JP2007069657A - 車両用空調装置の制御システム - Google Patents

車両用空調装置の制御システム Download PDF

Info

Publication number
JP2007069657A
JP2007069657A JP2005256383A JP2005256383A JP2007069657A JP 2007069657 A JP2007069657 A JP 2007069657A JP 2005256383 A JP2005256383 A JP 2005256383A JP 2005256383 A JP2005256383 A JP 2005256383A JP 2007069657 A JP2007069657 A JP 2007069657A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
occupant
air
control
air conditioner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005256383A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4804839B2 (ja
Inventor
Junichiro Hara
潤一郎 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Kansei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Calsonic Kansei Corp filed Critical Calsonic Kansei Corp
Priority to JP2005256383A priority Critical patent/JP4804839B2/ja
Priority to EP06797434A priority patent/EP1923240B1/en
Priority to US11/575,867 priority patent/US7775453B2/en
Priority to DE602006012696T priority patent/DE602006012696D1/de
Priority to PCT/JP2006/317528 priority patent/WO2007029685A1/ja
Publication of JP2007069657A publication Critical patent/JP2007069657A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4804839B2 publication Critical patent/JP4804839B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
    • B60H1/0065Control members, e.g. levers or knobs
    • B60H1/00657Remote control devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
    • B60H1/00735Control systems or circuits characterised by their input, i.e. by the detection, measurement or calculation of particular conditions, e.g. signal treatment, dynamic models
    • B60H1/00742Control systems or circuits characterised by their input, i.e. by the detection, measurement or calculation of particular conditions, e.g. signal treatment, dynamic models by detection of the vehicle occupants' presence; by detection of conditions relating to the body of occupants, e.g. using radiant heat detectors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
    • B60H1/00735Control systems or circuits characterised by their input, i.e. by the detection, measurement or calculation of particular conditions, e.g. signal treatment, dynamic models
    • B60H1/00764Control systems or circuits characterised by their input, i.e. by the detection, measurement or calculation of particular conditions, e.g. signal treatment, dynamic models the input being a vehicle driving condition, e.g. speed
    • B60H1/00771Control systems or circuits characterised by their input, i.e. by the detection, measurement or calculation of particular conditions, e.g. signal treatment, dynamic models the input being a vehicle driving condition, e.g. speed the input being a vehicle position or surrounding, e.g. GPS-based position or tunnel
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
    • B60H1/00814Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation
    • B60H1/00821Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation the components being ventilating, air admitting or air distributing devices
    • B60H1/00828Ventilators, e.g. speed control
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00507Details, e.g. mounting arrangements, desaeration devices
    • B60H2001/006Noise reduction

