JP2012154347A - トランスミッションの油洩れ防止機構 - Google Patents
トランスミッションの油洩れ防止機構 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012154347A JP2012154347A JP2011011056A JP2011011056A JP2012154347A JP 2012154347 A JP2012154347 A JP 2012154347A JP 2011011056 A JP2011011056 A JP 2011011056A JP 2011011056 A JP2011011056 A JP 2011011056A JP 2012154347 A JP2012154347 A JP 2012154347A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transmission case
- breather
- transmission
- oil
- mesh
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- General Details Of Gearings (AREA)
Abstract
【課題】ブリーザ機構から油泡が洩れるという問題を解消することができるトランスミッションの油洩れ防止機構を提供すること。
【解決手段】トランスミッション10のブリーザ機構は、入口3aがトランスミッションケース10aの内部に連通し、出口3bがトランスミッションケース10aの外部に連通自在なブリーザ室3と、トランスミッションケース10aの内圧に応じて、ブリーザ室3の出口3bとトランスミッションケース10aの外部との間を連通させることにより、所定以上の内圧をトランスミッションケース10aの外部に開放自在なブリーザプラグ4と、を有し、さらに、トランスミッションケース10aの内部とブリーザプラグ4との間の経路に、トランスミッションケース10a内で発生してブリーザ室3内に侵入した油泡2を消泡する消泡メッシュ6が設けられる。
【選択図】図1
【解決手段】トランスミッション10のブリーザ機構は、入口3aがトランスミッションケース10aの内部に連通し、出口3bがトランスミッションケース10aの外部に連通自在なブリーザ室3と、トランスミッションケース10aの内圧に応じて、ブリーザ室3の出口3bとトランスミッションケース10aの外部との間を連通させることにより、所定以上の内圧をトランスミッションケース10aの外部に開放自在なブリーザプラグ4と、を有し、さらに、トランスミッションケース10aの内部とブリーザプラグ4との間の経路に、トランスミッションケース10a内で発生してブリーザ室3内に侵入した油泡2を消泡する消泡メッシュ6が設けられる。
【選択図】図1
Description
トランスミッションのブリーザ機構における油洩れ防止機構に関し、特に、車両用トランスミッションの油洩れ防止機構に関し、中でも、トランスミッションケースに設けられたブリーザプラグからの油漏れ防止機構に関する。
特許文献1などに開示された車両用トランスミッションにおいては、トランスミッションケースにブリーザプラグが取り付けられている。ブリーザプラグは、トランスミッションケースの外部から内部への異物の侵入を防止すると共に、トランスミッションケースの内圧が所定以上になると、内圧をトランスミッションケースの外部へ開放する機能を有している。
図3は、従来のブリーザプラグから油洩れが発生するおそれがあることを説明するための図である。図4(A)〜(C)は、図3の要部を拡大した動作図である。
図3を参照すると、トランスミッション10において、トランスミッションケース10aの内部には、変速用等のギヤ1が配置されている。ギヤ1の回転によって、潤滑油がはね上げられて油泡2が発生する。油泡2の一部は、ブリーザ室3に侵入して堆積することがある。
続いて、図4(A)及び(B)を参照して、ブリーザプラグ4の機能を説明する。図4(A)を参照して、トランスミッションケース10aの内圧が規定値未満の場合、ブリーザプラグ4において、パッキン4aは、バネ4bによって下方に押し付けられ、トランスミッションケース10aの内部と外部は不通となる。図4(B)を参照して、トランスミッションケース10aの内圧が規定値以上の場合、ブリーザプラグ4において、パッキン4aは、バネ4bに抗して上方にストロークし、トランスミッションケース10aの内部はブリーザ室3を通じて外部と連通し、トランスミッションケース10aの内圧が開放される。
図4(C)を参照して、油泡2がブリーザ室3に堆積している状態で、トランスミッションケース10aの内圧が規定値以上になると、パッキン4aのストロークによるトランスミッションケース10aの内圧の開放に伴って、油泡2がトランスミッションケース10aの外部へ洩れてしまうおそれがある。
本発明の目的は、ブリーザ機構から油泡が洩れるという問題を解消することができるトランスミッションの油洩れ防止機構を提供することである。
本発明は、第1の視点において、トランスミッションケースの内部とブリーザプラグとの間の経路に、トランスミッションケース内で発生してブリーザ室内に侵入した油泡を消泡する消泡メッシュを設けたことを特徴とするトランスミッションの油洩れ防止機構を提供する。
