JP2015008767A - 衛生マスク - Google Patents

Abstract

【課題】現在一般に使用されている衛生マスクの多くは、１枚のマスクシートで鼻と口を上から覆い被せて装着するため、顔面との当接部に隙間が生じ易くマスク効果が得られていない。本発明は、装着が容易で顔面との当接部に隙間が生じ難いマスク効果の高い衛生マスクを、安価に製造提供する。
【解決手段】マスク本体２０のシートを２枚構成とし、１枚は通気性の高い不織布を用いた外側シート３０で、もう１枚を鼻・口を挿入する開口部を有する高伸縮性の内側シートとし、この２枚のシートを重ね合わせ、上縁中央に鼻当て部５０として帯状の塑性変成材を横方向に埋設するように、外周近傍を袋状に溶着したマスク本体２０の両端に、伸縮可能な耳掛け部８０を設けた。
【選択図】図１

Description

本発明は、衛生マスクに関するものである。

大気中に浮遊する細菌・ウィルス・粉塵・埃・花粉などの吸引抑制と飛沫感染予防を目的とした衛生マスクに関し、マスク装着時、装着面と顔面との当接部に隙間が生じない衛生マスクが要求されている。

特開２００５−２１８６１３号公報 特開２００９−２４７６１４号公報

現在一般に使用されている衛生マスクの多くは、１枚のマスクシートで鼻と口を上から覆い被せて装着するため、顔面との当接部に隙間が生じ易くマスク効果が得られていない。

本発明は、装着が容易で顔面との当接部に隙間が生じ難いマスク効果の高い衛生マスクを、安価に製造提供することにある。

通気性の高い不織布を用いた外側シート３０と、鼻・口を挿入する開口部６０を有する高伸縮性の内側シート６０とを重ね合わせたマスク本体２０と、その両端に伸縮可能な耳掛け部８０を備え、外側シート３０と内側シート６０の外周近傍を接着又は溶着し袋状に形成したことを特徴とする衛生マスク。

マスク本体２０の上縁中央に鼻当て部５０として帯状の塑性変成材を横方向に包埋したことを特徴とする請求項１記載の衛生マスク。

本発明の装着は、装着者の鼻と口をマスク本体２０の内側シート４０の開口部６０に挿入する以外は、一般のマスク同様で耳掛け部８０のゴム紐８５を耳に掛け、マスク本体中央の上端縁２２及び下端縁２４を指で把持し、鼻根と顎方向に引き伸ばし、鼻当て部５０を鼻の形状に合わせるように成形するので簡単容易である。
外部シート３０は鼻先で前方に突出するが、内部シート４０はその影響を受けず高伸縮性の作用と耳掛け部８０の装着力とで、鼻周囲から頬・顎にかけて広範囲に渡り押圧され密着するので、当接部に隙間が生じ難い。そのため、マスク本体２０の内空部７０は、大気中の浮遊異物の浸入が阻止され、高度なマスク効果が得られる。

内部シート４０の開口部６０上縁は、鼻梁と引っ掛かり、マスク本体２０が下方向に下がり難くなるため喋り易い。
咳・嚔をした場合でも本発明は、内空部７０の上昇した圧は、外側シート２０から大気へ抜けるが、内部シート４０は顔面方向に強く押圧され、当接部に隙間が発生せず高度なマスク効果が確保される。

水・薬剤含有シートを、内部シート４０の開口部６０からマスク本体２０の内空部７０へ挿入すれば、簡単に治療用マスクとして使用することができる。

図１から図３は、本発明に係る衛生マスク１０の装着前の形態を示すものである。この衛生マスク１０は、一般的なマスクと同様の基本構成で、鼻孔及び口を覆う横長の矩形のマスク本体２０と、その両側に一対の耳掛け部８０と中央上縁に鼻当て部５０を設けている。

