JP3157770U - マスク - Google Patents
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Abstract
Description
当該マスクにあっては、従来より、マスク本体に、細く折り畳んである細長い折目である複数の襞(プリ−ツ、ギャザ−)を形成して横方向に折畳み、使用時に当該襞を拡開すると、当該マスク本体が上下方向に拡開して立体形状になるので、マスク内面が直接鼻孔や口に密着せずに呼吸がし易く、襞による広がりで表面積が増えマスクとしての機能が向上し、使用前は扁平で携帯し易く商品としての取扱上も便利である等の利点がある。
又、当該マスクにあっては、従来より、マスク本体の左右各端部は、接着、融着、縫着等で固着してあり、当該左右各端部が固着されていて広がらないので、マスクの中央部側は広がっても、当該左右各端部側は広がらずにマスクが立体形状となるようになしてある(実開昭53−126392号公報、実開昭61−111454号公報、実開平2−118568号公報)。
当該マスク本体の左右各端部の当該固着部は、従来より、通常は、当該特許文献からも見られるように、上下方向に直線的な帯状に構成され、又、当該左右の固着部は同じ距離とされていた。
しかるに、実用新案登録3108880号公報では、マスク本体1に複数の襞(プリ−ツ)を上下方向に並設し、マスク本体1の左右各端部に当該襞(プリ−ツ)の上下方向への広がりを阻止する外側方に向かって凸状の円弧状の熱接着部を設けてなる衛生マスクが記載されており、当該マスクによれば、マスク本体の左右各端部と使用者の頬との間の隙間を解消できるようになった。
又、実用新案登録3117500公報では、上記の実用新案登録3108880公報に記載の当該凸状の円弧状の熱接着部と同様のプリーツの広がりを押さえる第二プリ−ツ押え線に加えて、マスク本体の両側縁部に対して平行の第一プリ−ツ押え線をもプリ−ツ押え部とした衛生マスクが記載されている。
更に、特開2007−97904号公報では、マスクの左右両端部に、マスクの縦方向に延び且つマスクの縦中心線に向かって凸形状の接合ラインを形成したマスクが提案され、当該マスクでは、上記の実用新案登録3108880号公報に記載の円弧状の熱接着部が外側方に向かって凸状であるのに対して、反対向きのマスクの縦中心線に向かって凸形状の接合ラインとしており、又、当該特開2007−97904号公報のマスクでは、例えば、その図示例では、マスクの中心板の横中心線に対して、上向きひだは一つであるが、下向きひだは2つとした、即ち、マスクの上側と下側とが非対称な形状となったマスクが提案されている。
本考案の他の目的および新規な特徴は以下の明細書及び図面の記載からも明らかになるであろう。
(請求項1) 耳掛け部材を有し、マスク本体に左右方向に延び上下方向に拡開可能な複数の襞が上下方向に並設されたマスクで、当該複数の襞が上下に同数で、マスク本体の中部が当該中部における中央部の横中心線に対して上側と下側とが対称の形状に構成され、マスク本体の左右各端部に当該複数の襞の上下方向への広がりを阻止することができる外方に向かってV字状の接合部が設けられてなることを特徴とするマスク。
(請求項2) 外方に向かってV字状の接合部が、ヒ−トシ−ルにより形成されてなることを特徴とする、請求項1に記載のマスク。
(請求項3) ノ−ズワイヤが、マスク本体の上端部に設けられてなることを特徴とする、請求項1又は2に記載のマスク。
(請求項4) 弾性部材が、マスク本体の中部に設けられてなることを特徴とする、請求項1、2又は3に記載のマスク。
すなわち、本考案によれば、マスク本体に複数の襞(プリ−ツ、ギャザ−、折り目)を形成して横方向に折畳み、使用時に当該襞を拡開すると、当該マスク本体が上下方向に拡開して立体形状になるので、マスク内面が直接鼻孔や口に密着せずに呼吸がし易く、襞による広がりで表面積が増えマスクとしての機能が向上し、使用前は扁平で携帯し易く商品としての取扱上も便利である等の利点を活かしつつ、マスクを耳掛け部材にて耳に装着した時に、マスク本体の左右各端部と使用者の頬との間の隙間をより一層無くして装着感も良く、又、マスク内の立体空間を十分に確保でき、マスクが顔の口、鼻などに良好に対応できるようにしたマスクを提供することができる。
