JP2017222376A - プレススルーパック包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、蓋材表面が平滑であるために、蓋材上の印刷部分の内容を容易に判別でき、印刷部分の読み取り性が高いPTP包装体を簡便に提供することを目的とする。【解決手段】凹部とフランジ部とを有する底材と熱可塑性樹脂を含む基材層を有する蓋材とを備えるプレススルーパック包装体であり、前記蓋材の前記底材側の表面とは反対側の表面が平滑であり、前記底材のフランジ部と前記蓋材との間に存在する空気溜まりの平均径が2.0mm以下である、ことを特徴とする、プレススルーパック包装体並びに、プレススルーパック包装体の製造方法。【選択図】図1

Description

本発明は、主に錠剤やカプセル等の医薬品、又はキャンディーやチョコレート等の食品のプレススルーパック包装体に好適に使用できる、プレススルーパック包装体に関する。
医薬品や食品等の包装形態の一つとして、底材と蓋材とを備えるプレススルーパック(本明細書において「PTP」と称する場合がある)包装体が知られている。PTP包装体は、ポリ塩化ビニル系樹脂シートやポリプロピレン系樹脂シートに代表されるプラスチックシートを、真空成形又は圧空成形することによって、ポケット状の凹部を有するPTP底材として成形し、この凹部に内容物を充填し、その後、凹部以外の部分であるフランジ部をヒートシール性の蓋材でシールすることによって形成される。
底材と蓋材をヒートシールする際、一般的には加熱板の金型表面には蓋材と底材を均一かつ強固にシールさせる目的で、ダイヤモンド状の格子線やドット状の凹凸が彫刻されている。したがって、通常PTP包装体の蓋材表面(底材と接着する接着面の反対側)には金型由来の凹凸のパターンが転写される事となる。
近年、薬剤の情報管理等を目的に、蓋材の表面にバーコードが記載されるようになっている。更に、記載すべき情報が多くなり、細かい文字を印刷する必要性も増えており、これらの状況から蓋材の視認性は極めて重要となってきている。しかし、上述の通り成形後の蓋材には金型由来の凹凸のパターンが転写されており、この凹凸によって視認性が低下する他、光の乱反射によりバーコードの読み取りに悪影響を与える恐れがあるため、成形後の蓋材の平滑性を向上させることが強く求められている。
また、蓋材には、内容物を押し出すことによって容易に破れるという性質(プレススルー性)に優れたアルミ箔にヒートシール性が付与された蓋材が一般に用いられている。
これまでに、易焼却かつ底材と分別せずに回収可能とすることを目的に、熱可塑性樹脂を基材に用いた蓋材(本明細書において「プラスチック蓋材」と称する場合がある)を用いたPTP包材が何例か示されており、例えば、特許文献1には積層プラスチックフィルムからなるプラスチック蓋材が示されている。
また、PTP包装体を成形する際、金型表面に模様の彫刻の無い加熱板を用いて、底材と蓋材をヒートシールすると、蓋材表面が平滑なPTP包装体が得られるが、成形時に蓋材と底材の間に存在する空気が残留しシールを阻害し部分的に未シール部が形成される現象、いわゆる空気溜りがPTP包装体上に生じてしまう。この空気溜まりが発生したPTP包装体は見た目が悪くなるばかりではなく、空気溜まり部が密封したポケット部と外部を導通させてしまうため、内容物を密閉することができず、製品と成り得ない。
これを抑止するために、特許文献2には、成形時のシール金型上に緩衝材を設置し、溝のないフラットな加熱板を使用することによって、上記空気溜りを生じずにPTP包装体のアルミ箔面がフラット化できる方法が記されている。
特開2000−7026号公報 特許第4947568号
しかしながら、特許文献1には蓋材の表面の平滑性に関する記述はなく、プラスチック蓋材を用いたPTP包材の内、蓋材表面を平滑にできた例はこれまでに示されていない。
更に特許文献2では、プラスチック蓋材を用いたPTP包材については記載されておらず、更にシール金型上に樹脂製の緩衝材を設置する必要があるため、金型の形状に応じた緩衝材を内容物の形状に応じて都度作成する必要があり汎用性に乏しく、また緩衝材の耐久性にも問題がある。
また、プラスチック蓋材を用いたPTP包材のうち、蓋材表面を平滑にできた例はこれまでに示されていない。
例えば、特許文献1には積層プラスチックフィルムからなるプラスチック蓋材が示されているが、表面の平滑性に関する記述はない。
特許文献2では成形時のシール金型上に緩衝材を設置し、溝のないフラットな加熱板を使用することによって、PTP包装体のアルミ箔面を平滑にできる方法が記されている。
しかしながら、特許文献2ではプラスチック蓋材を用いたPTP包材については記載されておらず、更にシール金型上に樹脂製の緩衝材を設置する必要があり、金型の形状に応じた緩衝材を内容物の形状に応じて都度作成する必要があるため汎用性に乏しく、また緩衝材の耐久性にも問題がある。
そこで、本発明は、蓋材表面が平滑であるために、蓋材上の印刷部分の内容を容易に判別でき、印刷部分の読み取り性が高いPTP包装体を簡便に提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、成形金型のうち、蓋材側の金型に彫刻の無い金型を、底材側の金型に凹状の彫刻がなされた金型を使用して、底材と蓋材との間にある空気溜まりの平均径を2.0mm以下に制御することによって、PTP蓋材表面が平滑になるとともに、空気溜まりによる凹部(ポケット部)と外部との導通が効果的に抑制され、外観が良好になることを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、以下のPTP包装体を提供するものである。
[1]凹部とフランジ部とを有する底材と熱可塑性樹脂を含む基材層を有する蓋材とを備えるプレススルーパック包装体であり、前記蓋材の前記底材側の表面とは反対側の表面が平滑であり、前記底材のフランジ部と前記蓋材との間に存在する空気溜まりの平均径が2.0mm以下である、ことを特徴とする、プレススルーパック包装体。
[2]前記底材の深さ方向にみたときに、前記空気溜まりの占める総面積が、前記フランジ部の全面積の20%以下である、[1]に記載のプレススルーパック包装体。
[3]前記底材が、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリクロロトリフルオロエチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂からなる群から選択される少なくとも1種を含むシートからなる、[1]又は[2]に記載のプレススルーパック包装体。
