JP2017226397A - 空調制御システム及び情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 乗車イベントの際の乗員による持ち込み水分量に応じて、空調装置の換気能力を高くすることを可能とすること。【解決手段】空調制御システムは、空調装置と、車両の位置における気象情報を取得する気象情報取得部と、乗車イベント検出部と、乗車イベント検出部により乗車イベントが検出された場合に、気象情報に基づいて、乗車イベントの際の車両内への乗員による持ち込み水分量であって、車両の外部環境に起因した持ち込み水分量が、所定レベルを超えるか否かを判定する判定部であって、制御情報が第1状態であるときに持ち込み水分量が所定レベルを超えると判定した場合に、制御情報を第2状態に変更する判定部と、空調装置を制御する制御部とを含み、制御部は、制御情報が第2状態である場合、制御情報が第1状態である場合に比べて、空調装置の換気能力を高くする。【選択図】図1

Description

本開示は、空調制御システム及び情報処理装置に関する。
リアルタイムに、車両走行中における車室内の絶対湿度の増加量及び絶対湿度の減少量の双方を別々に算出して、これらに基づいて車室内の現在の絶対湿度を算出し、算出した現在の絶対湿度に基づいて、空調装置を制御する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015-54688号公報
しかしながら、上記のような従来技術では、車両への乗員の乗車イベントが発生したときに、乗車イベントの際の車両内への乗員による持ち込み水分量であって車両の外部環境に起因した持ち込み水分量(以下、単に「持ち込み水分量」とも称する)に応じて、空調装置の換気能力を高くすることが難しい。乗車位置における気象によっては、持ち込み水分量が有意に大きくなる場合がある。例えば、乗車位置における気象が雨や雪である場合、車両に乗り込む前に乗員又はその所持物(例えば傘など)等が濡れている可能性が高く、それ故に、持ち込み水分量が、乗車位置における気象が例えば晴れである場合よりも大きい可能性が高い。
そこで、本発明の目的は、乗車イベントの際の乗員による持ち込み水分量に応じて、空調装置の換気能力を高くすることを可能とすることである。
本発明の一態様によれば、車両に設けられる空調制御システムであって、
空調装置と、
前記空調装置の制御に関する制御情報を記憶する記憶部と、
前記車両の位置における気象情報を取得する気象情報取得部と、
前記車両への乗員の乗車イベントを検出する乗車イベント検出部と、
前記乗車イベント検出部により前記乗車イベントが検出された場合に、前記気象情報に基づいて、前記乗車イベントの際の前記車両内への前記乗員による持ち込み水分量であって、前記車両の外部環境に起因した持ち込み水分量が、所定レベルを超えるか否かを判定し、判定結果に基づいて前記制御情報を変更する判定部と、
前記空調装置を制御する制御部とを含み、
前記判定部は、前記制御情報が第1状態であるときに前記持ち込み水分量が前記所定レベルを超えると判定した場合、前記制御情報を第2状態に変更し、
前記制御部は、前記制御情報が前記第2状態である場合、前記制御情報が前記第1状態である場合に比べて、前記空調装置の換気能力を高くする、空調制御システム、又は
車両に搭載される車載装置と、前記車両とは遠隔に配置され、前記車載装置との間の双方向の通信が可能な情報処理装置と、を含む空調制御システムであって、
前記車載装置は、空調装置と、通信部と、前記空調装置を制御する制御部とを含み、
前記情報処理装置は、
前記空調装置の制御に関する制御情報を記憶する記憶部と、
前記車両の位置における気象情報を取得する気象情報取得部と、
前記車両への乗員の乗車イベントを検出する乗車イベント検出部と、
前記乗車イベント検出部により前記乗車イベントが検出された場合に、前記気象情報に基づいて、前記乗車イベントの際の前記車両内への前記乗員による持ち込み水分量であって、前記車両の外部環境に起因した持ち込み水分量が、所定レベルを超えるか否かを判定し、判定結果に基づいて前記制御情報を変更する判定部と、
通信装置とを含み、
前記情報処理装置の前記判定部は、前記制御情報が第1状態であるときに前記持ち込み水分量が前記所定レベルを超えると判定した場合、前記制御情報を第2状態に変更し、
前記情報処理装置の前記通信装置は、前記制御情報が前記第1状態である場合に、第1所定信号を前記車両に送信し、前記制御情報が前記第2状態である場合に、第2所定信号を前記車両に送信し、
前記車載装置の前記制御部は、前記通信部が前記第2所定信号を受信する場合、前記通信部が前記第1所定信号を受信する場合に比べて、前記空調装置の換気能力を高くする、空調制御システムが提供される。
このような空調制御システムによれば、車両への乗員の乗車イベントが発生したときに、気象情報に基づいて持ち込み水分量が所定レベルを超えるか否かが判定される。そして、空調装置の制御に関する制御情報が第1状態であるときに持ち込み水分量が所定レベルを超えると判定された場合、制御情報が第2状態に変更されるので、制御情報が第1状態にある場合よりも、空調装置の換気能力が高められる。これにより、持ち込み水分量に応じて空調装置の換気能力を高くすることができる。
本発明の他の第1態様によれば、前記判定部は、更に、前記制御情報を前記第2状態に変更した後、前記気象情報が示す気象であって前記車両の現在位置における気象が雨又は雪でない時間の積算値を更新し、更新した前記積算値に基づいて、前記制御情報を前記第1状態に戻す。ここで、雨又は雪が降っていない間は、換気による車両外への水分の放出が促進されるので、上記の積算値は、持ち込み水分が換気により外部に放出されたタイミングを推定するために利用できる。この点、本発明の他の第1態様によれば、かかる積算値に基づいて制御情報を第1状態に戻すことで、換気損失の低減を図ることが可能となる。
本発明の他の第2態様によれば、前記判定部は、更に、前記制御情報を前記第2状態に変更した後、前記車両外の温度情報及び湿度情報、並びに前記車両内の温度情報に基づいて、換気により前記車両外に放出された水分量の積算値を更新し、更新した前記積算値に基づいて、前記制御情報を前記第1状態に戻す。ここで、換気により車両外に放出される水分量は、車両内外の温度や湿度に依存する。この点、本発明の他の第2態様によれば、換気により車両外に放出された水分量の積算値を車両外の温度情報等に基づいて更新し、更新した積算値に基づいて、制御情報を第1状態に戻すことで、換気損失の低減を図ることが可能となる。
本発明の他の第3態様によれば、前記判定部は、更に、前記乗員の数に基づいて、前記制御情報が前記第2状態である継続時間を変化させる。ここで、乗員の数が多いほど持ち込み水分量が大きい可能性が高い。この点、本発明の他の第3態様によれば、乗員の数に基づいて、制御情報が第2状態である継続時間を変化させることで、該継続時間の適正化を図ることが可能となる。
実施例1による空調制御システムの基本構成を示す図である。 空調装置の一例を示す図である。 空調装置の一例を示す図である。 制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 制御装置により実行される処理の一例を示す概略フローチャートである。 制御装置により実行される処理の他の一例を示す概略フローチャートである。 図6に示す処理の説明図である。 制御装置により実行される処理の他の一例を示す概略フローチャートである。 指標値算出用のマップの説明図である。 指標値算出用のマップの説明図である。 実施例2による空調制御システムの基本構成を示す図である。 走行履歴データベース内のデータの説明図である。 走行履歴データベース内のデータの説明図である。 制御装置により実行される処理の一例を示す概略フローチャートである。 サーバにより実行される処理の一例を示す概略フローチャートである。 サーバにより実行される処理の他の一例を示す概略フローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。
[実施例1]
図1は、実施例1による空調制御システム1の基本構成を示す図である。
空調制御システム1は、車両に搭載される。以下、空調制御システム1が搭載される車両を「自車」とも称する。空調制御システム1は、空調装置10と、制御装置40とを含む。
空調装置10は、可変の換気能力を有する。換気能力は、外内気ドア(例えば図3に示す外内気ドア119)の開度を変化させることで変化させることができる。また、換気能力は、外気導入率が0%よりも大きいときに、ブロアモータ(例えば図3に示すブロアモータ122)の回転数を変化させることで変化させることができる。
