JP2017180588A - ワッシャ - Google Patents

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祥宏 ▲濱▼本
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Abstract

【課題】回転軸に保持されていなくても摺動面における摩擦トルクが安定しているワッシャを提供する。
【解決手段】ワッシャ1は、環状に形成された平板の部材であるワッシャ本体を有する。ワッシャ本体は表裏に互いに平行な2つの端面を有する。ワッシャ1は、これら2つの端面で相手部材と摺動し、その相手部材のスラスト荷重を受ける。一方の端面である第1面10aは、ランド部11aと、テーパ部12aと、油溝13aとを有する。ランド部11aは、第1面10aに沿った部分である。テーパ部12aは、ランド部11aに対して周方向に傾斜している部分である。1つのランド部11aと、このランド部11aに隣接するテーパ部12aとを合わせて領域15aと呼ぶ。領域15aの数である「領域数」が3のときにワッシャ1が支えることのできる力は最大となり、ワッシャ1の摺動面に生じる摩擦トルクが最も抑えられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、潤滑油を介して他の部材と摺動するワッシャに関する。
自動車のエンジンや光ディスクドライブなどには、他の部材(相手部材という)と摺動してその相手部材のスラスト荷重を受ける摺動部材が用いられる。これらの摺動部材において摩擦抵抗を低減することが求められている。この摩擦抵抗を低減するための構成として、摺動面にテーパ部とランド部とを設けることによって、スラストカラーなどの相手部材との間にくさび状の隙間を形成し、流体動力学的な効果によって軸受の負荷能力を生じさせるものがある。
例えば、特許文献1には、回転軸に保持されこの回転軸とともに回転するスラストカラーと、このスラストカラーの回転軸の軸方向における両側に配置され回転軸およびスラストカラーの移動を規制する一対のスラスト軸受と、を有し、スラストカラーのスラスト軸受と対峙する受圧面に、回転軸を垂線とする平面に対して傾斜したテーパ面と、このテーパ面に連なり平面に平行なランド面と、を回転軸の周方向に交互に複数配置したスラスト軸受構造が開示されている。
特開2013−2466号公報
ところでこれらの摺動部材には、回転軸に保持されないワッシャがある。ワッシャは回転軸に保持されていないため、摺動面が常に回転軸に垂直な姿勢を保つとは限らず、摩擦トルクが安定せずに大きく振れる場合がある。
これに対し本発明は、回転軸に保持されていなくても摺動面における摩擦トルクが安定しているワッシャを提供する。
本発明は、環状に形成された板の面で他の部材と摺動するワッシャ本体と、前記面の周方向に奇数個に等分された領域と、を有し、前記領域の各々には、1つのランド部と、前記面において該ランド部の周方向に隣接し該ランド部に対して該周方向に傾斜した、少なくとも1つのテーパ部と、が設けられていることを特徴とするワッシャを提供する。
本発明において、前記領域は、前記面の反対側の面にも設けられてもよい。
本発明において、前記領域の各々には、前記テーパ部が、前記ランド部の周方向における両側に隣接してそれぞれ設けられてもよい。
本発明において、前記ランド部の前記周方向における一方の側に設けられたテーパ部は、該ランド部の該周方向における他方の側に設けられたテーパ部と該ランド部を介して対称であってもよい。
本発明において、隣り合う2つの前記領域の間には、外周面から内周面にわたって潤滑油を通す油溝が設けられてもよい。
本発明において、前記ワッシャ本体の内周面に切欠部が設けられてもよい。
本発明において、前記面が有する前記領域の数は3であってもよい。
本発明によれば、回転軸に保持されていなくても摺動面における摩擦トルクが安定しているワッシャを提供することができる。
本発明の実施形態に係るワッシャ1の一例を示す概要図。 ワッシャ1を第1面10aの側から見た図。 軸Oを中心とした円に沿ってワッシャ1を切断した断面Scを示す図。 領域の数に対するワッシャ1の負荷容量と摩擦トルクとを示す図。 領域数の異なるワッシャ1をそれぞれ示す図。 領域数の異なる各ワッシャ1において接触点を説明するための図。
1.実施形態
