JPH077657U - 突出型複合マスク - Google Patents

突出型複合マスク

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 日常的装着に適した、中央突出型の簡易な複
合マスクを提供する。 【構成】 (1)鼻孔及び口唇部領域を取り囲んで密着
する周辺部31と、鼻孔及び口唇部には接触しない中央
突出部32とを含み、保形性及び可撓性を有する不織布
製内部フィルター部3、(2)前記内部フィルター部を
完全に覆う外側に設け、非保形性の中央部32と非伸縮
性の周辺部31とを含む不織布製カバー部2、及び
(3)装着用紐部4を含む。 【効果】 装着者の顔面に密着して周辺から花粉などが
漏れて侵入することがなく、軽量であり、美観上からも
簡易マスクとしての装着に抵抗感がない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、突出型複合マスクに関する。特に、花粉症患者などが日常生活で装 着するのに適した、簡易な中央突出型のマスクに関する。
【0002】
【従来の技術】
耳掛け型簡易マスクの代表例であるガーゼマスクでは、花粉症の原因となる殆 どの花粉を充分に捕捉することはできない。また、ガーゼマスクは内面全体が顔 と直接に接触するので、女性が装着すると口紅が付着するなどの欠点もある。し かし、花粉症を防ぐために装着するマスクとしては、簡易なマスクが一般に好ま れ、例えば、産業用防塵マスクなどの形状に似た半球状(お椀型)の立体マスク などは敬遠される。
【0003】 実開平4−65559号公報には、ガーゼマスクの内側に布製の袋を設け、そ の袋の中に椀状保形具を着脱自在に装着し、椀状保形具の一部にフィルターを付 けた複合型マスクが記載されている。この複合型マスクは、外側が従来のガーゼ マスクからなるので、簡易マスクとして装着する際に美観上の抵抗感がなく、し かも、内側の椀状保形具によって、中央部が突出した立体形状が保持されるので 、装着者の鼻孔や口唇部が内面と直接に接触することがない。更に、保形具に設 けたフィルターによって花粉を充分に捕集することもできる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記実開平4−65559号公報記載の複合型マスクでは、内 部保形具の形状が予め固定されており、装着者の個人差に適応できないので装着 者の顔面にフィットせず、保形具の周辺部から花粉が侵入することがあった。ま た、この複合型マスクを装着すると、内側の保形具の中心部が突出しているので 、外側のガーゼマスクの上辺及び下辺が持ち上げられて装着者の顔面から離れ、 この部分からも花粉が侵入することがあった。 従って、本考案の目的は、装着者の鼻孔や口唇部に直接に接触せず、個々の装 着者に合わせて変形してフィットするので花粉が漏れて侵入することがなく、し かも簡易マスクとして装着する際にも美観上の抵抗感がないマスクを提供するこ とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記の目的は、本考案により、 (1)熱可塑性繊維を含有する不織布からなり、(a)装着者顔面の鼻孔部及び 口唇部を含む領域全体を取り囲んで装着者顔面と密着する周辺部と、(b)その 周辺部から突出し、装着者の鼻孔部及び口唇部には実質的に接触しない中央突出 部とを含み、保形性及び可撓性を有する内部フィルター部、 (2)不織布からなり、前記内部フィルター部の外側に設けられ、装着した際に 前記内部フィルター部を覆い、(a)非保形性の中央部と(b)非伸縮性の周辺 部とを含むカバー部、及び (3)前記カバー部の周辺部に接合して設けた装着用紐部 を含むことを特徴とする、複合マスクによって達成することができる。