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】遠隔操作により車両の空調を実施するシステムにおいて、乗員が車両に近接したときには静穏モードの運転に切り替えて乗員に空調風による不快感を与えないように制御することのできる車両用空調装置の制御システムを提供する。
【解決手段】本発明の車両用空調装置の制御システム1は、空調遠隔操作部9からの指令によって乗員が乗車する前に空調装置6を起動させ、熱負荷検出部7で検出された熱負荷に基づいて空調装置6を制御するとともに、乗員近接判定部10によって乗員が車両に近接したと判定されたときには、静穏モードで空調装置6を制御して乗員に空調風による不快感を与えないように制御することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、遠隔操作により乗員が車両に乗車する前から空調を実施する車両用空調装置の制御システムに関し、特に乗員が車両に近接したときには静穏モードの運転に切り替えて乗員に空調風による不快感を与えないように制御する車両用空調装置の制御システムに関する。
従来から車両の空調を遠隔操作することが行われており、このような車両用空調装置の従来例として、例えば実開昭61−174250号公報(特許文献1)が開示されている。この従来例では、自動車外から電話によって自動車装備機器の遠隔操作を行い、乗員が車両に到着する前から空調機器などを動作するようにしている。
また、特開平5−147420号公報(特許文献2)に開示された従来例は、乗員の乗車時刻を求め、その乗車時刻に先立って空調を動作させて乗車時刻には目標温度になっているように制御するものである。
さらに、特開平11−139155号公報(特許文献3)に開示された従来例は、遠隔操作によってプレ空調制御を行うことにより、冷房する前に十分な換気を行って短時間で車室内を冷却できるようにしたものである。
また、特開2004−256092号公報(特許文献4)に開示された従来例は、遠隔操作によって車室内の空調を行なう際に、冷凍サイクルを利用した空調を行うか、あるいは車室内の換気を行うかを選択することにより、無駄な消費電力を抑えるようにしている。
実開昭61−174250号公報 特開平5−147420号公報 特開平11−139155号公報 特開2004−256092号公報
上述したような従来の空調装置では、いずれも乗員が乗車するときの空調快適性について十分に考慮されていなかった。例えば、実開昭61−174250号、特開平5−147420号、および特開平11−139155号に示された従来例では、乗員は強い空調風が吹いている空間に乗車することになるため、本来、空調風が向けられるべき身体部位以外にも空調風が当たるために不快になり、また空調された室内空気が車室外に多く流出してしまうという問題があった。また、コンプレッサが比較的容量の大きい状況で作動する場合には、その騒音が車室内にまで届いて不快になるという問題点があった。
さらに、特開2004−256092号に示された従来例では、乗員が乗車するときに空調作動を終了させるようにしており、乗員が乗車した後から空調が再度作動するまでの間、空調を終了しているので、熱負荷が厳しい環境では、空調が不十分となって乗員に不快感を与えてしまうという問題点があった。
本発明の目的は、乗員が乗車する前に車両に近接したことを検知して空調を静穏モードで制御することにより、空調風の嫌みとコンプレッサの騒音を軽減して乗員が快適に乗車できるようにするとともに、空調を再始動させるまでの空調停止を回避して厳しい環境下でも十分な空調を行なうことのできる車両用空調装置の制御システムを提供することにある。
上述した課題を解決するために、請求項1に記載の車両用空調装置の制御システムでは、車両の車室内の温度を調節する車両用空調装置の制御システムであって、前記車室内の温度調節を行う空調手段と、前記車両にかかる熱負荷を検出する熱負荷検出手段と、前記車両の乗員によって空調を遠隔操作する空調遠隔操作手段と、前記乗員が前記車両に近接したか否かを判定する乗員近接判定手段と、前記空調遠隔操作手段によって前記乗員が乗車する前に前記空調手段を起動させるときには、前記熱負荷に基づいて前記空調手段を制御するとともに、前記乗員近接判定手段によって前記乗員が前記車両に近接したと判定されたときには、静穏モードで前記空調手段を制御する空調制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項2に記載の車両用空調装置の制御システムでは、前記乗員近接判定手段は、前記乗員によって前記車両のドアが開けられたとき、前記ドアが開錠されたとき、前記乗員の持つリモコンとの通信により前記乗員が近接していると判定されたときのいずれかの場合に前記乗員が近接したと判定することを特徴とする。
請求項3に記載の車両用空調装置の制御システムでは、前記空調制御手段による前記静穏モードは、空調風の停止あるいは低減であることを特徴とする。
請求項4に記載の車両用空調装置の制御システムでは、前記空調制御手段による前記静穏モードは、前記空調手段を構成するコンプレッサの回転数の停止あるいは低減であることを特徴とする。
請求項5に記載の車両用空調装置の制御システムでは、前記空調遠隔操作手段は、携帯電話、車両用リモコン、あるいはインターネットの送受信が可能な装置のいずれかに設置されていることを特徴とする。
請求項6に記載の車両用空調装置の制御システムでは、前記乗員によって設定された所定時刻になるか、あるいは前記乗員によって設定された所定時間が経過すると、前記空調手段を起動させる空調事前操作手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項7に記載の車両用空調装置の制御システムでは、前記乗員が前記車両に乗車したか否かを判定する乗員搭乗判定手段をさらに備え、前記空調制御手段は、前記乗員搭乗判定手段によって前記乗員が乗車したと判定されたときには、前記静穏モードから前記乗員によって予め設定された空調状態へ復帰させる復帰モードで前記空調手段を制御することを特徴とする。
請求項8に記載の車両用空調装置の制御システムでは、前記車両の電源のうち高電圧を供給する部分との接続を開閉する電源開閉手段をさらに備え、前記乗員近接判定手段によって前記乗員が前記車両に近接したと判定されたときには、前記電源開閉手段によって前記電源との接続が切断されることを特徴とする。
請求項9に記載の車両用空調装置の制御システムでは、前記車両の電源と前記空調手段との間の接続を開閉する空調電源開閉手段と、前記車両の電源と前記車両の駆動系との間の接続を開閉する駆動電源開閉手段とをさらに備え、前記空調遠隔操作手段によって前記空調手段が起動されたときには前記空調電源開閉手段のみを接続することを特徴とする。
請求項10に記載の車両用空調装置の制御システムでは、前記車両の位置を検出する車両測位手段と、前記乗員の位置を検出する乗員測位手段とをさらに備え、前記車両測位手段と前記乗員測位手段の検出結果に基づいて前記車両と前記乗員との距離を算出し、前記空調制御手段は、算出された距離と前記熱負荷とに基づいて前記空調手段を制御することを特徴とする。
請求項1の車両用空調装置の制御システムによれば、空調遠隔操作手段によって乗員が乗車する前に空調手段を起動させ、乗員近接判定手段によって乗員が車両に近接したと判定されると静穏モードで空調手段を制御するので、乗員が乗車するときの空調風による不快感とコンプレッサの騒音とを軽減して乗員が快適に乗車することができる。
請求項2の車両用空調装置の制御システムによれば、乗員によって車両のドアが開けられたとき、ドアが開錠されたとき、乗員の持つリモコンとの通信により乗員が近接していると判定されたときのいずれかの場合に乗員が近接したと判定するので、乗員が車両に近接したことを確実に検出することができる。
請求項3の車両用空調装置の制御システムによれば、静穏モードにおいて空調風を停止あるいは低減するので、乗員が乗車するときの空調風による不快感を軽減して乗員が快適に乗車することができる。
請求項4の車両用空調装置の制御システムによれば、静穏モードにおいて空調手段を構成するコンプレッサの回転数を停止あるいは低減させるので、乗員が乗車するときのコンプレッサの騒音を軽減して乗員が快適に乗車することができる。
請求項5の車両用空調装置の制御システムによれば、空調遠隔操作手段を携帯電話、車両用リモコン、あるいはインターネットの送受信が可能な装置のいずれかに設置したので、現存の技術を容易に転用することができ、コストを低減させることができる。
請求項6の車両用空調装置の制御システムによれば、乗員によって設定された所定時刻になるか、あるいは乗員によって設定された所定時間が経過すると、空調手段を起動させる空調事前操作手段をさらに備えているので、乗員が希望する時間に空調手段を起動させて、最小のエネルギーで予め空調を完了させておくことができる。
請求項7の車両用空調装置の制御システムによれば、乗員搭乗判定手段によって乗員が乗車したと判定されたときには、静穏モードから乗員によって予め設定された空調状態へ復帰させる復帰モードで空調手段を制御するので、乗員が希望する空調状態へ速やかに移行することができ、乗員の空調快適性を高めることができる。
請求項8の車両用空調装置の制御システムによれば、車両の電源のうち高電圧を供給する部分との接続を開閉する電源開閉手段をさらに備え、乗員が車両に近接したと判定されたときには電源開閉手段を切断するので、高い電圧を使用する機器の絶縁状態が不良な場合であっても乗員が車両に乗車するときに電流の漏れを回避することができる。
請求項9の車両用空調装置の制御システムによれば、車両の電源と空調手段との間の接続を開閉する空調電源開閉手段と、車両の電源と車両の駆動系との間の接続を開閉する駆動電源開閉手段とをさらに備え、空調遠隔操作手段によって空調手段が起動されたときには空調電源開閉手段のみを接続するので、高い電圧を使用する駆動系の機器の絶縁状態が不良な場合であっても乗員が車両に乗車するときに電流の漏れを回避することができる。
請求項10の車両用空調装置の制御システムによれば、車両の位置を検出する車両測位手段と、乗員の位置を検出する乗員測位手段とをさらに備え、車両測位手段と乗員測位手段の検出結果に基づいて車両と乗員との距離を算出し、算出された距離と熱負荷とに基づいて空調手段を制御するので、乗員が車両に乗車するまでの時間を正確に予測して空調を制御することができ、乗員が車両に乗車するまでの間に車室内を快適な空調状態にしておくことができる。
以下、本発明に係わる車両用空調装置の制御システムを適用した実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は、実施例1に係る車両用空調装置の制御システムの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施例の車両用空調装置の制御システム1は、車両の駆動力を発生するモータあるいはエンジンなどの機関2(以下、適宜にエンジン2という)と、冷凍サイクルの冷媒を加圧圧縮するコンプレッサ3と、コンプレッサ3を駆動させるコンプレッサ駆動部4と、コンプレッサ3や冷凍サイクル機器、熱交換器、配管などから構成される冷凍サイクル5と、冷凍サイクル5を含み、車室内に空調風を供給する空調装置(空調手段)6と、日射、外気温、室温などの車室の熱負荷を検出する熱負荷検出部(熱負荷検出手段)7と、熱負荷検出部7の出力と乗員の設定する空調設定値に基づいて空調装置6を制御する空調制御部(空調制御手段)8と、遠隔操作で車両の空調を操作する空調遠隔操作部(空調遠隔操作手段)9と、乗員が車両に近接しているか否かを判定する乗員近接判定部(乗員近接判定手段)10と、乗員が車両に搭乗したか否かを判定する乗員搭乗判定部(乗員搭乗判定手段)11と、乗員によって設定された所定時刻になるか、あるいは所定時間が経過すると空調装置6を起動させる空調事前操作部(空調事前操作手段)12とを備えている。