本発明によれば、ブリーザプラグの上流側(例えば下側)に配置される消泡メッシュは、空気を通過させるが、油泡を捕捉してかき消すことができる。これによって、トランスミッションケースの内圧が高まり、ブリーザプラグが開いて内圧が開放される際、空気は放出されるが、油泡は消泡メッシュによって消泡され、消泡メッシュより下流側(例えば上側)には侵入できないため、油泡がブリーザプラグを通じてトランスミッションケースの外部へ洩れることが防止される。また、消泡メッシュのメッシュ構造は、上述のとおり、空気は通過させるため、消泡メッシュを設けても、ブリーザプラグの本来の機能であるトランスミッションケースの内圧の調整に影響はない。
要約すると、本発明によれば、トランスミッションケースの内部とブリーザプラグとの間の経路に、例えば、ブリーザプラグの下部に、消泡メッシュを追加することによって、トランスミッションケースの内圧調整に影響を与えることなく、ブリーザ室に油泡が堆積している状態であっても、ブリーザプラグからの油洩れを防止することができる。
本発明の好ましい実施の形態において、消泡メッシュは、ブリーザ室の出口側に配置される。この形態によれば、消泡メッシュの取り付けが容易であり、又、消泡メッシュを既存のトランスミッションケースに、その構造を変更せずに適用することが容易である。
本発明の好ましい実施の形態に係るトランスミッションの油洩れ防止機構は、ブリーザ室の出口側を覆うと共に、ブリーザプラグが取り付けられたコントロールカバーを有し、消泡メッシュは、コントロールカバーの下面とトランスミッションケースの上面との間に、挟まれる。この形態によれば、消泡メッシュをトランスミッションケースの外部から取り付けることができるため、消泡メッシュの取り付けが容易であり、又、消泡メッシュがコントロールカバーとトランスミッションケースの間に挟持されるため、消泡メッシュが安定して支持される。
本発明の好ましい実施の形態において、消泡メッシュは、場合によっては、上述した箇所以外に配置することもできる。例えば、ブリーザ室の内部においては、その入口側、中間部、又は出口側に配置でき、トランスミッションケースの内部においては、ブリーザ室の入口近傍に配置できる。
本発明による消泡メッシュの材質には、プラスチックス、セラミックス及び金属、並びにそれらの複合材料などを、選択することができる。
本発明による消泡メッシュを一般的な車両用トランスミッションに適用する場合、#36〜#40の範囲のメッシュ、線径0.193〜0.1219mmの範囲のメッシュが好ましい。このようなメッシュは、トランスミッションのギヤが、潤滑油をはね上げることによって生じた油泡の大きさに適合している。
以下、図面を参照して、本発明の一実施例に係るトランスミッションの油洩れ防止機構を説明する。図1は、本発明の一実施例に係るトランスミッションの油洩れ防止機構の説明図である。図2は、図1のII部拡大図である。
図1を参照すると、本発明の一実施例に係る油洩れ防止機構が適用されるトランスミッション10においては、トランスミッションケース10aの内部に変速用等のギヤ1が配置されている。
トランスミッション10は、ブリーザ機構として、入口3aがトランスミッションケース10aの内部に連通し、出口3bがトランスミッションケース10aの外部に連通自在なブリーザ室3と、トランスミッションケース10aの内圧に応じて、ブリーザ室3の出口3bとトランスミッションケース10aの外部との間を連通させることにより、所定以上の内圧をトランスミッションケース10aの外部に開放自在なブリーザプラグ4と、ブリーザ室3の出口側を覆うと共に、ブリーザプラグ4が取り付けられたコントロールカバー5と、を有している。
図1及び図2を参照すると、本発明の一実施例に係る油洩れ防止機構によれば、トランスミッションケース10aの内部とブリーザプラグ4との間の経路に、トランスミッションケース10a内で発生してブリーザ室3内に侵入した油泡2を消泡する消泡メッシュ6が設けられる。
消泡メッシュ6は、ブリーザ室3の出口3b側に配置され、特に、コントロールカバー5の下面とトランスミッションケース10aの上面との間に挟まれている。
特に、図2を参照して、本発明の一実施例に係る油洩れ防止機構の機能を説明する。ギヤ1が回転すると、トランスミッションケース10aの底部に溜まっている潤滑油が攪拌され、又、はね上げられて油泡2が発生する。跳ね上げられた油泡2の一部は、ブリーザ室3に侵入して堆積し、ブリーザプラグ4の直下まで迫ることがある。しかし、ブリーザプラグ4の下部に、消泡メッシュ6が配置されていることにより、油泡6はかき消され、油泡6ないし潤滑油は、上方にはそれ以上進展せず、ブリーザプラグ4が内圧開放のために上方へストロークした際も(図4(C)参照)、外部への油洩れが発生しない。また、空気は消泡メッシュ6を通り抜けることができるため、消泡メッシュ6の設置がブリーザ機構の本来の機能である内圧調整に影響を与えることはない。
以上説明した本発明の一実施例に係るトランスミッションの油洩れ防止機構を用いて、消泡メッシュ6の効果を確認する実験を行った。また、消泡メッシュを有さない以外は同様の構造を有するブリーザ機構を用いて、比較実験を行った。これらの実験条件は下記のとおりである。
ギヤ1の回転数:
(a)実施例(消泡メッシュ有りの場合) 0〜6600rpm
