JP3212890U - 衛生マスク - Google Patents
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Abstract
【課題】マスク本体の左右各端部と着用者の各頬間に隙間ができない衛生マスクを提供する。【解決手段】マスク本体1に、左右方向に延びる襞8〜11が設けられている。マスク本体1の左右各端部に熱接着部17が上下方向略全長にわたって設けられ、各熱接着部17が、熱接着部17の上部を構成し、マスク本体1における、襞8〜11よりも上側部分の上下方向略全長にわたる部分に上下方向に配設された上側構成部17Aと、熱接着部17の上下方向中間部を構成し、マスク本体1における、襞8〜11が形成された部分の上下方向略全長にわたる部分に外側方に向かって凸状の円弧状に配設されて、襞8〜11を熱接着し、襞8〜11の上下方向への広がりを阻止する阻止部17Bと、熱接着部17の下部を構成し、マスク本体1における、襞8〜11よりも下側部分の上下方向略全長にわたる部分に上下方向に配設された下側構成部17Cを有する。【選択図】図1
Description
本考案は、鼻と口を覆って、塵、埃、花粉、微生物等の捕捉、喉の保護、治療や消毒等の衛生作業、料理や給食等に使用される衛生マスクに関する。
近年、衛生マスクとして、左右方向に延びる襞(プリーツ、ギャザー)が上下方向に並設された不織布製のマスク本体と、左右一対の耳掛けを有し、各耳掛けの各端部が、マスク本体の左右各端部の上下各端部に熱接着されたものが提案されている。このものは、着用時に、マスク本体の襞を広げることで、マスク本体が上下方向に広がって、立体的となるので、マスク本体による、鼻や口の圧迫が抑制され、これにより、息苦しさが軽減されると共に、女性の場合には、口唇に塗られた口紅がマスク本体に付着しにくい利点がある。
ところで、上記マスク本体の左右各端部では、熱接着部により、各襞が熱接着されているため、衛生マスクを着用すべく、マスク本体を上下方向に広げた際に、マスク本体の左右方向中央部側は上下方向に広がるが、左右各端部は広がらないことになる。このように、マスク本体の左右方向中央部側のみが上下方向に広がるため、マスク本体の左右各端部はマスク本体の左右方向中央部側に引っ張られると共に、上下方向に関して、弛もうとする。
ところが、上記従来のマスク本体では、各襞を熱接着している熱接着部が、上下方向全長にわたって上下方向の点線状とされて、熱接着部の上下方向何れの位置でも、左右の熱接着部間の距離が同一とされていた。
そのため、上記のように、マスク本体の左右各端部がマスク本体の左右方向中央部側に引っ張られた際に、左右各端部は、全体的に、同じ様に引っ張られることとなる。その結果、マスク本体の左右各端部における、上下方向に関する弛みがそのまま残り、マスク本体の左右各端部の上下方向中央部側が着用者の各頬から上方に浮いた状態となる。これにより、マスク本体の左右各端部と着用者の各頬間に隙間ができ、この隙間から、塵、埃、花粉、微生物等が鼻や口に侵入したりして、衛生マスクの機能が損なわれる惧れがあったのが実情である。
ところで、近年においては、マスク本体を構成する複数の不織布製プライ(層)の内の中間プライの不織布を高性能なものにしたり、或いは、各プライに工夫を凝らして、衛生マスクのフィルター性能を向上させたものが多数提案(市販)されている。しかし、上記のように、衛生マスクの装着時に、マスク本体の左右各端部と着用者の各頬間に隙間ができれば、この隙間から、塵、埃、花粉、微生物等が鼻や口に侵入するので、衛生マスクのフィルター性能を上記のように向上させても、それが衛生マスク自体の性能の向上に繋がらないとの問題があった。
本考案は上記問題を解決でき、衛生マスクを着用した際に、マスク本体の左右各端部と着用者の各頬間に隙間ができず、衛生マスクの機能が損なわれる惧れのない衛生マスクを提供することを目的とする。
