JP2009113674A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイヤレスキーによって空調運転を行うように指示したときに、空調運転の中止や空調運転が停止してしまうことによる不満などが生じるのを防止する。
【解決手段】エアコンECUは、イグニッションスイッチがオフされると空調運転に使用可能な電力量Paから空調運転が可能か否かを確認し、空調運転が可能である時には、最少運転時間Tminを演算し、操作パネルのディスプレイに表示して、降車する乗員に報知する(ステップ120〜ステップ130)。また、空調運転が不可であると、空調運転が不可であることを乗員に報知する(ステップ126、132)。これにより、プレ空調を行うようにワイヤレスキーを操作したにもかかわらず、空調運転が中止されていたり、途中で停止していることによる不満が生じるのを抑えることができる。また、バッテリの充電量に応じた適切なタイミングでプレ空調が開始されるようにすることが可能となる。
【選択図】図5

Description

本発明は、走行用の駆動源として電気モータを備え、蓄電池に蓄積された電力によって走行可能なハイブリッド車、電気自動車などの車両に係り、詳細には、駐車中に蓄電池に蓄積された電力によってコンプレッサなどを駆動して車室内の空調を行う車両用空調装置に関する。
車両には、走行用の駆動源として電気モータを備え、バッテリなどの蓄電池(以下、バッテリとする)に蓄積された電力によって電気モータが駆動されて走行するハイブリッド車、電気自動車などがある。このような車両に設けられる空調装置(以下、エアコンとする)では、バッテリの電力によってコンプレッサ等が駆動されるようになっており、これにより、車両駐車中に車室内を空調して、乗員の乗車時に車室内を所望の空調状態とするプレ空調が提案されている。
例えば、予め設定された乗車予定時刻の外気温、室温等を予測演算し、演算結果に基づいて乗車予定時刻に車室内を設定温度とするように空調運転を行うように提案している(特許文献1参照。)。
また、プレ空調に関しては、送受信可能な通信手段を用いて、遠隔操作によって駐車中の車両の空調運転が開始されるようにすると共に、空調装置の作動状態を受信して表示する提案がなされている(例えば、特許文献2参照。)。
さらに、車室内の温度変化を予測して、空調運転の開始タイミングなどを設定すると共に、室温などに異常が生じたときに、通信手段によって乗員に通知等を行う提案がなされている(例えば、特許文献3参照。)。
ところで、車両との間で片方向通信を行うことにより、遠隔操作によってドアロック/アンロックなどが可能となる所謂ワイヤレスキーが普及している。このワイヤレスキーは、片方向通信機能のみであることにより、乗員の携帯を容易とするコンパクト化が図られ、遠隔操作のためのコスト上昇が抑えられている。
プレ空調が可能なエアコンの遠隔操作に、このワイヤレスキーを用いることにより、簡単な構成でかつ低コストで、乗員が乗車に先立って遠隔操作による空調運転(プレ空調)が可能となる。
一方、バッテリに蓄積された電力の残量を考えずにプレ空調を行うと、バッテリに蓄積されている電力が不足して、車両走行を開始することができなくなってしまう可能性がある。
このために、遠隔操作によって乗員が空調開始を指示したにもかかわらず、空調運転が中止されたり、空調運転が開始されたにもかかわらず途中で空調運転が停止してしまうことがある。これにより、乗員が、乗車したときに、空調運転を行うように指示したにもかかわらず、空調運転がなされていないことによる不満などの不快感を生じさせてしまうことがある。
このような不快感の発生を防止する方法としては、通信手段によって運転状態などを乗員に通知する方法が考えられるが、この場合、双方向通知を行う必要があり、このために、乗員が携帯するワイヤレスキーが大型化してしまう共に、遠隔操作を行うためのコストが上昇してしまうという問題がある。
特開平5−147420号公報 特開2004−256092号公報 特開2005−343386号公報
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、特に、遠隔操作により駐車車両の空調運転を可能とするときに、空調運転の開始を指示したにもかかわらず、バッテリの電力不足によって空調運転が運転途中で停止されたために、乗員が乗車したときに、違和感が生じるのを防止できる車両用空調装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、遠隔操作手段による車両駐車中に車外からの操作によって空調運転が指示されることにより、蓄電池から供給される電力を用いて車室内の空調が可能な車両用空調装置であって、前記蓄電池の残容量である充電量を検出する容量検出手段と、車両駐車のための乗員の降車に先立って前記容量検出手段によって検出される前記充電量から空調運転が可能か否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって空調運転が可能であると判定されたときに、前記要求検出手段によって検出される前記充電量か空調運転が可能な時間を演算する演算手段と、前記判定手段の判定結果及び前記演算手段の演算結果を報知する報知手段と、を含むことを特徴とする。
この発明によれば、蓄電池の充電量を検出し、車両停止して乗員が降車するときに、蓄電池の充電量から、乗車に先立った空調運転(プレ空調)が可能であるか否かを判断し、判断結果を乗員に報知する。また、空調運転が可能である時には、充電量から空調運転が可能な時間を演算し、演算した時間を合わせて乗員に報知する。
