JPH11233986A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH11233986A
JPH11233986A JP10029366A JP2936698A JPH11233986A JP H11233986 A JPH11233986 A JP H11233986A JP 10029366 A JP10029366 A JP 10029366A JP 2936698 A JP2936698 A JP 2936698A JP H11233986 A JPH11233986 A JP H11233986A
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JP
Japan
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peltier effect
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semiconductor chip
semiconductor device
semiconductor
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JP10029366A
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English (en)
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Hisayoshi Yamoto
久良 矢元
Masataka Shingu
正孝 新宮
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/26Layer connectors, e.g. plate connectors, solder or adhesive layers; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/31Structure, shape, material or disposition of the layer connectors after the connecting process
    • H01L2224/32Structure, shape, material or disposition of the layer connectors after the connecting process of an individual layer connector
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    • H01L2224/32151Disposition the layer connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/32221Disposition the layer connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/32245Disposition the layer connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being metallic
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/10Details of semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/11Device type
    • H01L2924/13Discrete devices, e.g. 3 terminal devices
    • H01L2924/1304Transistor
    • H01L2924/1305Bipolar Junction Transistor [BJT]

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  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 放熱フィンの取り付けやダイナミック回路の
採用等によるLSIの冷却対策では、LSIの微細化や
大型チップ化が進み発熱量が多くなると冷却能力が不十
分となり、LSIが正常に動作することが困難になる。 【解決手段】 半導体基板(図示省略)の表面に素子
(図示省略)が配置された半導体チップ11を搭載した
半導体装置1において、半導体チップ11の表面、裏面
および側面の少なくともいずれかの面に対して、接する
状態にまたはその近傍にペルチエ効果素子21が備えら
れていて、かつ該ペルチエ効果素子21に電流を供給す
る電源31が備えられているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に関
し、詳しくはペルチエ効果素子を搭載した半導体装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路装置(以下LSIとい
う)は微細化を日進月歩で進めつつある。これによっ
て、情報処理機能の拡大や記憶容量の拡大も進められ、
さらには演算素子や記憶素子をワンチップに搭載したシ
ステムLSIが実現されてきている。そして昨今は、シ
リコン基板上のワンチップ内に所望の電気回路システム
を収納することが、微細加工技術の進歩によって可能に
なってきた。システムLSIの実現は、携帯電話、ノー
トブック型パソコン、デジタルカメラ、デジタルカムコ
ーダ、ゲーム機器などの携帯システムの小型化や軽量化