本考案は上記問題点を解決したもので、その特徴とするところは、不織布製のマスク本体における、上下方向中間部に、左右方向略全長にわたって延び且つ上下方向に広げることが可能とされた襞が設けられた衛生マスクにおいて、マスク本体の左右各端部に、それぞれ、熱接着部が上下方向略全長にわたって設けられ、各熱接着部が、イ.熱接着部の上部を構成し、マスク本体における、襞よりも上側部分の上下方向略全長にわたる部分に上下方向に配設された上側構成部と、ロ.熱接着部の上下方向中間部を構成し、マスク本体における、襞が形成された部分の上下方向略全長にわたる部分に外側方に向かって凸状の円弧状に配設されて、襞を熱接着し、襞の上下方向への広がりを阻止する阻止部と、ハ.熱接着部の下部を構成し、マスク本体における、襞よりも下側部分の上下方向略全長にわたる部分に上下方向に配設された下側構成部を有する点にある。
尚、熱接着部が点線状、連続する直線状又は連続する曲線状とされることもある。
又、マスク本体の左右各端部に、それぞれ、複数の熱接着部が配設されることもある。 更に、左右一対の耳掛けを有し、各耳掛けの各端部が、マスク本体の左右各端部の上下各端部に熱接着されることもある。
尚、熱接着部が点線状、連続する直線状又は連続する曲線状とされることもある。
又、マスク本体の左右各端部に、それぞれ、複数の熱接着部が配設されることもある。 更に、左右一対の耳掛けを有し、各耳掛けの各端部が、マスク本体の左右各端部の上下各端部に熱接着されることもある。
本考案によれば、マスク本体の左右各端部に、それぞれ、熱接着部が上下方向略全長にわたって設けられているので、マスク本体が複数のプライから構成されている場合でも、マスク本体の左右各端部を確実に固定、一体化できる。又、熱接着部の上下方向中間部にある阻止部が、マスク本体における、襞が形成された部分の上下方向略全長にわたる部分に外側方に向かって凸状の円弧状に配設されて、各襞を熱接着し、各襞の上下方向への広がりを阻止しているので、衛生マスクを着用した際に、マスク本体における、襞が形成された部分の左右各端部と着用者の各頬間に隙間ができにくく、この隙間から塵、埃、花粉、微生物等が鼻や口に侵入したりする惧れを少なくできる。従って、マスク本体を構成するプライのフィルター性能を向上させた場合に、それを衛生マスク自体の性能の向上に確実に繋がらせることができる。
請求項3記載の考案によれば、衛生マスクの着用時には、マスク本体には、上下方向や左右方向の外力が作用し、マスク本体の左右各端部の熱接着部にも、上下方向や左右方向の外力が作用するが、マスク本体の左右各端部には、単一の熱接着部ではなく、複数の熱接着部が配設されて、各襞が強固に熱接着されているので、各襞の熱接着部による接着部分が剥離したりする惧れが少ない。
請求項3記載の考案によれば、衛生マスクの着用時には、マスク本体には、上下方向や左右方向の外力が作用し、マスク本体の左右各端部の熱接着部にも、上下方向や左右方向の外力が作用するが、マスク本体の左右各端部には、単一の熱接着部ではなく、複数の熱接着部が配設されて、各襞が強固に熱接着されているので、各襞の熱接着部による接着部分が剥離したりする惧れが少ない。
以下、本考案の実施の形態の一例を図面に基づき説明すると、図1及び図2に示すように、衛生マスクは、マスク本体1と、ノーズワイヤ2と、左右一対の耳掛け(装着用紐)3を有する。
マスク本体1は鼻、口、顎を覆うもので、図3に示すように、合成樹脂製とされた外側・中間・口元側不織布5〜7を有する3プライ(層)構造とされて、これらが、外側から口元側に向かって、上記の順で並設されている。
