JP5948838B2 - 柱と梁の接合方法 - Google Patents

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本発明は、柱の施工方法に関し、特に、逆打支柱の施工に有効な柱の施工方法に関する。
逆打工法において逆打支柱を施工する場合、輸送上の制限により、工場等で輸送可能な長さに分割して製作した柱部材を工場等から現場に搬入し、現場で柱部材を溶接又はボルトにより接合することより所定の長さに組み立て、地盤に形成した孔内に建て込んでいる。
例えば、現場に組立用架台(ターニングローラー付きの架台、山留鋼材を利用した架台等)を設置し、架台の上部に柱部材を横倒しにした状態で載置させ、柱部材間を溶接又はボルトにより接合することにより所定の長さに組み立て、揚重機で吊り起こして地盤に形成した孔内に建て込んでいる。
或いは、現場に搬入した柱部材(下柱部材)を揚重機により吊り上げ、地盤に形成した孔内に吊り込み、この状態で下柱部材を孔の開口縁部に設置した架台に仮固定し、揚重機で柱部材(上柱部材)を吊り上げ、この状態で上柱部材を下柱部材にボルトにより仮接続し、両柱部材間にピアノ線を張る方法や両柱部材間を測量機にて計測する方法で両柱部材の鉛直度を調整し、鉛直度の調整後にボルトを本締めし、地盤に形成した孔内に建て込んでいる。
ところで、前者の施工方法は、複数の柱部材を溶接又はボルトにより接合して組み立てるための場所、組み立てたものを仮置きしておく場所等が必要になるため、現場が狭隘な敷地の場合には適用することができない。また、組み立てたものを揚重機で吊り起こすために、吊り高が制限されるような低空頭の場所には適用することができない。
さらに、柱部材間を溶接によって接合する場合には、溶接作業に非常に手間がかかり、また、溶接後の一定時間経過に溶接部の検査を行う必要があり、さらに、天候に左右されるため、次の工程に進むまでに非常に時間がかかり、全体としての工期が長くなる。
さらに、後者の施工方法は、柱部材間をボルトで仮接続し、ピアノ線または測量機で柱部材間の鉛直度を調整した後に、ボルトを本締めして柱部材間を接合しているため、孔内への建て込みに非常に手間がかかる。
一方、上記のような問題に対処するため、特許文献1に記載のような機械式継手を用いることも考えられる。特許文献1に記載の機械式継手は、鋼管杭の接合に適用したものであって、下側鋼管の第1機械式継手部と、上側鋼管の第2機械式継手部とを合わせた状態で、上側鋼管に回転力を与えて第2機械式継手を第1機械式継手に螺合させて、下側鋼管と上側鋼管とを接合するように構成したものである。
このような構成の機械式継手は、下側鋼管と上側鋼管との鉛直度をピアノ線で調整する必要はないが、図10に示すように、梁10を接合するための梁仕口4を柱部材2としての鋼管に設けた場合、第1機械式継手部と第2機械式継手部との締付の程度によっては、図11に示すように、上下の柱部材2の接合部間に回転方向への相対的なずれが生じ、このずれによって梁仕口4が梁10の取り付け位置からずれてしまうことがある。このため、上下の柱部材2(鋼管)の締付の管理に非常に手間がかかる。
なお、特許文献1に記載のような機械式継手は、鋼管杭の接合に用いられ、逆打支柱等の柱の接合に用いた実績はない。逆打支柱等の柱は、溶接又はボルトによる接合が一般的となっている。
特許第4062131号公報
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、逆打支柱等の柱の施工を容易に、短時間で、精度よく行うことができて、全体としての工期を大幅に短縮することができるとともに、吊り高が制限されるような低空頭の場所や狭隘な敷地の場所においても適用が可能な柱の施工方法を提供することを目的とする。
