JP2017169556A - 冬虫夏草の培養システム及び培養方法 - Google Patents

冬虫夏草の培養システム及び培養方法 Download PDF

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Abstract

【課題】冬虫夏草の培養システム及び培養方法の提供。【解決手段】コウモリ蛾の捕獲装置と、コウモリ蛾の卵の選別装置と、冬虫夏草の子嚢胞子を収集するために用いられる子嚢胞子の収集装置と、菌糸体調製装置と、中国被毛胞分生胞子を得るための中国被毛胞の固体発酵培養に用いられる分生胞子調製装置と、前記子嚢胞子の収集装置、前記菌糸体調製装置、及び前記分生胞子調製装置に接続され、冬虫夏草の子嚢胞子と、中国被毛胞分生胞子と、中国被毛胞菌糸体とを含有する感染液を用いてコウモリ蛾の幼虫を感染させるために用いられる感染装置と、前記コウモリ蛾の卵の選別装置及び感染装置に接続され、選別されたコウモリ蛾の卵を孵化し、コウモリ蛾の幼虫を飼養し、冬虫夏草を得るために用いられる飼養装置と、を備える、冬虫夏草の培養システム。【選択図】図1A

Description

本発明は、バイオテクノロジー分野に関し、具体的には冬虫夏草の培養システム及び培養方法に関する。
冬虫夏草[Ophiocordyceps sinensis (Berk.) G.H.Sunget et al.]は、中国の特産で古来より希少な漢方薬であり、主にチベット、青海省、四川省、雲南省、及び甘粛省に分布している。冬虫夏草は、中国被毛胞(Hirsutella sinensis)がコウモリ蛾の幼虫に寄生し、コウモリ蛾の幼虫の体内で生成された昆虫寄生子嚢真菌類である。冬虫夏草は、真菌界(Fungi)の子嚢菌門(Ascomycota)に属し、子嚢菌網(Ascomycetcs)、フンタマカビ綱(Sordariomycetes)、ヒポクレア目(Hypocreales)、麦角菌科(Clavicipitaceae)、冬虫夏草属(Cordyceps(Frey) Link.)の一種である。冬虫夏草の成長条件は非常に厳しく、標高、植生、及び気候などに密接に関係する。
冬虫夏草には、冬虫夏草多糖体、粗タンパク質、粗繊維、及びアミノ酸などを含む様々な生理活性物質を含有している。冬虫夏草は、様々な薬効を有しており、特に鎮咳、去痰、消炎、抗角膜移植拒絶反応、ストレス緩和、アンチエイジング、抗菌、抗ウイルス、及び抗悪性腫瘍活性等が注目されている。
近年、生態環境の悪化及び人為的な過剰収集が起因して、冬虫夏草の生産量が大幅に減少し、また、冬虫夏草の大きさ及び品質も低下している。
従って、人工的且つ工業的に冬虫夏草を培養するシステム及び方法が求められている。
第1態様において、本発明は、作業中の人手の介入が少なく、工業化生産に適し、安定した生産量及び高品質な冬虫夏草を得ることが可能な培養システムを提供する。第2態様において、本発明は、前記冬虫夏草の培養システムを用いた冬虫夏草の培養方法を提供する。
本発明の第1態様によれば、冬虫夏草の培養システムが提供され、当該冬虫夏草の培養システムは、
コウモリ蛾を捕獲し、コウモリ蛾の卵を収集するために用いられるコウモリ蛾の捕獲装置と、
前記コウモリ蛾の捕獲装置に接続され、自動的にコウモリ蛾の卵を選別し、且つ定量的に選別されたコウモリ蛾の卵を収集するために用いられるコウモリ蛾の卵の選別装置と、
冬虫夏草の子嚢胞子を収集するために用いられる子嚢胞子の収集装置と、
中国被毛胞菌糸体を得るための中国被毛胞の液体発酵培養に用いられる菌糸体調製装置と、
中国被毛胞分生胞子を得るための中国被毛胞の固体発酵培養に用いられる分生胞子調製装置と、
前記子嚢胞子の収集装置、前記菌糸体調製装置、及び前記分生胞子調製装置に接続され、冬虫夏草の子嚢胞子と、中国被毛胞分生胞子と、中国被毛胞菌糸体とを含有する感染液を用いてコウモリ蛾の幼虫を感染させるために用いられる感染装置と、
前記コウモリ蛾の卵の選別装置及び感染装置に接続され、選別されたコウモリ蛾の卵を孵化し、且つ感染した前記コウモリ蛾の幼虫を飼養し、冬虫夏草を得るために用いられる飼養装置と、
を備える。
本発明は、冬虫夏草を人工培養するための、捕獲を初め、冬虫夏草が採取されるまでの完全な培養システムを提供し、制御可能な生産量及び質量を実現でき、生態環境の悪化及び人為的な過剰採取に起因した冬虫夏草の生産量の大幅の減少、及び大きさと品質との低下の問題を解決できる。同時に、本システムは、工業化生産を実現することができる。
本発明のいくつかの実施形態によれば、本発明のコウモリ蛾の捕獲装置は、
コウモリ蛾の捕獲域を限定する第1本体と、
第1本体の外部に設置される蛾の捕獲プラットフォームと、
蛾の捕獲プラットフォームからコウモリ蛾の捕獲域への方向に沿って順次に設置されている非特異性吸引光源及び特異性吸引光源と、
を備え、
前記コウモリ蛾の捕獲装置は、本開示の冬虫夏草の培養システムにおける人手の介入を更に軽減することができる。
驚くことに、発明者は、コウモリ蛾について、長期間に亘って深い研究を行った結果、コウモリ蛾と他の飛虫との走光性の違いを見出した。具体的には、コウモリ蛾は、赤色ランプ及びブラックライトランプ両方に敏感するのに対し、他の飛虫は、ブラックライトランプに敏感であるが、赤色ランプには不敏感である。また、コウモリ蛾は、ブラックライトランプに吸引されているときに羽ばたくのみするが、交尾しない。この発見に基づいて、発明者は、コウモリ蛾の捕獲装置の特定の区域に特定の波長を有する光を設置することによって、他の飛虫による干渉を排除し、特異性的にコウモリ蛾を吸引して、特定の区域においてコウモリ蛾を交尾させ、産卵させる。このように、発明者の独自的な発見に基づいて開発されたコウモリ蛾の捕獲装置は、他の飛虫による干渉を排除し、特異性的にコウモリ蛾を吸引して、特定の区域においてコウモリ蛾を交尾させ、産卵させることができる。
本発明のいくつかの実施形態によれば、本発明のコウモリ蛾の捕獲装置は、コウモリ蛾徐走板と、コントローラと、を更に含み、
前記コウモリ蛾徐走板は、一端部が前記蛾の捕獲プラットフォームに接続され、他端部が前記第1本体に接続され、
前記非特異性吸引光源は、ブラックライトランプであって、前記蛾の捕獲プラットフォームの上方に設置され、
前記特異性吸引光源は、赤色ランプであって、前記第1本体の上方に設けられ、
前記コントローラは、前記ブラックライトランプ及び前記赤色ランプにそれぞれ接続され、各ランプの明暗を制御するために用いられる。
望ましくは、前記一端部は、前記他端部の対向側である。
望ましくは、前記コウモリ蛾の捕獲装置において、前記第1本体の上面部及び右側面を除いた内面に、糸網が設けられ、当該糸網は、コウモリ蛾を付着させるため用いられる。
望ましくは、前記コウモリ蛾の捕獲装置の前面、裏面、及び左側面に、バイザーが設けられている。
本発明の具体的な実施形態によれば、前記第1本体は、内部に設けられている仕切り壁によって、コウモリ蛾捕獲区及びコウモリ蛾産卵区に分けられ、
前記コウモリ蛾捕獲区は、前記コウモリ蛾徐走板を通じて前記蛾の捕獲プラットフォームに接続され、
前記コウモリ蛾捕獲区と前記コウモリ蛾産卵区とは、前記仕切り壁の底部を通じて相互連通されている。
本発明の具体的な実施形態によれば、前記ブラックライトランプの波長は、330から400nmであり、350nmであることが望ましい。
本発明の具体的な実施形態によれば、前記赤色ランプは、第1赤色ランプと第2赤色ランプとを含み、
前記第1赤色ランプは、前記コウモリ蛾徐走板と前記コウモリ蛾捕獲区との連接部に設けられ、
前記第2赤色ランプは、前記コウモリ蛾捕獲区と前記コウモリ蛾産卵区との底部における連接部の境界に設けられている。
本発明の具体的な実施形態によれば、前記赤色ランプの波長は、600から700nmであり、620nmであることが望ましい。
本発明の具体的な実施形態によれば、本発明のコウモリ蛾の捕獲装置は、LED青色ランプと、コウモリ蛾の卵の収集溝とを更に含み、
前記LED青色ランプは、前記コウモリ蛾産卵区内に設けられ、
前記コウモリ蛾の卵の収集溝は、前記第1本体の下方に設けられている。
なお、前記コウモリ蛾の卵の収集溝に、排水孔を設けることが望ましい。