に大きく寄与している。
【0003】そして微細加工技術は、トランジスタの小
型化、アルミニウムなどにより形成される配線の細線
化、隣接トランジスタ間の近接化、隣接配線間隔の近接
化などに寄与している。一方、それらにともなって、ト
ランジスタのソース・ドレイン抵抗の増大、アルミニウ
ム配線の抵抗増大、配線同士の寄生容量の増大などが誘
発され、LSIの消費電力の増大をもたらしている。ま
たLSI内のトランジスタ数の増大による消費電力も大
幅に増大している。
【0004】さらに、システムの購買者の要求には、小
型化、軽量化だけでなく、より美しい画像提供システ
ム、より高密度の情報提供システム、より高速の情報処
理システム、より長距離での情報交換システム、よりリ
アルな体験が得られるゲームシステムなどがあり、それ
らはある程度の消費電力を犠牲にしてでも使用したいと
いう場合もある。一方、低消費電力でも極限までバッテ
リーの使用時間を延長した携帯システムを使用したいと
いう場合もある。この場合は、放熱を問題視することは
通常はないが、無駄な電力として使われているソース・
ドレイン抵抗や配線抵抗での消費電力を極小化する必要
がある。
【0005】このような各システムLSIは周囲温度が
−20℃〜+75℃の間で動作することを通常は要求さ
れている。しかしLSIが微細化するにつれて、ソース
・ドレイン部の拡散層の抵抗値r1、基板配線の抵抗r
2等が増大する。また、ゲート電極とソースとの間およ
びゲート電極とドレインとの間の電気容量c1、ゲート
電極とチャネルとの間の電気容量c2、金属配線と隣り
合う金属配線との間の電気容量c3、金属配線とシリコ
ン基板との間の電気容量c4、金属配線層が多層になる
と上下の金属配線層同士の間の電気容量c5等が増大す
る。
【0006】上記各抵抗値r1,r2や、各電気容量値
c1〜c5の増大はLSIを流れる総電流値Iに対し
て、トランジスタや配線の寄生容量の充放電電流や抵抗
を流れる電流としてLSIの消費電力を増大させる。ま
た、情報処理速度を上げたいという要求から、周波数f
を上げることによって、ますますトランジスタや配線の
寄生容量の充放電電流が増加する。以上の結果から、L
SIの消費電力が増大することになり、LSIの発熱を
増大させている。また前述のように、LSIのワンチッ
プ化はチップサイズの大型化をもたらし、それによって
発熱量も増大するという結果になる。
【0007】またLSIはそれ自体の発熱のために、ク
ロック周波数や応答周波数が飽和する。すなわち、LS
I内部の極限的な信号通路の部分でトランジスタの動作
が、上記クロック周波数や応答周波数に追随できなくな
る。今や、例えば電源電圧が3Vでクロック周波数が2
00MHzの中央演算処理装置(CPU)が現実のもの
となる時代ではあるが、さらに動作速度を上げたシステ
ムLSIの実現のためには、さらに微細化された加工技
術を用いなければ、LSIの周囲温度の上限である+7
5℃以下にそのLSIの周囲温度を保つことができな
い。
【0008】図13に示すように、通常、電源電流(図
面では矢印で示す)は電源(Vcc)から供給され、電
源線121を通してLSI111に供給され、LSI1
11を駆動してから接地電源線122を通ってアース
(GND)に至る。このときLSI111は発熱し、電
源(Vcc)からLSI111に流れ込む電力には、こ
の発熱に要するエネルギーも含んでいる。ここで発生し
た熱エネルギーQは、LSI111を加熱するととも
に、LSI111のパッケージ(図示省略)を通って周
囲の雰囲気やプリント基板(図示省略)に吸収されてい
く。このようにして、LSI111自体の温度およびそ
の周囲温度が上昇していくことになる。なお、本図面に
おいて、半導体チップ111内の矢印は半導体チップ1
1内を流れる電流を示し、接地電源線122よりGND
に向かう矢印はアース電流を示す。
【0009】そこでLSI自体の温度上昇やその周囲の
温度上昇を抑えるために、これまではダイナミック回路
の採用のような電気回路的対策や、パッケージに大型の
フィン(放熱ひれ)を取り付けたり、ファン(送風機)
によってその熱せられた空気を追い払うといった物理的
対策で対処するのが通常であった。しかし、このような
対策では、周囲温度を最高であっても75℃以下にし
て、20Wで200MHz以上の高機能で高速動作のシ
ステムLSIを動作させることは困難である。また、仮
に動作させることができたとしても、その場合にはシス
テムLSIの大きさが極めて大きなものになる。
【0010】以上、MOS(Metal-Oxide-Semiconducto
r )型のLSIで記述したが、バイポーラ型のLSIや
画素数が数十万個のCCDLSIであっても、上記同様
のことがいえる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、システ
ムLSIの微細化や大型チップ化が進み、発熱量が多く
なると、パッケージの熱抵抗のために、あるいは周囲と
の温度差が少ないために、熱エネルギーが十分に吸収さ
れず、LSIの温度を上げることになる。すなわち、ま
すますLSIは加熱されることになる。これではLSI
は正常に動作しなくなるので、上記説明したような回路
的対策や物理的対策を行ってきたが、0.25μm世代
以降になるとそれでは不十分な対策となる。そのため、
LSIの動作速度やアクセスタイムが制限されるように
なる。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされた半導体装置である。すなわち、半
導体基板に素子が配置されてなる半導体チップを搭載し
た半導体装置において、半導体チップの表面、裏面およ
び側面の少なくともいずれかの面に対して、接するまた
はその近傍にペルチエ効果素子を備えるとともに、その
