過渡熱時定数を表わしており、RthM (i−c)を連続通電時のジャンクションと放熱板7間の熱抵抗とすると電流が流れ始めてからRthM (i−c)に至るまでの時定数(63%到達点)が半導体スイッチ装置により異なるが大体0.03〜0.1秒(図10では0.1秒)程度である。従ってインバータが低周波電流を流している区間T1が1秒程度あるとすると過渡熱時定数63%到達時が時定数に対し10倍以上あり、t4区間(図17(b)参照)ではジャンクションと放熱用板間の熱抵抗RthM (i−c)に到っており、この区間は直流電流を流し続けているのと同じであり、図17(c)のジャンクション温度上昇の波形を見ればわかるようにかなり高い温度まで上昇することがわかる。このように低周波通電領域t4でのジャンクション温度上昇が高ければ高い程インバータ装置の出力電流の定格として低下させていくことになる。前述したように静音化を図るべくスイッチング周波数を高くしていくとスイッチング損失が増大し、結局、t4領域でのジャンクション温度上昇を更に高くすることになる。又、この温度上昇を犠牲にして、スイッチング周波数を上げていくと、図17(c)に示す放熱フィン15の温度Tfを下げていく必要がある。このTfを下げるためには定格電流の減少や、放熱フィン15の大型化、冷却ファン13の風量増加等が必要であり、これらはコストアップにつながるという問題があった。
【0010】
本発明は上記事情を考慮してなされたものであって、性能の低下を抑制することのできる半導体スイッチ装置およびこの半導体スイッチ装置を用いた電力変換装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明による半導体スイッチ装置は、絶縁基板と、この絶縁基板の主面上に載置され、スイッチング素子が形成された半導体チップと、前記絶縁基板の前記主面上に設けられ、前記スイッチング素子と逆並列に接続された環流ダイオードと、N型半導体部およびP型半導体部ならびに前記N型半導体部と前記P型半導体部とを接続する導電体部を有し、前記導電体部が前記絶縁基板の裏面に接するように構成されたペルチェ素子部と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
なお、前記ペルチェ素子部は、各々がN型半導体部、P型半導体部および前記N型半導体部の一端と前記P型半導体部の一端を接続する第1の導電体部を有し、前記第1の導電体部が前記絶縁基板の裏面に接するように構成された第1乃至第n(n≧2)のペルチェ素子を少なくとも1組備え、前記第i(i=1,…n−1)のペルチェ素子のP型半導体部の他端は前記第i+1のペルチェ素子のN型半導体部の他端と第2の導電体部によって接続され、前記第2の導電体部は放熱板上に設けられた絶縁板に接するように構成しても良い。
【0013】
なお、前記ペルチェ素子部は前記半導体チップ直下に配置されているように構成しても良い。
【0014】
なお、前記ペルチェ素子部は前記環流ダイオード直下まで延在するように配置されるように構成しても良い。
【0015】
なお、前記半導体チップは並列に接続された複数のスイッチング素子を有し、前記ペルチェ素子部は前記複数のスイッチング素子のうちの1つのスイッチング素子と直列に接続されるように構成しても良い。
【0016】
なお、前記第i(i=1,…n)のペルチェ素子には、N型半導体部とP型半導体部との間に、一端が導電体を介して前記絶縁板に接し、他端が空中にあるように構成された第iの半導体片が設けられ、前記第i(i=1,…n−1)の半導体片と、前記第i+1の半導体片は導電型が異なり、かつ前記第1乃至第nの半導体片は直列に接続されて直列回路を構成し、この直列回路の端子は外部に引出されるように構成されていても良い。
【0017】
なお、前記第1乃至第nのペルチェ素子の各半導体部が突抜けるための穴を有する第2の放熱板を、前記絶縁基板と前記放熱板との間に、前記放熱板とともに筐体を構成するように設けても良い。
【0018】
