JP2022152861A - インダクタ部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】SRFを高くすることができるインダクタ部品を提供する。【解決手段】インダクタ部品は、素体と、素体内に設けられ、軸方向に沿って巻回されたコイルと、を備え、素体は、空隙を含み、空隙は、コイルから10μm以内の領域に少なくとも存在する。【選択図】図3

Description

本発明は、インダクタ部品に関する。
従来、インダクタ部品としては、特開2014-107513号公報(特許文献1)に記載されたものがある。このインダクタ部品は、素体と、素体内に設けられ、軸方向に沿って巻回されたコイルと、を備えている。素体は、ガラスなどから構成されている。
特開2014-107513号公報
ところで、従来のインダクタ部品では、素体の比誘電率が高く、高い自己共振周波数(SRF:Self Resonant Frequency)が得られない場合があった。
そこで、本開示は、SRFを高くすることができるインダクタ部品を提供することにある。
前記課題を解決するため、本開示の一態様であるインダクタ部品は、
素体と、
前記素体内に設けられ、軸方向に沿って巻回されたコイルと、を備え、
前記素体は、空隙を含み、
前記空隙は、前記コイルから10μm以内の領域に少なくとも存在する。
前記実施形態によれば、素体が空隙を含むことにより、素体の比誘電率が低下し、SRFを高くすることができる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、
前記空隙の前記軸方向の大きさは、0.1μm以上20μm以下である。
ここで、「空隙の軸方向の大きさ」は、コイルの軸を含む断面において測定した値である。
前記実施形態によれば、素体の強度を確保しつつSRFを高くすることができる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、
前記空隙の前記軸方向の大きさは、0.1μm以上10μm以下である。
前記実施形態によれば、素体の強度をより向上させることができる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、
前記空隙は、複数存在し、
複数の前記空隙は、互いに0.1μm以上の距離を有して離隔している。
前記実施形態によれば、複数の空隙が素体内で分散するため、素体が衝撃を受けた場合に、素体全体で衝撃を緩和することができる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、
前記コイルは、前記軸方向に直交する平面に沿って巻回されたコイル配線を複数有し、
複数の前記コイル配線は、前記軸方向に並んで配置され、且つ、互いに電気的に接続され、
前記空隙は、前記軸方向に隣り合うコイル配線の間の領域に少なくとも存在する。
ここで、「軸方向に隣り合うコイル配線の間の領域」とは、隣り合うコイル配線の間であって、一方のコイル配線の内周面と他方のコイル配線の内周面とを結ぶ第1面と、一方のコイル配線の外周面と他方のコイル配線の外周面とを結ぶ第2面と、で囲まれる領域である。
前記実施形態によれば、浮遊容量が発生しやすい場所に空隙が設けられているため、SRFをより高くすることができる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、
前記コイルの軸を含む断面において、全てのコイル配線において前記軸方向に隣り合うコイル配線の間の領域における空隙の面積と素体の面積との第1面積比は、前記コイルの内周面より前記コイルの軸側の領域における空隙の面積と素体の面積との第2面積比よりも大きい。
前記実施形態によれば、浮遊容量が発生しやすい場所で空隙が相対的に多く、浮遊容量への影響が小さい場所で空隙が相対的に少ないため、より効果的に素体の強度を確保できると共に、SRFを高くすることができる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、
前記第1面積比は、5/95以上50/50以下であり、
前記第2面積比は、0以上1/99以下である。
前記実施形態によれば、より効果的に素体の強度を確保できると共に、SRFを高くすることができる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、
前記素体の表面から露出する外部電極を更に備え、
前記外部電極は、前記コイルと電気的に接続され、