図2及び図3は、空調装置10の一例を示す図である。図2及び図3に示す例では、空調装置10は、冷媒を圧縮するコンプレッサ112を備えている。コンプレッサ112により圧縮された冷媒は、コンデンサ114やエバポレータ116を含む冷媒通路118を循環する。コンデンサ114は、気化冷媒を冷却して、エバポレータ116に供給するための液冷媒に変化させる機能をする。コンデンサ114の前側には、コンデンサ114を冷却するための吸い込み式電動ファン115が配設されている。エバポレータ116は、車室内に設けられる。エバポレータ116の前側には、図2及び図3に示すように、その回転速度が調整可能なブロアモータ(ブロアファン)122が配設されている。ブロアモータ122は、外内気ドア119を介して車外又は車室内と連通している。ブロアモータ122は、車外又は車室内の空気(即ち、外気又は内気若しくはそれらの混合空気)をエバポレータ116を介して車室内に送り込む機能を有する。車室内に送り込まれる空気の流量(即ち、ブロア風量)は、ブロアモータ122の回転速度を制御することにより調整される。ブロアモータ122が回転すると、外内気ドア119を介して流入した空気(即ち、外気又は内気若しくはそれらの混合空気)がエバポレータ116を通過する。エバポレータ116は、コンプレッサ112により圧縮された冷媒を気化することで、エバポレータ116を通過する空気を冷却する。エバポレータ116の後流側には、ヒーターコア120が配設されている。ヒーターコア120には、その開度が調整可能な(例えば、サーボモータにより駆動される)エアミックスドア124が設定されている。ヒーターコア120は、エアミックスドア124と協働して、エバポレータ116により冷却された空気(冷気)に暖気を混合する機能(リヒート機能)を果たす。車室内に送り込まれる空気の温度は、エアミックスドア124の開度(即ち、冷気と暖気の混合比)を制御することにより調整される。ヒーターコア120の後流側には、車室内の所定の箇所に設けられた各吹き出し口まで混合空気を導く各ダクトが配設されている。また、ヒーターコア120の後流側には、選択的に所定の吹き出し口に混合空気を導くためのモードドア128が設定されている。
制御装置40は、コンピュータにより形成される。例えば、制御装置40は、エアコンECU(Electronic Control Unit)である。図4は、制御装置40のハードウェア構成の一例を示す図である。図4には、制御装置40のハードウェア構成に関連付けて、車載電子機器群8に含まれる要素の例及び空調装置10が模式的に図示されている。
制御装置40は、バス19で接続されたCPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、ROM(Read Only Memory)13、補助記憶装置14(例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)のような不揮発メモリ)、及び通信インターフェース17、並びに、通信インターフェース17に接続された有線送受信部25を含む。
有線送受信部25は、CAN(controller area network)やLIN(Local Interconnect Network)などの車両ネットワークを利用して通信可能な送受信部を含む。尚、制御装置40は、有線送受信部25に加えて、通信インターフェース17に接続される無線送受信部(図示せず)を備えてもよい。この場合、無線送受信部は、近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)部、ブルーツース(Bluetooth、登録商標)通信部、Wi−Fi(Wireless-Fidelity)送受信部、赤外線送受信部などを含んでもよい。
車載電子機器群8は、GPS(Global Positioning System)受信機81と、通信モジュール82と、ディスプレイ83と、操作スイッチ群84と、エアコン関連センサ86とを含む。
GPS受信機81は、GPS衛星からの電波に基づいて、自車位置を測位する。通信モジュール82は、例えば、携帯電話における無線通信網を利用して無線通信可能な送受信部である。通信モジュール82は、自車内に固定される。但し、変形例では、通信モジュール82は、自車内に持ち込まれうる携帯端末(例えば、スマートフォン、タブレット等)により実現されてもよい。この場合、制御装置40は、無線送受信部(例えばブルーツース通信部)を介して通信モジュール82により外部と通信できる。
ディスプレイ83は、例えばタッチパネル式の液晶ディスプレイである。ディスプレイ83は、運転者が目視可能な位置に配置される。ディスプレイ83は、自車内に固定されるディスプレイであるが、自車内に持ち込まれうる携帯端末のディスプレイであってもよい。この場合、携帯端末と制御装置40との間の通信は、無線送受信部(例えばブルーツース通信部)を介して実現できる。
操作スイッチ群84は、ユーザが空調装置10に対して操作を行うためのコントロールパネル(図示せず)に設けられる。コントロールパネルは、例えばインストルメントパネルに配設される。操作スイッチ群84は、コンプレッサ112の作動をオン/オフさせるためのA/Cスイッチや、空調装置10の動作モード(オートモード又はマニュアルモード)を切り替えるためのスイッチ、吸込口モード(内気循環モード又は外気導入モード)を切り替えるスイッチ、ブロア風量を調整するためのスイッチ(ブロアダイヤル)、フットデフモードやデフモードのオン/オフを切り替えるためのデフロスタースイッチ、温度設定を行うためのスイッチ(温度設定ダイヤル)等を含む。尚、操作スイッチ群84の一部又は全部は、自車内に持ち込まれうる携帯端末に設定されてもよい。
エアコン関連センサ86は、車室内の温度を検出する内気温センサ、及び、車外の温度を検出する外気温センサを含む。その他、エアコン関連センサ86は、日射量を検出する日射センサ、及びエバポレータ116通過直後の冷気の温度を検出する温度センサ等を含んでもよい。
制御装置40は、図1に示すように、乗車イベント検出部41と、気象情報取得部42と、判定部44と、制御部46とを含む。乗車イベント検出部41、気象情報取得部42、判定部44、及び制御部46は、図4に示したCPU11がROM13に記憶された1つ以上のプログラムを実行することでそれぞれ実現できる。
乗車イベント検出部41は、自車への乗員の乗車イベントを検出する。例えば、乗車イベント検出部41は、自車の起動イベントの発生を、乗車イベントとして検出する。自車の起動イベントとは、起動スイッチ(例えばイグニッションスイッチ、電気自動車の場合は電源スイッチ)のオンイベントである。或いは、乗車イベント検出部41は、自車の作動中(即ち起動スイッチがオン状態である間)に、自車停車状態において、ドアが開閉され、一定時間経過後に、再びドアが開閉されたときに、乗車イベントを検出してもよい。或いは、乗車イベント検出部41は、ドアが開閉され、その後、自車の起動イベントが発生したときに、乗車イベントを検出してもよい。或いは、乗車イベント検出部41は、ドアロックが施錠状態から開錠され、その後、ドアが開閉され、その後、自車の起動イベントが発生したときに、乗車イベントを検出してもよい。尚、上記における「ドアの開閉」は、開動作及びその後の閉動作の組み合わせを意味し、ドアスイッチ(図示せず)により検出できる。
気象情報取得部42は、自車の現在位置における気象を表す気象情報を取得する。気象情報取得部42が取得する気象情報は、雨、晴れ、雪などの天気を表す情報を含み、その他、気温、降水量、湿度などの情報を適宜含む。気象情報取得部42は、例えば、乗車イベント検出部41により乗車イベントが検出されると、自車の現在位置における気象情報を取得する。気象情報取得部42は、通信モジュール82を介して自車の現在位置における気象情報を取得する。尚、以下では、乗車イベントが検出されたときの「自車の現在位置」を、「乗車位置」とも称する。
例えば気象情報が地域ごとに存在する場合は、乗車位置における気象情報は、乗車位置が属する地域に係る気象情報である。気象情報は、例えば気象データを提供するサーバ(図示せず)から取得できる。かかるサーバは、例えば、全国の多数のユーザから寄せられた生の情報や、全国各地に設けられた観測器からの観測データ、レーダによる雲の動きなどから予測に基づいて、リアルタイム性の高い気象情報を導出・提供するサーバである。尚、乗車位置は、起動スイッチがオンされたときの自車位置(GPS受信機81からの自車位置)に基づいて判断できる。
判定部44は、気象情報取得部42が取得した気象情報に基づいて、乗車イベントの際の自車内への乗員による持ち込み水分量であって、自車の外部環境に起因した持ち込み水分量(以下、単に「持ち込み水分量」とも称する)が所定レベルを超えるか否かを判定する。持ち込み水分量とは、乗車イベントの際に乗員により自車内に持ち込まれる水分であって、自車の外部環境に起因した持ち込み水分(以下、単に「持ち込み水分」とも称する)の量である。自車の外部環境に起因した持ち込み水分は、例えば雨天時に傘や鞄などに付着した水分のような、外部環境に起因して乗員の人体又は乗員の所持物等に付着した水分である。従って、ここで定義する持ち込み水分には、乗員の人体自体に含まれる水分や、ペットボトルなどの飲料の水分などは含まれない。所定レベルは、概念的には、換気能力を高める必要性が生じる持ち込み水分量に対応し、自車の車室内の容積等に依存しうる。尚、所定レベルが0であるとき、持ち込み水分量が所定レベルを超えるか否かを判定することは、持ち込み水分が有るか否かを判定することと同じとなる。従って、持ち込み水分量が所定レベルを超えるか否かを判定することは、持ち込み水分が有るか否かを判定することを含む概念である。持ち込み水分量が所定レベルを超えるか否かの判定方法は、例えば次のとおりである。
第1例では、判定部44は、乗車イベントの際の乗車位置における気象が雨又は雪である場合に、持ち込み水分量が所定レベルを超えると判定する。他方、判定部44は、乗車イベントの際の乗車位置における気象が雨及び雪以外である場合(例えば曇りや晴れの場合)に、持ち込み水分量が所定レベルを超えないと判定する。従って、第1例では、所定レベルは0である。尚、乗車イベントの際の乗車位置における気象は、正確に乗車イベントが検出された時点に係る気象である必要はなく、乗車イベントが検出された時点が属する時間帯(例えば、1時間ごとの時間帯)の気象であってもよい。
