JP2022139098A - インダクタ部品および電子部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】Q値を増大することができるインダクタ部品を提供する。【解決手段】インダクタ部品は、素体と、前記素体内に設けられ、軸方向に沿って巻き回されたコイルとを備え、前記コイルの内径において、前記コイルの前記軸方向の両端部分の内径は、前記コイルの前記軸方向の中央部分の内径よりも大きい。【選択図】図3A

Description

本発明は、インダクタ部品および電子部品に関する。
従来、インダクタ部品としては、特開2015-015297号公報(特許文献1)に記載されたものがある。このインダクタ部品は、素体と、素体内に設けられ、軸方向に沿って巻き回されたコイルとを備える。
特開2015-015297号公報
ところで、従来のようなインダクタ部品では、Q値を増大させる余地があることが分かった。具体的には、このインダクタ部品では、コイルの内径が軸方向において一定である。このため、コイルの軸方向の両端部分の周囲では、コイルの軸方向の中央部分の周囲よりも磁束密度が低くなり、インダクタンスが下がる。この結果、コイルの両端部分に電流が集中し、電力損失が大きくなるため、Q値が低下することが分かった。
そこで、本開示は、Q値を増大することができるインダクタ部品および電子部品を提供することにある。
前記課題を解決するため、本開示の一態様であるインダクタ部品は、
素体と、
前記素体内に設けられ、軸方向に沿って巻き回されたコイルと
を備え、
前記コイルの内径において、前記コイルの前記軸方向の両端部分の内径は、前記コイルの前記軸方向の中央部分の内径よりも大きい。
ここで、「コイルの内径」とは、コイルの軸に直交する断面におけるコイルの内側の径をいう。なお、コイルが楕円軌道や多角形軌道で巻き回された場合、「コイルの内径」は、各ターン内で変化するが、その場合は、例えば、各ターン内の「コイルの内径」のうちの「最大となる値」で、コイルの両端部分の内径とコイルの中央部分の内径とを比較すればよい。
前記実施形態によれば、コイルの内径において、コイルの軸方向の両端部分の内径は、コイルの軸方向の中央部分の内径よりも大きい。このため、コイルの両端部分の周囲における磁束密度の低下が抑制され、インダクタンスの低下が抑制される。この結果、コイルの両端部分に電流が集中しにくく、電力損失が抑制される。よって、L値の取得効率を向上して、Q値の増大を可能にする。
また、インダクタ部品の一実施形態では、
前記コイルの前記内径は、前記コイルの前記中央部分から前記コイルの前記両端部分に向かって連続的に大きくなる。
前記実施形態によれば、コイルの内周面を磁束の流れに沿った形状とすることで、磁束の流れが妨げにくくなり、コイルの両端部分の周囲における磁束密度の低下がより抑制される。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、
前記コイルの前記内径は、前記コイルの前記中央部分から前記コイルの前記両端部分に向かって段階的に大きくなる。
前記実施形態によれば、コイルの内径を軸方向に沿って段階的に変化させることができるので、コイルを製造しやすく、また、L値を調整しやすい。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、
前記素体に設けられ、前記コイルに電気的に接続された第1外部電極および第2外部電極をさらに備え、
前記素体は、長さ、幅および高さを有し、前記長さが前記幅および前記高さより大きい直方体形状であり、前記長さ方向の両端側にある第1端面および第2端面と、前記幅方向の両端側にある第1側面および第2側面と、前記高さ方向の両端側にある底面および天面とを備え、
前記コイルの軸は、前記幅方向と平行であり、
前記第1外部電極は前記第1端面のみに設けられ、前記第2外部電極は前記第2端面のみに設けられている。
前記実施形態によれば、外部電極は素体の端面上にのみ配置されている。このように、外部電極が素体の天面および底面に設けられないため、磁束の流れが外部電極によって妨げられることがない。また、天面および底面に外部電極を設けないため、その分、天面側および底面側にコイルの内径を大きくすることができる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、
前記第1端面および前記第2端面のそれぞれに凹部を有し、
前記凹部は、前記底面に開口し、
前記第1外部電極は、前記第1端面の前記凹部に設けられ、
前記第2外部電極は、前記第2端面の前記凹部に設けられている。
前記実施形態によれば、インダクタ部品が実装基板に実装される場合、はんだフィレットが形成され実装基板のランドとインダクタ部品の外部電極とが電気的に接続される。外部電極は凹部に設けられているので、凹部の分だけ素体の内側にはんだフィレットを形成することができる。このように、はんだフィレットが外部電極の凹部に収まるようにして形成されるため、実装面積に対してインダクタ部品の寸法を大きくできる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、
前記凹部の前記長さ方向に沿った深さは、前記凹部の前記幅方向の中央に向けて大きくなる。
前記実施形態によれば、凹部の長さ方向に沿った深さは、凹部の幅方向の中央に向けて大きくなる。このため、インダクタ部品を実装基板に実装する場合、平面状の端面を有するインダクタ部品に比べ、はんだとの接触面積(固着面積)が大きくなり、はんだの表面積のうち固着面積の占める割合が大きくなる。したがって、少量のはんだによって固着強度の高い接合を形成することができる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、
前記凹部の前記長さ方向に沿った深さは、前記凹部の前記幅方向の中央に向けて段階的に大きくなる。
前記実施形態に係るインダクタ部品を各層ごとに形成し積層して製造する場合、コイルおよび凹部を一括して形成できるため、加工性を向上でき、かつ工程数を低減しコストダウンが可能となる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、
