JPH06200472A - 抗菌性繊維及びそれの製造方法並びに繊維製素材 - Google Patents

抗菌性繊維及びそれの製造方法並びに繊維製素材

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JPH06200472A
JPH06200472A JP4347544A JP34754492A JPH06200472A JP H06200472 A JPH06200472 A JP H06200472A JP 4347544 A JP4347544 A JP 4347544A JP 34754492 A JP34754492 A JP 34754492A JP H06200472 A JPH06200472 A JP H06200472A
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JP
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ion
fiber
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antibacterial
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JP4347544A
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Shinya Matsumoto
信也 松元
Shinichi Kunisaki
伸一 國崎
Goro Fujiwara
護朗 藤原
Mitsunobu Masuda
光信 益田
Hiroshi Horie
広 堀江
Tomoichi Kawanaka
朝一 川中
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NICHIBI KK
Takuma Co Ltd
Suntory Ltd
Original Assignee
NICHIBI KK
Takuma Co Ltd
Suntory Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価でありながらも、安定した抗菌能を発現
でき、しかも、変質がない抗菌性繊維を提供する。 【構成】 イオン交換基としてスルホン基又はカルボキ
シル基を有する陽イオン交換繊維と、その陽イオン交換
繊維のイオン交換容量の50%以下のイオン交換基にイ
オン交換反応により結合させた抗菌能を有する金属イオ
ンとからなり、前記金属イオンを、銅イオン・亜鉛イオ
ンの一方と銀イオンとを含む二種のイオン、或いは、銀
イオン一種から構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種産業分野で用いら
れる編織物、不織布、紙などの繊維製素材の原材料とな
る繊維及びそれの関連技術に関する。詳しくは、医療分
野、医薬品や食品の製造販売分野、半導体製造分野、バ
イオ技術の研究・応用分野など、無菌環境や減菌環境で
代表される衛生的な環境が重視される分野で使用される
繊維製品(例えば、各種の作業用の衣服、シーツ、マス
ク、雑巾、壁紙など)の繊維製素材や、高い清浄度が要
求されるクリーンルームなどの環境に供給する空気を浄
化するめのヘパフィルターで代表される各種フィルター
の濾材など、細菌や黴などの微生物を死滅させる抗菌性
が要求される繊維製品の原料となる抗菌性繊維と、それ
の製造方法と、編織物や不織布、紙などの繊維製素材と
に関する。
【0002】
【従来の技術】上記抗菌性繊維の用途は広範であり、そ
のような抗菌性繊維として従来では、合成、或いは、天
然のゼオライトに銀イオンを捕捉させて製造した粉末状
の抗菌材や、リン酸ジルコニヤなどの合成無機不溶体に
担持させて製造した粉末状の抗菌材を、繊維の原料とな
る合成樹脂に紡糸浴中で均一分散させ、その抗菌材混入
合成樹脂を用いて製造した抗菌性合成樹脂繊維が知られ
ている。この抗菌性合成樹脂繊維は、繊維表面に露出し
た抗菌材の銀イオンにより抗菌能を発現するものであ
