JP3227437U - 口元の被覆構造及びマスク - Google Patents

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Abstract

【課題】マスク等の装着時の安定性を向上させる口元の被覆構造を提供する。【解決手段】装着者の頭部に固定された状態で装着者の少なくとも鼻尖及び口元を覆う口元の被覆構造であって、装着者に装着された状態で弾性的に変形して装着者との接触箇所の形状に対応した立体的形状を生じるとともに、装着者の鼻尖及び口元を縦断する直線に対応した中央部10aを有する被覆本体部10を備え、被覆本体部は、多孔質性のエラストマーを主材料とするシート状の基台部と、基台部の表面及び裏面の少なくともいずれか一方に積層される、布を主材料とするシート状の表皮部とを有する。【選択図】図1

Description

本考案は、衛生用品、防寒具その他の口元に装着して用いられるマスク類に用いることが可能な口元の被覆構造及びそれを用いたマスクに関する。
従来、衛生用品に用いられるマスクは、微小粒子又は細菌、ウイルスが付着した飛沫物が外部から体内に侵入することの防止及び体内の粘液等が飛沫として咳やくしゃみにより外部へ飛散することを防止することを目的として用いられ、主に装着者の口元を直接覆うマスク本体部と、マスク本体部を当該口元に固定するための耳掛け部とを備える。
マスク本体部は主に厚み方向に積層された平面形状矩形の不織布製のシート材料により構成される。また、耳掛け部は、マスク本体部の短手方向側に固定されて装着者の両耳の耳介に引っ掛けられて用いられる環状の部材であって、ゴム糸と綿の交織帯に例示される伸縮性の材料により構成される(例えば、特許文献1を参照)。
特開2019−196553号公報
しかしながら、上記従来のマスクには、以下のような課題があった。すなわち、従来のマスク本体部は、上記のような不織布、又は紙製であることから、装着中に位置ずれやよれを生じやすく、口元を確実に保護することが困難で、ひいては不快感を生じさせることとなっていた。
本考案は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、マスク等の装着時の安定性を向上させた口元の被覆構造及びそれを用いたマスクを目的とする。
上記の目的を達成するために、本考案の第1の側面は、装着者の頭部に固定された状態で前記装着者の少なくとも鼻尖及び口元を覆う口元の被覆構造であって、前記装着者に装着された状態で弾性的に変形して前記装着者との接触箇所の形状に対応した立体的形状を生じるとともに、前記装着者の鼻尖及び口元を縦断する直線に対応した中央部を有する被覆本体部を備え、前記被覆本体部は、多孔質性のエラストマーを主材料とするシート状の基台部と、前記基台部の表面及び裏面の少なくともいずれか一方に積層される、布を主材料とするシート状の表皮部とを有する、口元の被覆構造である。
本考案の第2の側面は、前記被覆本体部の、前記装着者と対向する側に設けられ、前記被覆本体部が前記装着者に装着された状態で前記装着者の肌面との間に生ずる間隙を閉塞する、通気性を有するフィルタ部を備えた、本考案の第1の側面の口元の被覆構造である。
本考案の第3の側面は、前記被覆本体部は、平板状のサブ被覆本体部を一対有し、前記一対のサブ被覆本体部は、各々の一部の周縁を含む一部の裏面同士にて接合されており、前記一対のサブ被覆本体部の接合部分が表面側に突出して前記被覆本体部の前記中央部を形成している、本考案の第1又は第2の側面の口元の被覆構造である。
本考案の第4の側面は、前記接合部は、熱による溶着又は水溶性の接着剤による接着により接合されている、本考案の第1から第3のいずれかの側面の口元の被覆構造である。
本考案の第5の側面は、前記被覆本体部の材料は、ウェットスーツの材料である、本考案の第1から第4のいずれかの側面の口元の被覆構造である。
本考案の第6の側面は、本考案の第1から第5のいずれの側面の口元の被覆構造と、装着者の耳介が挿通される開口が形成されるととともに、少なくとも前記開口の周縁の全てが弾性的に変形可能な耳掛け本体部を備え、前記耳掛け本体部が前記耳介に引っ掛けられることにより前記装着者の頭部に固定されるマスクであって、前記耳掛け本体部及び前記被覆本体部とは同一の材料の異なる部位として継ぎ目無く繋がっている、マスクである。
本考案によれば、マスク等の装着時の安定性を向上させることが可能となる。