第1例に対する変形例では、判定部44は、乗車イベントの際の乗車位置における気象が雨及び雪以外である場合であっても、乗車イベント以前の所定期間T1内の少なくとも一時点での乗車位置における気象が雨又は雪である場合には、持ち込み水分量が所定レベルを超えると判定する。これは、乗車イベントの際の乗車位置における気象が例えば晴れであっても、乗車イベント以前に雨や雪が降っていたときは、乗員は雨や雪の際に濡れた傘や衣服が濡れたままの状態で乗車する可能性が高いためである。この場合、所定期間T1は、比較的短い時間である。同様の観点から、判定部44は、乗車イベントの際の乗車位置における気象が雨及び雪以外である場合であっても、乗車イベントの際の乗車位置において積雪がある場合、又は乗車イベント以前の所定期間T1内に乗車位置において積雪がある場合には、持ち込み水分量が所定レベルを超えると判定する。これは、乗車イベントの際の乗車位置における気象が例えば晴れであっても、乗車位置に積雪があるときは、乗員は靴に雪が付着したまま乗車する可能性が高いためである。
第1例に対する他の変形例では、判定部44は、乗車位置における気象情報と、乗車位置の属性情報とに基づいて、持ち込み水分量が所定レベルを超えるか否かを判定する。乗車位置の属性情報は、乗車位置の属性であって、駐車場に関する属性を表す情報である。乗車位置の属性情報は、例えば、乗車位置が駐車場であるか否かを表す情報であり、乗車位置が駐車場である場合は、屋外か否か、屋外である場合は屋根や庇があるか否か、自宅の駐車場か否かを更に表す情報である。乗車位置の属性情報は、例えばナビゲーション装置(図示せず)の地図データベース内に含められてもよいし、外部のサーバ(図示せず)から取得されてもよい。例えば、判定部44は、気象情報に基づいて乗車位置における気象が雨又は雪であり、且つ、乗車位置が駐車場でない、又は乗車位置が屋根や庇がない屋外駐車場である場合に、持ち込み水分量が所定レベルを超えると判定する。また、例えば、判定部44は、気象情報に基づいて乗車位置における気象が雨又は雪であるが、乗車位置が屋内駐車場、屋根や庇が有る室外駐車場、又は自宅駐車場である場合に、持ち込み水分量が所定レベルを超えないと判定する。
第2例では、判定部44は、乗車位置における気象情報等に基づいて、持ち込み水分量を表す指標値(後述)を算出し、指標値が所定閾値Th0を超える場合に、持ち込み水分量が所定レベルを超えると判定する。従って、第2例では、所定閾値Th0が所定レベルに対応する。指標値の算出方法の例は、後述する。
判定部44は、空調装置10の制御に関する制御情報である持ち込み水分フラグの状態を変更する。持ち込み水分フラグの状態は、"0"及び"1"間で変更される。持ち込み水分フラグの状態は、記憶部(例えばRAM12や、起動スイッチオフ期間中は補助記憶装置14)に保持される制御情報である。尚、特許請求の範囲の請求項1の「制御情報」の一例は、実施例1における持ち込み水分フラグの状態である。判定部44は、持ち込み水分量が所定レベルを超えると判定すると、持ち込み水分フラグを"1"にセットする。持ち込み水分フラグの初期値は、"0"である。判定部44は、持ち込み水分フラグを"1"にセットすると、その後、所定のリセット条件が成立するまで、持ち込み水分フラグを"1"に維持する。判定部44は、リセット条件が成立すると、持ち込み水分フラグを"0"にリセットする。リセット条件は、例えば、直近に持ち込み水分量が所定レベルを超えると判定した時刻を基準として、該時刻からの経過時間が所定時間Tpになった場合に成立する。リセット条件の他の例は、後述する。
制御部46は、空調装置10を制御する。以下では、特に言及しない限り、動作モードがオートモードである状態について説明する。尚、マニュアルモード時、制御部46は、持ち込み水分フラグの状態とは無関係に、ブロアダイヤルの操作位置、及び、温度設定ダイヤルの操作位置(設定温度)に応じて、ブロア風量及びエアミックスドア124の開度を制御する。
制御部46は、持ち込み水分フラグの状態に基づいて、空調装置10を制御する。制御部46は、持ち込み水分フラグが"1"である場合、持ち込み水分フラグが"0"である場合よりも、空調装置10の換気能力を高くする。空調装置10の換気能力は、外気導入率が高いほど高くなる。また、空調装置10の換気能力は、外気導入率が0%よりも有意に大きい値であるとき、ブロアモータ122の回転数が高いほど高くなる。また、空調装置10の換気能力は、外気導入率が0%よりも有意に大きい値であるとき、同一のブロアモータ122の回転数である条件下では、換気時間が長いほど高くなる。例えば、制御部46は、持ち込み水分フラグが"1"にセットされると、持ち込み水分フラグが"0"になるまでの期間、同期間で持ち込み水分フラグが"0"である場合よりも、空調装置10の換気能力を高くする。
一例では、制御部46は、持ち込み水分フラグが"0"である場合、外気導入率を第1の外気導入率(例えば0%)に設定し、持ち込み水分フラグが"1"である場合、外気導入率を第2の外気導入率(>第1の外気導入率、例えば100%)に設定する。尚、外気導入率は、外内気ドア119の開度を調整することで変化させることができる。
他の一例では、制御部46は、持ち込み水分フラグが"0"である場合、外気導入率を第1の外気導入率に設定しつつ、ブロアモータ122の回転数を第1の回転数N1に設定し、持ち込み水分フラグが"1"である場合、外気導入率を第2の外気導入率に設定しつつ、ブロアモータ122の回転数を第2の回転数N2(>第1の回転数N1、例えば最大値)に設定する。
以下では、持ち込み水分フラグが"0"である場合に制御部46で用いられる上述のような制御方法を、「第1制御方法」と称し、持ち込み水分フラグが"1"である場合に制御部46で用いられる上述のような制御方法を、「第2制御方法」と称する。尚、第2制御方法は、デフロスタが使用されるデフモード(又はフットデフモード)をオンすることを伴ってもよい。
ところで、乗車位置における気象が雨や雪である場合、自車に乗り込む前に乗員自身やその所持物(例えば傘や鞄など)、衣服、靴等が濡れている可能性が高い。それ故に、乗車位置における気象が雨や雪である場合、持ち込み水分が生じる可能性が高い。従って、乗車位置における気象が雨や雪である場合、持ち込み水分に起因して、発車後直ぐに窓(例えばフロントウインドシールド)の曇りが生じ始めてしまう虞がある。
この点、上述した空調制御システム1によれば、持ち込み水分量が所定レベルを超えると判定された場合、持ち込み水分フラグが"1"にセットされる。持ち込み水分フラグが"1"にセットされると、制御部46は、上述の第2制御方法に基づいて、空調装置10を制御する。従って、上述した空調制御システム1によれば、持ち込み水分量に応じて、空調装置10の換気能力を高くすることができる。これにより、持ち込み水分に起因して換気の必要性が高い場合は、窓の曇りが発生しないように空調装置10の換気能力を自動的に高くすることができる。この場合、乗車位置での自車起動時から空調装置10の換気能力が高められるので、持ち込み水分に起因して発車後直ぐに窓の曇りが生じ始めてしまう可能性が低減し、窓の曇りに起因した視界不良や運転者のストレスを低減できる。また、換気能力を高めるためのスイッチ操作をユーザがマニュアル操作で行う必要がなく、利便性が高くなる。
また、近年では、内燃機関の効率向上により排熱が減少する傾向があり、必要な暖房能力を得るために追加のエネルギーを使い、車両燃費が悪化するという問題が生じつつある。また、ハイブリッド車や、排熱が利用できない電気自動車においては、暖房負荷が燃費や航続距離に大きな影響を及ぼす。暖房負荷を低減させるためには、内気循環率を増やし、換気損失を低減することが有用である。また、自車が内燃機関を備える場合は、内燃機関の早期の暖気化のためにも、換気損失を低減することが有用である。
この点、上述した空調制御システム1によれば、持ち込み水分フラグが"1"にセットされない場合には、第1制御方法が用いられ、第2制御方法に比べて空調装置10の換気能力が低くなるので(即ち内気循環率が高められるので)、換気損失を低減できる。このようにして、上述した空調制御システム1によれば、換気損失を低減しつつ、持ち込み水分に起因した窓の曇りを低減できる。
また、上述した空調制御システム1によれば、自車内に湿度センサを設けることなく上記の効果を得ることができるので、コスト面で有利となる。
次に、図5乃至図9Bを参照して、制御装置40による幾つかの動作例について説明する。
図5は、制御装置40により実行される処理の一例を示す概略フローチャートである。図5に示す処理は、例えば、自車の起動イベントの発生時に起動され、自車の作動中(即ち起動スイッチがオン状態である間)に所定周期毎に実行される。
ステップS500では、乗車イベント検出部41は、乗車イベントがあったか否かを判定する。図5では、一例として、乗車イベント検出部41は、自車の起動イベントの発生を、乗車イベントとして検出する。従って、乗車イベント検出部41は、起動後の初回の処理である場合は、乗車イベントがあったと判定する。判定結果が"YES"の場合は、ステップS502に進み、それ以外の場合は、ステップS512に進む。
ステップS502では、気象情報取得部42は、GPS受信機81から自車の現在位置(乗車位置)を取得する。