[4]包装体全体のカールによるシートの浮きが、5.0mm以下である、[1]〜[3]のいずれかに記載のプレススルーパック包装体。
[5]前記蓋材が、スチレン系樹脂を含む、[1]〜[4]のいずれかに記載のプレススルーパック包装体。
[6]平滑面を有する蓋材側の加熱金型と、凹部及び/又は凸部を有する底材側の加熱金型とを用いて、前記蓋材及び前記底材を熱で接着する工程を含む、[1]〜[5]のいずれかに記載のプレススルーパック包装体の製造方法。
本発明によれば、蓋材表面が平滑であるために、蓋材上の印刷部分の内容を容易に判別でき、印刷部分の読み取り性が高く、更に、底材と蓋材との間にある空気溜まりによる凹部(ポケット部)と外部との導通を抑制されるため、外観が良好なPTP包装体を提供することができる。
図1は、本発明に係るPTP包装体の一実施形態を示す断面図である。 図2は、本発明に係るPTP包装体の一実施形態を拡大して示す断面図である。
以下、本発明の実施形態(以下、「本実施形態」ともいう。)について、図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態のPTP包装体は、内容物として、主に錠剤やカプセル等の医薬品、又はキャンディーやチョコレート等の食品等を充填するためのものである(ここでは、錠剤を充填する場合を例示する。)。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
なお、本明細書において、PTP包装体用蓋材を単に「蓋材」、PTP包装体用底材を単に「底材」と称する場合がある。
(PTP包装体)
図1に示す本実施形態のPTP包装体10は、底材1とPTP包装体用蓋材8とを備える。
底材1は、成型されたポケット状の凹部1aと、蓋材8と貼り合わせられるフランジ部1bとを有しており、凹部1aには、内容物2が充填されている。
蓋材8は、基材層(以下、「蓋材フィルム」ともいう)4Aとヒートシール層3とを備え、ヒートシール層3はフランジ部1bで底材1と接着している。
詳細には、蓋材8のうちのヒートシール層3が、底材1のフランジ部1bの表面と蓋材フィルム4Aの表面F1とを接着している。ヒートシール層3は、底材1のフランジ部1bと融着される側の面、言い換えると、底材側の表面を形成している。
また、蓋材フィルム4Aの底材1側の表面F1とは反対側の表面F2は平滑な面であり、F2上には、製品名称ロゴ等の印刷部分5が、着色されたウレタン系樹脂やアクリル系樹脂等のインキにより形成される場合があり、この場合、印刷部分5を保護するための表面保護層(OP(オーバープリント)ニス層)6が表面F2の全面を覆うように形成される(図1参照)。更に、内容物が医薬品である場合には、医療過誤防止を目的に表面F1にも印刷やアルミ等の蒸着処理がなされる場合がある。
蓋材フィルム4Aのヒートシール層3は、接着性樹脂3bに対して、フィラー3aを含んでいてもよい。
本実施形態の包装体10は、図1に示すように、内容物2を収容する凹部1a、及びプレススルーパック包装体用蓋材8のヒートシール層3と貼り合わされるフランジ部1bを有する底材1と、蓋材8とが互いに貼り合わせられたものであり、蓋材8の表面が平滑であり、良好な視認性を有する。
<蓋材>
前述の通り、蓋材8は、基材層としての蓋材フィルム4Aとヒートシール層3とを備え、必要に応じて、印刷部分5や表面保護層(OPニス層)6を更に含む。
−蓋材表面の平滑性−
PTP包装体10の蓋材の底材とは反対の表面8aは、印刷された印字やバーコードの視認性・判別性の観点から、平滑であることが望ましく、JIS B 0601に準拠して測定される表面粗さ(Ra2)が、5.0μm以下であることが望ましく、より望ましくは3.0μm以下、最も望ましくは2.0μm以下である。
−蓋材フィルム−
蓋材フィルム(基材層)4Aは、内容物を押し出すことによって容易に破れるという性質(プレススルー性)を持つ素材であればいずれのものからなっていてもよく、一般的にはアルミ箔、グラシン紙、熱可塑性樹脂を含むフィルム等が挙げられ、廃棄時の易焼却性、リサイクル性、印刷判読性等の観点から、熱可塑性樹脂を含むフィルムが好ましく、熱可塑性樹脂からなるフィルムが更に好ましい。
蓋材フィルム4Aが熱可塑性樹脂からなるフィルムである場合は、延伸フィルムであることが好ましい。
熱可塑性樹脂としては、フィルム状に製膜できるものであれば特に制限されず、スチレン系樹脂、エチレン系樹脂やプロピレン系樹脂等のオレフィン系樹脂、エステル系樹脂(ポリ乳酸を含む)、アミド系樹脂等が挙げられる。このうち1種を単独で、又は2種以上を混合して使用することができる。熱可塑性樹脂の中でも、剛性と脆性の観点から、好ましくはスチレン系樹脂が用いられる。
スチレン系樹脂とは、スチレン系単量体の単独重合体又は共重合体及びこれらの混合組成物であり、スチレン系単量体とは、スチレン(例えば、GPPS)、α−メチルスチレン等のアルキルスチレン等が挙げられる。また、スチレン系単量体の共重合体とは、スチレン成分が50質量%(wt%)以上である、スチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン−酸無水物共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、耐衝撃性ポリスチレン(例えば、HIPS)、スチレン−α−メチルスチレン共重合体等が挙げられる。
また、スチレン系樹脂には、ポリスチレンとポリフェニレンエーテル樹脂のポリマーアロイ(m−PPE)等も用いられる。
これらの中でも、より好ましくは、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、及び、これら3種の共重合体のいずれか1種を構成する2種のモノマー成分に更なるモノマー成分であるエステル成分を含む三元共重合樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種が用いられる。
上記三元共重合樹脂のエステル成分としては、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレート、ヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート等が挙げられる。これらエステル成分は、例えば押出機での溶融加工時等の、連続して熱が加わるような場合に、樹脂の熱安定性を向上させる点で有効である。
なお、上記スチレン系単量体の共重合体は、共重合する成分の種類数に関わらず、「スチレン系共重合樹脂」とも呼ばれる。
