JP2017110441A - 鋼管の接合構造、及び鋼管の接合方法 - Google Patents
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Abstract
Description
仮設桟橋構造体等の上部構造体は、土中に複数の杭を打ち込み、その上に柱を建て込み、柱間に梁を架設して構築される。
従来、このような山間部に資材を運搬する場合、柱部材は、輸送制限長さ以内で輸送し、建設現場で溶接接合して長尺化し、現場建て込みを行っていた。
しかし、長尺化した柱を揚重するには、大きなクレーンが必要となってしまう上、建設現場における鋼管の突き合わせ溶接作業は、溶接品質の管理を十分行う必要があり、また、施工効率が落ちるという課題がある。
また、同種の技術としては、短尺鋼管の端部に形状記憶合金製のカラーを溶接し、カラーの形状回復作用を利用して、短尺鋼管同士を連結する技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
このような短尺鋼管を利用した継ぎ式の柱は、施工も簡単であり、溶接作業等が発生しないので、仮設桟橋構造体等の柱として用いるには好適であると考えられる。
土中に打ち込まれた鋼管杭に、鋼管柱を接合する鋼管の接合構造であって、
前記鋼管柱は、上部に形成され、上端に向かって縮径する縮径部と、前記鋼管柱の径方向外側に突出し、前記鋼管柱が軸方向にずれるのを規制するストッパとを備え、
前記鋼管杭は、少なくとも上部が、前記鋼管柱の外周径よりも大きな内周径を有し、
前記鋼管柱が、前記鋼管杭の内部に挿入され、前記ストッパが前記鋼管杭の上端面に当接し、
前記鋼管柱及び前記鋼管杭の隙間にモルタルが充填されていることを特徴とする。
この発明によれば、鋼管杭が拡径部を備えていることにより、土中に打ち込まれる鋼管杭の部分を、鋼管柱と同じ径とすることができるため、鋼管杭の打ち込み作業を軽減することができる。
この発明によれば、モルタル止めが設けられることにより、鋼管柱及び鋼管杭の隙間に充填されたモルタルが脱落しないので、モルタルによって鋼管柱及び鋼管杭の本接合を確実に行うことができる。
この発明によれば、鋼管杭が位置調整機構を備えていることにより、挿入された鋼管柱の水平位置を調整することができるため、鋼管杭の水平方向の打ち込み位置に誤差があっても、適切な位置に鋼管柱を容易に建て込むことができる。
この発明によれば、アンカー部材を備えていることにより、鋼管杭に対して鋼管柱が固定されるため、引き抜き方向の力が作用しても、鋼管の接合構造が外れることがない。
この発明によれば、鋼管柱がガセットプレートを備え、鋼管杭と連結部材を介して連結されることにより、鋼管柱に引き抜き方向の力が作用しても、鋼管の接合構造が外れることがない。
この発明によれば、連結部材として添接板を採用することにより、ボルトナットで締結することができるため、鋼管柱及び鋼管杭を強固に連結することができる。
この発明によれば、連結部材としてワイヤ部材を採用することにより、ボルトナット等の締結具を用いなくても、鋼管柱及び鋼管杭を連結することができるため、簡易に施工することができる。
土中に打ち込まれた鋼管杭に、前記鋼管杭の内周径よりも、小さな外周径の鋼管柱を接合する鋼管の接合方法であって、
土中に打ち込まれた前記鋼管杭の杭頭を測量する工程と、
前記鋼管杭の測量位置に基づいて、前記鋼管柱が軸方向にずれるのを規制するストッパを、前記鋼管柱に設ける工程と、
前記鋼管柱を前記鋼管杭の内部に挿入する工程と、
前記鋼管柱及び前記鋼管杭の隙間にモルタルを充填する工程と、
を実施することを特徴とする。
この発明によれば、鋼管柱内部にワイヤを引き通す工程を実施することにより、鋼管柱及び鋼管杭をワイヤで連結できるので、鋼管柱に引き抜き力が作用しても、ワイヤの張力で抗することができ、鋼管柱及び鋼管杭を強固に接合することができる。
