JP2017029523A - 電気掃除機 - Google Patents

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Abstract

【課題】本体から排出される排気をブロアに用いて、ブロア動作に適した動作制御を行う電気掃除機を提供すること。
【解決手段】電気掃除機において、制御手段は、電動送風機及びブラシモーターの出力を制御し、操作表示部を制御し、収容ユニットには、ホースと接続する吸込み側ホース接続口と、排気口が形成され、排気口には排気側ホース接続口が形成され、ホースは吸込み側接続口と排気側接続口と接続し、操作表示部と繋がる接続端子を備え、吸込み側ホース接続口と排気側ホース接続口には、接続端子と接続する接続部を有し、接続部は、操作表示部と制御手段を電気的に接続し、排気側にホースが接続を検出する接続検出手段を備え、制御手段は、接続検出手段により排気側ホース接続口にホースが接続したと判断した時、電動送風機を吸込み側ホース接続口にホースが接続された時の出力より、低い出力で運転する。
【選択図】図15

Description

本発明は、電気掃除機に関する。
従来から、本体内部に電動送風機を備え、電動送風機の動作により生み出された気流を排気する排気口にブローホースを接続して、本体から排出される排気をブローの気流に用いる電気掃除機がある(例えば、特許文献1参照)。
実開平1−149755号公報
しかしながら従来の構成では、単純にブローホースを本体の排気口に接続して、ブロー風となる気流を排出する構成である為、ブローとし使用する際に、電気掃除機の各部を適切な動作制御や使用を行うことができないという課題がある。
本発明は、上記のような課題を解決する為になされたもので、本体から排出される排気をブローに用いることができ、ブロー機能として用いる際に、電気掃除機の各部をブロー動作に適した動作制御をおこなうことができる電気掃除機を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するためには、集塵ユニットと収容ユニットと電動送風機と制御手段を有する掃除機本体と、掃除機本体に接続するホースと、ホースに接続する接続パイプと、接続パイプに設けられた操作表示部と、接続パイプを介して接続される吸込口体と、吸込口体に内蔵された回転ブラシを駆動するブラシモーターを有する電気掃除機において、制御手段は、操作表示部からの入力に基づき電動送風機、及び、ブラシモーターの出力を制御し、操作表示部に備えられた表示部の点灯・消灯を制御し、収容ユニットには、ホースと接続して塵挨を含む気流を吸い込む吸込み側ホース接続口と、塵挨を分離した気流を排気する排気口が形成され、排気口は、ホースが接続する排気側ホース接続口が形成され、ホースは、吸込み側接続口と排気側接続口と接続する接続部を有し、接続部には、操作表示部と電気的に繋がる接続端子が備えられ、吸込み側ホース接続口と排気側ホース接続口には、ホースが接続することで接続端子と接続する接続部を有し、接続部は、操作表示部と制御手段とを電気的に接続すると共に、排気側にホースが接続されたことを検出する接続検出手段を備え、制御手段は、接続検出手段により排気側ホース接続口にホースが接続されたと判断したときは、電動送風機を、吸込み側ホース接続口にホースが接続されたときの出力より、低い出力で運転するように構成にすればよい。
本発明によれば、電気掃除機を通常の用い方である床面から塵挨を吸引する吸引動作を行う際も、排気を用いてブローとして用いるブローモードの場合も、それぞれ適した制御をおこなうことが可能な電気掃除機を提供することができる。
実施の形態1に係る電気掃除機の斜視図 実施の形態1に係る掃除機本体の斜視図 実施の形態1に係る掃除機本体の上面図 実施の形態1に係る掃除機本体の後面図 実施の形態1に係る(a)吸込口体の分解斜視図、(b)吸込口体の下面図 実施の形態1に係るホース5の接続部5bの斜視図 実施の形態1に係る集塵ユニットの斜視図 実施の形態1に係る集塵ユニットの分解斜視図 図6におけるC−C断面図 図3におけるA−A断面図 実施の形態1に係る排気口にホース5を接続した状態の排気側接続部の略中央部における断面図 図11に示すB部の拡大図 図11の状態の掃除機本体6の全体斜視図 実施の形態1に係る電気掃除機の構成を示すブロック図 実施の形態1に係る電気掃除機の動作を示すフローチャート 実施の形態2に係る電気掃除機の動作を示すフローチャート 実施の形態3に係る電気掃除機の構成を示すブロック図 実施の形態3に係る電気掃除機の動作を示すフローチャート 実施の形態4に係る電気掃除機の構成を示すブロック図 実施の形態4に係る電気掃除機の動作を示すフローチャート 実施の形態5に係る電気掃除機の構成を示すブロック図 実施の形態5に係る電気掃除機の動作を示すフローチャート 実施の形態6に係る電気掃除機の動作を示すフローチャート 実施の形態7に係る電気掃除機の動作を示すフローチャート 実施の形態7に係る電気掃除機の動作を示すタイミングチャート1 実施の形態8に係る電気掃除機の動作を示すフローチャート 実施の形態8に係る電気掃除機の動作を示すタイミングチャート1 実施の形態8に係る電気掃除機の動作を示すタイミングチャート2 実施の形態8に係る電気掃除機の動作を示すタイミングチャート3
(実施の形態1)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る電気掃除機1の斜視図である。図2は、掃除機本体6の斜視図である。図3は、掃除機本体6の上面図である。図4は、掃除機本体6の後面図である。図6は、ホース5の接続部5bの斜視図である。図7は、集塵ユニットの斜視図である。図8は、集塵ユニットの分解斜視図である。図9は、図7におけるC−C断面図である。図10は、図3におけるA−A断面図である。図11は、排気口50にホース5を接続した状態の断面図である。図12は、図11に示すB部の拡大図である。図13は、図11の状態の掃除機本体6の斜視図である。
図1〜図5に示すように、本実施の形態1の電気掃除機1は、例えば、吸込口体2、延長パイプ3、接続パイプ4、ホース5及び掃除機本体6(以下、本体6)を備える。
吸込口体2は、下向きに形成された開口(図示せず)から、床面上のごみ(塵埃)を吸い込むためのものである。吸込口体2は、被清掃面に接触した状態で回転して塵埃をかきあげる回転ブラシ2bと、この回転ブラシ2bを駆動する電動機であるブラシモーター2cと、長手方向の中央部に円筒状の接続部2aを備える。上記開口と接続部2aとは、吸込口体2の内部で通じている。
延長パイプ3は、円筒状の真直ぐな部材からなる。そして、延長パイプ3は、伸縮自在な構成を有する。また、延長パイプ3は、一側の端部が吸込口体2の接続部2aに接続する。吸込口体2は、延長パイプ3に着脱自在である。
接続パイプ4は、途中で折れ曲がった円筒状の部材からなる。接続パイプ4は、一側の端部が延長パイプ3の他側の端部に接続される。延長パイプ3は、接続パイプ4に着脱自在である。
また、接続パイプ4には、ハンドル7が設けられる。ハンドル7は、掃除をする人が持つ把持部である。ハンドル7には、操作部8a、表示部8b(操作表示部8)が設けられる。操作表示部8は、電気掃除機1の運転を指示するための複数のボタン(操作部)8aや運転状態を示す表示ランプ(表示部)8bを備える。
