JP2003078124A - 放射線撮像装置及びそれを用いた放射線撮像システム - Google Patents

放射線撮像装置及びそれを用いた放射線撮像システム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光電変換装置のフレーム毎のwait期間を無く
して、動画撮影を容易にする放射線撮像装置を提供す
る。 【解決手段】 Ci、CSiN、D1の3つで光電変換素
子を表し、Vsは光電変換素子のD電極のバイアス電
源、TFTはスイッチ素子、C2は信号配線に付加され
る読み出し容量、スイッチSW−CはC2をGND電位
にリセットするスイッチ、Vg(on1)はTFTをオ
ンさせ信号電荷をC2に転送する電源、Vg(on2)
は光電変換素子をリフレッシュする電源、Vg(of
f)はTFTをオフさせる電源である。X-ray照射期間
は、SW−DはV(off)側に、SW−Cはオフして
いる。転送動作は、SW−DをSW−E側、SW−Eを
Vg(on1)側にして、TFTをオン状態にする。リ
フレッシュ動作は、SW−DをSW−E側、SW−Eを
Vg(on2)側、そしてSW−Cを導通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用の診断や工
業用の非破壊検査に用いて好適な放射線撮像装置に関す
る。なお、本明細書では、X線、γ線などの電磁波やα
線、β線も放射線に含めるものとして説明する。
【0002】
【従来の技術】従来、病院内などに設置されているX線
撮影システムは、患者にX線を照射させ、患者を透過し
たX線をフィルムに露光するフィルム撮影方式と、患者
を透過したX線を電気信号に変換してディジタル画像処
理する画像処理方式とがある。
【0003】画像処理方式のひとつに、X線を可視光に
変換する蛍光体と可視光を電気信号に変換する光電変換
装置とで構成された放射線撮像装置がある。患者を透過
したX線が、蛍光体に照射され、そこで可視光に変換さ
れた患者の体内情報を光電変換装置により電気信号とし
て出力する。電気信号に変換されればADコンバータで
ディジタル変換し、記録、表示、印刷、診断などを行う
ためのX線画像情報はディジタル値として扱うことが出
来る。
【0004】最近では、光電変換装置にアモルファスシ
リコン半導体薄膜を用いた放射線撮像装置が実用化され
ている。
【0005】図14は、MIS型光電変換素子とスイッ
チ素子の材料にアモルファスシリコン半導体薄膜を用い
て構成した従来の光電変換基板の上面図であり、それら
を結線する配線を含めて表している。図15は図14内
A−Bでの断面を示す。以後の説明では、簡単化のため
に、MIS型光電変換素子は、単に光電変換素子と呼ぶ
ことにする。
【0006】光電変換素子101及びスイッチ素子10
2(アモルファスシリコンTFT、以下単にTFTと記
す)は同一基板103上に形成されており、光電変換素
子の下部電極は、TFTの下部電極(ゲート電極)と同
一の第1の金属薄膜層104で共有されており、光電変
換素子の上部電極は、TFTの上部電極(ソース電極、
ドレイン電極)と同一の第2の金属薄膜層105で共有
されている。また、第1及び第2の金属薄膜層は、光電
変換回路部内の、ゲート駆動用配線106、マトリクス
信号配線107も共有している。図14においては、画
素数として2×2の計4画素分が記載されている。図1
4のハッチング部は、光電変換素子の受光面である。1
09は光電変換素子にバイアスを与える電源ラインであ
る。また、110は光電変換素子とTFTを接続するた
めのコンタクトホールである。
【0007】アモルファスシリコン半導体を主たる材料
にした図14で示されるような構成を用いれば、光電変
換素子、スイッチ素子、ゲート駆動用配線、マトリクス
信号配線を、同一基板上に同時に作製することができ、
大面積の光電変換回路部が容易に、しかも安価に提供す
ることができる。
【0008】次に、光電変換素子単体のデバイス動作に
ついて説明する。図16(a)〜(c)は図14、図1
5の光電変換素子のデバイス動作を説明するためのエネ
ルギーバンド図である。
【0009】図16(a)、(b)は、それぞれリフレ
ッシュモードおよび光電変換モードの動作を示してお
り、図15で示される各層の膜厚方向の状態を表してい
る。M1は第1の金属薄膜層(例えばCr)で形成され
た下部電極(G電極)である。アモルファス窒化シリコ
ン(a−SiNx)層は、電子、ホール共にその通過を
阻止する絶縁層であり、トンネル効果をもたらさない程
度の厚さが必要であり、通常500オングストローム以
上に設定される。水素化アモルファスシリコン(a−S
i:H)層は意図的にドーパントをドープしていない真
性半導体層(i層)で形成された光電変換半導体層であ
る。N+層は、a−Si:H層へのホールの注入を阻止
するために形成されたN型a−Si:H層などの非単結
晶半導体からなる単一導電型キャリアの注入阻止層であ
る。またM2は第2金属薄膜層(例えばAl)で形成さ
れる上部電極(D電極)である。
【0010】図14では、D電極はN+層を完全には覆
っていないが、D電極とN+層との間は電子の移動が自
由に行われるためD電極とN+層は常に同電位であり、
以下の説明では、そのことを前提としている。
【0011】本光電変換素子にはD電極やG電極への電
圧の印可の仕方によりリフレッシュモードと光電変換モ
ードという2種類の動作モードがある。
【0012】リフレッシュモードを示す図16(a)に
おいてD電極はG電極に対して負の電位が与えられてお
り、i層中の黒丸で示されたホールは電界によりD電極
に導かれる。同時に白丸で示された電子はi層に注入さ
れる。この時、一部のホールと電子はN+層、i層にお
いて再結合して消滅する。十分に長い時間この状態が続
けばi層内のホールはi層から掃き出される。
【0013】この状態から光電変換モードを示す図16
(b)にするためにはD電極にG電極に対し正の電位を
与える。するとi層中の電子は瞬時にD電極に導かれ
る。しかしホールはN+層が注入阻止層として働くた
め、i層に導かれることはない。この状態でi層に光が
入射すると、光は吸収され電子ホール対が発生する。こ
の電子は電界によりD電極に導かれ、ホールはi層内を
移動しi層とa−SiNx絶縁層との界面に達する。し
かし、絶縁層内には移動できないため、i層内に留まる
ことになる。この時、電子はD電極に移動し、ホールは
i層内の絶縁層界面に移動するため、光電変換素子内の
電気的中性を保つため電流がG電極から流れる。この電
流は光により発生した電子・ホール対に対応するため入
射した光に比例する。ある期間光電変換モードである図
16(b)の状態を保った後、再びリフレッシュモード
の図16(a)の状態になると、i層に留まっていたホ
ールは前述のようにD電極に導かれ、同時にこのホール
