JP2017031223A - ジアリールチオヒダントイン化合物 - Google Patents

ジアリールチオヒダントイン化合物 Download PDF

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ドンウォン ヨー
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Abstract

【課題】ジアリールチオヒダントイン化合物の提供。
【解決手段】本発明は、ジアリールチオヒダントイン化合物およびそれらの合成方法ならびにホルモン抵抗性前立腺癌の治療の際のそれらの使用に関する。これらの化合物の投与量は、一日あたり約0.001mg/体重kg〜一日あたり約100mg/体重kg、一日あたり約0.01mg/体重kg〜一日あたり約100mg/体重kg、一日あたり約0.1mg/体重kg〜一日あたり約10mg/体重kgの範囲内にあってもよいし、一日あたり約1mg/体重kgであってもよい。
【選択図】なし

Description

(発明の分野)
本発明は、ジアリールチオヒダントインを含むジアリールヒダントイン化合物およびそれらの合成方法ならびにホルモン抵抗性前立腺癌の治療の際のそれらの使用に関する。本出願は、同じ譲受人によってPCT/US2006/011417を参照により組み込む。
(発明の背景)
前立腺癌は、最も一般的に発生する癌であり、西洋人における第2の主な癌死因である。この癌が局所に限定される場合、この疾患は、外科手術または放射線によって治療することができる。しかし、このような癌の30%は遠隔転移が認められる疾患を伴って再発し、その他は診断時に進行した疾患を有していた。進行した疾患は、去勢および/または抗アンドロゲン物質の投与、いわゆるアンドロゲン枯渇療法によって治療される。去勢は、アンドロゲンの血中レベルを下げ、アンドロゲン受容体(AR)の活性を低減する。抗アンドロゲン物質の投与は、アンドロゲン結合と競合してこれを阻むことによりAR機能を阻害するため、AR活性を低減する。これらの治療は、最初は有効であるが、すぐに効き目はなくなり、この癌はホルモン抵抗性となる。
最近、ARの過剰発現は、ホルモン抵抗性前立腺癌の原因として確認され立証されてきた。参照により本明細書に組み込んだChen,C.D.、Welsbie,D.S.、Tran,C.、Baek,S.H.、Chen,R.、Vessella,R.、Rosenfeld,M.G.、およびSawyers,C.L.、Molecular determinants of resistance to antiandrogen therapy、Nat.Med.、10巻:33〜39頁、2004年を参照されたい。ARの過剰発現は、ホルモン感受性からホルモン抵抗性の前立腺癌に進行させるのに十分であることから、現在の薬物より優れたAR阻害剤は前立腺癌の進行を遅らせ得ることが示唆される。ARおよびそのリガンドの結合は、ホルモン抵抗性前立腺癌の成長に必要であることが実証されたことから、ARは、依然としてこの疾患の標的であることが示唆される。ARの過剰発現により、抗アンドロゲン物質がホルモン抵抗性前立腺癌中でアンタゴニストからアゴニストに転換される(ARアンタゴニストはAR活性を阻害しARアゴニストはAR活性を刺激する)ことも実証された。この研究からのデータにより、去勢および抗アンドロゲン物質が前立腺癌の進行を防げない理由が説明され、ホルモン抵抗性前立腺癌の認識されていない特性が明らかにされている。
ビカルタミド(商標名:Casodex)は、最も汎用されている抗アンドロゲン物質である。これは、ホルモン感受性前立腺癌中のARに対する阻害効果を有するが、癌がホルモン抵抗性になるとARを抑制できない。現在の抗アンドロゲン物質の2つの欠点が原因で、前立腺癌がホルモン感受性工程からホルモン抵抗性疾患に進行するのを防ぎ、ホルモン抵抗性前立腺癌を効果的に治療することができない。一方はそれらの弱いアンタゴニスト活性であり、他方は、ARがホルモン抵抗性前立腺癌中で過剰発現する場合のそれらの強いアゴニスト活性である。したがって、疾患進行を遅らせ致命的なホルモン抵抗性前立腺癌を治療するために、より強力なアンタゴニスト活性および最小限のアゴニスト活性を有するより良好なAR阻害剤が必要とされる。
ビカルタミドなどの非ステロイド系抗アンドロゲン物質は、前立腺癌に対してステロイド化合物より好ましかったが、その理由は、それらが、より選択性であり、より少ない副作用を有するからである。この種の化合物は、それら全てを参照により本明細書に組み込んだ特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4および特許文献5、ならびに特許文献6などの多くの特許に記載されてきた。
特許文献7には、非常に多数の化合物を包含する広範な特許請求の範囲が含まれるが、合成経路はこれらの化合物のわずかに対してしか提示されておらず、また薬理学的データはそれらの化合物の2つについてしか提示されておらず、当業者は、他の具体的な化合物を容易に思いつくことができなかった。
ホルモン抵抗性前立腺癌のメカニズムは知られていなかったので、これらの特許に記載されているこれらの化合物を、ホルモン抵抗性前立腺癌に対するこれらの化合物の効果について試験する生体系がなかった。特に、阻害剤をアンタゴニストからアゴニストに切り替える、ホルモン抵抗性前立腺癌中のAR過剰発現の能力は、認識されなかった。ホルモン抵抗性前立腺癌のいくつかの新たな特性は、それらを参照により本明細書に組み込んだPCT出願US04/42221およびUS05/05529に報告されている。PCT国際出願US05/05529では、化合物のアンドロゲン受容体アンタゴニスト特性およびアゴニスト特性を特定する方法論が提示された。しかし、作製される各化合物について、化合物のアンタゴニスト特性およびアゴニスト特性を決定する、時間のかかる方法を決めなければならない。即ち、化合物の化学構造のみから前立腺癌の治療に関連する特性を正確に予測する方法は全くない。
いくつかの化合物は、リガンド結合ドメイン(LBD)アンドロゲン受容体(AR)の阻害剤であると報告されてきた。いくつかは、例えばビカルタミド(Casodex)である、前立腺癌を治療する薬物として使用されてきた。例えば、チオヒダントイン、RU59063およびBTIDであるAR LBDのいくつかの結合剤が確認されてきた(Teutsch,G.、Gottbet,F.、Battmann,T.、Bonfils,A.、Bouchoux,F.、Cerede,E.、Gofflo,D.、Gaillard−Kelly,M.、Philibert.D.、J.Steroid Boichem.Molec.Biol.、1994年、48巻、111〜119頁、Van Dort,M.E.、Robins,D.M.、Wayburn,B.、J.Med.Chem.、2000年、43巻、3344〜3347頁)。
米国特許第4,097,578号明細書 米国特許第5,411,981号明細書 米国特許第5,705,654号明細書 国際公開第97/00071号パンフレット 国際公開第00/17163号パンフレット 米国特許出願公開第2004/0009969号明細書 米国特許第5,434,176号明細書
望ましい薬理学的特性を有する新規のチオヒダントイン化合物、およびそれらを調製するための合成経路が必要である。活性は小さな構造変化に対して感受性であるため、一方の化合物は、前立腺癌を治療する上で有効となり得るが、第2の化合物は、第1の化合物と少ししか異なっていなくても、例えばたった1個の置換基の置換分しか異なっていなくても、無効である恐れがある。
アンドロゲン活性をアンタゴナイズする高い効力を有しかつ最小限のアゴニスト活性を有する化合物の特定により、ホルモン抵抗性前立腺癌(HRPC)は克服され、ホルモン感受性前立腺癌(HSPC)の進行は避けられまたは遅らされるはずである。したがって、当技術分野では、非ステロイド系、非毒性、および組織選択性である修飾物質などの、アンドロゲン受容体の選択性修飾物質の特定の必要がある。
本発明は、ARに対して最小限のアゴニスト活性と共に強力なアンタゴニスト活性を有する一連の化合物を提供する。これらの化合物は、ホルモン抵抗性前立腺癌の成長を阻害する。
本発明の特定の化合物は、
を含む。
本発明は、前記化合物のいずれかによる化合物または医薬として許容可能なその塩を治療有効量含み、医薬として許容可能な担体または希釈剤を含む医薬組成物も提供する。
本発明は、そのような治療の必要がある対象にそのような医薬組成物を投与することにより過剰増殖性障害を治療することを含む、過剰増殖性障害を治療するための方法を包含する。この過剰増殖性障害は、ホルモン抵抗性前立腺癌であってもよい。この投与量は、一日あたり約0.001mg/体重kg〜一日あたり約100mg/体重kg、一日あたり約0.01mg/体重kg〜一日あたり約100mg/体重kg、一日あたり約0.1mg/体重kg〜一日あたり約10mg/体重kgの範囲内にあってもよいし、一日あたり約1mg/体重kgであってもよい。
この化合物は、静脈内注射により投与してもよく、組織中への注射により投与してもよく、腹腔内投与、経口投与、または経鼻投与してもよい。この組成物は、溶液、分散液、懸濁液、粉末、カプセル、錠剤、丸剤、徐放性カプセル、徐放性錠剤、および徐放性丸剤からなる群より選択される形態を有してもよい。
投与される化合物は、NC54、NC55、NC56、もしくはNC57、または医薬として許容可能なそれらの塩からなる群より選択されてもよい。投与される化合物は、NC53または医薬として許容可能なそれらの塩であってもよい。
本発明は、N−メチル−2−フルオロ−4−(1,1−ジメチル−シアノメチル)−アミノベンズアミドおよび4−イソチオシアナト−2−トリフルオロメチルベンゾニトリルをDMF中で混合し、加熱することにより第1の混合物を形成し、上記のように加工することを含むNC54の合成方法を提供する。
本発明は、N−メチル−2−フルオロ−4−(1−シアノシクロペンチル)アミノベンズアミド、4−イソチオシアナト−2−トリフルオロメチルベンゾニトリル、およびDMFを混合し、還流下で加熱することにより第1の混合物を形成し、上記のように加工することを含む、NC55の合成方法も提供する。
本発明は、更に、N,N−ジメチル4−[4−(1−シアノシクロブチルアミノ)フェニル]ブタンアミド、4−イソチオシアナト−2−トリフルオロメチルベンゾニトリル、およびDMFを混合し、還流下で加熱することにより第1の混合物を形成し、上記のように加工することを含む、NC56の合成方法も提供する。
本発明は、DMSO、ジクロロメタン、および塩化オキサリルを混合して、第1の混合物を形成し、4−(4−(7−(4−シアノ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8−オキソ−6−チオキソ−5,7−ジアザスピロ[3.4]オクタン−5−イル)フェニル)ブタンアミドを第1の混合物に添加して、第2の混合物を形成し、トリエチルアミンを第2の混合物に添加することにより第3の混合物を形成し、第3の混合物を加湿し、NHCl水溶液でクエンチすることにより第4の混合物を形成し、第4の混合物から有機層を抽出し、その有機層からその化合物を単離することを含む、NC57の合成方法を提供する。
ある実施形態では、化合物は、式
を有する。
R1およびR2は独立に、メチル、またはそれらが結合している炭素と一緒になった4〜5個の炭素原子を有するシクロアルキル基であり、R3は、カルバモイル、アルキルカルバモイル、カルバモイルアルキル、アルキルカルバモイルアルキル、シアノ、およびシアノアルキルからなる群より選択され、R4は水素またはフッ素である。
ある実施形態では、医薬組成物は、治療有効量の請求項1に記載の化合物または医薬として許容可能なその塩と、医薬として許容可能な担体または希釈剤とを含む。
この化合物は、例えば、式
を有してもよい。
医薬組成物は、治療有効量の化合物NC54または医薬として許容可能なその塩と、医薬として許容可能な担体または希釈剤を含んでもよい。医薬組成物は、治療有効量の請求項に記載の化合物NC55または医薬として許容可能なその塩と、医薬として許容可能な担体または希釈剤を含んでもよい。
ある実施形態では、過剰増殖性障害を治療するための方法は、請求項2に記載の医薬組成物をそのような治療の必要がある対象に投与することにより過剰増殖性障害を治療することを含む。
この組成物は、例えば、溶液、分散液、懸濁液、粉末、カプセル、錠剤、丸剤、徐放性カプセル、徐放性錠剤、および徐放性丸剤からなる群より選択される形態を有してもよい。この化合物は、静脈内注射により投与してもよく、組織中への注射により投与してもよく、腹腔内投与、経口投与、または経鼻投与してもよい。この組成物は、一日あたり約0.001mg/体重kg〜一日あたり約100mg/体重kgの範囲内にある化合物の投与量で投与してもよい。この組成物は、一日あたり約0.01mg/体重kg〜一日あたり約100mg/体重kgの範囲内にある化合物の投与量で投与してもよい。この組成物は、一日あたり約0.1mg/体重kg〜一日あたり約10mg/体重kgの範囲内にある化合物の投与量で投与してもよい。この組成物は、一日あたり約1mg/体重kgの化合物の投与量で投与してもよい。
医薬組成物をそのような治療の必要がある対象に投与することにより前立腺癌を治療することを含む、前立腺癌を治療するための方法がある。この医薬組成物は、前立腺特異抗原mRNAの転写を妨げることができる。この医薬組成物は、アンドロゲン受容体タンパク質の核移行を防ぐことができる。この医薬組成物は、アンドロゲン受容体タンパク質を不安定化することができる。この組成物は、経口投与してもよい。この組成物は、カプセル、錠剤、および丸剤からなる群より選択される形態を有してもよい。
ある実施形態では、この化合物は、NC54、NC55、NC56、NC57、それらのいずれかの医薬として許容可能な塩、またはそれらの組合せであり得る。
のジアリール化合物の合成方法は、化合物I
と化合物II
とを第1の極性溶媒中で混合して、混合物を形成する工程と、混合物を加熱する工程と、第1の極性溶媒と同じかまたはそれとは異なる第2の極性溶媒および水性酸を混合物に添加する工程と、混合物を還流する工程と、混合物を冷却し水と合わせる工程と、混合物からジアリール化合物を分離する工程とを含む。R51は、1〜4個の炭素原子を有するアルキル鎖を含み得る。R52は、シアノ、ヒドロキシ、メチルカルバモイル、メチルカルバモイル置換アルキル、メチルスルホンカルバモイル置換アルキル、メチルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、メチルスルホニルオキシメチル、メトキシカルボニル、3−シアノ−4−トリフルオロメチルフェニルカルバモイル、カルバモイル置換アルキル、カルボキシメチル、メトキシカルボニルメチル、メタンスルホニル、4−シアノ−3−トリフルオロメチルフェニルカルバモイル置換アルキル、カルボキシ置換アルキル、4−メタンスルホニル−1−ピペラジニル、ピペラジニル、ヒドロキシエチルカルバモイル置換アルキル、またはヒドロキシエトキシカルボニル置換アルキルであり得る。R53は、FおよびHからなる群より選択することができる。
ある実施形態では、R51は、1〜2個の炭素原子を有するアルキル鎖を含み、R52は、カルバモイルおよびメチルカルバモイルからなる群より選択され、R53はFである。
の化合物の合成方法は、4−イソチオシアナト−2−トリフルオロメチルベンゾニトリルおよびN−メチル−4−(1−シアノシクロブチルアミノ)−2−フルオロベンズアミドをジメチルホルムアミド中で混合して、第1の混合物を形成する工程と、第1の混合物を加熱して、第2の混合物を形成する工程と、アルコールおよび酸を第2の混合物に添加することにより第3の混合物を形成する工程と、第3の混合物を還流することにより第4の混合物を形成する工程と、第4の混合物を冷却する工程と、第4の混合物を水と合わせ、有機層を抽出する工程と、化合物をその有機層から単離する工程とを含み得る。
請求項4に記載の化合物[NC54]の合成方法は、N−メチル−2−フルオロ−4−(1,1−ジメチル−シアノメチル)−アミノベンズアミドおよび4−イソチオシアナト−2−トリフルオロメチルベンゾニトリルをDMF中で混合し加熱することにより第1の混合物を形成する工程と、アルコールおよび酸を第1の混合物に添加して、第2の混合物を形成する工程と、第2の混合物を還流する工程と、第2の混合物を冷却する工程と、第2の混合物を水と合わせ、有機層を抽出する工程と、化合物を有機層から単離する工程とを含み得る。
請求項6に記載の化合物[NC55]の合成方法は、N−メチル−2−フルオロ−4−(1−シアノシクロペンチル)アミノベンズアミド、4−イソチオシアナト−2−トリフルオロメチルベンゾニトリル、およびDMFを混合し還流下で加熱することにより第1の混合物を形成する工程と、アルコールおよび酸を第1の混合物に添加して、第2の混合物を形成する工程と、第2の混合物を還流する工程と、第2の混合物を冷却する工程と、第2の混合物を水と合わせ、有機層を抽出する工程と、化合物を有機層から単離する工程とを含み得る。
請求項8に記載の化合物[NC56]の合成方法は、N,N−ジメチル4−[4−(1−シアノシクロブチルアミノ)フェニル]ブタンアミド、4−イソチオシアナト−2−トリフルオロメチルベンゾニトリル、およびDMFを混合し還流下で加熱することにより第1の混合物を形成する工程と、アルコールおよび酸を第1の混合物に添加して、第2の混合物を形成する工程と、第2の混合物を還流する工程と、第2の混合物を冷却する工程と、第2の混合物を水と合わせ、有機層を抽出する工程と、化合物を有機層から単離する工程とを含み得る。
請求項9に記載の化合物[NC57]の合成方法は、DMSO、ジクロロメタン、および塩化オキサリルを混合して、第1の混合物を形成する工程と、4−(4−(7−(4−シアノ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8−オキソ−6−チオキソ−5,7−ジアザスピロ[3.4]オクタン−5−イル)フェニル)ブタンアミドを第1の混合物に添加して、第2の混合物を形成する工程と、トリエチルアミンを第2の混合物に添加することにより第3の混合物を形成する工程と、第3の混合物を加湿しNH4Cl水溶液でクエンチすることにより第4の混合物を形成する工程と、第4の混合物から有機層を抽出する工程と、前記化合物を有機層から単離する工程とを含み得る。
ある方法は、ジアリールチオヒダントイン化合物を少なくとも1つ提供する工程と、その化合物についてのアンドロゲン受容体活性の阻害を測定し、その阻害が第1の所定のレベルを超えるか否かを決定する工程と、その化合物についてのホルモン無反応性癌細胞中のアンドロゲン受容体活性の刺激を測定し、その刺激が第2の所定のレベル未満であるか否かを決定する工程と、その阻害が第1の所定のレベルを超え、その刺激が第2の所定のレベル未満であるならばその化合物を選択する工程とを含み得る。所定のレベルは、ビカルタミドのレベルであってもよい。阻害の測定は、AR応答レポーター系または前立腺特異抗原分泌系での阻害濃度(IC50)を測定することを含み得る。刺激の測定は、AR応答レポーター系または前立腺特異抗原分泌系中の濃度を上げることによる誘導倍数(fold induction)を測定することを含み得る。阻害および/または刺激の測定は、動物中の腫瘍成長に対する化合物の効果を測定することを含み得る。アンドロゲン受容体活性の阻害および/または刺激を測定する工程は、化合物に対するアンドロゲン受容体の結合親和性を測定することを含んでもよい。アンドロゲン受容体活性の阻害および/または刺激を測定する工程は、前立腺特異抗原エンハンサーおよび前立腺特異抗原プロモーターの少なくとも1つへのアンドロゲン受容体補充の防止を測定することを含んでもよい。アンドロゲン受容体活性の阻害および/または刺激を測定する工程は、アンドロゲン受容体核移行防止を測定することを含んでもよい。アンドロゲン受容体活性の阻害および/または刺激を測定する工程は、アンドロゲン受容体タンパク質の不安定化を測定することを含んでもよい。
ある方法は、前立腺特異抗原を発現し得る哺乳類細胞と十分な量のジアリールチオヒダントイン化合物とを接触させることにより、前立腺特異抗原mRNAの転写を妨げることを含み得る。このジアリールチオヒダントイン化合物は、NC53、NC54、NC55、NC56、およびNC57からなる群より選択できる。この化合物は、前立腺特異抗原遺伝子上での転写複合体の形成を防止し得る。この化合物は、アンドロゲン受容体タンパク質が前立腺特異抗原遺伝子と複合体形成するのを防止し得る。この化合物は、RNAポリメラーゼIIが前立腺特異抗原遺伝子と複合体形成するのを防止し得る。
ある方法は、哺乳類細胞と十分な量のジアリールチオヒダントイン化合物とを接触させることにより、アンドロゲン受容体タンパク質の核移行を防止しかつ/またはアンドロゲン受容体タンパク質を不安定化することを含む。
例えば、本願発明は以下の項目を提供する。
(項目1)


