JP2017050492A - 電子部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】コイルにおいて短絡が発生することを抑制できる電子部品を提供することである。【解決手段】本発明に係る電子部品は、第1の辺、第2の辺、第3の辺及び第4の辺がこの順に所定方向周りに接続されて構成される四角形状の軌道を定義し、第1のコイル導体層は、第1の辺及び第2の辺に跨っており、第2のコイル導体層は、第2の辺及び第3の辺に跨っており、かつ、第2の辺において第1のコイル導体層と接続されており、第3のコイル導体層は、第3の辺及び第4の辺に跨っており、第3の辺において第2のコイル導体層と接続されており、第1のコイル導体層又は第3のコイル導体層の少なくともいずれか一方は、積層方向から見たときに、第1の辺と第4の辺とにより形成される第1の角に設けられていないこと、を特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、コイルを備えた電子部品に関する。
従来の電子部品としては、例えば、特許文献1に記載の積層型電子部品が知られている。図20は、特許文献1に記載の積層型電子部品の積層体100の分解斜視図である。
積層型電子部品は、図20に示すように、積層体100及び内部導体層102a〜102dを備えている。なお、内部導体層は、内部導体層102a〜102d以外にも積層体100に設けられているが、説明に必要な内部導体層にのみ参照符号を付した。積層体100は、積層シート104a〜104lが上側から下側へと積層されて構成されている。
内部導体層102a〜102dはそれぞれ、積層体シート104d〜104gに設けられており、L字型をなしている。より詳細には、内部導体層102a〜102dは、上側から見たときに、互いに重なり合って長方形状の軌道を形成している。内部導体層102aは、軌道の右側の短辺及び後ろ側の長辺と重なっている。内部導体層102bは、軌道の後ろ側の長辺及び左側の短辺と重なっている。内部導体層102cは、軌道の左側の短辺及び前側の長辺と重なっている。内部導体層102dは、軌道の前側の長辺及び右側の短辺と重なっている。ここで、内部導体層102a〜102dはそれぞれ、積層体シート104d〜104gを上下方向に貫通している。したがって、内部導体層102aと内部導体層102bとは、後ろ側の長辺において接続されている。内部導体層102bと内部導体層102cとは、左側の短辺において接続されている。内部導体層102cと内部導体層102dとは、前側の長辺において接続されている。これにより、螺旋状のコイルが形成されている。
ところで、特許文献1に記載の積層型電子部品では、コイルに短絡が発生しやすいという問題がある。より詳細には、例えば、内部導体層102aの右側の短辺は、内部導体層102dの右側の短辺と対向している。ただし、これら2つの短辺の間には、2層の絶縁体層104e,104fが存在している。そのため、内部導体層102aの右側の短辺と内部導体層102dの右側の短辺との間で短絡が発生する確率は相対的に低い。
一方、内部導体層102aにおける反時計回り方向の上流側の端部は、内部導体層102cにおける反時計回り方向の下流側の端部と対向している。これら2つの端部の間には、1層の絶縁シート104eが存在するのみである。そのため、内部導体層102aにおける反時計回り方向の上流側の端部と内部導体層102cにおける反時計回り方向の下流側の端部との間で短絡が発生する確率は相対的に高い。このように、特許文献1に記載の積層型電子部品では、特定の箇所においてコイルに短絡が発生する可能性がある。
特開2010−183007号公報
そこで、本発明の目的は、コイルにおいて短絡が発生することを抑制できる電子部品を提供することである。
本発明の第1の形態に係る電子部品は、
複数の絶縁体層が積層方向に積層されて構成されている積層体と、
前記積層体に設けられ、前記積層方向の一方側から他方側へとこの順に並ぶ第1のコイル導体層、第2のコイル導体層及び第3のコイル導体層を含むコイルと、
を備えており、
前記積層方向から見たときに、第1の辺、第2の辺、第3の辺及び第4の辺が所定方向周りにこの順に接続されて構成される四角形状の軌道を定義し、
前記第1のコイル導体層は、前記第1の辺及び前記第2の辺に跨っており、
前記第2のコイル導体層は、前記第2の辺及び前記第3の辺に跨っており、かつ、該第2の辺において前記第1のコイル導体層と接続されており、
前記第3のコイル導体層は、前記第3の辺及び前記第4の辺に跨っており、かつ、該第3の辺において前記第2のコイル導体層と接続されており、
前記第1のコイル導体層又は前記第3のコイル導体層の少なくともいずれか一方は、前記積層方向から見たときに、前記第1の辺と前記第4の辺とにより形成される第1の角に設けられていないこと、
を特徴とする。
本発明の第2の形態に係る電子部品は、
複数の絶縁体層が積層方向に積層されて構成されている積層体と、
前記積層体に設けられ、前記積層方向の一方側から他方側へとこの順に並ぶ第1のコイル導体層、第2のコイル導体層、第3のコイル導体層及び第4のコイル導体層を含むコイルと、
を備えており、
前記積層方向から見たときに、第1の辺、第2の辺、第3の辺及び第4の辺が所定方向周りにこの順に接続されて構成される四角形状の軌道を定義し、
前記第1のコイル導体層及び前記第2のコイル導体層は、前記第1の辺及び前記第2の辺に跨っており、かつ、該第1の辺及び該第2の辺において互いに接続されており、
前記第3のコイル導体層は、前記第2の辺及び前記第3の辺に跨っており、かつ、該第2の辺において前記第2のコイル導体層と接続されており、
前記第4のコイル導体層は、前記第3の辺及び前記第4の辺に跨っており、かつ、該第3の辺において前記第3のコイル導体層と接続されており、
前記第2のコイル導体層又は前記第4のコイル導体層の少なくともいずれか一方は、前記積層方向から見たときに、前記第1の辺と前記第4の辺とにより形成される第1の角に設けられていないこと、
を特徴とする。
本発明によれば、コイルにおいて短絡が発生することを抑制できる。