次に、空調装置6の詳細な構成を図2に基づいて説明する。コンプレッサ3は例えば電気モータなどのコンプレッサ駆動部4と一体化した、いわゆる密閉型電動コンプレッサなどを選択可能であり、図示するようにひとつの匡体に収納されている。
冷凍サイクル5は、コンプレッサ3、4やコンデンサ20、膨張弁21、エバポレータ22などを含み、冷媒をこれらのコンポーネントに流すための配管を含むサイクルである。
空調装置6は、冷凍サイクル5を含み、内外気を切り換えて車室内へ導入する内外気切り換えドア23と、空調風を発生させるブロワファン24と、エンジン2の冷却水熱を利用して主として暖房をおこなう加熱源用の熱交換器であるヒータコア25と、このヒータコア25への空調風通過分配比率を調整するエアミックスドア26と、空調風を車室内のデフロスタ、ベンチレータ、足下の各吹出口のいずれかへ配風する吹出口選択ドア27とを含んでいる。
空調制御部8は、外気温、室内温、日射量などを測定する熱負荷検出部7からデータを取得し、図示していない空調設定器を乗員が操作すると、風量、目標室温、内外気切り換え選択などの設定データが入力され、所定の演算を行なって、コンプレッサ3やコンプレッサ駆動部4、内外気切り換えドア23、ブロワファン24、エアミックスドア26、吹出口選択ドア27などを制御する。また、空調制御部8には、通信部28が組み込まれており、車両外部の空調遠隔操作部9からの信号を受信し、空調制御に利用する。さらに、空調制御部8には、乗員近接判定部10および乗員搭乗判定部11からの信号が入力されるように構成されており、乗員が車両に近接したか、あるいは乗員が車両に搭乗したか否かの情報を空調制御に利用している。
乗員近接判定部10は、乗員が車両に近接しているか否かを判定しており、特に乗員によって車両のドアが開けられたとき、ドアが開錠されたとき、乗員の持つリモコンとの通信により乗員が近接していると判定されたときのいずれかの場合に乗員が近接したと判定している。これにより、乗員が車両に近接したことを確実に検出して空調制御を実施することができる。
空調事前操作部12は、乗員によって設定された所定時刻になるか、あるいは乗員によって設定された所定時間が経過すると、空調装置6を起動させて予め設定された空調状態になるように空調を実施する。これにより、乗員が希望する時間に空調装置6を起動させることができ、乗員が乗車する前に最小のエネルギーで予め空調を完了させておくことができる。
次に、空調遠隔操作部9と車両との間の通信を図3に基づいて説明する。図3に示すように、本実施例の車両用空調装置の制御システム1は、車外発信器31と、車室発信器32と、車室受信器33と、トランク発信器34と、トランク受信器35とを備えており、空調遠隔操作部9が設置された乗員のリモコン36から発する電波により、リモコン36を持った乗員が図3に示す検知エリアに進入すると、車両に近接したことを検出するシステムである。
ここで、車外発信器31はアンテナとタッチセンサとを備えており、リモコン36を携帯する乗員に対して常時電波を発信している。リモコン36がその電波を受信すると、リモコン36から車室受信器33へ電波を発信する。同様に、トランク発信器34からの電波をリモコン36が受信すると、リモコン36はトランク受信器35へ電波を発信する。そして、リモコン36からの電波を車室受信器33が受信し車両の固有識別番号とリモコン36の固有識別番号が一致すると、乗員が車両に近接したと判定し、施錠されているドアを開錠する。また、リモコン36からの電波をトランク受信器35が受信し、上記と同様に識別番号を判断して、乗員がトランクに接近したと判定すると、トランクのロックを解除する。なお、各発信器31、34からの電波をリモコン36が受信できないときには、リモコン36から各受信器33、35へ発信しないので、各受信器33、35は現在の状態を維持する。
同様に、車室発信器32もリモコン36を携帯する乗員に対して常時電波を発信している。そして、車室発信器32からの電波をリモコン36が受信すると、リモコン36は車室受信器33へ電波を発信する。このとき発信されるのは、車外発信器31とは異なる通信内容の電波であるため、車室受信器33は乗員が車外にいるのか、車室内にいるのかを判断することができる。これによれば、乗員の位置に合わせた空調制御が可能となる。
また、空調遠隔操作部9は車両用のリモコンだけでなく、携帯電話やパソコン等のインターネットに送受信可能な装置に設置するようにしてもよい。これにより、現存の技術を容易に転用することができるので、コストを低減することができる。
次に、本実施例の車両用空調装置の制御システム1による空調制御処理を図4のフローチャートに基づいて説明する。
まず、空調制御処理が開始されると、制御に必要となるデータが空調制御部8に入力され(S401)、次に通信部28によって空調遠隔操作部9からの電波の受信を試みる(S402)。
そして、空調制御部8は、空調遠隔操作部9からの電波が受信できたか否かを判定し(S403)、受信できなければステップS401へ戻り、受信できれば乗員近接判定部10によって乗員が近接しているか否かを判定する(S404)。
ここで、乗員が車両に近接している場合には、静穏モードで空調装置6を制御し(S405)、乗員が車両に乗車する前にコンプレッサ3やブロワファン24の騒音及び風量を低減させて乗車時の不快感を軽減させる。一方、乗員が車両に近接していない場合には、静穏モードでの空調制御は実施しない。
そして、乗員搭乗判定部11によって乗員が車両に乗車したか否かを判定する(S406)。ここで、乗員搭乗判定部11では、例えば、乗員が車両の始動及び停止を行なうイグニッションキーのON状態を検出して乗員が搭乗していると判断し、イグニッションキーのOFF状態を検出して乗員が搭乗していないと判断する。また、乗員が着座するシートに設けた乗員着座センサで所定時間以上乗員が着座していることを検出した場合に乗員が搭乗していると判断するようにしても良い。あるいは、前述の車室発信器32、リモコン36、車外受信器33で検出して乗員が搭乗していると判断しても良い。
そして、空調制御部8は、乗員が乗車していると判定された場合には復帰モードで空調装置6を制御し(S407)、乗員が設定した空調状態へ速やかに復帰できるように制御する。一方、乗員が車両に乗車していないと判定された場合には、復帰モードでの空調制御は実施しない。
そして、静穏モードか、あるいは復帰モードの空調制御がすでに開始されているか否かを判定し(S408)、すでに空調制御が開始している場合にはステップS401に戻って上述した処理を繰り返し行い、空調制御が開始していない場合には空調制御を開始してから(S409)、ステップS401に戻って上述した処理を繰り返し行って車両の空調を実施する。
このように、本実施例の車両用空調装置の制御システム1では、空調遠隔操作部9によって乗員が車両に乗車する前に空調装置6を起動させ、乗員が車両に近接したことを検知すると静穏モードで空調装置6を制御するので、乗員が車両に乗車するときの空調風による不快感とコンプレッサの騒音とを軽減して乗員が快適に乗車することができる。
次に、上述したステップS405における静穏モードでの空調制御を図5のフローチャートに基づいて説明する。
まず、静穏モードでの空調制御が開始されると、空調制御部8は、静穏制御中であるか否かを判定し(S501)、静穏制御中でない場合にはさらにコンプレッサ3が稼働中であるか否かを判定し(S502)、稼働中の場合にはコンプレッサ制御を実施する(S503)。このコンプレッサ制御では、コンプレッサの回転数を停止あるいは低回転側になるように制御する。
ここで、ステップS503におけるコンプレッサ制御を図6に基づいて説明する。図6に示すように、このコンプレッサ制御では、横軸に示したコンプレッサ回転数指令(初期値)に対して、縦軸の修正コンプレッサ回転数指令を出力する。なお、単位はコンプレッサの最高回転数に対する比率(パーセント)で表示している。
したがって、コンプレッサ回転数指令(初期値)が20%以下の場合にはコンプレッサを停止させ、コンプレッサ回転数指令(初期値)が20〜100%の場合にはコンプレッサの回転数を20%〜40%に低減して運転することになる。ただし、制御線図については図6に示す制御線図に限られず、熱負荷や車室の大きさなどに応じて最適な制御線図に変更してコンプレッサ制御を実施する。
こうしてステップS503においてコンプレッサ制御が実施されるか、あるいはステップS502においてコンプレッサが稼動中でないと判定された場合には、次にブロワファン制御を実施する(S504)。このブロワファン制御では、ブロワファンの回転数が低回転側になるように印加電圧を制御する。
ここで、ステップS504におけるブロワファン制御を図7に基づいて説明する。図7に示すように、このブロワファン制御では、横軸に示したブロワファン印加電圧指令(初期値)に対して、縦軸の修正ブロワファン印加電圧指令を出力する。なお、単位はブロワファンに印加される電圧(ボルト)で表示している。したがって、4〜MAX値(V)のブロワファン印加電圧指令(初期値)が入力されると、4〜6(V)のブロワファン印加電圧指令に低減してブロワファンを運転することになる。ただし、制御線図については図7に示す制御線図に限られず、熱負荷や車室の大きさなどに応じて最適な制御線図に変更してブロワファン制御を実施する。
こうしてステップS504においてブロアファン制御が実施されるか、あるいはステップS501においてすでに静穏制御中であると判定された場合には、次に初期値として与えられたコンプレッサ回転数およびブロワファン印加電圧に対して、上述したコンプレッサ制御及びブロワファン制御で出力された修正値になるように時間的に徐々に移行させる移行制御を実施する(S505)。この移行制御では、乗員と車両の距離や乗員が車両に乗車するまでの予測時間などによって移行時間を調整することが可能である。
こうしてコンプレッサとブロワファンの出力が修正値になったら(S506)、本実施例の車両用空調装置の制御システム1による静穏モードでの空調制御を終了する。
このように、本実施例の車両用空調装置の制御システム1では、静穏モードにおいて空調風を停止あるいは低減させるので、乗員が乗車するときの空調風による不快感を軽減して乗員が快適に乗車することができる。さらに、静穏モードではコンプレッサ3の回転数を停止あるいは低減させるので、乗員が乗車するときのコンプレッサ3の騒音を軽減して乗員が快適に乗車することができる。
次に、上述したステップS407における復帰モードでの空調制御を図8のフローチャートに基づいて説明する。まず、復帰モードでの空調制御が開始されると、空調制御部8は、復帰制御中であるか否かを判定し(S801)、復帰制御中でない場合にはコンプレッサ3が稼働中であるか否かを判定し(S802)、稼働中の場合にはコンプレッサ制御を実施する(S803)。このコンプレッサ制御では、コンプレッサ目標回転数復帰比率を復帰時間と熱負荷の程度に基づいて決定する。ただし、復帰時間とは、イグニッションスイッチがONするなど、乗員が搭乗したと判断されたときからの時間である。