操作部8aに備えられるボタンの例として、後述する電動送風機10を作動・停止させる入・切ボタン、ブラシモーター2cを作動・停止させる入・切ボタンや、電動送風機10の出力を変化させて吸引力を調整する出力調整ボタン等がある。また、備えられる表示ランプの例として、電動送風機10の出力(吸引力)を示す出力ランプ、ブラシモーター2cの出力(回転有無や強さ)を示す出力ランプや、運転モードを示す運転モードランプ等がある。
これらのボタンを構成するスイッチや表示ランプは、印刷配線基板(図示せず)に実装されており、本体6から供給される電力により動作する。
ホース5は、蛇腹状の細長い部材からなる。ホース5は、蛇腹状であるため任意の方向に曲がる。ホース5は、一側の端部が接続パイプ4の他側の端部に接続される。掃除機本体6の前面には、前方に向けて開口する吸気側ホース接続口9が形成される。掃除機本体6の吸気側ホース接続口9は、ホース5の他側の端部が接続し、塵挨を含む気流を取り込む。
ここで、ホース5の内部には、上記の操作表示部8を構成する印刷配線基板に接続して、他側の端部に至る複数のリード線5aが設けられている。
このリード線5aは、本体6に設けられた制御手段(図示せず)から操作表示部8に電力を供給したり、制御手段からの信号を操作表示部8に入力したり、操作表示部8におけるスイッチ操作による信号を制御手段に出力したり、吸込口体2に電動の回転ブラシを備える場合、この回転ブラシを駆動するモーターを制御する制御基板に電力を供給する。
制御手段は、操作表示部8への入力や各部に設けられた各種センサからの入力に基づき、電動送風機10やブラシモーター2cの出力や各種表示ランプの制御をおこなう。
そして、図6を参照すると、ホース5の他側の端部には、吸気側ホース接続口9に着脱自在に接続する接続部5bが形成される。この接続部5bには、リード線5aに電気的に接続する接続端子5cが設けられる。接続端子5cは棒形状をなし、長手方向が、吸気側ホース接続口9に対する接続部5bの接続方向と一致している。接続端子5cは、操作表示部8と電気的に接続している。
上記の吸気側ホース接続口9には、ホース5の接続部5bが接続した際に、接続端子5cと接続する接続部となる吸気側端子受け部9aが設けられている。この吸気側端子受け部9aは、制御手段と電気的に接続している。尚、ホース5は、接続部5bに対して回転自在に構成されている。
吸気側端子受け部9aに接続端子5cが接続することで、操作表示部8が制御手段に電気的に接続する。これにより、操作表示部8が本体6(制御手段)から電力の供給や制御信号の受信、使用者がスイッチを操作することによる信号を制御手段に出力できるので、操作表示部8から電動送風機10やブラシモーター2cの出力を変更可能となる。
つまり、使用者がハンドル7を持ったまま操作表示部8を操作して、電動送風機10の出力を変更して、吸引力を調整することやブラシモーター2cの動作・停止(入・切)を調整することができる。また、接続部5bには、吸気側ホース接続口9に接続した際に、吸気側ホース接続口9に形成された係止め凹部に係止する係止爪5dと、係止状態を解除する係止解除ボタン5eが設けられている。
次に図10を参照すると、掃除機本体6は、電動送風機10及び電源コード11を備える。電源コード11は、掃除機本体6の内部に設けられたコードリール部(図示せず)に巻き付けられる。
電源コード11が外部の電源に接続されると、電動送風機10や操作表示部8等が通電可能となる。電動送風機10は、電源コード11が電源に接続されると、操作表示部8に対する操作に応じて予め設定された吸引動作を行う。
以上のようにそれぞれ接続する吸込口体2、延長パイプ3、接続パイプ4及びホース5は、内部が一続きに形成される。電動送風機10が吸引動作を行うと、床面上のごみ等の塵埃が空気と一緒に吸込口体2に吸い込まれる。
吸込口体2の内部に流入した塵埃を含む空気は、延長パイプ3、接続パイプ4及びホース5の各内部を通って本体6に送られる。吸込口体2、延長パイプ3、接続パイプ4及びホース5は、外部から本体6にごみ等の塵埃を含む空気を流入させるための風路を形成する。
尚、本発明において、塵埃とは、ごみだけでなく、繊維、毛、綿毛、土砂、粉末、粉体等も包含する概念である。本発明では、塵埃を含む空気(塵埃と空気の混合物)を含塵空気と称する。
以下の説明では、掃除機本体6が真っ直ぐ前に進むときの進行方向を基準として左右を特定する。すなわち、図3の上を右、図3の下を左、図3の左を進行方向とする。
掃除機本体6は、収容ユニット12と塵挨を捕集する集塵部となる集塵ユニット13とを備える。集塵ユニット13は、収容ユニット12に対して着脱自在に搭載される。
収容ユニット12は、電動送風機10及び電源コード11を備える収容部である。また、収容ユニット12は、例えば、後部収容体14及び前部収容体15と吸気風路形成部16と排気風路形成部17と車輪18とを備える。
電動送風機10及び電源コード11は、後部収容体14に収容される。前部収容体15は上方に向けて開口し、開口内部に収容部15aを形成する。収容部15aは、集塵ユニット13を収容するための空間である。後部収容体14及び前部収容体15は、例えば成型品である。
吸気風路形成部16は、吸気風路19を形成する。吸気風路19は、収容ユニット12に形成された風路である。吸気風路19は、ホース5を通過した含塵空気を集塵ユニット13に導くための風路である。
吸気風路形成部16は、一端が収容ユニット12の前面で開口する。吸気風路形成部16のこの一端は、吸気側ホース接続口9を形成する。吸気風路形成部16は、他端が収容体15で開口する。吸気風路形成部16のこの他端は、集塵ユニット13との接続口25aを形成する。
集塵ユニット13は、吸気風路19から流入した含塵空気から塵埃を分離する機能を有する。集塵ユニット13は、含塵空気を高速で旋回させることにより、遠心力によって塵埃を分離する。
すなわち、集塵ユニット13は、含塵空気の分離方式がサイクロン分離方式である。また、集塵ユニット13は、分離した塵埃を捕集し、一時的に溜めておく機能を有する。
ここで図7〜図10を参照して、集塵ユニット13について説明する。
各図に示すように集塵ユニット13は、全体として、円筒形状を成しており、集塵ユニット13は、排出部ケース23、フィルター部ケース24、流入部ケース25及び集塵部ケース26から構成される。
これらの排出部ケース23、フィルター部ケース24、流入部ケース25及び集塵部ケース26は、例えば、樹脂成型品からなる。排出部ケース23、フィルター部ケース24、流入部ケース25及び集塵部ケース26は、所定の操作(例えば、ロック機構に対する操作等)により、図8に示す状態に分解したり、図7に示す状態に組み立てたりすることができるように構成されている。また、図7に示す状態から、集塵部ケース26のみを取り外すこともできる。
以下、排出部ケース23、フィルター部ケース24、流入部ケース25及び集塵部ケース26を組み合わせて構成された集塵ユニット13について説明する。また、以下の集塵ユニット13に関する説明においては、図9に示す向きを基準に、上下を特定する。
