JP2017101374A - 抗ウイルス性衛生マスク - Google Patents

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Abstract

【課題】 抗ウイルス剤を施した衛生マスクの抗ウイルス衛生効果を高める。【解決手段】 本願抗ウイルス性マスクは、抗ウイルス剤を施したニット布地と、抗ウイルス剤を施さないニット布地との2層以上の布地から成り、鼻部、下顎部、左右の両耳介部を覆う形態で、表側に抗ウイルス薬剤を施したニット布地を、前記鼻部及び前記下顎部と接する内側には抗ウイルス薬剤を施さないニット布地を重ねてマスク本体を形成する。該マスク本体10には、鼻頂部21、左内耳介部24a、下顎部22、右内耳介部24bを結ぶ周縁に沿ってニット布地で一定厚みの縁取を形づくる枠体を形成し、中央部には、鼻下及び唇部を覆って空間を形づくる非伸縮性の接合部13を形成したことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、布地に抗ウイルス剤を施すと共にニット布地を活用して抗ウイルス性とフィット性に優れた衛生マスクに関する。
ウイルスが引き起こす疾患等の被害が拡大し、これに対処せんとして繊維製品についても抗ウイルス加工した繊維が衣料用、寝具用等に開発され、衛生マスクについても、一部抗ウイルス活性を備えた衛生マスクが開示されている(特許文献1)。
一方、この衛生マスクにあっては、一般にガーゼマスクと不織布マスクが用いられ、ガーゼマスクは目が粗く、不織布マスクは目が細かいとされ、もしこの不織布マスクに上記抗ウイルス加工を施せばより優れたウイルス感染防止効果が得られるものと予想されるが、しかし、未だ充分な感染防止効果を備えた衛生マスクは得られていない現状にある。
そこで、本発明者が人間の衛生マスクをする際の態様をつぶさに観察したところ、上記マスクにあっては、マスクの周縁部を形成する鼻部、耳介部との間に比較的大きな隙間が生じ易いことが観察され、もし、上記不織布マスクに抗ウイルス加工を施したとしても、この隙間からウイルスが侵入してしまい、マスクの抗ウイルス効果が半減されてしまうのではないかという結論を得るに至った。
特開2004−34618号公報 特開2012−152327号公報
そこで、本発明者は更に研究を進めた結果、衛生マスクの布地として伸縮性に富んだニット布地の機能に着目し、このニット布地による伸縮性を活用することで隙間への問題等を解決することに成功したものである。
そして本発明は、これによって上記抗ウイルス剤による衛生マスクの感染防止機能を満足させんとするもので、同時に、そのニット布地から生じるマスクとしての使用上の諸課題を解消せんとするものである。
尚、衛生マスクに対し、多層構造糸を編んだ編物からなる層を有する技術が開示されているが(特許文献2)、これは単に鞘部に使用されるコットン繊維に吸湿性を期待するもので、マスク布地に編物の伸縮性を活用するものではない。
又、上記特許文献1に示される衛生マスクは、抗ウイルス剤と活性炭素シートを組み合わせたもので、本願発明のフィット性に優れた抗ウイルス性の衛生マスクとは、趣旨を異にするものである。
本願抗ウイルス性マスクは、抗ウイルス剤を施したニット布地と、抗ウイルス剤を施さないニット布地との2層以上の布地から成り、鼻部、下顎部、左右の両耳介部を覆う形態で、表側に前記抗ウイルス薬剤を施したニット布地を、前記鼻部及び前記下顎部と接する内側には前記抗ウイルス薬剤を施さないニット布地を重ねてマスク本体を形成する。該マスク本体には、鼻頂部、左内耳介部、下顎部、右内耳介部を結ぶ周縁に沿ってニット布地で一定厚みの縁取を形づくる枠体を形成し、中央部には、前記鼻部の鼻下及び唇部を覆って空間を形づくる非伸縮性の接合部を形成した、ことを特徴とする。
請求項2では、前記鼻頂部には、前記マスク本体の中央部頂点を境に左右に内側湾曲状の曲線部が形成されていることを特徴とする。
請求項では、前記ニット布地をポリエステル繊維とし、接合剤として糊性を備えたアクリル樹脂を付着させたことを特徴とする。
請求項では、前記縁取を形成する前記枠体を、帯体のニット布地をバインダー仕上げとしたことを特徴とする。
請求項では、前記マスク本体において、前記左右の両耳介部の外側に及ぶ外周に沿って形成された左耳介部、右耳介部にも、前記枠体を形成し、該枠体を輪状に外膨らみに形成したことを特徴とする。
請求項では、前記接合部を、外膨らみの扇形に裁断した二つのニット布地を合わせ、その合わせ部を本縫いし、左右に開いた端部をステッチ縫いで割縫2本ステッチとして非伸縮性に縫合したことを特徴とする。
