JP2017108101A - 撮像装置、および、撮像システム - Google Patents

撮像装置、および、撮像システム Download PDF

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Abstract

【課題】 ノイズを低減することが難しいという課題がある。【解決手段】 実施例の撮像装置は、複数の画素回路が配された基板と、前記基板の上に配された半導体層と、を有する。前記複数の画素回路のそれぞれは、前記半導体層で生じた電荷に基づく信号を出力する増幅トランジスタを含む。前記半導体層で生じた電荷を前記基板の表面と平行な第1の方向に沿って転送する。【選択図】 図1

Description

本発明は撮像装置、および、撮像システムに関する。
カメラのイメージセンサ等に用いられる撮像装置として、積層型の撮像装置が提案されている。特許文献1の図1に記載の撮像装置では、半導体基板の上に光電変換膜が配される。光電変換膜の上には透明電極が配され、光電変換膜と半導体基板との間には画素電極が配される。光電変換膜と画素電極との間には、絶縁膜が配されている。特許文献1によれば、このような構成により相関二重サンプリング(Correlated Double Sampling、以下CDS)が可能となるため、ノイズを低減できると記載されている。
WO2012/004923号公報
特許文献1の撮像装置で、高いS/Nを得るためには、光電変換膜と酸化膜との界面に蓄積された電荷を上部電極へ高速に排出する必要がある。しかしながら、光電変換膜の電荷移動度は低い。あるいは、光電変換膜に電荷をトラップする欠陥準位が存在する。あるいは、光電変換膜とブロッキング層との間に電位障壁が存在する。そのため、特許文献1に記載の撮像装置では、短い転送時間に十分な電荷排出ができない可能性がある。その結果、感度が低下する、あるいは、ノイズが増加する可能性がある。
実施例に係る撮像装置は、複数の画素回路が配された基板と、前記基板の上に配された半導体層と、を有し、前記複数の画素回路のそれぞれは、前記半導体層で生じた電荷に基づく信号を出力する増幅トランジスタを含み、前記半導体層で生じた電荷を前記基板の表面と平行な第1の方向に沿って転送する、ことを特徴とする。
本発明に係るいくつかの実施例によれば、ノイズを低減すること可能である。
(a)撮像装置の画素の構成を模式的に示す図、(b)光電変換部の等価回路を示す図、(c)光電変換部の等価回路を示す図。 撮像装置の全体の構成を模式的に示す図。 撮像装置の列回路の等価回路を示す図。 (a)撮像装置の平面構造を模式的に示す図、(b)撮像装置の断面構造を模式的に示す図。 (a)撮像装置の平面構造を模式的に示す図、(b)撮像装置の断面構造を模式的に示す図。 (a)〜(c)撮像装置の画素の構成を模式的に示す図、(d)〜(f)撮像装置のポテンシャルを模式的に示す図。 撮像装置の光電変換部のエネルギーバンドを模式的に示す図。 撮像装置に用いられる駆動信号のタイミングチャートを示す図。 撮像装置に用いられる駆動信号のタイミングチャートを示す図。 撮像装置の画素の構成を模式的に示す図。 撮像装置の光電変換部のエネルギーバンドを模式的に示す図。 撮像装置の画素の構成を模式的に示す図。 撮像装置の画素の構成を模式的に示す図。 撮像装置の画素の構成を模式的に示す図。 撮像装置の画素の構成を模式的に示す図。 (a)撮像装置の平面構造を模式的に示す図、(b)撮像装置の画素の構成を模式的に示す図。 撮像装置の画素の構成を模式的に示す図。 撮像装置の画素の構成を模式的に示す図。 光電変換システムの実施例のブロック図。
本発明に係る1つの実施形態は、複数の画素を含む撮像装置である。各画素は、光電変換部と、光電変換部で生じた電荷に基づく信号を読み出すための画素回路とを含む。本実施形態の撮像装置は、画素回路が配された基板と、当該基板の上に配された半導体層とを含む。画素回路は半導体層で生じた電荷に基づく信号を出力する増幅トランジスタを含む。そして、半導体層において生じた電荷は、半導体層の中で第1の方向に沿って転送される。第1の方向は、画素回路の配された基板の表面と平行な方向である。
基板の表面は、例えば、半導体領域と当該半導体領域の上に配された絶縁体領域との界面である。STI(Shallow Trench Isolation)やLOCOS(Local Oxidation of Silicon)による絶縁体分離構造が用いられた場合、半導体領域と絶縁体領域との界面は平坦ではない。この場合、例えば、基板に配されたトランジスタのチャネルにおける半導体領域と絶縁体領域との界面が、基板の表面である。
このような構成によれば、上部電極への電荷転送(垂直転送)ではなく、半導体層の界面に沿った方向への電荷転送(ラテラル転送)が行われる。したがって、電荷の転送路として、例えば、半導体層と絶縁層との界面、ブロッキング層と絶縁層との界面、および、半導体層とブロッキング層との界面等を用いることができる。これらの界面は、欠陥準位が少ないため、電荷の転送が高速に行われる。
また、長波長の光に対して十分な感度を得るために、光電変換が行われる半導体層は厚く形成される。そのため、垂直転送を行う際には、電荷が長距離に渡って転送される。一方で、ラテラル転送を行う場合には、電荷が転送される距離を短くすることができる。これは、半導体層の転送元である第1部分と、半導体層の転送先である第2の部分との距離は、長波長の光に対する感度などの制約を受けないからである。
このように、本実施形態の撮像装置によれば、電荷を効率的に転送することができる。そのため、残留電荷による残像などのノイズを低減することができる。
以下では、本発明の実施例について図面を用いて詳細に説明する。本発明は以下に説明される実施例のみに限定されない。本発明の趣旨を超えない範囲で以下に説明される実施例の一部の構成が変更された変形例も、本発明の実施例である。また、以下のいずれかの実施例の一部の構成を、他の実施例に追加した例、あるいは他の実施例の一部の構成と置換した例も本発明の実施例である。
本発明に係る実施例を説明する。図1(a)に本実施例の撮像装置の画素100の概略図を示す。撮像装置は、画素100の画素回路が配された基板(不図示)と当該基板の上に配された半導体層108を備える。図1(a)は1つの画素100だけを示しているが、本実施例の撮像装置は複数の画素100を含む。
画素100は、半導体層108に配された、受光領域101、電荷転送領域102、および、電荷排出領域103を含む。受光領域101は半導体層108の第1部分であり、電荷排出領域103は半導体層108の第2部分である。半導体層108は、シリコンなどの無機半導体で構成されうる。あるいは、半導体層108は有機半導体により構成されうる。
半導体層108の上には、受光領域101、電荷転送領域102、および、電荷排出領域103に対してバイアス電圧を印加する上部電極S106が配される。上部電極S106は電源VS104に接続される。電源VS104は、電圧Vsを供給する。本実施例では、上部電極S106が受光領域101および電荷排出領域103の両方にバイアス電圧を印加する。そのため、上部電極S106は、受光領域101の上、および、電荷排出領域103の上に連続して延在した導電層によって構成される。別の観点で言えば、上部電極S106の第1の部分(第1の電極)が受光領域101にバイアス電圧を印加し、上部電極S106の第2の部分(第3の電極)が、電荷排出領域103にバイアス電圧を印加する。なお、上部電極S106の第1の部分(第1の電極)と第2の部分(第3の電極)とは互いに分離されていてもよい。
画素100は、さらに、受光領域101にバイアス電圧を印加する電極P(第2の電極)110と、電極P110に第1の容量Cm116を介して接続された電源VP113を含む。電源VP113は、第1の電圧および第1の電圧とは異なる第2の電圧を含む複数の電圧Vpを供給する。画素100は、さらに、電荷排出領域103にバイアス電圧を印加する電極D(第4の電極)112を含む。上部電極S106の第1の部分(第1の電極)と電極P110との間に、半導体層108の受光領域101が配される。上部電極S106の第2の部分(第3の電極)と電極D112との間に、半導体層108の電荷排出領域103が配される。電極D112と半導体層の電荷排出領域103とは互いに接している。
電極P110と、電極D112とには、互いに電気的に分離されている。このような構成により、受光領域101と電荷排出領域103とに互いに独立してバイアス電圧を印加することができる。
上部電極S106は所定の量の光を透過させるように構成される。例えば、透明な導電材料であるITO(Indium Tin Oxide)層や薄膜化された金属層が上部電極S106に用いられる。
上部電極S106と半導体層108との間には、上部電極S106から半導体層108への電荷の注入を低減するためのブロッキング層107が配されている。本実施例のブロッキング層107は、ホールが半導体層108へ侵入することを防ぐように構成される。そのため、ホールブロッキング層と呼んでもよい。ブロッキング層107は、半導体層108とは異なるバンドギャップを持つ材料で構成されうる。あるいは、ブロッキング層107は、半導体層108とは異なる不純物濃度を持つ材料で構成されうる。電極P110と半導体層108との間には、絶縁層109が配される。絶縁層109は、さらに、電極D112の一部と半導体層108との間、および、転送電極T111との間に延在している。なお、本実施例の変形例では、ブロッキング層107および絶縁層109のいずれか一方または両方が省略される。
受光領域101と電荷排出領域103との間には、電荷転送領域102が配される。画素100は、電荷転送領域102に印加するバイアス電圧を制御する転送電極T111と、転送電極T111に接続された電源VT114を含む。電源VT114は電圧Vtを供給する。なお、本実施例の変形例では、電荷転送領域102および転送電極T111が省略される。