ここで、ステップS803におけるコンプレッサ制御を図9に基づいて説明する。図9に示すように、このコンプレッサ制御では、熱負荷が高い場合と中程度の場合と低い場合の制御線図を用意しておき、熱負荷検出部7からの検出結果に基づいていずれかの制御線図を選択し、復帰時間からコンプレッサ目標回転数復帰比率を出力する。
例えば、熱負荷が高い条件で復帰時間が20秒の場合には、コンプレッサ目標回転数復帰比率は60%に設定される。これにより、例えばコンプレッサ回転数指令の初期値が50%で、修正コンプレッサ回転数指令が28%であれば、28%から50%への復帰をさせるために、28%+(50%−28%)×60%=41.2%をコンプレッサ回転数指令とする。熱負荷が低くなるにつれて、復帰比率を低下させてゆっくり復帰させるので、コンプレッサの騒音を感じにくくなる。また、熱負荷が高い条件では早く復帰させるので、短時間で必要な冷房能力を得ることができ、空調快適性を改善することができる。ただし、制御線図については図9に示す制御線図に限られず、熱負荷や車室の大きさなどに応じて最適な制御線図に変更してコンプレッサ制御を実施する。
こうしてステップS803においてコンプレッサ制御が実施されるか、あるいはステップS802においてコンプレッサが稼動中でないと判定された場合には、次にブロワファン制御を実施する(S804)。このブロワファン制御では、復帰時間に応じて復帰ブロワファン印加電圧指令を決定する。
ここで、ステップS804におけるブロワファン制御を図10に基づいて説明する。図10に示すように、復帰時間に応じてブロワファン印加電圧指令を徐々に上昇させてブロワファンを徐々に復帰させるので、ブロワファンの騒音に対する違和感を軽減している。なお、復帰時間が0〜20秒の間を点線で表示しているのは、図7の修正ブロワファン印加電圧指令が4〜6Vのいずれかの値になっていることに対応している。この修正ブロワファン印加電圧指令を初期値とするので、点線で表示したものである。ただし、制御線図については図10に示す制御線図に限られず、熱負荷や車室の大きさなどに応じて最適な制御線図に変更してブロワファン制御を実施する。
こうしてブロワファン制御を実施したら、次に復帰ブロワファン電圧が復帰目標の初期値を超えているか否かを判定し(S805)、超えている場合には復帰ブロワファン電圧指令を初期値以下に設定する(S806)。
そして、ステップS806で初期値以下に設定されるか、ステップS805において復帰ブロワファン電圧が復帰目標の初期値を超えていないと判定されるか、あるいはステップS801においてすでに復帰制御中であると判定された場合には、コンプレッサとブロワファンに対して上述した復帰制御による指令値を出力して(S807)、本実施例の車両用空調装置の制御システム1による復帰モードでの空調制御を終了する。
このように、本実施例の車両用空調装置の制御システム1では、乗員搭乗判定部11によって乗員が乗車したと判定されたときには、静穏モードから乗員によって予め設定された空調状態へ復帰させる復帰モードで空調装置6を制御するので、乗員が希望する空調状態へ速やかに移行することができ、乗員の空調快適性を高めることができる。
次に、本発明の実施例2を図面に基づいて説明する。図11は本実施例に係る車両用空調装置の制御システムを搭載した車両の構成を示すブロック図である。
図11に示すように、本実施例の車両用空調装置の制御システムを搭載した車両は、バッテリ90を電源とし、そのバッテリの蓄電量をバッテリ蓄電量監視部91が監視している。バッテリ90からの電流は、電源開閉器(電源開閉手段)99を介して、駆動用インバータ92とコンプレッサ用インバータ93へ供給されている。駆動用インバータ92は、バッテリ蓄電量監視部91と通信しており、バッテリ90の蓄電量に応じて消費電流や車両駆動エネルギーを回生してバッテリ90への蓄電量を調整している。
駆動用インバータ92へ供給された電流は、モータ/発電機96へ供給され、動力伝達分配機構100、駆動軸97を通じて、駆動車輪98を駆動し、車両の駆動力となっている。
エンジン2が起動している場合には、エンジン2の駆動力が動力分配機構95を介して動力伝達分配機構100、駆動軸97を介して、駆動車輪98を駆動する。車両の制動時や車両減速時などには、駆動車輪98の駆動力は、駆動軸97、動力伝達分配機構100、動力分配機構95を介して、発電機94に伝達され、ここで機械エネルギーから電気エネルギーに変換され、駆動用インバータ92、電源開閉器99を介して、バッテリ90に蓄電される。
一方、バッテリ90の電気エネルギーは電源開閉器99を介して、コンプレッサ用インバータ93へ伝達され、電気モータなどのコンプレッサ駆動部4によってコンプレッサ3が駆動される。
ここで、電源開閉器99は、乗員がイグニッションキーで車両を始動及び停止させる車両始動停止部102と空調制御部8によって制御されている。また、車両始動停止部102は、空調制御部8と駆動用インバータ92とも通信し、それぞれ制御している。すなわち、乗員によって車両が始動される場合には、電源開閉器99は接続され、バッテリ90の電流は駆動用インバータ92やコンプレッサ用インバータ93へ供給される。また、乗員が空調遠隔操作部9によって車両の空調装置6を始動させる場合には、空調制御部8によって電源開閉器99が接続され、バッテリ90の電流は駆動用インバータ92やコンプレッサ用インバータ93へ供給されるとともに、コンプレッサ用インバータ93を制御して、コンプレッサ3を含む空調装置6を始動制御する。
また、乗員が車両を停止する(一旦停止ではなく、車両不使用状態にする)場合には、空調制御部8を制御して、空調装置6や駆動用インバータ92を適宜停止させるとともに、電源開閉器99を切断する。これにより、車両不使用状態ではバッテリ90から電流を供給されるものがないので、その電流によって駆動されるコンポーネントに不具合が生じたとしても、電源系に関わる不具合は生じないという利点がある。
次に、本実施例の車両用空調装置の制御システムによる電源制御処理を図12のフローチャートに基づいて説明する。まず、電源制御が開始されると、制御に使用する電源開閉器99の状況データなどが入力され(S1201)、空調制御部8は、空調遠隔操作部9から空調装置6を始動させる指令が入力されて空調を始動するか否かを判定する(S1202)。空調を始動させる場合には、電源開閉器99が切断されているか否かを判定し(S1203)、切断されている場合には電源開閉器99を接続(通電)して(S1204)、空調制御部8を始動させる(S1205)。
そして、乗員近接判定部10によって乗員が近接しているか否かが判定され(S1206)、近接している場合には図5で示した静穏モードでの制御を実施し(S1207)、電源開閉器99を切断する(S1208)。これにより、乗員が車両に近接した場合に高電圧の供給がない状態で車両に乗車することができる。なお、高電圧系を切断したとしても、空調風を発生させるためのブロワファン24は、電圧12〜14Vの低電圧電源で駆動されているので、すでに冷却されたエバポレータ22により20〜60秒間程度は冷風の供給が可能である。
一方、ステップS1202において、空調遠隔操作部9による空調装置6を始動させる指令がない場合には、空調制御部8がすでに起動しているか否かを判定し(S1209)、起動している場合には空調制御部8を停止させ(S1210)、電源開閉器99を切断してバッテリ90からの通電を停止させる(S1211)。
こうして、ステップS1206で乗員が近接していないと判定された場合やステップS1208、S1211で電源開閉器99が切断された場合、ステップS1209で空調制御部8が起動していないと判定された場合には、車両始動停止部102から始動指令が入力されたか否かを判定する(S1212)。そして、始動指令が入力された場合には電源開閉器99が接続されているか否かを判定し(S1213)、接続されていない場合には電源開閉器99を接続(通電)して(S1214)、駆動用インバータ92を始動させ(S1215)、図8で示した復帰制御を実施する(S1216)。
そして、ステップS1216で復帰制御が実施されるか、ステップS1213で電源開閉器99が接続されていた場合には、空調制御部8が空調遠隔操作部9から受けている空調装置6の始動指令をOFFに変更し(S1217)、乗員近接状況を近接していないに設定して(S1218)、本実施例の車両用空調装置の制御システムによる電源制御処理を終了する。
一方、ステップS1212において車両始動停止部102から始動指令が入力されていない場合には、駆動用インバータ92が停止しているか否かを判定し(S1219)、停止している場合には本実施例の車両用空調装置の制御システムによる電源制御処理を終了し、停止していない場合には駆動用インバータ92を停止させ(S1220)、電源開閉器99を切断(非通電)してから(S1221)、本実施例の車両用空調装置の制御システムによる電源制御処理を終了する。
このように、本実施例の車両用空調装置の制御システムでは、車両の電源のうち高電圧を供給する部分との接続を開閉する電源開閉器99を備え、乗員が車両に近接したと判定されたときには電源開閉器99を切断するので、高い電圧を使用する機器の絶縁状態が不良な場合であっても乗員が車両に乗車するときには、高い電圧は供給されていない状態とすることができる。
次に、本発明の実施例3を図面に基づいて説明する。図13は本実施例に係る車両用空調装置の制御システムを搭載した車両の構成を示すブロック図である。
図13に示すように、本実施例の車両用空調装置の制御システムを搭載した車両は、バッテリ90と駆動用インバータ92との間に駆動用電源開閉器(駆動電源開閉手段)103を設置し、バッテリ90とコンプレッサ用インバータ93との間にコンプレッサ用電源開閉器(空調電源開閉手段)104を設置したことが実施例2と異なっており、その他の構成は実施例2と同一なので、詳しい説明は省略する。
このように構成された本実施例の車両用空調装置の制御システムにおいて、コンプレッサ用電源開閉器104は空調制御部8によって制御され、駆動用電源開閉器103は車両始動停止部102によって制御されている。
上述の構成に変更したことにより、電源開閉器を駆動用とコンプレッサ用に分離できるので、空調遠隔操作部9からの指令によって空調制御部8がコンプレッサ3を含む空調装置6を始動する際に、駆動用インバータ92へ電流を供給する必要がなくなる。したがって、消費電力が5kW程度のコンプレッサよりもはるかに大きい駆動系のコンポーネント(50kW程度)に不具合があったとしても、大電流が流れない状態とすることが可能になる。
次に、本実施例の車両用空調装置の制御システムによる電源制御処理を図14のフローチャートに基づいて説明する。
まず、電源制御が開始されると、制御に使用する駆動用電源開閉器103及びコンプレッサ用電源開閉器104の状況データなどが入力され(S1401)、空調制御部8は、空調遠隔操作部9から空調装置6を始動させる指令が入力されて空調を始動するか否かを判定する(S1402)。空調を始動させる場合には、コンプレッサ用電源開閉器104が切断されているか否かを判定し(S1403)、切断されている場合にはコンプレッサ用電源開閉器104を接続(通電)して(S1404)、空調制御部8を始動させる(S1405)。
そして、乗員近接判定部10によって乗員が近接しているか否かが判定され(S1406)、近接している場合には図5で示した静穏モードでの制御を実施する(S1407)。
