JPH112246A - 焼結含油軸受 - Google Patents

焼結含油軸受

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JPH112246A
JPH112246A JP9151961A JP15196197A JPH112246A JP H112246 A JPH112246 A JP H112246A JP 9151961 A JP9151961 A JP 9151961A JP 15196197 A JP15196197 A JP 15196197A JP H112246 A JPH112246 A JP H112246A
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JP
Japan
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annular
bearing
sliding surface
face
oil
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JP9151961A
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Inventor
Kiyotaka Matsukawa
清喬 松川
Kozo Ishihara
耕三 石原
Kazuhiro Nakagawara
和浩 中川原
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Nippon Kagaku Yakin Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kagaku Yakin Co Ltd
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Publication date
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/02Parts of sliding-contact bearings
    • F16C33/04Brasses; Bushes; Linings
    • F16C33/06Sliding surface mainly made of metal
    • F16C33/10Construction relative to lubrication
    • F16C33/1025Construction relative to lubrication with liquid, e.g. oil, as lubricant
    • F16C33/106Details of distribution or circulation inside the bearings, e.g. details of the bearing surfaces to affect flow or pressure of the liquid
    • F16C33/1075Wedges, e.g. ramps or lobes, for generating pressure
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C17/00Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement
    • F16C17/04Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for axial load only
    • F16C17/047Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for axial load only with fixed wedges to generate hydrodynamic pressure
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
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    • F16C33/1025Construction relative to lubrication with liquid, e.g. oil, as lubricant