る。そして、上記抗菌性合成樹脂繊維では、抗菌材の溶
出がない、或いは、少ない非溶出型や難溶出型で、有機
化合物からなる溶出型の抗菌材を用いたものに比較し
て、耐久性及び安定性に優れているが、次のような欠点
を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来の抗菌
性合成樹脂では、混入した抗菌材のうち合成繊維の表面
に露出するもののみが抗菌能の発現に寄与し、合成樹脂
内部に埋め込まれた抗菌材は何ら抗菌能に寄与しない。
そして、一般に、繊維が8〜15μmの径のものである
のに対し、抗菌材は、それの混入による繊維本来の特性
を損なわないようにする上で、かつ、樹脂中への分散性
を良好にする上で、径が2μm以下の微粉末であるか
ら、混入した抗菌材のうち、繊維表面から銀イオンを露
出させるものの量は少なく、多くは樹脂内に埋め込まれ
てしまう。具体的にいうと、本発明者等の実験によれ
ば、繊維表面に露出して抗菌能に寄与する抗菌材の量
は、抗菌材を合成樹脂中に良好に均一分散させた場合で
全混入量の1/3以下であり、抗菌性合成繊維が所期の
抗菌能を発現するには、抗菌材を原料樹脂の1.0〜
5.0%の範囲で混入することが必要であった。その結
果、抗菌材の使用量の割りには、抗菌能が低く、かつ、
安定性に乏しく、所定の抗菌能を得るためには多くの抗
菌材を必要としてコストが高くついていた。しかも、原
材料の合成樹脂中での分散性が抗菌材の繊維表面での分
布を大きく左右し、分散が不良であると、合成繊維表面
に露出する抗菌材の量が非常に少なくなってほとんど抗
菌能を発現できなくなることもあるなど、合成繊維表面
に露出させる抗菌材の量が分散のための操作具合に大き
く左右されるから、安定した品質を得るためには、抗菌
材を均一分散させる必要があり、抗菌材の混入から紡糸
までの操作及び管理に高度な正確性が要求されて、それ
だけコストが嵩み易いものであった。その上、合成樹脂
繊維の内部に埋め込まれた多量の抗菌材の銀イオンはそ
の周囲の合成樹脂繊維と接触することになり、、その埋
め込まれた抗菌材の銀イオンと合成樹脂繊維との化学反
応が不可避で、樹脂の色相の変化や劣化などの変質を招
来し易いものであった。本発明の目的は、安価でありな
がらも、安定した抗菌能を発現でき、しかも、変質がな
い抗菌性繊維と、その抗菌性繊維を製造することができ
る方法と、抗菌性の繊維製素材とを提供する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明による
抗菌性繊維の特徴は、イオン交換繊維と、そのイオン交
換繊維にイオン交換反応により捕捉させた抗菌能を有す
る金属イオンとからなる点にある。
【0005】本発明の第2発明による抗菌性繊維の特徴
は、イオン交換基としてスルホン基又はカルボキシル基
を有する陽イオン交換繊維と、その陽イオン交換繊維の
イオン交換容量の50%以下のイオン交換基にイオン交
換反応により結合させた抗菌能を有する金属イオンとか
らなり、前記金属イオンを、銅イオン・亜鉛イオンの一
方と銀イオンとを含む二種のイオン、或いは、銀イオン
一種から構成してあるある点にある。
【0006】本発明の第3発明による抗菌性繊維の製造
方法の特徴は、イオン交換基としてスルホン基又はカル
ボキシル基を有する陽イオン交換繊維のイオン交換基の
全部に1価又は2価の陽イオンをイオン交換反応により
結合させたのち、それらイオン交換基の一部に結合した
陽イオンを、銅イオン・亜鉛イオンの一方と銀イオンと
を含む二種のイオン、或いは、銀イオン一種と置換させ
る点にある。
【0007】本発明の第4発明による抗菌性繊維の製造
方法の特徴は、イオン交換基としてスルホン基又はカル
ボキシル基を有する陽イオン交換繊維のイオン交換基に
銀、銅、亜鉛の錯イオンをイオン交換反応により結合さ
せ、その後、錯イオンを還元する点にある。
【0008】本発明の第5発明による抗菌性繊維の製造
方法の特徴は、イオン交換基として第一〜第三アミン及
び第四アンモニウム基を有する陰イオン交換繊維のイオ
ン交換基に銀、銅、亜鉛の錯イオンをイオン交換反応に