前記コイルは、前記軸方向に直交する平面に沿って巻回されたコイル配線を複数有し、
複数の前記コイル配線は、前記軸方向に並んで配置され、且つ、互いに電気的に接続され、
前記空隙は、前記外部電極が設けられた素体の面に直交する方向から見て、前記コイル配線と前記外部電極とが重なる領域に少なくとも存在する。
前記実施形態によれば、浮遊容量が発生しやすい場所に空隙が設けられているため、SRFをより高くすることができる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、
前記コイルの軸に平行且つ前記外部電極が設けられた素体の面に直交する断面において、前記素体の前記面に直交する方向から見て、前記コイル配線と前記外部電極とが重なる領域における空隙の面積と素体の面積との第3面積比は、前記コイルの内周面より前記コイルの軸側の領域における空隙の面積と素体の面積との第2面積比よりも大きい。
前記実施形態によれば、浮遊容量が発生しやすい場所で空隙が相対的に多く、浮遊容量への影響が小さい場所で空隙が相対的に少ないため、より効果的に素体の強度を確保できると共に、SRFを高くすることができる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、
前記第3面積比は、5/95以上50/50以下であり、
前記第2面積比は、0以上1/99以下である。
前記実施形態によれば、より効果的に素体の強度を確保できると共に、SRFを高くすることができる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、
前記空隙は、前記コイルの外周面より前記コイルの軸とは反対側の領域に少なくとも存在する。
前記実施形態によれば、素体が衝撃を受けた場合に、衝撃を分散し緩和することができる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、
前記コイルの軸を含む断面において、前記コイルの外周面より前記コイルの軸とは反対側の領域における空隙の面積と素体の面積との第4面積比は、前記コイルの内周面より前記コイルの軸側の領域における空隙の面積と素体の面積との第2面積比よりも大きい。
前記実施形態によれば、素体の強度を確保できると共に、素体が衝撃を受けた場合に、衝撃を緩和することができる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、
前記素体の比誘電率は、2.0以上8.0以下である。
前記実施形態によれば、SRFをより高くすることができる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、
前記コイルは、前記空隙に露出している。
前記実施形態によれば、SRFをより高くすることができる。
本開示の一態様であるインダクタ部品によれば、SRFを高くすることができる。
インダクタ部品の第1実施形態を示す透視斜視図である。 インダクタ部品の分解斜視図である。 図1のIII-III断面図である。 図3のA領域の拡大図である。 インダクタ部品の第2実施形態を示す断面図である。 インダクタ部品の第3実施形態を示す断面図である。
以下、本開示の一態様であるインダクタ部品を図示の実施の形態により詳細に説明する。なお、図面は一部模式的なものを含み、実際の寸法や比率を反映していない場合がある。
(第1実施形態)
図1は、インダクタ部品の第1実施形態を示す透視斜視図である。図2は、インダクタ部品の分解斜視図である。図1と図2に示すように、インダクタ部品1は、素体10と、素体10内に設けられ軸に沿って螺旋状に巻き回されたコイル20と、素体10に設けられコイル20に電気的に接続された第1外部電極30および第2外部電極40とを有する。図1では、素体10は、構造を容易に理解できるよう、透明に描かれているが、半透明や不透明であってもよい。
インダクタ部品1は、第1、第2外部電極30,40を介して、図示しない回路基板の配線に電気的に接続される。インダクタ部品1は、例えば、高周波回路のインピーダンス整合用コイル(マッチングコイル)として用いられ、パソコン、DVDプレーヤー、デジカメ、TV、携帯電話、カーエレクトロニクス、医療用・産業用機械などの電子機器に用いられる。ただし、インダクタ部品1の用途はこれに限られず、例えば、同調回路、フィルタ回路や整流平滑回路などにも用いることもできる。
