JP2602794Y2 - 突出型複合マスク - Google Patents

突出型複合マスク

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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、突出型複合マスクに関
する。特に、花粉症患者などが日常生活で装着するのに
適した、簡易な中央突出型のマスクに関する。
【0002】
【従来の技術】耳掛け型簡易マスクの代表例であるガー
ゼマスクでは、花粉症の原因となる殆どの花粉を充分に
捕捉することはできない。また、ガーゼマスクは内面全
体が顔と直接に接触するので、女性が装着すると口紅が
付着するなどの欠点もある。しかし、花粉症を防ぐため
に装着するマスクとしては、簡易なマスクが一般に好ま
れ、例えば、産業用防塵マスクなどの形状に似た半球状
(お椀型)の立体マスクなどは敬遠される。
【0003】実開平4−65559号公報には、ガーゼ
マスクの内側に布製の袋を設け、その袋の中に椀状保形
具を着脱自在に装着し、椀状保形具の一部にフィルター
を付けた複合型マスクが記載されている。この複合型マ
スクは、外側が従来のガーゼマスクからなるので、簡易
マスクとして装着する際に美観上の抵抗感がなく、しか
も、内側の椀状保形具によって、中央部が突出した立体
形状が保持されるので、装着者の鼻孔や口唇部が内面と
直接に接触することがない。更に、保形具に設けたフィ
ルターによって花粉を充分に捕集することもできる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記実
開平4−65559号公報記載の複合型マスクでは、内
部保形具の形状が予め固定されており、装着者の個人差
に適応できないので装着者の顔面にフィットせず、保形
具の周辺部から花粉が侵入することがあった。また、こ
の複合型マスクを装着すると、内側の保形具の中心部が
突出しているので、外側のガーゼマスクの上辺及び下辺
が持ち上げられて装着者の顔面から離れ、この部分から
も花粉が侵入することがあった。従って、本考案の目的
は、装着者の鼻孔や口唇部に直接に接触せず、個々の装
着者に合わせて変形してフィットするので花粉が漏れて
侵入することがなく、しかも簡易マスクとして装着する
際にも美観上の抵抗感がないマスクを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的は、本考案に
より、 (1)熱可塑性繊維を含有する不織布からなり、(a)
装着者顔面の鼻孔部及び口唇部を含む領域全体を取り囲
んで装着者顔面と密着する周辺部と、(b)その周辺部
から突出し、装着者の鼻孔部及び口唇部には実質的に接
触しない中央突出部とを含み、保形性及び可撓性を有す
る内部フィルター部、 (2)不織布からなり、前記内部フィルター部の外側に
設けられ、装着した際に前記内部フィルター部を覆い、
(a)非保形性の中央部と(b)非伸縮性の周辺部とを
含むカバー部、及び (3)前記カバー部の周辺部に接合して設けた装着用紐
部を含むことを特徴とする、複合マスクによって達成す
ることができる。
【0006】本考案の複合マスクの代表的態様を添付図
面に沿って説明する。図1は本考案による複合マスク1
を、装着時の外側(装着時に外気と接触する面:以下同
様)から見た場合の斜視図であり、図2は前記複合マス
ク1を装着時の内側(装着時に顔面と接触する面:以下
同様)から見た場合の斜視図である。複合マスク1は、
カバー部2、内部フィルター部3、及び装着用紐部4を
含んでなる。本考案の複合マスク1は、一定の形状に成
形した内部フィルター部3を、カバー部2の内側に取り
付けることによって製造することができる。図3は、内
部フィルター部3を取り付ける前のカバー部2を、装着
時の外側から見た正面図であり、図4は、カバー部2に
取り付ける前の内部フィルター部3を、カバー部2への
取り付け面側から見た正面図である。
【0007】図3に示すように、本考案の複合マスク1