ペルチエ効果素子に電流を供給する電源を備えたもので
ある。
【0013】上記半導体装置では、半導体チップ(例え
ば半導体集積回路を搭載した半導体チップ)で発生し、
半導体チップの外部へ無駄に放出されている熱エネルギ
ーが、半導体チップの表面、裏面および側面の少なくと
もいずれかの面に対して、接するまたはその近傍に備え
たペルチエ効果素子により吸熱される。そのため、半導
体チップから発生する熱量が半導体チップ周辺に蓄積さ
れなくなるので、半導体装置の動作温度を所定の周囲温
度以下に収めることが可能になる。
【0014】上記半導体装置のペルチエ効果素子は、複
数個の単体のペルチエ効果素子を直列に接続されたもの
を備えている。
【0015】上記ペルチエ効果素子では、直列に接続さ
れた単体のペルチエ効果素子の吸熱電極の面積分だけ、
吸熱面積量が増加することになる。このように複数個の
単体のペルチエ効果素子を直列に接続したものでは、1
個のペルチエ効果素子では吸熱する面積が不足している
場合に効果的であり、特に大面積を冷却するのに効果的
である。
【0016】上記半導体装置のペルチエ効果素子は、複
数個の単体のペルチエ効果素子を並列に接続されたもの
を備えている。
【0017】上記ペルチエ効果素子では、並列に接続さ
れた単体のペルチエ効果素子の分だけ、吸熱容量が増加
することになる。このように複数個の単体のペルチエ効
果素子を並列に接続したものでは、1個のペルチエ効果
素子では吸熱容量が不足している場合に効果的である。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の半導体装置に係わる実施
形態の一例を、図1の概略回路構成図によって説明す
る。
【0019】図1に示すように、半導体装置1は、半導
体基板(図示省略)の表面に素子(図示省略)が配置さ
れてなる半導体チップ(例えば半導体集積回路)11を
搭載したものであり、その半導体チップ11の表面、裏
面および側面の少なくともいずれかの面に対して、ペル
チエ効果素子21を接するまたはその近傍に備えたもの
である。このペルチエ効果素子21は、ペルチエ効果を
利用して熱を吸収する素子のことをいう。さらに上記ペ
ルチエ効果素子21には電流を供給する電源(直流電
源)31(Vpp)が接続されている。
【0020】上記ペルチエ効果素子21は、1個(単
体)のペルチエ効果素子で構成されたものであっても、
または複数個の単体のペルチエ効果素子で構成されたも
のであってもよい。また上記素子は、NMOSトランジ
スタ、PMOSトランジスタ、CMOSトランジスタ、
バイポーラトランジスタ、接合型トランジスタ、電荷結
合素子、キャパシタ、抵抗、ダイオード等のいずれかま
たはそれらを組み合わせたものからなる。また上記半導
体チップ11は、素子を形成した複数層の半導体基板か
らなるものであってもよい。
【0021】また、上記半導体チップ11には電源線1
2と接地電源線13とが接続されていて、同半導体チッ
プ11は電源Vccより電源線12を介して電源電流I
(図面では矢印で示す)の供給を受けて駆動される。そ
して接地電源線13によって電気的に接地(GND)さ
れている。なお、本図面において、半導体チップ11内
の矢印は半導体チップ11内を流れる電流を示し、接地
電源線13よりGNDに向かう矢印はアース電流を示
す。
【0022】上記図1によって説明した半導体装置1の
ペルチエ効果素子21は、1個(単体)のペルチエ効果
素子からなるものである。そのペルチエ効果素子21の
構成の一例を、図2の(1)の概略構成図および(2)
の等価回路図によって説明する。
【0023】図2の(1)、(2)に示すように、P型
の熱電半導体22の一端とN型の熱電半導体23の一端
とを吸熱(冷却)電極24でオーミック接触により接続
し、このP型の熱電半導体22の他端には電極25が接
続され、このN型の熱電半導体23の他端には電極26
が接続されている。ここでは、上記吸熱電極24をペル
チエ効果素子21の冷却側端子としているので、P型の
熱電半導体22に接続される電極25を負(−)極と
し、N型の熱電半導体23に接続される電極26を正
(+)極とする。そして上記電極25,26には、電極
25が負極となり、電極26が正極となるように、直流
電源31が接続されている。なお、上記直流電源31に
発生電圧が可変となる可変電源を用いることによって、
ペルチエ効果素子21の吸熱電極24側の吸熱量を調整
することが可能である。なお、上記電極25,26を吸
熱電極とする場合には、電極25が正極となり、電極2
6が負極となるように、直流電源31を接続すればよ
い。
【0024】また上記P型の熱電半導体には、ビスマス
化合物(例えば、Bi2 Te3 、Bi2 Se3 等)、ア
ンチモン化合物(例えば、CoSb3 、RhSb3 、I
rSb3 等)、ケイ化物(例えば、SiGe、FeSi
2 、Ru2 Si3 等)を用いる。また上記N型の熱電半
導体には、Sb2 Te3 、ケイ化物(例えば、SiG
e、FeSi2 、RuSi3 等)を用いる。
【0025】上記図1および図2によって説明した半導
体装置1では、半導体チップ11の表面、裏面および側
面の少なくともいずれかの面に対して、接するまたはそ
の近傍にペルチエ効果素子21が備えられていることか
ら、半導体チップ11で発生し、半導体チップ11の外
部へ放出されている熱エネルギーQの一部または全部
は、そのペルチエ効果素子21により吸熱される。その
ため、半導体チップ11から発生する熱量が半導体チッ
プ11の周辺に蓄積されなくなるので、半導体チップ1
1の動作温度を所定の周囲温度以下に収めることが可能
になる。また、ペルチエ効果素子21の吸熱量が不足し
ている場合には、電源電圧(Vpp)を高めて電流を増