当該マスク本体2は、例えば、合成樹脂製不織布により構成される。当該マスク本体2の素材としては、その通気性や加工性や経済性等から不織布が好ましい。当該不織布としては、例えば、メルトブロ−ン不織布、スパンボンド不織布、エアスル−法によるサ−マルボンド不織布、スパンレ−ス不織布などの種々の不織布を用いることができ、これら種々の不織布を適宜組み合わせて、マスク本体2に所望の機能を付与することができる。マスク本体2を構成する不織布は、例えば、3層構造からなっていてもよい。
マスク本体2が当接する口元等の顔の部分等に応じて、厚みの異なる不織布やフイルター機能に優れた不織布や通気性に優れた不織布など異なった不織布構成とするとよい。
当該複数の襞4a、4b、4c及び4dは、当該マスク本体2において、左右方向に端部まで延設されている。
図1にも示すように、マスク本体2の中部3における中央部5は、当該複数の襞4a、4b、4c及び4dの各々に比較して広幅になっている。
当該V字状の接合部6は、図1に示すように、当該マスク本体の左右各端部において外方に向って設けられている。
当該V字状の接合部6は、上記の複数の襞4a、4b、4c及び4dが、当該マスク本体の左右各端部において上下方向へ広がらないように、横方向にマスク本体2の左右端部にまで延びた当該複数の襞4a、4b、4c及び4dの夫々に係わるように係設されている。
当該接合部6は、当該複数の襞4の上下方向への広がりを阻止することができれば、縫製、接着剤を用いた接着でもよいが、ヒ−トシ−ルによる融着が、作業性や襞の押さえ効果などから好ましい。当該ヒ−トシ−ルは、上記のように、上記複数の襞4a、4b、4c及び4dの左右端部が広がらないように施されている。
当該接合部6は、連続でも不連続でもよい。図示の実施例では、ヒ−トシ−ルにより、不連続の透明な四角状の複数のヒ−トシ−ル部分によりなっていて、且つ、外方に向かってV字状に当該接合部6を構成した例を示す。
当該上下の接合部7a、7b間の空間内部には、ノ−ズワイヤ8が包蔵され、当該ノ−ズワイヤ8は、当該上下の接合部7a、7bによりマスク本体2に固定されている。
当該ノ−ズワイヤ8により、マスクの着用に際して、マスク本体2の上部を鼻にフイットさせ、鼻とマスクとの間に隙間が生じないようにすることができる。
当該ノ−ズワイヤ8は、金属や合成樹脂などにより構成され、針金、板状などの各種形態に構成される。可撓性や屈曲性などの機能を有し、その可撓性や屈曲性などの機能により、マスクを鼻にフイットさせ、鼻とマスクとの間に隙間が生じないようにすることができる。
当該マスク本体2の下端部には、上下に平行で所定間隔に空けられた接合部10a及び10bが設けられている。当該接合部10a、10bは、上記V字状の左右の接合部6と同様にヒ−トシ−ルよりなる。
尚、図3では、マスクを装着する口、鼻などを省略してあるが、当該マスク本体2は立体形状になり、当該口などから離隔されている。
当該複数の襞4は上下に同数であって例えば当該実施例では上下に2個ずつなので、マスク本体2の中部3が当該中部3における中央部5の横中心線Lに対してその上側と下側とが対称の形状に構成される。
図1にも示すように、マスク本体2の中部3における中央部5は、当該襞4よりも広幅になっている。
複数の襞4が上下方向に拡開し、一方、V字状の接合部6によりマスク本体2の左右各端部の当該複数の襞4の上下方向への広がりを阻止することができるので、当該マスク本体2は立体形状になり、マスク内面が直接鼻孔や口に密着せずに呼吸がし易く、襞による広がりで表面積が増えマスクとしての機能が向上し、使用前は扁平で携帯し易く商品としての取扱上も便利である等の利点がある。それに加えて、マスク本体2の中部3が当該中部3における中央部5の横中心線Lに対してその上側と下側とが対称の形状に構成されるので、上下方向にマスク本体2を均等に拡げることができ、マスクの空間を充分に確保でき、特に、マスク本体2の中部3における中央部5が比較的に広幅に構成されているので、マスク内側の口に当接する箇所の空間が充分に確保でき、呼吸がし易いという利点がある。
