JP2007012721A - パワー半導体モジュール - Google Patents

パワー半導体モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP2007012721A
JP2007012721A JP2005189028A JP2005189028A JP2007012721A JP 2007012721 A JP2007012721 A JP 2007012721A JP 2005189028 A JP2005189028 A JP 2005189028A JP 2005189028 A JP2005189028 A JP 2005189028A JP 2007012721 A JP2007012721 A JP 2007012721A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power semiconductor
semiconductor module
diode
semiconductor element
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005189028A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4478618B2 (ja
Inventor
Kenji Ogushi
健次 大串
Takeshi Kato
武士 加藤
Yoshihiko Higashiya
義彦 東谷
Kenichi Nonaka
賢一 野中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2005189028A priority Critical patent/JP4478618B2/ja
Publication of JP2007012721A publication Critical patent/JP2007012721A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4478618B2 publication Critical patent/JP4478618B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/481Disposition
    • H01L2224/48151Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/48221Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/48225Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation
    • H01L2224/48227Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation connecting the wire to a bond pad of the item
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/10Details of semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/11Device type
    • H01L2924/13Discrete devices, e.g. 3 terminal devices
    • H01L2924/1304Transistor
    • H01L2924/1305Bipolar Junction Transistor [BJT]
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/10Details of semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/11Device type
    • H01L2924/13Discrete devices, e.g. 3 terminal devices
    • H01L2924/1304Transistor
    • H01L2924/1305Bipolar Junction Transistor [BJT]
    • H01L2924/13055Insulated gate bipolar transistor [IGBT]
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/10Details of semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/11Device type
    • H01L2924/13Discrete devices, e.g. 3 terminal devices
    • H01L2924/1304Transistor
    • H01L2924/1306Field-effect transistor [FET]
    • H01L2924/13091Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor [MOSFET]
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/30Technical effects
    • H01L2924/301Electrical effects
    • H01L2924/30107Inductance

Abstract

【課題】 内部での不均一な熱分布や温度勾配を低減でき、半導体素子間の配線によるインダクタンス成分を低減することができ、パワー半導体素子の発熱条件に応じて効率よく冷却することができ、パワー半導体モジュールを提供する。
【解決手段】 冷却用基体23と、この基体23の表裏の面の各々に実装される少なくとも2つのパワー半導体素子15,28とから構成されるパワー半導体モジュール10であって、パワー半導体素子15,28はIGBT15とダイオード28を含み、IGBT15は基体23の表裏の面の一方または他方に実装され、ダイオード28は基体23の表裏の面の一方または他方であって、基体23を間に介してIGBT15の実装位置に一致する位置に実装される。
【選択図】 図9