上記のスチレン系共重合樹脂におけるスチレン成分は、スチレン系共重合樹脂を構成する樹脂成分の合計を基準(100質量%)として70〜97質量%であることが好ましく、75〜95質量%がより好ましい。スチレン成分が97質量%以下であると、プレススルー性が向上するばかりか、樹脂の耐熱性が向上し、PTP包装体の製造工程において底材とのヒートシール時に蓋材フィルムが変形せずに安定した製造が可能となる。また、スチレン成分が70質量%以上であると蓋材フィルムを作る際に延伸製膜しやすく、剛性とプレススルー性の両立が可能となる。
上記のうち、スチレン−メタクリル酸共重合体及びこれにエステル成分を含む三元共重合樹脂が押出延伸製膜のしやすさといった点でより好ましい。
本実施形態において好適に用いられる上記スチレン系樹脂に対し、延伸製膜する際の安定性(ネッキングがなく、延伸開始位置が安定しており、実用上問題がない程度に厚さ斑が小さい(一般的にRとして10μm以下))を向上させ、また、その後のPTP包装にいたる種々の工程において、一時停止後の再起動時や包装工程の打ち抜き時等の衝撃に対する耐衝撃性が必要とされる場合がある。これらの特性を改善する目的で、ハイインパクトポリスチレン(HIPS)、スチレン−共役ジエン系共重合体、及びスチレン−共役ジエン系共重合体の水素添加物から選ばれる少なくとも1種を、スチレン系樹脂を構成する樹脂成分の合計を基準(100質量%)として0.5〜80質量%配合するのが好ましい。より好ましい配合量は、1.0〜45質量%であり、更に好ましい配合量は、1.0〜30質量%である。0.5質量%以上配合した場合、延伸の安定性や耐衝撃性が改善され、80質量%以下の場合はプレススルー性、フィルムの腰(スティフネス)が保たれる。
蓋材フィルム4Aを熱可塑性樹脂で形成する場合、当該熱可塑性樹脂にフィラー3a、特に無機フィラーを配合してもよい。無機フィラーを配合しなくとも、良好なプレススルー性の発現は可能であるが、PTP包装体の使用者が常に健常者とは限らず、力が弱い高齢者や子供も使用者となり得る点も考慮して、内容物を押し出す際の使用感の好みに応じて、無機フィラーの配合により突刺し強さを低下させ、プレススルー性を調節することが可能である。無機フィラーとしては、非晶質アルミナ珪酸塩、シリカ、アルミナ、タルク、カオリン、マイカ、ワラストナイト、クレー、炭酸カルシウム、ガラス繊維、硫酸アルミニウム等を使用することができる。
また、蓋材フィルム4Aには、当該技術分野において通常用いられる添加剤、例えば、上記無機フィラーの分散を補助する金属石鹸、着色剤、可塑剤、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、帯電防止剤等の配合や、印刷や蒸着処理の特性改善を目的としたコロナ処理、プラズマ処理、紫外線処理、AC(アンカーコート)処理等の処理を行ってもよい。
特に、白色の着色剤や印刷は、下記の理由から好ましい。近年、医薬品用のPTP包装体では、従来の製品名称ロゴや使用方法を示す図柄の他に、医療事故の防止やトレーザビリティーの確保を目的とした商品コード、有効期限、製造番号、数量といった各種情報を含んだバーコードを印刷することのニーズが高まりつつある。熱可塑性樹脂に白色の着色剤を配合した蓋材フィルムや白色印刷したものを用いると、バーコードの読取りの際、線のない部分(蓋材フィルムが直接見える部分)が白いために、無地のアルミ箔の蓋材に比べ鏡面反射が起こりにくく、バーコードの線のある部分(一般的には黒色)との色の濃淡もあるため、バーコードが読み取りやすく好ましい。
蓋材フィルム4Aを熱可塑性樹脂で形成する場合、当該熱可塑性樹脂のビカット軟化点は、底材とのヒートシール時において蓋材フィルムにシワ等の変形が発生しない安定したヒートシールが可能となる観点から、好ましくは80℃以上であり、更に好ましくは95℃以上、最も好ましくは110℃以上である。後述するヒートシール剤は、低温ヒートシールに適しているため、蓋材フィルムの材質が耐熱性の低いもの(具体的にはビカット軟化点が80〜150℃又は融点が80〜150℃である材質)であっても、ヒートシール用の蓋材フィルムとして用いることができる。
蓋材フィルム4Aは、延伸フィルムであることが好ましい。蓋材フィルム4Aは、使用に供されるまでの各加工工程でフィルムに強い張力が負荷される場合が多いため、各加工に耐え得る引張り強度が必要となる。熱可塑性樹脂フィルムは延伸配向されることにより延伸方向の引張り強度が大きく向上する一方、突刺し強さの向上は比較的小さい傾向にある。このため、熱可塑性樹脂フィルムを薄くしたり、無機フィラーを添加したりすることで突刺し強度が低下した場合でも、延伸フィルムとすることで、加工に耐え得る引張り強度を付与することができる。
延伸フィルムを製造する方法の代表的な例として、熱可塑性樹脂(必要に応じて無機フィラーを所定の割合で配合した樹脂)を、スクリュー押出機等により溶融混錬し、Tダイによりシート状にした後、ロール延伸又はテンター延伸により一軸延伸する方法、ロール延伸に続いてテンター延伸することにより二軸延伸する方法、インフレーション法により延伸する方法等が挙げられる。この時の延伸倍率は縦及び横の少なくとも一方向で2〜20倍が好ましく、5〜10倍がより好ましい。
蓋材フィルム4Aは、JIS Z1707の突刺し強さ試験に準拠して測定される突刺し強さが1〜5Nであることが好ましい。突刺し強さが1N以上であると強度が適度でPTP包装体として使用したときに意図せずに蓋材が破れてしまうことが少ない。突刺し強さが5N以下であるとフィルムが破れやすく適度なプレススルー性が発現する。PTP包装体の使用者が力の弱い高齢者や子供である場合を考慮すると、突刺し強さは1〜3Nであることがより好ましい。
なお、突刺し強さは、JIS Z1707に準拠し、直径1mm、先端形状半径0.5mmの半円形の針を毎分50mmの速度で突き刺し、針が貫通するまでの最大応力のことをいう。
蓋材フィルム4Aの厚さは、5〜50μmが好ましく、より好ましくは15〜30μmである。厚さが5μm以上であるとフィルムの強度が適度で加工工程に耐える引張り強度が発現しやすく、50μm以下であると適度なプレススルー性が発現しやすい。
−ヒートシール層−
蓋材8を構成するヒートシール層3は、後述するヒートシール剤を原料とするものであり、ヒートシール剤のみからなることが好ましい。
ヒートシール剤は、ガラス転移温度が−70℃以上30℃未満であるアクリル系樹脂、及びガラス転移温度が−70℃以上30℃未満であるポリエステル系樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂(以下、「樹脂α」と称する場合がある。)を主体としてなる接着性樹脂を含むことが好ましく、必要に応じて接着性樹脂中にフィラー3aを含有してもよい。