前記コイルは、前記軸方向からみたときに重なり合う螺旋状に巻回された巻回部と、前記巻回部から外れ前記第1外部電極と接続された第1引出部と、前記巻回部から外れ前記第2外部電極と接続された第2引出部とを有し、
前記凹部の内面は、前記高さ方向から見て、前記巻回部の外形に沿っている。
ここで、「巻回部の外形」とは、巻回部の軸方向に直交する方向の外側の縁をいう。
前記実施形態によれば、凹部を巻回部の外形に沿って最大限に大きくすることができ、はんだフィレットを凹部に確実に収納することができる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、
前記凹部の内面は、前記高さ方向から見て、前記凹部の前記幅方向の中央に対して対称である。
前記実施形態によれば、素体の形状が対称性を持つため、素体は方向性を有さない。よって、インダクタ部品を実装する際に、インダクタ部品の実装配置からのズレを低減することができる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、
前記コイルは、前記軸方向からみたときに重なり合う螺旋状に巻回された巻回部と、前記巻回部から外れ前記第1外部電極と接続された第1引出部と、前記巻回部から外れ前記第2外部電極と接続された第2引出部とを有し、
前記第1外部電極と前記巻回部の外形との最短距離が10μm以上であり、
前記第2外部電極と前記巻回部の外形との最短距離が10μm以上である。
前記実施形態によれば、外部電極と巻回部の外形との最短距離が10μm以上である。このため、外部電極と巻回部とが所定の距離以上離れて配置されているため、外部電極を凹部に設けたとしても、量産ばらつきによる外部電極と巻回部との短絡を低減することができ、歩留まりを向上できる。
本開示の一態様である電子部品は、
前記インダクタ部品と、
主面に第1ランドおよび第2ランドを配置した実装基板と
を備え、
前記インダクタ部品の前記第1外部電極は、はんだを介して前記第1ランドと電気的に接続され、前記第2外部電極は、はんだを介して前記第2ランドと電気的に接続され、
前記実装基板の前記主面に垂直な方向において前記コイルと前記主面の間に前記第1ランド、前記第2ランドおよび前記はんだが存在しない。
前記実施形態によれば、コイルと実装基板の主面との間にランドおよびはんだのような導電材料が存在しない。外磁路に相当するコイルと実装基板の主面との間に、導電材料が存在しないため、磁束が遮蔽されにくい。したがって、インダクタ部品のL値の取得効率およびQ値の増大をさらに可能にする。
好ましくは、電子部品の一実施形態では、
前記インダクタ部品と、
主面に第1ランドおよび第2ランドを配置した実装基板と
を備え、
前記インダクタ部品の前記第1外部電極は、はんだを介して前記第1ランドと電気的に接続され、前記第2外部電極は、はんだを介して前記第2ランドと電気的に接続され、
前記軸方向から見た場合に、前記第1ランドは、前記第2ランドの反対側に位置する第1外端面を有し、前記第2ランドは、前記第1ランドの反対側に位置する第2外端面を有し、
前記素体の前記長さは、前記第1外端面と前記第2外端面との間の距離以上である。
前記実施形態によれば、素体の長さが2つのランドの外端面の間の距離以上であるため、実装面積に対してインダクタ部品の寸法を大きくできる。
本開示の一態様であるインダクタ部品および電子部品によれば、Q値を増大することができる。
インダクタ部品の第1実施形態を示す透視斜視図である。 インダクタ部品の分解斜視図である。 インダクタ部品の断面図である。 インダクタ部品の他の形態を示す断面図である。 インダクタ部品の他の形態を示す断面図である。 図3Aの拡大図である。 インダクタ部品の製造方法について説明する説明図である。 インダクタ部品の製造方法について説明する説明図である。 インダクタ部品の製造方法について説明する説明図である。 インダクタ部品の製造方法について説明する説明図である。 インダクタ部品の製造方法について説明する説明図である。 インダクタ部品の製造方法について説明する説明図である。 インダクタ部品の製造方法について説明する説明図である。 インダクタ部品の製造方法について説明する説明図である。 インダクタ部品の製造方法について説明する説明図である。 インダクタ部品の製造方法について説明する説明図である。 インダクタ部品の製造方法について説明する説明図である。 インダクタ部品の製造方法について説明する説明図である。 インダクタ部品を搭載した電子部品を示す断面図である。 素体の凹部の他の形態を示す天面からみた平面図である。 素体の凹部の他の形態を示す天面からみた平面図である。 素体の凹部の他の形態を示す天面からみた平面図である。 素体の凹部の他の形態を示す天面からみた平面図である。
以下、本開示の一態様であるインダクタ部品および電子部品を図示の実施の形態により詳細に説明する。なお、図面は一部模式的なものを含み、実際の寸法や比率を反映していない場合がある。
(第1実施形態)
<インダクタ部品の構成>
図1は、インダクタ部品の第1実施形態を示す透視斜視図である。図2は、インダクタ部品の分解斜視図である。図1と図2に示すように、インダクタ部品1は、素体10と、素体10内に設けられ軸に沿って螺旋状に巻き回されたコイル20と、素体10に設けられコイル20に電気的に接続された第1外部電極30および第2外部電極40とを有する。図1では、素体10は、構造を容易に理解できるよう、透明に描かれているが、半透明や不透明であってもよい。
インダクタ部品1は、第1、第2外部電極30,40を介して、図示しない実装基板の配線に電気的に接続される。インダクタ部品1は、例えば、高周波回路のインピーダンス整合用コイル(マッチングコイル)として用いられ、パソコン、DVDプレーヤー、デジカメ、TV、携帯電話、カーエレクトロニクス、医療用・産業用機械などの電子機器に用いられる。ただし、インダクタ部品1の用途はこれに限られず、例えば、同調回路、フィルタ回路や整流平滑回路などにも用いることもできる。