本発明マスク本体を顔面に装着すると、枠体が若干伸ばされて鼻部、下顎部、左右の両耳介部に掛かり、その伸張に対するニット布地の反力として縮み方向(内側方向)に力が働き、これが枠体を顔面に密着させる効果を生み、ウイルスの侵入を可及的に防止することが可能となる。
又、端部となる耳介部の内側とマスク本体との間に隙間が生じるおそれがあっても、両耳介の内側に亘って、ニット布地で一定厚みの縁取による枠体が形成されるので、その収縮力に伴う密着性によりウイルス侵入を防止できる。
同時に上記枠体による顔面との密着作用が促されるとき、頬部と顎部に掛けては伸縮性のニット布地そのものがその部位と密接状態となり、上記枠体によるウイルス侵入防止効果に加え、二重の意味での侵入防止効果が促される。
上記ニット布地の枠体及び布地面よって、その間隙から生じるウイルスの侵入が可及的に防止されるとき、本発明にあっては、マスク布地に施された抗ウイルス剤がウイルスに働き、銀イオン、銅イオン等の作用で、その数を大幅に減少させる効果を生む。本発明で用いた薬剤によればウイルス活性値を3.0以上とすれば、千分の1以下に減少させる効果が期待できる。
一方、マスク本体をニット布地としたとき、その伸縮性ゆえに密着性が過ぎて、呼吸や口の動きを抑制してしまうおそれがあるが、マスク布地の中央部には、鼻下及び唇部を覆って空間を形づくる非伸縮性の接合部を形成したので、会話等で唇を動かしても、又、呼吸をしても、ニット布地による拡大、縮小といった変化を生じることがなく、安定してこれを行うことができる。
このとき、内側本体には抗ウイルス剤が施されることがないので、上記会話、呼吸等を一層円滑なものとすることができる。
請求項2記載の発明は、隆起する鼻頂部とマスク本体との間に隙間が生じるおそれがあっても、マスク本体の鼻頂部に中央部頂点を境に左右に内側湾曲状の曲線部が形成されるので、鼻部の膨らみに対して内側湾曲状の曲線凹部が嵌め合い、両者は密着され、ウイルス侵入の防止効果が高められる。
請求項記載の発明は、ニット布地に接合剤として糊性を備えたアクリル樹脂を付着させると、ニット布地が引っ張られて編み目が拡大しても、糊性を備えたアクリル樹脂が追随して延び、編み目に生じた空隙を狭めることができ、且つ、その空隙は呼吸に必要な通気性を確保したものとなる。
請求項記載の発明では、前記縁取を形成する枠体を、帯体のニット布地をバインダー仕上げとすると、若干の伸縮性は残すが、本体ニット布地の伸縮性はある程度抑えられたものとなる。
請求項記載の発明では、前記マスク本体において、前記左右の両耳介部の外側に及ぶ外周に沿って形成された左耳介部、右耳介部にも、前記枠体を形成し、該枠体を輪状に外膨らみに形成することで、密着力をいっそう強めることができる。
請求項記載の発明では、接合部を、外膨らみの扇形に裁断した二つのニット布地を合わせ、その合わせ部を本縫いし、左右に開いた端部をステッチ縫いで割縫2本ステッチとして非伸縮性に縫合すると、接合部の非伸縮性が確保され、呼吸、会話等を安定して行える。
本発明衛生マスクの正面図である。 同上背面図である。 同上側面図である。 同上斜視図である。 同上鼻頂部の一部拡大図である。 同上耳介部の一部拡大図である。 耳介部縫製の仕方を示す模式図である。 本発明衛生マスクを装着した状態の斜視図である。 本発明衛生マスクを装着した状態の一部拡大断面図である。 本発明の他の実施形態に係る抗ウイルス性衛生マスクを説明する(A)斜視図、(B)斜視図、(C)平面図である。 本発明の他の実施形態に係る抗ウイルス性衛生マスクを説明する側面図である。 本発明の他の実施形態に係る抗ウイルス性衛生マスクを説明する(A)側面図、(B)側面図である。 本発明の他の実施形態に係る抗ウイルス性衛生マスクの抗ウイルス性試験の結果を説明する図である。
以下、本発明に係る抗ウイルス性衛生マスクを実施するための形態を図面に基づいて説明する。
抗ウイルス剤は、後述するニット布地に付着したウイルスを減少させる目的で使用するもので、例えばアミノ基に銀イオン、銅イオン、亜鉛イオン等が付加されたものを用いることができる。具体的には、(株)CLS社K125を挙げることができ、該製品によれば、2014年 ISO・18184に規定される抗ウイルス試験の認証を得ることができる。該ISO・18184で抗ウイルス活性値が3.0以上を示すと、ウイルスの数を千分の1以下に減少させることが可能となる。
本発明では、ニット布地の伸縮性に鑑みて、上記抗ウイルス剤と布地との間に接合剤を施すことが望ましい。
この接合剤とは、布地に対して抗ウイルス剤の働きを向上させる機能を備えたものをいう。