−−接着性樹脂−−
樹脂αは、熱によって樹脂αが融解し、又は樹脂αが底材1と共に融解し、相互に融着(ヒートシール)し得るものとして、ガラス転移温度が−70℃以上30℃未満であるアクリル系樹脂、又はガラス転移温度が−70℃以上30℃未満であるポリエステル系樹脂を、単独で用いてもよいが、二種以上を併用してもよい。
接着性樹脂3bとしては、接着性樹脂3bの性質を損なわない範囲で、ポリウレタン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル系共重合体、塩化ビニル・ポリエステル樹脂等の添加剤を50質量%未満の範囲で併用してもよい。
上記樹脂αの好ましいガラス転移温度は、−65〜25℃、より好ましくは−60〜0℃である。ガラス転移温度が−65℃未満であると、蓋材8のブロッキング性に問題のある場合があり、25℃以上であると、蓋材8の耐圧低温ヒートシール性が不十分となる場合がある。ここで「耐圧低温ヒートシール性」とは、低温域(100℃〜150℃)で短時間(0.1〜0.2秒)のヒートシールが可能であること、及び、減圧下におけるヒートシール強度が実用に耐えるほど十分であることをいう。
なお、ガラス転移温度が複数存在する様な混合樹脂のヒートシール剤の場合、質量比率はJIS K7121に準じたDSC法により20℃/分の昇温速度で測定したチャートの、それぞれのガラス転移ピークの各ベースライン間の距離の比率により求めることができる。また、各ベースラインが平行でない場合は、各ベースラインの延長した直線間にある中間点ガラス転移点を通過する位置での各ベースライン間の距離を用いることができる。
樹脂αとしては、耐圧低温ヒートシール性、ヒートシール強度に優れるという観点から、アクリル系樹脂を主体とした接着性樹脂3bが好ましい。
−−−アクリル系樹脂−−−
アクリル系樹脂とは、少なくとも1種のカルボキシル基又はカルボン酸エステル基を持つエチレン性不飽和単量体を単量体成分として含む重合体であり、少なくとも1種のカルボキシル基又はカルボン酸エステル基を持つエチレン性不飽和単量体の単独重合体又は共重合体であっても、これと共重合可能な他の単量体との共重合体であってもよい。また、アクリル系樹脂は、上記単独重合体又は上記共重合体の、カルボキシル基(カルボン酸)のアルカリ金属塩、アミン塩、又はアンモニウム塩であってもよい。
カルボキシル基又はカルボン酸エステル基を持つエチレン性不飽和単量体としては、例えば、メタクリル酸、アクリル酸、メタクリル酸エステル、アクリル酸エステル等が挙げられる。
アクリル系樹脂が共重合体である場合、上記「他の単量体」としては、エチレン;スチレン、α−メチルスチレン(ビニルトルエン)、クロロスチレン等の芳香族ビニル単量体;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアノ基含有エチレン性不飽和単量体;アクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド等のアクリルアミド系単量体;等が挙げられる。
アクリル系樹脂が共重合体である場合の具体例としては、メタクリル酸エステル−アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸エステル−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体等が挙げられる。
共重合させる単量体の種類や割合を適宜変更することにより、ガラス転移温度を調整することができる。アクリル系樹脂が共重合体である場合、アクリル構造を有する構造単位の割合が共重合体全体の20%以上を占めることが好ましい。
−−−ポリエステル系樹脂−−−
ポリエステル系樹脂とは、多価カルボン酸と多価アルコールとの重縮合反応によって合成されるポリマーであり、各種の原料を使用することができる。
ポリエステル系樹脂の種類としては、(ポリエステル主鎖に不飽和結合を有しない)飽和ホモポリエステル樹脂、飽和共重合ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、(ポリエステル主鎖に不飽和結合を有する)不飽和ポリエステル樹脂のいずれでもよいが、耐圧低温ヒートシール性と耐ブロッキング性に優れる観点から、飽和共重合ポリエステル樹脂が好ましい。
重縮合させる多価カルボン酸としては、例えば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、フタル酸、クエン酸等が挙げられる。重縮合させる多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、グリセリン等が挙げられる。これらは、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。ポリエステル系樹脂としては、例えば、1種の多価カルボン酸(例えば、フタ
ル酸等)と、2種の多価アルコール(例えば、エチレングリコールとブタンジオール等)とからなる樹脂等が挙げられる。
−−フィラー−−
上記の通り、ヒートシール剤に必要に応じて添加されるフィラーとしては、炭酸カルシウム、フッ素樹脂、シリコーン、シリカ、ガラスビーズ、タルクや、チタニア、アルミナ、マグネシア等の金属酸化物等の無機フィラーや、種々の粒状高分子、例えば、ナイロン、PE、ポリスチレン(PS)、PP、ポリエステル、アクリル樹脂(ポリメチルメタクリレート、ポリメチルメタクリレートの架橋共重合体等)、ウレタンのプラスチック等の有機フィラーを用いることができる。このうち1種を、単独で、又は2種以上を混合して使用することができる。
蓋材フィルム4A上にヒートシール層3を設ける方法の代表的な例として、蓋材フィルム4Aにヒートシール剤を塗工して乾燥させる方法、蓋材フィルム4Aの上にヒートシール性を有する樹脂を押出ラミする方法、蓋材フィルム4Aの上にヒートシール性を有するフィルムをラミネートする方法等が挙げられ、中でも、工程が簡略であり生産性に優れる観点から、蓋材フィルム4Aにヒートシール剤を塗工して乾燥する方法が好ましい。
また、ヒートシール剤を塗工して乾燥する方法の場合、ヒートシール剤を水中にポリマー粒子を分散させた水性エマルジョンの状態で用いることが、環境性の観点や耐溶剤性に劣る樹脂フィルムにも塗工できる観点から、好ましい。
本実施形態では、上記水性エマルジョンをヒートシール剤を構成する接着性樹脂を重合させながら調製してもよく、この場合の水性エマルジョンの調製方法としては、特に限定されないが、乳化重合、懸濁重合、塊状重合、ミニエマルジョン重合等の重合方法等が挙げられ、特に、平均粒子径が10nm〜1μm程度の分散安定性の良好なエマルジョンを安定的に製造する観点から、乳化重合が好ましい。