(式中、RおよびRは独立に、メチル、またはそれらが結合している炭素と一緒になった4〜5個の炭素原子を有するシクロアルキル基であり、
は、カルバモイル、アルキルカルバモイル、カルバモイルアルキル、アルキルカルバモイルアルキル、シアノ、およびシアノアルキルからなる群より選択され、
は、水素またはフッ素である)
を有する化合物。
(項目2)
治療有効量の項目1に記載の化合物または医薬として許容可能なその塩と、医薬として許容可能な担体または希釈剤とを含む医薬組成物。
(項目3)


を有する、項目1に記載の化合物。
(項目4)


を有する、項目1に記載の化合物。
(項目5)
治療有効量の項目4に記載の化合物または医薬として許容可能なその塩と、医薬として許容可能な担体または希釈剤とを含む医薬組成物。
(項目6)


を有する、項目1に記載の化合物。
(項目7)
治療有効量の項目6に記載の化合物または医薬として許容可能なその塩と、医薬として許容可能な担体または希釈剤とを含む医薬組成物。
(項目8)


を有する、項目1に記載の化合物。
(項目9)


を有する、項目1に記載の化合物。
(項目10)
そのような治療の必要がある対象に項目2に記載の医薬組成物を投与することにより過剰増殖性障害を治療することを含む、過剰増殖性障害を治療するための方法。
(項目11)
前記組成物が、溶液、分散液、懸濁液、粉末、カプセル、錠剤、丸剤、徐放性カプセル、徐放性錠剤、および徐放性丸剤からなる群より選択される形態を有する、項目10に記載の方法。
(項目12)
前記化合物が、静脈内注射により投与されるか、組織中への注射により投与されるか、腹腔内投与されるか、経口投与されるか、または経鼻投与される、項目10に記載の方法。
(項目13)
前記組成物が、一日あたり約0.001mg/体重kg〜一日あたり約100mg/体重kgの範囲内にある前記化合物の投与量で投与される、項目10に記載の方法。
(項目14)
前記組成物が、一日あたり約0.01mg/体重kg〜一日あたり約100mg/体重kgの範囲内にある前記化合物の投与量で投与される、項目10に記載の方法。
(項目15)
前記組成物が、一日あたり約0.1mg/体重kg〜一日あたり約10mg/体重kgの範囲内にある前記化合物の投与量で投与される、項目10に記載の方法。
(項目16)
前記組成物が、一日あたり約1mg/体重kgの前記化合物の投与量で投与される、項目10に記載の方法。
(項目17)
そのような治療の必要がある対象に項目2に記載の組成物を投与することにより前立腺癌を治療することを含む、前立腺癌を治療するための方法。
(項目18)
前記医薬組成物が前立腺特異抗原mRNAの転写を妨げる、項目10に記載の方法。
(項目19)
前記医薬組成物がアンドロゲン受容体タンパク質の核移行を防止する、項目10に記載の方法。
(項目20)
前記医薬組成物がアンドロゲン受容体タンパク質を不安定化する、項目10に記載の方法。
(項目21)
前記組成物が経口投与される、項目10に記載の方法。
(項目22)
前記組成物が、カプセル、錠剤、および丸剤からなる群より選択される形態を有する、項目10に記載の方法。
(項目23)
前記化合物が、NC54、NC55、NC56、NC57、これらのいずれかの医薬として許容可能な塩、およびそれらの組合せからなる群より選択される、項目10に記載の方法。
(項目24)
前記化合物がNC53または医薬として許容可能な塩である、項目10に記載の方法。(項目25)


のジアリール化合物の合成方法であって、
化合物I

と化合物II

とを第1の極性溶媒中で混合して、混合物を形成する工程と、
該混合物を加熱する工程と、
第1の極性溶媒と同じかまたはそれとは異なる第2の極性溶媒および水性酸を該混合物に添加する工程と、
該混合物を還流する工程と、
該混合物を冷却し、水と合わせる工程と、
該混合物から該ジアリール化合物を分離する工程と、
を含み、
ここで、R51は、1〜4個の炭素原子を有するアルキル鎖を含み、R52は、シアノ、ヒドロキシ、メチルカルバモイル、メチルカルバモイル置換アルキル、メチルスルホンカルバモイル置換アルキル、メチルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、メチルスルホニルオキシメチル、メトキシカルボニル、3−シアノ−4−トリフルオロメチルフェニルカルバモイル、カルバモイル置換アルキル、カルボキシメチル、メトキシカルボニルメチル、メタンスルホニル、4−シアノ−3−トリフルオロメチルフェニルカルバモイル置換アルキル、カルボキシ置換アルキル、4−メタンスルホニル−1−ピペラジニル、ピペラジニル、ヒドロキシエチルカルバモイル置換アルキル、およびヒドロキシエトキシカルボニル置換アルキルからなる群より選択され、R53は、FおよびHからなる群より選択される、
方法。
(項目26)
R51が、1〜2個の炭素原子を有するアルキル鎖を含み、R52が、カルバモイルおよびメチルカルバモイルからなる群より選択され、R53がFである、項目25に記載の方法。
(項目27)


の化合物の合成方法であって、
4−イソチオシアナト−2−トリフルオロメチルベンゾニトリルおよびN−メチル−4−(1−シアノシクロブチルアミノ)−2−フルオロベンズアミドをジメチルホルムアミド中で混合して、第1の混合物を形成する工程と、
該第1の混合物を加熱して、第2の混合物を形成する工程と、
アルコールおよび酸を該第2の混合物に添加することにより第3の混合物を形成する工程と、
該第3の混合物を還流することにより第4の混合物を形成する工程と、
該第4の混合物を冷却する工程と、
該第4の混合物を水と合わせ、有機層を抽出する工程と、
該化合物を該有機層から単離する工程と
を含む、方法。
(項目28)
項目4に記載の化合物[NC54]の合成方法であって、
N−メチル−2−フルオロ−4−(1,1−ジメチル−シアノメチル)−アミノベンズアミドおよび4−イソチオシアナト−2−トリフルオロメチルベンゾニトリルをDMF中で混合し加熱することにより第1の混合物を形成する工程と、
アルコールおよび酸を該第1の混合物に添加して、第2の混合物を形成する工程と、
該第2の混合物を還流する工程と、
該第2の混合物を冷却する工程と、
該第2の混合物を水と合わせ、有機層を抽出する工程と、
該化合物を該有機層から単離する工程と
を含む、方法。
(項目29)
項目6に記載の化合物[NC55]の合成方法であって、
N−メチル−2−フルオロ−4−(1−シアノシクロペンチル)アミノベンズアミド、4−イソチオシアナト−2−トリフルオロメチルベンゾニトリル、およびDMFを混合し、還流下で加熱することにより第1の混合物を形成する工程と、
アルコールおよび酸を該第1の混合物に添加して、第2の混合物を形成する工程と、
該第2の混合物を還流する工程と、
該第2の混合物を冷却する工程と、
該第2の混合物を水と合わせ、有機層を抽出する工程と、
該化合物を該有機層から単離する工程と
を含む、方法。
(項目30)
項目8に記載の化合物[NC56]の合成方法であって、
N,N−ジメチル4−[4−(1−シアノシクロブチルアミノ)フェニル]ブタンアミド、4−イソチオシアナト−2−トリフルオロメチルベンゾニトリル、およびDMFを混合し、還流下で加熱することにより第1の混合物を形成する工程と、
アルコールおよび酸を該第1の混合物に添加して、第2の混合物を形成する工程と、
該第2の混合物を還流する工程と、
該第2の混合物を冷却する工程と、
該第2の混合物を水と合わせ、有機層を抽出する工程と、
該化合物を該有機層から単離する工程と
を含む、方法。
(項目31)
項目9に記載の化合物[NC57]の合成方法であって、
DMSO、ジクロロメタン、および塩化オキサリルを混合して、第1の混合物を形成する工程と、
4−(4−(7−(4−シアノ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8−オキソ−6−チオキソ−5,7−ジアザスピロ[3.4]オクタン−5−イル)フェニル)ブタンアミドを該第1の混合物に添加して、第2の混合物を形成する工程と、
トリエチルアミンを該第2の混合物に添加することにより第3の混合物を形成する工程と、
該第3の混合物を温め、NHCl水溶液でクエンチすることにより第4の混合物を形成する工程と、
該第4の混合物から有機層を抽出する工程と、
該化合物を該有機層から単離する工程と
を含む、方法。
(項目32)
ジアリールチオヒダントイン化合物を少なくとも1つ提供する工程と、
該化合物についてのアンドロゲン受容体活性の阻害を測定し、該阻害が第1の所定のレベルを超えるか否かを決定する工程と、
該化合物についてのホルモン無反応性癌細胞中のアンドロゲン受容体活性の刺激を測定し、該刺激が第2の所定のレベル未満であるか否かを決定する工程と、
該阻害が該第1の所定のレベルを超え、該刺激が該第2の所定のレベル未満であるならば該化合物を選択する工程と
を含む、方法。
(項目33)
前記所定のレベルがビカルタミドのレベルである、項目32に記載の方法。
(項目34)
前記阻害を測定する工程が、AR応答レポーター系または前立腺特異抗原分泌系での阻害濃度(IC50)を測定することを含む、項目32に記載の方法。
(項目35)
前記刺激を測定する工程が、AR応答レポーター系または前立腺特異抗原分泌系中の濃度を上げることによる誘導倍数を測定することを含む、項目32に記載の方法。
(項目36)
前記阻害および/または刺激を測定する工程が、動物中の腫瘍成長に対する前記化合物の効果を測定することを含む、項目32に記載の方法。
(項目37)
前記アンドロゲン受容体活性の阻害および/または刺激を測定する工程が、前記化合物に対するアンドロゲン受容体の結合親和性を測定することを含む、項目32に記載の方法。
(項目38)
前記アンドロゲン受容体活性の阻害および/または刺激を測定する工程が、前立腺特異抗原エンハンサーおよび前立腺特異抗原プロモーターの少なくとも1つへのアンドロゲン受容体補充の防止を測定することを含む、項目32に記載の方法。
(項目39)
前記アンドロゲン受容体活性の阻害および/または刺激を測定する工程が、アンドロゲン受容体核移行の防止を測定することを含む、項目32に記載の方法。
(項目40)
前記アンドロゲン受容体活性の阻害および/または刺激を測定する工程が、アンドロゲン受容体タンパク質の不安定化を測定することを含む、項目32に記載の方法。
(項目41)
前記ジアリールチオヒダントイン化合物が、式