電子部品10,10a〜10fの外観斜視図である。 電子部品10の積層体12の分解斜視図である。 軌道Rを上側から見た図である。 その他の例に係る軌道Rの一部を上側から見た図である。 電子部品10におけるコイル導体層18a〜18fの位置関係を示した図である。 図1に示す電子部品10aのA−Aにおける断面構造図である。 電子部品10の製造時の様子を上側から平面視した図である。 電子部品10の製造時の様子を上側から平面視した図である。 電子部品10の製造時の様子を上側から平面視した図である。 電子部品10の製造時の様子を上側から平面視した図である。 電子部品10の製造時の様子を上側から平面視した図である。 電子部品10の製造時の様子を上側から平面視した図である。 電子部品10の製造時の様子を上側から平面視した図である。 比較例に係る電子部品300におけるコイル導体層318a〜318fの位置関係を示した図である。 第1の変形例に係る電子部品10aの積層体12の分解斜視図である。 第1の変形例に係る電子部品10aにおけるコイル導体層18a〜18fの位置関係を示した図である。 第2の変形例に係る電子部品10bにおけるコイル導体層18a〜18fの位置関係を示した図である。 第3の変形例に係る電子部品10cにおけるコイル導体層18a〜18fの位置関係を示した図である。 第4の変形例に係る電子部品10dにおけるコイル導体層18a〜18fの位置関係を示した図である。 第5の変形例に係る電子部品10eにおけるコイル導体層18a〜18fの位置関係を示した図である。 第6の変形例に係る電子部品10fの積層体12の分解斜視図である。 第6の変形例に係る電子部品10fにおけるコイル導体層18a〜18iの位置関係を示した図である。 特許文献1に記載の積層型電子部品の積層体100の分解斜視図である。
(電子部品の構成)
以下に、本発明の一実施形態に係る電子部品の構成について図面を参照しながら説明する。図1は、電子部品10,10a〜10fの外観斜視図である。図2は、電子部品10の積層体12の分解斜視図である。図3Aは、軌道Rを上側から見た図である。図3Bは、その他の例に係る軌道Rの一部を上側から見た図である。図4Aは、電子部品10におけるコイル導体層18a〜18fの位置関係を示した図である。図4Bは、図1に示す電子部品10aのA−Aにおける断面構造図である。
以下では、電子部品10の積層方向を上下方向と定義する(上側は積層方向の一方側の一例、下側は積層方向の他方側の一例)。また、電子部品10を上側から見たときに、電子部品10の長辺が延在する方向を左右方向と定義し、電子部品10の短辺が延在する方向を前後方向と定義する。上下方向、前後方向及び左右方向は互いに直交している。
電子部品10は、図1及び図2に示すように、積層体12、外部電極14a,14b、引き出し導体層24a,24b及びコイルLを備えている。積層体12は、図2に示すように、直方体状をなしており、絶縁体層16a〜16hが上側から下側へとこの順に並ぶように積層されて構成されている。
絶縁体層16a,16hは、磁性を有するフェライト(例えば、Ni−Zn−Cuフェライト又はNi−Znフェライト等)により作製されており、上側から見たときに、長方形状の絶縁層である。絶縁体層16b〜16gはそれぞれ、磁性部30b〜30g及び非磁性部32b〜32gを含んでいる。磁性部30b〜30gは、磁性を有するフェライト(例えば、Ni−Zn−Cuフェライト又はNi−Znフェライト等)により作製されている。非磁性部32b〜32gは、非磁性(すなわち、透磁率が1)のフェライト(例えば、Zn−Cuフェライト)により作製されている。ただし、非磁性部32b〜32gの代わりに、磁性部30b〜30gの透磁率よりも低い透磁率を有する低磁性部が設けられてもよい。磁性部30b〜30g及び非磁性部32b〜32gの形状を説明する前に、図3A及び図3Bを参照しながら軌道Rについて説明する。
電子部品10には、図3Aに示すように、軌道Rが定義されている。軌道Rは、上側から見たときに、四角形状(本実施形態では長方形状)の枠型をなしており、辺L1(第1の辺の一例),L2(第2の辺の一例),L3(第3の辺の一例),L4(第4の辺の一例)が時計回り方向(所定方向の一例)にこの順に接続されて構成されている。軌道Rの角には、面取りが施されている。辺L1,L3は、前後方向に延在する短辺であり、辺L2,L4は、左右方向に延在する長辺である。
また、辺L1と辺L4とにより形成される角を角C1(第1の角の一例)と定義する。辺L1と辺L2とにより形成される角を角C2(第2の角の一例)と定義する。辺L2と辺L3とにより形成される角を角C3(第3の角の一例)と定義する。辺L3と辺L4とにより形成される角を角C4(第4の角の一例)と定義する。
ここで、辺L1〜L4及び角C1〜C4の境界について説明する。軌道Rの角C1〜C4には面取りが施されている。角C1は、図3Aの太線に囲まれた領域であり、具体的には、軌道Rの外側の外縁における円弧部c1、軌道Rの内側の外縁における円弧部c2、円弧部c1の一端と円弧部c2の一端とを接続する直線部l1、及び、円弧部c1の他端と円弧部c2の他端とを接続する直線部l2に囲まれた領域である。なお、角C2〜C4については、角C1と同様であるので説明を省略する。
なお、軌道Rの角C1〜C4に面取りが施されていない場合には、角C1は、図3Bに示すように、直線部l1〜l4に囲まれた領域である。直線部l1は、軌道Rの内側の角から左側に延びる直線である。直線部l2は、軌道Rの内側の角から前側に延びる直線である。直線部l3は、軌道Rの外側の角から右側に延びる直線である。直線部l4は、軌道Rの外側の角から後ろ側に延びる直線である。
また、角C1の左後ろ半分は辺L1の前端であり、角C2の左前半分は辺L1の後端である。角C2の右後ろ半分は辺L2の左端であり、角C3の左後ろ半分は辺L2の右端である。角C3の右前半分は辺L3の後端であり、角C4の右後ろ半分は辺L3の前端である。角C4の左前半分は辺L4の右端であり、角C1の右前半分は辺L4の左端である。
磁性部30b〜30g及び非磁性部32b〜32gの形状の説明に戻る。非磁性部32bは、図2及び図3Aに示すように、辺L2の右端近傍、辺L3、辺L4及び角C1の左後ろ半分(すなわち、辺L1の前端)に設けられている。辺L2の右端近傍とは、辺L2の右端(すなわち、角C3の左後ろ半分)及び辺L2における右端に隣接する部分を意味する。非磁性部32cは、図2及び図3Aに示すように、角C4の右後ろ半分、辺L4、辺L1及び辺L2の左端近傍に設けられている。非磁性部32dは、図2及び図3Aに示すように、辺L4の左端近傍、辺L1、辺L2及び角C3の右前半分(すなわち、辺L3の後端)に設けられている。非磁性部32eは、図2及び図3Aに示すように、角C2の左前半分、辺L2、辺L3及び辺L4の右端近傍に設けられている。非磁性部32fは、図2及び図3Aに示すように、辺L2の右端近傍、辺L3、辺L4及び角C1の左後ろ半分(すなわち、辺L1の前端)に設けられている。非磁性部32gは、図2及び図3Aに示すように、角C4の右後ろ半分(すなわち、辺L3の前端)、辺L4、辺L1及び辺L2の左端近傍に設けられている。
磁性部30c〜30fは、絶縁体層16c〜16fにおける軌道R以外の部分である。磁性部30bは、絶縁体層16bにおける軌道R及び後述する引き出し導体層24a以外の部分である。磁性部30gは、絶縁体層16gにおける軌道R及び後述する引き出し導体層24b以外の部分である。