一方、ステップS1402において、空調遠隔操作部9による空調装置6を始動させる指令がない場合には、空調制御部8がすでに起動しているか否かを判定し(S1408)、起動している場合には空調制御部8を停止させ(S1409)、コンプレッサ用電源開閉器104を切断してバッテリ90からの通電を停止させる(S1410)。
こうして、ステップS1406で乗員が近接していないと判定された場合やステップS1407で静穏モードでの制御が実施された場合、S1410でコンプレッサ用電源開閉器104が切断された場合、ステップS1408で空調制御部8が起動していないと判定された場合には、車両始動停止部102から始動指令が入力されたか否かを判定する(S1411)。そして、始動指令が入力された場合には駆動用電源開閉器103及びコンプレッサ用電源開閉器104が接続されているか否かを判定し(S1412)、接続されていない場合には駆動用電源開閉器103及びコンプレッサ用電源開閉器104を接続(通電)して(S1413)、駆動用インバータ92を始動させ(S1414)、図8で示した復帰制御を実施する(S1415)。
そして、ステップS1415で復帰制御が実施されるか、ステップS1412で駆動用電源開閉器103及びコンプレッサ用電源開閉器104が接続されていた場合には、空調制御部8が空調遠隔操作部9から受けている空調装置6の始動指令をOFFに変更し(S1416)、乗員近接状況を近接していないに設定して(S1417)、本実施例の車両用空調装置の制御システムによる電源制御処理を終了する。
一方、ステップS1411において車両始動停止部102から始動指令が入力されていない場合には、駆動用インバータ92が停止しているか否かを判定し(S1418)、停止している場合には本実施例の車両用空調装置の制御システムによる電源制御処理を終了し、停止していない場合には駆動用インバータ92を停止させ(S1419)、駆動用電源開閉器103及びコンプレッサ用電源開閉器104を切断(非通電)してから(S1420)、本実施例の車両用空調装置の制御システムによる電源制御処理を終了する。
このように、本実施例の車両用空調装置の制御システムでは、車両の電源と空調装置6との間の接続を開閉するコンプレッサ用電源開閉器104と、車両の電源と車両の駆動系との間の接続を開閉する駆動用電源開閉器103とを設置し、空調遠隔操作部9によって空調装置6が起動されたときにはコンプレッサ用電源開閉器104のみを接続するので、高い電圧を使用する駆動系の機器の絶縁状態が不良な場合であっても乗員が車両に乗車するときに大電流が流れない状態にすることができる。
次に、本発明の実施例4を図面に基づいて説明する。図15は本実施例に係る車両用空調装置の制御システムの構成を示すブロック図である。
図15に示すように、本実施例の車両用空調装置の制御システム151は、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)を利用して車両の位置を検出する車両測位部(車両測位手段)152と、携帯電話の電波を使った位置検出機能を利用して乗員の位置を検出する乗員測位部(乗員測位手段)153をさらに設置したことが実施例1と異なっており、その他の構成は実施例1と同一なので、詳しい説明は省略する。
ただし、乗員測位部153は、GPSの機能を搭載した携帯機器であれば、GPSを使用して乗員の位置を検出してもよい。また、GPS情報とCD、DVD、ハードディスクあるいは通信によって得られる基地局側のサーバに記録された地図データから、乗員と車両の間の道路上の距離を算出するようにして、距離の精度を向上させても良い。
次に、本実施例の車両用空調装置の制御システムによる空調制御処理を図16のフローチャートに基づいて説明する。
まず、空調制御部8は、車両測位部152で求められた車両の位置と乗員測位部153で求められた乗員の位置とに基づいて車両と乗員との間の距離を算出する(S1601)。この距離の算出方法としては、GPSによって車両の位置を求めるナビゲーションシステムなどで使用されている既存の方法を利用して求めることができる。
次に、熱負荷検出部7によって日射量、目標室温、現在の室温、外気温などのデータに基づいて熱負荷指標を算出する(S1602)。この熱負荷指標としては例えば、エアミックスドア26の開度を算出する。このエアミックスドア26の開度とは、例えばエアミックスドア26の開度が0%の場合はヒータコア25への空調風を遮断し、開度が100%の場合はヒータコア25へ空調風を全量配風するというものである。
なお、エアミックスドア26の開度(制御値)は0〜100%の範囲で制御されるが、エアミックスドア開度を制御する信号(制御指令値)は、この範囲よりも広い範囲(−50〜150%)で出力している。すなわち、エアミックスドア開度の制御指令値が−50%のときは、ドア開度0%の制御値と同じとなり、+150%のときは、ドア開度100%の制御値と同じとなる。
上記制御指令値は、例えば外気温などの環境条件により0〜100%外の数値になることがあるが、エアコン用ECUは算出した数値が制御値を超えた場合には上下限を自動的に制限して、0〜100%の制御値としてアクチュエータに出力している。
ステップS1602に続いて、空調制御部8は、算出した乗員と車両との間の距離、および熱負荷指標に基づいて、コンプレッサ制御を実施する(S1603)。
ここで、ステップS1603におけるコンプレッサ制御を図17に基づいて説明する。図17に示すように、このコンプレッサ制御では、乗員と車両との距離が近い場合と中程度の場合と遠い場合とで、それぞれ制御線図を用意しておき、距離の算出結果に基づいていずれかの制御線図を選択し、熱負荷指標からコンプレッサ入力指令を出力する。
例えば、車両と乗員との間の距離については、100m以内を距離小、100から500mを距離中、500m以上を距離大として区分し、この距離区分に基づいて制御線図を選択し、選択した制御線図に基づいて熱負荷指標である目標エアミックスドア開度の指令値からコンプレッサ入力指令を求める。ここで、コンプレッサ入力指令は、コンプレッサの入力エネルギーの最大値を100%とした場合における比率(%)によって表される。
図17に示すように、このコンプレッサ制御により、同じエアミックスドア開度であっても距離が近ければ早く暖房あるいは冷房できるようにコンプレッサ入力指令を大きくし、距離が遠ければコンプレッサ入力指令を小さくして効率的な運転を実施することにより、バッテリの消耗が極力少なくなるようにしている。ただし、制御線図については図17に示す制御線図に限られず、熱負荷などに応じて最適な制御線図に変更してコンプレッサ制御を実施する。
こうしてコンプレッサ制御が実施されたら、本実施例の車両用空調装置の制御システム151による空調制御処理を終了する。
このように、本実施例の車両用空調装置の制御システム151では、車両の位置を検出する車両測位部152と、乗員の位置を検出する乗員測位部153とをさらに備え、車両測位部152と乗員測位部153の検出結果に基づいて車両と乗員との距離を算出し、算出された距離と熱負荷とに基づいて空調装置6を制御するので、乗員が車両に乗車するまでの時間を正確に予測して空調を制御することができ、乗員が車両に乗車するまでの間に車室内を快適な空調状態にしておくことができる。
以上、本発明の車両用空調装置について、図示した実施例に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることができる。
例えば、本発明では、コンプレッサを冷房機器における高圧冷媒発生手段として利用したが、冷凍サイクルを、暖房サイクルも実施することができるサイクルに変更し、コンプレッサを暖房熱源のための高圧冷媒発生手段として利用しても良い。
さらに、コンプレッサ駆動部4は、コンプレッサの匡体と同じ匡体に収納されたいわゆる密閉式電動コンプレッサであってもよいし、コンプレッサとは別の匡体に収納され、機械的伝達機構で動力を伝達する外部モータ駆動型の電動コンプレッサであってもよい。さらに、エンジンの動力をベルトなどで伝達する伝達方式が主たる駆動源で、補助的に電気モータを利用する方式(ハイブリッドコンプレッサ)であっても良い。
また、本発明では、主としてコンプレッサによる冷媒熱で冷房する方式について説明したが、図2で示した内外気切り換えドア23やブロワファン24などの車室内空気の換気手段と組み合わせることも可能である。
さらに、通信手段としては、携帯電話やリモコンに限らず、車両側にインターネットの送受信が可能な装置を設置し、家庭や事務所のインターネット通信手段を利用して空調の遠隔操作を実施してもよい。
実施例1に係る車両用空調装置の制御システムの構成を示すブロック図である。 車両用空調装置の制御システムにおける空調装置の詳細な構成を説明するための図である。 空調遠隔操作部と車両との間の通信を説明するための図である。 実施例1に係る車両用空調装置の制御システムによる空調制御処理を示すフローチャートである。 実施例1に係る車両用空調装置の制御システムによる静穏モードでの空調制御処理を示すフローチャートである。 静穏モードにおけるコンプレッサ制御を説明するための図である。 静穏モードにおけるブロワファン制御を説明するための図である。 実施例1に係る車両用空調装置の制御システムによる復帰モードでの空調制御処理を示すフローチャートである。 復帰モードにおけるコンプレッサ制御を説明するための図である。 復帰モードにおけるブロワファン制御を説明するための図である。 実施例2に係る車両用空調装置の制御システムを搭載した車両の構成を示すブロック図である。 実施例2に係る車両用空調装置の制御システムによる電源制御処理を示すフローチャートである。 実施例3に係る車両用空調装置の制御システムを搭載した車両の構成を示すブロック図である。 実施例3に係る車両用空調装置の制御システムによる電源制御処理を示すフローチャートである。 実施例4に係る車両用空調装置の制御システムの構成を示すブロック図である。 実施例4に係る車両用空調装置の制御システムによる空調制御処理を示すフローチャートである。 実施例4に係る車両用空調装置の制御システムにおけるコンプレッサ制御を説明するための図である。
符号の説明
1、151 車両用空調装置の制御システム
2 機関(エンジン)
3 コンプレッサ
4 コンプレッサ駆動部
5 冷凍サイクル
6 空調装置(空調手段)
7 熱負荷検出部(熱負荷検出手段)
8 空調制御部(空調制御手段)
9 空調遠隔操作部(空調遠隔操作手段)
10 乗員近接判定部(乗員近接判定手段)
11 乗員搭乗判定部(乗員搭乗判定手段)
12 空調事前操作部
20 コンデンサ
21 膨張弁
22 エバポレータ
23 内外気切り換えドア
24 ブロワファン
25 ヒータコア
26 エアミックスドア
27 吹出口選択ドア
28 通信部
31 車外発信器
32 車室発信器
33 車室受信器
34 トランク発信器
35 トランク受信器
36 リモコン
90 バッテリ
91 バッテリ蓄電量監視部
92 駆動用インバータ
93 コンプレッサ用インバータ
94 発電機
95 動力分配機構
96 モータ/発電機
97 駆動軸
98 駆動車輪
99 電源開閉器(電源開閉手段)
100 動力伝達分配機構
102 車両始動停止部
103 駆動用電源開閉器(駆動電源開閉手段)
104 コンプレッサ用電源開閉器(空調電源開閉手段)
152 車両測位部(車両測位手段)
153 乗員測位部(乗員測位手段)