(式中、RおよびRは独立に、メチル、またはそれらが結合している炭素と一緒になった4〜5個の炭素原子を有するシクロアルキル基であり、
は、カルバモイル、アルキルカルバモイル、カルバモイルアルキル、アルキルカルバモイルアルキル、シアノ、およびシアノアルキルからなる群より選択され、
は、水素またはフッ素である)
を有する、項目32に記載の方法。
(項目42)
前立腺特異抗原を発現し得る哺乳類細胞と十分な量のジアリールチオヒダントイン化合物とを接触させ、前立腺特異抗原mRNAの転写を妨げることを含む方法。
(項目43)
前記ジアリールチオヒダントイン化合物が、式

(式中、RおよびRは独立に、メチル、またはそれらが結合している炭素と一緒になった4〜5個の炭素原子を有するシクロアルキル基であり、
は、カルバモイル、アルキルカルバモイル、カルバモイルアルキル、アルキルカルバモイルアルキル、シアノ、およびシアノアルキルからなる群より選択され、
は、水素またはフッ素である)
を有する、項目42に記載の方法。
(項目44)
前記ジアリールチオヒダントイン化合物が、NC53、NC54、NC55、NC56、およびNC57からなる群より選択される、項目42に記載の方法。
(項目45)
前記化合物が前立腺特異抗原遺伝子上での転写複合体の形成を防止する、項目42に記載の方法。
(項目46)
前記化合物が、アンドロゲン受容体タンパク質が前立腺特異抗原遺伝子と複合体形成するのを防止する、項目42に記載の方法。
(項目47)
前記化合物が、RNAポリメラーゼIIが前立腺特異抗原遺伝子と複合体形成するのを防止する、項目42に記載の方法。
(項目48)
哺乳類細胞と十分な量のジアリールチオヒダントイン化合物とを接触させ、アンドロゲン受容体タンパク質の核移行を防止しかつ/またはアンドロゲン受容体タンパク質を不安定化することを含む方法。
図面は、特定の化合物の薬理試験の結果を示す。
ビカルタミドが、LNCaP−ARに対するアゴニスト効果を表すことを示すグラフである。AR過剰発現ホルモン抵抗性前立腺癌中のビカルタミドのアゴニスト活性。過剰発現ARを有するLNCaP細胞を、R1881の不在下、漸増濃度のビヒクルとしてのDMSOまたはビカルタミドで処理した。AR応答レポーターの活性を測定した。 LNCaP−ARに対するビカルタミドのアンタゴニストアッセイを示すグラフである。ホルモン感受性前立腺癌中のビカルタミドのアゴニスト活性。LNCaP細胞を、R1881の不在下、漸増濃度のビヒクルとしてのDMSOまたはビカルタミドで処理した。AR応答レポーターの活性を測定した。 LNCaP−ARに対する各化合物の作用を示すグラフである。 LNCaP−ARに対する阻害効果を示すグラフである。 AR過剰発現LNCaP異種移植モデルのPSA発現に対する阻害効果。マウスを、44日間、経口で毎日1回、ビヒクル、kg当たり0.1、1、または10mgの実施例7−3b(NC7)で処置した。44日間の処置後、腫瘍をマウスから取り出し、腫瘍溶解物を抽出し、組織溶解物中のPSAレベルをELISAによって決定した。 ビヒクル溶液、Casodex、およびNC53で治療した場合の時間の関数としての腫瘍容積のグラフである。 腫瘍サイズのグラフである。AR過剰発現LNCaP細胞を去勢SCIDマウスの側腹部中に皮下注射した。腫瘍が約100立方mmに達したら、それらを5群に無作為化した。各群は9匹の動物を有した。腫瘍がこの腫瘍容積に達したら、それらに、毎日10または50mg/kgで、ビヒクル、ビカルタミドまたはNC53を経口投与した。各腫瘍を、カリパスを使用して幅、長さおよび深さの3次元で測定した。 腫瘍サイズの実験結果を示す図である。18日目の処置の最終投与の3時間後、動物を光学CCDカメラによって画像化した。光子/秒単位でルシフェラーゼ活性を測定するために、ROIを腫瘍上で描画した。右のパネルは、ROI測定の表示である。 静脈内(上側の曲線)および経口投与(下側の曲線)からのNC53の薬物動態曲線を示すグラフである。 ラットのアンドロゲン受容体へのいくつかの化合物の結合親和性を反映する、濃度の対数の関数としての蛍光吸光度のグラフである。 CasodexまたはNC53を添加するときの、PSAエンハンサーおよびPSAプロモーターへのアンドロゲン受容体およびRNAポリメラーゼIIの複合体形成状態を反映する像を示す図である。 Casodexの存在下であるが、NC53の不在下で、アンドロゲン受容体が核内に移行することを反映する像を示す図である。 Casodexの存在下であるが、NC53の不在下で、アンドロゲン受容体が核内に移行することを反映する像を示す図である。 アンドロゲン受容体タンパク質がNC53の存在下で分解することを反映する像を示す図である。 種々の化合物で治療した後の前立腺重量を示すチャートである。バーのラベルによって示されるように、体重kg当たり10、25、または50mgの化合物を毎日投与した。各化合物を、正常なFVBマウスに投与した。14日間化合物で治療した後、尿生殖路重量を、セミベシクル(semi−vesicle)、前立腺、および膀胱を取り出し量ることによって決定した。チャート中のバーにより示されるデータを得るために、所与化合物を3匹のマウスに投与した。一組のマウスを、化合物を使用して治療しなかった:「未治療」とラベルしたバーにデータを示す。別の組のマウスをビヒクル溶液のみで治療した:「ビヒクル」とラベルしたバーにデータを示す。 図6に示される実験プロトコルと共に行われるPSAアッセイを示すグラフである。 腫瘍容積に対するNC53の種々の投与計画の効果を示すグラフである。 一日あたり0.1、1、および10mg/体重kgの用量でNC53を使用する治療の後ならびにNC53を使用する治療のない治療の後の、0日目でのルシフェラーゼ活性と関連する光子放出比率に対する、17日目での該比率を示すグラフである。 SCIDマウスにLN−AR(HR)細胞系を注射することにより腫瘍成長を誘導した実験の結果を示す図である。一組のマウスを、一日あたり10mg/体重kgの用量で化合物NC53を使用して治療した。他の組のマウスを、ビヒクル溶液のみで処置した。(A)各組のマウスの場合に示される時間の関数としての相対腫瘍容積。(B)色の輪郭として示される31日目でのルシフェラーゼ活性と関連する光子放出による各組のマウスの像。(C)各組のマウスについての、いくらかの倍数で示されるルシフェラーゼ活性と関連する光子放出比率。 種々の濃度のNC53、NC54、NC55、およびNC57ならびにビヒクル溶液を使用して処理したLN−AR細胞と関連するPSA吸光度を示すグラフである。 種々の濃度のNC7、NC48、NC53、ビカルタミド、およびDMSOを使用して処理したLN−CaP細胞と関連するPSA吸光度を示すグラフである。 野生型非遺伝子組み換えマウス(WT)、去勢ルシフェラーゼ遺伝子組み換えマウス(Cast)、および非去勢ルシフェラーゼ遺伝子組み換えマウス(無傷)を使用して行われた実験の結果を示す図である。90日間の放出期間で体重キログラム当たり12.5mgを生ずる移植テストステロンペレットを使用して治療した去勢ルシフェラーゼ遺伝子組み換えマウス(T/Cast)についてのデータを示し、90日間の放出期間で体重キログラム当たり12.5mgを生ずる移植テストステロンペレットを使用して治療した非去勢ルシフェラーゼ組み換えマウス(無傷+T)についてのデータを示す。一日あたり10mg/体重kgで移植テストステロンペレットおよびビカルタミド(BIC+T/Cast)またはNC53(NC53+T/Cast)を使用して処置した去勢ルシフェラーゼ遺伝子組み換えマウスについてのデータを示す。(A)14日目での尿生殖路重量。(B)14日目の光子放出速度。全ての場合で、ホルモン抵抗性疾患状態は誘導されなかった。 種々の用量のいくつかの化合物を使用して処理した後のLN−AR細胞について測定したPSA吸光度を示すグラフである。 各化合物のいくつかの特性を与える表を示す。図15は、時間の関数としての化合物血清濃度の点から見た、いくつかの化合物の薬物動態特性を与えるグラフも示す。 125nmol〜1000nmolの範囲の濃度で投与される種々の化合物を使用して投与されたL1AR細胞系のルシフェラーゼ活性のグラフである。
本発明の実施形態を、以下で詳細に論じる。実施形態を記載する上で、具体的な専門用語は明確さのために採用される。しかし、本発明が、そのように選択される具体的な専門用語に限定されることは意図しない。本発明の趣旨および範囲から逸脱しなければ他の等価部分が採用され他の方法が展開されてもよいことは、当業者であれば認識されよう。本明細書で引用した参考文献は全て、それぞれが個別に組み込まれたかのように参照により組み込んである。
ジアリールヒダントイン化合物の合成
(実施例56)[NC54]
以下では、オーブン乾燥ガラス器および標準シリンジ/隔壁技法を使用して、空気または水分に敏感な反応をアルゴン雰囲気下で行った。この反応は、UV光(254nm)の下でSiOTLCプレートを使用して監視し、次いでp−アニスアルデヒドまたはニンヒドリン染色溶液を使用して可視化した。カラムクロマトグラフィーをシリカゲル60上で行った。特に述べない限り、H NMRスペクトルをCDCl中で400MHzで測定し、内部標準(TMS、0.0ppm):化学シフト(多重度、積算、Hz単位のカップリング定数)からデータを以下の通りppm(δ)単位で報告した。
過ヨウ素酸(1.69g、7.41mmol)を、アセトニトリル(25mL)中に激しく撹拌することによって溶解し、次いで三酸化クロム(0.16g、1.60mmol)をその溶液中に溶解した。2−フルオロ−4−ニトロトルエン(0.33g、2.13mmol)を上記溶液に撹拌しながら添加した。発熱反応ですぐに白色沈殿物が形成した。1時間撹拌後、反応混合物の上清液をフラスコにデカントし、蒸発させることにより溶媒を除去した。残留物を、塩化メチレン(2×30mL)および水(2×30mL)で抽出した。有機層を、MgSO上で乾燥し、濃縮することにより、白色固体として2−フルオロ−4−ニトロ安息香酸(式37)(0.32mg、81%)を得た。
塩化チオニル(0.15g、1.30mmol)を、−5℃に冷却された、2−フルオロ−4−ニトロ安息香酸(式37)(0.20g、1.10mmol)のDMF(5mL)溶液にゆっくり添加した。混合物を、−5℃で更に1時間撹拌した。過剰のメチルアミン(その40%水溶液から蒸留されたばかりの)を、反応媒体に添加した。第2の混合物を更に1時間撹拌した。酢酸エチル(50mL)を混合物に添加し、これをブライン(2×50ml)で洗浄した。有機層を、MgSO上で乾燥し、濃縮することにより、帯黄色固体としてN−メチル−2−フルオロ−4−ニトロベンズアミド(式38)(0.18g、85%)が生じた。
酢酸エチル(5mL)および酢酸(5mL)中に含まれるN−メチル−2−フルオロ−4−ニトロベンズアミド(式38)(0.18g、0.91mmol)および鉄(0.31g、5.60mmol)の混合物を、1時間還流した。固体粒子を、濾過した。濾過物を、水で洗浄し酢酸エチルで抽出した。有機層を、MgSO上で乾燥し、濃縮し、残留物をSiOカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:アセトン、95:5)で精製することにより、オフホワイト色固体としてN−メチル−2−フルオロ−4−アミノベンズアミド(式39)(0.14g、92%)を得た。
N−メチル−2−フルオロ−4−アミノベンズアミド(式39)(96mg、0.57mmol)、アセトンシアノヒドリン(0.3mL、3.14mmol)および硫酸マグネシウム(50mg)の混合物を、80℃に加熱し、12時間撹拌した。媒体に酢酸エチル(25mL)を添加し、次いで水(2×25mL)で洗浄した。有機層をMgSO上で乾燥し、濃縮し、残留物をSiOカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:アセトン、95:5)で精製することにより、白色固体としてN−メチル−2−フルオロ−4−(1,1−ジメチル−シアノメチル)−アミノベンズアミド(式40)(101mg、75%)を得た。
4−アミノ−2−トリフルオロメチルベンゾニトリル(2.23g、12mmol)を、室温で水(22mL)中に含まれる、十分撹拌したチオホスゲン(1mL、13mmol)の不均一混合物中に、15分間にわたって分けて添加した。撹拌を、更に1時間続けた。反応媒体を、クロロホルム(3×15ml)で抽出した。この混合有機相を、MgSO上で乾燥し、減圧下で蒸発させて乾燥することにより、所望の生成物4−イソチオシアナト−2−トリフルオロメチルベンゾニトリル(式41)が帯褐色固体として生じ、これをそのまま次の工程のために使用した(2.72g、11.9mmol、99%)。
56−1) NC54
DMF(1mL)中に含まれるN−メチル−2−フルオロ−4−(1,1−ジメチル−シアノメチル)−アミノベンズアミド(式40)(30mg、0.13mmol)および4−イソチオシアナト−2−トリフルオロメチルベンゾニトリル(式41)(58mg、0.26mmol)の混合物を、マイクロ波照射下100℃で11時間加熱した。混合物に、メタノール(20mL)および1N HCl水溶液(5mL)を添加した。第2の混合物を、1.5時間還流した。室温まで冷却した後、反応混合物を、冷水(50mL)中に注ぎ、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を、MgSO上で乾燥し、濃縮し、残留物をSiOカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:アセトン、95:5)で精製することにより、無色結晶としてNC54(式42)(15mg、25%)を得た。
(実施例57)
N−メチル−2−フルオロ−4−アミノベンズアミド(式39)(62mg、0.37mmol)、シクロペンタノン(0.07mL、0.74mmol)およびTMSCN(0.1mL、0.74mmol)の混合物を、80℃に加熱し、13時間撹拌した。媒体に、酢酸エチル(2×20mL)を添加し、次いで水で(2×20mL)洗浄した。有機層を、MgSO上で乾燥し、濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:アセトン、95:5)で精製することにより、白色固体としてN−メチル2−フルオロ−4−(1−シアノシクロペンチル)アミノベンズアミド(式43)(61mg、63%)を得た。
