JP2017063674A - リールシート構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】リール取付構造を良好に維持しながら、魚信の伝播を良くして、魚の餌さに対する動作に適切に対応できる釣り竿を提供する。【解決手段】□リール装着部3Bを挟んで竿先側と竿元側とにリール脚保持用の一対のフード3a、3bを備えるシートボディ3Aと、シートボディ3Aと竿体1Aとの間で竿先側と竿元側とに位置して、シートボディ3Aを竿体1Aに支持する一対の支持体4,5とを備える。竿先側の支持体4は、竿体1Aの外周面とシートボディ3Aの内周面との間に形成される空間の円周方向における一部領域を占めるように、円周方向の一部を切り欠いた部分筒状体に形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、カワハギ等を対象とした船竿に搭載されるリールシートであり、リール装着部を挟んで竿先側と竿元側とにリール脚保持用の一対のフードを備えるシートボディと、前記シートボディを外周面側に保持する竿体と、前記シートボディと前記竿体との間で竿先側と竿元側とに位置して、前記シートボディを前記竿体に支持する支持体とを備えているリールシート構造に関する。
従来、リールシートとそのリールシートを搭載する竿体との関係は、図10に示すように、シートボディの内周面と竿体の外周面との間に、単一の長尺筒状の支持体を配置して、この支持体でシートボディを竿体に支持させている。
図10に示す構造と僅かに異なるが、単一の長尺筒状の支持体を配置している構造としては、下記の公報にも示されている(特許文献1参照)。
特開2010−4838号公報(公報段落番号〔0015〕、図2)
一般に、釣り人は、リールシートを握った手を通して魚の当たりを感知し、釣り操作を行っている。つまり、魚が針先の餌を口先で啄んでいるのか、或いは、餌を飲み込んだのかを、穂先から伝達される細かな振動を当たりとして感知し、その当たりに対応して操作を行う。
したがって、穂先の振動を如何に正確にリールシートまで伝え得るかということは、釣り竿の構造としても重要である。特に、釣り竿用の竿体に対するリールシートの取付構造に着目する必要がある。
そうすると、上記した従来構造においては、略リールシートの全長に亘る内周面が支持体を介して竿体に当接していることとなり、竿体に伝達された魚信は支持体によって減衰されることとなり、リールシートを通して十分に感じ取ることが難しくなる。
本発明の目的は、リール取付構造を良好に維持しながら、魚信の伝播を良くして、魚の餌さに対する動作に適切に対応できる釣り竿を提供する点にある。
〔構成〕
請求項1に係る発明の特徴構成は、リール装着部を挟んで竿先側と竿元側とにリール脚保持用の一対のフードを備えるシートボディと、前記シートボディを外周面側に保持する竿体と、前記シートボディと前記竿体との間で竿先側と竿元側とに位置して、前記シートボディを前記竿体に支持する一対の支持体とを備えているリールシート構造であって、
前記竿先側の支持体は、前記竿体の外周面と前記シートボディの内周面との間に形成される空間の円周方向における一部領域を占めるように、円周方向の一部を切り欠いた部分筒状体に形成されている点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用〕
つまり、リールシートを支える支持体を竿先側と竿元側とに分割して二部材で構成することとした。そして、穂先に近く位置する竿先側支持体に着目し、出来るだけ竿体との接触支持面を抑えたものとすることを考えた。
そのことを達成する手段が、前記竿先側の支持体は、前記竿体の外周面と前記シートボディの内周面との間に形成される空間の円周方向における一部領域を占めるように、円周方向の一部を切り欠いた部分筒状体に形成されている、とする構成である。
支持体が、前記竿体の外周面と前記シートボディの内周面との間に形成される空間の円周方向における一部領域を占めることによって、リールシートを支持する機能を維持しながら、竿体との接触面積を低減することができた。
このことによって、リールシートを握る手に竿体の振動を伝達することを、支持体の存在が抑制する効果を低減させることができ、魚信の伝播を減衰させることを極力抑えることができる。
〔効果〕
以上のように、支持体を二分割する構成と、部分筒状体に形成する形状の変更とを加えることによって、リールシートを支持する機能を維持しながら、魚信の伝播を良好にする釣り操作の容易なリールシート構造を提供できるに至った。