図7〜図9に示すように、流入部ケース25の前側には、流入口25aが形成される。また、排出部ケース23の後側には、流出口23aが形成される。流出口23aは、流入口25aよりも上方の位置に配置されている。
図8〜図10に示すように、流入部ケース25は、流入口25aから内部に含塵空気を導入する部位であり、内部に旋回室25bを備えている。旋回室25bの上部は、円筒部25cからなる。旋回室25bの下部は、円錐部25dからなる。
円筒部25cは、中空の円筒形状を成している。円筒部25cは、断面中心軸線Lが上下方向を向くように配置される。円錐部25dは、先端部が切り取られた中空の円錐状を呈する。円錐部25dは、断面中心軸線Lが円筒部25cの中心軸線と一致するように、上下方向に配置される。
円錐部25dは、上端部が円筒部25cの下端部に接続され、下方に向かうに従って径が小さくなるように、円筒部25cの下端部から下方に延びるように設けられる。
このように形成された円筒部25cの内部空間と円錐部25dの内部空間とからなる一続きの空間は、旋回室25bを構成する。旋回室25bは、流入口25aより導入した含塵空気を旋回させるための空間である。
図9に示すように、円筒部25cの上部(旋回室25bを形成する側壁の上部)には、流入口25aが開口する。流入口25aから流入する含塵空気は、円筒形状の旋回室25bの側面に沿って流入する。
次に、図8〜図10に示すように、旋回室25bの円筒部25cの側壁には、0次開口部25eが形成されている。0次開口部25eは、流入口25aよりも旋回室25bの中心軸線L方向の下方に配置される。
さらに言えば、0次開口部25eは、流入口25aよりも、旋回室25bの中心軸線L方向の下方、すなわち、旋回室25b内で生じる旋回流における下流側に配置される。
次に、旋回室25bを形成する円錐部25dの下端部は、下方向(中心軸線L方向)を向いて開口する。円錐部25dの下端部に形成されたこの開口が、1次開口部25fである。したがって、この1次開口部25fは0次開口部25eより旋回室25b内で生じる旋回流における下流側に配置されている。
また、円錐部25dの外側には、隔壁30が設けられている。この隔壁30は、円筒部25cとほぼ同径の略円筒状を呈する。隔壁30の上端は、円筒部25cと円錐部25dとの接続部近傍に接続されている。
次に、集塵部ケース26は、下方が閉じ、上方が開口したカップ形状を成している。集塵部ケース26は、流入部ケース25の外側及び下方側に配置される。つまり、集塵部ケース26の内側に、旋回室25bを形成する円筒部25cと円錐部25dが位置する。
この状態において、流入部ケース25の円筒部25cの0次開口部25eの上端よりも下方側と、円錐部25d及び隔壁30の全体が、集塵部ケース26内に収容される。また、隔壁30の下端部が、集塵部ケース26の底面に設けられたシール材と密着する。
そして、集塵部ケース26の開口26aは、流入部ケース25の外周面からフランジ状に突出した蓋部25gにより密閉される。
そして、流入部ケース25と集塵部ケース26との間に形成された空間は、隔壁30により2つに区切られる。こうしてできた2つの空間のうち、円筒部25c及び隔壁30の外側に形成された空間が0次集塵室31であり、円錐部25dの下方及び外側であって隔壁30の内側に形成された空間が1次集塵室32である。
つまり、集塵部ケース26と流入部ケース25の外面の間に形成される空間は、旋回室25bから排出された塵埃を保持する集塵室31,32となっている。
0次集塵室31は、0次開口部25eと連通しており、旋回室25bの外側全周を覆うように包囲している。また、0次集塵室31は、0次開口部25eから下方に延在している。1次集塵室32は、1次開口部25fの下方から円錐部25dの外側全周へ延在している。
次に、フィルター部ケース24は、円筒部25cの上開口を覆うように設けられる。フィルター部ケース24には、メッシュ状の排出口24aが形成されている。排出口24aは、上部が略円筒形状、下部が略円錐形状の管の側壁及び下方の一部を開口して形成される微細孔により構成される。
よって、旋回室25b内の上方における気流の旋回力が増大し分離性能をさらに向上することができる。そして、この排出口24aと流出口23aとが、排出部ケース23に形成された排出管23bにより連通される。
排出管23bは主に排出部ケース23により形成されている。なお、排出口24aはフィルター部ケース24に形成されており、旋回室25bの上端壁は、フィルター部ケース24の底面の一部により形成される。
以上のような構成を有する集塵ユニット13が、収容部15aに適切に取り付けられると、流入口25aが吸気風路19と接続して吸気側ホース接続口9と連通し、流出口23aが接続口22と接続して排気風路21と連通した状態となる。
次に、図10を参照して、集塵ユニット13の機能について説明する。尚、吸気風路19から後述する本体6の排気口50に至る気流の流れは、図において経路Wとして実線の矢印で示されている。排気口50は、塵挨を分離した気流を本体6から排気する開口である。
図10を参照すると、電動送風機10の吸引動作が開始されると、吸込口体2から吸込まれた含塵空気は、上述した通り、吸気風路19を通過し、流入口25aから集塵ユニット13の内部へと流入する。
集塵室ユニット13の内部に流入した含塵空気は、旋回室25bを構成する円筒部25cの内周面に沿って流入する。
取り込まれた含塵空気は、旋回室25b内において、側壁に沿って所定の方向に回る旋回気流を形成する。この旋回気流は、その経路構造によって下向きに流れていく。
そして、この旋回気流(旋回室25b内の空気流)に含まれるごみには、遠心力が作用する。例えば、繊維ごみや毛髪といった比較的嵩の大きなごみ(以下、このようなごみのことを「ごみα」という)は、この遠心力によって、円筒部25cの内周面(旋回室25bの内壁面)に押し付けられながら、旋回室25b内を下方向に移動する。
ごみαは、0次開口部25eの高さに達すると旋回気流から分離され、0次開口部25eを通過して0次集塵室31に送られる。そして、0次開口部25eから0次集塵室31に進入したごみαは、0次集塵室31内を落下して、0次集塵室31内部に捕集される。
つまり、ごみαは、旋回室25bとは独立した空間となっている0次集塵室31に送られ、旋回気流の影響が少ない状態で0次集塵室31内部に保持される。
次に、0次開口部25eから0次集塵室31に進入しなかったごみβ(砂ごみや細かな繊維ごみといった比較的嵩の小さなごみ)は、旋回室25b内の気流に乗って、旋回室25b内を旋回しながら下方に進む。
そして、ごみβは、1次開口部25fを通過する。そして、ごみβは、1次集塵室32に落下して捕捉される。つまり、ごみβは、旋回室25bとは独立した空間となっている1次集塵室32に送られ、旋回気流の影響が少ない状態で1次集塵室32内部に保持される。
旋回室25b内で旋回する気流は、旋回室25bの最下部に達すると、その進行方向を上向きに変えて、旋回室25bの中心軸に沿って上昇する。尚、この上昇気流を形成する空気からは、上記で説明した作用により、殆どのごみα及びごみβが除去されている。