素体10は、長さ、幅および高さを有し、長さが幅および高さより大きい直方体形状である。図示するように、X方向は、素体10の長さ方向であり、Y方向は、素体10の幅方向であり、Z方向は、素体10の高さ方向である。X方向、Y方向およびZ方向は、互いに直交する。素体10の表面は、長さ方向の両端側にある第1端面15および第2端面16と、幅方向の両端側にある第1側面13および第2側面14と、高さ方向の両端側にある底面17および天面18とを含む。
素体10は、複数の絶縁層11を積層して構成される。絶縁層11は、例えば、硼珪酸ガラスを主成分とする材料や、フェライト、樹脂などの材料からなる。絶縁層11の積層方向は、素体10の第1、第2端面15,16および底面17に、平行な方向(Y方向)である。すなわち、絶縁層11は、XZ平面に広がった層状である。本願における「平行」とは、厳密な平行関係に限定されず、現実的なばらつきの範囲を考慮し、実質的な平行関係も含む。なお、素体10は、焼成などによって、複数の絶縁層11同士の界面が明確となっていない場合がある。
コイル20は、例えば、Ag、Cu、Auやこれらを主成分とする合金などの導電性材料から構成される。コイル20は、絶縁層11の積層方向に沿って、螺旋状に巻き回されている。コイル20の第1端は、第1外部電極30に接続され、コイル20の第2端は、第2外部電極40に接続されている。なお、本実施形態では、コイル20と第1、第2外部電極30,40とは一体化されており、明確な境界は存在しないが、これに限られず、コイルと外部電極とが異種材料や異種工法で形成されることにより、境界が存在していても良い。
コイル20は、軸が素体10の幅方向と平行となるように、軸に沿って巻回されている。つまり、コイル20の軸は、絶縁層11の積層方向(Y方向)と一致する。コイル20の軸は、コイル20の螺旋形状の中心軸を意味する。
コイル20は、巻回部23と、巻回部23の第1端と第1外部電極30の間に接続された第1引出部21と、巻回部23の第2端と第2外部電極40の間に接続された第2引出部22とを有する。本実施形態では、巻回部23と第1、第2引出部21,22とは一体化されており、明確な境界は存在しないが、これに限られず、巻回部と引出部とが異種材料や異種工法で形成されることにより、境界が存在していても良い。
巻回部23は、軸に沿って螺旋状に巻回されている。つまり、巻回部23とは、軸方向からみたときに重なり合う螺旋状に巻回された部分を指す。第1、第2引出部21,22とは、重なり合う部分(巻回部23)から外れた部分を指す。巻回部23は、軸方向からみて、略長方形に形成されているが、この形状に限定されない。巻回部23の形状は、例えば、円形、楕円形、その他の多角形などであってもよい。
コイル20は、軸に沿って積層された複数のコイル配線24と、軸に沿って延在して軸方向に隣り合うコイル配線24を接続するビア配線26とを有する。複数のコイル配線24は、それぞれが平面に沿って巻回され、電気的に直列に接続されながら螺旋を構成している。
コイル配線24は、軸方向に直交する絶縁層11の主面(XZ平面)上に巻回されて形成される。コイル配線24の巻回数は、1周未満であるが、1周以上であってもよい。ビア配線26は、絶縁層11を厚み方向(Y方向)に貫通する。そして、積層方向に隣り合うコイル配線24は、ビア配線26を介して、電気的に直列に接続される。このように、複数のコイル配線24は、互いに電気的に直列に接続されながら、螺旋を構成している。コイル配線24は、1層のコイル導体層25から構成される。なお、コイル配線24は、互いに面接触する複数のコイル導体層25から構成されていてもよい。
第1外部電極30および第2外部電極40は、例えば、コイル20と同様の導電性材料から構成される。第1外部電極30は、第1端面15のみに設けられている。第1外部電極30は、第1端面15から露出するように素体10に埋め込まれている。第2外部電極40は、第2端面16のみに設けられている。第2外部電極40は、第2端面16から露出するように素体10に埋め込まれている。
このように、外部電極30,40が素体の天面18および底面17に設けられないため、磁束の流れが外部電極30,40によって妨げられることがない。また、天面18および底面17に外部電極30,40を設けないため、その分、天面18側および底面17側にコイル20の内径を大きくすることができる。
なお、「外部電極30,40が、それぞれ第1端面15のみ、第2端面16のみに設けられる」とは、図2に示すように、外部電極30,40の下端が底面17において露出している場合を含み、同様に、外部電極30,40の上端が天面18において露出している場合を含む。ただし、これらの場合、外部電極30,40は、当該下端、上端から、それぞれ底面17、天面18に沿って延長される部分は有さない。
第1外部電極30および第2外部電極40は、素体10(絶縁層11)に埋め込まれた複数の第1外部電極導体層33および第2外部電極導体層43が積層された構成を有している。外部電極導体層33は、第1端面15に沿って延在しており、外部電極導体層43は、第2端面16に沿って延在している。これにより、素体10内に外部電極30,40を埋め込むことができるため、素体10に外部電極を外付けする構成に比べて、インダクタ部品の小型化を図ることができる。また、コイル20と外部電極30,40を同一工程で形成することができ、コイル20と外部電極30,40との間の位置関係のばらつきを低減することで、インダクタ部品1の電気的特性のばらつきを低減することができる。
図3Aは、インダクタ部品の断面図である。図3Aは、コイル20の軸20aを含み第1外部電極30および第2外部電極40に交差しないXY平面における断面図である。
図3Aに示すように、コイル20は、5層のコイル配線241~245を有する。具体的に述べると、第1コイル配線241、第2コイル配線242、第3コイル配線243、第4コイル配線244および第5コイル配線245は、Y方向に沿って順に配列されている。つまり、第3コイル配線243は、コイル20の軸20a方向の中央部分に位置する。第1コイル配線241および第5コイル配線245は、コイル20の軸20a方向の両端部分に位置する。第2コイル配線242は、第1コイル配線241と第3コイル配線243の間に位置する。第4コイル配線244は、第3コイル配線243と第5コイル配線245との間に位置する。