Description

本発明はパワー半導体モジュールに関し、特に、冷却能力が高く車載用に好適なパワー半導体モジュールに関するものである。
図13を参照して従来のパワー半導体モジュールの実装構造の代表例を説明する。この実装構造では、図13中上下の両面に金属箔101,102を取り付けた絶縁基板100の上面にIGBTやダイオードなどのパワー半導体素子103,104を半田105,106により半田付けし、その下面に銅板からなるヒートスプレッダ107を半田108により半田付けする。ヒートスプレッダ107は、さらにサーマルグリス109を介してヒートシンク110にビス止めされる。このような実装構造のパワー半導体モジュールでは、ヒートシンク110とパワー半導体素子103,104とが電気的に絶縁され、パワー半導体素子103,104での発熱はヒートシンク110の側に伝えられる。パワー半導体モジュールが電気的に動作すると、ヒートシンク110によってパワー半導体素子103,104の放熱が行われる。
上記のパワー半導体モジュールの構造において、ヒートスプレッダ107は、パワー半導体素子103,104からの発熱を均一に拡散させ、均一な熱伝導を促進する作用がある。ヒートシンク110は、通常、平板形状部分の本体部分から空冷用フィン111が突出している。フィン111のあるヒートシンク110の本体部分は、熱抵抗が低く、すばやく熱引きが起こる。一方、フィン111のないヒートシンク110の本体部分は、熱が逃げにくいために温度が高くなる。上記のようなヒートシンク110に対して、ヒートスプレッダ107を用いないで直接に絶縁基板100を設置すると、ヒートシンク110の本体部分に温度差が生じ、絶縁基板100やパワー半導体素子103,104が歪んだり、破壊する可能性がある。
また、上記のような絶縁基板100の片面にパワー半導体素子103,104を配置する実装構造では、例えば、それぞれコレクタ・エミッタ間に転流ダイオードが付設された4つのIGBTをスイッチ素子として用いてブリッジ形インバータのごときパワー半導体モジュールを形成する場合、そのパワー半導体モジュール内で各半導体素子を接続する配線が必要である。そのようなパワー半導体モジュールを用いて電流をオン・オフするとき、パワー半導体モジュール内の配線が持つインダクタンス成分を無視することができなくなってくる。上記インバータに対して平滑用コンデンサが接続されている場合には、上記インダクタンス成分が大きくなると、平滑用コンデンサの容量を大きくする必要がある。小さな容量の平滑用コンデンサを利用することができるようにするためには、パワー半導体モジュール内での配線の長さを短くし、配線によるインダクタンス成分を低減することが望まれる。
パワー半導体モジュール内の配線に起因するインダクタンス成分を低減した大電力用半導体装置が特許文献1に開示されている。この大電力用半導体装置は、少なくとも3つ以上の互いに相重なった電力端子を有し、電力端子のうち所定の2つの電力端子間に少なくとも一つの半導体チップが挟まれる形で電気的に接続されている。また、相重なった電力端子のうち一方の端にある電力端子と他方の端にある電力端子とが同一方向に引き出されている。これにより、半導体チップと電力端子との接続が短距離かつ面で接続されるため、配線によるインダクタンス成分が低減される。また、電力端子を放熱板として機能させている。
一方、パワー半導体モジュールは、大電力で用いられるため、パワー半導体素子に流れる電流により発生するジュール熱により内部で発熱する。そのような内部発熱によりパワー半導体モジュール内の温度が高くなり、種々の材質を接合して形成している部材は、それらの熱膨張係数の違いにより、各部材に応力が発生し、変形することがある。また、パワー半導体素子自体が熱により機能しなくなる。そのため、パワー半導体モジュールでは、高い放熱能力と均等な熱分布を持つ構造が必要不可欠となる。このため、パワー半導体モジュールは、一般的に、パワー半導体素子の寸法よりはるかに大きい寸法となり、重量も重くなるという傾向がある。
上記のような問題に対応するため、特許文献2では、パワー半導体モジュールの小型化、冷却性能の向上を図った装置が開示されている。特許文献2で開示されるパワーモジュールは、ヒートシンクと、ヒートシンク上に直に配置された第1の電力用半導体素子と、ヒートシンク上に直に配置されたキャパシタとを備え、ヒートシンクは冷媒の流路を有している。これにより、ヒートシンクの流路に冷媒を流し、ヒートシンクの冷却能力を向上させている。
ここで特に電気自動車の走行用三相交流モータの駆動用のインバータの場合を考える。このインバータは、それぞれコレクタ・エミッタ間に転流ダイオードが付設された6つのIGBTをスイッチ素子として用いてブリッジ形回路を形成するように結線して成るパワー半導体モジュールである。このインバータは、各相ごとに直流電流をオン・オフしてパルス状の交流電流に変換して走行用モータに供給する。
上記の電気自動車の走行用モータのインバータによる駆動制御において、当該モータは、発進時には大きなトルクを発生させ、回転数は低く、その誘起電圧は低くなる。何故なら当該誘起電圧はモータの回転数に比例するからである。そのため、インバータすなわちパワー半導体モジュールから出力される電圧も低い状態に設定される。すなわち、インバータに含まれるスイッチ素子として機能するIGBTにおいてオン状態の時間が短く、オフ状態の時間が長く設定されている。換言すれば、電気自動車の発進時には、走行モータ駆動用の三相交流用インバータでIGBTがオン時間が短くなっている。IGBTがオフ動作するときにはIGBTには電流が流れない。
上記IGBTがオフ状態になるとき、走行用モータは本来的にはトルクモータとして機能すべきところ、或る程度電圧が高くなって回転状態を維持しているので、発電機として機能することになる。そのため、モータからインバータのIGBTに向かって電流が流れることになる。この場合に、電流は、IGBTはオフしているので、転流ダイオード側に流れる。この結果、電気自動車の発進時には、インバータのIGBTがオフ状態になる時間が長く、その転流ダイオードに電流が流れる割合が高くなり、転流ダイオードがそのジュール熱により発熱する。他方、そのときIGBTに流れる電流は少なく、発熱量はそれほど大きくならない。
また、電気自動車の走行速度が低速域から高速域になるとき、IGBTのオン時間が長くなるので、IGBT側に流れる電流は徐々に増加する。その結果、インバータにおけるパワー半導素子の発熱状態としては発進時での発熱状態とは逆になる。つまり、IGBTの方がそのジュール熱により発熱し、転流ダイオードの方は、流れる電流が少なくなって発熱量はそれほど大きくならない。
以上のごとく、電気自動車の走行用三相交流モータの駆動用のインバータを形成するパワー半導体モジュールでは、パワー半導体モジュール内で電気自動車の走行速度に応じて不均一な熱分布や温度勾配が発生し、パワー半導体素子や接合部材に歪みが生じるおそれがある。
特許文献3では、2つのIGBT間の熱干渉を減少させる構造として、端子部材を間に介して、IGBTの反対側にはダイオードを配置するような構造を開示している。
特開2002−26251号公報 特開2001−332679号公報 特開2004−47850号公報
特許文献1に記載される従来のパワー半導体モジュールでは、インダクタンス成分を低減することはできるが、電力端子を放熱板として用いているため、冷却能力に劣るという問題を有する。特許文献2に記載されたパワーモジュールでは、ヒートシンクの片側に半導体素子を配置しているため、配線が長くなり、冷却能力は高いが、インダクタンスが大きくなるという問題を有する。特許文献3に記載されたパワー半導体装置では、温度勾配は低減できるが、端子部材で半導体素子を挟み込んでいるため、冷却能力に劣るという問題を有している。
本発明の目的は、上記の課題を鑑み、複数のパワー半導体素子で構成されるブリッジ形回路のパワー半導体モジュールで、パワー半導体素子が実装される冷却用基体の両面を利用しかつパワー半導体素子の種類に応じてその実装位置を適切に定めることにより、電気自動車の車速に応じた内部での不均一な熱分布や温度勾配を低減でき、半導体素子間の配線によるインダクタンス成分を低減することができ、パワー半導体素子の発熱条件に応じて効率よく冷却することができ、高い放熱能力を有することができ、さらに小型に製作することができるパワー半導体モジュールを提供することにある。
本発明に係るパワー半導体モジュールは、上記の目的を達成するために、次のように構成される。
第1のパワー半導体モジュール(請求項1に対応)は、冷却用基体と、この基体の表裏の面の各々に実装される少なくとも2つのパワー半導体素子とから構成されるパワー半導体モジュールであって、パワー半導体素子は、スイッチング機能を備えるスイッチング半導体素子と、ダイオードとを含み、スイッチング半導体素子は基体の表裏の面の一方または他方に実装され、ダイオードは基体の表裏の面の一方または他方であって、基体を間に介してスイッチング半導体素子の実装位置に一致する位置に実装される、ことで特徴づけられる。