ごみα及びごみβが取り除かれた気流(清浄空気)は、排出口24aを通過して、旋回室25bの外に排出される。旋回室25bから排出された空気は、排出管23b内を通過して、流出口23aに達する。そして、清浄空気は、流出口23a及び接続口22を順次通過して、排気風路21に送られる。
電動送風機10が吸引動作を行うことにより、上述したように、ごみαが0次集塵室31に、ごみβが1次集塵室32に集積されていく。これらのごみα及びβは、集塵部ケース26を集塵ユニット13から取り外すことにより、簡単に捨てることができる。
また、ごみα、ごみβは、旋回室25bから独立した空間である0次集塵室31、1次集塵室32に保持される。つまり、旋回気流は、ごみが蓄積される集塵室内部をほとんど通過することなく、含塵空気からごみである塵挨と気流を分離する。従って、ごみに含まれる匂い等、旋回気流に混ざることを防止でき、集塵ユニット13から排出される空気をよりクリーンにすることができる。
次に、収容ユニット12の内部に構成される排気風路形成部17は、排気風路21を形成する。排気風路21は、集塵ユニット13において塵埃が取り除かれた空気を排気口50に導くための風路である。
すなわち、排気風路21には、集塵ユニット13から清浄な空気が流入する。排気風路形成部17の一端の開口は、流出口23aとの接続口22を形成する。
接続口22は、収容ユニット12の上面において、左右方向の中央付近に配置される。排気風路形成部17の他端は、収容ユニット12の外部に向けて開口する。排気風路形成部17のこの他端は、排気口50を形成する。
ここで、接続口22から排気口50に至る排気風路21について説明する。
図10を参照すると、排気風路21には電動送風機10が設けられている。電動送風機10は、電気掃除機1に形成された風路に気流を発生させる。電気掃除機1に形成された風路には、例えば、外部から掃除機本体6に含塵空気を流入させるための風路、吸気風路19、集塵ユニット13に形成された風路及び排気風路21が含まれる
また、電動送風機10は、吸込み口10aが上方に向け開口し、送風機排出口10bが側面に開口し、排気風路21の内部に設けられている。
接続口22と電動送風機10の間(電動送風機の上流側)には、HEPAフィルター21aが設けられている。また、電動送風機10の前方(電動送風機の下流側)には、ULPAフィルター21bが設けられている。
このように形成された排気風路21を流れる気流は、接続口22から下方向に向けて流れ、HEPAフィルター21aを通過したのち電動送風機10の吸込み口10aに吸込まれ、電動送風機10の送風機排出口10bから前方に向けて噴き出され、ULPAフィルター21bを通過したのち下方向に流れ、電動送風機10の下方に位置する排気風路21を形成する空間を流れたのち、後方に向けて開口する排気口50へと至る。
このように、電動送風機10の上流側に、集塵性能が高いHEPAフィルター21aを設けることで、集塵ユニット13で捕集しきれない塵挨を捕集することができ、排気をよりきれいにすることができる。
また、電動送風機10の下流側にULPAフィルター21bを設けることで、電動送風機10の内部から出るカーボンなどの塵挨を捕集することができ、電動送風機10から出る排気をきれいにすることができる。
尚、電動送風機10から排気口50へ至る排気風路21は、排気洩れを防ぐシール構造となっており、電動送風機10からの排気が、排気口50から集中して排気するように構成されている。これにより、排気口50からでる排気の風速を強くすることができる。
ここで、図10〜図13を参照して、排気口50について説明する。
排気口50は、電動送風機10の後方であって、収容体14の後面に位置している。排気口50は前後方向に延びる筒状に形成されており、前側の端には開口を遮るように格子50aが設けられている。
排気口50の内形状は、ホース5の接続部5bが接続可能な形状をなしている。つまり、排気口50には、接続部5bが接続可能である排気側ホース接続口を形成している。尚、接続部5bが接続した状態において、ホース5と排気口50は一連の空間を成し、排気口50から排出される気流である排気が、ホース5の内部に流入可能となる。
これにより、ホース5に排気の気流を導入することができるので、ホース5の接続パイプ4が接続される側にブロー用のアタッチメント60を取り付けることで、アタッチメントから排気流をブローの気流として噴き出すことができ、塵埃を吹き飛ばすブローとして用いることができる。尚、アタッチメント60は、ブローとして用いる際の使用用途に応じて、形状が異なるものと交換して用いてもよい。また、アタッチメント60を用いずに、直接接続パイプ4からブローの気流を噴き出して用いてもよい。
特に、本実施の形態では、上記のように、ごみα、ごみβは、旋回室25bから独立した空間である0次集塵室31、1次集塵室32に保持される集塵ユニット13を用いているので、集塵ユニット13を流れる気流は、ごみが蓄積される集塵室内部をほとんど通過することがなく、ごみに含まれる匂い等が排気流に混ざりにくい。
つまり、ブローの気流に用いる排気流が、クリーンな状態であり、集塵ユニット13にごみを貯めた状態であっても、ごみの臭いなどを気にせずブローとして用いることができる。
また、排気口50の近傍には、ホース5の接続部5bが接続した際に、接続端子5cを受け入れて接続する接続部となる排気側端子受け部50bが設けられている。この排気側端子受け部50bは、制御手段と電気的に接続しており、吸気側端子受け部9aと同様に、接続端子5cと接続することで、操作表示部8が制御手段に電気的に接続する。
これにより、操作表示部8が本体6(制御手段)から電力の供給、制御信号の受信、使用者がスイッチを押圧操作することによる信号を制御手段に出力できるので、操作表示部8から電動送風機10の出力を変更可能となる。
つまり、使用者がハンドル7を持ったまま操作表示部8を操作して、電動送風機10の出力を変更して、排気口50から排出される排気風の強さを調整することができる。従って、ブローとして用いる場合であっても、使用者がハンドルを持ったままブローの強さを調整することができる。
また、接続部5bには係合手段5dが設けられている。排気口50には係合手段5cが係合する係合受け部50cが設けられる。係合受け部50cも端子受け部50bもホース5が接続した状態において、上側に位置する。
また、排気口50に、接続部5bが接続すると信号を制御手段に入力する接続検出スイッチを設けてもよい。このように、制御手段が排気口50に接続部5bが接続したか否かを検出可能に構成することで、ブロー運転の際の電動送風機10の動作を、通常の掃除を行う際の動作と異ならせることができる。
また、制御手段が排気口50に接続部5bが接続したか否かを検出可能に構成することで、ブロー運転状態である旨を操作表示部に表示することができる。
ここで、本実施の形態では、電気掃除機は、集塵方式としてサイクロン式を採用したものについて説明しているが、サイクロン式に限らず、他の集塵方式を採用したものであってもよい。また、キャニスタータイプの電気掃除機に限られるものでもない。
また、本実施の形態では、排気口50に、接続部5bが接続すると信号を制御手段に入力する接続検出スイッチを設ける形態となっているが、接続口9側に、接続部5bが接続すると信号を制御手段に入力する接続検出スイッチを設ける形態としても良い。
