JP2004344387A - マスク及びマスク補助具 - Google Patents

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Abstract

【課題】スクと顔面との隙間を可及的に少なくすると共に、着脱自在で異物感が少なく使い勝手の良いマスク補助具及び、当該補助具と一体的に形成したマスクを安価に提供すること。
【解決手段】請求項1記載のマスク補助具は鼻孔周りを覆う大きさの脱脂綿(縦3〜5cm程度、横5〜7cm程度)をガーゼで袋状に覆って形成する。請求項2記載のマスクは請求項1記載のマスク補助具と鼻梁を覆う大きさの布を逢着したものをマスク内側に部分逢着する。請求項3記載のマスク補助具は小鼻全体を覆う大きさ(縦3〜5cm程度、横7〜9cm程度)の脱脂綿を三層に折り畳むと共にワイヤーを取り付ける。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マスクに関する。より詳しくは花粉除去効果を有するマスク及びマスクと併用して花粉除去効果を高める補助マスクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
輪環状のC型フレームを左右の鼻腔に挿入できるように連結した鼻マスクフレームとこれにフィルターを取り付けた鼻マスクがある。(特許文献1参照。)
又、皮膚に当接する面の外周に粘着材を取り付けたマスクもある。(特許文献2参照。)
【0003】
【特許文献1】
特開2002−345986号公報
【0004】
【特許文献2】
特開平10−248948号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、花粉症などのアレルギー性呼吸器障害に悩む人が増加しており春先の風物詩のように外出時にマスクを着用している人が増えてきている。このような現状下で種々の形状や高性能フィルターを使用したマスクが開発、市販されていも左右の鼻腔の大きさが同じとは限らず、一定の大きさに量産された鼻マスクを万人が共用することは到底不可能で、大きければ鼻腔に挿入できない、或いは鼻腔の粘膜を傷つける恐れがあり、脱着も自在とはいえない。また、小さすぎる鼻マスクは鼻腔にとどめることができない。又、鼻腔に装着できても、密着度が低ければ、隙間が生じ期待するような効果を上げることはできない。又、相当な異物感があり、装着感は非常に悪いといわざるを得ない。
特許文献2のマスクは凹凸のある顔面への密着度を高めるために皮膚に当接するマスク面外周に粘着材を取り付けているが、会話などで皮膚筋肉が動くと粘着材に皮膚が引っ張られて顔が引きつり装着感が悪く、長時間の着用でずれが生じ、位置補正をしているうちに粘着材が皮膚からはがれ、密着性が損なわれ、敏感肌の人は粘着材による肌荒れが生じる恐れがある。又、室内や接客中などはマスクをはずしていることが通常であり、1日のうちに何度もマスクを着脱することがある。その度に粘着材を引き剥がしてマスクを脱がなければならず、苦痛を伴い、粘着材の精度も著しく低減していくと予想できる。粘着材の効果が薄れ、皮膚との密着性が確保できなければ所期の効果を奏することができない。
本来、マスクは凹凸があると共に、上下左右に筋肉が動く顔面を覆うものゆえ、マスク本来のフィルター効果を最大限に発揮するためにはフィルターの性能もさることながら、マスク内への花粉の侵入を可及的に防止することが必要である。一方で高性能フィルターは通気抵抗が高く、息が非常にしづらくなり装着感が悪い。また、立体的に形成された防塵マスクが大型になり大げさ過ぎて装着をためらう人も多い。通気抵抗が低く、息がしやすく装着時花粉防除率が高いものが理想的なマスクであると考えられる。又、静電フィルターや多層に形成した高性能フィルターを使用したマスクは高価になり、花粉の飛散期間中毎日使用するマスクとして多数購入することは困難である。
そこで本発明ではマスクと顔面との隙間を可及的に少なくすると共に、着脱自在で異物感が少なく使い勝手の良いマスク補助具及び、当該補助具と一体的に形成したマスクを安価に提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のマスク補助具は鼻孔周りを覆う大きさの脱脂綿(縦3〜5cm程度、横5〜7cm程度)をガーゼで袋状に覆って形成するのである。