Claims (10)

  1. 車両の車室内の温度を調節する車両用空調装置の制御システムであって、
    前記車室内の温度調節を行う空調手段と、
    前記車両にかかる熱負荷を検出する熱負荷検出手段と、
    前記車両の乗員によって空調を遠隔操作する空調遠隔操作手段と、
    前記乗員が前記車両に近接したか否かを判定する乗員近接判定手段と、
    前記空調遠隔操作手段によって前記乗員が乗車する前に前記空調手段を起動させるときには、前記熱負荷に基づいて前記空調手段を制御するとともに、前記乗員近接判定手段によって前記乗員が前記車両に近接したと判定されたときには、静穏モードで前記空調手段を制御する空調制御手段と、
    を備えることを特徴とする車両用空調装置の制御システム。
  2. 前記乗員近接判定手段は、前記乗員によって前記車両のドアが開けられたとき、前記ドアが開錠されたとき、前記乗員の持つリモコンとの通信により前記乗員が近接していると判定されたときのいずれかの場合に前記乗員が近接したと判定することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置の制御システム。
  3. 前記空調制御手段による前記静穏モードは、空調風の停止あるいは低減であることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の車両用空調装置の制御システム。
  4. 前記空調制御手段による前記静穏モードは、前記空調手段を構成するコンプレッサの回転数の停止あるいは低減であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用空調装置の制御システム。
  5. 前記空調遠隔操作手段は、携帯電話、車両用リモコン、あるいはインターネットの送受信が可能な装置のいずれかに設置されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両用空調装置の制御システム。
  6. 前記乗員によって設定された所定時刻になるか、あるいは前記乗員によって設定された所定時間が経過すると、前記空調手段を起動させる空調事前操作手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の車両用空調装置の制御システム。
  7. 前記乗員が前記車両に乗車したか否かを判定する乗員搭乗判定手段をさらに備え、
    前記空調制御手段は、前記乗員搭乗判定手段によって前記乗員が乗車したと判定されたときには、前記静穏モードから前記乗員によって予め設定された空調状態へ復帰させる復帰モードで前記空調手段を制御することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の車両用空調装置の制御システム。
  8. 前記車両の電源のうち高電圧を供給する部分との接続を開閉する電源開閉手段をさらに備え、
    前記乗員近接判定手段によって前記乗員が前記車両に近接したと判定されたときには、前記電源開閉手段によって前記電源との接続を切断することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の車両用空調装置の制御システム。
  9. 前記車両の電源と前記空調手段との間の接続を開閉する空調電源開閉手段と、前記車両の電源と前記車両の駆動系との間の接続を開閉する駆動電源開閉手段とをさらに備え、
    前記空調遠隔操作手段によって前記空調手段が起動されたときには前記空調電源開閉手段のみを接続することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の車両用空調装置の制御システム。
  10. 前記車両の位置を検出する車両測位手段と、前記乗員の位置を検出する乗員測位手段とをさらに備え、
    前記空調制御手段は、前記車両測位手段と前記乗員測位手段の検出結果に基づいて前記車両と前記乗員との距離を算出し、且つ算出した車両と乗員との距離および前記熱負荷検出手段で検出された熱負荷に基づいて前記空調手段を制御することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の車両用空調装置の制御システム。
JP2005256383A 2005-09-05 2005-09-05 車両用空調装置の制御システム Expired - Fee Related JP4804839B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005256383A JP4804839B2 (ja) 2005-09-05 2005-09-05 車両用空調装置の制御システム
EP06797434A EP1923240B1 (en) 2005-09-05 2006-09-05 Vehicle air-conditioner control system
US11/575,867 US7775453B2 (en) 2005-09-05 2006-09-05 Vehicle air-conditioner control system
DE602006012696T DE602006012696D1 (de) 2005-09-05 2006-09-05 Fahrzeugklimaanlagensteuersystem
PCT/JP2006/317528 WO2007029685A1 (ja) 2005-09-05 2006-09-05 車両用空調装置の制御システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005256383A JP4804839B2 (ja) 2005-09-05 2005-09-05 車両用空調装置の制御システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007069657A true JP2007069657A (ja) 2007-03-22
JP4804839B2 JP4804839B2 (ja) 2011-11-02