より結合させ、その後、錯イオンを還元する点にある。
【0009】本発明の第6発明による編織物の特徴は、
前記第1発明又は第2発明の抗菌性繊維を混入してある
点にある。
【0010】本発明の第7発明による不織布の特徴は、
前記第1発明又は第2発明の抗菌性繊維を混入してある
点にある。
【0011】本発明の第8発明による紙の特徴は、前記
第1発明又は第2発明の抗菌性繊維を混入してある点に
ある。
【0012】
【作用】上記第1発明及び第2発明のいずれによるとき
も、イオン交換繊維と、そのイオン交換繊維にイオン交
換反応により捕捉させた銀イオンや亜鉛イオン、銅イオ
ンなどの抗菌能を有する金属イオンとから構成してある
から、抗菌能を有する金属イオンの全部がイオン交換繊
維の表面に露出し、イオン交換繊維内部に埋もれる銀イ
オンがなく、銀イオンの全部を抗菌能の発現に利用する
ことができる。しかも、銀イオン等の金属イオンをイオ
ン交換繊維にイオン交換反応で結合させたものであるか
ら、普通一般のイオン交換反応のための操作と同様に、
金属イオンを含む溶液を供給したり、イオン交換繊維に
金属の錯イオンを結合させたのちヒドラジンや水素など
で還元したりするというイオン交換反応用の操作を行う
際、イオン交換繊維の量に応じて金属イオンの量を決定
するだけの簡単なことにより、イオン交換繊維に捕捉さ
せる、つまり、イオン交換繊維の表面に露出させる金属
イオンの量を精度よく正確にコントロールすることがで
きる。その上、銀イオンなどの金属イオンを、イオン交
換繊維のイオン交換基に結合したイオンとして存在させ
るため、この抗菌性繊維と一般繊維(例えばポリエステ
ル、テトロンなど)と混紡して製造した材料では、金属
イオンとイオン交換繊維との化学反応がない。特に第2
発明によるときは、イオン交換繊維の交換容量の50%
以下のイオン交換基に金属イオンを結合させてあるか
ら、良好な抗菌能を得ることができる。
【0013】第3発明によるときは、イオン交換反応の
みによって、イオン交換繊維に金属イオンを捕捉させた
抗菌性繊維を得ることができる。第4発明によるとき
は、陽イオン交換繊維に抗菌能を有する金属イオンを捕
捉させた抗菌性繊維を得ることができる。第5発明によ
るときは、陰イオン交換繊維に抗菌能を有する金属イオ
ンを捕捉させた抗菌性繊維を得ることができる。
【0014】第6発明によるときは、抗菌性繊維を含有
しているから、編織物に抗菌性を付与することができ
る。第7発明によるときは、抗菌性繊維を含有している
から、不織布に抗菌性を付与することができる。第8発
明によるときは、抗菌性繊維を含有しているから、紙に
抗菌性を付与することができる。
【0015】
【発明の効果】従って本発明によれば、銀イオンや銅イ
オン、亜鉛イオンなどの抗菌能を有する金属イオンの全
部がイオン交換繊維の表面に露出することにより、金属
イオンを無駄にすることなく100%利用して、抗菌能
を発現することができて、高価な銀など金属の使用量を
少なくして、低コストで実現でき、しかも、簡単な操作
で製造できながらも、安定した抗菌能を発揮することが
でき、その上、イオン交換繊維の変色、劣化などの変質
を招来することがない抗菌性繊維とその製造方法とを提
供できるようになった。特に、請求項4記載のようにす
れば、陽イオン交換繊維を用いて抗菌性繊維を得ること
ができ、請求項5記載のようにすれば、陰イオン交換繊
維を用いて抗菌性繊維をえることができる。しかも、上
記の抗菌性繊維を有効利用して、無菌状態や減菌状態が
要求される使用条件下で使用される繊維製品の素材とし
て抗菌面で非常に有用な編織物及び不織布、紙を提供で
きるようになった。
【0016】
【実施例】抗菌性繊維は、イオン交換繊維と、そのイオ
ン交換繊維にイオン交換反応により捕捉させた抗菌能を
有する金属イオンとからなる。前記イオン交換繊維とし
て、陽イオン交換繊維と陰イオン交換繊維とを挙げるこ
とができる。前記金属イオンとしては、銀イオン、銅イ
オン、亜鉛イオンなどを挙げることができ、それらを単
独使用、或いは、複合使用する。その使用例としては、
銀イオン単独、銀イオンと銅イオンとの複合、銀イオン