電極P110には、第1の容量Cm116を介して電源VP113から電圧Vmが供給される。画素100は、電極P110に接続されたリセットトランジスタ117および増幅トランジスタ118を含む。さらに、画素100は増幅トランジスタ118と出力線120の間の電気経路に配された選択トランジスタ119を含む。リセットトランジスタ117、増幅トランジスタ118、および、選択トランジスタ119は画素回路に含まれる素子の例である。増幅トランジスタ118は、受光領域101で生じた電荷に基づく信号を出力する。リセットトランジスタ117は、増幅トランジスタ118の入力ノードの電圧をリセットする。選択トランジスタ119は増幅トランジスタ118と出力線120との接続を制御する。1つの出力線120に複数の画素100が接続される。複数の画素100が複数の画素列を含む画素アレイを構成する場合には、各画素列に1つあるいは複数の出力線120が配される。出力線120には、電流源121、および、列アンプ301が接続される。増幅トランジスタ118および電流源121はソースフォロア回路を構成する。画素100から出力線120に出力された信号は、列アンプ301に入力される。
リセットトランジスタ117、増幅トランジスタ118、および、選択トランジスタ119は、不図示の基板に配される。基板は例えばシリコン基板である。半導体層108は増幅トランジスタ118を含む画素回路の配された基板の上に配される。別の観点で言えば、半導体層108は画素回路の配された基板に積層されている。
図1(b)、(c)は、受光領域101を含む光電変換部の等価回路図の例を示している。本実施例において、光電変換部は、半導体層108と絶縁層109とを含む。したがって、光電変換部は、上部電極S106と電極P110との間の容量成分を含む。図1(b)、(c)の等価回路は、この容量成分を上部電極S106および電極P110の間に配された第2の容量123として示している。なお、図1(b)は、光電変換部がブロッキング層107を含む実施例を示している。そのため、ブロッキング層107および半導体層108がダイオードの回路記号124で示されている。図1(c)は、光電変換部がブロッキング層を含まない実施例を示している。そのため、半導体層108が抵抗の回路記号125で示されている。半導体層108の構造は後述する。
本実施例において、受光領域101、および、電荷排出領域103は、半導体層108の連続する部分に配されている。半導体層108の連続する部分は、例えば、半導体層108のうちほぼ均質な材料により構成された部分である。撮像装置の製造時には製造誤差が生じる。そのため、半導体層108の連続する部分は、製造誤差に起因した材質の違いを含んでもよい。つまり、別の観点では、半導体層108の連続する部分は、半導体層108のうち同時に形成される部分である。半導体層108の連続する部分が同時に形成された後に、その一部のみに加工が行われてもよい。したがって、半導体層108の連続する部分は、互いに異なる厚さあるいは互いに異なる幅を有する複数の部分を含んでいてもよい。
画素100の各部の機能について説明する。半導体層108の受光領域101、上部電極S106の受光領域101の上に配された第1の部分(第1の電極)、電極P110、および、半導体層108と電極P110との間に配された絶縁層109が、光電変換部を構成する。光電変換部は、入射光に応じて信号電荷を生成し、また、入射光によって生成された電荷を信号電荷として蓄積する。上部電極S106と電極P110との間に印加される電圧に応じて、光電変換部における信号電荷の蓄積、および、光電変換部からの信号電荷の排出または転送を制御することができる。
半導体層108の電荷排出領域103、上部電極S106の電荷排出領域103の上に配された第2の部分(第3の電極)、および、電極D112が、電荷排出部を構成する。半導体層108と電極D112との間に絶縁層109が配される。電荷排出部に光電変換部の電荷が排出される。電荷排出領域103と電極D112とが接しているため、電荷排出領域103に排出された電荷は電源VD115に排出される。
半導体層108の電荷転送領域102、上部電極S106、転送電極T111、および、半導体層108と転送電極T111との間に配された絶縁層109が、電荷転送部を構成する。本実施例では、受光領域101と電荷排出領域103とが、電荷転送領域102を介して、半導体層108の連続する部分に配されている。このような構成により、電荷転送部は、受光領域101に蓄積された電荷を、電荷排出領域103に転送することができる。電荷の転送は、転送電極T111に供給されるバイアス電圧によって制御される。
本実施例においては、連続して形成された半導体層108の異なる部分に、受光領域101、電荷転送領域102、電荷排出領域103が配される。そして、それぞれの領域を互いに独立に制御している。これにより、受光領域101、電荷転送領域102、および、電荷排出領域103は、互いに異なる機能を実現している。受光領域101は、光電変換による電荷の生成の機能と電荷の蓄積の機能とを有する。電荷転送領域102は、受光領域101から電荷排出領域103への電荷転送の機能を有する。電荷排出領域103は、受光領域101とは独立して、電荷を保持する機能を有する。
次に、画素100の画素回路について説明する。電極P110と増幅トランジスタ118のゲートとは互いに電気的に接続される。図1(a)に示されるように、電極P110と増幅トランジスタ118のゲートとが短絡されてもよい。あるいは、電極P110と増幅トランジスタ118との間の電気経路にスイッチが配されてもよい。
図1(a)においては、電極P110と増幅トランジスタ118のゲートとにより構成されるノードが、ノードBとして示されている。ノードBは、電気的にフローティングとすることが可能である。ノードBが電気的にフローティングになることにより、ノードBの電圧が、受光領域101に蓄積された電荷に応じて変化しうる。このような構成により、光電変換で生じた電荷に基づく信号を、増幅トランジスタ118に入力することができる。増幅トランジスタ118は、入力された信号を増幅し、そして、出力線120に出力する。
画素100の画素回路は、電極P110の電圧をリセットするリセットトランジスタ117を有する。リセットトランジスタ117は、リセット電圧Vresを電極P110および増幅トランジスタ118のゲートに供給する。つまり、リセットトランジスタ117は増幅トランジスタ118の入力ノード(ノードB)の電圧をリセットする。リセットトランジスタ117は、オンとオフとが切り替えられるように制御される。リセットトランジスタ117がオンすることで、ノードBにリセット電圧Vresが供給される。リセットトランジスタ117がオフすることで、ノードBは電気的にフローティングになる。
電極P110には、第1の容量Cm116が電気的に接続される。電極P110と第1の容量Cm116とが短絡されてもよい。あるいは、電極P110と第1の容量Cm116との間の電気経路にスイッチが配されてもよい。
第1の容量Cm116は、例えば、絶縁体を間に挟んで対向する2つの電極により構成される。2つの電極はポリシリコンや金属などの導電材料で構成される。あるいは、第1の容量Cm116は、半導体領域と、当該半導体領域の上にゲート絶縁膜を介して配されたゲート電極とを含んで構成される。第1の容量Cm116に含まれる半導体領域は、トランジスタのソース領域やドレイン領域よりも高い不純物濃度を有することが好ましい。ゲート電極は、ポリシリコンや金属などの導電材料で構成される。
第1の容量Cm116は、電極P110に電気的に接続された第1の端子と、第1の端子とは別の第2の端子とを含む。それぞれの端子は、金属、ポリシリコンなどの導電材料、あるいは、半導体領域で構成されうる。第2の端子には、所定の電圧が供給される。本実施例では、第2の端子が電源VP113に接続され、電源VP113から複数の電圧が供給される。あるいは、第2の端子は接地されてもよい。図1(a)において、ノードBが第1の端子を含み、ノードCが第2の端子を含む。ノードBに電圧Vmが供給され、ノードCに電圧Vpが供給される。電圧Vmと電圧Vpとは、第1の容量Cm116の容量値に応じた関係を有する。
続いて、画素100の制御について説明する。まず、露光期間においては、受光領域101に逆バイアスがかかるように、上部電極S106と電極P110の電圧を制御する。これにより、受光領域101に発生した信号電荷は、露光期間中、受光領域101に蓄積される。次に、受光領域101に保持された電荷を電荷排出領域103に転送するために、電極P110、転送電極T111、および、電極D112の電圧を制御する。例えば、電荷排出領域103のポテンシャルを、受光領域101のポテンシャルより低くすることで電荷を転送することができる。蓄積された信号電荷を転送することにより、当該信号電荷の量に応じた電圧変化がノードBに生じる。したがって、信号電荷に基づく信号を画素100から読み出すことができる。別の観点で言えば、本実施例では、受光領域101の電荷を排出することで、受光領域101に蓄積された電荷に基づく信号を読み出している。
電極P110の電圧Vmを制御するために、第1の容量Cm116の第2の端子の電圧Vpを制御している。電源VP113が、第1の電圧と、第1の電圧とは異なる第2の電圧とを、電圧Vpとして第1の容量Cm116の第2の端子へ供給している。なお、本実施例の変形例においては、不図示の電源VMが、第1の電圧と、第1の電圧とは異なる第2の電圧とを、電圧Vmとして電極P110に供給する。
本実施例においては、半導体層108において、受光領域101から電荷排出領域103へ第1の方向に沿って電荷が転送される。第1の方向は、画素回路の配された基板の表面に平行な方向である。基板の表面は、例えば、基板を構成する半導体領域と、当該半導体領域の上に配された絶縁体との界面である。STIやLOCOSによる絶縁体分離構造が用いられた場合、半導体領域と絶縁体領域との界面は平坦ではない。この場合、例えば、基板に配されたトランジスタのチャネルにおける半導体領域と絶縁体領域との界面が、基板の表面である。
このような構成によれば、受光領域101に蓄積されていた信号電荷の大部分あるいは全部が短時間で電荷排出領域へ転送される。結果として、ノイズを低減することができる。
画素100の各部に印加される電圧について説明する。本実施例では、光電変換により生成した電荷のうち、ホールを信号電荷として利用する場合を説明する。なお、本明細書では、特に断りがない限り、接地されたノードの電圧を基準の0Vとしている。
上部電極S106には電源VS104から所定の電圧Vs(本実施例では6V)の電圧が供給される。電源VP113は電圧Vp(本実施例では3V〜5V)が供給される。電圧Vsと電圧Vpとは、受光領域101のホールに対して逆バイアスが印加されるような関係を持っている。光電変換により生成したホールは、受光領域101と絶縁層109の界面付近に蓄積される。