これにより、降車時の報知内容を乗員が認識することにより、乗車時に、遠隔操作手段によって必要に空調運転の開始を指示してしまうのを抑えることができる。また、例えば、充電量が少なく空調運転が不可である時に、遠隔操作によって空調運転の開始を指示してしまうことが無く、さらに、空調運転の開始を指示したとしても、降車時の報知内容を思い出すことにより、乗車時に、車室内が空調されていなくとも違和感や不満などが生じてしまうことが無い。
請求項2に係る発明は、前記演算手段が、最大空調能力で空調運転を開始したときの運転可能時間を演算することを特徴とする。
この発明によれば、最大能力で空調運転が可能となる時間を演算する。このときに、空調能力が大きくなるほど消費電力が多くなるので、最も短い運転時間を乗員が認識することになる。
これにより、例えば、乗車予定のタイミングと認識した運転時間に基づいて空調運転の開始を指示することにより、乗員が乗車時に空調が停止してしまうのを防止できる。また、空調運転が可能な時間を認識することにより、乗車時に空調運転が停止していても、違和感や不満が生じてしまうことがない。
請求項3に係る発明は、車両のイグニッションスイッチがオフ操作されることにより、前記判定手段が空調運転の可否を判定することを特徴とする。
車両駐車のために乗員(運転車)が降車するときには、降車に先立ってイグニッションスイッチのオフ操作が行われる。ここから、イグニッションスイッチのオフ操作画なされたときに、プレ空調が可能か否かを判断すると共に、プレ空調が可能であるときに運転時間を演算して報知する。
これにより、降車する乗員に確実に、プレ空調の可否及び、プレ空調が可能であるときの運転時間を伝達することができる。
請求項4に係る発明は、前記報知手段が、空調運転を行うときの運転条件の設定及び運転状態を表示する操作パネルに設けられている表示手段であることを特徴とする。
車両には、空調運転を行うときの運転条件の入力する操作パネルに、入力された運転条件の表示や運転状態の表示を行なう表示手段が設けられており、この表示手段を用いて、プレ空調の可否及び、プレ空調が可能である時の運転条件を表示する。これによる、特別に報知手段を設けることなく、乗員への報知が可能となる。
一方、本発明では、乗員が降車時に、予めプレ空調が可能か否か及びプレ空調が可能であるときの運転時間を報知するために、プレ空調を行うように遠隔操作手段を操作したときに、プレ空調ができないことや、運転時間が短くなることを報知する必要がない。
ここから、本発明では、前記遠隔操作手段が、乗員が携帯する送信手段と、車両に設けられて前記送信手段から送信される操作信号を受信する受信手段と、によって片方向通信が形成されるものであっても良い。
また、請求項6の発明によれば、前記演算手段によって演算された前記運転時間が、空調運転の立上がり時間に基づいて予め設定されている時間に満たないときに、前記報知手段が、空調運転の不可を報知することを特徴とする。
車室内の空調運転を開始したときに、運転開始当初は、温調された空気が吹き出されず、空調感が得られるのは、所定時間が経過してからとなる。ここから、運転時間が、この時間に満たないときには、空調運転が不可であると報知する。
これにより、プレ空調が開始されたにもかかわらず、空調運転が途中で停止して、乗員が乗車したときに空調感が得られなくなるのを防止することができる。
以上説明したように本発明によれば、降車時に、乗車に先立った空調運転が可能か否か及び、空調運転が可能である時の運転時間を報知するので、空調運転を開始したにもかかわらず、空調運転がなされなかったり、空調運転が途中で停止してしまうことによる不満が生じるのを防止することができるという優れた効果が得られる。
また、本発明では、空調運転が可能である時に、充電量に基づいた最少運転時間を報知するので、報知した時間に基づいて空調運転が開始されるように遠隔操作することにより、乗車時に、所望の空調感が得られる。
また、本発明では、片方向通信を行う遠隔操作手段を適用することができ、これにより、遠隔操作を行うためのシステムの低コスト化と共に、乗員が形態する送信手段の小型化を図ることができる。
以下に、図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳細に説明する。図2には、本実施の形態にかかる車両用空調装置(以下、エアコン10とする)の概略構成が示されている。
このエアコン10が設けられる車両は、走行用の駆動源としてガソリンエンジン、ディーゼルエンジンなどの内燃機関に加えて電気モータ(何れも図示省略)が設けられた所謂ハイブリッド車となっている。
このエアコン10は、コンプレッサ(圧縮機)12、コンデンサ(凝縮器)14、エキスパンションバルブ(減圧器)16及び、エバポレータ(蒸発器)18等を含む冷媒の循環路によって冷凍サイクルが形成されている。
エアコン10では、コンプレッサ12の回転駆動によって圧縮されて高温高圧となった冷媒がコンデンサ14へ送られることにより冷却されて液化される。コンデンサ14で液化された冷媒は、エキスパンションバルブ16を介してエバポレータ18へ送られ、液化された冷媒がエバポレータ18で気化され、このときに、エバポレータ18を通過する空気の冷却及び除湿が行われる。エキスパンションバルブ16は、液化された冷媒を急激に減圧することにより霧状にしてエバポレータ18へ送り込むことにより、エバポレータ18での冷媒の気化効率、すなわち、エバポレータ18での空気の冷却効率の向上が図られるようにしている。