素体10は、略直方体状に形成されている。素体10の表面は、互いに対向する第1端面15および第2端面16と、互いに対向する第1側面13と第2側面14と、第1端面15と第2端面16との間および第1側面13と第2側面14との間に接続された底面17と、底面17と対向する天面18とを含む。なお、図示するように、X方向は、第1端面15および第2端面16に直交する方向であり、Y方向は、第1側面13および第2側面14に直交する方向であり、Z方向は、底面17および天面18に直交する方向であり、X方向およびY方向に直交する方向である。
素体10は、複数の絶縁層11を積層して構成される。絶縁層11は、例えば、硼珪酸ガラスを主成分とする材料や、フェライト、樹脂などの材料からなる。絶縁層11の積層方向は、素体10の第1、第2端面15,16および底面17に、平行な方向(Y方向)である。すなわち、絶縁層11は、XZ平面に広がった層状である。本願における「平行」とは、厳密な平行関係に限定されず、現実的なばらつきの範囲を考慮し、実質的な平行関係も含む。なお、素体10は、焼成などによって、複数の絶縁層11同士の界面が明確となっていない場合がある。
第1外部電極30および第2外部電極40は、例えば、Ag、Cu、Auやこれらを主成分とする合金などの導電性材料から構成される。第1外部電極30は、第1端面15から底面17にかけて形成されたL字形状である。第1外部電極30は、第1端面15および底面17から露出するように素体10に埋め込まれている。第2外部電極40は、第2端面16から底面17にかけて形成されたL字形状である。第2外部電極40は、第2端面16および底面17から露出するように素体10に埋め込まれている。
第1外部電極30および第2外部電極40は、素体10(絶縁層11)に埋め込まれた複数の第1外部電極導体層33および第2外部電極導体層43が積層された構成を有している。第1外部電極導体層33は、第1端面15および底面17に沿って延在しており、第2外部電極導体層43は、第2端面16および底面17に沿って延在している。これにより、素体10内に外部電極30,40を埋め込むことができるため、素体10に外部電極を外付けする構成に比べて、インダクタ部品の小型化を図ることができる。また、コイル20と外部電極30,40を同一工程で形成することができ、コイル20と外部電極30,40との間の位置関係のばらつきを低減することで、インダクタ部品1の電気的特性のばらつきを低減することができる。
コイル20は、例えば、第1、第2外部電極30,40と同様の導電性材料から構成される。コイル20は、絶縁層11の積層方向に沿って、螺旋状に巻き回されている。コイル20の第1端は、第1外部電極30に接続され、コイル20の第2端は、第2外部電極40に接続されている。なお、本実施形態では、コイル20と第1、第2外部電極30,40とは一体化されており、明確な境界は存在しないが、これに限られず、コイルと外部電極とが異種材料や異種工法で形成されることにより、境界が存在していても良い。
コイル20は、軸方向から見て、略長方形に形成されているが、この形状に限定されない。コイル20の形状は、例えば、円形、楕円形、長方形、その他の多角形などであってもよい。また、コイル20は、軸方向が底面17と平行であり、かつ、第1側面13と第2側面14とを交差するように、軸方向に沿って巻回されている。コイル20の軸は、絶縁層11の積層方向(Y方向)と一致する。コイル20の軸は、コイル20の螺旋形状の中心軸を意味する。
コイル20は、軸方向に沿って積層された複数のコイル配線21と、軸方向に沿って延在して軸方向に隣り合うコイル配線21を接続するビア配線26とを有する。複数のコイル配線21は、それぞれが平面に沿って巻回され、軸方向に並んで配置され、電気的に直列に接続されながら螺旋を構成している。コイル配線21は、1層のコイル導体層25から構成される。なお、コイル配線21は、複数のコイル導体層25から構成されてもよい。
コイル配線21は、軸方向に直交する絶縁層11の主面(XZ平面)上に巻回されて形成される。コイル配線21の巻回数は、1周未満であるが、1周以上であってもよい。ビア配線26は、絶縁層11を厚み方向(Y方向)に貫通する。そして、積層方向に隣り合うコイル配線21は、ビア配線26を介して、電気的に直列に接続される。
図3は、図1のIII-III断面図である。図3は、コイル20の軸Lを含む断面であって、XY平面に平行な断面である。図3に示すように、素体10は、空隙Vを含む。空隙Vは、コイル20から10μm以内の領域に少なくとも存在する。具体的に述べると、空隙Vは、コイル配線21およびビア配線26の内の少なくともコイル配線21から10μm以内の領域に存在する。空隙Vは、コイル配線21およびビア配線26の各々から10μm以内の領域に存在することが好ましい。
