JP4871080B2 - 真空ステーション、真空式下水道システム - Google Patents

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Description

本発明は、真空汚水管からの汚水を一旦収集した後に汚水処理場等へ送水する真空ステーション、及び該真空ステーションを用いた真空式下水道システムに関するものである。
真空ステーションとは、汚水を収集する動力となる真空を発生させ、また収集した汚水を一次貯留し、その後下水処理場、汚水中継ポンプ場、自然流下幹線まで輸送する施設をいい、真空を発生させる真空発生装置、集水した汚水を一次貯留する集水タンク、汚水を排水する圧送ポンプ、これらの機器を制御する制御盤等により構成されている。
従来のこの種の真空ステーションとしては、特許文献1に開示しているものがある。この真空ステーションは、ルーツ型真空ポンプを複数台備え、正転と逆転の自動運転をさせることにより、集水タンク内への汚水の集水と排水とを交互に行わせるように構成している。この真空ステーションは圧送ポンプを用いることなく、汚水の集水と排水を行えるので異物によって閉塞し難く、また真空ポンプを用いているので到達真空度が高くて運転効率がよいという利点を有する。
また、動力制御盤と複数台の真空ポンプを一体のユニット構造とするとともに、集水タンクをマンホール内に組み込むことでユニット構造とし、従来の真空ステーションに比べ、設備構成が簡単にでき、真空ステーション用の用地取得を小さくできるという利点も備えている。
特開2005−42380号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている真空ステーションでは、制御盤と複数台の真空ポンプを一体のユニット構造としているが、真空ステーション設置場所の事情により地上の設備スペースに制約がある場合も多く、更に省スペースの真空ステーションが必要とされている。また、真空ステーションを構成する機器類は定期的な維持管理を必要とするため、省スペース化を図る際にも維持管理の容易さと両立させる必要がある。
また、下水道事業においては、処理場やポンプ場は勿論、真空ステーションの用地確保の見通しについても、土地利用計画、区画整理事業計画との整合をはかり、事前に十分な検討を行う必要がある。必要となる用地が広いほど用地確保の手続き(用途変更、建築確認申請など)に必要な条件が整いにくくなり、真空式下水道システムの経済的な配置計画に多くの制約をもたらすという問題があった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、設置スペースが小さく、機器の維持管理も容易なユニット構造の真空ステーション及び、該真空ステーションを用いた真空式下水道システムを提供することにある。ここでいう設置スペースとは設備配置に必要な用地面積は勿論のこと、地上設備の占める空間、それぞれの機器を収納するユニットそのものの寸法などを包含したものである。
上記課題を解決するため請求項1に記載の発明は、ルーツ型真空ポンプを備えた真空ポンプユニットと、集水タンクを備えた集水タンクユニットと、前記真空ポンプを正転及び逆転運転させる制御を行う制御盤とから構成され、前記制御盤を地上に設置し、少なくとも前記集水タンクユニットは地下に設置し、前記真空ポンプユニットは、ボックスを備え、該真空ポンプユニット内の真空ポンプを含む主要機器は架台に設置され、該架台ごと前記ボックス内に収容し、該架台ごと該ボックス内から取り外し可能に構成したことを特徴とする真空ステーションにある。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の真空ステーションにおいて、前記架台は車輪の付いた架台であり、前記主要機器は該車輪によって前記架台ごと前記ボックスから引き出し可能に構成したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の真空ステーションにおいて、前記真空ポンプユニット内の真空ポンプは複数台であり、該複数台の真空ポンプを上下に重ねて配置したことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか1項に記載の真空ステーションにおいて、前記集水タンクユニット内の前記集水タンク出し入れ可能な構造となっていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか1項に記載の真空ステーションにおいて、設備設置に必要な用地面積の合計が10m2以下であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、真空ステーションと真空管路と真空弁ユニットを備えた真空下水道システムにおいて、前記真空ステーションに請求項1乃至5のいずれか1項に記載の真空ステーションを使用することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、制御盤を地上に設置し、少なくとも集水タンクユニットは地下に設置し、真空ポンプユニットは、ボックスを備え、該真空ポンプユニット内の真空ポンプを含む主要機器は架台に設置され、該架台ごと前記ボックス内に収容し、該架台ごと該ボックス内から取り外し可能に構成したので、真空ステーションの地上部の設置スペースを小さくすることができると共に、ユニット寸法を小さくして省スペース化と、真空ポンプの日常点検や定期点検などの維持管理の容易さを両立させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、架台は車輪の付いた架台であり、主要機器は該車輪によって前記架台ごとボックスから引き出し可能に構成したので、メンテナンス時には、車輪によって架台ごとポンプを含む主要機器をボックスから容易に引き出すことができる。
請求項3に記載の発明によれば、真空ポンプユニット内の真空ポンプは複数台であり、該複数台の真空ポンプを上下に重ねて配置したので、真空ポンプを同一高さに並べて配置する場合に比べて、真空ポンプを収納するユニット面積を小さくすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、集水タンクユニット内の集水タンク出し入れ可能な構造となっているので、真空ステーションの集水タンクの更新時も長時間の運転停止することなく交換が可能となり維持管理を容易にすることができる。
請求項5に記載の発明によれば、設備設置に必要な用地面積の合計が10m2以下であるので、建築物でない(人間を収容できる内部空間をもたない)構造の物となり、真空式下水道システムの全体計画の上で建築確認の申請手続きが不要になり、経済的で計画の自由度の高い真空ステーションとなる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1乃至5に記載の発明が有する効果を備えた真空ステーションを使用して、真空下水道システムを構築できる。
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。図1乃至4は本発明に係る真空ステーションの概略構成例を示す図で、図1は全体の構成を、図2は真空ポンプユニットの構成を、図3は集水タンクユニットの構成を、図4は制御盤の構成をそれぞれ示す。本真空ステーションは図1に示すように、真空ポンプユニット100、集水タンクユニット200、制御盤50を備え、真空ポンプユニット100及び集水タンクユニット200を地下に設置し、制御盤50を地上に設置した構成である。なお、図1において、GLは地面レベルを示す。
真空ポンプユニット100は、地下に埋設したボックス10と、該ボックス10内に設置された複数台(図では2台)の正逆転可能なルーツ型の真空ポンプ12と、排気冷却配管13とから構成されている。ボックス10は外気を内部に導入するための給気ファン15の付いた給気塔14及び内部の空気を排気するための排気塔16に接続されている。ボックス10の上部には内部に機器を搬出入するための搬出入口が設けられ、搬出入口には鉄蓋17が付いている。
真空ポンプ12、12は、並列に接続されている。各真空ポンプ12にはサイレンサー18が取付けられ、各サイレンサー18は配管19で排気冷却配管13の流入口に接続され、排気冷却配管13の吐出口は配管20で脱臭装置21に接続されている。各真空ポンプ12の給排気口は仕切弁(電動ボール弁)22を介して給排気管23に接続されている。なお、24、25は給排気管23内の圧力、即ち集水タンク31の内圧を検出し発信する圧力発信器である。