本発明の具体的な実施形態によれば、前記LED青色ランプは、照度が25−35luxであり、30luxであることが望ましい。このような青色ランプの照射は、コウモリ蛾の交尾及び産卵の促進に有効である。
本発明の具体的な実施形態によれば、本発明のコウモリ蛾の捕獲装置は、防雨シェルターを更に備え、当該防雨シェルターは、第1本体の上方に設けられている。
本発明のコウモリ蛾の捕獲装置を利用することによって、複数の機能を同時に実現することができる。例えば、蛾の捕獲、交尾、産卵、及び蛾の卵の収集など。各設置がコウモリ蛾の習性に充分適応しているため、コウモリ蛾は理想の環境下で産卵し、産卵数が多く、且つ蛾の卵の品質が高い。更に、本発明のコウモリ蛾の捕獲装置を利用することによって、他の飛虫による干渉を排除することができる。また、防雨シェルター及び排水孔を設けることによって野外環境下でコウモリ蛾を捕獲するときの複数の技術的な難問、例えば、悪天候などを解決することができる。
収集されたコウモリ蛾の卵は、大きさが様々である。小さすぎる卵は、栄養不足のため孵化後に小さい冬虫夏草が生成され、冬虫夏草全体の品質に影響を及ぼすことになる。他にも、発育遅延又は未熟の卵は、孵化率の低下に繋がる。従って、孵化の前に卵を選別することが必要である。大規模な冬虫夏草の培養において、毎回数百万又は数億のコウモリ蛾の卵が使われるため、選別効率の向上が強く求められている。
本発明のコウモリ蛾の卵の選別装置に、卵孔及び色センサが設けられている。従って、選別を通じて特定のサイズ及び成熟したコウモリ蛾の卵が得られる。
本発明のいくつかの実施形態によれば、本発明のコウモリ蛾の卵の選別装置は、分散箱と、1つ以上の投下チャンネルと、1つ以上の選出チャンネルと、を備え、
前記分散箱は、選別すべき卵の導入端であって、
前記投下チャンネルの一端は、前記分散箱に接続され、
前記選出チャンネルは、前記投下チャンネルの他端に接続され、前記選出チャンネルにおいて、過小卵孔と、色センサと、ガスバルブと、成熟卵収集装置とが順に設置されている。
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記選出チャンネルは、卵孔と複数のサブ選出チャンネルとを更に含み、
前記卵孔は、選出チャンネルに設けられ、前記過小卵孔の下流に位置し、内径が前記過小卵孔の内径より大きく形成され、
前記サブ選出チャンネルは、前記卵孔を通じて選出チャンネルに接続され、
前記色センサは、前記サブ選出チャンネルに設けられ、前記卵孔の下流に位置し、
前記ガスバルブは、前記サブ選出チャンネルに設けられ、前記色センサの下流に位置し、未熟卵を吹き飛ばすために用いられ、
前記成熟卵収集装置は、前記サブ選出チャンネルにおける前記選出チャンネルから離れている端部に位置し、成熟したコウモリ蛾の卵を収集するために用いられる。
本発明の具体的な実施形態によれば、前記分散箱は、複数の分散グリッドを備え、前記分散グリッドは、前記投下チャンネルに接続され、前記投下チャンネルは、斜めに設置されている。こうすることによって、コウモリ蛾の卵の搬送により適応である。
本発明の具体的な実施形態によれば、本発明のコウモリ蛾の卵の選別装置は、卵発射装置を更に備え、当該卵発射装置は、分散箱の中央部に設けられている。コウモリ蛾の卵は、卵発射装置に投下されたら、卵発射装置によって分散グリッドに飛ばされる。
本発明の具体的な実施形態によれば、本発明のコウモリ蛾の卵の選別装置は、卵投入装置を更に備え、当該卵投入装置は、卵発射装置の上方に設けられ、漏斗形状であることが望ましい。
本発明の具体的な実施形態によれば、前記選出チャンネル及び前記サブ選出チャンネルは、斜めに設置されている。こうすることによって、コウモリ蛾の卵の搬送により適応である。
本発明の具体的な実施形態によれば、前記過小卵孔及び/又は前記卵孔は、1つ以上であり、過小卵孔及び/又は卵孔の内径は、実際の要求に応じて調整してよい。過小卵孔の内径が0.55±0.1mmであって、卵孔の内径が1.2±0.2mmであることが望ましい。
本発明の具体的な実施形態によれば、本発明のコウモリ蛾の卵の選別装置は、過小卵収集装置を更に備え、当該過小卵収集装置は、過小卵孔に接続されている。
本発明の具体的な実施形態によれば、本発明のコウモリ蛾の卵の選別装置は、未熟卵収集装置を更に備え、当該未熟卵収集装置は、ガスバルブの対向側に設けられ、発育遅延又は未熟の卵を収集するために用いられる。
本発明の具体的な実施形態によれば、本発明のコウモリ蛾の卵の選別装置は、計数器を更に含み、
前記計数器は、前記選出チャンネルに設けられ、ガスバルブの下流に位置し、選出されたコウモリ蛾の卵を定量的に収集するために用いられる。
産卵されたばかりのコウモリ蛾の卵は、白色であり、成熟するに連れて色が黒くなる。この発見に基づいて、発明者は、色センサを利用して発育遅延の卵を選別できることを意外に発見し、コウモリ蛾の卵の選別装置を開発した。更に、従来の卵投入過程ではスプーンを用いた定量方法が利用されている。しかしながら、スプーンによる毎回の定量に微少の差が生じるとともに、卵が最適な量で投入されることを保証できない。本発明のコウモリ蛾の卵の選別装置は、計数器を備え、正確に卵の投入を実現するとともに、卵の投入量を培養空間及び飼料の量に適応するように正確に計算することによって、この段階において最大の生産能力を図り、冬虫夏草の生産量を高めることができる。
前述したコウモリ蛾の卵の選別装置は、前記過小卵孔を利用して小さい卵を排除し、更に前記色センサを利用してコウモリ蛾の卵の発育状況を識別することによって、発育遅延又は未熟の卵を排除し、最終的に大きくて成熟した卵が収集され、高い孵化率が保証される。
本発明のいくつかの実施形態によれば、本発明の子嚢胞子の収集装置は、胴体と、閉止可能な開口と、カバーパネルと、回転可能な軸と、風力収集装置と、ファンとを含み、
前記胴体は、透明材料によって作製され、開放の頂部を有し、子嚢胞子の収集空間を限定し、
前記閉止可能な開口は、前記胴体の底部に設けられ、
前記カバーパネルは、前記胴体の頂部の上方に設けられ、支持フレームを通じて胴体に接続され、
前記回転可能な軸は、前記カバーパネルを通過し、
前記風力収集装置は、前記回転可能な軸における前記胴体から離れている端部に接続され、
前記ファンは、前記回転可能な軸における前記胴体に近い端部に接続されている。
先行技術において、冬虫夏草の子嚢胞子の収集は、実験室における恒温環境下のみで実施されている。また、収集された子嚢胞子の数量が限られており、品質が保証できない。これに対して、本発明の子嚢胞子の収集装置を利用すれば、野外環境下で冬虫夏草の子嚢胞子を収集することができ、収集された冬虫夏草の子嚢胞子は、高い活力及びオリジナルな特徴を有しており、従って子嚢胞子の品質及び収集量が保証できる。
本発明のいくつかの実施形態によれば、本発明の感染装置は、メッシュフレームと、メッシュフレームの上に形成されている1つ以上の突起部とを備える。
本発明の具体的な実施形態によれば、前記メッシュフレームは、折り畳み可能である。
前記感染装置は、感染液によるコウモリ蛾の幼虫の感染を更に促すために用いられる。
本発明のいくつかの実施形態によれば、本発明の飼養装置は、第2本体と、水補償パイプラインと、温度制御装置とを備え、
前記第2本体は、飼養域を限定し、
前記水補償パイプラインは、前記飼養域の底部に設置され、1つの集合パイプライン及び複数のサブパイプラインを含み、
前記集合パイプラインは、前記サブパイプラインに接続され、給水口を備え、
前記サブパイプラインは、出水口及び管壁における複数の出水孔を備え、
前記温度制御装置は、前記飼養域の底部に設けられ、飼養域の温度を制御するために用いられる。
本発明の具体的な実施形態によれば、前記第2本体に限定されている飼養域の断面積は、底部から頂部に向けて徐々に増大するように構成されている。
前記飼養装置は、以下の効果を有する。
(1)飼養域の断面積は、底部から頂部に向けて徐々に増大するように構成されることによって、幼虫が大きくなるに連れて必要な活動空間が徐々に増える要求に適応しているため、初期に投入される飼料及び基質を節約できる。