上記のような課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。
すなわち、本発明の柱と梁の接合方法は、接合部を介して複数の鋼管からなる柱部材を一連に接合してなる柱と梁の接合方法であって、前記柱は、前記柱部材の梁仕口に対応する位置に、円環状のダイヤフラムが設けられるとともに、前記接合部が、下側に位置する柱部材の上端に取り付けられた第1ねじ部と、上側に位置する柱部材の下端に取り付けられて、前記第1ねじ部に螺合させて締め付けることが可能な第2ねじ部と、により形成され、前記第1ねじ部と前記第2ねじ部の締め付け状態を固定する固定部材を備えておらず、下側に位置する前記柱部材の第1ねじ部に、上側に位置する前記柱部材の第2ねじ部を螺合させ、締め付けることで両者を接合して接合部を形成することにより、複数の前記柱部材を一連に接合して前記柱を施工した後、該柱に、前記ダイヤフラムを介して梁を接合することを特徴とする。
本発明の柱と梁の接合方法によれば、下側の柱部材の接合部の第1ねじ部に上側の柱部材の接合部の第2ねじ部を螺合させて締め付けることを繰り返すことにより、複数の柱部材を一連に接合してなる柱を施工することができる。
従って、上下の柱部材の接合部間を溶接又はボルトで接合する必要がないので、溶接作業、溶接後の検査、ピアノ線または測量機による鉛直度の調整等の煩雑な作業をなくすことができ、柱を容易に、短時間で施工することができ、全体としての工期を短縮することができる。
また、梁が接合される柱部材の梁仕口にそれぞれ円環状のダイヤフラムを設けているので、下側の柱部材の接合部の第1ねじ部に上側の柱部材の接合部の第2ねじ部を螺合させて締め付けた場合に、下側の柱部材の接合部と上側の柱部材の接合部との間に回転方向のずれが生じても、柱部材の梁仕口への梁の接合が困難になるようなことはない。
さらに、各柱部材の長さを短くすることにより、低空頭の場所においても、複数の柱部材を一連に接合してなる柱を施工することができるので、汎用性を高めることができる。
さらに、柱部材の梁仕口に対応する位置に設置されるダイヤフラムとして、柱部材の外面から外方に円環状に張り出る外ダイヤフラム、又は、柱部材の内面及び外面から内方又は外方に円環状に張り出る通しダイヤフラム設けると、この円環状の外ダイヤフラム又は通しダイヤフラムに梁の端部が接合されることになる。従って、下側の柱部材の接合部と上側の柱部材の接合部との間に回転方向へのずれが生じても、梁の端部を円環状の外ダイヤフラム又は通しダイヤフラムに接合することができる。
さらに、本発明の柱と梁の接合方法は、接合部を介して複数の鋼管からなる柱部材を一連に接合してなる柱と梁の接合方法であって、前記柱は、前記柱部材の梁仕口に対応する位置に、円環状のダイヤフラムが設けられるとともに、前記接合部が、下側に位置する柱部材の上端に取り付けられた第1ねじ部と、上側に位置する柱部材の下端に取り付けられて、前記第1ねじ部に螺合させて締め付けることが可能な第2ねじ部と、により形成され、前記第1ねじ部と前記第2ねじ部の締め付け状態を固定する固定部材を備えておらず、地盤を掘削して掘削孔を形成する工程と、前記掘削孔内に鉄筋籠を挿入する工程と、前記掘削孔内において、下側に位置する前記柱部材の第1ねじ部に、上側に位置する前記柱部材の第2ねじ部を螺合させ、締め付けることで両者を接合して接合部を形成することにより、複数の前記柱部材を一連に接合して前記柱を組み立てつつ建て込む柱の建て込み工程と、前記掘削孔内に、コンクリートを打設して、前記柱を前記掘削孔の底部に定着させるコンクリート打設工程と、前記掘削孔内に、掘削により生じた土砂を埋め戻す埋め戻し工程と、前記掘削孔の底部に定着後の前記柱に、前記ダイヤフラムを介して梁を接合する工程と、よりなることを特徴とする。
