JP2017216409A - 電子部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストの増大を抑制しつつ、電子部品の方向の識別を可能とすること。【解決手段】複数の面(例えば上面12、下面14、端面16、及び側面18)を有し、前記複数の面(例えば上面12、下面14、端面16、及び側面18)のうちの1つの面に光線が入射されたときの前記光線の透過率が互いに異なる領域を有する絶縁体部10と、絶縁体部10の内部に設けられた内部導体部30と、絶縁体部10に設けられ、内部導体部30に電気的に接続された外部電極部50と、を備える、電子部品。【選択図】図2

Description

本発明は、電子部品に関する。
電子部品の方向を識別する方法が知られている。例えば、電子部品に方向性マーカーを設けることで、電子部品の方向を識別する方法が知られている(例えば、特許文献1)。例えば、X線を用いて電子部品の内部を透視することで、電子部品の方向を識別する方法が知られている(例えば、特許文献2)。
特開2008−159858号公報 特開2011−29278号公報
しかしながら、特許文献1のようにマーカーを用いて電子部品の方向を識別する方法では、マーカーを形成する工程が必要となるためコストが増大してしまう。特許文献2のようにX線を用いて電子部品の方向を識別する方法では、X線を出射する装置やX線を遮蔽するための防護などが必要となるためコストが増大してしまう。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、コストの増大を抑制しつつ、電子部品の方向の識別を可能とすることを目的とする。
本発明は、複数の面を有し、前記複数の面のうちの1つの面に光線が入射されたときの前記光線の透過率が互いに異なる領域を有する絶縁体部と、前記絶縁体部の内部に設けられた内部導体部と、前記絶縁体部に設けられ、前記内部導体部に電気的に接続された外部電極部と、を備える、電子部品である。
上記構成において、前記絶縁体部は、前記1つの面に前記光線が入射されたときの前記光線の透過率が異なる第1領域と第2領域とを有し、前記第1領域は、前記第2領域とは同一の厚さにおける前記光線の透過率が異なる材料を含む構成とすることができる。
上記構成において、前記絶縁体部は、前記1つの面に前記光線が入射されたときの前記光線の透過率が異なる第1領域と第2領域とを有し、前記第1領域と前記第2領域とは、同一の厚さにおける前記光線の透過率が同じで且つ厚さの異なる材料を含む構成とすることができる。
上記構成において、前記第1領域及び前記第2領域のうちの前記光線の透過率が高い方の領域は、可視光に対して透明な領域であり、前記絶縁体部の前記1つの面から前記内部導体部にかけて設けられている構成とすることができる。
上記構成において、前記第1領域及び前記第2領域のうちの一方は前記内部導体部の機能部が設けられた機能部領域を含み、他方は前記機能部領域を含まずに前記機能部領域の周囲に位置する周囲領域を含み、前記機能部領域は、前記1つの面に平行な方向で前記絶縁体部の中心からずれた位置に設けられている構成とすることができる。
上記構成において、前記第1領域の前記光線の透過率と前記第2領域の前記光線の透過率とは、10%以上の差がある構成とすることができる。
上記構成において、前記第1領域と前記第2領域は、ガラス又は樹脂を主成分とし且つ含有量の異なる金属酸化物、有機色素、酸化シリコン、黒鉛、又は炭化シリコンを含む構成とすることができる。
上記構成において、前記第1領域と前記第2領域は、ガラス又は樹脂を主成分とし且つ含有量の異なる金属酸化物を含み、前記金属酸化物は、酸化アルミニウム、酸化コバルト、酸化マンガン、酸化チタン、酸化カリウム、酸化マグネシウム、酸化銅、酸化鉄、及び酸化亜鉛のうちの少なくとも1種である構成とすることができる。
上記構成において、前記絶縁体部は、前記内部導体部が設けられた導体含有層と、前記導体含有層に対して実装面である下面側及び前記下面と対向する面である上面側に設けられた1対の導体非含有層と、を有し、前記下面及び前記上面に交差する面に前記光線が入射されたときの前記光線の透過率が前記1対の導体非含有層で互いに異なる構成とすることができる。
上記構成において、前記絶縁体部は、前記内部導体部が設けられた導体含有層と、前記導体含有層に対して実装面である下面側又は前記下面と対向する面である上面側に設けられた導体非含有層と、を有し、前記下面及び前記上面に交差する面に前記光線が入射されたときの前記光線の透過率が前記導体含有層と前記導体非含有層とで異なる構成とすることができる。
上記構成において、前記絶縁体部は、前記内部導体部が設けられた導体含有層と、前記導体含有層に対して実装面である下面側及び前記下面と対向する面である上面側の少なくとも一方に設けられた導体非含有層と、を有し、前記下面及び前記上面に交差する面に前記光線が入射されたときの前記光線の透過率が前記導体含有層は前記導体非含有層よりも高く、前記導体含有層は可視光に対して透明である構成とすることができる。
上記構成において、前記絶縁体部は、前記内部導体部が設けられた導体含有層と、前記導体含有層に対して実装面である下面側及び前記下面と対向する面である上面側に設けられた1対の導体非含有層と、を有し、前記下面及び前記上面に交差する面に前記光線が入射されたときの前記光線の透過率が前記導体含有層と前記1対の導体非含有層とで異なり、前記導体含有層は前記絶縁体部の中心から前記上面側又は前記下面側にずれて設けられている構成とすることができる。
上記構成において、前記導体非含有層は、前記導体含有層よりも比重が高い構成とすることができる。
上記構成において、前記絶縁体部の前記下面の長辺方向において、前記導体非含有層の長さは前記導体含有層の長さよりも長い構成とすることができる。
上記構成において、前記導体非含有層の上下方向における長さは、前記導体含有層よりも長い構成とすることができる。
上記構成において、前記絶縁体部は、実装面側である下面と前記下面と対向する面である上面とを有し、前記下面の短辺方向の長さは前記下面と前記上面との間の長さより長く、前記内部導体部の機能部は、前記絶縁体部の前記上面寄りに設けられている構成とすることができる。
上記構成において、前記内部導体部と前記外部電極部との接続部は、前記機能部のうちの最も前記下面側に位置する部分よりも前記上面寄りに設けられている構成とすることができる。
上記構成において、前記外部電極部は、前記絶縁体部の前記下面から前記絶縁体部の前記下面の短辺に接続した端面にかけて延在して設けられ、前記絶縁体部の前記下面での前記下面の長辺方向における前記外部電極部の長さは、前記絶縁体部の前記端面での上下方向における前記外部電極部の長さよりも長く、前記絶縁体部の前記端面での上下方向における前記外部電極部の長さは、前記電子部品の上下方向の長さの半分以下である構成とすることができる。