と亜鉛イオンとの複合などを挙げることができる。そし
て、前記金属イオンは、イオン交換繊維の交換容量の5
0%以下のイオン交換基に結合させてあるが、それ以上
であっても良い。
【0017】前記陽イオン交換繊維は、イオン交換基と
して、スルホン基やカルボキシル基を有するものであっ
て、その陽イオン交換繊維に金属イオンを捕捉させた抗
菌性繊維の製造方法の例を次に示す。 〔例1〕金属イオンを直接に陽イオン交換繊維のイオン
交換基に結合させる。 〔例2〕陽イオン交換繊維のイオン交換基の全部にイオ
ン交換反応により1価又は2価の陽イオンを結合させて
そのイオン交換基の全部を塩型とし、その塩型のイオン
交換基の一部にイオン交換反応により金属イオンを結合
させる。 〔例3〕陽イオン交換繊維に金属の錯イオンをイオン交
換反応により結合させ、その後、ヒドラジンや水素など
の還元剤により錯イオンを還元する。前記陰イオン交換
繊維は、イオン交換基として、第一〜第三アミン及び第
四アンモニウム基を有するものであって、その陰イオン
交換繊維を用いた抗菌性繊維の製造方法の例を次に示
す。 〔例〕陰イオン交換繊維のイオン交換基に金属の錯イオ
ンをイオン交換反応により結合させ、その後、ヒドラジ
ンや水素などの還元剤により錯イオンを還元する。
【0018】上記の抗菌性繊維は、織物、編み物、不織
布、紙などの繊維製素材の原料繊維として用いられる。
繊維製素材は、抗菌性繊維単独からなるものであって
も、また、他の無抗菌性繊維との混紡品であっても良
い。要するに、繊維製素材は、抗菌性繊維を混入したも
ので、その結果、抗菌能を有する。
【0019】次に抗菌性繊維及びその製造方法の具体例
を挙げる。 〔具体例1〕カット長が0.5mm、単繊維繊度が5
d、強カチオン交換容量が2.5meq./gの強カチ
オン交換繊維(H型)200gを濃度が9.5g/lの
硝酸銀水溶液に浸漬して銀イオンをイオン交換基に結合
させ、水洗後、更に濃度が40g/lの硫酸銅水溶液に
浸漬して銅イオンをイオン交換基に結合させることによ
り、強カチオン交換繊維に銀イオンと銅イオンと捕捉さ
せてなる抗菌性繊維を繊維単独の状態で作った。得られ
た抗菌性繊維は、強カチオン交換繊維の交換容量の4.
5%のイオン交換基に銀イオンが、かつ、11.2%の
イオン交換基に銅イオンがそれぞれ結合したものであっ
た。 〔具体例2〕単繊維繊度が15d、強カチオン交換容量
が2.2meq./gのメリヤス状強カチオン交換繊維
(H型)200gを濃度が6.5g/lの硝酸銀水溶液
に浸漬して銀イオンをイオン交換基に結合させ、水洗
後、更に濃度が14.6g/lの硫酸亜鉛水溶液に浸漬
して亜鉛イオンをイオン交換基に結合させることによ
り、強カチオン交換繊維に銀イオン及び亜鉛イオンを捕
捉させてなる抗菌性繊維を繊維単独の状態で作った。得
られたメリヤス状抗菌性繊維は、強カチオン交換繊維の
交換容量の6.2%のイオン交換基に銀イオンが、か
つ、9.0%のイオン交換基に亜鉛イオンがそれぞれ結
合したものであった。 〔具体例3〕単繊維繊度が10d、強カチオン交換容量
が2.3meq./gの強カチオン交換繊維(Ca型)
70%とポリエステル繊維30%とよりなる厚さ2mm
の不織布(目付230g/m2 )を濃度が1.0g/l
の硝酸銀水溶液に浸漬してイオン交換基に銀イオンを結
合させることにより、無抗菌性のポリエステル繊維と混
紡した不織布の状態で強カチオン交換繊維に銀イオンを
捕捉させてなる抗菌性繊維を作った。得られた不織布
(つまり、抗菌性繊維)は、強カチオン交換繊維の交換
容量の2.9%のイオン交換基に銀イオンが結合したも
のであった。 〔具体例4〕単繊維繊度が15d、強カチオン交換容量
が2.2meq./gの強カチオン交換繊維(Na型,
750d/50f)に60t/mの撚りをかけて綛状に
し、次の処理〔1〕〔2〕を順に行うことにより、、ヤ
ーンの状態で強カチオン交換繊維に銀イオンを捕捉させ
てなる抗菌性繊維を作った。 〔1〕200gの綛状の強カチオン交換繊維を20gの
硝酸銀を含有するアンモニア水溶液の希釈液に浸漬して
銀の錯イオンをイオン交換基に結合させる。 〔2〕充分水洗した後、0.2%包水ヒドラジン水溶液