図1は、本発明の実施形態に係るワッシャ1の一例を示す概要図である。ワッシャ1は、環状に形成された平板の部材であるワッシャ本体を有する。ワッシャ本体は表裏に互いに平行な端面を有する。ワッシャ本体の一方の端面を第1面10aと呼び、他方の端面を第2面10bと呼ぶ。ワッシャ1は、これら2つの端面で相手部材(他の部材)と摺動し、その相手部材のスラスト荷重(軸方向に沿った荷重)を受ける。ワッシャ本体は、環の内側の面である内周面17と、外側の面である外周面18とを有する。なお、ワッシャ本体の材質には、スチールやブロンズ(例えばリン青銅)など様々な金属が好適に用いられる。
図2は、ワッシャ1を第1面10aの側から見た図である。図2において、ワッシャ1が配置される空間をxyz右手系座標空間として表し、座標記号のうち、円の中に点を描いた記号は、紙面奥側から手前側に向かう矢印を表す。空間においてx軸に沿う方向をx軸方向という。また、x軸方向のうち、x成分が増加する方向を+x方向といい、x成分が減少する方向を−x方向という。y、z成分についても、上記の定義に沿ってy軸方向、+y方向、−y方向、z軸方向、+z方向、−z方向を定義する。
図2に示す通り、ワッシャ本体の環の軸Oはz軸方向に沿って配置されている。第1面10aはワッシャ本体の+z方向の側であり、第2面10b(図2において図示せず)はワッシャ本体の−z方向の側である。内周面17は、軸Oから半径r0の距離にある面である。外周面18は、軸Oから半径r3の距離にある面である。
内周面17には、図示しない回転軸が収容される。この回転軸の外径は内周面17の内径よりもわずかに小さい。すなわち、内周面17に回転軸を収容すると内周面17と回転軸とに隙間が生じる。これにより、ワッシャ本体は回転軸に保持されない。また、ワッシャ1の軸Oは、上述した回転軸の中心とずれることがある。そのため、ワッシャ1の端面である第1面10aや第2面10bは、軸Oに垂直な面に沿っているが、回転軸の中心に垂直な面からずれることがある。
ワッシャ本体の内周面17には、複数の切欠部19が設けられている。図2に示すワッシャ1では、内周面17の3箇所に切欠部19が設けられている。切欠部19のうち最も軸Oから遠い部分は軸Oから距離r1だけ離れている。
第1面10aは、ランド部11aと、テーパ部12aと、油溝13aとを有する。ランド部11aは、軸Oに垂直な面、すなわち、第1面10aに沿った部分である。テーパ部12aは、ランド部11aに対して周方向に傾斜している部分である。
図2に示す位相θは、xy平面上において軸Oを中心とした円周上の点の位置を示す値であり、軸Oからその点へ向いたベクトルと、+x方向のベクトルとが成す角度で表される。したがって、位相θは0度のときに+x方向を示し、90度のときに+y方向を示し、180度のときに−x方向を示し、270度のときに−y方向を示す。
ここで、ワッシャ1の断面によりランド部11a、テーパ部12a、および油溝13aのz軸方向の形状を説明する。
図3は、軸Oを中心としてxy平面上に描いた円に沿ってワッシャ1を切断した断面Scを示す図である。断面Scはxy平面上において軸Oを中心とする半径r2の円に沿っている。ここで、半径r2の円とは、図1に示すように、軸Oを中心とする径方向において「切欠部19のうち最も軸Oから遠い部分」と「外周面18」とを結ぶ線分の中間点を通る円である。したがって、半径r2は、以下の式(1)によって算出される。
r2=(r1+r3)/2 …(1)
なお、切欠部19のうち最も軸Oから遠い部分と外周面18との距離は、(r3−r1)であり、上述した円はこの中間点を通るので、この距離の半分を距離r4とすると半径r2は、以下の式(2)によっても表される。
r2=r1+r4 …(2)
半径r0,r2,r3および距離r1,r4は、ワッシャ1が支える相手部材の大きさなどに応じて決められるが、例えば、r0=24.5mm、r1=26.5mm、r2=29.5mm、r3=32.5mm、r4=3.0mmなどである(この例は図2のワッシャ1の寸法を示すものではない)。これらの相対的な大小関係は少なくともr0≦r1<r2<r3で表される。
図3には、z軸方向の位置を示す「z」と、位相θを示す「θ」とで構成されるzθ座標で断面Scを表した形状が示されている。ランド部11aは、z=0の平面から+z方向に高さd1を有する。テーパ部12aは、ワッシャ1の周方向においてランド部11aの両側に隣接してそれぞれ設けられている。テーパ部12aは、周方向においてランド部11aの両側から厚みが減少するように傾斜した部分であり、その最も薄い部分はランド部11aを基準として、深さd2の窪みとなっている。なお、深さd2は正の値であり、0mmおよび負の値にはならない。