この発明によれば、鋼管柱の位置調整を行った後、第2の鋼管柱を接合しているので、継ぎ式の柱の高さ寸法を一定にすることができ、鋼管柱や、第2の鋼管柱を切断することなく、上部構造の水平レベルを確保することができる。
この発明によれば、第2の鋼管柱の内部にワイヤを引き通すことにより、鋼管杭、鋼管柱、及び第2の鋼管柱全体をワイヤで連結することができるので、鋼管柱及び第2の鋼管柱に引き抜き力が作用しても、ワイヤで抗して、継ぎ式の柱の全体の接合強度を確保することができる。
[1]第1実施形態
図1には、本発明の第1実施形態に係る上部構造体としての仮設桟橋構造体1が示されている。この仮設桟橋構造体1は、山間部等における橋梁の架け替え工事や、トンネル掘削工事などの工事を行うに際し、物資搬入用の工事車両の進入経路とされたり、工事用物資等のストックヤードとされたり、クレーン等の揚重機の設置場所として利用される。
仮設桟橋構造体1は、複数の鋼管杭2上に建設され、最下部鋼管柱3Aと、鋼管柱3Bと、複数の梁4と、ブレース5とを備える。
最下部鋼管柱3Aは、径300〜500mm、長さ寸法略7mの円形の短尺鋼管から構成され、鋼管杭2との接合のために設けられている。
第2の鋼管としての鋼管柱3Bは、径300〜500mm、長さ寸法略7mの円形の短尺鋼管から構成され、最下部鋼管柱3Aの上部に設けられる。
最下部鋼管柱3A及び鋼管柱3Bは、2本〜3本上下方向に接続され、全体で略20〜30mの高さ寸法の継ぎ式の柱を形成する。
ブレース5は、鋼棒等から構成され、鋼管柱3B及び梁4の交差部に斜めがけされ、これにより、互いに対向する一対の鋼管柱3Bと、一対の梁4とで構成される矩形が構面となる。
鋼管杭2は、上部に最下部鋼管柱3Aが挿入される拡径部6と、拡径部6の底部に設けられるモルタル止め7とを備える。
拡径部6は、鋼管柱3Bと同径の鋼管に拡径加工を施すことにより形成され、鋼管柱3Bが挿入された状態で、拡径部6の内周面と、鋼管柱3Bの外周面との間に、20〜50mmの隙間が形成される。また、図2では図示を略したが、拡径部6には、内外を貫通する複数の雌ねじ孔が形成されており、複数の雌ねじ孔は、上下方向に2箇所、円周方向8箇所形成される(図5参照)。
モルタル止め7は、鋼管杭2の鋼管径と略同型の円板状の鋼板から形成され、鋼管杭2の内周面に溶接により接合されている。
モルタル8は、拡径部6の内周面と、鋼管柱3Bの外周面との間の隙間に充填されている。
最下部鋼管柱3Aは、拡径加工を施していない下部が鋼管杭2の拡径部6に挿入されるが、その挿入深さ寸法は、最下部鋼管柱3Aの2倍以上とされる。
上部リングプレート10は、縮径部9の下方の鋼管柱3Bの胴部に設けられている。上部リングプレート10は、円板状の鋼板の略中央に同心円状の孔を形成したものであり、孔の径は、鋼管柱3Bの外径と略等しくされている。上部リングプレート10は、孔に最下部鋼管柱3Aが挿入され、溶接により接合される。上部リングプレート10は、溶接により、鋼管柱3Bの胴部に接合されている。なお、上部リングプレート10は、縮径部9の縮径加工後、予め工場で最下部鋼管柱3Aの胴部に接合される。
下部リングプレート11は、最下部鋼管柱3Aの下方の胴部に設けられ、円板状の鋼板の略中央に同心円状の孔を形成したものであり、孔の径は、鋼管柱3Bの外径と略等しくされている。下部リングプレート11は、孔に最下部鋼管柱3Aが挿入され、溶接により接合される。
下部リングプレート11は、詳しくは後述するが(図4参照)、鋼管杭2の打止め位置に基づいて、建設現場で溶接により接合される。
縮径部12は、鋼管柱3Bの上部に形成され、上端に向かうにしたがって次第に縮径している。このような縮径部12は、鋼管端部に縮径加工を施すことにより、形成することができる。
拡径部13は、鋼管柱3Bの下部に形成され、下端に向かうにしたがって次第に拡径している。このような拡径部13は、鋼管端部に拡径加工を施すことにより、形成することができる。
最下部鋼管柱3Aの縮径部9は、鋼管柱3Bの拡径部13に挿入されている。
縮径部9の拡径部13への挿入深さ寸法は、鋼管柱3Bの径の略2倍とするのが好ましい。