57−1) NC55
DMF(3mL)中に含まれるN−メチル2−フルオロ−4−(1−シアノシクロペンチル)アミノベンズアミド(式43)(57mg、0.22mmol)および4−イソチオシアナト−2−トリフルオロメチルベンゾニトリル(0.15g、0.65mmol)の混合物を、マイクロ波照射下(開放容器)、130℃で12時間加熱した。混合物にメタノール(20mL)および1N HCl水溶液(5mL)を添加した。第2の混合物を、1.5時間還流した。室温まで冷却した後、反応混合物を、冷水(50mL)中に注ぎ、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を、MgSO上で乾燥し、濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:アセトン、95:5)で精製することにより、淡帯黄色固体として4−(3−(4−シアノ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−オキソ−2−チオキソ−1,3−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−イル)−2−フルオロ−N−メチルベンズアミド、NC55(式44)(8mg、7%)を得た。
(実施例58)
無水トリフルオロ酢酸(0.85mL、6.14mmol)を、4−(4−アミノフェニル)酪酸(0.5g、2.79mmol)の0℃クロロホルム(10mL)溶液に添加した。混合物を、室温まで加湿し、3時間撹拌した。混合物を、クロロホルム(20mL)および水(20mL)で分配した。有機層を、MgSO上で乾燥し、濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:アセトン、9:1)で精製することにより、4−[4−(2,2,2−トリフルオロアセチルアミノ)フェニル]ブタン酸(式45)(0.53g、69%)を得た。
塩化チオニル(71mg、0.60mmol)を、−5℃に冷却した4−[4−(2,2,2−トリフルオロアセチルアミノ)フェニル]ブタン酸(式45)(0.15g、0.55mmol)のDMF(5mL)溶液にゆっくり添加した。混合物を、−5℃で更に1時間撹拌した。過剰のジメチルアミン(その40%水溶液から蒸留されたばかりの)を、反応媒体に添加した。第2の混合物を更に1時間撹拌した。酢酸エチル(50mL)を混合物に添加し、これをブライン(2×50ml)で洗浄した。有機層を、MgSO上で乾燥し、濃縮することにより、帯黄色固体としてN,N−ジメチル4−[4−(2,2,2−トリフルオロアセチルアミノ)フェニル]ブタンアミド(式46)(0.17g、定量)が生じた。
1N NaOH溶液(3mL)を、N,N−ジメチル4−[4−(2,2,2−トリフルオロアセチルアミノ)フェニル]ブタンアミド(式46)(0.17g、0.55mmol)の室温メタノール(2mL)溶液に添加した。混合物を、14時間撹拌した。混合物を、クロロホルム(25mL)および水(25mL)で分配した。有機層を、MgSO上で乾燥し、濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:アセトン、9:1)で精製することにより、白色固体としてN,N−ジメチル4−(4−アミノフェニル)ブタンアミド(式47)(74mg、66%)を得た。
N,N−ジメチル4−(4−アミノフェニル)ブタンアミド(式47)(74mg、0.36mmol)、シクロブタノン(54mg、0.78mmol)およびTMSCN(77mg、0.78mmol)の混合物を、80℃に加熱し、15時間撹拌した。媒体に酢酸エチル(2×20mL)を添加し、次いで水(2×20mL)で洗浄した。有機層を、MgSO上で乾燥し、濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:アセトン、9:1)で精製することにより、白色固体としてN,N−ジメチル4−[4−(1−シアノシクロブチルアミノ)フェニル]ブタンアミド(式48)(58mg、57%)を得た。
DMF(3mL)中に含まれるN,N−ジメチル4−[4−(1−シアノシクロブチルアミノ)フェニル]ブタンアミド(式48)(58mg、0.20mmol)および4−イソチオシアナト−2−トリフルオロメチルベンゾニトリル(74mg、0.32mmol)の混合物を、還流下で2時間加熱した。混合物に、メタノール(20mL)および1N HCl水溶液(5mL)を添加した。第2の混合物を、1.5時間還流した。室温まで冷却した後、反応混合物を、冷水(50mL)中に注ぎ、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を、MgSO上で乾燥し、濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:アセトン、95:5)で精製することにより、淡帯黄色固体として4−(4−(7−(4−シアノ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8−オキソ−6−チオキソ−5,7−ジアザスピロ[3.4]オクタン−5−イル)フェニル)−N,N−ジメチルブタンアミド、NC56(式49)(44mg、42%)を得た。
(実施例59)
4−(4−アミノフェニル)酪酸(0.20g、1.12mmol)、シクロブタノン(0.17mL、2.23mmol)およびTMSCN(0.30mL、2.23mmol)の混合物を、80℃に加熱し13時間撹拌した。媒体に酢酸エチル(2×30mL)を添加し、次いで水(2×30mL)で洗浄した。有機層を、MgSO上で乾燥し、濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:アセトン、9:1)で精製することにより、帯黄色固体として4−[4−(1−シアノシクロブチルアミノ)フェニル]ブタン酸(式50)(0.21g、74%)を得た。
トルエン(10mL)中に含まれる4−[4−(1−シアノシクロブチルアミノ)フェニル]ブタン酸(式50)(0.21g、0.83mmol)および4−イソチオシアナト−2−トリフルオロベンゾニトリル(0.25g、1.08mmol)の混合物を、還流下で1時間加熱した。混合物に、1N HCl(5mL)水溶液を添加した。第2の混合物を、1.5時間還流した。室温まで冷却した後、反応混合物を、冷水(50mL)中に注ぎ、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を、MgSO上で乾燥し、濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:アセトン、95:5)で精製することにより、4−(4−(7−(4−シアノ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8−オキソ−6−チオキソ−5,7−ジアザスピロ[3.4]オクタン−5−イル)フェニル)ブタン酸、NC122(式51)(60mg、15%)を得た。
(実施例61)
DMSO(0.01mL、0.12mmol)の乾燥ジクロロメタン(1mL)溶液を、−78℃で乾燥ジクロロメタン(2mL)中に含まれる塩化オキサリル(0.01mL、0.09mmol)の撹拌溶液に添加した。15分後、4−(4−(7−(4−シアノ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8−オキソ−6−チオキソ−5,7−ジアザスピロ[3.4]オクタン−5−イル)フェニル)ブタンアミド、NC47(式52)(35mg、0.07mmol)のジクロロメタン溶液を、反応混合物に添加した。撹拌を−78℃で20分間続け、次いでトリエチルアミン(0.03mL、0.22mmol)を添加した。−78℃で30分間経った後、反応混合物を室温まで加湿し、次いでNHCl飽和水溶液で反応物をクエンチした。反応混合物を、ジクロロメタンで希釈し、ジクロロメタンで抽出した。有機層を、MgSO上で乾燥し、濃縮し、クロマトグラフィー(ジクロロメタン:アセトン、95:5)を行うことにより、粘性油として4−(5−(4−(3−シアノプロピル)フェニル)−8−オキソ−6−チオキソ−5,7−ジアザスピロ[3.4]オクタン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、NC57(式53)(29mg、87%)が生じた。
当業者なら、ここに記載した合成を改変しかつ/または組み合わせることにより、他のジアリールヒダントイン化合物を作製することができよう。
化合物の薬理試験
参照により本明細書に組み込んだPCT出願US04/42221およびUS05/05529のスクリーニング手順と同じ手順を利用する、ホルモン抵抗性前立腺癌細胞上での対ARアンタゴニスト活性およびアゴニスト活性についてのスクリーニングを通じて、その合成経路が上記に記載されている化合物を特定した。いくつかの化合物は、ホルモン抵抗性前立腺癌中の過剰発現ARに対して、最小限のアゴニスト活性と共に強力なアンタゴニスト活性を示した。
In vitroでの生物学的アッセイ
レポーターアッセイによるARに対する化合物の作用
ホルモン抵抗性前立腺癌細胞系中の人工AR応答レポーター系を使用して、化合物を試験した。このレポーター系では、この前立腺癌LNCaP細胞を、内因性レベルより約5倍高いレベルのARを安定発現させるように改変した。この外因性ARと内因性ARは、双方とも合成アンドロゲンR1881により安定化される点で同じ特性を有する。このAR過剰発現細胞は、AR応答レポーターが安定的に組み込まれるようにも改変したが、これらの細胞のレポーター活性はホルモン抵抗性前立腺癌の特徴を示す。これは、低濃度の合成アンドロゲンR1881に応答し、高濃度のビカルタミド(表1参照)によってのみ阻害され、ビカルタミドによってアゴニスト活性を示す(図1および表2)。公表データと一致して、ビカルタミドは、AR応答レポーターを阻害したが、ホルモン感受性前立腺癌細胞中でアゴニスト活性を有さなかった(図2)。
表1
本発明者らは、その合成が上記に記載されている化合物のアンタゴニスト活性を100pMのR1881の存在下で試験した。改変LNCaP細胞(LNCaP−AR、LN−ARとも略す)を、10%ウシ胎仔血清(FBS)を含有するIscove培地中に維持した。薬物処理の2日前に、この細胞を活性炭により除去処理された10%FBS(CS−FBS)を含有するIscove培地中で成長させて、アンドロゲンを除去した。この細胞を、100pMのR1881および漸増の濃度試験化合物と共に10%CS−FBSを含有するIscove培地中で分裂および成長させた。2日間のインキュベーションの後、レポーター活性をアッセイした。
表1に、ホルモン抵抗性前立腺癌中のARを阻害するこれらの化合物のIC50を挙げる。対照物質ビカルタミドは、889nMのIC50を有する。特定した化合物(ジアリールチオヒダントイン)のほとんどは、ホルモン抵抗性前立腺癌中のARを阻害する際、100〜200nMのIC50を有する。対照的に、米国特許第5705654号での実施例30−2、30−3、31−2、31−3、および24−3(NC24〜NC28)などの実施例として挙げられている抗アンドロゲン化合物は、この系ではARに対する阻害活性を有さない。
AR応答レポーターおよび内因性PSA発現により測定される、ホルモン抵抗性前立腺癌中のARに対するアンタゴニスト活性
)No:この化合物は、AR応答レポーターを阻害しなかった;(**)n/a:この化合物は、このアッセイでは試験しなかった。
表2
ホルモン抵抗性前立腺癌中のAR過剰発現のこれまで認識されてなかった一特性は、アンタゴニストをアゴニストに切り替える能力である。したがって、最小限のアゴニスト活性を有するまたはアゴニスト活性が全くないそれらの化合物のみが、この疾患に対して抗アンドロゲン物質であると見なされる。種々の化合物のアゴニスト活性を決定するために、本発明者らは、R1881の不在下のLN−AR系中での測定としてAR応答レポーターを使用して、ARに対するこれらの刺激活性を試験した。表2に、種々の化合物のアゴニスト活性を挙げる。以前の結果と一致して、ビカルタミドはホルモン抵抗性前立腺癌中のARを活性化させた。実施例7−3b(NC7)、33(NC34)、34(NC35)、および35(NC36)などのジアリールチオヒダントイン誘導体は、アゴニスト活性を有さない。対照的に、RU59063、ならびに米国特許第5705654号での実施例30−2、30−3、31−2、31−3、および24−3(NC24〜NC28)などの実施例として挙げられている他の抗アンドロゲン化合物は、ホルモン抵抗性前立腺癌中のARを強く活性化させた。
ホルモン抵抗性前立腺癌中のAR応答レポーターに対する選択試験物質のアゴニスト活性
)誘導倍数:DMSO媒体中での活性に対する、特定の試験物質により誘導される活性;(**)n/a:この化合物は、このアッセイでは試験しなかった。
AR阻害剤の特異性を試験するために、選択化合物を、核内受容体ファミリー中のARの最も近いメンバーであるグルココルチコイド受容体(GR)の過剰発現を有するLNCaP細胞中で試験した。これらの細胞はGR応答レポーターも有し、このレポーター活性はデキサメタゾンによって誘導され、GRアゴニストおよびその誘導は、GR阻害剤RU486によって遮断された。実施例7−3b(NC7)(4−(8−オキソ−6−チオキソ−5−(4−メチルフェニル)−5,7−ジアザスピロ[3.4]オクト−7−イル)−2−トリフルオロメチルベンゾニトリル)は、この系ではGRに対する作用はなかった。
前立腺特異抗原(PSA)の分泌レベルの測定による、ARに対する化合物の作用