このエアコン10は、エアコンユニット20を備え、このエアコンユニット20内にエバポレータ18が配設されると共に、エバポレータ18を通過する空気の流路が形成されている。また、エアコンユニット20には、空気の流路の一端側(上流側)に、導入箱22が設けられ、エバポレータ18とこの導入箱22との間に、ブロワファン24が配設されている。
導入箱22には、車室内に開口された内気導入口26Aと、車外に開口された外気導入口26Bが形成され、切換ドア28が設けられている。エアコン10では、空調風を生成する空気の導入モードとして、車室内の空気(内気)を用いる内気導入モードと、車外の空気(外気)を用いて外気導入モードが設定されており、空気の導入モードに応じて切換ドア28が作動されて、内気導入口26Aと外気導入口26Bとが選択的に開閉される。
エアコン10では、ブロワモータ30によってブロワファン24が回転駆動されて、導入箱22内に車室内の空気ないし外気が吸引され、吸引された空気がエバポレータ18へ送り込まれて空調風が生成される。なお、導入モードとしては、内気循環モード、外気導入モードに加えて内外気導入モードが設けられていても良く、このときには、切換ドア28によって内気導入口26A及び外気導入口26Bが半開されるものであれば良い。
一方、エアコン10には、空調風の吹出し口として、車両の図示しないウインドガラスへ向けて開口されたデフロスタ吹出し口(以下、DEF吹出し口32とする)、前席に着座した乗員へ向けて開口されたレジスタ吹出し口(以下、FACE吹出し口34とする)及び、乗員の足元へ向けて開口された足元吹出し口(以下、FOOT吹出し口36とする)が形成されている。また、エアコンユニット20には、DEF吹出し口32、FACE吹出し口34及びFOOT吹出し口36を選択的に開閉するモード切換ドア38が設けられている。
エアコン10では、空調風の吹出しモードとして、DEF吹出し口32が選択されるDEFモード、FACE吹出し口34が選択されるFACEモード、FOOT吹出し口36が選択されるFACEモード、FACE吹出し口34とFOOT吹出し口36が選択されるBI−LEVELモード及び、DEF吹出し口32とFOOT吹出し口36が選択されるFOOT/DEFモードが設定されており、空調風の吹出しモードに応じてモード切換ドア38が作動される。
エアコンユニット20内には、エバポレータ18の下流側にヒータコア40及びエアミックスドア42が設けられている。ヒータコア40には、車両の図示しないエンジンとの間でエンジン冷却液(例えば、エンジン冷却水)が循環される。これにより、ヒータコア40では、ヒータコア40を通過する空気とエンジン冷却液との間で熱交換が行われ、ヒータコア40を通過する空気がエンジン冷却液によって加熱される。
エアコン10では、エバポレータ18を通過した空気が、エアミックスドア42によってヒータコア40を通過する空気と、ヒータコア40をバイパスする空気とに分けられる。また、エアコンユニット20では、ヒータコア40の下流側でヒータコア40を通過した空気とヒータコア40をバイパスした空気とが混合され、これにより、エアコン10では、エアミックスドア42の開度に応じた温度の空調風が生成される。エアコン10では、このエアミックスドア42の開度を制御することにより所望の温度(目標吹出し温度)の空調風が生成される。
また、エアコン10には、ヒータコア40の下流側にPCTヒータなどの電気ヒータ(以下、PCTヒータ54とする)が設けられており、これにより、エアコン10では、駐車中などにおいてエンジン冷却液の温度が低いときにも、車室内の暖房が可能となっている。
一方、エアコン10が設けられている車両には、走行用の駆動源として電気モータ(図示省略)を備えており、車両には、図1に示されるように、この電気モータへ電力を供給する蓄電池(以下、バッテリ44とする)が設けられている。また、この車両には、バッテリ44の残量量を含む動作状態を検出するバッテリECU46及び、バッテリ44の充放電を制御するHVECU48が設けられている。
バッテリ44は、回生発電によって発電された電力、エンジンの駆動力によって発電された電力ないし車外から供給される電力によって充電され、充電電力が電気モータや各種の補機等の負荷へ供給される。バッテリECU46は、容量検出手段として設けられバッテリ44のバッテリ電圧、バッテリ電流等を検出して、バッテリ44に蓄積された電力量(残容量、充電量)の演算等を行うと共に、バッテリ44の動作状態を検出する。
HVECU48は、バッテリECU46によって演算されるバッテリ44の残容量(以下、充電量SOCとする)等に基づいて、バッテリ44の動作状態を監視しながら、バッテリ44の充放電を制御する。
例えば、HVECU48には、バッテリ44に蓄積されている電力量である充電量SOCの下限値(充電量C)と上限値(充電量C)が設定されている。ここで、充電量Cは、バッテリ44が過放電状態とならないと共に、駐車中の車両が走行開始するのに必要な電力(例えば、エンジンの始動及び暖気に必要な電力)が確保された電力量となっている。
HVECU48は、バッテリECU46によって演算されたバッテリ44の充電量SOCが、充電量Cから充電量Cの範囲(C≦SOC≦C)となるようにバッテリ44の充放電を制御している。このときに、HVECU48は、例えば、充電量Cから充電量Cの範囲で目標充電量Cを設定し(C<C<C)、バッテリ44の充電量SOCが目標充電量Cとなるように充放電を制御する。これにより、バッテリ44の過放電及び過充電が防止されると共に、常に車両の走行開始が可能な充電状態が確保される。なお、バッテリ44の充放電制御は、常に充電量Cが確保されるものであれば、公知の制御方法を適用することができる。