上記構成において、前記外部電極部は、前記絶縁体部の前記下面から前記絶縁体部の前記下面の短辺に接続した端面を経由して前記絶縁体部の前記上面に延在して設けられ、前記絶縁体部の前記下面の長辺方向において、前記絶縁体部の前記上面での前記外部電極部の長さは、前記絶縁体部の前記下面での前記外部電極部の長さよりも短い構成とすることができる。
上記構成において、前記絶縁体部は、前記内部導体部の機能部と前記外部電極部との間に光線が透過する領域を有する構成とすることができる。
上記構成において、前記電子部品はコイル素子である構成とすることができる。
上記構成において、前記電子部品はコンデンサ素子である構成とすることができる。
本発明によれば、コストの増大を抑制しつつ、電子部品の方向を識別することができる。
図1は、実施例1に係る電子部品の透視斜視図である。 図2(a)は、実施例1に係る電子部品の上面断面図、図2(b)は、側面断面図、図2(c)は、端面断面図である。 図3(a)から図3(c)は、実施例1に係る電子部品の製造方法を示す断面図(その1)である。 図4(a)及び図4(b)は、実施例1に係る電子部品の製造方法を示す断面図(その2)である。 図5(a)及び図5(b)は、膜の識別の実験を説明する図である。 図6(a)は、実施例1の変形例1に係る電子部品の側面断面図、図6(b)は、端面断面図である。 図7(a)は、実施例2に係る電子部品の透視斜視図、図7(b)は、側面断面図である。 図8は、C字状パターンとI字状パターンを説明する図である。 図9(a)は、実施例3に係る電子部品の上面断面図、図9(b)は、側面断面図、図9(c)は、端面断面図である。 図10(a)は、実施例3の変形例1に係る電子部品の側面断面図、図10(b)は、端面断面図である。 図11(a)は、実施例3の変形例2に係る電子部品の側面断面図、図11(b)は、端面断面図である。 図12(a)は、実施例3の変形例3に係る電子部品の側面断面図、図12(b)は、端面断面図である。 図13(a)から図13(c)は、コイル部が別の縦巻きである場合の図である。 図14は、実施例4に係る電子部品の上面図である。 図15(a)から図15(f)は、導体非含有層の上面図である。 図16は、実施例4の変形例1に係る電子部品の断面図である。 図17は、実施例5に係る電子部品の側面断面図である。 図18は、実施例6に係る電子部品の側面断面図である。 図19は、実施例7に係る電子部品の側面図である。 図20は、実施例8に係る電子部品の側面図である。 図21(a)は、実施例9に係る電子部品の上面断面図、図21(b)は、側面断面図である。 図22(a)から図22(n)は、外部電極部の形状の例を示す透視斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
実施例1では、電子部品がコイル素子である場合を例に説明する。図1は、実施例1に係る電子部品100の透視斜視図である。図2(a)は、実施例1に係る電子部品100の上面断面図、図2(b)は、側面断面図、図2(c)は、端面断面図である。図1から図2(b)のように、実施例1の電子部品100は、絶縁体部10と、内部導体部30と、外部電極部50と、を備える。
絶縁体部10は、上面12と、下面14と、端面16と、側面18と、を有し、X軸方向に幅方向、Y軸方向に長さ方向、Z軸方向に高さ方向の各辺を有する直方体形状をしている。下面14は実装面であり、上面12は下面14に対向する面である。端面16は、上面12及び下面14の短辺に接続された面である。側面18は、上面12及び下面14の長辺に接続された面である。絶縁体部10は、例えば幅寸法が0.05mm〜0.3mm、長さ寸法が0.1mm〜0.6mm、高さ寸法が0.05mm〜0.5mmである。
絶縁体部10は、導体含有層24と、導体含有層24と三軸方向のいずれかの方向で隣接する1対の導体非含有層26a、26bと、を有する。導体含有層24は、実施例1のようにZ軸方向から導体非含有層に挟まれている場合で以下説明すると、絶縁体部10の端面16及び側面18に露出している。導体非含有層26aは絶縁体部10の下面14を構成し、導体非含有層26bは絶縁体部10の上面12を構成する。同様に、導体含有層24が、X軸方向から導体非含有層に挟まれている場合は、導体含有層24は、絶縁体部10の上面12、下面14、端面16に露出し、導体非含有層26a、26の一面は絶縁体部10の側面18を構成する。更に同様に、導体含有層24が、Y軸方向から導体非含有層に挟まれている場合は、導体含有層24は、絶縁体部10の上面12、下面14、側面18に露出し、導体非含有層26a、26の一面は絶縁体部10の端面18を構成する。本発明においては、導体含有層24、導体非含有層26a、26bについて述べる場合には、Z軸方向から導体含有層24が、導体非含有層26a、26bに挟まれている場合についての位置関係を、代表例として述べるが、導体含有層24が、X軸方向、及びY軸方向から導体非含有層26a、26bに挟まれている場合も各位置関係を言い換えた上で同様の関係が考えられる。
導体含有層24及び導体非含有層26a、26bは、樹脂を主体とする絶縁材料で形成されている。樹脂としては、熱、光、化学反応などにより硬化する樹脂が用いられ、例えばポリイミド、エポキシ樹脂、又は液晶ポリマなどが用いられる。また、樹脂中にフィラーとして酸化アルミニウムなどのセラミック粒子が含まれていてもよい。なお、導体含有層24及び導体非含有層26a、26bは、ガラスを主体とする絶縁材料で形成されてもよい。
導体非含有層26aと導体非含有層26bとは、同一の厚さにおける可視光線の透過率が異なる材料で形成されている。例えば、導体非含有層26aと導体非含有層26bとは、酸化アルミニウムの含有量が異なることによって同一の厚さにおける可視光線の透過率が異なる材料で形成されている。このため、例えば絶縁体部10の側面18に可視光線が入射されたとき(例えば側面18に垂直に可視光線が入射されたとき)の透過率は、導体非含有層26aと導体非含有層26bとで異なっている。導体含有層24は、導体非含有層26a及び導体非含有層26bのいずれか一方と同じ材料で形成されていてもよいし、導体非含有層26a及び導体非含有層26bのいずれとも異なる材料で形成されていてもよい。
内部導体部30は、絶縁体部10の導体含有層24内に設けられている。内部導体部30は、複数の柱状導体32と複数の連結導体34とを有し、これら複数の柱状導体32及び複数の連結導体34によりコイル部36が形成されている。すなわち、内部導体部30は、複数の柱状導体32と複数の連結導体34とによってスパイラル状又は螺旋状を呈しており、所定の周回単位を有すると共に周回単位によって規定される面と略直交するコイル軸を有する。なお、コイル部36は、内部導体部30のうちの電気的性能を発揮する部分となる機能部である。