本発明の柱と梁の施工方法によれば、地盤を掘削して掘削孔を形成し、この掘削孔内に鉄筋籠を挿入し、掘削孔内に請求項1に記載の柱部材を接合しながら挿入し、掘削孔内に複数の柱部材を接合してなる柱を建て込み、掘削孔内にコンクリートを打設して柱を掘削孔の底部に定着させ、掘削孔内に掘削により生じた土砂を埋め戻すことにより、柱を施工することができる。
以上、説明したように、本発明によれば、複数の鋼管からなる柱部材を一連に接合してなる柱を施工する場合に、下側の柱部材の接合部と上側の柱部材の接合部との間を溶接又はボルトにより接合する必要がなくなる。
従って、溶接作業に要する手間、溶接作業後の溶接部の検査、柱部材間の鉛直度の調整等の煩雑な作業が不要となるので、柱を容易に、短時間で施工することができ、全体としての工期を大幅に短縮することができる。
また、柱部材の梁仕口に対応する部分に円環状のダイヤフラムを設けているので、下側の柱部材の接合部の第1ねじ部に上側の柱部材の接合部の第2ねじ部を螺合させて締め付けた場合に、両柱部材の接合部間に回転方向のずれが生じても、梁の端部を円環状のダイヤフラムに接合することができるので、上下の柱部材の接合部間の回転方向へのずれの管理が不要となり、柱の施工の管理が容易になるとともに、柱の施工後の梁の取り付け作業を容易に行うことができる。
本発明の一実施の形態を示した概略図であって、地盤に建て込んだ状態を示した概略図である。 図1の梁仕口の拡大図である。 図1の機械式継手の拡大図である。 図1のダイヤフラムと梁との関係を示した説明図である。 本発明の施工手順を示した説明図であって、掘削工程を示した説明図である。 鉄筋籠の挿入工程を示した説明図である。 逆打支柱の建て込み工程を示した説明図である。 コンクリート打設工程を示した説明図である。 埋め戻し工程を示した説明図である。 従来の梁仕口と梁との関係を示した説明図である。 従来の梁仕口と梁との関係を示した説明図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図4には、本発明の一実施の形態が示されている。本実施の形態においては、本発明を、逆打工法における逆打支柱の施工に適用している。
すなわち、本実施の形態は、逆打支柱1の材料に鋼管を用い、逆打支柱1を工場等で複数の柱部材2に分割して機械式継手5およびダイヤフタム9を取付製作して施工現場に搬入し、現場に搬入した複数の柱部材2を機械式継手5を介して接合して組み立てることにより、地盤11に形成した掘削孔12内に逆打支柱1を建て込むように構成したものである。
本実施の形態では、外径600〜1600mm、厚さ20〜60mmの所定の長さの鋼管を用い、この鋼管の長さ方向の一端又は両端に機械式継手5を取り付けることにより、所定の長さの柱部材2を構成している。
機械式継手5は、例えば、図3に示すように、管状の雄ねじ又は雌ねじからなる第1ねじ部6と、第1ねじ部6と相互に螺合可能な管状の雌ねじ又は雄ねじからなる第2ねじ部7と、第1ねじ部6と第2ねじ部67を締め付けた状態に固定する固定部材8としてのロックピン又はロックねじとから構成されている。但し、固定部材8はなくてもよい。
本実施の形態においては、図1に示すように、逆打支柱1を5個の柱部材(第1の柱部材2a〜第5の柱部材2e)に分割して製作し、最下端に配置される柱部材(第1の柱部材2a)の上端の接合部3aに第1ねじ部6を溶接により一体に取り付け、最上端に配置される柱部材(第5の柱部材2e)の下端の接合部3bに第2ねじ部7を溶接により取り付け、それらの間に配置される各柱部材(第2の柱部材2b〜第4の柱部材2d)の上下端の接合部3a、3bにそれぞれ第1ねじ部6及び第2ねじ部7を溶接により取り付けている。