【0006】 本考案の複合マスクの代表的態様を添付図面に沿って説明する。 図1は本考案による複合マスク1を、装着時の外側(装着時に外気と接触する 面:以下同様)から見た場合の斜視図であり、図2は前記複合マスク1を装着時 の内側(装着時に顔面と接触する面:以下同様)から見た場合の斜視図である。 複合マスク1は、カバー部2、内部フィルター部3、及び装着用紐部4を含んで なる。本考案の複合マスク1は、一定の形状に成形した内部フィルター部3を、 カバー部2の内側に取り付けることによって製造することができる。図3は、内 部フィルター部3を取り付ける前のカバー部2を、装着時の外側から見た正面図 であり、図4は、カバー部2に取り付ける前の内部フィルター部3を、カバー部 2への取り付け面側から見た正面図である。
【0007】 図3に示すように、本考案の複合マスク1に用いるカバー部2は、非保形性の 中央部21と非伸縮性の周辺部22とからなり、非保形性の中央部21は、その 内側に設ける内部フィルター部3の形状に対応して変形し、非伸縮性の周辺部2 2は装着時及び非装着時に長さが実質的に変化しない。中央部21にヒダ23を 設けると、内部フィルター部3を取り付けた際に、カバー部2の中央部21が突 出しても、周辺部22の四辺(特に上辺及び下辺:装着時基準)が持ち上げられ ることがなく、装着者の顔面との密着性を維持することができるので好ましい( 図1参照)。ヒダ23は、波型でもよいが、オメガ(Ω)型の方が形態安定性に 優れる。また、ヒダ23を設ける方向は、図3に示すように水平方向(装着時基 準)であるのがよい。
【0008】 周辺部22は、例えばカバー部を不織布の周辺部を折り返して、この折り返し 部を超音波接着、熱接着、バインダー接着、縫製などにより固定するか、あるい は非伸縮性の布、紙、フイルムなどを中央部を構成する不織布の周辺に接合して 形成する。なお、中央部21は伸縮性の不織布で構成されていてもよく、この場 合にはヒダ23がなくても、内部フイルター部3を取付けた際に、その突出形状 に応じてカバー部2の中央部21が変形することができる。ただし、この場合に は、別に用意した非伸縮性の布などを周辺部に取付けて、周辺部22が非伸縮性 となるように加工しなければならい。
【0009】 更に、カバー部2の上部には鼻金5が取付けられていることが望ましい。鼻金 5には針金などからなる変形自在の成形部材を用いるとよい。この鼻金はカバー 部の上部に接着剤などによって取付けてもよいが、例えば図1及び図3に示すよ うに、カバー部2の周辺部22の上部に、折り返した不織布の間に挟んで取付け ると外からは見えなくなるので外観上好ましい。カバー部2のこの位置に鼻金5 が取付けてあると、各人の鼻の形状に合わせてカバー部の周辺部22を変形させ ることができるため、カバー部2と顔との間に隙間が生じにくくなる。また、同 時に鼻金5は内部フイルター部3の鼻と当たる部分をも上から押える働きをする ため、内部フイルター部3と顔との密着性を高めることができる。この場合、本 考案の内部フイルター部3に周辺部31が設けてあることが重要(特に鼻に当た る部分の両脇の周辺部)で、この部分があることによりカバー部2と内部フイル ター部3との間に不要な隙間を作らず、鼻金5によって内部フイルター部3を押 さえることを可能にしている。
【0010】 なお、カバー部2は不織布から構成されるが、肌触りを良好にするために、カ バー部2の内部に編物、ガーゼ、及び/又は、編物と繊維ウェブとを水流絡合し て一体化することなどにより得られる複合不織布などを設けてもよい。また、外 観を良好にするために、カバー部2の外側に織物、編物、ガーゼ及び/又は複合 不織布を設けてもよい。更には、カバー部2を構成する不織布を異なるタイプの 不織布からなる2層以上の多層構造の不織布としてもよい。カバー部2に使用す る不織布としては、水流絡合不織布、ニードルパンチ不織布、繊維接着不織布な どが好適に使用できる。
【0011】 装着用紐部4は、通常の耳掛け型簡易ガーゼマスクに用いられている紐と同様 のものでよく、例えばゴムなどの弾性材料からなる。装着用紐部4は、カバー部 2の周辺部22の隅部24(図2)で接合してもよく、あるいは、環状の紐4を 、周辺部22の両端に設けた孔部に貫通させてもよい。また、装着用紐部4をカ バー部2に接合する時期は、内部フィルター部3をカバー部2に取り付ける後で もよいが、取り付け前の方が工程が簡単になる。