複数の柱状導体32は、概略Y軸方向に相互に対向する2つの導体群で構成される。2つの導体群それぞれを構成する柱状導体32は、Z軸方向に沿って延び、X軸方向に所定の間隔をおいて配列されている。複数の連結導体34は、XY平面に平行に形成され、Z軸方向に相互に対向する2つの導体群で構成される。2つの導体群それぞれを構成する連結導体34は、Y軸方向に沿って延び、X軸方向において間隔をおいて配列され、柱状導体32の間を個々に接続する。これにより、絶縁体部10の内部において、X軸方向に軸心(コイル軸)を有する開口形状が矩形のコイル部36が形成される。すなわち、コイル部36は縦巻きとなっている。
内部導体部30は、引き出し部38をさらに有し、引き出し部38を介してコイル部36が外部電極部50に接続されている。引き出し部38は、絶縁体部10の下面14側に位置する連結導体34と同一のXY平面上に配置されており、Y軸方向に平行に形成されている。
外部電極部50は、表面実装用の外部端子であり、Y軸方向に対向して2つ設けられている。外部電極部50は、絶縁体部10の下面14のY軸方向両端部を被覆し、且つ、絶縁体部10の端面16を所定の高さにわたって被覆している。
内部導体部30は、例えば銀、銅、アルミニウム、又はニッケルなどの金属材料、又はこれらを含む合金金属材料で形成され、外部電極部50は、例えば銀、銅、アルミニウム、又はニッケルなどの金属材料、又はこれらを含む合金金属材料と錫めっきとの積層膜で構成されている。
次に、実施例1の電子部品100の製造方法について説明する。実施例1の電子部品100は、ウエハレベルで複数個同時に作製され、作製後に素子毎に個片化される。また、実施例1の電子部品100は、絶縁体部10の上面12側から順に形成される。
図3(a)から図4(b)は、実施例1に係る電子部品100の製造方法を示す断面図である。図3(a)のように、例えばシリコン基板、ガラス基板、又はサファイア基板などの支持基板90上に、例えば樹脂材料を印刷又は塗布、或いは樹脂フィルムを粘着させることで導体非含有層26bを形成する。導体非含有層26b上に、電気めっき法により内部導体部30の連結導体34を形成すると共に、連結導体34を被覆する導体含有層24の第1層24aを形成する。導体含有層24の第1層24aは、樹脂材料を印刷又は塗布、或いは樹脂フィルムを粘着させることで形成する。その後、導体含有層24の第1層24aに対して研磨処理を施すことで、連結導体34の表面を露出させる。次いで、導体含有層24の第1層24a上にシード層(不図示)を形成した後、シード層上に開口を有するレジスト膜92を形成する。レジスト膜92の形成後、開口内のレジスト残渣を除去するデスカム処理を行ってもよい。その後、電気めっき法によってレジスト膜92の開口内に柱状導体32の上側部分32aを形成する。
図3(b)のように、レジスト膜92及びシード層を除去した後、柱状導体32の上側部分32aを被覆する導体含有層24の第2層24bを形成する。導体含有層24の第2層24bは、樹脂材料を印刷又は塗布、或いは樹脂フィルムを粘着させることで形成する。その後、導体含有層24の第2層24bに対して研磨処理を施すことで、柱状導体32の上側部分32aの表面を露出させる。
図3(c)のように、導体含有層24の第2層24b上に、柱状導体32の下側部分32bと、柱状導体32の下側部分32bを被覆する導体含有層24の第3層24cと、を形成する。柱状導体32の下側部分32bは、柱状導体32の上側部分32aに接続するように形成される。柱状導体32の下側部分32b及び導体含有層24の第3層24cは、柱状導体32の上側部分32a及び導体含有層24の第2層24bと同様の方法によって形成することができる。
図4(a)のように、導体含有層24の第3層24c上にシード層(不図示)と開口を有するレジスト膜94とを形成し、レジスト膜94の開口内に電気めっき法によって連結導体34と内部導体部30の引き出し部38(図3では不図示)とを形成する。なお、連結導体34及び引き出し部38を形成する前に、レジスト膜94の開口内のレジスト残渣を除去するデスカム処理を行ってもよい。
図4(b)のように、レジスト膜94及びシード層を除去した後、導体含有層24の第3層24c上に、連結導体34及び引き出し部38を被覆する導体含有層24の第4層24dを形成する。導体含有層24は、第1層24aから第4層24dにより構成される。次いで、導体含有層24の第4層24d上に、例えば樹脂材料を印刷又は塗布、或いは樹脂フィルムを粘着させることで導体非含有層26aを形成する。その後、絶縁体部10の表面に外部電極部50を形成する。これにより、実施例1の電子部品100が形成される。
実施例1によれば、絶縁体部10は、例えば側面18に可視光線が入射されたときの可視光線の透過率が異なる導体非含有層26aと導体非含有層26bとを有する。このため、絶縁体部10の側面18に可視光が入射されると、導体非含有層26aと導体非含有層26bとは異なる濃淡で見える。これにより、電子部品100の上下方向を識別することができる。また、導体含有層24の可視光線の透過率によっては、内部導体部30の一部分以上の形状がわかることによって方向を識別することができる。このように、可視光を用いて電子部品100の方向を識別できるため、大掛かりな設備を用いなくて済み、コストの増大を抑制することができる。
実施例1において、導体非含有層26aと導体非含有層26bとの濃淡の識別の点から、導体非含有層26aの可視光線の透過率と導体非含有層26bの可視光線の透過率とは10%以上の差がある場合が好ましい。これは、以下の実験結果に基づくものである。図5(a)及び図5(b)は、膜の識別の実験を説明する図である。図5(a)のように可視光線の透過率が低い材質1の膜96と可視光線の透過率が高い材質2の膜98とを隣接配置し、図5(b)のように膜96に用いた材質1と膜98に用いた材質2とで可視光線の透過率の組み合わせを様々にして、カメラを用いて濃淡の識別ができるかどうかを確かめた。膜96及び膜98の大きさは、幅1.0mm×高さ0.5mm×奥行き0.5mmとした。カメラは、東芝テリー製:CS8550Diを用い、シャッター速度を1/500secとし、ゲインボリュームを中央とした。また、カメラと膜96及び膜98との距離を71mmとし、白色光の照明を用いた。その結果、図5(b)のように、透過率の差が10%以上であれば濃淡の識別が可能であった。