本考案の実施の形態1に係るマスクの構成を示す斜視図である。 本考案の実施の形態1に係るマスクの構成を示す分解斜視図である。 (a)本考案の実施の形態1に係るマスクの構成を示す平面図である。(b)図3(a)のB−B断面図である。(c)本考案の他の実施の形態に係る口元の被覆構造の構成を示す断面図である。 図1のA−A断面図である。 本考案の実施の形態2に係るマスクの構成を示す正面図である。 本考案の実施の形態2に係るマスクの構成を示す要部断面図である。 本考案の実施の形態2に係るマスクの他の構成例を示す正面図である。 (a)本考案の他の実施の形態に係る口元の被覆構造を示す要部断面図である。(b)本考案の他の実施の形態に係る口元の被覆構造を示す要部断面図である。(c)本考案の他の実施の形態に係る口元の被覆構造を示す要部断面図である。 本考案の他の実施の形態に係る口元の被覆構造を示す平面図である。 本考案の他の実施の形態に係る口元の被覆構造を示す斜視図である。
以下、本考案の実施の形態1を、図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1は、本考案の実施の形態1に係るマスク1の外観を示す斜視図である。図1に示すように、本実施の形態1に係るマスク1は、後述する弾性的に変形可能な材料体により作成された、装着者の頭部Hにおいて装着者の口元に位置する唇Lと鼻尖NTを含めた鼻梁Nとを覆う被覆本体部10、及び装着者の耳介Eに引っ掛けられて被覆本体部10を装着者の口元に固定する一対の耳掛け本体部20が、継ぎ目無く繋がってなる構成を備える。
被覆本体部10は、マスク1のマスク本体を成し、装着時には装着者の唇L及び鼻尖NT並びにその近傍に位置する頬等の部位の起伏に応じて略碗状の立体的形状を形成する部位である。更に、被覆本体部10は、装着者の正面視において唇L及び鼻梁Nを上下に縦断して二分する直線に沿って形成されるとともに装着者の側面視において被覆本体部10の他の部分の表面から突出した略弧状の慨形を有する中央部10aを備える。
耳掛け本体部20は、被覆本体部10と側端を共有することで、表面から裏面を貫通する開口20xを有する環状の部位であって、装着時には耳介から被覆本体部10を横断しつつ、装着者の頬等の部位の起伏に応じて湾曲した帯状の外形を生じる部位である。
マスク1は、開口20xに耳介Eを挿通させて耳介Eの裏側に開口20xの周縁20Eを引っ掛けることにより耳掛け本体部20を耳介Eに固定するとともに被覆本体部10を口元に位置決め固定することで、装着者に装着される。
図2は、マスク1の構成を示す分解斜視図である。図2に示すように、マスク1は、被覆本体部10を中央部10aを境界として二分した一方に対応する端部11と、マスク1の一対の耳掛け本体部20の一方に対応する端部21とを含んでなる、シート状の材料体1aと、材料体1aと同一の形状を有し、同様の端部11及び21を有する材料体1bの組合せにより構成される。
図3は、マスク1の部品である材料体1aの構成を示す平面図である。なお、材料体1aと材料体1bは、後述する表面1F及び裏面1Bの配置が反転した以外は同一の構成を有し、以下の説明は材料体1bにも適用される。
図2及び図3に示すように、材料体1aにおいて端部11は円弧状の端縁11Eを含む略扇状の平面形状を有する部位であって、材料体1a及び1bは、互いの端部11の端縁11Eに隣接する、裏面1B側の周縁RB同士を熱溶着テープ12を間に挟んで熱溶着させて接合することにより、当該接合部分を他の部分より剛性の大きな中央部10aとして有する被覆本体部10を含んだマスク1として完成される。
次に、材料体1aにおいて端部21は端部11の扇状の要の部分から継ぎ目無く繋がって形成される、略長円状の平面形状を有する部位である。端部21の表面1Fの中央には図中死角となる裏面1Bまで貫通する平面形状長円状の開口20xが設けられ、開口20xの周縁20Eは、その一部を端部11と共有して、継ぎ目の無い環状の慨形を形成する。
更に、図3(a)のB−B直線による断面図に示すように、端部11及び端部21を含めた材料体1aは、多孔質性のエラストマーを主材料とした基台部11aと基台部11aの表面に積層された布製の表皮部11bと基台部11aの裏面に積層された布製の表皮部11cとを備える。基台部11aは少なくとも2mm〜3mm程度の厚みを有することが好ましく、表皮部11b及び11cに比して大きな厚みを有することで、実質的に材料体1aの外形、寸法を規定する。
材料体1aは、基台部11aの変形に応じて表皮部11b及び11cが伸縮することにより、一体として弾性的に変形可能となっている。これにより、端部11も、定型性を保ちつつ、マスク1の表面1Fに沿った向き及び交差する向きの両方において弾性的に変形可能となっている。
なお、材料体1aの厚みは、マスク1としての装着状態、未使用状態を問わず、耳掛け本体部20の開口20xの周縁の断面形状が目視により矩形と認識できる適度に厚みのある寸法をもたせることが好ましい。これにより、開口20xの平面形状略環状の周縁20Eは、断面形状が矩形を保つ、帯状の外観を備えるとともに、被覆本体部10はマスク1として装着者に装着された状態でよれや皺を生じず、一定の形状を保つことができる。
基台部11aに用いられる多孔質性のエラストマーの例としては、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、シリコンゴム等の合成ゴム又は天然ゴムを主成分とするゴムスポンジが挙げられる。また、表皮部11b及び11cに用いられる布の一例としては、合成繊維又は天然繊維による織布又は不織布その他、基台部11aの弾性的な変形を妨げないものであれば任意の種類の布類を用いることができる。また、基台部11aと表皮部11b及び11cとの接合には、接着その他周知慣用の技術的手段を用いることができる。
以上の構成において、マスク1は本考案のマスクに相当し、被覆本体部10は本考案の被覆本体部及び口元の被覆構造に相当し、耳掛け本体部20は本考案の耳掛け本体部に相当する。また、材料体1a及び1bは本考案のサブ被覆本体部を構成し、基台部11aは本考案の基台部に相当し、表皮部11b及び11cは本考案の表皮部に相当し、開口20xは本考案の開口に相当する。
このような構成を有する本考案の実施の形態1によるマスク1は、弾性的に変形可能な平板状の材料体1a及び1bの互いの端部11の端縁11Eに隣接する周縁RB同士を接合した構成を有することを特徴とする。これにより、装着時には、被覆本体部10及び耳掛け本体部20が装着者との接触箇所の形状に応じて立体的に変形して口元近傍を密着性よく覆う一方、未使用時には平板状の外形に復元される、機能性及び携帯性にすぐれたマスクを実現することが可能となる。
更に、本実施の形態1によるマスク1は、口元の被覆構造である被覆本体部10を、多孔質性のエラストマーを主材料とする基台部11aと表皮部11b及び11cとの積層により構成したことを特徴とする。これにより、被覆本体部10は、定型性を備えつつ弾性的に変形可能なことに基づき、装着後も一定の形状を保つこととなり、位置ずれやよれのような変形が少なく、被覆した箇所を確実に保護して、マスクの装着時の安定性を高めることが可能となる。さらに、外気や湿気を透過させず、保温性、保湿性に富んでいるため、衛生用品を代替する他、特に防寒用のマスクに好適である。
更に、本実施の形態1によるマスク1は、口元の被覆構造である被覆本体部10を、マスク1の裏面に対応する材料体1a及び1bの裏面1B同士の熱溶着により形成して、マスク1の装着時に装着者の唇L及び鼻梁Nを上下に縦断して二分する直線に沿って形成されるとともに、装着者の側面視において被覆本体部10の他の部分の表面から突出した略弧状の慨形を有する中央部10aを有することを特徴とする。
すなわち、本実施の形態1によるマスク1は、図4の、図1のA−A線による要部断面図に示すように、装着者の口元を覆う被覆本体部10が、材料体1a及び1bの弾性に応じて、鼻梁Nに重なる中央部10aの両脇近傍においては、図中矢印F1により示す、外側から被覆本体部10へ向かう力に応じて凹部10bを生じるように変形するとともに、装着者の頬Cに近接した箇所においては、頬Cの形状に追従することで、図中矢印F2により示す、被覆本体部10から外側へ向かう力に応じて凸部10cを生じるよう変形することで、中央部10aを中心とした左右の表面の断面が緩やかなS字状に湾曲した曲面を形成する。なお、鼻梁Nの左右の空隙Sは、図1に示す被覆本体部10の上縁10Pと装着者の肌面との間に生ずる隙間Gに連通している。
これにより、装着者の鼻梁Nと頬Cとの間においては空隙Sを形成しつつ、鼻梁Nの中心及び頬Cの近傍への密着度を高めて、マスクの装着時において、安定性に加えて快適性を向上させることが可能となる。
更に、本実施の形態1のマスク1は、材料体1a及び1bとして、多孔質性のエラストマーを主材料とする基台部11aと表皮部11b及び11cとの積層体を用いたことを特徴とする。この場合において、ウェットスーツの生地材料は予め完成した積層体として加工容易な材料で、マスク1を簡易な工程により製造することが可能となり、より好ましい。
(実施の形態2)
図5は、本考案の実施の形態2に係るマスクの外観を示す正面図であり、図6は、図4の要部断面図と同一断面に対応した、装着状態におけるマスクの要部断面図である。ただし、図1〜4と同一又は相当する構成については、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