に浸漬して錯イオンを銀イオンに還元させる。得られた
ヤーン(つまり綛状の抗菌性繊維)は、強カチオン交換
繊維の交換容量の6.1%のイオン交換基に銀イオンが
結合したものであり、柔軟で編織可能なものであった。 〔具体例5〕単繊維繊度が10d、強カチオン交換容量
が2.3meq./gの強カチオン交換繊維(Ca型)
70%とポリエステル繊維30%とよりなる厚さ5mm
の不織布(目付400g/m2 )を硝酸銀濃度が2.8
g/l、硫酸銅濃度が4.4g/lのアンモニア水溶液
の希釈液に浸漬して、銀、銅の錯イオンを強カチオン交
換繊維に捕捉させ、水洗後、0.5%ヒドラジン水溶液
に浸漬して各錯イオンそれぞれを銀イオン、銅イオンに
還元することにより、無抗菌性のポリエステル繊維と混
紡した不織布の状態で強カチオン交換繊維に銀イオン及
び銅イオンを捕捉させてなる抗菌性繊維を作った。得ら
れた不織布(つまり、抗菌性繊維)は、強カチオン交換
繊維の交換容量の4.2%のイオン交換基に銀イオン
が、かつ、4.3%のイオン交換基に銅イオンが結合し
たものであった。 〔具体例6〕カット長が1mm、単繊維繊度が6d、弱
カチオン交換容量が4.5meq./gの弱カチオン交
換繊維(Mg型)200gを濃度が8.8g/lの硝酸
銀水溶液に浸漬して銀の錯イオンを弱カチオン交換繊維
のイオン交換基に結合させ、充分に水洗した後、0.1
%の包水ヒドラジン水溶液で錯イオンを銀イオンに還元
することにより、弱カチオン交換繊維に銀イオンを捕捉
させてなる抗菌性繊維を繊維単独の状態で作った。得ら
れた抗菌性繊維は、弱カチオン交換繊維の交換容量の
5.5%のイオン交換基に銀イオンが結合したものであ
った。 〔具体例7〕単繊維繊度が5d、強アニオン交換容量が
1.8meq./gの強アニオン交換繊維(400d/
80f)に100t/mの撚りをかけて綛状とし、次の
処理〔1〕〔2〕を順に行うことにより、、ヤーンの状
態で強アニオン交換繊維に銀イオンを捕捉させてなる抗
菌性繊維を作った。 〔1〕200gの綛状の強アニオン交換繊維を13gの
塩化銀を溶解した塩酸溶液の希釈液に浸漬して銀の塩化
物錯イオンをイオン交換基に結合させる。 〔2〕充分水洗した後、0.5%ヒドラジン水溶液に浸
漬して塩化物錯イオンを銀イオンに還元させる。得られ
たヤーン(つまり綛状の抗菌性繊維)は、強アニオン交
換繊維の交換容量の3.7%のイオン交換基に銀イオン
が結合したものであり、柔軟で編織可能なものであっ
た。
【0020】次に本発明の抗菌性繊維の抗菌能を確認す
るために本発明者が行った実験例を示す。 〔実験例1〕抗菌性繊維と一般の無抗菌性繊維とを各所
定の割合で混紡した布(織物)を供試体として、本発明
の抗菌性繊維と従来の抗菌性繊維との性能テストを行っ
た。混紡の各割合は、全重量に対する抗菌性繊維の重量
である。なお、同時に無抗菌性繊維(ブランク)につい
てもテストした。本発明の抗菌性繊維は、陽イオン交換
繊維の交換容量の5%のイオン交換基に銀イオンを結合
させてなるものであり、従来の抗菌性繊維は、原料ナイ
ロン樹脂にその重量の3%の重量の抗菌材を均一分散状
態に混入してなる抗菌性ナイロン繊維である。抗菌材
は、ゼオライトの交換容量の5%のイオン交換基に銀イ
オンを結合させた粒径が2μmのものである。実験方法
は、各供試体上に1mlの菌液をのせ、36℃、24時
間の培養を行ない、菌数を計測した。菌液は、大腸菌を
4.7×107 個/mlを含むものである。なお、テス
トは、それぞれの供試体につき3つづつ検体を用意し
た。結果を表1に示す。なお、表中のNDは、検出され
ずである。 〔実験例2〕上記実験例1と同じ目的で、布でなく不織
布を供試体とした。他の条件は実験例1と同じである。
結果を表2に示す。 〔実験例3〕イオン交換繊維に捕捉させる金属イオンの
種類の違いによる抗菌性繊維の抗菌効果の差を調べた。
同時に無抗菌性繊維(ブランク)についても調べた。抗
菌性繊維としては、陽イオン交換繊維に銀イオンを単独
に捕捉させたものAg型のもの、陽イオン交換繊維に銀
イオンと銅イオンとを捕捉させたAg‐Cu型のもの、
陽イオン交換繊維に銀イオンと亜鉛イオンとを捕捉させ
