JP2015006269A

JP2015006269A - マスク

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Publication number: JP2015006269A
Application number: JP2013133247A
Authority: JP
Inventors: 富雄小中; Tomio Konaka
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2013-06-26
Filing date: 2013-06-26
Publication date: 2015-01-15
Anticipated expiration: 2033-06-26
Also published as: CN105246553B; CN105246553A; WO2014207957A1; JP5721038B2

Abstract

【目的】着用者自身がマスク本体を心地良い状態で装着可能に調整可能であり、しかも花粉やウィルス等の捕集効率が高いマスクを提供すること。【構成】請求項１に記載の発明は、通気性を有し、口及び鼻孔を覆うマスク本体と、マスク本体の両端部に設けられ、当該マスク本体を顔に保持するための一対の耳掛け部とを有するマスクにおいて、耳掛け部の一方端縁をマスク本体に固着すると共に、他方端は、マスク本体に設けた保持部材により任意位置でマスク本体に固定可能に設け、更に他方端縁に面状ファスナを取付け構成し、更にガーゼ或るいは不織布をロール状に形成して捕集部材を設けると共に、捕集部材の両端付近に面状ファスナを設け、更に当該捕集部材に外鼻を覆う形状の布体を設けて構成した。【選択図】図１

Description

本発明は花粉やウイルスを捕集するためのマスクに関し、より詳しくは、装着感の心地よさと捕集効率の両立を可能とするマスクに関する。

マスクは、風邪をひいたときやその予防、或いはホコリの吸引防止等のために従来から広く使用されている。さらに、マスクは花粉が飛来する春先にあっては花粉症の緩和に使用される。一般的なマスクは、顔の鼻孔及び口を覆うマスク本体と、このマスク本体を保持するための耳掛け用のゴムを備えた構造である。

昨今、平面形状でガーゼを使用した従来タイプのマスクの他、不織布を使用したものや、密着性を高くするために立体形状となっているもの、また、静電フィルター等の特殊なフィルターを使用したものなどが汎用化されている。

マスク内にマスク本体とは別個の材料を装備させることで、効能を高めることを目指す発明として、下記に示すようなものがある。

特許文献１には、人の鼻全体を包囲する外形の本体カバーと、この本体カバーの周縁部に配置され、人の鼻の外周部に吸着する吸着部材と、本体カバーの鼻孔付近に配置され、花粉等を含む微粒子の透過を阻止する微細孔を多数有するフィルタとを備え、通常のマスクと併用可能な鼻炎パッドが開示されている。

特許文献２には、鼻孔周りを覆う大きさの略長方形の脱脂綿を、ガーゼで袋状に覆ったマスク補助具が開示されている。

特許文献３には、マスクの本体内に保水具を設置したマスクが開示されている。

特許文献４には、マスク本体内に、鼻孔を塞ぐフィルターを装備したマスクが開示されている。

特開２０１１−１１５３１４号公報特開２００４−３４４３８７号公報特開平１１−２５３５６７号公報登録実用新案公報第３１１０７８１号

マスクによる花粉の捕集率は、ガーゼや不織布といった素材やフィルターの種類の違いにかかわらず、一般的に高いことが知られている。他方で花粉より極めて小さな粒子の捕集率は、特殊なフィルターを組み合わせた不織布マスクが高く、不織布やガーゼの単一素材のものは低いことが立証されている。

但し、マスク自体の捕集率が高くても、装着時にマスクと顔の間に隙間ができると、捕集率は２０パーセント程度低下するとのデータもある。係る事態を避け、捕集率を高めるために耳掛け用のゴムを用いてマスク本体を強く顔にあてがうと捕集率は高くなるが、耳掛けゴムが皮膚に食い込んだり、その他、装着時の不快感が高まってしまう。

そこで本発明は着用者自身がマスク本体を心地良い状態で装着可能に調整可能であり、しかも花粉やウィルス等の捕集効率が高いマスクを提供することを目的とする。

上記の目的を達成する本発明の構成は次の通りである。

（１）請求項１に記載の発明は、通気性を有し、口及び鼻孔を覆うマスク本体と、マスク本体の両端部に設けられ、当該マスク本体を顔に保持するための一対の耳掛け部とを有するマスクにおいて、耳掛け部の一方端縁をマスク本体に固着すると共に、他方端は、マスク本体に設けた保持部材により任意位置でマスク本体に固定可能に設け、更に他方端縁に面状ファスナを取付け構成し、更にガーゼ或るいは不織布をロール状に形成して捕集部材を設けると共に、捕集部材の両端付近に面状ファスナを設け、更に当該捕集部材に外鼻を覆う形状の布体を設けて構成した。