油溝13aは、内周面17から外周面18に向かって潤滑油を通す溝である。油溝13aは、テーパ部12aの周方向においてランド部11aが隣接する側の反対側の端部に隣接していて、その深さは深さd3である。深さd3は、深さd2よりも深い。
なお、図3において示される位置は相対的であり、実際には高さd1>深さd3≫深さd2である。例えば、高さd1=1.0mm(ミリメートル)、深さd3=0.2mm、深さd2=0.025mmである。
また、ランド部11aの周方向における一方の側に設けられたテーパ部12aは、他方の側に設けられたテーパ部12aと、ランド部11aを介して対称である。ここでいう「対称」とは、軸Oに沿ったベクトルと、この軸Oを中心とする一つの径方向に沿ったベクトルとで表される平面のうち、ランド部11aの周方向における中間点を通る平面を鏡映面としたときに、このランド部11aの両側のテーパ部12aが互いに鏡像となる「鏡像対称」をいう。ワッシャ1と摺動する相手部材の回転方向が正逆いずれもあり得る場合であっても、ランド部11aの周方向における両側に設けられた2つのテーパ部12aがランド部11aを介して互いに鏡像対称であることにより、摺動によって潤滑油が誘導される隙間の形状は同じになる。
テーパ部12aおよび油溝13aは、ランド部11aよりも−z方向に凹んだ部位である。したがって、ランド部11aはテーパ部12aよりも+z方向に突出した部位であり、テーパ部12aよりも第1面10aと摺動する相手部材に近い部位である。
深さd2は、0.04mm以下であることが望ましく、0.01mm程度(例えば0.005mm以上0.015mm未満)であることが最も望ましい。
またこの断面Scにおいて、ランド部11aは、周方向に沿って角度θ1にわたって存在し、テーパ部12aは、周方向に沿って角度θ2にわたって存在している。そして、この断面において油溝13aは、周方向に沿って角度θ3にわたって存在している。図3に示す例では、角度θ3は角度θ1よりも小さい。
テーパ比とは、ランド部11aと、このランド部11aに隣接する1つのテーパ部12aの周方向に沿った範囲のうち1つのテーパ部12aが占める比率である。テーパ比kは、以下の式(3)で表される。
k=θ2/(θ2+θ1) …(3)
テーパ比は、0.5以上0.9以下であることが望ましく、0.6以上0.8以下であることがより望ましい。最も望ましいテーパ比は、0.7である。
第2面10bにも、ランド部11b、テーパ部12b、および油溝13bが設けられている。ランド部11b、テーパ部12b、および油溝13bは、大きさ、すなわち、周方向の長さとz軸方向の深さ、およびこれらの周方向における並び方、鏡像関係などがそれぞれ、ランド部11a、テーパ部12a、および油溝13aと共通である。
つまり、ワッシャ1の第1面10aには、1つのランド部11a、このランド部11aの両側に隣接した2つのテーパ部12a、および、これら2つのテーパ部12aのいずれか一方に隣接した1つの油溝13aからなる組が、第1面10aにおいて120度ごとに3つ設けられている。そして、ワッシャ1の第2面10bには、1つのランド部11b、このランド部11bの両側に隣接した2つのテーパ部12b、および、これら2つのテーパ部12bのいずれか一方に隣接した1つの油溝13bからなる組が、第2面10bにおいて120度ごとに3つ設けられている。
さらに、ランド部11aとランド部11bとは周方向において同じ位相で設けられている。例えば、図3に示すランド部11aおよびランド部11bは、いずれも30度と150度を中心に設けられている。なお、図2に示す通りランド部11aは、30度、150度に加えて270度、つまり120度ごとに3箇所、第1面10aに設けられており、ランド部11bはランド部11aと第2面10bにおいて同じ位相で設けられている。したがって、ランド部11aとランド部11bとは周方向において位相差がない。テーパ部12aとテーパ部12b、および油溝13aと油溝13bも同様に、周方向において位相差がない。
また、図3に示す例において、上述した「1つのランド部11aと、このランド部11aに隣接するテーパ部12aとを合わせた領域」である領域15aが、第1面10aに3つ設けられている。これら3つの領域15aは、同形状、同サイズであるので、第1面10aを周方向に3個に等分した各領域である。
