JP2017160995A - 変速機の排気構造 - Google Patents

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    • F16H57/027Gearboxes; Mounting gearing therein characterised by means for venting gearboxes, e.g. air breathers

Abstract

【課題】簡単な構成で、確実に変速機ケース内の空気をオイルと分離して排気する変速機の排気構造を提供する。【解決手段】第一ケース(10)の板状部材(31)に隣接する部分には、変速機ケース(1)の内部の空気を導入開口(H1)から導入する第一室(11)と、排気弁(50)へ空気を導出孔(H2)から導出する第二室(12)と、第一室(11)の体積が第二室(12)の体積よりも大きくなるように第一室(11)と第二室(12)とを通気口(S)を除いて遮蔽する遮蔽部(13)と、が形成され、板状部材(31)が第一室(11)及び第二室(12)の側面を仕切ることにより、第一室(11)の下端に導入開口(H1)が形成される。【選択図】図6

Description

本発明は、変速機のケース内の通気を行う変速機の排気構造に関する。
車両に搭載された変速機(トランスミッション)は、トランスミッションケース(以下、「ケース」と称する)内に回転軸や歯車など変速機構の構成部品が収容されている。このような変速機には、ケース内の温度や圧力を調整するためのブリーザ構造が設けられている。このブリーザ構造(排気構造)は、ケースに貫通孔を設けたり、外部と連通するパイプ(ブリーザパイプ)を設置したりすることで、ケース内の通気を行うように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
変速機のケース内には、変速機構と共にオイル(潤滑油)が収容されている。そして、自然循環式の潤滑構造を有する変速機では、このオイルがギヤなどの回転体によって掻き上げられてケース内の各部に供給される。このため、特に、車両の高速走行時には掻き上げられるオイルの量が増える。この場合、上記のブリーザ構造では、貫通孔やパイプを設置する位置や向きなどの条件によっては、貫通孔やパイプから高温・高圧のオイルがケースの外部に噴出するおそれがある。
そのため、ブリーザ構造の貫通孔やパイプは、ケース内で掻き上げられたオイルを噴出させることのないように構成することが必要である。さらに、オイルが劣化すると泡立ちやすくなるため、オイルの泡を消失させるように構成することも必要である。
そこで、オイルを外部に噴出させないように、ケース内に形成されたブリーザ室において、ブリーザ室の内圧が所定値を超えた場合に空気を逃がすブリーザパイプを設置するとともに、当該ブリーザパイプの空気の入口側のブリーザ室においてオイルの泡(油泡)を消失させオイルと空気とを分離する構造がある。
具体的には、ブリーザ室内に進入した油泡を消すためのメッシュ状部材を配置したものがある(例えば、特許文献2参照)。また、ケース上部に配設されたカバー部材の内部を2室に隔てる中間壁を有する構造とすることで、ケース内で飛散したオイル混じりの空気がカバー部材内に入った場合に当該中間壁でオイルを受け止めるような複雑な構造(ラビリンス構造)とし、ブリーザパイプからオイルの噴出を防止したものがある(例えば、特許文献3参照)。
しかしながら、特許文献2のようにメッシュ状部材で油泡を消す構造は、ケース以外の別部材が必要となるため部材点数が多くなるという問題や、メッシュ状部材の孔よりも小さなオイルは通過してしまうおそれがあるという問題がある。また、特許文献3は、ラビリンス構造を形成するためのカバー部材の構造が複雑となり、製造コストがかかるという問題があった。
特開2000−346181号公報 特開2012−154347号公報 特開2013−108596号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、簡単な構成で、確実に変速機ケース内の空気をオイルと分離して排気する変速機の排気構造を提供することにある。