（２）請求項２に記載の発明は、通気性を有し、口及び鼻孔を覆うマスク本体と、マスク本体の両端部に設けられ、当該マスク本体を顔に保持するための一対の耳掛け部とを有するマスクにおいて、耳掛け部の一方端縁をマスク本体に固着すると共に、他方端は、マスク本体に設けた保持部材により任意位置でマスク本体に固定可能に設け、更に他方端縁に面状ファスナを取付け構成し、更にガーゼ或るいは不織布をドーナツ状に形成したものを一乃至三段いずれかに重ね設けると共に、一方開口部をガーゼ或るいは不織布で密封することで捕集部材を設けると共に、捕集部材の両端付近に面状ファスナを設け、更に当該捕集部材に外鼻を覆う形状の布体を設けて構成した。

上記のように構成される本考案が、如何に作用して課題を解決するかを図面を参照しな
がら概説する。

図１に示すように、請求項１記載のマスク１はロール状の捕集部材３を、マスク本体２内部に装備して成るものである。

図２はマスク１の使用状態を示す説明図である。前記捕集部材３が着用者２０の鼻孔２１に当接し、しかも捕集部材３に取付けられた布体４が外鼻を覆うことから、鼻全体が隔離されることになり、捕集効率が極めて高くなるものである。すなわち、鼻孔からの異物侵入を極めて抑制することが可能となるのである。

また、マスク本体２の両端部に設けられた一対の耳掛け部５は、その一方端部が保持部材６により任意位置で固定可能であり、図１におけるマスク本体２に固定されている部位５aから、保持部材６により支持固定される位置５ｂまでの長さを、任意に調整可能である。つまり、耳掛け部５の長さを着用者が調整可能であり、装着時にマスクと顔の間に隙間ができず、しかも耳掛け部５がきつく皮膚に当接することがない位置を、着用者自身が設定可能となるのである。これにより、捕集効率を保ったまま、装着時の不快感を低減することが可能となるのである。

また、耳掛け部５の長さを調節可能であることから、着用者の様々な顔面形状やサイズに対応可能である。

本考案においては捕集部材３に設けられた面状ファスナ３ａと、耳掛け部５の端縁に設けられた面状ファスナ５ｄとが接合することで、捕集部材３はマスク１に装備されるものである。つまりは、捕集部材３は容易に取り替え可能であり、使い捨てが可能となり衛生面でも優れたものになる。また、マスク全体を取り替えなくとも、捕集部材３のみ取り替えれえば済むことから、安価に提供可能となる。また、着用者が一旦捕集部材３の装備位置を決めれば、装着毎の位置決めは不要であり、一般的なマスクと変わらない装着容易性が得られるものである。

捕集部材３の位置決めは着用者自身が行えることから、フィット感に優れた、つまりは捕集効率の高いマスクの提供が可能となる。

更には、マスク本体２のみの洗濯・洗浄が可能であり、衛生面で優れたマスクの提供が可能となる。

本考案によれば、マスク本体２内に防備される捕集部材３が、装着時に外部より視認できないため、外見上は一般的なマスクと何ら変わらず、外観上の違和感を抑えることが可能となる。

図５に示すように、請求項２記載のマスク７はドーナツ状に形成し、且つ、一乃至三段いずれかに重ねた捕集部材９を、マスク本体８内部に装備して成るものである。図５においては二段に重ねてある。

図６はマスク７の使用状態を示す説明図である。前記捕集部材９が着用者２０の鼻孔２１に当接し、しかも捕集部材９に取付けられた布体１０が外鼻を覆うことから、捕集効率が極めて高くなるものである。しかも、マスク７においては、捕集部材９がドーナツ形状に形成されていることから、捕集部材９が着用者２０の口の周り全体を覆い、しかも捕集部材９の一方開口部はガーゼや不織布等で密封されていることから、口が完全に捕集部材９で覆われることになり、極めて捕集効率が高まるものである。すなわち、鼻孔及び口からの異物侵入を極めて抑制することが可能となるのである。