なお、実施例1では、導体非含有層26aと導体非含有層26bとは、可視光線が入射されたときの透過率が互いに異なる場合を例に示したが、可視光線以外の光線(例えば赤外光線)が入射されたときの透過率が互いに異なる場合でもよい。この場合でも、電子部品100に赤外光を照射することで電子部品100の方向を識別することができるため、大掛かりな設備を用いなくて済み、コストの増大を抑制することができる。また、赤外光を用いる場合、人間の視覚上は識別要素が認識されず、赤外光照射によって初めて識別されるようにもできる。なお、上記光線には紫外光線が除かれる場合が好ましい。紫外線は人体に悪影響を及ぼす恐れがあるためである。
また、実施例1によれば、導体非含有層26aと導体非含有層26bとは、同一の厚さにおける可視光線の透過率が異なる材料で形成されている。これにより、導体非含有層26aと導体非含有層26bとで、光線が入射されたときの透過率を容易に異ならせることができる。
なお、実施例1では、導体非含有層26aと導体非含有層26bとは、酸化アルミニウムの含有量が異なることで同一の厚さにおける可視光線の透過率が異なる場合を例に示したが、これに限られる訳ではない。導体非含有層26aと導体非含有層26bとは、酸化アルミニウム以外の金属酸化物を含有し、当該金属酸化物の含有量が異なる場合でもよい。酸化アルミニウム以外の金属酸化物としては、例えば酸化コバルト、酸化マンガン、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化銅、酸化鉄、又は酸化亜鉛が挙げられ、導体非含有層26aと導体非含有層26bとは、これらを少なくとも1種含む場合でもよい。また、導体非含有層26aと導体非含有層26bとは、含有量の異なる有機色素、酸化シリコン、黒鉛、又は炭化シリコンを含む場合でもよい。有機色素は、鮮やかな色を少量で呈するため、電子部品内の材料の誘電率、透磁率、絶縁性などの電気的特性に影響を与え難い。有機色素は、化学構造上無数の種類があり、それらを列記するまでもなく、ほとんどどの有機色素であっても本発明の目的に適する。
図6(a)は、実施例1の変形例1に係る電子部品110の側面断面図、図6(b)は、端面断面図である。図6(a)及び図6(b)のように、実施例1の変形例1の電子部品110では、導体非含有層26aが設けられなく、且つ導体含有層24と導体非含有層26bとは、同一の厚さにおける可視光線の透過率が異なる材料で形成されている。このため、例えば絶縁体部10の側面18に可視光線が入射されたときの透過率は、導体含有層24と導体非含有層26bとで異なっている。その他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。
実施例1の変形例1の場合でも、絶縁体部10の側面18に可視光が入射されると、導体含有層24と導体非含有層26bとは異なる濃淡で見えるため、電子部品110の方向を識別することができる。
なお、実施例1の変形例1では、導体含有層24の上面12側に導体非含有層26bが設けられ、下面14側には導体非含有層が設けられていない場合を例に示したが、下面14側に導体非含有層が設けられ、上面12側には導体非含有層が設けられていない場合でもよい。
図7(a)は、実施例2に係る電子部品200の透視斜視図、図7(b)、は側面断面図である。図7(a)及び図7(b)のように、実施例2の電子部品200では、内部導体部30は、導体パターン40とビアホール導体42と引き出し部38とを含む。ビアホール導体42は、複数の導体パターン40を電気的に接続する。導体パターン40は、例えばC字状パターン44とI字状パターン46との組み合わせからなる。
図8は、C字状パターン44とI字状パターン46を説明する図である。図8のように、C字状パターン44は、3つ以上の頂点を持つ多角形の導体パターンである。例えば、C字状パターン44は、略矩形状であり、4つの頂点を含み、且つ、当該略矩形状の一辺の一部を欠くものである。なお、略矩形状には、図8のような矩形状に限らず、楕円形状のものなど矩形近似可能な形状が含まれる。図8の場合のように、4つの頂点を含む場合や、略矩形状が明確な頂点を持たない場合における矩形近似したときに頂点であると認識しうる箇所を含む場合を含む。なお、図8における点線は、ビアホール導体42が形成される位置を示している。
I字状パターン46は、略矩形形状におけるC字状パターン44にて欠けた一辺の一部を補う。略矩形状の実際の形状に適合して、I字状パターン46は、図8に示すような直線であってもよいし、或いは、楕円形状の一部をなす曲線状であってもよい。C字状パターン44とI字状パターン46との組み合わせの使用により、コイル部の寸法安定化が増し、インダクタンスの狭公差化が可能となる。I字状パターン46の長さは、C字状パターン44にて欠けた部分の長さより長い場合が好ましい。これにより、電気的接続がより確実になる。
図7(a)及び図7(b)のように、導体含有層24と導体非含有層26a、26bとは、例えば酸化アルミニウムの含有量が異なることによって同一の厚さにおける可視光線の透過率が異なる材料で形成されている。したがって、例えば絶縁体部10の側面18に可視光線が入射されたとき(例えば側面18に垂直に可視光線が入射されたとき)の透過率が、導体含有層24と導体非含有層26a、26bとで異なっている。導体含有層24の酸化アルミニウム量は例えば30wt%以下であり、例えば1wt%〜15wt%である。導体非含有層26a、26bの酸化アルミニウム量は例えば40wt%以上であり、例えば40wt%〜60wt%である。導体含有層24の可視光線の透過率は、導体非含有層26a、26bの可視光線の透過率よりも高くなっている。導体含有層24は、例えば可視光に対して透明になっている。可視光に対して透明とは、導体含有層24の内部を視認できる程度の可視光線の透過率を有する場合をいい、例えば可視光線の透過率が70%以上の場合である。なお、導体非含有層26aと導体非含有層26bとは、同じ材料で形成されていてもよいし、異なる材料で形成されていてもよい。その他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。
次に、実施例2に係る電子部品200の製造方法について説明する。実施例2の電子部品200の製造方法は、まず、絶縁性材料グリーンシートを複数枚用意する。グリーンシートは、ガラスなどを主原料とする絶縁性材料スラリーをドクターブレード法などによりフィルム上に塗布することで形成される。ここで、絶縁性材料として、ガラスを主成分とした材料の他、誘電性セラミックス、フェライト、軟磁性合金材料、あるいは絶縁材料を混合した樹脂などを用いてもよい。グリーンシートの所定の位置、すなわちビアホール導体42が形成される予定の位置に、レーザ加工などによってスルーホールを形成する。そして、導体パターン40及びビアホール導体42の前駆体である導電性ペーストをグリーンシートそれぞれの所定の位置にスクリーンマスクなどにて印刷する。導電性ペーストの主成分としては、例えば銀、銅などの金属が挙げられる。