上記の構成では、電気自動車の走行用モータに対して給電を行うインバータ等を構成するスイッチング半導体素子やダイオードのパワー半導体素子を、冷却用基体を挟んでその表裏の両面に実装する。特に、一方の面のスイッチング半導体素子の実装位置と他方の面のダイオードの実装位置が表裏関係で一致させるため、電気自動車の車速に応じて発熱時期が異なるスイッチング半導体素子とダイオードの発熱が冷却用基体上で時間的に分離され、基体における不均一な熱分布や温度勾配を低減することが可能となる。具体的には、基体の表面の或る位置にスイッチング半導体素子を実装しかつその裏面の同じ位置に転流ダイオードを実装することにより、実質的に同時に発熱することがないスイッチング半導体素子と転流ダイオードのそれぞれを効率よく冷却することが可能となる。これにより、冷却用基体において、同時に発熱する可能性のある複数のスイッチング半導体素子、または複数の転流ダイオードを基体の表裏の位置で局在させることを避けることが可能となる。上記のスイッチング半導体素子は、トランジスタであり、例えば、バイポーラトランジスタ、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)、電界効果トランジスタ(FET)、MOSFET、接合型FET、パワーMOSFET、静電誘導トランジスタ(SIT)等である。
また冷却用基体の両面を利用してパワー半導体素子を実装するようにすることにより、投影面積または実装面積が小さいパワー半導体モジュール構造にすることができ、コンパクトな立体構造をとることができる。さらに基体の表裏の両面から接触受熱を行うことで冷却用基体の伝熱面を小容積で得られるため、冷却用基体の容積は小さくできる。上記のことから車載しても設置スペースが減少する。さらに基体における熱応力による変形はバランスされ、パワー半導体モジュール内部の変形(歪み)を抑えることができる。
第2のパワー半導体モジュール(請求項2に対応)は、上記の構成において、好ましくは少なくとも4つのスイッチング半導体素子と少なくとも4つのダイオードはインバータ回路を形成し、基体の表裏の面のうち、その一方の面にインバータ回路の高電位側のスイッチング半導体素子とダイオードを実装し、その他方の面にインバータ回路の低電位側のスイッチング半導体素子とダイオードを実装し、基体の表裏の面の間でスイッチング半導体素子の実装位置とダイオードの実装位置を一致させる、ことで特徴づけられる。
上記の構成では、基体の表裏面の一方の面にインバータを形成するブリッジ形回路の高電圧側回路部分を実装しかつ他方の面に低電圧側回路部分を実装し、基体の表裏面のスイッチング半導体素子とダイオードを接続したため、素子間の配線を短くでき、インダクタンス成分を低減することが可能となる。
第3のパワー半導体モジュール(請求項3に対応)は、上記の構成において、好ましくはダイオードはスイッチング半導体素子に付加される転流ダイオードであることで特徴づけられる。
第4のパワー半導体モジュール(請求項4に対応)は、上記の構成において、好ましくは基体の表裏の面の一方に実装された高電位側のスイッチング半導体素子とダイオードに基づく電気回路で流れる電流の向きと、基体の表裏の面の他方に実装された低電位側のスイッチング半導体素子とダイオードに基づく電気回路で流れる電流の向きとが反対になるように配線経路が形成されることで特徴づけられる。
上記の構成では、基体の表裏面の一方の面にインバータを形成するブリッジ形回路の高電圧側回路部分を実装しかつ他方の面に低電圧側回路部分を実装し、基体の表裏で電流の流れる方向が反対になるように素子配置および配線を行ったため、配線を流れる電流で生じる磁気を互いに打ち消し合い、相殺する。
第5のパワー半導体モジュール(請求項5に対応)は、上記の構成において、好ましくは冷却用基体は冷却液が流通するマイクロチャンネルを有するヒートシンクであることで特徴づけられる。この構成では、冷却用基体として強制冷却機構を備えたヒートシンクが使用される。
第6のパワー半導体モジュール(請求項6に対応)は、上記の構成において、好ましくはヒートシンクは、基体の表裏の面のそれぞれに対応して個別にマイクロチャンネルを有することで特徴づけられる。
第7のパワー半導体モジュール(請求項7に対応)は、上記の構成において、好ましくはスイッチング半導体素子とダイオードはマイクロチャンネルにおける冷却液の流通方向に沿って並べて配置することで特徴づけられる。この構成では、パワー半導体素子を、常に使用する前の冷却液で冷却出きるため、パワー半導体素子を効率よく冷却することが可能となる。
第8のパワー半導体モジュール(請求項8に対応)は、上記の構成において、好ましくは冷却用基体は、電気絶縁性を有する基板であることで特徴づけられる。この構成では、冷却用基体として自然冷却作用を有する基板が使用される。
第9のパワー半導体モジュール(請求項9に対応)は、上記の第8の構成において、好ましくはスイッチング半導体素子はSiC半導体で形成されることで特徴づけられる。SiC半導体は耐熱特性の高い半導体素子であるので、強制冷却機構を備えない基板に最適である。
第10のパワー半導体モジュール(請求項10に対応)は、上記の構成において、好ましくはパワー半導体素子からの入出力端子は表裏の面の一方または他方のいずれか片面側に集約したことで特徴づけられる。この構成では、外部との配線が容易になる。
第11のパワー半導体モジュール(請求項11に対応)は、上記の構成において、好ましくは 基体の表裏の面の間で実装位置が一致するスイッチング半導体素子とダイオードを配線で接続するようにしたことで特徴づけられる。
本発明によれば、次の効果を奏する。
第1に、インバータ等を構成するスイッチング半導体素子(IGBT等)やダイオードのパワー半導体素子を冷却用基体を挟んでその表裏の両面に実装し、一方の面のスイッチング半導体素子の実装位置と他方の面のダイオードの実装位置が表裏関係で一致させたため、電気自動車の車速に応じて発熱時期が異なるスイッチング半導体素子とダイオードの発熱を冷却用基体上で時間的に分離し、基体における不均一な熱分布や温度勾配を低減することができる。
第2に、パワー半導体素子は、冷却用基体を挟んでその両面に実装されるため、投影面積が小さいパワー半導体モジュール構造にすることができる。
第3に、ヒートシンクまたは絶縁基板に両面実装を行うので立体構造をとることができ、さらに両面から接触受熱を行うことでヒートシンクの伝熱面を小容積で得ることができ、ヒートシンク等の容積は小さくできる。これにより、車載しても設置スペースを減少させることができる。
第4に、液冷式の薄型のマイクロチャンネル型ヒートシンクを使用し、高電圧側回路と低電圧側回路を冷却用基体を間に介して配置しかつ電流の流れる向きを反対にすることで磁気的な相殺が生じ、さらに表裏の面に実装されたパワー半導体素子を接続することで素子間の配線を短くでき、インダクタンス成分を低減することができる。なおインダクタンス成分の低減化は、パワー半導体素子の発熱量が低減されてヒートシンクが不要の場合であっても、パワー半導体素子の配置関係に対して適用することができる。
第5に、ノイズ特性も良好となり、サージ電圧等の問題も発生しなくなる。
第6に、発熱体であるパワー半導体素子が冷却用基体の表裏の両面に実装されているため、熱応力による変形はバランスされ、パワー半導体モジュール内部の変形(歪み)を抑えることができる。
第7に、従来のパワー半導体モジュールの実装構造からヒートスプレッダやサーマルグリスを除いた部品で構成することができるため、冷却器込みのパワー半導体モジュールとして低コスト化、小容量化、軽量化ができる。
第8に、ヒートシンク等の冷却用基体に到るまでの部品の点数を削減できるので、内部熱抵抗を減少し、放熱性を向上することができる。
第9に、樹脂モールド化したケースにすることで接続端子の取出し面を片側に集約できるため、組立性を向上し、組立時間を短縮することができる。また接続端子位置が片側なので容易に接続を行うことができ、パワー半導体モジュールに対する配線によるアクセススペースを削減することができる。
以上の各効果については、単相用電気回路または三相用電気回路に用いられるパワー半導体モジュールのそれぞれに対して発揮される。
以下、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
図1〜図10を参照して本発明に係るパワー半導体モジュールの第1実施形態を説明する。最初に図1〜図4を参照してパワー半導体モジュールの外観を説明する。図1は第1実施形態によるパワー半導体モジュールの外観を示す斜視図、図2は同モジュールの平面図、図3は同モジュールの裏面図、図4は同モジュールの側面図である。また、本実施形態では、スイッチング半導体素子としてIGBTを用いて説明する。
パワー半導体モジュール10では、パワー半導体ユニット11がケース12の内部に収納されている。パワー半導体モジュール10の表面側には、図2等に示されるごとく、パワー半導体ユニット11の他に、パワー半導体ユニット11の表面に設けられた電極パターン13と配線(図示しない)により接続される配線基板14と、パワー半導体ユニット11の表面に並べて設けられた3つのIGBT15の各々のゲート電極との間で配線(図示せず)により接続されるゲート配線基板17aおよびゲート外部接続端子17とが設けられている。ゲート配線基板17aおよびゲート外部接続端子17は、それぞれ、3つのIGBT15の各々に対応して3組分設けられている。