図3に示すように、機械式継手5の第1ねじ部6及び第2ねじ部7は、それらの芯が各柱部材2a〜2eの芯と一致するように、各柱部材2a〜2eの上下端の接合部3a、3bに取り付けられている。これにより、下側の柱部材2の上端の接合部3aの第1ねじ部6に上側の柱部材2の下端の接合部3bの第2ねじ部7を螺合させて締め付けるだけで、上下の柱部材2を互いの芯を一致させた状態に互いに接合することができる。
機械式継手5としては、上下の柱部材2を、互いの芯を一致させた状態で接合でき、かつ、所定の構造強度が得られるものであれば特に制限はなく、例えば、鋼管杭用ねじ継手として用いられる、ハイメカネジ(商品名、JFEスチール株式会社製)を用いることができる。
複数の柱部材(第1の柱部材2a〜第5の柱部材2e)のうち、梁10が取付けられる柱部材(例えば、第3の柱部材2c、第4の柱部材2d、第3の柱部材2e)の梁仕口4には、図2に示すように、梁10の取付位置に合わせて複数の円環状のダイヤフラム9が溶接により一体に設けられ、このダイヤフラム9に鉄骨(例えば、H形鋼)からなる梁10の端部が溶接により一体に接合される。
ダイヤフラム9としては、柱部材2の外面から外方に円環状に張り出るように設けられる外ダイヤフラム、又は柱部材2の内外面から内方及び外方に円環状に張り出るように設けられる通しダイヤフラム9aを用いることができる。
本実施の形態においては、ダイヤフラム9に通しダイヤフラム9aを用い、上下の通しダイヤフラム9aに梁10の上下のフランジを溶接により一体に接合することにより、柱部材2の梁仕口4に梁10が取付けられる。
なお、本発明においては、外ダイヤフラム又は通しダイヤフラムを用いているので、全ての径の鋼管に対応することができる。
次に、上記のように構成した逆打支柱1の施工方法について、図5〜図9を参照しながら説明する。
なお、以下の説明においては、逆打支柱1を5個の柱部材(第1の柱部材2a〜第5の柱部材2e)に分割した例を示しているが、それ以外の個数に分割した場合についても、同様の施工方法を採ることができる。
まず、図5に示すように、逆打支柱1の施工箇所を囲むように作業床19を設置し、作業床19の上部に掘削機25を設置し、掘削機25により施工箇所の地盤11を所定の深さまで掘削し、掘削した部分にケーシング13を建て込む。掘削機25は、アースドリル工法、リバースサーキュレーションドリル工法、オールケーシング工法、BH工法、地中壁工法で使用する掘削機とする。
次に、図6に示すように、安定液14を注入しながら地盤11を更に掘削して、所定の深さの掘削孔12を形成し、掘削孔12内に鉄筋籠15を建て込み、鉄筋籠15をケーシング13の上端に掛着させた吊りワイヤー16によって吊った状態に保持する。掘削孔の形状は、円形、矩形、矩形と円形の組合せでもよい。
次に、図7に示すように、掘削孔12の開口縁部に支持架台20を設置し、現場に搬入した複数の柱部材2のうち、第1の柱部材2aをクレーン等で吊り上げて掘削孔12内に挿入し、第1の柱部材2aの上端部を支持架台20に支持する。
そして、第2の柱部材2bをクレーン24で吊り上げて第1の柱部材2aの上方に配置し、第2の柱部材2bの下端の接合部3bの第2ねじ部7を第1の柱部材2aの上端の接合部3aの第1ねじ部6に合致させ、機械により又は作業者の人力により、第2の柱部材2bを回転させて、第1の柱部材2aの第1ねじ部6に第2の柱部材2bの第2ねじ部7を螺合させて締め付ける。そして、両ねじ部6、7間に固定部材8(図3参照)を取り付け、第1の柱部材2aの上端の接合部3aと第2柱部材2bの下端の接合部3bとを第1ねじ部6及び第2ねじ部7を介して互いに接合する。