図3に示されるように、エアコン10には、エアコン10の作動を制御する制御手段としてエアコンECU50が設けられている。エアコンECU50は、CPU、ROM、RAM等がバスによって接続されたマイクロコンピュータ、各種の入出力回路及び駆動回路(何れも図示省略)を備えた一般的構成となっている。
エアコン10は、コンプレッサ12を回転駆動するコンプレッサモータ52を備え、このコンプレッサモータ52がエアコンECU50に接続されている。また、図1に示されるように、エアコンECU50には、バッテリ44に蓄積された電力が供給されるようになっている。
これにより、図3に示されるエアコンECU50は、バッテリ44から供給される電力によってコンプレッサモータ52を回転駆動して、コンプレッサ12の駆動/停止及び駆動時の回転数(冷房能力)を制御する。なお、コンプレッサ12は、エンジン駆動時に、エンジンの駆動力によって回転駆動されるものであっても良い。
また、エアコン10に加熱手段としてPCTヒータ54が設けられているときには、このPCTヒータ54がエアコンECU50に接続される。エアコンECU50は、エンジン冷却液の液温が低く、ヒータコア40による暖房能力が無いか少ないときに、バッテリ44から供給される電力によってPCTヒータ54を作動して暖房能力が得られるようにしている。
エアコンECU50には、ブロワファン24を駆動するブロワモータ30、切換ドア28を駆動するアクチュエータ56A、モード切換ドア38を駆動するアクチュエータ56B及び、エアミックスドア42を駆動するアクチュエータ56Cが接続されている。これにより、エアコンECU50は、ブロワファン24の運転/停止及びブロワ風量の制御、空気の導入モードに応じて切換ドア28の作動、吹出しモードに応じたモード切換ドア38の作動及び、エアミックスドア42の開度制御を行う。
エアコンECU50には、車室内の温度(室温)を検出する室温センサ58、車外の温度(外気温)を検出する外気温センサ60、日射量の検出する日射センサ62、エバポレータ18を通過した空気の温度(エバポレータ後温度)を検出するエバポレータ後温度センサ64、ヒータコア40へ供給されるエンジン冷却液の温度(液温)を検出する液温センサ66等の環境状態、作動状態を検出する各種のセンサが接続されている。
また、エアコン10には、例えば、インストルメントパネル(図示省略)に設けられて、運転/停止、運転モード、設定温度などの運転条件の入力、運転状態の表示等を行なう操作パネル68が設けられ、この操作パネル68がエアコンECU50に接続されている。
エアコンECU50は、操作パネル68のスイッチ操作によって運転モード、設定温度等の運転条件が入力されて空調運転の開始が指示されると、入力された運転条件と、各種のセンサによって検出される環境条件等に基づいて、車室内を設定温度とするように空調運転を行う。また、操作パネル68には、表示手段としてディスプレイ68Aが設けられており、このディスプレイ68Aに、エアコン10の運転状態などが表示される。
例えば、エアコンECU50は、設定温度TSETに基づいて空調風の目標吹出し温度TAOを設定し、この目標吹出し温度TAOと運転条件からエアミックスドア42の開度等を設定する。このときの目標吹出し温度TAOは、設定温度TSET、室温Tr、外気温Ta、日射量STから、一般的演算式によって得られる。
AO=K・TSET−K・Ta−K・Tr−K・ST+C
(ただし、K〜K及びCは、予め設定された定数)
また、エアコンECU50は、オートモードでの空調運転に設定されていると、目標吹出し温度TAOに基づいて、ブロワ風量Vaを設定する。また、エアコンECU50は、目標吹出し温度TAO、ブロワ風量Va等からエアミックスドア42の開度Sを設定する。なお、エアミックスドア42の開度Sは、ブロワ風量Va、エバポレータ後温度Te、ヒータコア40に供給されるエンジン冷却液の液温Tw、図示しないウォータポンプの回転数によって定まるエンジン冷却液の流量、ヒータコアごとに定まる熱効率等から演算するなどの公知の方法で設定することができる。
エアコンECU50は、目標吹出し温度TAO、ブロワ風量Va、エアミックスドア42の開度S等を設定すると、これらの設定に基づいてコンプレッサモータ52、ブロワモータ30、アクチュエータ56A〜56C等を駆動し、車室内を設定温度とするように空調運転を行うようになっている。なお、このようなエアコンECU50による空調制御の基本的構成は、公知の一般的構成を適用することができる。
このように構成されているエアコン10は、コンプレッサ12等がバッテリ44から供給される電力によって駆動されることより、車両駐車中においても、乗員の乗車に先立って車室内を空調するプレ空調運転が可能となっている。また、エアコン10では、操作パネル66のスイッチ操作によって、例えば、乗車予定時刻、設定温度等の運転条件の入力が可能となっている。エアコン10では、操作パネル68のスイッチ操作によってプレ空調運転が設定されると、乗車予定時刻に車室内が設定温度となるように、プレ空調運転が開始される。これにより、駐車中の車両に乗員が乗車したときに、車室内が所望の空調状態となるようにすることができる。
ところで、図1に示されるように、エアコン10が設けられている車両は、遠隔操作手段としてワイヤレスキーシステム70を備えている。このワイヤレスキーシステム70は、乗員が送信手段として携帯するワイヤレスキー72と、受信手段として車両に設けられてワイヤレスキー72から送信される操作信号を受信する受信ユニット74と、を含んで形成されている。
ワイヤレスキー72には、例えば、車両の図示しないドアのロック/アンロックを行うドアロックスイッチ、ドアアンロックスイッチが設けられており、車外からドアロックスイッチ、ドアアンロックスイッチを操作することにより、操作信号がワイヤレスキー72から送信される。