また、着用者の口の前方に空間が形成されるため、呼吸のしやすさも確保できるものである。更には、口紅のマスクへの付着を防ぐことも可能となる。

また、マスク本体８の両端部に設けられた一対の耳掛け部１１は、その一方端部が保持部材１２により任意位置で固定可能であり、図５におけるマスク本体８に固定されている部位１１aから、保持部材１２により支持固定される位置１１ｂまでの長さを、任意に調整可能である。つまり、耳掛け部１１の長さを着用者が調整可能であり、装着時にマスクと顔の間に隙間ができず、しかも耳掛け部１１がきつく皮膚に当接することがない位置を、着用者自身が設定可能となるのである。これにより、捕集効率を保ったまま、装着時の不快感を低減することが可能となるのである。

また、耳掛け部１１の長さを調節可能であることから、着用者の様々な顔面形状やサイズに対応可能である。

本考案においては捕集部材９に設けられた面状ファスナ９ａと、耳掛け部５の端縁に設けられた面状ファスナ１１ｄとが接合することで、捕集部材９はマスク７に装備されるものである。つまりは、捕集部材９は容易に取り替え可能であり、使い捨てが可能となり衛生面でも優れたものになる。また、マスク全体を取り替えなくとも、捕集部材９のみ取り替えれえば済むことから、安価に提供可能となる。また、着用者が一旦捕集部材９の装備位置を決めれば、装着毎の位置決めは不要であり、一般的なマスクと変わらない装着容易性が得られるものである。

捕集部材９の位置決めは着用者自身が行えることから、フィット感に優れた、つまりは捕集効率の高いマスクの提供が可能となる。

更には、マスク本体８のみの洗濯・洗浄が可能であり、衛生面で優れたマスクの提供が可能となる。

本考案によれば、マスク本体８内に防備される捕集部材９が、装着時に外部より視認できないため、外見上は一般的なマスクと何ら変わらず、外観上の違和感を抑えることが可能となる。

請求項１記載のマスクの概略構成図同、使用状態を示す説明図捕集部材の斜視図布体の斜視図請求項２記載のマスクの概略構成図同、使用状態を示す説明図ａ捕集部材の正面側斜視図ｂ同、背面側斜視図ｃ同、Ａ−Ａ線端面図ａ捕集部材の正面側斜視図ｂ同、Ｂ−Ｂ線端面図

以下、好ましい発明の一実施形態につき、図面を参照しながら概説する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。

図１は請求項１記載に係るマスク１を示す説明図である。マスク１は、図２に示すように、装用時において少なくとも着用者２０の口唇２２や鼻孔２１を覆うマスク本体２と、マスク本体２の両側部から延びて着用者２０の両耳に掛けられる一対の耳掛け部５と、耳掛け部５により支持される捕集部材３と、捕集部材３に取付けられ、外鼻２３を覆う形状に形成された布体４より成るものである。

マスク本体２は、ガーゼマスク、不織布マスク、プラスチック防塵マスクなど、既存の素材をそのまま用いることができる。また、プリーツを設けても構わない。

マスク本体２の両端上部には、耳掛け部５を支持固定するための保持部材６が設けられている。保持部材６は細長い形状の布体の下部をマスク本体２に縫着等の方法で固定したものであり、雌型ホック６ａと雄型ホック６ｂを装備するものである。この雄型ホック６ｂを雌型ホック６ａに嵌めこむことで、耳掛け部５を挟持し、もって耳掛け部５を支持固定するものである。なお、雌型ホック６ａと雄型ホック６ｂによらずとも、耳掛け部５を挟持可能なものであれば、面状ファスナやボタン等でも、代用可能なものである。

マスク本体２の両端に一対設けられる耳掛け部５は、その一方端縁５ａはマスク本体２に固着されている。他方端縁５ｃはマクス本体２に固定されておらず、面状ファスナ５ｄが設けられている。この面状ファスナ５ｄは、後述の捕集部材３に設けられた面状ファスナ３ａと接合することで、捕集部材３を支持するためのものである。

捕集部材３は、図１や図３に示すようにガーゼや不織布をロール状に巻回したものであり、その両端部には面状ファスナ３ａが設けられている。

捕集部材３には布体３が縫着その他の方法により固定されている。布体３は図４に示すように一面が開放された略四角錐状の部材であり、その縁部には図示されないワイヤーが通されることで形状が保持されている。