例えば、ニット布地をポリエステル樹脂としたとき、接合剤として糊性を備えたアクリル樹脂を用いることができ、上記抗ウイルス剤にアクリル樹脂と蒸留水との混合物を調製し、この混合液にニット布地を浸漬させた後、引き上げて所定時間乾燥させたものを用いることができる。
ニット布地が伸ばされたとき、糊性を備えた接合剤がこれに追随して延び、ニット布地の間に生じた空隙に対し、これを狭めることが可能となる。
布地間には、呼吸に伴う通気性とウイルスの侵入を防ぐ遮蔽性との相反する性能が要求されるが、上記構成によって両者の調整が図られる。
又、接合剤と繊維との結合で洗濯にも耐えることができる。
次に、本発明で使用するマスクの布地には、伸縮性に富んだニット布地を用いる(図1図2参照)。
ここでニット布地とは、編成によって伸び及び縮み性(伸縮性)を備えた布地をいう。
例えば、ポリエステル繊維の75番糸を丸編みしたものが使用可能である。
ポリエステルは後述する抗ウイルス性の薬剤との間で付着性に優れ、75番糸程度の糸がマスクの編成と通気性の確保に適している。
本発明では、抗ウイルス剤を施したニット布地と、抗ウイルス剤を施さないニット布地との2層以上の布地から成り、後述する形態のマスク表側の表側本体11には抗ウイルス剤を施したニット布地を用い、鼻部等と接する内側本体12には該抗ウイルス剤を施さないニット布地を重ねてマスク本体10を形成する。
外気と接する表側では、侵入するウイルスに対し防御する抗ウイルス剤を施すが、唇、鼻、頬等に接する内側にあっては、薬剤からの害を回避する目的でこれを施さないものとする。
尚、必要に応じて中間層等を設けて2層以上とすることも可能である。
マスク本体10の形態は、上下方向には、鼻頂部21(隆起した鼻の一部)から下顎部22(下顎の喉方向に入った部分)に至る長さとし、左右方向には、一方の右又は左の耳介の裏側から始まって他方の左又は右の耳介の裏側へと至る長さとする(図1〜図4、及び図8参照)。
総じて、鼻部、左右の両耳介部、下顎部を全体的に覆う形態となる。
斯かる形態によって、顔面を広く覆うことができると共に、後述する周縁枠体20の密着効果が導き出される。
次いで、上記マスク本体10の外周に沿ってニット布地で一定厚みの縁取を形づくる枠体20を形成する(図1図2参照)。
ここで、枠体20には、一定幅(帯状)で長尺のニット布地を用意し、これを上記2枚のニット布地の外縁に沿って、帯体をバインダー仕上げしたものを用いることができる。例えば、2枚のニット布地に帯体2枚分相当の縁取が重ねられることで、計4枚分の厚みが形成され、本体ニット布地の2倍の厚みを備えた枠体が形成される(図3参照)。
枠体20は、ニット布地で伸縮性を備えるが、バインダー仕上げの縫合によってその伸縮性が抑えられ、総じて、若干の伸縮性は残すが、本体ニット布地の伸縮性はある程度抑えられたものとなる。
上記マスク本体10の形態にあって、鼻頂部21には、鼻部の頂点に位置する箇所で、マスク中央上部の頂点を境に内側湾曲状の左曲線部21a、右曲線部21bを形成する(図5参照)。
人の鼻は隆起し、且つ、若干の外膨らみ形状を備えているので、鼻部の頂点から膨らみに応じて逆の湾曲凹部を形成すると、両者が嵌合する形態となり、枠体20が鼻部との間で可及的に隙間を生じさせない密着性を保つことが可能となる(図8参照)。
又、必要に応じてポリエステル樹脂製の鼻止めを付設させても良い。
マスク本体10の下顎部22は、下顎の底部に掛かり、下顎の喉方向に入った部分も覆う形態とする。
鼻部、左右の両耳介部、下顎部を全体的に覆うことで枠体の密着効果を高めるためである。
一方、左右方向へは、両耳介の外側に及ぶ外周に沿って左耳介部23a、右耳介部23bを形成する他に、耳介内側にもニット布地で一定厚みの縁取による左内耳介部24a、右内耳介部24bを形成する(図1図6参照)。
左右両耳介の外側に及ぶ外周に沿った左耳介部23a、右耳介部23bによって、鼻頂部21から耳介外側に向けて密着力が働くが、残された耳介内側と頬部との間には、そのままでは間隙が生じ易い。
そこで、この耳介内側にも縁取による左内耳介部24a、右内耳介部24bを形成することで、両耳介と頬との隙間発生を防止する。
このとき、内周の左内耳介部24a、右内耳介部24bに対し、外周に沿った左耳介部23a、右耳介部23bを輪状に外膨らみに形成するのが望ましい(図6参照)。
その縫合の仕方は、図7に示す如く、ニット布地の裁片の端部を枠体20に沿う細長とし、その終端を他端からずらして長尺とし(図7(A))、長尺を輪状に丸めて終端を一端に固定し(図7(B)、その周囲を帯体でバインダー縫いする(図7(C))ことができる。
中央部には、鼻下及び唇部を覆って空間Sを形づくる非伸縮性の接合部13を形成する(図9参照)。
具体的には、マスク本体10の中央部を左右に分離させた上、鼻下及び唇部との間に一定空間を保つような外膨らみの扇形状に裁断し、表側本体11を表側本体左片11a、表側本体右片11bとし、内側本体12を内側本体左片12a、内側本体右片12bとし、且つ、この表側本体左片11a、表側本体右片11b、及び内側本体左片12a、内側本体右片12bを互いに可及的に伸縮性をもたない非伸縮性とすべく縫合する。表側を表側接合部13aとし、内側を内側接合部13bとして、接合部13が形成される(図1図2参照)。
この縫合は、例えば、両布を外側に余りを残して本縫いした後、余り部分を開いて、端部をステッチ縫いし、割縫い2本ステッチとし、二重の縫合を施すことで可及的な非伸縮性を得ることができる。
即ち、ニットの伸縮性は、そのまま作用させると、鼻の下及び唇の表面にも及んでしまい、その密着性により鼻呼吸や会話等を妨害してしまう虞がある。
そこで、上記唇等の間で充分な空間Sを保つ形状とし、且つ、それを二重の縫合で接合するとき、鼻呼吸及び会話等に伴う唇の動きが生じても、ニットの伸縮性は抑えられ、これが妨害されることがないものとなる。
表側本体11と内側本体12との間には、不織布等でフィルター層を介在させることもできる。
以下に、本発明の作用効果を説明する。
本発明マスクは、鼻部、下顎部、左右の両耳介部を覆う形態でマスク本体10が形成され、該マスク本体10の外周に沿ってニット布地で一定厚みの縁取を形づくる枠体20が形成される(図1〜図3参照)。
該枠体20は、ニット布地で伸縮性を備える一方で縫合によってその伸縮性が抑えられ、若干の伸縮性は残すが、本体ニット布地の伸縮性はある程度抑えられたものとなる。
そこで、使用の際、マスク本体10を顔面に装着すると、枠体20が若干伸ばされて鼻部、下顎部、左右の両耳介部に掛かると、その伸張に対するニット布地の反力として縮み方向(内側方向)に力が働く(図8参照)。
伸縮性に富んだニット布地は、引張り力によって伸張すると、そこに反力が生まれ、その反力が枠体20を内側方向へ引っ張る作用を生む。
その結果、鼻部、下顎部、左右の両耳介部に掛かった枠体20が、内側に若干収縮するものとなり、これが枠体20を顔面に密着させる効果を生む。
即ち、従来のマスクにあっては、マスク周縁部に隙間が生じ易く、これがウイルスの鼻内、口内への侵入を許す要因になっていたものを、本マスクにあっては、鼻部、下顎部、左右の両耳介部を覆う形態で形成された枠体20が、顔面に密着されるものとなり、ウイルスの侵入を可及的に防止することが可能となる。
このとき、隆起する鼻頂部21とマスク本体10との間には、その凸凹から隙間が生じ易い傾向があるが、本願マスク本体10の鼻頂部21には、中央部頂点を境に左右に内側湾曲状の左曲線部21a、右曲線部21bが形成されるので、鼻部の膨らみに対して内側湾曲状の曲線凹部が嵌め合い、両者が密着されるものとなる(図5図8参照)。
この結果、上記ウイルスの侵入に対する防止効果が更に高められたものとなる。
同時に、上記と同様、端部となる耳介部の内側とマスク本体10との間にも隙間が生じ易い傾向にある。
そこで、上述の如く、両耳介の外側に及ぶ外周に沿って左耳介部23a、右耳介部23bを形成する他に、耳介内側にもニット布地で一定厚みの縁取による左内耳介部24a、右内耳介部24bが形成される(図3図6参照)。
すると、耳介部の外側及び内側に亘って枠体20が形成され、その収縮力に伴う密着性によりウイルス侵入を防止できる。
このとき、内周の左内耳介部24a、右内耳介部24bに対し、外周に沿った左耳介部23a、右耳介部23bを輪状に外膨らみに形成すると、膨らんだ輪状の枠体20が耳介部に沿う形態となり、密着力をいっそう強めることができる(図7参照)。
この縫合の仕方を、図7に示す如く、ニット布地の裁片の端部を枠体20に沿う細長とし、その終端を他端からずらして長尺とし(図7(A))、長尺を輪状に丸めて終端を一端に固定し(図7(B)、その周囲を帯体でバインダー縫いすることで(図7(C))、枠体20の形成がより完全となる。
上記枠体20によるウイルス侵入防止効果に加え、ニット布地による両頬面、上顎及び下顎にかけての顔面とニット布地との密着効果が期待できる。
即ち、上記枠体20による顔面との密着作用が促されるとき、例えば若干膨らんだ頬部と、突き出した上顎及び下顎に掛けては、伸縮性のニット布地そのものが、その部位と密接状態となる(図8参照)。
その結果、上記枠体20によるウイルス侵入防止効果に加え、この部位においても密着性によるウイルス侵入効果が期待でき、二重の意味での効果が促される。
さて、上記枠体20及び布地そのものによって、その間隙から生じるウイルスの侵入が可及的に防止されたとき、本発明にあっては、布地そのものに施された抗ウイルス剤がウイルスに働き、その数を減少させる効果を生む。
即ち、本発明に用いる抗ウイルス剤は、呼吸等に伴ってニット布地の編み目から入ったウイルスに対し、例えばアミノ基に付加された銀イオン、銅イオン、亜鉛イオン等が作用し、これを有効に減少させるように働く。
この結果、本発明で用いた薬剤によればウイルス活性値を3.4とすることが確認できたので、千分の1以下に減少させる効果が期待できる。
この値によれば、人の免疫性により、侵入したウイルスにも充分に効果が発揮され、ウイルスが引き起こす多くの疾患を防止することが期待できる。
このとき、ニット布地は、その伸縮性故に、引っ張られたときに布地編み目が拡大するきらいがある。
そこで、接合剤として糊性を備えたアクリル樹脂を付着させることができる。
その結果、ニット布地が伸ばされても、糊性を備えたアクリル樹脂が追随して延び、編み目生じた空隙狭めることができ、且つ、その空隙は呼吸に必要な通気性は確保したものとなる。
又、この抗ウイルス剤の施しにあって、外気と接する表側では、侵入するウイルスを防御する必要があるが、唇部等と接する内側本体12では薬剤の害が懸念される。
そこで、表側本体11には抗ウイルス剤を施すが、内側本体12には抗ウイルス剤を施さないものとし、矛盾のない態様とする。
ところで、マスク本体10をニット布地としたとき、その伸縮性ゆえに、それが鼻下部、唇部等をそのままの形態で覆うと、密着性が過ぎて、呼吸や口の動きを抑制してしまい、息苦しさや会話に支障が生じるおそれがある。
そこで、中央部には、鼻下及び唇部を覆って空間Sを形づくる非伸縮性の接合部13を形成し、例えば、マスク本体10の中央部を左右に分離させた上、鼻下及び唇部との間に一定空間を保つような外膨らみの扇状に裁断し、且つ、この左右の裁片を互いに可及的に伸縮性をもたない非伸縮性とすべく縫合を施す(図9参照)。
この結果、鼻下部及び唇部を覆う空間Sが形成され、この空間Sは、接合部が非伸縮性である為、例え、会話等で唇を動かしても、又、呼吸をしても、ニット布地による拡大、縮小といった変化を生じることがなく、安定してこれを行うことができる。
このとき、中央部の接合部を、外膨らみの扇形に裁断した二つのニット布地を合わせ、その合わせ部を本縫いし、左右に開いた端部をステッチ縫いで割縫2本ステッチとして非伸縮性に縫合すると、接合部の非伸縮性が確保され、呼吸、会話等を安定して行える。
又、上記内側本体12には抗ウイルス剤が施されることのない態様は、上記会話、呼吸等を一層円滑なものとすることができる。
次に、図10〜図13を用いて、本発明に係る抗ウイルス性衛生マスクを実施する他の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、本実施形態の説明に際し、適宜、上述した図1〜図9の説明を参照し、出来る限り繰り返しの説明は省略するものとする。そのため、本実施形態の抗ウイルス性衛生マスクMの構成部材に関し、上記説明した抗ウイルス性衛生マスクと同一の構成部材には、同一の符番を用いるものとする。
図10(A)は、本実施形態の抗ウイルス性衛生マスクMを表側から見た外観を説明するための斜視図である。図10(B)は、本実施形態の抗ウイルス性衛生マスクMを内側から見た外観を説明するための斜視図である。図10(C)は、本実施形態の抗ウイルス性衛生マスクMの取り替え式布地106を説明するための平面図である。
図10(A)に示す如く、抗ウイルス性衛生マスクMのマスク本体100は、主に、表側本体101と、内側本体102と、左耳介部103と、右耳介部104と、係着部105、108と、取り替え式布地106とを有している。尚、上述したマスク本体10と本実施形態のマスク本体100との相違する構造は、主に、表側本体101及び内側本体102の使用材料及びその編み構造と、表側本体101及び内側本体102に形成される鼻頂部107の形状と、左耳介部103及び右耳介部104の使用材料及びその構造と、内側本体102に新たに設けられる係着部105と、取り替え式布地106及び取り替え式布地106に設けられる係着部108と、がある。
以下の説明では、主に、上記相違箇所を中心に説明する。尚、マスク本体100においても、上記マスク本体10と同様に、枠体20が設けられ、枠体20によるウイルス侵入防止効果に加え、本実施形態の綿の布地による両頬面、上顎及び下顎にかけての顔と綿の布地との密着効果が期待できる点は同様である。