【0012】 内部フィルター部3は、カバー部2に取り付けて装着した際に、装着者顔面の 鼻孔部及び口唇部を含む領域全体を取り囲んで装着者顔面と密着する周辺部31 と、その周辺部31から突出し、装着者の鼻孔部及び口唇部には実質的に接触し ない中央突出部32とからなる。内部フィルター部3は、前記の形状に予め成形 され、装着時にもその形状を保持することのできる保形性を有する。しかし、装 着時にカバー部2によって内部フィルター部3が押さえ付けられた際には、周辺 部31が若干変形して装着者の顔面に密着し、周辺部31と装着者の顔面との間 に隙間ができないような可撓性も有する。
【0013】 内部フィルター部3は、適当な係止具を用いて、カバー部2の内側に脱着自在 に取り付けることもできるが、その少なくとも一部をカバー部2に接合して取り 付けることもできる。脱着可能にすると、洗濯や部品交換を行い易くなるので好 ましい。図2には、加熱加圧により熱可塑性繊維を融着して形成した接合部33 で両者を接合した後者の態様を示す。加熱加圧により接合する場合には、内部フ ィルター部3だけでなく、カバー部2にも熱可塑性繊維を含む不織布を用いるこ とが望ましい。更に、内部フィルター部3の周辺部31の少なくとも一部の領域 に、針金などからなる変形自在の成形部材からなる鼻金を設けると、装着者が自 己の顔面形状に合わせて装着前にその成形部材を手で適宜変形し、装着中に隙間 ができないようにすることができる。特に、カバー部2に鼻金5を設けない場合 には、内部フィルター部3に鼻金を設けた方がよい。また、内部フィルター部3 の内側に編物、及び/又は、編物と繊維ウエブとを水流絡合により一体化した複 合不織布などの内層を設け、肌触りを良好にすることもできる。
【0014】 カバー部2には、例えば繊維ウエブをニードルパンチや水流絡合などの手段に よって絡合処理した不織布又は繊維ウエブの構成繊維を繊維接着した不織布が単 独で、もしくは積層して使用される。更に前記の不織布の構成繊維としては、例 えば、ポリオレフィン繊維(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチ レン/ポリプロピレン複合繊維)、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン 繊維を用いることができる。特に、内部フィルター部との接合、耳かけ紐の接合 、周辺部の折り返し処理を超音波融着や熱融着で行う場合には、上記不織布を構 成する繊維ウエブ中に20〜100重量%、より好ましくは50〜100重量% の熱可塑性繊維が含まれていることが望ましい。
【0015】 カバー部2の不織布を構成する繊維としては、平均繊度が好ましくは1〜20 デニール、より好ましくは1〜5デニールで、平均繊維長が好ましくは10〜1 00mm、より好ましくは10〜80mmの繊維を用いることができる。平均繊 度及び平均繊維長が前記の範囲外の繊維を用いると、通気抵抗が大きくなりすぎ たり、花粉や粉塵などの塵埃を十分に捕集できなかったり、生産性が著しく低下 したりする。
【0016】 カバー部2を構成する不織布の目付は30〜200g/m2 であることが好ま しい。目付が30g/m2 未満であると塵埃の捕集が十分にできなくなる上、強 度が不足し、200g/m2 を越えると通気抵抗が増大し、着用者が息苦しさを 感じるようになる。見掛け密度は、好ましくは0.01〜0.2g/cm3 、よ り好ましくは0.05〜0.15g/cm3 である。見掛け密度が0.2g/c m3 を越えると、通気抵抗が大きくなり、0.01g/cm3 未満になると、塵 埃の捕集効率が低下する。
【0017】 前述したように、カバー部2では、上記不織布の内側及び/又は外側に、編織 布、ガーゼ、及び/又は複合不織布を装飾、補強又は肌触りなどのために積層し てもよい。また、カバー部2はオメガ(Ω)型などの形状にひだ折り加工したり 、鼻金5を装着したり、周辺部を折り曲げ加工や補強布によって強化してもよい 。なお、カバー部2には熱融着などにより装着用の紐4が取り付けられる。