PSAレベルが前立腺癌中のAR活性の指標であることは、十分確立されている。化合物が生理環境内でARの機能に影響を及ぼすかどうかを試験するために、本発明者らは、AR過剰発現LNCaP細胞(LNCaP−AR、LN−ARとも略す)中のR1881により誘導される内因性PSAの分泌レベルを決定した。このLNCaP−AR細胞は、発現アンドロゲン受容体を発現させるプラスミドで形質導入された前立腺細胞のリンパ節癌の株である。LNCaP−AR細胞は、10%FBSを含有するIscove培地中に維持した。薬物処理の2日前に、この細胞を10%CS−FBSを含有するIscove培地中で成長させて、アンドロゲンを除去した。この細胞を、適切な濃度のR1881および試験化合物と共に10%CS−FBSを含有するIscove培地中で分裂および成長させた。4日間のインキュベーションの後、PSA分泌レベルを、PSA ELISAキット(American Qualex、San Clemente、CA)を使用してアッセイした。
LNCaP−AR細胞のPSA分泌レベルは、25pMのR1881によって強く誘導された。対照的に、R1881の濃度が100pMに達するまで、PSAはLNCaP親細胞中に誘導されなかった。これは、ホルモン抵抗性前立腺癌中のARがアンドロゲンに対して過度に感受性であるという本発明者らの以前の報告と一致する。AR活性に対する用量依存的阻害を行って、PSA発現の阻害における種々の化合物のIC50を決定し、この結果を表1に挙げた。PSA発現に対する選択化合物のIC50が、レポーターアッセイにより測定されたIC50に酷似していることから、ジアリールヒダントイン誘導体は、ホルモン抵抗性前立腺癌中のARの強力な阻害剤であることが確認される。
本発明者らは、代理マーカーとして分泌PSAを使用してホルモン抵抗性前立腺癌中のARに対する選択化合物のアゴニスト活性も試験した。これを行うために、アンドロゲンが欠乏しているAR過剰発現LNCaP細胞を、その合成が上記に記載されている漸増濃度の化合物と共にR1881の不在下でインキュベーションし、培地中の分泌PSAを4日後に測定した。
表3に選択化合物のアゴニスト活性を挙げる。レポーターアッセイから得られた結果と一致して、実施例7−3b(NC7)、33(NC34)、34(NC35)、および35(NC36)などのジアリールチオヒダントイン誘導体は、アゴニスト活性を有しない。対照的に、RU59063、ならびに米国特許第5705654号での実施例30−2(NC24)、30−3(NC25)、および31−2(NC26)などの実施例として挙げられている他の抗アンドロゲン化合物は、ホルモン抵抗性前立腺癌中のPSA発現を刺激した。
表3
ホルモン抵抗性前立腺癌中の内因性PSAに対する選択試験物質のアゴニスト活性
化合物の濃度を上げることによる誘導倍数
)誘導倍数:DMSO媒体中での活性に対する、特定の試験物質により誘導される活性;(**)n/a:この化合物は、このアッセイでは試験しなかった。
MTSアッセイによるARミトコンドリア活性に対する化合物の作用
LNCaP−AR細胞を、10%FBSを含有するIscove培地中で維持した。これらの化合物について、ホルモン抵抗性前立腺癌細胞の成長に対するそれらの作用を試験した。過剰発現LNCaP細胞は、これらの細胞がin vivoおよびin vitro(1)でホルモン抵抗性前立腺癌細胞として挙動するので使用した。本発明者らは、成長の代用であるMTSアッセイによるミトコンドリア活性を測定した。過剰発現AR(LN−AR)を有するLNCaP細胞を、10%FBSを含有するIscove培地中に維持した。薬物処理2日前に、この細胞を、10%CS−FBSを含有するIscove培地中で成長させて、アンドロゲンを除去した。次いで、この細胞を、適切な濃度のR1881および漸増濃度の試験化合物と共に10%CS−FBSを含有するIscove培地中で分裂および成長させた。4日間のインキュベーションの後、細胞成長をMTSによって監視した(Promega、Madison、WI)。
レポーターアッセイおよびPSAアッセイと一致して、AR過剰発現LNCaPの成長は、25マイクロMのR1881によって刺激されたが、親細胞は、R1881濃度が100マイクロMに達するまで刺激されなかった。図2は、100pMのR1881の存在下での、ホルモン抵抗性前立腺癌の成長に対する選択化合物の阻害効果を示す。現在の臨床薬ビカルタミドは、ホルモン抵抗性前立腺癌を阻害しなかった。対照的に、実施例5−3b(NC2)(4−[3−(4−メチルフェニル)−4,4−ジメチル−5−オキソ−2−チオキソイミダゾリジン−1−イル]−2−トリフルオロメチル−ベンゾニトリル)および実施例7−3b(NC7)(4−(8−オキソ−6−チオキソ−5−(4−メチルフェニル)−5,7−ジアザスピロ[3,4]オクト−7−イル)−2−トリフルオロメチルベンゾニトリル)は、ホルモン抵抗性前立腺癌を高い効力で阻害した。
本発明者らは、MTSアッセイ中の成長阻害がARを標的にすることにより生じるかどうかを試験し、実施例5−3b(NC2)(4−[3−(4−メチルフェニル)−4,4−ジメチル−5−オキソ−2−チオキソイミダゾリジン−1−イル]−2−トリフルオロメチルベンゾニトリル)および実施例7−3b(NC7)(4−(8−オキソ−6−チオキソ−5−(4−メチルフェニル)−5,7−ジアザスピロ[3.4]オクト−7−イル)−2−トリフルオロメチルベンゾニトリル)を、AR発現を欠く前立腺癌細胞系であるDU−145細胞中で試験した。これらの化合物では、DU−145細胞に対する成長阻害効果は全くなかった。これらの化合物は、2つの汎用される乳癌細胞MCF7およびSkBr3、または正常マウス線維芽細胞の細胞系3T3に対する成長効果がなかったので、AR発現前立腺癌細胞以外の細胞を阻害しなかった。
ジアリールチオヒダントイン誘導体のin vitro生物活性の実施例を、図3および4に示す。例えば、相対的なルシフェラーゼ活性に基づいて、図3は、濃度500nMで、これらの化合物は、次のように、最大活性から最小活性の順にNC67>NC68>NC66>NC69>NC77=NC53>ビカルタミドとランク付けされたことを示す。例えば、相対PSAレベルに基づいて、濃度500nMで、これらの化合物は、次のように最大活性から最小活性の順にNC50>NC48>NC7>NC43>NC44>NC49>NC50>NC45>ビカルタミドとランク付けされることが見出された。例えば、相対的なMTS単位に基づいて、図4は、濃度500nMで、これらの化合物は、次のように最大活性から最小活性の順にNC70>NC7>NC122>NC53>ビカルタミドとランク付けされたことを示す。
ホルモン抵抗性およびホルモン感受性前立腺癌異種移植腫瘍に対する阻害効果
本発明の化合物は、ジアリールヒダントイン誘導体が、in vivoでホルモン抵抗性前立腺癌に対する効果を有するかどうかを試験するために使用する。まず、本発明者らは、AR過剰発現LNCaP細胞から樹立した異種移植腫瘍上でこの化合物を試験する。マトリゲル(Collaborative Biomedical)中の改変細胞を、去勢雄のSCIDマウスの側腹部中に皮下注射する。腫瘍サイズを、カリパスを使用して週1回三次元測定する。異種移植腫瘍が樹立した後(少なくとも40mmの腫瘍サイズ)、腫瘍を有するマウスを無作為化し、経口で毎日1回異なる用量の化合物で処置する。AR過剰発現LNCaP異種移植モデルの成長に対する阻害効果を、次のように観察する。樹立LN−AR異種移植腫瘍を有するマウスを、無作為化し、経口で毎日1回、示した化合物で処置する。腫瘍サイズを、内径によって測定する。
臨床観察と一致して、現在の臨床薬ビカルタミドは、ホルモン抵抗性前立腺癌の成長を阻害しなかった(ビヒクルと同様に)。対照的に、本発明による化合物はこれらの腫瘍の成長を阻害し、この阻害は用量依存的である。更に、これらの化合物は、ホルモン抵抗性前立腺癌用臨床マーカーである、PSA発現を阻害する。
本発明の化合物は、ホルモン抵抗性前立腺癌の別の異種移植モデル、ホルモン抵抗性LAPC4中でも試験する。このモデルは去勢マウス中のホルモン感受性前立腺癌の継代から樹立したが、これは、前立腺癌の臨床的進行を模倣する(2)。AR過剰発現LNCaP異種移植モデルを使用した所見と同様に、現在の臨床薬ビカルタミドは、ホルモン抵抗性LAPC4異種移植モデル中の成長およびPSA発現を阻害しなかった(ビヒクルと同様に)。対照的に、本発明の化合物は、これらの腫瘍の成長およびPSA発現を阻害した。
図6は、LNCaPホルモン感受性モデルからの細胞をマウス中に異種移植した実験の結果を表す(10個のLNCaP細胞をマウス中に注射した)。第1組のマウスをNC53で処置し、第2組のマウスをCasodexで処置し、第3組のマウスをビヒクル溶液で処置した。各組には、6匹のマウスが含まれた。これらのマウスを、毎日10mg/kgで処置した。図6は、時間の関数としての腫瘍容積のグラフとしての結果を表す。対照としてのビヒクル溶液で処置したマウスは、最も急速な腫瘍容積増加を示した。Casodexで処置したマウスおよびNC53で処置したマウスは類似の速度の腫瘍成長を示し、これらの速度は、ビヒクル溶液で処置したマウスより遅かった。
ホルモン感受性前立腺癌細胞の成長に対する阻害効果
ジアリールチアヒダントイン誘導体もホルモン感受性前立腺癌細胞を阻害するかどうかを決定するために、本発明者らは、ミトコンドリア活性のMTSを測定することによってLNCaP細胞の成長に対するいくつかの選択化合物を試験する。アンドロゲン欠乏LNCaP細胞を、漸増濃度のビヒクルとしてのDMSOまたは試験物質を使用して1pMのR1881の存在下で処置する。4日間のインキュベーションの後、細胞成長をMTSアッセイによって測定する。本発明の化合物は、ビカルタミドより高い効力でホルモン感受性前立腺癌を阻害する。
in vivoバイオアッセイ
全ての動物実験を、Animal Research Committee of the University of California at Los Angelesの指針に従って行った。動物を、Taconicから購入し、画定されたフローラのコロニー内の層流塔中で維持した。LNCaP−ARおよびLNCaPベクター細胞を、10%FBSを補充したRPMI培地中に維持した。100μlのマトリゲルおよびRPMI培地(1:1)中の10個の細胞を、無傷のまたは去勢した雄SCIDマウスの側腹部中に皮下注射した。腫瘍サイズを、カリパスを使用して週1回3次元(長さ×幅×深さ)測定した。マウスを、腫瘍サイズが約100mmに達したときに処置群に無作為化した。薬物を、毎日10mg/kgおよび50mg/kgで経口投与した。薬力学的読み出しを得るために、動物を、処置の最終投与の3時間後に光学CCDカメラによって画像化した。光子/秒単位でルシフェラーゼ活性を測定するために、ROIを腫瘍上で描画する。右のパネルは、ROI測定の表示であった。データを、図7および8に示す。18日間にわたって、NC53は、腫瘍成長を防止する効果があり、更に腫瘍を収縮させる効果さえもあり、ビカルタミドより際立って効果的であった。
ビカルタミド、4−[7−(4−シアノ−3−トリフルオロメチルフェニル)−8−オキソ−6−チオキソ−5,7−ジアザ−スピロ[3.4]オクト−5−イル]−トルエン[NC7]、N−メチル−4−{4−[7−(4−シアノ−3−トリフルオロメチルフェニル)−8−オキソ−6−チオキソ−5,7−ジアザ−スピロ[3.4]オクト−5−イル]フェニル}ブタンアミド[NC48]、およびN−メチル−4−[7−(4−シアノ−3−トリフルオロメチルフェニル)−8−オキソ−6−チオキソ−5,7−ジアザ−スピロ[3.4]オクト−5−イル]−2−フルオロベンズアミド(52d)[NC53]の薬物動態は、Charles River Laboratoriesから購入した生後8週間のFVBマウスを使用してin vivoで評価した。各マウスを、各時点に対して3つの群に分けた。2匹のマウスを薬物で処置せず、他の2匹のマウスをビヒクル溶液で処置した。各群を、体重キログラム当たり10mgで処置した。
薬物を、1:5:14のDMSO:PEG400:H0(ビヒクル溶液)の混合物中に溶解し、尾静脈を介してマウス中に投与した。この動物を処置前に約20分間加熱ランプの下で温めることにより、それらの尾静脈を拡張した。各マウスをマウスレストレーナー(Fisher Sci.Cat#01−288−32A)中に置き、薬物を含有するビヒクル溶液200μlを各マウスの拡張した尾静脈中に注射した。薬物投与後、この動物を、異なる時点:5mn、30mn、2h、6h、16hで、CO吸入によって安楽死させた。各動物を、CO暴露後すぐに心臓穿刺(1ml BDシリンジ+27G5/8針)によって出血させた。経口投与の場合は、薬物を、給餌シリンジによる経口投与の前に50:10:1:989のDMSO:カルボキシメチルセルロース:Tween80:H2Oの混合物中に溶解した。
この血清試料を、Alltima C18カラム(3μ、150mm×4.6mm)を備えたHPLC(Waters 600ポンプ、Waters 600コントローラーおよびWaters 2487検出器)によって、薬物の濃度を決定するために分析した。NC7、NC48、およびNC53化合物を254nm波長で検出し、ビカルタミドを270nm波長で検出した。
HPLC分析用試料を、以下の手順に従って調製した。:
血球を、遠心分離によって血清から分離した。
400μlの血清に、内部標準の10μM溶液80μlおよびアセトニトリル520μlを添加した。沈殿物が生じた。
混合物を、3分間渦流撹拌し、次いで30分間超音波下に置いた。
固体粒子を、濾過し、または遠心分離によって分離した。
濾過物を、アルゴン流の下で乾燥し、乾燥物にした。薬物濃度を決定するために、この試料を、アセトニトリルを使用して80μlに再構成してからHPLCによって分析した。
薬物の標準曲線を使用することによって精度を改善した。
静脈内投与および経口投与から生じる、時間の関数としての血漿中NC53の濃度を、図9に示す。ビカルタミド、NC48、およびNC53の定常状態濃度(Css)を、表4に示す。NC53の定常状態濃度は、本質的にビカルタミドの定常状態濃度と同様であり、NC48より大幅によい。
表4.マウス血漿中のビカルタミド、NC48、およびNC53の定常状態濃度
アンドロゲン受容体活性は、以下のもの:AR応答レポーター系または前立腺特異抗原分泌系での阻害濃度(IC50)、AR応答レポーター系または前立腺特異抗原分泌系中の濃度増加と関連する誘導倍数、動物中の関連する腫瘍成長、アンドロゲン受容体と化合物との結合親和性、前立腺特異抗原エンハンサーまたは前立腺特異抗原プロモーターへのアンドロゲン受容体補充、アンドロゲン受容体核移行、およびアンドロゲン受容体タンパク質の不安定化を含めるがそれらに限らない、アンドロゲン受容体挙動の刺激および阻害のいくつかの側面を包含し得る。