加させることにより吸熱量を増加させればよい。
【0026】また、半導体装置1の周囲温度が最大保証
温度である75℃を越える状態になろうとしても、この
半導体装置1は正常に動作する。すなわち、半導体装置
1の周辺に蓄積されるようとする熱エネルギーがペルチ
エ効果素子21によって奪い取られるので、半導体装置
1の周辺には熱エネルギーが蓄積されることはない。そ
のため、半導体装置1の動作温度を所定の周囲温度以下
に収めることが可能になる。また半導体装置1の周囲温
度が通常の最大保証温度の75℃であっても、半導体装
置1を冷却することによって、そのクロック周波数が高
くなり、またアクセスタイムが短くなって、高速化が図
れる。
【0027】また、ペルチエ効果素子21を備えること
によって、従来と同様の技術を使って半導体チップ11
を作製する、またはさらなる微細化技術を使って半導体
チップ11を作製しても、半導体装置1を大チップ化す
ることが可能になる。また、半導体装置1の発熱量が大
きくなる1世代前の技術を使って作製したものであって
も、当世代の半導体装置の動作速度のものを作製するこ
とを可能にする。
【0028】上記半導体装置1におけるペルチエ効果素
子21は、単体のペルチエ効果素子に限定されることは
なく、複数個のペルチエ効果素子を接続したものであっ
てもよい。
【0029】次に、複数個の単体のペルチエ効果素子を
直列接続したものからなるペルチエ効果素子を備えた本
発明の半導体装置に係わる実施形態の一例を、図3の
(1)の概略構成図および(2)の等価回路図によって
説明する。この半導体装置は、前記図1によって説明し
た半導体装置において、ペルチエ効果素子が複数個の単
体のペルチエ効果素子を直列接続したものからなり、そ
の他の構成部品は前記図1によって説明したものと同様
である。そこで、図3では、直列接続したペルチエ効果
素子のみを説明することにする。
【0030】図3の(1)、(2)に示すように、ペル
チエ効果素子21は、例えば3個の単体のペルチエ効果
素子K1,K2,K3を直列に接続したものからなる。
各単体のペルチエ効果素子K1〜K3は、前記図2によ
って説明したのと同様に、P型の熱電半導体22の一端
とN型の熱電半導体23の一端とを吸熱(冷却)電極2
4でオーミック接触により接続し、このP型の熱電半導
体22の他端には電極25が接続され、このN型の熱電
半導体23の他端には電極26が接続されているものか
らなる。そして単体のペルチエ効果素子K1の電極25
は負(−)極に接続されているとともにこの単体のペル
チエ効果素子K1の電極26は、別の単体のペルチエ効
果素子K2の電極25に接続されている。またこの単体
のペルチエ効果素子K2の電極26は別の単体のペルチ
エ効果素子K3の電極25に接続されている。そしてこ
の単体のペルチエ効果素子K3の電極26は正(+)極
に接続されている。なお、上記電極25,26を吸熱電
極とする場合には、単体のペルチエ効果素子K1の電極
25を正極とし、単体のペルチエ効果素子K3の電極2
6が負極となるように、直流電源(図示省略)を接続す
ればよい。
【0031】このように、単体のペルチエ効果素子K1
〜K3の極性の異なる電極同士を接続することにより、
単体のペルチエ効果素子K1〜K3を直列に接続するこ
とが可能になる。なお、単体のペルチエ効果素子の接続
個数は3個に限定されることはなく、複数個であれば何
個でもよい。
【0032】上記説明したように単体のペルチエ効果素
子K1〜K3を直列に接続したペルチエ効果素子21で
は、直列に接続された単体のペルチエ効果素子K2,K
3の吸熱電極の面積分だけ、吸熱面積量を増加させるこ
とが可能になる。このように単体のペルチエ効果素子K
1〜K3を直列に接続したものでは、1個のペルチエ効
果素子では吸熱する面積が不足している場合に効果的で
あり、特に大面積を冷却するのに効果的である。
【0033】ここで上記構成のペルチエ効果素子21の
特性の一例を以下に説明する。単体のペルチエ効果素子
を直列に接続してなるペルチエ効果素子の寸法を例えば
40mm(幅)×40mm(奥行き)×5.5mm(高
さ)とし、冷却用電力をおよそ60W(4V×15A)
とすると、熱負荷はおよそ30Wとなり、吸熱電極24
側が−10℃、電極25,26側が30℃程度になる。
【0034】次に、複数個の単体のペルチエ効果素子を
並列接続したものからなるペルチエ効果素子を備えた本
発明の半導体装置に係わる実施形態の一例を、図4の
(1)の概略構成図および(2)の等価回路図によって
説明する。この半導体装置は、前記図1によって説明し
た半導体装置において、ペルチエ効果素子が複数個の単
体のペルチエ効果素子を並列接続したものからなり、そ
の他の構成部品は前記図1によって説明したものと同様
である。そこで、図4では、並列接続したペルチエ効果
素子のみを説明することにする。
【0035】図4の(1)、(2)に示すように、ペル
チエ効果素子21は、例えば3個の単体のペルチエ効果
素子K1,K2,K3を並列に接続したものからなる。
各単体のペルチエ効果素子K1〜K3は、前記図2によ
って説明したのと同様に、P型の熱電半導体22の一端
とN型の熱電半導体23の一端とを吸熱(冷却)電極2
4でオーミック接触により接続し、このP型の熱電半導
体22の他端には電極25が接続され、このN型の熱電
半導体23の他端には電極26が接続されているものか
らなる。そして単体のペルチエ効果素子K1〜K3の各
電極25同士が接続されるとともにこの単体のペルチエ
効果素子K1〜K3の各電極26同士が接続されてい
る。そして電極25は直流電源(Vpp)31の負
(−)極に接続され、電極26は直流電源(Vpp)3
1の正(+)極に接続されている。なお、上記電極2
5,26を吸熱電極とする場合には、電極25を正極と