Family

ID=37835805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005256383A Expired - Fee Related JP4804839B2 (ja) 2005-09-05 2005-09-05 車両用空調装置の制御システム

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7775453B2 (ja)
EP (1) EP1923240B1 (ja)
JP (1) JP4804839B2 (ja)
DE (1) DE602006012696D1 (ja)
WO (1) WO2007029685A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009248626A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Nissan Motor Co Ltd 車両用空調制御装置
DE102010026354A1 (de) 2009-07-10 2011-02-24 Denso Corporation, Kariya-City Klimatisierungsvorrichtung für ein Fahrzeug
JP2012081869A (ja) * 2010-10-12 2012-04-26 Denso Corp 車両用空調装置、車両用空調装置用の信号送信装置、車両用空調装置用の信号受信装置、および、車両用電力管理システム
WO2012102991A2 (en) * 2011-01-27 2012-08-02 Daniels Jerome Dual-mode automobile air-conditioning system and methods of use
CN105172530A (zh) * 2015-08-13 2015-12-23 成都众易通科技有限公司 汽车新风供给系统

Families Citing this family (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100268051A1 (en) * 2009-04-16 2010-10-21 Ford Global Technologies, Llc System and method for wellness monitoring in a vehicle
US8368337B2 (en) * 2009-05-21 2013-02-05 Lennox Industries Inc. HVAC equipment phase and voltage monitor and control
US8626344B2 (en) 2009-08-21 2014-01-07 Allure Energy, Inc. Energy management system and method
US9209652B2 (en) 2009-08-21 2015-12-08 Allure Energy, Inc. Mobile device with scalable map interface for zone based energy management
US9838255B2 (en) 2009-08-21 2017-12-05 Samsung Electronics Co., Ltd. Mobile demand response energy management system with proximity control
US8498749B2 (en) 2009-08-21 2013-07-30 Allure Energy, Inc. Method for zone based energy management system with scalable map interface
US8899311B2 (en) * 2009-11-16 2014-12-02 Denso Corporation Vehicular air conditioner
US8704669B2 (en) 2010-11-08 2014-04-22 Ford Global Technologies, Llc Vehicle system reaction to medical conditions
US9122775B2 (en) 2011-01-03 2015-09-01 Ford Global Technologies, Llc Medical data acquisition and provision
US9964416B2 (en) 2011-02-04 2018-05-08 Ford Global Technologies, Llc Methods and systems for locating health facilities based on cost of healthcare
US8527114B2 (en) * 2011-02-25 2013-09-03 Ford Global Technologies, Llc Silent key start climate control demand
US9449514B2 (en) 2011-05-18 2016-09-20 Ford Global Technologies, Llc Methods and apparatus for adaptive vehicle response to air quality states
JP5482728B2 (ja) * 2011-05-20 2014-05-07 株式会社デンソー 冷凍サイクル装置
WO2013033469A1 (en) 2011-08-30 2013-03-07 Allure Energy, Inc. Resource manager, system, and method for communicating resource management information for smart energy and media resources
FR2988917B1 (fr) 2012-04-03 2014-03-28 Renault Sa Procede de gestion de charge d'une batterie de traction et dispositifs correspondants
JP5743109B2 (ja) * 2012-12-18 2015-07-01 三菱自動車工業株式会社 冷媒循環装置
US9716530B2 (en) 2013-01-07 2017-07-25 Samsung Electronics Co., Ltd. Home automation using near field communication
US20140216684A1 (en) * 2013-02-01 2014-08-07 Visteon Global Technologies, Inc. Heating, ventilating, and air conditioning system with an exhaust gas thermal energy exchanger
US10063499B2 (en) 2013-03-07 2018-08-28 Samsung Electronics Co., Ltd. Non-cloud based communication platform for an environment control system
JP6207958B2 (ja) * 2013-10-07 2017-10-04 サンデンホールディングス株式会社 車両用空気調和装置
US9738136B2 (en) 2013-11-14 2017-08-22 Globalfoundries Inc. System and method to adjust vehicle temperature based on driver location
CN106464551A (zh) 2014-01-06 2017-02-22 魅力能源公司 一种使用网络装置和基于遥感的信息来协调环境的系统、装置和设备
SG11201605494QA (en) 2014-01-06 2016-08-30 Allure Energy Inc System, device, and apparatus for coordinating environments using network devices and remote sensory information
US11230157B1 (en) * 2014-08-05 2022-01-25 Sivathanu B. Kumar Method for extending duration of use of refrigerant and improving cooling efficiency using microcomputer circuitry and logic
US11014536B2 (en) * 2015-04-13 2021-05-25 Ford Global Technologies, Llc Vehicle controller delivery mode
SE538820C2 (sv) 2015-04-29 2016-12-13 Scania Cv Ab Air compressor control module for controlling an air compressor system of a vehicle and a method in relation to the control module
US9975400B2 (en) * 2015-06-18 2018-05-22 Ford Global Technologies, Llc Method of controlling climate in a parked vehicle
DE102016215853A1 (de) 2016-08-23 2018-03-01 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Filtervorrichtung für ein Kraftfahrzeug, sowie Verfahren zum Betreiben einer solchen Filtervorrichtung
KR20180099187A (ko) * 2017-02-28 2018-09-05 주식회사 가린시스템 차량용 공조기 제어 시스템 및 방법
CN110785304B (zh) * 2017-07-07 2024-05-24 日产自动车株式会社 车辆用空调方法及车辆用空调装置
CN109367347B (zh) * 2018-09-11 2020-07-24 珠海格力电器股份有限公司 一种汽车空调远程控制方法及装置
JP7400191B2 (ja) * 2019-02-01 2023-12-19 株式会社アイシン 車両換気制御システム
DE102021005724A1 (de) 2021-11-18 2023-05-25 Truma Gerätetechnik GmbH & Co. KG Klimaanlage