に対応した電流が流れる。このホールの量は光電変換モ
ード期間に入射した光の総量に対応する。この時、i層
内に注入される電子の量に対応した電流も流れるが、こ
の量はおよそ一定なため差し引いて検出すればよい。つ
まり、この光電変換素子はリアルタイムに入射する光の
量を出力すると同時に、ある期間に入射した光の総量も
検出することができる。
【0014】しかしながら、何らかの理由により光電変
換モードの期間が長くなった場合や入射する光の照度が
強い場合、光の入射があるにもかかわらず電流が流れな
いことがある。これは図16(c)のようにi層内にホ
ールが多数留まり、このホールのためi層内の電界が小
さくなり、発生した電子が導かれなくなりi層内でホー
ルと再結合してしまうからである。この状態を光電変換
素子の飽和状態と称する。この状態で光の入射の状態が
変化すると、電流が不安定に流れることもあるが、再び
リフレッシュモードにすればi層内のホールは掃き出さ
れ次の光電変換モードでは再び光に比例した電流が流れ
る。
【0015】また、前述の説明において、リフレッシュ
モードでi層内のホールを掃き出す場合、すべてのホー
ルを掃き出すのが理想であるが、一部のホールを掃き出
すだけで効果はあり、前述と等しい電流が得られ、問題
はない。つまり、次の光電変換モードでの検出機会にお
いて図16(c)の飽和状態になっていなければよく、
リフレッシュモードでのD電極のG電極に対する電位、
リフレッシュモードの期間およびN+層の注入阻止層の
特性を決めればよい。また、更にリフレッシュモードに
おいてi層への電子の注入は必要条件でなく、D電極の
G電極に対する電位は負に限定されるものでもない。ホ
ールが多数i層に留まっている場合には、たとえD電極
のG電極に対する電位が正の電位であってもi層内の電
界はホールをD電極に導く方向に加わるからである。ま
た、注入阻止層であるN+層の特性も同様に電子をi層
に注入できることが必要条件ではない。
【0016】図17は、光電変換素子とTFTで構成さ
れる従来の光電変換回路の1画素分の回路を示してい
る。図17において光電変換素子は、i層からなる容量
成分のCiと注入阻止層からなる容量成分のCSiNとで
表記している。また、i層と注入阻止層との接合点(図
17中のノードN)は、光電変換素子が飽和状態になっ
た時、すなわちD電極とノードNの間(i層)に電界が
ない(小さい)状態になった時、光によって生成された
電子とホールは再結合するために、ホールキャリアがN
部に蓄えることが出来なくなる。つまり、ノードNの電
位はD電極の電位より高くなることはない。この飽和状
態における動作を具現化するために、図17ではダイオ
ード(D1)をCiに並列に接続している。すなわち図
17において光電変換素子をCi、CSiN、D1の3つの
コンポーネントで表記している。
【0017】図18は、図17に示される1画素分の回
路の動作を示すタイムチャートである。図17、図18
を用いて、光電変換素子とTFTで構成される1画素分
の回路動作を説明する。
【0018】まず、リフレッシュ動作を説明する。Vs
は9V、Vrefは3Vとする。リフレッシュ動作は、ス
イッチSW−AをVref、スイッチSW−BをVg(o
n)、スイッチSW−Cをオンにする。この状態にする
ことにより、D電極はVref(6V)にバイアスされ、
G電極は、GND電位にバイアスされ、ノードNは、最
大Vref(6V)にバイアスされる。最大というのは、
今回のリフレッシュ動作以前の光電変換動作により、ノ
ードNの電位が既にVref以上の電位まで蓄積されてい
た場合、D1を介しVrefにバイアスされる。しかし、
以前の光電変換動作によりノードNの電位がVref以下
であった場合、本リフレッシュ動作によりVrefの電位
にバイアスされることはない。実際の使用にあたって
は、複数回の光電変換動作を過去に繰り返していれば、
ノードNは、本リフレッシュ動作により事実上Vref
(6V)にバイアスされると言ってよい。ノードNがV
refにバイアスされた後に、SW−AをVs側に切り替え
る。これにより、D電極はVs(9V)にバイアスされ
る。このリフレッシュ動作により、光電変換素子のノー
ドNに蓄えられていたホールキャリアがD電極側へ一掃
されたことになる。
【0019】次にX-ray照射期間について説明する。X
線は図示したようにパルス状に照射する。検出体を透過
したX線が蛍光体Flに照射され、可視光に変換され
る。蛍光体からの可視光は半導体層(i層)に照射され
光電変換される。光電変換により生成されたホールキャ
リアはノードNに蓄積され電位を上昇させる。TFTは
オフした状態なのでG電極側の電位も同じ分だけ上昇さ
せる。
【0020】wait期間はリフレッシュ期間とX-ray照射
期間の間に設けている。特に何かを動作させているわけ
ではなく、リフレッシュ動作直後の暗電流などで光電変
換素子の特性が不安定な状態にある場合、緩和するまで
に何も動作させない待機期間である。光電変換素子がリ
フレッシュ動作直後に不安定な特性がない場合、特にwa
it期間を設ける必要はない。
【0021】次に転送動作の説明をする。転送動作は、
SW−BをVg(on)側にして、TFTをオン状態に
する。これによりX-ray照射により蓄えられたホールキ
ャリアの量(Sh)に対応する電子キャリア(Se)が、
C2側からTFTを介しG電極の側に流れ、それにより
読み出し容量C2の電位を上昇させる。この時、SeとS
hの関係は、Se=Sh×CSiN/(CSiN+Ci)である。
C2の電位は同時にアンプを介し増幅して出力される。
TFTは信号電荷を充分に転送するに足りる時間だけオ
ンさせ、やがてオフさせる。
【0022】最後にリセット動作について説明する。リ
セット動作はSW−Cをオンさせ、C2をGND電位に
リセットし次回の転送動作に備える。
【0023】図19は、従来の光電変換装置の2次元的
回路図である。説明を簡単化するために3×3=9画素
分のみを記載してある。S1-1〜S3-3は光電変換素子、
T1-1〜T3-3はスイッチ素子(TFT)、G1〜G3は
TFTをオン・オフさせるためのゲート配線、M1〜M
3は信号配線、Vs線は光電変換素子に蓄積バイアスを
与えたり、リフレッシュバイアスを与えたりするための
配線である。光電変換素子の黒く塗りつぶされた側の電
極はG電極であり、対向側はD電極である。D電極は、
Vs線の一部と共有しているが、光を入射させる都合
上、薄いN+層をD電極として利用している。S1-1〜S
3-3、T1-1〜T3-3、G1〜G3、M1〜M3、Vs線、
これらを総じて光電変換回路部と称する。
【0024】Vs線は、電源Vsや電源Vrefによりバイ
アスされ、それらはVSCのコントロ−ル信号により切
り替えられる。SR2はG1〜G3に駆動用のパルス電
圧を与えるシフトレジスタであり、TFTをオンさせる