この状態で、最下部鋼管柱3Aのリングプレート14の上面には、鋼管柱3Bの下端面が当接している。
鋼管柱3Bの上にさらに鋼管柱を接合する場合には、縮径部12に上側の鋼管柱の拡径部を挿入し、継ぎ式の柱を形成していく。
図5に示されるように、仮設桟橋構造体1の建設現場において、鋼管杭2を公知の方法により、土中に打ち込む。最下部鋼管柱3Aは、下部リングプレート11は接合しない状態で建設現場に搬入する。
また、鋼管杭2の拡径部6には、予め、内外を貫通する雌ねじ孔に、位置決めボルト15を取り付けておく。
鋼管杭2が土中に打ち込まれ、打止め位置となったら、トランシット等を用いた三角測量等により、鋼管杭2の杭頭の打止め位置を測量する。
クレーン等で最下部鋼管柱3Aを揚重し、鋼管杭2の上部で最下部鋼管柱3Aを下降させ、鋼管杭2の拡径部6内に最下部鋼管柱3Aを挿入し、下部リングプレート11の下面を、鋼管杭2の拡径部6の上端面に当接させる。
次に、図7に示されるように、位置決めボルト15を回転させ、最下部鋼管柱3Aに当接させ、位置決めボルト15の挿入量を調整することにより、最下部鋼管柱3Aを水平方向に位置調整する。複数の位置決めボルト15及び拡径部6に形成された複数の雌ねじ孔は、最下部鋼管柱3Aの水平方向の位置決めを行う位置決め調整機構として機能する。その後は、クレーンが最下部鋼管柱3Aから離れても、最下部鋼管柱3Aはあまり長くないために、容易に鋼管杭2の上で安定して置かれ、その後の作業を行うことができる。
モルタル8が硬化するまでは、位置決めボルト15は、そのままの状態としておく。
次に、クレーン等で鋼管柱3Bを揚重し、最下部鋼管柱3Aに下降させ、最下部鋼管柱3Aの縮径部9と、鋼管柱3Bの拡径部13を係合させた後、鋼管柱3Bの下端面が、上部リングプレート10の上面に当接するまで、クレーンで下降させる。
このように建て込まれた最下部鋼管柱3A、及び鋼管柱3Bからなる継ぎ式の柱に、梁4を仮設し、ブレース5を取り付け、仮設桟橋構造体1が完成する。
鋼管杭2の打止め位置にばらつきが生じても、下部リングプレート11の接合位置を軸方向に調整することにより、最下部鋼管柱3Aの鋼管杭2への挿入深さを変更することができる。したがって、上端に縮径部12、下端に拡径部13を備えた鋼管柱3Bを利用した、継ぎ式の鋼管柱を鋼管杭2の上部に建て込んでも、仮設桟橋構造体1の水平レベルを確保することができる。
モルタル止め7が設けられることにより、最下部鋼管柱3A及び鋼管杭2の隙間に充填されたモルタル8が脱落しないので、モルタル8によって、最下部鋼管柱3A及び鋼管杭2の本接合を確実に行うことができる。
鋼管杭2の打止め位置を測量し、測量位置に基づいて、最下部鋼管柱3Aに下部リングプレート11を取り付けている。したがって、鋼管杭2に対する最下部鋼管柱3Aの挿入深さを調整して、最下部鋼管柱3Aの高さ位置を調整することができ、仮設桟橋構造体1の水平レベルを確保することができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以下の説明では、既に説明した部材、部分と同様の部分等については、同一符号を付して、その説明を省略し、または簡略にする。
前述した第1実施形態では、鋼管杭2及び最下部鋼管柱3Aの本接合は、拡径部6の内周面及び最下部鋼管柱3Aの外周面の間の隙間に、モルタル8を充填し、これを硬化させることで行っていた。
下部ガセットプレート16は、最下部鋼管柱3Aの胴部から径方向外側に、下部リングプレート11よりも外側に突出するように設けられる鋼板であり、先端には、孔16Aが形成されている。
鋼管杭2には、拡径部6の下方に、ボルトを植設したワイヤアンカー17が設けられている。
鋼製ワイヤ18は、下部ガセットプレート16の孔16Aに結びつけられ、引張力を作用させた状態で、ワイヤアンカー17に結びつけられている。