図3では、空隙Vは断面形状が円形であるが、例えば、楕円形、多角形などの種々の形状を取り得る。空隙Vは、断面形状が楕円形の場合、軸方向に沿って延びてもよいし、軸方向に直交する方向に延びてもよい。また、空隙Vは、円形、楕円形、多角形などが複数つながった形状であってもよい。また、空隙Vの判別方法は、素体10がガラスで構成されている場合、例えば、SEM観察した際に、リング照明により(外周から)光を照射して黒っぽく見える部分を空隙であると判別すればよい。
空隙Vの形成は、インダクタ部品1の製造方法によって制御することができる。例えば、図2および図3を参照して、インダクタ部品1の製造方法において、絶縁層11上にコイル配線21(コイル導体層25)を積層する際、素体10内の所望の位置に空隙Vを設けるように、所望の焼成温度で分解する化合物を、前記コイル配線21(コイル導体層25)の所定位置に添加する。その後、焼成時に上記化合物が分解し、素体10内の所望の位置に空隙Vを形成することができる。また、他の方法として、絶縁層11の所定位置に上記化合物を添加してもよい。なお、空隙Vが形成されるのであれば上記製造方法に限定されず、他の製造方法を採用してもよい。
本実施形態によれば、空隙Vが素体10内に設けられていることにより、素体10の比誘電率が低下し、SRFを高くすることができる。具体的に説明すると、SRF(f)は、下記数式1および数式2により求めることができる。
Figure 2022152861000002

Figure 2022152861000003

ただし、
:自己共振周波数(Hz)
L:インダクタンス(H)
C:容量(F)
ε0:真空の誘電率(F/m)
εr:比誘電率
l:電極間距離(m)
S:電極面積(m
空隙Vの比誘電率は、約1.0であり、硼珪酸ガラスなどの素体10を構成する材料の比誘電率よりも低い。そのため、空隙Vを含む素体10の比誘電率は、空隙Vを含まない従来の素体の比誘電率よりも低くなる。その結果、上記数式2の容量Cが低下し、SRFを高くすることができる。
好ましくは、空隙Vの軸方向(Y方向)の大きさは、0.1μm以上20μm以下である。「空隙Vの軸方向の大きさ」は、例えば、コイルの軸を含み且つXY平面に平行な断面で測定すればよい。空隙Vの軸方向に直交する方向の大きさは、特に限定されない。
上記構成によれば、空隙Vの軸方向の大きさが0.1μm以上であるので、SRFをより高くすることができる。また、空隙Vの軸方向の大きさが20μm以下であるので、素体10の強度を確保できる。
好ましくは、空隙Vの軸方向の大きさは、0.1μm以上10μm以下である。
上記構成によれば、空隙Vの軸方向の大きさが0.1μm以上であるので、SRFをより高くすることができる。また、空隙Vの軸方向の大きさが10μm以下であるので、素体10の強度をより確実に確保できる。
好ましくは、空隙Vは、複数存在し、複数の空隙Vは、互いに0.1μm以上の距離を有して離隔している。
上記構成によれば、複数の空隙Vが素体10内で分散するため、素体10が衝撃を受けた場合に、素体10全体で衝撃を緩和することができる。
好ましくは、空隙Vは、軸方向に隣り合うコイル配線21の間の領域に少なくとも存在する。以下、具体的に説明する。図4は、図3のA領域の拡大図である。図4に示すように、上記「軸方向に隣り合うコイル配線21の間の領域」とは、隣り合うコイル配線21の間であって、一方のコイル配線21の内周面S1と他方のコイル配線21の内周面S2とを結ぶ第1面S3と、一方のコイル配線21の外周面S4と他方のコイル配線21の外周面S5とを結ぶ第2面S6と、で囲まれる領域R1である。コイル配線21の内周面S1,S2とは、コイル配線21における軸L側の面である。換言すると、コイル配線21の径方向内側の面である。コイル配線21の内周面S1,S2は、コイル20の内周面の一部を構成する。コイル配線21の外周面S4,S5とは、コイル配線21における軸Lとは反対側の面である。換言すると、コイル配線21の径方向外側の面である。コイル配線21の外周面S4,S5は、コイル20の外周面の一部を構成する。
上記構成によれば、浮遊容量が発生しやすい場所に空隙Vが設けられているため、SRFをより高くすることができる。