電圧は外部から供給する。電源Vg(on)により決定
される。読み出し用回路部は、光電変換回路部内のM1
〜M3の並列信号出力を増幅し、直列変換して出力す
る。
【0025】RES1〜RES3はM1〜M3をリセッ
トするスイッチ、A1〜A3はM1〜M3の信号を増幅
するアンプ、CL1〜CL3はアンプA1〜A3で増幅
された信号を一時的に記憶するサンプルホールド容量、
Sn1〜Sn3はサンプルホールドするためのスイッ
チ、B1〜B3はバッファアンプ、Sr1〜Sr3は並
列信号を直列変換するためのスイッチ、SR2はSr1
〜Sr3に直列変換するためのパルスを与えるシフトレ
ジスタ、Abは直列変換された信号を出力するバッファ
アンプである。
【0026】図20は図19の光電変換装置の動作を示
すタイムチャートである。図19の光電変換装置の動作
について図20のタイムチャートを用いて説明する。制
御信号VSCは、光電変換素子のVs線すなわち光電変
換素子のD電極に、2種類のバイアスを与えるためのも
のである。D電極は、VSCが“Hi”の時にVref
(V)になり、“Lo”の時にVs(V)になる。読み
取り用電源Vs(V)、リフレッシュ用電源Vref(V)
は、それぞれ直流電源である。
【0027】まず、リフレッシュ期間の動作について説
明する。シフトレジスタSR1の信号をすべて“Hi”
で、かつ読み出し用回路部のCRES信号を“Hi”の
状態にする。するとスイッチング用の全TFT(T1-1
〜T3-3)が導通し、かつ読み出し用回路内のスイッチ
素子RES1〜RES3も導通し、全光電変換素子のG
電極がGND電位になる。そしてVSC信号が“HI”
になると全光電変換素子のD電極がリフレッシュ用電源
Vrefにバイアスされた状態(負電位)になる。する
と、全光電変換素子S1-1〜S3-3はリフレッシュモード
になり、リフレッシュが行われる。
【0028】次に、光電変換期間について説明する。V
SCが“Lo”の状態に切り替わり、全光電変換素子の
D電極は読み取り用電源Vsにバイアスされた状態(正
電位)になる。すると光電変換素子は光電変換モードに
なる。この状態でシフトレジスタSR1の信号をすべて
“Lo”で、かつ読み出し用回路部のCRES信号を
“Lo”の状態にする。するとスイッチング用の全TF
T(T1-1〜T3-3)がオフし、かつ読み出し用回路内の
スイッチ素子RES1〜RES3もオフし、全光電変換
素子のG電極は、直流的にはオープン状態になるが光電
変換素子はコンデンサでもあるため電位は保持される。
しかし、この時点では、光電変換素子に光は入射されて
いないため、電荷は発生しない。すなわち電流は流れな
い。この状態で光源がパルス的にオンすると、それぞれ
の光電変換素子のD電極(N+電極)に光が照射され、
いわゆる光電流が流れる。光源については、図19中特
に記載はしていないが、例えば、複写機であれば蛍光
灯、LED、ハロゲン灯等である。X線撮影装置であれ
ば文字通りX線源であり、この場合X線可視変換用のシ
ンチレータを用いればよい。光によって流れた光電流は
電荷としてそれぞれの光電変換素子内に蓄積され、光源
がオフ後も保持される。
【0029】次に読み出し期間について説明する。読み
出し動作は、1行目のS1-1〜S1-3、次に2行目のS2-1
〜S2-3、次に3行目のS3-1〜S3-3の順で行われる。
まず、1行目のS1-1〜S1-3を読み出しするためにスイ
ッチ素子(TFT)T1-1〜T1-3のゲート配線G1にS
R1からゲートパルスを与える。この時ゲートパルスの
ハイレベルは、外部から供給されている電圧Vcomで
ある。これにより、T1-1〜T1-3がオン状態になり、S
1-1〜S1-3に蓄積されていた信号電荷が、信号配線M1
〜M3に転送される。信号配線M1〜M3には、特に図
19中記載していないが読み出し容量が付加されてお
り、信号電荷はTFTを介し、読み出し容量に転送され
ることになる。例えば信号配線M1の付加されている読
み出し容量は、M1に接続されているT1-1〜T3-1各T
FTのゲート/ソース間の電極間容量(Cgs)の総和
(3個分)であり、図17におけるC2に相当する。M
1〜M3に転送された信号電荷は、アンプA1〜A3で
増幅される。そしてCRES信号をオンさせることによ
り、サンプルホールド容量CL1〜CL3に転送され、
CRES信号をオフするとともにホールドされる。次に
シフトレジスタSR2からスイッチSr1、Sr2、S
r3の順番で、パルスを印加することにより、CL1〜
CL3にホールドされていた信号が、CL1、CL2、
CL3の順でアンプAbから出力される。結果としてS
1-1、S1-2、S1-3の1行分の光電変換信号が順次出力
される。2行目のS2-1〜S2-3の読み出し動作、3行目
のS3-1〜S3-3の読み出し動作も同様に行われる。
【0030】1行目のSMPL信号によりM1〜M3の
信号をCL1〜CL3にサンプルホールドすれば、M1
〜M3をCRES信号によりGND電位にリセットしそ
の後G2のゲートパルスを印加することができる。すな
わち1行目の信号をSR2により直列変換動作をする間
に、同時に2行目の光電変換素子S2−1〜S2−3の信号
電荷をSR1により転送することができる。
【0031】以上の動作により、第1行から第3行全て
の光電変換素子の信号電荷を出力することができる。以
上述べてきたX線撮像装置の動作は、リフレッシュ動作
を行い、X線を照射し、そして読み出し動作を行うこと
により、いわば1枚の静止画像を取得するための動作で
ある。連続した動画像を取得する場合、図20で記載し
たタイムチャートで、取得したい動画の枚数分、繰り返
して動作させればよい。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特に画
素数が多くなってきたときに動画像を得ようとした場合
には、更なるフレーム周波数の改善が必要となってく
る。光電変換素子のリフレッシュ動作が全光電変換素子
共通のVs線を介して行われる場合には、1フレ−ムに
1回のリフレッシュ期間を設けることが必須となる。こ
のことは、特に、動画画像を取得する際、フレ−ム周波
数が小さくなる、すなわちスピ−ドが遅くなるという課
題を有している。一般的に、胸部の単純撮影において必
要とされるスペックとして、撮影領域が40cm角以
上、画素ピッチが200μm以下と言われている。仮に
40cm角、200μmで作成した場合、光電変換素子
の数は4百万個にも及ぶ。こういった大多数の画素を、
一括でリフレッシュすることは、リフレッシュ時に流れ
る電流も大きくなるため、X線撮像装置のGNDや電源
ラインの電圧変動も大きくなる。要求される画像によっ
てはこれらの変動分を緩和するまで、X線の照射までの
待ち時間を設ける必要もある。図20では記載していな
いが図18におけるwait期間がそれに相当する。つま
り、光電変換装置を一括でリフレッシュすることは、1
フレ−ムに1回のリフレッシュ期間を設けるだけでな
く、1フレ−ムに1回のwait期間をも必要となる。
【0033】以上述べてきたように、1枚の読み出し動
作毎に、1回の全素子リフレッシュ動作を行う従来技術
において動画撮影を困難にしているといった課題を有し
ている。
【0034】そこで本発明は、光電変換画素を各ライン
単位で順次リフレッシュしていくことによりGNDや電
源ラインの電圧変動を抑え、フレーム毎の待機(wait)
期間を無くして、動画撮影を容易にする放射線撮像装置
を提供することを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明は、基板上に2次元状に配置されたMIS型
光電変換素子と第1のスイッチ素子を含む画素の複数
と、前記第1のスイッチ素子の制御電極に接続された制
御配線の複数と、前記MIS型光電変換素子からの信号
を読み出す信号配線とを備えた光電変換素子アレイと、
前記第1のスイッチ素子を導通するバイアスを、少なく
とも第1または第2のバイアスに切り替える第2のスイ
ッチ素子と、を有することを特徴とする。
【0036】本発明によれば、蓄積電荷をシフトレジス
タにより任意の1ライン分(1行分)の信号電荷を転送
した後から、次のラインの信号電荷を転送する前までの
間に、その転送が終了したラインのMIS型光電変換素
子をリフレッシュすることができる。リフレッシュは、
同じシフトレジスタを用いてTFTのゲート配線に高い
電圧パルスを印加することにより、TFTのゲート絶縁
膜の容量を介してMIS型光電変換素子をリフレッシュ
する。そして、本発明では、このリフレッシュ動作を、
各ラインの走査単位で、順次行うことができる。
【0037】本発明では、読み取りフレームごとに全画
素を一括でリフレッシュ動作を行うのではなく各ライン
単位で順次リフレッシュしていくことができるため、リ
フレッシュされるMIS型光電変換素子の数は大変少な
く1ライン分の画素数である。そのため各リフレッシュ
単位で直後に流れる過渡電流の量は従来に比べて大変少
なく、X線撮像装置のGNDや電源ラインの電圧変動が
ほとんどない。その結果、1ラインごとに順次繰り返し
て動作させることができる。更に、フレームの読み出し
走査を同様に繰り返すことにより、動画像を得ることが
できる。
【0038】こうして得られた動画像は、X線の照射ま
での待ち時間が少ないため動画のフレーム周波数が大き
くなる。
【0039】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。なお、ここでは、放射線撮
像装置として、従来例と同様のMIS型光電変換素子と
スイッチ素子の半導体材料にアモルファスシリコン半導
体薄膜を用た光電変換素子アレイが形成された基板を有
する装置を例に挙げて説明する。
【0040】(実施形態1)図1は本発明の実施形態1
を示すX線撮像装置の1画素分の等価回路図である。光
電変換素子は、半導体光電変換層としての水素化アモル
ファスシリコンなどからなるi層による容量成分のCi
とアモルファス窒化シリコンなどの絶縁層(両導電型の
キャリアの注入阻止層)による容量成分のCSiNとで表
記している。また、i層と絶縁層との接合点(図1中の
ノードN)は、光電変換素子が飽和状態になった時、す
なわちD電極とノードNの間(i層)に電界がない(小
さい)状態になった時、光によって生成された電子とホ
ールは再結合するために、ホールキャリアがN部に蓄え
ることが出来なくなる。つまり、ノードNの電位はD電
極の電位より高くなることはない。この飽和状態におけ
る動作を具現化するために、図1ではダイオード(D
1)をCiに並列に接続している。すなわち図1におい
て光電変換素子をCi、CSiN、D1の3つのコンポー
ネントで表している。
【0041】Vsは光電変換素子のD電極にバイアスを
与えるための電源である。TFTは薄膜トランジスタ(T
hin Film Transistor)でスイッチ素子である。C2は信
号配線に付加される読み出し容量である。
【0042】FlはX線波長を可視領域波長に変換する
ための波長変換用の蛍光体であり、直接又は間接的にT
FTと密着した位置に配置されている。蛍光体の母体材
料にはGd22SやGd23などを用い、発光中心には
Tb3+やEu3+など希土類元素が用いられる。またはC
sI:TlやCsI:Na等、CsIを母体材料に用い
た蛍光体も用いられる。
【0043】スイッチSW−CはC2をGND電位にリ
セットするためのスイッチであり、RC信号により制御
される。Vg(on1)はTFTをオンさせ信号電荷を
C2に転送するための電源、Vg(on2)は光電変換
素子をリフレッシュするための電源、Vg(off)は
TFTをオフさせるための電源である。
【0044】SW−EはVg(on1)とVg(on
2)を切り替えるスイッチ、SW−DはVg(on1)
又はVg(on2)とV(off)とを切り替えるスイ
ッチである。CgはTFTのゲート電極とドレイン電極
(光電変換素子側)の間に形成される容量である。
【0045】図2は、図1に示される1画素分の回路動
作を示すタイムチャートである。図1、図2を用いて、
光電変換素子とTFTで構成される1画素分の回路動作
を説明する。
【0046】まず、X-ray照射期間について説明する。
X線は図示したようにパルス状に照射する。被検体を透
過したX線が蛍光体Flに照射され、可視光に変換され
る。蛍光体からの可視光は半導体層(i層)に照射され
光電変換される。光電変換により生成されたホールキャ
リアはi層と絶縁層(注入阻止層)界面に蓄えられ、ノ
ードNの電位を上昇させる。TFTはオフした状態なの
でG電極側の電位も同じ分だけ上昇させる。なお、X-r
ay照射期間では、SW−DはV(off)側に、SW−
Cはオフしている。
【0047】次に転送期間について説明する。転送動作
は、SW−DをVg(off)の反対側すなわちSW−
E側にして、SW−EをVg(on1)側にすることに
より、TFTをオン状態にする。これによりX-ray照射
により蓄えられたホールキャリアの量(Sh)に対応す
る電子キャリア(Se)が、C2側からTFTを介しG
電極側に流れ、それにより読み出し容量C2の電位を上
昇させる。この時、SeとShの関係は、Se=Sh×
SiN/(CSiN+Ci)である。C2の電位は同時にア
ンプを介し増幅して出力される。TFTは信号電荷を充
分に転送するに足りる時間だけオンさせ、やがてオフさ
せる。
【0048】次にリフレッシュ動作について説明する。
図3はノードNとG電極およびTFTのゲート電極の電
位を表すタイムチャートである。例として、Vs=9
(V)、Vg(off)=−5(V)、Vg(on1)
=12(V)、Vg(on2)=30(V)とする。
【0049】リフレッシュ動作は、SW−DをSW−E
側、SW−EをVg(on2)側、そしてSW−Cを導
通させる。TFTのゲートバイアスがVg(off)=
−5(V)からVg(on2)=30(V)に、ΔV=
35Vの電位差を与えた場合、瞬間的に光電変換素子の
G電極、ノードNの電位は上昇する。これは、Cg、C
SiN、Ciの容量により35Vのバイアス印加により電
荷が各容量に分配される(チャージシェア)。G電極、
ノードNの電位の上昇量は、Cg、CSiN、Ciの容量
により決定されるが、ノードNの電位は、D1により9
V以上に上昇することはない。ノードNの電位が9Vを
上回るようなVg(on2)電圧を与えた場合、ノード
Nは9Vを維持しながらホールキャリアがD電極側にリ
フレッシュされることになる。チャージシェアにより一
度上昇したG電極は、その後TFTのオン抵抗Ronと
光電変換素子の容量((CSiN//Ci):CSiNとCiの
直列合成容量)で決定される時定数でGND電位に減衰
する。同時にノードNもG電極と同様に減衰する。ノー
ドNの減衰量ΔVNはG電極の減衰量ΔVGに対しΔV
N/ΔVG=CSiN/(CSiN+Ci)となる。ノードN
の減衰量ΔVNは、次回の光電変換動作で蓄えられるホ
ールキャリアの量を決定する。ノードNとG電極および
TFTのゲート電極の電位を表すタイムチャートを図3
に示しておく。
【0050】最後にリセット動作について説明する。リ
セット動作はSW−Cをオンさせ、C2をGND電位に
リセットし、次回の転送動作に備える。なお、図18で
はwait期間を記述しているが図2では記述していない。
その理由について図3、4を用いて説明する。
【0051】図4は、本発明の実施形態1を示すX線撮
像装置に含まれる光電変換装置の2次元的回路図であ
る。説明を簡単化するために3×3=9画素分で記載し
てある。S1-1〜S3-3は光電変換素子、T1-1〜T3-3は
スイッチ素子(TFT)、G1〜G3はTFTをオン/
オフさせるためのゲート配線、M1〜M3は信号配線、
Vs線は光電変換素子に蓄積バイアスを与えるための配
線である。光電変換素子の黒く塗りつぶされた側の電極
はG電極であり、対向側はD電極である。D電極は、V
s線の一部と共有しているが、光を入射させる都合上、
薄いN+層をD電極として利用している。S1-1〜S3-
3、T1-1〜T3-3、G1〜G3、M1〜M3、Vs線、
これらを総じて光電変換回路部と称する。Vs線は、電
源Vsによりバイアスされる。SR1はG1〜G3に駆
動用のパルス電圧を与えるシフトレジスタであり、TF
Tをオンさせる電圧は外部から供給され、2種類の外部
電源であるVg(on1)、Vg(on2)がSW−E
により選択される。読み出し用回路部は、光電変換回路
部内のM1〜M3の並列信号出力を増幅し、直列変換し
て出力する。RES1〜RES3はM1〜M3をリセッ
トするスイッチ、A1〜A3ははM1〜M3の信号を増
幅するアンプ、CL1〜CL3はA1〜A3で増幅され
た信号を一時的に記憶するサンプルホールド容量、Sn
1〜Sn3はサンプルホールドするためのスイッチ、B
1〜B3はバッファアンプ、Sr1〜Sr3は並列信号
を直列変換するためのスイッチ、SR2は、Sr1〜S
r3に直列変換するためのパルスを与えるシフトレジス
タ、Abは直列変換された信号を出力するバッファアン
プである。
【0052】図5は、図4の光電変換装置の動作を示す
タイムチャートであり、2フレーム分の動作を表してい
る。図4の光電変換装置の動作について図5のタイムチ
ャートを用いて説明する。
【0053】まず、光電変換期間について説明する。全
光電変換素子のD電極は読み取り用電源Vs(正電位)
にバイアスされた状態にある。シフトレジスタSR1の
信号はすべて“Lo”であり、スイッチング用の全TF
T(T1-1〜T3-3)がオフしている。この状態で光源が
パルス的にオンすると、それぞれの光電変換素子のD電
極(N+電極)に光が照射され、光電変換素子のi層内
で電子とホールのキャリアが生成される。電子はVsに
よりD電極に移動するが、ホールは光電変換素子内のi
層と絶縁層の界面に蓄えられ、電源がオフ後も保持され
る。
【0054】次に読み出し期間について説明する。読み
出し動作は、1行目のS1-1〜S1-3、次に2行目のS2-1
〜S2-3、次に3行目のS3-1〜S3-3の順で行われる。
まず、1行目のS1-1〜S1-3を読み出しするためにT1-1
〜T1-3のスイッチ素子(TFT)のゲート配線G1に
SR1からゲートパルスを与える。この時ゲートパルス
のハイレベルは、外部から供給されているVg(on
1)の電圧である。これにより、T1-1〜T1-3がオン状
態になり、S1-1〜S1-3に蓄積されていた信号電荷が、
信号配線M1〜M3に転送される。信号配線M1〜M3
には、特に図4中記載していないが読み出し容量が付加
されており、信号電荷はTFTを介し、読み出し容量に
転送されることになる。例えば信号配線M1に付加され
ている読み出し容量は、M1に接続されているT1-1〜
T3-1各TFTのゲートソース間の電極間容量(Cg
s)の総和(3個分)であり、図1におけるC2に相当
する。M1〜M3に転送された信号電荷は、アンプA1
〜A3で増幅される。そしてCRES信号をオンさせる
ことにより、サンプルホールド容量CL1〜CL3に転
送され、CRES信号をオフするとともにホールドされ
る。次にシフトレジスタSR2からスイッチSr1、S
r2、Sr3の順番で、パルスを印加することにより、
CL1〜CL3にホールドされていた信号が、CL1、
CL2、CL3の順でアンプAbから出力される。結果
としてS1-1、S1-2、S1-3の1行分の光電変換信号が
順次出力される。2行目のS2-1〜S2-3の読み出し動
作、3行目のS3-1〜S3-3の読み出し動作も同様に行わ
れる。
【0055】1行目のSMPL信号によりM1〜M3の
信号をCL1〜CL3にサンプルホールドすれば、S1-
1〜S3-1の信号は、光電変換回路部からは出力されたこ
とになる。従って、読み出し用回路部内でSr1〜Sr
3により直列変換されている最中に、光電変換回路部内
のS1-1〜S3-1のリフレッシュ動作とM1〜M3のリセ
ット動作を行うことができる。
【0056】S1-1〜S3-1のリフレッシュ動作は、CR
ES信号によりRES1〜RES3のスイッチを導通状
態にして、TFTのゲート配線に電圧Vg(on2)を
印加する。電圧Vg(on2)は電圧Vg(on1)よ
りも、高く設定している。その後、RES1〜RES3
のスイッチを導通状態のまま、TFTをオフし、信号配
線M1〜M3の読み出し容量をGND電位にリセットす
る。M1〜M3のリセット終了後、G2のゲートパルス
を印加することができる。すなわち1行目の信号をSR
2により直列変換動作をする間に、光電変換回路部の中