(2)コウモリ蛾の幼虫は、ほとんどの時間に土壌の深層部で過ごす。水補償パイプラインは、飼養装置の底部に設けられ、底部から水が補充され、更に温度制御装置を利用して水の補充に相応して温度の調整を行う。こうすることによって、水分が上部の土壌に吸収され、底部における飼養環境のバランスが保持される。先行技術において、土壌の表面から水が補充されることによって深層部における水分の分布の不均一が生じ、幼虫の成長に影響を与えることを回避することができる。
(3)土壌中にコウモリ蛾の幼虫の活動の深さは、飼養装置における土壌の温度及び湿度を調整することによって制御できる。感染段階において、幼虫の活動範囲を上方へ移動するように制御することによって、幼虫と感染装置との接触が増え、幼虫の感染率を高めることができる。
(4)成長の要求に応じて、コウモリ蛾の幼虫の成長段階によって対応する温度及び湿度を設定することによって、冬虫夏草の品質及び生産量を大幅に向上させることができる。
本発明の冬虫夏草の培養システムは、コウモリ蛾の捕獲装置と、コウモリ蛾の卵の選別装置と、子嚢胞子の収集装置と、菌糸体調製装置と、分生胞子調製装置と、感染装置と、飼養装置とを備える。これらの装置は、相互に連動して協働し合い、各装置が自身の役割を果たすとともに次の作業によい基礎を提供する。コウモリ蛾の捕獲装置を利用することによって、野外環境下でコウモリ蛾を捕獲するときの複数の技術的な難問を解決できる。コウモリ蛾の卵の選別装置を通じて、選別効率及びコウモリ蛾の卵の品質を大幅に改善できる。この2つの装置によって、冬虫夏草の「虫」が野生の環境から収集され、優れた品質を有することが保証できる。子嚢胞子の収集装置によって野生の環境で子嚢胞子の収集が実現でき、収集された冬虫夏草の子嚢胞子は、高い活力及びオリジナルな特徴を有するため、純正な冬虫夏草菌種であることが保証される。感染装置と飼養装置とは、相互に協働することによって、孵化率、感染率、及び感染した幼虫の生存率が高まり、従って、高品質でサイズが大きい、且つ野生冬虫夏草と同様の成分の冬虫夏草を得ることができる。本発明の冬虫夏草の培養システムは、これまでに冬虫夏草の生産における大規模化及び産業化の技術課題を解決し、人類の健康のために大きく貢献できる。
本発明の第2態様によれば、前記冬虫夏草の培養システムの利用方法を提供する。
本発明の冬虫夏草の培養システムを利用した冬虫夏草の培養方法は、
(1)前記コウモリ蛾の捕獲装置を用いてコウモリ蛾を捕獲し、コウモリ蛾の卵を収集するステップと、
(2)前記コウモリ蛾の卵の選別装置を用いて前記ステップ(1)で収集されたコウモリ蛾の卵を定量的に選別し、成熟したコウモリ蛾の卵を得るステップと、
(3)前記飼養装置を用いて前記ステップ(2)で得られたコウモリ蛾の卵を孵化し、コウモリ蛾の幼虫を得るステップと、
(4)前記子嚢胞子の収集装置を用いて冬虫夏草の子嚢胞子を収集し、冬虫夏草の子嚢胞子を得るステップと、
(5)前記菌糸体調製装置を用いて中国被毛胞の液体発酵培養を行い、中国被毛胞菌糸体を得るステップと、
(6)前記分生胞子調製装置を用いて中国被毛胞の固体発酵培養を行い、中国被毛胞分生胞子を得るステップと、
(7)前記冬虫夏草の子嚢胞子と、前記中国被毛胞分生胞子と、前記中国被毛胞菌糸体とを含有する感染液が付着している前記感染装置を前記飼養装置内に設置し、前記ステップ(3)で得られた野生コウモリ蛾の幼虫を感染させ、感染した野生コウモリ蛾の幼虫を飼養し、冬虫夏草を得るステップと、
を含む。
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記ステップ(3)において、15±1℃で前記飼養装置を用いてコウモリ蛾の卵を孵化し、コウモリ蛾の幼虫を得る。
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記ステップ(7)において、前記感染液は、60−70個/mLの冬虫夏草の子嚢胞子と、30−40個/mLの中国被毛胞分生胞子と、0.4mg−0.5mg/mLの中国被毛胞菌糸体とを含有する。感染装置と飼養装置とが相互に協働することによって、コウモリ蛾の幼虫に対する感染液の感染力が高まり、感染率が90%に達し、冬虫夏草の品質及び生産量が大幅に向上できる。
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記ステップ(1)におけるコウモリ蛾の捕獲装置と前記ステップ(4)における子嚢胞子の収集装置とは、それぞれ野生のコウモリ蛾を捕獲し、野生の冬虫夏草の子嚢胞子を収集する。
本発明により提供される冬虫夏草の培養方法は、全ての作業が機械化されており、人手の介入が少ないため、工業化生産に適している。また、従来、低い感染率が主要な技術課題であり、冬虫夏草の大規模生産が制限されている。長期間に亘って冬虫夏草の培養に関する深い研究によって、発明者は、冬虫夏草の子嚢胞子と、中国被毛胞分生胞子と、中国被毛胞菌糸体とを、一定の割合で混合させ、調製された感染液を利用することによって、コウモリ蛾の幼虫の感染率が大幅に改善されることを見出した。この発見と本発明の冬虫夏草の培養システムとを結合することによって、感染率が90%以上に達し、冬虫夏草の生産量が保証される。なお、本発明により提供される冬虫夏草の培養方法を利用した冬虫夏草の培養は、生産量が安定し、品質が基本的に野生冬虫夏草と同様である。
本発明の1実施例に係るコウモリ蛾の捕獲装置を示す図である。 本発明の他の実施例に係るコウモリ蛾の捕獲装置を示す図である。 本発明の1実施例に係るコウモリ蛾の卵の選別装置を示す図である。 本発明の1実施例に係る子嚢胞子の収集装置を示す図である。 本発明の1実施例に係る感染装置を示す図である。 本発明の1実施例に係る感染装置の部分拡大図である。 本発明の1実施例に係る飼養装置を示す図である。 本発明の第3実施例に係る冬虫夏草の赤外スペクトルである。 本発明の第3実施例に係る方法を用いて培養された冬虫夏草の赤外スペクトルである。
以下は、本発明に係る実施形態について詳細に説明する。実施形態の典型例は、添付図面に示されており、図面における同一又は類似的な記号は、同一又は類似的な要素、或いは同一又は類似的な機能を有する要素を表している。添付図面を参照しながら以下に記載される実施形態は、本発明の典型的な実施例であり、本発明の目的を説明するためのみであって、本発明を限定するものではない。
本発明の第1態様によれば、本発明は、冬虫夏草の培養システムを提供する。以下添付図面1−6を参照しながら、本発明の1実施例に係る冬虫夏草の培養システムについて説明する。
本発明により提供される冬虫夏草の培養システムは、
コウモリ蛾を捕獲し、コウモリ蛾の卵を収集するために用いられるコウモリ蛾の捕獲装置100と、
コウモリ蛾の捕獲装置100に接続され、自動的にコウモリ蛾の卵を選別し、且つ定量的に選別されたコウモリ蛾の卵を収集するために用いられる選別装置200と、
冬虫夏草の子嚢胞子を収集するために用いられる子嚢胞子の収集装置300と、
菌糸を得るための中国被毛胞の液体発酵培養に用いられる菌糸体調製装置と、
分生胞子を得るための中国被毛胞の固体発酵培養に用いられる分生胞子調製装置と、
子嚢胞子の収集装置300、菌糸体調製装置、及び分生胞子調製装置に接続され、感染液を用いてコウモリ蛾の幼虫を感染させるために用いられる感染装置400と、
選別装置200と感染装置400とに接続され、選別されたコウモリ蛾の卵、及び感染したコウモリ蛾の幼虫を飼養し、冬虫夏草を得るために用いられる飼養装置500と、
を備える。
本発明の具体的な実施例によれば、図1Aに示されているように、コウモリ蛾の捕獲装置100は、
第1本体112と、コウモリ蛾の捕獲プラットフォーム104と、ブラックライトランプ101と、第1赤色ランプ102と、を備え、
第1本体112は、コウモリ蛾の捕獲域を限定し、且つ第1本体112の底部が閉止されており、
プラットフォーム104は、第1本体112の外部に設置され、
ブラックライトランプ101は、プラットフォーム104の上方に設けられ、
第1赤色ランプ102は、コウモリ蛾の捕獲域内に設けられている。
本発明の他の実施例によれば、第1本体112の底部を開放することができる。