本考案のマスク1を、図3に示すように、耳掛け部材9を用いて耳に掛け装着すると、当該マスク1のマスク本体2の中部3は、襞4の押さえのない部分は拡開し、一方、V字状の接合部6の位置するマスク本体2の左右各端部は、当該複数の襞4の上下方向への広がりが阻止されるので、当該マスク本体2は立体形状になると共に、図示のように、耳掛け部材9が取り付けられた端部は、当該耳掛け部材9により引っ張られるので、当該マスク本体2の端部はV字状になる。
その際に、当該接合部6は、外方に向かってV字状であるので、上記のように、耳に掛け装着した時にマスク本体2の端部がV字状になるのに追随でき、マスク本体の左右各端部と使用者の頬との間の隙間を無くして装着感を良くすることができる。
マスク本体2の上端部にはノ−ズワイヤ8が、当該上下の接合部7a、7b間の空間内部に包蔵固定されていて、マスクの着用に際して、当該ノ−ズワイヤ8により、マスク本体2の上部を鼻にフイットさせ、鼻とマスクとの間に隙間が生じないようにすることができる。
図5は、図4に示すマスクの実施例を示す中央縦一部断面図で、弾性部材11がマスク本体2の中央部5に設けられている。他は、図2と略同様でその説明を省略するが、当該図5に示すマスクでは、ノ−ズワイヤ8も図示してある。
当該マスク本体2の中央部5に設けられ、当該弾性部材11をマスク本体2に固定する当該上下に平行で所定間隔に空けられた接合部12a、12bは、上記V字状の左右の接合部6と同様に例えばヒ−トシ−ルよりなる。
上記のように、耳掛け部材9を用いて耳に掛け装着し、襞4を拡開すると、マスク本体2は立体形状になるが、当該弾性部材11により、マスクの立体形状を保持することができる。
当該弾性部材11は、金属や合成樹脂などにより構成され、針金、板などの各種形態により構成される。可撓性や屈曲性などの機能を有し、その可撓性や屈曲性などの機能により、マスクの立体形状を保持し、マスクと口などとの間に適当な間隙・空間を保持することができる。
2…マスク本体
3…中部
4…襞
5…中央部
6…接合部
8…ノ−ズワイヤ
9…耳掛け部材
11…弾性部材
Claims (4)
- 耳掛け部材を有し、マスク本体に左右方向に延び上下方向に拡開可能な複数の襞が上下方向に並設されたマスクで、当該複数の襞が上下に同数で、マスク本体の中部が当該中部における中央部の横中心線に対して上側と下側とが対称の形状に構成され、マスク本体の左右各端部に当該複数の襞の上下方向への広がりを阻止することができる外方に向かってV字状の接合部が設けられてなることを特徴とするマスク。
- 外方に向かってV字状の接合部が、ヒ−トシ−ルにより形成されてなることを特徴とする、請求項1に記載のマスク。
- ノ−ズワイヤが、マスク本体の上端部に設けられてなることを特徴とする、請求項1又は2に記載のマスク。
- 弾性部材が、マスク本体の中部に設けられてなることを特徴とする、請求項1、2又は3に記載のマスク。
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JP2009007934U JP3157770U (ja) | 2009-11-06 | 2009-11-06 | マスク |
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JP2012105872A (ja) * | 2010-11-18 | 2012-06-07 | Masaru Imaizumi | 衛生マスク |
JP2012115647A (ja) * | 2010-11-09 | 2012-06-21 | Tomoko Takase | 健康マスク |
CN103533990A (zh) * | 2011-04-08 | 2014-01-22 | 尤妮佳股份有限公司 | 口罩 |
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JP2018188743A (ja) * | 2017-04-28 | 2018-11-29 | 大王製紙株式会社 | マスク |
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