コイルLは、図2に示すように、コイル導体層18a〜18fを含んでおり、上から見たときに、時計回り方向に周回しながら上側から下側へと進行する螺旋状をなしている。コイル導体層18a〜18fは、積層体12に設けられ、上側から下側へとこの順に並んでいる。コイル導体層18a〜18fは、上側から見たときに、互いに重なり合って軌道Rを形成している。以下に、コイル導体層18a〜18fの詳細について、図2及び図4Aを参照しながら説明する。図4Aにおいて、コイル導体層18a〜18fの両端が白丸になっているのは、角C1〜C4にコイル導体層18a〜18fが設けられていないことを意味する。なお、後述する図11B等において、コイル導体層18a〜18fの両端が黒丸になっているのは、角C1〜C4にコイル導体層18a〜18fが設けられていることを意味する。
コイル導体層18a(第1のコイル導体層の一例)は、図2及び図4Aに示すように、上側から見たときに、辺L1,L2に跨っており、L字型をなしている。また、コイル導体層18aは、絶縁体層16bに設けられており、絶縁体層16bを上下方向に貫通している。すなわち、コイル導体層18aの厚みと絶縁体層16bの厚みとは実質的に等しい。これにより、絶縁体層16bを上側から見たとき、及び、絶縁体層16bを下側から見たとき、絶縁体層16bからL字型のコイル導体層18aが露出している。
コイル導体層18aは、辺L1の角C1を除く部分、及び、辺L2の右端近傍を除く部分に設けられている。したがって、コイル導体層18aは、図2及び図4Aに示すように、角C1,C3には設けられていない。以下では、コイル導体層18aにおいて辺L1と重なる部分を部分20aと呼び、コイル導体層18aにおいて辺L2と重なる部分を部分22aと呼ぶ。部分22a(すなわち、コイル導体層18a)は、図2に示すように、辺L2の右端近傍を除く部分に設けられているので、角C3には接していない。すなわち、部分22aの右端と角C3との間には非磁性部32bが存在している。以上のようなコイル導体層18aは、非磁性部32bと組み合わさることにより、上側から見たときに、軌道Rを形成している。
コイル導体層18b(第2のコイル導体層の一例)は、図2及び図4Aに示すように、上側から見たときに、辺L2,L3に跨っており、L字型をなしている。また、コイル導体層18bは、絶縁体層16cに設けられており、絶縁体層16cを上下方向に貫通している。すなわち、コイル導体層18bの厚みと絶縁体層16cの厚みとは実質的に等しい。これにより、絶縁体層16cを上側から見たとき、及び、絶縁体層16cを下側から見たとき、絶縁体層16cからL字型のコイル導体層18bが露出している。
コイル導体層18bは、辺L2の左端近傍を除く部分、及び、辺L3の角C4を除く部分に設けられている。したがって、コイル導体層18bは、図2及び図4Aに示すように、角C2,C4には設けられていない。以下では、コイル導体層18bにおいて辺L2と重なる部分を部分20bと呼び、コイル導体層18bにおいて辺L3と重なる部分を部分22bと呼ぶ。部分20b(すなわち、コイル導体層18b)は、図2に示すように、辺L2の左端近傍を除く部分に設けられているので、角C2には接していない。すなわち、部分20bの左端と角C2との間には非磁性部32cが存在している。以上のようなコイル導体層18bは、非磁性部32cと組み合わさることにより、上側から見たときに、軌道Rを形成している。また、コイル導体層18bは、部分20bにおいて部分22a(コイル導体層18a)と接続されている。
コイル導体層18c(第3のコイル導体層の一例)は、図2及び図4Aに示すように、上側から見たときに、辺L3,L4に跨っており、L字型をなしている。また、コイル導体層18cは、絶縁体層16dに設けられており、絶縁体層16dを上下方向に貫通している。すなわち、コイル導体層18cの厚みと絶縁体層16dの厚みとは実質的に等しい。これにより、絶縁体層16dを上側から見たとき、及び、絶縁体層16dを下側から見たとき、絶縁体層16dからL字型のコイル導体層18cが露出している。
コイル導体層18cは、辺L3の角C3を除く部分、及び、辺L4の左端近傍を除く部分に設けられている。したがって、コイル導体層18cは、図2及び図4Aに示すように、角C1,C3には設けられていない。以下では、コイル導体層18cにおいて辺L3と重なる部分を部分20cと呼び、コイル導体層18cにおいて辺L4と重なる部分を部分22cと呼ぶ。部分22c(すなわち、コイル導体層18c)は、図2に示すように、辺L4の左端近傍を除く部分に設けられているので、角C1には接していない。すなわち、部分22cの左端と角C1との間には非磁性部32dが存在している。以上のようなコイル導体層18cは、非磁性部32dと組み合わさることにより、上側から見たときに、軌道Rを形成している。また、コイル導体層18cは、部分20cにおいて部分22b(コイル導体層18b)と接続されている。
コイル導体層18d(第4のコイル導体層の一例)は、図2及び図4Aに示すように、上側から見たときに、辺L4,L1に跨っており、L字型をなしている。また、コイル導体層18dは、絶縁体層16eに設けられており、絶縁体層16eを上下方向に貫通している。すなわち、コイル導体層18dの厚みと絶縁体層16eの厚みとは実質的に等しい。これにより、絶縁体層16eを上側から見たとき、及び、絶縁体層16eを下側から見たとき、絶縁体層16eからL字型のコイル導体層18dが露出している。
コイル導体層18dは、辺L4の右端近傍を除く部分、及び、辺L1の角C2を除く部分に設けられている。したがって、コイル導体層18dは、図2及び図4Aに示すように、角C2,C4には設けられていない。以下では、コイル導体層18dにおいて辺L4と重なる部分を部分20dと呼び、コイル導体層18dにおいて辺L1と重なる部分を部分22dと呼ぶ。部分20d(すなわち、コイル導体層18d)は、図2に示すように、辺L4の右端近傍を除く部分に設けられているので、角C4には接していない。すなわち、部分20dの右端と角C4との間には非磁性部32eが存在している。以上のようなコイル導体層18dは、非磁性部32eと組み合わさることにより、上側から見たときに、軌道Rを形成している。また、コイル導体層18dは、部分20dにおいて部分22c(コイル導体層18c)と接続されている。
コイル導体層18e(第5のコイル導体層の一例)は、図2及び図4Aに示すように、上側から見たときに、辺L1,L2に跨っており、L字型をなしている。また、コイル導体層18eは、絶縁体層16fに設けられており、絶縁体層16fを上下方向に貫通している。すなわち、コイル導体層18eの厚みと絶縁体層16fの厚みとは実質的に等しい。これにより、絶縁体層16fを上側から見たとき、及び、絶縁体層16fを下側から見たとき、絶縁体層16fからL字型のコイル導体層18eが露出している。