続いて、グリーンシートを所定の順序で積層し、積層方向に圧力を加えてグリーンシートを圧着する。そして、圧着した絶縁性材料グリーンシートをチップ単位に切断した後、所定温度(例えば800℃〜900℃程度)にて焼成を行って、内部導体部30が内蔵された絶縁体部10を形成する。続いて、絶縁体部10の所定の位置に外部電極部50を形成する。外部電極部50は、銀や銅などを主成分とする電極ペーストを塗布し、所定温度(例えば680℃〜900℃程度)で焼付けを行い、さらに電気めっきを施すことなどにより形成される。この電気めっきとしては、例えば銅、ニッケル、又は錫などを用いることができる。これにより、実施例2の電子部品200が形成される。
実施例2によれば、絶縁体部10の側面18に可視光線が入射されたときの透過率が導体含有層24と導体非含有層26a、26bとで異なっている。導体含有層24は、導体非含有層26a、26bよりも可視光線の透過率が高く、可視光に対して透明な領域となっている。これにより、絶縁体部10の側面18に可視光を照射することで、導体含有層24に内蔵された内部導体部30を見ることができるため、内部導体部30の見え方に基づいて電子部品200の方向を識別することができる。また、導体含有層24に混入した異物などを確認することもできる。
なお、実施例2では、導体含有層24と導体非含有層26a、26bとは、同一の厚さにおける可視光線の透過率が異なる材料で形成されている場合を例に示したが、これに限られない。導体非含有層26a、26bの一方は導体含有層24と同一の厚さにおける可視光線の透過率が異なる材料で形成され、他方は導体含有層24と同じ材料からなる場合でもよい。この場合、導体非含有層26a、26bのうちの導体含有層24と同じ材料で形成された層は導体含有層24と一体と見なせるため、導体含有層24に対して上面12側又は下面14側に導体非含有層が設けられた構成となる。すなわち、導体含有層24に対して上面12側及び下面14側の少なくとも一方に導体非含有層が設けられている場合でもよい。
図9(a)は、実施例3に係る電子部品300の上面断面図、図9(b)は、側面断面図、図9(c)は、端面断面図である。図9(a)から図9(c)のように、実施例3の電子部品300では、X軸方向(幅方向)の長さWが、Z軸方向(高さ方向)の長さHよりも長くなっている。また、Z軸方向(高さ方向)に軸心(コイル軸)を有する開口形状が矩形のコイル部36が形成されている。すなわち、コイル部36は、水平巻きとなっている。また、引き出し部38は、コイル部36の最も下面14側に位置する部分よりも上面12側に設けられている。これにより、内部導体部30と外部電極部50との接続部48は、コイル部36の最も下面14側に位置する部分よりも上面12側に設けられている。
内部導体部30が設けられた導体含有層24は、絶縁体部10の中心から上面12側にずれた位置に設けられている。すなわち、導体非含有層26aの厚さは、導体非含有層26bよりも厚くなっている。導体含有層24と導体非含有層26a、26bとは、例えば酸化アルミニウムの含有量が異なることによって同一の厚さにおける可視光線の透過率が異なる材料で形成されている。したがって、例えば絶縁体部10の側面18に可視光線が入射されたとき(例えば側面18に垂直に可視光線が入射されたとき)の透過率が、導体含有層24と導体非含有層26a、26bとで異なっている。なお、導体非含有層26aと導体非含有層26bとは、同じ材料で形成されていてもよいし、異なる材料で形成されていてもよい。その他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。
実施例3によれば、絶縁体部10の側面18に可視光線が入射されたときの透過率が導体含有層24と導体非含有層26a、26bとで異なっている。導体含有層24は、内部導体部30を内蔵し、絶縁体部10の中心から上面12側にずれた位置に設けられている。これにより、絶縁体部10の側面18に可視光が入射されると、導体含有層24は導体非含有層26a、26bと異なる濃淡で見えるため、内部導体部30が設けられた導体含有層24の位置が分かる。導体含有層24は、絶縁体部10の中心からずれた位置に設けられていることから、導体含有層24の位置が分かることで、電子部品300の方向を識別することができる。
また、実施例3によれば、絶縁体部10の幅方向(X軸方向)の長さWは高さ方向(Z軸方向)の長さHよりも長く(W>H)、コイル部36(機能部)は絶縁体部10の上面12寄りに設けられている。これにより、方向識別時に機能部の位置の偏りを特徴として方向認識が可能になると共に、電子部品の高さが低いような場合でも、コイル部36は実装面である下面14から離れて配置されるため、電子部品300を実装部に実装した後にコイル部36が実装部から受ける浮遊容量の影響を低減でき、特性の変化を抑えることができる。
また、実施例3によれば、内部導体部30と外部電極部50との接続部48は、コイル部36の最も下面14側に位置する部分よりも上面12寄りに設けられている。これにより、方向識別時において、上面12寄りに設けられている接続部48を特徴として方向認識が可能になると共に、更に、実装面と接続部48との間の距離を大きくすることで、電子部品300を実装部に実装した後にコイル部36が実装部から受ける浮遊容量の影響をより低減することができる。
なお、実施例3において、導体非含有層26a、26bは、導体含有層24よりも比重が高い場合が好ましい。このように、導体非含有層26a、26bの比重を導体含有層24よりも高くすることで、収縮率の調整のために導体含有層24の空隙を多く形成し、方向認識時において、この空隙により透過率の変化した導体含有層24を特徴として方向認識が可能になると共に、誘電率を下げることができる。これにより、コイル部36の導体間での浮遊容量を低下させ、自己共振周波数を向上させ、Q(品質係数)の周波数特性を改善できる。
なお、実施例3において、絶縁体部10がSiを含んで形成される場合、導体含有層24は、導体非含有層26a、26bよりもSiの含有率が高い場合が好ましい。これにより、導体含有層24の透過率を変化させ、方向識別時において、このSiにより透過率の変化した導体含有層24を特徴として方向認識が可能になると共に、誘電率を下げることができる。これにより、コイル部36の導体間での浮遊容量を低下させ、自己共振周波数を向上させ、Q(品質係数)の周波数特性を改善できる。
なお、実施例3では、導体含有層24は、絶縁体部10の中心から上面12側にずれた位置に設けられている場合を例に示したが、これに限られない。導体含有層24は、絶縁体部10の中心から下面14側にずれている場合でもよいし、光線が入射される面に平行な方向で絶縁体部10の中心からずれている場合でもよい。どの場合においても、方向識別時において、透過率の変化した導体含有層24を特徴として方向認識が可能となる。