理解し易くするために、前記コウモリ蛾の捕獲装置100の利用方法について以下に具体的に説明する。青海−チベット高原におけるコウモリ蛾の繁殖地にコウモリ蛾の捕獲装置100を設置し、第1本体112の周囲に、コウモリ蛾を付着させるための糸網を設置し、第1本体112の上面部を開放する。ここで、周囲とは、前面部、背面部、左側面、及び右側面を指す。18時にブラックライトランプ101及び第1赤色ランプ102をつけ、ブラックライトランプ101と第1赤色ランプ102とは、交互に閃光する。ブラックライトランプ101は、毎回15秒間閃光し、コウモリ蛾及び他の飛虫は、蛾の捕獲プラットフォーム104に吸引される。次に、第1赤色ランプ102は、毎回30秒間閃光し、コウモリ蛾のみが赤色ランプに吸引されるため、特異性的に吸引され、コウモリ蛾の捕獲域に入り、コウモリ蛾の捕獲域において大量の雄と雌のコウモリ蛾が交尾し、コウモリ蛾の捕獲域の底部においてコウモリ蛾の卵が収集される。
本発明の具体的な実施例によれば、コウモリ蛾の捕獲装置100のブラックライトランプ101の波長は、約350nmであり、第1赤色ランプ102の波長は、約620nmである。このような波長によって、大量の雄と雌のコウモリ蛾を特異性的に吸引し、交尾させることができるため、大量の高品質のコウモリ蛾の卵が収集され、コウモリ蛾の卵の生産量及び品質が更に向上できる。
本発明の具体的な実施例によれば、図1Bに示されているように、
コウモリ蛾の捕獲装置100は、第1本体112と、バイザー108と、仕切り壁109と、蛾の捕獲プラットフォーム104と、ブラックライトランプ101と、第1赤色ランプ102と、第2赤色ランプ103と、LED青色ランプ105と、コウモリ蛾の卵の収集溝107と、防雨シェルター106と、コントローラ110と、排水孔111とを備え、
第1本体112は、コウモリ蛾の捕獲域を限定し、底面及び右側面が開放されている、
バイザー108は、第1本体112の前面、裏面、及び左側面に設けられている、
仕切り壁109は、第1本体112の内部に設けられ、コウモリ蛾の捕獲域をコウモリ蛾産卵区115及びコウモリ蛾捕獲区114に分け、且つコウモリ蛾産卵区115とコウモリ蛾捕獲区114とは、仕切り壁の底部を通じて相互に連通されている、
蛾の捕獲プラットフォーム104は、第1本体112の外部に設けられ、コウモリ蛾徐走板113を通じてコウモリ蛾捕獲区に接続されている、
ブラックライトランプ101は、蛾の捕獲プラットフォーム104の上方に設けられ、
第1赤色ランプ102は、コウモリ蛾徐走板113とコウモリ蛾捕獲区114の連接部に設けられ、
第2赤色ランプ103は、コウモリ蛾捕獲区とコウモリ蛾産卵区の底部における連接部の境界に設けられ、
1つ以上のLED青色ランプ105は、コウモリ蛾産卵区内に設けられ、
コウモリ蛾の卵の収集溝107は、第1本体112の下方に設けられ、
防雨シェルター106は、第1本体112の上方に設けられ、
コントローラ110は、ブラックライトランプ101と、第1赤色ランプ102と、第2赤色ランプ103と、LED青色ランプ105とに接続され、
排水孔111は、コウモリ蛾の卵の収集溝107に設けられている。
本発明の他の実施例によれば、第1本体112の右側面は、閉止可能である。
理解し易くするために、前記コウモリ蛾の捕獲装置100の利用方法について以下に具体的に説明する。青海−チベット高原におけるコウモリ蛾の繁殖地にコウモリ蛾の捕獲装置100を設置し、第1本体112内に糸網を設置し、第1本体112の底部、上面部、及び右側面は、糸網によって覆われる。糸網は、コウモリ蛾を付着させるため設けられ、18時にコントローラを起動させ、ランプの明暗を制御するプログラムを立ち上げ、ブラックライトランプ101、第1赤色ランプ102、及び第2赤色ランプ103は、交互に閃光する。ブラックライトランプ101は、毎回15秒間閃光し、コウモリ蛾及び他の飛虫は、蛾の捕獲プラットフォーム104に吸引される。次に、第1赤色ランプ102及び第2赤色ランプ103は、毎回30秒間閃光し、コウモリ蛾のみが赤色ランプに吸引されるため、特異性的に吸引され、コウモリ蛾の捕獲域に入り、更にLED青色ランプ105によってコウモリ蛾産卵区に吸引される。コウモリ蛾産卵区において大量の雄と雌のコウモリ蛾が交尾し、コウモリ蛾の卵の収集溝107においてコウモリ蛾の卵が収集される。
本発明の具体的な実施例によれば、コウモリ蛾の捕獲装置100のブラックライトランプ101の波長は、約350nmであり、第1赤色ランプ102及び第2赤色ランプ103の波長は、約620nmである。LED青色ランプ105は、30luxの照度を有する。このような設定によって、大量の雄と雌のコウモリ蛾を特異性的に吸引し、交尾させることができるため、大量の高品質のコウモリ蛾の卵が収集され、コウモリ蛾の卵の生産量及び品質が更に向上できる。
本発明の具体的な実施例によれば、図2に示されているように、
コウモリ蛾の卵の選別装置200は、卵投入装置201と、分散箱203と、卵発射装置202と、投下チャンネル204と、選出チャンネル212と、過小卵孔213と、過小卵収集装置208と、卵孔207と、複数のサブ選出チャンネル214と、色センサ209と、ガスバルブ210と、未熟卵収集装置205と、計数器211と、成熟卵収集装置206とを備え、
卵投入装置201は、選択的に、漏斗形状であり、
分散箱203は、複数の分散グリッドを備え、
卵発射装置202は、複数の分散グリッドの中央に設置され、卵投入装置201に接続され、コウモリ蛾の卵は、発射装置202によって複数の分散グリッドに飛ばされ、
投下チャンネル204は、1端部が分散箱203に接続され、
選出チャンネル212は、投下チャンネル204の他端部に接続され、
過小卵孔213は、選出チャンネル212に設けられ、
過小卵収集装置208は、過小卵孔213に接続され、
卵孔207は、選出チャンネルに設けられ、過小卵孔213の下流に位置し、内径が過小卵孔213の内径より大きい、
複数のサブ選出チャンネル214は、卵孔207を通して選出チャンネル212に接続され、
色センサ209は、サブ選出チャンネル214に設けられ、卵孔207の下流に位置し、
ガスバルブ210は、サブ選出チャンネル214に設けられ、色センサ209の下流に位置し、未熟卵を吹き飛ばすために用いられ、
未熟卵収集装置205は、ガスバルブ210の対向側に設けられ、発育遅延又は未熟の卵を収集するために用いられ、
計数器211は、サブ選出チャンネル214に設けられ、ガスバルブ210の下流に位置し、
成熟卵収集装置206は、サブ選出チャンネル214における選出チャンネル212から離れている端部に位置し、成熟したコウモリ蛾の卵を収集するために用いられる。
本発明の具体的な実施例によれば、過小卵孔213及び/又は卵孔207は、1つ又は複数であってもよく、過小卵孔213及び/又は卵孔207の内径は、実際の要求に応じて調整されてもよい。過小卵孔213の内径が0.55±0.1mmであって、卵孔207の内径が1.2±0.2mmであることが望ましい。
理解し易くするために、前記コウモリ蛾の卵の選別装置200の利用方法について以下に具体的に説明する。収集されたコウモリ蛾の卵は、卵投入装置201によって卵発射装置202に投入され、卵発射装置202によって分散箱203の複数の分散グリッドまで飛ばされ、分散グリッドを通して投下チャンネル204に進入し、更に選出チャンネル212に到着する。過小卵孔213の内径が0.55mmであって、コウモリ蛾の卵が過小卵孔213を通過するときに、サイズが0.55mmよりも小さい野生コウモリ蛾の卵は、過小卵孔を通して過小卵収集装置208に集まる。他のコウモリ蛾の卵は、複数の卵孔207を通して選出チャンネルに沿ってサブ選出チャンネル214に進入する。サブ選出チャンネル214内のコウモリ蛾の卵は、色センサ209によって検知され、白色又は薄色のコウモリ蛾の卵が検出された場合は、ガスバルブ210が作動し、未熟卵は、未熟卵収集装置205に吹き飛ばされる。成熟したコウモリ蛾の卵は、計数器211を通過して成熟卵収集装置206に到着する。
本発明の具体的な実施例によれば、図3に示されているように、
子嚢胞子の収集装置300は、胴体301と、閉止可能な開口302と、カバーパネル303と、回転可能な軸304と、風力収集装置305と、ファン306と、を備え、
胴体301は、透明材料によって作製され、開放の頂部を有しており、子嚢胞子の収集空間を限定し、