in vitroアッセイ
図10は、競合アッセイキット(Invitrogen)を使用して決定された、ラットのアンドロゲン受容体(ラットAR)のリガンド結合ドメインに対する化合物の相対結合親和性を示す。蛍光偏光を、読み出し値として使用した。各ホルモン投与を3回行い、3つの値の標準誤差をそれらの平均から算出することにより相対誤差を決定した。この検討は、最小限の競合(ビヒクルのみ)、受容体無し、蛍光リガンド無し、および最大限の競合(10−5M R1881、プロゲステロン、E2またはデキサメタゾン)に対して調整された。この曲線は、単一結合部位競合モデルを使用して適合された(Prism統計分析ソフトウェアパッケージを使用した。R1881は、最低の平衡解離定数Ki=4nMを有した(したがって、ラットのアンドロゲン受容体は、4つの試験化合物の内R1881に対する親和性が最高であった)。RU59063は平衡解離定数Ki=20nMを有し、NC53は平衡解離定数Ki=0.8uMを有した。Casodexは、平衡解離定数Ki=0.4uMを有した(したがって、ラットのアンドロゲン受容体は、4つの試験化合物の内Casodexに対する親和性が最低であった)。NC53およびCasodexは類似の平衡解離定数を有するため、ラットのアンドロゲン受容体はこれらの化合物に対して同様の親和性を有した。
NC53は、PSAエンハンサーおよびPSAプロモーターへのアンドロゲン受容体(AR)補充およびRNAポリメラーゼII(Pol II)補充を防止した。図11は、この検討の結果を示す。使用される材料は、AR(Upstate、cat#06−680)およびPol II(Covance、cat#MMS−126R)を有するChromatin IPであった。LNCaP(ATCC)細胞を、完全血清中にプレーティングした。実験の日に、このプレートを1×PBSで1回洗浄し、5%CSSを3日間添加した。第1組の実験の場合、10uMのNC53を添加し(R)、第2組の実験の場合、10uMのビカルタミドを添加し(C)、第3組の実験の場合、1nMのR1881を添加した(+)。これらの化合物の各々を、6時間添加した。対照の第4組の実験では、添加した追加の化合物はなかった(−)。6時間の時点として、28周期行った。Upstate製ChIPキット(cat#17−295)を使用した。エンハンサーおよびプロモータープライマーを、それぞれLouie(PNAS 2003年、100巻、2226〜2230頁)およびShang(Molecular Cell 2002年、9巻、601〜610頁)から入手した。NC53(R)を添加した実験の場合の像がより暗いことから、NC53は、アンドロゲン受容体およびRNAポリメラーゼIIが前立腺特異抗原(PSA)遺伝子上で転写複合体を形成するのを防止したことが示された。それに反して、ビカルタミド(Casodex、C)を添加した実験の場合の像がより明るいことから、ビカルタミドの存在下でのアンドロゲン受容体およびRNAポリメラーゼIIは、依然として、PSA mRNAを転写するPSAエレメントに補充されることが示された。
NC53は、LNCaP細胞中のアンドロゲン受容体核移行を阻害した。図12および13は、この検討の結果を示す。LNCaP細胞を、5%CSS中にプレーティングした。第1組の細胞を、10uM NC53で処理し(R)、第2組の細胞を、10uMビカルタミドで処理し(C)、第3組の細胞を、1nM R1881で処理した(+)。第4組の細胞は、対照の役割をした(−)。TOPO I(Santa Cruz、cat#sc−32736)を核画分の制御に使用し、GAPDH(Santa Cruz、cat#sc−20357)を細胞質画分の制御に使用した。LNCaP細胞を、細胞下分画用に収集するか、またはアンドロゲン受容体(AR)(Santa Cruz、cat#sc−815)に対するFITC(Santa Cruz)標識抗体で染色した。この細胞質画分から、図12に示される像を得た。ビカルタミド(Casodex、C)で処理した試料の場合の核画分中の像はより暗いことから、ビカルタミドはアンドロゲン受容体核移行を誘導することが示された。NC53(R)で処理した試料の場合の像は明るいことから、NC53は核移行をなくすことが示された。AR−FITCアッセイの場合、カバースリップを、DAPI含有培地を使用するガラススライド上に取り付け、細胞を、DAPIおよびFITC用フィルターを有するNikon蛍光顕微鏡を使用して×60で24時間後に画像化した。AR−FITCアッセイでは、R1881で処理した細胞の核ビカルタミドの核で処理した細胞の核は、図13に示されるように際立って緑色であったことから、アンドロゲン受容体の核移行が生じたことが示された。それに反して、DMSOで処理した細胞の核およびNC53で処理した細胞の核で処理した細胞は、緑色がより少なかった。
NC53は、LNCaP細胞中のアンドロゲン受容体タンパク質を不安定化した。図14は、この検討結果を示す。この検討は、5%CSS中の10 LNCaP(fgc)細胞を3日間プレーティングすることによって行った。100pMのR1881を、第1組の細胞に添加し(+)、10uMのビカルタミドを、第2組の細胞に添加し(B)、10uMのNC53を、第3組の細胞に添加し(RD)、100pMのR1881および10uMのビカルタミドを、第4組の細胞に添加し(B+)、100pMのR1881および10uMのNC53を、第5組の細胞に添加した(RD+)。R1881、ビカルタミド、NC53のいずれも、第6組の細胞に添加しなかった(−)。これらの細胞を、添加したビカルタミド、NC53、および/もしくはR1881と共に24時間(または(−)組の場合では、これらのいずれも共にせず24時間)放置した。図14では、ビカルタミド(B)を添加した組ならびにビカルタミドおよびR1881(B+)を添加した組の場合の暗い像から、アンドロゲン受容体タンパク質は、化合物のこれらの組合せを添加するときのレベルであることが示された。それに反して、NC53(RD)を添加した組ならびにNC53およびR1881(RD+)を添加した組の場合の明るい像から、R1881の有無に関わらずNC53を添加するとアンドロゲン受容体タンパク質が分解することが示された。
化合物の階層ランク付け
表5〜10は、階層1〜6にグループ分けしたジアリールヒダントイン化合物を示す。表11は、階層中に配置されなかったジアリールヒダントイン化合物を示す。化合物の階層配置は、分析判断と併せて、利用できるデータに基づいた。考慮されるデータには、in vitroアッセイ(LNCaP細胞系中のAR応答レポーター系、PSAレベル測定、MTSミトコンドリアアッセイ)およびin vivo実験(直接的に測定されたまたはルシフェラーゼレポーター遺伝子により誘導された発光によって測定された腫瘍サイズ、血漿レベルに基づいた薬物動態アッセイ)が含まれた。全ての化合物が、各アッセイにかけられるとは限らなかった。得られたデータが、全て示されるとは限らない。前立腺癌の治療における各化合物の有用性について互いに比較した各化合物のランク付けの際に、特に、同じ実験を行わなかった2つの化合物をランク付けする際に判断を適用した。ランク付けを確立する際に考慮される特性には、ARアンタゴニズム活性、ホルモン抵抗性細胞中のARアゴニズムの欠如、腫瘍成長の防止、腫瘍収縮、および血液中のより長い滞留時間を有利とする薬物動態挙動が含まれる。
階層1
全般的に、階層1の化合物は、ヒダントインの右側炭素上で二置換されている、二置換されている左手のアリール環を有するジアリールチオヒダントインであり、ヒダントインの左側炭素上に酸素またはN置換基を有する。アミド置換基は、in vitroおよびin vivoで、生体系中で遭遇するような水溶液中の酸素に対して加水分解すると予想される。左手のアリール環上のCF置換基の代わりにヨウ素を有するNC63は、良好な活性を有する。
階層1の化合物(表5参照)は、前立腺癌の治療に関してビカルタミドよりかなり良好であると判断した。しかし、NC7およびNC48は、速く代謝する、即ち、血液中で短い滞留時間を有することが判明した。NC53は、望ましい薬物動態を有した。
図16は、ビカルタミドを使用した処置の下では、LNCaP細胞の場合のPSAレベルが、ビヒクル溶液を使用した処置と比べて同等以上にあったが、NC53を使用する処置の下では、PSAレベルが低下したことを示す。図17から、ビヒクル溶液を使用した処置の下では、腫瘍のサイズが上昇し続けたことが示される。それに反して、NC53を使用した処置の下では、一日あたり1mg/体重kgの用量で、腫瘍増大の速度が低下し、腫瘍のサイズは約17日後に安定化しているようであった。NC53を使用した処置の下では、一日あたり10mg/体重kgの用量で、腫瘍サイズは経時で小さくなった。図18から、NC53を使用した処置の下では、一日あたり10mg/体重kgの用量で、ルシフェラーゼ活性と関連する光子放出が減少したことが示される。図19は、この用量でのNC53を使用した処置の結果、腫瘍サイズが縮小または安定化し、ルシフェラーゼ活性と関連する光子放出が減少したことを示す。
図20は、100、200、500、および1000nMの用量でNC53、NC54、NC55、NC56、およびNC57を使用した処置の下では、LN−AR細胞のPSAレベルは低下したことを示す。更に、用量が高ければ高いほどPSAレベルは低下した。図22は、無傷マウスおよび去勢マウスについて、最初と、ビカルタミドまたはNC53で14日間処置した後の尿生殖路重量およびルシフェラーゼ活性と関連する光子放出比率を示す。重量および光子放出比率は、無傷マウスおよび去勢マウスの双方の場合で増加した。NC53を使用した去勢マウスの処置の結果、未治療去勢マウスに対して重量および光子放出が減少し、ビカルタミドを使用した処置も同様であった。
したがって、階層1の化合物は、ARアンタゴニスト、およびホルモン抵抗性前立腺癌用治療剤としての使用に特に有利である。これらは、良性前立腺過形成、脱毛および座瘡などの他のAR関連疾患または病態を治療するのに有用となり得る。これらの化合物および関連化合物は、グルココルチコイド受容体、エストロゲン受容体、およびペルオキシソーム増殖因子活性化受容体などの他の核内受容体の修飾物質、ならびに乳癌、卵巣癌、糖尿病、心疾患、および代謝関連疾患などの、核内受容体が役割を果たす疾患用の治療剤としても有用となり得る。これらは、アッセイに有用となり、例えば標準、または中間物もしくはプロドラッグとして有用となり得る。
階層2
階層2の化合物(表6参照)は、前立腺癌の治療に関してビカルタミドより有意に良好であったが、NC12がアゴニストとして作用し得ることが示唆された。図3から、125nM〜1000nMの範囲の濃度で投与された階層1中の化合物NC66、NC67、NC68、NC53、およびNC69ならびに階層2中のNC77が、LNCaP−AR細胞中のルシフェラーゼ活性を低減する作用を有した一方、DMSOおよびビカルタミドの対照溶液は効果がほとんどまたは全くなかったことが示される。濃度1000nMで、階層1中の化合物NC7およびNC48が、階層2中のNC43、NC44、およびNC50よりLNCaP−AR細胞のPSAレベルを大きく低下させることが見出された。図7は、経時での腫瘍容積を示し、ビカルタミドまたはビヒクル溶液を使用した処置の下では、腫瘍が成長し続ける一方、階層1中のNC53を使用した処置の下では、腫瘍サイズが小さくなったことを示す。図8から、ビカルタミドを使用した処置の下での、ルシフェラーゼ活性と関連する光子放出は、ビヒクル溶液を使用した処置に対してほぼ同じかまたは増加したままであったが、NC53を使用した処置の下では光子放出は減少したことが示される。図23から、ビカルタミドを使用した処置の下では、PSAレベルがほとんどまたは全く低下しなかったが、NC48およびNC53を使用する処置の下では、PSAレベルが低下したことが示される。図24から、階層1中のNC7、NC48、およびNC53についてのIC50は、ビカルタミドについてのIC50よりはるかに低かったことが示される。
全般的に、階層2の化合物は、構造的に階層1の化合物と類似しているが、右手のアリール環上に異なる置換基がある。階層2の化合物は、ARアンタゴニストとして、またホルモン抵抗性前立腺癌用治療剤としての使用に有利である。これらは、良性前立腺過形成、脱毛および座瘡などの他のAR関連疾患または病態を治療するのに有用となり得る。これらの化合物および関連化合物は、エストロゲン受容体およびペルオキシソーム増殖因子活性化受容体などの他の核内受容体の修飾物質、ならびに乳癌、卵巣癌、糖尿病、心疾患、および代謝関連疾患などの、核内受容体が役割を果たす疾患用の治療剤としても有用となり得る。これらは、アッセイに有用となり、例えば標準、または中間物もしくはプロドラッグとして有用となり得る。
階層3
階層3の化合物(表7参照)は、前立腺癌の治療に関してビカルタミドよりわずかに良好であると判断した。NC43、NC44、およびNC50(階層2中の)は、階層3中のNC45およびNC49よりLNCaP−AR細胞のPSAレベルを大きく低下させた。これらの化合物は、全て、ビカルタミドよりPSAレベルを大きく低下させた。
他の階層3の化合物(示していない)は、ジアリールチオヒダントインではなかったが、従来技術のモノアリールヒダントイン化合物NC83、NC79、およびNC80と比べて活性の面で遜色なかった。
したがって、階層3の化合物は、ARアンタゴニストとして、またホルモン抵抗性前立腺癌用治療剤として有用である。これらは、良性前立腺過形成、脱毛および座瘡などの他のAR関連疾患または病態を治療するのに有用となり得る。これらの化合物および関連化合物は、エストロゲン受容体およびペルオキシソーム増殖因子活性化受容体などの他の核内受容体の修飾物質、ならびに乳癌、卵巣癌、糖尿病、心疾患、および代謝関連疾患などの、核内受容体が役割を果たす疾患用の治療剤としても有用となり得る。これらは、アッセイに有用となり、例えば標準、または中間物もしくはプロドラッグとして有用となり得る。