〔構成〕
請求項2に係る発明の特徴構成は、前記部分筒状体の円弧がとり得る中心角が、150度から270度の範囲におけるいずれかの角度をとる点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用効果〕
竿体の軸芯を中心に円周方向の左右に亘って十分に支持構造を展開できる150度等の小さな中心角を採用する比較的軽量で魚信の小さな魚種を釣る竿と、重量があり魚信の大きな魚種を釣る竿の場合には、270度等の大きな中心角を採用する竿と、それらの中間に対応する釣り竿とに対応した部分筒状体となっている。
以上のように、部分筒状体の支持する角度にバリエーションを持たせる構成により、リールシートを支持する機能を維持しながら、魚信の伝播を良好にする釣り操作の容易なリールシート構造を提供できるに至った。
〔構成〕
請求項3に係る発明の特徴構成は、前記竿元側の支持体は、前記竿体の外周面と前記シートボディの内周面との間に形成される空間の円周方向の全部領域を占めるように、全周に亘る筒状体に形成されている点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用効果〕
つまり、支持体であっても、リールシートの竿元側を支持するものは、リールシートに伝達される魚信を減衰させる影響は、竿先側のものに比べて低いと考えられる。そこで、支持体での支持機能を優先させるべく、前記竿体の外周面と前記シートボディの内周面との間に形成される空間の円周方向の全部領域を占めるように、全周に亘る筒状体に形成した。
これによって、部分筒状体である竿先側支持体の支持機能を補ってリール取付状態の安定を確保している。
〔構成〕
請求項4に係る発明の特徴構成は、前記シートボディにおけるリール載置面の位置する側とは180度反対側の指置き部に、前記竿体の外周面に臨む抜き孔が形成されている点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用効果〕
このように、抜き孔を形成することによって、第1図に示すように、リールシートとリールとを伴握りする手指を通しても、直接的に魚信を感じ取ることができ、竿先側支持体を部分筒状体に変更することと相俟って、両者の相乗効果によってより操作性のよい釣り竿を提供できた。
〔構成〕
請求項5に係る発明の特徴構成は、前記竿先側フートが可動フードであり、前記竿元側フードが前記シートボディと一体形成されている固定フードである点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用効果〕
可動フード側で比較的荷重負担の少ない竿先側では、部分筒状体で支持し、リールシートと一体形成され荷重負担が大きな固定フード側においては、全周に亘る筒状体で支持する構成によって、支持体のリールシートに対する支持機能を十分に発揮させることができる。
〔構成〕
請求項6に係る発明の特徴構成は、前記可動フードの竿先側に前記可動フードをスライド移動させるナット体が前記シートボディに螺合され、前記ナット体の内周面と前記竿体との間に、全周に亘って非接触空間が形成されている点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用効果〕
シートボディに螺合するナット体の内周面が竿体より離間しているので、ナット体自身が魚信を減衰させることは少なく、リールシートを通しての魚信感知をよりよく行うことができる。
図1は、ツーピースタイプのカワハギ釣用釣り竿を示す側面図である。 図2は、リールシートの縦断側面図である。 図3は、リールシートの下面に形成した抜き孔を示す下面図である。 図4は、竿体に取付られたリールシートの正面図である。 図5は、魚信感知を測定する装置の側面図である。 図6は、図5において、穂先に与えられる入力加速度を、時間を追って表したグラフである。 図7は、(a)は本願発明に係るリールシートの竿先側に突出位置する竿体に加速度検出用ピックアップ装置を取り付けた状態を示す側面図、(b)は図5において、穂先に与えられる入力加速度が、魚信としてリールシートの竿先側に位置する竿体に到達した到達率を周波数帯毎に表したグラフである。 図8は、(a)は本願発明に係るリールシートの抜き孔より表出する竿体に加速度検出用ピックアップ装置を取り付けた状態を示す側面図、(b)は図5において、穂先に与えられる入力加速度が、魚信としてリールシートの抜き孔より表出する竿体に到達した到達率を周波数帯毎に表したグラフである。 図9は、(a)は従来技術に係るリールシートのリール装着部とは180度反対側のシートボディ表面に加速度検出用ピックアップ装置を取り付けた状態を示す側面図、(b)は図5において、穂先に与えられる入力加速度が、魚信としてリールシートのリール装着部とは180度反対側のシートボディ表面に到達した到達率を周波数帯毎に表したグラフである。 図10は、従来構造のリールシートの縦断側面図である。