で、同時に光電変換素子S1-1〜S1-3をリフレッシュ
し、M1〜M3をリセットし、そして2行目のS2-1〜
S2-3の信号電荷をSR1によりM1〜M3に転送する
ことが可能となる。
【0057】以上の動作により、第1行から第3行全て
の光電変換素子の信号電荷を出力することができる。
【0058】以上で述べた光電変換期間と読み出し期間
を繰り返すことにより、連続した動画像を取得すること
ができる。本実施形態で示したタイムチャートが、従来
例で示した図20のタイムチャートと異なるところは、
リフレッシュ期間を設けていないところであり、その分
だけ動画像を取得する際のフレーム周波数を大きくでき
るメリットがある。また、従来例では、すべての光電変
換素子を一括でリフレッシュしていたため、リフレッシ
ュ時の暗電流成分による、GNDや電源などの変動を緩
和させるためのwait期間を設ける必要があった。本実施
形態では、各行単位でリフレッシュしているために、一
度にリフレッシュする光電変換素子の数がはるかに少な
いため、特別にwait期間を設ける必要がなく、その分だ
け動画のフレーム周波数を大きくできる可能性がある。
【0059】(実施形態2)図6は本発明の実施形態2
を示すX線撮像装置の動作を示すタイムチャートであ
る。図2のタイムチャートにおいてはX線がパルス的な
照射方法であるのに対し、図6では、X線を連続して
(直流的に)照射している。この場合光電変換期間と
は、リフレッシュが終了してから転送を開始するまでの
間である。実際の医療用X線撮像装置は(N行×M列)
の多数の画素で構成されている。例えば1行目の光電変
換素子にとっては、自らの光電変換素子の転送、リフレ
ッシュ、リセットを除いた、2行目からN行目までのN
−1行分の読み出し期間が、実質上光電変換期間とな
る。他の行の光電変換素子にとっても同様で、自らの光
電変換素子の転送、リフレッシュ、リセットを除いた、
N−1行分の読み出し期間が、実質上光電変換期間とな
る。例えば100行目の光電変換素子にとっては、10
1行目からN行目までの読み出し期間と次フレームにお
ける1行目から99行目までの読み出し期間の合計、す
なわちN−1行分の読み出し期間が、実質上光電変換期
間となる。つまりX線を直流的に照射した本実施形態で
は、光電変換期間が2フレーム分にまたがってしまう
が、光電変換期間はすべて同じになり、何ら特異なこと
は生じない。
【0060】本実施形態においては、X線照射期間すな
わち図2あるいは図5における光電変換期間が省けるた
めに動画のフレームレートを更に大きくできるメリット
がある。また、パルス照射方法に比べ、X線の強度を弱
くすることができるためX線源の管球や電源への負担を
軽減できるメリットがある。
【0061】(実施形態3)図7は本発明の実施形態3
を示すX線撮像装置の動作を示すタイムチャートであ
る。図6のタイムチャートにおいては光電変換素子をリ
フレッシュしてからその後M1〜M3のリセットするの
に対し、図7では、光電変換素子のリフレッシュ動作と
M1〜M3のリセット動作を同時に行っている。
【0062】リフレッシュ動作、リセット動作ともにC
RES制御信号(RC制御信号)により図1におけるス
イッチSW−C、図4におけるスイッチRES1〜RE
S3を導通状態にすることが必要条件であるために、リ
フレッシュ動作とリセット動作を同時に行うことができ
る。本実施形態においてもX線は直流的に照射している
ため実施形態2と同様、自らの光電変換素子の転送、リ
フレッシュ、リセットを除いたN−1行分の読み出し期
間が、実質上の光電変換期間となる。
【0063】本実施形態においては、図6におけるリセ
ット期間が省けるために、実施形態2に比べて、動画の
フレームレートを更に大きくできるメリットがある。ま
た実施形態2と同様に、実施形態1に比べてX線の強度
を弱くすることができるためX線源の管球や電源への負
担を軽減できるメリットがある。
【0064】(実施形態4)図8は本発明の実施形態4
を示すX線撮像装置の1画素分の等価回路図である。図
1の回路図においては光電変換素子のD電極を一定の電
圧Vsでバイアスしているのに対し、図8では、電圧V
sと電圧VrefをスイッチSW−Fにより切り替え可能
にしている。本実施形態の特徴は、光電変換素子のリフ
レッシュ動作をさせるための印加電圧を、G電極側から
与えるかD電極側から与えるかを選択できる点にある。
例えば、1枚の静止画像を取得する場合は、D電極側か
らリフレッシュ用バイアスを与える方法すなわち図18
のタイムチャートで動作させ、一方、複数枚の静止画像
を取得する場合は、G電極側からリフレッシュ用バイア
スを与える方法すなわち図2で示すタイムチャートで動
作させる。本実施形態では、ひとつのX線撮像装置で、
従来の静止画像を撮影するモード(撮影モードまたは静
止画モード)と、動画の画像を取得するモード(透視モ
ードまたは動画モード)の両方の撮影が可能となる。
【0065】図9は、本発明の実施形態4を示すX線撮
像装置の2次元的回路図である。図9の回路図におい
て、図4と異なる点は、センサのバイアスラインをVs
電圧とVref電圧をVSC制御信号により切り替え可能
にしていることである。図10は透視モード(動画モー
ド)から撮影モード(静止画モード)へ遷移し、撮影を
行うタイミングチャートの略図である。また、図11
は、透視モードにおける図9の回路図の動作を示すタイ
ミングチャートである。つまり透視モードにおいては、
図10のタイミング動作を繰り返している。この期間、
撮影者は、静止画像を撮影のための被写体(患者)の位
置や角度を決めるために、患者の透視画像をモニターし
ている。一般的にこの期間中のX線量は弱めに照射して
いる。撮影者が、装置に曝射要求信号(静止画像を撮影
する意思信号)を発令すると、透視モードから撮影モー
ドに遷移する。撮影モードにおける動作タイミングは図
20で示されるタイミングチャートと同じである。
【0066】また透視モードと撮影モードの流れは、図
10に示すのように撮影モードが1回だけとは限らず、
撮影する被写体の撮影構図に応じ、透視モード→撮影モ
ード→透視モード→撮影モード・・・と繰り返してもよ
い。
【0067】図12は、図10の透視モードにおけるタ
イミングチャートが、図11とは異なる例である。図1
1との違いは、X線をパルス状に照射させないことであ
る。こうすることにより、読み出し期間と光電変換期間
を同時に行うことができるため、透視モードにおける動
作周波数を大きくできる長所がある。またX線をパルス
状に動作させないため、X線発生源に対する負荷を軽減
できる長所もある。
【0068】本発明を透視装置に応用した場合におい
て、透視モードにおいてはTFTのゲートからのリフレ
ッシュを行いながら連続画像を取得し、透視によって位
置決めが完了し静止画撮影モードに遷移した際には、S
W−Fからのリフレッシュを行うことによって高いSN
の静止画像を得るよう構成することができる。つまり、
一般にTFT側からのリフレッシュよりもSW−F側か
らのリフレッシュの方が、リフレッシュ効率が高く,S
/Nもよい。S/Nが比較的悪くてもよい透視位置決め
画像を撮影する際にTFTのゲートからのリフレッシュ
を採用し、S/Nが高く高画質を要求される静止画撮影
する際には、SW−F側からのリフレッシュを採用する
ことは理にかなっている。
【0069】(実施形態5)図13は、本発明による放
射線撮像装置のX線診断システムへの適用例を示したも
のである。
【0070】X線チューブ6050で発生したX線60
60は患者あるいは被験者6061の胸部6062を透
過し、放射線撮像装置(イメージセンサ)6040に入
射する。この入射したX線には被験者6061の体内部
の情報が含まれている。X線の入射に対応して蛍光体に
よって可視光に変換し、これを光電変換して、電気信号
を得る。この電気信号はディジタル変換されイメージプ
ロセッサ6070により画像処理され制御室のディスプ
レイ6080で観察できる。
【0071】また、この画像情報は電話回線6090等
の伝送手段により遠隔地へ転送でき、別の場所のドクタ
ールームなどディスプレイ6081に表示もしくは光デ
ィスク等の保存手段に保存することができ、遠隔地の医
師が診断することも可能である。またフィルムプロセッ
サ6100によりフィルム6110に記録することもで
きる。
【0072】以上の実施形態では、X線撮像システムを
例に説明したが、α,β,γ線等の放射線を光に変換
し、この光を光電変換する装置構成としても、同様であ
る。
【0073】また、本発明の光電変換素子アレイは、通
常の可視光や赤外光を検出する撮像装置に用いることも
できる。
【0074】本発明に用いることができるスイッチ素子
としては、水素化アモルファスシリコンなどの非単結晶
半導体を用いてチャネル領域を形成した薄膜トランジス
タが好ましく用いられ、その形態は下ゲートスタガー型
に限定されることはなく、上ゲートスタガー型、上ゲー
トコプラナー型などであってもよい。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の放射線撮
像装置によれば、光電変換画素を各ライン単位で順次リ
フレッシュしていくことができ、GNDや電源ラインの
電圧変動を抑え、フレーム毎のwait期間を無くしたの
で、従来にない高速のX線動画撮影が達成できる。しか
も、アモルファスシリコン半導体を主材料に用いれば、
光電変換素子とスイッチ素子を同一基板上に、同時に成
膜するといった非常に簡単なプロセスで作成できるた
め、歩留まりもよく、非常に安価なX線撮像装置を提供
できる。しかも得られた動画像は、光電変換された電気
信号として取り出せるためディジタル化が容易である。
ディジタル情報は記録、表示、診断の面で、アナログ情
報を扱う場合と比べて、非常に時間的にもコスト的にも
効率が高くなる効果がある。そして、将来の高齢化社
会、IT社会の中で、現在より更に質の高い医療環境を
作ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示すX線撮像装置の1画
素分の等価回路図
【図2】図1に示される1画素分の回路動作を示すタイ
ムチャート
【図3】図1のリフレッシュ期間における光電変換素子
のノードNとG電極およびTFTのゲート電極の電位を
表すタイムチャート
【図4】本発明の実施形態1を示すX線撮像装置に含ま
れる光電変換装置の2次元的回路図
【図5】図4の光電変換装置の動作を示すタイムチャー
【図6】本発明の実施形態2を示すX線撮像装置の駆動
を示すタイムチャート
【図7】本発明の実施形態3を示すX線撮像装置の駆動
を示すタイムチャート
【図8】本発明の実施形態4を示すX線撮像装置の1画
素分の等価回路図
【図9】本発明の実施形態4を示すX線撮像装置に含ま
れる光電変換回路部の2次元的回路図
【図10】実施形態4を示す透視モードと撮影モードの
動作タイミングの略図
【図11】図10における透視モードのタイミングチャ
ート
【図12】図10における透視モードの他のタイミング
チャート
【図13】本発明による放射線撮像装置のX線診断シス
テムへの適用例を示す図
【図14】光電変換素子とスイッチ素子の材料にアモル
ファスシリコン半導体薄膜を用いて構成した従来の光電
変換基板の上面図
【図15】図14のA−Bでの断面図
【図16】図14,15における光電変換素子のデバイ
ス動作を説明するためのエネルギーバンド図
【図17】光電変換素子とTFTで構成される従来の光
電変換回路の1画素分の回路図
【図18】図17に示される1画素分の回路の動作を示
すタイムチャート
【図19】従来の光電変換装置の2次元的回路図
【図20】従来の光電変換装置の動作を示すタイムチャ
ート
【符号の説明】
A1〜A3,B1〜B3,Ab バッファアンプ Fl X線を可視光に変換する蛍光体 G1〜G3 ゲート駆動配線 M1〜M3 マトリクス信号配線RES1〜RES3
M1〜M3に形成される負荷容量をリセットするスイッ
チ S1-1〜S3-3 光電変換素子 T1-1〜T3-3 スイッチ素子 Sn1〜Sn3 読み出し容量に信号を転送するための
転送スイッチ Sr1〜Sr3 読み出し容量の信号を順次読み出すた
めの読み出し用スイッチ SR1 シフトレジスタ(スイッチ素子用) SR2 シフトレジスタ(読み出しスイッチ用) Vref 光電変換素子のリフレッシュ電源 Vs 光電変換素子のバイアス電源 101 光電変換素子 102 スイッチ素子(TFT) 103 絶縁基板 104 第1の金属薄膜層 105 第2の金属薄膜層 106 ゲート駆動用配線 107 マトリクス信号配線 110 コンタクトホール部 111 a−SiN絶縁薄膜層 112 a−Si半導体薄膜層 113 N+層 114 配線クロス部 115 保護膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/321 H01L 31/00 A 5/335 27/14 C Fターム(参考) 2G088 EE01 FF02 FF04 FF05 FF06 GG19 JJ05 KK40 4M118 AA10 AB01 CA07 CB06 CB11 CB14 DB09 DD12 FB09 FB13 GA10 5C024 AX12 AX16 HX13 JX41 5F088 AA04 AB05 BB03 BB06 BB07 EA04 EA08 JA17 KA08 LA08

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に2次元状に配置されたMIS型
    光電変換素子と第1のスイッチ素子を含む画素の複数
    と、 前記第1のスイッチ素子の制御電極に接続された制御配
    線の複数と、 前記MIS型光電変換素子からの信号を読み出す信号配
    線とを備えた光電変換素子アレイと、 前記第1のスイッチ素子を導通するバイアスを、少なく
    とも第1または第2のバイアスに切り替える第2のスイ
    ッチ素子と、を有することを特徴とする放射線撮像装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1のバイアスは前記MIS型光電
    変換素子に残留したキャリアを掃き出すリフレッシュ動
    作用のバイアスであり、前記第2のバイアスは前記MI
    S型光電変換素子に蓄えられた信号電荷を前記信号配線
    に転送する転送用のバイアスであることを特徴とする請
    求項1記載の放射線撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記第1、第2のバイアスにおいて、第
    1のバイアス<第2のバイアス、であることを特徴とす
    る請求項1または2記載の放射線撮像装置。
  4. 【請求項4】 共通の前記制御配線に接続されている前
    記第1のスイッチ素子を、前記第2のバイアスで導通さ
    せて転送動作を行った後、該制御配線に接続されている
    前記第1のスイッチ素子を前記第1のバイアスで導通さ
    せることにより1ラインごとに前記リフレッシュ動作を
    行うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記
    載の放射線撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記基板上に配置したMIS型光電変換
    素子及びスイッチ素子の材料としてアモルファスシリコ
    ン半導体を用いることを特徴とする請求項1ないし4の
    いずれかに記載の放射線撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記MIS型光電変換素子と前記第1の
    スイッチ素子は、同一基板上に同一工程によって形成さ
    れていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか
    に記載の放射線撮像装置。
  7. 【請求項7】 前記MIS型光電変換素子は、前記基板
    側から下部電極として第1の金属薄膜層、エレクトロン
    およびホールの通過を阻止するアモルファス窒化シリコ
    ン絶縁層、水素化アモルファスシリコン光電変換層、ホ
    ールの注入を阻止するN型の注入阻止層、上部電極とし
    て透明導電層または前記注入阻止層上の一部に配置した
    第2の金属薄膜層で構成され、 前記スイッチ素子は、前記MIS型光電変換素子と同一
    の基板上に形成されると共に、前記基板側から下部ゲー
    ト電極として第1の金属薄膜層、アモルファス窒化シリ
    コンのゲート絶縁層、水素化アモルファスシリコンの半
    導体層、N型のオーミックコンタクト層、ソース、ドレ
    インの電極として透明導電層または第2の金属薄膜層で
    構成され、 リフレッシュモードでは、前記MIS型光電変換素子に
    対しホールキャリアを前記光電変換層から第2の金属薄
    膜層に導く方向に電界を与え、 光電変換モードでは、前記MIS型光電変換素子に対し
    前記光電変換層に入射した光により発生したキャリアを
    前記光電変換層に留まらせエレクトロンを前記第2の金
    属薄膜層に導く方向に電界を与え、 前記光電変換モードにより前記光電変換層に蓄積される
    ホールもしくは前記第2の金属薄膜層に導かれたエレク
    トロンを光信号として検出することを特徴とする請求項
    1ないし6のいずれかに記載の放射線撮像装置。
  8. 【請求項8】 更に、放射線を波長変換する波長変換体
    を有することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか
    に記載の放射線撮像装置。
  9. 【請求項9】 前記波長変換体は、Gd22S、Gd2
    3、CsIのいずれかを主成分とすることを特徴とす
    る請求項8記載の放射線撮像装置。
  10. 【請求項10】 更に、前記光電変換素子にバイアスを
    印加するバイアス配線を有することを特徴とする請求項
    1ないし9のいずれかに記載の放射線撮像装置。
  11. 【請求項11】 前記MIS型光電変換素子は少なくと
    も2つの電極を有し、第1の電極に前記第1のスイッチ
    素子が接続され、第2の電極に前記バイアス配線が接続
    され、 動画モードでは、前記第2のスイッチ素子によりバイア
    スを切り替えることによって、前記MIS型光電変換素
    子のリフレッシュ動作を行い、 静止画モードでは、前記バイアス配線に接続された第3
    のスイッチ素子によりバイアスを切り替えることによっ
    て、前記MIS型光電変換素子のリフレッシュ動作を行
    うことを特徴とする請求項10項記載の放射線撮像装
    置。
  12. 【請求項12】 被験者または被験物に放射線を照射す
    るための放射線源と、 この放射線を検出する請求項1ないし11のいずれかに
    記載の放射線撮像装置と、 この検出された信号をディジタル変換して画像処理する
    画像処理手段と、 この処理された画像を表示する表示手段とを備えること
    を特徴とする放射線撮像システム。
  13. 【請求項13】 基板上に2次元状に配置されたMIS
    型光電変換素子とスイッチ素子を含む画素の複数と、 前記スイッチ素子の制御電極に接続された制御配線の複
    数と、 前記MIS型光電変換素子からの信号を読み出す信号配
    線とを備えた光電変換素子アレイと、 前記スイッチ素子を導通するバイアスを、少なくとも第
    1または第2のバイアスに切り替える第2のスイッチ素
    子と、を有することを特徴とする撮像装置。
  14. 【請求項14】 MIS型光電変換素子とスイッチ素子
    からなる画素を有する撮像装置の駆動方法であって、 動画モードでは、前記スイッチ素子の制御電極に印加す
    るバイアスを切り替えることによって、前記MIS型光
    電変換素子からのキャリアの吐き出しを行い、 静止画モードでは、前記MIS型光電変換素子に接続さ
    れたバイアス配線に印加するバイアスを切り替えること
    によって、前記MIS型光電変換素子のキャリアの吐き
    出しを行うことを特徴とする撮像装置の駆動方法。
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