次に、第1の柱部材2aの支持架台20に対する支持状態を解除し、第1の柱部材2a及び第2の柱部材2bを掘削孔12内に挿入し、第2の柱部材2bの上端部を支持架台20に支持する。そして、第3の柱部材2cをクレーン24で吊り上げて第2の柱部材2bの上方に配置し、第1の柱部材2aと第2の柱部材2bとの接合と同様の手順により、第2の柱部材2bと第3の柱部材2cとを接合する。同様に、第3の柱部材2cと第4の柱部材2dとを接合し、第4の柱部材2dと第5の柱部材2eとを接合する。
このようにして、複数の柱部材(第1の柱部材2a〜第5の柱部材2e)を一連に接合した逆打支柱1を掘削孔12内に建て込み、最上端の柱部材(第5の柱部材2e)の上端にヤットコ21を取り付け、ヤットコ21を介して逆打支柱1を支持架台20に支持する。
そして、図8に示すように、掘削孔12内にトレミー管22を挿入し、コンクリートミキサー車23からトレミー管22を介して掘削孔12の底部にコンクリート17を所定の高さまで打設し、その後に、図9に示すように、打設したコンクリート17の上部に地盤11を掘削することにより生じた土砂18を埋め戻し、ヤットコ21、ケーシング13を撤去する。
このようにして、地盤11に形成した掘削孔12内に複数の柱部材2を一連に接合してなる逆打支柱1を建て込むことができる。
上記のように構成した本実施の形態にあっては、複数の柱部材2に分割して製作した逆打支柱1を地盤11に形成した掘削孔12内に建て込む場合に、先に掘削孔12内に挿入した柱部材2の上端の接合部3aの第1ねじ部6に、次に掘削孔12内に挿入する柱部材2の下端の接合部3bの第2ねじ部7を螺合させて締め付けることを繰り返すことにより、複数の柱部材2の接合部3a、3b間を互いに接合して一連に組み立てた逆打支柱1を掘削孔12内に建て込むことができる。
従って、上下の柱部材2の接合部3a、3b間を溶接又はボルトで接合する必要がないので、溶接作業、溶接後の検査、ピアノ線または測量機による鉛直度の調整等の煩雑な作業をなくすことができ、容易に、短時間で逆打支柱1を施工することができ、全体としての工期を短縮することができる。
また、溶接又はボルトによる接合作業が不要となるので、溶接又はボルトによる接合するための設備が不要となり、設備費用を大幅に削減することができる。
さらに、溶接又はボルトにより接合して組み立てる場所、組み立てたものを仮置きしておく場所等が不要となるので、現場が狭隘な敷地の場合にも適用することができる。さらに、天気に左右されることがないので、全体としての工期を短縮することができる。
さらに、組み立てたものを揚重機で吊り起こす必要がないので、吊り高が制限されるような低空頭の場所の場合には、各柱部材2の長さを短くすることにより、そのような低空頭の場所においても、複数の柱部材2を一連に接合してなる逆打支柱1を施工することができ、汎用性を高めることができる。
さらに、梁10が取り付けられ柱部材2の梁仕口4に円環状のダイヤフラム9を設け、ダイヤフラム9に梁10の端部を溶接により接合するように構成したので、下側の柱部材2の上端の接合部3aの第1ねじ部6に上側の柱部材2の下端の接合部3bの第2ねじ部7を螺合させて締め付けた場合に、上下の柱部材2の接合部3a、3b間に回転方向のずれが生じても、柱部材2の梁仕口4への梁10の接合が困難になるようなことはない。
従って、逆打支柱1の施工後に梁10の取り付けを行う場合に、逆打支柱1の回転方向への方向性がなくなるので、逆打支柱1の施工時に、逆打支柱1の平面位置、及び建込精度のみを管理すれば足り、逆打支柱1の施工管理が容易になるとともに、逆打支柱1の施工後の梁10の取り付け作業を容易に行うことができる。