コイル導体層18eは、辺L1の角C1を除く部分、及び、辺L2の右端近傍を除く部分に設けられている。したがって、コイル導体層18eは、図2及び図4Aに示すように、角C1,C3には設けられていない。以下では、コイル導体層18eにおいて辺L1と重なる部分を部分20eと呼び、コイル導体層18eにおいて辺L2と重なる部分を部分22eと呼ぶ。部分22e(すなわち、コイル導体層18e)は、図2に示すように、辺L2の右端近傍を除く部分に設けられているので、角C3には接していない。すなわち、部分22eの右端と角C3との間には非磁性部32fが存在している。以上のようなコイル導体層18eは、非磁性部32fと組み合わさることにより、上側から見たときに、軌道Rを形成している。また、コイル導体層18eは、部分20eにおいて部分22d(コイル導体層18d)と接続されている。
コイル導体層18f(第6のコイル導体層の一例)は、図2及び図4Aに示すように、上側から見たときに、辺L2,L3に跨っており、L字型をなしている。また、コイル導体層18fは、絶縁体層16gに設けられており、絶縁体層16gを上下方向に貫通している。すなわち、コイル導体層18fの厚みと絶縁体層16gの厚みとは実質的に等しい。これにより、絶縁体層16gを上側から見たとき、及び、絶縁体層16gを下側から見たとき、絶縁体層16gからL字型のコイル導体層18fが露出している。
コイル導体層18fは、辺L2の左端近傍を除く部分、及び、辺L3の角C4を除く部分に設けられている。したがって、コイル導体層18fは、図2及び図4Aに示すように、角C2,C4には設けられていない。以下では、コイル導体層18fにおいて辺L2と重なる部分を部分20fと呼び、コイル導体層18fにおいて辺L3と重なる部分を部分22fと呼ぶ。部分20f(すなわち、コイル導体層18f)は、図2に示すように、辺L2の左端近傍を除く部分に設けられているので、角C2には接していない。すなわち、部分20fの左端と角C2との間には非磁性部32gが存在している。以上のようなコイル導体層18fは、非磁性部32gと組み合わさることにより、上側から見たときに、軌道Rを形成している。また、コイル導体層18fは、部分20fにおいて部分22e(コイル導体層18e)と接続されている。
引き出し導体層24aは、絶縁体層16bに設けられており、絶縁体層16bを上下方向に貫通している。引き出し導体層24aは、図2及び図4Bに示すように、部分20aにおいてコイル導体層18aに接続されており、絶縁体層16bの左側の辺から積層体12の外に露出している。
引き出し導体層24bは、絶縁体層16gに設けられており、絶縁体層16gを上下方向に貫通している。引き出し導体層24bは、図2及び図4Bに示すように、部分22fにおいてコイル導体層18fに接続されており、絶縁体層16gの右側の辺から積層体12の外に露出している。
以上のようなコイル導体層18a〜18f及び引き出し導体層24a,24bは、例えば、銀や銅等を主成分とする導体により作製されている。
外部電極14aは、図1及び図4Bに示すように、積層体12の左面の全面を覆っていると共に、積層体12の上面、下面、前面及び後面に折り返されている。これにより、外部電極14aは、引き出し導体層24aと接続されている。外部電極14bは、図1及び図4Bに示すように、積層体12の右面の全面を覆っていると共に、積層体12の上面、下面、前面及び後面に折り返されている。これにより、外部電極14bは、引き出し導体層24bと接続されている。外部電極14a,14bは、例えば、銀等を主成分とする材料により形成された下地電極上にNiめっき及びSnめっきが施されることにより形成される。
(製造方法)
以下に、電子部品10の製造方法について図5ないし図11Aを参照しながら説明する。図5ないし図11Aは、電子部品10の製造時の様子を上側から平面視した図である。なお、図5ないし図11Aでは、1個の電子部品10の製造時の様子を示しているが、実際の製造時には、マザー積層体が作製された後に、マザー積層体が複数の積層体12にカットされる。
絶縁体層16a,16h及び磁性部30b〜30gの原料となる第1のセラミックスラリーを作製する。酸化第二鉄(Fe23)を48.0mol%、酸化亜鉛(ZnO)を20.0mol%、酸化ニッケル(NiO)を23.0mol%及び酸化銅(CuO)を9.0mol%の比率で秤量したそれぞれの材料を原材料としてボールミルに投入し、湿式調合を行う。得られた混合物を乾燥してから粉砕し、得られた粉末を750℃で1時間仮焼する。得られた仮焼粉末をボールミルにて湿式粉砕した後、乾燥してから解砕して、フェライトセラミック粉末を得る。
このフェライトセラミック粉末に対して結合剤(酢酸ビニル、水溶性アクリル等)と可塑剤、湿潤材、分散剤を加えてボールミルで混合を行い、その後、減圧により脱泡を行う。これにより、絶縁体層16a,16h及び磁性部30b〜30gの原料となる第1のセラミックスラリーを得る。
次に、非磁性部32b〜32gの原料となる第2のセラミックスラリーを作製する。酸化第二鉄(Fe23)を48.0mol%、酸化亜鉛(ZnO)を43.0mol%及び酸化銅(CuO)を9.0mol%の比率で秤量したそれぞれの材料を原材料としてボールミルに投入し、湿式調合を行う。得られた混合物を乾燥してから粉砕し、得られた粉末を750℃で1時間仮焼する。得られた仮焼粉末をボールミルにて湿式粉砕した後、乾燥してから解砕して、フェライトセラミック粉末を得る。
このフェライトセラミック粉末に対して結合剤(酢酸ビニル、水溶性アクリル等)と可塑剤、湿潤材、分散剤を加えてボールミルで混合を行い、その後、減圧により脱泡を行う。これにより、非磁性部32b〜32gの原料となる第2のセラミックスラリーを得る。
次に、図5に示すように、第1のセラミックスラリーを印刷することにより、絶縁体層16hとなるべきセラミックグリーン層116hを形成する。
次に、図6の(1)に示すように、セラミックグリーン層116h上に、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などを主成分とする導電性ペーストをスクリーン印刷法やフォトリソグラフィ法などの方法で塗布することにより、コイル導体層18f及び引き出し導体層24bを形成する。
次に、図6の(2)に示すように、セラミックグリーン層116h上に、第2のセラミックスラリーをスクリーン印刷法で塗布することにより、非磁性部32gとなるべきセラミックグリーン部132gを形成する。
次に、図6の(3)に示すように、セラミックグリーン層116h上に、第1のセラミックスラリーをスクリーン印刷法で塗布することにより、磁性部30gとなるべきセラミックグリーン部130gを形成する。