下部ガセットプレート16、ワイヤアンカー17、及び鋼製ワイヤ18は、最下部鋼管柱3Aを、鋼管杭2に固定するアンカー部材として機能する。なお、鋼製ワイヤ18は、リングプレート11やガセットプレート19に配置することができ、その場合は、下部ガセットプレート16は不要となる。
上部ガセットプレート19は、先端に複数のボルト孔が形成された鋼板から構成され、最下部鋼管柱3Aの胴部から、径方向外側に突出して設けられている。上部ガセットプレート19は、最下部鋼管柱3Aの胴部に溶接により接合されている。
添接板21は、長手方向端部に複数のボルト孔が形成された鋼板から構成される。
添接板21は、最下部鋼管柱3Aの上部ガセットプレート19と、鋼管柱3Bの下部ガセットプレート20との間に架設され、ボルトナット23によって締結されている。鋼管柱3Bの上部にさらに鋼管柱が接合される場合、鋼管柱3Bの上部ガセットプレート22に添接板21を取り付け、上部の鋼管柱の下部ガセットプレートと連結する。
なお、図示を略したが、ガセットプレート19、20、22には、ブレース5が取り付けられている。
なお、最下部鋼管柱3Aの揚重に際しては、予め下部ガセットプレート16に鋼製ワイヤ18を結びつけた状態で揚重し、最下部鋼管柱3Aを鋼管杭2に挿入し、モルタル8を充填した後、鋼製ワイヤ18をワイヤアンカー17に結びつける。そのようなことをすることにより、足場無しに地上から作業を行うことが可能となる。
また、添接板21は、最下部鋼管柱3Aの縮径部9に鋼管柱3Bの拡径部13を接合した後、最下部鋼管柱3Aの上部ガセットプレート19、及び鋼管柱3Bの下部ガセットプレート20に取り付ける。
最下部鋼管柱3Aが下部ガセットプレート16を備え、鋼管杭2と鋼製ワイヤ18を介してワイヤアンカー17で連結されている。これにより、最下部鋼管柱3Aに引き抜き方向の力が作用しても、ワイヤアンカー17によって抗することができるため、鋼管杭2及び最下部鋼管柱3Aの接合構造が外れることがない。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
前述した第2実施形態では、最下部鋼管柱3Aの胴部に下部ガセットプレート16を設け、鋼製ワイヤ18により、鋼管杭2と連結していた。また、最下部鋼管柱3Aの胴部に上部ガセットプレート19を設け、鋼管柱3Bに設けられた下部ガセットプレート20と、上部ガセットプレート19とを添接板21で連結し、引き抜き方向の力に抗する手段を講じていた。
鋼製ワイヤ24は、下端が鋼管杭2のモルタル止め7に接合され、上端が梁4に一定の張力が作用するように緊結されている。
最下部鋼管柱3Aを鋼管杭2の上部に移動させたら、ロープの下端に鋼製ワイヤ24の上端を結びつけ、ロープを引き上げて、図12に示されるように、鋼製ワイヤ24を最下部鋼管柱3Aの上端開口から露出させた後、最下部鋼管柱3Aを鋼管杭2の拡径部6に挿入する。その後は、第1実施形態と同様の方法で、鋼管杭2と最下部鋼管柱3Aを接合する。
鋼製ワイヤ24が梁4まで到達したら、鋼製ワイヤ24を引っ張りながら、梁4に結びつける。このように、鋼製ワイヤ24を施工時に鋼管柱3Bの位置決めに用いることができ、その分、施工効率が改善するという効果も得られる。
このような本実施形態によっても、第1実施形態及び第2実施形態と同様の作用及び効果を享受できる。
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、以下に示すような変形を含むものである。
前述した第1実施形態では、鋼管杭2として、上部に拡径部6が形成された鋼管を使用していたが、本発明はこれに限られない。
例えば、図13に示されるように、最下部鋼管柱3Aよりも大径の鋼管から構成される鋼管杭2Aを採用してもよい。
例えば、鋼管杭2の上端面と当接し、最下部鋼管柱3Aを軸方向にずれるのを規制できるのであれば、最下部鋼管柱3Aの径方向外側に突設される複数の突起であってもよい。
前述した第2実施形態では、最下部鋼管柱3Aの下部ガセットプレート16と、ワイヤアンカー17を鋼製ワイヤ18で連結していたが、本発明はこれに限られない。