各図に示すように、本実施の形態2に係るマスク2は、口元の被覆構造である被覆本体部10において、装着者の肌面と対向する裏面1Bに設けられるとともに、鼻尖NT及び唇Lをその内側に含ませる、平面形状環状のフィルタ部30を備える。
フィルタ部30は、マイクロファイバー、不織布等の単体又は積層体その他の材料により作成され、微小粒子又は人体由来の粘液、飛沫物等を透過しない程度の通気性を有する部材であって、図6に示すように、5mm〜1cm程度の厚みを有し、被覆本体部10が装着者の口元に固定される際に装着者の肌面に圧接する。
本実施の形態2に係るマスク2は、このようなフィルタ部30を備えたことにより、図5に示すように、被覆本体部10の上縁10Pと装着者の肌面との間に生ずる隙間Gを閉塞して、装着者の鼻梁N及び唇Lを含む空隙Sを、フィルタ部30のみを介して外部と連通させる。
これにより、装着者はマスク2の装着時に、フィルタ部30を介して呼吸することとなり、マスク2を、装着時の安定性及び快適性にすぐれた衛生用品又は医療用品として用いることが可能となる。
なお、フィルタ部30の被覆本体部10への固定の態様は、材料体1a及び1bと同様に、熱溶着とすることが好ましいが、縫着や接着でもよく、更には面ファスナ、粘着テープ等の周知慣用の技術的手段を用いて、脱着自在な構成であるとしてもよい。この場合、フィルタ部30のみを交換して、耐久性を有するとともに衛生性に優れたマスクを得ることができる効果を奏する。
また、上記の説明においては、フィルタ部30は、鼻尖NT及び唇Lをその内側に含ませる、平面形状環状であるとしたが、被覆本体部10の上縁10Pと装着者の肌面との間に生ずる隙間Gのように装着者の肌面と被覆本体部10の裏面1Bとの間に生ずる間隙を閉塞して、装着者の鼻梁N及び唇Lを含む空隙Sを、フィルタ部30のみを介して外部と連通させることができるものであれば任意の形状でよく、図7に示す構成例のように、被覆本体部10の上縁10P近傍のみを覆う弧状、平板状の形状であってもよい。
以上のように、本考案の実施の形態によるマスクは、口元の被覆構造としての被覆本体部10が、位置ずれやよれのような変形が少なく、被覆した箇所を確実に保護して、装着時のマスクの装着時の安定性を向上させることが可能となる。
しかしながら、本考案は上記の構成に限定されるものではない。
上記の説明においては、マスク1の被覆本体部10の中央部10aは、材料体1a及び1bの端部11の裏面1B同士を熱溶着することにより形成されるものとしたが、図8(a)に示す構成例のように、端部11の端縁11E近傍の周縁同士を接着剤13により接合した構成としてもよいし、図(b)に示す構成例のように、端縁11Eの周縁同士を縫合糸14により縫着した構成としてもよい。更に、接着剤13、及びフィルタ部30の接合のようにマスク1の他の箇所の接着剤として水溶性の接着剤を用いることは、上述した熱溶着の場合と同様の効果として、衛生的に安全且つ吸気に伴うおける不快感を除去することができ、より好ましい。
更に、図8(c)に示す構成例のように、中央部10aを設けず、材料体1a及び1bの端部11の端縁11E同士を直接接合して被覆本体部10を形成する構成としてもよい。
更に、上記の説明においては、被覆本体部10を含めたマスク1の構成部材である材料体1a及び1bは、多孔質性のエラストマーを主材料とした基台部11aと基台部11aの表面及び裏面にそれぞれ表皮部11b及び表皮部11cとを積層するものとしたが、図3(c)に示す、基台部11a及び基台部の裏面のみに積層した表皮部11bのように、表皮部は基台部の表面又は裏面のいずれか一方にのみ積層するものとしてもよい。この場合において、被覆本体部10の裏面1B、すなわち装着時に装着者の肌に接する側に表皮部を設けることは、装着時における快適性を保持するとともに、当該裏面における装着者の呼気等に基づく結露の発生を抑制して、装着時の快適性を保つことができ、好ましい。更に、この場合において、表皮部に用いる素材としては、ポリエチレン繊維、ポリエステル繊維等の速乾性に富んだ材料を用いることが好ましい。
更に、上記の説明においては、本考案の口元の被覆構造としての被覆本体部10は、一対のサブ被覆本体部を構成する材料体1a及び1bの接合により構成されるものとしたが、本考案の口元の被覆構造は、図9に示す材料体1cのように、一対の端部11及び21の組合せが継ぎ目無く繋がるとともに、一対の端縁10Eの裏面同士が接合して中央部10aを形成するような、単一のシート状の材料から得られる構成として実施してもよい。更に、3つ以上のシート状の材料の組合せから得られる構成として実施してもよい。
更に、上記の説明においては、本考案の口元の被覆構造としての被覆本体部10は、耳掛け本体部20と継ぎ目無く繋がって、本考案の一実施の形態であるマスク1の一部位として構成されるものとしたが、本考案は、図10に示すように、被覆本体部単体にて実施してもよい。この場合において、被覆本体部10にて図中点線にて仮想的に示す耳掛け本体部20をなす端部21へ繋がる部位となる周縁10Fに、従来の紙製又は布製のマスクに用いられる耳掛け部、あるいはヘルメットや帽子類を接着、嵌着、係合その他周知慣用の技術的手段を用いて接合することにより、従来の衛生用品や防寒具その他保護用のマスク、並びに頭部を保護若しくは装飾する任意の用品において、本考案を実施することが可能となる。
更に、上記の説明においては、本考案の口元の被覆構造は、被覆本体部10を材料体1a及び1bとして、多孔質性のエラストマーを主材料とする基台部11aと表皮部11b及び11cとの積層体を用いたものとしたが、当該積層体は、ウェットスーツの生地材料の他、同様の構成を有する任意の既成の生地材料を用いたものとしてもよいし、専用品として作成するようにしてもよい。
要するに、本考案は、その要旨を逸脱しない範囲内であれば、上記実施の形態に種々の変更を加えた形態で実施してもよい。
以上のような本考案によれば、マスク等の装着時の安定性を向上させることが可能となるという効果を有し、一例としては、衛生用品、防寒具その他の保護マスクへの適用に好適である。
1、2 マスク
1B 裏面
1F 表面
1a、1b、1c 材料体
10 被覆本体部
10a 中央部
10b 凹部
10c 凸部
10E、11E 端縁
10F、20E 周縁
10P 上縁
11、21 端部
11a 基台部
11b、11c 表皮部
12 熱溶着テープ
13 接着剤
14 縫合糸
20 耳掛け本体部
20x 開口
30 フィルタ部
本考案の第4の側面は、前記接合部は、熱による溶着又は水溶性の接着剤による接着により接合されている、本考案の第の側面の口元の被覆構造である。

Claims (6)

  1. 装着者の頭部に固定された状態で前記装着者の少なくとも鼻尖及び口元を覆う口元の被覆構造であって、
    前記装着者に装着された状態で弾性的に変形して前記装着者との接触箇所の形状に対応した立体的形状を生じるとともに、前記装着者の鼻尖及び口元を縦断する直線に対応した中央部を有する被覆本体部を備え、
    前記被覆本体部は、
    多孔質性のエラストマーを主材料とするシート状の基台部と、
    前記基台部の表面及び裏面の少なくともいずれか一方に積層される、布を主材料とするシート状の表皮部とを有する、
    口元の被覆構造。
  2. 前記被覆本体部の、前記装着者と対向する側に設けられ、前記被覆本体部が前記装着者に装着された状態で前記装着者の肌面との間に生ずる間隙を閉塞する、通気性を有するフィルタ部を備えた、
    請求項1に記載の口元の被覆構造。
  3. 前記被覆本体部は、平板状のサブ被覆本体部を一対有し、
    前記一対のサブ被覆本体部は、各々の一部の周縁を含む一部の裏面同士にて接合されており、
    前記一対のサブ被覆本体部の接合部分が表面側に突出して前記被覆本体部の前記中央部を形成している、
    請求項1又は2に記載の口元の被覆構造。
  4. 前記接合部は、熱による溶着又は水溶性の接着剤による接着により接合されている、
    請求項1から3のいずれかに記載の口元の被覆構造。
  5. 前記被覆本体部の材料は、ウェットスーツの材料である、
    請求項1から4のいずれかに記載の口元の被覆構造。
  6. 請求項1から5のいずれに記載の口元の被覆構造と、
    装着者の耳介が挿通される開口が形成されるととともに、少なくとも前記開口の周縁の全てが弾性的に変形可能な耳掛け本体部を備え、
    前記耳掛け本体部が前記耳介に引っ掛けられることにより前記装着者の頭部に固定されるマスクであって、
    前記耳掛け本体部及び前記被覆本体部とは同一の材料の異なる部位として継ぎ目無く繋がっている、
    マスク。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114158800A (zh) * 2020-09-10 2022-03-11 伊藤忠商事株式会社 口罩

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