第2面10bにおいても同様である。すなわち、「1つのランド部11bと、このランド部11bに隣接するテーパ部12bとを合わせた領域」である領域15bは、第2面10bに3つ設けられている。これら3つの領域15bは、同形状、同サイズであるので、第2面10bを周方向に3個に等分した各領域である。
図4は、上述した領域15a(または領域15b)の数に対するワッシャ1の負荷容量[N]と摩擦トルク[N・m]とを示す図である。図4の横軸には、ワッシャ1の第1面10aに設けられた領域15aの数である「領域数」が、縦軸にはワッシャ1の平均の負荷容量[N]と摩擦トルク[N・m]とが、それぞれ表される。図4に示す通り、領域数が減っていくほど負荷容量[N]は増加し、摩擦トルク[N・m]は減少する。そして、領域数が3のときに負荷容量[N]は最大となり、摩擦トルク[N・m]は最小となる。ワッシャ1の負荷容量[N]は、そのワッシャ1が支えることのできる力であるから、領域数が3のときにワッシャ1が支えることのできる力は最大となる。また、領域数が3のときにワッシャ1の摺動面に生じる摩擦トルクは最も抑えられる。
一方、図4ではワッシャ1の平均の負荷容量[N]と摩擦トルク[N・m]とを領域数ごとに比較することで、領域数を評価したが、摩擦トルクの瞬間値の変動が少ないか多いか、すなわち摩擦トルクが安定しているか否かも、ワッシャ1の耐久性などに関して指標となる。図5は、領域数の異なるワッシャ1をそれぞれ示す図である。図5(a)に示すワッシャ1は、第1面10aに同形状の領域15aが3つあるので、領域数は3である。図5(b)に示すワッシャ1は、第1面10aに同形状の領域15aが2つあるので、領域数は2である。図5(c)に示すワッシャ1は、第1面10aに同形状の領域15aが4つあるので、領域数は4である。
図6は、領域数の異なる各ワッシャ1において相手部材に最も近づく点(以下、接触点という)を説明するための図である。図5(a)に示した領域数3のワッシャ1は、図6(a)に示すようにランド部11aのある3点が相手部材に最も近づく点である。三次元空間において、直線上にない3点は1つの面上にあるので、ワッシャ1がこれらの3点で相手部材と接触することにより、ワッシャ1の摺動面の姿勢は安定する。
一方、図5(b)に示した領域数2のワッシャ1は、図6(b)に示すようにランド部11aのある2点が接触点である。三次元空間における2点は、必ず1つの直線上にある。そのため、ワッシャ1がこれらの2点のみで相手部材と接触すると、その2点を通る直線を軸としてワッシャ1が回転する場合があり、ワッシャ1の摺動面の姿勢は不安定になる。
図5(c)に示した領域数4のワッシャ1は、図6(c)に示すようにランド部11aのある4点が接触点である。三次元空間において、上述した通り、3点で1つの面が特定されるが、4点存在すると、それらの4点全てが同一面上に存在するとは限らない。そのため、ワッシャ1がこれらの4点で相手部材と接触すると、そのうちのいずれか3点で相手部材が支持され、残りの1点は相手部材から浮くことがある。そして、4点のうち3点を選ぶ選び方は4通りであるため、この選び方の数だけ姿勢が存在することとなる。すなわち、ワッシャ1の摺動面の姿勢は不安定になる。
特に、領域数が偶数だと、接触点の数も偶数になり、領域数で第1面10aは等分されているので、偶数の点のうちの一つの点には、必ず軸Oを中心として反対側にも点がある。したがって、これら軸Oを中心として互いに反対側にある2つの点が含まれる直線を軸として、ワッシャ1が回転する場合があり、ワッシャ1の摺動面の姿勢は不安定になる。
つまり、領域数が4を超える場合であっても、領域数が偶数であると、奇数である場合に比べてワッシャ1の摺動面の姿勢は不安定になる。
以上説明した通り、領域数が3である場合にワッシャ1は摺動面の姿勢が安定し易い。また、4を超える場合には領域数が奇数である方が偶数である場合よりもワッシャ1の摺動面の姿勢が安定し易い。つまり、ワッシャ1は、他の部材と摺動する第1面10aまたは第2面10bの周方向に奇数個に等分された領域15aを有していればよい。
2.変形例
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また、以下の変形例を組み合わせてもよい。
