JP2017227216A - 給水装置 - Google Patents

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誠 牛ノ濱
Makoto Ushinohama
誠 牛ノ濱
一宏 金田
Kazuhiro Kaneda
一宏 金田
和巳 大神田
Kazumi Okanda
和巳 大神田
勇樹 清水
Yuuki Shimizu
勇樹 清水
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Abstract

【課題】既設の配管位置にかかわらず容易に設置することができるキャビネット型の給水装置を提供する。【解決手段】給水装置は、給水装置本体と、キャビネットと、キャビネットを支持する架台と、を備える。給水装置本体は、供給管に接続される吸込口、給水管に接続される吐出口、及び、吸込口から吐出口へ向けて水を移送するポンプ、を有する。キャビネットは、給水装置本体を収容し、架台に支持されるための被支持部を有する。また、架台とキャビネットは脱着可能な構造とする。さらに、吸込口および吐出口は、鉛直下方に向いて配置されると共にキャビネットの下端よりも鉛直上方にて供給管または給水管と配管接続作業が可能な位置に設けられる。そして、架台は、供給管または給水管の少なくともどちらか一方において、管継手を収容できるとともにキャビネット底面から配管を挿入することが可能な配管スペースを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、給水装置に関する。
従来、建物等の給水対象に給水する給水装置として、ポンプ室または屋外等に設置できるキャビネット型の直結給水型の給水装置が知られている。キャビネット型の直結給水型の給水装置では、ポンプとこのポンプを制御するポンプ制御ユニットとがキャビネットに収容されて雨風から保護される。また、キャビネット型の直結給水型の給水装置は、受水槽が必要なく、且つ水道本管配管から分岐した供給管および/または建物の給水対象へ接続する給水管を埋設して設置することが可能なため、受水槽方式の給水装置に比べて省スペースにて設置可能である。そのため、設置面積に制限がある都市部にて広く普及している。キャビネットは、ポンプおよびポンプ制御ユニットを保護できるように耐久性、堅牢性が求められ、例えば金属鋼板によって箱状に形成される(例えば、特許文献1参照)。
キャビネット型の給水装置では、図31に一例が示されるように、ポンプ12a,12bの吸込み側に接続された吸込口22aと、ポンプ12a,12bの吐出し側に接続された吐出口46aとがキャビネット98内に設けられている。また、キャビネット98には、流路抵抗が小さく且つ省スペースにて接続配管が配置できるように、キャビネット98の底面および側面に配管用の開口が設けられ、且つキャビネット98内における吸込口22a、吐出口46aの下方には供給管92と給水管94がキャビネット98内で配管作業が可能なように配管スペースScが形成されている。給水装置が設置されるときには、キャビネットに形成されている開口を通じて、キャビネット98内にて供給管92と吸込口22aとが接続され、給水管94と吐出口46aとが接続される。そして、従来、新規に建物等を建造するときに設置スペースに制約がある現場では、設置するキャビネット98の寸法および開口の位置、吸込口22a、吐出口46aを予め考慮して建物等の配管が設計され、建物等の限られたスペースにキャビネット型の給水装置が配置されている。具体的には地下にて水道本管91からの分岐である供給管92と建物の給水栓(給水対象93)に繋がる給水管94を配置し、キャビネット底部よりキャビネット98内に供給管92および給水管94を挿入する。そして、配管スペースScにて、供給管92と吸込口22a、および、給水管94と吐出口46aとが垂直配管にて接続される。
特開2005−54731号
一般的に、給水装置では、故障による突発的な断水を極力避けるために定期的に消耗部品の交換を行いながら運用し、約10年から20年程度にて、給水装置自体の更新がなされる。ここで、近年ではユーザーから省エネルギー化の要求もあり、更新時に給水装置の仕様が見直しされる場合がある。例として、少子高齢化に伴ってファミリー向けの建物に単身世帯が増えて使用水量が減少し、最大水量が小さい給水装置へ更新するのが好ましい場合や、また、生活様式の多様化により、小水量にて長時間水が使用される現場では、小水量時と最大流量時の流量の差が大きいので、容量の小さなポンプを複数台備え、水量に応じてポンプの追加解列を行う給水装置が選定されるのが好ましい場合がある。このように使用水量があらかじめ推測可能な更新時には使用態様に適した給水装置へ更新するのが好ましい。さらに、技術の進歩によって給水装置は小型化されている。よって、給水装置
を更新するときには、更新前の給水装置とは、寸法や吸込口、吐出口の位置が異なる給水装置に更新される場合がある。
しかしながら、上記したように建物等の配管や設置場所は、更新前の給水装置の寸法に合わせて設計されており、吸込口吐出口の位置の異なる給水装置に更新すると、設置や配管の接続が困難な場合がある。特に更新前の配管が地中配管であり、地上に出る配管の位置が更新後のキャビネットの枠の位置に当たると、地中配管とキャビネット内の配管とを接続することができない。この場合には、給水装置の設置位置を工夫することも考えられるが、給水装置は建物等の限られたスペースに設置されており移設できない場合がある。また、地中配管の工事をすることも考えられるが、煩雑であり、工事費用がかかってしまう。
さらに、図32に一例を示すように、給水装置を架台96の上に載せて、配管を接続するためのスペースを確保することも考えられるが、天井等とのスペースの都合により、架台96を設置できない場合がある。また、架台96を設置できる場合であっても、給水装置の操作パネル等の位置が本来の位置より高くなり、給水装置の操作およびメンテナンス等が不便になってしまう。このため、図32に示すように、可能な限り低い架台96を設けてエルボ管を複数用いてキャビネット98の側面の配管用の開口へ供給管92や給水管94を引き回すことで、キャビネット98内に配管を水平に引き込み(水平配管)更にはエルボ管を用いて給水装置の吸込口22aや吐出口46aに接続することになる。このように配管が複雑になると、圧損が大きくなって給水装置のエネルギー効率が低下してしまう。また、この場合には、見栄えが悪くなるとともに、水道水に含まれる僅かな気体がエルボ管等に溜まってエアロックの原因になったり、ポンプ12a,12bの吐出圧力制御が不安定になり給水が不安定になる虞がある。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、既設の配管位置にかかわらず容易に設置することができるキャビネット型の給水装置を提供することを目的とする。
更には、配管の接続作業が容易であるキャビネット型の給水装置を提供し、キャビネット型の給水装置に接続される配管の設計自由度の高い給水装置を提供することを目的の1つとする。
(形態1)形態1の給水装置は、給水対象に給水するための給水装置であって、給水装置本体と、キャビネットと、キャビネットを支持する架台と、を備える。給水装置本体は、供給管に接続される吸込口、給水管に接続される吐出口、及び、吸込口から吐出口へ向けて水を移送するポンプ、を有する。キャビネットは、給水装置本体を収容し、架台に支持されるための被支持部を有する。また、架台とキャビネットは脱着可能な構造とする。さらに、吸込口および吐出口は、鉛直下方に向いて配置されると共にキャビネットの下端よりも鉛直上方にて供給管または給水管と配管接続作業が可能な位置に設けられる。そして、架台は、供給管または給水管の少なくともどちらか一方において、配管継手を収容できるとともにキャビネット底面から配管を挿入することが可能な配管スペースを有する。
かかる構成により、形態1の給水装置では、キャビネットと脱着可能な架台に配管スペースが設けられており、キャビネットが軽量小型化され、運搬や設置の作業性が向上する。更には、架台の配管スペースにエルボ管等の管継手を収容して既設の配管位置にかかわらず無理なくキャビネット底面から給水管、供給管を挿入することができる。これにより、エアロックを抑制できるとともに、配管の圧損を小さくして給水装置のエネルギー効率を向上させることができる。さらに、キャビネット内の吸込口および吐出口は、キャビネットの下端よりも上方に設けられているので、キャビネットを地面等に置くことができ、給水装置の設置を容易に行うことができる。
(形態2)また、架台は、キャビネットを支持するフレーム体と、フレーム体に着脱可能であって架台の側面を画定するパネル体と、を有してもよい。
こうすれば、既設の配管位置に応じてパネル体を取り外したり、開口を形成したりして、給水装置を容易に設置することができる。
(形態3)また、パネル体は、樹脂で形成されてもよい。
こうすれば、既設の配管位置に応じてパネル体に容易に開口を形成できる。
(形態4)また、キャビネットは、架台に支持された状態で高さが1800mm以下であることが好ましい。
こうすれば、給水装置の操作およびメンテナンス等を容易に行うことができる。
(形態5)また、架台の高さは、キャビネットの下端から吸込口または吐出口までの距離の3倍以上であることが好ましい。
こうすれば、管継手を用いて配管を引き回すためのスペースを十分に確保することができる。
(形態6)また、架台の高さは、キャビネットの下端から吸込口までの距離とキャビネットの下端から吐出口までの距離とのうち大きい距離の3倍以上であることが好ましい。
こうすれば、管継手を用いて配管を引き回すためのスペースを十分に確保することができる。
(形態7)また、架台は、高さが200mmよりも大きいことが好ましい。
こうすれば、管継手を用いて配管を引き回すためのスペースを十分に確保することができる。
(形態8)また、吸込口と吐出口との少なくとも一方は、キャビネットの下端からの距離が0mmより大きく150mm以下であることが好ましい。
こうすれば、キャビネットの高さを小さくすることができる。このため、キャビネットが架台の上に支持されても、給水装置の高さを小さくすることができ、設置スペースにかかわらず給水装置を設置することができる。
(形態9)また、吸込口および吐出口は、キャビネットの下端からの距離が20mm以上であってもよい。
こうすれば、キャビネットの吸込口および吐出口に対して配管を容易に接続できる。
(形態10)形態10の給水装置は、給水対象に給水するための給水装置であって、給水装置本体と、キャビネットと、を備える。給水装置本体は、外部に接続されるための吸込口、給水対象に接続されるための吐出口、及び、吸込口から吐出口へ向けて水を移送するポンプ、を有する。キャビネットは、給水装置本体を収容し、架台に支持されるための被支持部を有する。また、吸込口および吐出口は、鉛直下方に向いて配置されると共にキャビネットの下端よりも鉛直上方に設けられる。そして、吸込口と吐出口との少なくとも一方は、キャビネットの下端からの距離が0mmよりも大きく150mm以下である。
かかる構成により、形態10の給水装置では、キャビネット内の吸込口および吐出口からキャビネット底面までの距離が150mm以下と小さいので、キャビネットの高さを小さくすることができる。このため、キャビネットが架台の上に支持されても、給水装置の高さを小さくすることができ、設置スペースにかかわらず給水装置を設置することができる。また、架台の高さを大きくすることができ、配管を引き回すためのスペースを確保できるため、既設の配管位置にかかわらず無理なく配管を接続することができる。これによ
り、エアロックを抑制できるとともに、配管の圧損を小さくして給水装置のエネルギー効率を向上させることができる。さらに、キャビネット内の吸込口および吐出口は、キャビネットの下端よりも上方に設けられているので、キャビネットを地面等に置くことができ、給水装置の設置を容易に行うことができる。
(形態11)また、吸込口と吐出口との少なくとも一方は、キャビネット内の中央よりも背面側に配置され、ねじ込み式の配管接続方式で接続可能に構成されてもよい。
こうすれば、キャビネットが建物等の壁に接して配置される場合にも、吸込口および吐出口に対して配管を容易に接続できる。
(形態12)また、キャビネットのベース体は、吸込口および吐出口に対応した開口が形成された底面を有してもよい。
こうすれば、給水装置の騒音を抑制することができる。