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速回転に伴うオイル切れが発生しない、シ
リンダーモータ用焼結含油軸受の提供。 【解決手段】 軸受の一方のスラスト端面に、少なくと
も円周方向に延びる平坦な山部と円周方向に一定の勾配
をもって延びる峰部を順次繰り返し形成してなる環状摺
動面と、該摺動面の半径方向内方に隣接して円周方向に
延び、半径方向内方に向けてワッシャとの隙間が広がる
方向に傾斜する環状勾配面とを備える。軸受内径から軸
受のスラスト端面の環状摺動面に対し環状勾配面を介し
て油が供給され、また、環状摺動面に供給されたオイル
は環状摺動面とワッシャとの摺動により油圧が上昇する
ので、摩耗を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転磁気ヘッド型
の記録再生装置、たとえばVTRやDATなどのシリン
ダモーター軸受に使用される焼結含油軸受のスラスト耐
摩耗性構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種モータに要求される振れ、スラス
ト耐摩耗性などの性能が非常に高い。近年、潤滑油を含
浸させた焼結合金により形成された軸受の使用が提案さ
れているが、回転ヘッドの軌道を決定するスラスト受け
を潤滑油を含浸させた焼結合金により形成された軸受け
端面で摺動させることは、ラジアル摺動と異なり、通常
のオイル潤滑による摺動が期待されにくく、耐摩耗性の
信頼性に乏しく使用し難い。そのため、ボールベアリン
グや高い加工精度が要求される動圧流体軸受などでスラ
ストを受けているのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、焼結含
油軸受は従来の軸受に比して製造コストが安価であり、
良好なオイル潤滑がスラスト摺動面に確保されると、長
期間にわたる耐摩耗性のが期待できる。そこで、本発明
は安価な焼結含油軸受けの端面で長時間スラスト摺動さ
せても、常に摺動面にオイルを介在および油圧を発生さ
せ、耐摩耗性に優れたスラスト軸受け構造を提供するこ
とを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はシリンダーモー
タ用焼結含油軸受であって、軸受の一方のスラスト端面
に、少なくとも円周方向に延びる平坦な山部と円周方向
に一定の勾配をもって延びる峰部を順次繰り返し形成し
てなる環状摺動面と、該摺動面の半径方向内方に隣接し
て円周方向に延び、半径方向内方に向けてワッシャとの
隙間が広くなる方向に傾斜する環状勾配面とからなるこ
とを特徴とする焼結含油軸受にある。本発明によれば、
回転によって、軸受内径からにじみ出てきたオイルの一
部は、軸受の端面から軸受内部にもどる。そのオイル
は、軸受のスラスト端面の環状摺動面に対し環状勾配面
を介して油が供給されるので、高速回転に伴うオイル切
れが発生しない。また、環状摺動面に供給されたオイル
は環状摺動面とワッシャとの摺動により油圧が上昇する
ので、摩耗を防止することができる。
【0005】上記摺動面が軸受内径に近接して形成され
る場合は、軸受内径端部を面取りして形成される急勾配
の環状勾配面を設けることにより、給油は支障なく行う
ことができる。他方、摺動面が軸受内径からやや離れる
場合は上記勾配の急な第1環状勾配面と上記環状摺動面
の間に第1環状勾配面より緩やかな勾配の第2環状勾配
面を設けるのが好ましい。かかる勾配面により軸受内径
から環状摺動面に近づくにしたがってワッシャとの隙間
が小さくなるので、余剰のオイル飛散を防ぎ、長時間安
定した摺動を可能とする。
【0006】軸受内径から環状摺動面への給油は上記環
状勾配面を介して行われるが、給油効率を向上させるた
めに、上記第1環状勾配面から上記第2環状勾配面上を
わたって上記環状摺動面に至る、円周方向に一定の間隔
をおいて形成された複数の油案内溝を備えるのが好まし
い。また、上記摺動面の特定の箇所に給油するために、
山部の摺動方向から見て入口近傍に案内溝の出口を臨ま
せるのがが好ましい。
【0007】上記環状摺動面は平坦な山部と摺動方向に
ワッシャとの隙間が狭くなる方向に傾斜する勾配を有す
る峰部とで構成されるが、その山部と峰部との間に円周