図3Aに示すように、コイル20の内径において、コイル20の軸20a方向の両端部分の内径は、コイル20の軸20a方向の中央部分の内径よりも大きい。コイル20の内径とは、コイル20の軸20aに直交する断面におけるコイル20の内側の径をいい、より詳細には、コイル20の巻回部23の内径である。この実施形態では、コイル20は、略長方形に形成されており、図3Aでは、コイル20の内径のうちの最大となる部分で切断されているため、コイル20の内径のうちの最大値により、コイル20の両端部分の内径とコイル20の中央部分の内径とを比較している。なお、コイル20の内径のうちの「最大となる値」で比較したが、「最小となる値」または「平均の値」で比較して、コイル20の両端部分が、コイル20の中央部分よりも大きくなるようにしてもよい。
具体的に述べると、第1コイル配線241の内径r1および第5コイル配線245の内径r5は、それぞれ、第3コイル配線243の内径r3よりも大きい。第1コイル配線241の内径r1および第5コイル配線245の内径r5は、同じである。なお、第1コイル配線241の内径r1および第5コイル配線245の内径r5は、異なっていてもよい。
第2コイル配線242の内径r2および第4コイル配線244の内径r4は、それぞれ、第3コイル配線243の内径r3よりも大きく、かつ、第1コイル配線241の内径r1および第5コイル配線245の内径r5よりも小さい。第2コイル配線242の内径r2および第4コイル配線244の内径r4は、同じである。なお、第2コイル配線242の内径r2および第4コイル配線244の内径r4は、異なっていてもよい。
この実施形態によれば、コイル20の内径において、コイル20の軸20a方向の両端部分の内径は、コイル20の軸20a方向の中央部分の内径よりも大きい。このため、コイル20の軸20a方向の両端部分の内径付近から外側に拡散していく磁束に沿うようにコイル20が配置される形になり、コイル20の両端部分の周囲(特に、コイル20の軸方向外側の領域S1)における磁束密度の低下が抑制され、インダクタンスの低下が抑制される。図3Aでは、磁束線を破線にて示す。この結果、コイル20の両端部分に電流が集中しにくく、電力損失が抑制される。よって、インダクタ部品1は、L値の取得効率を向上して、Q値の増大を可能にする。
図3Aにおいては、コイル配線241~245の数量は、奇数(5つ)であるため、コイル20の軸20a方向の中央部分に位置するコイル配線は、1つの第3コイル配線243となる。これにより、中央の第3コイル配線243の内径r3と両端の第1コイル配線241の内径r1および第5コイル配線245の内径r5との大小関係を判定することができる。
一方、コイル配線の数量が偶数である場合、コイルの軸方向の中央部分に位置するコイル配線は、2つのコイル配線となる。このため、コイルの軸方向の両端部分に位置するコイル配線のコイル内径は、コイルの軸方向の中央部分に位置する2つのコイル配線のうちの少なくとも一方のコイル配線の内径よりも大きくなればよい。
図3Aに示すように、コイル20の内径は、コイル20の中央部分からコイル20の両端部分に向かって連続的に大きくなる。つまり、コイル20を構成する複数のコイル配線241~245の内径は、中央部分に位置するコイル配線243から両端部分に位置するコイル配線241,245に向かって連続的に大きくなる。具体的に述べると、中央の第3コイル配線243の内径r3、第2コイル配線242の内径r2、端部の第1コイル配線241の内径r1は、順に、大きくなっており、中央の第3コイル配線243の内径r3、第4コイル配線244の内径r4、端部の第5コイル配線245の内径r5は、順に、大きくなっている。
上記構成によれば、コイル20の内周面を磁束の流れに沿った形状とすることで、磁束の流れが妨げにくくなり、コイル20の両端部分の周囲における磁束密度の低下がより抑制される。
なお、コイル20の内径は、コイル20の中央部分からコイル20の両端部分に向かって段階的に大きくなってもよい。つまり、コイル20を構成する複数のコイル配線241~245の内径は、中央部分に位置するコイル配線243から両端部分に位置するコイル配線241,245に向かって段階的に大きくなってもよい。例えば、図3Bに示すように、中央の第3コイル配線243の内径r3と第2コイル配線242の内径r2は、同じで、端部の第1コイル配線241の内径r1は、第2コイル配線242の内径r2および第3コイル配線243の内径r3より大きくてもよい。または、図3Cに示すように、端部の第1コイル配線241の内径r1と第2コイル配線242の内径r2は、同じで、第1コイル配線241の内径r1および第2コイル配線242の内径r2は、中央の第3コイル配線243の内径r3より大きくてもよい。
上記構成によれば、コイル20の内径を軸20a方向に沿って段階的に変化させることができるので、コイル20を製造しやすく、また、L値を調整しやすい。
図1と図3Aに示すように、素体10の第1端面15は、第1凹部50を有し、素体10の第2端面16は、第2凹部60を有する。第1凹部50および第2凹部60は、それぞれ、底面17および天面18に開口する。第1凹部50および第2凹部60は、底面17のみに開口し、天面18に開口しなくてもよい。第1外部電極30は、第1端面15の第1凹部50に設けられている。第2外部電極40は、第2端面16の第2凹部60に設けられている。
上記構成によれば、図6に示すように、主面72aに第1ランド73および第2ランド74を配置した実装基板72に、インダクタ部品1が実装される場合、はんだ76によりはんだフィレットが形成され、実装基板72の第1ランド73とインダクタ部品1の第1外部電極30とが電気的に接続され、実装基板72の第2ランド74とインダクタ部品1の第2外部電極40とが電気的に接続される。このとき、外部電極30,40は、凹部50,60に設けられていので、凹部50,60の分だけ素体10の内側にはんだフィレットを形成することができる。このように、はんだフィレットが、外部電極30,40の凹部50,60に収まるようにして形成されるため、実装面積に対してインダクタ部品1の寸法を大きくできる。ここで、実装面積とは、実装基板72の主面72aにおいて、第1ランド73および第2ランド74を含む最小の四角形の面積である。