受信ユニット74は、ワイヤレスキー72が送信した操作信号を受信すると、受信した操作信号に応じた制御信号を、ドアのロック/アンロック制御を行うECUへ出力し、該当ECUが、この制御信号に基づいてドアロック/アンロックを行う。これにより、ワイヤレスキー72を用いた遠隔操作によって、車両のドアロック/アンロックが行われる。
ワイヤレスキーシステム70は、双方向通信を行うものであっても良いが、本実施の形態では、ワイヤレスキー72から操作信号を送信し、この操作信号を受信ユニット74で受信する片方向通信を行うものとしている。これにより、遠隔操作を行うシステムの低コスト化を図ると共に、ワイヤレスキー72の小型化を可能として、乗員の携帯が容易となるようにしている。すなわち、ワイヤレスキー72は、受信手段や受信手段に基づいた表示などを行なう機能を含まずに、送信手段のみを備えていることにより、小型化、軽量化及び低コスト化が図られている。
このワイヤレスキー72には、プレ空調スイッチ76が設けられている。ワイヤレスキー72では、このプレ空調スイッチ76が操作されると、プレ空調スイッチ76が操作されたことを示す操作信号が送信される。
受信ユニット74は、エアコンECU50に接続されている。この受信ユニット74は、ワイヤレスキー72から送信されたプレ空調スイッチ76の操作信号を受信すると、エアコンECU50へプレ空調開始を示す制御信号を出力する。エアコンECU50は、受信ユニット74からこの制御信号を受信すると、プレ空調を開始する。
エアコンECU50では、操作パネル68上のスイッチ操作又はイグニッションスイッチがオフされて空調運転が停止したときに、その時点での設定温度などの運転条件が記憶され、ワイヤレスキー72によってプレ空調が指示されたときに、この記憶されている設定温度等に基づいた空調運転が可能となるようにしている。なお、エアコンECU50は、ワイヤレスキー72によってプレ空調が指示されたときの設定温度などの運転条件を、予め操作パネル68のスイッチ操作によって入力されるものであっても良い。
エアコンECU50では、プレ空調を行うときに、バッテリECU46によって演算されるバッテリ44の充電量SOCをHVECU48から読込み、この充電量SOCが、最少充電量として設定している充電量Cまで低下しないように空調運転を行う。これにより、車両駐車中にプレ空調を行ったためにバッテリ44の残容量(充電量SOC)が少なくなり過ぎて(例えばSOC<C)、車両が走行できなくなってしまうのを防止するようにしている。なお、本実施の形態では、プレ空調を行うときにバッテリ44の充電量SOCをエアコンECU50によって監視するように説明するが、バッテリ44の充電量SOCを、通常通りHVECU48によって監視するようにしても良い。
エアコンECU50は、ワイヤレスキー72からプレ空調の開始が指示されると、バッテリECU46からバッテリ44の充電量SOCを読み出して、充電量SOCと充電量Cとを比較することにより、空調運転に利用可能な電力量(以下、電力量Paとする)を確認する。このときに利用可能な電力があれば(Pa>0、すなわち、SOC>C)、空調運転を開始する。
このときに、エアコンECU50は、車両駐車時に設定される運転条件に基づいて、車室内を目標温度とするように空調運転を行う。
また、バッテリ44の電力を用いて空調運転を行うと、バッテリ44の充電量SOCが減少する。ここから、エアコンECU50は、空調運転中に、バッテリ44の充電量SOCを読み込んで、充電量SOCが充電量Cに達する(SOC=C)と、空調運転を停止する。これにより、車両の走行開始に必要な電力が確保されるようにしている。
一方、バッテリ44の充電量SOCが少ないと、ワイヤレスキー72のプレ空調スイッチ76を操作しても、空調運転が中止されたり、短時間の空調運転で停止してしまうことがある。
ここから、エアコンECU50では、乗員が降車するときに、プレ空調が可能か否か及び、プレ空調が可能である時に、運転時間の目安を乗員に報知するようにしている。このときに、エアコンECU50では、バッテリ44の充電量SOCが、充電量Cを超えている(SOC>C)と、プレ空調が可能であると判断する。
エアコン10では、例えば、冷房運転を行うときの空調能力(冷房能力)は、コンプレッサ12(コンプレッサモータ52)の回転数によって定まる。また、コンプレッサ12の回転数が高くなると、消費電力も増加する。すなわち、エアコン10では、空調能力によって消費電力が変化し、空調能力が高くなると消費電力も増加する。
エアコンECU50には、例えば、コンプレッサモータ52の回転数の上限値と下限値が設定されており、エアコンECU50は、この上限値と下限値の間で、要求される空調能力に応じた回転数でコンプレッサモータ52を駆動する。これにより、エアコン10では、最大能力で空調運転を行うときの消費電力(最大消費電力Wmax)が定まっており、エアコンECU50には、この最大消費電力Wmaxが記憶されている。
エアコンECU50では、乗員に運転可能時間を報知するときに、バッテリ44の使用可能な電力量Paを算出し、この電力量Paを用いて最大空調能力で空調運転可能な時間を演算する。すなわち、エアコンECU50は、最大消費電力Wmaxで空調運転可能な時間を演算する。この時間は、使用可能な電力量Paで空調運転を行ったときの最少時間であり、以下では、最少運転時間Tminとする。
エアコンECU50では、バッテリ44の充電量SOCから、最少運転時間Tminを演算すると、演算した最少運転時間Tminを、操作パネル68のディスプレイ68Aに表示する。これにより、乗員は、少なくとも操作パネル68のディスプレイ68Aに表示された時間はプレ空調運転が可能であると認識することができる。