し、電極26が負極となるように、直流電源(図示省
略)を接続すればよい。
【0036】このように、単体のペルチエ効果素子の極
性を同じくする電極同士を接続することにより、単体の
ペルチエ効果素子を並列に接続することが可能になる。
なお、単体のペルチエ効果素子の接続個数は3個に限定
されることはなく、複数個であれば何個でもよい。
【0037】上記説明したように単体のペルチエ効果素
子K1〜K3を並列に接続した半導体装置では、並列に
接続された単体のペルチエ効果素子K2,K3の分だ
け、吸熱容量を増加させることが可能になる。このよう
に単体のペルチエ効果素子K1〜K3を並列に接続した
ものでは、ペルチエ効果素子の吸熱容量が不足していた
場合に効果的であり、例えば1個のペルチエ効果素子で
は吸熱容量が不足している場合に効果的である。
【0038】次に、上記図3,図4によって説明した半
導体装置のペルチエ効果素子の応用例として、複数個の
単体のペルチエ効果素子が直列接続されたものを並列接
続したものからなるペルチエ効果素子を図5によって説
明する。
【0039】図5に示すように、ペルチエ効果素子21
は以下のような構成を成す。すなわち、単体のペルチエ
効果素子K1〜K3が前記図3によって説明したのと同
様に直列に接続されて、直列接続のペルチエ効果素子列
Ld1〜Ld3が形成されている。各ペルチエ効果素子
列Ld1〜Ld3の一方の端子となるP型電極同士は接
続され、同ペルチエ効果素子列Ld1〜Ld3の他方の
端子となるN型電極同士も接続されて、ペルチエ効果素
子列Ld1〜Ld3が並列に接続されている。上記P型
電極は負(−)極に接続され、上記N型電極は正(+)
極に接続されている。
【0040】なお、単体のペルチエ効果素子の直列接続
個数は3個に限定されることはなく、複数個であれば何
個でもよい。またペルチエ効果素子列は3列に限定され
ることはなく、複数列であれば何列でもよい。また、ペ
ルチエ効果素子列のうちの何列かを1個の単体のペルチ
エ効果素子としてもよい。
【0041】上記ペルチエ効果素子21では、単体のペ
ルチエ効果素子K1〜K3が直列に接続されたペルチエ
効果素子列Ld1〜Ld3で吸熱面積を増加させ、それ
を並列に接続したことにより吸熱容量を増加させてい
る。
【0042】次に、上記図3,図4によって説明した半
導体装置のペルチエ効果素子の応用例として、複数個の
単体のペルチエ効果素子が並列接続されたものを直列接
続したものからなるペルチエ効果素子を図6によって説
明する。
【0043】図6に示すように、ペルチエ効果素子21
は以下のような構成を成す。すなわち、単体のペルチエ
効果素子K1〜K3が前記図4によって説明したのと同
様に並列に接続されて、並列接続のペルチエ効果素子列
Lp1〜Lp3が形成されている。各ペルチエ効果素子
列Lp1〜Lp3の異なる極性の端子同士は接続され
て、各ペルチエ効果素子列Lp1〜Lp3が直列に接続
されている。具体的には、ペルチエ効果素子列Lp1の
P型電極が負(−)極に接続され、同ペルチエ効果素子
列Lp1のN型電極はペルチエ効果素子列Lp2のP型
電極に接続されている。このペルチエ効果素子列Lp2
のN型電極はペルチエ効果素子列Lp3のP型電極に接
続されている。そしてこのペルチエ効果素子列Lp3の
N型電極は正(+)極に接続されている。
【0044】なお、単体のペルチエ効果素子の接続個数
は3個に限定されることはなく、複数個であれば何個で
もよい。またペルチエ効果素子列は3列に限定されるこ
とはなく、複数列であれば何列でもよい。また、ペルチ
エ効果素子列のうちの何列かを1個の単体のペルチエ効
果素子としてもよい。
【0045】上記ペルチエ効果素子21では、単体のペ
ルチエ効果素子K1〜K3が並列に接続されたペルチエ
効果素子列Lp1〜Lp3で吸熱容量を増加させ、それ
を直列に接続したことにより吸熱面積を増加させてい
る。
【0046】上記図1〜図6によって説明したペルチエ
効果素子21の冷却側端子となる吸熱電極24は導電材
料で形成されるので、半導体チップ11の表面、裏面、
側面等に対面させて配置するには、電気的絶縁性を有す
る絶縁膜が必要になる。
【0047】そこで図7に示すように、ペルチエ効果素
子21の冷却端子側となる吸熱電極24と半導体チップ
11との間には、電気的な絶縁性を有する絶縁膜61が
設けられている。この絶縁膜61としては、このペルチ
エ効果素子の冷却側端子となる吸熱電極24の熱膨張率
とペルチエ効果素子21が設けられる半導体チップ11
の熱膨張率とに近い材料または吸熱電極24と半導体チ
ップ11とからの収縮ストレスを緩和する材料で形成さ
れることが好ましい。そのような材料としては、例え
ば、ポリイミド膜、エポキシ樹脂、フィラー入りエポキ
シ樹脂等を用いることが可能であり、それらの厚さは
0.4μm〜2.0μm程度とする。または雲母を用い
ることも可能である。この雲母は、例えば5μm〜20
μm程度の厚さとする。また、吸熱電極24となる導電
材料の熱膨張率や半導体チップ11の熱膨張率と大きく
異ならない熱膨張率を有するもの、吸熱電極24となる
導電材料や半導体チップ11の熱膨張ストレスを吸収す
るものであれば、上記以外の材料を用いることは可能で
ある。
【0048】なお、図7では、一例として、前記図2に
よって説明したペルチエ効果素子21を示したが、図3
〜図6によって説明したペルチエ効果素子でも吸熱電極
24に絶縁膜61を被着する同様の構成を採用すること
が好ましい。
【0049】一方、通常の半導体チップ11には、リン
シリケートガラス(PSG)、窒化シリコン膜等のパッ
シベーション膜(図示省略)が被着されている。そのた
め、必ずしも上記絶縁膜61は必要とはしないが、ペル
チエ効果素子21に上記絶縁膜61を被着しておけば、