ヒートシール層3の厚みSは、ヒートシール性及びPTP包装体10の突き破り性の観点から、3〜20μmであることが好ましく、5〜15μmであることがより好ましい。3μm以上であると、十分なヒートシール性を有し、20μm以下であると、内容物2が蓋材8を突き破りやすくなるので好ましい。
(PTP包装体用蓋材の製造方法)
本実施形態のPTP包装体用蓋材8は、前述の通り、蓋材フィルム4A上に、ヒートシール剤を適用して、ヒートシール層3を形成することにより製造することができる。以下、蓋材フィルム4Aにヒートシール剤を塗工し乾燥する方法を例に挙げて、詳細を説明する。
塗工法としては、例えば、グラビアコート法、リバースロールコート法、ナイフコート法、キスコート法、その他等の方法が挙げられ、塗工量の調整、操作性、塗工速度等の観点から、グラビアコート法が好ましい。
ヒートシール剤の塗工量としては、PTP包装体10のヒートシール強度、及びPTP包装体10の突き破り性を高める観点から、3〜20g/m(厚さに換算して3〜20μmに相当)であることが好ましく、5〜15g/mであることがより好ましい。
塗工の速度は、好ましくは10〜300m/分であり、より好ましくは、20〜200m/分である。10m/分以上であると、乾燥時の過加熱がなく塗工後に熱シワが生じにくく、生産性が良好である。300m/分以下であると、乾燥不足による巻きジワやブロッキングの発生が起こりにくく、基材フィルム4Aが破断しにくい。
塗工後の乾燥方法は、熱風噴射式(トンネル式、エアフローティング、丸孔ノズル、高速エアキャップ、カウンターフロー)、ドラム式、赤外線、マイクロ波(誘導加熱)、電磁誘導加熱、紫外線、電子線、その他の方法が挙げられ、操作性、塗工速度、塗工後のシワ等の観点から、熱風噴射式(トンネル式、エアフローティング、丸孔ノズル)が好ましく、中でも熱風噴射式(エアフローティング)がより好ましい。
乾燥の温度及び時間としては、ヒートシール剤の種類、希釈溶剤の種類、固形分、液の粘度、塗工速度、乾燥機の種類によっても異なるが、下記の通りとしてよい。
乾燥温度は、好ましくは50〜115℃、より好ましくは60〜100℃である。50℃以上だと、乾燥不足による巻きジワやブロッキングが発生しにくく、115℃以下だと、乾燥時の過加熱がなく、塗工後にシワが生じにくい。
乾燥時間は、好ましくは1〜200秒、より好ましくは2〜100秒、更に好ましくは3〜30秒である。1秒以上であれば、乾燥不足による巻きジワやブロッキングの発生が起こりにくく、200秒以下であれば、乾燥時の過加熱がなく、塗工後にシワが生じにくく、生産性が向上する。
なお、上記製造工程において、蓋材フィルム4Aに対し、グラビア印刷機等を用いて文字やバーコードを印刷することができる。更に、文字やバーコードを印刷した表面に対し、ニス層を設けることもできる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態においては、単層の延伸フィルムからなる蓋材フィルム4Aを例示したが、2層以上の多層延伸フィルムからなる蓋材フィルム4Aであってもよい。
また、上記実施形態においては、蓋材フィルム4Aの表面F1上にヒートシール層3を直接設けた場合を例示したが、蓋材フィルム4Aとヒートシール層3との間(F1の位置)や反対側(F2の位置)に他の層を介在させてもよい。
例えば、蓋材フィルム4Aとして熱可塑性樹脂からなるフィルムを用いる場合は、他の層としてアルミニウムの蒸着層を設けることが、バリア性の向上や、近赤外線を利用した異物検査の適性が向上する観点から、好ましい。アルミ蒸着層の厚さは、要求されるバリア性(特に水蒸気透過性)、近赤外線の反射特性、又は両面印刷時の隠蔽性に応じて適宜調整されるが、バリア性の観点からは、好ましくは10〜500nmであり、より好ましくは20〜100nmである。500nmを超えて過度に厚くしても、それに相当するガスバリア性を向上させる効果は得られない。また、近赤外線の反射特性や両面印刷時の隠蔽性の観点からは、好ましくは10〜200nmであり、より好ましくは20〜100nmである。
<底材>
本実施形態におけるPTP包装体10に用いる底材1としては、例えば、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂、環状オレフィンからなる樹脂等)、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリエステル等の周知の合成樹脂を含む、好適にはこれらの合成樹脂からなるシート材が挙げられる。中でも、底材1のポケット状の凹部1aへの真空又は圧空成形する成形条件範囲の広さ、機械的強度、透明性、コスト面の観点から、ポリ塩化ビニル系樹脂からなるシート材が特に好ましい。
上記底材1は、底材1のポケット状の凹部1aへの真空又は圧空成形する成形条件範囲の広さの観点から、JIS K7191(A法及びB法)に準拠した熱変形温度が50〜110℃であることが好ましく、60〜90℃であることがより好ましい。
底材1の形状としては、特に限定されないが、凹部1aの底面部分及び開口部分の形状が、矩形(正方形、長方形、三角形等)、円形(円、楕円等)であってよく、矩形は角が丸みを帯びていてもよい。
また、ヒートシール後に成形機で打ち抜かれたサンプルの底材1のサイズとしては、凹部1aの深さが、1〜15mmであってよく、好ましくは2〜10mmであり、また、特に、凹部1aの開口部分及び底面部分の形状が円形である場合、開口部分の直径は、それぞれ10〜150mmであってよく、好ましくは20〜100mmであり、底面部分の直径は、それぞれ開口部分の直径より10〜20%小さくてよい。
また、フランジ部1bは、特に限定されないが、凹部1aの深さ方向に直交する方向に延びるように設けられていてよい。
フランジ部1bの平均幅としては、2〜100mmであってよく、好ましくは4〜50mmである。
底材1の厚さL2としては、特に限定されないが、100〜500μmであってよく、好ましくは150〜300μmである。
蓋材8と底材1のフランジ部1bとはヒートシールにより接着されるところ、この蓋材8と底材1のフランジ部1bとのシール部分には、接着されていない未シール部分、いわゆる「空気溜まり」、が存在する。この空気溜まりは、凹部(ポケット部)1aから空気がリークするのを抑止する観点、及び、蓋材8の表面の美観の観点から、その平均径が小さいことが望ましい。