(形態13)形態13の給水装置は、給水対象に給水するための給水装置であって、水を加圧するポンプと、ポンプを駆動するモータと、ポンプとモータとを収容するキャビネットと、キャビネットを支持する架台と、を備える。キャビネットは、キャビネットの底面に固定されるフレームと、フレームに接続されてポンプを支持するサポート体と、を有する。そして、給水装置は、サポート体とキャビネットとの間と、サポート体とポンプと間との少なくとも一方に、防振体を備えている。
かかる構成により、形態13の給水装置では、キャビネットを支持する架台によって配管スペースが設けられており、給水装置に対する配管の接続を容易に行うことができる。また、この給水装置のキャビネットは、キャビネットの底面に固定されるフレームと、フレームに接続されてポンプを支持するサポート体を有している。これにより、フレームとして剛性の高い形状を採用することができ、ポンプの位置に基づいてサポート体の形状を定めることができる。したがって、給水装置の設計自由度を高くすることができる。さらに、給水装置は、防振体を備えている。このため、ポンプから生じる振動がキャビネットのフレームに作用することを抑制することができ、給水装置から生じる異音を抑制できるとともに給水装置の耐久性を向上できる。
(形態14)形態14の給水装置は、形態13の給水装置において、サポート体は、防振体を介してポンプと接触しており、防振体は、開口を有することを特徴とする。こうすれば、特にポンプの配管が下方に延びる場合に、キャビネットの下部近傍においてサポート体を介して配管を支持することができる。
(形態15)形態15の給水装置は、給水対象に給水するための給水装置であって、水を移送するポンプと、ポンプを駆動するモータと、ポンプの可変速手段であるインバータと、ポンプを制御する制御装置と、を有する給水装置本体と、給水装置本体を支持するキャビネットと、キャビネットを支持する架台と、を備える。キャビネットの側面開口部には、蓋体を備えている。
かかる構成により、キャビネットへの配管接続作業およびメンテナンス作業などを容易にすることができる。
(形態16)形態16の給水装置は、形態15の給水装置において、側面開口部と蓋体との一方はシール部材を備え、側面開口部と蓋体との他方はシール部材を挟んでシール部材と接触する接触部を備えている。
かかる構成により、キャビネット内部に液体が侵入するのを防止できる。
(形態17)形態17の給水装置は、給水対象に給水するための給水装置であって、水を移送する複数のポンプと、複数のポンプを収容するキャビネットと、キャビネットを支持
する架台と、を備える。複数のポンプのそれぞれは、鉛直下方に向いて配置される吸込口を有する。そして、給水装置は、架台によって画定される空間に設けられて複数のポンプの吸込口の上流側に接続される吸込みヘッダ管を更に備えており、吸込みヘッダ管は水平方向に開口する開口部を複数有している。
かかる構成により、給水装置を設置する現場において、複数のポンプの吸込口に吸込みヘッダ管を着脱することができ、給水装置の設計自由度を向上できるとともに、給水装置を分割して搬送することができる。また、吸込みヘッダ管は、複数の開口部を有しており、使用しない開口部を閉止することにより、給水装置と供給管または給水管との接続の自由度を向上できる。
(形態18)形態18の給水装置は、形態17の給水装置において、吸込みヘッダ管の複数の開口部の少なくとも1つは、架台によって画定される空間から突出して設けられている。
かかる構成により、吸込みヘッダ管と供給管との接続を容易にできる。
(形態19)形態20の給水装置は、給水対象に給水するための給水装置であって、水を移送するポンプと、ポンプを駆動するモータと、を有する給水装置本体と、給水装置本体を収容するキャビネットと、キャビネットを支持する架台と、を備える。架台は、キャビネットの底面から離れた位置で給水装置底面の長手方向に延びる梁を有する。
かかる構成により、架台によって配管スペースが設けられており、給水装置に対する配管の接続を容易に行うことができる。また、架台は、給水装置底面の長手方向に延びる梁を有するため、給水装置の剛性を高くすることができる。
(形態20)形態20の給水装置は、給水対象に給水するための給水装置であって、水を移送するポンプ、を有する給水装置本体と、給水装置本体を収容するキャビネットと、キャビネットを支持する架台と、を備える。給水装置は、屈曲部が架台によって画定される空間に配置され、ポンプの吸込口の上流に接続される吸込エルボ配管と、屈曲部が架台によって画定される空間に配置され、ポンプの吐出口の下流に接続される吐出しエルボ配管と、を更に備えている。架台は、着脱可能なパネル体を備える。そして、パネル体は、吸込エルボ配管または吐出しエルボ配管の外径よりも大きい幅の切り欠きを有する。
こうすれば、パネル体を取り外した状態で吸込エルボ配管または吐出しエルボ配管に配管を接続した後に、パネル体をフレーム体に取り付けることができ、作業性を向上できる。
(形態21)形態21の給水装置は、給水対象に給水するための給水装置であって、水を移送するポンプを有する給水装置本体と、給水装置本体を収容するキャビネットと、キャビネットを支持する架台と、を備える。架台は、キャビネットを支持するフレーム体と、フレーム体に着脱可能であって架台の側面を画定するパネル体と、を備える。そして、各側面を画定するパネル体のうち、配管が挿通される孔部を画定するパネル体は、それぞれに孔部の一部を含むように分けられた複数の部材で構成される。
こうすれば、パネル体を取り外した状態で吸込口または吐出口に配管を接続した後に、パネル体をフレーム体に取り付けることができ、作業性を向上できる。
(形態22)形態22の給水装置の設置方法において、形態2から21の何れか1つの給水装置を設置する方法が提案される。かかる方法は、給水装置本体とキャビネットと架台とを所定の配置場所に配置する配置ステップと、給水装置本体の吸込口に供給管を接続するとともに給水装置本体の吐出口に給水管を接続する接続ステップと、パネル体を加工するステップと、接続ステップの後にパネル体をフレーム体に取り付ける取付ステップと、を含む。
形態22によれば、キャビネット型の給水装置を容易に設置することができる。
(形態23)形態23の給水装置は、受水槽の水を給水対象に給水するための給水装置であって、水を移送するポンプと、ポンプを駆動するモータと、受水槽の水位を検知する水位センサからの検知信号に基づいてポンプを制御する制御部と、を有する給水装置本体と、給水装置本体を収容するキャビネットと、キャビネットを支持する架台と、を備える。水位センサは、検出する水位のうちの少なくともひとつは、受水槽の水面がポンプの吸込口以下であることを特徴とする。
かかる構成により、受水槽方式の給水装置において、ポンプの吸込口が負圧となることを抑制でき、ポンプの構成を簡易なものとすることができる。
(形態24)形態24の給水装置は、受水槽に溜められた水を給水対象に給水するための給水装置であって、水を移送するポンプと、ポンプを駆動するモータと、受水槽の水位を検知する水位センサからの検知信号に基づいてポンプを制御する制御部と、を有する給水装置本体を備える。また、給水装置は、給水装置本体を収容するキャビネットと、キャビネットを支持する架台と、を備える。水位センサは、受水槽の水位がポンプの吸込口以下となる水位にて渇水信号を出力し、制御装置は、渇水信号の検出によってポンプを停止することを特徴とする。
(形態25)形態25の給水装置は、形態24の給水装置において、水位センサは、コモン電極、渇水検知用電極、および満水検知用電極を備え、コモン電極と渇水検知用電極とが検知可能な水位差は、架台からポンプの吸込口までの距離より大きいことを特徴とする
(形態26)形態26の給水装置は、形態25の給水装置において、給水装置本体の吸込口に接続される受水槽を更に備えている。そして、受水槽は、ポンプの吸い込み口より低い位置に設置される。
(形態27)形態26の給水装置は、形態1から21、または、23から26の何れか1つの給水装置において、キャビネットは底面を画定する底板を有し、キャビネットの底板と配管との隙間に吸音材が設けられている。
こうすれば、給水装置の駆動に伴ってキャビネット内で発生する音がキャビネット外に漏れるのを抑制できる。
本発明の一実施形態に係る給水装置を前方から示す図である。 本発明の一実施形態に係る給水装置を前方から示す図である。 本実施形態の給水装置内部を左側方から示す図である。 本実施形態の架台を一部分解して示す斜視図である。 本実施形態の給水装置が既設の配管と接続された一例を示す図である。 本実施形態の給水装置が既設の配管と接続された別の例を示す図である。 本実施形態の給水装置が既設の配管と接続された別の例を示す図である。 本実施形態の給水装置が既設の配管と接続された別の例を示す図である。 第2実施形態の給水装置を前方から示す図である。 図9のX−X断面図である。 防振体の一例を上方から示す図である。 第2実施形態の給水装置における底面部とフレームを示す平面図である。 図10Bのフレームの別の例を示す図である。 サポート板とフレームとの接触部に防振体が設けられている構成の給水装置の一例を前方から示す図である。 図11のX−X断面図である。 防振体の取り付け方法の一例を示す図である。 防振体の取り付け方法の一例を示す図である。 第3実施形態の給水装置を前方から示す図である。 第3実施形態の給水装置の左側方から示す模式図である。 第2カバーとキャビネットのベース体との接続の一例を示す図である。 第2カバーとキャビネットのベース体との接続の一例を示す図である。 第4実施形態の給水装置を前方から示す図である。 第4実施形態の給水装置を側方から示す図である。 変形例の吸込ヘッダ管を示す図である。 変形例の吸込ヘッダ管の別の例を示す図である。 変形例の吸込ヘッダ管の別の例を上方から示す図である。 第5実施形態の給水装置のキャビネットと架台とを示す図である。 第5実施形態における別の例の給水装置のキャビネットと架台とを示す図である。 第6実施形態の給水装置のキャビネットと架台とを示す図である。 第6実施形態における別の例の給水装置のキャビネットと架台とを示す図である。 第6実施形態における給水装置の設置方法を説明するためのフローチャートである。 第7実施形態の給水装置のキャビネットと架台とを模式的に示す図である。 第8実施形態の給水装置を示す図である。 第8実施形態における別の例の給水装置を示す図である。 第8実施形態における別の例の給水装置を示す図である。 第8実施形態における別の例の給水装置を示す図である。 第9実施形態における給水装置を前方から示す図である。 第9実施形態における給水装置を左側方から示す図である。 従来のキャビネット型の給水装置の一例を示す図である。 キャビネット型の給水装置を低い架台に載せて既設の配管を接続する一例を示す図である。
(第1実施形態)
図1及び図2は本発明の一実施形態に係る給水装置を前方から示す図である。また、図3は、本実施形態の給水装置内部を左側方から示す図である。ここで、図1は、給水装置1の各機器がキャビネット10のカバー102に覆われた状態を示しており、図2は、カバー102を取り除いた状態で給水装置1の各機器を示している。また、図2では、架台80の前方のパネル部材811を省略して示している。給水装置1は、以下で説明する各機器を一体に収納する矩形ボックス状のキャビネット10と、キャビネット10の下方に配置されてキャビネット10を支持する架台80と、を備える。
給水装置1は、以下で説明する各機器を一体に収納する矩形ボックス状のキャビネット10と、キャビネット10の下方に配置されてキャビネット10を支持する架台80と、を備えることにより、キャビネット10内の配管スペースが無くなる又は小さくなり、ベース体100およびカバー102が小型化軽量化されることによりキャビネット10の搬入時の作業性が向上する。
キャビネット10は、キャビネット本体(ベース体)100と、ベース体100に対して取り付けられたカバー102と、を有する。ベース体100およびカバー102は、給水装置1の剛性が確保されるように、例えば鉄、鋼、ステンレスなどの金属で構成されている。
本実施形態では、ベース体100は、背面、左右側面、天面を有する矩形ボックス状に形成されている。ベース体100の下端には、架台80と接続可能な被支持部としてのフレーム106が設けられている。フレーム106は、給水装置1の各機器を支持するサポート板(サポート体)108と接続され、サポート板108を介して給水装置1の各機器を支持している。ただし、フレーム106は、サポート板108を介することなく直接に給水装置1の各機器を支持してもよい。また、サポート板108は、キャビネット10の図示しない側面のフレームに接続されてもよい。キャビネット10は、フレーム106が架台80に接続されることによって架台80に支持される。