半導体チップ11とペルチエ効果素子21との絶縁性を
十分に確保することができる。
【0050】また、半導体チップ11から外部へ放出さ
れている熱エネルギーがペルチエ効果素子21により吸
熱されるため、ペルチエ効果素子21と半導体チップ1
1との間に温度差が生じる。その温度差によるストレス
は、該ペルチエ効果素子21の冷却側端子の熱膨張率と
上記半導体チップ11の熱膨張率とに近い材料または該
ペルチエ効果素子21の冷却側端子と上記半導体チップ
11とからの収縮ストレスを緩和する材料からなる絶縁
膜61によって緩和される。そのため、そのストレスに
よるペルチエ効果素子21の破壊、および半導体チップ
11の破壊は防止される。
【0051】次にペルチエ効果素子を半導体チップとと
もにモールドパッケージに組み上げた第1の例〜第4の
例を、図8〜図12の概略構成断面図によって説明す
る。この第1〜第4の例で説明するペルチエ効果素子に
は、前記図3〜図6によって説明したものを用いること
が可能である。
【0052】第1の例では、図8に示すように、リード
フレーム111のダイパッド112に半導体チップ11
が搭載され、その半導体チップ11の表面側に絶縁膜6
1を介しかつ半導体チップ11側にペルチエ効果素子2
1の吸熱電極(図示省略)側を配置して該ペルチエ効果
素子21が設けられている。このペルチエ効果素子21
は、図示しない金属線、アウタリード等を介して直流電
源に接続されている。またダイパッド112、半導体チ
ップ11、ペルチエ効果素子21、リードフレーム11
1の一部等はモールド樹脂131によってモールドされ
ている。このモールド樹脂131より外側に延出されて
いる部分がアウタリード113となる。上記の如く、半
導体装置1(1a)が構成されている。
【0053】上記構成の半導体装置1aでは、半導体チ
ップ11の表面側(素子形成側)に吸熱電極が位置する
ようにペルチエ効果素子21が設けられていることか
ら、半導体チップ11が駆動されることにより発生した
熱エネルギーは絶縁膜61、吸熱電極を介してペルチエ
効果素子21に吸収される。
【0054】また第2の例では、図9に示すように、半
導体チップ11とペルチエ効果素子21とが導電体のリ
ードフレーム111を介して上下に配置されている。こ
のペルチエ効果素子21は、吸熱電源(図示省略)側が
絶縁膜61を介してリードフレーム111側になるよう
に配置されている。しかも、図示しない金属線、アウタ
リード等を介して直流電源に接続されている。またダイ
パッド112、半導体チップ11、ペルチエ効果素子2
1、リードフレーム111の一部等はモールド樹脂13
1によってモールドされている。このモールド樹脂13
1より外側に延出された部分がアウタリード113とな
る。上記の如く、半導体装置1(1b)が構成されてい
る。
【0055】なお、上記リードフレーム111は、銅、
鉄ニッケル合金が普通ではあるが、酸化アルミニウムと
酸化ケイ素との化合物、またはその他の金属、合金、金
属化合物等であってもよい。金属製のリードフレーム1
11は熱抵抗が極めて小さいので、電気熱吸収効率が低
下するのはわずかとなる。この電気熱吸収効率は、電気
エネルギーを用いて熱エネルギーを吸収する効率をい
う。
【0056】上記構成の半導体装置1(1b)では、リ
ードフレーム111を介して半導体チップ11とペルチ
エ効果素子21とが設けられていて、そのリードフレー
ム111側にペルチエ効果素子21の吸熱電極が配置さ
れていることから、半導体チップ11が駆動されること
により発生した熱エネルギーはリードフレーム111、
絶縁膜61、吸熱電極を介してペルチエ効果素子21に
吸収される。しかも、リードフレーム111を介して上
側にペルチエ効果素子21が設けられ下側に半導体チッ
プ11が設けられていることから、リードフレームの上
下におけるモールド樹脂131の厚さをほぼ同等なもの
に形成し易くなるので、信頼性の高い半導体装置1bに
なる。
【0057】さらに第3の例では、図10に示すよう
に、半導体チップ11とペルチエ効果素子21とがリー
ドフレーム111のダイパッド112の一面側に配置さ
れている。このペルチエ効果素子21は、絶縁膜61を
介して吸熱電源(図示省略)側がリードフレーム111
側になるようにかつ半導体チップ11に隣接するように
配置されている。しかも、金属線(図示省略)、アウタ
リード等を介して直流電源に接続される。またダイパッ
ド112、半導体チップ11、ペルチエ効果素子21、
リードフレーム111の一部等はモールド樹脂131に
よってモールドされている。このモールド樹脂131よ
り外側に延出された部分がアウタリード113となる。
上記の如く、半導体装置1(1c)が構成されている。
【0058】上記構成の半導体装置1(1c)では、半
導体チップ11とペルチエ効果素子21とがリードフレ
ーム111のダイパッド112の一面側に配置されてい
ることから、半導体チップ11が駆動されることにより
発生した熱エネルギーはリードフレーム111、絶縁膜
61、吸熱電極を介してペルチエ効果素子21に吸収さ
れる。このように、リードフレーム111を介して半導
体チップ11から発生した熱エネルギーをペルチエ効果
素子21に吸収させるので、リードフレーム111は、
熱抵抗の小さい銅、鉄ニッケル合金等の金属製のものが
好ましい。しかも上記半導体装置1cでは、半導体チッ
プ11とペルチエ効果素子21とが同一面側に配置され
ていることから、薄型のパッケージとなる。
【0059】上記説明したように、ペルチエ効果素子2
1の吸熱電極24側に導電体であるリードフレーム11
1を配置する場合には、吸熱電極24とリードフレーム
111とのショートを防ぐために絶縁膜61を設けてい
る。それを図11によって具体的に説明する。