(b)比較例(消泡メッシュ無しの場合) 0〜6000rpm
(注)6600rpmは、実験に用いた装置による最高回転数
消泡メッシュの材質:ステンレス
消泡メッシュの番手:#38
消泡メッシュの線径:0.1524mm
潤滑油:マニュアルトランスミッションギヤオイル
(a)実施例(消泡メッシュ有りの場合) 0〜6600rpm
(b)比較例(消泡メッシュ無しの場合) 0〜6000rpm
(注)6600rpmは、実験に用いた装置による最高回転数
消泡メッシュの材質:ステンレス
消泡メッシュの番手:#38
消泡メッシュの線径:0.1524mm
潤滑油:マニュアルトランスミッションギヤオイル
実施例、すなわち、消泡メッシュ6が有る場合、最高回転数においても、油洩れが発生しなかった。これに対して、比較例、すなわち、消泡メッシュ6が無い場合、最高回転数に到達する前に、油洩れが発生した。これにより、本発明の消泡メッシュ6による油洩れ防止効果が確認された。
本発明の油洩れ防止機構は、トランスミッション、特に、車両用のトランスミッション、中でも、ギヤが高速回転するトランスミッションに好適に適用される。
1 ギヤ
2 油泡
3 ブリーザ室
4 ブリーザプラグ
5 コントロールカバー
6 消泡メッシュ
(3,4,5,6) ブリーザ機構
10 トランスミッション
10a トランスミッションケース
2 油泡
3 ブリーザ室
4 ブリーザプラグ
5 コントロールカバー
6 消泡メッシュ
(3,4,5,6) ブリーザ機構
10 トランスミッション
10a トランスミッションケース
Claims (3)
- 入口がトランスミッションケースの内部に連通し、出口が該トランスミッションケースの外部に連通自在なブリーザ室と、前記トランスミッションケースの内圧に応じて、前記ブリーザ室の出口と該トランスミッションケースの外部との間を連通させることにより、所定以上の該内圧を該トランスミッションケースの外部に開放自在なブリーザプラグと、を有するトランスミッションのブリーザ機構であって、
前記トランスミッションケースの内部と前記ブリーザプラグとの間の経路に、前記トランスミッションケース内で発生して該ブリーザ室内に侵入した油泡を消泡する消泡メッシュを設けたことを特徴とするトランスミッションの油洩れ防止機構。 - 前記消泡メッシュは、前記ブリーザ室の出口側に配置されたことを特徴とする請求項1記載のトランスミッションの油洩れ防止機構。
- 前記ブリーザ室の出口側を覆うと共に、前記ブリーザプラグが取り付けられたコントロールカバーを有し、
前記消泡メッシュは、前記コントロールカバーの下面と前記トランスミッションケースの上面との間に、挟まれたことを特徴とする請求項1又は2記載のトランスミッションの油洩れ防止機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011011056A JP2012154347A (ja) | 2011-01-21 | 2011-01-21 | トランスミッションの油洩れ防止機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011011056A JP2012154347A (ja) | 2011-01-21 | 2011-01-21 | トランスミッションの油洩れ防止機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012154347A true JP2012154347A (ja) | 2012-08-16 |
Family
ID=46836295
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011011056A Pending JP2012154347A (ja) | 2011-01-21 | 2011-01-21 | トランスミッションの油洩れ防止機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012154347A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9498771B2 (en) | 2012-09-12 | 2016-11-22 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Catalyst for exhaust gas purification, and method for producing same |
CN107178603A (zh) * | 2016-03-09 | 2017-09-19 | 本田技研工业株式会社 | 变速器的排气结构 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6325883U (ja) * | 1986-08-01 | 1988-02-20 | ||
JPS6446571U (ja) * | 1987-09-16 | 1989-03-22 | ||
JPH10103430A (ja) * | 1996-09-30 | 1998-04-21 | Mazda Motor Corp | 歯車式変速機構造 |
JP2006258171A (ja) * | 2005-03-16 | 2006-09-28 | Aisin Ai Co Ltd | 変速機 |