本実施例では、信号電荷がホールであるから、信号電荷の蓄積時、電極P110の電圧Vmは転送電極T111の電圧Vtよりも低い。図4の説明で述べるように、基板の表面と平行な面において、転送電極T111は、電極P110の周囲を囲うように配されている。よって電圧Vm<電圧Vtと設定することにより、電極P110の近傍に配された受光領域101にポテンシャルの井戸が形成される。光電変換で生成されたホールは、受光領域101のポテンシャル井戸に効率的に収集される。また転送電極T111の電圧Vtがポテンシャル障壁を形成するため、受光領域101に蓄積された電荷の漏れ出しを低減することができる。信号電荷が電子の場合、電極P110の電圧Vmは転送電極T111の電圧Vtよりも高く設定される。
本実施例では、電源VP113が、第1の容量Cm116の第2の端子に、少なくとも第1の電圧Vp1と、第1の電圧Vp1とは異なる第2の電圧Vp2とを供給する。本実施例では信号電荷がホールであるから、第2の電圧Vp2は第1の電圧Vp1より高い電圧である。本実施例では、第1の電圧Vp1は3Vであり、第2の電圧Vp2は5Vである。信号電荷が電子の場合、第2の電圧Vp2は第1の電圧Vp1より低い電圧である。信号電荷が電子の場合、例えば、第1の電圧Vp1が5Vであり、第2の電圧Vp2が3Vである。
信号電荷がホールの場合、リセット電圧Vresは、上部電極S106に供給される電圧Vsよりも低い電圧である。信号電荷が電子の場合、リセット電圧Vresは、上部電極S106に供給される電圧Vsよりも高い電圧である。本実施例では、ホール信号を利用しているので、上部電極S106に供給される電圧Vsは6V、リセット電圧Vresは3Vである。
本実施例では、ノードCに複数の電圧を含む電圧Vpを供給することで、第1の容量Cm116を介してノードCと容量結合しているノードBの電圧Vmを電源VP113が制御する。そのため、ノードCに供給される電圧Vpと、リセット電圧Vresあるいは上部電極S106に供給される電圧Vsとの直流的な大小関係は特に制限されない。
本実施例では、電極P110に供給される電圧Vmと、転送電極T111に供給される電圧Vtと、電極D112に供給される電圧Vdを制御することで、受光領域101に蓄積された信号電荷を電荷排出領域103へ速やかに、かつ、完全に転送する。信号電荷がホールの場合、電圧Vm>電圧Vt>電圧Vdという関係により、電荷を転送することができる。信号電荷が電子の場合、電圧Vm<電圧Vt<電圧Vdという関係により、電荷を転送することができる。
図2は、本実施例の撮像装置の全体の回路構成を模式的に示す図である。図2には、4行4列の行列状に配された16個の画素100が示されている。1つの列に含まれる複数の画素100が、1つの出力線120に接続される。行駆動回路250は、画素100に駆動信号pRES、駆動信号pVP(ノードCの電圧Vp)、および、駆動信号pSELを供給する。図1(a)のリセットトランジスタ117のゲートに駆動信号pRESが供給される。選択トランジスタ119のゲートに駆動信号pSELが供給される。これらの駆動信号によって、リセットトランジスタ117、および、選択トランジスタ119が制御される。1つの行に含まれる複数の画素100は共通の駆動信号線に接続される。駆動信号線は、上述の駆動信号pRES、駆動信号pSELなどを伝達する配線である。なお、図2では、異なる行に供給される駆動信号を区別するために、(n)、(n+1)などの行を表す符号を付している。他の図面でも同様である。本実施例では、電極D112には固定の電圧Vdが供給される。そのため、図2においては、駆動信号pVDを供給する信号線は省略されている。
本実施例では、第1の容量Cm116の第2の端子(ノードC)に供給される電圧Vpは、行ごとに独立して制御される。そのため、行駆動回路250が電圧供給部203から電圧Vpの供給される行を選択する。なお、異なる行に供給される電圧Vdを区別するために、(n)、(n+1)などの行を表す符号を付している。グローバル電子シャッタ動作を行う場合、各駆動信号は、全行で一括駆動される。ローリングシャッタ動作を行う場合は、行ごとに各駆動信号が制御される。以上に説明した構成により、本実施例では、複数の画素100を行ごとに駆動することができる。
それぞれの出力線120は、対応する列回路204に接続される。図1に示された列アンプ301は、列回路204に含まれる。列駆動回路202は、列回路204を列ごとに駆動する。具体的には、列駆動回路202は、駆動信号CSELを複数の列回路204に供給している。なお、異なる列に供給される駆動信号を区別するために、(m)、(m+1)などの列を表す符号を付している。他の図面でも同様である。このような構成により、行ごとに並列に読み出された信号を、順次、出力部に出力することができる。
列回路204について詳細に説明する。図3は、m列目およびm+1列目の列回路204の等価回路を示している。他の列の列回路204の図示は省略されている。
出力線120の信号は、列アンプ301によって増幅される。列アンプ301の出力ノードは、S/Hスイッチ302を介して容量CTSに接続される。また、列アンプ301の出力ノードは、S/Hスイッチ303を介して容量CTNに接続される。S/Hスイッチ302およびS/Hスイッチ303は、それぞれ、駆動信号pTSおよび駆動信号pTNによって制御される。このような構成により、画素100からのリセットノイズを含むノイズ信号Nと、光信号Sとを保持することができる。したがって、本実施例の撮像装置は相関二重サンプリングを行うことが可能である。つまりリセットノイズを除去した信号読み出しをすることができる。
容量CTSは、水平転送スイッチ304を介して水平出力線306に接続される。容量CTNは、水平転送スイッチ305を介して水平出力線307に接続される。水平転送スイッチ304および305は、列駆動回路からの駆動信号CSELによって制御される。
水平出力線306と水平出力線307とはいずれも出力アンプ122に接続される。出力アンプ122は、水平出力線306の信号と水平出力線307の信号との差分信号を増幅して出力する。増幅された信号は、アナログデジタル変換部205に入力され、アナログ信号からデジタル信号へ変換され、それから、撮像装置の外部へ出力される。
なお、列回路204はアナログデジタル変換回路であってもよい。この場合、アナログデジタル変換回路は、メモリやカウンタなどのデジタル信号を保持する保持部を有する。保持部には、ノイズ信号Nおよび光信号Sがそれぞれデジタル信号に変換されて保持される。
次に、本実施例の撮像装置の平面構造、および、断面構造について説明する。図4(a)は、撮像装置の平面構造を模式的に示している。図1と同じ部分には、同じ符号を付してある。図4(a)は2行2列の画素100を示している。図4(a)は、画素回路の配された基板の表面と平行な面における電極P110、転送電極T111、および、電極D112の配置を模式的に示している。
図4(b)は、撮像装置の断面構造を模式的に示している。図4(b)に示された断面は、図4(a)における一点破線A−Bに沿った断面に対応する。図1と同じ部分には、同じ符号を付してある。図4(b)は、マイクロレンズ401、平坦化層402、カラーフィルタ403、半導体層108と基板との間に配される層間膜404が示されている。半導体層108には、受光領域101、電荷転送領域102、および、電荷排出領域103が示されている。なお、層間膜404には電極と画素回路とを接続する不図示の導電部材が配されている。
図4(b)が示す通り、電極P110、転送電極T111、および、電極D112は、それらの重心が一致するように、配される。このような構成によれば、マイクロレンズ401が光電変換部(受光領域101および電極P110)に効率的に入射光をフォーカスすることができる。光電変換部の電界分布と光入射分布とが揃うため、光電変換によって発生した電荷が効率的に受光領域101に収集される。
図4(a)の示す平面において、転送電極T111は、電極P110を囲うように配されている。このような配置により、受光領域101に蓄積された電荷を、素早く電荷排出領域103に転送することができる。結果として、撮像装置の駆動を高速化することができる。また、転送電極T111に印加されるバイアス電圧によりポテンシャル障壁を形成することができる。これにより、生成された電荷を効率よく受光領域101に収集することができ、また、収集された電荷が電荷排出領域103や隣接する画素にもれることを抑制できる。電荷転送中には、速やかにかつ完全に電荷転送できるようになっている。
次に、基板に配された画素回路の平面構造、および、断面構造について説明する。図5(a)は、基板に配された画素回路の平面視における配置を模式的に示している。つまり、図5(a)は、画素回路を基板の表面と平行な面に投影したときの配置を示している。図5(b)は、基板550、ならびに、基板550の上に積層された層間膜404および半導体層108の断面構造を模式的に示している。図5(b)に示された断面は、図5(a)における一点破線X−Yに沿った断面に対応する。なお、図1と同じ機能を有する部分には同じ符号を付してある。ただし、トランジスタについては対応するゲート電極に符号が付されている。また、駆動信号線を構成する導電部材には、当該駆動信号線に供給される駆動信号と同じ符号が付されている。例えば、pRESの符号が付された導電部材は、駆動信号pRESを供給するための駆動信号線を構成する。
図5(a)は、2行2列の行列状に配された4つの画素100を示している。右上の画素にのみ点線で、図4(a)の電極P110、転送電極T111、電極D112に相当する部分を示してある。その他の画素では電極P110、転送電極T111、および、電極D112の図示は省略されている。図5(a)には、第1の容量Cm116の第1の端子を構成する電極502および第2の端子を構成する電極503が示されている。電極502と電極503とは平面視において重なるように配置されている。
図5(a)および図5(b)に示されるように、第1の容量Cm116の第1の端子を構成する電極502と増幅トランジスタ118とがコンタクト501を介して電気的に接続される。第1の容量Cm116の第1の端子を構成する電極502と電極P110とは、コンタクト506を介して電気的に接続される。第1の容量CM116の第2の端子を構成する電極503と駆動信号線pVPとは、コンタクト507を介して接続される。また、コンタクト504は、転送電極T111と駆動信号線pVTを接続する。コンタクト505は電極D112と駆動信号線pVDを接続する。