また本発明による半導体スイッチ装置は、絶縁基板と、この絶縁基板の表面上に載置され、スイッチング素子が形成された半導体チップと、前記絶縁基板の前記表面上に設けられ、前記スイッチング素子と逆並列に接続された環流ダイオードと、各々が、N型半導体部、P型半導体部、および前記N型半導体部の一端と前記P型半導体部の一端を接続する第1の導電体部を有し、前記第1の導電体部は前記絶縁基板を突抜けて前記半導体チップの内部に位置するように構成された第1乃至第n(n≧2)のペルチェ素子を、少なくとも1組有するペルチェ素子部と、を備え、前記第i(i=1…n−1)のペルチェ素子のP型半導体部の他端は前記第i+1のペルチェ素子のN型半導体部の他端と第2の導電体部によって接続され、前記第2の導電体部は放熱板上に設けられた絶縁板に接するように構成されていることを特徴とする。
【0019】
また本発明による電力変換装置は、複数のスイッチング装置からなるインバータ装置を有し、各スイッチング装置は上述の半導体スイッチ装置のいずれかであるように構成しても良い。
【0020】
なお、複数のスイッチング装置からなるコンバータ装置を有し、各スイッチング装置は上述の半導体スイッチ装置のいずれかであるように構成しても良い。
【0021】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
本発明による半導体スイッチ装置の第1の実施の形態の構成を図1に示す。この第1の実施の形態の半導体スイッチ装置は、IGBTが形成されたIGBTチップ1と、絶縁基板2と、絶縁板3と、ペルチェ素子4と、放熱板7と、環流ダイオード9と、を備えている。
【0022】
環流ダイオード9はIGBTチップ1と逆並列に接続され、IGBTチップ1とともに絶縁基板2上に形成される。絶縁板3は放熱板7上に設けられる。絶縁基板2と絶縁板3は対向するように配置される。そして絶縁基板2と絶縁板3との間にペルチェ素子4が設けられた構成となっている。
【0023】
このペルチェ素子4は、導電体5a,5b,5cと、N型半導体部6aと、P型半導体部6bとを有している。導電体5a,5cは絶縁板3に接するように設けられ、導電体5bは絶縁基板2のIGBTチップ1が設けられた主面と反対側の裏面に接するよう設けられる。そして、N型半導体部6aの一端が導電体5aに接し、他端が導電体5bに接するように設けられている。またP型半導体部6bの一端が導電体5bに接し、他端が導電体5cに接するように設けられている。
【0024】
したがって、N型半導体部6aとP型半導体部6bとは直列に接続され、導電体5bが接合面となる。そして、導電体5aは直流電源8の陽極に接続され、導電体5cは直流電源8の陰極に接続される。
【0025】
次に本実施の形態の半導体スイッチ装置の動作を説明する。まず本実施の形態の半導体スイッチ装置に用いられているペルチェ素子の動作について図2を参照して説明する。
【0026】
図2に示すように、N型半導体部6a,6cとP型半導体部6bを接続し、直流電源8により電流を流すと接合面ではジュール熱以外の熱の発生及び吸熱がおこる。これをペルチェ効果と呼ぶ。その接合面で発生する熱量は他方の接合面で吸熱される熱量に等しくこの熱量Qは電流Iに比例し、Q=π・Iで表される。πをペルチェ係数と呼ぶ。又、N型半導体部とP型半導体部の接合面で発生(吸収)する熱量QX =QNPに関するペルチェ係数πNP
πNP=αNP・T
αNP=αN −αP となる。ここでT=絶対温度であり、αN 、αP はN型半導体,P半導体部の絶対ゼーベック係数(絶対熱起電流)である。N型半導体部6a,6cのαN はαN <0、P型半導体部6bのαP はαP >0という特性があることにより、電流Iを流すと接合面XでαNP<0、つまりπNP<0となって発熱量が吸熱となる。一方接合面YではαPN>0となり、上記と同じ熱量の発熱が生じる。電流を逆にすれば逆方向の吸発熱となる。
【0027】