この後、図6の(1)〜(3)の工程を繰り返すことにより、図7ないし図11Aに示すように、セラミックグリーン部130b〜130f,132b〜132f、コイル導体層18a〜18e及び引き出し導体層24aを形成する。
次に、セラミックグリーン部130b,132b、コイル導体層18a及び引き出し導体層24aを覆うように、第1のセラミックスラリーをスクリーン印刷法で塗布することにより、絶縁体層16aとなるべきセラミックグリーン層116a(図示せず)を形成する。以上の工程を経て、マザー積層体が形成される。静水圧プレスなどによりマザー積層体に本圧着を施す。本圧着は、例えば、45℃及び1.0t/cm2の条件で行われる。
次に、マザー積層体を所定サイズ(例えば、3.2mm×2.5mm×0.8mm)の積層体12にカットする。これにより未焼成の積層体12が得られる。その後、未焼成の積層体12に脱バインダー処理及び焼成を施す。脱バインダー処理は、例えば、低酸素雰囲気中において500℃で2時間の条件で行う。焼成は、例えば、大気中において890℃で2.5時間の条件で行われる。
以上の工程により、焼成された積層体12が得られる。積層体12にバレル加工を施して積層体12の面取りを行う。その後、浸漬法等の方法により主成分が銀である電極ペーストを塗布及び焼き付けして、外部電極14a,14bとなるべき下地電極を形成する。下地電極の乾燥は、100℃で10分間行われ、下地電極の焼き付けは、780℃で2.5時間行われる。
最後に、下地電極の表面に、Niめっき/Snめっきを施すことにより、外部電極14a,14bを形成する。以上の工程を経て、図1に示すような電子部品10が完成する。
(効果)
本実施形態に係る電子部品10によれば、コイルLにおいて短絡が発生することを抑制できる。図11Bは、比較例に係る電子部品300におけるコイル導体層318a〜318fの位置関係を示した図である。
比較例に係る電子部品300は、特許文献1に記載の積層型電子部品と同じ構造を有している。このような電子部品300では、コイル導体層318a〜318fは、上側から見たときに、角C1〜C4に設けられている。そのため、角C1では、コイル導体層318aの端部とコイル導体層318cの端部とが1層の絶縁体層を介して対向している。角C2では、コイル導体層318bの端部とコイル導体層318dの端部とが1層の絶縁体層を介して対向している。角C3では、コイル導体層318cの端部とコイル導体層318eの端部とが1層の絶縁体層を介して対向している。角C4では、コイル導体層318dの端部とコイル導体層318fの端部とが1層の絶縁体層を介して対向している。そのため、角C1〜C4において、コイルに短絡が発生するおそれがある。
一方、電子部品10では、コイル導体層18a〜18fは、上側から見たときに、角C1〜C4に設けられていない。これにより、角C1では、コイル導体層同士が対向しない。角C2では、コイル導体層18aとコイル導体層18eとが3層の絶縁体層を介して対向する。角C3では、コイル導体層18bとコイル導体層18fとが3層の絶縁体層を介して対向する。角C4では、コイル導体同士が対向しない。このように、電子部品10では電子部品300よりも、角C1〜C4におけるコイル導体層同士の間隔が大きくなる。これにより、角C1〜C4において、コイルLに短絡が発生することが抑制される。
なお、電子部品10では、コイルLの直流抵抗値が増大することを抑制できる。より詳細には、コイル導体層18a〜18fは、上側から見たときに、角C1〜C4に設けられていない。そのため、角C1〜C4においてコイルLの上下方向の厚みが小さくなり、コイルLの直流抵抗値が大きくなるおそれがある。しかしながら、角C1〜C4におけるコイル導体層18a〜18fの線幅は、軌道Rにおいて角C1〜C4を除く部分におけるコイル導体層18a〜18fの線幅よりも太い。そのため、コイルLの直流抵抗値の増大量が少なくて済む。
また、電子部品10では、以下の理由により、コイルLに短絡が発生することを抑制できると共に、コイルLに断線が発生することを抑制できる。比較例に係る電子部品300では、角C1〜C4においてコイルに短絡が発生するおそれがある。このような電子部品300において、コイルに短絡が発生することを抑制するためには、例えば、コイル導体層18a〜18fを、上側から見たときに、角C1〜C4に設けなければよい。
しかしながら、コイル導体層18a〜18fが角C1〜C4に設けられていない場合であっても、コイル導体層18a〜18fが角C1〜C4の外縁に接していると、角C1〜C4の外縁においてコイル導体層18a〜18f同士が近接する。このような問題を解消するためには、コイル導体層18a〜18fの端部の全てが角C1〜C4の外縁に接しないようにすることが考えられる。ところが、この場合には、部分20a〜20f,22a〜22fが短くなってしまう。特に、軌道Rの短辺と重なっている部分22b,20c,22d,20eが短くなると、コイル導体層18bとコイル導体層18cとの接続面積及びコイル導体層18dとコイル導体層18eとの接続面積が小さくなってしまう。その結果、コイル導体層18bとコイル導体層18cとの間、及び、コイル導体層18dとコイル導体層18eとの間において断線が発生するおそれがある。
そこで、電子部品10では、コイル導体層18aは、上側から見たときに、角C1に接し、角C3に接していない。コイル導体層18bは、上側から見たときに、角C4に接し、角C2に接していない。コイル導体層18cは、上側から見たときに、角C3に接し、角C1に接していない。コイル導体層18dは、上側から見たときに、角C2に接し、角C4に接していない。コイル導体層18eは、上側から見たときに、角C1に接し、角C3に接していない。コイル導体層18fは、上側から見たときに、角C4に接し、角C2に接していない。これにより、軌道Rの長辺に重なっている部分22a,20b,22c,20d,22e,20fが短くなり、軌道Rの短辺に重なっている部分22b,20c,22d,20eが短くならない。ただし、部分22a,20b,22c,20d,22e,20fは十分な長さを有しているので、コイル導体層18aとコイル導体層18bとの間、コイル導体層18cとコイル導体層18dとの間、及び、コイル導体層18eとコイル導体層18fとの間において断線が発生する可能性は低い。以上より、電子部品10では、コイルLに短絡が発生することを抑制できると共に、コイルLに断線が発生することを抑制できる。なお、このことは、コイル導体層18a〜18fの端部が角C1〜C4に接することを妨げるものではない。