集水タンクユニット200は、地下に埋設したマンホール30と、該マンホール30内に設置された集水タンク31と排水ポンプ32とから構成されている。マンホール30の上部には集水タンク31等の機器を搬出入するための搬出入口が設けられ、該搬出入口に鉄蓋37が付いている。集水タンク31内には、汚水Wの水位を検知するための水位検知器33(例えば、電極式水位検知器)、及び水位検知器34(例えば、導電率式水位検知器)が取付けられている。集水タンク31の汚水流入口には汚水流入管35が接続され、汚水流入管35には逆止弁ユニット36が設けられている。また、集水タンク31の給排気口には上記給排気管23が接続されている。また、集水タンク31の汚水圧送口には汚水圧送管44が接続され、汚水圧送管44にはボール逆止弁40が設けられている。その汚水圧送口から集水タンク31内で配管が集水タンク31内の底面近傍まで延びて配置されている。また、集水タンク31の大気導入口には大気導入管が接続され、大気導入管には真空破壊弁29(電動ボール弁)が設けられている。
また、ボックス10とマンホール30は排水管26で接続され、ボックス10内に浸入した雨水等の水は自然流下でマンホール30に流入するようになっている。なお、マンホール30内に浸入した雨水等の水は排水ポンプ32で、ボール逆止弁41、ボール弁42を通して汚水圧送管44に圧送排水するようになっている。なお、図1において、27は給排気管用可とう管、38は汚水流入管用可とう管、39は汚水圧送管用可とう管である。
制御盤50は図4に示すように、盤面に、集水タンク水位表示部51、集水タンク圧力表示部52が設けられている。集水タンク水位表示部51は切換回路54を介して水位検知器33又は水位検知器34の出力信号を取り込み、集水タンク31内の汚水水位、即ち超高水位HH、高水位H、低水位L、超低水位LLを表示するようになっている。また、集水タンク圧力表示部52は切換回路55を介して圧力発信器24又は圧力発信器25の出力信号を取り込み、集水タンク31内の圧力、即ち警報圧力、運転開始圧力、運転停止圧力を表示するようになっている。なお、56は圧力記録計である。圧力発信器25は、圧力発信器24のバックアップ用である。
また、制御盤50は盤内に、真空ポンプを運転制御する運転制御手段を具備する。運転制御手段は、集水タンク31の汚水水位が超高水位HH以上になると警報を発し、高水位Hになると真空ポンプ12を逆転運転し(「入」)、低水位Lになると真空ポンプ12の逆転運転を停止し(「切」)、超低水位LLとなると、真空ポンプ12の逆転運転を非常停止すると共に警報を発する制御を行う。また、集水タンク31内の圧力(給排気管23内の圧力)が警報圧力(例えば、−40kPa)以上となると警報を発し、運転開始圧力(例えば、−60kPa)になると真空ポンプ12を正転運転し(「入」)、運転停止圧力(例えば−70kPa)になると真空ポンプ12の正転運転を停止(「切」)する制御を行う。また、運転制御手段は、真空ポンプ12の運転速度を必要に応じて増速制御する運転速度制御手段(インバータ等)及びPLC(Programmable Logic Controller)等を具備している。
これにより、集水タンク31内の圧力が運転開始圧力(例えば、−60kPa)〜運転停止圧力(例えば、−70kPa)の間で集水タンク31内に汚水流入管35を通して汚水を集水する。このとき汚水圧送管44にはボール逆止弁40が設けられているから汚水圧送管44内の汚水が逆流することはない。汚水水位が高水位Hになったら真空ポンプ12を逆転運転し、集水タンク31内を加圧し、汚水Wを汚水圧送管44を介して排水する。このとき汚水流入管35には逆止弁ユニット36が設けられているから汚水と空気が汚水流入管35を逆流することはなく、汚水流入管35の圧力は負圧に保たれる。また、真空ポンプ12の正転運転では、該真空ポンプ12からの排気は、排気冷却配管13を通って冷却され、更に脱臭装置21を通って脱臭され、排気塔28から排気される。
上記のように制御盤50以外の複数台の真空ポンプ12及び集水タンク31と主要機器を真空ポンプユニット100、集水タンクユニット200としてそれぞれボックス10、マンホール30に配置することにより、地上部の設置スペースは小さくなる。
真空ポンプユニット100内には複数台(図では2台)の真空ポンプ12が格納されるが、各真空ポンプ12はそれぞれ付属機器とともにまとめて架台11に搭載され、架台11に搭載された機器とその他の構成機器を結ぶ配管は簡単なカップリング等で着脱自在な構造となっている。電気配線も真空ポンプユニット100内に集約し簡単に結線ができる構造になっている。よって各真空ポンプ12は架台11ごと簡単にボックス10の上部搬出入口から容易に引き上げることができる。このため真空ポンプ12の維持管理の際には必要に応じて地上に引き上げて点検を行うことが可能であり、維持管理が容易となる。