外側・口元側不織布5,7は(略)同一厚さとされて、中間不織布6よりも厚くされており、塵、埃、花粉、微生物等の捕捉を行なうフィルター機能と、マスク本体1に厚み(ボリューム感)や強度を持たせる機能を有する。外側・口元側不織布5,7では、フィルター機能よりも、マスク本体1に厚みや強度を持たせる機能が優先されており、この観点から、外側・口元側不織布5,7としては、厚み(ボリューム感)が充分にあり且つ通気性が良好なエアースルー不織布や、強度が充分にあるスパンボンド不織布が好ましいが、外側・口元側不織布5,7として、肌触りの良いスパンレース不織布を使用しても良い。尚、上記では、口元側不織布7を厚みのあるフィルターとして、口元側不織布7に、フィルター機能や、マスク本体1に厚み(ボリューム感)や強度を持たせる機能を持たせたが、そのようにしなくてもよい。
中間不織布6は、塵、埃、花粉、微生物等の捕捉を行なうフィルター機能を、主要な機能として有するもので、この観点から、中間不織布6としては、繊維が(超)極細で、糸密度が密である(換言すれば、「布目が細かい」、更に、換言すれば、「通過可能な粒子の大きさが小さい」)メルトブロー不織布が好ましい。尚、メルトブロー不織布としては、繊維の直径が0.5〜4μmで、厚みが0.08〜0.3mmのものが好ましい。又、中間不織布6の糸密度は、外側・口元側不織布5,7よりも密とされている(換言すれば、「布目が細かくされている」、更に、換言すれば、「通過可能な粒子の大きさが小さくされている」)。
図4にも示すように、マスク本体1の上下部を除く部分には、左右方向(略)全長に延び且つ上下方向に広げることが可能な襞(プリーツ、ギャザー)8〜11が上下方向に複数(図例では4つ)並設されている。尚、図4では、便宜上、マスク本体1を構成するプライを単一として描いている。各襞8〜11の上下方向長さは同一とされ、又、中間の2つの襞9,10の前面は前後方向に関して同一位置とされて、境目なく連続している。尚、マスク本体1における、襞8の上側部分は襞11の下側部分よりも上下方向長さは長くされているが、同一とされることもある。マスク本体1の上下端部は、それぞれ、前側に折り返されて、2重にされた折り返し部12,13とされている。
マスク本体の上側折り返し部12は、上下方向に並設された3本の第1熱接着部14により、一体化されている。これら第1熱接着部14は、マスク本体1における、左右方向(略)全長にわたる部分に細い点線状として左右方向に配設されている。第1熱接着部14は、超音波による、熱接着(ヒートシール)により形成されている。尚、以下の熱接着部も同様に形成されている。上段の第1熱接着部14と中段の第2熱接着部14間の間隔は、この中段の第1熱接着部14と下段の熱接着部14間の間隔よりも大とされている。マスク本体1の下側折り返し部13も、上下方向に等間隔で並設された3本の第2熱接着部15により、一体化されている。これら第2熱接着部15も、マスク本体における、左右方向(略)全長にわたる部分に細い点線状として左右方向に配設されている。
マスク本体1の左右各端部にも、それぞれ、一対の細い点線状の第3熱接着部17が上下方向(略)全長にわたって配設されている。これら一対の第3熱接着部17は、左右方向に間隔を置いて配設され、各第3熱接着部17は、上側構成部17Aと、阻止部17Bと、下側構成部17Cとから成る。上側構成部17Aは、第3熱接着部17の上部を構成し、マスク本体1における、襞8よりも上側部分の上下方向(略)全長にわたる部分に上下方向に配設されている。阻止部17Bは、第3熱接着部17の上下方向中間部(又は、上下方向中央部)を構成し、マスク本体1における、襞8〜11が形成された部分の上下方向(略)全長にわたる部分に外側方に向かって凸状の円弧状として配設されている。阻止部17Bは各襞8〜11を熱接着して、各襞8〜11の上下方向への広がりを阻止する。下側構成部17Cは、第3熱接着部17の下部を構成して、マスク本体1における、襞11よりも下側部分の上下方向(略)全長にわたる部分に上下方向に配設されている。