次に、図14は、この発明の実施の形態1における電気掃除機1の構成を示すブロック図である。上述した通り、図14において、27は商用交流電源、10は電動送風機、2cはブラシモーターである。
図21は、電気掃除機1に備えられた電気コード11をコンセントに差し込み、電動送風機10とブラシモーター2cを商用交流電源に接続した状態を示している。71、91は双方向性サイリスタである。
電動送風機10と双方向サイリスタ71は、商用交流電源27に直列に接続される。同じく、ブラシモーター2cと双方向サイリスタ91は、商用交流電源27に直接に接続される。
72は電流センサ、73は電源同期検出手段である。電流センサ72は、電動送風機10とブラシモーター2cに流れる電流を検出するための信号を出力する。例えば、電流センサ72は、電動送風機10とブラシモーター2cに直列に接続されたカレントトランスやシャント抵抗を備える。かかる場合、電流センサ72は、所定の電圧降下法によって降下させた電圧を出力する。
電源同期検出手段73は、商用交流電源の同期ポイント(ゼロクロス点)を検出するための回路からなる。
マイクロコンピュータ80は、電気掃除機1の各種制御機能を司る。マイクロコンピュータ80は、例えば、電流検出手段81、制御手段82、報知手段83、接続検出手段84を備えている。
電流検出手段81は、電動送風機10に流れる電流を検出する。電流検出手段81は、例えば、電流センサが出力する電流値に基づいて、電動送風機10とブラシモーター2cに流れる電流を検出する。
報知手段83は、接続検出手段84が判定した結果に基づき表示部8bを制御する。
表示部8bは、本発明では、「お掃除モード」「お掃除中」に対応し点灯・消灯するLEDで説明しているが(例えば、液晶表示画面や音声ガイド装置等でも良い。)
本発明では、表示部8bを、接続パイプ4に設けているが掃除機本体6に設けても良い。
接続検出部85は、排気口50(排気側ホース接続口)に設けられ、接続状態にある場合に接触して電気信号が流れる端子を有している場合や、接続状態にある場合に磁気的な結合状態により電気信号が流れるものや、接続状態にある場合に光をさえぎったり、光の反射で電気信号が流れるものがあり、例えば機械式の検出方法(マイクロSW等)や磁気的検出方法(磁気センサ等)や光学式の検出方法(赤外線センサ等)を用いてホース5が接続された状態かを検出する検出部である。
また検出部85は、接続口9(吸気側ホース差込口)に設けても良い。
接続検出手段84は、接続検出部85の情報を基に、排気側ホース接続口にホース5が接続されたかの判断を行い、その判断を受けて、制御手段82が電動送風機10の出力を制御する。
制御手段82は、電動送風機10に印加される電圧の位相角を制御し、電動送風機10への入力電流を制御して出力を変化させる。制御手段82は、電源同期検出手段73によって検出された電源同期ポイントに基づいて、電動送風機10への入力電流が所望の値になるように位相角の制御を行う。
また、制御手段82には、操作部8aからの信号や、電流検出手段81の判定結果が入力される。例えば、制御手段82には、操作部8aから、入力切り替えや、起動・停止といった操作情報が入力される。
次に、図15に示す制御フローを参照して、本実施の形態の動作を説明する。尚、この制御フローは、制御手段82が実行する。
ステップ1(以下、ステップを「S」とする)において、商用交流電源27に電源コード11が差し込まれるとS2に移行する。
S2において、排気口50(排気側ホース接続口)にホース5が差し込まれているか否かを判断する。具体的には、ホース5が接続された状態かを接続検出部85が検出し、接続検出手段84が接続検出部85の情報を基に、排気口50にホース5が差し込まれているか否かを判断する。
制御手段82は接続検出手段84の判断に基づき、排気口50にホース5が差し込まれていれば、S3に移行してブローモードの設定を行い、S4に移行する。制御手段82は接続検出手段84の判断に基づき、排気口50にホース5が差し込まれていなければ、S8に移行して通常モードの設定を行い、S9に移行する。
通常モードとは、吸気側ホース接続口9にホース5を接続して動作させ、床面から塵挨を吸引する吸引動作を行う際の動作処理である。
通常モードの際の動作制御として、次のようなものがある。
(1)電動送風機10を動作させる際や出力を上げる際に、徐々に入力電流を増やすことで出力を変化させて設定された出力に到達させる出力制御。
(2)集塵ユニット13に保持されている塵挨の量に応じて、電動送風機10の出力を変化させる出力制御。例えば、電動送風機10の出力を変化させて吸引力を「弱」「中」「強」と調整できる電気掃除機の場合、「中」運転に設定されている状態において、集塵ユニット13に保持されているゴミが所定の量より多い場合、電動送風機10の出力を9000[W]で動作させ、ゴミが所定の量より少ない場合、電動送風機10の出力を800[W]で動作させる。つまり、集塵ユニット13に保持されている塵挨の量が多いほど、電動送風機10をより大きな電力で動作させる。
(3)ブラシモーター2cの起動・停止を制御する。
この様な通常モードにおける制御は、電気掃除機1が通常行う塵挨の吸引動作を行う際に、より少ない電力で動作するためのものである。
次に、S9において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されなければ、処理を終了する。S9において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されれば、S10に移行してブラシモーター2cを起動する処理を行いS11に移行し電動送風機10を起動する処理を行いS12に移行する。S12では、表示部8bにおいて、通常モードを行っている旨の表示を行い、処理を終了する。
尚、S10において、ブラシモーター2cはS9の操作に基づき起動又は停止処理を行う。S11において、電動送風機10は、通常モードに対応した制御で動作する。例えば、電動送風機10を起動後、徐々に出力を上げて設定された吸引力となるように制御する。また、S12における表示処理は、通常モード、つまり、通常の掃除動作が行われている旨の表示が行われる。この表示の形態は、通常の掃除を行っている旨の表示、(例えば、「お掃除モード」「お掃除中」)に対応するLEDが点灯する等により行われる。
次に、S2において、排気口50にホース5が差し込まれていれば、S3に移行してブローモードを開始してS4に移行する。
ブローモードとは、排気口50に形成された排気側ホース接続口にホース5を接続して電動送風機10を動作させ、排気を用いて対象となる位置から埃などを吹き飛ばすブロー動作を行う際の動作処理である。
ブロー動作は、埃等を効率よく吹きとばすためと、塵挨を吸引する吸引動作と比較すると短時間で行うが、排気の風を利用する為、電動送風機10から排出される排気熱で、ホース5の温度が上昇することと、ブロー動作を行うときは、吸込口体2の回転ブラシ2bを動作させるブラシモーター2cを動作させる必要はないことから、ブローモードの際の動作制御を行う必要があり、次のようなものがある。