また、上記構成によれば、実装面積に対してインダクタ部品1の寸法を大きくできるので、コイル20の内径を大きくして、L値を大きくでき、または、コイル20を外部電極30,40から間隔を空けて配置して、浮遊容量を低減できる。このように、Q値を向上できる設計が可能となる。
図4は、図3Aの第1外部電極30および第1凹部50側の拡大図である。以下、図4を用いて、第1凹部50の構成について説明するが、第2凹部60の構成についても同様の構成であるため、その説明を省略する。
図4に示すように、好ましくは、第1凹部50のX方向に沿った深さD1~D5は、第1凹部50のY方向の中央(中央線C)に向けて大きくなる。具体的に述べると、第1凹部50は、Y方向に沿って順に配列された、第1部分51、第2部分52、第3部分53、第4部分54および第5部分55を含む。第3部分53は、第1凹部50のY方向の中央部分に位置する。第1部分51および第5部分55は、第1凹部50のY方向の両端部分に位置する。
第1部分51は、X方向において、第1コイル配線241に向かい合う。第2部分52は、X方向において、第2コイル配線242に向かい合う。第3部分53は、X方向において、第3コイル配線243に向かい合う。第4部分54は、X方向において、第4コイル配線244に向かい合う。第5部分55は、X方向において、第5コイル配線245に向かい合う。
第1部分51の深さD1および第5部分55の深さD5は、それぞれ、第3部分53の深さD3よりも小さい。第1部分51の深さD1および第5部分55の深さD5は、同じである。なお、第1部分51の深さD1および第5部分55の深さD5は、異なっていてもよい。
第2部分52の深さD2および第4部分54の深さD4は、それぞれ、第3部分53の深さD3よりも小さく、かつ、第1部分51の深さD1および第5部分55の深さD5よりも大きい。第2部分52の深さD2および第4部分54の深さD4は、同じである。なお、第2部分52の深さD2および第4部分54の深さD4は、異なっていてもよい。
この実施形態によれば、第1凹部50のX方向に沿った深さD1~D5は、第1凹部50のY方向の中央に向けて大きくなる。このため、インダクタ部品1を実装基板に実装する場合、平面状の端面を有するインダクタ部品に比べ、はんだとの接触面積(固着面積)が大きくなり、はんだの表面積のうち固着面積の占める割合が大きくなる。したがって、少量のはんだによって固着強度の高い接合を形成することができる。
図4に示すように、好ましくは、第1凹部50のX方向に沿った深さD1~D5は、第1凹部50のY方向の中央に向けて段階的に大きくなる。具体的に述べると、第1部分51から第5部分55は、それぞれ、Y方向に沿って一定の深さD1~D5を有する。つまり、第1凹部50の内面50aは、階段状に形成されている。
上記構成によれば、インダクタ部品1を各層ごとに形成し積層して製造する場合、コイル20および第1凹部50を一括して形成できるため、加工性を向上でき、かつ工程数を低減しコストダウンが可能となる。
図4に示すように、好ましくは、第1凹部50の内面50aは、Z方向から見て、コイル20の巻回部23の外形23bに沿っている。巻回部23の外形23bは、コイル20の軸方向に直交する方向(図4ではX方向)の外側の縁である。内面50aが外形23bに沿っているとは、内面50aが外形23bに完全に一致しているのみならず、内面50aが外形23bにほぼ一致していることを含む。
上記構成によれば、第1凹部50を巻回部23の外形23bに沿って最大限に大きくすることができ、はんだフィレットを第1凹部50に確実に収納することができる。
図4に示すように、好ましくは、第1凹部50の内面50aは、Z方向から見て、第1凹部50のY方向の中央(中央線C)に対して対称である。つまり、第1部分51と第5部分55の形状が同じであり、第2部分52と第4部分54の形状が同じであり、第3部分53の形状が中央線Cに対して対称である。
上記構成によれば、素体10の形状が対称性を持つため、素体10は方向性を有さない。よって、インダクタ部品1を実装する際に、インダクタ部品1の実装配置からのズレを低減することができる。
図4に示すように、好ましくは、第1外部電極30と巻回部23の外形23bとの最短距離drが10μm以上である。上記構成によれば、第1外部電極30と巻回部23とが所定の距離以上離れて配置されているため、第1外部電極30を第1凹部50に設けたとしても、量産ばらつきによる第1外部電極30と巻回部23との短絡を低減することができ、歩留まりを向上できる。なお、図示しないが、同様に、第2外部電極40と巻回部23の外形23bとの最短距離が10μm以上であることが好ましい。
<インダクタ部品の製造方法>
次に、図5Aから図5Lを用いて、インダクタ部品1の製造方法について説明する。以下、特に、素体10の凹部50,60および外部電極30,40の製法について説明し、コイル20(コイル配線24)の製法を省略して説明する。
図5Aに示すように、アルミナ基板104上に、仮埋め層102、マーク層100および第1未焼成絶縁層111および第2未焼成絶縁層112を積層する。仮埋め層102は、焼成すると消失する材料から構成され、例えば、主成分は、有機系樹脂からなる。未焼成絶縁層111,112は、絶縁層11の焼成前の状態であり、例えば、硼珪酸ガラスを主成分とする材料からなる。マーク層100は、未焼成絶縁層111と同様の材料に加えて、色素材料を含む。マーク層100は、必須の構成でなく、省略してもよい。なお、図1から図4において説明したインダクタ部品1では、マーク層100を省略している。
図5Bに示すように、第2未焼成絶縁層112を露光し現像して、第2未焼成絶縁層112に溝パターンを形成する。このとき、第2未焼成絶縁層112のX方向の寸法を第1未焼成絶縁層111のX方向の寸法よりも小さくなるように形成する。