ステップS504では、気象情報取得部42は、通信モジュール82を介して乗車位置における気象情報を取得する。
ステップS506では、判定部44は、ステップS504で得た気象情報に基づいて、持ち込み水分量が所定レベルを超えるか否かを判定する。図5では、一例として、判定部44は、乗車イベントの際の乗車位置における気象が雨又は雪である場合には、持ち込み水分量が所定レベルを超えると判定する。判定結果が"YES"の場合は、ステップS508に進み、それ以外の場合は、ステップS512に進む。
ステップS508では、判定部44は、持ち込み水分フラグを"1"にセットする。
ステップS512では、判定部44は、持ち込み水分フラグが"1"であるか否かを判定する。判定結果が"YES"の場合は、ステップS514に進み、それ以外の場合(即ち持ち込み水分フラグが"0"である場合)は、ステップS518に進む。
ステップS514では、判定部44は、リセット条件が成立したか否かを判定する。図5では、一例として、判定部44は、直近に持ち込み水分量が所定レベルを超えると判定した時刻を基準として、該時刻からの経過時間が所定時間Tp(固定値)に到達した場合に、リセット条件が成立したと判定する。判定結果が"YES"の場合は、ステップS516に進み、それ以外の場合は、ステップS518に進む。
ステップS516では、判定部44は、持ち込み水分フラグを"0"にリセットする。
ステップS518では、制御部46は、現在の持ち込み水分フラグの状態に応じて空調装置10を制御する。この制御方法については上述のとおりである。
図5に示す処理によれば、自車の起動スイッチがオフからオンになる毎に、持ち込み水分量が所定レベルを超えるか否かが判定され、持ち込み水分量が所定レベルを超えると判定された場合には、空調装置10の換気能力を高くすることができる。また、空調装置10の換気能力を高めた状態において、リセット条件が成立した場合には、空調装置10の換気能力を高めた状態を解除できる。
図6は、制御装置40により実行される処理の他の一例(図5に対する代替例)を示す概略フローチャートである。図6に示す処理は、例えば、自車の起動イベントの発生時に起動され、自車の作動中に所定周期毎に実行される。
図6において、図5と同一である処理については、同一のステップ番号を付して説明を省略する。図6に示す処理は、図5に示した処理に対して、ステップS508とステップS518の間にステップS600が追加的に実行され、且つ、ステップS514に代えてステップS602乃至ステップS610が実行される点が異なる。また、図6に示す処理は、図5に示した処理に対して、ステップS506の判定結果が"NO"である場合に、ステップS590が実行される点が異なる。以下、異なる部分を説明する。
また、図6では、一例として、ステップS504において、気象情報取得部42は、同様に自車の乗車位置における気象情報を取得するが、現時点以前の所定期間T1、及び、直近の起動スイッチのオフ期間のうちの、長い方の期間にわたる気象(現時点の気象を含む)を表す気象情報を取得するものとする。また、図6では、一例として、ステップS506において、判定部44は、現時点以前の所定期間T1内の少なくとも一時点での乗車位置における気象が雨又は雪である場合には、持ち込み水分量が所定レベルを超えると判定するものとする。
ステップS590では、判定部44は、持ち込み水分フラグが"1"であるか否かを判定する。判定結果が"YES"の場合は、ステップS592に進み、それ以外の場合は、ステップS518に進む。
ステップS592では、判定部44は、ステップS504で得た気象情報に基づいて、直近の起動スイッチのオフ期間中における、自車位置における気象が雨及び雪以外であった期間を、水分放出時間Tdの現在値に加算して、水分放出時間Tdを更新する。ステップS592の処理が終了すると、ステップS610に進む。水分放出時間Tdは、現時点以前における雨又は雪が降っていない時間(降雨量/降雪量が0である時間)の積算値を表す。雨又は雪が降っていない間は換気による自車外への水分の放出が促進されるので、水分放出時間Tdは、持ち込み水分が換気により外部に放出されたタイミングを推定するために利用できる。水分放出時間Tdの初期値及びカウント開始タイミングは、後述する。
ステップS600では、判定部44は、ステップS504で得た気象情報に基づいて、水分放出時間Tdの初期値を算出(初期化)する。判定部44は、現時点の気象が雨又は雪である場合には、初期値を0に設定する。他方、現時点よりも時間T2(<T1)前の時点で雨又は雪が終了した場合は、判定部44は、初期値をT2に設定する。
ステップS602では、気象情報取得部42は、GPS受信機81から自車の現在位置を取得する。
ステップS604では、気象情報取得部42は、通信モジュール82を介して自車の現在位置における気象情報を取得する。
ステップS606では、判定部44は、ステップS604で得た気象情報に基づいて、自車の現在位置における気象が雨及び雪以外であるか否かを判定する。判定結果が"YES"の場合は、ステップS608に進み、それ以外の場合は、ステップS518に進む。
ステップS608では、判定部44は、水分放出時間Tdの現在値に所定時間Δtを加算して、水分放出時間Tdを更新する。所定時間Δtは、処理周期に対応する。
ステップS610では、判定部44は、水分放出時間Tdが所定閾値Thを超えるか否かを判定する。所定閾値Thは、空調装置10の高められた換気機能によって持ち込み水分が無くなるまでに要する時間に対応し、試験等により適合される。例えば、所定閾値Thは、上述のように、持ち込み水分フラグが"1"である状態が、持ち込み水分に起因して濡れた車室内の内装部材が乾くまで継続されるように、適合されてよい。或いは、所定閾値Thは、簡易的に、例えば24時間とされてもよい。判定結果が"YES"の場合は、ステップS516に進み、それ以外の場合は、ステップS518に進む。
図6に示す処理によれば、自車の起動スイッチがオフからオンになる毎に、持ち込み水分量が所定レベルを超えるか否かが判定され、持ち込み水分量が所定レベルを超えると判定された場合には、持ち込み水分フラグが"1"にセットされる。そして、持ち込み水分フラグが"1"にセットされると、水分放出時間Tdの初期値が算出(初期化)される。その後、水分放出時間Tdは、自車位置における気象が雨及び雪以外である時間の増加に応じて増加する態様で更新され、水分放出時間Tdが所定閾値Thを超えたときに、持ち込み水分フラグが"0"にリセットされる。
図7は、図6に示す処理の説明図である。図7には、上から順に、起動スイッチの状態、自車の現在位置における気象(気象情報が表す気象)、持ち込み水分フラグの状態、及び水分放出時間Tdの各時系列が示される。尚、水分放出時間Tdの時系列には、所定閾値Thが併せて示される。
図7では、時刻t1にて乗車イベントが例えば地点A(図示せず)で発生している。時刻t1での気象は晴れであるが、時刻t1以前の時刻t0での気象は雨である。図7では、t1−t0<T1であり、従って、時刻t1での乗車イベントに対応して持ち込み水分フラグが"1"にセットされる。このとき、時刻t1での気象は晴れであるので、時刻t1での水分放出時間Tdの値(即ち初期値)は、t1−t0に対応する。時刻t1以後、自車は、時刻t2にて、例えば地点B(図示せず)に到達し、起動スイッチがオフになる。時刻t1以後、各自車位置(例えば地点Bへ移動中は自車位置は変化している)における気象は晴れが続き、地点Bに自車が到達するまで水分放出時間Tdが増加される。尚、地点Bに到達した後の起動スイッチのオフ期間中は水分放出時間Tdの更新がされなくなるが、その後、時刻t3にて乗車イベントが地点Bで発生すると、直近のオフ期間中における晴れの期間が加算されることで水分放出時間Tdが更新される。尚、地点Bでの乗車イベント時(時刻t3)では、水分放出時間Tdは依然として所定閾値Thに到達しておらず、従って、持ち込み水分フラグは"1"のままである。従って、時刻t3での自車の起動時からも、時刻t1での自車の起動時と同様に、空調装置10の換気能力が高められる。その後、時刻t4には、水分放出時間Tdが所定閾値Thに到達し、持ち込み水分フラグが"0"にリセットされる。この結果、時刻t4にて空調装置10の換気能力を高めた状態が解除される。
このように、図6に示す処理によれば、水分放出時間Tdに基づいて、持ち込み水分が換気により外部に放出されたと推定されるタイミングで、空調装置10の換気能力を高めた状態を解除できる。
ここで、傘や鞄などに付着した水分のような、乗車に伴い車内に持ち込まれる水分(持ち込み水分)は、車室内の内装部材(例えばフロアカーペット等の繊維質の内装部材)に浸み込むので、起動スイッチのオフ後に傘や鞄などが乗員と共に車外に持ち出されても、内装部材が濡れたままである場合がある。この点、図6に示す処理によれば、持ち込み水分フラグは、一旦"1"にセットされると、その後、水分放出時間Tdが所定閾値Thを超えない限り、起動スイッチがオフになってもリセットされることはない。従って、図6に示す処理によれば、起動スイッチのオフ後に傘や鞄などが乗員と共に車外に持ち出されても、次の乗車イベントの際に空調装置10の換気能力を高められる場合がある。従って、図6に示す処理によれば、乗車イベント時に、前回の乗車イベントの際に持ち込み水分に起因して内装部材が依然として濡れている状態である場合に、空調装置10の換気能力が上がる可能性を高めることができる。