(1)電動送風機10を動作させる際に、ブロー動作に適した風量で、電動送風機10の出力をホース5の温度が上昇しすぎない出力にする。(電動送風機10の出力を、吸気側ホース接続口9にホース5を接続して動作させた場合(通常の吸引動作)の電力より低い電力で動作させる。例えば、吸込み側での強は、集塵ユニット13に保持されているゴミが所定の量より多い場合、電動送風機10の出力を900[W]で動作させ、ゴミが所定の量より少ない場合、電動送風機10の出力を800[W]で動作するが、排気側では強「500W」で動作させる。排気側で強「500W」で動作させる理由としては、集塵ユニット13に塵埃が保持された状態でも、ブロー動作に適した風量で、人が火傷しない程度にホース5温度上昇を抑える消費電力を設定する。)
(2)集塵ユニット13に塵埃が保持された状態で用いる場合であっても、保持されている塵挨の量に関係なく、電動送風機10の出力をホース5の温度が上昇しない出力にする。
(3)ブロー動作に必要のない、吸込口体2の回転ブラシ2bを動作させるブラシモーター2cを起動させない処理を行い、表示もOFFさせる。(ブラシモーター2c起動報知用LEDを消灯させる。)
この様なブローモードにおける制御は、電動送風機10を起動して、なるべく早く埃などを吹き飛ばすための制御である。
次に、S4において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されなければ、処理を終了する。S4において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されれば、S5に移行して、ブラシモーター2cを停止する処理を行いS6に移行し、電動送風機10を起動する処理を行いS7に移行する。S6では、表示部8bにおいて、ブローモードを行っている旨の表示を行い、処理を終了する。
尚、S6において、電動送風機10の動作は、ブローモードに対応したものである。例えば、電動送風機10を起動されると、ブローとして用いるのに適した風量となるように、一気に出力を上げる制御がなされる。
また、S7における表示処理は、ブローモードが行われている旨の表示が行われる。この表示の形態は、ブローモードを行っている旨の表示、(例えば、「ブローモード」「ブロー動作中」)に対応するLEDが点灯する等により行われる。またブロー動作に必要ない電動機動作のLED表示は消灯する処理が
行われる。
以上のように各部を制御することにより、電気掃除機1を通常の用い方である床面から塵挨を吸引する吸引動作を行う際も、排気を用いてブローとして用いるブローモードの場合も、それぞれ適した電動送風機10や表示部8bの制御をおこなうことができる。
特に、ブローモードの際に、電動送風機が起動したのち、ブローに適した排気風となる電動送風機の出力まで一気にあげることで、効率よく埃などを吹き飛ばすことが可能である。(ブロー動作時は電動送風機10のスロースタート処理を行わない処理とする。スロースタート処理とは、電動送風機10の消費電力を目標の消費電力まで段階的に出力を上げていく制御である。)
(実施の形態2)
次に、図16に示す制御フローを参照して、実施の形態2の動作を説明する。電気掃除機1の構成については、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。尚、この制御フローは、制御手段82が実行する。
S21において、商用交流電源27に電源コード11が差し込まれるとS22に移行する。S22において、排気口50(排気側ホース接続口)にホース5が差し込まれているか否かを判断する(ホース5が接続された状態かを接続検出部85が検出し、接続検出手段84が接続検出部85の情報を基にS23のブローモードを行うかS32の通常モードを行うか判断する)。排気口50にホース5が差し込まれていなければ、S32に移行して通常モードを開始してS33に移行する。
次に、S33において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されなければ、処理を終了する。S33において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されれば、S34に移行して、ブラシモーター2cを起動する処理を行い、S35に移行し電動送風機10を起動する処理を行いS36に移行する。S36では、表示部8bにおいて、通常モードを行っている旨の表示を行い、処理を終了する。
S22において、排気口50にホース5が差し込まれていれば、S23に移行してブローモードを開始してS24に移行する。
次に、S24において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されなければ、処理を終了する。S24において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されれば、S25に移行して、ブラシモーター2cを停止する処理を行い、S26に移行し電動送風機10を起動する処理を行いS27に移行する。S27では、表示部8bにおいて、ブローモードを行っている旨の表示を行い、S28に移行する。
S28では、操作部8aに構成されているブラシモーターを動作させる操作SW(以下、ブラシモーターSW)が押下されたかを判断する。S28において、操作部8aに構成されているブラシモーター操作SWが押下されても、されなくても、ブローモードでは、S29に移行しブラシモーター2cの停止処理を継続し、S30に移行し電動送風機10の継続起動を行い、S31に移行する。S31でも表示部報知手段は報知処理を継続する。(ブローモードでは、操作部のブラシモーター操作SWの処理は無視する。)
以上のように各部を制御することにより、電気掃除機1を通常の用い方である床面から塵挨を吸引する吸引動作を行う際も、排気を用いてブローとして用いるブローモードの場合も、それぞれ適した電動送風機10や表示部8bの制御をおこなうことができる。
特に、ブロー動作中にブラシモーター操作SWを操作しても、ブラシモーター2cの停止を継続するので、不要な電力の消費を防止できる。
(実施の形態3)
次に、図17〜図18を参照して、実施の形態3について説明する。実施の形態1と同じ構成については、同じ符号を付し説明を省略する。
図17を参照すると、マイクロコンピュータ80は、記憶手段92を有する。
記憶手段92は、操作部8aと接続検出手段84の情報を記憶し、制御手段82と報知手段83に検出結果を出力可能に接続している。
図18に示す制御フローを参照して、実施の形態3の動作を説明する。電気掃除機1の構成については、実施の形態1と同様なので説明を省略する。尚、この制御フローは、制御手段82が実行する。
S41において、商用交流電源27に電源コード11が差し込まれるとS42に移行する。
S42において、排気口50(排気側ホース接続口)にホース5が差し込まれているか否かを判断する(ホース5が接続された状態かを接続検出部85が検出し、接続検出手段84が接続検出部85の情報を基にS43のブローモードを行うかS52の通常モードを行うか判断する)。排気口50にホース5が差し込まれていなければ、S52に移行して通常モードを開始してS53に移行する。