JP2006275127A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-12 | Keeper Co Ltd | ブリーザー装置 |
JP2009144846A (ja) * | 2007-12-14 | 2009-07-02 | Toyota Motor Corp | ブリーザ装置 |
-
2011
- 2011-01-21 JP JP2011011056A patent/JP2012154347A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6325883U (ja) * | 1986-08-01 | 1988-02-20 | ||
JPS6446571U (ja) * | 1987-09-16 | 1989-03-22 | ||
JPH10103430A (ja) * | 1996-09-30 | 1998-04-21 | Mazda Motor Corp | 歯車式変速機構造 |
JP2006258171A (ja) * | 2005-03-16 | 2006-09-28 | Aisin Ai Co Ltd | 変速機 |
JP2006275127A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-12 | Keeper Co Ltd | ブリーザー装置 |
JP2009144846A (ja) * | 2007-12-14 | 2009-07-02 | Toyota Motor Corp | ブリーザ装置 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9498771B2 (en) | 2012-09-12 | 2016-11-22 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Catalyst for exhaust gas purification, and method for producing same |
CN107178603A (zh) * | 2016-03-09 | 2017-09-19 | 本田技研工业株式会社 | 变速器的排气结构 |
US10371245B2 (en) | 2016-03-09 | 2019-08-06 | Honda Motor Co., Ltd. | Ventilation structure for transmission |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5408218B2 (ja) | 動力伝達装置 | |
JP2012154347A (ja) | トランスミッションの油洩れ防止機構 | |
CN104443807A (zh) | 具有挡板的衬垫 | |
JP2013509547A (ja) | 低圧ガス配管の安全バルブ | |
JP4870376B2 (ja) | ブリーザー装置 | |
US8813609B1 (en) | System for de-aerating fluid in a transmission | |
JP6275392B2 (ja) | 歯車装置 | |
JP4980984B2 (ja) | 油面計を具えた減速機 | |
JP5229692B2 (ja) | シャワーヘッド | |
JP5912236B2 (ja) | 減速機の油噴出防止構造 | |
JP2007309157A (ja) | ブローバイガス用オイルセパレータ | |
JP6145283B2 (ja) | 空気弁、副弁付き空気弁及びこれらの連結機構 | |
JP2011032889A (ja) | ブローバイガス用オイルセパレータ | |
JP4919004B2 (ja) | 横軸型すべり軸受装置 | |
EP2666982B1 (en) | Lubrication system | |
JP2010242872A (ja) | ブリーザ | |
JP5741292B2 (ja) | ブリーザ装置 | |
CN107225076A (zh) | 一种新型激振器 | |
CN202327017U (zh) | 汽车变速器的排气装置 | |
KR20060011358A (ko) | 수동변속기의 에어브리더 | |
JP5127682B2 (ja) | 減速機の出力軸の下部軸受部構造 | |
JP6120410B2 (ja) | 歯車装置 | |
KR101883482B1 (ko) | 압축기용 오일회수장치 | |
JP6950387B2 (ja) | ブリーザ | |
JP2009144846A (ja) | ブリーザ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140116 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140905 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140916 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20150203 |