一方、集水タンクユニット200については集水タンク31の容量を小さくすることで、集水タンクユニット200自体の寸法を小さくするとともに、集水タンク31を簡単にマンホール30から引き上げることができる容量にしている。従来の真空式下水道システムにおいて、集水タンク31の容量は「運転容量の3倍」の容量と定義されており、運転容量は圧送ポンプの1台当たりの起動頻度がおおむね15分に1回となるように定められている(真空式下水道収集システム技術マニュアル参照)。しかし本真空ステーションは真空ポンプ12を逆転運転して集水タンク31内の汚水を排出するから、圧送ポンプが不要であり、集水タンク31の容量を決定するために圧送ポンプの起動頻度を考慮する必要がない。よって本真空ステーションにおける集水タンクの容量は「運転容量に下部余裕容量と上部余裕容量を加えた」容量で十分である。
これにより、従来の集水タンクに比べ、集水タンク31の容量を約半分に小さくすることができる。また、集水タンクユニット200内の配管及び配線を簡単に着脱できる構造とし、集水タンク31を簡単にマンホール30から引き上げることができるようにしている。そのため、集水タンク31の更新時にも、長時間の運転停止や道路封鎖等が必要なく維持管理の作業が容易である。
なお、このユニット化の手法は、複数台の真空ポンプ12、集水タンク31をそれぞれ別々の構造物に収める構成に限らず、他の組み合せでユニット化する構成としてもよい。
図5は本発明に係る真空ステーションの全体概略構成例を示す図である。図5において、図1乃至図4と同一符号を付した部分は同一又は相当部分を示す。なお、他の図面においても同様とする。図示するように、本真空ステーションは複数台(図では2台)の真空ポンプ12と付属機器及び制御盤50を真空ポンプユニット300とし地上に設置されたボックス10内に設置し、集水タンク31と付属機器を集水タンクユニット200とし地下に埋設されたマンホール30内に設置している。ここでは、真空ポンプユニット300は真空ポンプ12を上下に重ねて配置し、省スペース化を図っている。
この2台の真空ポンプ12は車輪11aの付いた架台11に上下に搭載されており、メンテナンス時には、その車輪によって架台11ごとボックス10から引き出すことが可能となっている。なお、真空ポンプを引き出す構造は、架台11に車輪11aを取り付ける方法に限定されるものではなく、種々の方法が可能である。例えば架台11にスライドレールを取付け、引き出す方法としてもよい。本真空ステーションでも集水タンクユニット200は、図1に示す構成の真空ステーションと同様、集水タンクをマンホール30から容易に引き上げることができる構造となっており、集水タンク31の更新時等における作業性の向上が図られている。その他の構成及び動作は図1に示す真空ステーションと同じであるので、その説明は省略する。
図6は本発明に係る真空ステーションの全体概略構成例を示す図である。図示するように、本真空ステーションでは真空ポンプユニット100のボックス10を半地下構造(下半分だけが地下に埋設された構造)としている点が、図1の真空ステーションと相違する。その他の構成及び動作は図1に示す真空ステーションと同一であるので、その説明は省略する。
図7(a)は本発明に係る真空ステーションの全体概略構成例を示す図である。図示するように、本真空ステーションは、集水タンクユニット200のマンホール30内の集水タンク31の上方に図7(b)に示す構成の真空ポンプユニット400を、例えば、足場を組んで配置している。マンホール30内で真空ポンプユニット400と集水タンク31を給排気管23で接続し、圧力発信器24、25の出力を地上に設置した制御盤50の切換回路55に送り、真空ポンプユニット400の排気冷却配管13で冷却された排気(図1及び図2参照)を配管20で脱臭装置21に送っている。また、マンホール30に給気塔14、排気塔16を設け、マンホール30内を給排気している。
真空ステーションに図1乃至図4、図5、図6、図7に示す構成を採用することにより、この真空ステーションを従来の真空管路と真空弁ユニットとを組み合わせて、真空式下水道システムを構成することが可能である。このとき集水タンク31から汚水を汚水圧送管44を通して圧送する時、集水タンク31側の正圧と汚水流入管(真空管路)35の負圧を仕切るため、汚水流流入管35に逆止弁ユニット36を設けている。また、汚水流入管35、逆止弁ユニット36の維持管理のために逆止弁ユニット36の上流側に仕切弁43を設置する。また、集水タンクユニット200の寸法を最小にするため原則として汚水流入管35を1本とする。なお、汚水圧送時に真空ポンプ12の運転ができないため、その間に時間最大汚水量の汚水と同時に気液比3:1の空気が流入しても、汚水流入管35内の平均真空度が−25kPaに保たれるだけのシステムエアボリュームを持つように真空管路、即ち汚水流入管路を設計する。