次に、S53において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されなければ、処理を終了する。S53において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されれば、S54に移行して前回の運転情報が記憶されているかを判断する。S54で前回の運転情報が記憶されていなかった場合は、S58に移行してブラシモーター2cの起動処理を行いS59に移行し、電動送風機10を起動する処理を行いS60に移行する。S60では、表示部8bにおいて、通常モードを行っている旨の表示を行い、処理を終了する。
S54で前回の運転情報が記憶されていた場合は、S55に移行し前回の記憶した運転状態でブラシモーター2cの動作を行いS56に移行する。(前回の記憶したブラシモーター2cが起動していれば起動処理、ブラシモーター2cが停止していれば停止処理を行う。)
S56では、前回記憶した電動送風機10の運転状態で動作しS57に移行する。(前回記憶した運転状態が強運転ならば強運転で動作する。前回記憶した運転状態が弱運転であれば弱運転で動作する。)
S57では、前回記憶した報知状態で報知処理を行う。
S42において、排気口50にホース5が差し込まれていれば、S43に移行してブローモードを開始してS44に移行する。
次に、S44において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されなければ、処理を終了する。S44において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されれば、S45に移行して前回の運転情報が記憶されているかを判断する。S45で前回の運転情報が記憶されていなかった場合は、S49に移行してブラシモーター2cの停止処理を行いS50に移行し、電動送風機10を起動する処理を行いS51に移行する。S51では、表示部8bにおいて、通常モードを行っている旨の表示を行い、処理を終了する。
S45で前回の運転情報が記憶されていた場合は、S46に移行しブラシモーター2cの停止処理を行いS47に移行する。
S47では、前回記憶した電動送風機10の運転状態で動作しS48に移行する。(前回記憶した運転状態が強運転ならば強運転で動作する。前回記憶した運転状態が弱運転であれば弱運転で動作する。)
S48では、前回記憶した報知状態で報知処理を行う。
以上のように記憶手段92を有することにより、使用者にとって使い勝手の良い電気掃除機を提供することが可能となる。特に、前回の運転した状態から各部の動作を開始することができるので、再度の設定を行うことなく、各動作(ブロー、吸引)を行うことが可能である。
(実施の形態4)
次に、図19〜図20を参照して、実施の形態4について説明する。実施の形態1と同じ構成については、同じ符号を付し説明を省略する。
図19を参照すると、マイクロコンピュータ80は、加速度検出手段93を有する。
加速度検出手段93は、制御手段82に検出結果を出力可能に接続している。また、接続パイプ4は、掃除の動作状態を検出する加速度センサ94を有する。
加速度センサ94は、加速度センサ検出手段93に検出結果を出力可能に接続している。加速度センサ検出手段93は、加速度センサ94の情報を基に掃除の動作を検出し、この加速度センサ検出手段93の検出結果に基づき、制御手段82が電動送風機10の出力を制御する。
図20に示す制御フローを参照して、実施の形態4の動作を説明する。電気掃除機1の構成については、実施の形態1と同様なので説明を省略する。尚、この制御フローは、制御手段82が実行する。
S61において、商用交流電源27に電源コード11が差し込まれるとS62に移行する。
S62において、排気口50(排気側ホース接続口)にホース5が差し込まれているか否かを判断する(ホース5が接続された状態かを接続検出部85が検出し、接続検出手段84が接続検出部85の情報を基にS63のブローモードを行うかS72の通常モードを行うか判断する)。排気口50にホース5が差し込まれていなければ、S72に移行して通常モードを開始してS73に移行する。
次に、S73において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されなければ、処理を終了する。S73において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されれば、S74に移行してブラシモーター2cの起動処理を行い、S75に移行し電動送風機10を起動する処理を行いS76に移行する。S76では、表示部8bにおいて、通常モードを行っている旨の表示を行い、処理を終了する。
S62において、排気口50にホース5が差し込まれていれば、S63に移行してブローモードを開始してS64に移行する。
次に、S64において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されなければ、処理を終了する。S64において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されれば、S65に移行してブラシモーター2cの停止処理を行い、S66に移行し電動送風機10を起動する処理を行いS67に移行する。S67では、表示部8bにおいて、ブローモードを行っている旨の表示を行い、S68に移行する。
S68では、加速度センサ94が検出した動作状態が動作中か停止状態であるか否かを判断する。S68において、加速度センサ94が検出した動作状態が動作中であれば、電動送風機10を動作させた状態で処理を終了する。S68において、加速度センサ94が検出した動作状態が停止状態であれば、S69に移行する。
S69では、加速度センサ検出手段93が判定した動作停止判定となってから所定時間経過したか否かを判断する。S69において、動作停止判定となって所定時間経過するとS70に移行する。
S70では、電動送風機10の出力を低下又は電動送風機10を停止する処理を行い、S71に移行する。S71では、表示部8bにおいて、電動送風機10の出力を低下又は電動送風機10を停止した旨の表示を行い、処理を終了する。
加速度センサ検出手段93で動作状態が動作中か停止中かを判断し、加速度センサ検出手段93が判定した動作停止判定となってから所定時間経過してから、電動送風機10の出力を制御するようにすることにより、動作停止の場合は、電動送風機10の出力を低下又は電動送風機10を停止する処理を行うので、不要な電力の消費を防止できると共に、排気の風を利用する為、電動送風機10から排出される排気熱で、ホース5の温度が上昇するのを防止することができる。また、時間経過しなければ電動送風機10の出力を低下または停止させないので継続使用することができるので、使い勝手良い掃除機が提供できる。
以上のように、加速度センサ94が検出した状態を加速度検出手段93が判断し、電動送風機10や表示部8bを制御することにより、排気を用いてブローとして用いるブローモードで動作を行う際に、加速度センサ検出手段93で動作状態が動作中か停止中かを判断するので、動作が停止の場合は、電動送風機10の出力を低下又は電動送風機10を停止するので、ホース5の温度が上昇するのを防止することができ、安全に使用することができると共に不要な電力の消費を防止できる。また、電動送風機10の出力が低下又は電動送風機10が停止した状態を、表示部8bで確認することができる。