本実施形態では、空気溜まりの平均径は、長径の平均径としてよく、具体的には、PTP包装体10のフランジ部分1bをデジタルマイクロスコープを用いて観察し、空気溜まり部分とシール部位とを色調の差より二値化することで算出できる。
空気溜まりの平均径は2.0mm以下であり、好ましくは1.5mm以下であり、より好ましくは1.0mm以下である。2.0mmを超えると、シール部の導通の要因となり、空気溜まり部分から空気がリークするだけでなく、空気溜まりが蓋8の表面の美観を損なうため好ましくない。
また、上記平均径は0.10mm以上であってよく、好ましくは0.15mm以上であり、より好ましくは0.20mm以上である。
本実施形態のPTP包装体について、底材の深さ方向にみたときに、空気溜まりの占める総面積(占有面積)は、フランジ部の全面積の20%以下であることが好ましく、より好ましくは15%以下であり、10%以下が最も好ましい。20%以下であれば空気溜まりがシール強度を向上させ、後述する減圧リークテストに耐えられ、未シール部が目立ちにくく、外観が悪化することがない。
本実施形態のPTP包装体10は、蓋材8と底材1をヒートシールした際に、主に各材の熱収縮率の差により蓋材8側、もしくは底材1側に湾曲する。PTP包装体10はヒートシール後にコンベアによる分配工程や、完成したPTP包装体10を箱に自動的に梱包する箱詰め工程を経て出荷されるが、湾曲したPTP包装体10は機械でうまく運べなかったり、箱に入らなかったりするなど、後工程における適性を欠いてしまう。これらの適性の観点からカールの度合いは低いことが望ましい。
このカールの度合いは、作成したPTP包装体10を、ヒートシールから1日後に、蓋材8側を下にして平らな机の上に置き、PTP包装体10の蓋材8の一端部を指で押さえ、浮き上がった蓋材8の別の端部と机との最大距離を定規で測定することによって評価することができる。より具体的には、凹部1aの開口部分及び底面部分の形状が円形であるPTP包装体10の場合、PTP包装体10を机の上に置いた後、PTP包装体10のフランジ部1bの一端部を指で押さえたときに浮き上がった当該端部と開口部分を挟んで対向するもう一つのフランジ部1bの端部と机との最大距離を定規で測定することによって評価する。
上記カールの度合いを示す距離は、望ましくは5.0mm以下であり、より望ましくは4.0mm以下であり、最も好ましくは3.0mmである。
(PTP包装体の製造方法)
本実施形態のPTP包装体10は、底材1の表面と蓋材8のヒートシール層の表面とを重ね合わせて、ヒートシールすることにより製造することができる。
ヒートシール温度は、例えば、100〜200℃が挙げられ、内容物2の焼け跡がつきにくくなる観点から、100〜150℃が好ましい。また、ヒートシール時間は、例えば、0.05〜0.4秒が挙げられ、内容物2の焼け跡がつきにくくなる観点から、0.05〜0.2秒が好ましい。また、ヒートシール圧力は、例えば、0.2〜0.6MPaが挙げられ、内容物2の焼け跡がつきにくくなる観点から、0.3〜0.5MPaが好ましい。
本実施形態におけるPTP包装体の成形に用いる成形機としては、例えば、蓋材8と底材1をヒートシールロールとシール下ロールで挟み込んでヒートシールを行うロールシール成形機や、上下に平板の加熱金型を有し蓋材8と底材1を金型で挟み込み成形するフラットシール成形機が挙げられる。
本実施形態では、中でも、シール部分の空気溜まりの平均径の制御する観点から、フラットシール成形機を用いてPTP包装体10を成形する方法が望ましい。
PTP包装体に用いるフラットシール成形機には、蓋材側と底材側とに2つの加熱金型が配置されており、ここで、底材1側の加熱金型には、均一に微小な凹部及び/又は凸部が彫刻されており、蓋材8側の加熱金型には、平滑面が設けられていることが望ましい。
微小な凹部が彫刻された金型を用いた場合、凹部の周囲にある底材1側の加熱金型におけるベース部分は底材1に対して圧着されるものの、底材1側の加熱金型における微小な凹部の部分は、蓋材1に対して圧着されないため、未シール部分となる。ここで、この未シール部分に排出されなかった空気が留まることで、その他の部分に押し出された空気が集まって空気溜まりが発生することを抑制することができ、その結果、発生する空気溜まりは高度に分散して平均径が小さいものとなる。
一方、微小な凸部が彫刻された金型を用いた場合、底材1側における微小な凸部の部分は底材1に対して圧着されるものの、凸部の周囲にある底材1側の加熱金型におけるベース部分は蓋材1に対して圧着されないため、未シール部分となる。この場合には、排出されなかった空気はこの凸部周囲の未シール部分に留まることで、こちらについても、発生する空気溜まりは高度に分散して平均径が小さいものとなる。
そして、微小な凹部と凸部との両方が彫刻された金型を用いた場合にも同様の作用効果を奏する。
上述の底材1側における微小な凹部及び凸部の直径としては、本発明の効果を得やすくする観点から、それぞれ、0.10〜5.0mmであることが好ましく、より好ましくは0.15〜3.0mmである。
また、凹部及び凸部の密度としては、本発明の効果を得やすくする観点から、それぞれ、20〜1000個/cmであることが好ましく、より好ましくは50〜500個/cmである。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明の内容をより具体的に説明する。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例及び比較例で使用した材料は以下の通りである。
(1)蓋材フィルム
(i)PS系フィルム1:スチレン−メタクリル酸−メチルメタクリル酸エステル共重合体(メチルメタクリル酸エステル含量5質量%、メタクリル酸含量10質量%、ビカット軟化点=123℃)を90質量%、及び、ハイインパクトポリスチレン(DIC社製、耐衝撃ポリスチレン GH8300−5、ビカット軟化点=95℃)を樹脂成分の合計100質量%に対して10質量%配合し、インフレーション法によって延伸し、その後、フィルムの両面に50mN/mのコロナ処理を施して、作製した、ビカット軟化点=120℃、厚さ25μm、突刺し強さ4.8Nの熱可塑性樹脂からなるフィルム。
(ii)PS系フィルム2:汎用ポリスチレン(PSJ社製、汎用ポリスチレン G9504、ビカット軟化点=103℃)をインフレーション法によって延伸し、その後、フィルムの両面に50mN/mのコロナ処理を施して、作製した、ビカット軟化点=103℃、厚さ25μm、突刺し強さ4.2Nの熱可塑性樹脂からなるフィルム。
(2)ヒートシール剤
(i)HS剤−1:アクリル系樹脂エマルジョン型ヒートシール剤(BASF製、ジョンクリル(スチレン−アクリル酸エステル共重合体のアンモニウム塩の水分散体、不揮発分:35質量%、ガラス転移温度:−5℃))