図5(a)および図5(b)が示すように、第1の容量Cm116の電極503は、駆動信号線pVPに接続される。駆動信号線pVPは、電源VP113からの電圧Vpを伝達する。本実施例では、駆動信号線pVPが行ごとに配される。つまり、ある行の駆動信号線pVPと、他の行の駆動信号線pVPとは電気的に絶縁される。このような構成により、行ごとに独立して第1の容量Cm116の第2の端子(ノードC)の電圧Vpを制御することができる。
図5(b)が示すように、撮像装置は基板550を含む。基板550には、画素トランジスタのソース領域およびドレイン領域が配される。画素トランジスタとは、画素回路に含まれるトランジスタであり、例えば、リセットトランジスタ117、増幅トランジスタ118、および、選択トランジスタ119である。基板550の上に、画素トランジスタのゲート電極、および、配線を構成する導電部材を含む層間膜404が配される。層間膜404の上に、絶縁層109、および、半導体層108が配される。
上部電極S106は、所定の量の光を透過させる導電部材で構成される。例えば、ITO(Indium Tin Oxide)などのインジウム、および/または、スズを含む化合物や、ZnOなどの化合物が、上部電極S106の材料として用いられる。このような構成によれば、多くの光を受光領域101に入射させることができる。そのため、感度を向上させることができる。他の例として、所定の量の光が透過する程度の薄さを有するポリシリコンや金属を、上部電極S106として用いてもよい。金属は抵抗が低いため、金属を上部電極S106の材料に用いた実施例は、低消費電力化あるいは駆動の高速化に有利である。なお、上部電極S106の光の透過率は、ゼロでなければ、特に限定されない。
半導体層108は、真性のアモルファスシリコン(以下、a−Si)、低濃度のP型のa−Si、低濃度のN型のa−Siなどで形成される。あるいは、半導体層108は、化合物半導体で形成されてもよい。例えば、BN、GaAs、GaP、AlSb、GaAlAsPなどのIII−V族化合物半導体、CdSe、ZnS、HdTeなどのII−VI族化合物半導体、PbS、PbTe、CuOなどのIV−VI族化合物半導体が挙げられる。あるいは、半導体層108は、有機材料で形成されてもよい。例えば、フラーレン、クマリン6(C6)、ローダミン6G(R6G)、亜鉛フタロシアニン(ZnPc)、キナクリドン、フタロシアニン系化合物、ナフタロシアニン系化合物などを用いることができる。さらに、上述の化合物半導体で構成された量子ドット膜を半導体層108に用いることができる。半導体層108の不純物濃度が低いか、あるいは、半導体層108は真性であるとよい。このような構成によれば、半導体層108に空乏層を十分に広げることができるため、高感度化、ノイズ低減などの効果を得ることができる。
ブロッキング層107は、上部電極S106から半導体層108へ信号電荷と同じ導電型の電荷が注入されることを阻止する。上部電極S106をITOとした場合、半導体層108を形成する半導体との組み合わせによっては、上部電極S106をブロッキング層107として兼用することできる。つまり上部電極S106から半導体層108に信号電荷と同じ導電型の電荷が注入されないような、ポテンシャル障壁が形成されればよい。
ブロッキング層107には、半導体層108に用いられる半導体と同じ種類であって、半導体層108に用いられる半導体よりも不純物濃度の高いN型あるいはP型の半導体を用いることができる。例えば、半導体層108にa−Siが用いられる場合、ブロッキング層107に不純物濃度の高いN型のa−Si、あるいは、不純物濃度の高いP型のa−Siが用いられる。不純物濃度の違いによりフェルミ準位の位置が異なるため、電子およびホールのうち一方に対してのみ、ポテンシャルバリアを形成することができる。ブロッキング層107の導電型は、信号電荷と反対の導電型の電荷が多数キャリアとなる導電型である。
もしくは、半導体層108とは異なる材料でブロッキング層107を構成することができる。このような構成によれば、ヘテロ接合が形成される。材料の違いによりバンドギャップが異なるため、電子およびホールのうち一方に対してのみ、ポテンシャルバリアを形成することができる。
半導体層108と、電極P110、転送電極T111、および、電極D112のそれぞれとの間には、絶縁層109が配される。絶縁層109には、絶縁性の材料が用いられる。例えば絶縁層109の材料として、酸化シリコン、アモルファス酸化シリコン(以下、a−SiO)、窒化シリコン、アモルファス窒化シリコン(a−SiN)などの無機材料、あるいは、有機材料が用いられる。絶縁層109の厚さは、トンネル効果により電荷が透過しない程度の厚さとするとよい。このような構成にすることで、リーク電流を低減できるため、ノイズを低減することができる。具体的には、絶縁層109の厚さは50nm以上とするとよい。
ブロッキング層107、半導体層108、および、絶縁層109にa−Si、a−SiO、a−SiNを用いる場合は、水素化処理を行い、水素でダングリングボンドを終端してもよい。このような構成により、ノイズを低減することができる。
電極P110、転送電極T111、および、電極D112は、それぞれ、金属などの導電部材で構成される。電極P110、転送電極T111、および、電極D112には、配線を構成する導電部材、あるいは、外部との接続用のパッド電極を構成する導電部材と同じ材料が用いられる。このような構成によれば、電極P110、転送電極T111、電極D112、配線、および、パッド電極の一部または全部を同時に形成することができる。したがって、製造プロセスを簡略化することができる。
図6を用いて本実施例の動作について説明する。図6(a)〜(c)は、半導体層108における信号電荷(ホール)の動作を模式的に示している。図6(d)〜(f)は、半導体層108と絶縁層109との界面におけるポテンシャルを模式的に示す。図6(d)〜(f)のそれぞれにおいて、縦軸はホールに対するポテンシャルを表している。縦軸の上に行くほど、ホールに対するポテンシャルが低い。したがって、縦軸の上に行くほど、電圧は低くなる。
図6(a)は、光電変換によって生成したホールが受光領域101に蓄積された状態を示す。図6(d)は、図6(a)に対応する受光領域101、電荷転送領域102、電荷排出領域103におけるホールに対するポテンシャルの模式図を示す。白抜きの丸はホールを表す。この場合、電極P110の電圧Vm、転送電極T111の電圧Vt、電極D112の電圧Vdは、Vd=Vm<Vtの関係、または、Vd<Vm<Vtの関係、または、Vm<Vd<Vtの関係を満たしている。この関係により、受光領域101と電荷排出領域103の間にはポテンシャル障壁が形成され、電気的に分離されている。つまり転送電極T111は、受光領域101と電荷排出領域103の分離を行う分離電極として働いている。好適にはVs=Vtとすることで、電気的な分離性能が向上する。なお、電極P110の電圧Vmは、電源VP113の供給する電圧Vpおよび第1の容量CM116の容量値に基づいて制御される。
図6(b)は、受光領域101に蓄積されたホールを、電荷排出領域103に転送している状態を示す。図6(e)は、図6(b)に対応する受光領域101、電荷転送領域102、電荷排出領域103におけるホールに対するポテンシャルの模式図を示す。この場合、電極P110の電圧Vm、転送電極T111の電圧Vt、電極D112の電圧Vdは、Vd=Vt<Vmの関係またはVd<Vt<Vmの関係を満たしている。この関係により、受光領域101から電荷排出領域103の間にはポテンシャルのスロープが形成される。そのため、受光領域101に蓄積されたホールは、半導体層108と絶縁層109界面に沿って、電荷排出領域103へ転送される。電荷排出領域103は電極D112と電気的に接続されている。そのため、電荷排出領域103へ転送された信号電荷(ホール)は、電子と再結合して消滅する。別の観点で言えば、受光領域101信号電荷が排出されるのである。
図6(c)は、電荷排出領域103に信号電荷が転送された後の状態を示す。図6(f)は、図6(c)に対応する受光領域101、電荷転送領域102、電荷排出領域103におけるホールに対するポテンシャルの模式図を示す。電極P110の電圧Vm、転送電極T111の電圧Vt、電極D112の電圧Vdは、信号電荷を転送する前の状態、すなわち、図6(d)に示される状態と同じである。具体的には、Vd=Vm<Vtの関係、または、Vd<Vm<Vtの関係、または、Vm<Vd<Vtの関係が満たされている。しかし、受光領域101においては転送動作により信号電荷が失われている。そのため、絶縁層109による容量結合を介して、電荷排出領域103へ転送された電荷の量に応じた電圧変化が、電極D112に接続された増幅トランジスタ118のゲートに生じる。換言すると、露光期間に受光領域101に蓄積された信号電荷の量に応じた信号が、増幅トランジスタ118のゲートに入力される。
本実施例において、受光領域101から電荷転送領域102を介して電荷排出領域103まで、半導体層108が、基板の表面に平行な方向に沿って連続している。したがって、図6(b)に示されるように、半導体層108で生じた信号電荷は、回路基板の配された基板の表面と平行な方向に沿って転送される。
このような構成によれば、半導体層108と絶縁層109との界面に沿った方向への電荷転送が可能になる。これらの界面は、欠陥準位が少ないため、電荷の転送が高速に行われる。
上部電極S106へ電荷の転送を行う場合、半導体層108の内部に電荷の転送経路が形成される。その場合、転送の速度が半導体層108に用いられる材料の移動度に律速される。したがって、高速に電荷を転送することが困難である。特に、長波長の光に対して十分な感度を得るために、半導体層108が厚く形成され場合、上部電極S106へ電荷を転送するための転送経路の距離は長くなる。一方で、基板の表面に平行な方向に電荷を転送する場合には、転送経路の長さを短くすることができる。これは、半導体層108の転送元である受光領域101と、半導体層の転送先である電荷排出領域103との距離は、長波長の光に対する感度などの制約を受けないからである。