さらにパワー半導体モジュール10の表面側には、図2に示すごとく、3つの上記IGBT15の各々のコレクタ電極と配線(図示せず)により接続されるコレクタ配線基板18と、それと一体的に形成されるコレクタ外部接続端子としてのバスバー19が設けられる。コレクタ配線基板18およびバスバー19は、それぞれ、3つのIGBT15の各々に対応して3つ設けられている。
また、パワー半導体モジュール10の表面側には、パワー半導体ユニット11の裏面側に設けられた3つのIGBT20の各々のエミッタ電極に接続された3つのバスバー21が、上記3つのバスバー19の各々と接触した状態で設けられている。さらに同じく裏面側の3つのIGBT20の各々のゲート外部接続端子22が設けられている。
上記のバスバー21,22の取付け関係については図5と図9に示されている。またパワー半導体ユニット11の裏面側に設けられた3つのIGBT20の各々は図3に示されている。
パワー半導体ユニット11は冷却用基体の一例であるヒートシンク23を備える。ヒートシンク23は、液冷式のマイクロチャンネル型ヒートシンクであり、内部に多数の平行なマイクロチャンネルが形成された矩形の平板形状を有している。パワー半導体ユニット11では、ヒートシンク23の表裏の面のそれぞれに上記IGBT15,20等から成る電気回路部分を搭載している。
詳しくは、パワー半導体ユニット11のヒートシンク23の表裏面では、当該ヒートシンク23の両面に半田により接合された金属箔(図1と図2では図示せず)と、この金属箔に接合された絶縁基板24,25と、絶縁基板24,25に接合された金属箔26,27を備えている。さらにパワー半導体ユニット11の表面側では、金属箔26上に半田により接合された3つのIGBT15と、同じく金属箔26上に半田により接合された3つのダイオード28を備えている。また金属箔26上には前述した電極パターン13が設けられている。他方、パワー半導体ユニット11の裏面側では、上記金属箔27上に半田により接合された3つのIGBT20と、同じく金属箔27上に半田により接合された3つのダイオード30を備えている。また金属箔27上には電極パターン31が設けられている。
パワー半導体モジュール10では、その表面側に、ヒートシンク23の表裏面に各々に設けられたそれぞれ3つのIGBT15,20とダイオード28,30からの入出力端子が集約されている。
また図1および図2に示された符号32,33は、それぞれ、ヒートシンク23の内部の多数のマイクロチャンネルに冷却液を流すための冷却液の供給口と排出口を示している。さらに符号34はヒートシンク23をボルトでケース12に取り付けるための孔を示し、符号35はパワー半導体モジュール10を車体に取り付けるためのボルト等を挿入する孔を示している。
パワー半導体モジュール10の裏面側についてさらに詳述すると、図3で示されるように、3つの金属箔27の各々には、裏面側のIGBT20のエミッタ電極とダイオード30のアノード電極が接合されており、各金属箔27には電極パターン31が形成されている。さらにパワー半導体モジュール10の裏面側には、3つの電極パターン31の各々と配線(図示せず)により接続される3つの配線基板36と、3つのIGBT20の各々のゲート電極と配線(図示せず)により接続される3つのゲート配線基板37とが設けられている。またパワー半導体モジュール10の裏面側には、3つのIGBT20の各々のコレクタ電極と配線(図示せず)により接続される配線基板38が形成されている。
パワー半導体モジュール10に設けられる上記のパワー半導体ユニット11において、ヒートシンク23の表裏の面でのパワー半導体素子の実装位置の関係については、表面側のダイオード28の実装位置と裏面側のIGBT20の実装位置とが一致し、かつ、裏面側のダイオード30の実装位置と表面側のIGBT15の実装位置とが一致するように設定されている。
図4に示されたパワー半導体モジュール10の側面図において、初期の段階では、バスバー19,21はその幅方向で重なるように立設して配置されている。バスバー19,21のそれぞれは、その上部の位置に孔39,40が形成されており、さらに折曲げ部41,42により折り曲げ可能となっている。バスバー19,20の孔39,40は立設状態において、上下で位置をずらせて形成されている。次の段階で、バスバー19,21の上部を折曲げ部41,42で矢印A1のごとく90°で折り曲げて水平にしたとき、図5に示すように、バスバー19,20の孔39,40が略一致して重なり共通の孔となるように形成される。折り曲げられたバスバー19,20において、形成位置が一致した孔39,40は、共通の孔として、図示しない端子部とボルト・ナットを利用して接続される。なお図5は図4におけるA方向矢視図であり、バスバー19とバスバー20の位置関係だけを示し、その他の要素の図示は省略している。
次に図6を参照して上記のパワー半導体ユニット11を説明する。図6はパワー半導体ユニット11の縦断面図を示し、パワー半導体ユニット11の積層構造を示している。パワー半導体ユニット11は、ヒートシンク23の上下の両面に、それぞれ、半田43,44により接合された金属箔45,46と、金属箔45,46に接合された絶縁基板24,25と、絶縁基板24,25に接合された金属箔26,27とを備えている。
パワー半導体ユニット11の表面側には、金属箔26上に半田47により接合されたIGBT15と、半田48により接合されたダイオード28とを備えている。さらに金属箔26上には電極パターン13が設けられている。またパワー半導体ユニット11の裏面側には、金属箔27に半田49により接合されたIGBT20と、半田50により接合されたダイオード30とを備えている。さらに金属箔27上には電極パターン31が設けられている。
図6に示されるごとく、パワー半導体ユニット11では、ヒートシンク23の表面(上面)側と裏面(下面)側で、表面側のIGBT15の実装位置と裏面側のダイオード30の実装位置、表面側のダイオード28の実装位置と裏面側のIGBT20の実装位置が、それぞれ、一致している。またヒートシンク23の表裏の各面に設けられた3つのIGBTと3つのダイオードで形成される電気回路は、後述するごとく三相交流用モータのインバータを構成するブリッジ形回路である。このブリッジ形回路において、高電位側電気回路部分がヒートシンク23の表面側に設けられ、低電位側電気回路部がヒートシンク23の裏面側に設けられている。
次に、図7と図8を参照してヒートシンク23について説明する。図7はヒートシンク23のパワー半導体素子の配置状態と内部のマイクロチャンネルの形成状態を示す平面図であり、図8は図7におけるB−B線断面図である。
ヒートシンク23は、本体内に水などの冷却液が流通する多数のマイクロチャンネル51が、冷却液供給流路52および冷却液排出流路53と共に、形成されている。多数のマイクロチャンネル51は、平面形状が略長方形であるヒートシンク23の短辺に平行に形成されている。ヒートシンク23の表面にはIGBT15とダイオード28がマイクロチャネル51の冷却液の流通方向に沿って並べて配置されている。ヒートシンク23の裏側のIGBT20とダイオード30も同様に配置されている。
図8に示すごとく、ヒートシンク23の内部には表面側と裏面側のそれぞれに対応してマイクロチャンネル51が形成されている。ヒートシンク23の表裏の面のそれぞれを冷却するように上部マイクロチャンネル51と下部マイクロチャンネル51の2種類が個別に形成されている。なお図8において、図1〜図7で説明した要素と同一の要素には同一の符合を付している。
以上のように、パワー半導体素子(IGBTとダイオード)は、ヒートシンク23を挟んで両面に実装されるため、投影面積が小さいパワー半導体モジュール構造にすることができる。また、ヒートシンク23に両面実装を行うので立体構造をとることができ、さらに、上下面から接触受熱を行うことでヒートシンク23の伝熱面を小容積で得られるため、ヒートシンク23の容積は小さくできる。上記のことから、車載しても設置スペースを減少させることができる。
図9は図2におけるC−C線断面図を示す。この図はパワー半導体モジュール10の内部構造および配線構造を示している。また図10は、6つのIGBTと6つの転流ダイオードを用いて構成され、三相交流モータに駆動電流を供給するインバータの電気回路図を示す。図10に示したインバータは、パワー半導体モジュール10によって実現される電気回路である。図10の電気回路図と対応させながら、図9に示したパワー半導体モジュール10での配線構造について説明する。なお図9では、ケース12の表蓋部12aと裏蓋部12bが図示されている。