方向に延びる平坦な谷部を形成してもよい。また、上記
平坦な谷部はそれに連続する上記峰部とは反対の傾斜勾
配を設け、すなわち、山部と山部の間に下り勾配峰部と
上がり勾配峰部からなるV字部を形成してもよい。後者
の場合は左右回転いずれに対しても同様の摺動面形状を
なすので、正逆回転用および上と下の軸受を同一形状軸
受として使用する事が可能である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。一般にこの種軸受に
は図27にその内部構造を示す軸受固定型の焼結含油軸
受と、図28に示す軸受回転型の焼結含油軸受とがあ
る。図中、4はワッシャ、18は焼結含油軸受、19は
シャフト、20、21は上ドラムハウジング、20’、
21’は下ドラムハウジングである。この軸受構造は平
面図で見ると、代表的には3種の形態に区分することが
できる。第1は図1のA、BおよびCに示すように,環
状摺動面Sが軸受内径に近い位置に形成された場合で、
軸受内径H周端を面取りするように連続して第1環状勾
配面G1が形成される場合。Aは軸受のスラスト端面を
示す平面図、BはAの中央横断面図、Cは上記環状摺動
面の展開図である。なお、ここでは環状摺動面Sは円周
方向に延びる平坦な山部Mと円周方向に一定の勾配で延
びる峰部Rとを順次繰り返して形成されている。第2は
図2のA,BおよびCに示すように、環状摺動面S’が
軸受内径から離間した軸受外周とのほぼ中間に形成され
た場合で、環状摺動面と軸受内径周端を面取りした第1
の環状勾配面G1との間に繋ぎの第2の環状勾配面G2
を設ける場合。なお、ここでは環状摺動面S’は円周方
向に延びる平坦な山部Mと円周方向に一定の勾配で延び
る峰部Rとの間に円周方向に延びる平坦な谷部Vを順次
繰り返して形成されている。第3は図3のA,Bおよび
Cに示すように、図2の環状摺動面S’が軸受内径から
離間した軸受外周とのほぼ中間に形成された場合で、上
記第2の環状勾配面G2に給油路として軸受内径Hから
環状摺動面S’に至る油案内溝Pが形成される場合が挙
げられる。なお、ここでは環状摺動面S’は円周方向に
延びる平坦な山部Mと円周方向に一定の勾配で延びる峰
部Rとを順次繰り返して形成されている。
【0009】次に、本発明の軸受構造は上記環状摺動面
の展開図によって代表的な3種の形態に区分することが
できる。図4Aは、環状摺動面が円周方向に延びる平坦
な山部Mと円周方向に一定の勾配で延びる峰部Rを順次
繰り返して形成される場合である。山部:峰部=1:3
に形成されるのが好ましい。なお、油案内溝Pは摺動方
向で山部の入口近傍に開口している。図4Bは、環状摺
動面が上記円周方向に延びる平坦な山部Mと円周方向に
一定の勾配で延びる峰部Rとの間に円周方向に延びる平
坦な谷部Vを順次繰り返して形成される場合である。山
部:峰部:谷部=2:3:1に形成されるのが好まし
い。なお、油案内溝Pは摺動方向で山部の入口近傍に開
口している。図4Cは、環状摺動面S’が上記山部Mと
山部Mの間に下り勾配峰部R1と上がり勾配峰部R2か
らなるV字部を順次繰り返して形成される場合である。
山部:第1峰部:第2峰部=2:3:3に形成されるの
が好ましい。なお、油案内溝P1、P2は山部の両方の
入口近傍に2カ所および山部中央1カ所に開口してい
る。
【0010】上記図4Cの場合は左右対称形で、正逆両
方の回転を行うようにした兼用形態であり、軸受の両端
面に同一形状が形成される。他方、図4のAおよびBの
場合は、摺動方向に峰部がワッシャとの隙間が狭くなる
方向に傾斜するようにし、軸受の両端面を使用する場合
は逆形態となるように作り、片面使用の場合は他方は平
坦面とする。
【0011】油案内溝を形成する場合はその出口は山部
に設けられるが、摺動方向入口部が特に好ましい。図4
Cの場合は正逆両方の回転を行うように形成された兼用
型であるので、山部の両端にそれぞれ設けられるのがよ
い。
【0012】
【実施例】
(実施例1)図5は図27および図28に示した代表的
なシリンダモータに装着される焼結含油軸受に端面図
で、図6は図5のVI−VI線断面拡大図である。この
実施例は環状摺動面Sが焼結含油軸受のスラスト端面に
軸受内径Hに近接して設けられ、かつ上記軸受内径Hの
端部を面取りして第1環状勾配面G1が構成されてい
る。上記環状摺動面Sは120°の間隔で1−2または