本実施形態では、フレーム106はボルトによって架台80と接続されるため、キャビネット10と架台80は、給水装置1の設置場所においても脱着可能な構成となる。キャビネット型の給水装置は都市部の建物が密集した場所に設置されていることがあるため、特に既設の給水装置から更新する際には、既存の建物が邪魔でクレーン等の機械が使えず、複数人で抱えて設置場所まで搬入することもある。キャビネット10と架台80が設置場所にて脱着可能であるため、キャビネット10と架台80を別々に設置場所に搬入することが可能となり、更にはキャビネット10内の配管スペースが無くなる又は小さくなり、ベース体100およびカバー102が小型化軽量化されることによりキャビネット10の搬入時の作業性が向上する。
図1に示すように、カバー102は、ベース体100の前面に取り付けられ、ベース体100と共に給水装置1の各機器を収納する。カバー102は、ベース体100よりも下方に延出しない、つまり、ベース体100(フレーム106)の下端以上の位置に設けられることが好ましい。これにより、キャビネット10と架台80を現地で組み立てる場合にキャビネット10を地面等に容易に置くことができ、給水装置1の設置を容易に行うことができる。カバー102は、ベース体100に対してビスなどの固定具により着脱可能に取り付けられてもよいし、ベース体100に対してヒンジ等を介して開閉可能に取り付けられてもよい。本実施形態では、キャビネット10は、ベース体100とカバー102にて施錠されておりメンテナンス作業員などの鍵を保有した技師によってカバー102の開閉がなされ、鍵を保有していない人によってはカバー102が開閉されないように構成されている。これにより、ユーザーによる誤操作などによって給水装置1が意図せずに停止し断水するなどの不具合を抑制できる。また、図1に示すように、キャビネット10のカバー102は、後述する制御ユニット70の運転パネル76が外部から視認できるように窓104が設けられている。
図2及び図3に示すように、キャビネット10の内部には、2台の立形ポンプ12a,12bが鉛直方向に沿って並行に配置されている。立形ポンプ12a,12bは、それぞれポンプ部14とモータ部16とを有する、例えばブースタポンプである。各立形ポンプ12a,12bでは、モータ部16からの動力により、ポンプ部14が駆動される。
立形ポンプ12a,12bの吸込側には、水平方向に延びる吸込ヘッダ18が連結されている。吸込ヘッダ18には、逆流防止装置24を介して、ストレーナ付きボール弁20を備えた吸込管22に接続されている。吸込管22には、吸込側の圧力を検出する圧力センサ26が取付けられている。吸込管22は、水道本管または受水槽といった水供給源に接続された供給管(図5及び図6中、3a参照)に接続するための管であり、本実施形態では吸込口22aが鉛直下方を向くように配置されている。これにより、吸込口22aと供給管を接続し、ボール弁20を開いた状態で各立形ポンプ12a,12bを運転することで、水道水が吸込管22、逆流防止装置24、及び、吸込ヘッダ18を経由して、各立形ポンプ12a,12bに吸い込まれる。ここで、吸込口22aが鉛直下方を向くことによって、吸込口22aとキャビネット10の底面から挿入された供給管との配管接続の作業性が向上する。
なお、吸込管22が受水槽(水供給源)に接続された供給管(図5及び図6中、3a参照)に接続する場合、立形ポンプ12a,12bは、逆流防止装置24を介することなく吸込管22に接続されてもよい。この場合、立形ポンプ12a,12bの吸込側には、吸込ヘッダ18が接続されず、それぞれの立形ポンプ12a,12bの吸込口に供給管3aが接続されてもよい。
一方、図2及び図3に示すように、立形ポンプ12a,12bの吐出側には、吐出エルボ管28が連結されている。吐出エルボ管28には、吐出された水の逆流を防止する吐出側逆止弁30を介して、立形ポンプ12a,12bから吐出された水を集合(合流)させる吐出集合管34が連結されている。吐出エルボ管28は、ポンプ毎の小水量を検出して信号を送るフロースイッチ32を有する。吐出集合管34は、吐出側の圧力を検出する圧力センサ36を有するバイパスヘッダ38の上端に接続されている。バイパスヘッダ38は、所定の位置で圧力タンク配管42を介して圧力タンク40が接続されており、ボール弁44を有する吐出管46に連結されている。吐出管46は、建物等の給水対象に接続される給水管(図5及び図6中、3b参照)に接続されるための管であり、本実施形態では、吐出口46aが鉛直下方を向くように配置されている。ここで、吐出口46aが鉛直下方を向くことによって、吐出口46aとキャビネット10の底面から挿入された給水管との配管接続時の作業性が向上する。
これにより、立形ポンプ12a,12bの運転に伴って立形ポンプ12a,12bから吐出された水は、吐出エルボ管28、吐出側逆止弁30、吐出集合管34及びバイパスヘッダ38を経由して、吐出管46から外部に吐出される。また、吸込ヘッダ18内の水の圧力が充分に高い場合には、吸込ヘッダ18内の水がバイパス配管(図示せず)を経由して直接吐出管46に導かれて外部に吐出される。圧力タンク40は、立形ポンプ12a,12bから吐出された加圧水を蓄圧することで立形ポンプ12a,12bの頻繁な起動停止を防止し、且つ給水水圧を円滑に一定に保つ作用をする。
本実施形態の給水装置1では、水道本管等の供給管に接続される吸込口22aと給水対象に接続される給水管に接続される吐出口46aは、それぞれがキャビネット10(フレーム106)の下端よりも鉛直上方に設けられている。これにより、キャビネット10と架台80を別々に設置場所へ搬入する場合に、吸込口22aまたは吐出口46aを地面と当接させることなくキャビネット10を地面等に置くことができ、給水装置1の設置作業を容易に行うことができる。また、吸込口22aおよび吐出口46aは、供給管または給水管と配管接続作業が可能な位置に設けられている。つまり、供給管と吸込口22aの接続部分、および給水管と吐出口46aとの接続部分はキャビネット10内に収められる。これにより、ポンプ運転中に万が一配管が外れてもキャビネット10の外に水が噴きだすことはない。
そして、一般的に給水装置1にて用いられる配管は鋼管であり、配管作業にて微調整することは困難である。水道本管から延長される供給管と吸込口22a、および供給先まで延長する給水管と吐出口46aとの配管接続を調整するためには、配管スペースが必要である。本実施例では供給管と給水管の調整が容易なように架台80の内部に配管スペースSfが設けてあるため、キャビネット10における配管スペースは、上述したように供給管と吸込口22aおよび給水管と吐出口46aとの接続部分がキャビネット10内に収めることができる最小限のスペースのみを確保できればよい。つまりは、キャビネット10における配管スペースは、ゼロにする又は小さくすることができる。一例として、吸込口22aと吐出口46aの少なくとも一方は、キャビネット10の下端からの距離(L1,L2)が0mm(ミリメートル)よりも大きく150mm以下となるように配置されている。また、距離L1,L2の少なくとも一方が120mm、100mm、80mm、60
mm、又は、40mm以下であることが更に好ましい。つまり、吸込口22aおよび吐出口46aは、吸込口22aおよび吐出口46aからキャビネット10の下端までのスペースが小さくなるように、キャビネット10の下端近くに設けられ、配管スペースを架台80に設けている。これにより、キャビネット10の小型化軽量化が可能となる。図2及び図3に示す例では吸込口22aと吐出口46aとは略等しい高さに設けられ、それぞれがキャビネット10の下端から150mm以下の位置に設けられている。ただし、吸込口22aと吐出口46aとの一方だけが、キャビネット10の下端から150mm以下の位置に設けられてもよい。また、吸込口22aと吐出口46aとは、フレーム106よりも上方に設けられることが好ましく、例えばキャビネット10の下端からの距離(L1,L2)が20mm以上であることが好ましい。こうすれば、水平方向に見てキャビネット10のフレーム106と吸込口22aおよび吐出口46aとの位置が重ならないため、吸込口22aおよび吐出口46aに配管を接続するときの作業を容易にすることができる。
また、図3に示すように、本実施形態の給水装置1では、吸込口22aはキャビネット10の中央よりも前方に設けられ、吐出口46aはキャビネット10の中央よりも後方に設けられている。これは、吸込ヘッダ18を前に配置し吐出集合管34を後に配置することで、前後のスペースを有効活用することによりキャビネット10を小型化している。そして、キャビネット10の中央よりも後方に設けられた吐出口46aは、ねじ溝が切られてねじ込み式の配管接続方式で接続可能に構成されている。キャビネットの背面に近い吐出口46aに給水管を接続するときにはスペースの都合によって接続作業が困難となる場合がある。吐出口46aに給水管にフランジを設けてボルト留めにすると、ベース体100の背面と側面とが邪魔でボルトを締める工具が使い難い。これに対して、本実施形態では吐出口46aがねじ込み式の配管接続方式で接続可能に構成されているため、配管の接続作業を容易に行うことができる。なお、本実施形態では、吸込口22aもねじ込み式によって供給管と接続される。ただし、こうした例に限定されず、キャビネット10の中央よりも前方に設けられた接続口については、フランジを設けてボルトにて水道本管と接続可能に構成されてもよい。また、キャビネット10の中央よりも後方に設けられた接続口について、ねじ込み式でない配管接続方式(例えば、配管にフランジを設けてボルトで留める等)で接続可能に構成されるものとしてもよい。
給水装置1の更新時には、更新前に設置された供給管ならびに給水管をエルボ等の管継手を用いて延長し更新後の吸込口22aならびに吐出口46aに接続する必要がある。上述したように、給水装置1の吸込口22aと吐出口46a、キャビネット10は小型化を配慮され設計されている。よって、カバー102およびベース体100にて前後左右の配管スペースが制限されたキャビネット10内ではエルボ配管を複数用いて既設の供給管ならびに給水管を前後左右に配管を振ることができない。よって、キャビネット10内の配管スペースを無くす、もしくは小さくして、配管スペースは架台80に設ける。更には、ポンプ部14やモータ部16等の重量のある部品がベース体100の下方に配置されることとなりキャビネット10の重心が下がるため、安定して運搬することができる。そのため、運搬時にキャビネット10を転倒させ、カバー102およびベース体100を破損してしまうことを防ぐことができる。管継手は一例としてエルボとしたが、他の管継手でもよい。
立形ポンプ12a,12bの上方位置には、インバータ装置54が設けられている。インバータ装置54は、立形ポンプ12a,12bの各モータ部16に交流電力を周波数及び電圧を変えて供給することで各モータ部16を可変速駆動するためのものである。インバータ装置54は、キャビネット10に支持されたインバータケース56に収納されている。インバータケース56は、例えばアルミ製で放熱フィン50を有するヒートシンク52を有し、このヒートシンク52の上面にインバータ装置54を載置させて収納する。
キャビネット10の上部には、圧力センサ26,36等の信号を受けて、末端の需要者における給水水圧が所定の圧力となるように推定末端圧一定制御もしくは吐出圧力一定制御にて立形ポンプ12a,12bを可変速運転する制御ユニット(ポンプ制御ユニット)70が備えられている。制御ユニット70には、各種の操作・表示のための運転パネル76が設けられている。制御ユニット70は、吸込管22の吸込口22aおよび吐出管46の吐出口46aよりも鉛直上方に配置されている。これにより、給水装置1の設置時(水道本管等と吸込口22aの接続時、および、建物などの給水対象への給水管と吐出口46aとの接続時)に作業員の配管のミスによる漏水が発生しても制御ユニット70が被水することを抑制できる。また、本実施形態では、制御ユニット70は、インバータ装置54を収納するインバータケース56とは別に、キャビネット10内に収納されている。これにより、インバータ装置54および制御ユニット70のそれぞれのメンテナンスおよび交換等を容易に行うことができるとともに、制御ユニット70においてはインバータ装置54のスイッチングノイズの影響を低減することができる。
図4は、本実施形態の架台80を一部分解して示す斜視図である。架台80は、キャビネット10のフレーム106に接続されてキャビネット10を支持し、配管スペースSfを確保するために設けられている。図示するように、架台80は、フレーム体800と、フレーム体800に取り付けられるパネル体810と、を備えている。