好ましくは、図3に示すように、コイル20の軸を含む断面において、全てのコイル配線21において軸方向に隣り合うコイル配線21の間の領域R1における空隙Vの面積と素体(空隙Vを除く)の面積との第1面積比(空隙Vの面積/素体の面積)は、コイル20の内周面S7よりコイル20の軸L側の領域R2における空隙Vの面積と素体(空隙Vを除く)の面積との第2面積比(空隙Vの面積/素体の面積)よりも大きい。上記「コイル20の軸を含む断面」は、図3に示した断面のように、コイル20の軸を含み且つXY平面に平行な断面とすればよい。上記「コイル20の内周面S7」とは、全てのコイル配線21の内周面を接続した面である。
上記構成によれば、浮遊容量が発生しやすい場所で空隙Vが相対的に多く、浮遊容量への影響が小さい場所で空隙Vが相対的に少ないため、より効果的に素体10の強度を確保できると共に、SRFを高くすることができる。
好ましくは、前記第1面積比は、5/95以上50/50以下であり、前記第2面積比は、0以上1/99以下である。
上記構成によれば、より効果的に素体10の強度を確保できると共に、SRFを高くすることができる。
好ましくは、素体10の比誘電率は、2.0以上8.0以下である。
上記構成によれば、比誘電率が低下し、SRFを高くすることができる。
好ましくは、図3に示した第2側面14に最も近い空隙Vのように、コイル20は、空隙Vに露出している。
上記構成によれば、SRFをより高くすることができる。なお、図3に示した他の空隙Vのように、空隙Vは、コイル20と接触していなくてもよい。この構成によれば、仮に外部から水分やガスが空隙Vに浸透した場合であっても、コイル20が水分やガスから影響を受けることを低減できる。
好ましくは、コイル20の軸を含む断面において、軸方向の大きさが0.1μm未満の空隙の素体10の面積に対する面積率は、1.0%以下である。
上記構成によれば、素体10の緻密性を確保できるので、素体10の強度を確保できる。
(第2実施形態)
図5は、インダクタ部品の第2実施形態を示す断面図である。また、図5は、コイル20の軸Lを含み且つ第1外部電極30と交差する断面であり、本実施形態では、XY平面と平行な断面である。なお、図5は、便宜上、コイル20の軸Lから第1端面15側の部分のみを示した。第2実施形態は、第1実施形態とは、空隙の存在する場所が相違する。この相違する構成を以下に説明する。その他の構成は、第1実施形態と同じ構成であり、第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図5に示すように、空隙Vは、第1外部電極30が設けられた素体10の面に直交する方向から見て、コイル配線21と第1外部電極30とが重なる領域R3に少なくとも存在する。本実施形態では、上記「第1外部電極30が設けられた素体10の面」は、第1端面15である。なお、第1外部電極30は、底面17にも埋め込まれているため、空隙Vは、底面17に直交する方向から見て、コイル配線21と第1外部電極30とが重なる領域R3に存在してもよい。また、本実施形態のように、第1外部電極30がL字形状の電極の場合、空隙Vは、第1端面15および底面17のうちの少なくとも1つの面に直交する方向から見て、コイル配線21と第1外部電極30とが重なる領域R3に存在すればよい。第2外部電極40についても同様である。なお、図5では、コイル20の軸Lを含む断面を示したが、本実施形態に係る空隙Vの存在する断面は、コイル20の軸Lを含まなくてもよい。すなわち、本実施形態に係る空隙Vの存在する断面は、コイル20の軸Lに平行且つ第1外部電極30が設けられた素体10の面および/または第2外部電極40が設けられた素体10の面に直交する断面であって、コイル配線21と第1外部電極30および/または第2外部電極40とに交差する断面であればよい。
本実施形態によれば、浮遊容量が発生しやすい場所に空隙Vが設けられているため、SRFを高くすることができる。
好ましくは、コイル20の軸Lに平行且つ第1外部電極30が設けられた素体10の面および/または第2外部電極40が設けられた素体10の面に直交する断面において、当該素体10の当該面に直交する方向から見て、コイル配線21と外部電極30,40とが重なる領域R3における空隙Vの面積と素体(空隙Vを除く)の面積との第3面積比(空隙Vの面積/素体の面積)は、コイル20の内周面よりコイルの軸L側の領域における空隙Vの面積と素体の面積との第2面積比よりも大きい。
なお、上記「コイル20の軸Lに平行且つ第1外部電極30が設けられた素体10の面および/または第2外部電極40が設けられた素体10の面に直交する断面」は、例えば、図5に示した断面のように、コイルの軸Lを含み且つ外部電極30,40と交差すると共に、XY平面に平行な断面とすればよい。当該断面が外部電極30,40と交差しない場合、XY平面に平行且つ外部電極30,40と交差する断面で観察してもよい。また、上記第2面積比は、図5に示した断面において、第1実施形態と同様の方法で算出すればよい。