閉止可能な開口302は、胴体301の底部に設けられ、当該閉止可能な開口302の突出部は、胴体301の底部より高く、胴体301の底部に、子嚢胞子保護液体を入れることが可能であり、
カバーパネル303は、胴体301の頂部の上方に設けられ、支持フレーム307を通じて胴体301に接続され、
回転可能な軸304は、カバーパネル303を通過し、
風力収集装置305は、回転可能な軸304における胴体301から離れている端部に接続され、
ファン306は、回転可能な軸304における胴体301に近い端部に接続されている。
理解し易くするために、前記子嚢胞子の収集装置300の利用方法について以下に具体的に説明する。冬虫夏草の周囲の土壌を平らにした後、子嚢胞子の収集装置300を野生冬虫夏草の上に設置し、冬虫夏草の子実体を、閉止可能な開口302を通して子嚢胞子の収集装置300内に移させる。半固体の低温ワックスを用いて閉止可能な開口302を封止し、更に、胴体301の底部に子嚢胞子保護液体を加える。日光が透明の胴体301を通して冬虫夏草の子実体を照射し、子実体が成熟すると子嚢胞子が放出される。野外の風の方向は、風力収集装置305及びファン306によって変えられ、子嚢胞子は、胴体301の底部の子嚢胞子保護液体の中に吹き入れられる。また、流動の空気が、子嚢胞子の収集装置300の内部の温度を調節し、高すぎる温度にはならない。子実体の湿度は、子嚢胞子保護液体の自然蒸発によって保持され、子実体の枯れることを防止できる。
本発明の具体的な実施例によれば、図4及び図5に示されているように、感染装置は、メッシュフレーム402と、メッシュフレーム402の上に形成されている1つ以上の突起部401とを備える。
理解し易くするために、前記子嚢胞子の感染装置400の利用方法について以下に具体的に説明する。感染装置400が、感染液に24h浸けられ、感染液をメッシュフレーム402及び突起部401に付着させた後に、感染装置400を取り出し、日差しを避けた場所において18℃、24h乾燥させた後、保存して後の利用に備える。幼虫は、90日間孵化及び飼養された後、感染性真菌が付着された感染装置400は、飼養装置500の底部における土の上に設置され、三齢幼虫に適した飼料が加えられる。飼料は、感染装置400のメッシュフレームの中に落ち込み、また、飼料の表面は、土で覆われる。温度制御装置504及び飼養装置500の水補償パイプラインを調節することによって幼虫を上方へ移動させ、突起部401は、幼虫の表皮にこすりつけ、感染液による幼虫の感染を促す。
本発明の具体的な実施例によれば、図6に示されているように、飼養装置500は、第2本体501と、水補償パイプラインと、温度制御装置504とを備え、
第2本体501は、飼養域を限定し、飼養域の断面積は、底部から頂部に向けて徐々に増大するように構成され、
水補償パイプラインは、飼養域の底部に設置され、複数のサブパイプライン502及び1つの集合パイプライン503を含み、
集合パイプライン503は、サブパイプライン502に接続され、給水口505を備え、
サブパイプライン502は、出水口506及び管壁における複数の出水孔を備え、
温度制御装置504は、飼養域の底部に設けられ、飼養域の温度を制御するために用いられる。
理解し易くするために、前記飼養装置500の利用方法について以下に具体的に説明する。飼養装置500の底部に土及び飼料を敷き、次に選出されたコウモリ蛾の卵を飼養装置500の底部に置く。飼養域に水の補給が要求されるときに、水は、給水口505を通して集合パイプライン503に導入された後、サブパイプライン502に分配され、サブパイプライン502の管壁における出水孔を通して飼養域に到達する。過剰の水は、サブパイプライン502の出水口506を通じて排出される。水補償パイプライン及び温度制御装置504を利用して飼養域の温度及び湿度を調整し、コウモリ蛾の卵から幼虫への孵化を促す。
本発明の他の一態様において、前述した冬虫夏草の培養システムを利用した冬虫夏草の培養方法が開示される。本発明の具体的な実施形態によれば、この冬虫夏草の培養方法は、
(1)コウモリ蛾の捕獲装置を用いてコウモリ蛾を捕獲し、コウモリ蛾の卵を収集するステップと、
(2)コウモリ蛾の卵の選別装置を用いてステップ(1)で収集されたコウモリ蛾の卵を定量的に選別し、成熟したコウモリ蛾の卵を得るステップと、
(3)飼養装置を用いてステップ(2)で得られたコウモリ蛾の卵を孵化し、コウモリ蛾の幼虫を得るステップと、
(4)子嚢胞子の収集装置を用いて冬虫夏草の子嚢胞子を収集し、冬虫夏草の子嚢胞子を得るステップと、
(5)菌糸体調製装置を用いて中国被毛胞の液体発酵培養を行い、中国被毛胞菌糸体を得るステップと、
(6)分生胞子調製装置を用いて中国被毛胞の固体発酵培養を行い、中国被毛胞分生胞子を得るステップと、
(7)冬虫夏草の子嚢胞子と、中国被毛胞分生胞子と、中国被毛胞菌糸体とを含有する感染液が付着している感染装置を飼養装置内に設置し、ステップ(3)で得られた野生コウモリ蛾の幼虫を感染させ、感染した野生コウモリ蛾の幼虫を飼養し、冬虫夏草を得るステップと、
を含む。
本発明の具体的な実施形態に係る、冬虫夏草の培養システムを利用した冬虫夏草の培養方法の詳細について以下に説明する。
(1)コウモリ蛾を捕獲し、コウモリ蛾の捕獲装置を用いてコウモリ蛾の卵を収集する。
本発明の具体的な実施例によれば、青海−チベット高原におけるコウモリ蛾の繁殖地にコウモリ蛾の捕獲装置100を設置し、18時にコントローラ110を起動させ、ランプの明暗を制御するプログラムを立ち上げ、ブラックライトランプ101、第1赤色ランプ102、及び第2赤色ランプ103は、交互に閃光する。ブラックライトランプ101は、毎回15秒間閃光し、コウモリ蛾及び他の飛虫は、蛾の捕獲プラットフォーム104に吸引される。次に、第1赤色ランプ102及び第2赤色ランプ103は、毎回30秒間閃光し、コウモリ蛾のみが赤色ランプに吸引されるため、特異性的に吸引され、コウモリ蛾の捕獲域に入り、更にLED青色ランプ105によってコウモリ蛾産卵区に吸引される。コウモリ蛾産卵区において大量の雄と雌のコウモリ蛾が交尾し、コウモリ蛾の卵の収集溝107においてコウモリ蛾の卵が収集される。
(2)コウモリ蛾の卵の選別装置を用いてコウモリ蛾の卵を定量的に選別し、成熟したコウモリ蛾の卵を得る。
本発明の具体的な実施例によれば、収集されたコウモリ蛾の卵は、卵投入装置201によって卵発射装置202に投入され、卵発射装置202によって分散箱203の複数の分散グリッドまで飛ばされ、分散グリッドを通して投下チャンネル204に進入し、更に選出チャンネル212に到着する。過小卵孔213の内径が0.55mmであって、コウモリ蛾の卵が過小卵孔213を通過するときに、サイズが0.55mmより小さい野生コウモリ蛾の卵は、過小卵孔を通して過小卵収集装置208に集まる。他のコウモリ蛾の卵は、複数の卵孔207を通して選出チャンネルに沿ってサブ選出チャンネル214に進入する。サブ選出チャンネル214内のコウモリ蛾の卵は、色センサ209によって検知され、白色又は薄色のコウモリ蛾の卵が検出された場合は、ガスバルブ210が作動し、未熟卵は、未熟卵収集装置205に吹き飛ばされる。成熟したコウモリ蛾の卵は、計数器211を通過して成熟卵収集装置206に到着する。
(3)飼養装置を用いてコウモリ蛾の卵を孵化し、コウモリ蛾の幼虫を得る。
本発明の具体的な実施例によれば、飼養装置500の底部に土及び飼料を敷き、次に選出されたコウモリ蛾の卵を飼養装置500の底部に置く。水補償パイプライン及び温度制御装置504を利用して飼養域の温度及び湿度を調整し、コウモリ蛾の卵から幼虫への孵化を促す。
(4)子嚢胞子の収集装置を用いて野生冬虫夏草の子嚢胞子を収集し、冬虫夏草の子嚢胞子を得る。
本発明の具体的な実施例によれば、冬虫夏草の周囲の土壌を平らにした後、子嚢胞子の収集装置300を野生冬虫夏草の上に設置し、冬虫夏草の子実体を、閉止可能な開口302を通して子嚢胞子の収集装置300内に移させる。半固体の低温ワックスを用いて閉止可能な開口302を封止し、更に、胴体301の底部に子嚢胞子保護液体を加える。日光が透明の胴体301を通して冬虫夏草の子実体を照射し、子実体が成熟すると子嚢胞子が放出される。野外の風の方向は、風力収集装置305及びファン306によって変えられ、子嚢胞子は、胴体301の底部の子嚢胞子保護液体の中に吹き入れられる。また、流動の空気が、子嚢胞子の収集装置300の内部の温度を調節し、高すぎる温度にはならない。子実体の湿度は、子嚢胞子保護液体の自然蒸発によって保持され、子実体の枯れることを防止できる。