図5Cに示すように、溝を埋めるように、金属膜106を印刷する。金属膜106は、外部電極30,40の焼成前の状態であり、例えば、Agを主成分とする導電性材料からなる。なお、説明を省略するが、コイル20は、外部電極30,40と同時に、金属膜106により形成される。
図5Dに示すように、金属膜106を露光し現像して所望の形状に形成する。図5Eに示すように、仮埋め層102を印刷し、図5Fに示すように、第2未焼成絶縁層112および金属膜106が露出するように、仮埋め層102を露光し現像して所望の形状に形成する。
図5Gに示すように、第3未焼成絶縁層113を印刷し、図5Hに示すように、金属膜106が露出するように、第3未焼成絶縁層113を露光し現像して所望の形状に形成する。このとき、第3未焼成絶縁層113のX方向の寸法を第2未焼成絶縁層112のX方向の寸法よりも小さくなるように形成する。
図5Iに示すように、溝を埋めるように、金属膜106をさらに印刷する。図5Jに示すように、金属膜106を露光し現像して、第3未焼成絶縁層113および仮埋め層102を露出する。
これらの工程を繰り返して、図5Kに示すように、第4未焼成絶縁層114、第5未焼成絶縁層115、第6未焼成絶縁層116および第7未焼成絶縁層117を形成して、マザー積層体を形成する。
このとき、第4未焼成絶縁層114のX方向の寸法を第3未焼成絶縁層113のX方向の寸法よりも小さくなるように形成し、第5未焼成絶縁層115のX方向の寸法を第4未焼成絶縁層114のX方向の寸法よりも大きくなるように形成し、第6未焼成絶縁層116のX方向の寸法を第5未焼成絶縁層115のX方向の寸法よりも大きくなるように形成し、第7未焼成絶縁層117のX方向の寸法を第6未焼成絶縁層116のX方向の寸法よりも大きくなるように形成する。このように、第1未焼成絶縁層111から第7未焼成絶縁層117のずれ幅により、凹部50,60を形成する。そして、この凹部50,60に金属膜106を形成する。
その後、ダイシング等によりマザー積層体を複数の未焼成の積層体にカットし、複数の未焼成の積層体を焼成して、図5Lに示すように、素体10および外部電極30,40を含む複数のインダクタ部品1を得る。仮埋め層102は、焼成により焼失し、外部電極30,40は、凹部50,60に設けられる。
<電子部品の構成>
図6は、電子部品の断面図である。図6に示すように、電子部品7は、上述のインダクタ部品1と実装基板72とを有する。実装基板72は、その主面72aに、第1ランド73および第2ランド74を配置している。
インダクタ部品1の第1外部電極30は、はんだ76を介して第1ランド73と電気的に接続されている。インダクタ部品1の第2外部電極40は、はんだ76を介して第2ランド74と電気的に接続されている。
実装基板72の主面72aに垂直な方向においてコイル20(コイル配線24)と主面72aの間に第1ランド73、第2ランド74およびはんだ76が存在しない。具体的に述べると、主面72aは、XY平面に平行であり、第1ランド73、第2ランド74およびはんだ76は、Z方向において、コイル20と主面72aの間に存在しない。
上記構成によれば、コイル20と主面72aの間にランド73,74およびはんだ76のような導電材料が存在しない。このように、外磁路に相当するコイル20と主面72aの間に、導電材料が存在しないため、磁束が遮蔽されにくい。したがって、インダクタ部品1のL値の取得効率およびQ値の増大をさらに可能にする。
図6に示すように、コイル20の軸20a方向から見た場合に、第1ランド73は、第2ランド74の反対側に位置する第1外端面731を有し、第2ランド74は、第1ランド73の反対側に位置する第2外端面741を有し、素体10の長さLは、第1外端面731と第2外端面741との間の距離Lr以上である。
上記構成によれば、素体10の長さLが2つのランド73,74の外端面731,741の間の距離Lr以上であるため、実装面積に対してインダクタ部品1の寸法を大きくできる。
なお、この実施形態の電子部品7では、「第1ランド73、第2ランド74およびはんだ76がコイル20と主面72aの間に存在しない」という第1構成と、「素体10の長さLが2つのランド73,74の外端面731,741の間の距離Lr以上である」という第2構成とを有しているが、第1構成および第2構成のうちの少なくとも1つの構成を有していればよい。
(第2実施形態)
図7A~図7Dは、素体の凹部の他の形態を示す天面からみた平面図である。第2実施形態は、第1実施形態とは、素体の凹部の形状が相違する。この相違する構成を以下に説明する。他の構成は、第1実施形態と同じ構成であり、第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図7Aに示すように、素体10Aの第1凹部50Aにおいて、第1凹部50AのX方向に沿った深さは、第1凹部50AのY方向の中央に向けて連続的に大きくなる。具体的に述べると、第1凹部50Aの内面50aは、Z方向から見て、V字形状に形成されている。
上記構成によれば、第1凹部50Aを形成する際、直方体状の素体10Aを形成した後に、ダイシングなどにより平坦な第1端面15をV字形状に削ることで、第1凹部50Aを容易に形成することができる。なお、第2凹部60Aの構成についても同様の構成である。
図7Bに示すように、素体10Bの第1凹部50Bにおいて、第1凹部50BのX方向に沿った深さは、第1凹部50BのY方向の中央に向けて連続的に大きくなる。具体的に述べると、第1凹部50Bの内面50aは、Z方向から見て、半円形に形成されている。
上記構成によれば、第1凹部50Bを形成する際、素体10Bの焼成工程において、焼成による収縮を利用して、第1凹部50Bを容易に形成することができる。なお、第2凹部60Bの構成についても同様の構成である。
図7Cに示すように、素体10Cの第1凹部50Cにおいて、第1凹部50CのX方向に沿った深さは、Y方向において一定となる。具体的に述べると、第1凹部50Cの内面50aは、Z方向から見て、矩形に形成されている。
上記構成によれば、第1凹部50Cの形状は単純な形状であるため、第1凹部50Cを容易に形成することができる。なお、第2凹部60Cの構成についても同様の構成である。