再び図1に戻り、N型半導体部6aは多数キャリアが電子18により構成され、電圧が印加されると電子18は陽極に向って移動する。一方P型半導体部6bは多数キャリアが正孔19により構成され、電圧が印加されると正孔19が陰極に向って移動する。このように電子が導電体5bから導電体5aに流れる時に低エネルギーの状態から高エネルギーの状態に移ることになり、エネルギーが熱の形で電子に吸収されることにより、N型半導体部6aの上側すなわち導電体5bはコールドジャンクション、その反対面すなわち導電体5aはホットジャンクションとなり吸熱、発熱が接合面で分岐されて出てくることになる。
【0028】
以上説明したように、本実施の形態においては、ペルチェ素子4の導電体5bがコールドジャンクションとなるため、絶縁基板2を介してIGBTチップ1が冷却され、IGBTチップ1のジャンクションの温度上昇を抑制することが可能となる。すなわち、直流電源8からペルチェ素子4に流れる電流をIとすると、熱量Q=π・IだけIGBTチップ1が冷却されることになり、インバータ装置の動作時にIGBTチップ1の温度上昇を抑制することができる。これにより、インバータ装置の出力電流の定格を下げる必要が無くなり、性能の低下を抑制することができる。また、静音化を図るためにスイッチング周波数を高くしても、放熱フィンの大型化や冷却ファンの風量増加を行う必要が無くなり、製造コストの上昇を抑制することができる。
【0029】
(第2の実施の形態)
次に本発明による半導体スイッチ装置の第2の実施の形態の構成を図3に示す。この第2の実施の形態の半導体スイッチ装置は図1に示す第1の実施の形態の半導体スイッチ装置において、絶縁基板2と絶縁基板3との間に複数(図3上では4個)のペルチェ素子41 ,…44 を設けた構成となっている。各ペルチェ素子4i (i=1,…4)は第1の実施の形態のペルチェ素子4と同一の構成を有しており、各ペルチェ素子のコールドジャンクション部は絶縁基板2に接するように設けられ、ホットジャンクション部は絶縁板3に接するように設けられている。そして、ペルチェ素子4i (i=1,2,3)のP型半導体部とペルチェ素子4i+1 のN型半導体部は絶縁板3上に設けられた導電体によって接続された構成、すなわち複数のペルチェ素子41 ,…44 が直列に接続された構成となっている。
【0030】
この実施の形態の半導体スイッチ装置は第1の実施の形態の半導体スイッチ装置よりも冷却熱量を多くすることが可能となり、IGBTチップ1の温度上昇を更に抑制することができる。これにより性能の低下を可及的に抑制することが可能となるとともに製造コストの上昇を抑制することができる。
【0031】
(第3の実施の形態)
次に本発明による半導体スイッチ装置の第3の実施の形態を図4(a),(b)を参照して説明する。図4(a)は第3の実施の形態の半導体スイッチ装置の構成を示す断面図であり、図4(b)はIGBTチップ1とペルチェ素子4との接続を示す回路図である。
【0032】
この第3の実施の形態の半導体スイッチ装置は、図3に示す第2の実施の形態の半導体スイッチ装置において、直流電源8を削除し、直列に接続された複数のペルチェ素子41 ,…44 からなるペルチェ素子群10にIGBTチップ1を構成する、並列に接続された複数のIGBTのうちの1つのIGBTから電流を供給するように構成したものである(図4(b)参照)。なお、この実施の形態においては図4(b)に示すようにペルチェ素子群10に一方向に電流を流すために、IGBTとペルチェ素子群10との間にブロックダイオード11が設けられている。
【0033】
この第3の実施の形態の半導体スイッチ装置において、ゲート信号がIGBTチップ1の各IGBTに入力されると、各IGBTがオンし、ブロックダイオード11を介してペルチェ素子群10に電流が流れる。これにより、各ペルチェ素子4i (i=1,…4)のコールドジャンクション部が冷却され、IGBTチップ1の温度上昇が抑制される。
【0034】
次に第3の実施の形態の半導体スイッチ装置のIGBTチップ1の冷却の様子を図5を参照して説明する。図5(a)はこの実施の形態の半導体スイッチ装置から構成されるインバータ装置に接続されたモータの出力電流(正弦波実線)を示し、この電流を流すためにIGBTがオン、オフを繰り返す。図5(a)中、斜線部がIGBTのオン区間で白地がオフ区間である。図5(b)はペルチェ素子に電流を流している区間の様子を表わしている。第3の実施の形態においてIGBTのオン区間のみペルチェ素子を流し冷却動作をするので、IGBTのオン区間が長くなり電流が増加してIGBTチップ1の損失が増加するのに伴いペルチェ素子の導通時間及び電流が増加していき冷却効率が増加していくことになる。反対に図5(a)に示すモータ出力電流が負になると環流ダイオード9しかオンしないため、IGBTチップ1の温度上昇は生じないのでペルチェ素子にも電流が流れず冷却しないことになり、ペルチェ素子による冷却に無駄がなくなり効率的な冷却を行うことができる。これにより、性能の低下を可及的に抑制することができるとともに製造コストを抑制することができる。又、ペルチェ素子自体もIGBTチップと同様半導体素子であるため、第3の実施の形態において図18に示す過渡熱抵抗と同様の曲線を有するペルチェ素子を選定すれば、IGBTチップ1の温度上昇に比例した冷却を行なうことができより効率的となる。
【0035】
(第4の実施の形態)
次に本発明による半導体スイッチ装置の第4の実施の形態の構成を図6に示す。この第4の実施の形態の半導体スイッチ装置は図4に示す第3の実施の形態の半導体スイッチ装置において、ペルチェ素子301 ,302 を絶縁基板2を介して環流ダイオード9の直下にも設けた構成となっている。すなわち、ペルチェ素子による冷却面がIGBTチップ1の下面のみならず、環流ダイオード9の下面まで広がった構成となっている。なお、ペルチェ素子301 ,302 はペルチェ素子41 ,…44 と直列に接続される構成となっている。
【0036】
この第4の実施の形態においては、IGBTチップ1がオンしているときは環流ダイオード9はオンせず、環流ダイオード9がオンしているときはIGBTチップ1はオンしない。しかし、IGBTチップ1がオンしているときに環流ダイオード9の下面も十分に冷却しておき、環流ダイオード9をコールド状態にしておけば、環流ダイオード9が次にオンするときに環流ダイオード9はコールド状態での通電となり、環流ダイオード9のジャンクションの温度の上昇を抑制することができる。
【0037】
この第4の実施の形態の半導体スイッチ装置も第3の実施の形態の半導体スイッチ装置と同様の効果を奏することは云うまでもない。
【0038】
(第5の実施の形態)
次に本発明による半導体スイッチ装置の第5の実施の形態の構成を図7に示す。この実施の形態の半導体スイッチ装置は、図4に示す第3の実施の形態の半導体スイッチ装置において、各ペルチェ素子4i (i=1,…4)のN型半導体部、P型半導体部、およびこれらの半導体部を接続する、コールドジャンクションとなる導電体で囲まれた空間に両端に導電体が形成された半導体部32i を設け、この半導体部32i の一端の導電体が絶縁板3に接するように構成されている。なお、ペルチェ素子4i (i−1,…4)と半導体部32i とは電気的に絶縁されている。そして、隣接するペルチェ素子4i ,4i+1 (i=1,…3)に各々設けられた半導体部32i 、32i+1 の導電型は逆となっている。例えば、半導体部321 ,323 はN型であり、半導体部322 ,324 はP型である。また、各半導体部32i (i=1,…4)の他端の導電体、すなわち絶縁板3に接する導電体が設けられた端部と反対側の端部に設けられた導電体はペルチェ素子4i のコールドジャンクションとなる導電体とは接しないように設けられている。そして半導体部321 および322 の上記他端は配線331 によって接続され、半導体部323 および324 の上記他端は配線332 によって接続された構成となっている。また半導体部322 の絶縁板3に接する導電体と、半導体部223 の絶縁板3に接する導電体とは配線333 によって接続された構成となっている。したがって半導体部321 ,…324 は直列に接続された構成となっている。更に半導体部321 および半導体部324 の絶縁板3に接する導電体は、半導体スイッチ装置の外部に接続可能なように外部端子34a,34bに接続された構成となっている。
【0039】
この第5の実施の形態の半導体スイッチ装置に設けられて、直列接続された半導体部321 ,…324 はペルチェ効果と反対の物理現像であるゼーベック効果を生ずるように動作する。各半導体部32i (i=1,…4)の、絶縁板3に接している側とは反対側に設けられた導電体は高温となる絶縁板3に接していないため、温度は低くなっている。これにより、各半導体部32i (i=1,…4)においては、絶縁板3に接している導電体と、接していない導電体との間にはゼーベック効果により電位差ΔVが生じる。そして上記半導体部321 ,…324 は直列に接続されているため、外部端子34a,34b間には、上記半導体部の個数×ΔVの電位差が生ずることになる。この外部端子34a,34bに例えば蓄電池を接続すれば充電が可能となる。このようにすることにより、発生した電位差を外部に取出すことが可能となるため、ペルチェ素子41 ,…44 の高温部と低温部との温度差が小さくなるようにすることができ、放熱効率を一段と向上させることができる。これにより、半導体スイッチ装置の性能の低下を抑制することができる。
【0040】
(第6の実施の形態)
次に本発明による半導体スイッチ装置の第6の実施の形態の構成を図8(a),(b)を参照して説明する。この第6の実施の形態の半導体スイッチ装置を、図8(a)に示す切断面Y−Yで切断したときの断面図を図8(b)に示し、図8(b)に示す切断面X−Xで切断したときの断面図を図8(a)に示す。
【0041】
この第6の実施の形態の半導体スイッチ装置は、絶縁基板2と絶縁板3との間に直列に接続されたn(≧2)個のペルチェ素子41 ,…4n からなるペルチェ素子群を2組並列に設け、そして各ペルチェ素子4i (i=1,…n)に対応して絶縁基板2に設けられた穴36を各ペルチェ素子4i (i=1,…n)のN型半導体部およびP型半導体部ならびにこれらの半導体部を接続する導電体5bi が突抜けてIGBTチップ1の内部まで到達するように構成したものである。
【0042】
なお、各ペルチェ素子4i (i=1,…n)のコールドジャンクション部は絶縁基板2側に設けられ、ホットジャンクションは絶縁板3側に設けられることは第2乃至第5の実施の形態と同様である。
【0043】
なお、絶縁基板2の対応する穴36に挿入される、各ペルチェ素子4i (i=1,…n)の部分と、絶縁基板2との間には一定の絶縁ギャップが形成される構成とされている。
【0044】
このように構成したことにより、IGBTチップ1の全面をむらなく冷却することが可能となり、製造コストの増大を可及的に抑制し、半導体スイッチ装置の性能の低下を抑制することができる。
【0045】
また、上記絶縁ギャップに熱伝導の良い絶縁グリースを塗布することにより、絶縁基板2の熱抵抗分を無視することが可能となり、IGBTチップ1そのものを冷却することができ、冷却効率を一段と良くすることができる。
【0046】
(第7の実施の形態)
次に本発明による半導体スイッチ装置の第7の実施の形態を図9を参照して説明する。図9は第7の実施の形態の半導体スイッチ装置の構成を示す断面図である。
【0047】
この第7の実施の形態の半導体スイッチ装置は、IGBTチップ1と、絶縁基板2と、絶縁板3と、直列に接続された複数のペルチェ素子41 ,…4n (n≧2)からなるペルチェ素子群と、環流ダイオード9と、例えば銅からなる筐体40とを備えている。
【0048】
IGBTチップ1と環流ダイオード9は絶縁基板2の表面に載置される。そしてIGBTチップ1を構成するIGBTと環流ダイオード9とは逆並列に接続された構成となっている。また各ペルチェ素子4i (i=1,…n)のコールドジャンクション部は絶縁基板2の裏面に接するように構成されている。また、筐体40の上部材41aには各ペルチェ素子4i (i=1,…n)に対応して貫通孔が設けられ、下部材41bの内側の面に接するように絶縁板3が形成されている。そして各ペルチェ素子4i (i=1,…n)は、各々の半導体部が、筐体40の対応する貫通孔を突き抜けて、ホットジャンクション部が絶縁板3に接するように構成されている。すなわち各ペルチェ素子4i (i=1,…n)の半導体部は筐体40内で露出している。なお、ペルチェ素子群はIGBTチップ1を介して電流が供給されるように構成されている。
【0049】
また、筐体40の一対の側面には、一方の側面から他方の側面に風が通るように開口部(図示せず)が設けられ、上記一方の側面の開口部から風が筐体40内に送り込まれるように構成されている。
【0050】
このように構成された本実施の形態の半導体スイッチ装置においては、筐体40内に露出しているペルチェ素子の部分に風が送られるため、ペルチェ素子のホットジャンクション部をより良く冷却することが可能となり、冷却効率を一段と良くすることができる。これにより性能の低下を抑制することができる。
【0051】
この第7の実施の形態において、冷却ファン13により風を強制的に筐体40の中に送り込んだ例を図10(a),(b)に示す。図10(b)は第7の実施の形態の半導体スイッチ装置の側面図を示し、図10(a)は図10(b)に示す断面図Z−Zで切断したときの断面図を示す。なお、符号12はIGBTチップ1、絶縁基板2、および環流ダイオードを樹脂封止した状態を示している。
【0052】
(第8の実施の形態)
次に本発明による半導体スイッチ装置の第8の実施の形態の構成を図11に示す。この第8の実施の形態の半導体スイッチ装置は、図9に示す第7の実施の形態の半導体スイッチ装置を例えばアルミ板14の両面に設け、これらの半導体スイッチ装置に冷却ファン13により強制的に冷却した構成となっている。
【0053】
この実施の形態の半導体スイッチ装置も第7の実施の形態と同様の効果を奏することは云うまでもない。更に冷却ファンの個数の低減を図ることができるとともに半導体スイッチ装置の取付けスペースも小さくすることができる。
【0054】
(第9の実施の形態)
次に本発明による半導体スイッチ装置の第9の実施の形態の構成を図12に示す。この第9の実施の形態の半導体スイッチ装置はP型半導体スイッチ部50とN型半導体スイッチ部60とを備えている。P型半導体スイッチ部は複数のバイポーラトランジスタ51と、これらのバイポーラトランジスタと逆並列に接続された環流ダイオード59と、バイポーラトランジスタ52と、ダイオード53と、ペルチェ素子54と、端子C1,E1とを備えている。またN型半導体スイッチ部60は複数のバイポーラトランジスタ61と、これらのバイボーラトランジスタ61と逆並列に接続された環流トランジスタ69と、バイポーラトランジスタ62と、ダイオード63と、ペルチェ素子64と、端子C2,E2とを備えている。
【0055】
バイポーラトランジスタ51のコレクタが主回路の電源端子Pに接続され、エミッタがAC負荷に接続されている。バイポーラトランジスタ52のコレクタが端子C1を介して主回路の電源端子Pに接続され、エミッタがダイオード53を介してペルチェ素子54の一端に接続される。ペルチェ素子54の他端は端子E1を介して主回路の電源端子Nに接続される。なおバイポーラトランジスタ51,52のベースには制御信号が入力される。
【0056】
一方、バイポーラトランジスタ61のコレクタがAC負荷に接続され、エミッタが主回路の電源端子Nに接続されている。バイポーラトランジスタ62のコレクタが端子C2を介して主回路Pに接続され、エミッタがダイオード63を介してペルチェ素子64の一端に接続される。ペルチェ素子64の他端は端子E2を介して主回路Nに接続される。なお、バイポーラトランジスタ61,62のベースには制御信号が入力される。
【0057】
以上説明したように本実施の形態の半導体スイッチ装置においては、ペルチェ素子54,64には、主回路電源から電流が供給される構成となっている。これにより、ペルチェ素子54,64はバイポーラトランジスタ52,62のオン時のコレクタ−エミッタ間電圧の影響を受けず、一定の電圧が供給されるため、安定した冷却が可能となる。
【0058】
なおこの実施の形態も製造コストの上昇を可及的に抑制し、性能の低下を抑制することができる。
【0059】
(第10の実施の形態)
次に本発明の第10の実施の形態の構成を図13に示す。この第10の実施の形態は電力変換装置であって、コンバータ装置72とインバータ装置82とを備えている。コンバータ装置72は、交流電源70から出力される交流電力を直流電力に変換するものであって、直列に接続された2個のスイッチング装置74からなる直列回路が3組並列に接続された構成となっている。各スイッチ装置74は、上述の第1乃至第9の実施の形態のうちのいずれかの半導体スイッチ装置と同一の構成となっている。
【0060】
また、インバータ装置82は、直流電力を所望の周波数の交流電力に変換し、モータ80に供給するものであって、直列に接続された2個のスイッチング装置84からなる直列回路が3組並列に接続された構成となっている。各スイッチング装置84は、上述の第1乃至第9の実施の形態のうちのいずれかの半導体スイッチ装置と同一の構成となっている。
【0061】
この実施の形態の電力変換装置はスイッチング装置として第1乃至第9の実施の形態の半導体スイッチ装置が用いられているため、製造コストの上昇を可及的に抑えることが可能でかつ性能の低下を制御することができる。
【0062】
(第11の実施の形態)
次に本発明の第11の実施の形態の構成を図14に示す。この第11の実施の形態は電力変換装置であって、第10の実施の形態の電力変換装置において、コンバータ装置をコンバータ装置72Aに置換えた構成となっている。
【0063】
コンバータ装置72Aは、図13に示すコンバータ装置72のスイッチング装置74をダイオード75で置換えた構成となっている。
【0064】
この実施の形態も第10の実施の形態と同様の効果を奏することは云うまでもない。
【0065】
なお、上記第1乃至第11の実施の形態の半導体スイッチ装置は、スイッチング素子としてIGBTを用いたが、IGBTの代わりに、バイポーラトランジスタ、FET(Field Effect Transistor )、GTO(Gate Turn Off Thyristor )、IEGT(Injection Enhanced Gate Transistor)、またはIPM(Intelligent Power module)等を用いても良いことは云うまでもない。
【0066】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、性能の低下を可及的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を示す断面図。
【図2】ペルチェ素子の原理を説明する模式図。
【図3】本発明の第2の実施の形態の構成を示す断面図。
【図4】本発明の第3の実施の形態の構成を示す図。
【図5】本発明にかかる半導体スイッチ装置の冷却動作を説明するグラフ。
【図6】本発明の第4の実施の形態の構成を示す断面図。
【図7】本発明の第5の実施の形態の構成を示す断面図。
【図8】本発明の第6の実施の形態の構成を示す図。
【図9】本発明の第7の実施の形態の構成を示す断面図。
【図10】第7の実施の形態の変形例を示す図。
【図11】本発明の第8の実施の形態の構成を示す断面図。
【図12】本発明の第9の実施の形態の構成を示す回路図。
【図13】本発明の第10の実施の形態の構成を示す回路図。
【図14】本発明の第11の実施の形態の構成を示す回路図。
【図15】従来の半導体スイッチ装置の構成を示す構成図。
【図16】IGBTチップと環流ダイオードとの接続を示す回路図。
【図17】従来の半導体スイッチ装置から構成されるインバータ装置の問題点を説明するグラフ。
【図18】IGBTチップの過渡熱時定数特性を示すグラフ。
【符号の説明】
1 IGBTチップ