1'−2’間に平坦な山部Mと2−3または2'−3'間
に緩やかな勾配の峰部Rが形成されている。
【0013】1−2間に平坦な山部Mと2−3間に緩や
かな勾配の峰部Rを有する場合は、ワッシャ4の固定
(軸受回転)のときは図7Aに示す展開図のように、矢
印方向に環状摺動面の山部Mと峰部Rが移動する。他
方、軸受固定の場合は、図7Bに示すようにワッシャ4
は矢印方向に環状摺動面上を摺動することになる。
【0014】1'−2'間に平坦な山部Mと2'−3'間に
緩やかな勾配の峰部Rを有する場合は、図7とは反対向
きの勾配を有しており、ワッシャ4の固定(軸受回転)
のときは図8Aに示す展開図のように、矢印方向に環状
摺動面の山部Mと峰部Rが移動する。他方、軸受固定の
場合は、図8Bに示すようにワッシャ4は矢印方向に環
状摺動面上を摺動することになる。
【0015】(実施例2)この実施例は図9に示すよう
に、環状摺動面Sが焼結含油軸受のスラスト端面に軸受
内径Hに近接して設けられ、かつ上記軸受内径Hの端部
を面取りして第1環状勾配面G1が構成されている点で
は実施例1と同様であるが、上記環状摺動面Sは60°
の間隔で5−6または5'−6’間に平坦な山部Mと6
−7または6'−7'間に緩やかな勾配の峰部Rが形成さ
れ、全体として実施例1の2倍の起伏が形成されてい
る。なお、ワッシャ右回りまたは軸受のスラスト端面左
回りの場合は図10に示すような山部および峰部の展開
図となり、ワッシャ左回りまたは軸受のスラスト端面右
回りの場合は図11に示すような山部および峰部の展開
図となる。
【0016】(実施例3)この実施例は図12に示すよ
うに、環状摺動面Sが焼結含油軸受のスラスト端面に軸
受内径Hに近接して設けられ、かつ上記軸受内径Hの端
部を面取りして第1環状勾配面G1が構成されている点
では実施例1と同様であるが、上記環状摺動面Sは12
0°の間隔で8−9間に平坦な山部Mと9−10間に緩
やかな下り勾配の峰部GD1と10−11間に緩やかな
上り勾配の峰部GP1が形成され、全体として3つの起
伏が形成されている。したがって、環状摺動面は図13
に示されるように、山部と峰部は左右対称形をなし、左
右回転のいずれにも適用できるものである。
【0017】(実施例4)この実施例は図14に示すよ
うに、環状摺動面S’が焼結含油軸受のスラスト端面に
軸受内径Hと外径のほぼ中間に設けられるので、上記軸
受内径Hの端部を面取りして形成される第1環状勾配面
G1と上記環状摺動面Sとの間に第1環状勾配面より緩
やかな第2環状勾配面G2が構成されている。図15A
は図14のA−A’断面図、図15Bは図14のB−
B’断面図を示す。15は第2環状勾配面G2を示す。
上記環状摺動面S2は120°の間隔で12−13間に
平坦な山部Mと13−14間に緩やかな勾配の峰部Rが
形成されている。図16はその環状摺動面S2の展開図
である。この展開図から環状摺動面S2の山部Mと峰部
Rは上記実施例よりもやや大きな間隔で配列されること
になる。図17から図19は峰部の勾配が上記実施例と
反対の場合の具体例を示す。他は図14から図15Bの
場合と同一である。
【0018】(実施例5)この実施例は図20に示すよ
うに、環状摺動面S2が焼結含油軸受のスラスト端面に
軸受内径Hと外径のほぼ中間に設けられ、上記軸受内径
Hの端部を面取りして形成される第1環状勾配面G1と
上記環状摺動面S2との間に第1環状勾配面より緩やか
な第2環状勾配面G2が構成されている点は実施例4と
同様であるが、ここでは第1環状勾配面G1から第2環
状勾配面G2をワッシャあるいは軸受の矢印回転方向の
接線方向に、即ち斜めに交差して上記環状摺動面の各山
部Mの入口に至る油案内溝16が各々1本ずつ形成され
ている。
【0019】図21は図20の油案内溝16に平行して
各1本の補助案内溝18をその出口が環状摺動面S2の
山部Mのほぼ中央にくるように設けたものである。
【0020】図22は油案内溝17が半径方向に第1環
状勾配面G1から第2環状勾配面G2を横切って環状摺
動面S2に至って形成されたものである。
【0021】図23は図20と図22の組み合わせた例
で、傾斜する油案内溝16と直交する油案内溝17とが
形成されている。
【0022】図24は図20と逆回転に適するように形
成されたもので、図20は軸受左回り態様で峰部Rの傾
斜勾配は左回り下がりとなっているが、図24では軸受