たAg‐Zn型のものの3種を用意した。Ag型の抗菌
性繊維は、陽イオン交換繊維の交換容量の5%のイオン
交換基に銀イオンを結合させたものであり、Ag‐Cu
型の抗菌性繊維は、陽イオン交換繊維の交換容量の4%
のイオン交換基に銀イオンを結合させ、かつ、1%のイ
オン交換基に銅イオンを結合させたものであり、Ag‐
Zn型の抗菌性繊維は、陽イオン交換繊維の交換容量の
4%のイオン交換基に銀イオンを結合させ、かつ、1%
のイオン交換基に亜鉛イオンを結合させたものである。
そして、実験例1と同様に、抗菌性繊維と無抗菌性ナイ
ロン繊維とを各割合で混紡した布を供試体とし、同様な
実験を行った。結果を表3に示す。 〔実験例4〕上記実験例3と同じ目的で、布でなく不織
布を供試体とした。他の条件は実験例3と同じである。
結果を表4に示す。
【0021】実験例1及び2から明らかなように、銀イ
オンの量が少なくても、従来よりも確実に抗菌能を発揮
できることが分かる。これは、銀イオンの全部がイオン
交換繊維の表面に露出して無駄なく抗菌に寄与している
ことが原因であると考えられる。実験例3及び4から明
らかなように、本発明が対象とするAg型、Ag‐Cu
型、Ag‐Zn型の抗菌性繊維の間に抗菌能の差がない
ことが分かる。従って、実験例1及び2との結果を合わ
せて考えると、従来品との対比実験をしていないもの
の、本発明のAg‐Cu型、Ag‐Zn型の抗菌性繊維
も従来品よりも抗菌能に優れるていることが分かる。ま
た、抗菌性繊維が他の無抗菌性の繊維との混紡して布や
不織布などの繊維製素材となった形でも抗菌能を発現す
ることがわかる。従って、本発明の抗菌性繊維は、編織
物や不織布、紙、クリーンルーム用ヘパフィルターの濾
材などの各種繊維製素材の原料繊維の一部、或いは、全
部として利用することにより、各種繊維製素材を抗菌性
のものにできる。そして、本発明の抗菌性繊維を用いて
製造した繊維製素材は、医療分野、医薬品製造販売分
野、食品製造販売分野、半導体製造分野、バイオ分野な
どで使用される作業用の衣服や帽子、マスク、ガーゼ、
雑巾、シーツ、カバー、壁紙など無菌や減菌の状態が要
求される繊維製品の素材として非常に有効に利用するこ
とができる。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】
【表4】
【0026】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種産業分野で用いら
れる編織物、不織布、紙などの繊維製素材の原材料とな
る繊維及びそれの関連技術に関する。詳しくは、医療分
野、医薬品や食品の製造販売分野、半導体製造分野、バ
イオ技術の研究・応用分野など、無菌環境や減菌環境で
代表される衛生的な環境が重視される分野で使用される
繊維製品(例えば、各種の作業用の衣服、シーツ、マス
ク、雑巾、壁紙など)の繊維製素材や、高い清浄度が要
求されるクリーンルームなどの環境に供給する空気を浄
するためのヘパフィルターで代表される各種フィルタ
ーの濾材など、細菌や黴などの微生物を死滅させる抗菌
性が要求される繊維製品の原料となる抗菌性繊維と、そ
れの製造方法と、編織物や不織布、紙などの繊維製素材
とに関する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】実験例1及び2から明らかなように、銀イ
オンの量が少なくても、従来よりも確実に抗菌能を発揮
できることが分かる。これは、銀イオンの全部がイオン
交換繊維の表面に露出して無駄なく抗菌に寄与している
ことが原因であると考えられる。実験例3及び4から明
らかなように、本発明が対象とするAg型、Ag‐Cu
型、Ag‐Zn型の抗菌性繊維の間に抗菌能の差がない
ことが分かる。従って、実験例1及び2との結果を合わ
せて考えると、従来品との対比実験をしていないもの
の、本発明のAg‐Cu型、Ag‐Zn型の抗菌性繊維
も従来品よりも抗菌能に優れていることが分かる。ま
た、抗菌性繊維が他の無抗菌性の繊維との混紡して布や
不織布などの繊維製素材となった形でも抗菌能を発現す
ることがわかる。従って、本発明の抗菌性繊維は、編織