表側本体101は、表側本体左片101aと、表側本体右片101bとを有し、表側本体左片101aと表側本体右片101bとは、表側本体101の中央領域にて縫い合わされ、接合部13が形成されている。接合部13の縫い構造は上述した通りであり、二重の縫合により可及的な非伸縮性を得る構造が実現され、上述した空間Sが設けられている。
表側本体左片101a及び表側本体右片101bは、例えば、綿素材の糸を用いて経編機により編み込まれた布地により形成されている。経編は、その編み方により、一方向に対して伸縮し、その一方向と直交する方向への伸縮は抑制される。そして、表側本体左片101a及び表側本体右片101bは、左右方向に対して伸縮し、上下方向への伸縮が抑制されている。尚、上述したマスク本体10と同様に、マスク本体100においても、主に、左右方向に伸縮する構造により、マスク本体10が左右方向に伸びた場合には、上下方向には若干収縮し、マスク本体100と使用者の顔とが密着し易くなる。
表側本体101には、上述した抗ウイルス剤が施される。このとき、上述したマスク本体10と同様に、抗ウイルス剤と綿素材の布地との間に接合材が施されることが望ましい。具体的には、上記抗ウイルス剤にアクリル樹脂と蒸留水との混合物を調製した混合液を作製し、この混合液に綿素材の布地である表側本体101を浸漬させた後に、表側本体101を引き上げて所定時間乾燥させることで、抗ウイルス剤と綿素材の布地との間に接合材が施される。尚、表側本体101においても、上述したマスク本体10と同様に、布地間には、呼吸に伴う通気性とウイルスの侵入を防ぐ遮蔽性との相反する性能に対して、調整が図られる構造が実現される。
図10(B)に示す如く、内側本体102は、内側本体左片102aと、内側本体右片102bとを有し、内側本体左片102aと内側本体右片102bとは、内側本体102の中央領域にて縫い合わされ、接合部13が形成されている。接合部13の縫い構造は上述した通りであり、二重の縫合により可及的な非伸縮性を得る構造が実現され、上述した空間Sが設けられている。
内側本体102は、上述した表側本体101と同様に、例えば、綿素材の糸を用いて経編機により編み込まれた布地により形成されている。内側本体左片102a及び内側本体右片102bは、左右方向に対して伸縮し、上下方向への伸縮が抑制されることで、内側本体102も表側本体101と同じ方向に伸縮する。そして、本実施形態では、内側本体102にも、上述した表側本体101と同様に、上述した抗ウイルス剤が施され、更には、抗ウイルス剤と綿素材の布地との間に接合材が施されている。
内側本体102には、その周囲に沿って、例えば、6ヶ所の係着部105が設けられている。そして、取り替え式布地106が、係着部105、108を介して内側本体102に対して取り付けられる。図10(C)に示す如く、取り替え式布地106として、例えば、不織布が用いられ、内側本体102よりも一回り小さい形状となっている。そして、取り替え式布地106には、内側本体102の係着部105に対応する箇所に、例えば、6ヶ所の係着部108が設けられている。
ここで、係着部105、108として、例えば、面ファスナーが用いられ、それぞれ一方にはループが設けられ、他方にはフックが設けられることで、取り替え式布地106が内側本体102に対して着脱自在に取り付けられる。尚、係着部105、108の構造としては、面ファスナーに限定するものではなく、ボタン、ファスナー等でも良い。
マスク本体100は、表側本体101、内側本体102及び取り替え式布地106の3層構造となり、取り替え式布地106が、マスク本体100のフィルター層としての役割を果たしている。そして、PM2.5や粉塵等の微小な大気汚染物質が、表側本体101や内側本体102を通過した場合でも、使用者の口の手前に取り替え式布地106が介在することで、上記大気汚染物質が人の体内へ侵入することが大幅に防止される。
また、マスク本体100の表側本体101及び内側本体102は、上述したマスク本体10と同様に、繰り返し洗濯し使用することが可能である。一方、取り替え式布地106は、使用者の口や顔に当接するため、使用者の唾液、汗や女性の化粧品が付着し易くなる。そのため、抗ウイルス性衛生マスクMの使用者が、適宜、取り替え式布地106を使い捨て方式により交換して利用することで、更に、衛生的に抗ウイルス性衛生マスクMを使用することが可能となる。
尚、表側本体101と内側本体102とは、その周囲に設けられる枠体20により固定されている。枠体20は、表側本体101と内側本体102とを挟み込む様に縫合されている。この構造により、表側本体101と内側本体102とは、その周囲にて環状に固定されるが、その内側は固定されていない。そして、例えば、係着部105に沿って内側本体102に切り込みを設け、表側本体101と内側本体102との間に粉塵用のフィルターやアロマ材等を挿入する場合でも良い。
図11は、本実施形態の抗ウイルス性衛生マスクMを折り畳んだ外観を説明するための側面図である。尚、図11では、抗ウイルス性衛生マスクMを中央の接合部13にて半分に折り畳み、左側の側面から見た状態を示している。
図11に示す如く、マスク本体100の鼻頂部107は、上述したマスク本体10の鼻頂部21よりも鋭角に形成されている。具体的には、鼻頂部107の角度αは、鼻頂部21の角度β(図3参照)に対してα<βとなり、鋭角に、且つ、鼻頂部107は鼻頂部21よりも上方向に長く形成されている。この構造により、鼻頂部107は、使用者の鼻筋に沿って装着され、鼻部の上部まで包み込むように装着される。上述したように、表側本体101及び内側本体102は、その経編形状により、マスク本体100の左右方向に伸縮し、上下方向には伸縮し難くなるため、マスク本体100が使用者の鼻部の凹凸形状に沿って密着して装着される。この構造により、使用者の鼻部とマスク本体100との隙間がより低減され、その隙間からのウイルスの侵入が防止される。
尚、マスク本体100の形状は、上述した鼻頂部107の形状以外は、実質、上述したマスク本体10の形状と同じ形状であり、使用者の鼻部、両耳介部、下顎部を全体的に覆う形状となっている。また、表側本体101と内側本体102の外周には、マスク本体10と同様に、表側本体101及び内側本体102と同じ布地からなる枠体20が形成されている。そして、鼻頂部107の枠体20内には、使用者の鼻形状に沿って変形するシリコン製の芯材(図示せず)が配設されている。使用者は、抗ウイルス性衛生マスクMを装着した後、自身の鼻形状に合わせて上記芯材を変形させることで、抗ウイルス性衛生マスクMが顔からずれ難くなる。
図12(A)及び図12(B)は、本実施形態の抗ウイルス性衛生マスクMの両耳介部103、104の構造及び製造方法を説明する側面図である。尚、図12(A)及び図12(B)では、抗ウイルス性衛生マスクMを表側から見た状態を示し、左耳介部103にて説明を行うが、右耳介部104も同じ構造および製造方法となるため、その説明は参照し、省略する。
図12(A)に示す如く、左耳介部103が上述した左耳介部23aと相違する構造は、その内部にゴム状部109が配設されている点である。ゴム状部109の一端は、例えば、表側本体101及び内側本体102の上端部に縫合により固定されている。一方、ゴム状部109の他端は、例えば、表側本体101及び内側本体102の下端部に縫合により固定されている。尚、表側本体101と内側本体102との左右方向の端部は、枠体20と同様に、その上下方向に渡り枠体20bにより固定されている。
図12(B)に示す如く、枠体20が、表側本体101と内側本体102の周囲から延在して、ゴム状部109に沿って縫製されることで、耳介の外側に沿って左耳介部103が形成される。つまり、枠体20は、表側本体101と内側本体102の周囲から左耳介部103及び右耳介部104(図10(A)参照)に掛けて環状に形成される。
マスク本体100では、左耳介部103が使用者の顔の大きさや形状に応じてゴム状部109の伸縮に合わせて伸縮することで、マスク本体100と使用者の顔との密着性が向上される。また、左耳介部103は、装着時に使用者により繰り返し引っ張られ、更には、マスク本体100と一緒に繰り返し洗濯されるが、内部にゴム状部109が配設されることで、ゴム状部109に合わせて形状が戻り、左耳介部103が伸びきってしまうことが防止される。そして、抗ウイルス性衛生マスクMを繰り返し使用しても、使用者の顔への密着性の低下が大幅に防止される。
図13は、一般財団法人日本繊維製品品質技術センターにおける抗ウイルス性試験の結果を説明するための図である。
当該試験では、試験方法は繊維製品の抗ウイルス性試験方法であるISO18184である。試験概要としては、試験ウイルスはA型インフルエンザウイルス(H3N2)であり、宿主細胞はMDCK細胞(イヌ腎臓由来細胞)であり、試験サンプルはマスク本体100に用いられる布地0.4gであり、洗い出し液はSCDLP培地であり、放置条件は25℃、2時間であり、感染価測定法はプラーク測定法である。尚、選択方法としては、JIS L 0217 103号準拠 吊干しであり、JAFET標準配合洗剤を使用している。
具体的には、先ず、宿主細胞にウイルスを感染させ、培養後、遠心分離によって細胞残渣を除去したものをウイルス懸濁液とする。次に、上記ウイルス懸濁液を滅菌蒸留水を用いて10倍希釈し、2±1×10PFU/mLに調整したものを試験ウイルス懸濁液とする。次に、各検体に試験ウイルス懸濁液を0.2mL接種する。次に、25℃、2時間放置後、洗い出し液を20mL加え、ボルテックスミキサーで攪拌し、検体からウイルスを洗い出す。最後に、プラーク測定法にてウイルス感染価を測定する。
図示したように、本実施形態のマスク本体100の布地の原布において抗ウイルス活性値が4.0以上であり、洗濯3回後の布地においても抗ウイルス活性値が4.0以上であるという試験結果が得られた。そして、本実施形態では、抗ウイルス活性値が4.0以上となることで、ウイルスの働きを1万分の1以下に減少させる効果が得られる。
上記試験結果からも、本実施形態の抗ウイルス性衛生マスクMは、上記綿素材の糸を編み込んだ布地を用いることで、繰り返し洗濯して使用しても抗ウイルス性の機能が低下し難いことが立証された。上述したように、抗ウイルス性衛生マスクMは、マスク本体100の表側本体101及び内側本体102に対して抗ウイルス剤が施されている構造により、繰り返し洗濯して使用した場合でも抗ウイルス性の機能が長期間に渡り得られる。尚、使用者の口が、抗ウイルス剤が施されている布地に対して直接当接しても健康上問題はないが、本実施形態では、使用者の口と内側本体102との間に抗ウイルス剤が施されていない取り替え式布地106が設けられていることで、上記当接が気になる使用者に対する配慮も成されている。
尚、本実施形態では、取り替え式布地106が、例えば、不織布からなり、その表面に係着部108が設けられる場合について説明したが、この場合に限定するものではない。例えば、取り替え式布地106が、直接、内側本体102の係着部105に係止される場合には、取り替え式布地106に係着部108が設けられない場合でも良い。本発明の要旨を逸脱しない範囲にて種々の変更が可能である。
10 マスク本体
11 表側本体
11a 表側本体左片
11b 表側本体右片
12 内側本体
12a 内側本体左片
12b 内側本体右片
13 接合部
13a 表側接合部
13b 内側接合部
20 枠体
21 鼻頂部
21a 左曲線部
21b 右曲線部
22 下顎部
23a 左耳介部
23b 右耳介部
24a 左内耳介部
24b 右内耳介部
S 空間
100 マスク本体
101 表側本体
102 内側本体
103 左耳介部
104 右耳介部
105 係着部
106 取り替え式布地
107 鼻頂部
108 係着部
109 ゴム状部

Claims (6)

  1. 抗ウイルス剤を施したニット布地と、抗ウイルス剤を施さないニット布地との2層以上の布地から成り、
    鼻部、下顎部、左右の両耳介部を覆う形態で、表側に前記抗ウイルス剤を施したニット布地を、前記鼻部及び前記下顎部と接する内側には前記抗ウイルス剤を施さないニット布地を重ねてマスク本体を形成し、
    該マスク本体には、
    鼻頂部、左内耳介部、下顎部、右内耳介部を結ぶ周縁に沿ってニット布地で一定厚みの縁取を形づくる枠体を形成し、
    中央部には、前記鼻部の鼻下及び唇部を覆って空間を形づくる非伸縮性の接合部を形成した、
    ことを特徴とする抗ウイルス性衛生マスク。
  2. 前記鼻頂部には、前記マスク本体の中央部頂点を境に左右に内側湾曲状の曲線部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の抗ウイルス性衛生マスク。
  3. 前記ニット布地をポリエステル繊維とし、接合剤として糊性を備えたアクリル樹脂を付着させたことを特徴とする請求項1又は2記載の抗ウイルス性衛生マスク。
  4. 前記縁取を形成する前記枠体を、帯体のニット布地をバインダー仕上げとしたことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか記載の抗ウイルス性衛生マスク。
  5. 前記マスク本体において、前記左右の両耳介部の外側に及ぶ外周に沿って形成された左耳介部、右耳介部にも、前記枠体を形成し、該枠体を輪状に外膨らみに形成したことを特徴とする請求項1〜のうちいずれか記載の抗ウイルス性衛生マスク。
  6. 前記接合部を、外膨らみの扇形に裁断した二つのニット布地を合わせ、その合わせ部を本縫いし、左右に開いた端部をステッチ縫いで割縫2本ステッチとして非伸縮性に縫合したことを特徴とする請求項1〜のうちいずれか記載の抗ウイルス性衛生マスク。
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