右回り態様で峰部R’は右回り下がりとなっている。そ
れに伴い、油案内溝16’は右回りの接線方向に伸びて
いる。
【0023】図25、図26は環状摺動面S’が図4C
の形態で、即ち、環状摺動面S’が上記山部Mと山部M
の間に下り勾配峰部R1と上がり勾配峰部R2からなる
V字部を順次繰り返して形成されており、左右回転兼用
である。図25では、峰部R1の右回り下がり勾配に隣
接する山部の入口には右回り接線方向に延びる油案内溝
16が形成され、左回り下がり勾配の峰部R2に隣接す
る山部の入口には左回り接線方向に延びる油案内溝1
6’がそれぞれ形成されている。図26では図25に第
2勾配面G2を直交方向する油案内溝17が軸受内径H
から環状摺動面S’の各山部のほぼ中央に至って形成さ
れている。
【0024】本発明は上記実施例に限られるものでな
く、環状摺動面S,S’は軸受内径から離間した外径近
傍に設けることもできる。環状摺動面の展開図構成は図
4に代表的な場合を示したが、潤滑油の油圧を上昇さ
せ、摩耗を防止する形態であれば、少なくとも平坦な山
部とそれに連続する峰部とを備えるかぎり種々の組み合
わせが可能である。なお、この環状摺動面はある程度サ
イジングによって目潰し加工した態様で使用される。さ
らに、環状勾配面も第1および第2に限らず、第3の勾
配面が形成されてもよい。また、油案内溝は上記実施例
に示された形態だけでなく、種々の油案内溝が形成され
てもよい。
【0025】
【発明の効果】本発明に係るシリンダーモータ用焼結含
油軸受は、軸受の一方のスラスト端面に、少なくとも円
周方向に延びる平坦な山部と円周方向に一定の勾配をも
って延びる峰部を順次繰り返し形成してなる環状摺動面
と、該摺動面の半径方向内方に隣接して円周方向に延
び、半径方向内方に向けて下方傾斜する環状勾配面とを
備えるので、軸受内径から軸受のスラスト端面の環状摺
動面に対し環状勾配面を介して油が供給され、高速回転
に伴うオイル切れが発生しない。また、環状摺動面に供
給されたオイルは環状摺動面とワッシャとの摺動により
油圧が上昇するので、摩耗を防止することができる。
【0026】上記勾配面により軸受内径から環状摺動面
に近づくにしたがってワッシャとの隙間が小さくなるの
で、余剰のオイル飛散を防ぎ、長時間安定した摺動を可
能とする。
【0027】軸受内径から環状摺動面への給油は上記環
状勾配面を介して行われるが、上記第1環状勾配面から
上記第2環状勾配面上をわたって上記環状摺動面に至
る、円周方向に一定の間隔をおいて形成された複数の油
案内溝を備えると、ワッシャまたは軸受回転によって環
状摺動面にオイルをより安定して供給することができ、
安定した摺動が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の焼結含油軸受のスラ
スト端面を示す平面図(A)、Aの中央横断断面図
(B)、環状摺動面の展開図(C)である。
【図2】 本発明の第2実施形態の焼結含油軸受のスラ
スト端面を示す平面図(A)、Aの中央横断断面図
(B)、環状摺動面の展開図(C)である。
【図3】 本発明の第3実施形態の焼結含油軸受のスラ
スト端面を示す平面図(A)、Aの中央横断断面図
(B)、環状摺動面の展開図(C)である。
【図4】 本発明の焼結含油軸受の環状摺動面の代表的
な展開図(A)、(B)および(C)を示す。
【図5】 本発明の第1実施例のスラスト端面の平面図
である。
【図6】 図5のVI−VI線断面図である。
【図7】 図5の摺動面の1,2,3の展開図で、ワッ
シャ(4)固定で軸受矢印方向の回転仕様の場合(A
図)、軸受固定でワッシャ(4)の矢印方向の回転仕様
の場合(B図)を示す。
【図8】 図5の摺動面の1’,2’,3’の展開図
で、ワッシャ(4)固定で軸受矢印方向の回転仕様の場
合(A図)と軸受固定でワッシャ(4)の矢印方向の回
転仕様の場合(B図)を示す。
【図9】 本発明の第2実施例のスラスト端面の平面図
である。
【図10】 図9の軸受において軸受左回転もしくはワ
ッシャ右回転方向にて決定される環状摺動面の展開図で
ある。
【図11】 図9の軸受において軸受右回転もしくはワ
ッシャ左回転方向にて決定される環状摺動面の展開図で
ある。
【図12】 本発明の第3実施例で、軸受もしくはワッ
シャの回転方向に決定されない兼用型の軸受スラスト端
面を示す平面図である。
【図13】 図12の軸受の環状摺動面の展開図であ