次に、本実施の形態の作用として、ワイヤレスキー72が用いられるエアコン10のプレ空調運転を説明する。
エアコン10が設けられている車両では、走行中にバッテリ44の充放電が行なわれる。このときに、HVECU48は、バッテリECU46によって検出されるバッテリ44の充電量SOC及び動作状態等に基づいてバッテリ44の充電量SOCが所定範囲(例えば、充電量C以上、充電量C以下)に維持されるように充放電を制御している。これにより、車両が駐車されるときに、バッテリ44は、次に走行を開始するのに必要な充電量SOC(充電量C)が確保される。
エアコン10は、イグニッションスイッチのオン状態では、バッテリ44に蓄積された電力を用いて、操作パネル68のスイッチ操作によって設定された運転条件に基づいた車室内の空調運転を実行する。
一方、エアコン10は、駐車中にバッテリ44の電力を用いたプレ空調が可能となっており、エアコン10では、操作パネル68のスイッチ操作又は、イグニッションスイッチがオフされることにより空調運転を停止するときに、エアコンECU50が、その時点の設定温度などの運転条件を、プレ空調を含む次回の空調運転を行うときの運転条件として記憶する。また、エアコンECU50は、操作パネル68のスイッチ操作によってプレ空調を行うときの設定温度などの運転条件が入力されると、入力された運転条件がプレ空調を行うときの運転条件として記憶される。
これにより、エアコン10では、イグニッションスイッチがオフされている状態で、ワイヤレスキー72のスイッチ(プレ空調スイッチ76)の操作によってプレ空調を開始する。
図4には、このときの処理の一例を示しており、このフローチャートは、イグニッションスイッチがオフされた状態(車両の駐車状態)でかつ、乗車予定時刻に合わせたプレ空調が設定されていない状態で実行され、最初のステップ100でワイヤレスキー72の操作によるプレ空調の開始が指示されたか否かを確認する。
ここで、ワイヤレスキー72から発する信号が車両に届く位置で、乗員が乗車に先立って車室内を空調するプレ空調を行うようにワイヤレスキー72のプレ空調スイッチ76を操作すると、受信ユニット74からワイヤレスキー72のプレ空調スイッチ76の操作に基づいた制御信号が入力され、ステップ100で肯定判定してステップ102へ移行する。
このステップ102では、バッテリECU46によって算出されたバッテリ44の充電量SOCを、HVECU48を介して読み込み、次のステップ104では、使用可能な電力量(プレ空調運転に使用可能な電力量)電力量Paを算出する。また、ステップ106では、算出された電力量Paからプレ空調が可能か否かを判断する。
このときに、電力量Paが、Pa>0であれば、少なくとも電力量Paだけは空調運転に使用可能であるので、ステップ106で肯定判定してステップ108へ移行し、空調運転を開始する。
これにより、エアコンECU50は、記憶されている設定温度などの運転条件及び、室温などの環境条件に基づいて目標吹き出し温度を設定し、車室内が目標吹き出し温度となるように空調運転を開始する。これにより、車室内の空調が開始される。なお、使用可能電力が無く、電力量PaがPa≦0であるときには、ステップ106で否定判定されて、プレ空調を中止する。
このようにしてプレ空調運転を開始すると、ステップ110では、乗員が乗車してプレ空調が停止されたか否かを確認する。また、エアコン10が空調運転を開始すると、バッテリ44の電力が消費されて充電量SOCが減少する。ここから、ステップ112では、バッテリ44の充電量SOCを読込み、次のステップ114では、充電量SOCが充電量Cに達したか否かを確認する。
これにより、乗員が乗車してプレ空調を停止する条件が満たされると、ステップ110で肯定判定してステップ116へ移行し、プレ空調を停止する。また、バッテリ44の充電量SOCが充電量Cまで減少すると、ステップ114で否定判定されてステップ116へ移行し、プレ空調を停止する。
ここで、プレ空調を停止する条件としては、例えば、乗車した乗員が操作パネル76のスイッチ操作によって、プレ空調を停止するように操作したり、設定温度などの運転条件を変更するなどして通常の空調運転を行うように操作したとき、乗車した乗員が車両走行のためにイグニッションスイッチをオンしたときなどを適用することができる。
また、プレ空調を停止する条件としては、乗員の乗車を検出するものであっても良く、このときの乗員の乗車の判断(検出)は、例えば、ドアスイッチやシートスイッチの検出状態の変化を適用してもよい。ドアスイッチを用いて乗員の乗車を判断するときには、プレ空調運転中にドアが開かれたことを検出したとき、開かれたドアが閉じられたのと検出したとき、などを適用することができ、シートスイッチを用いるときには、乗員が座席に着座したのを検出したときなどを適用することができる。乗員の乗車の判断は、これらの条件の何れか少なくとも一つを適用するものであれば良い。
また、エアコン10では、バッテリ44の充電量SOCが充電量Cまで減少したときに、プレ空調が停止されるので、車両走行を開始するための電力が、バッテリ44に確実に確保される。
ところで、エアコン10では、車両を駐車するときに、次の乗車時にプレ空調が可能であるか否かと共に、プレ空調が可能である時に、プレ空調が行われるときの運転時間の目安として、最少運転時間Tminを報知するようにしている。