このように、本実施形態の撮像装置によれば、電荷を効率的に転送することができる。そのため、残留電荷による残像などのノイズを低減することができる。
なお、本実施例では、電源VP113の供給する電圧Vpを変化させることによって、電極P110の電圧Vmを制御している。しかし、ノードBのリセット電圧Vresが電極D112の電圧Vdをより低い実施例では、電源VP113の供給する電圧Vpは固定されていてもよい。転送電極T111の電圧Vtを制御するだけで、電荷を転送することができるからである。さらに、第1の容量CM116を省略できる。ただし、第1の容量CM116が省略されても、ノードBは寄生容量を有しうる。
また、受光領域101に蓄積された電荷を複数の画素において同時に転送し、信号が読み出されるまで電荷排出領域103で電荷保持することにより、グローバル電子シャッタ動作を実現できる。
次に、図7を用いて、電荷排出領域103へ信号電荷を排出(転送)することによって信号が読み出される動作について説明する。図7は、基板の表面に垂直な方向に沿った半導体層108のエネルギーバンドを模式的に示す。図7において、縦軸はホールに対するポテンシャルを表している。縦軸の上に行くほど、ホールに対するポテンシャルが低い。したがって、縦軸の上に行くほど、電圧は低くなる。上部電極S106、および、電極P110、電極D112については、自由電子のエネルギー準位が示されている。ブロッキング層107、および、半導体層108については、伝導帯のエネルギー準位と価電子帯のエネルギー準位との間のバンドギャップが示されている。なお、半導体層108と絶縁層109との界面における半導体層のポテンシャルを、便宜的に、半導体層108の表面ポテンシャル、あるいは、単に表面ポテンシャルと呼ぶ。
図7の右側には、受光領域101におけるエネルギーバンドが示されている。図7の左側には電荷排出領域103におけるエネルギーバンドが示されている。受光領域101については、上部電極S106、ブロッキング層107、半導体層108、絶縁層109、および、電極P110のエネルギーバンドが示されている。電荷排出領域103については、上部電極S106、ブロッキング層107、半導体層108、電極D112のエネルギーバンドが示されている。
受光領域101の動作としては、電荷転送(ステップp1)、および、入射光の光電変換により生じた信号電荷の蓄積(ステップp2)である。以下各ステップについて説明する。
ステップp1において、図6で説明した通りに、受光領域101に蓄積された信号電荷を、電荷転送領域102を介して、電荷排出領域103に転送する。受光領域101は、ホールが蓄積された状態からホールがなくなった状態に変化する。一方で、電荷排出領域103はホールが存在しない状態からホールが保持された状態に変化する。
信号電荷が転送される前の状態、つまり、信号電荷を蓄積するための露光期間においては、電極P110にはリセット電圧Vresが供給される。本実施例では、リセット電圧Vresは3Vである。なお、この時の電極P110の電圧は、リセット時のノイズkTCを含みうる。上部電極S106に供給される電圧Vsは6Vに、また、電極D112に供給される電圧Vdは4Vにそれぞれ固定されている。
本実施例では、電源VP113は第1の電圧Vp1(=3V)および第2の電圧Vp2(=5V)を供給する。露光期間に生じた信号電荷(ホール)を受光領域101に蓄積するときは、電源VP113は、上部電極S106の電圧Vs(=6V)よりも低い第1の電圧Vp1(=3V)を供給する。ステップp1では、電荷の転送を行うために、電源VP113が第1の第2の電圧Vp2(=5V)を供給する。
電源VP113の供給する電圧Vpが変化すると、電極P110(図1のノードB)の電圧は、電圧Vpの変化と同じ方向に向かって変化する。電極P110の電圧の変化量dVmは、電極P110に接続された第1の容量Cm116の容量値C1と、受光領域101が有する第2の容量123の容量値C2との比に応じて決まる。ノードCの電圧の変化量dVp(=Vp2−Vp1)に対して、電極P110の電圧の変化量dVmは、dVm=dVp×C1/(C1+C2)と表される。なお、電極P110を含むノードBは他の容量成分を含みうる。しかし、他の容量成分は第1の容量Cm116の容量値C1にくらべて十分に小さい。そのため、ノードBの容量値は、第1の容量Cm116の容量値C1と等しいとみなしてよい。
本実施例では、電極P110の電圧が変化量dVmだけ変化することにより、受光領域101の表面ポテンシャルが、電極D112の電圧Vdよりも高くなる。結果として、受光領域101の電荷が電荷排出領域103に転送される。
次に、ノードCに第1の電圧Vd1が供給される。これにより、半導体層108のポテンシャルの傾きが再び反転する。そのため、半導体層108に注入されていた電子は、半導体層108から排出される。一方、ブロッキング層107が、上部電極S106から半導体層108へのホールの注入を阻止する。したがって、半導体層108の表面ポテンシャルは、保持されていたホールの量に応じて変化する。
信号電荷の転送が行われる時には、電極P110を含むノード(図1のノードB)は電気的にフローティングになっている。したがって、表面ポテンシャルの変化に対応して、電極P110の電圧は、リセットされた状態から、消滅したホールの量に応じた電圧Vsigだけ変化する。つまり、信号電荷として保持されたホールの量に応じた電圧VsigがノードBに現れる。保持されたホールの量に応じた電圧Vsigを、光信号成分と呼ぶ。この光信号成分Vsigは、光電変換によって生じた信号電荷に基づく信号である。
前述の通り、電荷排出領域103に転送された信号電荷(ホール)は、電極D112から供給される電子と再結合し、消滅する。
そして、光信号成分Vsigを含む信号を読み出した後、電極P110の電圧をリセットし、そして、光電変換を開始する。受光領域101においては、入射した光によって生じた電子ホール対のうちホールが信号電荷として蓄積される。電子は上部電極S106に排出される。その結果、入射した光の量に応じた量のホールが、受光領域101と絶縁層109との界面に蓄積される。
以降、信号電荷の転送と信号電荷の蓄積とが繰り返される。動画撮影の場合、この繰り返しの1単位が1フレームの動作に対応する。この動作を全画素で同じタイミングで繰り返すことで、グローバル電子シャッタ動作を行うことができる。
画素回路の動作としては、以下のステップm1〜m3が繰り返し行われる。ステップm1は増幅トランジスタ118の入力ノードのリセットである。ステップm2はノイズ信号Nの読み出し(N読み)である。ステップm3は光信号Sの読み出し(S読み)である。以下、それぞれのステップについて説明する。
ステップm1において、リセットトランジスタ117をオンにする。電極P110を含むノード、つまり、図1(a)のノードBの電圧がリセット電圧Vresにリセットされる。なお、露光期間中は常にリセットトランジスタ117をオンにしていてもよい。あるいは、リセットトランジスタ117はノイズ信号Nの読み出しの直前にだけオンしてもよい。
その後、ステップm2において、リセットトランジスタ117をオフする。これにより、ノードBが電気的にフローティングになる。このときリセットトランジスタ117によるリセットノイズ(ノイズkTC)が発生しうる。選択トランジスタ119がオンし、そして、増幅トランジスタ118がリセットノイズを含むノイズ信号N(Vres+kTC)を画素100から出力する(N読み)。ノイズ信号Nは、列回路204の容量CTNに保持される。
その後、上述の通り、受光領域101から電荷排出領域103へ信号電荷の転送が行われる。信号電荷の転送が行われた後、ステップm3において、選択トランジスタ119がオンする。これにより、増幅トランジスタ118が光信号S(Vsig+Vres+kTC)を画素100から出力する。光信号Sは、列回路204の容量CTSに保持される。ステップm2で読み出されたノイズ信号N(Vres+kTC)と、ステップm3で読み出された光信号S(Vph+Vres+kTC)との差分が、保持された信号電荷に応じた電圧Vsigに基づく信号(光信号成分)である。
信号電荷が電子の場合、第2の電圧Vd2は第1の電圧Vd1より低い電圧である。また、リセット電圧Vresは上部電極S106の電圧Vsより低く設定される。
本実施例では、半導体層108のポテンシャルを制御することで、受光領域101からのホールの排出を行っている。受光領域101から電荷排出領域103までポテンシャルのスロープを容易に形成するためには、電極P110(ノードB)の電圧の変化量dVmが大きいことが好ましい。受光領域101に残留する電荷の量を低減できるため、ノイズを低減することができる。以下では、電極P110(ノードB)の電圧の変化量dVmを大きくするのに有効な手段を説明する。
上述のとおり、ノードCの電圧の変化量dVpとノードBの電圧の変化量dVmとの間には、dVB=dVp×C1/(C1+C2)という関係がある。つまり、ノードBの容量値C1が大きいほど、ノードBの電圧の変化量dVmが大きくなる。
本実施例では、電極P110に第1の容量Cm116が接続されている。そのため、ノードBの容量値C1を大きくすることができる。このような構成によれば、第ノードBの電圧の変化量dVmを大きくすることができる。結果として、ノイズを低減することができる。
続いて、第1の容量Cm116の容量値C1と、受光領域101に含まれる第2の容量123の容量値C2と、各部に供給される電圧との関係について説明する。
本実施例においては、受光領域101は、ブロッキング層107、半導体層108、絶縁層109を含んでいる。ブロッキング層107は、半導体層108、および、絶縁層109に比べて導電率が高い。そのため、受光領域101に含まれる第2の容量123の容量値C2は、半導体層108による容量成分Ciと絶縁層109による容量成分Cinsの合成容量となる。具体的に、第2の容量123の容量値C2は、次の式(1)で表される。
C2=Ci×Cins/(Ci+Cins) ・・・(1)
平面視における電極P110の面積Ss、半導体層108の厚さdi、絶縁層109の厚さdins、半導体層108の比誘電率Ei、絶縁層109の比誘電率Eins、および、真空の誘電率E0を用いて、容量成分Ciおよび容量成分Cinsは、それぞれ、次の式(2)および式(3)で表される。
Ci=E0×Ei×Ss/di ・・・(2)
Cins=E0×Eins×Ss/dins ・・・(3)