尚、上記各熱接着部14,15,17は点線状としたが、連続する直線状又は連続する曲線状としてもよい。
ノーズワイヤ2は、マスク本体1の上端部を着用者の鼻の形にフィットさせるもので、これにより、衛生マスクの着用時に、マスク本体1がずれにくくなると共に、鼻の側方側の隙間も略閉塞される。ノーズワイヤ2は、マスク本体1の上側折り返し部12の内部における、上段の第1熱接着部14と中段の第1熱接着部14間に介装されて、マスク本体1の上側折り返し部12の内部に左右方向に配設されている。ノーズワイヤ2としては、例えば、軟質の針金、プラスチック樹脂等が使用される。
耳掛け3は耳に掛けられるもので、マスク本体1の左右両端部の上下端部、即ち、各隅部に備えられる。各耳掛け3の各端部は、マスク本体の各折り返し部12,13の上下端部の裏面に熱接着部18を介して超音波により熱接着されている。このように、耳掛け3をマスク本体1に超音波により熱接着しているので、耳掛け3をマスク本体1に容易に取り付けることができる。耳掛け3としては、例えば、スパンデックス(ポリウレタン)製の伸縮性を有し且つ断面略長方形状の平たい紐が使用される。
このように、耳掛け3として、平たい紐を使用すれば、上記熱接着時に、各耳掛け3とマスク本体1の接触面積を大とでき、両者を良好に熱接着できる。尚、耳掛け3として、上記のように、スパンデックス製のものを使用すると、ゴム製のものを使用した場合に比較して、上記熱接着時に、傷付き難く、強度が弱くならないと共に、繰り返し伸縮させても、弾力性が失われにくい。又、耳掛け3として、上記のように、スパンデックス製の平たい紐を使用すれば、衛生マスクの着用時に、耳掛け3がソフトに着用者の肌に当たり、付け心地が良好である。
上記構成例によれば、衛生マスクのマスク本体1の上下各端部に、それぞれ、第1熱接着部14又は第2熱接着部15が左右方向(略)全長にわたって配設されると共に、マスク本体1の左右各端部にも、それぞれ、第3熱接着部17が上下方向(略)全長にわたって配設されているので、マスク本体1が3プライ、即ち、3層の不織布5〜7により構成されている場合でも、マスク本体1の上下各端部及び左右各端部を確実に固定、一体化できる。
図5及び図6に示すように、衛生マスクの着用時には、マスク本体1の上下方向中央部にある襞8〜11を上下方向に広げ、マスク本体1を前方に突出する立体的なものとする。尚、図1及び図2では、各熱接着部14,15,17を矩形枠状として描いたが、図5及び図6では、便宜上、各熱接着部14,15,17を太い点線状として描いている。
ところで、衛生マスクの着用時には、マスク本体1の襞8〜11のある部分における、左右各端部を除く部分では襞8〜11が固定されていないので、上下方向に広がるが、上記左右各端部では、第3熱接着部17の阻止部17Bにより、各襞8〜11が熱接着されているので、上下方向には広がらない。このように、マスク本体の襞8〜11のある部分における、左右各端部を除く部分のみが上下方向に広がるため、この左右各端部はマスク本体1の左右方向中央部側に引っ張られ、これにより、この左右各端部は、上下方向に関して、弛もうとする。
しかし、第3熱接着部17における、上記左右各端部に対応する部分は、外側方に凸状の湾曲状の阻止部17Bとされているため、左右各端部の阻止部間17Bの距離は、阻止部17Bの上下方向中央部に向かうに従って、長くなっている。そのため、上記のように、マスク本体1における、襞8〜11のある部分の左右各端部がマスク本体1の左右方向中央部側に引っ張られた際に、湾曲状の阻止部17Bは、その上下方向中央部側ほど、マスク本体1の左右方向中央部側に大きく移動することになる。