主としてカワハギ釣りに使用されるツーピースタイプの船竿である釣り竿Aについて説明する。
図1に示すように、釣り竿Aは、グリップ部B及びリールシート3を有する手元側の竿体1と、手元側の竿体1に並継式に連結される穂先側の竿体2とを備えて、構成されている。
手元側の竿体1は、後記するようにプリプレグ製の筒状体であり、竿先端から竿元端までの単一の竿素材1Aで構成される。
グリップ部Bは、リールシート3の後端に位置する第1リアグリップ部B1と、第1リアグリップ部B1より竿元側に向けて延出された手元側の竿体1の竿尻端に配置された第2リアグリップ部B2とでなる。
これらのグリップ部Bは、NBR、EVA等の軟質材で構成され、手元側の竿体1を構成する竿素材1Aに外嵌装着されている。各グリップ部Bにおける軟質材は、同一材でもよく、または、設置位置によって異なる材質のものを使用してもよい。また、表面に対しても滑り難い梨地模様等を施してもよい。
図1及び2に示すように、リールシート3は、手元側の竿体1に外嵌固定されるシートボディ3Aと、シートボディ3Aに一体形成されているリール装着部3Bと、リール装着部3Bと竿軸線を挟んで反対側に延出されたトリガー3Cとを備えている。
リール装着部3Bは、竿元側に位置する固定フード3aと、固定フード3aに対向する可動フード3bと可動フード3bを竿軸線方向に沿ってスライド往復移動させるナット体3cとで構成されている。
次に、ナット体3cの取付構造について説明する。図2に示すように、リールシート3のシートボディ3Aには、可動フード3bが竿軸芯に沿って形成されたガイド溝(図示せず)に係合した状態でスライド自在に外嵌してある。この可動フード3bの竿先側にナット体3cが配置されており、ナット体3cは、内周面側に位置する内側筒体3dと、内側筒体3dに外嵌装着されている筒状の握り部3eとで形成されている。
内側筒体3dの竿元側端部には、可動フード3bの竿先側端部の係合部(図示せず)に係合する被係合部(図示せず)が形成されている。一方、ナット体3cは、内側筒体3dの内周面に形成した雌ネジ部3fをシートボディ3Aの竿先側端部に形成した雄ネジ部3gに螺合して、回転移動自在に構成してある。
内側筒体3dは、雌ネジ部3fを形成するので、比較的硬質の樹脂や金属が使用され、握り部3eはEVA等が使用される。
前記した係合部と被係合部との係合状態によって、可動フード3bは、ナット体3cの回転によって、ナット体3cと一体では回転せず、ナット体3cの竿軸芯方向への移動につれて一体で移動する。
シートボディ3Aの構造について説明する。図2及び図3に示すように、シートボディ3Aは、竿軸芯方向に沿って延出される筒状体であり、竿先側端部にナット体3cに螺合する雄ネジ部3gを形成してあり、竿元側端部には固定フード3bとトリガー3Cとが形成されており、雄ネジ部3gと固定フード3aとの間にリール載置面3Dが形成してある。
図3に示すように、リール載置面3Dの竿軸芯を挟んで180度反対側には、釣り人が釣竿を握って操作する場合の指置き部となっており、この指置き部に手元側の竿体1を臨む抜き孔3hが開口されている。
次に、シートボディ3Aの手元側の竿体1への支持状態について説明する。シートボディ3Aと手元側の竿体1との間には、竿先側の支持体4と竿元側の支持体5との一対の支持体4、5が配置されている。
竿元側の支持体5は、手元側の竿体1の外周面に全面接触するとともに、リールボディ3Aの内周面の全面に接触する筒状体に形成してある。これに対して、竿先側の支持体4は、可動フード側の半円周部分においてのみ存在する半円状の部分筒状体に形成してある。
つまり、図4に示すように、竿先側の支持体4は、断面が半円弧状を呈する部分筒状体のものであり、円周方向角Θは150度から270度の角度をとっている(図面上では180度で表してある)。
この円周方向角Θは、魚信を出来るだけ減衰しないで、かつ、可動フード3bでリール脚を保持して振れ等を生じさせない範囲で選択される。
したがって、竿先側の支持体4が存在しない部分では、シートボディ3Aと手元側の竿体1とが接触しない非接触空間が形成される。