さらに、上下の柱部材2の接合部3a、3b間を機械式継手5によって接合しているので、機械式継手5の第1ねじ部6に第2ねじ部7を螺合させて締め付けるだけで、機械式継手5の精度をそのまま、上下の柱部材2の接合部3a、3b間の接合精度に反映させることができる。
さらに、機械式継手5の第1ねじ部6と第2ねじ部7とを相互に螺合させて、両ねじ部6、7間に固定部材8を取り付けているので、上下の柱部材2の接合部3a、3b間を拘束することができる。また、逆打支柱1の施工完了後に、梁仕口4に梁10を取り付けることにより、さらに、上下の柱部材2の接合部3a、3b間を拘束することができる。さらに、逆打支柱1の内部にコンクリートを打設して、CFT造の逆打支柱1とすることにより、更に、上下の柱部材2の接合部3a、3b間を拘束することができる。
さらに、前記の説明においては、本発明を逆打支柱1の施工に適用したが、地上の柱の施工に適用してもよい。
1 逆打支柱
2 柱部材
2a〜2e 第1〜第5の柱部材
3a 接合部(上端)
3b 接合部(下端)
4 梁仕口
5 機械式継手
6 第1ねじ部
7 第2ねじ部
8 固定部材
9 ダイヤフラム
9a 通しダイヤフラム
10 梁
11 地盤
12 掘削孔
13 ケーシング
14 安定液
15 鉄筋籠
16 吊りワイヤー
17 コンクリート
18 土砂
19 作業床
20 支持架台
21 ヤットコ
22 トレミー管
23 コンクリートミキサー車
24 クレーン
25 掘削機

Claims (2)

  1. 接合部を介して複数の鋼管からなる柱部材を一連に接合してなる柱と梁の接合方法であって、
    前記柱は、前記柱部材の梁仕口に対応する位置に、円環状のダイヤフラムが設けられるとともに、前記接合部が、下側に位置する柱部材の上端に取り付けられた第1ねじ部と、上側に位置する柱部材の下端に取り付けられて、前記第1ねじ部に螺合させて締め付けることが可能な第2ねじ部と、により形成され、前記第1ねじ部と前記第2ねじ部の締め付け状態を固定する固定部材を備えておらず、
    下側に位置する前記柱部材の第1ねじ部に、上側に位置する前記柱部材の第2ねじ部を螺合させ、締め付けることで両者を接合して接合部を形成することにより、複数の前記柱部材を一連に接合して前記柱を施工した後、
    該柱に、前記ダイヤフラムを介して梁を接合することを特徴とする柱と梁の接合方法。
  2. 接合部を介して複数の鋼管からなる柱部材を一連に接合してなる柱と梁の接合方法であって、
    前記柱は、前記柱部材の梁仕口に対応する位置に、円環状のダイヤフラムが設けられるとともに、前記接合部が、下側に位置する柱部材の上端に取り付けられた第1ねじ部と、上側に位置する柱部材の下端に取り付けられて、前記第1ねじ部に螺合させて締め付けることが可能な第2ねじ部と、により形成され、前記第1ねじ部と前記第2ねじ部の締め付け状態を固定する固定部材を備えておらず、
    地盤を掘削して掘削孔を形成する工程と、
    前記掘削孔内に鉄筋籠を挿入する工程と、
    前記掘削孔内において、下側に位置する前記柱部材の第1ねじ部に、上側に位置する前記柱部材の第2ねじ部を螺合させ、締め付けることで両者を接合して接合部を形成することにより、複数の前記柱部材を一連に接合して前記柱を組み立てつつ建て込む柱の建て込み工程と、
    前記掘削孔内に、コンクリートを打設して、前記柱を前記掘削孔の底部に定着させるコンクリート打設工程と、
    前記掘削孔内に、掘削により生じた土砂を埋め戻す埋め戻し工程と、
    前記掘削孔の底部に定着後の前記柱に、前記ダイヤフラムを介して梁を接合する工程と、
    よりなることを特徴とする柱と梁の接合方法。
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