(3)底材
(i)PVC:硬質塩化ビニル単層シート(住友ベークライト製スミライトVSSシリーズ(厚さ250μm)、熱変形温度A法及びB法とも約60〜70℃)深さ:4mm、開口部分の直径10mm、底面部分の直径8mmのサイズの凹部を有し、深さ方向に直交する方向に延びる平均幅10mmのフランジ部を有する底材に成形した。
実施例及び比較例において使用した材料の性質の分析方法は、以下の通りである。
[蓋材フィルムのビカット軟化点]
得られた蓋材フィルムについて、JIS K7206に準拠して、試験荷重:50N、昇温速度:50℃/時の条件で、ビカット軟化点(℃)を測定した。
[底材の熱変形温度]
得られた底材について、JIS K7191(A法及びB法)に準拠して、熱プレス成形にて規格寸法に作成した試験片を用いて、熱変形温度(℃)を測定した。
[ヒートシール剤のガラス転移温度]
蓋材からヒートシール層のみを剥離し、このヒートシール層について、JIS K7121に準じたDSC法により、20℃/分の昇温速度で、補外ガラス転移温度を測定し、これをガラス転移温度(℃)とした。
[空気溜まりの平均径、フランジ部における占有面積]
得られたPTP包装体の底材のフランジ部と蓋材との間に生じた空気溜まりの長径の平均径(mm)、及び空気溜まりのフランジ部における占有面積割合(%)は、PTP包装体のフランジ部分を蓋材の底面に垂直な方向(底材の深さ方向)からデジタルマイクロスコープ(キーエンス社製、VHX−5000)を用いて観察し、空気溜まりとシール部位とを色調差より二値化することによって算出した。
<評価項目>
実施例及び比較例で作製した蓋材及びこれを用いたPTP包装体について、以下の項目について評価を行った。
(1)PTP包装体の低温ヒートシール性
底材の凹部(ポケット)のサイズは、前述の通りであり、内容物である錠剤は、円柱状形状を備え、サイズは、錠径8.6mm、錠高3.8mmであった。
ヒートシールの条件は、温度150℃、シール圧力0.4MPa、充填速度5m/分(120ショット/分、シール時間0.1秒相当)を標準条件として実施した。また、その他の条件は、底材成形温度及びスリット温度ともPVCは130℃、PPは135℃、作業室環境23℃、50%RHとした。
作製したPTP包装体について、減圧リーク試験(PTP包装体100ポケットを水中に入れて、−67kPaで5分間保持し、PTPポケット中に水の漏れがないかを確認する)を行って、ヒートシール強度を確認した。また、底材側から錠剤を親指で押し出すことにより蓋材を押し破って開封する時の様子を、下記基準に基づきヒートシール層と底材との低温ヒートシール強度を評価した。ヒートシール強度が高いほど、低温ヒートシール性が高いと評価した。
<判定基準>
○:減圧リーク試験の結果、100ポケット中、水が漏れたポケット数が0個である。ヒートシール層と底材が剥がれることなく、綺麗に錠剤が押出せた。ヒートシール温度が低温(120℃)でも確実に接着し、且つ十分な強度があり、非常に実用的である。
△:減圧リーク試験の結果、100ポケット中、水が漏れたポケット数が1〜2個である。ヒートシール層と底材がごく僅かに剥がれる場合があるが、特に問題なく錠剤を押出すことが可能で、実用上問題はない。
×:減圧リーク試験の結果、100ポケット中、水が漏れたポケット数が3個以上である。錠剤を押出す前に、ヒートシール層と底材が剥がれてしまい、ヒートシール強度が不十分である。実用上不適と判断される。
(2)PTP包装体の蓋材の表面の平滑性(蓋材の表面の算術平均粗さ)
作製したPTP包装体の蓋材フィルムの表面の算術平均粗さ(Ra2)を、JIS B 0601に準拠して、レーザー顕微鏡(オリンパス社製)を用いて、3か所測定し、測定値の平均値を算出した。
(3)PTP包装体の印刷部分の視認性(バーコード読み取り性)
作製したPTP包装体の蓋材フィルムの印刷部分を、バーコードリーダー(キーエンス製)を用いた読み取りを10回実施し、読み取り成功率により印刷部分の視認性(バーコード読み取り性)を評価した。
<判定基準>
○:バーコード読み取り成功率が100%である。
△:バーコード読み取り成功率が70%超100%未満である。
×:バーコード読み取り成功率が70%以下である。
(4)PTP包装体のカール性
作製したPTP包装体を、ヒートシールから1日後に、平らな机の上に置いた。そして、PTP包装体の端部を指で押さえたときに浮き上がった反対側の端部と机との距離を定規で測定することにより、PTP包装体のカール性を評価した(n数=5)。
<判定基準>
○:机との距離が3mm未満であり、ほとんどカールしていない。
△:机との距離が3mm〜5mmであり、ややカールしている。
×:机との距離が5mm超であり、カールしている。
(5)外観性
作製したPTP包装体において空気溜まりによる凹部と外部との導通の有無を観察し、それから判断される外観を目視にて評価した。
<判定基準>
○:空気溜まりのそれぞれが独立しており、均一に分散している。
△:空気溜まりの一部については融合している状態だが、凹部と外部の導通は確認されない。
実用上の問題はない。
×:空気溜まりが大きく融合している箇所があり、空気溜まりによって凹部と外部が導通している様子が目視で確認される。実用上不適と判断される。
[実施例1]
PS系フィルム1(スチレン−メチルメタクリレート−メタクリル酸共重合体及びハイインパクトポリスチレンからなるフィルム)の片面に、線数=230線/インチ、版深度=20μmの版を用いたグラビア印刷機にて、文字サイズ=7ポイントの黒色ゴシック体のアルファベット文字、及び、縦幅6mm、横幅22mmの大きさのバーコードを印刷し、その上に、線数=80線/インチ、版深度=130μmの版を用いて、ヒートシール剤(HS−1)を塗工した。
ヒートシール剤は、塗工前に、不揮発分が40質量%、粘度が100mPa・s〜1000mPa・sとなるように水で希釈した。
塗工後は、100℃に設定した熱風式乾燥機の中を5秒間乾燥して、蓋材を得た。
底材に厚さ250μmのポリ塩化ビニル(PVC)を用いて、凹部を成形した底材に錠剤を充填し、PTP用パックシール機(エーシンパック社製、EPK−半自動OS)によりヒートシールにより底材とPTP包装体用蓋材を接着して、PTP包装体を得た。その際、蓋材側の金型には、表面に彫刻による凹凸が無い鏡面板を使用し、底材側の金型には、ドット状に直径0.5mmの凹部の彫刻が、密度:200個/cmで彫られた金型を使用した。
ヒートシール条件は、温度120℃、シール圧力0.2MPa、充填速度5.0m/分、シール時間1秒を標準条件として実施した。また、その他の条件は、底材成形温度及びスリット温度とも130℃、作業室環境23℃、50%RHとした。