以下、上記構成の本発明に係る真空ステーションの適用例を説明する。
(適用例1)
図8は真空ステーションの適用例1を示す図で、図8(a)は従来例、図8(b)は本発明に係る真空ステーションの適用例を示す。図8(a)に示すように従来の真空ステーション71では、収集範囲A内に存在する各住宅70から排出される汚水を、真空弁ユニット74を介して汚水収集配管(真空管路)72へ、又は汚水収集配管(自然流下管路)75−1、75−2及び真空弁ユニット74を介して汚水収集配管(真空管路)72に収集している。真空ステーション71の収集範囲L1は2〜3kmの範囲に限られ、収集範囲Aから離れた範囲Bに存在する住宅70からの汚水は収集できなかった。
そこで、図8(b)に示すように、本発明に係る真空ステーション73を設置し、範囲Bに存在する住宅70から排出される汚水を真空弁ユニット74を介して汚水流入管(真空管路)35を通して真空ステーション73の集水タンクユニット200の集水タンク31に集め、汚水圧送管44(図1、図5、図6、図7)を通して既存の汚水収集配管(真空管路)72に送ることにより、範囲Bに存在する各住宅70も汚水収集範囲とすることができる。本発明に係る真空ステーション73の設置位置に、従来の真空ステーション71を設置した場合、用地確保が困難であることに加え、コストも増大してしまう。本発明に係る真空ステーション73は、省スペースで低価格であるから、図8(b)に示す設備が容易に、低コストで実現することができる。
(適用例2)
図9は真空ステーションの適用例2を示す図で、図9(a)は従来例、図9(b)は本発明に係る真空ステーションの適用例を示す。図9(a)に示すように高台に存在する集合住宅77から排出された汚水は汚水収集配管(自然流下管路)81を通して収集できる。しかしながら、この高台の収集範囲C、D以外の低地の範囲Eの住宅70の汚水を収集するためには、汚水収集配管(自然流下管路)82を深くするか、または、範囲E内にマンホールポンプを設置し汚水収集配管(自然流下管路)82まで圧送する必要があり、これらの方法ではコストも増大し収集が困難である。
そこで、図9(b)に示すように、本発明に係る真空ステーション73を設け、低地の範囲Eに存在する各住宅70から排出される汚水を真空弁ユニット74を介して汚水流入管(真空管路)35で真空ステーション73の集水タンクユニット200の集水タンク31に集め汚水圧送管(圧送管路)44(図1、図5、図6、図7)を通し、汚水収集配管(自然流下管路)82に送ることにより、範囲Eに存在する住宅70も汚水収集範囲とすることができる。ここで、収集範囲C、Dを高台、範囲Eを低地としたが、これは、収集範囲間で高低差があることを意味しているだけであり、勿論、収集範囲Cが平地にあり、範囲Eが低地にある場合等も含む。
(適用例3)
図10は真空ステーションの適用例3を示す図で、図10(a)は従来例、図10(b)は本発明に係る真空ステーションの適用例を示す。従来、図10(a)に示すように、汚水収集配管(自然流下管路)81が敷設された範囲Fの該汚水収集配管81の末端に標高の低い範囲Gに住宅70が点在する小さな集落が存在している場合、標高の低い範囲Gに多数のマンホールポンプ84を設け、該マンホールポンプ84に集めた各住宅70から排出される汚水を汚水送水管(圧送管路)86及び汚水収集配管(自然流下管路)81−1を通してマンホールポンプ83に集め、ここから汚水送水配管(圧送管路)85を通して前記汚水収集配管(自然流下管路)81に送る必要があった。そのため、汚水収集設備のコストが高くなるという問題がある。
そこで本適用例では、図10(b)に示すように、本発明に係る真空ステーション73を標高の低い範囲Gに設け、標高の低い範囲Gに点在する各住宅70から排出される汚水を真空弁ユニット74を介して汚水流入管(真空管路)35で真空ステーション73の集水タンクユニット200に集め、ここから汚水送水配管(圧送管路)85(図1、図5、図6、図7の汚水圧送管44)を通し、自然流下の汚水収集配管81に送るようにしている。これにより標高の低い範囲Gに存在する住宅70も低コストで汚水収集範囲とすることができる。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば、ボックス10の材質は、コンクリート、樹脂、金属など、設置条件に応じて決定すればよい。また、図5ではボックス10の側部に制御盤50を設置した例を図示しているが、制御盤50はボックス10の上部でも下部でもよい。
本発明に係る真空ステーションの全体概略構成例を示す図である。 本発明に係る真空ステーションの真空ポンプユニットの概略構成例を示す図である。 本発明に係る真空ステーションの集水タンクユニットの概略構成例を示す図である。 本発明に係る真空ステーションの制御盤の概略構成例を示す図である。 本発明に係る真空ステーションの全体概略構成例を示す図である。 本発明に係る真空ステーションの全体概略構成例を示す図である。 本発明に係る真空ステーションの全体概略構成例を示す図である。 本発明に係る真空ステーションの全体概略構成例を示す図である。 本発明に係る真空ステーションの適用例を示す図である。 本発明に係る真空ステーションの適用例を示す図である。 本発明に係る真空ステーションの適用例を示す図である。
符号の説明
10 ボックス
11 架台
12 真空ポンプ
13 排気冷却配管
14 給気塔
15 給気ファン
16 排気塔
17 鉄蓋
18 サイレンサー
19 配管
20 配管
21 脱臭装置
22 仕切弁
23 給排気管
24 圧力発信器
25 圧力発信器
26 排水管
27 給排気管用可とう管
28 排気塔
29 真空破壊弁
30 マンホール
31 集水タンク
32 排水ポンプ
33 電極式水位検知器
34 誘電率式水位検知器
35 汚水流入管(真空管路)
36 逆止弁ユニット
37 鉄蓋
38 汚水流入管用可とう管
39 汚水圧送管用可とう管
40 ボール逆止弁
41 ボール逆止弁
42 ボール弁
43 仕切弁
44 汚水圧送管(圧送管路)
50 制御盤
51 集水タンク水位表示部
52 集水タンク圧力表示部
54 切換回路
55 切換回路
56 圧力記録計
70 住宅
71 従来の真空ステーション
72 汚水収集配管(真空管路)
73 本発明の真空ステーション
74 真空弁ユニット
75 汚水収集配管(自然流下管路)
77 集合住宅
81 自然流下の汚水収集配管(自然流下管路)
82 自然流下の汚水収集配管(自然流下管路)
83 マンホールポンプ
84 マンホールポンプ
85 汚水送水配管(圧送管路)
86 汚水送水配管(圧送管路)
100 真空ポンプユニット
200 集水タンクユニット
300 真空ポンプユニット
400 真空ポンプユニット

Claims (6)

  1. ルーツ型真空ポンプを備えた真空ポンプユニットと、
    集水タンクを備えた集水タンクユニットと、
    前記真空ポンプを正転及び逆転運転させる制御を行う制御盤とから構成され、
    前記制御盤を地上に設置し、
    少なくとも前記集水タンクユニットは地下に設置し
    前記真空ポンプユニットは、ボックスを備え、該真空ポンプユニット内の真空ポンプを含む主要機器は架台に設置され、該架台ごと前記ボックス内に収容し、該架台ごと該ボックス内から取り外し可能に構成したことを特徴とする真空ステーション。
  2. 請求項1に記載の真空ステーションにおいて、
    前記架台は車輪の付いた架台であり、前記主要機器は該車輪によって前記架台ごと前記ボックスから引き出し可能に構成したことを特徴とする真空ステーション。
  3. 請求項1又は2に記載の真空ステーションにおいて、
    前記真空ポンプユニット内の真空ポンプは複数台であり、該複数台の真空ポンプを上下に重ねて配置したことを特徴とする真空ステーション。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の真空ステーションにおいて、
    前記集水タンクユニット内の前記集水タンク出し入れ可能な構造となっていることを特徴とする真空ステーション。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の真空ステーションにおいて、
    設備設置に必要な用地面積の合計が10m2以下であることを特徴とする真空ステーション。
  6. 真空ステーションと真空管路と真空弁ユニットを備えた真空下水道システムにおいて、
    前記真空ステーションに請求項1乃至5のいずれか1項に記載の真空ステーションを使用することを特徴とする真空式下水道システム。
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