に用いるカバー部2は、非保形性の中央部21と非伸縮
性の周辺部22とからなり、非保形性の中央部21は、
その内側に設ける内部フィルター部3の形状に対応して
変形し、非伸縮性の周辺部22は装着時及び非装着時に
長さが実質的に変化しない。中央部21にヒダ23を設
けると、内部フィルター部3を取り付けた際に、カバー
部2の中央部21が突出しても、周辺部22の四辺(特
に上辺及び下辺:装着時基準)が持ち上げられることが
なく、装着者の顔面との密着性を維持することができる
ので好ましい(図1参照)。ヒダ23は、波型でもよい
が、オメガ(Ω)型の方が形態安定性に優れる。また、
ヒダ23を設ける方向は、図3に示すように水平方向
(装着時基準)であるのがよい。
【0008】周辺部22は、例えばカバー部を不織布の
周辺部を折り返して、この折り返し部を超音波接着、熱
接着、バインダー接着、縫製などにより固定するか、あ
るいは非伸縮性の布、紙、フイルムなどを中央部を構成
する不織布の周辺に接合して形成する。なお、中央部2
1は伸縮性の不織布で構成されていてもよく、この場合
にはヒダ23がなくても、内部フイルター部3を取付け
た際に、その突出形状に応じてカバー部2の中央部21
が変形することができる。ただし、この場合には、別に
用意した非伸縮性の布などを周辺部に取付けて、周辺部
22が非伸縮性となるように加工しなければならい。
【0009】更に、カバー部2の上部には鼻金5が取付
けられていることが望ましい。鼻金5には針金などから
なる変形自在の成形部材を用いるとよい。この鼻金はカ
バー部の上部に接着剤などによって取付けてもよいが、
例えば図1及び図3に示すように、カバー部2の周辺部
22の上部に、折り返した不織布の間に挟んで取付ける
と外からは見えなくなるので外観上好ましい。カバー部
2のこの位置に鼻金5が取付けてあると、各人の鼻の形
状に合わせてカバー部の周辺部22を変形させることが
できるため、カバー部2と顔との間に隙間が生じにくく
なる。また、同時に鼻金5は内部フイルター部3の鼻と
当たる部分をも上から押える働きをするため、内部フイ
ルター部3と顔との密着性を高めることができる。この
場合、本考案の内部フイルター部3に周辺部31が設け
てあることが重要(特に鼻に当たる部分の両脇の周辺
部)で、この部分があることによりカバー部2と内部フ
イルター部3との間に不要な隙間を作らず、鼻金5によ
って内部フイルター部3を押さえることを可能にしてい
る。
【0010】なお、カバー部2は不織布から構成される
が、肌触りを良好にするために、カバー部2の内部に編
物、ガーゼ、及び/又は、編物と繊維ウェブとを水流絡
合して一体化することなどにより得られる複合不織布な
どを設けてもよい。また、外観を良好にするために、カ
バー部2の外側に織物、編物、ガーゼ及び/又は複合不
織布を設けてもよい。更には、カバー部2を構成する不
織布を異なるタイプの不織布からなる2層以上の多層構
造の不織布としてもよい。カバー部2に使用する不織布
としては、水流絡合不織布、ニードルパンチ不織布、繊
維接着不織布などが好適に使用できる。
【0011】装着用紐部4は、通常の耳掛け型簡易ガー
ゼマスクに用いられている紐と同様のものでよく、例え
ばゴムなどの弾性材料からなる。装着用紐部4は、カバ
ー部2の周辺部22の隅部24(図2)で接合してもよ
く、あるいは、環状の紐4を、周辺部22の両端に設け
た孔部に貫通させてもよい。また、装着用紐部4をカバ
ー部2に接合する時期は、内部フィルター部3をカバー
部2に取り付ける後でもよいが、取り付け前の方が工程
が簡単になる。
【0012】内部フィルター部3は、カバー部2に取り
付けて装着した際に、装着者顔面の鼻孔部及び口唇部を
含む領域全体を取り囲んで装着者顔面と密着する周辺部
31と、その周辺部31から突出し、装着者の鼻孔部及
び口唇部には実質的に接触しない中央突出部32とから
なる。内部フィルター部3は、前記の形状に予め成形さ
れ、装着時にもその形状を保持することのできる保形性