【0060】図11に示すように、吸熱電極24とリー
ドフレーム111との間に絶縁膜61が配置されてい
る。例えば、前記ペルチエ効果素子21の吸熱電極24
に絶縁膜61を形成する。その絶縁膜61には、ポリイ
ミド樹脂、エポキシ樹脂、フィラー(例えば酸化ケイ
素、酸化アルミニウム等)入りエポキシ樹脂等を用いる
ことが可能である。この絶縁膜61の厚さは、材料によ
って異なるが、0.5μm〜20μm程度の厚さとする
ことが適当である。なお、絶縁膜61として雲母、セラ
ミックス等を用いることもできるが、これらの場合に
は、10μm〜100μm程度の厚さが必要になるた
め、上記樹脂材料よりも電気熱吸収効率が低下すること
になる。
【0061】図示はしないが、ペルチエ効果素子21と
リードフレーム111との間に隙間を生じるような場合
には、スペーサを設けることも可能である。または熱伝
導率のよい材料で上記絶縁膜61とリードフレーム11
1との間にスペーサを形成してもよい。なお、スペーサ
を設ける代わりに、上記絶縁膜61を厚くすることも可
能であり、またはペルチエ効果素子21の吸熱電極24
を厚くすることも可能である。
【0062】上記ペルチエ効果素子の電気熱吸収効率を
高めることができると、複数個の半導体チップをワンチ
ップ内に搭載してもペルチエ効果素子によって昇温を抑
えることができるようになる。その場合の一例を第4の
例として、図12によって説明する。
【0063】図12に示すように、半導体装置1(1
d)では、個々の半導体チップ11(11a、11b、
11c)を構成する半導体基板10(10a、10b、
10c)が積層されて一つの半導体チップ15が構成さ
れている。この図面では3層に積層されている場合を示
したがその積層数は3層に限定されることはなく複数層
に積層することが可能である。その半導体チップ15は
リードフレーム111のダイパッド112に搭載され、
該半導体チップ15の表面側に絶縁膜61を介し、かつ
該半導体チップ15の表面側にペルチエ効果素子21の
吸熱電極(図示省略)側を配置して、当該ペルチエ効果
素子21が設けられている。さらに上記ペルチエ効果素
子21は、金属線(図示省略)、アウタリード等を介し
て直流電源に接続されている。またダイパッド112、
半導体チップ15、ペルチエ効果素子21、リードフレ
ーム111の一部等はモールド樹脂131によってモー
ルドされている。このモールド樹脂131より外側に延
出された部分がアウタリード113となる。このように
して半導体装置1(1d)が構成されている。
【0064】ペルチエ効果素子21の電気熱吸収効率を
高めることにより、上記半導体装置1dのように、複数
個の半導体チップ11(11a、11b、11c)をワ
ンチップ内に搭載して一つの半導体チップ15を構成し
ても、ペルチエ効果素子21が半導体チップ15の昇温
を抑制することができる。その結果、多数個の半導体チ
ップをワンチップに収納することができるようになるの
で、プリント基板の省スペース化が図れ、電気システム
の小型化が図れる。その応用例としては、例えば、携帯
用機器において、より高速なプロセッサを使えるように
なるので、より高速に情報を伝達したり、より情報処理
能力の高い製品を作製することが可能になる。
【0065】また、上記説明したように、半導体チップ
15にペルチエ効果素子21を備えることにより、同一
のLSIの加工技術を用いて、例えば0.25μm技術
を用いて、従来の0.25μm技術により形成されてい
るLSIチップより大きなチップサイズの製品を作製す
ることが可能になる。言い換えれば、チップからの発熱
のために従来は同一チップ内に搭載することができなか
った回路を、同一チップ内に搭載することができるよう
になる。また、これまで以上に微細化した技術を使っ
て、大チップのLSIを作製できるようになる。それは
微細化したために生じた抵抗値の増加や寄生容量の増加
により発生した熱量を、ペルチエ効果素子21が吸収す
るからである。例えば、1世代前の0.35μm世代の
プロセッサやメモリを冷却することによって、0.25
μm世代の処理速度が得られるようになる。
【0066】また、図8〜図12に示したパッケージ例
においては、リードフレームと一体化したピンを持つプ
ラスチックモールドパッケージで例示しているが、BG
A(ball grid array )のようにメタルバンプであって
もよいし、PGA(pin gridarray)のようなセラミッ
クパッケージであってもよい。
【0067】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
半導体チップの表面、裏面および側面の少なくともいず
れかの面に対して、接するまたはその近傍に備えられて
いるペルチエ効果素子が半導体チップから放出されてい
る熱エネルギーを吸収することができるので、半導体装
置周辺に蓄積される熱エネルギーを消費することができ
る。それによって、半導体装置の温度上昇を抑制し、そ
の動作温度を所定の周囲温度以下に収めることが可能に
なる。その結果、半導体装置の動作速度の向上、半導体
装置の大チップ化等が可能になる。
【0068】また単体のペルチエ効果素子を直列に接続
したペルチエ効果素子を備えた半導体装置の発明によれ
ば、直列に接続された単体のペルチエ効果素子の吸熱電
極の面積分だけ吸熱面積量を増加させることができるの
で、特に大面積を冷却するのに効果的である。
【0069】また単体のペルチエ効果素子を並列に接続
したペルチエ効果素子を備えた半導体装置の発明によれ
ば、並列に接続された単体のペルチエ効果素子の分だけ
吸熱容量を増加させることができるので、1個のペルチ
エ効果素子では吸熱容量が不足している場合に効果的で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第1実施形態の一例を説明する