また、電子部品10では、非磁性部32b〜32gとコイル導体層18a〜18fとは、互いに組み合わさることによって、軌道Rを形成している。その結果、軌道Rにおいて、図4Bに示すように、コイル導体層18a〜18fと非磁性部32b〜32gとが上下方向に交互に並ぶようになる。その結果、電流値が小さな領域におけるコイルLのインダクタンス値の低下が抑制される。
なお、電子部品10において、非磁性部32は、軌道Rと重なる位置にのみ設けられているが、軌道Rからはみ出していてもよい。すなわち、非磁性部32は、上側から見たときに、コイルLの内側及び/又は外側に設けられていてもよい。これにより、電流値が小さな領域におけるコイルLのインダクタンス値の低下が抑制される。
(第1の変形例)
以下に、第1の変形例に係る電子部品について図面を参照しながら説明する。図12は、第1の変形例に係る電子部品10aの積層体12の分解斜視図である。図13は、第1の変形例に係る電子部品10aにおけるコイル導体層18a〜18fの位置関係を示した図である。電子部品10aの外観斜視図については、図1を援用する。
電子部品10aは、コイル導体層18a〜18fの形状において電子部品10と相違する。以下に、かかる相違点を中心に電子部品10aについて説明する。
電子部品10aでは、図12及び図13に示すように、コイル導体層18a,18eは、上側から見たときに、角C1に設けられており、角C3に設けられていない。コイル導体層18b,18fは、上側から見たときに、角C4に設けられており、角C2に設けられていない。コイル導体層18cは、上側から見たときに、角C3に設けられており、角C1に設けられていない。コイル導体層18dは、上側から見たときに、角C2に設けられており、角C4に設けられていない。
電子部品10aでは、電子部品10と同様に、コイルLに短絡が発生することを抑制できる。より詳細には、角C1では、コイル導体層18aとコイル導体層18dとが2層の絶縁体層を介して対向する。角C2では、コイル導体層18aとコイル導体層18dとが2層の絶縁体層を介して対向する。角C3では、コイル導体層18cとコイル導体層18fとが2層の絶縁体層を介して対向する。角C4では、コイル導体層18cとコイル導体層18fとが2層の絶縁体層を介して対向する。このように、電子部品10aでは電子部品300よりも、角C1〜C4におけるコイル導体層同士の間隔が大きくなる。これにより、角C1〜C4において、コイルLに短絡が発生することが抑制される。
なお、電子部品10aは、電子部品10と同じ理由により、コイルLに短絡が発生することを抑制できると共に、コイルLに断線が発生することを抑制できる。
(第2の変形例ないし第5の変形例)
以下に第2の変形例ないし第5の変形例に係る電子部品について図面を参照しながら説明する。図14は、第2の変形例に係る電子部品10bにおけるコイル導体層18a〜18fの位置関係を示した図である。図15は、第3の変形例に係る電子部品10cにおけるコイル導体層18a〜18fの位置関係を示した図である。図16は、第4の変形例に係る電子部品10dにおけるコイル導体層18a〜18fの位置関係を示した図である。図17は、第5の変形例に係る電子部品10eにおけるコイル導体層18a〜18fの位置関係を示した図である。なお、電子部品10b〜10eの外観斜視図については、図1を援用する。
電子部品10bは、コイル導体層18a〜18fの形状において電子部品10と相違する。以下に、かかる相違点を中心に電子部品10bについて説明する。
電子部品10bでは、図14に示すように、コイル導体層18a,18eは、上側から見たときに、角C1,C3に設けられている。コイル導体層18b,18fは、上側から見たときに、角C2,C4に設けられている。コイル導体層18cは、上側から見たときに、角C3に設けられており、角C1に設けられていない。コイル導体層18dは、上側から見たときに、角C2,C4に設けられている。
電子部品10aでは、電子部品10と同様に、コイルLに短絡が発生することを抑制できる。より詳細には、角C1では、コイル導体層18aとコイル導体層18dとが2層の絶縁体層を介して対向する。そのため、角C1において、コイル導体層18aとコイル導体層18cとが1層の絶縁体層を介して対向することがなくなり、コイル導体層18aとコイル導体層18cとの間において短絡が発生することが抑制される。
前記のように、全ての角C1〜C4においてコイルLの短絡の発生を抑制できなくてもよく、角C1〜C4の少なくとも1つの角においてコイルLの短絡の発生を抑制できればよい。以下に、角C1においてコイルLの短絡の発生を抑制できる条件を条件1とし、角C2においてコイルLの短絡の発生を抑制できる条件を条件2とし、角C3においてコイルLの短絡の発生を抑制できる条件を条件3とし、角C4においてコイルLの短絡の発生を抑制できる条件を条件4とする。
<条件1>
コイル導体層18a(第1のコイル導体層の一例)とコイル導体層18c(第3のコイル導体層の一例)との間において(すなわち、角C1において)短絡が発生することを抑制するためには、コイル導体層18a又はコイル導体層18cの少なくともいずれか一方が、上側から見たときに、角C1に設けられていなければよい。
<条件2>
コイル導体層18b(第1のコイル導体層又は第2のコイル導体層の一例)とコイル導体層18d(第3のコイル導体層又は第4のコイル導体層の一例)との間において(すなわち、角C2において)短絡が発生することを抑制するためには、コイル導体層18b又はコイル導体層18dの少なくともいずれか一方が、上側から見たときに、角C2に設けられていなければよい。
<条件3>
コイル導体層18c(第1のコイル導体層又は第3のコイル導体層の一例)とコイル導体層18e(第3のコイル導体層又は第5のコイル導体層の一例)との間において(すなわち、角C3において)短絡が発生することを抑制するためには、コイル導体層18c又はコイル導体層18eの少なくともいずれか一方が、上側から見たときに、角C3に設けられていなければよい。
<条件4>
コイル導体層18d(第1のコイル導体層又は第4のコイル導体層の一例)とコイル導体層18f(第3のコイル導体層又は第6のコイル導体層の一例)との間において(すなわち、角C4において)短絡が発生することを抑制するためには、コイル導体層18d又はコイル導体層18fの少なくともいずれか一方が、上側から見たときに、角C4に設けられていなければよい。
以上の条件1ないし条件4の少なくともいずれか1つが満足されていればよい。なお、条件1ないし条件4の全てを満たす電子部品としては、例えば、第3の変形例ないし第5の変形例に係る電子部品10c〜10eが挙げられる(図15ないし図17参照)。電子部品10c〜10eでは、全ての角C1〜C4において、コイルLの短絡の発生が抑制される。
(第6の変形例)