図10で示されるように、表面側の3つのIGBT15および裏面側の3つのIGBT20と、表面側の3つのダイオード28および裏面側の3つのダイオード30とは、インバータ回路60を形成するようにブリッジ形回路で接続されている。ダイオード28,30はそれぞれIGBT15,20に付加される転流ダイオードである。ヒートシンク23の表面にインバータ回路60の高電位側のIGBT15とダイオード28を実装し、裏面にインバータ回路60の低電位側のIGBT20とダイオード30を実装している。ヒートシンク23の表裏の面の間で、前述した通り、IGBT15の実装位置とダイオード30の実装位置を一致させ、IGBT20の実装位置とダイオード28の実装位置を一致させる。図10で符号Mは三相交流モータを表す。このモータMは、例えば電気自動車の走行用モータである。
高電圧側の配線L10は電極パターン13から高電圧側端子に接続される。配線L11は、IGBT15のコレクタ電極からバスバー19に接続される。IGBT15のゲート電極からの配線L12はゲート端子17に接続される。配線L13は、ダイオード28の電極からバスバー19に接続されている。
他方、低電圧側の配線L18では、配線L14は電極パターン31からバスバー21に接続されている。配線L15は、配線基板38に接続される。配線L16はダイオード30から配線基板38に接続される。IGBT15のゲート電極からの配線L17はゲート配線基板37に接続されている。
以上の配線構造によって、冷却用基体であるヒートシンク23の表面側に実装された高電位側のIGBTおよびダイオードに基づく電気回路で流れる電流の向き(ヒートシンク23の表面に平行な向き)と、裏面側に実装された低電位側のIGBTおよびダイオードに基づく電気回路で流れる電流の向き(ヒートシンク23の裏面に平行な向き)とが反対になるように、配線経路が形成される。これにより、配線によって生じるインダクタンス成分を表裏で打ち消し合って、相殺することができる。
またヒートシンク23の両面にパワー半導体素子を配置する実装構造で6つのIGBTと6つのダイオードを用いて構成されるインバータを形成するパワー半導体モジュール10をしたので、そのパワー半導体モジュール10内で各パワー半導体素子を接続する配線を短くすることができる。そのため、さらに配線によるインダクタンス成分を低減することができる。
また、高電圧側電気回路と低電圧側電気回路の間で、ヒートシンク23を間に介してIGBTの実装位置とダイオードの実装位置が一致するように配置することで、発熱時が時間的に異なる発熱体の実装位置を表裏で一致させ、ヒートシンク23での発熱状態の発生を時間的に分離している。またヒートシンク23の上下面のIGBTとダイオードを接続することで間の配線を短くでき、低インダクタンス化が可能となる。さらにノイズ特性も良好となり、サージ電圧等の問題も発生しなくなる。
さらに、発熱部であるパワー半導体素子がヒートシンク23の表裏の両面に実装されているため、熱応力による変形はバランスされ、パワー半導体モジュールの内部の変形(歪み)を抑えることができる。さらに従来の構造に比して、ヒートスプレッダ、サーマルグリスを除いた部品で構成するため、冷却器込みのパワー半導体モジュールとして低コスト化、小容量化、軽量化を図ることができる。
次に、図11を参照して本発明に係るパワー半導体モジュールの第2実施形態を説明する。第2実施形態では、ヒートシンク23に実装されたパワー半導体素子のヒートシンク23の面に設けた電極端子からの電気的接続をワイヤによる配線ではなく、直接に電極パターンをバスバー19,21またはに接続するようにしている。その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と実質的に同一である。従って図11では、バスバー19,21,63,64の配置位置と接続関係だけを示している。図11に示すように、例えば、ヒートシンク23の裏面側に設けた電極61をバスバー21に直接に接続し、ヒートシンク23の表面側の電極62をバスバー63に直接に接続している。このように接続を行った後に樹脂モールドを行ってケース12を形成する。なおその他の配線は第1実施形態で説明した配線と同様であるので、配線の図示を省略し、その説明を省略する。また、その他のパワー半導体モジュールの構成要素は第1の実施形態と同じであるので、その説明を省略する。
上記の構成により、配線がよりいっそう短くなり、配線によるインダクタンス成分をより低減することができる。
次に、図12を参照して本発明の第3実施形態に係るパワー半導体モジュールを説明する。第3実施形態では、冷却用基体が電気絶縁性を有する基板であり、基板としてはセラミックス材料が好適である。セラミックス材料のうち、Al(酸化アルミニウム)、Si(窒化珪素)、AlN(窒化アルミニウム)、SiC(炭化珪素)が用いられる。IGBTはSiC半導体で形成される。
図12はパワー半導体ユニット70の縦断面図である。パワー半導体ユニット70は、絶縁基板71の表面側で、絶縁基板71に接合された金属箔72と、この金属箔72に半田74により接合されたIGBT75と、金属箔72に半田76により接合されたダイオード77とを備えている。さらに金属箔72上には電極パターン78が設けられている。またパワー半導体ユニット70は、絶縁基板71の裏面側で、絶縁基板71に接合された金属箔73と、この金属箔73に半田79により接合されたIGBT80と、金属箔73に半田81により接合されたダイオード82とを備えている。さらに金属箔73上には電極パターン83が設けられている。
この実施形態のパワー半導体ユニット70において、IGBTの実装位置とダイオードの実装位置は、表裏の面で一致しており、この実装位置の配置関係は第1実施形態の場合と同じである。IGBT75,80には、好ましくは、耐熱性の高いSiC半導体で形成されたものを用いている。
第3実施形態に係るパワー半導体モジュールは、第1実施形態で説明したパワー半導体モジュール10において、パワー半導体ユニット11の代わりに上記のパワー半導体ユニット70を用いる。パワー半導体モジュールにおけるその他の構成は、第1実施形態と同じであるので、その説明を省略する。
第3実施形態のパワー半導体モジュールではSiC半導体を用いたIGBTを利用している。SiC半導体によるIGBTは高耐圧・低損失であり、高温動作可能であるため、第3実施形態のパワー半導体モジュールによれば、液冷式のヒートシンクを用いる必要がなく、より構造が簡単で、小型のパワー半導体モジュールを実現することができる。またその他の構造は、第1実施形態と同様なので、第1実施形態と同様の効果が得られる。
第1〜第3の実施形態においては、6つのIGBTと6つのダイオードを用いたパワー半導体モジュールで説明したが、それに限らず、4つのIGBTと4つのダイオードを用いて形成されるH字型の形状に結線されたブリッジ形回路によって構成されるパワー半導体モジュールにも適応できる。また、スイッチング半導体素子としてIGBTを用いて説明したが、それに限らず、他のトランジスタ、バイポーラトランジスタ、電界効果トランジスタ(FET)、MOSFET、接合型FET、パワーMOSFET、静電誘導トランジスタ(SIT)等を用いることもできる。
以上の実施形態で説明された構成、形状、大きさおよび配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎず、各構成の組成(材質)については例示にすぎない。特に積層構造を示した図は、層の厚みやパワー半導体素子の厚み等は誇張して示している。本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
本発明は、電気自動車の走行用の三相交流モータ等の駆動電流供給用インバータのパワー半導体モジュールとして利用される。
本発明に第1実施形態に係るパワー半導体モジュールの外観を示す斜視図である。 第1実施形態に係るパワー半導体モジュールの平面図である。 第1実施形態に係るパワー半導体モジュールの裏面図である。 第1実施形態に係るパワー半導体モジュールの側面図である。 図4におけるA方向矢視図であり、バスバーを折り曲げたときの状態を示す側面図である。 第1実施形態に係るパワー半導体モジュール内のパワー半導体ユニットの縦断面図である。 第1実施形態に係るパワー半導体モジュールのヒートシンクの内部構造とパワー半導体素子の配置を示す平面図である。 図7におけるB−B線断面図である。 図2におけるC−C線断面図である。 6つのIGBTと6つの転流ダイオードを用いたインバータの電気回路図である。 本発明の第2実施形態に係るパワー半導体モジュールの要部構造を示す縦断面図である。 本発明の第3実施形態によるパワー半導体モジュール内のパワー半導体ユニットの要部構造を示す縦断面図である。 従来のパワー半導体モジュールの積層構造を示す縦断面図である。
符号の説明
10 パワー半導体モジュール
11 パワー半導体ユニット
12 ケース
13 電極パターン
14 配線基板
15 IGBT
16 ゲート配線基板
17 ゲート外部接続端子
18 コレクタ配線基板
19 バスバー
20 IGBT
21 バスバー
22 ゲート外部接続端子
23 ヒートシンク(冷却用基体)
24 絶縁基板
25 絶縁基板
26 金属箔
27 金属箔
28 ダイオード
29 電極パターン
30 ダイオード
31 電極パターン