(5)菌糸体調製装置を用いて中国被毛胞の液体発酵培養を行い、中国被毛胞菌糸体を得る。
本発明の具体的な実施例によれば、中国被毛胞菌種を振盪フラスコ内に接種し、18℃で10日間暗培養する。大量の菌糸体が形成され、菌液の粘度が高くなり、静置後に分離しなくなったら、サンプリングして観察を行う。菌糸が伸びており、無色、明確に分離し、且つ自己融解しないことは、発酵の完了を示す。得られた菌糸体は、所定の濃度に希釈される。
(6)分生胞子調製装置を用いて中国被毛胞の固体発酵培養を行い、中国被毛胞分生胞子を得る。
本発明の具体的な実施例によれば、中国被毛胞を固体培地に接種し、18℃で40日間暗培養する。菌糸体が培地表面の全体に分布されるようになったら、4℃の条件に切り替え、低温刺激を行う。30日後、顕微鏡によって大量の分生胞子が観察される。菌糸体及び分生胞子を溶出させ、濾過及び遠心分離によって純粋な分生胞子が回収され、所定の濃度に希釈される。
(7)冬虫夏草の子嚢胞子と、中国被毛胞分生胞子と、中国被毛胞菌糸体とを含有する感染液が付着している感染装置を飼養装置内に設置し、ステップ(3)で得られた野生コウモリ蛾の幼虫を感染させ、感染した野生コウモリ蛾の幼虫を飼養し、冬虫夏草を得る。
本発明の具体的な実施例によれば、感染装置400が、感染液に24h浸けられ、感染液をメッシュフレーム402及び突起部401に付着させた後に、感染装置400を取り出し、日差しを避けた場所において18℃、24h乾燥させた後、保存して後の利用に備える。幼虫は、90日間孵化及び飼養された後、感染性真菌が付着された感染装置400は、飼養装置500の底部における土の上に設置され、三齢幼虫に適した飼料が加えられる。飼料は、感染装置400のメッシュフレームの中に落ち込み、また、飼料の表面は、土で覆われる。温度制御装置504及び飼養装置500の水補償パイプラインを調節することによって幼虫を上方へ移動させ、突起部401は、幼虫の表皮にこすりつけ、感染液による幼虫の感染を促す。
本発明の具体的な実施例によれば、ステップ(3)において、15±1℃で飼養装置500を利用して選出された野生コウモリ蛾の卵を孵化し、コウモリ蛾の幼虫を得る。
本発明の具体的な実施例によれば、ステップ(7)において、感染液は、60−70個/mLの冬虫夏草の子嚢胞子と、30−40個/mLの中国被毛胞分生胞子と、0.4mg−0.5mg/mLの中国被毛胞菌糸体とを含有する。
実験1:感染液の調製
分生胞子の調製:
中国被毛胞を固体培地に接種し、18℃で40日間暗培養する。菌糸体が培地表面の全体に分布されるようになったら、4℃の条件に切り替え、低温刺激を行う。30日後、顕微鏡によって大量の分生胞子が観察される。菌糸体及び分生胞子を溶出させ、濾過及び遠心分離によって純粋な分生胞子が回収され、所定の濃度に希釈される。
中国被毛胞菌糸体の調製:
中国被毛胞菌種を振盪フラスコ内に接種し、18℃で10日間暗培養する。大量の菌糸体が形成され、菌液の粘度が高くなり、静置後に分離しなくなったら、サンプリングして観察を行う。菌糸が伸びており、無色、明確に分離し、且つ自己融解しないことは、発酵の完了を示す。得られた菌糸体は、所定の濃度に希釈される。
冬虫夏草の子嚢胞子の収集
子嚢胞子の収集装置(図3に示す)を利用して野生の冬虫夏草の子嚢胞子を収集する。
コウモリ蛾の幼虫の体質の相違によって、感染時間の相違を生じる。また、コウモリ蛾の幼虫は、種類によって中国被毛胞菌種に対する感度が異なる。
単一菌の感染
Figure 2017169556
二種類菌による組み合わせの感染
Figure 2017169556
Figure 2017169556
Figure 2017169556
3種類菌の同時感染
Figure 2017169556
以上の実験結果より、冬虫夏草の感染系統は、1mLの感染液に、60−70個の冬虫夏草の子嚢胞子と、30−40個の中国被毛胞分生胞子と、0.4mg−0.5mgの中国被毛胞菌糸体とを含有するのが最適な組み合わせであって、高い感染率を有する。
Figure 2017169556
実験2:冬虫夏草の培養方法
1.チベット高原のコウモリ蛾の繁殖地において、コウモリ蛾の捕獲装置100(図1に示す)を設置し、18時−21時コントローラ110を起動させ、ランプの明暗を制御するプログラムを立ち上げ、ブラックライトランプ101、第1赤色ランプ102、及び第2赤色ランプ103は、交互に閃光する。ブラックライトランプ101(350nm)は、毎回15秒間閃光し、コウモリ蛾及び他の飛虫は、蛾の捕獲プラットフォーム104に吸引される。次に、第1赤色ランプ102(620nm)及び第2赤色ランプ103(620nm)は、毎回30秒間閃光し、コウモリ蛾のみが赤色ランプに吸引されるため、特異性的に吸引され、コウモリ蛾の捕獲域に入り、更にLED青色ランプ105によってコウモリ蛾産卵区に吸引される。コウモリ蛾産卵区において大量の雄と雌のコウモリ蛾が交尾し、コウモリ蛾の卵の収集溝107においてコウモリ蛾の卵が収集される。朝に蛾の死骸を清掃し、コウモリ蛾の卵は、収集装置の底部から回収される。
2.コウモリ蛾の卵の選別装置(図2に示す)によって収集されたコウモリ蛾の卵が選別される。直径が0.55mmより小さい野生のコウモリ蛾の卵及び未熟なコウモリ蛾の卵が排除され、成熟したコウモリ蛾の卵が定量的に収集される。
3.チベット高原のコウモリ蛾の繁殖地における冬虫夏草が子嚢殻を発生したときに、子嚢胞子の収集装置(図3に示す)を冬虫夏草の上に設置する。子嚢胞子の保護液を加えた後、子嚢胞子が自然に成熟し、収集過程が完了する。20日後、収集装置から液体を回収し、子嚢胞子液が得られる。
4.分生胞子及び菌糸体を収集するために中国被毛胞菌種を発酵させる。70個/mLの冬虫夏草の子嚢胞子と、40個/mLの中国被毛胞分生胞子と、0.5mg/mLの中国被毛胞菌糸体との組み合わせによって感染液を調製し、保存する。
5.感染装置(図4に示す)を前記感染液に24h浸けた後、取り出し、日差しを避けた場所において18℃、24h乾燥させて、保存する。
6.選出されたコウモリ蛾の卵を飼養装置(図6に示す)の底部に置き、土及び飼料で覆う。飼養装置を、13℃の清潔の場所に設置し、飼養装置の底部の加熱装置を、15℃±1℃に設定して卵を孵化する。全ての卵が孵化した後に、加熱装置を停止する。幼虫になったら、毎日飼養装置の底部に水を供給し、水のバランスをとるために加熱装置を14℃に設定し、2hオンする。
7.幼虫になってから90日後に、感染性真菌が付着された感染装置(図4に示す)は、飼養装置内の土の表面に設置され、三齢幼虫に適した飼料が加えられ、土に覆われる。底部における水の供給を停止し、更に底層の土の水分を流失させるために15℃に加熱し、更に飼養装置の頂部から水を供給することによって幼虫を上方へ移動させる。一ヶ月感染させた後、再び毎日底部から土に水を供給するとともに、水のバランスをとるために底部を加熱し、底層における土の湿度を23%−28%に制御し、幼虫の活動空間を増やす。冬虫夏草が成長した後、採取される。
選択されたコウモリ蛾の卵の孵化率は、約100%であり、且つ感染率が高く、幼虫から冬虫夏草への生成過程が安定し、冬虫夏草の生産率が90%に達することができる。
実験3:IR指紋スペクトルの検出
20束の異なる品種の冬虫夏草(四川冬虫夏草サンプル6束と、チベット冬虫夏草サンプル7束と、青海冬虫夏草サンプル7束とを含む)と、本発明の実施例2に係る方法によって培養された20束の冬虫夏草と、4種類の偽冬虫夏草(コルディセプス属セミタケと、コルディセプス属サナギタケと、中国被毛胞の菌糸体粉末と、ペシロマイセス属コウモリ蛾の菌糸体粉末とを含む)とを用いて、固体サンプリング技術を利用し、赤外指紋スキャンによる分析を行った(当該方法は、再現性、正確性、安定性、及び特定性を含む方法論考察に認証され、結果により、本発明に採用された冬虫夏草のIR指紋スペクトル検出方法は、よい特定性、正確性を有し、冬虫夏草の指紋スペクトルの検出に適している)。