竿先側の支持体4と竿元側の支持体5とは、共に、ウレタン樹脂や発泡樹脂、不織布等の材料で形成される。
次に、ナット体3cと手元側の竿体1との間隙について説明する。図2に示すように、内周面側に位置する内側筒体3dと、内側筒体3dに外嵌装着されている筒状の握り部3eとで形成されているナット体3cの内周面は、雄ネジ部3gを形成しているシートボディ3Aの肉厚と、竿先側の支持体4の肉厚分だけは離間した状態にある。
そして、内側筒体3dに外嵌装着されている筒状の握り部3eは、内側筒体3dの竿先端より更に竿先側に延出されており、その延出端部3iの内周面は内側筒体3dの雌ネジ部3gより更に小径に形成されている。しかし、それでも延出端部3iの内周面は従来のように、竿体1Aに接触してはなく、間隔を開けた状態に設定されている。
以上のような構成により、次のような効果を奏することができる。つまり、
(1)竿先側フードである可動フード3b側において、シートボディ3Aを支持する竿先側の支持体4が全面的に手元側の竿体1に当接してシートボディ3Aを支持しているわけではなく、竿先側の支持体4は略半円弧状断面に筒状体に形成されて、手元側の竿体1の半周部分のみに当接してシートボディ3Aを支持している。
このような構成によって、手元側の竿体1に伝達されたカワハギ等の魚信は竿先側の支持体4を通してシートボディ3Aに伝播されるが、伝達の割合いは略半円弧状断面によって少なくでき、それだけ、図1に示すように、リールシート3をリールRとともに握り込む釣り人の手に伝わる手元側の竿体1からの魚信を確かなものにできる。
(2)図2において、ナット体3cの延出端部3iの内周面が竿体1Aより離間した状態に形成されているので、この部分でもカワハギ等の魚信がナット体3cを通してシートボディ3Aに伝播されることを極力少なくできる。
(3)図1〜図3において、リール装着部3Bの竿軸芯を挟んで180度反対側には、釣り人が釣竿を握って操作する場合の指置き部となっており、この指置き部に手元側の竿体1を臨む抜き孔3hが開口されているので、図1に示すように、指置き部に指を置いて直接手元側の竿体1に触れることができる。これによって、直接魚信を感知することができる。
以上のような効果を証明する為に、種々のリールシート3を作成して、テストを行った。
テスト方法は次のようなものである。
(1)まず、従来技術に相当するリールシート3を用意した。図10に示すように、このリールシート3は、シートボディ3Aを手元側の竿体1に支持するのに、竿先側の支持体4と竿元側の支持体5を一体化した長尺の筒状を呈する単一支持体6を導入している。更に、シートボディ3Aのリール装着部3Bの竿軸芯を挟んで180度反対側には、図3で示したような抜き孔3hは形成されてはなく、シートボディ3Aの筒状体が繋がっている状態である。また、可動フード側においては、シートボディ3Aの竿先端側にシートリング7が装着してあり、このシートリング7は、竿体1の外周面に当接している。ナット体3cにおいても、その延出端部3iの内周面が手元側の竿体1の外周面に当接する状態に形成されている。
(2)このリールシート3を改善したものとして図2に記載しているリールシート3を使用する。
(3)テストの方法としては、リールシート3にリールRを取付け、そのリールシート3を手元側の竿体1に取り付けて、釣り竿Aを固定台8に取り付ける。取付方法としては、手元側の竿体1の竿素材1Aの竿元端より竿先側にL=80mmよった位置に止め付け具を配置し固定台8に取付固定する。リールシート3から穂先側の竿体2の先端までを固定台8より片持ち状に延出し、その穂先側竿体2の先端に振動Pを加える。
(4)振動Pをカワハギの当たりとしてみなして、図6に示すように加えたものである。横軸に加振経過の時間(S)、縦軸に入力加速度(m/s)を採っている。
(5)第1テスト:半円弧状断面の竿先側の支持体4と、シートボディ3Aにおけるリール装着部3Bの竿軸芯を挟んで180度反対側に手元側の竿体1を臨む抜き孔3hが形成されている改善リールシート3をテストする。
図7(a)に示すように、測定箇所としては、ナット体3cの更に穂先側に突出する竿体1の部分Sにピックアップ装置9を取り付けて、加速度を測定する。その測定結果が図7(b)に示すものである。入力加速度を基準値として、ピックアップ装置9で拾った加速度を周波数別にプロットしたものであり、横軸に周波数(Hz)、縦軸に加速度の伝達率〔(m/s)/(m/s)〕を表している。