フレーム体800は、4つの柱805〜808および柱805〜808の上端を架け渡す4つの梁801〜804を有し、例えば鉄、鋼、ステンレスなどの金属で形成されている。本実施形態では、柱805〜808および梁801〜804のそれぞれは、L字型のアングル材により形成されているが、C字型または中空のアングル材などにより形成されてもよい。フレーム体800には、キャビネット10との接続のためのボルト孔820が上面に形成されていると共に、パネル体810を取り付けるためのビス孔830が側面に形成されている。また、フレーム体800の下端には、アンカーボルト等により地面に固定されるための座部809が形成されている。パネル体810は、矩形の板状であり、ある程度の剛性が確保されると共に設置現場で既設の給水管、配水管を貫通させるための孔あけ等の加工作業が容易なように、たとえば樹脂で形成されている。パネル体810には、フレーム体800のビス孔830と対応する位置にビス孔840が形成されている。パネル体810は、フレーム体800に取り付けられることにより、架台80の側面を画定する。また、フレーム体800とパネル体810の接続は、ビスを用いず嵌合させてもよい。
フレーム体800は、キャビネット10の重量を支えることが可能であれば、金属以外の材料にて形成されてもよい。また、パネル体810は前面のパネル部材811、右側面のパネル部材812、背面のパネル部材813、左側面のパネル部材814に分れており、既設の供給管や給水管と重なる部分のパネルは設置現場によっては、取り外して給水を行ってもよい。梁801〜804は、平行に複数個設けてもよいし、柱805〜808の何れかの上端から他の柱の下端へ斜めに渡す構造としてもよい。また、これらの梁801〜804も必要に応じて設置現場にて取り外しが可能な構造としてもよい。パネル体810や梁801〜804は、必要に応じて接地面を占有することを避けることができる構造となる。よって、地下から鉛直に配管された既設の供給管および配水管と、給水装置1との設置位置の調整が容易となる。
本実施形態では架台80は、鉛直方向に見たときにキャビネット10と同じ寸法に形成されている。ただし、架台80は、鉛直方向に見たときにキャビネット10の寸法よりも大きくてもよいし小さくてもよい。また、配管を接続するための配管スペースSf(図2及び図3参照)が十分に確保できるように、架台80の高さLsは200mm(ミリメートル)よりも大きくなっている。また、距離L1と距離L2のどちらか長い方に配管スペ
ースLsを加えた距離が300mm以上800mm以下であることが望ましい。この配管スペースSfは、エルボ等の管継手を収容できると共にキャビネット10の底面から配管を挿入することができるように形成されている。つまり、架台80の高さLsは、給水装置1の吸込口22aまたは吐出口46a、もしくは、既設の供給管または給水管の口径に対応したエルボ等の管継手の寸法よりも大きい。特に、給水装置1の吸込口22aまたは吐出口46aに、給水装置1の運転に伴う振動および騒音を低減するためのパイプサイレンサが取り付けられるときには、架台80はパイプサイレンサの長さよりも高さLsが大きく形成されることが好ましい。また、架台80の高さLsは、地面に設置されている既設の配管、吸込口22a、又は吐出口46aの口径に対応したエルボ管の高さとパイプサイレンサの長さとを合わせた長さよりも大きいことが更に好ましい。例えば、架台80の高さは、300mm、400mm、500mm、又は、600mmよりも大きくてもよい。こうすれば、架台80の内部にパイプサイレンサを縦にして配置することができ、給水装置1の設計自由度および配置自由度を大きくすることができる。また、給水装置の更新時にはこの座部809のボルト孔は既設の給水装置のアンカーボルトの位置と同一とすると、設置地面に新規にアンカーボルト孔を設ける必要がなくなる。
キャビネット10は、キャビネット10の下端フレーム106と架台80のフレーム体800とがボルトなどにより固定されて架台80に支持される。上記したように、吸込口22aおよび吐出口46aはキャビネット10の下端までの距離(L1,L2)が小さく形成されているため、キャビネット10の全長Lcの高さを小さくすることができる(図2、図3参照)。このため、キャビネット10が架台80に載置されても、給水装置1の全体高さLaを小さくすることができ、給水装置1の設置スペースが小さい場合であっても給水装置1を設置することができる。また、これにより運転パネル76の位置が高くなりすぎることを防ぐことができ、給水装置1の使用を容易にすることができる。給水装置1は、上記したように架台80の高さLsが200mmより大きく且つ全体高さLaが1800mm以下であることが好ましい。換言すれば、キャビネット10の高さLcは、例えば、1450mm、1350mm、1250mm、1150mm以下であってもよい。
図5および図6は、本実施形態の給水装置が更新時に既設の配管と接続された一例を示す図である。図5および図6に示す例では、既設の配管として、水道本管に接続されている供給管3a、建物の給水対象に接続されている給水管3b、及び、逆流防止装置24の漏水を排水する排水管3cが地中に設けられている。図5では、既設の供給管3aが、更新する給水装置1の右方に配置されている場合であり、図6では、既設の供給管3aが更新する給水装置1よりも前方に配置されている場合である。このように、建物等の既設の供給管3a給水管3bの地中からの出口が、更新する給水装置1の吸込口22aおよび吐出口46aと、前後左右の位置が異なる場合があり、既設の配管と同様に吸込口22aおよび吐出口46aへの垂直配管が不可能な場合がある。その場合の一例として、図5のように既設の配管である給水管3bと吐出口46aを垂直配管となるように配置し給水装置1を設置した場合、既設の配管である供給管3aと吸込口22aはエルボ等の管継手を用いて位置合わせを行い配管される。また、図5および図6に示すように、給水装置1の底面が浸水しないように周りよりも高い基礎2が形成されて地面に既設の配管が形成されている場合がある。その場合、既設の配管(供給管3a、給水管3b)に対して吸込口22aと吐出口46aのどちらか一方を垂直配管となるように給水装置1を配置すると、基礎2上に設置できない可能性もある。その場合は、既設の給水管3bと吐出口46aおよび既設の供給管3aと吸込口22aの双方がエルボ等の管継手を用いて位置合わせを行い配管されることとなる。
ここで、従来の給水装置では、特に図6に示すように既設の供給管3aが給水装置よりも前方に配置されている場合、設置面の基礎を取り壊して既設配管の位置を変更する工事を行うか、または、給水装置の外部において給水装置の前面から側面にエルボ等の管継手
を3個以上用いて、水平配管となるように引き回し、水平配管にてキャビネット内に挿入し、更にはキャビネット内にてエルボ等の管継手を用い吸込口22aへ接続することになる。この場合には、見栄えが悪くなってしまうとともに、配管が複雑に配置されるため圧損が大きくなって給水装置のエネルギー効率が低下し、更には、圧力変動が大きくなり安定した水の給水に支障をきたす虞がある。これに対して、本実施形態の給水装置1では、キャビネット10が架台80に支持されているので、架台80内の配管スペースSf内もしくは架台80の高さLsより低い位置にて配管を引き回すことができ、既設配管の位置にかかわらず給水装置1と既設配管とを無理なく接続することができる。また、このときにはパネル体810の一部または全部をフレーム体800から取り外して配管の接続作業を行うことができ、作業者が架台80の前後左右から配管作業を行うための部品や工具を挿入するためのスペースを確保できるため、給水装置1の設置を容易に行うことができる。また、既設の供給管3aや給水管3bもしくは管継手等の配管とパネル体810が重なる場合は、パネル体810の一部または全てを取り外して給水してもよい。なお、本実施例では管継手にエルボ管を用いた例を示したが、既設の配管(供給管3a、給水管3b)の位置によっては、エルボ管以外の管継手を用いても良い。
さらに、本実施形態では、架台80のパネル体810が樹脂で形成されているため、新しい給水装置1を設置するときに既設の配管の位置に応じて作業場所でパネル体810に孔をあけて(例えば図4中Haなど)配管を通すことができる。また、上記したように架台80の高さLsは、パイプサイレンサ90の長さよりも大きいため、パイプサイレンサ90を取り付ける場合にも、パイプサイレンサ90を給水装置1(架台80)の内部に配置することができる。そして、給水装置1は、全体高さLaが1800mm以下であり、設置された給水装置1の操作およびメンテナンス等も容易に行うことができる。
以上説明した本実施形態の給水装置1では、キャビネット10内の吸込口22a及び吐出口46aが鉛直下方を向いて配置され、吸込口22aと吐出口46aとキャビネット10の下端との距離が150mm以下に形成されている。そして、キャビネット10は、200mmより大きい高さの架台80に支持される。このため、給水装置1の全体高さLaが意図せずに大きくなることを防止でき、給水装置1の操作およびメンテナンス等が困難になることを防止できるとともに給水装置1を限られた設置スペースに設置することができる。また、配管を配置するためのスペースを架台80内に十分に確保することができ、既設の配管位置にかかわらず無理なく配管を接続することができる。これにより、エアロックが発生するのを抑制できるとともに、圧損によって給水装置1のエネルギー効率が低下してしまうことを抑制できる。
(変形例)
図7および図8は、本実施形態の給水装置が既設の配管と接続された別の例を示す図である。この第2の例では、図5および図6に示す例と比較して、パイプサイレンサ90を介することなく供給管3aを吸込口22aに接続する構成となっており、それ以外の構成は同じである。また、管継手には一例としてエルボ管が用いられている。図7および図8に示す例では、配管スペースSf外の既設の供給管3aを吸込口22aに接続するには、先ずは、地中より垂直に配管された既設の供給管3aに第1のエルボ管4aを接続して供給管3aを水平に振り、架台80の配管スペースSf内に供給管3aを延長する。このように第1のエルボ管4aを介して供給管3aを水平方向に延ばすことにより、吸込口22aと供給管3aとの前後左右の位置合わせを行うことができる。次に架台80の配管スペースSf内にて供給管3aに第2のエルボ管4bを接続して供給管3aを垂直に振り、供給管3aをキャビネット10の底面より挿入して供給管3aとキャビネット10内の吸込口22aとを接続する。
ここで、既設の供給管3aと第1のエルボ管4aへの接続作業に必要な高さをLp1、
水平方向に延びる供給管3aと第1のエルボ管4a及び第2のエルボ管4bとの接続作業に必要な高さをLp2、架台80の内部にて垂直に伸びる供給管3aと第2のエルボ管4bとの接続作業に必要な高さをLp3とする(図8参照)。この場合、架台80の高さLsは、Lp1とLp2とLp3を合計した高さ以上であることが好ましい。上述したようにキャビネット10の底辺から吸込口22aまでの高さL1は供給管3aと吸込口22aの配管接続作業に必要な高さとなっており、吸込口22aへの配管接続作業と同様に垂直方向の供給管3aと接続する供給管3aと第1のエルボ管4a、並びに供給管3aと第2のエルボ管4bとにおける配管接続作業に必要な高さは同等である(L1≒Lp1,Lp3)。また、水平方向の配管を接続する供給管3aと第1のエルボ管4a及び第2のエルボ管4bにおける配管接続時には、水平方向にて工具を用いたり作業中の配管の支持を行うため、垂直方向の高さLp2においては配管接続作業のための高さを確保する必要はなく、Lp2≧供給管3aの配管径となる。ここで、垂直方向の配管接続を行う場合、接続部分であるフランジまたはねじ込み部分等の高さに加えて接続作業中における工具や配管を支持するための作業用の高さが必要となり、これは配管径以上の高さである。そのため、配管接続作業に必要な高さL1はLp2以上となる。よって、架台の高さLsがL1の3倍以上であれば、既設配管の位置が図7及び図8と同様であってもエルボ管2個を使用して供給管3aと吸込口22aとを接続することが可能である。また、L1とL2が異なる場合は、架台の高さLsはL1とL2のうち、大きい値の3倍以上としてもよい。ただし、架台の高さLsは、L1とL2とのうち、小さい値の3倍以上としてもよい。更に、図7並びに図8では、配管スペースSf外にて既設の供給管3aと第1のエルボ管4aを接続しているが、既設の供給管3aの位置によっては、配管スペースSf内にて供給管3aと第1のエルボ管4aを接続してもよい。この場合も、架台80の高さLsはL1とL2の大きい方の値の3倍以上とすることにより、図7または図8においてもエルボ管2個を使用して供給管3aと吸込口22aとを接続することが可能である。