図10(a)は、実施例3の変形例1に係る電子部品310の側面断面図、図10(b)は、端面断面図である。実施例3の変形例1は、電子部品がコンデンサ素子の場合の例である。図10(a)及び図10(b)のように、実施例3の変形例1の電子部品310では、内部導体部30によって複数の交差電極70が形成されている。複数の交差電極70によってコンデンサ部72が形成されている。コンデンサ部72は、内部導体部30のうちの電気的性能を発揮する部分となる機能部である。その他の構成は、実施例3と同じであるため説明を省略する。
実施例3の変形例1においても、実施例3と同じ理由から、絶縁体部10の側面18に可視光が入射されることで、電子部品310の方向を識別することができる。
また、実施例3の変形例1によれば、絶縁体部10の幅方向(X軸方向)の長さWは高さ方向(Z軸方向)の長さHよりも長く(W>H)、コンデンサ部72(機能部)は絶縁体部10の上面12寄りに設けられている。これにより、方向識別時に機能部の位置の偏りを特徴として方向認識が可能になると共に、電子部品の高さが低いような場合でも、コンデンサ部72は実装面である下面14から離れて配置されるため、電子部品300を実装部に実装した後にコンデンサ部72が実装部から受ける浮遊容量の影響を低減でき、容量特性の変化を抑えることができる。
なお、実施例3の変形例1において、導体非含有層26a、26bは、導体含有層24よりも比重が高い場合が好ましい。このように、導体非含有層26a、26bの比重を導体含有層24よりも高くすることで、収縮率の調整のために導体含有層24の空隙を多く形成し、方向認識時において、この空隙により透過率の変化した導体含有層24を特徴として方向認識が可能になる。
なお、実施例3の変形例1において、絶縁体部10がSiを含んで形成される場合、導体含有層24は、導体非含有層26a、26bよりもSiの含有率が低い場合が好ましい。これにより、導体含有層24の透過率を変化させ、方向識別時において、このSiにより透過率の変化した導体含有層24を特徴として方向認識が可能になると共に、誘電率を上げることができる。これを設計に取り入れることで、大容量のコンデンサを得ることができる。
なお、実施例3の変形例1では、導体含有層24は、絶縁体部10の中心から上面12側にずれた位置に設けられている場合を例に示したが、これに限られない。導体含有層24は、絶縁体部10の中心から下面14側にずれている場合でもよいし、光線が入射される面に平行な方向で絶縁体部10の中心からずれている場合でもよい。どの場合においても、方向識別時において、透過率の変化した導体含有層24を特徴として方向認識が可能となる。
図11(a)は、実施例3の変形例2に係る電子部品320の側面断面図、図11(b)は、端面断面図である。実施例3の変形例2は、実施例3と同様に、電子部品がコイル素子の場合の例である。図11(a)及び図11(b)のように、実施例3の変形例2の電子部品320では、導体含有層24において、内部導体部30のコイル部36が設けられた領域60と、領域60の周りの領域62とは、同一の厚さにおける光線の透過率が異なる材料で形成されている。領域60は、コイル部60による電気的性能を発揮する機能領域であり、コイル部60を囲む領域である。領域62は、例えば導体非含有層26a、26bと同じ材料で形成されている。その他の構成は、実施例3と同じであるため説明を省略する。
図12(a)は、実施例3の変形例3に係る電子部品330の側面断面図、図12(b)は、端面断面図である。実施例3の変形例3は、実施例3の変形例1と同様に、電子部品がコンデンサ素子の場合の例である。図12(a)及び図12(b)のように、実施例3の変形例3の電子部品330では、導体含有層24において、内部導体部30の交差電極70からなるコンデンサ部72が設けられた領域74と、領域74の周りの領域76とは、同一の厚さにおける光線の透過率が異なる材料で形成されている。領域74は、コンデンサ部72による電気的性能を発揮する機能領域であり、コンデンサ部72を囲む領域である。領域74は、例えば導体非含有層26a、26bと同じ材料で形成されている。その他の構成は、実施例3と同じであるため説明を省略する。
実施例3の変形例2及び変形例3においても、例えば絶縁体部10の側面18に可視光線が入射されたときの透過率が導体含有層24と導体非含有層26a、26bとで異なるため、電子部品の方向を識別することができる。
実施例1、2ではコイル部36が縦巻きで、実施例3、実施例3の変形例2ではコイル部36が水平巻きである場合を例に示したが、コイル部36はどのように巻かれている場合でもよい。図13(a)から図13(c)は、コイル部36が別の縦巻きである場合の図である。図13(a)は、絶縁体部10の上面断面図、図13(b)は、側面断面図、図13(c)は、端面断面図である。図13(a)から図13(c)のように、コイル部36は、Y軸方向(長さ方向)に軸心(コイル軸)を有する開口形状が矩形形状となっていてもよい。
図14は、実施例4に係る電子部品400の上面図である。図14のように、実施例4の電子部品400では、導体非含有層26bは可視光線が入射されたときの透過率が互いに異なる領域64、66を有する。導体非含有層26bの上面視において、領域64は例えば円形形状をし、それ以外の部分が領域66となっている。領域64と領域66とは、同一の厚さにおける可視光線の透過率が異なる材料で形成されている。その他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。
実施例4によれば、導体非含有層26bに可視光線が入射されたとき(例えば導体非含有層26bに垂直に可視光線が入射されたとき)の透過率が互いに異なる領域64、66が設けられている。このため、絶縁体部10の上面12に可視光が入射されると、領域64と領域66とは異なる濃淡で見える。これに基づいて、電子部品400の方向を識別することができる。
なお、導体非含有層26bに設けられる領域64、66は、図14の形状の場合に限られず、その他の形状の場合でもよい。図15(a)から図15(f)は、導体非含有層26bの上面図である。領域64は、図15(a)のように幅方向に延在している場合でもよいし、図15(b)のように長さ方向に延在している場合でもよいし、図15(c)のように幅方向及び長さ方向に延在し且つ一部で重なっている場合でもよい。図15(d)のようにアルファベットなどの文字形状をしている場合でもよいし、図15(e)のように複数の不定形状をしている場合でもよいし、図15(f)のように矢印形状をしている場合でもよい。このように、導体非含有層26bに設けられる領域64、66は、部品の方向さえ分かれば、どのような形状であってもよい。