【0018】 内部フィルター部3は、熱可塑性繊維を、好ましくは20〜100重量%、よ り好ましくは50〜100重量%の量で含有する繊維ウエブをニードルパンチや 水流絡合などの手段によって絡合処理した不織布、上記繊維ウエブの構成繊維を 繊維接着した不織布、メルトブロー不織布などの熱可塑性繊維を含む不織布から なる。これら不織布は単独で、もしくは積層して用いられるが、特に粗密構造を 有するように積層されることが望ましい。また、前記の熱可塑性繊維としては、 ポリオレフィン繊維(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン/ ポリプロピレン複合繊維)、ナイロン繊維、ポリエステル繊維などが好適に用い られる。
【0019】 内部フィルター部3の不織布を構成する繊維としては、平均繊度が好ましくは 0.1〜10デニール、より好ましくは0.5〜5デニールで、平均繊維長が好 ましくは10〜100mm、より好ましくは10〜80mmの繊維を用いること ができる。平均繊度及び平均繊維長が前記の範囲外の繊維を用いると、通気抵抗 が大きくなりすぎたり、塵埃が十分に捕集できなかったり、生産性が著しく低下 するといった問題を生じる。
【0020】 内部フィルター部3を構成する不織布の目付は50〜350g/m2 であるこ とが好ましい。目付が50g/m2 未満であると、塵埃の捕集が十分にできなく なる上に、成型による突出形状が維持しにくくなり、350g/m2 を越えると 通気抵抗が増大して、着用者が息苦しさを感じるようになる。見掛け密度は、好 ましくは0.01〜0.2g/cm3 、より好ましくは0.05〜0.15g/ cm3 である。見掛け密度が0.2g/cm3 を越えると、通気抵抗が大きくな り、0.01g/cm3 未満になると、塵埃の捕集効率が低下する。
【0021】 内部フィルター部3は加熱成形、又は加熱後コールドプレスする余熱成形など の手段によって、図2及び図4などに示されるような中央突出部32と周辺部3 1とを有する形状に成形され、この後、カバー部2と接合される。接合はホック 、面ファスナー、ボタンなどの適当な係止具によってもよいし、図2に示すよう に熱融着又は超音波融着による接合部33によってもよい。
【0022】 本考案の複合マスク1においても、通常のマスクに行われている各種の処理を 施すことができる。例えば、カバー部2及び/又は内部フィルター部3を構成す る不織布を帯電加工することにより、静電集塵を利用することもできる。また、 カバー部2と内部フィルター部3とに密度傾斜を設け、粗い浮遊物をカバー部2 で捕捉し、花粉などの細かい浮遊物を内部フィルター部3で捕捉する構成にする と、目詰まりの発生を遅らせることができる。 本考案の複合マスクは、花粉症患者用の簡易マスクとして特に優れているが、 通常の耳掛け型簡易ガーゼマスクの代わりに用いたり、塵埃環境下での作業用マ スクとしても優れており、特に用途を限定されるものではない。
【0023】
【実施例】 以下、実施例によって本発明を更に具体的に説明するが、これらは本発明の範 囲を限定するものではない。実施例1 ポリエステル繊維(繊度2デニール、繊維長51mm)50%とレーヨン繊維 (繊度3デニール、繊維長51mm)50%とからなる繊維ウエブを水流絡合処 理した目付40g/m2 、厚み0.35mmの水流絡合不織布と、ポリエチレン /ポリプロピレン複合繊維(繊度3デニール、繊維長64mm)70%とレーヨ ン繊維(繊度3デニール、繊維長51mm)30%とからなる繊維ウエブを熱処 理して複合繊維によって接着した目付30g/m2 、厚み0.47mmの繊維接 着不織布と、目付20g/m2 、厚み0.15mmのポリプロピレンスパンボン ド不織布とを順次積層し一体化した後、この積層した不織布を図1及び図3に示 すオメガ(Ω)型に折り加工した。次いで、図1及び図3に示すように上記積層 不織布の上辺に鼻金を入れて折り返し、折り返し部を鼻金を挟む2本の破線状に 超音波融着(図では破線で示されている)して固定し、一方、下辺も折り返して 端部を超音波融着した。この後、ナイロン不織布片を左右の側辺に被せて超音波 融着により固定してカバー部を形成し、ここにゴム製の装着用の耳掛紐の端部を 融着した。