Claims (11)

  1. 冷却用基体と、この基体の表裏の面の各々に実装される少なくとも2つのパワー半導体素子とから構成されるパワー半導体モジュールであって、
    前記パワー半導体素子は、スイッチ機能を備えるスイッチング半導体素子と、ダイオードとを含み、
    前記スイッチング半導体素子は前記基体の前記表裏の面の一方または他方に実装され、
    前記ダイオードは前記基体の前記表裏の面の一方または他方であって、前記基体を間に介して前記スイッチング半導体素子の実装位置に一致する位置に実装される、
    ことを特徴とするパワー半導体モジュール。
  2. 少なくとも4つの前記スイッチング半導体素子と少なくとも4つの前記ダイオードはインバータ回路を形成し、
    前記基体の表裏の面のうち、その一方の面に前記インバータ回路の高電位側の前記スイッチング半導体素子と前記ダイオードを実装し、その他方の面に前記インバータ回路の低電位側の前記スイッチング半導体素子と前記ダイオードを実装し、
    前記基体の表裏の面の間で前記スイッチング半導体素子の実装位置と前記ダイオードの実装位置を一致させる、
    ことを特徴とする請求項1記載のパワー半導体モジュール。
  3. 前記ダイオードは前記スイッチング半導体素子に付加される転流ダイオードであることを特徴とする請求項1または2記載のパワー半導体モジュール。
  4. 前記基体の表裏の面の一方に実装された高電位側の前記スイッチング半導体素子と前記ダイオードに基づく電気回路で流れる電流の向きと、前記基体の表裏の面の他方に実装された低電位側の前記スイッチング半導体素子と前記ダイオードに基づく電気回路で流れる電流の向きとが反対になるように配線経路が形成されることを特徴とする請求項2または3記載のパワー半導体モジュール。
  5. 前記冷却用基体は冷却液が流通するマイクロチャンネルを有するヒートシンクであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のパワー半導体モジュール。
  6. 前記ヒートシンクは、前記基体の表裏の面のそれぞれに対応して個別にマイクロチャンネルを有することを特徴とする請求項5記載のパワー半導体モジュール。
  7. 前記スイッチング半導体素子と前記ダイオードは前記マイクロチャンネルにおける前記冷却液の流通方向に沿って並べて配置することを特徴とする請求項5記載のパワー半導体モジュール。
  8. 前記冷却用基体は、電気絶縁性を有する基板であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のパワー半導体モジュール。
  9. 前記スイッチング半導体素子はSiC半導体で形成されることを特徴とする請求項8記載のパワー半導体モジュール。
  10. 前記パワー半導体素子からの入出力端子は前記表裏の面の一方または他方のいずれか片面側に集約したことを特徴とする請求項5または8記載のパワー半導体モジュール。
  11. 前記基体の表裏の面の間で実装位置が一致する前記スイッチング半導体素子と前記ダイオードを配線で接続するようにしたことを特徴とする請求項1記載のパワー半導体モジュール。
JP2005189028A 2005-06-28 2005-06-28 パワー半導体モジュール Expired - Fee Related JP4478618B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005189028A JP4478618B2 (ja) 2005-06-28 2005-06-28 パワー半導体モジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005189028A JP4478618B2 (ja) 2005-06-28 2005-06-28 パワー半導体モジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007012721A true JP2007012721A (ja) 2007-01-18
JP4478618B2 JP4478618B2 (ja) 2010-06-09