図１は、本発明の衛生マスク１０を外側から見た正面斜視図である。外側シート３０は通気性の高い不織布を横方向に複数のプリーツを形成し両端を接着又は溶着している。

図２は、本発明の衛生マスク１０を装着側から見た裏面斜視図である。内側シート４０は伸縮性の高い不織布で、中央上縁の鼻当て部５０より下部に装着者の鼻と口が十分挿入できる大きさの開口部６０と、両端の耳掛け部８０に伸縮可能なゴム紐８５などを設けている。

図３は、図１のＡ−Ａ線で切断した状態を示す断面斜視図である。
マスク本体２０は、鼻当て部８０を中央上縁に挟む形で、外側シート３０と内側シート４０を重ね合わせ、外周近傍を接着又は溶着し袋状に形成している。また、鼻当て部５０は、帯状の塑性変成材を横方向に埋設している。

図４は、本発明の衛生マスク１０を装着した状態を斜めから見た斜視図である。
装着に際しては、先ず装着者の鼻と口をマスク本体２０の内部シート４０の開口部６０に挿入し、耳掛け部８０のゴム紐８５を耳に掛け装着者の後方側へ引き寄せて保持させ、マスク本体１０中央の上端縁２２及び下端縁２４を指で把持し、鼻根と顎方向に引き伸ばし、外側に凸状の略カップ形状に変形し、鼻当て部８０を鼻の形状に沿うよう成形する。

図５は、本発明の衛生マスク１０が装着された状態を左側面から見た断面図で、図６は、図４のＢ−Ｂ線で切断した断面図である。
装着により、外部シート３０は鼻先で前方に突出するが、内部シート４０はその影響を受けず高伸縮の作用と耳掛け部８０の装着力とで、鼻周囲から頬・顎にかけて広範囲に渡り押圧し、その当接部に隙間が生じ難く密封状態が形成され、大気中に浮遊する異物の浸入を高度に阻止するため、高いマスク効果が得られる。

外部シート３０が鼻先で前方に突出することで、マスク本体１０内部の内空部７０の容積が広がり呼吸がし易く、口紅の付着もし難い。更に、内部シート４０の開口部６０上縁が鼻梁と引っ掛かるため、マスク本体２０が下方向に下がり難いため喋り易い。

本発明の衛生マスク１０は、従来の一般的な衛生マスク本体２０に、開口部６０を有する内側シート４０を設けるだけで簡単・廉価に製造することができる。

本発明の衛生マスク１０は、従来の一般的な衛生マスク本体２０に、開口部６０を有する内側シート４０を設けるだけで簡単・廉価に製造することができる。

水・薬剤含有シートを、内部シート４０の開口部６０からマスク本体２０の内空部７０へ挿入すれば、簡単に治療用マスクとして使用することができる。

本発明の衛生マスクを外側からみた正面斜視図である。 本発明の衛生マスクを装着側からみた裏面斜視図である。 図２におけるＡ−Ａ線で切断した状態を示す斜視図である。 本発明の衛生マスクを装着した状態の斜視図である。 図４の一部破断した斜視図である。 図４におけるＢ−Ｂ線で切断した状態を示す斜視図である。

１０ 衛生マスク
２０ マスク本体
２２ 上端縁
２４ 下端縁
３０ 外側シート
４０ 内側シート
５０ 鼻当て部
６０ 開口部
７０ 内空部
８０ 耳掛け部
８５ ゴム紐

Claims (4)

1. 通気性の高い不織布を用いた外側シート３０と、鼻・口を挿入する開口部６０を有する内側シート６０とを重ね合わせたマスク本体２０と、その両端に伸縮可能な耳掛け部８０を備え、外側シート３０と内側シート６０の外周近傍を接着又は溶着し袋状に形成したことを特徴とする衛生マスク。
2. マスク本体２０の上縁中央に鼻当て部５０として帯状の塑性変成材を横方向に包埋したことを特徴とする請求項１記載の衛生マスク。
3. 内側シート６０を伸縮性の高い不織布を用いたことを特徴とする請求項１又は請求項２記載の衛生マスク。
4. 伸縮性の高い内側シート６０両側を延長し、耳を掛ける穴を設け耳掛け部としたことを特徴とする請求項１又は請求項２記載の衛生マスク。
   

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