概略回路構成図である。
【図2】ペルチエ効果素子の説明図である。
【図3】複数個のペルチエ効果素子を直列接続した一例
の説明図である。
【図4】複数個のペルチエ効果素子を並列接続した一例
の説明図である。
【図5】複数個のペルチエ効果素子を直列接続したもの
を並列接続した一例の説明図である。
【図6】複数個のペルチエ効果素子を並列接続したもの
を直列接続した一例の説明図である。
【図7】ペルチエ効果素子の吸熱電極に形成される絶縁
膜を説明する概略構成断面図である。
【図8】ペルチエ効果素子を半導体チップとともにモー
ルドパッケージに組み上げた第1の例を説明する概略構
成断面図である。
【図9】ペルチエ効果素子を半導体チップとともにモー
ルドパッケージに組み上げた第2の例を説明する概略構
成断面図である。
【図10】ペルチエ効果素子を半導体チップとともにモ
ールドパッケージに組み上げた第3の例を説明する概略
構成断面図である。
【図11】ペルチエ効果素子の吸熱電極とリードフレー
ムとの関係を説明する概略構成断面図である。
【図12】ペルチエ効果素子を半導体チップとともにモ
ールドパッケージに組み上げた第4の例を説明する概略
構成断面図である。
【図13】従来の半導体装置の一例を説明する概略回路
構成図である。
【符号の説明】
1…半導体装置、11…半導体チップ、21…ペルチエ
効果素子、31…電源(直流電源)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板に素子が配置されてなる半導
    体チップを搭載した半導体装置において、 前記半導体チップの表面、裏面および側面の少なくとも
    いずれかの面に対して、接するまたはその近傍に備えら
    れたペルチエ効果素子と、 前記ペルチエ効果素子に電流を供給する電源とを備えた
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板に素子が配置されてなる半導
    体チップを搭載した半導体装置において、 前記半導体チップの表面、裏面および側面の少なくとも
    いずれかの面に対して、接するまたはその近傍に備えら
    れたペルチエ効果素子と、 前記ペルチエ効果素子に電流を供給する電源とを備えた
    ものであって、 前記ペルチエ効果素子は、複数個の単体のペルチエ効果
    素子を直列に接続されたものを備えていることを特徴と
    する半導体装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板に素子が配置されてなる半導
    体チップを搭載した半導体装置において、 前記半導体チップの表面、裏面および側面の少なくとも
    いずれかの面に対して、接するまたはその近傍に備えら
    れたペルチエ効果素子と、 前記ペルチエ効果素子に電流を供給する電源とを備えた
    ものであって、 前記ペルチエ効果素子は、複数個のペルチエ効果素子を
    並列に接続されたものを備えていることを特徴とする半
    導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の半導体装置において、 前記ペルチエ効果素子の冷却側端子と前記半導体チップ
    との間に電気的な絶縁膜が設けられていることを特徴と
    する半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の半導体装置において、 前記ペルチエ効果素子の冷却側端子と前記半導体チップ
    との間に電気的な絶縁膜が設けられていることを特徴と
    する半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の半導体装置において、 前記ペルチエ効果素子の冷却側端子と前記半導体チップ
    との間に電気的な絶縁膜が設けられていることを特徴と
    する半導体装置。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の半導体装置において、 前記絶縁膜は、該ペルチエ効果素子の冷却側端子の熱膨
    張率と前記半導体チップの熱膨張率とに近い材料、また
    は該ペルチエ効果素子の冷却側端子と前記半導体チップ
    とからの収縮ストレスを緩和する材料からなることを特
    徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の半導体装置において、 前記絶縁膜は、該ペルチエ効果素子の冷却側端子の熱膨
    張率と前記半導体チップの熱膨張率とに近い材料または
    該ペルチエ効果素子の冷却側端子と前記半導体チップと
    からの収縮ストレスを緩和する材料からなることを特徴
    とする半導体装置。
  9. 【請求項9】 請求項6記載の半導体装置において、 前記絶縁膜は、該ペルチエ効果素子の冷却側端子の熱膨
    張率と前記半導体チップの熱膨張率とに近い材料または
    該ペルチエ効果素子の冷却側端子と前記半導体チップと
    からの収縮ストレスを緩和する材料からなることを特徴
    とする半導体装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003017638A (ja) * 2001-07-02 2003-01-17 Fujitsu Ltd 積層型マルチチップ半導体装置
JP2017525135A (ja) * 2014-06-02 2017-08-31 ハット テクノロジ アノニム シルケット 冷却アレイを有している集積回路

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