物や不織布、紙、クリーンルーム用ヘパフィルターの濾
材などの各種繊維製素材の原料繊維の一部、或いは、全
部として利用することにより、各種繊維製素材を抗菌性
のものにできる。そして、本発明の抗菌性繊維を用いて
製造した繊維製素材は、医療分野、医薬品製造販売分
野、食品製造販売分野、半導体製造分野、バイオ分野な
どで使用される作業用の衣服や帽子、マスク、ガーゼ、
雑巾、シーツ、カバー、壁紙など無菌や減菌の状態が要
求される繊維製品の素材として非常に有効に利用するこ
とができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】
【表1】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】
【表2】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】
【表3】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // D01F 1/10 7199−3B (72)発明者 松元 信也 大阪府三島郡島本町大字山崎1023―1 サ ントリー株式会社バイオプロセス開発セン ター内 (72)発明者 國崎 伸一 大阪府三島郡島本町大字山崎1023―1 サ ントリー株式会社技術開発センター内 (72)発明者 藤原 護朗 大阪府大阪市北区堂島浜一丁目3番23号 株式会社タクマ内 (72)発明者 益田 光信 大阪府大阪市北区堂島浜一丁目3番23号 株式会社タクマ内 (72)発明者 堀江 広 千葉県船橋市高根台7丁目21番5号 (72)発明者 川中 朝一 静岡県藤枝市青南町3丁目5番5号

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン交換繊維と、そのイオン交換繊維
    にイオン交換反応により捕捉させた抗菌能を有する金属
    イオンとからなる抗菌性繊維。
  2. 【請求項2】 イオン交換基としてスルホン基又はカル
    ボキシル基を有する陽イオン交換繊維と、その陽イオン
    交換繊維のイオン交換容量の50%以下のイオン交換基
    にイオン交換反応により結合させた抗菌能を有する金属
    イオンとからなり、前記金属イオンを、銅イオン・亜鉛
    イオンの一方と銀イオンとを含む二種のイオン、或い
    は、銀イオン一種から構成してある抗菌性繊維。
  3. 【請求項3】 イオン交換基としてスルホン基又はカル
    ボキシル基を有する陽イオン交換繊維のイオン交換基の
    全部に1価又は2価の陽イオンをイオン交換反応により
    結合させたのち、それらイオン交換基の一部に結合した
    陽イオンを、銅イオン・亜鉛イオンの一方と銀イオンと
    を含む二種のイオン、或いは、銀イオン一種と置換させ
    る抗菌性繊維の製造方法。
  4. 【請求項4】 イオン交換基としてスルホン基又はカル
    ボキシル基を有する陽イオン交換繊維のイオン交換基に
    銀、銅、亜鉛の錯イオンをイオン交換反応により結合さ
    せ、その後、錯イオンを還元する抗菌性繊維の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 イオン交換基として第一〜第三アミン及
    び第四アンモニウム基を有する陰イオン交換繊維のイオ
    ン交換基に銀、銅、亜鉛の錯イオンをイオン交換反応に
    より結合させ、その後、錯イオンを還元する抗菌性繊維
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2記載の抗菌性繊維を混入
    してある編織物。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2記載の抗菌性繊維を混入
    してある不織布。
  8. 【請求項8】 請求項1又は2記載の抗菌性繊維を混入
    してある紙。
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