【0007】
請求項2記載のマスクは請求項1記載のマスク補助具と鼻梁を覆う大きさの布を逢着したものをマスク内側に部分逢着するのである。
【0008】
請求項3記載のマスク補助具は小鼻全体を覆う大きさ(縦3〜5cm程度、横7〜9cm程度)の脱脂綿を三層に折り畳むと共にワイヤーを取り付けるのである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の最適な実施の形態について説明する。
【0010】
図1は請求項1記載のマスク補助具1の正面図である。補助具1は鼻腔周りを覆う大きさの脱脂綿2(縦3.5cm、横6cm)をガーゼ3で袋状に覆って周囲を逢着して形成する。ガーゼ3は吸収性、通気性に優れた天然コットン100%のものを使用する。
【0011】
この補助具1を鼻孔付近にあてがった後、市販のマスクを掛けるのである。マスクと顔面との隙間からマスク内に侵入した花粉を人体内に吸い込む直前に効果的に捕捉するのである。
【0012】
図2は請求項2記載のマスク4の正面図である。請求項1記載のマスク補助具1の上方と鼻梁を覆うに十分の大きさを有する布6(5cm四方の略菱形状)の上方を逢着し、布6の頂点7を吸収性、通気性に優れた市販の天然コットン100%のマスクに逢着するのである。
【0013】
図3は請求項2記載のマスクの斜視図である。布6とマスク補助具1との間の空間に鼻の先端(鼻孔周辺部)を緩挿し装着するのである。
【0014】
通常のマスクにマスク補助具1及び布6から成るインナーを固定装着することにより従来マスクの欠点であった顔面とマスクの隙間から侵入する花粉の吸い込みを極限まで押さえることができるのである。捕集効率を上げるため目の細かい布を使用した従来品は通気抵抗が高くなり、呼吸がしづらい等の問題があったが、本発明は二重構造を有するためインナーには目の粗い布が使用でき、呼吸弊害は起こりにくい。
【0015】
図4は請求項3記載のマスク補助具8の斜視図である。マスク補助具8は脱脂綿9を三層に折り畳み、(縦3cm、横7cm)に形成し、ワイヤー10を表面あるいは内部に取り付けるのである。
【0016】
このように形成したマスク補助具8を小鼻及び鼻先の鼻梁全体を覆うようにして装着した後、ワイヤを折り曲げて鼻に固定し、上から市販のマスクを掛けるのである。
【0017】
本発明は構成が簡単であるが、特筆すべきはその効果にある。今回、これらのマスク補助具及びマスクを開発するにあたり、その効果を実証すべく奈良県立医科大学化学教室、井手助手に実験を依頼した。その結果、非常に高い花粉防除率を得ることができた。以下、その実験結果と使用した装置について説明する。
【0018】
図5が本願発明におけるマスク及びマスク補助具の花粉防除効果の検証に使用された花粉暴露装置である。この装置は奈良県立医科大学化学教室、井手助手により開発されたものであり、その詳細と使用例についての論文「医療研究のためのスギ花粉飛散装置の開発」が「環境技術研究協会」より発行されている「環境技術別刷」Vol.32.No.3に掲載されている。
【0019】
後述の実験結果も本装置を用いて、同助手の監督、指揮のもと行われたものである。
【0020】
21が花粉暴露装置である。11の花粉発生装置は悪率円盤に付着した微量の花粉を空気エジェクタ−で吸引し、花粉暴露室13内に移送して飛散させる方式である。円盤の回転速度を変えることにより、吸引花粉量を増減できる。
【0021】
花粉分散機12は花粉暴露室内に螺旋状に花粉を均一に落下させるものである。
13の花粉暴露室は体積約1.3mで、柱、壁面等全て解体でき、多目的の実験に対応して、改造できる。床面を細工して、14のように被検者が椅子に座り、上半身のみ入ることができる。15、16は耳を含む人の頭部顔面で、鼻腔又は口呼吸させることができる。17、18は吸入花粉を水中捕集する装置である。濾過捕集して顕微鏡で花粉数を数えるのである。
【0022】
19、20は花粉側定形である。19は人の呼吸に模して間欠吸引(500ml/回の1秒間吸引とし、15回/分)計測型である。20は連続吸引(4.1l/分)計測型である。
【0023】
表1は上記花粉暴露装置21を用いて、マスクなしと不織布のマスク及びマスク補助具を併用した状態の花粉数を120分間連続で測定したものである。表1に記載された「鼻枕」が請求項1記載のマスク補助具である。表2が請求項1記載のマスク補助具を使用しなかった場合の花粉数を測定したものである。