なお、実施例4において、導体非含有層26bに加えて、導体非含有層26aにも、導体非含有層26bとは異なる形状をした領域64、66が設けられている場合でもよいし、導体非含有層26bには領域64、66が設けられず、導体非含有層26aにのみ領域64、66が設けられている場合でもよい。
図16は、実施例4の変形例1に係る電子部品410の断面図である。図16のように、実施例4の変形例1の電子部品410では、導体非含有層26bの全体は同一の厚さにおける可視光線の透過率が同じ材料で形成され、領域64と領域66とは導体非含有層26bの厚さが異なることで、可視光線が入射されたときの透過率が互いに異なっている。その他の構成は、実施例4と同じであるため説明を省略する。
実施例4の変形例1のように、可視光線の透過率が異なる領域64と領域66とは、同一の厚さにおける可視光線の透過率が同じで且つ厚さが異なる材料を含んで形成されていてもよい。また、厚さの代わりに若しくは厚さに加えて、密度が異なる場合でもよい。
図17は、実施例5に係る電子部品500の側面断面図である。なお、図17では、外部電極部50の図示を省略している。図17のように、実施例5の電子部品500では、実施例3と同様に、コイル部36は水平巻きになっている。絶縁体部10の端面16が凹状に湾曲していて、Y軸方向(長さ方向)における導体含有層24の長さは、導体非含有層26a、26bよりも短くなっている。その他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。
実施例5によれば、電子部品500の方向を識別できることに加え、Y軸方向(長さ方向)における導体非含有層26a、26bの長さが導体含有層24よりも長いため、コイル部36が外部電極部50から受ける影響を低減することができる。また、外部電極部50を含めた外形寸法を小さくできる。
図18は、実施例6に係る電子部品600の側面断面図である。図18のように、実施例6の電子部品600では、実施例3と同様に、コイル部36は水平巻きになっている。導体非含有層26a、26bのZ軸方向の長さ(厚さ)は、導体含有層24よりも大きくなっている。その他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。
実施例6によれば、電子部品600の方向を識別できることに加え、導体非含有層26a、26bの厚さが導体含有層24よりも大きいため、電子部品600を実装部に実装した後にコイル部36が実装部から受ける影響を低減することができる。また、コイル部36が外部電極部50から受ける影響も低減することができる。
図19は、実施例7に係る電子部品700の側面図である。図19のように、実施例7の電子部品700では、外部電極部50は、絶縁体部10の下面14でのY軸方向(長さ方向)における長さL1が絶縁体部10の端面16でのZ軸方向(高さ方向)における長さL2よりも長くなっている。また、長さL2は、電子部品700の高さHの半分以下になっている。その他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。
実施例7によれば、電子部品700の方向を識別できることに加え、実装面である下面14での外部電極部50が長いため、電子部品700を実装する際の実装性を改善することができる。
図20は、実施例8に係る電子部品800の側面図である。図20のように、実施例8の電子部品800では、外部電極部50は、絶縁体部10の下面14から端面16を経由して上面12まで延在して設けられている。外部電極部50は、絶縁体部10の下面14でのY軸方向(長さ方向)における長さL1が絶縁体部10の上面12でのY軸方向(長さ方向)における長さL2よりも長くなっている。その他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。
実施例8によれば、電子部品800の方向を識別できることに加え、実装面である下面14での外部電極部50が長いため、電子部品800を実装する際の実装性を改善することができる。
図21(a)は、実施例9に係る電子部品900の上面断面図、図21(b)は、側面断面図である。図21(a)及び図21(b)のように、実施例9の電子部品900では、実施例3と同様に、コイル部36は水平巻きになっている。内部導体部30のコイル部36と外部電極部50との間に、絶縁体部10の下面14から上面12にかけて光線(例えば可視光線又は赤外光線)が透過できる領域68が設けられている。光線が透過できる領域68とは、内部導体部30及び外部電極部50によって光線が遮られない領域である。また、外部電極部50は、絶縁体部10の下面14から端面16を経由して上面12に延在して設けられている。その他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。
実施例9によれば、光線が透過できる領域68を認識することで電子部品900の方向を識別することができる。また、コイル部36と外部電極部50との間に光線が透過できる領域68があるために、コイル部36が外部電極部50から受ける影響を低減することができる。
なお、実施例1から実施例3、実施例3の変形例2、実施例4から実施例9では電子部品がコイル素子で、実施例3の変形例1、3では電子部品がコンデンサ素子である場合を例に示したが、これに限られない。電子部品は、コイル素子及びコンデンサ素子以外の場合(例えば抵抗素子など)であってもよい。
なお、実施例1から実施例9において、外部電極部50は様々な形状を取ることができる。図22(a)から図22(n)は、外部電極部50の形状の例を示す透視斜視図である。外部電極部50は、図22(a)のように下面に設けられてもよいし、図22(b)のように端面の下側に設けられてもよいし、図22(c)のように端面全面に設けられてもよい。図22(d)のように下面から端面を経由して上面に延在して設けられてもよいし、図22(e)のようにさらに側面に延在していてもよいし、図22(f)、図22(g)のように上面での長さが下面より短くてもよい。図22(h)のように下面から端面の一部まで延在して設けられてもよいし、図22(i)のように下面から端面全面に延在して設けられてもよい。図22(j)、図22(k)のように下面の端に三角柱形状で設けられてもよいし、図22(l)のように下面の一部と側面の一部と端面の一部とを覆って設けられてもよいし、図22(m)、図22(n)のように下面の一部と側面の一部と端面の全面とを覆って設けられてもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 絶縁体部
12 上面
14 下面
16 端面
18 側面
24 導体含有層
26a、26b 導体非含有層
30 内部導体部
32 柱状導体
34 連結導体
36 コイル部
38 引き出し部
40 導体パターン
42 ビアホール導体
44 C字状パターン
46 I字状パターン
48 接続部
50 外部電極部
60〜64 領域
68 光線が透過できる領域
70 交差電極
72 コンデンサ部
74 領域
76 領域
100〜900 電子部品

Claims (22)

  1. 複数の面を有し、前記複数の面のうちの1つの面に光線が入射されたときの前記光線の透過率が互いに異なる領域を有する絶縁体部と、
    前記絶縁体部の内部に設けられた内部導体部と、
    前記絶縁体部に設けられ、前記内部導体部に電気的に接続された外部電極部と、を備える、電子部品。
  2. 前記絶縁体部は、前記1つの面に前記光線が入射されたときの前記光線の透過率が異なる第1領域と第2領域とを有し、
    前記第1領域は、前記第2領域とは同一の厚さにおける前記光線の透過率が異なる材料を含む、請求項1記載の電子部品。
  3. 前記絶縁体部は、前記1つの面に前記光線が入射されたときの前記光線の透過率が異なる第1領域と第2領域とを有し、
    前記第1領域と前記第2領域とは、同一の厚さにおける前記光線の透過率が同じで且つ厚さの異なる材料を含む、請求項1記載の電子部品。
  4. 前記第1領域及び前記第2領域のうちの前記光線の透過率が高い方の領域は、可視光に対して透明な領域であり、前記絶縁体部の前記1つの面から前記内部導体部にかけて設けられている、請求項2または3記載の電子部品。
  5. 前記第1領域及び前記第2領域のうちの一方は前記内部導体部の機能部が設けられた機能部領域を含み、他方は前記機能部領域を含まずに前記機能部領域の周囲に位置する周囲領域を含み、
    前記機能部領域は、前記1つの面に平行な方向で前記絶縁体部の中心からずれた位置に設けられている、請求項2または3記載の電子部品。
  6. 前記第1領域の前記光線の透過率と前記第2領域の前記光線の透過率とは、10%以上の差がある、請求項2から5のいずれか一項記載の電子部品。
  7. 前記第1領域と前記第2領域は、ガラス又は樹脂を主成分とし且つ含有量の異なる金属酸化物、有機色素、酸化シリコン、黒鉛、又は炭化シリコンを含む、請求項2記載の電子部品。
  8. 前記第1領域と前記第2領域は、ガラス又は樹脂を主成分とし且つ含有量の異なる金属酸化物を含み、
    前記金属酸化物は、酸化アルミニウム、酸化コバルト、酸化マンガン、酸化チタン、酸化カリウム、酸化マグネシウム、酸化銅、酸化鉄、及び酸化亜鉛のうちの少なくとも1種である、請求項2記載の電子部品。
  9. 前記絶縁体部は、前記内部導体部が設けられた導体含有層と、前記導体含有層に対して実装面である下面側及び前記下面と対向する面である上面側に設けられた1対の導体非含有層と、を有し、
    前記下面及び前記上面に交差する面に前記光線が入射されたときの前記光線の透過率が前記1対の導体非含有層で互いに異なる、請求項1から8のいずれか一項記載の電子部品。
  10. 前記絶縁体部は、前記内部導体部が設けられた導体含有層と、前記導体含有層に対して実装面である下面側又は前記下面と対向する面である上面側に設けられた導体非含有層と、を有し、
    前記下面及び前記上面に交差する面に前記光線が入射されたときの前記光線の透過率が前記導体含有層と前記導体非含有層とで異なる、請求項1から8のいずれか一項記載の電子部品。
  11. 前記絶縁体部は、前記内部導体部が設けられた導体含有層と、前記導体含有層に対して実装面である下面側及び前記下面と対向する面である上面側の少なくとも一方に設けられた導体非含有層と、を有し、
    前記下面及び前記上面に交差する面に前記光線が入射されたときの前記光線の透過率が前記導体含有層は前記導体非含有層よりも高く、
    前記導体含有層は可視光に対して透明である、請求項1から8のいずれか一項記載の電子部品。
  12. 前記絶縁体部は、前記内部導体部が設けられた導体含有層と、前記導体含有層に対して実装面である下面側及び前記下面と対向する面である上面側に設けられた1対の導体非含有層と、を有し、
    前記下面及び前記上面に交差する面に前記光線が入射されたときの前記光線の透過率が前記導体含有層と前記1対の導体非含有層とで異なり、
    前記導体含有層は前記絶縁体部の中心から前記上面側又は前記下面側にずれて設けられている、請求項1から8のいずれか一項記載の電子部品。
  13. 前記導体非含有層は、前記導体含有層よりも比重が高い、請求項9から12のいずれか一項記載の電子部品。
  14. 前記絶縁体部の前記下面の長辺方向において、前記導体非含有層の長さは前記導体含有層の長さよりも長い、請求項9から13のいずれか一項記載の電子部品。
  15. 前記導体非含有層の上下方向における長さは、前記導体含有層よりも長い、請求項9から14のいずれか一項記載の電子部品。
  16. 前記絶縁体部は、実装面側である下面と前記下面と対向する面である上面とを有し、前記下面の短辺方向の長さは前記下面と前記上面との間の長さより長く、
    前記内部導体部の機能部は、前記絶縁体部の前記上面寄りに設けられている、請求項1から15のいずれか一項記載の電子部品。
  17. 前記内部導体部と前記外部電極部との接続部は、前記機能部のうちの最も前記下面側に位置する部分よりも前記上面寄りに設けられている、請求項16記載の電子部品。
  18. 前記外部電極部は、前記絶縁体部の前記下面から前記絶縁体部の前記下面の短辺に接続した端面にかけて延在して設けられ、
    前記絶縁体部の前記下面での前記下面の長辺方向における前記外部電極部の長さは、前記絶縁体部の前記端面での上下方向における前記外部電極部の長さよりも長く、
    前記絶縁体部の前記端面での上下方向における前記外部電極部の長さは、前記電子部品の上下方向の長さの半分以下である、請求項9から17のいずれか一項記載の電子部品。
  19. 前記外部電極部は、前記絶縁体部の前記下面から前記絶縁体部の前記下面の短辺に接続した端面を経由して前記絶縁体部の前記上面に延在して設けられ、
    前記絶縁体部の前記下面の長辺方向において、前記絶縁体部の前記上面での前記外部電極部の長さは、前記絶縁体部の前記下面での前記外部電極部の長さよりも短い、請求項9から17のいずれか一項記載の電子部品。
  20. 前記絶縁体部は、前記内部導体部の機能部と前記外部電極部との間に光線が透過する領域を有する、請求項1から19のいずれか一項記載の電子部品。
  21. 前記電子部品はコイル素子である、請求項1から20のいずれか一項記載の電子部品。
  22. 前記電子部品はコンデンサ素子である、請求項1から20のいずれか一項記載の電子部品。
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