る。
【図14】 本発明の第4実施例で、内径から環状摺動
面部にかけて第2環状勾配面(15)を設けたスラスト
端面を示す平面図である。
【図15】 (A)は図14のA−A’断面図、(B)
は図14のB−B’断面図である。
【図16】 図14の軸受の環状摺動面の12,13,
14の摺動方向の展開図である。
【図17】 図14の変形例で、内径から環状摺動面部
にかけて第2環状勾配面(15’)を設けたスラスト端
面の平面図である。
【図18】 図17のXVIII−XVIII断面図である。
【図19】 図17の環状摺動面の12’,13’,1
4’の展開図である。
【図20】 本発明の第5実施例で、図17の第2環状
勾配面に内径から摺動面に接線方向に油の案内溝(1
6)を設けたスラスト端面平面図である。
【図21】 図20の第1変形例で、第2環状勾配面に
内径から摺動面に油の案内溝を複数設けたスラスト端面
の平面図である。
【図22】 図20の第2変形例で、第2環状勾配面に
内径から摺動面に半径方向に油案内溝を設けたスラスト
端面の平面図である。
【図23】 図20の第3変形例で、第2環状勾配面に
内径から摺動面に接線方向と半径方向に油の案内溝を設
けたスラスト端面の平面図である。
【図24】 図20の第4変形例で、第2環状勾配面に
内径から摺動面に接線方向に油の案内溝を設けた上面図
である。
【図25】 図20の第5変形例で、第2環状勾配面を
設け、軸受もしくはワッシャの回転方向に決定されない
環状摺動面を備え、左右回転方向のいずれの接線方向に
も第2環状勾配面に内径から摺動面に至る油の案内溝を
設けたスラスト端面の平面図である。
【図26】 図25において、さらに半径方向に延びる
油案内溝を設けたスラスト端面の平面図である。
【図27】 代表的なシリンダーの概略図(軸受固定、
ワッシャ、シャフト回転仕様)である。
【図28】 代表的なシリンダーの概略図(軸受回転、
ワッシャ、シャフト固定仕様)である。
【符号の説明】
4 ステンレスなどのワッシャ形状摺動材、 15、15’ 第2環状勾配面、 16、16’ 内径から摺動面に接線方向の油の案内
溝、 17 内径から摺動面に半径方向の油の案内溝、 18 焼結含油軸受、 19 シャフト、 20、21 上ドラムハウジング、 20’、21’下ドラムハウジング。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダーモータ用焼結含油軸受であっ
    て、軸受の一方のスラスト端面に、少なくとも円周方向
    に延びる平坦な山部と円周方向に一定の勾配をもって延
    びる峰部を順次繰り返し形成してなる環状摺動面と、 該摺動面の半径方向内方に隣接して円周方向に延び、半
    径方向内方に向けてワッシャとの隙間が広くなる方向に
    傾斜する環状勾配面とからなることを特徴とする焼結含
    油軸受。
  2. 【請求項2】 上記環状摺動面の半径方向内方に隣接し
    て円周方向に延び、半径方向内方に向けてワッシャとの
    隙間が広くなる方向に傾斜する環状勾配面が軸受内径の
    端部を面取りしてなる勾配の急な第1環状勾配面と該第
    1環状勾配面より緩やかな勾配を有し、第1環状勾配面
    と上記環状摺動面との間に配置される第2環状勾配面と
    からなる請求項1記載の焼結含油軸受。
  3. 【請求項3】 さらに、上記第1環状勾配面から上記第
    2環状勾配面上をわたって上記環状摺動面に至る、円周
    方向に一定の間隔をおいて形成された複数の油案内溝を
    備える請求項1または2記載の焼結含油軸受。
  4. 【請求項4】 上記油案内溝の少なくとも1部が上記環
    状摺動面の山部の摺動方向入口部近傍に開口している請
    求項3記載の焼結含油軸受。
  5. 【請求項5】 上記環状摺動面が上記山部と峰部との間
    に円周方向に延びる平坦な谷部を有する請求項1ないし
    3のいずれかに記載の焼結含油軸受。
  6. 【請求項6】 上記環状摺動面が上記山部と山部の間に
    円周方向に下り勾配を有する峰部と上がり勾配を有する
    峰部からなるV字部を有している請求項1ないし3のい
    ずれかに記載の焼結含有軸受。
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