上記課題を解決するため本発明にかかる変速機の排気構造は、変速機を収納する変速機ケース(1)と、変速機ケース(1)の内外を貫通する排気管(51)を具備し変速機ケース(1)の内圧が所定値以上になったときに変速機ケース(1)の外部に空気を開放するための排気弁(50)と、を有する変速機の排気構造であって、変速機ケース(1)は、排気弁(50)が配設される第一ケース(10)と、第一ケース(10)に対して合わさる第二ケース(20)と、第一ケース(10)及び第二ケース(20)の合わせ面(10M,20M)に介在する板状部材(31)と、を有し、第一ケース(10)の板状部材(31)に隣接する部分には、変速機ケース(1)の内部の空気を導入開口(H1)から導入する第一室(11)と、排気弁(50)へ空気を導出孔(H2)から導出する第二室(12)と、第一室(11)の体積が第二室(12)の体積よりも大きくなるように第一室(11)と第二室(12)とを通気口(S)を除いて遮蔽する遮蔽部(13)と、が形成され、板状部材(31)が第一室(11)及び第二室(12)の側面を仕切ることにより、第一室(11)の下端に導入開口(H1)が形成されることを特徴とする。
このように、空気を導入する側の第一室(11)の側面は板状部材(31)により仕切られているため、変速機ケース(1)内の変速機構から掻き上げられるオイルが板状部材(31)によって遮られ、オイルの第二室(12)への進入を防ぐ。
また、空気を導入する導入開口(H1)がある側の第一室(11)の体積が、空気を導出する側の第二室(12)の体積よりも大きく構成されることで、変速機ケース(1)内のオイルが第一室に入り込んだとしても、オイルは遮蔽部(13)にて分離されつつ、第一室(11)内にて保持することができ、第二室(12)へオイルが進入することを防止することができる。
また、第一室(11)と第二室(12)とは遮蔽部(13)にて仕切られているのみであり、第一室(11)の導入開口(H1)は、第一室(11)の下端が開放され且つ側面を板状部材(31)に仕切られることにより形成されるという簡単な構成である。このため、簡単な構成で、変速機ケース(1)内の空気をオイルと分離して排気することができる。
また、上記変速機の排気構造において、板状部材(31)は、第一ケース(10)の外周と第二ケース(20)の外周との間をシールするシール部材(30)の一部としてもよい。これにより、シール部材(30)の成形工程において板状部材(31)を形成することができ、製造工程を少なくし、部材点数を抑えることができる。
また、上記変速機の排気構造において、第一室(11)の導入開口(H1)の幅(W)は、遮蔽部(13)の長さよりも長く構成される。このように第一室(11)の下端の導入開口(H1)の幅(W)を、第一室(11)の上端にある遮蔽部(13)の長さよりも長くすることで、第一室(11)の大きさが下方に行くに連れて徐々に大きくなる。すると、オイルが第一室(11)の上方に入りにくくなる一方で、第一室(11)の下方から排出されやすくなるため、オイルの排出性能が高くなる。すると、第一室(11)に入り込んだオイルを早期に排出することができ、オイルを第二室(12)に進入させることを防止することができる。
また、上記変速機の排気構造において、変速機ケース(1)には、昇温部(15)により温められたオイルを変速機ケース(1)内に供給する昇温油供給管(OP)が配設され、第一室(11)には、昇温油供給管(OP)が挿入される挿入口(16)が遮蔽部(13)の近傍に形成されることとしてもよい。このように、昇温油供給管(OP)が第一室(11)に挿入される構成であると、昇温油供給管(OP)と挿入口(16)との間の微小隙間から昇温されたオイルが第一室(11)にしみ出す。この場合であっても、挿入口(16)は、遮蔽部(13)の近傍に形成されているため、オイルは遮蔽部(13)に遮られ、第二室(12)へは進入しない。
また、上記変速機の排気構造において、板状部材(31)の下端には、昇温油供給管(OP)の管路を妨げないように凹部(31A)が形成されることとしてもよい。このように、変速機を小型化するために変速機ケース(1)内が過密構造になり、昇温油供給管(OP)が第一室(11)近傍へ配管される場合であっても、板状部材(31)に凹部(31A)があることで、昇温油供給管(OP)を妨げることがない。
また、上記変速機の排気構造において、変速機ケース(1)には、油圧制御のためのドレン管(DP)が、板状部材(31)よりも第二ケース(20)側に配設され、ドレン管(DP)の排出口は、板状部材(31)と反対側に開口していることとしてもよい。油圧制御のためのドレン管(DP)が変速機ケース(1)内の高い位置に配置される場合であっても、ドレン管(DP)の排出口を板状部材(31)と反対側に開口させておくことで、ドレン管(DP)から排出されるオイルが、第一室(11)及びその側面である板状部材(31)から遠ざかる方向に排出されることとなる。これにより、第一室(11)にオイルが進入することを防止することができる。