これにより、図5及び図6に示すように、マスク本体1の襞8〜11のある部分の左右各端部が内側に凹むように変形して、例えば、略V字状となる。この変形により、マスク本体1の上記左右各端部の上下方向の弛みが吸収されて、この左右各端部が着用者の各頬から上方に浮いた状態とならず、この左右各端部が着用者の各頬に良好にフイットする。それ故、この左右各端部と着用者の各頬間に隙間ができにくく、この隙間から塵、埃、花粉、微生物等が鼻や口に侵入したりする惧れを少なくできる。従って、外側・中間・口元側不織布5〜7のフィルター性能を向上させた場合に、それを衛生マスク自体の性能の向上に確実に繋がらせることができる。
尚、衛生マスクの着用時には、マスク本体1には、上下方向や左右方向の外力が作用し、マスク本体1の左右各端部の第3熱接着部17にも、上下方向や左右方向の外力が作用するが、第3熱接着部17が単一ではなく、左右方向に間隔を置いた一対とされて、各襞8〜11が強固に熱接着されているので、各襞8〜11の第3熱接着部17による接着部分が剥離したりする惧れが少ない。
又、衛生マスクの着用時には、上記のように、マスク本体1の襞8〜11を上下方向に広げることで、マスク本体1による、鼻や口の圧迫が抑制され、これにより、息苦しさが軽減されると共に、女性の場合には、口唇に塗られた口紅がマスク本体1に付着しにくい利点がある。
更に、上記構成例によれば、下記の効果もある。
A.衛生マスクが、外側・中間・口元側不織布5〜7から成ると共に、中間不織布6の糸 密度が外側不織布5よりも密であるので、塵、埃、花粉、風邪のウィルス等の微生物等 を充分に良好に捕捉できると共に、大きな塵や埃は外側不織布5で捕捉され、それより も小さな塵、埃、花粉、微生物は中間不織布6で捕捉されるというように、マスク本体 1により、塵、埃、花粉、微生物等を効率的に捕捉できる。
B.中間不織布6として、繊維の直径が0.5〜4μmで且つ厚みが0.08〜0.3m mのメルトブロー不織布、即ち、繊維が極細で、糸密度が密なメルトブロー不織布を使 用すれば、塵、埃、花粉、微生物等を更に良好に捕捉できる。尚、中間不織布6として 上記のようなメルトブロー不織布を使用して、微粒子の捕捉試験を行なったところ、0 .1μmの微粒子を99%以上捕捉できたとの試験結果を得た。
C.衛生マスクが、3プライ構造で、プライ数が少ないと共に、各プライが不織布5〜7 であるので、通気性が良く、衛生マスクの着用時に、息苦しさがない。
D.外側・口元側不織布5,7を中間不織布6よりも厚くし、外側・口元側不織布5,7 として、厚みのあるものを使用しているので、衛生マスクのボリューム感、強度を向上 できる。
E.外側・口元側不織布5,7として、厚みが充分にあるエアースルー不織布を使用すれ ば、衛生マスクのボリューム感を向上でき、又、外側・口元側不織布5,7として、強 度が充分にあるスパンボンド不織布を使用すれば、衛生マスクの強度を向上でき、更に 外側・口元側不織布5,7として、肌触りの良いスパンレース不織布を使用すれば、衛 生マスクの肌触りを向上できる。
A.衛生マスクが、外側・中間・口元側不織布5〜7から成ると共に、中間不織布6の糸 密度が外側不織布5よりも密であるので、塵、埃、花粉、風邪のウィルス等の微生物等 を充分に良好に捕捉できると共に、大きな塵や埃は外側不織布5で捕捉され、それより も小さな塵、埃、花粉、微生物は中間不織布6で捕捉されるというように、マスク本体 1により、塵、埃、花粉、微生物等を効率的に捕捉できる。
B.中間不織布6として、繊維の直径が0.5〜4μmで且つ厚みが0.08〜0.3m mのメルトブロー不織布、即ち、繊維が極細で、糸密度が密なメルトブロー不織布を使 用すれば、塵、埃、花粉、微生物等を更に良好に捕捉できる。尚、中間不織布6として 上記のようなメルトブロー不織布を使用して、微粒子の捕捉試験を行なったところ、0 .1μmの微粒子を99%以上捕捉できたとの試験結果を得た。