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS628814A (ja) * 1985-07-08 1987-01-16 Mitsubishi Motors Corp 車両の事前運転制御装置
JP2002264635A (ja) * 2001-03-13 2002-09-18 Toyota Motor Corp 車両の空調機制御装置
JP2003072352A (ja) * 2001-08-31 2003-03-12 Toshihiko Furukawa 車両制御システム
JP2004314720A (ja) * 2003-04-14 2004-11-11 Denso Corp 車両用換気脱臭システム
JP2006290032A (ja) * 2005-04-06 2006-10-26 Valeo Thermal Systems Japan Corp 車両用換気装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61174250U (ja) 1985-04-17 1986-10-30
JP3126773B2 (ja) 1991-11-27 2001-01-22 本田技研工業株式会社 電気自動車のプリエアコンディショニング装置
JP3267993B2 (ja) * 1991-11-27 2002-03-25 本田技研工業株式会社 車両用エアコンディショニングシステム
FR2690387B1 (fr) * 1992-04-28 1995-06-23 Valeo Thermique Habitacle Procede et dispositif pour abaisser la temperature de l'air dans l'habitacle d'un vehicule hors circulation.
JPH11139155A (ja) 1997-11-12 1999-05-25 Denso Corp 車両用空調装置
DE10164375A1 (de) * 2001-12-28 2003-07-17 Valeo Klimasysteme Gmbh Steuerungsvorrichtung für eine Heiz-, Belüftungs- und/oder Klimaanlage
JP4042699B2 (ja) 2003-02-03 2008-02-06 株式会社デンソー 移動体の空調装置
JP2004255921A (ja) * 2003-02-24 2004-09-16 Denso Corp 車両用換気装置および車両用空調装置
JP4421336B2 (ja) 2004-03-11 2010-02-24 日特建設株式会社 連続繊維補強土工法
JP4419758B2 (ja) * 2004-08-31 2010-02-24 株式会社デンソー 自動車用ユーザもてなしシステム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS628814A (ja) * 1985-07-08 1987-01-16 Mitsubishi Motors Corp 車両の事前運転制御装置
JP2002264635A (ja) * 2001-03-13 2002-09-18 Toyota Motor Corp 車両の空調機制御装置
JP2003072352A (ja) * 2001-08-31 2003-03-12 Toshihiko Furukawa 車両制御システム
JP2004314720A (ja) * 2003-04-14 2004-11-11 Denso Corp 車両用換気脱臭システム
JP2006290032A (ja) * 2005-04-06 2006-10-26 Valeo Thermal Systems Japan Corp 車両用換気装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009248626A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Nissan Motor Co Ltd 車両用空調制御装置
DE102010026354A1 (de) 2009-07-10 2011-02-24 Denso Corporation, Kariya-City Klimatisierungsvorrichtung für ein Fahrzeug
DE102010026354B4 (de) 2009-07-10 2022-02-17 Denso Corporation Klimatisierungsvorrichtung für ein Fahrzeug
JP2012081869A (ja) * 2010-10-12 2012-04-26 Denso Corp 車両用空調装置、車両用空調装置用の信号送信装置、車両用空調装置用の信号受信装置、および、車両用電力管理システム
WO2012102991A2 (en) * 2011-01-27 2012-08-02 Daniels Jerome Dual-mode automobile air-conditioning system and methods of use
WO2012102991A3 (en) * 2011-01-27 2012-11-15 Daniels Jerome Dual-mode automobile air-conditioning system and methods of use
US8701423B2 (en) 2011-01-27 2014-04-22 Jerome Daniels Dual mode automobile air-conditioning system and methods of use
CN105172530A (zh) * 2015-08-13 2015-12-23 成都众易通科技有限公司 汽车新风供给系统

Also Published As

Publication number Publication date
EP1923240A1 (en) 2008-05-21
EP1923240A4 (en) 2009-05-20
WO2007029685A1 (ja) 2007-03-15
EP1923240B1 (en) 2010-03-03
US7775453B2 (en) 2010-08-17
JP4804839B2 (ja) 2011-11-02
DE602006012696D1 (de) 2010-04-15
US20090193825A1 (en) 2009-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4804839B2 (ja) 車両用空調装置の制御システム
KR101394771B1 (ko) 차량의 공조 제어 방법
CN101861252A (zh) 用于车辆的hvac系统的外部噪声降低
JP4998209B2 (ja) 車両用空調装置
JP5459060B2 (ja) 車両用空調装置
JP2018197096A (ja) 空調制御装置
JP2011121461A (ja) 車両用空調装置
JP6518600B2 (ja) 車両用空調装置
JP2009113674A (ja) 車両用空調装置
JP5126173B2 (ja) 車両用空調装置
JP6907953B2 (ja) 空調制御装置
JP2017159691A (ja) 車両用空調装置
WO2018207756A1 (ja) 空調制御装置
CN210617792U (zh) 一种多功能集成汽车空调
JP4218658B2 (ja) 車両用空調装置
JP5186585B2 (ja) 車両用蓄電源空調システム
JP2004338673A (ja) 車両用空調装置
JP6147049B2 (ja) 鉄道車両用換気制御システム
JP4878898B2 (ja) 車両用蓄電源空調システム
WO2020121737A1 (ja) 車両用空気調和装置
JP2009120022A (ja) 車両用空調装置
JP5505236B2 (ja) 車両用空調装置
JP2011020478A (ja) 車両用空調装置
KR20120062443A (ko) 자동차 예비 공조 시스템
WO2018225439A1 (ja) 空調制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110803

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110810

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140819

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees