JP7235901B2 - ガス製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吸着処理によって特定の成分を分離させ、目的とする成分のガスを取り出すガス装置の技術に関する。
原料ガスから特定成分のガスを分離する技術として、特定の圧力状態で吸着剤に原料ガスを流して、分離したいガスを吸着させるPSA(Pressure Swing Adsorption:圧力変動吸着)方式を利用したものが知られている。生成されたガスは、たとえば酸化防止を必要とする工業施設やエレクトロニクス分野の施設におけるバージガス、乾燥用ガスとして利用されるほか、実験設備内に流すキャリアガスとして利用される。
このようにガスを分離する装置には、吸着剤に原料ガスを反応させるタンクや原料ガスを供給する装置などが必要であり、これらの装置がガス管路で接続される。
このようなガス発生装置に関し、原料ガスを流すコンプレッサに対して吸着剤が充填された2つの吸着塔を並列に接続し、複数の切替弁の切替え操作によって、交互に1の吸着塔に原料ガスを流してガスの分離処理を行うものがある(たとえば、特許文献1)。また、空気供給ユニットと製品ガスを生成するPSAユニットが筐体内に形成された気体分離装置に関し、PSAユニットに吸着槽と製品ガスを貯めるタンクとを上下方向に配置させるものがある(たとえば、特許文献2)。
特開2013-240728号公報 特開2011-251243号公報
ところで、ガス発生装置が設置される工場や実験施設は、多数の器具が配置されるため、機器毎の設置スペースが限られている。このような機器の設置スペースは、施設の敷地の広さによる。そのため設置する機器には、特に前後左右の長さなど平面方向に対する小型化が求められる。このように設置スペースを減らすためにガス発生装置のタンクを小型化した場合、製品ガスの生成量が減少して、要求されるガス量に対応できなくなるという課題がある。
そのほか、ガス発生装置には、タンクや管路内にガスを流すために、コンプレッサによって圧送する方式が採られている。このコンプレッサは、動作時に大きな振動を発生する。そのため、ガス発生装置は、コンプレッサの振動がタンクや管路、電磁弁のほか、施設内に設置される他の機器に影響を与えないようにする必要がある。振動の影響を低減するための手法として、筐体構造を堅牢化するために筐体のフレーム構造を大型化したり、振動部品の周囲に空間を設けるようにする手法があるが、ガス発生装置が大型化することになり、装置の設置条件を満たさなくなるという課題がある。
そのほか、ガス発生装置は、製品ガスの生成状態の監視やガス発生量の調整を行うために、多数の電磁弁やセンサなど多数の部品を備える。これらの部品は、たとえばタンクやコンプレッサの付近などに干渉しない位置として、それぞれの設置位置に近い筐体フレームなどに設置されていた。このように部品毎の設置位置が離れている場合、ガス発生装置内部の配管が煩雑化するため、装置の組立て、部品の交換を含むメンテナンスの作業性が低くなるという課題がある。
斯かる課題について特許文献1、2には開示も示唆も無く、特許文献1、2に開示された構成では解決することができない。
そこで、本発明の目的は上記課題に鑑み、ガス発生装置のガス生成能力を維持しつつ、装置の省スペース化を図ることにある。
また、本発明の他の目的は、原料ガスの供給により発生する振動および騒音の低減化を図ることにある。
上記目的を達成するため、本発明のガス発生装置の一側面は、ベース部材と、該ベース部材上に立設された複数の支柱および該支柱に連結された梁部材で形成される支持体とを備えた筐体と、前記ベース部材の第1の収納部に収納され、内部に取り込んだ原料ガスから特定ガスを分離させる吸着剤が充填された複数のタンクを含むガス生成部と、前記第1の収納部に隣接して前記ベース部材に形成された第2の収納部に配置された、前記原料ガスを前記ガス生成部に供給するガス供給ユニットと、前記第2の収納部に前記ガス供給ユニットと上下方向に並べて収納され、前記ガス生成部への前記原料ガスの供給を調整するガス供給電磁弁を含む電磁弁ユニットと、前記ベース部材に設置され、該ベース部材から所定の高さに離間して形成された前記タンクを載置させる載置面部を有するタンク支持部材とを備え、それぞれの前記タンクは底面側を覆う底蓋部と上面側を覆う上蓋部と前記タンクの周囲に配置された複数の支持軸とを有し、前記支持軸は前記上蓋部および前記底蓋部を連通し、前記載置面部に固定手段で固定されることで、前記梁部材に連結されるとともに前記タンク支持部材を介して前記ベース部材に連結される
上記ガス製造装置において、前記筐体は、前記梁部材に対して設置されることで天井部分を覆う天板を有し、前記上蓋部と前記天板との間に形成される空間部に、前記タンクから前記特定ガスを取り出して流すガス流路を接続する管路接続部が配置されてよい。
上記ガス製造装置において、前記タンク支持部材は、固定面部が固定手段によって前記ベース部材に形成された載置面上に固定されてよい。
上記ガス製造装置において、前記タンクは、内部に収容するガス容量によって長辺の長さが設定され、前記筐体は、前記第1の収納部に収納される前記タンクのガス容量に対応した長さの前記支柱が設置されてよい。
上記ガス製造装置において、前記ガス供給ユニットは、前記原料ガスを前記ガス生成部側に圧送するコンプレッサを備えており、前記原料ガスの必要ガス量または必要ガス流量に応じて、前記第2の収納部内に複数の前記コンプレッサを上下方向に並べて設置してよい。
上記ガス製造装置において、さらに、前記ガス供給ユニットから供給されるガス供給量、前記ガス生成部で生成された特定ガスをガス負荷側に流すガス流量のいずれか一方または両方を計測する流量計測手段を備え、該流量計測手段は、前記電磁弁ユニットに接続されてよい。
本発明によれば、次のいずれかの効果が得られる。
(1) ガス供給ユニットと複数の電磁弁や管路をユニット化した電磁弁ユニットとを上下方向に並べて配置し、鉛直方向に長辺を配置したタンクに隣接して配置することで、ガス製造装置の少なくとも平面方向に対するコンパクト化が実現できる。
(2) ガス生成部とガス供給ユニットとの間に接続される複数の管路や、これらの管路に接続される電磁弁を保持部材によってユニット化することで、ガス製造装置の組立てや部品交換などのメンテナンスにおける作業性が向上する。
(3) 鉛直方向に沿ってタンクの長辺を配置し、他の構成部品をタンクに隣接して配置して、ガス製造装置を小型化しつつ、タンクの長さにより製品ガスの生成量を確保することができる。
そして、本発明の他の目的、特徴および利点は、添付図面および各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
第1の実施の形態に係るガス製造装置の構成例を示すブロック図である。 第2の実施の形態に係るガス製造装置の構成例を示す図である。 ガス製造装置をタンク側から示した図である。 タンクを設置する載置固定部の構成例を示す図である。 載置固定部にタンクを設置した状態例を示す図である。 ベース部材にコンプレッサを配置した状態例である。 第2の収納部の内部構成例を示す図である。 ガス製造装置の上部側の構成例を示す平面図である。 ガス製造装置に天板を設置する例を示す組立図である。 実施例1に係るガス製造装置の前面側の外観構成例を示す図である。 ガス製造装置の側面および背面の構成例を示す図である。 ガス製造装置の天井側の構成例を示す図である。 ガス製造装置の内部構成例を示す図である。 ガス製造処理およびガス製造装置の回路構成例を示す図である。 ガス製造装置の制御部の構成例を示す図である。 実施例2に係るガス製造装置の構成例を示す図である。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係るガス製造装置の構成例を示している。図1に示す構成は一例であり、本発明が斯かる構成に限定されない。
このガス製造装置2は、PSA方式により原料ガスから特定の成分を抽出した製品ガスを製造する装置の一例であり、1つの筐体4の内部にガス製造処理を行う複数の機能部が収納される。この筐体4の内部には、たとえば図1に示すように、平面方向に区分された第1の収納部6と第2の収納部8が形成される。第1の収納部6と第2の収納部8は、内部に収納する機能部の外形形状や平面部の面積等に応じた形状や面積に設定される。筐体4には、第1の収納部6と第2の収納部8の境界部分に、境界壁などの境界部分を表す部品を設置してもよい。またガス製造装置2は、たとえば収納する機能部の設置位置を指示する部品や表示を付すことで、収納部6、8を区分した状態で機能部が設置される。
なお、筐体4は、2つの収納部に区分するものに限られず、3つ以上の収納部が形成されてもよい。
<第1の収納部6>
第1の収納部6には、少なくともタンク10を含むガス生成部12が収納されている。ガス生成部12は、たとえば圧縮空気などの原料ガスを単一または複数のタンク10内に取り込み、目的とする成分の製品ガスと他の成分のガスとを分離させるPSA式のガス分離処理を行う。そしてガス生成部12は、製品ガスをガス製造装置2に接続されたガス消費負荷側に流す。また分離された他の成分のガスは、排気ガスとして装置外部に排出される。タンク10の内部には、原料ガスから目的とするガス成分を吸着させ、または目的以外のガス成分を吸着させる吸着剤が充填されている。ガス生成処理では、タンク10の入側から内部に流入させた原料ガスを吸着剤に接触させた後に、ガスの流れ方向の下流側にある出側から製品ガスまたは製品ガス以外のガスを排出する。ガス製造装置2は、少なくともタンク10内において原料ガスや吸着剤に対し、たとえば大気圧よりも大きい所定の圧力が負荷される。このように原料ガスや吸着剤に圧力をかけることで、ガス成分の分離、吸着が促進される。
吸着剤は、たとえば分子ふるい性能を有するカーボン(Carbon)を主成分とする活性炭やゼオライト(Zeolite)などであって、粒状のほか膜状に形成されており、原料ガスを接触または通過させることで特定のガス成分を吸着する。PSA式ガス分離処理では、原料ガスに含まれる吸着させたいガス成分、または分離して取り出したいガス成分に応じて、吸着剤の種類やタンク10内の圧力状態が設定される。
タンク10は、たとえば円柱状であり、鉛直方向に沿って長辺が配置される。タンク10の底部と上部側には、それぞれガスを流す開口部を備えればよい。これによりガス生成部12は、たとえばタンク10の底部から原料ガスを取込み、タンク10内を鉛直方向に流し、タンク10の上部側から製品ガスを取り出す。なお、タンク10内のガスの流れは、下方から上方に向けて流す場合に限られず、タンク10の上部をガス取込み側に設定し、重力方向またはそれに近い方向にガスを流して、タンク10の下方側から吸着処理されたガスを取り出すようにしてもよい。
<第2の収納部8>
第2の収納部8には、少なくともガス供給ユニット14と電磁弁ユニット16が収納される。このガス供給ユニット14と電磁弁ユニット16は、第1の収納部6に収納されたタンク10の長辺に沿って、上下方向に並べて配置される。このガス製造装置2では、ガス供給ユニット14を下方に配置し、その上に電磁弁ユニット16が配置される。第2の収納部8には、たとえばガス供給ユニット14と電磁弁ユニット16とを所定の間隔を持って上下方向に配置すればよく、ガス供給ユニット14の上方に電磁弁ユニット16の配置スペースを確保するための遮断壁を介在させてもよい。
ガス供給ユニット14は、原料ガスを所定の圧力に圧縮してガス生成部12側に供給する手段の一例である。ガス供給ユニット14は、たとえばエアコンプレッサで構成されており、空気を原料ガスとする場合、所定の収集手段によって周囲の空気を収集すればよい。また、空気以外を原料ガスとする場合、ガス供給ユニット14は、図示しない原料ガス供給タンクなどの外部機器に接続してもよい。
電磁弁ユニット16は、ガス製造装置2に設置される複数のガス管路のうちの一部または全部が接続されるとともに、これらの管路に設置される電磁弁をガス製造装置2の筐体の一部に集めて保持する手段の一例である。電磁弁ユニット16は、たとえば複数のガス管路を保持する保持部材18を備えている。この保持部材18には、少なくともガス供給ユニット14からガス生成部12に原料ガスを流すガス供給路22およびこのガス供給路22の開度の調整や遮断を行うガス供給電磁弁20が接続される。さらに保持部材18には、たとえば複数のタンク10同士のガスの出し入れや生成されたガスをガス負荷側に流すための電磁弁24を含むガス流路26などが接続される。
そのほか、第2の収納部8には、たとえば電磁弁ユニット16の周囲に、保持部材18に保持されないガス管路を備えてもよい。また、第2の収納部8において、電磁弁ユニット16の周囲には、原料ガスや製品ガスの流量を計測するためのセンサや、操作パネルなど、他の構成部品を配置してもよい。
<第1の実施の形態の効果>
斯かる構成によれば、次のいずれかの効果が得られる。
(1) ガス供給ユニット14と電磁弁ユニットと16を上下方向に並べて配置し、鉛直方向に長辺を配置したタンク10に隣接して配置することで、ガス製造装置2の少なくとも平面方向に対するコンパクト化が実現できる。
(2) 装置筐体の一部に長辺が長い大型のタンク10を設置し、そのタンク10に隣接し、タンク10の長辺方向に沿って、ガス製造装置2を構成する他の機能部品を積層して収納することで、製品ガスの生成およびガス負荷側へのガス供給能力を高く維持しつつ、筐体4内の平面方向に対する部品の収納性を向上させることができる。
(3) 第2の収納部8の上側部に形成された電磁弁ユニット16の周囲に、流路や電磁弁、図示しないセンサおよびその他の配管部品などが配置されることで、ガス製造装置の組立て性が向上するほか、異常確認や部品の設置・交換などを含むメンテナンス性の向上が図れる。
〔第2の実施の形態〕
図2は、第2の実施の形態に係るガス製造装置の構成例を示している。図2に示す構成は一例であり、本発明が斯かる構成に限定されない。また、図2において図1と同じ構成には同一の符号を付している。
このガス製造装置30は、たとえば図2に示すように、所定面積の載置面をもつベース部材32と、載置面上に立設された複数本の支柱34、さらに、支柱34の先端側に接続され、ベース部材32の載置面に平行またはそれに近い状態で配置された複数の梁部材36を備えている。これらの支柱34および梁部材36は、ベース部材32の載置面上とともに形成する筐体であり、本発明の支持体を構成する。
支柱34は、第1の収納部6および第2の収納部8が形成される筐体の高さ方向を決める支持部品の一例であり、所定の長さに形成されている。支柱34は、たとえば設置されるタンク40A、40B、40Cの長辺の長さH1や、タンク40A、40B、40Cの載置高さH2、さらに、タンク40A、40B、40Cの上方に形成する空間部48の高さH3の合計によって決まる高さに対して必要な本数を連結してもよく、またはこの合計によって決まる高さに合せて製造または加工した単一の部品でもよい。ガス製造装置30の筐体は、たとえばベース部材32の載置面の中央と右側または左側の端部に支柱34が立設される。同様に、図2で表した面の反対側の面にも、ベース部材32の載置面の中央と右側または左側の端部に支柱34が立設される。すなわち、ベース部材32には、たとえば載置面全体の半分の面積または設定された所定面積の四方を囲むように支柱34が立設される。
また筐体は、たとえば少なくとも2本の支柱34の先端部に連結されるとともに、その支柱34間の長さよりも長い梁部材36が設置される。梁部材36は、たとえばベース部材32の載置面の長さと同じまたはそれに近い長さで形成される。
これによりガス製造装置30には、たとえばベース部材32の両端中央側に立設した支柱34によって第1の収納部6と第2の収納部8が区分される。
<第1の収納部6の構成について>
図3は、ガス製造装置をタンク側から視て示した、側面図である。
第1の収納部6には、たとえば図3に示すように、筐体の長手方向に対し、3つのタンク40A、40B、40Cが並べて配置される。両端に配置されるタンク40A、40Cは、内部に吸着剤が充填されている吸着タンクの一例であり、ガス生成機能を備える。また中央に配置されるタンク40Bは、タンク40A、40Cで生成された製品ガスを貯留するバッファタンクの一例である。
タンク40A、40B、40Cは、たとえば底部側にタンク支持部材42を介してベース部材32の載置面上に載置されている。このタンク支持部材42は、タンク40A、40B、40Cを保持するとともに、タンク40A、40B、40Cとベース部材32との間に所定の空間部44を形成する手段の一例である。
この空間部44には、たとえばベース部材32に載置されるタンク40A、40Cの底部側にある管路接続部46が収納される。また、この空間部44には、図示しないガス管路が配置される。そして、ガス管が空間部44内で管路接続部46に挿入される。
タンク40A、40B、40Cの上部側には、筐体の天板38との間に所定幅の空間部48が形成される。この空間部48は、タンク40A、40B、40Cの上部側に形成される管路接続部50を配置させるための空間の一例である。
この空間部48は、たとえば梁部材36の先端部とタンク40A、40Cとを連結させるための複数の固定手段84、86、88によって形成されており、これらの固定手段84、86、88の積層数に応じて開口高さが決まる。
<第2の収納部8の構成について>
第2の収納部8には、図2に示すように、下段側に原料ガスを供給するガス供給ユニットとしてコンプレッサ60が収納され、上段側に複数の電磁弁やガス管路を含む電磁弁ユニット70が収納される。
コンプレッサ60は、ベース部材32の載置面に設置された台座62に固定される。この台座62は、たとえばベース部材32の載置面に対して振動吸収体64であるゴム、エラストマ、その他樹脂材料を介在して設置される。このように台座62は、振動吸収体64を介してベース部材32に載置されることで、コンプレッサ60の稼動により生じる振動がベース部材32に到達しないように構成される。また、ベース部材32と台座62との間は、振動吸収体64の厚さによる空間部66が形成される。
コンプレッサ60は、たとえば原料ガスとして大気中の空気を取込み、ガス供給路側に圧送する。このコンプレッサ60には、たとえば図示しない給気手段を通じて周囲の空気を抽出するほか、電磁弁ユニット70側に圧縮した空気を送るガス管路が接続される。
その他、第2の収納部8の上側には、たとえば電磁弁ユニット70の前方に、センサ類を含む他の機能部品80を配置可能な収納空間を備える。また、第2の収納部8には、たとえばコンプレッサ60の収納空間と電磁弁ユニット70の収納空間を仕切る仕切板81を備えてもよい。この仕切板81は、たとえば振動源であるコンプレッサ60の上部などに接触しない高さに配置すればよい。
電磁弁ユニット70は、複数のガス管路の一部を、近い位置でまとめて保持する。各ガス管路には、それぞれ電磁弁72、74、76等が接続される。
<ベース部材32に対するタンク支持部材42A、42Bの設置>
次に、ベース部材32に対する機能部品の設置処理について説明する。
ベース部材32は、たとえば図4に示すように、載置面上の長辺方向に沿って2本のタンク支持部材42A、42Bが設置される。タンク支持部材42A、42Bは、タンクの横幅に基づいて、配置間隔が設定される。タンク支持部材42A、42Bには、それぞれベース部材32の載置面上に接触しており、固定手段によって固定される固定面部の一例である底面部90や、この底面部90に平行またはそれに近い角度で対向側に配置されており、タンクの底部側に接触する載置面部92A、92B、92Cを備える。またタンク支持部材42A、42Bには、たとえば載置面部92A、92B、92Cの間に、所定幅の開口部94A、94Bが形成される。この開口部94A、94Bには、タンク40A、40Cの底部側にある管路接続部46(図3)と接続する図示しないガス管が通過する。そのほか、載置面部92A、92B、92C上には、タンク40A、40B、40Cの載置位置を特定させるための複数の貫通孔が形成される。
さらにベース部材32には、たとえば載置面の一部に、ガス製造装置30の筐体内部への給気または放熱に利用する複数の貫通孔100を備えてもよい。
<タンク40A、40B、40Cの設置>
タンク40A、40B、40Cは、たとえば図5に示すように、開口部を上下方向に向けた円筒状の本体部102と、底部側の開口部を覆う底蓋部104、および上部側の開口部を覆う上蓋部106を備える。さらに タンク40A、40B、40Cには、たとえば本体部102の周囲に配置されており、底蓋部104と上蓋部106を連通する複数の支持軸108と、この支持軸108に設置されており、底蓋部104と上蓋部106とを本体部102に向けて締付ける固定手段88を備える。この支持軸108は、たとえば底蓋部104と上蓋部106に貫通され、少なくとも底蓋部104と上蓋部106の配置位置に近い部分にネジが形成されたネジ軸で構成される。
第1の収納部6に対するタンク40A、40B、40Cの設置処理では、たとえば底蓋部104をタンク支持部材42A、42Bの載置面部92A、92B、92Cの設定位置に合せて配置させ、載置面部92A、92B、92Cの裏側から支持軸108に対して固定手段88を締結した後に、上蓋部106が設置された本体部102を底蓋部104に設置してもよい。また、タンク支持部材42A、42Bの載置面部92A、92B、92C上で、底蓋部104、本体部102、上蓋部106を組立て、支持軸108を連通させて組立ててもよい。
<コンプレッサ60の設置>
ベース部材32の載置面には、第2の収納部8内の所定位置に、複数の振動吸収体64を介して台座62を設置する。振動吸収体64は、たとえば対向するベース部材32と台座62に対して直交方向、すなわち鉛直方向に中心軸をもつ円柱形状に形成されており、その中心軸の周りに所定の径の開口部が形成されている。ガス製造装置30では、たとえば振動吸収体64の中心の開口部を介してベース部材32と台座62に支持軸120を貫通させている。そして、この支持軸120は、たとえば台座62の上面側とベース部材32の背面側においてボルトなどの固定手段122で締結される。コンプレッサ60は、たとえば4角が支持軸120と固定手段122によってベース部材32および台座62に固定される。
なお、支持軸120に対する固定手段122の締付け力は、たとえばコンプレッサ60の稼動により生じる振動を振動吸収体64で吸収可能となるように、設定されればよい。
ガス製造装置30の組立て処理では、たとえばベース部材32に対して、タンク40A、40B、40Cおよびコンプレッサ60を固定設置した後に、支柱34および梁部材36を含む支持体の組立てを行う。
<電磁弁ユニット70の設置>
ガス製造装置30の組立て処理では、支持体の組立ての後、複数のガス管の配管処理を行うとともに、電磁弁ユニット70の組立て処理もしくは第2の収納部8への設置処理を行う。
この電磁弁ユニット70には、たとえば図7に示すように、複数の流路に接続されるマニホールド130を備える。このマニホールド130は、本発明の保持手段の一例であり、少なくともガス供給路132、ガス流路134、136が接続される。マニホールド130は、たとえば図7に示すように、直方体またはそれに近い形状の外形筐体に対し、その内部に3本の通流路141、142、143が形成される。またマニホールド130には、これらの通流路141、142、143に対して直交方向から合流する合流路144、145、146が形成されている。また通流路141、142、143には、たとえばマニホールド130の入側と出側である両端の開口部にそれぞれネジまたはパッキン、その他管路を接続させ、固定保持するための接続部148A、148Bが形成される。これにより通流路141、142、143のいずれかに対し、接続部148A、148Bに管路を接続することで、マニホールド130を介してガスを流すガス流路が形成される。
なお、マニホールド130は、3つの通流路141、142、143を備える場合を示したが、これに限られない。マニホールド130は、たとえば2つ、または3つ以上の通流路を備えてもよい。または第2の収納部8内に複数のマニホールドを並べて収納させてもよい。
さらに、マニホールド130の通流路141、142、143に対して、合流路144、145、146にガス管を接続することで、ガス流路に対する別のガスの合流やガスの流れ方向の変更や切替え、ガスの分流などが可能となる。
マニホールド130に形成されたガス供給路132は、たとえば合流路145に対してガス供給部であるコンプレッサ60と接続する原料ガス供給管150が接続されている。またガス供給路132には、たとえばマニホールド130の通流路142に対し、タンク40C側にガスを流すガス供給路151A、152Aと、タンク40A側にガスを流すガス供給路151B、152Bが接続される。このガス供給路151Aには、マニホールド130側からタンク40Cへのガスの流れを遮断または開放する電磁弁74Aが接続されガス供給路151Bには、マニホールド130側からタンク40Aへのガスの流れを遮断または開放する電磁弁74Bが接続されている。この電磁弁74A、74Bは、たとえばタンク側に供給する原料ガスのガス量やガス流量を調整するガス供給電磁弁の一例であり、制御基板192に形成される制御部による指示にしたがって開閉制御が行われる。
これによりコンプレッサ60側から供給される原料ガスは、電磁弁74A、74Bのいずれか開状態となったガス供給路151A、151Bのいずれかに流される。
ガス流路134は、たとえばタンク40Cに接続されるガス管153Aとタンク40Aに接続されるガス管153Bがマニホールド130に接続される。このガス管153Aには電磁弁76Aが接続され、ガス管153Bには電磁弁76Bが接続される。また合流路144は、たとえば閉栓されている。このガス流路134は、タンク40Aとタンク40Cとの間でガスを流す手段の一例であり、たとえばPSA式のガス製造処理において、タンク内に貯まった不要ガスの排気処理や、タンク内部の均圧工程などにおいて開閉処理が行われる。
またガス流路136は、タンクまたは図示しない機能部またはガスの流量や製品ガスや原料ガスの圧力や成分を検出するセンサなどにガスを流す管路として利用すればよい。ガス流路136は、たとえば通流路143の一方にガス管154Aと電磁弁72Aが接続され、他方にガス管154Bと電磁弁74Bが接続される。
第2の収納部8に対する電磁弁ユニット70の設置処理では、たとえばマニホールド130を筐体の支持体の一部、またはタンク40Bなどに固定した後、それぞれの通流路141、142、143に対して、設定されたガス管の接続処理を行えばよい。また、電磁弁ユニット70は、たとえば予めマニホールド130に対してガス管を接続した後に、第2の収納部8内に設置してもよい。
<タンクの上部側の状態および電磁弁ユニットの接続構造について>
図8は、ガス製造装置の上部側の構成例を示している。
ガス製造装置30の前面側の上部には、梁部材36がタンク40Aの上蓋部106上に固定手段84によって固定される。また、ガス製造装置30の背面側の上部には、梁部材36がタンク40Cの上蓋部106上に固定手段84によって固定される。さらに、タンク40Bの上部には、タンク40Aおよびタンク40Cの上蓋部106と連結させる連結バー162が固定手段84によって固定される。これによりタンク40A、40B、40Cは、連結バー162によって一体化される。この連結バー162は、たとえばガス製造装置30の側面側に設置される。これにより、ガス製造装置30は、ベース部材32上に対し、複数本の支柱34(図2)と梁部材36(図2)、タンク40A、40Cとともに、タンク40A、40Cに対して連結バー162を介して連結されたタンク40Bによって筐体外形となる支持体が形成される。
そのほか、タンク40Bの上蓋部106には、たとえば第2の収納部8側に隣接する位置に固定手段により支持部材164が接続される。この支持部材164は、たとえば一面がタンク40Bの上蓋部106の上面に対して平行またはそれに近い角度で固定され、他面がタンク40Bの側面に沿って平行またはそれに近い状態で形成されている。つまり、この支持部材164はタンク40Bの上面と側面に沿った「L」字形状に形成されている。また支持部材164の他面側は、タンク40Bの側面に沿って下方側に延伸している。この支持部材164には、マニホールド130が図示しない固定手段によって固定される。
<筐体の上部の構成について>
ガス製造装置30の筐体には、たとえば図9に示すように、天井側に天板38が設置される。この天板38は、たとえば単一または複数の部品で構成されており、筐体の天井部分の一部または全部を覆う。天板38は、たとえば梁部材36に対し、固定手段によって固定されればよい。この天板38は、ガス製造装置30の天井部分を遮蔽する外装部材として機能するほか、後述する制御部品を載置するための載置板として機能する。
<第2の実施の形態の効果>
斯かる構成によれば、次のような効果が得られる。
(1) ベース部材32上に複数本を並べたタンクに隣接して、コンプレッサ60と複数の電磁弁や管路をユニット化した電磁弁ユニット70とを上下方向に並べて収納する筐体構造とすることで、ガス製造装置の少なくとも平面方向に対するコンパクト化が実現できる。
(2) 稼動時に振動を生じるコンプレッサを、振動吸収手段を介してベース部材に固定させることで、共通の筐体構造内に振動を伝達させず、他の機能部品に対する振動の影響が低減できる。
(3) ガス製造装置30に設置される複数の電磁弁やガス管をガスケットに接続させてまとめることで、ガス製造装置の組立てや部品交換などのメンテナンスにおける作業性が向上する。
〔実施例1〕
図10、図11は、実施例1に係るガス製造装置の外観構成例を示している。図10、図11において、図1、図2と同様の構成には同一の符号を付している。
このガス製造装置170は、たとえば図10に示すように、第1の収納部6および第2の収納部8が形成される筐体に対し、筐体の前面側に前面パネル172が設置されている。この前面パネル172は、たとえば金属またはプラスチックなどの板状部材であって、筐体の前面側に設置されている。この前面パネル172には、平板面上に表示パネル176や操作ボタン178などを含む制御パネル174が設置される。
そのほか、ガス製造装置170には、たとえば天板38よりも上部側に制御装置190が載置され、その制御装置190よりも上部側に蓋部材を設置してもよい。
またガス製造装置170の両側面や上面および底面に、たとえば図11のAに示すように、平板状の周面パネル180が設置される。また、ガス製造装置170の背面部分には、たとえば図11のBに示すように、背面パネル183が設置される。
そのほか、ガス製造装置170の背面パネル183には、コンプレッサ60など、動作によって発熱を伴う機能部に対し、筐体内部に冷却空気を流すためのエアインテーク184を備えるほか、製品ガスや排気ガスを放出させるガス放出部182を備える。このガス放出部182は、たとえば吸着タンクであるタンク40A、40Cの下流側に接続されたガス供給管や、バッファタンクであるタンク40Bのガス供給側の管路などに接続される。
<ガス製造装置170内の構成例について>
ガス製造装置170には、たとえば図12に示すように、天井側の周面パネル180の内側であって、筐体の天板38の上に制御装置190が設置されている。この制御装置190は、たとえばガス製造装置170の電源制御や動作制御、その他機能部に対する動作制御機能を備えた制御基板192と、各機能部品と電気的に接続させる端子台193、194、電源装置195、酸素濃度計196、電流センサ197等を備える。
また、ガス製造装置170の筐体内部には、たとえば図13に示すように、複数のタンク40A、40B、40Cが並べて配置される第1の収納部6と、この第1の収納部6に隣接して形成されており、上段側にマニホールド130に複数のガス管路や電磁弁が接続された電磁弁ユニット70や複数のセンサ類200および制御パネル174が収納され、下段側にコンプレッサ60が収納される第2の収納部8を備える。制御パネル174は、たとえば制御装置190の端子台193、194のいずれかに接続されており、ガス製造装置170の電源のON/OFFの操作入力とともに、ガス製造処理の動作状態の表示処理などを行う。そのほか制御パネル174には、たとえば生成される酸素や窒素などの製品ガスの供給(排出)流量や、原料ガスの取込み流量の表示のほか、各機能部に対する設定制御画面を表示してもよい。
センサ類200には、たとえばマニホールド130に形成されるガス供給路132に分岐して接続する流量計や、マニホールド130に形成されるガス流路134、136上に接続する流量計などが含まれる。これらの流量計は、流量計測手段の一例であり、たとえばコンプレッサ60とタンク40A、40Bとの間に介在して原料ガスの供給量を計測するほか、タンク40Bの下流側に介在して製品ガスのガス負荷側への供給量を計測してもよい。そのほか、流量計は、PSA式のガス製造処理において、タンク40A、40C間でガスを流す均圧処理や排気ガスの排出状態を監視する手段として用いられる。
<ガス製造装置170の管路構造について>
図14は、ガス製造処理およびガス製造装置の回路構成例を示している。図14に示す回路構成は一例である。
ガス製造装置170には、たとえば図14に示すように、コンプレッサ60などで構成されるガス供給ユニット14からガス供給路132に流された原料ガスが、ガス供給路152Aまたはガス供給路152Bを通じて吸着部であるタンク40Aまたはタンク40Cに供給される。ガス供給路152A、152Bには、開閉によりそれぞれタンク40C、40Aに対する原料ガスの流入または遮断を切り換える電磁弁74A(SV1)、電磁弁74B(SV2)が設置されている。これらの電磁弁74A、74Bおよびガス供給路152A、152Bは、たとえばマニホールド130の通流路142(図7)を介して形成されるガス供給路を通じてタンク40A、40Cに接続される。
第1の収納部6内に並べて配置されたタンク40A、40Cは、供給された原料ガスを所定の圧力状態にさせながら特定のガス成分の吸着処理を行う。
タンク40Aには、たとえばガスの流れ方向に対して下流側となる、上蓋部106にガス流路134およびガス流路204が接続されている。同様に、タンク40Cには、上蓋部106にガス流路134およびガス流路206が接続される。ガス流路134は、たとえばタンク40Aとタンク40Cが接続されており、タンク40Aまたはタンク40C内部の均圧処理やガスの排気処理においてタンク間でガスを通流させる。このガス流路134には、タンク40C側に電磁弁SV5A、タンクA側に電磁弁SV5Bが設置されており、ガス生成の工程に応じて、電磁弁SV5A、SV5Bの一方または両方を、同時に、または所定のタイミングで開閉させる。このガス流路204、206は、タンク40A、40Cで生成された製品ガスをガス流路208を通じてタンク40B側に流す。このガス流路134、204、206および電磁弁SV5A、SV5B4は、たとえばマニホールド130に接続されてよい。
そのほか、ガス製造装置170には、タンク40A、40Cの出側同士を連通させる管路212を備える。この管路212の一部には、たとえばオリフィス214を備えてもよい。
さらに、タンク40A、40Cには、たとえばガスの流れ方向に対して上流側であるタンクの底部に、特定の成分ガスが吸着された排気ガスを流す排気管路215、216が接続されており、これらの排気管路215、216を合流させた共通の排気管路217を通じて装置外部に排気ガスを排出する。排気管路215には、電磁弁SV3が設置され、排気管路216には、電磁弁SV4が設置されている。また、排気管路215、216、217と電磁弁SV3、SV4を含む排気経路は、マニホールド130に対して接続されて構成されればよい。
そのほか、ガス製造装置170には、製品ガスが貯められるタンク40Bから下流側の管路上に電磁弁SV6やガス流量計測手段である流量計M、酸素濃度計などを備える。
ガス製造装置170では、既述のように、複数のタンク40A、40B、40Cが第1の収納部6内に並べて配置されるとともに、ガス流路および電磁弁の一部または全部や、各部ガス流路内の流量や圧力などを計測する流量計M、酸素濃度計などのセンサが第2の収納部8内に収納される。これらのガス流路や電磁弁、センサの一部または全部がマニホールド130の通流路141、142、143に連通して形成されればよい。
ガス製造装置170は、このような構成において、タンク40A、40Cの一方に原料ガスを流して吸着処理を行うとともに、他方において、残留ガスの排気や吸着剤の再生処理などを行う。このような吸着処理、再生処理は、たとえば制御部218の指示により複数の電磁S弁V1~SV6の開閉状態の制御によって切替えられる。電磁弁SV1~SV6の切替え制御の具体的なタイミングについては、説明を省略する。
<制御部の構成について>
図15は、ガス製造装置の制御部の構成例を示している。
制御部218は、たとえばガス製造装置170の筐体内部に収納される制御基板192内のコンピュータで構成される。また制御部218は、ガス製造装置170に接続されたPC(Personal Computer)などを利用してもよい。制御部218は、たとえばプロセッサ(Processor)219、メモリ220、タイマ221、I/O(Input/Output)22
2などで構成される。
プロセッサ219は、ガス製造装置170の基本動作を制御するOS(Operating System)の実行や吸着・再生工程や均圧工程におけるコンプレッサ60や電磁弁SV1~SV6、およびセンサS1~S4に対する検出処理などの動作を制御するプログラムの演算手段の一例である。メモリ220は、記憶手段の一例であり、OSや各種プログラムを格納するROM(Read Only Memory)などの記憶領域や、プロセッサ219によるプログラムの演算処理を実行させるためのRAM(Random Access Memory)などの処理領域が含まれる。タイマ221は、吸着・再生工程、均圧工程などの処理時間を計時する手段の一例であり、ハードウェアとしてのタイマのほか、プログラムの実行により計時するソフトウェアタイマであってもよい。I/O222は、制御部218の外部インターフェースの一例であり、信号ケーブル用のコネクタや無線通信を利用する場合の送受信コネクタを備えてもよく、制御対象である電磁弁SV1~SV6や制御パネル174、センサ類200やその他の機能部と接続される。
<実施例1の効果>
斯かる構成によれば、上記第1の実施の形態および第2の実施の形態と同様の効果が得られる。
〔実施例2〕
図16は、実施例2に斯かるガス製造装置の構成例を示している。この図16に示す構成は一例であり、本発明が斯かる構成に限定されない。
このガス製造装置230は、たとえば図16に示すように、製品ガスの製造要求量に応じて、タンクを大型化する場合の構成例を示している。
ガス製造装置230は、たとえば筐体4の内部に平面方向に区分された第1の収納部6と第2の収納部8が形成されている。第1の収納部6には、たとえば長辺の長さH4(>H1)としたタンク232A、232B、232Cが収納されている。また第2の収納部8は、ガス製造装置230の鉛直方向に沿って、3段に区分けされており、その下段と中段にコンプレッサ60A、60Bが設置されている。また、第2の収納部8の上段には、複数のガス管路と電磁弁がマニホールド130に接続される電磁弁ユニット70が収納される。すなわち、このガス製造装置230では、複数のコンプレッサ60A、60Bを備えることで、原料ガスの供給量を増加させるとともに、タンクの長辺を長くして内部容積を増加させている。第2の収納部8は、たとえば内部を複数段に区分けるための仕切板81A、81Bを備えてよい。中段に配置されるコンプレッサ60Bは、仕切板81Aの載置面に対し、振動吸収体64を介して接続される。
また筐体4は、たとえばタンクの長辺の長さH4に応じて、複数の支柱34A、34B、34Cを連結している。これらの支柱34A、34B、34Cは、同じ長さで構成し、その接続した本数によってタンク232A、232B、232Bに応じた高さの支持体を形成してもよく、またはタンクが収納可能な筐体であれば、異なる長さの支柱を組み合せてもよい。
ガス供給ユニットは、たとえば複数のコンプレッサ60A、60Bから原料ガスを流すガス管路がそれぞれ電磁弁ユニット70側に配置されてもよく、または共通のガス供給管を備え、このガス供給管に対して各コンプレッサ60A、60Bのガス管を合流させてもよい。そして、ガス製造装置230は、たとえば要求されるガス製造量に応じて、コンプレッサ60A、60Bを同時に稼動させてもよく、またはいずれか一方のみを稼動させてもよい。この要求されるガス製造量は、たとえば必要ガス量または必要ガス流量の一例である。ガス製造装置230は、ガス負荷側からの要求ガス量またはタンクのガス容量のいずれかまたは両方に基づいて、原料ガスの供給量または供給能力を調整すればよい。
さらに、ガス製造装置230は、ガスの製造処理の経過時間に応じて、2つのコンプレッサ60A、60Bを交互に動作させてもよい。
<実施例2の効果>
斯かる構成によれば、上記実施の形態と同様の効果とともに、以下の効果が得られる。
(1) 製品ガスの供給要求量の増加に対し、少なくとも平面方向に対する面積を増加させずに、ガス生産量の増加を実現できる。
(2) コンプレッサの数を増やすとともにタンクの高さを変更することで、製品ガスの生産量を増加させることができ、ガス製造装置の組立て工程やメンテナンス工程の変更がなく、作業の簡素化が図れる。
(3) 鉛直方向に沿ってタンクの長辺を配置し、他の構成部品をタンクに隣接して配置して、ガス製造装置の設置面積を小型化しつつ、タンクの長さにより製品ガスの生成量を確保することができる。
〔他の実施の形態〕
(1) 上記実施の形態では、ベース部材32の載置面上にタンク支持部材42を介在させることで、タンク40A、40B、40Cとベース部材32との間に、管路接続部46を配置させるための空間部44を形成する場合を示したがこれに限らない。
ベース部材32には、たとえば載置面上に管路接続部46を貫通させ、内部に収納可能な孔部が形成されてもよい。これにより、タンク40A、40B、40Cの一端はベース部材32の載置面に直接または他の部品を介して設置される。また、このとき管路接続部46は、ベース部材32の内部またはベース部材32の背面側において、図示しないガス管路と接続される。また、支持軸108の一端がベース部材32の内部またはベース部材32を貫通した位置で固定手段88によって締付けられればよい。
斯かる構成によれば、ベース部材32に対するタンク40A、40B、40Cの載置高さが抑えられ、高さ方向の装置の小型化が図れる。また、タンク40A、40B、40Cが低い位置に設置されることで、ガス製造装置30が低重心化し、装置の設置安定性が向上する。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明した。本発明は、上記記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、または発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明のガス製造装置は、筐体内部にガス生成部を収納する第1の収納部と、電磁弁ユニットとガス供給ユニットを上下方向に並べて収納する第2の収納部をこの第1の収納部に対して隣接させた筐体構造をとることで、製品ガスの生成機能を維持しつつ、平面方向への装置の小型化が図れ、有用である。
2、30、170、230 ガス製造装置
4 筐体
6 第1の収納部
8 第2の収納部
10、40A、40B、40C、232A、232B、232C タンク
タンク
12 ガス生成部
14 ガス供給ユニット
16、70 電磁弁ユニット
18 保持部材
20 ガス供給電磁弁
22、132、151A、151B、152A、152B ガス供給路
24、72、74、76 電磁弁
26、 134、136、204、206、208 ガス流路
32 ベース部材
34、34A、34B、34C 支柱
36 梁部材
38 天板
42 タンク支持部材
44、48、66 空間部
46、50 管路接続部
60 コンプレッサ
62、62A、62B 台座
64 振動吸収体
80 機能部品
81 仕切板
84、86、88、122 固定手段
90 底面部
92A、92B、92C 載置面部
94A、94B 開口部
100 貫通孔
102 本体部
104 底蓋部
106 上蓋部
108、120 支持軸
130 マニホールド
141、142、143 通流路
144、145、146 合流路
148A、148B 接続部
150 原料ガス供給管
153A、153B、154A、154B ガス管
162 連結バー
164 支持部材
170 ガス製造装置
172 前面パネル
174 制御パネル
176 表示パネル
178 操作ボタン
180 周面パネル
182 ガス放出部
183 背面パネル
184 エアインテーク
190 制御装置
192 制御基板
193、194 端子台
195 電源装置
196 酸素濃度計
197 電流センサ
200 センサ類
210、212 管路
214 オリフィス
216 排気管路
218 制御部
219 プロセッサ
220 メモリ
221 タイマ
222 I/O(Input/Output)
230 ガス製造装置

Claims (6)

  1. ベース部材と、該ベース部材上に立設された複数の支柱および該支柱に連結された梁部材で形成される支持体とを備えた筐体と、
    前記ベース部材の第1の収納部に収納され、内部に取り込んだ原料ガスから特定ガスを分離させる吸着剤が充填された複数のタンクを含むガス生成部と、
    前記第1の収納部に隣接して前記ベース部材に形成された第2の収納部に配置された、前記原料ガスを前記ガス生成部に供給するガス供給ユニットと、
    前記第2の収納部に前記ガス供給ユニットと上下方向に並べて収納され、前記ガス生成部への前記原料ガスの供給を調整するガス供給電磁弁を含む電磁弁ユニットと、
    前記ベース部材に設置され、該ベース部材から所定の高さに離間して形成された前記タンクを載置させる載置面部を有するタンク支持部材と、
    を備え、それぞれの前記タンクは底面側を覆う底蓋部と上面側を覆う上蓋部と前記タンクの周囲に配置された複数の支持軸とを有し、前記支持軸は前記上蓋部および前記底蓋部を連通し、前記載置面部に固定手段で固定されることで、前記梁部材に連結されるとともに前記タンク支持部材を介して前記ベース部材に連結されることを特徴とするガス製造装置。
  2. 前記筐体は、前記梁部材に対して設置されることで天井部分を覆う天板を有し、
    前記上蓋部と前記天板との間に形成される空間部に、前記タンクから前記特定ガスを取り出して流すガス流路を接続する管路接続部が配置されることを特徴とする請求項1に記載のガス製造装置。
  3. 前記タンク支持部材は、固定面部が固定手段によって前記ベース部材に形成された載置面上に固定されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガス製造装置。
  4. 前記タンクは、内部に収容するガス容量によって長辺の長さが設定され、
    前記筐体は、前記第1の収納部に収納される前記タンクのガス容量に対応した長さの前記支柱が設置されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のガス製造装置。
  5. 前記ガス供給ユニットは、前記原料ガスを前記ガス生成部側に圧送するコンプレッサを備えており、前記原料ガスの必要ガス量または必要ガス流量に応じて、前記第2の収納部内に複数の前記コンプレッサを上下方向に並べて設置することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のガス製造装置。
  6. さらに、前記ガス供給ユニットから供給されるガス供給量、前記ガス生成部で生成された特定ガスをガス負荷側に流すガス流量のいずれか一方または両方を計測する流量計測手段を備え、
    該流量計測手段は、前記電磁弁ユニットに接続されることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のガス製造装置。
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