上記構成によれば、浮遊容量が発生しやすい場所で空隙Vが相対的に多く、浮遊容量への影響が小さい場所で空隙Vが相対的に少ないため、より効果的に素体10の強度を確保できると共に、SRFを高くすることができる。
好ましくは、第3面積比は、5/95以上50/50以下であり、第2面積比は、0以上1/99以下である。
上記構成によれば、より効果的に素体10の強度を確保できると共に、SRFを高くすることができる。
好ましくは、図5に示した空隙Vのように、空隙Vは、コイル20にも外部電極30,40にも接触していない。
上記構成によれば、仮に外部から空隙Vに水分やガスが浸透した場合であっても、コイル20や外部電極30,40が水分やガスから影響を受けることを低減できる。なお、コイル20や外部電極30,40は、空隙Vに露出してもよい。
(第3実施形態)
図6は、インダクタ部品の第3実施形態を示す断面図である。また、図6は、コイル20の軸Lを含み且つ第1外部電極30と交差しない断面である。なお、図6は、便宜上、コイルの軸Lより第1端面15側の部分のみを示した。第3実施形態は、第1実施形態とは、空隙の存在する場所が相違する。この相違する構成を以下に説明する。その他の構成は、第1実施形態と同じ構成であり、第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図6に示すように、空隙Vは、コイル20の外周面S8よりコイル20の軸Lとは反対側の領域R4に少なくとも存在する。上記「コイル20の外周面S8」とは、全てのコイル配線21の外周面を接続した面である。なお、図6では、コイル20の軸Lを含み且つ第1外部電極30と交差しない断面における例を示したが、図5に示した断面のように、コイル20の軸Lを含み且つ第1外部電極30と交差する断面において、空隙Vがコイル20の外周面S8よりコイル20の軸Lとは反対側の領域R4に存在してもよい。
本実施形態によれば、コイル20の外周面よりコイル20の軸Lとは反対側の領域に空隙Vが存在するため、素体10が衝撃を受けた場合に、衝撃を分散し緩和することができる。
好ましくは、コイル20の軸Lを含む断面において、コイル20の外周面S8よりコイル20の軸Lとは反対側の領域R4における空隙Vの面積と素体(空隙Vを除く)の面積との第4面積比(空隙Vの面積/素体の面積)は、コイル20の内周面よりコイル20の軸L側の領域における空隙Vの面積と素体(空隙Vを除く)の面積との第2面積比よりも大きい。上記第2面積比は、図6に示した断面において、第1実施形態と同様の方法で算出すればよい。
上記構成によれば、素体10の強度を確保できると共に、素体10が衝撃を受けた場合に、衝撃を緩和することができる。
なお、本開示は上述の実施形態に限定されず、本開示の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。例えば、第1から第3実施形態のそれぞれの特徴点を様々に組み合わせてもよい。
前記実施形態では、コイルの軸は、素体の側面に直交しているが、素体の端面に直交してもよく、または、素体の底面に直交してもよい。
前記実施形態では、第1、第2外部電極は、L字形状であるが、例えば5面電極であってもよい。つまり、第1外部電極は、第1端面全面と、第1側面、第2側面、底面および天面のそれぞれの一部とに設けられ、第2外部電極は、第2端面全面と、第1側面、第2側面、底面および天面のそれぞれの一部とに設けられてもよい。この場合、第2実施形態の変形例として、空隙は、外部電極が設けられている素体の複数の面のうち、少なくとも1つの面に直交する方向から見て、コイル配線と外部電極とが重なる領域に存在する。また、第1外部電極および第2外部電極は、それぞれ、底面の一部に設けられてもよい。
(実施例)
以下、インダクタ部品1の製造方法の実施例を説明する。
まず、硼珪酸ガラスを主成分とする絶縁ペーストをスクリーン印刷によりキャリアフィルム等の基材上に塗布することを繰り返して、絶縁層を形成する。この絶縁層は、コイル導体層よりも外側に位置する外層用絶縁層となる。なお、基材は任意の工程にて絶縁層から剥がされ、インダクタ部品の状態では残らない。
その後、絶縁層上に感光性導電ペースト層を塗布形成し、フォトリソグラフィ工程により、コイル導体層及び外部電極導体層を形成する。具体的には、絶縁層上にAgを金属主成分とする感光性導電ペーストをスクリーン印刷により塗布して、感光性導電ペースト層を形成する。さらに、感光性導電ペースト層にフォトマスクを介して紫外線等を照射し、アルカリ溶液等で現像する。これによりコイル導体層および外部電極導体層が絶縁層上に形成される。この時、フォトマスクによりコイル導体層および外部電極導体層は所望のパターンに描くことができる。