【0024】 一方、ポリプロピレン繊維(繊度2デニール、繊維長51mm)80%とポリ エチレン/ポリプロピレン複合繊維(繊度3デニール、繊維長64mm)20% とからなる繊維ウエブを水流絡合処理した目付60g/m2 、厚み0.65mm の水流絡合不織布をエレクトレット化した不織布と、ポリエチレン/ポリプロピ レン複合繊維(繊度3デニール、繊維長64mm)100%からなる繊維ウエブ をニードルパンチ処理した後、熱処理して複合繊維によって接着した目付115 g/m2 、厚み1.25mmの繊維接着不織布とを積層し、140℃に加熱した 後、コールドプレスにより図2及び図4に示す形状に成形して内部フィルター部 を作成した。
【0025】 カバー部と内部フィルター部とを、カバー部のポリプロピレンスパンボンド不 織布と、内部フィルター部の繊維接着不織布とが接するように積層し、超音波融 着により両者を接合して、複合マスクを得た。 得られた複合マスクは、着用時カバー部のオメガ形状のひだが広がって内部フ ィルターを覆うため外観がよく、しかも、内部フィルターが突出部分を有するた め鼻孔や口唇がマスクの内面と接触せず、着用感もよかった。また、内部フィル ターがカバー部によって押さえられるため、周辺からのもれがなく、花粉などの 捕集にも優れていた。特に、鼻金を鼻の形状に合わせて変形させると、周辺部の 密着性は向上した。
【0026】
【考案の効果】
本考案の複合マスクでは、保形具を使用せずにフィルター自体が保形性を有し ているので軽量であり、長時間装着しても耳に負担が掛からない。外観が従来の ガーゼマスクとほぼ同じであり、簡易マスクとして装着することに抵抗感がない 。内部に中央突出型の保形性内部フィルター部を有するので、鼻孔及び口唇がマ スク内面と直接に接触せず、装着感が良好であり、口紅などが付着することもな い。更に、装着時には内部フィルター部がカバー部によって押さえ付けられるの で、内部フィルター部の周辺部が若干変形して装着者の顔面に密着し、周辺から 花粉などが漏れて侵入することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による複合マスクを、装着時の外側から
見た場合の斜視図である。
【図2】図1の複合マスクを装着時の内側から見た場合
の斜視図である。
【図3】図1の複合マスクに用いるカバー部の正面図で
あって、内部フィルター部を取り付ける前のカバー部
を、装着時の外側から見た正面図である。
【図4】図1の複合マスクに用いる内部フィルター部の
正面図であって、カバー部に取り付ける前の内部フィル
ター部を、カバー部への取り付け面側から見た正面図で
ある。
【符号の説明】
1・・複合マスク 2・・カバー部 3・・内部フィルター部 4・・装着用紐部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)熱可塑性繊維を含有する不織布か
    らなり、(a)装着者顔面の鼻孔部及び口唇部を含む領
    域全体を取り囲んで装着者顔面と密着する周辺部と、
    (b)その周辺部から突出し、装着者の鼻孔部及び口唇
    部には実質的に接触しない中央突出部とを含み、保形性
    及び可撓性を有する内部フィルター部、 (2)不織布からなり、前記内部フィルター部の外側に
    設けられ、装着した際に前記内部フィルター部を覆い、
    (a)非保形性の中央部と(b)非伸縮性の周辺部とを
    含むカバー部、及び (3)前記カバー部の周辺部に接合して設けた装着用紐
    部 を含むことを特徴とする、複合マスク。
  2. 【請求項2】 カバー部に鼻金が取り付けられている請
    求項1に記載の複合マスク。
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