利用された装置は、TENSOR27赤外分光器(Bruker社)と、CrushIR圧力成型器(US PIKE社)と、XP204分析天秤(METTER社)とを含む。試薬臭化カリウムは、aladdin社から購入されたものである。
データ処理:20束の野生冬虫夏草のオリジナルスペクトルは、Thermo Fisher Scientific社により提供されたOMNIC赤外ソフトウエアによって処理され、冬虫夏草の標準IR指紋スペクトル(図7に示す)が得られた。本発明に係る方法によって培養された冬虫夏草のIR指紋スペクトルは、図8に示されている。各サンプルの冬虫夏草の標準IR指紋スペクトルに関する類似度を算出し、結果を以下の表に示す。
冬虫夏草のIR指紋スペクトルの類似度結果
Figure 2017169556
本発明の実施例2に係る方法によって培養された冬虫夏草は、類似度が0.990以上に達し、且つ各束の間に差異が少なく、野生冬虫夏草と同様の品質を有する。
本発明は、実施過程に人手の介入が少なく、安定した生産量、及び工業化生産に適していることが優れた特徴である。
本発明の記載において、「中心(central)」、「縦方向(longitudinal)」、「横方向(lateral)」、「長さ(length)」、「幅(breadth)」、「厚さ(thickness)」、「上(above)」、「下(below)」、「前(front)」、「後ろ(rear)」、「左(left)」、「右(right)」、「垂直(vertical)」、「水平(horizontal)」、「頂部(top)」、「底部(bottom)」、「内部(inner)」、「外部(outer)」、「時計回り(clockwise)」、「逆時計回り(counter−clockwise)」、「軸方向(axial)」、「半径方向(radial)」、「円周方向(circumference)」等の用語で示された向き又は位置関係は、図面に示されている向き又は位置関係を表していることが解釈されるべきであろう。これらの用語は、便利かつ簡潔に説明するためのみに用いられ、指している装置又は要素が、必ず特定の方位を有する、或いは特定の方位によって構成され、又は操作されることを示す又は暗示するものではない。従って、これらの用語が本発明の開示を限定するように理解されるものではない。
また、「第1」及び「第2」などの用語は、説明のために使用されており、相対的な重要性又は示している技術的特徴の数量を示す又は暗示する意図ではない。従って、「第1」及び「第2」によって示されている特徴は、少なくとも1つ当該特徴を含むことを示す又は暗示する意図である。本明細書の記載において、別途に明確な具体的な説明がない限り、「複数」は、少なくとも2つ、例えば2つ、3つなどを意味する。
本発明において、別途に明確な具体的な説明がない限り、「搭載される(mounted)」、「接続される(connected)」、「連結される(coupled)」、「固定される(fixed)」などの用語は、広義的に使用されている。別途に明確な具体的な説明がない限り、例えば、固定的な接続、着脱可能な接続、又は一体化接続であってもよく、機械的又は電気的な接続であってもよく、また、直接的な接続又は中間の構造を介して間接的な接続であってもよく、また、2つの要素の内部通信又は相互作用であってもよい。前記の用語は、具体的な状況に応じて、当業者に理解されるべきである。
本発明において、別途に明確な具体的な説明がない限り、第1特徴が第2特徴の「上(on)」又は「下(below)」であることは、第1特徴が直接的に第2特徴と接触している態様を含んでもよく、第1特徴と第2特徴が互いに直接的に接触することなく、その間に形成されている付加的な特徴を介して接触している態様を含んでもよい。更に、第1特徴が第2特徴の「上(on)」、「上方(above,over)」、「上部(on top of)」であることは、第1特徴が第2特徴の真直の又は斜めの「上(on)」、「上方(above,over)」、「上部(on top of)」である態様を含んでもよく、又は第1特徴の高さが第2特徴の高さより高いのみ意味するものであってもよい。また、第1特徴が第2特徴の「下(below)」、「下方(under)」、「下部(on/at/in bottom of)」であることは、第1特徴が第2特徴の真直の又は斜めの「下(below)」、「下方(under)」、「下部(on/at/in bottom of)」である態様を含んでもよく、又は第1特徴の高さが第2特徴の高さより低いのみ意味するものであってもよい。
本明細書における、「一実施形態(an embodiment)」、「いくつかの実施形態(some embodiment)」、「1つの実施形態(one embodiment)」、「他の実施例(another example)」、「一実施例(an example)」、「1つ具体的な実施例(a specific example)」、又は「いくつかの実施例(some examples)」は、実施形態又は実施例に係る具体的な特徴、構造、材料、又は特性が本発明の開示における少なくとも1つの実施形態又は実施例に含まれることを意味する。従って、本明細書の諸箇所に記載の「一実施形態(an embodiment)」、「いくつかの実施形態(some embodiment)」、「1つの実施形態(one embodiment)」、「他の実施例(another example)」、「一実施例(an example)」、「1つ具体的な実施例(a specific example)」、又は「いくつかの実施例(some examples)」などの記述は、本発明に開示された同一の実施形態又は実施例を指す必要がない。更に、具体的な1つ以上の実施形態又は実施例において、具体的な特徴、構造、材料、又は特性は、任意の適切な方法によって結合されてもよい。なお、相互に矛盾しない限り、当業者は、本明細書に記載の異なる実施形態又は異なる実施例、及び異なる実施形態又は実施例における特徴を結合し、組み合わせてもよい。
典型的な実施形態が示され、且つ説明されているが、記載された実施形態が、例示的なものであり、本発明の開示を限定するものではないことは、理解されるであろう。また、本発明の精神、原理及び範囲から逸脱することなく、当業者によって実施形態に対する任意の改変、代替、及び修正することができる。
100 コウモリ蛾の捕獲装置
101 ブラックライトランプ
102 第1赤色ランプ
103 第2赤色ランプ
104 蛾の捕獲プラットフォーム
105 LED青色ランプ
106 防雨シェルター
107 コウモリ蛾の卵の収集溝
108 バイザー
109 仕切り壁
110 コントローラ
111 排水孔
112 第1本体
113 コウモリ蛾徐走板
114 コウモリ蛾捕獲区
115 コウモリ蛾産卵区
200 コウモリ蛾の卵の選別装置
201 卵投入装置
202 卵発射装置
203 分散箱
204 投下チャンネル
205 未熟卵収集装置
206 成熟卵収集装置
207 卵孔
208 過小卵収集装置
209 色センサ
210 ガスバルブ
211 計数器
212 選出チャンネル
213 過小卵孔
214 サブ選出チャンネル
300 子嚢胞子の収集装置
301 胴体
302 閉止可能な開口
303 カバーパネル
304 回転可能な軸
305 風力収集装置
306 ファン
307 支持フレーム
400 感染装置
401 突起部
402 メッシュフレーム
500 飼養装置
501 第2本体
502 サブパイプライン
503 集合パイプライン
504 温度制御装置
505 給水口
506 出水口

Claims (18)

  1. 冬虫夏草の培養システムであって、
    コウモリ蛾を捕獲し、コウモリ蛾の卵を収集するために用いられるコウモリ蛾の捕獲装置と、
    前記コウモリ蛾の捕獲装置に接続され、自動的にコウモリ蛾の卵を選別し、且つ定量的に選別されたコウモリ蛾の卵を収集するために用いられるコウモリ蛾の卵の選別装置と、
    冬虫夏草の子嚢胞子を収集するために用いられる子嚢胞子の収集装置と、
    中国被毛胞菌糸体を得るための中国被毛胞の液体発酵培養に用いられる菌糸体調製装置と、
    中国被毛胞分生胞子を得るための中国被毛胞の固体発酵培養に用いられる分生胞子調製装置と、
    前記子嚢胞子の収集装置、前記菌糸体調製装置、及び前記分生胞子調製装置に接続され、冬虫夏草の子嚢胞子と、中国被毛胞分生胞子と、中国被毛胞菌糸体とを含有する感染液を用いてコウモリ蛾の幼虫を感染させるために用いられる感染装置と、
    前記コウモリ蛾の卵の選別装置及び感染装置に接続され、選別されたコウモリ蛾の卵を孵化し、且つ感染した前記コウモリ蛾の幼虫を飼養し、冬虫夏草を得るために用いられる飼養装置と、
    を備える、冬虫夏草の培養システム。
  2. 前記コウモリ蛾の捕獲装置は、
    コウモリ蛾の捕獲域を限定する第1本体と、
    第1本体の外部に設置される蛾の捕獲プラットフォームと、
    蛾の捕獲プラットフォームからコウモリ蛾の捕獲域への方向に沿って順次に設置されている非特異性吸引光源及び特異性吸引光源と、
    を備える、請求項1に記載の冬虫夏草の培養システム。
  3. 前記コウモリ蛾の捕獲装置は、コウモリ蛾徐走板と、コントローラと、を更に含み、
    前記コウモリ蛾徐走板は、一端部が前記蛾の捕獲プラットフォームに接続され、他端部が前記第1本体に接続され、
    前記非特異性吸引光源は、ブラックライトランプであって、前記蛾の捕獲プラットフォームの上方に設置され、
    前記特異性吸引光源は、赤色ランプであって、前記第1本体の上方に設けられ、
    前記コントローラは、前記ブラックライトランプ及び前記赤色ランプにそれぞれ接続され、各ランプの明暗を制御するために用いられる、
    請求項2に記載の冬虫夏草の培養システム。
  4. 前記第1本体は、内部に設けられている仕切り壁によって、コウモリ蛾捕獲区及びコウモリ蛾産卵区に分けられ、
    前記コウモリ蛾捕獲区は、前記コウモリ蛾徐走板を通じて前記蛾の捕獲プラットフォームに接続され、
    前記コウモリ蛾捕獲区と前記コウモリ蛾産卵区とは、前記仕切り壁の底部を通じて相互連通されている、請求項3に記載の冬虫夏草の培養システム。
  5. 前記赤色ランプは、第1赤色ランプと第2赤色ランプとを含み、
    前記第1赤色ランプは、前記コウモリ蛾徐走板と前記コウモリ蛾捕獲区との連接部に設けられ、
    前記第2赤色ランプは、前記コウモリ蛾捕獲区と前記コウモリ蛾産卵区との底部における連接部の境界に設けられている、請求項4に記載の冬虫夏草の培養システム。
  6. 前記コウモリ蛾の捕獲装置は、
    LED青色ランプと、コウモリ蛾の卵の収集溝とを更に含み、
    前記LED青色ランプは、前記コウモリ蛾産卵区内に設けられ、
    前記コウモリ蛾の卵の収集溝は、前記第1本体の下方に設けられている、請求項4又は5に記載の冬虫夏草の培養システム。
  7. 前記LED青色ランプは、照度が25−35luxであることが特徴とする、請求項6に記載の冬虫夏草の培養システム。
  8. 前記コウモリ蛾の卵の選別装置は、分散箱と、投下チャンネルと、選出チャンネルと、を備え、
    前記投下チャンネルの一端は、前記分散箱に接続され、
    前記選出チャンネルは、前記投下チャンネルの他端に接続され、前記選出チャンネルにおいて、過小卵孔と、色センサと、ガスバルブと、成熟卵収集装置とが順に設置されている、請求項1に記載の冬虫夏草の培養システム。
  9. 前記選出チャンネルは、卵孔と複数のサブ選出チャンネルとを更に含み、
    前記卵孔は、選出チャンネルに設けられ、前記過小卵孔の下流に位置し、内径が前記過小卵孔の内径より大きく形成され、
    前記サブ選出チャンネルは、前記卵孔を通じて選出チャンネルに接続され、
    前記色センサは、前記サブ選出チャンネルに設けられ、前記卵孔の下流に位置し、
    前記ガスバルブは、前記サブ選出チャンネルに設けられ、前記色センサの下流に位置し、未熟卵を吹き飛ばすために用いられ、
    前記成熟卵収集装置は、前記サブ選出チャンネルにおける前記選出チャンネルから離れている端部に位置し、成熟したコウモリ蛾の卵を収集するために用いられる、
    請求項8に記載の冬虫夏草の培養システム。
  10. 前記分散箱は、複数の分散グリッドを備え、前記分散グリッドは、前記投下チャンネルに接続され、前記投下チャンネルは、斜めに設置されていることを特徴とする、請求項8又は9に記載の冬虫夏草の培養システム。
  11. 前記選出チャンネル及び前記サブ選出チャンネルは、斜めに設置されていることを特徴とする、請求項9に記載の冬虫夏草の培養システム。
  12. 前記コウモリ蛾の卵の選別装置は、計数器を更に含み、
    前記計数器は、前記選出チャンネルに設けられ、ガスバルブの下流に位置することを特徴とする、請求項8、9、又は11のいずれか1項に記載の冬虫夏草の培養システム。
  13. 前記子嚢胞子の収集装置は、胴体と、閉止可能な開口と、カバーパネルと、回転可能な軸と、風力収集装置と、ファンとを含み、
    前記胴体は、透明材料によって作製され、開放の頂部を有し、子嚢胞子の収集空間を限定し、
    前記閉止可能な開口は、前記胴体の底部に設けられ、
    前記カバーパネルは、前記胴体の頂部の上方に設けられ、支持フレームを通じて胴体に接続され、
    前記回転可能な軸は、前記カバーパネルを通過し、
    前記風力収集装置は、前記回転可能な軸における前記胴体から離れている端部に接続され、
    前記ファンは、前記回転可能な軸における前記胴体に近い端部に接続されている、請求項1に記載の冬虫夏草の培養システム。
  14. 前記感染装置は、
    メッシュフレームと、前記メッシュフレームの上に形成されている1つ以上の突起部とを備える、請求項1に記載の冬虫夏草の培養システム。
  15. 前記飼養装置は、第2本体と、水補償パイプラインと、温度制御装置とを備え、
    前記第2本体は、飼養域を限定し、
    前記水補償パイプラインは、前記飼養域の底部に設置され、1つの集合パイプライン及び複数のサブパイプラインを含み、
    前記集合パイプラインは、前記サブパイプラインに接続され、給水口を備え、
    前記サブパイプラインは、出水口及び管壁における複数の出水孔を備え、
    前記温度制御装置は、前記飼養域の底部に設けられ、飼養域の温度を制御するために用いられる、請求項1に記載の冬虫夏草の培養システム。
  16. 請求項1−15のいずれか1項に記載の冬虫夏草の培養システムを利用した冬虫夏草の培養方法であって、
    (1)前記コウモリ蛾の捕獲装置を用いてコウモリ蛾を捕獲し、コウモリ蛾の卵を収集するステップと、
    (2)前記コウモリ蛾の卵の選別装置を用いて前記ステップ(1)で収集されたコウモリ蛾の卵を定量的に選別し、成熟したコウモリ蛾の卵を得るステップと、
    (3)前記飼養装置を用いて前記ステップ(2)で得られたコウモリ蛾の卵を孵化し、コウモリ蛾の幼虫を得るステップと、
    (4)前記子嚢胞子の収集装置を用いて冬虫夏草の子嚢胞子を収集し、冬虫夏草の子嚢胞子を得るステップと、
    (5)前記菌糸体調製装置を用いて中国被毛胞の液体発酵培養を行い、中国被毛胞菌糸体を得るステップと、
    (6)前記分生胞子調製装置を用いて中国被毛胞の固体発酵培養を行い、中国被毛胞分生胞子を得るステップと、
    (7)前記冬虫夏草の子嚢胞子と、前記中国被毛胞分生胞子と、前記中国被毛胞菌糸体とを含有する感染液が付着している前記感染装置を前記飼養装置内に設置し、前記ステップ(3)で得られた野生コウモリ蛾の幼虫を感染させ、感染した野生コウモリ蛾の幼虫を飼養し、冬虫夏草を得るステップと、
    を含む、冬虫夏草の培養方法。
  17. 前記ステップ(3)において、15±1℃で前記飼養装置を用いてコウモリ蛾の卵を孵化し、コウモリ蛾の幼虫を得ることを特徴とする、請求項16に記載の冬虫夏草の培養方法。
  18. 前記ステップ(7)において、前記感染液は、60−70個/mLの冬虫夏草の子嚢胞子と、30−40個/mLの中国被毛胞分生胞子と、0.4mg−0.5mg/mLの中国被毛胞菌糸体とを含有する、請求項16に記載の冬虫夏草の培養方法。
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