Family

ID=37750866

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005189028A Expired - Fee Related JP4478618B2 (ja) 2005-06-28 2005-06-28 パワー半導体モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4478618B2 (ja)

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007012722A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Honda Motor Co Ltd パワー半導体モジュール
JP2008027935A (ja) * 2006-07-18 2008-02-07 Hitachi Ltd パワー半導体装置
JP2008288415A (ja) * 2007-05-18 2008-11-27 Fuji Electric Device Technology Co Ltd 半導体装置及び半導体装置の製造方法
JP2009108719A (ja) * 2007-10-29 2009-05-21 Denso Corp 回路装置
JP2009272520A (ja) * 2008-05-09 2009-11-19 Nippon Steel Corp デバイス実装方法
WO2011145219A1 (ja) * 2010-05-21 2011-11-24 三菱電機株式会社 パワー半導体モジュール
JP2013183021A (ja) * 2012-03-01 2013-09-12 Toyota Industries Corp 冷却器
WO2013140704A1 (ja) * 2012-03-21 2013-09-26 富士電機株式会社 電力変換装置
JP2013239501A (ja) * 2012-05-12 2013-11-28 Nippon Inter Electronics Corp パワー半導体モジュール
US9142551B2 (en) 2014-02-07 2015-09-22 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device having a pair of transistors that are directly coupled and capacitively coupled
JP2016092359A (ja) * 2014-11-11 2016-05-23 三菱マテリアル株式会社 パワーモジュール用基板
US9711498B2 (en) 2015-03-24 2017-07-18 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device, inverter circuit, driving device, vehicle, and elevator
US9812411B2 (en) 2015-09-11 2017-11-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device, inverter circuit, and drive device
US9853378B2 (en) 2013-02-07 2017-12-26 Samsung Electronics Co., Ltd. Substrate and terminals for power module and power module including the same
US9950898B2 (en) 2015-03-24 2018-04-24 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device, inverter circuit, driving device, vehicle, and elevator
JP2018107367A (ja) * 2016-12-28 2018-07-05 株式会社ケーヒン パワー半導体モジュール
US10128625B2 (en) 2014-11-18 2018-11-13 General Electric Company Bus bar and power electronic device with current shaping terminal connector and method of making a terminal connector
WO2018224480A1 (de) * 2017-06-06 2018-12-13 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Leistungsumrichtermodul und verfahren zu dessen herstellung
CN111509996A (zh) * 2019-01-30 2020-08-07 英飞凌科技股份有限公司 半导体装置
CN113327904A (zh) * 2021-04-29 2021-08-31 中国电子科技集团公司第二十九研究所 一种双面高效散热气密封装结构及其制备方法