2 絶縁基板
3 絶縁板
4 ペルチェ素子
i (i=1,…n) ペルチェ素子
5a 導電体
5b 導電体
6a N型半導体部
6b P型半導体部
7 放熱板
8 直流電源
9 環流ダイオード
10 ペルチェ素子群
11 ブロックダイオード
12 モールド樹脂
13 冷却ファン
14 アルミ板
15 放熱フィン
18 電子
19 正孔

Claims (8)

  1. 絶縁基板と、
    この絶縁基板の主面上に載置され、スイッチング素子が形成された半導体チップと、
    前記絶縁基板の前記主面上に設けられ、前記スイッチング素子と逆並列に接続された環流ダイオードと、
    各々がN型半導体部、P型半導体部および前記N型半導体部の一端と前記P型半導体部の一端を接続する第1の導電体部を有し、前記第1の導電体部が前記絶縁基板の裏面に接するように構成された第1乃至第n(n≧2)のペルチェ素子と、
    を備え、前記第i(i=1,…n−1)のペルチェ素子のP型半導体部の他端は前記第i+1のペルチェ素子のN型半導体部の他端と第2の導電体部によって接続され、前記第2の導電体部は放熱板上に設けられた絶縁板に接するように構成され、
    前記第i(i=1,…n)のペルチェ素子には、N型半導体部とP型半導体部との間に、一端が導電体を介して前記絶縁板に接し、他端が空中にあるように構成された第iの半導体部が設けられ、前記第i(i=1,…n−1)の半導体部と、前記第i+1の半導体部は導電型が異なり、かつ前記第1乃至第nの半導体部は直列に接続されて直列回路を構成し、この直列回路の端子は外部に引出されるように構成されたことを特徴とする半導体スイッチ装置。
  2. 前記ペルチェ素子部は前記半導体チップ直下に配置されていることを特徴とする請求項1記載の半導体スイッチ装置。
  3. 前記ペルチェ素子部は前記環流ダイオード直下まで延在するように配置されたことを特徴とする請求項2記載の半導体スイッチ装置。
  4. 前記半導体チップは並列に接続された複数のスイッチング素子を有し、前記ペルチェ素子部は前記複数のスイッチング素子のうちの1つのスイッチング素子と直列に接続されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体スイッチ装置。
  5. 前記第1乃至第nのペルチェ素子の各半導体部が突抜けるための穴を有する第2の放熱板を、前記絶縁基板と前記放熱板との間に、前記放熱板とともに筐体を構成するように設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体スイッチ装置。
  6. 絶縁基板と、この絶縁基板の表面上に載置され、スイッチング素子が形成された半導体チップと、
    前記絶縁基板の前記表面上に設けられ、前記スイッチング素子と逆並列に接続された環流ダイオードと、
    各々が、N型半導体部、P型半導体部、および前記N型半導体部の一端と前記P型半導体部の一端を接続する第1の導電体部を有し、前記第1の導電体部は前記絶縁基板を突抜けて前記半導体チップの内部に位置するように構成された第1乃至第n(n≧2)のペルチェ素子を、少なくとも1組有するペルチェ素子部と、を備え、
    前記第i(i=1…n−1)のペルチェ素子のP型半導体部の他端は前記第i+1のペルチェ素子のN型半導体部の他端と第2の導電体部によって接続され、前記第2の導電体部は放熱板上に設けられた絶縁板に接するように構成されていることを特徴とする半導体スイッチ装置。
  7. 複数のスイッチング装置からなるインバータ装置を有し、各スイッチング装置は請求項1乃至6のいずれかの半導体スイッチ装置であることを特徴とする電力変換装置。
  8. 複数のスイッチング装置からなるコンバータ装置を有し、各スイッチング装置は請求項1乃至6のいずれかの半導体スイッチ装置であることを特徴とする請求項7記載の電力変換装置。
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