C.衛生マスクが、3プライ構造で、プライ数が少ないと共に、各プライが不織布5〜7 であるので、通気性が良く、衛生マスクの着用時に、息苦しさがない。
D.外側・口元側不織布5,7を中間不織布6よりも厚くし、外側・口元側不織布5,7 として、厚みのあるものを使用しているので、衛生マスクのボリューム感、強度を向上 できる。
E.外側・口元側不織布5,7として、厚みが充分にあるエアースルー不織布を使用すれ ば、衛生マスクのボリューム感を向上でき、又、外側・口元側不織布5,7として、強 度が充分にあるスパンボンド不織布を使用すれば、衛生マスクの強度を向上でき、更に 外側・口元側不織布5,7として、肌触りの良いスパンレース不織布を使用すれば、衛 生マスクの肌触りを向上できる。
尚、上記構成例では、中間不織布を一枚としたが、複数枚としてもよく、又、中間プライに、上記以外の不織布や、その他のフィルターや布(生地)等を付加してもよい。又、上記構成例では、第3熱接着部を一対としたが、単一又は3つ以上としてもよい。
1 マスク本体
3 装着用紐(耳掛け)
8〜11 襞
17 第3熱接着部
17A 上側構成部
17B 阻止部
17C 下側構成部
3 装着用紐(耳掛け)
8〜11 襞
17 第3熱接着部
17A 上側構成部
17B 阻止部
17C 下側構成部
Claims (4)
- 不織布製のマスク本体における、上下方向中間部に、左右方向略全長にわたって延び且つ上下方向に広げることが可能とされた襞が設けられた衛生マスクにおいて、
マスク本体の左右各端部に、それぞれ、熱接着部が上下方向略全長にわたって設けられ、
各熱接着部が、
イ.熱接着部の上部を構成し、マスク本体における、襞よりも上側部分の上下方向略 全長にわたる部分に上下方向に配設された上側構成部と、
ロ.熱接着部の上下方向中間部を構成し、マスク本体における、襞が形成された部分 の上下方向略全長にわたる部分に外側方に向かって凸状の円弧状に配設されて、襞 を熱接着し、襞の上下方向への広がりを阻止する阻止部と、
ハ.熱接着部の下部を構成し、マスク本体における、襞よりも下側部分の上下方向略 全長にわたる部分に上下方向に配設された下側構成部
を有することを特徴とする衛生マスク。 - 熱接着部が点線状、連続する直線状又は連続する曲線状とされた請求項1記載の衛生マスク。
- マスク本体の左右各端部に、それぞれ、複数の熱接着部が配設された請求項1又は2記載の衛生マスク。
- 左右一対の耳掛けを有し、
各耳掛けの各端部が、マスク本体の左右各端部の上下各端部に熱接着された請求項1〜3の何れかに記載の衛生マスク。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111407021A (zh) * | 2020-03-30 | 2020-07-14 | 中鸿纳米纤维技术丹阳有限公司 | 一种应用活性纳米级熔喷布构成的卫生口罩及其生产设备 |
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- 2017-07-26 JP JP2017003416U patent/JP3212890U/ja not_active Expired - Fee Related
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CN111407021A (zh) * | 2020-03-30 | 2020-07-14 | 中鸿纳米纤维技术丹阳有限公司 | 一种应用活性纳米级熔喷布构成的卫生口罩及其生产设备 |
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