Cited By (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007012722A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Honda Motor Co Ltd パワー半導体モジュール
JP4699820B2 (ja) * 2005-06-28 2011-06-15 本田技研工業株式会社 パワー半導体モジュール
JP2008027935A (ja) * 2006-07-18 2008-02-07 Hitachi Ltd パワー半導体装置
JP2008288415A (ja) * 2007-05-18 2008-11-27 Fuji Electric Device Technology Co Ltd 半導体装置及び半導体装置の製造方法
JP2009108719A (ja) * 2007-10-29 2009-05-21 Denso Corp 回路装置
JP2009272520A (ja) * 2008-05-09 2009-11-19 Nippon Steel Corp デバイス実装方法
WO2011145219A1 (ja) * 2010-05-21 2011-11-24 三菱電機株式会社 パワー半導体モジュール
JP5259016B2 (ja) * 2010-05-21 2013-08-07 三菱電機株式会社 パワー半導体モジュール
US9704831B2 (en) 2010-05-21 2017-07-11 Mitsubishi Electric Corporation Power semiconductor module
JP2013183021A (ja) * 2012-03-01 2013-09-12 Toyota Industries Corp 冷却器
CN104067502A (zh) * 2012-03-21 2014-09-24 富士电机株式会社 功率转换装置
JPWO2013140704A1 (ja) * 2012-03-21 2015-08-03 富士電機株式会社 電力変換装置
WO2013140704A1 (ja) * 2012-03-21 2013-09-26 富士電機株式会社 電力変換装置
CN104067502B (zh) * 2012-03-21 2016-08-24 富士电机株式会社 功率转换装置
JP2013239501A (ja) * 2012-05-12 2013-11-28 Nippon Inter Electronics Corp パワー半導体モジュール
US9853378B2 (en) 2013-02-07 2017-12-26 Samsung Electronics Co., Ltd. Substrate and terminals for power module and power module including the same
US10193250B2 (en) 2013-02-07 2019-01-29 Samsung Electronics Co., Ltd. Substrate and terminals for power module and power module including the same
US9142551B2 (en) 2014-02-07 2015-09-22 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device having a pair of transistors that are directly coupled and capacitively coupled
JP2016092359A (ja) * 2014-11-11 2016-05-23 三菱マテリアル株式会社 パワーモジュール用基板
US10128625B2 (en) 2014-11-18 2018-11-13 General Electric Company Bus bar and power electronic device with current shaping terminal connector and method of making a terminal connector
US9950898B2 (en) 2015-03-24 2018-04-24 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device, inverter circuit, driving device, vehicle, and elevator
US9711498B2 (en) 2015-03-24 2017-07-18 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device, inverter circuit, driving device, vehicle, and elevator
US9812411B2 (en) 2015-09-11 2017-11-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device, inverter circuit, and drive device
JP2018107367A (ja) * 2016-12-28 2018-07-05 株式会社ケーヒン パワー半導体モジュール
WO2018224480A1 (de) * 2017-06-06 2018-12-13 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Leistungsumrichtermodul und verfahren zu dessen herstellung
US11296054B2 (en) 2017-06-06 2022-04-05 Fraunhofer-Gesellschaft Power converter module and method for production thereof
CN111509996A (zh) * 2019-01-30 2020-08-07 英飞凌科技股份有限公司 半导体装置
CN111509996B (zh) * 2019-01-30 2023-09-05 英飞凌科技股份有限公司 半导体装置
US11973065B2 (en) 2019-01-30 2024-04-30 Infineon Technologies Ag Semiconductor arrangements
CN113327904A (zh) * 2021-04-29 2021-08-31 中国电子科技集团公司第二十九研究所 一种双面高效散热气密封装结构及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4478618B2 (ja) 2010-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4478618B2 (ja) パワー半導体モジュール
JP4699820B2 (ja) パワー半導体モジュール
US8400775B2 (en) Capacitor with direct DC connection to substrate
JP3723869B2 (ja) 半導体装置
JP5596748B2 (ja) 両面冷却パワー半導体パッケージ
JP2007006575A (ja) 三相インバータ装置
JP2009105389A (ja) パワーモジュール
JP2004186504A (ja) 半導体装置
WO2020218014A1 (ja) 電力変換装置
CN111095760B (zh) 电力转换装置
US11413969B2 (en) Control apparatus for operating an electric drive for a vehicle and method of manufacturing such a control apparatus
US6295201B1 (en) Bus bar having embedded switching device
US9373560B2 (en) Drive circuit device
JP2004350400A (ja) 電力変換装置
JP4064741B2 (ja) 半導体装置
JP5100535B2 (ja) 電力半導体モジュールおよびこれを備えた半導体電力変換装置
JP2004040900A (ja) 半導体モジュール及び電力変換装置
US20230301008A1 (en) Switch module for an inverter, inverter with several such switch modules and vehicle with the inverter
JP2002164485A (ja) 半導体モジュール
JP2004063681A (ja) 半導体装置
JP2010016925A (ja) 電力半導体モジュールおよびこれを備えた半導体電力変換装置
JP2005117860A (ja) 電力変換用モジュールおよび電力変換装置並びに電気自動車用電力変換装置
WO2019150870A1 (ja) 半導体モジュール
JP2010016926A (ja) 電力半導体モジュールおよびこれを備えた半導体電力変換装置
JP2016101071A (ja) 半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100309

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100315

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140319

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees