JP5038938B2 - 衛生マスク - Google Patents

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本発明は、衛生マスクに関する。
従来、衛生マスクとしては、さまざまな種類のものが知られ、例えば、着用者の鼻口部を覆い耳部に掛け回して装着され、容易に収納され得るように略左右対称に折り畳むことが可能で、折り畳まれたものが使用時に開かれて着用されるものなどが知られている。
この種の衛生マスクは、折り畳まれている状態ではその内面同士が密着しやすく、使用時において容易に開かれにくい。例えば、捲縮した繊維でなる不織布などで形成されている衛生マスクは、重ね合わされた不織布が捲縮した繊維により絡み合いやすいため、折り畳まれて重ね合わされた不織布を引き離して開くことが困難となり得る。また、例えば、重ね合わされた部材が打ち抜かれて製造されることにより略左右対称の形状をしている衛生マスクは、折り畳まれた未使用のものがその縁端および内面で比較的密着しやすいため、使用時に開くことが困難となり得る。この種の衛生マスクは、寒さなどにより指先の感覚が鈍くなっている場合や、指先が乾燥している場合にさらに開きにくくなり得る。
これに対して、着用者の鼻部付近に当接される部位から左右それぞれの方向へ延びるV字形の弾性帯片がマスク本体部の内側に取り付けられ、折り畳まれたマスク本体部を取り出すと、折り畳まれていた弾性帯片がその弾性によってV字形に広がって、折り畳まれたマスク本体部の一部が開かれて隙間を生じ、その隙間に指先を挿入して大きく広げることができる衛生マスク(特許文献1)が提案されている。
しかしながら、特許文献1のごとくV字形の弾性帯片が備えられた衛生マスクは、V字形の弾性帯片の弾性力によって生じる隙間に指先を入れて開くものであり、特に寒さなどにより感覚が鈍くなった指先などによっては、必ずしも容易に開かれ得るものではないという問題がある。従って、折り畳まれた状態のものが容易に開かれやすい衛生マスクが要望されている。
特開2006−320629号公報
本発明は、上記の問題点、要望点等に鑑み、折り畳まれたものが容易に開かれ得る衛生マスクを提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく、本発明に係る衛生マスクは、着用者の鼻口部を覆う被覆部と着用者の耳部に掛け回す耳掛部とで形成されているマスク本体部を備え、該マスク本体部の内側の面が重なり合うように略左右対称に折り畳み可能な衛生マスクであって、前記マスク本体部の左右それぞれ外側に、一端が前記マスク本体部に固定され他端が自由端とされている摘み部が備えられていることを特徴とするものである。
上記構成からなる衛生マスクによれば、前記マスク本体部の左右それぞれ外側に、一端が前記マスク本体部に固定され他端が自由端とされている摘み部が備えられていることにより、折り畳まれたマスク本体部の左右それぞれ外側にある摘み部を指先でつまんで、折り畳まれたマスク本体部を左右方向へ引っ張り、重なり合っているマスク本体部の内面を引き離すことができる。
また、本発明に係る衛生マスクは、前記摘み部が3〜15mmの長さであることが好ましい。前記摘み部が3〜15mmの長さであることにより、前記摘み部を指先でより摘みやすくなり、より引っ張りやすくなるという利点があり、15mm以下の長さに延設されてなることにより、外観上の違和感をより与えにくいという利点がある。
また、本発明に係る衛生マスクは、前記摘み部の縁端が前記マスク本体部から離反されてなることが好ましい。前記摘み部の縁端が前記マスク本体部から離反されてなることにより、前記摘み部を指先でより摘みやすくなるという利点がある。
本発明に係る衛生マスクによれば、折り畳まれたマスク本体部の左右それぞれ外側にある摘み部を指先でつまんで、折り畳まれたマスク本体部を左右方向へ引っ張り、重なり合っているマスク本体部の内面を引き離すことができる。従って、本発明に係る衛生マスクは、折り畳まれたものが容易に開かれ得るという効果を奏する。
本実施形態の衛生マスク1は、着用者の鼻口部を覆う被覆部2と着用者の耳部に掛け回す耳掛部3とで形成されているマスク本体部4を備え、該マスク本体部4の内側の面が重なり合うように略左右対称に折り畳み可能な衛生マスク1であって、前記マスク本体部4の左右それぞれ外側に、一端が前記マスク本体部4に固定され他端が自由端とされている摘み部5が備えられている。
以下、本発明に係る衛生マスクの一実施形態について、図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1(a)には、2つに折り畳んだ本実施形態の衛生マスク1を着用者の右側面から見た右側面図を示す。図1(b)には、2つに折り畳んだ本実施形態の衛生マスク1を下方から見た底面図を示す。
また、図2には、略左右対称に折り畳まれた本実施形態の衛生マスク1を開き、折り畳まれたときの折目の一部を裂いて展開させたものを正面から見た展開図を実線で示す。
本実施形態の衛生マスク1は、図1および図2に示すように、着用者の鼻口部を覆う被覆部2と着用者の耳部に掛け回す耳掛部3とで形成されているマスク本体部4と、該マスク本体部4の左右それぞれ外側に、一端が前記マスク本体部4に固定され他端が自由端とされている摘み部5とが備えられている。
また、本実施形態の衛生マスク1は、図2に示すように、マスク本体部4の左右幅を略2等分する中心軸15(一点鎖線で表示)に対して略左右対称に形成され、前記マスク本体部4の内側の面が重なり合うように前記中心軸15に対して、略左右対称に折り畳み可能である。なお、前記マスク本体部4は、折り畳まれた状態で扁平状となり得る。
前記マスク本体部4の左右それぞれ外側に、一端が前記マスク本体部4に固定され他端が自由端とされている摘み部5が備えられていることにより、折り畳まれたマスク本体部4の左右それぞれ外側にある摘み部5を指先でつまんで、折り畳まれたマスク本体部4を左右方向へ引っ張り、重なり合っているマスクの本体4内面を引き離すことができる。従って、本実施形態の衛生マスク1は、折り畳まれたものが容易に開かれ得る。
前記マスク本体部4は、図1および図2に示すように、前記被覆部を形成する部材が固着部を介して前記耳掛部を形成する部材の外側に固着されており、前記摘み部、前記被覆部を形成する部材が前記固着部を超えて着用者の後方側に延設されて形成されていることが好ましい。
より詳しくは、前記摘み部5は、前記被覆部2を形成する部材と前記耳掛部3を形成する部材とが前記被覆部2を形成する部材を外側として重ねられ、かつ前記被覆部2を形成する部材の縁端から所望長さを残して前記被覆部2を形成する部材と前記耳掛部3を形成する部材とが固着されることにより形成されていることが好ましい。
前記マスク本体部4において、前記被覆部を形成する部材が固着部を介して前記耳掛部を形成する部材の外側に固着されており、前記摘み部、前記被覆部を形成する部材が前記固着部を超えて着用者の後方側に延設されて形成されていることにより、前記被覆部2と同じ部材で前記摘み部5が形成されるため、衛生マスクの製造が簡便になるという利点がある。また、前記摘み部5が前記固着部6から着用者の後方側に延設されて形成されているため、着用時の外観上の違和感が生じにくいという利点がある。
前記固着部6では、前記耳掛部3を形成する部材を内側として前記被覆部2を形成する部材が前記耳掛部3を形成する部材と固着されている。前記固着部6の形状としては、例えば、図1(a)に示されるようにマスク本体部4の側面に上下方向に延びる所定幅の帯状や、他に、矩形状、円状、ドット状などが挙げられる。また、前記固着部6では、前記被覆部2を形成する部材の内面と前記耳掛部3を形成する部材の外面とが、前記固着部の範囲全面において固着されていてもよく、前記固着部の範囲において点状に固着された固着点を点在させることにより固着されていてもよい。なお、前記固着部6は、接着剤を用いた接着、又は、超音波溶着や加熱溶着などの溶着等により形成され得る。
前記摘み部5は、3〜15mmの長さであることが好ましい。前記摘み部5が3mm以上の長さであることにより、前記摘み部5を指先でより摘みやすくなり、より引っ張りやすくなるという利点がある。また、15mm以下の長さであることにより、外観上の違和感をより与えにくくなるという利点がある。
前記摘み部5の形状は、特に限定されるものではなく、前記摘み部5の形状としては、例えば、図1(a)に示されるようにマスク本体部4の側面に上下方向に延びる所定幅の帯状、同様に上下方向に延びるフリル状、半円状などが例示される。
前記摘み部5は、図1(b)に示すように、その縁端が前記マスク本体部4から離反されてなることが好ましい。前記摘み部5の縁端が前記マスク本体部4から離反されてなることにより、前記摘み部5を指先でより摘みやすくなるという利点がある。前記摘み部5の様態としては、前記マスク本体部4に固定された固定端から縁端にかけて平面的に前記マスク本体部4から離反されてなる態様、前記マスク本体部4から反り上がってなる態様などが挙げられる。
なお、縁端が前記マスク本体部4から離反されてなる前記摘み部5は、後述する衛生マスクの製造方法に記載された方法により形成され得る。
さらに、前記マスク本体部4を形成している前記被覆部2と前記耳掛部3とについて、図面を参照しながら説明する。
前記被覆部2は、前記マスク本体部4が開かれたときに立体的になるものであることが好ましい。具体的には、折り畳まれた前記マスク本体部4の前記被覆部2は、着用者の鼻頭部を覆い得る部位が前方に突出した形状であることが好ましい。このような形状であることにより、衛生マスク1が立体的になり、マスクの上部および下部において着用者の顔面との隙間がより小さくなり、着用者の顔面に密着しやすいという利点がある。
詳しくは、前記被覆部2は、図2に示すように、着用者の鼻口部の右半分を覆う右被覆部2aと、左半分を覆う左被覆部2bとが略左右対称に備えられ、折り畳まれた前記マスク本体部4の前記右被覆部2aおよび前記左被覆部2bの両方が、着用者の鼻頭部を覆い得る部位において前方に突出した形状であることが好ましい。なお、前記右被覆部2aと前記左被覆部2bとは、マスク本体部4の左右方向中央部において、超音波溶着や加熱溶着などの溶着または接着剤を用いた接着などにより固着されて一体化されている。
このような前記右被覆部2aと前記左被覆部2bとが備えられている前記被覆部2は、2つに折り畳まれた被覆部を形成する部材が所望の形状に切断されることにより容易に製造できるという利点があり、しかも、開かれると立体的になるという利点がある。なお、前記右被覆部2aと前記左被覆部2bとは、2つに折り畳まれた被覆部を形成する部材が切断されることにより略左右対称形となり得るものであり、前記中心軸15に対して略左右対称にその内面同士が重なり合うことができるものである。
より詳しくは、前記被覆部2は、衛生マスク1を立体的とすべく、折り畳まれた前記被覆部2が、着用者の鼻頭部を覆い得る部位を前方に突出されてなる形状とされ、さらに、前記右被覆部2aと前記左被覆部2bとがマスク本体部4の左右方向中央部において溶着され、該溶着された部位に前記ウエルダー部7が形成されていることが好ましい。具体的には、前記被覆部2には、図1(a)に示すように、前記右被覆部2aの内面と前記左被覆部2bの内面とが溶着されてなるウエルダー部7が形成されていることが好ましい。
前記ウエルダー部7においては、前記右被覆部2aの内面と前記左被覆部2bの内面とが溶着されているため、マスク本体部4が開かれたときに前記右被覆部2aと前記左被覆部2bとがより剥離しにくく、しかも、前記被覆部2が立体的になるという利点がある。
前記被覆部2の材質としては、通気性および可撓性を有するものであれば特に限定されるものではないが、着用者が埃や花粉等を吸い込むことを防止できるものが好ましく、呼吸のしやすさ、肌触りの良さ、吸湿性の高さ、皮膚刺激性の低さ等の点で、不織布、ガーゼ等が好ましい。前記不織布、前記ガーゼとしては、レーヨン繊維、アクリル繊維、ナイロン繊維、ポリエチレン繊維やポリプロピレン繊維などのポリオレフィン繊維、ポリエステル繊維等の化学繊維を含んだものが例示され、皮膚刺激性の低さ等の点で、綿、麻等の植物性およびウール等の動物性の天然素材の繊維を含んだものが好ましい。
前記不織布としては、超音波溶着や加熱溶着等により溶着されやすいという点で、熱可塑性繊維が含まれているものが好ましい。また、不織布の繊維ウエブに熱可塑性繊維が1〜100重量%含まれているものが好ましく、10〜100重量%含まれているものがより好ましい。
前記熱可塑性繊維としては、例えば、ポリオレフィン繊維(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維)、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレン/ポリエチレンテレフタレート芯鞘繊維などが例示される。なかでも汎用性、経済性(低コスト性)に優れるという点で、ポリオレフィン繊維又はポリエステル繊維が好ましい。
前記不織布としては、例えば、繊維ウエブをニードルパンチや水流絡合などの手段によって絡合処理した不織布、繊維ウエブの構成繊維を接着させた不織布などが挙げられる。また、これら不織布が積層されたものが前記被覆部2に用いられ得る。
また、前記不織布としては、例えば、帯電加工されたメルトブロー不織布、ウイルス吸着剤で処理された不織布、活性炭や消臭材等で処理された不織布等が挙げられ、これらが組み合わされて積層されたものも前記被覆部2に用いられ得るものとして挙げられる。
前記不織布の目付は、30〜200g/m2であることが好ましい。前記不織布の目付が30g/m2以上であることにより、粉塵がより捕集されやすくなり、マスクの強度がより大きくなるという利点があり、200g/m2以下であることにより、通気抵抗が抑制され、着用者の息苦しさがより感じられにくくなるという利点がある。
前記耳掛部3は、図2に示すように、着用者の右耳部に掛け回す右耳掛部3aと、左耳部に掛け回す左耳掛部3bとを備えている。前記右耳掛部3aと前記左耳掛部3bとは、略左右対称形であり、前記右耳掛部3aと前記左耳掛部3bとが前記被覆部2の左右それぞれ両側に配されている。付言するならば、前記耳掛部3は、2つに折り畳まれた耳掛部用のシート基材が切断されることにより前記右耳掛部3aと前記左耳掛部3bとが略左右対称形となり得るものである。
前記耳掛部3の材質としては、弾性を有し、伸長または収縮可能なものが挙げられ、好ましくは、不織布、織布、プラスチックフィルム、ゴム紐が挙げられる。
なお、本実施形態の前記摘み部5は、前記固着部6から着用者の後方側に延設されて形成されているが、このような形態に限定されず、例えば、前記摘み部5が前記固着部6から着用者の前方側に延設されてなる実施形態も本発明の範囲に含まれる。
次に、衛生マスクの製造方法の一実施形態について説明する。
本実施形態の衛生マスクの製造方法は、次の工程を実施する。即ち、本実施形態の衛生マスクの製造方法は、摘み部を形成する部材が固定された、マスク本体部となる長尺帯状のシート状基材を形成する基材形成工程と、前記シート状基材を折り畳む折り畳み工程と、折り畳まれた前記シート状基材の一部を溶着させるウエルダー部形成工程と、折り畳まれた前記シート状基材を切断する切断工程とを実施する。なお、上述した実施形態の衛生マスク1は、本実施形態の衛生マスクの製造方法により製造できる。
前記基材形成工程では、摘み部を形成する部材が固定された、マスク本体部となる長尺帯状のシート状基材を形成する。摘み部を形成する部材は、接着剤を用いた接着、又は、超音波溶着や加熱溶着などの溶着等の固着により前記シート状基材に固定させることができる。
前記基材形成工程では、マスク本体部を1種の部材から調製する場合、例えば、マスク本体部となる長尺帯状のシート状基材に、摘み部を形成する所望の大きさの部材を固定させて、摘み部を形成する部材が固定されたシート状基材を形成させることができる。
また、前記基材形成工程では、マスク本体部となる前記シート状基材を2種の部材から調製する場合、被覆部を形成する部材としての長尺帯状の被覆部用シート基材と、耳掛部を形成する部材としての長尺帯状の耳掛部用シート基材とを用いることができ、前記被覆部用シート基材と前記耳掛部用シート基材とを固着させて前記シート状基材とし、前記シート状基材と前記摘み部5となり得る部位とを同時に形成させることができる。
具体的には、例えば図2に示すように、2枚の前記耳掛部用シート基材12(点線で表示)と、所望幅の前記被覆部用シート基材11(点線で表示)とを用い、2枚の前記耳掛部用シート基材12を前記被覆部用シート基材11の幅より短い距離で離間させた状態で平行に並べ、2枚の前記耳掛部用シート基材12の上に、前記被覆部用シート基材11の両側縁で重なり代が所望幅となるように前記被覆部用シート基材11を重ね、前記被覆部用シート基材11の縁端から、所望長さ内側の部分を超音波溶着機などを用いて固着させて固着部6とし、前記耳掛部用シート基材12と前記被覆部用シート基材11とを固着させることができる。
このようにして、前記被覆部用シート基材11の両側に、2枚の前記耳掛部用シート基材12を固着させて、固着部6にて固着された1枚状のシート状基材を調製することができる。このシート状基材では、前記被覆部用シート基材11の縁端から所望長さ内側の部位で前記被覆部用シート基材11と前記耳掛部用シート基材12とが固着されていることにより、前記被覆部用シート基材11の縁端部が、所望長さに延設されて形成された前記摘み部5となり得る。
前記基材形成工程では、それぞれテーパー面14を備えた2つの型押部材13を用いることが好ましい。即ち、2つの前記テーパー面14が摘み部を形成する部材の縁端側でより近接するように、2つの前記型押部材13を配置し、前記摘み部を形成する部材の縁端側の方がより圧迫されるように2つの前記型押部材13で挟み込んで溶着して、前記摘み部を形成する部材が固定されたシート状基材を形成することが好ましい。
より具体的には、前記被覆部用シート基材11の縁端部で前記摘み部5を形成させるべく衛生マスクを製造する場合、図3に示すように、超音波溶着機を用いて前記被覆部用シート基材11と前記耳掛部用シート基材12とを2つのテーパー面14間で挟み込み、前記被覆部用シート基材11の縁端側の方がより圧迫されるようにして前記被覆部用シート基材11と前記耳掛部用シート基材12とを溶着させることが好ましい。このようにして前記摘み部5となる部位を形成させることにより、製造された衛生マスク1の前記摘み部5の縁端が前記マスク本体部4から離反されてなり、前記摘み部5がより容易に摘みやすくなるという利点がある。この溶着は、より確実に前記摘み部5の縁端が前記マスク本体部4から離反し得るという点で、溶着しやすい熱可塑性繊維を含んだ不織布を用いて、加熱溶着又は超音波溶着により行うことが好ましい。
また、前記基材形成工程においては、前記摘み部5を所望の様態とすべく、適宜所望のテーパー面14を備えた前記型押部材13を用いることができる。即ち、より前記マスク本体部4から離反されてなる前記摘み部5を形成すべく、より鋭角に形成されてなる前記型押部材13のテーパー面14で圧迫して、前記摘み部を形成する部材を固着させることができ、より前記マスク本体部4に近接してなる前記摘み部5を形成すべく、より鈍角に形成されてなる前記型押部材13のテーパー面14で圧迫して、前記摘み部を形成する部材を固着させることもできる。
なお、前記基材形成工程では、例えば、前記被覆部用シート基材11と前記耳掛部用シート基材12との固着をより強固にするなどの目的で、前記被覆部用シート基材11と前記耳掛部用シート基材12との間に接着用シートなどを挿入して前記固着部6を形成させることができる。また、例えば、折り畳んだ前記被覆部用シート基材11の折り目を前記摘み部5の縁端とすべく、折り畳んだ前記被覆部用シート基材11と前記耳掛部用シート基材12とを固着させることもできる。
前記基材形成工程では、例えば、前記被覆部用シート基材11と前記耳掛部用シート基材12とを固着させる前に、前記被覆部用シート基材11の縁端をトムソン刃等によって、半円の連続形状や三角形等の連続形状などのフリル状に打ち抜いて、前記摘み部5にデザイン性を付与することもできる。
また、前記基材形成工程では、前記シート状基材に固着された、前記摘み部を形成する部材の縁端部を切断して、前記摘み部を所望長さに調整することができる。
前記折り畳み工程では、前記シート状基材を折り畳む。具体的には、図2に示すように前記被覆部用シート基材11の幅を2等分する上下方向の中心軸15(一点鎖線で表示)を折目として、得られたシート状基材を2つ折りに折り畳むことができる。
前記ウエルダー部形成工程では、折り畳まれた前記シート状基材の一部を溶着させる。詳しくは、折り畳まれたシート状基材の前記被覆部用シート基材11の一部を溶着させる。溶着された部分はウエルダー部7となり、該ウエルダー部7では、前記被覆部用シート基材11の内面同士が溶着されている。なお、前記ウエルダー部形成工程は、必要に応じて適宜実施できる。
前記ウエルダー部7は、例えば、2つ折りされた前記シート状基材の折目において、着用者の鼻頭部を覆い得る部位には形成させず、鼻頭部を覆い得る部位から上下に離れる上部および下部それぞれに形成させる。具体的には、図1に示すように、鼻頭部を覆い得る部位から上方向には、折目から離れるように上ウエルダー部7aを形成させ、下方向には折目から湾曲して離れるように下ウエルダー部7bを形成させることができる。前記ウエルダー部7は、例えば、超音波溶着機を用いて形成できる。
溶着されてなる前記ウエルダー部7を上記のようにして前記被覆部2に形成させることにより、衛生マスク1は、左右に開いて着用すると、前記上ウエルダー部7aが着用者の鼻に、前記下ウエルダー部7bが顎にそれぞれ当接し得ることとなり、前記上ウエルダー部7aと前記下ウエルダー部7bとの間の部分が前方に突出して着用者の鼻頭部を覆う形状となる。従って、衛生マスク1は、立体的となる。
前記切断工程では、折り畳まれたシート状基材を切断する。即ち、2つ折りにされ、必要に応じてウエルダー部7が形成された前記シート状基材を所定形状に切断する。具体的には、例えば図2の実線で示すように、前記被覆部用シート基材11に関しては、衛生マスク1の被覆部2が所望形状となるように、かつ、被覆部2の外縁が前記ウエルダー部7となるように切断することができる。前記耳掛部用シート基材12に関しては、衛生マスク1の耳掛部3が着用者の耳部に掛け回すことができる中抜き状となるように切断することができる。
なお、切断する方法としては、例えば、トムソン加工、プレス、ヒートカット等の公知の方法を採用できる。トムソン加工とはトムソン型を用いた抜き打ち加工のことをいい、トムソン型とは、ベースになる板に溝を彫り、溝の部分に刃を入れた型のことを言う。
なお、上記の各工程の順序は、必要に応じて適宜変えることができる。
本発明は、上記例示の衛生マスクに限定されるものではない。また、本発明では、一般の衛生マスクにおいて採用される種々の形態を、本発明の効果を損ねない範囲で採用することができる。
次に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
被覆部となる被覆部用シート基材として、幅140mmのPETサーマルボンド不織布(シンワ社製:品番「9540F」、繊度:2デニール/3デニール混合、繊維長30〜50mm、目付40g/m2、厚み0.24±0.08mm)を用い、また、耳掛部となる耳掛部用シート基材として、2枚の伸縮性不織布(出光ユニテック社製 商品名「ストラフレックスUN5050」)を用いた。2枚の伸縮性不織布をPETサーマルボンド不織布の幅より短い距離で離間させた状態で平行に並べ、2枚の前記耳掛部用シート基材の上にPETサーマルボンド不織布を、その両側縁で重なり代が20mmとなるように重ね、PETサーマルボンド不織布の縁端から10〜20mm内側の部分、即ち縁端から10〜20mm内側の10mm幅の部分を、超音波溶着機(本多電子社製 商品名「ハイタッチSONAC−35」)を用いて不織布の長尺方向に溶着痕を連続的に形成して固着部とした。このようにして、被覆部用のPETサーマルボンド不織布の両側に、耳掛部用の伸縮性不織布を2枚固着させて、1枚のシート状基材とした。このシート状基材では、PETサーマルボンド不織布の縁端部が、衛生マスクの左右それぞれ外側に備えられることとなる摘み部となり得る。
次に、被覆部用シート基材の幅を2等分する上下方向の線を折目として、得られたシート状基材を2つ折りにした。
続いて、2つ折りに折り畳まれたシート状基材のPETサーマルボンド不織布の一部につき、内面同士を超音波溶着機によって溶着させてウエルダー部を形成させた。ウエルダー部は、2つ折りされたシート状基材の折目における着用者の鼻頭部を覆い得る部位には形成させず、鼻頭部を覆い得る部位の上部および下部それぞれに形成させた。即ち、図1に示すように、鼻頭部を覆い得る部位から上方向には、折目から離れるように上ウエルダー部を形成し、下方向には折目から湾曲して離れるように下ウエルダー部を形成した。
さらに、2つ折りにされてウエルダー部が形成されたシート状基材を所定形状に切断した。具体的には、PETサーマルボンド不織布に関しては、ウエルダー部の外側をトムソン加工によって打ち抜くことにより切断し、伸縮性不織布に関しては、着用者の耳に掛け回すべく中抜きとなるようにトムソン加工によって打ち抜くことにより切断した。
上記のごとく製造した衛生マスクは、左右それぞれ外側にPETサーマルボンド不織布の縁端部で形成された摘み部があるため、これら2つの摘み部を左右方向に引っ張ることにより、2つに折り畳まれたものが容易に開かれ得る。また、2つ折りされたシート状基材の折目から離れるように上下それぞれのウエルダー部が溶着されて形成されているため、左右に開いて着用すると、上ウエルダー部は着用者の鼻に、下ウエルダー部は顎にそれぞれ当接し、上ウエルダー部と下ウエルダー部との間の部分が前方に突出して着用者の鼻頭部を覆うこととなり、立体化された衛生マスクとなる。
本発明に係る衛生マスクの一実施形態の右側面図(a)および底面図(b)。 本発明に係る衛生マスクの一実施形態を展開したものを正面から見た展開図。 一実施形態の衛生マスクの製造方法における、基材形成工程の各段階の状態例を表した模式図。
符号の説明
1・・・衛生マスク
2・・・被覆部
3・・・耳掛部
4・・・マスク本体部
5・・・摘み部
6・・・固着部
7・・・ウエルダー部
11・・・被覆部用シート基材
12・・・耳掛部用シート基材
13・・・型押部材
14・・・テーパー面
15・・・中心軸

Claims (3)

  1. 着用者の鼻口部を覆う被覆部と着用者の耳部に掛け回す耳掛部とで形成されているマスク本体部を備え、該マスク本体部の内側の面が重なり合うように略左右対称に折り畳み可能な衛生マスクであって、
    前記マスク本体部の左右それぞれ外側に、一端が前記マスク本体部に固定され他端が自由端とされている摘み部が備えられていることを特徴とする衛生マスク。
  2. 前記摘み部が3〜15mmの長さである請求項記載の衛生マスク。
  3. 前記摘み部の縁端が前記マスク本体部から離反されてなる請求項1又は2に記載の衛生マスク。
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