階層4
階層4の化合物(表8参照)は、前立腺癌の治療に関してビカルタミドと同等であると判断した。階層4のNC93およびNC94ならびに階層1のNC7は、例えば、ヒダントイン環の右側の低級炭素上の置換基しか異ならない。この右手のアリール環上の置換基も、活性に影響を及ぼし得る。
階層4の化合物(示したものおよび示していない他のものを含む)のいくつかは、ジアリール化合物ではなく(右手のアリール環を欠く)、チオヒダントインではなく、ヒダントイン環の右手の低級炭素上で二置換されていなく、かつ/またはヒダントイン環の左手の低級炭素上に酸素もしくはアミド以外の置換基を有した。このことは、ヒダントイン環の右手の低級炭素上で二置換されており、ヒダントイン環の左手の低級炭素上に酸素またはアミドを有するジアリールチオヒダントインの意外な利点の証拠を与える。
したがって、階層4の化合物は、ARアンタゴニストとして、またホルモン抵抗性前立腺癌用治療剤として、ビカルタミドと比べて少なくとも遜色ない程度まで有用となり得る。これらは、良性前立腺過形成、脱毛および座瘡などの他のAR関連疾患または病態を治療するのに有用となり得る。これらの化合物および関連化合物は、エストロゲン受容体およびペルオキシソーム増殖因子活性化受容体などの他の核内受容体の修飾物質、ならびに乳癌、卵巣癌、糖尿病、心疾患、および代謝関連疾患などの、核内受容体が役割を果たす疾患用の治療剤としても有用となり得る。これらは、アッセイに有用となり、例えば標準、または中間物もしくはプロドラッグとして有用となり得る。
階層5
階層5の化合物(表9参照)は、前立腺癌の治療に関して、不活性またはほとんど不活性であり、したがってビカルタミドより悪かった。右手のアリール環上の置換基は、活性を決定する上で重要となる。
階層5の化合物(示されているものも示されていないものもある)のいくつかは、ジアリール化合物ではなく(右手のアリール環を欠く)、チオヒダントインではなく、ヒダントイン環の右手の低級炭素上で二置換されていなく、かつ/またはヒダントイン環の左手の低級炭素上に酸素もしくはアミド以外の置換基を有した。このことは、ヒダントイン環の右手の低級炭素で二置換されており、ヒダントイン環の左手の低級炭素上に酸素またはアミドを有するジアリールチオヒダントインの意外な利点の証拠を与える。特に、NC103、NC104、およびNC106中の末端置換基(Rx、yがHまたはメチルであるCHNR)は、これらの化合物では活性に寄与するので見られない。
階層5の化合物は、前立腺癌の治療用にまたはARアンタゴニストとして望ましくないであろうが、これらの化合物および関連化合物は、エストロゲン受容体およびペルオキシソーム増殖因子活性化受容体などの他の核内受容体の修飾物質、ならびに乳癌、卵巣癌、糖尿病、心疾患、および代謝関連疾患などの、核内受容体が役割を果たす疾患用の治療剤として有用となり得る。これらは、アッセイに有用となり、例えば標準、または中間物もしくはプロドラッグとして有用となり得る。
階層6
階層6の化合物(表10参照)は、前立腺癌の治療に関して、不活性またはほとんど不活性であり、更に強いアゴニストであり、したがって、ビカルタミドよりかなり悪かった。この比較化合物は、本発明の化合物に対して非常に劣るとランク付けした。特に、左手のアリール環上に塩素置換基を有するNC107の活性は極めて不十分であったが、トリフルオロメタンを有するNC2およびヨウ素を有するNC63は階層1にランク付けされた。階層6の化合物についての結果は、ヒダントイン環の右手の低級炭素上で二置換されており、ヒダントイン環の左手の低級炭素上に酸素またはアミドを有し、左手のアリール環上にある種の置換基を有するジアリールチオヒダントインの意外な利点の証拠を与える。
階層6の化合物は、前立腺癌の治療用にもARアンタゴニストとしても望ましくないであろう。
階層分けしていない化合物
いくつかの化合物については、これらをランク付けする実験データが不十分であった。これらの階層分けしていない化合物を、表11に提示する。
本発明のデータおよび方法に基づいて、また、ここで示されていないいくつかのものを含めた多くの化合物の検討に基づく判断を適用することに基づいて、階層分けしていない化合物についていくらか評価することができる。比較例NC108は、比較例NC78〜NC80と共に階層3中にあると予測される。NC113は、NC7(階層1)に加水分解すると予測され、したがって、同等の活性を有するはずである。NC114はNC16(階層1)に加水分解すると予測され、したがって、同等の活性を有するはずである。NC115はNC3(階層1)に加水分解すると予測され、NC120およびNC121は、NC50(階層2)に加水分解すると予測され、したがって、それらは同等の活性を有するはずである。
要するに、前立腺癌を治療する上でビカルタミドよりかなり優れているという証拠を示す新規化合物を、特定し、作製した。
構造差に対する化合物の抗癌活性の感受性
本発明者らは、ヒダントイン化合物の構造中の小さな変化であるように見えるものが、前立腺癌を治療する際の化合物の性能に大きな変化を結果としてもたらし得ることを究明した。例えば、NC77およびNC53は、アリール環上の1個のフッ素置換基しか異ならないが、NC53は階層1中に入る一方、NC77は階層2に入り、双方が前立腺癌の治療に関してビカルタミドより良好であるが、NC53の方が優れている。しかし、NC98は、メチルカルバモイル基とアリール環との間に更に炭素原子を有するという点でしかNC77と異ならないが、前立腺癌の治療に関してビカルタミドと同等であり、階層4にランク付けされる。ルシフェラーゼ活性に対するNC77、NC53、およびNC98の作用は、図25に見ることができる。所与の濃度の化合物では、NC77およびNC53に曝した際のルシフェラーゼ活性は、NC98に曝した際のルシフェラーゼ活性より低い。
NC4は、ヒドロキシル基をアミノ基に置き換えたという点でしかNC3と異ならない。しかし、NC3は、階層1に入り前立腺癌の治療に関してビカルタミドよりかなり良好である一方、NC4は、階層4に入りビカルタミドと同等である。1AR細胞系中のルシフェラーゼ活性に対するNC3およびNC4の作用は、1.25〜10μmolの範囲の濃度で種々の化合物を投与しPSAレベルを観察することによって検討した。所与の用量では、NC3に曝した際のルシフェラーゼ活性は、NC4に曝した際のルシフェラーゼ活性より低い。4AR細胞系中のルシフェラーゼ活性に対するNC3およびNC4の作用は、1.25〜10μmolの範囲の濃度で種々の化合物を投与しルシフェラーゼ活性を観察することによって検討した。所与の用量では、NC3に曝した際のルシフェラーゼ活性は、NC4に曝した際のルシフェラーゼ活性より低い。LN/AR細胞系中のPSAレベルに対するNC3およびNC4の作用は、1.25〜10μmolの範囲の濃度で種々の化合物を投与しルシフェラーゼ活性を観察することによって検討した。所与の用量では、NC3に曝した際のPSAレベルは、NC4に曝した際のPSAレベルより低い。
NC47およびNC48は、カルバモイル基の末端上のメチル置換基の分しか互いに異ならず、双方の化合物は階層1にランク付けされるが、NC48は特に有利であることが見出された。NC46は、アミノ基をメトキシ基に置き換えたことを除き、NC47と同じである。しかし、NC46は階層3にランク付けされる。NC42は、NC46に類似しているが、エステル基をアリール環に結合している鎖中の炭素が1個少なく、NC42は階層3にランク付けされる。LN/AR細胞系中のPSAレベルに対するNC47、NC48、NC42、およびNC46の作用は、125nmol〜1000nmolの範囲の濃度で種々の化合物を投与しPSAレベルを観察することによって検討した。所与の濃度では、NC47およびNC48に曝した際のPSAレベルは、NC42およびNC46に曝した際のPSAレベルより低い。
NC68およびNC103は、前者が、アリール環に結合しているメチルカルバモイル基およびチオヒダントイン基に結合しているジメチル置換基を有する一方、後者が、右手のアリール環に結合しているメチルアミノ基およびチオヒダントイン基に結合しているシクロブチル置換基を有する点で互いに異なる。NC68は、階層1に入り前立腺癌の治療に関してビカルタミドよりかなり良好である一方、NC103は、階層5に入り前立腺癌の治療において不活性またはほぼ不活性である。LN/AR細胞系中のルシフェラーゼ活性に対するNC68およびNC103の作用は、125nmol〜1000nmolの範囲の濃度で種々の化合物を投与しルシフェラーゼ活性を観察することによって検討した。所与の濃度では、NC68に曝した際のルシフェラーゼ活性は、NC103に曝した際のルシフェラーゼ活性より低い。
NC16およびNC18は、オキソ基をチオ基に置き換えジメチル置換基をシクロブチル置換基に置き換えた点で互いに異なる。NC16は階層1に入る一方、NC18は階層4に入る。
医薬組成物および投与
本発明の化合物は、治療有効量の本明細書で定義した本発明の化合物、および医薬として許容可能な担体または希釈剤を使用して調製される医薬組成物として有用である。
本発明のジアリールヒダントイン化合物は、医薬組成物として製剤し、選択される投与経路に適した様々な形態で、例えば経口的、経鼻的、腹腔内的もしくは非経口的に、静脈内、筋肉内、局所もしくは皮下経路により、または組織中への注射により、治療の必要がある対象、例えばヒトの患者などの哺乳類に投与してもよい。
したがって、本発明のジアリールヒダントイン化合物は、例えば、経口的に、不活性希釈剤もしくは吸収可能な可食性担体などの医薬として許容可能なビヒクルと組み合わせて、または吸入もしくは吹送により全身投与されてもよい。これらは、殻の硬いもしくは軟らかいゼラチンカプセル中に封入してもよく、固めて錠剤にしてもよく、または患者の食事の食物と直接組み合わせてもよい。治療のための経口投与の場合、ジアリールヒダントイン化合物を、1つまたは複数の賦形剤と組み合わせてもよく、摂取可能な錠剤、口腔錠剤、トローチ、カプセル、エリキシル剤、懸濁液、シロップ、ウエハーなどの形態で使用してもよい。ジアリールヒダントイン化合物は、不活性微粉末担体と組み合わせてもよく、対象により吸入してもよく、または吹送してもよい。このような組成物および調製物は、ジアリールヒダントイン化合物を少なくとも0.1%含有すべきである。組成物および調製物の比率は、当然変えてもよく、所与の単位投与形態の重量の約2%〜約60%であるのが好都合となり得る。このような治療上有用な組成物中のジアリールヒダントイン化合物の量は、有効投与レベルが得られることになる量である。
錠剤、トローチ、丸剤、カプセルなどは、以下のものも含有してもよい:トラガカントゴム、アカシア、コーンスターチまたはゼラチンなどの結合剤、第二リン酸カルシウムなどの賦形剤、コーンスターチ、ジャガイモでんぷん、アルギン酸などの崩壊剤、ステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤、および蔗糖、果糖、乳糖もしくはアスパルテームなどの甘味剤またはペパーミント、ウィンターグリーン油もしくはサクランボ香味料などの香味料を添加してもよい。単位投与形態がカプセルであるとき、これは、上記種類の材料以外に、植物油またはポリエチレングリコールなどの液体担体を含有してもよい。種々の他の材料は、コーティングとして存在してもよいし、そうでない場合は、固体の単位投与形態の物理的形状を変えるために存在してもよい。例えば、錠剤、丸剤、またはカプセルは、ゼラチン、ワックス、シェラックまたは砂糖などでコーティングしてもよい。シロップまたはエリキシル剤は、活性化合物、甘味剤としての蔗糖または果糖、保存料としてのメチルおよびプロピルパラベン、色素ならびにサクランボまたはオレンジ香味料などの香味料を含有してもよい。当然、任意の単位投与形態の調製に使用される任意の材料は、採用される量で、医薬として許容可能であり実質的に非毒性であるべきである。更に、ジアリールヒダントイン化合物は、持続放出性調製物およびデバイス中に組み込んでもよい。例えば、ジアリールヒダントイン化合物は、徐放性カプセル、徐放性錠剤、および徐放性丸剤中に組み込んでもよい。
ジアリールヒダントイン化合物は、注入または注射によっても静脈内投与または腹腔内投与してもよい。ジアリールヒダントイン化合物の溶液は、非毒性界面活性剤を任意選択で混合して水中で調製してもよい。分散液は、グリセロール、液状ポリエチレングリコール、トリアセチン、およびそれらの混合物中でも調製してもよく、油中でも調製してもよい。通常の保管および使用条件下では、これらの調製物は、微生物の成長を防ぐために保存料を含有してもよい。
注射または注入に適する医薬投与形態は、滅菌水溶液もしくは滅菌分散液、または注射もしくは注入可能な滅菌溶液もしくは滅菌分散液の即時調製に適合し任意選択でリポソーム中に封入されているジアリールヒダントイン化合物を含む滅菌粉末を含んでもよい。全ての場合において、究極の投与形態は、滅菌であり、流体であり、製造および保管条件下で安定しているべきである。液体の担体またはビヒクルは、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えばグリセロール、プロピレングリコール、液体のポリエチレングリコールなど)、植物油、非毒性グリセリルエステル、およびそれらの適切な混合物を含む溶媒または液体の分散液ビヒクルであってもよい。適切な流動性は、例えば、リポソームの形成によって、分散液の場合での必要とされる粒度の維持によって、または界面活性剤の使用によって維持できる。微生物の活動の阻止は、種々の抗菌剤および抗真菌剤、例えばパラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、チメロサールなどによってもたらすことができる。多くの場合では、等張剤、例えば、砂糖、緩衝液または塩化ナトリウムを含むことが好ましいであろう。注射可能な組成物の持続的吸収は、吸収を遅らせる作用物質、例えばモノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンを組成物中に使用することによってもたらすことができる。