得られたPTP包装体の空気溜まりの平均径は0.4mm、占有面積割合は2%であった。
得られたPTP包装体について、(1)に記載の方法で評価し、底材側から錠剤を親指で押し出すことにより蓋材を押し破って開封する時の様子を観察したところ、特に問題なく錠剤を押出すことが可能で、実用上問題はないレベルであった。減圧リーク試験の結果、100ポケット中、水が漏れたポケット数が0個と良好であった。
得られたPTP包装体について、(2)に記載の方法で評価したところ、蓋材表面の平均粗さは0.6μmであり、平滑性に優れていた。
得られたPTP包装体について、(3)に記載の方法で評価したところ、バーコードの読み取りは10回中10回成功し、視認性に優れていた。
得られたPTP包装体について、(4)に記載の方法で評価したところ、机との距離は3mmとカールが少なく、カール抑止性に優れていた。
得られたPTP包装体について、(5)に記載の方法で評価したところ、空気溜まりによる凹部と外部との導通は見られず、外観は良好であった。
[実施例2〜4]
実施例2〜4は、表1に記載の通り、蓋材側の金型と基材を、表1に記載のものを用いた以外は実施例1と同様に、蓋材を作製し、PTP包装体を得た。詳細な条件を表1に示す。
実施例2で得られたPTP包装体の空気溜まりの平均径は1.1mm、占有面積割合は6.0%であった。バーコード読み取り性が10回中9回であったが、実用上問題ないレベルであり、その他の評価項目においては全ての評価項目で良好であり、実用上は問題ない結果が得られた。
実施例3で得られたPTP包装体の空気溜まりの平均径は1.8mm、占有面積割合は11.0%であった。バーコード読み取り性が10回中9回であったが、実用上問題ないレベルであり、その他の評価項目においては全ての評価項目で良好であり、実用上は問題ない結果が得られた
実施例4で得られたPTP包装体の空気溜まりの平均径は0.6mm、占有面積割合は3.0%であった。全ての評価項目で良好であり、実用上優れた結果が得られた。
[実施例5]
実施例5は、表1に記載の通り、蓋材側の金型には、表面に彫刻による凹凸が無い鏡面板を使用し、底材側の金型には、表1に記載のサイズの凸部を表1に記載の密度で有する金型を用いた以外は実施例1と同様に、蓋材を作製し、PTP包装体を得た。詳細な条件を表1に示す。
実施例5で得られたPTP包装体の空気溜の平均径は0.7mm、占有面積割合は4.0%であった。バーコード読み取り性が10回中10回で良好であり、その他の評価項目においては全ての評価項目で良好であった。
[比較例1、2]
比較例1、2は、通常のアルミ箔を用いたPTP包装体に用いられる、蓋材側の金型にドット状の凸の彫刻を施した金型を用いた以外は実施例1と同様にて蓋材を作製し、PTP包装体を得たものである。詳細な条件を表1に示す。
比較例1は、表1に示す通り、空気溜まりは確認されなかったが、金型とフィルムの接触する面積が小さく熱伝導が不十分なため、シールの接着性が弱くリークテストですべてのポケットにリークが発生し、実用上不適であった。また、金型の凹凸が転写されたことにより、視認性が低下し、バーコードによる読み取り性も10回中5回と不良であった。
比較例2は、比較例1のヒートシール温度を150℃に上昇させた条件で実施したものであるが、リークテストで100個中リークしたポケットは2個とシール性は向上したが、カールが18mmと大きく包装体が変形し、実用上不適と判断される。また、バーコード読み取り性では10回中1度も読み込めず不良であった。
[比較例3]
比較例3は、蓋材側及び底材側の両面に、表面に凹凸の無い金型を用いた以外は実施例1と同様にしてヒートシールを行い、PTP包装体を得たものである。詳細な条件を表1に示す。
比較例3で得られたPTP包装体は蓋材と底材の間の空気が抜けず、かつ分散も不良であったため、空気溜まりの平均径が17mm、占有面積割合は22%となった。カールは2mmと良好であったが、リークテストを実施した結果、大きな空気溜の部分からシール部が導通し、100個中32個にリークが発生し、実用上不適であった。
Figure 2017222376
Figure 2017222376
本発明のPTP包装体用蓋材は、錠剤、カプセル等の医薬品やキャンディーやチョコレート等の食品の包装に好適に使用できる。
1 底材
1a 底材の凹部
1b 底材のフランジ部
2 内容物(錠剤)
3 ヒートシール層
3a フィラー
3b 接着性樹脂
4A 蓋材フィルム(基材層)
5 印刷部分
6 表面保護層
8 蓋材
10 包装体
L1 蓋材フィルムの厚み(フランジ部)
L2 底材の厚み(フランジ部)
S ヒートシール層の厚み(フランジ部)
F1 表面
F2 表面

Claims (6)

  1. 凹部とフランジ部とを有する底材と熱可塑性樹脂を含む基材層を有する蓋材とを備えるプレススルーパック包装体であり、
    前記蓋材の前記底材側の表面とは反対側の表面が平滑であり、
    前記底材のフランジ部と前記蓋材との間に存在する空気溜まりの平均径が2.0mm以下である、
    ことを特徴とする、プレススルーパック包装体。
  2. 前記底材の深さ方向にみたときに、前記空気溜まりの占める総面積が、前記フランジ部の全面積の20%以下である、請求項1に記載のプレススルーパック包装体。
  3. 前記底材が、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリクロロトリフルオロエチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂からなる群から選択される少なくとも1種を含むシートからなる、請求項1又は2に記載のプレススルーパック包装体。
  4. 包装体全体のカールによるシートの浮きが、5.0mm以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のプレススルーパック包装体。
  5. 前記蓋材が、スチレン系樹脂を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載のプレススルーパック包装体。
  6. 平滑面を有する蓋材側の加熱金型と、凹部及び/又は凸部を有する底材側の加熱金型とを用いて、前記蓋材及び前記底材を熱で接着する工程を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載のプレススルーパック包装体の製造方法。
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