この第2の例において、キャビネット10が架台80に支持されており、架台の高さLsはL1とL2の大きい値の3倍以上確保されている。そのため、給水装置1の更新時に、架台80内の配管スペースSf内もしくは架台80の高さLsより低い位置にて配管を引き回すことができ、既設配管の位置にかかわらず給水装置1と既設配管とを無理なく接続することができる。これにより、特に図8の既設配管の位置では、従来の給水装置の更新時にはエルボ管を3個以上使用して配管位置を合わせる必要があったが、エルボ管を2個にすることができ、配管が単純化され、圧損が小さくなり圧力変動が安定する。そして、この第2の例においても給水装置1は、全体高さLaが1800mm以下とすることにより、設置された給水装置1の操作およびメンテナンス等も容易に行うことができ、従来キャビネット内に配置されていた配管スペースを架台80に移すことによるキャビネットの軽量小型化が実現でき搬入時の作業性の向上等の効果を得ることができる。
(他の変形例)
上記した実施形態では、架台80は、側面を画定する4枚のパネル体810を備えるものとした。しかし、特に給水装置1の背面が壁などに接するように配置される場合には、架台80は背面のパネル部材813を備えなくてもよい。また、架台80は、側面を画定するパネル体に加えて、上面を画定するパネル体を備えてもよい。この場合には、上面には、給水装置1の吸込口22aおよび吐出口46aの位置に応じた位置に開口が形成されていてもよいし、開口が形成されておらず既設配管の位置に応じて設置現場で開口が形成されてもよい。また、キャビネット10の重量が支えられるならば、パネル体810と梁801〜804は、どちらか一方のみ構造としてもよい。
また、上記した実施形態では、フレーム106がキャビネット10の下端を画定するものとしたが、キャビネット10が底面を備えてもよい。こうすれば、立形ポンプ12a,12b等から発生する音を低減させることができる。なお、キャビネット10の底面は、
鉄、鋼、ステンレスなどの剛性の高い材料で形成されてもよいし、少なくとも一部が樹脂等の加工が容易な材料で形成されてもよい。キャビネット10の底面が剛性の高い材料で形成されている場合には、キャビネット10の底面には、キャビネット10内の吸込口22aおよび吐出口46aに対応した開口が形成されていることが好ましい。
上記した給水装置1では、キャビネット10の内部に2台の立形ポンプ12a,12bが設けられるものとしたが、横形のポンプが設けられてもよいし、1台または3台以上のポンプが設けられてもよい。
(第2実施形態)
図9は、第2実施形態の給水装置1Bを前方から示す図であり、カバー102を取り外した状態である。図10は、図9のX―X断面図である。なお、第2実施形態以下では、第1実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、主として第1実施形態と異なる点のみを説明し、重複する説明を省略する。なお、図9並びに図10に示す給水装置1Bにおいて、パネル体810を取り外した状態である。また、以下の実施形態では、ベース体100は、その左側面を左側面部100a、右側面を右側面部100b、天井面を天井部100cおよび底板110を底面部100dと記す。
給水装置1Bの立形ポンプ12a,12bは、その吸込側の吸込口13a,13bが下方に開口して立形ポンプ12a,12bのそれぞれの吸込口13a,13bが供給管に接続される。言い換えれば、第1実施形態の給水装置1における吸込ヘッダ18および吸込管22を備えておらず、吸込管22並びに吸込口22aに代えて、立形ポンプ12a,12bの吸込口13a,13bが水供給源(例えば受水槽)に接続された供給管3aの下流に接続する管路を形成している。吸込口13a,13bは供給管の下流の管路を形成する配管が接続可能なネジ部もしくはフランジ等を備えている。吸込口13a,13bには、立形ポンプ12a,12bの吸込側の流路を遮断するための止水弁14a,14bが設けられている。本実施形態では、吸込口13a,13bには、供給管の下流の管路を形成する配管として、延長管13a1、13b1が接続されており、延長管13a1、13b1の吸込口13a2、13b2には止水弁14a1,14b1が設けられている。なお、吸込口13a2、13b2と止水弁14a1,14b1は架台80によって画定される空間に設けられている。吸込口13a2、13b2はその両端に不図示のフランジを有するとよい。
給水装置1Bのフレーム106は、給水装置1Bの各機器を支持するサポート板(サポート体)108と接続され、サポート板(サポート体)108を介して給水装置1Bの各機器を支持している。図10Bは、給水装置1Bにおける底面部100dとフレーム106を示す平面図である。キャビネット10は、そのベース体100に、吸込口13aに対応した開口100d1,吸込口13bに対応した開口100d2および吐出口46aに対応した開口100d3、を備えている。フレーム106は、ステンレス鋼などの1枚もしくは複数枚の金属板に折り曲げ加工またはプレス加工を施すことによって形成されており、矩形状の断面を有している。また、キャビネット10の底面部100dに溶接などの接合技術によって固定されているとよい。キャビネット10の底面部100dの前面側の外縁に沿って左側面部100aから右側面部100bまで延びるフレーム106aと、キャビネット10の底面100fの前後方向における中心に沿って、左側面部100aから右側面部100bまで延びるフレーム106bと、キャビネット10の底面部100dの背面側の外縁を左側面部100aから右側面部100bまで延びるフレーム106cと、を有する。
図10Cは、図10Bに示すフレーム106の変形例である、本実施形態では、キャビネット10の底面外縁を構成する矩形状のフレーム106aと、フレーム106aの内側
に接するフレーム106bを有する。
キャビネット10の長手方向に渡された複数のフレーム106を設けることで、各機器の荷重を長手方向に分散することができる。また、フレーム106bを用いることで、キャビネット10の底面の強度を補強することができる。ただし、フレーム106は、立形ポンプ12a,12b等の各機器の重量が支えられるのであれば、この形状に限らない。例えば、左側面部100aから右側面部100bを斜めに延びてもよいし、立形ポンプ12a,12b等の各機器の重量が支えられる位置に配置されればよい。
サポート板108は、フレーム106a、106bに接続されている。サポート板108がフレームに接続されることによって、キャビネット10内部の各構成および搬送液の重さがフレーム106に均等に作用する。本実施形態では、サポート板108は、ポンプをその上に固定するための板部108aと、板部から下方に延びてフレーム106に接続される脚部108bにて構成されている。一例として、サポート板108は、矩形板状の板部108aの四隅から下方に延びる4本の脚を備えた脚部108bを介してフレーム106に接続される。また、脚部108bは、C字型アングル材、または中空のアングル材によって構成されてもよいし、板部108aから延びる脚の本数は、板部108aの形状や支持する機器の重量によって増減してもよい。本実施形態では、サポート板108の板部108aは、その上に立形ポンプ12a,12bのポンプ部14を取り付けており、立形ポンプ12a,12bの吸込側の配管が挿通できるように図示しない開口を有している。ここで、吸込口13a,13bに吸込みヘッダ管が接続される場合は、板部108aの上部には吸込みヘッダ管が取り付けられてもよい。
また、本実施形態では、架台80の上にキャビネット10が配置されて架台80の内部に配管スペースSfが形成されている。このため、ポンプ12a,12b等の重量のある構成機器からキャビネット10のフレーム106までの距離を配管スペースSf分だけ短くすることができる。したがって、キャビネット10内部の各構成とフレーム106との間に介在するサポート板108の脚部108bの長さを短くすることができるので、ポンプ12a,12b等の振動が脚部108bによって増幅されるのを防止することができる。
サポート板108の板部108aとポンプ部14との接触部には、防振体109が設けられている。図10Aは、防振体109である。防振体109は、立形ポンプ12a,12b等で生じる振動がフレーム106に伝わるのを抑制するものであり、例えばゴム等の弾性体を用いることができる。また、本実施形態のように吸込口13a,13bに供給管が接続される場合、防振体109も立形ポンプ12a,12bの吸込側の配管が挿通できるように円形の開口109aを備えることが好ましい。つまり、本実施形態では、防振体109は、立形ポンプ12a,12bと接触する面積以上であって、立形ポンプ12a,12bの吸込口13a,13bの外形とほぼ同じ径を持つ開口109aを備えた形状であることが好ましい。こうした防振体109により、立形ポンプ12a,12bの駆動に伴って生じる振動がキャビネット10に作用することを抑制することができ、給水装置1Bから生じる異音を抑制できるとともに給水装置1Bの耐久性を向上できる。
なお、図9および10に示す例では、防振体109の開口109aの内部に搬送液の管路路が配置されるものとしたが、こうした例には限られず、防振体109はサポート板108と給水装置1Bの構成の接触する部分に応じた形状とされればよい。たとえば、第1実施形態のようにサポート板108が吸込ヘッダ18と接触する場合には、防振体109は、吸込ヘッダ18とサポート板108との形状に応じた形状であればよく、開口を有しなくてもよい。また、図9および図10に示す例では、サポート板108と給水装置1の構成との間に防振体109が設けられるものとしたが、これに代えて、または加えて、サ
ポート板108とフレーム106との間に防振体109が設けられてもよい。図11、図12のそれぞれは、サポート板108とフレーム106との間に防振体109が設けられている構成の給水装置1Bを前方、側方から示す図である。こうした場合にも、防振体109によって、立形ポンプ12a,12bの駆動に伴って生じる振動がキャビネット10に作用することを抑制できる。
また、図9並びに図10に示す例では、立形ポンプ12a,12bが1つのサポート板108によって支持されているが、図11並びに図12に示すように、サポート板108は、複数のポンプのそれぞれに対して1つずつ設けられてもよい。ここで、サポート板108は、立形ポンプ12a,12bを支持できればよく、立形ポンプ12a,12bと一体的に構成されてもよい。具体的には、サポート板108の板体108aの代わりに立形ポンプ12a,12bの吸込側の配管にフランジを設け、そのフランジに脚部108bを設けるとよい。この場合、サポート板108は、ボルト等の締結具を用いてフレーム106と着脱可能に取り付けられてもよい。そうすることで、メンテナンス時に立形ポンプ12a,12bをキャビネット10から取り外す作業が容易となる。こうした場合にも、各サポート板108と給水装置の構成との接触部に防振体109が設けられてもよいし、各サポート板108とフレーム106との接触部に防振体109が設けられてもよい。各サポート板108と給水装置の構成との接触部に防振体109が設けられると共に各サポート板108とフレーム106との接触部に防振体109が設けられてもよい。
サポート板108は、複数のポンプのそれぞれに対して1つずつ設けられることで、立形ポンプ12a,12bの運転時の振動が他のポンプに影響することを防ぐことができる。
ここで、図12Aには、防振体109の取り付け方法の一例を示す。脚部108bに突出する取付けフランジ108b1を設け、この取付けフランジ108b1とのフレーム106にて防振体109を挟み込んだ状態で、これらの内部にボルト1106を挿通させ、防振体109を圧縮させつつナット1107に締付けることで、脚部108bをフレーム106に固定している。取付けフランジ108b1と防振体109との間には、外周部に爪部1110aを有する爪付き座金1110が介装され、更にボルト1106の頭部と防振体109との間には、平座金1112が介装される。
図12Bには、防振体109の取り付け方法の一例を示す。図12Bに示すように、脚部108bに突出する取付けフランジ108b1を設け、この取付けフランジ108b1を略円筒状の一対の防振体109で前後から挟み込んだ状態で、これらの内部にボルト1106を挿通させ、防振体109を圧縮させつつナット1107に締付けることで、脚部108bをフレーム106に固定している。取付けフランジ108b1と各防振体109との間には、外周部に爪部1110aを有する爪付き座金1110が介装され、更にボルト1106の頭部と防振体109との間には、平座金1112が介装される。
図12Bに示すように、脚部108bを略円筒状の一対の防振体109で上下から挟み込んだ状態で、ボルト1106をナット1107に締付けて固定することで、取付けフランジ108b1とフレーム106のみならず、ボルト1106の頭部と取付けフランジ108b1とが金属同士で直接接触することを防振体109で防止し、これによって、取付けフランジ108b1の振動がボルト1106に直接伝達され、この振動がボルト1106を伝わって、フレーム106に伝達されるのを防止して振動伝達を抑制し、しかも防振体109の弾力で各機器の寸法誤差をより広い範囲で吸収することができる。
このように、キャビネット10のフレーム106は、給水装置1Bの各機器を支持するサポート板(サポート体)108と接続され、サポート板(サポート体)108を介して給水装置1Bの各機器を支持している。また、そのため、ポンプ部14やモータ部16等
の重量のある部品がベース体100の下方のフレーム106全体にて支持されるため、キャビネット10の重心が低くなる。ここで、架台80の上にキャビネット10が配置されている状態においても、キャビネット10の底面を持って運ぶことができるので給水装置1Bを安定して運搬することができる。また、キャビネット10内の各機器の重量を、フレーム106a全体に分散して支持するので、架台80上辺801〜804全体でキャビネット10の重量を支持することができ安定する。
なお、フレーム106に立形ポンプ12a,12bや各種配管等を直接固定してもよい。具体的には、サポート体108がなく、フレーム106に立形ポンプ12a,12bや各種配管等が固定される。その場合は、フレーム106と立形ポンプ12a,12bの間に防振体109を設けるとよい。
本実施形態における給水装置1Bは、水を加圧する立形ポンプ12a,12bと、立形ポンプ12a,12bを駆動するモータ部16と、立形ポンプ12a,12bを駆動するモータ部16を収容するキャビネット10と、キャビネット10を支持する架台80と、を備え、キャビネット10の底板110に固定されたフレーム106と、フレーム106に接続され、立形ポンプ12a,12bを支持するサポート体108とを有している。これによって、キャビネット10内の各機器の重量を、フレーム106a全体に分散して支持することができる。また、サポート体108とフレーム106との間と、前記サポート体108と前ポンプとの間との少なくとも一方に、防振体109を備えていることで、立形ポンプ12a,12bの振動がベース体100に伝わるのを防止できる。
(第3実施形態)
図13は、第3実施形態の給水装置1Cを前方から示す図である。図13Aは、第3実施形態の給水装置1Cの左側面図である。第3実施形態の給水装置1Cは、ベース体100の側面にメンテナンス用の開口(第2開口部)が形成されている点を除いて、第2実施形態の給水装置1Bと同一である。給水装置1Cのキャビネット10Cは、第1および第2実施形態の給水装置1,1Bのキャビネット10と同様に、前方が開口してカバー102が取り付けられる。図13Aは、カバー102が外された状態であり、ベース体100の左側面部100aを外部から見た図である。給水装置1Cのベース体100は、その左側面部100aが開口し側面開口部103aが設けられており、この側面開口部103aを覆うように蓋体103が取り付けられている。蓋体103は、カバー102と同様に、ベース体100に対してビスなどの固定具により着脱可能に取り付けられてもよいし、ベース体100に対してヒンジ等を介して開閉可能に取り付けられてもよい。また、蓋体103は、ベース体100と施錠されて、メンテナンス作業員などの鍵を保有した技師によって開閉がなされ、鍵を保有していない人によっては開閉されないように構成されていてもよい。この、側面開口部103aより手を入れて配管接続を行うことができるので、給水装置1Cのメンテナンス性が向上する。
ここで、本実施形態の給水装置1Cは、電装品として制御ユニット70とインバータ装置54とを備えている。本実施形態では、キャビネット10の左側面に設けられた側面開口部103aは、インバータ装置54よりも低い位置に設けられている。これにより、蓋体103を取り外したときにも、側面開口部103aを通じて雨などが入り込むことによってインバータ装置54が被水してしまうことを抑制できる。
ここで、給水装置1Cのベース体100の左側面部100aは、架台80の柱805〜808を垂直方向に延伸した領域100a1を備える。電装品であるインバータ装置54並びに制御ユニット70は、立形ポンプ12a,12bの交換等のメンテナンス時に被水しないように、キャビネット10内において、搬送液の通水部である立形ポンプ12a,12bや各種配管よりも鉛直上方に配置されている。そのため、ベース体100の天井部
100c、左側面部100a、および右側面部100bの何れかの面に電装品は何らかの方法で接続され、配置される。具体的には、ヒンジ54aを介してインバータケース56と左側面部100aとが接続され、レール70aを介して制御ユニット70と天井部100c並びに右側面部100bとが接続されている。ベース体100の側面は、電装品の重量を支えているので、上述した領域100a1より左側面部100aの中心側に側面開口部103aを設ければ、左側面部100aにおける電装品の重量を支えるだけの強度を保ちつつなお且つ側面開口部103aを設けることができる。だたし、給水装置1Cの運搬に耐えうるのであれば、側面開口部103aと領域100a1は重なってもよい。
図14および15は、蓋体103とベース体100との接続の一例を示す図である。図14に示す例では、蓋体103の上端が内側(ベース体100側)に折り曲げられて、端部にシール部材105aが取り付けられている。また、ベース体100は、側面開口部103aの上端が外側(蓋体103側)に折り曲げられて、蓋体103のシール部材105aが掛けられる接触部105bが構成されている。こうした構成により、蓋体103がベース体100に取り付けられたときには、シール部材105aが接触部105bによって挟まれて、蓋体103とベース体100との隙間が封止される。これにより、蓋体103とベース体100との隙間からキャビネット10内部に液体が侵入するのを防止できる。また、図15に示す例では、ベース体100の側面開口部103aの上端にシール部材105aが設けられている。また、蓋体103の上端は、シール部材105aを挟む接触部105bが設けられている。接触部105bは、シール部材105aの形状に対応した凹部となっている。こうした構成においても、蓋体103がベース体100に取り付けられたときには、シール部材105aが接触部105bによって挟まれて、蓋体103とベース体100との隙間が封止される。
また、図3に示す給水装置1では、吸込口22aはキャビネット10の中央よりも前方に設けられ、吐出口46aはキャビネット10の中央よりも後方に設けられている。本実施形態における給水装置1Cも給水装置1と同様に、立形ポンプ12a,12bの吸込口13a,13bは、キャビネット10の中央よりも前方に設けられ、吐出口46aはキャビネット10の中央よりも後方に設けられている。吸込口13a,13bを前に配置し吐出集合管34を後に配置することで、前後のスペースを有効活用することによりキャビネット10を小型化している。キャビネットの背面に近い吐出口46aに給水管を接続するときにはスペースの都合によって接続作業が困難となる場合がある。具体的には、ベース体100の背面と側面とが邪魔でボルトを締める工具が使い難い。そこで、側面開口部103aを設けることで、配管の接続作業を容易に行うことができる。ただし、こうした例に限定されず、キャビネット10の右側に複数の立形ポンプ12a,12bのうち少なくとも一方が配置される場合については、右側面部100bに側面開口部103a並びに蓋体103を設けてもよい。その場合においても、電装品として制御ユニット70とインバータ装置54よりも下に位置するように側面開口部103aを設けるとよい。
(第4実施形態)
図16は、第4実施形態の給水装置1Dを前方から示す図であり、図17は、第4実施形態の給水装置1Dを側方から示す図である。第4実施形態の給水装置1Dは、架台80の内側に吸込ヘッダ管18を設けた点を除いて、第1実施形態の給水装置1と同一の構成である。上記したように、立形ポンプ12a,12bの吸込側の上流には、水平方向に延びる吸込ヘッダ18が連結されている。立形ポンプ12a,12bの吸込側の配管を下方に延伸し、架台80の内側に吸込ヘッダ管18を設けた。具体的には、給水装置1Dの立形ポンプ12a,12bは、それぞれの吸込口13a,13bが下方に開口しており、吸込ヘッダ管18は、これらの吸込口13a,13bにフランジまたはねじ込み式等の配管接続方法で接続される。吸込ヘッダ18には、給水装置1と同様に不図示の逆流防止装置24、ストレーナ付きボール弁20並びに吸込側の圧力を検出する圧力センサ26が取付
けられていてもよい。吸込管22は、水道本管または受水槽といった水供給源に接続された供給管(図5及び図6中、3a参照)に接続するための管であり、吸込口22aが鉛直下方を向くように配置されている。これにより、吸込口22aと供給管を接続し、不図示のボール弁20が開いたと同じ状態で各立形ポンプ12a,12bを運転することで、水道水が吸込管22、逆流防止装置24、及び、吸込ヘッダ18を経由して、各立形ポンプ12a,12bに吸い込まれる。本実施形態では、吸込ヘッダ管18は、鉛直上方に開口する開口端18aと、水平方向に開口する開口端18bと、を有している。鉛直方向に開口する開口端18aは、立形ポンプ12a,12bの吸込口13a,13bと接続されるために設けられている。また、水平方向に開口する開口端18bと吸込管22が接続される。
図18Aは、吸込ヘッダ管18の変形例である吸込ヘッダ管18Dを示す図である。図18Aに示す吸込ヘッダ管18Dは、開口端18Dbを複数個備えている。水平方向に開口する開口端18Dbは、左右方向に開口してもよいし、前後方向に開口してもよい。複数個の開口端18Dbのうち、使用されない開口端18Dbは閉止されればよい。開口端18Dbの閉止は、一例として弁を用いてもよいし、ねじ込み式の蓋などを用いてもよいし、閉止フランジを用いてもよい。このように、吸込ヘッダ管18Dが複数の開口端18Dbを有することにより、吸込ヘッダ管18Dと吸込管22との接続自由度を向上できる。また、第4実施形態の給水装置1Dのように、架台80の内側に吸込ヘッダ管18または吸込ヘッダ管18Dを設けることにより、給水装置1Dの設置現場にて立形ポンプ12a,12bと吸込ヘッダ管18Dとの接続を容易に行うことができる。これにより、立形ポンプ12a,12bなどの構成とは別に吸込ヘッダ管18または吸込ヘッダ管18Dを運搬することができ、給水装置1Dの搬送時の作業性を向上できる。
図18Bは、変形例の吸込ヘッダ管18Dの別の例を示す図である。変形例の吸込ヘッダ管18Dは、水平方向の端部が架台80の外側に突出している。こうした構成により、吸込ヘッダ管18Dと上流側配管(供給管)との接続を容易にすることができる。
図18Cは、変形例の吸込ヘッダ管18Dの別の例を示す平面図である。変形例の吸込ヘッダ管18Dは、図18Cに示す吸込ヘッダ管18Dに更に長手方向の流路の一部分より分岐した流路を形成する分岐部18D1を有し、開口端18Db1を備えている。分岐部18D1並びに開口端18Db1は複数個備えていてもよい。こうした構成により、吸込ヘッダ管18Dと上流側配管(供給管)との接続を容易にすることができる。
なお、給水装置1Dにおいて、給水装置1Dと水供給源までの配管経路によって(一例として、地上に設置された受水槽の水道水を加圧して供給する場合等)は、供給管が吸込管22を介さずに開口端18Dbに接続されることで、供給管の流路を簡略化できる場合がある。その場合は、吸込ヘッダ管18Dと供給管を配管接続するとよい。
また、本実施形態では、架台80の上にキャビネット10が配置されて架台80の内部に配管スペースSfが形成されている。このため、吸込ヘッダ管18Dと供給管との配管作業を架台内で行うことができるので作業性が向上するという利点もある。
給水装置1Dは、水を移送する立形ポンプ12a,12bと、立形ポンプ12a,12bを収容するキャビネット10と、キャビネット10を支持する架台80とを備え、立形ポンプ12a,12bのそれぞれは、鉛直下方に向いて配置される吸込口13a、13bを有している。給水装置1Dは、架台80によって画定される空間に設けられて、立形ポンプ12a,12bの吸込口13a、13bの上流側に接続される吸込みヘッダ管18Dを更に備えており、吸込みヘッダ管18Dは、水平方向に開口する開口部を複数有している。これにより、配管接続時の作業性が向上する。
(第5実施形態)
図19は、第5実施形態の給水装置1Eのキャビネット10と架台80Eとを示す図である。図19は、キャビネット10のカバー102を取り付けた状態である。第5実施形態の架台80Eは、第1実施形態の架台80が有する4つの柱805〜808および柱805〜808の上端を架け渡す4つの梁801〜804に加えて、更に柱805〜808の下端に接続される梁801a,803aを有する。梁801a,803aは、架台80Eの長手方向(給水装置1E底面の長手方向)に延びており、柱805,806、柱807,808に接続されている。梁801a,803aは、板状の部材により形成されているが、L字型、C字型、または中空のアングル材などにより形成されてもよい。梁801a,803aは、柱805〜808と一体形成されていてもよいし、溶接、接着、またはビス止めなどにより柱805〜808に接続されてもよい。このように、架台80Eが、柱805〜808の上端を架け渡す梁801〜804とは別に、キャビネット10の底面から離れた位置で柱805〜808に接続される梁801a,803を備えることにより、架台80Eおよび給水装置1Eの剛性を高くすることができる。なお、架台80Eは、図20に示すように、架台80Eの長手方向に延びる梁801a,803aに加えて、架台80Eの短手方向(給水装置1E底面の短手方向)に延びる梁802a,804aを有していてもよい。こうすれば、架台80Eの剛性を更に高くすることができる。なお、第5実施形態の架台80Eは、梁801a〜804aによって柱805〜808の下端が接続されるものとしたが、柱805〜808の中央など、他の部位と接続されてもよい。また、上記したように、架台80、80Eは、梁801〜804,801a〜804aに加えて、更なる梁を有してもよい。また、柱805〜808の何れかの上端から他の柱の下端へ斜めに渡る構造の梁を有していてもよい。
給水装置1Eの架台80Eは、キャビネット10の底面から離れた位置で前記給水装置底面の長手方向に延びる梁を有する。これにより、架台80Eの強度を補強することができる。
(第6実施形態)
図21は、第6実施形態の給水装置1のキャビネット10と架台80とを示す図である。また、図21では、給水装置1に接続される吸込エルボ配管3a1および吐出しエルボ配管3b1も合わせて示している。吸込エルボ配管3a1は、供給管3aからの管路の一部を形成する曲管状の配管で、供給管3aは、給水装置1に吸込エルボ配管3a1を介して接続される。吐出しエルボ配管3b1は、給水管3bからの管路を形成する曲管状の配管で、給水管3bは給水装置1に吐出しエルボ配管3b1を介して接続される。図21に示す例では、吸込エルボ配管3a1は、図7および図8の第2のエルボ管4bと同様にその曲管部分が架台80の下に配置され、更に架台80の右側面を通過している。吐出しエルボ配管3b1は、吸込エルボ配管3a1と同様にその曲管部分が架台80の下に配置され、更に架台80の前側面を通過している。
給水装置1のパネル体810のうち、吸込エルボ配管3a1が通過するパネル部材812と、エルボ配管3b1が通過するパネル部材811とのそれぞれには、吸込エルボ配管3a1,吐出しエルボ配管3b1が通過するための切り欠きHb,Hcが形成されている。ここで、パネル部材812,811の切り欠きHb,Hcのそれぞれは、予めパネル部材812,811に形成されていてもよいし、給水装置1の設置現場にて吸込エルボ配管3a1,吐出しエルボ配管3b1が配管された位置を確認した後に形成されてもよい。切り欠きHb,Hcのそれぞれは、パネル部材812,811の底面から鉛直方向に吸込エルボ配管3a1並びに吐出しエルボ配管3b1の外径よりも大きな幅で切り欠かれることにより形成されている。なお、切り欠きHb,Hcは、吸込エルボ配管3a1,吐出しエルボ配管3b1のフランジ径よりも小さい幅で切り欠かれるものとしてもよい。このよう
にパネル部材812,811に切り欠きHb,Hcが形成されることにより、給水装置1と吸込エルボ配管3a1,吐出しエルボ配管3b1との配管接続作業が完了した後に、パネル部材812,811をフレーム体800に取り付けることができる。このため、給水装置1の取り付け作業を容易にすることができる。なお、パネル部材812,811の切り欠きHb,Hcは、パネル部材812,811が取り付けられた後に図示しないカバーによって塞がれてもよい。カバーは、切り欠きHb,Hcを形成したときの破片から形成されてもよいし、新たな部材が用いられてもよい。また、図21に示す例では、切り欠きHb,Hcは、パネル部材812,811の底面から鉛直方向に切り欠かれることによって形成されるものとした。しかし、こうした例に限定されず、切り欠きHb,Hcは、パネル部材812,811の側面または上面から水平方向または鉛直方向に切り欠かれることにより形成されてもよい。
図21に示す給水装置1は、立形ポンプ12a,12bと、立形ポンプ12a,12bを収容するキャビネット10と、キャビネット10を支持する架台80と備える。更に、本実施形態における給水装置1は、屈曲部が架台80によって画定される空間に配置され、立形ポンプ12a,12bの吸込口13aの上流に接続される吸込エルボ配管3a1と、屈曲部が前記架台によって画定される空間に配置され、前記ポンプの吐出口の下流に接続される吐出しエルボ配管3b1とを更に設ける。架台80は、着脱可能なパネル体810と、を備え、前記パネル体810は、少なくともそのひとつに、吸込エルボ配管3a1または吐出しエルボ配管3b1の外径よりも大きい幅の切り欠きを有する。これにより、パネル体810の着脱が簡単に行うことができる。更には、パネル体810の一部または全部をフレーム体800から取り外して配管の接続作業を行うことで、作業者が架台80の前後左右から配管作業を行うための部品や工具を挿入するためのスペースを確保できるため、給水装置1の設置を容易に行うことができる。
図22は、第6実施形態における別の例の給水装置1のキャビネット10と架台80とを示す図である。図22では、図21と同一の場所に、給水装置1に供給管3aおよび給水管3bが接続されている。そして、図22に示す例では、吸込エルボ配管3a1、吐出しエルボ配管3b1が通過するパネル部材812,811のそれぞれは、吸込エルボ配管3a1、吐出しエルボ配管3b1用の孔Hd,Heの中心を通る直線で分けられた2つの部材812a,812b,811a,811bで構成されている。一例として、パネル部材812は、供給管3a用の孔Hdの中心を通る水平方向に沿った線により2つの部材812a,812bに分けられている。また、パネル部材811は、給水管3b用の孔Heの中心を通る鉛直方向に沿った線により2つの部材811a,811bに分けられている。このようにパネル部材812,811が2つの部材で構成されることにより、給水装置1と吸込エルボ配管3a1、吐出しエルボ配管3b1との接続作業が完了した後に、パネル部材812,811をフレーム体800に取り付けることができる。なお、吸込エルボ配管3a1または吐出しエルボ配管3b1等が通過するパネル体810は、図22に示すように直線で2つの部材に分けられることに限定されず、それぞれの部材が孔Hd,He等の一部を構成するように曲線によって3つ以上の部材に分けられてもよい。
図22に示す給水装置1は、各側面を画定するパネル体810のうち、吸込エルボ配管3a1または吐出しエルボ配管3b1が挿通される孔部Hd,Heを画定するパネル体810は、それぞれに孔部Hd,Heの一部を含むように分けられた複数の部材で構成される。これにより、パネル体810の着脱が簡単に行うことができる。更には、パネル体810の一部または全部をフレーム体800から取り外して配管の接続作業を行うことで、作業者が架台80の前後左右から配管作業を行うための部品や工具を挿入するためのスペースを確保できるため、給水装置1の設置を容易に行うことができる。
図23は、第6実施形態における給水装置1の設置方法を説明するためのフローチャー
トである。給水装置1を設置するときには、まず給水装置1を所望の配置場所に配置する(S100)。このときにはキャビネット10と架台80とが別々に搬入されてもよいし、一緒に搬入されてもよい。続いて、給水装置1にキャビネット10のカバー102およびパネル体810が取り付けられていたら取り外してから、給水装置1の吸込口22aと吐出口46aとに吸込エルボ配管3a1と吐出しエルボ配管3b1とをそれぞれ接続する(S110)。このときには、作業が容易となるように、パネル体810がフレーム体800に取り付けられていない方が好ましい。次に、パネル体810に予め切り欠きHb,Hcが形成されていない場合は、パネル体810を切断して切り欠きHb,Hcを形成する(S120)。このときには、切り欠きHb,Hcを形成することに代えて、パネル体810を孔Hd,He等を含む複数の部材に切断して分けてもよい。そして、パネル体810をフレーム体800に取り付けて(S130)、給水装置1の設置が終了する。
なお、上述したようにキャビネット10の重量が支えられるならば、パネル体810は、とりつけなくてもよい。また、本実施形態では、吸込エルボ配管3a1と吐出しエルボ配管3b1の配管作業を行った後にパネル体810を取り付ける。このため、配管する場合に、供給管3a並びに給水管3bの位置にかかわらず、吸込エルボ配管3a1並びに吐出しエルボ配管3b1と給水装置1、供給管3a並びに給水管3bとを無理なく接続することができる。また、このときにはパネル体810の一部または全部をフレーム体800から取り外して配管の接続作業を行うことで、作業者が架台80の前後左右から配管作業を行うための部品や工具を挿入するためのスペースを確保できるため、給水装置1の設置を容易に行うことができる。
(第7実施形態)
図24は、第7実施形態の給水装置1のキャビネット10と架台80とを模式的に示す図である。上記したように、キャビネット10は底面を備えてもよく、第7実施形態のキャビネット10は、底面を画定する底板110を備えている。本実施形態でも、第7実施形態と同様に吸込エルボ配管3a1、吐出しエルボ配管3b1が給水装置1に接続されており、底板110には、底板110を通る吸込エルボ配管3a1、吐出しエルボ配管3b1のための開口111,112が形成されている。そして、吸込エルボ配管3a1、吐出しエルボ配管3b1と開口111,112との隙間には、吸音材(防音体)115が設けられている。これにより、給水装置1の駆動に伴ってキャビネット10内で発生する音が、吸込エルボ配管3a1、吐出しエルボ配管3b1と開口111,112との隙間を通じて外部に漏れるのを抑制できる。また、立形ポンプ12a,12bの振動に伴って吸込エルボ配管3a1、吐出しエルボ配管3b1と底板110とが直接に接触することを抑制することができ、騒音を抑制できるとともに吸込エルボ配管3a1、吐出しエルボ配管3b1が摩耗または損傷するのを抑制できる。なお、本変形例において、吸込エルボ配管3a1、吐出しエルボ配管3b1に代えて直管を用いてもよい。また、本実施形態において、給水装置1と吸込エルボ配管3a1、吐出しエルボ配管3b1の間には、立形ポンプ12a,12bの振動が供給管3a並びに給水管3bに伝わるのを抑止するため、図5と同様にパイプサイレンサ90を用いてもよいし、吸込エルボ配管3a1、吐出しエルボ配管3b1はフレキ管でもよい。
(第8実施形態)
図25は、第8実施形態の給水装置1Fを示す図である。第8実施形態の給水装置1Fにおいて、第2実施形態の給水装置1Bと同一の構成であるためその記載を省略する。図25では、立形ポンプ12a,12bの吸込口13a、13bの上流に接続されている受水槽60と、受水槽60の水位を検出する水位センサ62を示している。。ここで、水位センサ62が検出する受水槽60の水位のうちの少なくともひとつは、受水槽60の水面が立形ポンプ12a,12bの吸込口13a、13b以下である。水位センサ62からの検出信号は制御ユニット70に入力され、制御ユニット70は入力された検出信号に基づ
いて給水装置1Fを制御する。
本実施形態では、水位センサ62は、複数の電極棒62a〜62eを備えている。複数の電極棒62a〜62eは、長い方から順に、コモン電極棒62a、次からは、低い水位を検出できる順に、渇水警報のための電極棒62b、市水流入弁63を開放するための電極棒62c、市水流入弁63を閉止するための電極棒62d、満水警報のための電極棒62eとなっている。そして、制御ユニット70は、水位が電極棒62cの検出範囲より低くなると水道本管91に接続される市水流入弁を開く信号を出力し、水位が電極棒62dの検出範囲に至ると市水流入弁63を閉じる信号を出力することで、受水槽60内の水位を一定に保つ。また、制御ユニット70は、水位が電極棒62bの検出範囲より低くなると渇水警報を出力し立形ポンプ12a,12bを停止し、水位が電極棒62eの検出範囲より上に至ると満水警報を出力する。
ここで、立形ポンプ12a,12bの吸込口13a,13bよりも渇水水位を高くするとよい。言い換えると、受水槽60の水面が立形ポンプ12a,12bの吸込口22a以下である場合に渇水信号を出力する。具体的には、水位センサ62は、コモン電極棒62aから渇水警報のための電極棒62bまでの水位差Wl1が、架台80から立形ポンプ12a,12bの吸込口13a,13bまでの高さL1よりも大きくなるように、受水槽60に設けられ且つ、受水槽60は、受水槽60内部の底面Bsが、給水装置1Fの架台80の高さLsよりも高い位置に位置するように設けられるとよい。こうすれば、立形ポンプ12a,12bの吸込口13a,13bよりも受水槽60の水位が低下する前に渇水水位で立形ポンプ12a,12bの吸込口13a,13bが止めることができる。立形ポンプ12a,12bが空気を吸ってしまうと、モータ部とのポンプ部の間の軸封部に空気が溜まり、その際に流量が少ないと、軸封部の空気が抜けずにドライ運転となり、最悪の場合は給水できなくなる。本実施系他では受水槽60の水位が低下したことによるドライ運転を予防するために、立形ポンプ12a,12bの吸込口13a,13bよりも渇水水位を高くするとよい。
なお、図25に示す例では、給水装置1Fの上流に配管される供給管3aの一端が受水槽60の底面に接続されるものとしたが、こうした例には限定されない。一例として図26に示すように、供給管3aは、受水槽60の側面に接続されてもよい。
また、図25に示す例では、複数の電極棒62a〜62eを備える水位センサ62が受水槽60に設けられるものとしたが、水位センサ62に代えて、または加えて、立形ポンプ12a,12bの吸込側の圧力を検出する圧力センサが吸込ヘッダ18もしくは吸込ヘッダ18に設けられてもよい。そして、制御ユニット70は、圧力センサからの検出信号に基づいて給水装置1を制御してもよい。また、電極棒62a〜62eに代えて、又は加えて渇水水位を検知できるフロート式水位センサや投げ込み式の水位センサでもよい。
第8実施形態の給水装置1は、受水槽60の水を給水対象に給水するための給水装置1であって、水を移送する立形ポンプ12a,12bと、立形ポンプ12a,12bを駆動するモータ部3と、受水槽60の水位を検知する水位センサ62からの検知信号に基づいて立形ポンプ12a,12bを制御する制御部とを有する給水装置本体と、給水装置本体を収容するキャビネット30とキャビネット30を支持する架台を備える。水位センサ62が検出する水位のうちの少なくともひとつは、受水槽60の水面が立形ポンプ12a,12bの吸込口吸込口13a、13b以下であることを特徴とする。これにより、立形ポンプ12a,12bがドライ運転となることを防止できる。また、受水槽60の水面が立形ポンプ12a,12bの吸込口吸込口13a、13b以下である水位を渇水水位とすることで、新たに水位センサを設けることなく、立形ポンプ12a,12bを停止することができる。
(第9実施形態)
図29は、第9実施形態における給水装置の内部を前方から示す図であり、図30は、図29におけるX−X断面図である。第9実施形態の給水装置1Iは、基本的に第1実施形態の給水装置1と同一の構成を備えており、更に、キャビネット10の底板110を備える。キャビネット10内部(特にインバータ装置54)を冷却するための冷却用機構を更に備えている。具体的には、給水装置1Iでは、立形ポンプ12a,12bのそれぞれのモータ部16に、モータ部16の駆動に伴って回転する冷却用ファン17が取り付けられている。この冷却用ファン17が回転することにより、インバータケース56の底面に向けて送風がなされる。そして、冷却用ファン17からの送風によって、図29および30に示すように、キャビネット10内部でキャビネット10の壁面に沿った空気の循環(気流F)が生じる。こうした構成により、立形ポンプ12a,12bの出力が大きいほどキャビネット10内で大きく空気を循環させることができ、キャビネット10内の各構成の冷却を図ることができる。また、図29および30に示すように、冷却用ファン18からの送風はインバータケース56の底面の放熱フィン50に向けられるため、特にインバータ装置54を効率よく冷却することができる。
本実施形態では、架台80の上にキャビネット10が配置されて架台80の内部に配管スペースSfが形成されている。このため、吸込ヘッダ18から底板110までの距離を配管スペースSf分だけ短くすることができる。吸込ヘッダ18で冷却された気流は、すぐに底板110に当たって上昇気流となりキャビネット10の内部を循環するため、キャビネット10の内部を効率よく冷却することができる。
(変形例)
第1実施形態では、給水装置1のキャビネット10と架台80とは着脱可能なものとして説明したが、上記した第1〜第8実施形態のキャビネット10と架台80とは、着脱可能なものに限定されず、溶接されていてもよいし、接着剤によって接着されていてもよい。つまり、給水装置1のキャビネット10は、ポンプ12a,12bを含む給水装置本体を支持するものであればよく、架台80は、キャビネット10を支持するものであればよい。また、キャビネット10と架台80とが、溶接等で一体的に構成されている場合は、キャビネット10は、ポンプ12a,12bを含む給水装置本体の全体を必ずしも収容していなくてもよく、たとえば吸込口22aと吐出口46aとの少なくとも一方が、キャビネット10の下方から突出していてもよい。キャビネット10と架台80とが、溶接等で一体的に構成されている場合は、キャビネット10は底板110を有することで、キャビネットの底板110に手や搬送用治具をかけることできるので、図31に示す従来の給水装置1に比べて持ち運びの利便性は確保できる。
(変形例)
図27、図28に示すように、受水槽60の水を給水対象に給水するための給水装置において、受水槽60は、立形ポンプ12a,12bの吸込口13a,13bよりも低い位置に設置されている。一例として図27に示す例では、受水槽60は地下に設置されている。また、図28に示す例では、受水槽60が地下に設置されており、受水槽60の上方に架台80およびキャビネット10が配置されている。その場合、立形ポンプ12a,12bは、吸込口13a,13bと受水槽60の水面との高さの差よりも吸込み性能が高いポンプであることが好ましい。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその均等物が含まれることはもちろんである。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、
または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、実施形態および変形例の任意の組み合わせが可能であり、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
1…給水装置
3a…供給管
3a1…吸込エルボ配管
3b…給水管
3b1…吐出しエルボ配管
10…キャビネット
12a,12b…立形ポンプ
13a,13b…吸込口 18、18D…吸込ヘッダ
18D1…分岐部
18Db、18Db1…開口端
20…ボール弁
22…吸込管
22a…吸込口
24…逆流防止装置
26…圧力センサ
28…吐出エルボ管
30…吐出側逆止弁
32…フロースイッチ
34…吐出集合管
36…圧力センサ
38…バイパスヘッダ
40…圧力タンク
42…圧力タンク配管
44…ボール弁
46…吐出管
46a…吐出口
50…放熱フィン
52…ヒートシンク
54…インバータ装置
56…インバータケース
60…受水槽
62…水位センサ
62a〜62e…電極棒
63…市水流入弁
70…制御ユニット
76…運転パネル
80…架台
800…フレーム体
801〜804…梁
805〜808…柱
810…パネル体
90…パイプサイレンサ
91…水道本管
100…ベース体
100a…左側面部
100b…右側面部
100c…天井部
102…カバー
103…蓋体
103a…側面開口部
104…窓
106…フレーム
108…サポート板
108a…板部
108b…脚部
109…防振体
110…底板
Ha,Hd,He…孔
Hb,Hc…切り欠き
Sf…配管スペース
L1…接地面から受水槽までの高さ
Wl1…コモン電極棒から渇水警報のための電極棒までの水位差

Claims (12)

  1. 給水対象に給水するための給水装置であって、
    供給管に接続される吸込口、給水管に接続される吐出口、及び、前記吸込口から前記吐出口へ向けて水を移送するポンプ、を有する給水装置本体と、
    前記給水装置本体を収容し、架台に支持されるための被支持部を有するキャビネットと、
    該キャビネットを支持する架台と、
    を備え、
    前記架台と前記キャビネットは脱着可能な構造とし、
    前記吸込口および前記吐出口は、鉛直下方に向いて配置されると共に前記キャビネットの下端よりも鉛直上方にて前記供給管または前記給水管と配管接続作業が可能な位置に設けられ、
    前記架台は、前記供給管または前記給水管の少なくともどちらか一方において、管継手を収容できるとともに前記キャビネット底面から配管を挿入することが可能な配管スペースを有することを特徴とする
    給水装置。
  2. 前記架台は、前記キャビネットを支持するフレーム体と、前記フレーム体に着脱可能であって前記架台の側面を画定するパネル体と、を有する、
    請求項1に記載の給水装置。
  3. 前記パネル体は、樹脂で形成されている、
    請求項2に記載の給水装置。
  4. 前記キャビネットは、前記架台に支持された状態で高さが1800mm以下である、
    請求項1から3の何れか1項に記載の給水装置。
  5. 前記架台の高さは、前記キャビネットの下端から前記吸込口または前記吐出口までの距離の3倍以上である、
    請求項1から4の何れか1項に記載の給水装置。
  6. 前記架台の高さは、前記キャビネットの下端から前記吸込口までの距離と前記キャビネットの下端から前記吐出口までの距離とのうち大きい距離の3倍以上である、
    請求項1から4の何れか1項に記載の給水装置。
  7. 前記架台は、高さが200mmよりも大きい、
    請求項1から6の何れか1項に記載の給水装置。
  8. 前記吸込口と前記吐出口との少なくとも一方は、前記キャビネットの下端からの距離が0mmよりも大きく150mm以下である、
    請求項1から7の何れか1項に記載の給水装置。
  9. 前記吸込口および前記吐出口は、前記キャビネットの下端からの距離が20mm以上である、
    請求項1から8の何れか1項に記載の給水装置。
  10. 給水対象に給水するための給水装置であって、
    外部に接続されるための吸込口、前記給水対象に接続されるための吐出口、及び、前記吸込口から前記吐出口へ向けて水を移送するポンプ、を有する給水装置本体と、
    前記給水装置本体を収容し、架台に支持されるための被支持部を有するキャビネットと、
    を備え、
    前記吸込口および前記吐出口は、鉛直下方に向いて配置されると共に前記キャビネットの下端よりも鉛直上方に設けられ、
    前記吸込口と前記吐出口との少なくとも一方は、前記キャビネットの下端からの距離が0mmよりも大きく150mm以下である、
    給水装置。
  11. 前記吸込口と前記吐出口との少なくとも一方は、前記キャビネット内の中央よりも背面側に配置され、ねじ込み式の配管接続方式で接続可能に構成されている、
    請求項1から10の何れか1項に記載の給水装置。
  12. 前記キャビネットのベース体は、前記吸込口および前記吐出口に対応した開口が形成された底面を有する、
    請求項1から11の何れか1項に記載の給水装置。
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