を有する。しかし、装着時にカバー部2によって内部フ
ィルター部3が押さえ付けられた際には、周辺部31が
若干変形して装着者の顔面に密着し、周辺部31と装着
者の顔面との間に隙間ができないような可撓性も有す
る。
【0013】内部フィルター部3は、適当な係止具を用
いて、カバー部2の内側に脱着自在に取り付けることも
できるが、その少なくとも一部をカバー部2に接合して
取り付けることもできる。脱着可能にすると、洗濯や部
品交換を行い易くなるので好ましい。図2には、加熱加
圧により熱可塑性繊維を融着して形成した接合部33で
両者を接合した後者の態様を示す。加熱加圧により接合
する場合には、内部フィルター部3だけでなく、カバー
部2にも熱可塑性繊維を含む不織布を用いることが望ま
しい。更に、内部フィルター部3の周辺部31の少なく
とも一部の領域に、針金などからなる変形自在の成形部
材からなる鼻金を設けると、装着者が自己の顔面形状に
合わせて装着前にその成形部材を手で適宜変形し、装着
中に隙間ができないようにすることができる。特に、カ
バー部2に鼻金5を設けない場合には、内部フィルター
部3に鼻金を設けた方がよい。また、内部フィルター部
3の内側に編物、及び/又は、編物と繊維ウエブとを水
流絡合により一体化した複合不織布などの内層を設け、
肌触りを良好にすることもできる。
【0014】カバー部2には、例えば繊維ウエブをニー
ドルパンチや水流絡合などの手段によって絡合処理した
不織布又は繊維ウエブの構成繊維を繊維接着した不織布
が単独で、もしくは積層して使用される。更に前記の不
織布の構成繊維としては、例えば、ポリオレフィン繊維
(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン/ポリプロピレン複合繊維)、ナイロン繊維、ポリエ
ステル繊維、レーヨン繊維を用いることができる。特
に、内部フィルター部との接合、耳かけ紐の接合、周辺
部の折り返し処理を超音波融着や熱融着で行う場合に
は、上記不織布を構成する繊維ウエブ中に20〜100
重量%、より好ましくは50〜100重量%の熱可塑性
繊維が含まれていることが望ましい。
【0015】カバー部2の不織布を構成する繊維として
は、平均繊度が好ましくは1〜20デニール、より好ま
しくは1〜5デニールで、平均繊維長が好ましくは10
〜100mm、より好ましくは10〜80mmの繊維を
用いることができる。平均繊度及び平均繊維長が前記の
範囲外の繊維を用いると、通気抵抗が大きくなりすぎた
り、花粉や粉塵などの塵埃を十分に捕集できなかった
り、生産性が著しく低下したりする。
【0016】カバー部2を構成する不織布の目付は30
〜200g/m2 であることが好ましい。目付が30g
/m2 未満であると塵埃の捕集が十分にできなくなる
上、強度が不足し、200g/m2 を越えると通気抵抗
が増大し、着用者が息苦しさを感じるようになる。見掛
け密度は、好ましくは0.01〜0.2g/cm3 、よ
り好ましくは0.05〜0.15g/cm3 である。見
掛け密度が0.2g/cm3 を越えると、通気抵抗が大
きくなり、0.01g/cm3 未満になると、塵埃の捕
集効率が低下する。
【0017】前述したように、カバー部2では、上記不
織布の内側及び/又は外側に、編織布、ガーゼ、及び/
又は複合不織布を装飾、補強又は肌触りなどのために積
層してもよい。また、カバー部2はオメガ(Ω)型など
の形状にひだ折り加工したり、鼻金5を装着したり、周
辺部を折り曲げ加工や補強布によって強化してもよい。
なお、カバー部2には熱融着などにより装着用の紐4が
取り付けられる。
【0018】内部フィルター部3は、熱可塑性繊維を、
好ましくは20〜100重量%、より好ましくは50〜
100重量%の量で含有する繊維ウエブをニードルパン
チや水流絡合などの手段によって絡合処理した不織布、
上記繊維ウエブの構成繊維を繊維接着した不織布、メル
トブロー不織布などの熱可塑性繊維を含む不織布からな
る。これら不織布は単独で、もしくは積層して用いられ