図５は請求項２記載に係るマスク７を示す説明図である。マスク７は、図６に示すように、装用時において少なくとも着用者２０の口唇２２や鼻孔２１を覆うマスク本体８と、マスク本体８の両側部から延びて着用者２０の両耳に掛けられる一対の耳掛け部１１と、耳掛け部１１により支持される捕集部材９と、捕集部材９に取付けられ、外鼻２３を覆う形状に形成された布体１０より成るものである。

マスク本体８は、ガーゼマスク、不織布マスク、プラスチック防塵マスクなど、既存の素材をそのまま用いることができる。また、プリーツを設けても構わない。

マスク本体８の両端上部には、耳掛け部１１を支持固定するための保持部材１２が設けられている。保持部材１２は細長い形状の布体の下部をマスク本体８に縫着等の方法で固定したものであり、雌型ホック１２ａと雄型ホック１２ｂを装備するものである。この雄型ホック１２ｂを雌型ホック１２ａに嵌めこむことで、耳掛け部１１を挟持し、もって耳掛け部１１を支持固定するものである。なお、雌型ホック１２ａと雄型ホック１２ｂによらずとも、耳掛け部１１を挟持可能なものであれば、面状ファスナやボタン等でも、代用可能なものである。

マスク本体８の両端に一対設けられる耳掛け部１１は、その一方端縁１１ａはマスク本体８に固着されている。他方端縁１１ｃはマクス本体８に固定されておらず、面状ファスナ１１ｄが設けられている。この面状ファスナ１１ｄは、後述の捕集部材９に設けられた面状ファスナ９ａと接合することで、捕集部材９を支持するためのものである。

捕集部材９は、図７に示すようにガーゼや不織布をロール状に巻回したものを更に横長のドーナツ状に形成し、二段に重ねて形成したものである。その両端部には面状ファスナ９ａが設けられている。二段に重ねられたドーナツ形状部材の一方の開放面は、図７ｂや図７ｃに示されるように、ガーゼや不織布等から成る布９ｂで封鎖されている。

なお、捕集部材９は図７に示すように二段に重ねたもののほか、図８に示すように一段に重ねて形成しても良いし、図示していないが三段に重ねて形成しても良い。

捕集部材９には布体１０が縫着その他の方法により固定されている。布体１０は図４に示すように一面が開放された略四角錐状の部材であり、その縁部には図示されないワイヤーが通されることで形状が保持されている。

１，７・・マスク
２，８・・マスク本体
３，９・・捕集部材
３ａ，９ａ・・面状ファスナ
４，１０・・布体
５，１１・・耳掛け部
５ｄ，１１ｄ・・面状ファスナ
６，１２・・保持部材

Claims

通気性を有し、口及び鼻孔を覆うマスク本体と、マスク本体の両端部に設けられ、当該マスク本体を顔に保持するための一対の耳掛け部とを有するマスクにおいて、
耳掛け部（５）の一方端縁をマスク本体（２）に固着すると共に、他方端は、マスク本体（２）に設けた保持部材（６）により任意位置でマスク本体（２）に固定可能に設け、更に他方端縁に面状ファスナ（５ｄ）を取付けこと、
ガーゼ或るいは不織布をロール状に形成して捕集部材（３）を設けると共に、捕集部材（３）の両端付近に面状ファスナ（３ａ）を設け、更に当該捕集部材（３）に、外鼻を覆う形状の布体（４）を設けたこと、
を特徴とするマスク。
通気性を有し、口及び鼻孔を覆うマスク本体と、マスク本体の両端部に設けられ、当該マスク本体を顔に保持するための一対の耳掛け部とを有するマスクにおいて、
耳掛け部（１１）の一方端縁をマスク本体（８）に固着すると共に、他方端は、マスク本体（８）に設けた保持部材（１２）により任意位置でマスク本体（８）に固定可能に設け、更に他方端縁に面状ファスナ（１１ｄ）を取付けこと、
ガーゼ或るいは不織布をドーナツ状に形成したものを一乃至三段いずれかに重ね設けると共に、一方開口部をガーゼ或るいは不織布で密封することで捕集部材（９）を設けると共に、捕集部材（９）の両端付近に面状ファスナ（９ａ）を設け、更に当該捕集部材（９）に、外鼻を覆う形状の布体（１０）を設けたこと、
を特徴とするマスク。