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態の対応する構成要素の符号を本発明の一例として示したものである。
本発明にかかる変速機の排気構造によれば、簡単な構成で、確実に変速機ケース内の空気をオイルと分離して排気することができる。
本実施形態の変速機ケースの側面図である。 変速機ケースの構成部品を分解した状態の平面図である。 板状部材を有するガスケットの構造を示す図である。 変速機ケースの内部構造を示す側面図である。 ガスケットを配設した場合の変速機ケースの内部構造を示す側面図である。 変速機の排気構造を下方から見た斜視図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本実施形態の変速機ケース1の側面図である。図1に示すように、本実施形態において、変速機を収納する変速機ケース1には、上部にブリーザプラグ50(排気弁)が付帯される。ブリーザプラグ50は、変速機ケース1の内外を貫通するブリーザパイプ51(排気管)を具備し、変速機ケース1の内圧が所定値以上になったときに変速機ケース1の外部に空気を開放する。変速機ケース1の外側にはオイルウォーマ15(昇温部)が配設される。
図2は、変速機ケース1の構成部品を分解した状態の平面図である。図2に示すように、変速機ケース1は、その外観が第一ケース10及び第二ケース20により構成され、第一ケース10の合わせ面10Mと第二ケース20の合わせ面20Mを、互いに合わせることにより形成される。また、変速機ケース1は後述の板状部材31を具備するガスケット30(シール部材)を有し、ガスケット30が第一ケース10と第二ケース20の間に介在することで、ケースの内外のシールを行う。なお、本実施形態では、ブリーザプラグ50が上部に配置されるケースを第一ケース10とする。
図3は、板状部材31を有するガスケット30の構造を示す図である。本実施形態のガスケット30は、金属部材により構成されるメタルガスケットである。図3に示すように、ガスケット30の外周は、変速機ケース1を形成する第一ケース10及び第二ケース20の合わせ面10M,20Mの外周に沿うように形成される。
ガスケット30の外周は、変速機ケース1の外周との間で気密性を保つため、肉厚に形成される。ガスケット30は、第一ケース10及び第二ケース20の合わせ面10M,20Mに介在することにより、第一ケース10と第二ケース20をシールする。
ガスケット30の一部、具体的にはブリーザプラグ50の近傍の一部には、板状部材31が形成される。板状部材31の下端は、一部が窪んでおり、これが凹部31Aとなっている。
図4は、変速機ケース1の内部構造を示す側面図である。図4は、第一ケース10側のブリーザプラグ50近傍の内部構造を説明するため、図1の点線で囲んだA部を示し、第二ケース20等を省略したものである。同図は、第二ケース20の他、ガスケット30を省略し、且つ第一室11と第二室12の構造を明確に示すために、ドレン管DPの上方の一部を省略してある。
図4に示すように、第一ケース10のブリーザプラグ50の近傍には、ガスケット30の板状部材31に側面を仕切られる第一室11及び第二室12が形成される。第一室11は、変速機ケース1の内部の空気を導入し、第二室12は、ブリーザプラグ50へ空気を導出する。
第一室11と第二室12の間の第一ケース10には、遮蔽部13が形成される。遮蔽部13は、第一室11と第二室12の間を、図中手前側の一部(後述の通気口Sの部分)を除いて遮蔽する。遮蔽部13があることにより第一室11と第二室12とが遮蔽される。ここで、第一室11の体積は、第二室12の体積よりも大きくなるように構成される。
また、第一室11及び第二室12の下方は、合わせ面10Mから連通する側壁当接部10M1が形成される。側壁当接部10M1には、ガスケット30の板状部材31が側方から当接する。側壁当接部10M1の形状は、下方に行くに連れて、左方の合わせ面10Mから徐々に離れるように構成される。このため、第一室11の下端の幅Wは、第一室11の上部に位置する遮蔽部13の長さよりも長くなることとなる。なお、ここでの遮蔽部13の長さとは、ガスケット30の面と平行な部分の長さである。
変速機ケース1の内部には、オイルウォーマ15により温められたオイルを変速機ケース1内に供給する昇温油供給管OPが配設される。本実施形態では、昇温油供給管OPが第一室11内の挿入口16に挿入される。ここで、昇温油供給管OPと挿入口16との間の微小隙間から、オイルウォーマ15によって昇温されたオイルが、第一室(11)にしみ出す。この場合であっても、挿入口16が、遮蔽部13の近傍に形成されているため、オイルは遮蔽部13に遮られ、第二室12へは進入しない。