【0024】
このようにマスク補助具1を使用した場合は不使用の場合に比し花粉数において著しい差が生じている。
【0025】
表3及び表4がこれをグラフに示したものである。
【0026】
表5は請求項1記載のマスク補助具の効果を花粉除去率から見た数値をグラフに示したものである。
【0027】
このように、花粉除去率はほぼ100%に近いものがあり、その効果の高さが実証されたものである。
【0028】
表6及び表7が請求項2記載のマスクを使用した時と不使用時の花粉数の変化を表したものである。表中に記載された「カバ−型鼻枕」が本願発明請求項2記載のマスクである。
【0029】
このように、請求項2記載のマスクを着用しているときは吸引花粉数に著しい差がある。又表8及び表9が花粉数の変化をグラフにしたものである。
【0030】
表10はマスクの花粉除去率をグラフにしたものである。
【0031】
このように、花粉除去率はほぼ100%に近いものがあり、請求項1記載のマスク補助具同様、その子羽化の高さが実証されたものである。
【0032】
請求項3のマスク補助具に関しては今回検証実験は行われていないがこの補助具は鼻梁に装着し、鼻孔をふさがないため、息がしやすく、請求項1及び2記載のマスクやマスク補助具に比して使用感を高めたものである。外出時に長時間にわたり装着を余儀なくされるときは、花粉防除効果もさることながら、使い勝手の良さが最優先されるものと考える。井手助手の前述の論文の中で「通気抵抗が低く(息がしやすい)装着寺花粉防除率が高いものが理想的なマスクである。」と述べておられる。又通常の市販マスクを着用時にもっとも隙間を生じるのは顔の中で最も高低差が生じる鼻梁と小鼻周辺であり、又、花粉が上方から落下することを考慮するとこの隙間からの花粉侵入を防げれば請求項1及び請求項2記載のマスク及びマスク補助具に準ずる程度の好結果が得られるものと確信する。
【0033】
【発明の効果】
実験結果に示すとおり、本発明に係るマスク補助具及びマスクを使用していると吸引花粉数が激減し、100%近い花粉除去率を得ることができ、花粉症に万全に対応できるのである。
【0034】
又、粘着材等で密着性を高めるものではないためマスクや補助具の位置ずれが生じても、位置補正を行いやすい。
【0035】
外観は汎用されているマスクであり、装着に抵抗がなく、着脱が自在であり、1日のうちに何度も掛けはずしを行うマスクとして使用勝手が良い。
【0036】
構成が簡素で安価に製造できる。すなわち、数ヶ月にわたる花粉飛散の時期、毎日使用するものであることを考えると、大量に購入できれば衛生的かつ経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載のマスク補助具の正面図。
【図2】請求項2記載のマスクの正面図。
【図3】請求項2記載のマスクの斜視図
【図4】請求項3記載のマスク補助具の斜視図。
【図5】実験装置の説明図。
【符号の説明】
1、マスク補助具 2、5、9、脱脂綿 3、ガ−ゼ 6、当て布 10、ワイヤ−
【表1】
Figure 2004344387
【表2】
Figure 2004344387
【表3】
Figure 2004344387
【表4】
Figure 2004344387
【表5】
Figure 2004344387
【表6】
Figure 2004344387
【表7】
Figure 2004344387
【表8】
Figure 2004344387
【表9】
Figure 2004344387
【表10】
Figure 2004344387

Claims (3)

  1. 鼻孔周りを覆う大きさの略長方形の脱脂綿をガーゼで袋状に覆ったマスク補助具。
  2. 鼻孔回りを覆う大きさの略長方形の脱脂綿をガ−ゼで袋状に覆った請求項1記載のマスク補助具の上辺と鼻梁を覆う大きさの略菱形状の布の上辺とを逢着したものを内側に逢着したマスク。
  3. 小鼻及び鼻先の鼻梁を覆う大きさの脱脂綿を三層に折り畳むと共にワイヤーを取り付けたマスク補助具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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