図7Dに示すように、素体10Dの第1凹部50Dにおいて、第1凹部50DのX方向に沿った深さは、第1凹部50BのY方向の中央に向けて、連続的に大きくなってから一定となる。具体的に述べると、第1凹部50Dの内面50aは、Z方向から見て、台形に形成されている。
上記構成によれば、第1凹部50Dの容積を小さくできるため、素体10Dの体積を大きくできて、インダクタンスの低下を抑制できる。なお、第2凹部60Dの構成についても同様の構成である。
なお、本開示は上述の実施形態に限定されず、本開示の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。例えば、第1と第2実施形態のそれぞれの特徴点を様々に組み合わせてもよい。具体的に述べると、コイルの数量および外部電極の数量を増加してもよく、コイルを構成するコイル配線の数量を増加または減少してもよい。また、第1、第2凹部の形状は、同一であるが、異なっていてもよく、また、如何なる形状であってもよい。また、第1、第2凹部の一方のみを設けてもよく、または、第1、第2凹部の両方を設けなくてもよい。
前記実施形態では、コイルの軸は、素体の側面に直交しているが、素体の端面に直交してもよく、または、素体の底面に直交してもよい。
前記実施形態では、外部電極は、端面の凹部のみに設けられているが、端面の凹部および底面に連続して設けられていてもよく、または、端面の凹部、底面および天面に連続して設けられていてもよい。
(実施例)
以下、インダクタ部品1の製造方法の実施例を説明する。
まず、硼珪酸ガラスを主成分とする絶縁ペーストをスクリーン印刷によりキャリアフィルム等の基材上に塗布することを繰り返して、絶縁層を形成する。この絶縁層は、コイル導体層よりも外側に位置する外層用絶縁層となる。なお、基材は任意の工程にて絶縁層から剥がされ、インダクタ部品の状態では残らない。
その後、絶縁層上に感光性導電ペースト層を塗布形成し、フォトリソグラフィ工程により、コイル導体層及び外部電極導体層を形成する。具体的には、絶縁層上にAgを金属主成分とする感光性導電ペーストをスクリーン印刷により塗布して、感光性導電ペースト層を形成する。さらに、感光性導電ペースト層にフォトマスクを介して紫外線等を照射し、アルカリ溶液等で現像する。これによりコイル導体層および外部電極導体層が絶縁層上に形成される。この時、フォトマスクによりコイル導体層および外部電極導体層は所望のパターンに描くことができる。
そして、絶縁層上に感光性絶縁ペースト層を塗布形成し、フォトリソグラフィ工程により、開口及びビアホールが設けられた絶縁層を形成する。具体的には、絶縁層上に感光性絶縁ペーストをスクリーン印刷により塗布して感光性絶縁ペースト層を形成する。さらに、感光性絶縁ペースト層にフォトマスクを介して紫外線等を照射し、アルカリ溶液等で現像する。この時、フォトマスクにより外部電極導体層の上方に開口を、コイル導体層の端部にビアホールを、それぞれ設けるよう、感光性絶縁ペースト層をパターニングする。
その後、開口及びビアホールが設けられた絶縁層上に感光性導電ペースト層を塗布形成し、フォトリソグラフィ工程により、コイル導体層及び外部電極導体層を形成する。具体的には、開口及びビアホールを埋めるように絶縁層上にAgを金属主成分とする感光性導電ペーストをスクリーン印刷により塗布して、感光性導電ペースト層を形成する。さらに、感光性導電ペースト層にフォトマスクを介して紫外線等を照射し、アルカリ溶液等で現像する。これにより、開口を介して下層側の外部電極導体層に接続された外部電極導体層と、ビアホールを介して下層側のコイル導体層と接続されたコイル導体層とが絶縁層上に形成される。
上記のような絶縁層とコイル導体層及び外部電極導体層を形成する工程を繰り返すことにより、複数の絶縁層上に形成されたコイル導体層からなるコイル及び複数の絶縁層上に形成された外部電極導体層からなる外部電極が形成される。さらに、コイル及び外部電極が形成された絶縁層上に、絶縁ペーストをスクリーン印刷により塗布することを繰り返して、絶縁層を形成する。この絶縁層は、コイル導体層よりも外側に位置する外層用絶縁層となる。複数の絶縁層の幅寸法を変えて複数の絶縁層に段差を設けることで、複数の絶縁層からなる素体の端面に階段状の凹部が形成される。外部電極は、この凹部に設けられる。なお、以上の工程において絶縁層上にコイル及び外部電極の組を行列状に形成すれば、マザー積層体を得ることができる。
その後、ダイシング等によりマザー積層体を複数の未焼成の積層体にカットする。マザー積層体のカット工程では、カットにより形成されるカット面において外部電極をマザー積層体から露出させる。この際、一定量以上のカットずれが生じると、上記工程で形成されたコイル導体層の外周縁が端面または底面に出現する。
そして、未焼成の積層体を所定条件で焼成しコイルおよび外部電極を含む素体を得る。この素体に対してバレル加工を施して適切な外形サイズに研磨するとともに、外部電極が積層体から露出している部分に、2μm~10μmの厚さを有するNiめっき及び2μm~10μmの厚さを有するSnめっきを施す。以上の工程を経て、0.4mm×0.2mm×0.2mmのインダクタ部品が完成する。
なお、導体パターンの形成工法は、上記に限定されるものではなく、例えば、導体パターン形状に開口したスクリーン版による導体ペーストの印刷積層工法でも良いし、スパッタ法や蒸着法、箔の圧着等により形成した導体膜をエッチングによりパターン形成する方法であっても良いし、セミアディティブ法のようにネガパターンを形成してめっき膜により導体パターンを形成した後、不要部を除去する方法であっても良い。さらに、導体パターンを多段形成することにより高アスペクトすることで、高周波での抵抗による損失を低減することができる。より具体的には、上記導体パターンの形成を繰り返すプロセスであっても良いし、セミアディティブプロセスで形成した配線を繰り返し重ねるプロセスであっても良いし、積み重ねの一部をセミアディティブプロセスで形成し、その他はめっき成長させた膜をエッチングで形成するプロセスであっても良いし、セミアディティブプロセスで形成した配線をさらにめっきで成長させ高アスペクト化するプロセスを組み合わせても良い。