るが、特に粗密構造を有するように積層されることが望
ましい。また、前記の熱可塑性繊維としては、ポリオレ
フィン繊維(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維)、ナイロン繊
維、ポリエステル繊維などが好適に用いられる。
【0019】内部フィルター部3の不織布を構成する繊
維としては、平均繊度が好ましくは0.1〜10デニー
ル、より好ましくは0.5〜5デニールで、平均繊維長
が好ましくは10〜100mm、より好ましくは10〜
80mmの繊維を用いることができる。平均繊度及び平
均繊維長が前記の範囲外の繊維を用いると、通気抵抗が
大きくなりすぎたり、塵埃が十分に捕集できなかった
り、生産性が著しく低下するといった問題を生じる。
【0020】内部フィルター部3を構成する不織布の目
付は50〜350g/m2 であることが好ましい。目付
が50g/m2 未満であると、塵埃の捕集が十分にでき
なくなる上に、成型による突出形状が維持しにくくな
り、350g/m2 を越えると通気抵抗が増大して、着
用者が息苦しさを感じるようになる。見掛け密度は、好
ましくは0.01〜0.2g/cm3 、より好ましくは
0.05〜0.15g/cm3 である。見掛け密度が
0.2g/cm3 を越えると、通気抵抗が大きくなり、
0.01g/cm3 未満になると、塵埃の捕集効率が低
下する。
【0021】内部フィルター部3は加熱成形、又は加熱
後コールドプレスする余熱成形などの手段によって、図
2及び図4などに示されるような中央突出部32と周辺
部31とを有する形状に成形され、この後、カバー部2
と接合される。接合はホック、面ファスナー、ボタンな
どの適当な係止具によってもよいし、図2に示すように
熱融着又は超音波融着による接合部33によってもよ
い。
【0022】本考案の複合マスク1においても、通常の
マスクに行われている各種の処理を施すことができる。
例えば、カバー部2及び/又は内部フィルター部3を構
成する不織布を帯電加工することにより、静電集塵を利
用することもできる。また、カバー部2と内部フィルタ
ー部3とに密度傾斜を設け、粗い浮遊物をカバー部2で
捕捉し、花粉などの細かい浮遊物を内部フィルター部3
で捕捉する構成にすると、目詰まりの発生を遅らせるこ
とができる。本考案の複合マスクは、花粉症患者用の簡
易マスクとして特に優れているが、通常の耳掛け型簡易
ガーゼマスクの代わりに用いたり、塵埃環境下での作業
用マスクとしても優れており、特に用途を限定されるも
のではない。
【0023】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に具体的に
説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものでは
ない。実施例1 ポリエステル繊維(繊度2デニール、繊維長51mm)
50%とレーヨン繊維(繊度3デニール、繊維長51m
m)50%とからなる繊維ウエブを水流絡合処理した目
付40g/m2 、厚み0.35mmの水流絡合不織布
と、ポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維(繊度3デ
ニール、繊維長64mm)70%とレーヨン繊維(繊度
3デニール、繊維長51mm)30%とからなる繊維ウ
エブを熱処理して複合繊維によって接着した目付30g
/m2 、厚み0.47mmの繊維接着不織布と、目付2
0g/m2 、厚み0.15mmのポリプロピレンスパン
ボンド不織布とを順次積層し一体化した後、この積層し
た不織布を図1及び図3に示すオメガ(Ω)型に折り加
工した。次いで、図1及び図3に示すように上記積層不
織布の上辺に鼻金を入れて折り返し、折り返し部を鼻金
を挟む2本の破線状に超音波融着(図では破線で示され
ている)して固定し、一方、下辺も折り返して端部を超
音波融着した。この後、ナイロン不織布片を左右の側辺
に被せて超音波融着により固定してカバー部を形成し、