2−1.変形例1
上述した実施形態において、テーパ部12aは、周方向の全領域においてランド部11aに対して傾斜していたが、ランド部11aに隣接していない領域においては傾斜していない部分を有していてもよい。この構成であっても、テーパ部12aがランド部11aと隣接する領域においてはランド部11aに対して周方向に傾斜しているため、テーパ部12aとランド部11aとの成す角は比較的鋭角であり、テーパ部12aの表面を流れる潤滑油がこの傾斜に沿って相手部材との隙間が狭くなる方に誘導されて、くさび効果を奏する。
2−2.変形例2
上述した実施形態において、ワッシャ1の第1面10aにはランド部11a、テーパ部12a、油溝13aが、第2面10bにはランド部11b、テーパ部12b、油溝13bがそれぞれ設けられていたが、これらは第1面10a、第2面10bのいずれか一方の面にだけ設けられていてもよい。また、第1面10aおよび第2面10bの両方にこれらが設けられている場合に、それぞれの周方向の位相が異なっていてもよい。
2−3.変形例3
上述した実施形態において、ランド部11aおよびランド部11bの周方向における一方の側に設けられたテーパ部12aおよびテーパ部12bは、それぞれ他方の側に設けられたテーパ部12a、テーパ部12bと、ランド部11a、ランド部11bを介して鏡像対称であったが、非対称であってもよい。
また、テーパ部12aおよびテーパ部12bは、ランド部11aまたはランド部11bの両側に設けられていたが、一方の側だけに設けられていてもよい。
2−4.変形例4
上述した実施形態において、切欠部19は、ワッシャ1の内周面17において、3つの油溝13a、油溝13bに相当する3箇所にそれぞれ重ねて設けられていたが、ワッシャ1は切欠部19を有していなくてもよい。例えば、内周面17に収容される軸との隙間を通って潤滑油が第1面10aと第2面10bとを行き来するように構成されていてもよい。
2−5.変形例5
上述した実施形態において、ワッシャ1の第1面10aには油溝13aが、第2面10bには油溝13bがそれぞれ設けられていたが、油溝はいずれか一方の端面にだけ設けられていてもよい。また、油溝は、いずれの端面にも設けられなくてよい。油溝13aが設けられていない場合、例えばテーパ部12aやテーパ部12bは、それらの最も薄い部分同士で隣接すればよい。
1…ワッシャ
10a…第1面
10b…第2面
11a,11b…ランド部
12a,12b…テーパ部
13a,13b…油溝
15a,15b…領域
17…内周面
18…外周面
19…切欠部

Claims (7)

  1. 環状に形成された板の面で他の部材と摺動するワッシャ本体と、
    前記面の周方向に奇数個に等分された領域と、
    を有し、
    前記領域の各々には、1つのランド部と、前記面において該ランド部の周方向に隣接し該ランド部に対して該周方向に傾斜した、少なくとも1つのテーパ部と、が設けられている
    ことを特徴とするワッシャ。
  2. 前記領域は、前記面の反対側の面にも設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のワッシャ。
  3. 前記領域の各々には、前記テーパ部が、前記ランド部の周方向における両側に隣接してそれぞれ設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のワッシャ。
  4. 前記ランド部の前記周方向における一方の側に設けられたテーパ部は、該ランド部の該周方向における他方の側に設けられたテーパ部と該ランド部を介して対称である
    ことを特徴とする請求項3に記載のワッシャ。
  5. 隣り合う2つの前記領域の間には、外周面から内周面にわたって潤滑油を通す油溝が設けられている
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のワッシャ。
  6. 前記ワッシャ本体の内周面に切欠部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のワッシャ。
  7. 前記面が有する前記領域の数は3である
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のワッシャ。
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