この検出結果より得られる結論は、周波数50〜60Hzの部分で伝達率が1であり、魚信が殆ど減衰しないで到達することを示している。
図示してはいないが、加速度に代えて加速度の二乗を採用し、周波数毎に表示する方法として、パワースペクトル密度(PSD)を算出する手法でも検討してみた。
つまり、魚の当たりは物理学上の波動であるとすることができる。波動のスペクトル密度に適当な係数をかけると、その波動で運ばれる周波数当たりの力になる。このため、それを信号の「パワースペクトル密度」(PSD)あるいは「スペクトルパワー分布」(SPD)などと呼ぶ。パワースペクトル密度(PSD)の単位は、周波数当たりのエネルギー量(W/Hz)である。
このような考え方を採用しても、図7等において示したように、周波数50〜60Hzの部分で入力値と出力値が略同一値をした。
(6)次の測定箇所は、前記した改善リールシート3において、抜き孔3hより表出する手元側の竿体1(竿素材1A)の部分Rにピックアップ装置9を取り付けて、加速度を測定する。その測定結果が図8(b)に示すものである。入力加速度を基準値として、ピックアップ装置9で拾った加速度を周波数別にプロットしたものであり、横軸に周波数(Hz)、縦軸に加速度の伝達率〔(m/s)/(m/s)〕を表している点は、図7(b)と同様である。
この検出結果より得られる結論は、周波数50〜60Hzの部分でピークがでている。但し、伝達率が0.9位であり、魚信が殆ど減衰しないで到達することを示しているが到達度は図7(b)の場合より少し落ちるものである。
(7)次のテスト機は、図10に示す従来構造のリールシート3であり、測定箇所は、図9(a)に示すように、抜き孔3hが形成されていないシートボディ3Aの外周面に直接ピックアップ装置9を取り付けて測定したものである。
この検出結果より得られる結論は、周波数50〜60Hzの部分でピークがでている点は変わりはないが、伝達率が0.8位であり、魚信が可なり減衰して到達することを示している。
〔別実施形態〕
(1)上記実施例に於いては、カワハギ釣り等に使用される船竿について説明したが、その他の釣り形態に使用する釣り竿に本願発明を適用してもよい。例えば、両軸受けリールRを使用する代りに、スピニングリールを使用する振出竿等を使用する釣り形態を対象としてもよい。
本願発明は、カワハギ釣りに、魚信を適格に掴み、その魚の動きに対応した竿捌きを迅速に行う事の出来る釣り竿を提供できた。
1 手元側の竿体
2 穂先側の竿体
3 リールシート
3A シートボディ
3B リール装着部
3C トリガー
3D リール載置面
3a 固定フード
3b 可動フード
3c ナット体
3d 内側筒体
3e 握り部
3f 雌ネジ部
3g 雄ネジ部
3h 抜き孔
4 竿先側の支持体
5 竿元側の支持体
B グリップ部
R リール

Claims (6)

  1. リール装着部を挟んで竿先側と竿元側とにリール脚保持用の一対のフードを備えるシートボディと、前記シートボディを外周面側に保持する竿体と、前記シートボディと前記竿体との間で竿先側と竿元側とに位置して、前記シートボディを前記竿体に支持する一対の支持体とを備えているリールシート構造であって、
    前記竿先側の支持体は、前記竿体の外周面と前記シートボディの内周面との間に形成される空間の円周方向における一部領域を占めるように、円周方向の一部を切り欠いた部分筒状体に形成されているリールシート構造。
  2. 前記部分筒状体の円弧がとり得る中心角が、150度から270度の範囲におけるいずれかの角度をとる請求項1記載のリールシート構造。
  3. 前記竿元側の支持体は、前記竿体の外周面と前記シートボディの内周面との間に形成される空間の円周方向の全部領域を占めるように、全周に亘る筒状体に形成されている請求項1又は2記載のリールシート構造。
  4. 前記シートボディにおけるリール載置面の位置する側とは180度反対側の指置き部に、前記竿体の外周面に臨む抜き孔が形成されている請求項1〜3の内のいずれか一項に記載のリールシート構造。
  5. 前記竿先側フートが可動フードであり、前記竿元側フードが前記シートボディと一体形成されている固定フードである請求項1〜4の内のいずれか一項に記載のリールシート構造。
  6. 前記可動フードの竿先側に前記可動フードをスライド移動させるナット体が前記シートボディに螺合され、前記ナット体の内周面と前記竿体との間に、全周に亘って非接触空間が形成されている請求項5に記載のリールシート構造。
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