そして、絶縁層上に感光性絶縁ペースト層を塗布形成し、フォトリソグラフィ工程により、開口及びビアホールが設けられた絶縁層を形成する。具体的には、絶縁層上に感光性絶縁ペーストをスクリーン印刷により塗布して感光性絶縁ペースト層を形成する。さらに、感光性絶縁ペースト層にフォトマスクを介して紫外線等を照射し、アルカリ溶液等で現像する。この時、フォトマスクにより外部電極導体層の上方に開口を、コイル導体層の端部にビアホールを、それぞれ設けるよう、感光性絶縁ペースト層をパターニングする。
その後、開口及びビアホールが設けられた絶縁層上に感光性導電ペースト層を塗布形成し、フォトリソグラフィ工程により、コイル導体層及び外部電極導体層を形成する。具体的には、開口及びビアホールを埋めるように絶縁層上にAgを金属主成分とする感光性導電ペーストをスクリーン印刷により塗布して、感光性導電ペースト層を形成する。さらに、感光性導電ペースト層にフォトマスクを介して紫外線等を照射し、アルカリ溶液等で現像する。これにより、開口を介して下層側の外部電極導体層に接続された外部電極導体層と、ビアホールを介して下層側のコイル導体層と接続されたコイル導体層とが絶縁層上に形成される。また、例えば、所望の焼成温度にて分解する化合物を添加した感光性導電ペーストを用いることにより、焼成時に素体内に空隙を形成させることができる。
上記のような絶縁層とコイル導体層及び外部電極導体層を形成する工程を繰り返すことにより、複数の絶縁層上に形成されたコイル導体層からなるコイル及び複数の絶縁層上に形成された外部電極導体層からなる外部電極が形成される。さらに、コイル及び外部電極が形成された絶縁層上に、絶縁ペーストをスクリーン印刷により塗布することを繰り返して、絶縁層を形成する。この絶縁層は、コイル導体層よりも外側に位置する外層用絶縁層となる。なお、以上の工程において絶縁層上にコイル及び外部電極の組を行列状に形成すれば、マザー積層体を得ることができる。
その後、ダイシング等によりマザー積層体を複数の未焼成の積層体にカットする。マザー積層体のカット工程では、カットにより形成されるカット面において外部電極をマザー積層体から露出させる。この際、一定量以上のカットずれが生じると、上記工程で形成されたコイル導体層の外周縁が端面または底面に出現する。
そして、未焼成の積層体を所定条件で焼成しコイルおよび外部電極を含む素体を得る。また、焼成により、コイル周辺の素体内に空隙を形成することができる。この素体に対してバレル加工を施して適切な外形サイズに研磨するとともに、外部電極が積層体から露出している部分に、2μm~10μmの厚さを有するNiめっき及び2μm~10μmの厚さを有するSnめっきを施す。以上の工程を経て、0.4mm×0.2mm×0.2mm~0.3mmのインダクタ部品が完成する。
なお、導体パターンの形成工法は、上記に限定されるものではなく、例えば、導体パターン形状に開口したスクリーン版による導体ペーストの印刷積層工法でも良いし、スパッタ法や蒸着法、箔の圧着等により形成した導体膜をエッチングによりパターン形成する方法であっても良いし、セミアディティブ法のようにネガパターンを形成してめっき膜により導体パターンを形成した後、不要部を除去する方法であっても良い。さらに、導体パターンを多段形成することにより高アスペクトすることで、高周波での抵抗による損失を低減することができる。より具体的には、上記導体パターンの形成を繰り返すプロセスであってもよいし、セミアディティブプロセスで形成した配線を繰り返し重ねるプロセスであってもよいし、積み重ねの一部をセミアディティブプロセスで形成し、その他はめっき成長させた膜をエッチングで形成するプロセスであってもよいし、セミアディティブプロセスで形成した配線をさらにめっきで成長させ高アスペクト化するプロセスを組み合わせてもよい。
また、導体材料は上記のようなAgペーストに限定されるものではなく、スパッタ法や蒸着法、箔の圧着、めっき等により形成されるAg,Cu,Auといった良導体のものであれば良い。また、絶縁層ならびに開口、ビアホールの形成方法は上記に限定されるものではなく、絶縁材料シートの圧着やスピンコート、スプレー塗布後、レーザーやドリル加工によって開口される方法でも良い。