図5には、このときの処理の一例を示している。このフローチャートは、イグニッションスイッチがオンされているときに実行され、最初のステップ120では、バッテリECU46によって検出されるバッテリ44の充電量SOCを、HVECU48を介して読み込むと、ステップ122では、使用可能な電力量Paを算出する。また、ステップ124では、イグニッションスイッチがオフされたか否かを確認する。
ここで、イグニッションスイッチがオフされたときは、車両を駐車すると判断して、ステップ124で肯定判定する。これにより、ステップ126へ移行し、プレ空調に使用可能な電力がバッテリ44に残っているか否かを確認する。このときに、電力量Paが残っていて、Pa>0である時には、ステップ128へ移行する。
このステップ128では、エアコン10の最大消費電力Wmaxと電力量Paから、電力量Paを用いて最大空調能力で空調運転可能なる時間(最少運転時間Tmin)を演算する。
この後、ステップ130では、操作パネル68のディスプレイ68Aに、プレ空調が可能であることを表示すると共に、最少運転時間Tminを、空調運転を行うときの運転可能時間として表示する(例えば、『プレ空調可』と『時間Tmin』又は、『時間Tminの間、プレ空調可』など)。
また、プレ空調を行うための電力が残っておらず、Pa≦0(実質的には、Pa=0)であると、ステップ126で否定判定して、ステップ132へ移行し、操作パネル68のディスプレイ68Aに、プレ空調を行う電力が残っていないことを示す表示(例えば、『プレ空調不可』など)を行う。
ここで、プレ空調に関する情報を操作パネル68のディスプレイ68Aに表示している時間としては、予め設定された時間(例えば、数秒から十数秒の間の予め設定された時間)であっても良く、また、シートスイッチがオフして乗員が降車したと判断されるまで、ドアスイッチによって乗員が降車のためにドアを開いたと判断されるまで、さらに、ドアスイッチによってドアが開かれた後閉じられたことを検出するまで、など、任意に設定することができる。
このようにして、乗員が降車するときに、プレ空調が可能であるか否かが表示されることにより、例えば、バッテリ44にプレ空調が可能となる電力が残っていないときに、ワイヤレスキー72を操作してプレ空調の開始を指示し、乗車したときにプレ空調が行われていないことによる不満が生じてしまうのを防止することができる。
また、エアコン10では、プレ空調が可能であると表示されたときに、最少運転時間Tminとなる時間を合わせて表示する。エアコン10では、空調運転を行うときに、運転条件及び環境条件によって空調能力を設定するようにしており、空調運転を行うときの消費電力は、空調能力が大きくなるほど多くなる。また、エアコン10に要求される空調能力は、車室内の空調が進行することにより低くなる。
このために、プレ空調を行うときの運転時間は、最少運転時間Tminよりも長くなることはあっても短くなることは無く、空調運転を行うときの運転時間として最少運転時間Tminが補償される。
したがって、この最少運転時間Tminを乗車するまでの目安としてプレ空調が開始されるようにワイヤレスキー72を操作することにより、乗員が乗車したときに空調運転が停止してしまうのを防止できる。
なお、本実施の形態では、プレ空調の可否及びプレ空調が可能である時の最少運転時間Tminを、操作パネル68のディスプレイ68Aに表示して報知するように説明したが、報知するときには、表示のみでなく、例えば、表示を行なうと共にアラームを発するようにしても良く、表示と共に表示内容を音声で報知するようにしても良く、また、表示を行なわずに音声によって乗員に報知するなど、プレ空調の可否及びプレ空調が可能であるときの最少運転時間Tminを、乗員が確実に認識可能となるようにするものであれば、任意の報知方法を適用することができる。
一方、空調運転(例えば、冷房運転)を開始したときに、開始直後は、吹出し口から吹き出される空調風が冷却されていないが、10秒から15秒程度(車両や運転モードによって異なる)経過すると、冷却された空調風が吹き出されて、冷房感が得られる。すなわち、空調運転が開始されても、所定時間が経過するまでは空調感が得られないことになる。
ここで、空調運転を開始してから空調運転を行うまでの時間をエアコン10の立上がり時間Tstとし、最少運転時間Tmaxが、この立上がり時間Tstに満たないとき(Tmax≦Tst)には、プレ空調が不可であると表示するようにしても良い。
図6には、このときに、図5に換えて適用可能の処理の一例を示している。なお、図6では、図5と同等の処理には、同じステップ番号を付与して、その説明を省略する。
このフローチャートでは、ステップ120でバッテリ44の充電量SOCを読込み、ステップ122で使用可能な電力量Paを算出しながら、ステップ124では、イグニッションスイッチがオフされたか否かを確認する。
ここで、イグニッションスイッチがオフされると、ステップ124で肯定判定されてステップ126へ移行し、プレ空調を行う電力があるか否かを確認する。このときに、プレ空調を行う電力があり充電量Paが、Pa>0であると、ステップ126で肯定判定してステップ128へ移行し、最少運転時間Tminを演算する。
この後、ステップ134では、最少運転時間Tminと立ち上げ時間Tstを比較し、空調感が得られるように空調運転が可能であるか否かを確認する。すなわち、最少運転時間Tminが立上がり時間Tstより長いか否かを確認する。
ここで、バッテリ44の充電量SOCが多く、最少運転時間Tminが立上がり時間Tstより長い(Tmin>Tst)と、ステップ134で肯定判定してステップ130へ移行し、プレ空調が可能であり、最少運転時間Tminをそのときの運転可能時間として表示して、乗員に報知する。