ここにゴム製の装着用の耳掛紐の端部を融着した。
【0024】一方、ポリプロピレン繊維(繊度2デニー
ル、繊維長51mm)80%とポリエチレン/ポリプロ
ピレン複合繊維(繊度3デニール、繊維長64mm)2
0%とからなる繊維ウエブを水流絡合処理した目付60
g/m2 、厚み0.65mmの水流絡合不織布をエレク
トレット化した不織布と、ポリエチレン/ポリプロピレ
ン複合繊維(繊度3デニール、繊維長64mm)100
%からなる繊維ウエブをニードルパンチ処理した後、熱
処理して複合繊維によって接着した目付115g/
2 、厚み1.25mmの繊維接着不織布とを積層し、
140℃に加熱した後、コールドプレスにより図2及び
図4に示す形状に成形して内部フィルター部を作成し
た。
【0025】カバー部と内部フィルター部とを、カバー
部のポリプロピレンスパンボンド不織布と、内部フィル
ター部の繊維接着不織布とが接するように積層し、超音
波融着により両者を接合して、複合マスクを得た。得ら
れた複合マスクは、着用時カバー部のオメガ形状のひだ
が広がって内部フィルターを覆うため外観がよく、しか
も、内部フィルターが突出部分を有するため鼻孔や口唇
がマスクの内面と接触せず、着用感もよかった。また、
内部フィルターがカバー部によって押さえられるため、
周辺からのもれがなく、花粉などの捕集にも優れてい
た。特に、鼻金を鼻の形状に合わせて変形させると、周
辺部の密着性は向上した。
【0026】
【考案の効果】本考案の複合マスクでは、保形具を使用
せずにフィルター自体が保形性を有しているので軽量で
あり、長時間装着しても耳に負担が掛からない。外観が
従来のガーゼマスクとほぼ同じであり、簡易マスクとし
て装着することに抵抗感がない。内部に中央突出型の保
形性内部フィルター部を有するので、鼻孔及び口唇がマ
スク内面と直接に接触せず、装着感が良好であり、口紅
などが付着することもない。更に、装着時には内部フィ
ルター部がカバー部によって押さえ付けられるので、内
部フィルター部の周辺部が若干変形して装着者の顔面に
密着し、周辺から花粉などが漏れて侵入することがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による複合マスクを、装着時の外側から
見た場合の斜視図である。
【図2】図1の複合マスクを装着時の内側から見た場合
の斜視図である。
【図3】図1の複合マスクに用いるカバー部の正面図で
あって、内部フィルター部を取り付ける前のカバー部
を、装着時の外側から見た正面図である。
【図4】図1の複合マスクに用いる内部フィルター部の
正面図であって、カバー部に取り付ける前の内部フィル
ター部を、カバー部への取り付け面側から見た正面図で
ある。
【符号の説明】
1・・複合マスク 2・・カバー部 3・・内部フィルター部 4・・装着用紐部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A62B 18/02

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)熱可塑性繊維を含有する不織布か
    らなり、(a)装着者顔面の鼻孔部及び口唇部を含む領
    域全体を取り囲んで装着者顔面と密着する周辺部と、
    (b)その周辺部から突出し、装着者の鼻孔部及び口唇
    部には実質的に接触しない中央突出部とを含み、保形性
    及び可撓性を有する内部フィルター部、 (2)不織布からなり、前記内部フィルター部の外側に
    設けられ、装着した際に前記内部フィルター部を覆い、
    (a)非保形性の中央部と(b)非伸縮性の周辺部とを
    含むカバー部、及び (3)前記カバー部の周辺部に接合して設けた装着用紐
    部 を含むことを特徴とする、複合マスク。
  2. 【請求項2】 カバー部に鼻金が取り付けられている請
    求項1に記載の複合マスク。
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