また、絶縁材料は上記のようなガラス、セラミックス材料に限定されるものではなく、エポキシ樹脂、フッ素樹脂、ポリマー樹脂のような有機材料でも良いし、ガラスエポキシ樹脂のような複合材料でも良いが、誘電率、誘電損失の小さいものが望ましい。
また、インダクタ部品のサイズは上記に限定されるものではない。また、外部電極の形成方法について、カットにより露出させた外部導体にめっき加工を施す方法に限定されるものではなく、カット後にさらに導体ペーストのディップやスパッタ法等によって外部電極を形成し、その上にめっき加工を施す方法でもよい。
1,1A,1B インダクタ部品
10 素体
11 絶縁層
13 第1側面
14 第2側面
15 第1端面
16 第2端面
17 底面
18 天面
20 コイル
21 コイル配線
25 コイル導体層
26 ビア配線
30 第1外部電極
40 第2外部電極
R1~R4 領域
S1,S2 コイル配線の内周面
S3 第1面
S4,S5 コイル配線の外周面
S6 第2面
S7 コイルの内周面
S9 コイルの外周面
L コイルの軸
V 空隙

Claims (14)

  1. 素体と、
    前記素体内に設けられ、軸方向に沿って巻回されたコイルと、を備え、
    前記素体は、空隙を含み、
    前記空隙は、前記コイルから10μm以内の領域に少なくとも存在する、インダクタ部品。
  2. 前記空隙の前記軸方向の大きさは、0.1μm以上20μm以下である、請求項1に記載のインダクタ部品。
  3. 前記空隙の前記軸方向の大きさは、0.1μm以上10μm以下である、請求項1に記載のインダクタ部品。
  4. 前記空隙は、複数存在し、
    複数の前記空隙は、互いに0.1μm以上の距離を有して離隔している、請求項1から3の何れか一つに記載のインダクタ部品。
  5. 前記コイルは、前記軸方向に直交する平面に沿って巻回されたコイル配線を複数有し、
    複数の前記コイル配線は、前記軸方向に並んで配置され、且つ、互いに電気的に接続され、
    前記空隙は、前記軸方向に隣り合うコイル配線の間の領域に少なくとも存在する、請求項1から4の何れか一つに記載のインダクタ部品。
  6. 前記コイルの軸を含む断面において、全てのコイル配線において前記軸方向に隣り合うコイル配線の間の領域における空隙の面積と素体の面積との第1面積比は、前記コイルの内周面より前記コイルの軸側の領域における空隙の面積と素体の面積との第2面積比よりも大きい、請求項5に記載のインダクタ部品。
  7. 前記第1面積比は、5/95以上50/50以下であり、
    前記第2面積比は、0以上1/99以下である、請求項6に記載のインダクタ部品。
  8. 前記素体の表面から露出する外部電極を更に備え、
    前記外部電極は、前記コイルと電気的に接続され、
    前記コイルは、前記軸方向に直交する平面に沿って巻回されたコイル配線を複数有し、
    複数の前記コイル配線は、前記軸方向に並んで配置され、且つ、互いに電気的に接続され、
    前記空隙は、前記外部電極が設けられた素体の面に直交する方向から見て、前記コイル配線と前記外部電極とが重なる領域に少なくとも存在する、請求項1から7の何れか一つに記載のインダクタ部品。
  9. 前記コイルの軸に平行且つ前記外部電極が設けられた素体の面に直交する断面において、前記素体の前記面に直交する方向から見て、前記コイル配線と前記外部電極とが重なる領域における空隙の面積と素体の面積との第3面積比は、前記コイルの内周面より前記コイルの軸側の領域における空隙の面積と素体の面積との第2面積比よりも大きい、請求項8に記載のインダクタ部品。
  10. 前記第3面積比は、5/95以上50/50以下であり、
    前記第2面積比は、0以上1/99以下である、請求項9に記載のインダクタ部品。
  11. 前記空隙は、前記コイルの外周面より前記コイルの軸とは反対側の領域に少なくとも存在する、請求項1から10の何れか一つに記載のインダクタ部品。
  12. 前記コイルの軸を含む断面において、前記コイルの外周面より前記コイルの軸とは反対側の領域における空隙の面積と素体の面積との第4面積比は、前記コイルの内周面より前記コイルの軸側の領域における空隙の面積と素体の面積との第2面積比よりも大きい、請求項11に記載のインダクタ部品。
  13. 前記素体の比誘電率は、2.0以上8.0以下である、請求項1から12の何れか一つに記載のインダクタ部品。
  14. 前記コイルは、前記空隙に露出している、請求項1から13の何れか一つに記載のインダクタ部品。
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