電極P110のフリンジ電界はほとんど無視できるので、容量の計算に用いられる面積として、平面視における電極P110の面積Ssだけを考慮すればよい。平面視における電極P110の面積Ssは、例えば、図4における電極P110の面積である。また、図5において、半導体層108の厚さdi、絶縁層109の厚さdinsが示されている。
第1の容量Cm116の容量値C1は、平面視における電極502または電極503の面積Sd、電極502と電極503との距離dd、および、電極502および電極503の間の絶縁層の誘電率Edを用いて、次の式(4)で表される。
C1=E0×Ed×Sd/dd ・・・(4)
本実施例においては、ノードCの電圧Vpを、第1の電圧Vp1と第2の電圧Vp2とに制御することで、ノードBの電圧の制御を行っている。第1の容量Cm116の容量値C1と第2の容量123の容量値C2が以下に説明する関係を満たすと、ノードBの電圧の変化量dVmを大きくすることができる。最初に、信号電荷がホールの実施例を説明する。
以下、簡単のために、第1の容量Cm116の容量値C1が、第2の容量123の容量値C2のk倍であるとする。つまり、容量値C1と容量値C2が次の式(5)の関係を有する。
C1=k×C2 ・・・(5)
前述のとおり、ノードCの電圧の変化量dVpと、電極D112(ノードB)の電圧の変化量dVmとは、次の式(19)で表される関係を有する。
dVm=dVp×C1/(C1+C2) ・・・(6)
式(5)と式(6)から、次の式(7)が得られる。
dVm=dVp×k/(1+k) ・・・(7)
ここで、信号電荷としてホールを蓄積するためには、上部電極S106(ノードA)に供給される電圧Vsとリセット電圧Vresが以下の式(8)の関係を満たすとよい。
Vs>Vres ・・・(8)
信号電荷のホールを転送するためには、上部電極S106(ノードA)の電圧Vs、リセット電圧Vres、および、電極D112の電圧の変化量dVmが、次の式(10)の関係を満たすとよい。
Vs<Vres+dVm ・・・(9)
式(8)の関係が満たされると、ホールが絶縁層109に向かってドリフトするためのポテンシャルの傾きを半導体層108に形成することができる。式(9)の関係が満たされると、半導体層108のポテンシャルの傾きを逆転させることが容易になる。
式(7)と式(9)から、式(10)が得られる。
Vs−Vres<dVp×k/(1+k) ・・・(10)
ここで、信号電荷がホールの実施例では、第2の電圧Vp2が第1の電圧Vp1よりも高い。つまり、ノードCの電圧の変化量dVp=Vp2−Vp1は、正の値である。したがって、式(10)の両辺をdVdで除しても、不等号の向きは変わらない。
したがって、式(10)から、容量値C1と容量値C2との容量比kに関して、次の式(11)で表される関係式が得られる。
Figure 2017108101
この式(11)の関係が満たされると、排出されない電荷の量を低減することができる。したがって、ノイズを低減することができる。
具体的に、本実施例では第1の容量Cm116の容量値C1は4fFであり、第2の容量123の容量値C2は1fFである。つまり、k=4となっている。このような構成によれば、よりノイズを低減することができる。
本実施例では、平面視において、第1の容量Cm116の上部電極211および下部電極213のいずれかの面積Sdと、電極D112の面積Ssが、Sd>0.5×Ssの関係を満たす。このような構成によれば、上述の容量比の関係を容易に得ることができる。
また、kの値が大きいほど、ノイズ低減の効果は大きくなる。したがって、第1の容量Cm116の容量値C1が、第2の容量123の容量値C2と等しいか、あるいはそれより大きいと、ノイズ低減の効果をさらに高くすることができる。
ノードCの電圧の変化量dVpは、第1の電圧Vp1と第2の電圧Vp2とを用いて、dVp=Vp2−Vp1と表される。また、式(11)の左辺は、式(5)を用いてC1/(C1+C2)と書き換えることができる。したがって、式(11)は、式(12)のように変形される。
Figure 2017108101
次に、信号電荷が電子の実施例を説明する。信号電荷が電子の場合、式(8)および式(9)の不等号の向きが変わる。したがって、次の式(10)の不等号の向きも変わる。すなわち、信号電荷が電子の場合には、次の式(13)が得られる。
Vs−Vres>dVd×k/(1+k) ・・・(13)
しかし、信号電荷が電子の実施例では、第2の電圧Vd2が第1の電圧Vd1よりも低い。つまり、ノードCの電圧の変化量dVp=Vp2−Vp1は、負の値である。したがって、式(13)の両辺をdVdで除すと、不等号の向きが変わる。その結果、信号電荷がホールの場合と同じように、式(11)、ならびに、式(12)が得られる。
ここで、式(12)の表す関係について説明する。リセット電圧Vresが受光領域101の上部電極S106に供給される電圧Vsに近いほど、右辺の値は小さくなる。つまり、第1の容量Cm116の容量値C1が小さくても、半導体層108のポテンシャルの傾きを反転することができるようになる。リセット電圧Vresと上部電極S106に供給される電圧Vsとの差が小さいと、半導体層108に蓄積できる電荷の量が小さくなる。
一方で、リセット電圧Vresと電圧Vsとの差が大きいほど、右辺の値は大きくなる。つまり、第1の容量Cm116の容量値C1に大きい値が用いられる。このときには、リセット電圧Vresと第1の電圧Vs1との差が大きいので、半導体層108に蓄積できる電荷の量を増やすことができる。
以上に説明したとおり、第1の容量Cm116の容量値C1と、受光領域101に含まれる第2の容量123の容量値C2との関係によって、ノイズを低減することができる。
なお、上で挙げた数値はあくまでも一例であり、これらの値に限定されるものではない。半導体層108と絶縁層109との間の界面に欠陥準位などが存在する可能性がある。このような場合には、公知の技術に基づいてフラットバンド電圧を考慮すればよい。
次に本実施例の撮像装置の制御に用いられる駆動信号について説明する。図8、図9は、本実施例の撮像装置に用いられる駆動信号のタイミングチャートを示している。図8および図9には、それぞれ、1行分の信号の読み出し動作に対応した駆動信号が示されている。
駆動信号pRESはリセットトランジスタ117のゲートに供給される。駆動信号pVTは転送電極T111に供給される。駆動信号pTSはS/Hスイッチ302に供給される。駆動信号pTNはS/Hスイッチ303に供給される。駆動信号HSCANは列駆動回路202に供給される。
駆動信号pRES、駆動信号pTN、駆動信号pTSがハイレベルの時に、対応するトランジスタまたはスイッチがオンする。駆動信号pRES、駆動信号pTN、駆動信号pTSがローレベルの時に、対応するトランジスタまたはスイッチがオフする。これらの駆動信号のハイレベルおよびローレベルは、トランジスタまたはスイッチの閾値電圧に応じて設定される。図8および図9には、駆動信号pVPのタイミングチャートが示されている。駆動信号pVPは、第1の電圧Vp1、および、第2の電圧Vp2を含む。
図8に示された駆動信号を用いた動作について説明する。まず駆動信号pRESがハイレベルであるため、電極P110の電圧がリセット電圧Vresにリセットされる。その後、駆動信号pRESがローレベルになることで、リセットトランジスタ117がオフし、電極P110を含むノード(ノードB)がフローティングになる。駆動信号pTNがハイレベルになることで、S/Hスイッチ303がオンする。これにより、ノイズ信号Nが保持される。続いて、駆動信号pVTが低い電圧に遷移し、受光領域101と電荷排出領域103との間のポテンシャル障壁が除去される。並行して、電源VP113が第2の電圧Vp2を供給する。これにより信号電荷の転送が行われる。その後、駆動信号pTSがハイレベルに遷移し、S/Hスイッチ302がオンする。これにより光信号Sが保持される。その後、駆動信号pRESがハイレベルに遷移し、再び、電極P110の電圧がリセットされる。
図9に示された駆動信号を用いた動作においては、信号電荷の蓄積を開始する前に、膜リセットを行っている。具体的には、駆動信号pTSがローレベルに遷移した後に、電荷の転送と同様の動作が行われる。このような駆動によれば、露光の開始前に残留している電荷を減らすことができる。結果として残像などのノイズを低減することができる。
以上に説明した通り、本実施例においては、半導体層108の受光領域101から半導体層108の電荷排出領域103へ、画素回路の配された基板の表面と平行な方向に沿って電荷が転送される。このような構成によれば、短時間で電荷を転送することができる。結果として、ノイズを低減することができる。
別の実施例を説明する。図10は撮像装置の画素の構成を模式的に示す図である。実施例1と同じ部分は同じ符号を付してある。本実施例においては、半導体層108と絶縁層109との間に電荷閉じ込め層201が配されている点で、実施例1と相違する。以下、実施例1と相違する点について説明する。
電荷閉じ込め層201は、半導体層108とは異なるバンドギャップを有する半導体材料で構成されうる。半導体層108と電荷閉じ込め層201とには、いわゆるヘテロ構造が用いられる。電荷閉じ込め層201は、蓄積されたホールを所定の領域あるいは所定の転送経路に閉じ込める機能を持っている。そのため、図10が示すように、信号電荷であるホールは、電荷閉じ込め層201に蓄積される。そして、信号電荷は電荷閉じ込め層201において、画素回路の配された基板の表面と平行な方向に転送される。そのため、電荷閉じ込め層を、電荷移送層と呼んでもよい。
なお、ブロッキング層107と電荷閉じ込め層201との両方が配される場合、両者が互いに異なる極性の電荷をブロックするように構成される。本実施例では、ブロッキング層107は、信号電荷であるホールが半導体層108へ侵入することをブロックする。電荷閉じ込め層201は、信号電荷とは反対の極性を持つ電子が半導体層108へ侵入することをブロックする。ただし、電荷閉じ込め層201の下には、絶縁層109が配されているだけなので、実際には、電荷閉じ込め層201が電子の侵入をブロックしなくてもよい。
図11は、図10に示された撮像装置における、垂直方向に沿ったポテンシャルを模式的に示している。本実施例の動作は、図6および図7を用いて説明した実施例1の動作同様である。ただし電荷閉じ込め層があることにより、図11に示されるように、信号電荷は電荷閉じ込め層201に蓄積され、電荷閉じ込め層201の中で電荷転送が行われる。このような構成によれば、より高速な電荷の転送を実現できる。
なお、説明のために、半導体層108と電荷閉じ込め層201とを別々に示している。しかし、1つの半導体領域の異なる部分が、それぞれ、半導体層108および電荷閉じ込め層201として機能しうる。例えば、異なる部分が異なる不純物濃度で構成されうる。
前述のように電荷閉じ込め層201は、蓄積されたホールを所定の領域あるいは所定の転送経路に閉じ込める機能を持つ。そして信号電荷であるホールは、電荷閉じ込め層201に蓄積されたのち、画素回路の配された基板の表面と平行な方向に電荷閉じ込め層201の中で電荷転送される。
本実施襟では、半導体層108の受光領域101の光に対する感度を高めるため、キャリア寿命を長くしている。しかし、キャリア寿命を長くするとキャリアの移動度が低下する可能性がある。結果として、応答速度が低下するという課題が生じやすい。
本実施例の半導体層108には、無機材料または有機材料が用いられる。無機材料により構成された半導体層108は、たとえば、水素化アモルファスシリコン膜、あるいは、PbS、PbTe、CuOなどのIV−VI族化合物半導体で構成された量子ドットを含む膜である。半導体層108を構成する有機材料は、たとえば、フラーレン、クマリン6(C6)、ローダミン6G(R6G)、亜鉛フタロシアニン(ZnPc)、キナクリドン、フタロシアニン系化合物、ナフタロシアニン系化合物である。
しかしながら、これらの材料においてキャリア寿命を長くすると、キャリアの移動度が1cm/Vsより小さくなる可能性がある。キャリアの移動度が1cm/Vsより小さい場合、キャリアの移動度の大きい材料を電荷閉じ込め層201に用いることが好ましい。このような構成によれば、高速に電荷転送を行うことができる。
具体的に、電荷閉じ込め層201には、半導体層108とは異なる材料が用いられる。例えば、薄膜として形成できて、かつ、1cm/Vs以上のキャリアの移動度を有する材料として、グラフェンシート、HgSeの量子ドットを含む膜、HgTeの量子ドットを含む膜、および、CdSeの量子ドットを含む膜が挙げられる。グラフェンシートにおけるキャリアの移動度は、約60000cm/Vsである。HgSeの量子ドットを含む膜におけるキャリアの移動度は、約100cm/Vsである。HgTeの量子ドットを含む膜におけるキャリアの移動度は、約1cm/Vsである。CdSeの量子ドットを含む膜におけるキャリアの移動度は、約10cm/Vsである。
グラフェンシートにおけるキャリアの移動度は非常に大きいが、画素毎に分離してグラフェンシートを形成することはやや困難である。
量子ドットを含む膜は、例えば半導体材料で構成された膜である。そのため、光電変換膜材料と同様に完全空乏化を容易に行うことができる。結果として、ノイズを低減しつつ、高速に信号の読出しを行うことができる。電荷閉じ込め層201におけるキャリアの移動度が、約1cm/Vs以上であると、十分に短い時間で信号電荷を転送することができる。また電荷閉じ込め層201に量子ドットを含む膜が用いられた場合、半導体層108として量子ドットを含む膜を積層することが容易であるという利点がある。
以上に説明したように、本実施例の構成によれば、受光領域103の感度を向上しつつ、高速に信号を読み出すことができる。
本発明に係る別の実施例を説明する。本実施例は、電荷転送領域102、転送電極T111、および、転送電極T111に接続された電源VT114が省略されている点で、実施例1と異なる。以下では実施例1と相違している部分について説明する。
図12に本実施例の撮像装置の画素100の概略図を示す。図1(a)と同じ機能を有する部分には同じ符号を付してある。図12に示された通り、画素100が電荷転送領域102、転送電極T111、および、電源VT114を含まない。
本実施例の画素100においては、電極D112に接続された電源VD150が、複数の異なる電圧を電極D112に供給する。電源VD150の供給する電圧Vdと、電源VP113の供給する電圧Vpとを制御することで、受光領域101から電荷排出領域103への電荷の転送を行うことができる。なお、電圧Vpの変化によって、電極P110の電圧Vmが変化する。
信号電荷がホールの場合、電極P110の電圧Vmと電極D112の電圧Vdの関係を、Vd<Vmとすることで、受光領域101から電荷排出領域103へ、電荷が転送される。なお、受光領域101が電荷を蓄積している期間には、電極P110の電圧Vmと電極D112の電圧Vdの関係が、Vd>Vmに設定される。信号電荷が電子の場合、電極P110の電圧Vmと電極D112の電圧Vdの関係を、Vd>Vmとすることで、受光領域101から電荷排出領域103へ、電荷が転送される。なお、受光領域101が電荷を蓄積している期間には、電極P110の電圧Vmと電極D112の電圧Vdの関係が、Vm>Vdに設定される。
図13が示すように、本実施例の撮像装置は電荷閉じ込め層201を含んでもよい。電荷閉じ込め層201の構造および機能などは実施例2と同様である。
以上に説明した通り、本実施例においては、画素100が電荷転送領域102を含まない。このような構成によれば、画素サイズを小さくすることができる。
本発明に係る別の実施例を説明する。本実施例は、受光領域101に蓄積された信号電荷が信号読み出し領域410に転送される点で、実施例1と異なる。以下では実施例1と相違している部分について説明する。
図14に本実施例の撮像装置の画素100の概略図を示す。図1(a)と同じ機能を有する部分には同じ符号を付してある。本実施例では、半導体層108が電荷読み出し領域410を含む。電荷読み出し領域410には、電極M412が接続される。さらに、電荷読み出し領域410は電極M412を介して増幅トランジスタ118のゲートおよび第1の容量CM116に電気的に接続される。一方、電極P110には固定の電圧Vdが供給される。
受光領域101に蓄積された信号電荷は、受光領域101から電荷読み出し領域410へ、画素回路の配された基板の表面と平行な方向に沿って転送される。電荷読み出し領域410が増幅トランジスタ118のゲートに接続されているため、ノードBにおける電荷電圧変換により、転送された電荷が電圧信号に変換される。
受光領域101と電荷読み出し領域410との間には、電荷転送領域102が配されている。したがって、電極と画素回路との接続の構成が実施例1のそれとは異なるが、受光領域101および電荷読み出し領域410の構成および機能は、実施例1の受光領域101および電荷排出領域103の構成および機能と類似している。
なお、実施例2のように電荷転送領域は省略されてもよい。また、図15に示されるように、本実施例の撮像装置は、電荷閉じ込め層201を含みうる。
以上に説明した通り、本実施例においては、半導体層108の受光領域101から半導体層108の電荷読み出し領域410へ、画素回路の配された基板の表面と平行な方向に沿って電荷が転送される。このような構成によれば、短時間で電荷を転送することができる。結果として、ノイズを低減することができる。
本発明に係る別の実施例を説明する。本実施例は、複数の受光領域101が電荷排出領域103を共有している点で、実施例1と異なる。以下では実施例1と相違している部分について説明する。
図16(a)は撮像装置の平面構造を模式的に示す。図16(b)に本実施例の撮像装置の画素100の概略図を示す。図16において、複数の受光領域101を区別するために、符号の後にアルファベットを付与している。複数の電極P110、複数の転送電極T111についても同様である。
本実施例では、受光領域101aの電荷と、受光領域101bの電荷とが、いずれも、電荷排出領域103に転送される。別の観点で言えば、画素回路および電荷排出領域103の一組に対して、複数の受光領域101が配される。したがって、複数の受光領域101の複数の信号を、共通の画素回路から読み出さすことができる。あるいは、複数の受光領域101からの電荷を電荷排出領域103で加算することができる。なお、本実施例の変形例では、電荷閉じ込め層201は省略される。
本発明に係る別の実施例を説明する。本実施例は、電極P110と電極D112とが互いに異なる高さに配された点で、実施例3と異なる。以下では、実施例3と相違している部分について説明する。
図17に本実施例の撮像装置の画素100の概略図を示す。図1(a)と同じ機能を有する部分には同じ符号を付してある。図17に示された通り、電極P110と電極D112とが互いに異なる高さに配されている。高さの基準は、画素回路の配された基板の表面である。つまり、基板の表面に垂直な第2の方向に沿った基板からの距離が異なる位置に、電極P110と電極D112とが配される。別の観点で言えば、電極P110と電極D112とが互いに異なる層に形成される。異なる層とは、例えば間に層間絶縁膜を挟む2つの金属層である。
また、図17が示すように、電極P110の一部と電極D112の一部とが互いにオーバーラップしていてもよい。オーバーラップしている部分の間には、絶縁層が配される。
図17では、電極P110の全部と、電極D112の全部とが、互いに異なる高さに配されている。なお、電極P110の一部と電極D112の少なくとも一部とが互いに異なる高さに配されていてもよい。
このような構成によれば、安定して電荷を転送することができる。したがって、受光領域101に残留する電荷の量を低減することができ、結果として、ノイズを低減できる。
実施例1と同様に、本実施例の撮像装置は電荷転送領域102および転送電極T111を含んでいてもよい。実施例2などと同様に、電荷閉じ込め層201が配されてもよい。また、電極P110の少なくとも一部と転送電極T111の少なくとも一部とが、互いに異なる高さに配されてもよい。
本発明に係る別の実施例を説明する。本実施例は、半導体層108の上に分離された複数の電極が配された点で、実施例1と異なる。以下では実施例1と相違している部分について説明する。
図18は、本実施例の撮像装置の画素100の概略図を示す。図1(a)と同様の機能を有する部分には、同じ符号が付されている。図16に示された撮像装置においては、電荷転送領域102の上に、上部電極S106が配されない。そのため、上部電極S106は、互いに分離された、受光領域101の上に配された部分(第1の電極)と、電荷排出領域103の上に配された部分(第3の電極)とを含む。受光領域101の2つの分離された部分を、それぞれ、第1の電極106−1、および、第3の電極106−2と呼ぶ。
第1の電極106−1と電極P(第2の電極)110との間に受光領域101が配される。第3の電極106−2と電極D(第4の電極)112との間に電荷排出領域103が配される。第1の電極106−1には電源VSB180が接続される。電源VSB180は、第3の電極106−2に複数の電圧Vsbを供給する。第3の電極106−2には、実施例1の上部電極S106と同様に、電源VS104が接続される。
受光領域101から電荷排出領域103へ信号電荷であるホールを転送する際に、第1の電極106−1の電圧Vsと第3の電極106−2の電圧Vsbとが、Vs<Vsbの関係を満たす。これにより、電極P110、転送電極T111および電極D112による電荷の転送をサポートすることができる。結果として、電荷の転送をより高速に行うことができる。信号電荷が電子の場合は、電荷の転送の際に、第1の電極106−1の電圧Vsと第3の電極106−2の電圧Vsbとが、Vs>Vsbの関係を満たす。これにより、電極P110、転送電極T111および電極D112による電荷の転送をサポートすることができる。結果として、電荷の転送をより高速に行うことができる。
受光領域101の2つの分離された部分は、互いに絶縁されてもよいし、あるいは、互いに接続されていてもよい。電荷排出領域103は光を受けなくてもよいため、電荷排出領域103の上に配された部分(第3の電極)を金属で形成し、当該金属と受光領域101の上に配された部分(第1の電極)とを接続してもよい。このような構成によれば、電圧Vsを供給する配線の抵抗を実効的に下げることができる。
さらに、第1の電極106−1と第3の電極106−2との間に、両者と分離された別の電極が配されてもよい。つまり、電荷転送領域102の上に、独立して制御できる電極が配置されてもよい。この場合、転送電極T111と別の電極とが形成する電界によって、受光領域101に蓄積させた電荷が外部に漏れ出すことを抑制することができる。
以上に説明した通り、本実施例では、上部電極S106が、互いに分離された、受光領域101の上に配された部分(第1の電極)と、電荷排出領域103の上に配された部分(第3の電極)とを含む。このような構成によれば、電荷の転送効率を向上させることができる。
本発明に係る撮像システムの実施例について説明する。撮像システムとして、デジタルスチルカメラ、デジタルカムコーダ、カメラヘッド、複写機、ファックス、携帯電話、車載カメラ、観測衛星などがあげられる。図19に、撮像システムの例としてデジタルスチルカメラのブロック図を示す。
図19において、1001はレンズの保護のためのバリア、1002は被写体の光学像を撮像装置1004に結像させるレンズ、1003はレンズ1002を通った光量を可変するための絞りである。1004は上述の各実施例で説明した撮像装置であって、レンズ1002により結像された光学像を画像データとして変換する。ここで、撮像装置1004の半導体基板にはAD変換部が形成されているものとする。1007は撮像装置1004より出力された撮像データに各種の補正やデータを圧縮する信号処理部である。そして、図19において、1008は撮像装置1004および信号処理部1007に、各種タイミング信号を出力するタイミング発生部、1009はデジタルスチルカメラ全体を制御する全体制御部である。1010は画像データを一時的に記憶する為のフレームメモリ部、1011は記録媒体に記録または読み出しを行うためのインターフェース部、1012は撮像データの記録または読み出しを行う為の半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体である。そして、1013は外部コンピュータ等と通信する為のインターフェース部である。ここで、タイミング信号などは撮像システムの外部から入力されてもよく、撮像システムは少なくとも撮像装置1004と、撮像装置1004から出力された撮像信号を処理する信号処理部1007とを有すればよい。
本実施例では、撮像装置1004とAD変換部とが別の半導体基板に設けられた構成を説明した。しかし、撮像装置1004とAD変換部とが同一の半導体基板に形成されていてもよい。また、撮像装置1004と信号処理部1007とが同一の半導体基板に形成されていてもよい。
また、それぞれの画素100が第1の光電変換部101Aと、第2の光電変換部101Bを含むように構成されてもよい。信号処理部1007は、第1の光電変換部101Aで生じた電荷に基づく信号と、第2の光電変換部101Bで生じた電荷に基づく信号とを処理し、撮像装置1004から被写体までの距離情報を取得するように構成されてもよい。
撮像システムの実施例において、撮像装置1004には、実施例1の撮像装置が用いられる。このように、撮像システムにおいて本発明に係る実施例を適用することにより、ノイズの低減された画像を取得することができる。
101 受光領域
102 電荷転送領域
103 電荷排出領域
106 上部電極S
108 半導体層
109 絶縁層
110 電極P
111 電極T
112 電極D
117 リセットトランジスタ
118 増幅トランジスタ
119 選択トランジスタ

Claims (19)

  1. 複数の画素回路が配された基板と、
    前記基板の上に配された第1の電極、第2の電極、第3の電極、および、第4の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に配された第1部分、および、前記第3の電極と前記第4の電極との間に配された第2部分を含み、前記基板の上に配された半導体層と、を有し、
    前記複数の画素回路のそれぞれは、前記半導体層で生じた電荷に基づく信号を出力する増幅トランジスタを含み、
    前記半導体層で生じた電荷を前記基板の表面と平行な第1の方向に沿って前記第1部分から前記第2部分へ転送する、
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記半導体層の前記第1部分と前記第2の電極との間に配された絶縁層を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記半導体層と前記絶縁層との間に配された電荷閉じ込め層を有する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記電荷閉じ込め層は、前記半導体層の前記第2部分と前記4の電極との間の領域まで延在している、
    ことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記電荷閉じ込め層は前記第4の電極と接している、
    ことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記電荷閉じ込め層における前記電荷の移動度は、前記半導体層における前記電荷の移動度より大きい、
    ことを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか一項に記載の撮像装置。
  7. 前記電荷閉じ込め層における前記電荷の移動度は、1cm/Vs以上である、
    ことを特徴とする請求項3乃至請求項6のいずれか一項に記載の撮像装置。
  8. 前記半導体層における前記電荷の移動度は、1cm/Vsより小さい、
    ことを特徴とする請求項3乃至請求項7のいずれか一項に記載の撮像装置。
  9. 前記電荷閉じ込め層は、グラフェンシート、HgSeの量子ドットを含む膜、HgTeの量子ドットを含む膜、および、CdSeの量子ドットを含む膜のいずれか1つを含む、
    ことを特徴とする請求項3乃至請求項8のいずれか一項に記載の撮像装置。
  10. 前記半導体層の前記第2部分と前記第4の電極とが互いに接している、
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  11. 前記第2の電極が前記増幅トランジスタに電気的に接続される、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の撮像装置。
  12. 前記第4の電極が前記増幅トランジスタに電気的に接続される、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の撮像装置。
  13. 前記第1の電極と前記第3の電極とが互いに分離されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか一項に記載の撮像装置。
  14. 前記第1の電極と前記第3の電極とが連続した導電層で構成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか一項に記載の撮像装置。
  15. 前記基板の表面に平行な面において、前記第4の電極が前記第2の電極を囲むように配される、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項14のいずれか一項に記載の撮像装置。
  16. 前記半導体層は、前記第1部分と前記第2部分との間に配された転送領域を含み、
    前記転送領域のポテンシャルを制御する転送電極が設けられる、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項15のいずれか一項に記載の撮像装置。
  17. 前記第2の電極の少なくとも一部と、前記転送電極の少なくとも一部とが、前記表面に垂直な第2の方向に沿った前記基板からの距離が異なる位置に配される、
    ことを特徴とする請求項16に記載の撮像装置。
  18. 前記第2の電極の少なくとも一部と、前記第4の電極の少なくとも一部とが、前記表面に垂直な第2の方向に沿った前記基板からの距離が異なる位置に配される、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項17のいずれか一項に記載の撮像装置。
  19. 請求項1乃至請求項18のいずれか一項に記載の撮像装置と、
    前記撮像装置から出力される信号を処理する信号処理装置と、を備える、
    ことを特徴とする撮像システム。
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