以下に第6の変形例に係る電子部品について図面を参照しながら説明する。図18は、第6の変形例に係る電子部品10fの積層体12の分解斜視図である。図19は、第6の変形例に係る電子部品10fにおけるコイル導体層18a〜18iの位置関係を示した図である。なお、電子部品10fの外観斜視図については、図1を援用する。
電子部品10fは、絶縁体層16i〜16k及びコイル導体層18g〜18iを更に備えている点において、電子部品10と相違する。以下に、かかる相違点を中心に電子部品10fについて説明する。
電子部品10fの絶縁体層16a〜16hは、電子部品10の絶縁体層16a〜16hと同じであるので説明を省略する。
絶縁体層16iは、絶縁体層16bと絶縁体層16cとの間に積層されている。絶縁体層16iの構造は、絶縁体層16bの構造と同様である。ただし、絶縁体層16iには、引き出し導体層24aが設けられておらず、引き出し導体層24aに相当する部分には磁性部30iが設けられている。絶縁体層16jは、絶縁体層16dと絶縁体層16eとの間に積層されている。絶縁体層16jの構造は、絶縁体層16dの構造と同じである。絶縁体層16kは、絶縁体層16fと絶縁体層16gとの間に積層されている。絶縁体層16kの構造は絶縁体層16fの構造と同じである。
コイルLは、上側から下側へとこの順に並ぶコイル導体層18a,18g,18b,18c,18h,18d,18e,18i,18fを含んでいる。電子部品10fのコイル導体層18a〜18fは、電子部品10のコイル導体層18a〜18fと同じであるので説明を省略する。
コイル導体層18g(第2のコイル導体層の一例)は、図18及び図19に示すように、上側から見たときに、辺L1,L2に跨っており、L字型をなしている。また、コイル導体層18gは、絶縁体層16iに設けられており、絶縁体層16iを上下方向に貫通している。すなわち、コイル導体層18gの厚みと絶縁体層16iの厚みとは実質的に等しい。これにより、絶縁体層16iを上側から見たとき、及び、絶縁体層16iを下側から見たとき、絶縁体層16iからL字型のコイル導体層18gが露出している。
コイル導体層18gは、辺L1の角C1を除く部分、及び、辺L2の右端近傍を除く部分に設けられている。したがって、コイル導体層18gは、図18及び図19に示すように、角C1,C3には設けられていない。以下では、コイル導体層18gにおいて辺L1と重なる部分を部分20gと呼び、コイル導体層18gにおいて辺L2と重なる部分を部分22gと呼ぶ。部分22g(すなわち、コイル導体層18g)は、図18に示すように、辺L2の右端近傍を除く部分に設けられているので、角C3には接していない。すなわち、部分22gの右端と角C3との間には非磁性部32iが存在している。以上のようなコイル導体層18gは、非磁性部32iと組み合わさることにより、上側から見たときに、軌道Rを形成している。また、コイル導体層18gは、部分20g,22gにおいて部分20a,22a(コイル導体層18a)と接続されている。更に、コイル導体層18gは、部分22gにおいて部分20b(コイル導体層18b(第3のコイル導体層の一例))と接続されている。
また、コイル導体層18c(第4のコイル導体層の一例)は、部分20cにおいてコイル導体層18bと接続されている。
コイル導体層18h(第5のコイル導体層の一例)は、図18及び図19に示すように、上側から見たときに、辺L3,L4に跨っており、L字型をなしている。また、コイル導体層18hは、絶縁体層16jに設けられており、絶縁体層16jを上下方向に貫通している。すなわち、コイル導体層18hの厚みと絶縁体層16jの厚みとは実質的に等しい。これにより、絶縁体層16jを上側から見たとき、及び、絶縁体層16jを下側から見たとき、絶縁体層16jからL字型のコイル導体層18hが露出している。
コイル導体層18hは、辺L3の角C3を除く部分、及び、辺L4の左端近傍を除く部分に設けられている。したがって、コイル導体層18hは、図18及び図19に示すように、角C1,C3には設けられていない。以下では、コイル導体層18hにおいて辺L3と重なる部分を部分20hと呼び、コイル導体層18hにおいて辺L4と重なる部分を部分22hと呼ぶ。部分22h(すなわち、コイル導体層18h)は、図18に示すように、辺L4の左端近傍を除く部分に設けられているので、角C1には接していない。すなわち、部分22hの左端と角C1との間には非磁性部32jが存在している。以上のようなコイル導体層18hは、非磁性部32jと組み合わさることにより、上側から見たときに、軌道Rを形成している。また、コイル導体層18hは、部分20h,22hにおいて部分20c,22c(コイル導体層18c)と接続されている。更に、コイル導体層18hは、部分22hにおいて部分20d(コイル導体層18d)と接続されている。
また、コイル導体層18dは、部分22dにおいてコイル導体層18eと接続されている。
コイル導体層18iは、図18及び図19に示すように、上側から見たときに、辺L1,L2に跨っており、L字型をなしている。また、コイル導体層18iは、絶縁体層16kに設けられており、絶縁体層16kを上下方向に貫通している。すなわち、コイル導体層18iの厚みと絶縁体層16kの厚みとは実質的に等しい。これにより、絶縁体層16kを上側から見たとき、及び、絶縁体層16kを下側から見たとき、絶縁体層16kからL字型のコイル導体層18iが露出している。
コイル導体層18iは、辺L1の角C1を除く部分、及び、辺L2の右端近傍を除く部分に設けられている。したがって、コイル導体層18iは、図18及び図19に示すように、角C1,C3には設けられていない。以下では、コイル導体層18iにおいて辺L1と重なる部分を部分20iと呼び、コイル導体層18iにおいて辺L2と重なる部分を部分22iと呼ぶ。部分22i(すなわち、コイル導体層18i)は、図18に示すように、辺L2の右端近傍を除く部分に設けられているので、角C2には接していない。すなわち、部分22iの右端と角C3との間には非磁性部32kが存在している。以上のようなコイル導体層18iは、非磁性部32kと組み合わさることにより、上側から見たときに、軌道Rを形成している。また、コイル導体層18iは、部分20i,22iにおいて部分20e,22e(コイル導体層18e)と接続されている。更に、コイル導体層18iは、部分22iにおいて部分20f(コイル導体層18f)と接続されている。
以上のような電子部品10fは、電子部品10と同じ作用効果を奏することができる。
また、電子部品10fでは、同じ形状を有するコイル導体層18a,18gが接続されている。同じ形状を有するコイル導体層18c,18hが接続されている。同じ形状を有するコイル導体層18e,18iが接続されている。これにより、コイルLの直流抵抗値の低減が図られる。
(その他の実施形態)