昇温油供給管OP以外にも、第一ケース10には、複数のオイル管等の配管が配設される。本実施形態でも、複数のオイル管が配設されており、特定のオイル管の油路P1,P2は、特に高い場所に位置する。また、油圧制御のためのドレン管DPも配設される。ドレン管DPの詳細構造は後述する。
図5は、ガスケット30を配設した場合の変速機ケース1の内部構造を示す側面図である。ガスケット30を第一ケース10の合わせ面10Mに当接させると、ガスケット30の板状部材31が、第一室11及び第二室12の側方を仕切る。ここで、板状部材31は、遮蔽部13には当接せず、遮蔽部13と板状部材31との間にできる隙間が、第一室11から第二室12へ空気通る通気口Sとなる。また、板状部材31の下端は、凹部31Aが形成されるため、昇温油供給管OPの管路を妨げることがない。
また、本実施形態のドレン管DPは、図5に示すように、板状部材31よりも第二ケース20側に配設される。そして、ドレン管DPの排出口DPhは、板状部材31と反対側(図中手前側)に開口している。また、ドレン管DPの排出口DPhの高さは、変速機ケース1内の油圧供給油路の中で最も高い油路P1,P2の高さHPよりも、更に高い場所に位置する。ドレン管DPの排出口DPhの高さを高い位置とすることで、油路がオイルで満たされることとなるため、油圧応答性の安定化を図ることができる。
図6は、変速機の排気構造を下方から見た斜視図である。変速機ケース1の内部には、複数の回転するギヤ61等が配設される。ギヤ61が回転することに伴い、潤滑のためのオイルが掻き上げられ、変速機ケース1内に飛散する。このとき、板状部材31が第一室11及び第二室12の側面を仕切っているため、ギヤ61から飛散したオイルは、第一室11及び第二室12には進入しない。
第一室11の下方には、空気の導入開口H1が形成される。ここで、導入開口H1は、第一室11の下端が開放され且つ側面を板状部材31に仕切られることで形成される。また、第二室12のブリーザパイプ51には導出孔H2が形成される。また、第一ケース10に形成される遮蔽部13と板状部材31との間の隙間は、通気口Sとなる。
この構成により、変速機ケース1の内部のオイル混じりの空気は、第一室11の導入開口H1から導入される。第一室11において、オイルが遮蔽部13に遮られることで空気とオイルが分離される。そして、空気のみが通気口Sを矢印のように通過して、第二室12のブリーザパイプ51に形成される導出孔H2から導出される。
以上のように、本実施形態の変速機の排気構造によれば、空気を導入する側の第一室11の側面は板状部材31により仕切られているため、変速機ケース1内の変速機構から掻き上げられるオイルが板状部材31によって遮られ、オイルの第二室12への進入を防ぐ。また、空気を導入する導入開口H1がある側の第一室11の体積が、空気を導出する側の第二室12の体積よりも大きく構成されることで、変速機ケース1内のオイルが第一室に入り込んだとしても、オイルは遮蔽部13にて分離されつつ、第一室11内にて保持することができ、第二室12へオイルが進入することを防止することができる。
また、第一室11と第二室12とは遮蔽部13にて仕切られているのみであり、第一室11の導入開口H1は、下端が開放され且つ側面を板状部材31に仕切られることにより形成されるという簡単な構成である。このため、簡単な構成で、変速機ケース1内の空気をオイルと分離して排気することができる。
また、板状部材31は、第一ケース10の外周と第二ケース20の外周との間をシールするガスケット30の一部となっている。これにより、ガスケット30の成形工程において板状部材31を形成することができ、製造工程を少なくし、部材点数を抑えることができる。
また、第一室11の導入開口H1の幅Wは、遮蔽部13の長さよりも長く構成される。このように第一室11の下端の導入開口H1の幅Wを、第一室11の上端にある遮蔽部13の長さよりも長くすることで、第一室11の大きさが下方に行くに連れて徐々に大きくなる。すると、オイルが第一室11の上方に入りにくくなる一方で、第一室11の下方から排出されやすくなるため、オイルの排出性能が高くなる。すると、第一室11に入り込んだオイルを早期に排出することができ、オイルを第二室12に進入させることを防止することができる。