例えば、鋼管杭2にガセットプレートを設け、最下部鋼管柱3Aの下部ガセットプレート16とガセットプレートに、添接板をボルトナットで締結して連結してもよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造及び形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
Claims (12)
- 土中に打ち込まれた鋼管杭に、鋼管柱を接合する鋼管の接合構造であって、
前記鋼管柱は、上部に形成され、上端に向かって縮径する縮径部と、前記鋼管柱の径方向外側に突出し、前記鋼管柱が軸方向にずれるのを規制するストッパとを備え、
前記鋼管杭は、少なくとも上部が、前記鋼管柱の外周径よりも大きな内周径を有し、
前記鋼管柱が、前記鋼管杭の内部に挿入され、前記ストッパが前記鋼管杭の上端面に当接し、
前記鋼管柱及び前記鋼管杭の隙間にモルタルが充填されていることを特徴とする鋼管の接合構造。 - 請求項1に記載の鋼管の接合構造において、
前記鋼管杭は、上部に形成され、前記鋼管柱の外周径よりも大きな拡径部を備えていることを特徴とする鋼管の接合構造。 - 請求項1又は請求項2に記載の鋼管の接合構造において、
前記鋼管杭の内部には、充填される前記モルタルを、前記鋼管柱及び鋼管杭の隙間に保持させるモルタル止めが設けられていることを特徴とする鋼管の接合構造。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の鋼管の接合構造において、
前記鋼管杭は、挿入された前記鋼管柱の水平位置を調整する位置調整機構を備えていることを特徴とする鋼管の接合構造。 - 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の鋼管の接合構造において、
前記鋼管柱を前記鋼管杭に固定するアンカー部材を備えていることを特徴とする鋼管の接合構造。 - 請求項5に記載の鋼管の接合構造において、
前記鋼管柱は、前記鋼管柱の外側に突出し、前記鋼管杭と連結部材を介して連結されるガセットプレートを備えていることを特徴とする鋼管の接合構造。 - 請求項6に記載の鋼管の接合構造において、
前記連結部材は、前記ガセットプレートにボルトナットによって締結される添接板であることを特徴とする鋼管の接合構造。 - 請求項6に記載の鋼管の接合構造において、
前記連結部材は、前記ガセットプレートに締結されるワイヤ部材であることを特徴とする鋼管の接合構造。 - 土中に打ち込まれた鋼管杭に、前記鋼管杭の内周径よりも、小さな外周径の鋼管柱を接合する鋼管の接合方法であって、
土中に打ち込まれた前記鋼管杭の杭頭を測量する工程と、
前記鋼管杭の杭頭の測量位置に基づいて、前記鋼管柱が軸方向にずれるのを規制するストッパを、前記鋼管柱に設ける工程と、
前記鋼管柱を前記鋼管杭の内部に挿入する工程と、
前記鋼管柱及び前記鋼管杭の隙間にモルタルを充填する工程と、
を実施することを特徴とする鋼管の接合方法。 - 請求項9に記載の鋼管の接合方法において、
前記鋼管柱を前記鋼管杭に挿入する工程を実施する前に、予め前記鋼管杭に固定されたワイヤを、前記鋼管柱内部に引き通す工程を実施することを特徴とする鋼管の接合方法。 - 請求項10に記載の鋼管の接合方法において、
前記鋼管柱及び前記鋼管杭の接合後、前記鋼管柱の縮径部に、下部に形成され、下端に向かって拡径する拡径部を備えた第2の鋼管柱を接合する工程を実施することを特徴とする鋼管の接合方法。 - 請求項11に記載の鋼管の接合方法において、
前記第2の鋼管柱を接合する工程を実施する前に、前記鋼管柱に引き通されたワイヤを、前記第2の鋼管柱に引き通す工程と、
引き通された前記ワイヤを上部構造体に連結する工程と、
を実施することを特徴とする鋼管の接合方法。
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