本発明に係る電子部品は、電子部品10,10a〜10fに限らず、その要旨の範囲内において変更可能である。
なお、電子部品10,10a〜10fの構成を任意に組み合わせてもよい。
なお、電子部品10,10a〜10fにおいて、積層体12は、全て磁性体材料により作製されていてもよい。
なお、電子部品10において、コイル導体層は少なくとも3つ以上設けられていればよい。例えば、3つのコイル導体層18a〜18cが設けられていれば、図4Aに示すように、角C1において、コイル導体層18aとコイル導体層18cとが1層の絶縁体層を介して対向し得るからである。
以上のように、本発明は、電子部品に有用であり、特に、コイルに短絡が発生することを抑制できる点において優れている。
10,10a〜10f:電子部品
12:積層体
14a,14b:外部電極
16a〜16k:絶縁体層
18a〜18i:コイル導体層
20a〜20i,22a〜22i:部分
L1〜L4:辺
24a,24b:引き出し導体層
30b〜30g:磁性部
32b〜32k:非磁性部
C1〜C4:角
L:コイル
R:軌道

Claims (8)

  1. 複数の絶縁体層が積層方向に積層されて構成されている積層体と、
    前記積層体に設けられ、前記積層方向の一方側から他方側へとこの順に並ぶ第1のコイル導体層、第2のコイル導体層及び第3のコイル導体層を含むコイルと、
    を備えており、
    前記積層方向から見たときに、第1の辺、第2の辺、第3の辺及び第4の辺が所定方向周りにこの順に接続されて構成される四角形状の軌道を定義し、
    前記第1のコイル導体層は、前記第1の辺及び前記第2の辺に跨っており、
    前記第2のコイル導体層は、前記第2の辺及び前記第3の辺に跨っており、かつ、該第2の辺において前記第1のコイル導体層と接続されており、
    前記第3のコイル導体層は、前記第3の辺及び前記第4の辺に跨っており、かつ、該第3の辺において前記第2のコイル導体層と接続されており、
    前記第1のコイル導体層又は前記第3のコイル導体層の少なくともいずれか一方は、前記積層方向から見たときに、前記第1の辺と前記第4の辺とにより形成される第1の角に設けられていないこと、
    を特徴とする電子部品。
  2. 前記第1のコイル導体層及び前記第3のコイル導体層は、前記積層方向から見たときに、前記第1の角に設けられていないこと、
    を特徴とする請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記コイルは、第4のコイル導体層を、更に含んでおり、
    前記第1のコイル導体層ないし前記第4のコイル導体層は、前記積層方向の一方側から他方側へとこの順に並んでおり、
    前記第4のコイル導体層は、前記第4の辺及び前記第1の辺に跨っており、該第4の辺において前記第3のコイル導体層と接続されており、
    前記第2のコイル導体層又は前記第4のコイル導体層の少なくともいずれか一方は、前記積層方向から見たときに、前記第1の辺と前記第2の辺とにより形成される第2の角に設けられていないこと、
    を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の電子部品。
  4. 前記コイルは、第5のコイル導体層を、更に含んでおり、
    前記第1のコイル導体層ないし前記第5のコイル導体層は、前記積層方向の一方側から他方側へとこの順に並んでおり、
    前記第5のコイル導体層は、前記第1の辺及び前記第2の辺に跨っており、該第1の辺において前記第4のコイル導体層と接続されており、
    前記第3のコイル導体層又は前記第5のコイル導体層の少なくともいずれか一方は、前記積層方向から見たときに、前記第2の辺と前記第3の辺とにより形成される第3の角に設けられていないこと、
    を特徴とする請求項3に記載の電子部品。
  5. 前記コイルは、第6のコイル導体層を、更に含んでおり、
    前記第1のコイル導体層ないし前記第6のコイル導体層は、前記積層方向の一方側から他方側へとこの順に並んでおり、
    前記第6のコイル導体層は、前記第2の辺及び前記第3の辺に跨っており、該第2の辺において前記第5のコイル導体層と接続されており、
    前記第4のコイル導体層又は前記第6のコイル導体層の少なくともいずれか一方は、前記積層方向から見たときに、前記第3の辺と前記第4の辺とにより形成される第4の角に設けられていないこと、
    を特徴とする請求項4に記載の電子部品。
  6. 前記軌道は、長方形状をなしており、
    前記第1の辺及び前記第3の辺が短辺であり、前記第2の辺及び前記第4の辺が長辺であり、
    前記第1のコイル導体層は、前記第2の辺と前記第3の辺とにより形成される第3の角に接していないこと、
    を特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の電子部品。
  7. 複数の絶縁体層が積層方向に積層されて構成されている積層体と、
    前記積層体に設けられ、前記積層方向の一方側から他方側へとこの順に並ぶ第1のコイル導体層、第2のコイル導体層、第3のコイル導体層及び第4のコイル導体層を含むコイルと、
    を備えており、
    前記積層方向から見たときに、第1の辺、第2の辺、第3の辺及び第4の辺が所定方向周りにこの順に接続されて構成される四角形状の軌道を定義し、
    前記第1のコイル導体層及び前記第2のコイル導体層は、前記第1の辺及び前記第2の辺に跨っており、かつ、該第1の辺及び該第2の辺において互いに接続されており、
    前記第3のコイル導体層は、前記第2の辺及び前記第3の辺に跨っており、かつ、該第2の辺において前記第2のコイル導体層と接続されており、
    前記第4のコイル導体層は、前記第3の辺及び前記第4の辺に跨っており、かつ、該第3の辺において前記第3のコイル導体層と接続されており、
    前記第2のコイル導体層又は前記第4のコイル導体層の少なくともいずれか一方は、前記積層方向から見たときに、前記第1の辺と前記第4の辺とにより形成される第1の角に設けられていないこと、
    を特徴とする電子部品。
  8. 前記コイルは、第5のコイル導体層を、更に含んでおり、
    前記第1のコイル導体層ないし前記第5のコイル導体層は、前記積層方向の一方側から他方側へとこの順に並んでおり、
    前記第5のコイル導体層は、前記第3の辺及び前記第4の辺に跨っており、該第3の辺及び該第4の辺において前記第4のコイル導体層と接続されていること、
    を特徴とする請求項7に記載の電子部品。
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