これに対して、バッテリ44の充電量SOCが比較的少なく、最少運転時間Tminが立上がり時間Tst以下である(Tmin≦Tst)と、ステップ134で否定判定してステップ132へ移行し、プレ空調ができない(プレ空調不可)である旨を乗員に報知する。
このようにして、プレ空調の可否を判断することにより、ワイヤレスキー72の操作によってプレ空調が開始されたが、空調された空気が吹き出される前に空調運転が停止したり、空調された空気が吹き出されたが車室内の温調が開始される前に空調運転が停止してしまうのを防止することができる。すなわち、空調感が得られずに、バッテリ44の充電量SOCが減少してしまうのを防止することができる。
なお、以上説明した本実施の形態は、本発明の構成を限定するものではない。例えば、本実施の形態では、イグニッションスイッチのオン状態でバッテリ44の充電量SOCを読み込んで、電力量Paを算出するようにしているが、イグニッションスイッチがオフしたときに、バッテリ44の充電量SOCの読込み及び、電力量SOCの算出を行うようにしても良い。
また、本実施の形態では、イグニッションスイッチのオフ操作を検出したときに、乗員が降車すると判断して、プレ空調の可否及びプレ空調が可能であるときの最少運転時間Tminを表示するなどして報知するようにしたが、イグニッションスイッチの操作に限らず、乗員が降車するための動作や乗車位置の移動等を検出して報知を行うようにしても良く、また、操作パネル68のスイッチ操作によってプレ空調の可否、プレ空調が可能である時の最少運転時間Tminを報知するようにしても良い。
さらに、本実施の形態では、プレ空調の可否及びプレ空調が可能であるときの最少運転時間Tminを、エアコン10の操作パネル68に設けたディスプレイ68Aで行うようにしたが、表示手段はこれに限らず、所定の情報を表示して乗員に的確に伝達可能であれば任意の表示手段を適用することができる。
また、本実施の形態では、ハイブリッド車に設けたエアコン10を例に説明したが、本発明は、これに限らず、走行用の駆動源として設けられた電気モータを、蓄電手段に蓄積した電力によって駆動する電気自動車などに設けられて、駐車中も空調運転が可能な任意の構成の車両用空調装置に適用することができる。
本実施の形態に係るエアコンECUとワイヤレスリモコン及びバッテリの接続を示す概略図である。 本実施の形態に係るエアコンを示す概略構成図である。 エアコンの制御部を示す概略構成図である。 ワイヤレスキーを用いたプレ空調処理の概略を示す流れ図である。 プレ空調の可否を報知する処理の一例を示す流れ図である。 プレ空調の可否を報知する処理の他の一例を示す流れ図である。
符号の説明
10 エアコン(車両用空調装置)
12 コンプレッサ
18 エバポレータ
40 ヒータコア
42 エアミックスドア
44 バッテリ(蓄電池)
46 バッテリECU(容量検出手段)
48 HVECU
50 エアコンECU(判定手段、演算手段)
52 コンプレッサモータ
68 操作パネル
68A ディスプレイ(報知手段、表示手段)
70 ワイヤレスキーシステム(遠隔操作手段、送信手段)
72 ワイヤレスキー(遠隔操作手段、受信手段)
74 受信ユニット(遠隔操作手段)
76 プレ空調スイッチ

Claims (6)

  1. 遠隔操作手段による車両駐車中に車外からの操作によって空調運転が指示されることにより、蓄電池から供給される電力を用いて車室内の空調が可能な車両用空調装置であって、
    前記蓄電池の残容量である充電量を検出する容量検出手段と、
    車両駐車のための乗員の降車に先立って前記容量検出手段によって検出される前記充電量から空調運転が可能か否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって空調運転が可能であると判定されたときに、前記要求検出手段によって検出される前記充電量か空調運転が可能な時間を演算する演算手段と、
    前記判定手段の判定結果及び前記演算手段の演算結果を報知する報知手段と、
    を含むことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記演算手段が、最大空調能力で空調運転を開始したときの運転可能時間を演算することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 車両のイグニッションスイッチがオフ操作されることにより、前記判定手段が空調運転の可否を判定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記報知手段が、空調運転を行うときの運転条件の設定及び運転状態を表示する操作パネルに設けられている表示手段であることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の車両用空調装置。
  5. 前記遠隔操作手段が、乗員が携帯する送信手段と、車両に設けられて前記送信手段から送信される操作信号を受信する受信手段と、によって片方向通信が形成されている、ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の車両用空調装置。
  6. 前記演算手段によって演算された前記運転時間が、空調運転の立上がり時間に基づいて予め設定されている時間に満たないときに、前記報知手段が、空調運転の不可を報知することを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の車両用空調装置。
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