尚、図6では、ステップS600において、判定部44は、水分放出時間Tdを0より大きい値に初期化しうるが、これに限られない。例えば、ステップS600において、判定部44は、常に水分放出時間Tdを0に初期化してもよい。
また、図6では、ステップS506において、判定部44は、現時点以前の所定期間T1内の少なくとも一時点での乗車位置における気象が雨又は雪である場合には、持ち込み水分量が所定レベルを超えると判定するものとしたが、これに限られない。例えば、ステップS506において、判定部44は、乗車イベント時の乗車位置における気象が雨又は雪である場合にのみ、持ち込み水分量が所定レベルを超えると判定する構成であってもよい。この場合、ステップS600において、判定部44は、常に水分放出時間Tdを0に初期化する。
図8は、制御装置40により実行される処理の他の一例(図5に対する代替例)を示す概略フローチャートである。図8に示す処理は、例えば、自車の起動イベントの発生時に起動され、自車の作動中に所定周期毎に実行される。
図8において、図5と同一である処理については、同一のステップ番号を付して説明を省略する。図8に示す処理は、図5に示した処理に対して、ステップS508とステップS518の間にステップS800乃至ステップS802が追加的に実行され、且つ、ステップS514に代えてステップS803乃至ステップS810が実行される点が異なる。また、図8に示す処理は、図5に示した処理に対して、ステップS506の判定結果が"NO"である場合に、ステップS518に進む点が異なる。以下、異なる部分を説明する。
ステップS800では、判定部44は、ステップS500で検出された乗車イベントによる持ち込み水分量を表す指標値を算出する。指標値は、乗員数をパラメータとして算出される。指標値は、乗員数が多いほど高くなる。その他、指標値は、降雨量、乗員の体格、傘の本数、乗り込んだ乗員の車外にいた時間等を更なるパラメータとして算出されてもよい。指標値は、降雨量や傘の本数が多いほど高くなり、乗員の体格が大きいほど高くなり、車外にいた時間が長いほど高くなる。
ここでは、一例として、判定部44は、図9A及び図9Bに示すマップを用いて、指標値を算出する。ここでは、指標値は、絶対湿度(重量絶対湿度)の増分[g/kg]である。図9Aには、乗員数と絶対湿度の増分との関係が示され、図9Bには、傘の本数と絶対湿度の増分との関係が示される。尚、乗員数は、シートセンサやドアスイッチ、シートベルトセンサ等に基づいて判断できる。傘の本数は、乗員数と同一とされる。例えば、乗員数が2人であるとき、図9Aから0.8、図9Bから0.6が抽出され、絶対湿度の増分は合計の1.4とされる。
尚、体格を考慮する場合、例えば乗員が成人女性の場合は、図9Aに示すマップの各値に、0.8を乗じた値が用いられ、また、乗員が子供の場合は、図9Aに示すマップの各値に、0.5を乗じた値が用いられてよい。尚、体格は、シートの荷重センサや画像認識等によって判断できる。また、降雨量(降雪量も同様)と、車外にいた時間とを考慮する場合、1時間当たりの降雨量(mm/h)と、外にいた時間とを乗算した値が5mm以下の場合は、図9Bに示すマップの各値に、0.5を乗じた値が用いられてよい。尚、車外にいた時間は、ドアスイッチのオン・オフ履歴等に基づいて判断できる。また、降雨量は、気象情報の一部として取得できる。
また、判定部44は、更に、乗車位置の属性情報に基づいて、指標値を補正してもよい。例えば、乗車位置が屋根有りの室外駐車場である場合は、図9Bに示すマップの各値に、0.5を乗じた値が用いられてよい。
ステップS801では、判定部44は、ステップS800で算出した指標値に応じた所定閾値Th1を設定する。判定部44は、指標値が高いほど所定閾値Th1が大きくなる態様で、所定閾値Th1を設定する。図8では、一例として、判定部44は、所定閾値Th1を指標値に設定する。
ステップS802では、判定部44は、水分放出積算量W[g/kg]を0に初期化する。水分放出積算量Wは、換気に起因して自車外に放出された水分量の積算値である。
ステップS803では、気象情報取得部42は、GPS受信機81から自車の現在位置を取得する。
ステップS804では、気象情報取得部42は、通信モジュール82を介して自車の現在位置における気象情報を取得する。尚、ここでは、気象情報は、自車の現在位置における湿度の情報を含むものとする。尚、自車位置における湿度は、自車の外部の湿度であり、外気湿度に相当する。
ステップS806では、判定部44は、現在の外気温度情報及び外気湿度情報並びに内気温度情報に基づいて、空調装置10の換気に起因して自車外に放出された水分量(以下、「水分放出量」と称する)[g/kg]を算出する。ここでは、判定部44は、所定時間Δtあたりの水分放出量ΔWを算出する。所定時間Δtは、処理周期に対応する。例えば、水分放出量ΔWは、ブロア風量等に基づいて所定時間Δtあたりの換気風量を算出し、換気風量分の内気に含まれる水分量から、換気風量分の外気に含まれる水分量を差し引くことで算出できる。内気に含まれる水分量は、内気の相対湿度を100%として現在の内気温度(エアコン関連センサ86の一要素である内気温センサから取得)に基づいて算出される。また、外気に含まれる水分量は、ステップS804で得た気象情報(外気湿度)と外気温度に基づいて算出できる。外気温度は、外気温センサ(エアコン関連センサ86の一要素)の検出値や、気象情報に含まれうる外気温度情報を利用できる。
ステップS808では、判定部44は、水分放出積算量Wの現在値に、ステップS806で算出した水分放出量ΔWを加算して、水分放出積算量Wを更新する。
ステップS810では、判定部44は、水分放出積算量Wが、ステップS801で設定した所定閾値Th1を超えたか否かを判定する。判定結果が"YES"の場合は、ステップS516に進み、それ以外の場合は、ステップS518に進む。
図8に示す処理によれば、自車の起動スイッチがオフからオンになる毎に、持ち込み水分量が所定レベルを超えるか否かが判定され、持ち込み水分量が所定レベルを超えると判定された場合には、持ち込み水分フラグが"1"にセットされると共に、持ち込み水分量を表す指標値が算出される。その後、空調装置10の換気に起因した水分放出量の積算値である水分放出積算量Wが更新され、水分放出積算量Wが所定閾値Th1を超えたときに、持ち込み水分フラグが"0"にリセットされる。所定閾値Th1は、指標値に応じて定まる。このように、図8に示す処理によれば、指標値及び水分放出積算量Wを算出することで、持ち込み水分が換気により外部に放出完了となるタイミングを高精度に推定できる。これにより、指標値に応じて空調装置10の換気能力を高めた状態の継続時間を変化させて、空調装置10の換気能力を高めた状態の継続時間の適正化を図ることができる。
尚、図8では、指標値は、所定閾値Th1を決定する際に利用されるが、これに限られない。例えば、上述したように、判定部44は、指標値が所定閾値Th0を超える場合に、持ち込み水分量が所定レベルを超えると判定してもよい。即ち、例えば判定部44は、ステップS506に先立って、指標値を算出し、ステップS506において、指標値が所定閾値Th0を超えるか否かを判定してもよい。
また、図8に示した処理で用いる指標値は、図6に示した処理で用いることもできる。具体的には、図6の処理の変形例として、判定部44は、ステップS600において、更に、指標値を算出し、算出した指標値に基づいて所定閾値Th(図6のステップS610で用いられる所定閾値Th)を設定する。この場合、判定部44は、指標値が大きいほど所定閾値Thが大きくなる態様で所定閾値Thを設定する。例えば、判定部44は、指標値が2[g/kg]以下であるときは、所定閾値Th=5[分]とし、指標値が2〜3[g/kg]であるときは、所定閾値Th=10[分]とし、指標値が3[g/kg]以上であるときは、所定閾値Th=トリップ期間としてもよい。所定閾値Th=トリップ期間のときは、そのトリップ中、持ち込み水分フラグが"1"に維持される。従って、所定閾値Th=トリップ期間の場合、図6の処理において、ステップS512の判定結果が"YES"の場合、ステップS518にそのまま進み、起動スイッチがオフされたときに持ち込み水分フラグが"0"にリセットされる。かかる変形例によっても、指標値に応じて空調装置10の換気能力を高めた状態の継続時間を変化させ、空調装置10の換気能力を高めた状態の継続時間の適正化を図ることができる。
また、図8に示した処理においても、図6に示した処理のように、直近の起動スイッチのオフ期間中における自車外への水分放出が考慮されてもよい。この場合、図8において、図6に示した処理のように、ステップS506の判定結果が"NO"であり且つ持ち込み水分フラグが"1"である場合に、直近の起動スイッチのオフ期間中における水分放出量に基づいて、水分放出積算量Wを更新し、ステップS810に進む。起動スイッチのオフ期間中における水分放出量は、自然換気による単位時間当たりの換気風量(例えば試験値)を用いて、オフ期間中における自然換気による換気風量(例えば単位時間当たりの換気風量×オフ期間の長さ)を算出し、換気風量分の内気に含まれる水分量から、換気風量分の外気に含まれる水分量を差し引くことで算出できる。このとき、内気に含まれる水分量は、相対湿度を100%として算出される。また、内気温度は、直近の起動スイッチのオフ時の内気温度、直近の起動スイッチのオン時の内気温度、又はそれらの平均値などが用いられてよい。また、外気に含まれる水分量は、例えば、オフ期間中の気象情報(外気湿度及び外気温度)の推移に基づいて算出できる。
[実施例2]
実施例2による空調制御システム1Aは、上述した実施例1による空調制御システム1に対して、制御装置40が制御装置40Aで置換され、且つサーバ90が追加された点が異なる。以下では、異なる点を説明し、同一の構成要素については同一の参照符号を付して説明を省略する。
図10は、実施例2による空調制御システム1Aの基本構成を示す図である。
空調制御システム1Aは、車両に搭載される車載装置7と、サーバ90(情報処理装置の一例)とを含む。車載装置7は、空調装置10と、制御装置40Aと、通信モジュール82(通信部の一例)とを含む。尚、車載装置7は、空調装置10及び通信モジュール82以外の車載電子機器群8(図4参照)を含む。同様に、以下では、特に言及しない限り、"自車"とは、車載装置7が搭載されている車両を表す。
制御装置40Aのハードウェア構成は、図4に示した制御装置40のハードウェア構成と同一である。制御装置40Aは、上述した実施例1による制御装置40に対して、気象情報取得部42、判定部44、及び制御部46に代えて、走行履歴データ送信部43、フラグ設定部45、及び制御部46Aが設けられる点が異なる。
具体的には、制御装置40Aは、走行履歴データ送信部43と、フラグ設定部45と、制御部46Aとを含む。走行履歴データ送信部43、フラグ設定部45、及び制御部46Aは、CPU11がROM13に記憶された1つ以上のプログラムを実行することでそれぞれ実現できる。
走行履歴データ送信部43は、自車の作動中、定期的に、走行情報をサーバ90に送信する。走行履歴データ送信部43は、通信モジュール82を介して走行情報をサーバ90に送信する。走行情報は、端末ID(Identification)と、走行日時と、リンクIDとを含む。端末IDは、通信モジュール82のIDである。走行情報に含められるリンクIDは、自車の走行しているリンクに係る。自車の走行しているリンクに係るリンクIDは、GPS受信機81からの自車位置情報と、地図データベース(図示せず)内の情報とに基づいて取得できる。走行情報に含められるリンクIDは、例えば、前回の送信周期から今回の送信周期まで通過した全てのリンクに係るリンクIDである。走行日時は、例えば今回の送信周期の時点の日時である。
また、走行履歴データ送信部43は、起動スイッチのオン/オフ時に、起動オン/オフ情報を、通信モジュール82を介してサーバ90に送信する。起動オン/オフ情報は、端末IDと、起動オン/オフ日時と、そのときの自車位置情報(緯度及び経度)とを含む。尚、起動スイッチのオフに代えて、アクセサリスイッチのオフが用いられてもよい。
フラグ設定部45は、サーバ90から送信されるセット信号(第2所定信号又は所定信号の一例)及びリセット信号(第1所定信号の一例)に基づいて、高換気フラグの状態を変更する。高換気フラグの機能は、上述した実施例1における持ち込み水分フラグの機能と同じである。フラグ設定部45は、サーバ90から通信モジュール82を介してセット信号を受信した場合、高換気フラグを"1"にセットする。このように、サーバ90からのセット信号は、フラグ設定部45に対して、高換気フラグを"1"にセットさせる指令(及びそれに伴い、制御部46Aに対して、第2制御方法に基づき空調装置の換気能力を高くさせる指令)として機能する。また、フラグ設定部45は、サーバ90から通信モジュール82を介してリセット信号を受信した場合、高換気フラグを"0"にリセットする。このように、サーバ90からのリセット信号は、フラグ設定部45に対して、高換気フラグを"0"にリセットさせる指令として機能する。
制御部46Aは、高換気フラグの状態に基づいて、空調装置10を制御する。制御部46Aは、持ち込み水分フラグの状態に代えて同機能を持つ高換気フラグの状態を用いる以外は、上述した実施例1による制御部46と同じであり、更なる説明を省略する。
サーバ90は、自車とは遠隔に配置される。尚、サーバ90のハードウェア構成については図示を省略する。サーバ90の基本的なアーキテクチャ(構成)は、図4に示した制御装置40のハードウェア構成に対して、通信装置60を含む点以外は実質的に同一であり、処理能力及び記憶容量が強化されている点が異なる。尚、サーバ90は、単一のユニットであってもよいが、例えばネットワークを介して互いに通信可能に接続される複数のサーバ装置により形成されてもよい。
通信装置60は、自車の通信モジュール82と通信する。通信時、通信装置60と自車の通信モジュール82とは、携帯電話における無線通信網を含むネットワークを介して接続される。ネットワークは、無線通信網の他、例えばインターネット、World Wide Web、VPN(virtual private network)、WAN(Wide Area Network)、有線ネットワーク等を含んでもよい。
サーバ90は、乗車イベント検出部91と、気象情報取得部92と、判定部94と、地図照合部96と、地図データベース97と、走行履歴データベース98と、気象データベース99とを含む。乗車イベント検出部91、気象情報取得部92、判定部94、及び地図照合部96は、CPUが、ROMに記憶された1つ以上のプログラムを実行することでそれぞれ実現できる。地図データベース97等の各データベースは、補助記憶装置(例えばハードディスクドライブ)により実現できる。
乗車イベント検出部91は、乗車イベントを検出する。例えば、乗車イベント検出部91は、自車の起動イベントの発生を、乗車イベントとして検出する。自車の起動イベントの発生は、起動オン/オフ情報に基づいて検出できる。
気象情報取得部92は、自車の現在位置における気象を表す気象情報を取得する。気象情報取得部42は、気象データベース99から自車の乗車位置における気象情報を取得する。気象情報取得部92は、例えば、乗車イベント検出部91による乗車イベントが検出されると、乗車位置における気象情報を取得する。
判定部94は、気象情報取得部92が取得した気象情報に基づいて、持ち込み水分量が所定レベルを超えるか否かを判定する。判定方法の基本的な考え方は、上述した実施例1による判定部44と同一であり、詳細な説明は省略する。
判定部94は、空調装置10の制御に関する制御情報である換気促進サービスフラグの状態を変更する。換気促進サービスフラグの状態は、"0"及び"1"間で変更される。換気促進サービスフラグの状態は、サーバ90の記憶部(例えばRAM12など)に保持される制御情報である。尚、特許請求の範囲の請求項2及び8の「制御情報」の一例は、実施例2における換気促進サービスフラグの状態である。判定部94は、持ち込み水分量が所定レベルを超えると判定すると、換気促進サービスフラグを"1"にセットする。換気促進サービスフラグの初期値は、"0"である。判定部94は、換気促進サービスフラグを"1"にセットすると、その後、所定条件(以下、「フラグ解除条件」と称する)が成立するまで、換気促進サービスフラグを"1"に維持する。判定部94は、フラグ解除条件が成立すると、換気促進サービスフラグを"0"にリセットする。フラグ解除条件の基本的な考え方は、上述した実施例1による判定部44が用いるリセット条件と同一であり、詳細な説明は省略する。フラグ解除条件は、例えば、直近に持ち込み水分量が所定レベルを超えると判定した時刻を基準として、該時刻からの経過時間が所定時間Tpになった場合に成立する。フラグ解除条件の他の例は後述する。
判定部94は、換気促進サービスフラグが"1"であるときセット信号を、換気促進サービスフラグが"0"であるときリセット信号を、それぞれ、通信装置60を介して自車の通信モジュール82に送信する。実施例2では、一例として、判定部94は、乗車イベント検出時に、初回の判定処理の結果に応じてセット信号又はリセット信号を、通信装置60を介して自車の通信モジュール82に送信する。また、判定部94は、自車の作動中において、換気促進サービスフラグを"1"から"0"にリセットした場合、リセット信号を、通信装置60を介して自車の通信モジュール82に送信する。
地図照合部96は、走行履歴データ送信部43から受信する走行情報を、地図データベース97内のデータと照合する。
地図データベース97は、全国の地図データを蓄積する。走行履歴データベース98は、自車を含む各種車両から受信した走行情報や起動オン/オフ情報を蓄積する。図11Aには、走行履歴データベース98内の走行情報のデータの一例が概念的に示される。図11Aには、ある走行情報ID=jに関するデータが示されている。走行情報IDは、トリップ毎に付与される。図11Bには、走行履歴データベース98内の起動オン/オフ情報のデータの一例が概念的に示される。図11Bには、複数の走行情報IDに関するデータが示されている。尚、図11A及び図11Bにおいて、"**"は、対応する何らかの情報があることを意味する。
気象データベース99は、全国の気象情報を蓄積する。例えば、気象データベース99は、一定期間分の気象情報を蓄積する。尚、気象データベース99が蓄積する気象情報は、上述した実施例1による気象情報取得部42が取得する気象情報と同じであってもよいが、より詳しい情報であってもよい。尚、気象データベース99内の気象情報の生成源は、任意であり、例えばサーバ90とは別の気象情報サーバ等であってよい。
上述した空調制御システム1Aによれば、上述した空調制御システム1と同様の効果が得られる。即ち、持ち込み水分量が所定レベルを超えると判定された場合、換気促進サービスフラグが"1"にセットされる。換気促進サービスフラグが"1"にセットされると、セット信号が自車に送信され、高換気フラグが"1"にセットされる。高換気フラグが"1"にセットされると、制御部46Aは、上述の第2制御方法に基づいて、空調装置10を制御する。従って、上述した空調制御システム1Aによれば、持ち込み水分量に応じて、空調装置10の換気能力を高くすることができる。また、空調制御システム1Aによれば、高換気フラグが"1"にセットされない場合には、第1制御方法が用いられ、第2制御方法に比べて空調装置10の換気能力が低くなるので、換気損失を低減できる。このようにして、上述した空調制御システム1Aによれば、換気損失を低減しつつ、持ち込み水分に起因した窓の曇りを低減できる。
次に、図12乃至図14を参照して、空調制御システム1Aの幾つかの動作例について説明する。
図12は、車載装置7の制御装置40Aにより実行される処理の一例を示す概略フローチャートである。図12に示す処理は、例えば、起動スイッチがオンされたときに起動され、自車の作動中に、所定周期毎に実行される。
ステップS1100では、フラグ設定部45は、起動スイッチがオフされたか否かを判定する。判定結果が"YES"の場合は、ステップS1104に進み、それ以外の場合(即ち起動スイッチがオン状態である場合)は、ステップS1106に進む。
ステップS1104では、走行履歴データ送信部43は、起動オン/オフ情報(ここでは、起動オフ情報)をサーバ90に送信する。尚、この処理が終了すると、次の起動スイッチのオンイベントまで図12に示す処理は終了となる。
ステップS1106では、フラグ設定部45は、今回の処理周期が起動後の初回であるか否かを判定する。判定結果が"YES"の場合は、ステップS1107に進み、それ以外の場合は、ステップS1108に進む。
ステップS1107では、走行履歴データ送信部43は、起動オン/オフ情報(ここでは、起動オン情報)をサーバ90に送信する。
ステップS1108では、走行履歴データ送信部43は、走行情報をサーバ90に送信する。
ステップS1110では、フラグ設定部45は、タイマをセットする。タイマは、セット後、所定時間Ttでタイムアウトする。所定時間Ttは、例えば、サーバ90が乗車イベントを検出(例えば図13のステップS1202参照)してからセット信号/リセット信号を送信(例えば図13のステップS1210/S1211参照)し該セット信号/リセット信号を自車が受信する(例えば図12のステップS1112参照)までに要する時間に対応する。
ステップS1111では、フラグ設定部45は、タイマがタイムアウトしたか否かを判定する。判定結果が"YES"の場合は、ステップS1130に進み、それ以外の場合は、ステップS1112に進む。
ステップS1112では、フラグ設定部45は、セット信号又はリセット信号をサーバ90から受信したか否かを判定する。判定結果が"YES"の場合は、ステップS1114に進み、それ以外の場合は、ステップS1111に戻る。
ステップS1114では、フラグ設定部45は、受信した信号がセット信号であるか否かを判定する。判定結果が"YES"の場合は、ステップS1116に進み、それ以外の場合(即ち受信した信号がリセット信号である場合)は、ステップS1124に進む。
ステップS1116では、フラグ設定部45は、高換気フラグを"1"にセットする。
ステップS1122では、フラグ設定部45は、リセット信号をサーバ90から受信したか否かを判定する。判定結果が"YES"の場合は、ステップS1124に進み、それ以外の場合は、ステップS1130に進む。
ステップS1124では、フラグ設定部45は、高換気フラグを"0"にリセットする。
ステップS1130では、制御部46Aは、現在の高換気フラグの状態に応じて空調装置10を制御する。この制御方法については、上述のとおりである。
図12に示す処理によれば、自車の起動スイッチがオフからオンになる毎に、サーバ90からのセット信号又はリセット信号が自車で受信され、受信された信号(セット信号又はリセット信号)に応じて空調装置10の換気能力を切り替えることができる。また、サーバ90からのセット信号の受信に起因して空調装置10の換気能力を高めた状態において、サーバ90からリセット信号が自車で受信された場合には、空調装置10の換気能力を高めた状態を解除できる。
図13は、サーバ90により実行される処理の一例を示す概略フローチャートである。図13に示す処理は、例えば、常時、所定周期毎に実行される。
ステップS1202では、乗車イベント検出部91は、乗車イベントがあったか否かを判定する。判定方法は上述のとおりである。判定結果が"YES"の場合は、ステップS1204に進み、それ以外の場合は、ステップS1212に進む。
ステップS1204では、気象情報取得部92は、気象データベース99から乗車位置における気象情報を取得する。尚、乗車位置は、乗車イベントが検出された端末ID(自車の端末ID)に係る起動オン/オフ情報に基づいて判断できる。
ステップS1206では、判定部94は、ステップS1204で得た気象情報に基づいて、持ち込み水分量が所定レベルを超えるか否かを判定する。この判定方法は、上述のとおりである。判定結果が"YES"の場合は、ステップS1208に進み、それ以外の場合は、ステップS1209に進む。
ステップS1208では、判定部94は、換気促進サービスフラグを"1"にセットする。
ステップS1209では、判定部94は、換気促進サービスフラグが"1"であるか否かを判定する。判定結果が"YES"の場合は、ステップS1211に進み、それ以外の場合(即ち換気促進サービスフラグが"0"である場合)は、ステップS1210に進む。
ステップS1210では、判定部94は、リセット信号を自車に送信する。
ステップS1211では、判定部94は、セット信号を自車に送信する。
ステップS1212では、判定部94は、換気促進サービスフラグが"1"であるか否かを判定する。判定結果が"YES"の場合は、ステップS1214に進み、それ以外の場合(即ち換気促進サービスフラグが"0"である場合)は、今回周期の処理はそのまま終了する。
ステップS1214では、判定部94は、フラグ解除条件が成立したか否かを判定する。図13では、一例として、判定部94は、直近に持ち込み水分量が所定レベルを超えると判定した時刻を基準として、該時刻からの経過時間が所定時間Tp(固定値)に到達した場合に、フラグ解除条件が成立したと判定する。但し、変形例では、判定部94は、前出の図6及び図7を参照して説明した通り水分放出時間Tdを算出・更新し、水分放出時間Tdが所定閾値Thを超えた場合に、フラグ解除条件が成立したと判定してもよい。判定結果が"YES"の場合は、ステップS1216に進み、それ以外の場合は、今回周期の処理はそのまま終了する。
ステップS1216では、判定部94は、換気促進サービスフラグを"0"にリセットする。
ステップS1218では、判定部94は、自車が作動中であるか否かを判定する。自車が作動中であるか否かは、乗車イベントが検出された端末ID(自車の端末ID)に係る走行情報又は起動オン/オフ情報に基づいて判断できる。判定結果が"YES"の場合は、ステップS1220に進み、それ以外の場合は、今回周期の処理はそのまま終了する。
ステップS1220では、判定部94は、リセット信号を自車に送信する。
図13に示す処理によれば、自車の乗車イベント毎に、持ち込み水分量が所定レベルを超えるか否かがサーバ90で判定される。そして、持ち込み水分量が所定レベルを超えると判定された場合に、サーバ90からセット信号が自車に送信されることで、自車の空調装置10の換気能力を高くすることができる。また、換気促進サービスフラグが"1"である状態において、フラグ解除条件が成立した場合には、自車が作動中又は乗車イベント検出時に自車にリセット信号を送信することで、自車の高換気フラグを"0"にリセットできる。
図14は、サーバ90により実行される処理の他の一例(図13に示す処理の代替例)を示す概略フローチャートである。図14に示す処理は、例えば、常時、所定周期毎に実行される。
図14に示す処理は、図13に示した処理に対して、ステップS1208とステップS1209の間にステップS1300乃至ステップS1303が追加的に実行され、且つ、ステップS1214に代えてステップS1304乃至ステップS1314が実行される点が異なる。以下、異なる部分を説明する。
図14では、自車の走行履歴データ送信部43からの走行情報には、自車の空調装置10の作動状態(例えばブロア風量)及びエアコン関連センサ86の検知値(例えば内気温度)が含まれるものとする。
ステップS1300では、判定部94は、ステップS1202で検出された乗車イベントによる持ち込み水分量を表す指標値を算出する。指標値の算出方法は、図8を参照して上述したステップS800と同じである。例えば、指標値は、乗員数をパラメータとして算出される。この場合、自車は、例えば起動オン/オフ情報をサーバ90に送信する際(ステップS1107参照)に、乗員数の情報も送信する。
ステップS1301では、判定部94は、ステップS1300で算出した指標値を、第2指標値の前回値に加算し、第2指標値を更新する。第2指標値は、端末ID毎に用意され、第2指標値の初期値は、0[g/kg]である。第2指標値は、後述のように、自車で複数回発生しうる乗車イベントの際の持ち込み水分量における残存水分量を表す指標値である。
ステップS1302では、判定部94は、所定閾値Th2を、ステップS1301で更新した第2指標値に設定する。
ステップS1303では、判定部94は、水分放出積算量W[g/kg]を0に初期化する。水分放出積算量Wは、上述と同様、換気に起因して自車外に放出された水分量の積算値である。
ステップS1304では、気象情報取得部92は、走行履歴データベース98から自車の現在位置を取得する。
ステップS1306では、気象情報取得部92は、気象データベース99から自車の現在位置における気象情報を取得する。尚、ここでは、気象情報は、自車の現在位置における外気湿度の情報を含むものとする。
ステップS1308では、判定部94は、ステップS1306で得た気象情報及び走行履歴データベース98内の走行情報等に基づいて、換気に起因した水分放出量ΔWであって、所定時間Δtあたりの水分放出量ΔWを算出する。所定時間Δtあたりの水分放出量ΔWの算出方法は、図8を参照して上述したステップS806と同じである。但し、自車が作動中でない場合は、ブロア風量等に基づく所定時間Δtあたりの換気風量に代えて、自然換気による所定時間Δtあたりの換気風量(例えば試験値)が用いられる。
ステップS1310では、判定部94は、水分放出積算量Wの現在値に、ステップS1308で算出した水分放出量ΔWを加算して、水分放出積算量Wを更新する。
ステップS1312では、判定部94は、水分放出積算量Wが、ステップS1302で設定した所定閾値Th2を超えたか否かを判定する。判定結果が"YES"の場合は、ステップS1314に進み、それ以外の場合は、ステップS1313に進む。
ステップS1313では、判定部94は、所定閾値Th2から、ステップS1310で更新した水分放出積算量Wを差し引いて、第2指標値を更新する。
ステップS1314では、判定部94は、第2指標値を0にリセットする。
図14に示す処理によれば、自車の起動スイッチがオフからオンになる毎に、持ち込み水分量が所定レベルを超えるか否かがサーバ90で判定される。持ち込み水分量が所定レベルを超えると判定された場合には、サーバ90からセット信号が自車に送信され、自車の空調装置10の換気能力を高くすることができる。また、持ち込み水分量が所定レベルを超えると判定された場合には、サーバ90において第2指標値(自車で複数回発生しうる乗車イベントの際の持ち込み水分量における残存水分量を表す指標値)が算出(更新)され、該第2指標値が所定閾値Th2として設定される。その後、サーバ90において、リアルタイムに、換気に起因した水分放出量の積算値である水分放出積算量Wが更新され、水分放出積算量Wが所定閾値Th2を超えたときに、サーバ90からリセット信号が自車に送信される。このように、図14に示す処理によれば、持ち込み水分量が所定レベルを超える自車の乗車イベントごとに第2指標値が更新され、その後、空調装置10の換気に起因した水分放出量に基づいて第2指標値が更新されることで、持ち込み水分が換気により外部に放出完了となるタイミングを高精度に推定できる。これにより、指標値及び第2指標値に応じて空調装置10の換気能力を高めた状態の継続時間を変化させて、空調装置10の換気能力を高めた状態の継続時間の適正化を図ることができる。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
例えば、上述した実施例1(実施例2も同様)において、雹についても雪又は雨と同様に扱ってもよい。
1、1A 空調制御システム
7 車載装置
8 車載電子機器群
10 空調装置
40、40A 制御装置
41 乗車イベント検出部
42 気象情報取得部
43 走行履歴データ送信部
44 判定部
45 フラグ設定部
46 制御部
60 通信装置
81 受信機
82 通信モジュール
84 操作スイッチ群
86 エアコン関連センサ
90 サーバ
91 乗車イベント検出部
92 気象情報取得部
94 判定部
96 地図照合部
97 地図データベース
98 走行履歴データベース
99 気象データベース
112 コンプレッサ
114 コンデンサ
115 電動ファン
116 エバポレータ
118 冷媒通路
119 外内気ドア
120 ヒーターコア
122 ブロアモータ
124 エアミックスドア

Claims (8)

  1. 車両に設けられる空調制御システムであって、
    空調装置と、
    前記空調装置の制御に関する制御情報を記憶する記憶部と、
    前記車両の位置における気象情報を取得する気象情報取得部と、
    前記車両への乗員の乗車イベントを検出する乗車イベント検出部と、
    前記乗車イベント検出部により前記乗車イベントが検出された場合に、前記気象情報に基づいて、前記乗車イベントの際の前記車両内への前記乗員による持ち込み水分量であって、前記車両の外部環境に起因した持ち込み水分量が、所定レベルを超えるか否かを判定し、判定結果に基づいて前記制御情報を変更する判定部と、
    前記空調装置を制御する制御部とを含み、
    前記判定部は、前記制御情報が第1状態であるときに前記持ち込み水分量が前記所定レベルを超えると判定した場合、前記制御情報を第2状態に変更し、
    前記制御部は、前記制御情報が前記第2状態である場合、前記制御情報が前記第1状態である場合に比べて、前記空調装置の換気能力を高くする、空調制御システム。
  2. 車両に搭載される車載装置と、前記車両とは遠隔に配置され、前記車載装置との間の双方向の通信が可能な情報処理装置と、を含む空調制御システムであって、
    前記車載装置は、空調装置と、通信部と、前記空調装置を制御する制御部とを含み、
    前記情報処理装置は、
    前記空調装置の制御に関する制御情報を記憶する記憶部と、
    前記車両の位置における気象情報を取得する気象情報取得部と、
    前記車両への乗員の乗車イベントを検出する乗車イベント検出部と、
    前記乗車イベント検出部により前記乗車イベントが検出された場合に、前記気象情報に基づいて、前記乗車イベントの際の前記車両内への前記乗員による持ち込み水分量であって、前記車両の外部環境に起因した持ち込み水分量が、所定レベルを超えるか否かを判定し、判定結果に基づいて前記制御情報を変更する判定部と、
    通信装置とを含み、
    前記情報処理装置の前記判定部は、前記制御情報が第1状態であるときに前記持ち込み水分量が前記所定レベルを超えると判定した場合、前記制御情報を第2状態に変更し、
    前記情報処理装置の前記通信装置は、前記制御情報が前記第1状態である場合に、第1所定信号を前記車両に送信し、前記制御情報が前記第2状態である場合に、第2所定信号を前記車両に送信し、
    前記車載装置の前記制御部は、前記通信部が前記第2所定信号を受信する場合、前記通信部が前記第1所定信号を受信する場合に比べて、前記空調装置の換気能力を高くする、空調制御システム。
  3. 前記判定部は、前記気象情報が示す気象であって前記乗車イベントの際の気象が雨又は雪である場合に、前記持ち込み水分量が前記所定レベルを超えると判定する、請求項1又は2に記載の空調制御システム。
  4. 前記判定部は、前記乗車イベントの際の前記車両の位置の属性であって、駐車場に関する属性を表す属性情報に更に基づいて、前記持ち込み水分量が前記所定レベルを超えるか否かを判定する、請求項1又は2に記載の空調制御システム。
  5. 前記判定部は、更に、前記制御情報を前記第2状態に変更した後、前記気象情報が示す気象であって前記車両の現在位置における気象が雨又は雪でない時間の積算値を更新し、更新した前記積算値に基づいて、前記制御情報を前記第1状態に戻す、請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の空調制御システム。
  6. 前記判定部は、更に、前記制御情報を前記第2状態に変更した後、前記車両外の温度情報及び湿度情報、並びに前記車両内の温度情報に基づいて、換気により前記車両外に放出された水分量の積算値を更新し、更新した前記積算値に基づいて、前記制御情報を前記第1状態に戻す、請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の空調制御システム。
  7. 前記判定部は、更に、前記乗員の数に基づいて、前記制御情報が前記第2状態である継続時間を変化させる、請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の空調制御システム。
  8. 車両とは遠隔に配置され、前記車両との間の双方向の通信が可能な情報処理装置であって、
    前記車両に設けられる空調装置の制御に関する制御情報を記憶する記憶部と、
    前記車両の位置における気象情報を取得する気象情報取得部と、
    前記車両への乗員の乗車イベントを検出する乗車イベント検出部と、
    前記乗車イベント検出部により前記乗車イベントが検出された場合に、前記気象情報に基づいて、前記乗車イベントの際の前記車両内への前記乗員による持ち込み水分量であって、前記車両の外部環境に起因した持ち込み水分量が、所定レベルを超えるか否かを判定し、判定結果に基づいて前記制御情報を変更する判定部と、
    通信装置とを含み、
    前記判定部は、前記制御情報が第1状態であるときに前記持ち込み水分量が前記所定レベルを超えると判定した場合、前記制御情報を第2状態に変更し、
    前記通信装置は、前記制御情報が前記第2状態である場合に、所定信号を前記車両に送信し、
    前記所定信号は、前記空調装置の制御部に対して、前記空調装置の換気能力を、前記制御情報が前記第1状態である場合に比べて高くさせる指令として機能する、情報処理装置。
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