また、変速機ケース1には、オイルウォーマ15により温められたオイルを変速機ケース1内に供給する昇温油供給管OPが配設され、第一室11には、昇温油供給管OPが挿入される挿入口16が遮蔽部13の近傍に形成される。このように、昇温油供給管OPが第一室11に挿入される構成であると、昇温油供給管OPと挿入口16との間の微小隙間から昇温されたオイルが第一室11にしみ出す。この場合であっても、挿入口16は、遮蔽部13の近傍に形成されているため、オイルは遮蔽部13に遮られ、第二室12へは進入しない。
また、板状部材31の下端には、昇温油供給管OPの管路を妨げないように凹部31Aが形成される。このように、変速機を小型化するために変速機ケース1内が過密構造になり、昇温油供給管OPが第一室11近傍へ配管される場合であっても、板状部材31に凹部31Aがあることで、昇温油供給管OPを妨げることがない。
また、変速機ケース1には、油圧制御のためのドレン管DPが、板状部材31よりも第二ケース20側に配設され、ドレン管DPの排出口は、板状部材31と反対側に開口している。油圧制御のためのドレン管DPが変速機ケース1内の高い位置に配置される場合であっても、ドレン管DPの排出口を板状部材31と反対側に開口させておくことで、ドレン管DPから排出されるオイルが、第一室11及びその側面である板状部材31から遠ざかる方向に排出されることとなる。これにより、第一室11にオイルが進入することを防止することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお、本実施形態においては、ガスケット30と板状部材31を一体構成としたが、これに限られるものではない。たとえ、ガスケット30と板状部材31を別体としても、板状部材31が第一室11及び第二室12の側方を仕切る機能は発揮するためである。
1…変速機ケース
10M,20M…合わせ面
10…第一ケース
10M1…側壁当接部
11…第一室
12…第二室
13…遮蔽部
15…オイルウォーマ
16…挿入口
20…第二ケース
30…ガスケット
31…板状部材
31A…凹部
50…ブリーザプラグ
51…ブリーザパイプ
61…ギヤ
DP…ドレン管
DPh…排出口
H1…導入開口
H2…導出孔
OP…昇温油供給管
P1,P2…油路
S…通気口

Claims (6)

  1. 変速機を収納する変速機ケースと、
    前記変速機ケースの内外を貫通する排気管を具備し前記変速機ケースの内圧が所定値以上になったときに前記変速機ケースの外部に空気を開放するための排気弁と、
    を有する変速機の排気構造であって、
    前記変速機ケースは、前記排気弁が配設される第一ケースと、前記第一ケースに対して合わさる第二ケースと、前記第一ケース及び前記第二ケースの合わせ面に介在する板状部材と、を有し、
    前記第一ケースの前記板状部材に隣接する部分には、前記変速機ケースの内部の空気を導入開口から導入する第一室と、前記排気弁へ空気を導出孔から導出する第二室と、前記第一室の体積が前記第二室の体積よりも大きくなるように前記第一室と前記第二室とを通気口を除いて遮蔽する遮蔽部と、が形成され、
    前記第一室の導入開口は、前記第一室の下端が開放され且つ側面を前記板状部材に仕切られることにより形成される
    ことを特徴とする変速機の排気構造。
  2. 前記板状部材は、前記第一ケースの外周と前記第二ケースの外周との間をシールするシール部材の一部である
    ことを特徴とする請求項1に記載の変速機の排気構造。
  3. 前記第一室の前記導入開口の幅は、前記遮蔽部の長さよりも長くなるように構成される
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の変速機の排気構造。
  4. 前記変速機ケースには、昇温部により温められたオイルを前記変速機ケース内に供給する昇温油供給管が配設され、
    前記第一室には、前記昇温油供給管が挿入される挿入口が前記遮蔽部の近傍に形成される
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の変速機の排気構造。
  5. 前記板状部材の下端には、前記昇温油供給管の管路を妨げないように凹部が形成される
    ことを特徴とする請求項4に記載の変速機の排気構造。
  6. 前記変速機ケースには、油圧制御のためのドレン管が、前記板状部材よりも前記第二ケース側に配設され、
    前記ドレン管の排出口は、前記板状部材と反対側に開口している
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の変速機の排気構造。
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