JP2017180583A - ワッシャ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ワッシャ1は、環状に形成された板の第1面10aおよび第2面10bでそれぞれ他の部材と摺動するワッシャ本体を有する。第1面10aのランド部11aは、第1面10aに沿った部分であり、テーパ部12aは、ワッシャ1の周方向においてランド部11aの両側から厚みが減少するように傾斜した部分である。テーパ部12aは、ランド部11aよりも−z方向に凹んだ部位である。第2面10bのランド部11bおよびテーパ部12bは、周方向の長さとz軸方向の深さ、およびこれらの周方向における並び方、鏡像関係などがそれぞれ、ランド部11aおよびテーパ部12aと共通である。
【選択図】図3
Description
図1は、本発明の実施形態に係るワッシャ1の一例を示す概要図である。ワッシャ1は、環状に形成された平板の部材であるワッシャ本体を有する。ワッシャ本体は表裏に互いに平行な端面を有する。ワッシャ本体の一方の端面を第1面10aと呼び、他方の端面を第2面10bと呼ぶ。ワッシャ1は、これら2つの端面で他の部材(相手部材という)と摺動し、その相手部材のスラスト荷重(軸方向に沿った荷重)を受ける。ワッシャ本体は、環の内側の面である内周面17と、外側の面である外周面18とを有する。なお、ワッシャ本体の材質には、スチールやブロンズ(例えばリン青銅)など様々な金属が好適に用いられる。
図3は、軸Oを中心としてxy平面上に描いた円に沿ってワッシャ1を切断した断面Sを示す図である。ワッシャ1を切断した断面Sはxy平面上において軸Oを中心とする半径r2の円に沿っている。ここで、半径r2の円とは、図1に示すように、軸Oを中心とする放射方向において「切欠部19のうち最も軸Oから遠い部分」と「外周面18」とを結ぶ線分の中間点を通る円である。したがって、半径r2は、以下の式(1)によって算出される。
r2=(r1+r3)/2 …(1)
r2=r1+r4 …(2)
k=θ2/(θ2+θ1) …(3)
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また、以下の変形例を組み合わせてもよい。
上述した実施形態において、油溝13aは、テーパ部12aの周方向においてランド部11aが隣接する側の反対側の端部に隣接していたが、テーパ部12aに隣接していなくてもよい。例えば、ワッシャ1は、油溝13aとテーパ部12aとの間にテーパ部12aと異なる部分を有していてもよい。
上述した実施形態において、ランド部11aとランド部11b、テーパ部12aとテーパ部12b、および油溝13aと油溝13bにはそれぞれ周方向において60度の位相差があったが、これらの位相差は60度に限られない。また、位相差はなくてもよい。
上述した実施形態において、ワッシャ1の第1面10aには、ランド部11aと、このランド部11aの両側に隣接した2つのテーパ部12aと、いずれか一方のテーパ部12aに隣接した油溝13aとからなる組が、第1面10aにおいて120度ごとに3つ設けられ、第2面10bにおいても、これらに相当する構成が3つ設けられていたが、これらの組が端面に設けられる数は3つに限られない。これらの組は複数であれば、2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。
上述した実施形態において、ワッシャ1の第1面10aには油溝13aが、第2面10bには油溝13bがそれぞれ設けられていたが、油溝はいずれか一方の端面にだけ設けられていてもよい。また、油溝は、いずれの端面にも設けられなくてよい。油溝13aが設けられていない場合、2つのテーパ部12aが第1凹部Uaを構成し、2つのテーパ部12bが第2凹部Ubを構成していればよい。この場合、例えばテーパ部12aやテーパ部12bは、ランド部11aまたはランド部11bと隣接していない側の端部同士で隣接する。
上述した実施形態において、ランド部11aの周方向における一方の側に設けられたテーパ部12aは、他方の側に設けられたテーパ部12aと、ランド部11aを介して対称であったが、非対称であってもよい。このようにランド部11aの周方向の両側にそれぞれ互いに非対称な形状のテーパ部12aが設けられていても、潤滑油が狭くなる方の隙間に誘導されるように、いずれも周方向に沿って傾斜していればよい。
上述した実施形態において、切欠部19は、油溝13aまたは油溝13bに重ねて設けられていたが、これ以外の場所に設けられていてもよい。また、ワッシャ1は切欠部19を有していなくてもよい。例えば、内周面17に収容される軸との隙間を通って潤滑油が第1面10aと第2面10bとを行き来するように構成されていてもよい。また、油溝13aやテーパ部12aなどに、軸Oに沿った方向の孔が設けられていてもよい。これらの孔は、潤滑油を通す孔であるため、潤滑油は第1面10aと第2面10bとを行き来する。
10a…第1面
10b…第2面
11a,11b…ランド部
12a,12b…テーパ部
13a,13b…油溝
14a,14b…ボトム部
17…内周面
18…外周面
19…切欠部
Claims (4)
- 環状に形成された板の第1面および第2面でそれぞれ他の部材と摺動するワッシャ本体と、
前記第1面に設けられた第1ランド部と、
前記第1面において前記第1ランド部の周方向における両側に隣接してそれぞれ設けられ該第1ランド部に対して該周方向において傾斜して該第1ランド部よりも軸方向に窪んだ領域を形成する2つの第1テーパ部と、
前記第2面に設けられた第2ランド部と、
前記第2面において前記第2ランド部の前記周方向における両側に隣接してそれぞれ設けられ該第2ランド部に対して該周方向において傾斜して該第2ランド部よりも軸方向に窪んだ領域を形成する2つの第2テーパ部と、
を有することを特徴とするワッシャ。 - 前記第1ランド部の前記周方向における一方の側に設けられた第1テーパ部は、他方の側に設けられた第1テーパ部と該第1ランド部を介して対称であり、
前記第2ランド部の前記周方向における一方の側に設けられた第2テーパ部は、他方の側に設けられた第2テーパ部と該第2ランド部を介して対称である
ことを特徴とする請求項1に記載のワッシャ。 - 前記第1面および前記第2面には、外周面から内周面にわたって潤滑油を通す油溝が設けられている
ことを特徴とする請求項1または2に記載のワッシャ。 - 前記ワッシャ本体の内周面に切欠部が設けられている
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のワッシャ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016066160A JP2017180583A (ja) | 2016-03-29 | 2016-03-29 | ワッシャ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016066160A JP2017180583A (ja) | 2016-03-29 | 2016-03-29 | ワッシャ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017180583A true JP2017180583A (ja) | 2017-10-05 |
Family
ID=60006726
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016066160A Pending JP2017180583A (ja) | 2016-03-29 | 2016-03-29 | ワッシャ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017180583A (ja) |
-
2016
- 2016-03-29 JP JP2016066160A patent/JP2017180583A/ja active Pending
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