注射可能な滅菌溶液は、必要であれば上記に列挙した他の成分の種々のものと共に必要量のジアリールヒダントイン化合物を適切な溶媒中に組み込み、次いで濾過滅菌することによって調製される。注射可能な滅菌溶液を調製するための滅菌粉末の場合では、調製の好ましい方法は、真空乾燥技術および凍結乾燥技術であり、これらの技術により、予め滅菌濾過された溶液中に存在する任意の所望の追加成分をプラスした活性成分の粉末が生じる。
局所投与の場合、ジアリールヒダントイン化合物を純粋形態で施用してもよい。しかし、通常、これらの化合物を、組成物または製剤として、固体であっても液体であってもよい皮膚薬として許容できる担体と組み合わせて皮膚に投与することが望ましいであろう。
有用な固体担体には、タルク、クレイ、微結晶性セルロース、シリカ、アルミナなどの微粉固体が含まれる。他の固体担体には、非毒性ポリマーナノ粒子または微粒子が挙げられる。有用な液体担体には、水、アルコールもしくはグリコールまたは水/アルコール/グリコールブレンドが挙げられ、この担体中に、非毒性界面活性剤を任意選択で用いてジアリールヒダントイン化合物を有効レベルで溶解または分散してもよい。香料および追加の抗菌剤などのアジュバントを添加することにより、所与の使用のための特性を最適化してもよい。生じた液体組成物を、吸収パッドから塗布するか、帯具および他の包帯に含浸させるために使用するか、またはポンプ型もしくはエアロゾル噴霧器を使用して罹患領域上にスプレーしてもよい。
合成ポリマー、脂肪酸、脂肪酸塩およびエステル、脂肪アルコール、変性セルロースまたは変性無機物質などの増粘剤も、液体担体と共に採用することにより、塗り広げることが可能なペースト、ゲル、軟膏、せっけんなどを形成することによって、使用者の皮膚に直接塗布することができる。
ジアリールヒダントイン化合物を皮膚に送達するために使用できる有用な皮膚科用組成物の例は当技術分野で知られており、例えば、Jacquetら(米国特許第4608392号)、Geria(米国特許第4992478号)、Smithら(米国特許第4559157号)およびWortzman(米国特許第4820508号)を参照されたく、それら全ては参照により本明細書に組み込んである。
式Iの化合物の有用な投与量は、動物モデルにおけるin vitroおよびin vivoでのそれらの化合物の活性を比較することによって決定できる。マウスおよび他の動物の有効投与量のヒトへの外挿法は当技術分野で知られており、例えば米国特許第4938949号を参照されたく、これは参照により本明細書に組み込んである。
例えば、ローションなどの液体組成物中のジアリールヒダントイン化合物の濃度は、約0.1〜25重量%または約0.5〜10重量%であってもよい。ゲルまたは粉末などの半固体または固体組成物中の濃度は、約0.1〜5重量%または約0.5〜2.5重量%であってもよい。
治療に使用するのに必要なジアリールヒダントイン化合物の量は、選択される特定の塩に応じて変化するだけでなく、投与経路、治療されている病態の特性、ならびに患者の年齢および病態に応じて変化し、最終的には担当医または担当臨床医の裁量に委ねられよう。
本発明の薬剤の有効投与量および投与経路は、標準的である。薬剤の正確な量(有効用量)は、例えば種、年齢、体重および対象の一般的病態または臨床的病態、治療されている任意の障害の重症度またはメカニズム、使用される特定の薬剤またはビヒクル、投与方法およびスケジューリングなどに応じて、各対象によって変化するであろう。治療有効用量は、当業者に知られる従来の手順によって実験的に決定できる。例えば、The Pharmacological Basis of Therapeutics、GoodmanおよびGilman版、Macmillan Publishing Co.、New Yorkを参照されたい。例えば、有効用量は、細胞培養アッセイまたは適切な動物モデルで最初に評価することができる。この動物モデルは、適切な濃度範囲および投与経路を決定するためにも使用してもよい。次いで、このような情報を使用することにより、ヒトでの有用な用量および投与経路を決定してもよい。治療用量は、類似の治療薬の投与量から類推することによっても選択してもよい。
特定の投与方式および投与計画は、担当臨床医が症例の詳細(例えば対象、疾患、関与する病状、治療が予防的であるか否か)を考慮することによって選択されよう。治療は、数日から数カ月、または数年の期間にもわたって、化合物(複数も)を毎日または毎日数回投与する場合がある。
しかし、通常、適切な用量は、一日あたり約0.001〜約100mg/kg/体重kg、例えば一日あたり約0.1mg/体重kgを超えるような、約0.01〜一日あたり約100mg/体重kgの用量の範囲内、または1日当たり、受容者体重キログラム当たり約1〜約10mgの範囲内にあろう。例えば、適切な用量は、一日あたり1mg/kg、10mg/kg、または50mg/kg体重kgであってもよい。
ジアリールヒダントイン化合物は、単位投与形態、例えば、単位投与形態当たり0.05〜10000mg、0.5〜10000mg、5〜1000mg、または約100mgの活性成分を含有する形態で便利に投与される。
ジアリールヒダントイン化合物は、例えば、約0.5〜約75μM、約1〜50μM、約2〜約30μM、または約5〜約25μMの血漿ピーク濃度が達成されるように投与してもよい。例示的な望ましい血漿濃度には、少なくとも0.25、0.5、1、5、10、25、50、75、100もしくは200μMまたはそれら以下が挙げられる。例えば、血漿レベルは、約1〜100マイクロモルまたは約10〜約25マイクロモルであってもよい。これは、例えばジアリールヒダントイン化合物0.05〜5%の、任意選択で食塩水溶液とする溶液の静脈内注射によって達成してもよいし、ジアリールヒダントイン化合物を約1〜100mg含有する丸薬として経口投与してもよい。望ましい血中レベルは、毎時体重kg当たり約0.00005〜5mg、例えば少なくとも0.00005、0.0005、0.005、0.05、0.5、もしくは5mg/kg/hrまたはそれら以下を与えるように連続注入によって維持されてもよい。あるいは、このようなレベルは、体重kg当たり約0.0002〜20mg、例えば少なくとも体重kg当たり0.0002、0.002、0.02、0.2、2、20、もしくは50mgまたはそれら以下のジアリールヒダントイン化合物を含有する間欠的注入によって得てもよい。
ジアリールヒダントイン化合物は、単回用量で便利に供給してもよいし、分割用量として、例えば毎日2、3、4またはそれを超える回数の副用量として適切な間隔で投与してもよい。副用量それ自体は、例えば、吸入器からの複数回吸入などの、不連続の大まかに間隔を空けたいくつかの投与に更に分割してもよい。
上記で特定した化合物のいくつかは、ホルモン抵抗性前立腺癌細胞に対してアゴニスト活性をほとんどまたは全く示さない。これらの化合物は、強力なAR阻害剤であるので、前立腺癌の治療だけでなく、他のAR関連疾患または良性前立腺過形成、脱毛、および座瘡などの病態の治療にも使用できる。ARは核内受容体のファミリーに属するので、これらの化合物は、エストロゲン受容体およびペルオキシソーム増殖因子活性化受容体などの他の核内受容体を標的とする薬物合成のための骨格としての役割を果たすことができる。したがって、これらは、乳癌、卵巣癌、糖尿病、心疾患、および代謝関連疾患などの、核内受容体が役割を果たす他の疾患のために更に発展させてもよい。
本発明によるいくつかの化合物の化学合成の順序を、以下に示す。シアノヒドリン10abcは、3つの異なるアニリン11abcとの反応によって4つの異なるシアノアミン12abcdに変換される(10aおよび11aは12aを与え、l0bおよび11aは12bを与え、10cおよび11bは12cを与え、10cおよび11cは12dを与える)。個別のプロセスでは、アニリン13は、一工程でイソチオシアネート14に変換される。12abcdを14に添加し、次いで弱酸処理することによって、所望のチオヒダントイン4(NC54)、5(NC55)、6(NC56)、および7が良好な収率で作製される。
本明細書中に例示し論じた実施形態は、本発明者らが知っている、本発明を作製し使用する最良の方法を当業者に教示することのみ意図される。本明細書では、本発明の範囲を限定するものとして考慮されるべきものは全くない。提示される全ての例は、代表であり非限定的である。本発明の上記実施形態は、本発明から逸脱することなく修正してもよいし変更してもよく、このことは、上記教示を踏まえて当業者によって認識される。したがって、本発明は、特許請求の範囲およびこれらの等価物の範囲内で、具体的に記載した場合とは別の方法で実行されてもよいことが理解されるべきである。
NC53は、PSAエンハンサーおよびPSAプロモーターへのアンドロゲン受容体(AR)補充およびRNAポリメラーゼII(Pol II)補充を防止した。図11は、この検討の結果を示す。使用される材料は、AR(Upstate、cat#06−680)およびPol II(Covance、cat#MMS−126R)を有するChromatin IPであった。LNCaP(ATCC)細胞を、完全血清中にプレーティングした。実験の日に、このプレートを1×PBSで1回洗浄し、5%CSSを3日間添加した。第1組の実験の場合、10uMのNC53を添加し、第2組の実験の場合、10uMのビカルタミドを添加し(C)、第3組の実験の場合、1nMのR1881を添加した(+)。これらの化合物の各々を、6時間添加した。対照の第4組の実験では、添加した追加の化合物はなかった(−)。6時間の時点として、28周期行った。Upstate製ChIPキット(cat#17−295)を使用した。エンハンサーおよびプロモータープライマーを、それぞれLouie(PNAS 2003年、100巻、2226〜2230頁)およびShang(Molecular Cell 2002年、9巻、601〜610頁)から入手した。NC53を添加した実験の場合の像がより暗いことから、NC53は、アンドロゲン受容体およびRNAポリメラーゼIIが前立腺特異抗原(PSA)遺伝子上で転写複合体を形成するのを防止したことが示された。それに反して、ビカルタミド(Casodex、C)を添加した実験の場合の像がより明るいことから、ビカルタミドの存在下でのアンドロゲン受容体およびRNAポリメラーゼIIは、依然として、PSA mRNAを転写するPSAエレメントに補充されることが示された。
NC53は、LNCaP細胞中のアンドロゲン受容体核移行を阻害した。図12および13は、この検討の結果を示す。LNCaP細胞を、5%CSS中にプレーティングした。第1組の細胞を、10uM NC53で処理し、第2組の細胞を、10uMビカルタミドで処理し(C)、第3組の細胞を、1nM R1881で処理した(+)。第4組の細胞は、対照の役割をした(−)。TOPO I(Santa Cruz、cat#sc−32736)を核画分の制御に使用し、GAPDH(Santa Cruz、cat#sc−20357)を細胞質画分の制御に使用した。LNCaP細胞を、細胞下分画用に収集するか、またはアンドロゲン受容体(AR)(Santa Cruz、cat#sc−815)に対するFITC(Santa Cruz)標識抗体で染色した。この細胞質画分から、図12に示される像を得た。ビカルタミド(Casodex、C)で処理した試料の場合の核画分中の像はより暗いことから、ビカルタミドはアンドロゲン受容体核移行を誘導することが示された。NC53で処理した試料の場合の像は明るいことから、NC53は核移行をなくすことが示された。AR−FITCアッセイの場合、カバースリップを、DAPI含有培地を使用するガラススライド上に取り付け、細胞を、DAPIおよびFITC用フィルターを有するNikon蛍光顕微鏡を使用して×60で24時間後に画像化した。AR−FITCアッセイでは、R1881で処理した細胞の核ビカルタミドの核で処理した細胞の核は、図13に示されるように際立って緑色であったことから、アンドロゲン受容体の核移行が生じたことが示された。それに反して、DMSOで処理した細胞の核およびNC53で処理した細胞の核で処理した細胞は、緑色がより少なかった。
NC53は、LNCaP細胞中のアンドロゲン受容体タンパク質を不安定化した。図14は、この検討結果を示す。この検討は、5%CSS中の10 LNCaP(fgc)細胞を3日間プレーティングすることによって行った。100pMのR1881を、第1組の細胞に添加し(+)、10uMのビカルタミドを、第2組の細胞に添加し(B)、10uMのNC53を、第3組の細胞に添加し(NC53)、100pMのR1881および10uMのビカルタミドを、第4組の細胞に添加し(B+)、100pMのR1881および10uMのNC53を、第5組の細胞に添加した(R1881+NC53)。R1881、ビカルタミド、NC53のいずれも、第6組の細胞に添加しなかった(−)。これらの細胞を、添加したビカルタミド、NC53、および/もしくはR1881と共に24時間(または(−)組の場合では、これらのいずれも共にせず24時間)放置した。図14では、ビカルタミド(B)を添加した組ならびにビカルタミドおよびR1881(B+)を添加した組の場合の暗い像から、アンドロゲン受容体タンパク質は、化合物のこれらの組合せを添加するときのレベルであることが示された。それに反して、NC53(NC53)を添加した組ならびにNC53およびR1881(R1881+NC53)を添加した組の場合の明るい像から、R1881の有無に関わらずNC53を添加するとアンドロゲン受容体タンパク質が分解することが示された。

Claims (7)

  1. 本願明細書に記載された発明。


  2. の化合物。
  3. 治療によるヒトまたは動物の体の処置における使用のための、請求項2に記載の化合物を含む組成物。
  4. ホルモン抵抗性前立腺癌の処置における使用のための、請求項2に記載の化合物を含む組成物。
  5. 良性前立腺過形成の処置における使用のための、請求項2に記載の化合物を含む組成物。
  6. 乳癌の処置における使用のための、請求項2に記載の化合物を含む組成物。
  7. 卵巣癌の処置における使用のための、請求項2に記載の化合物を含む組成物。
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