また、導体材料は上記のようなAgペーストに限定されるものではなく、スパッタ法や蒸着法、箔の圧着、めっき等により形成されるAg,Cu,Auといった良導体のものであれば良い。また、絶縁層ならびに開口、ビアホールの形成方法は上記に限定されるものではなく、絶縁材料シートの圧着やスピンコート、スプレー塗布後、レーザーやドリル加工によって開口される方法でも良い。
また、絶縁材料は上記のようなガラス、セラミックス材料に限定されるものではなく、エポキシ樹脂、フッ素樹脂、ポリマー樹脂のような有機材料でも良いし、ガラスエポキシ樹脂のような複合材料でも良いが、誘電率、誘電損失の小さいものが望ましい。
また、インダクタ部品のサイズは上記に限定されるものではない。また、外部電極の形成方法について、カットにより露出させた外部導体にめっき加工を施す方法に限定されるものではなく、カット後にさらに導体ペーストのディップやスパッタ法等によって外部電極を形成し、その上にめっき加工を施す方法でもよい。
1 インダクタ部品
7 電子部品
10,10A~10D 素体
11 絶縁層
13 第1側面
14 第2側面
15 第1端面
16 第2端面
17 底面
18 天面
20 コイル
20a 軸
21 第1引出部
22 第2引出部
23 巻回部
23b 外形
24 コイル配線
241 第1コイル配線
242 第2コイル配線
243 第3コイル配線
244 第4コイル配線
245 第5コイル配線
25 コイル導体層
26 ビア配線
30 第1外部電極
40 第2外部電極
50、50A~50D 第1凹部
50a 内面
60、60A~60D 第2凹部
72 実装基板
72a 主面
73 第1ランド
731 第1外端面
74 第2ランド
741 第2外端面
76 はんだ
D1~D5 凹部の深さ
dr 外部電極と巻回部の外形との最短距離
L 素体の長さ
Lr 第1外端面と第2外端面との間の距離
r1~r5 内径

Claims (12)

  1. 素体と、
    前記素体内に設けられ、軸方向に沿って巻き回されたコイルと
    を備え、
    前記コイルの内径において、前記コイルの前記軸方向の両端部分の内径は、前記コイルの前記軸方向の中央部分の内径よりも大きい、インダクタ部品。
  2. 前記コイルの前記内径は、前記コイルの前記中央部分から前記コイルの前記両端部分に向かって連続的に大きくなる、請求項1に記載のインダクタ部品。
  3. 前記コイルの前記内径は、前記コイルの前記中央部分から前記コイルの前記両端部分に向かって段階的に大きくなる、請求項1に記載のインダクタ部品。
  4. 前記素体に設けられ、前記コイルに電気的に接続された第1外部電極および第2外部電極をさらに備え、
    前記素体は、長さ、幅および高さを有し、前記長さが前記幅および前記高さより大きい直方体形状であり、前記長さ方向の両端側にある第1端面および第2端面と、前記幅方向の両端側にある第1側面および第2側面と、前記高さ方向の両端側にある底面および天面とを備え、
    前記コイルの軸は、前記幅方向と平行であり、
    前記第1外部電極は前記第1端面のみに設けられ、前記第2外部電極は前記第2端面のみに設けられている、請求項1から3の何れか一つに記載のインダクタ部品。
  5. 前記第1端面および前記第2端面のそれぞれに凹部を有し、
    前記凹部は、前記底面に開口し、
    前記第1外部電極は、前記第1端面の前記凹部に設けられ、
    前記第2外部電極は、前記第2端面の前記凹部に設けられている、請求項4に記載のインダクタ部品。
  6. 前記凹部の前記長さ方向に沿った深さは、前記凹部の前記幅方向の中央に向けて大きくなる、請求項5に記載のインダクタ部品。
  7. 前記凹部の前記長さ方向に沿った深さは、前記凹部の前記幅方向の中央に向けて段階的に大きくなる、請求項6に記載のインダクタ部品。
  8. 前記コイルは、前記軸方向からみたときに重なり合う螺旋状に巻回された巻回部と、前記巻回部から外れ前記第1外部電極と接続された第1引出部と、前記巻回部から外れ前記第2外部電極と接続された第2引出部とを有し、
    前記凹部の内面は、前記高さ方向から見て、前記巻回部の外形に沿っている、請求項5から7の何れか一つに記載のインダクタ部品。
  9. 前記凹部の内面は、前記高さ方向から見て、前記凹部の前記幅方向の中央に対して対称である、請求項5から8の何れか一つに記載のインダクタ部品。
  10. 前記コイルは、前記軸方向からみたときに重なり合う螺旋状に巻回された巻回部と、前記巻回部から外れ前記第1外部電極と接続された第1引出部と、前記巻回部から外れ前記第2外部電極と接続された第2引出部とを有し、
    前記第1外部電極と前記巻回部の外形との最短距離が10μm以上であり、
    前記第2外部電極と前記巻回部の外形との最短距離が10μm以上である、請求項5から9の何れか一つに記載のインダクタ部品。
  11. 請求項5から10の何れか一つに記載のインダクタ部品と、
    主面に第1ランドおよび第2ランドを配置した実装基板と
    を備え、
    前記インダクタ部品の前記第1外部電極は、はんだを介して前記第1ランドと電気的に接続され、前記第2外部電極は、はんだを介して前記第2ランドと電気的に接続され、
    前記実装基板の前記主面に垂直な方向において前記コイルと前記主面の間に前記第1ランド、前記第2ランドおよび前記はんだが存在しない、電子部品。
  12. 請求項5から10の何れか一つに記載のインダクタ部品と、
    主面に第1ランドおよび第2ランドを配置した実装基板と
    を備え、
    前記インダクタ部品の前記第1外部電極は、はんだを介して前記第1ランドと電気的に接続され、前記第2外部電極は、はんだを介して前記第2ランドと電気的に接続され、
    前記軸方向から見た場合に、前記第1ランドは、前記第2ランドの反対側に位置する第1外端面を有し、前記第2ランドは、前記第1ランドの反対側に位置する第2外端面を有し、
    前記素体の前記長さは、前記第1外端面と前記第2外端面との間の距離以上である、電子部品。
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