尚、排気口5に差し込まれるホース5は、吸気側ホース接続口9に差し込み塵挨を吸引するときに用いるものでもよく、また、ブロー動作専用のホースを用いてもよい。
(実施の形態5)
次に、図21〜図22を参照して、実施の形態5について説明する。実施の形態1と同じ構成については、同じ符号を付し説明を省略する。
図21を参照すると、接続検出手段84には操作部8a及び接続検出部85が接続している。接続検出手段84は、接続検出部85の情報を基に、排気側ホース接続口にホース5が接続されたかの判断を行う。また、接続検出手段84は、操作部8aからの出力信号が入力され、この信号の有無を判断することで、操作部8aが操作されたか否かを判断する。(尚、操作部8aからの信号は、ホース5が掃除機本体6に接続した状態では、所定の間隔で出力されている。)
図22を参照すると、制御手段82は次の通り各部を制御する。
S81において、商用交流電源27に電源コード11が差し込まれるとS82に移行する。S82において、接続検出手段84は、操作部8aからの信号が入力されたか否かを判断する。信号が入力されていなければ、処理を終了する。信号が入力されていれば、S83に移行する。
S83において、接続検出手段84は、接続検出部85からの信号が入力されたか否かを判断する。接続検出部85からの信号が入力されていなければ、S85に移行して通常モードを行う。接続検出部85からの信号が入力されていれば、S84に移行してブローモードを行う。
尚、S85の通常モードは、S8と同様の処理である。また、S84のブローモードはS3と同様の処理である。
以上のように各部を構成し、制御手段82が各部の制御を行うことで、通常の塵挨を吸引する動作と、排気をブロー機能として用いる際の動作を、それぞれ使用用途に合った制御で動作を行うことができる。
(実施の形態6)
次に、図23を参照して、実施の形態6である制御手段82が行う制御について説明する。尚、各部の構成は、実施の形態5と同じである為、説明を省略する。
S91において、商用交流電源27に電源コード11が差し込まれるとS92に移行する。S92において、接続検出手段84は、操作部8aからの信号が入力されたか否かを判断する。信号が入力されていれば、S93に移行する。信号が入力されていなければ、S97に移行して操作部出力信号無しカウントをカウントし、S92に移行する。
S93において、制御手段82は、操作部8aの出力信号が無から有に変化したか否かを判断する。操作部8aの出力信号に変化がある場合は、S94に移行する。操作部8aの出力信号に変化が無い場合は、処理を終了(END)し再びS91に移行する。
S93での判断は、S97でカウントされていれば「有(YES)」、カウントされていなければ「無(NO)」となる。
尚、掃除機本体6に電源を投入し、使用を開始した場合、ホース5が確実に掃除機本体6に接続していれば、操作部8aの出力信号は、使用開始時の「無」の状態から「有」に変化するので、S93からS94に移行する。
S94において制御手段82は、S97で行ったカウントをクリアーして、S95に移行する。
S95において、接続検出手段84は、接続検出部85からの信号が入力されたか否かを判断する。接続検出部85からの信号が入力されていなければ、S98に移行して通常モードを行う。接続検出部85からの信号が入力されていれば、S96に移行してブローモードを行う。S96又はS98の処理を行った後は、再度S91に戻る。
尚、S98の通常モードは、S8と同様の処理である。また、S96のブローモードはS3と同様の処理である。
上記の処理を通常モード(塵挨を吸引する通常の運転モード)及びブローモード(ブロー運転モード)を行っている間に実行するので、実施の形態5のように、表示部8aの出力信号の有無を契機にモードを変更する場合であっても、ホース5の掃除機本体6への接続不良で、操作部8aから掃除機本体6への一時的な出力信号の途切れ(チャタリング)が起きても、S93で操作部8aの出力信号の変化の有無と、S95で再度ホースの接続を確認するので、運転モードが切り替わることなく、同じモードで運転し続けることができる。
つまり、チャタリングが起きた場合であっても、その都度、不意に運転モードが変わることなく、安定した運転をすることができる。
(実施の形態7)
次に、図24〜図25を参照して、実施の形態7について説明する。
図25は、ホースを排気口50(排気側ホース接続口)に接続した場合の操作部8aの出力信号(操作部出力信号)と接続検出部85の出力信号(接続検出部出力信号)と電動送風機の消費電力のタイミングチャートである。尚、各部の構成は、実施の形態6と同じである為、説明を省略する。
S101において、商用交流電源27に電源コード11が差し込まれるとS102に移行する。S102において、接続検出手段84は、操作部8aからの信号が入力されたか否かを判断する。信号が入力されていれば、S103に移行する。信号が入力されていなければ、S108に移行して操作部出力信号無しカウントをカウントし、S102に移行する。
S103において、制御手段82は、操作部8aの出力信号が無から有に変化したか否かを判断する。操作部8aの出力信号に変化がある場合は、S104に移行する。操作部8aの出力信号に変化が無い場合は、処理を終了(END)し再びS101に移行する。
S103での判断は、S108でカウントされていれば「有(YES)」、カウントされていなければ「無(NO)」となる。
尚、掃除機本体6に電源を投入し、使用を開始した場合、ホース5が確実に掃除機本体6に接続していれば、操作部8aの出力信号は、使用開始時の「無」の状態から「有」に変化するので、S103からS104に移行する。
S104において制御手段82は、S108で行ったカウントをクリアーして、S105に移行する。S105では、所定時間経過したか否かを判断する。尚、本実施の形態では、所定時間は1.0[秒]に設定されている。
S106において、接続検出手段84は、接続検出部85からの信号が入力されたか否かを判断する。接続検出部85からの信号が入力されていなければ、S109に移行して通常モードを行う。接続検出部85からの信号が入力されていれば、S107に移行してブローモードを行う。S107又はS109の処理を行った後は、再度S101に戻る。
尚、S109の通常モードは、S8と同様の処理である。また、S107のブローモードはS3と同様の処理である。
上記の処理を通常モード及びブローモード(ブロー運転モード)を行っている間に実行するので、実施の形態5のように、表示部8aの出力信号の有無を契機にモードを変更する場合であっても、ホース5の掃除機本体6への接続不良で、操作部8aから掃除機本体6への一時的な出力信号の途切れ(チャタリング)が起きても、S103で操作部8aの出力信号の変化の有無と、S106で再度ホースの接続を確認するので、運転モードが切り替わることなく、同じモードで運転し続けることが可能である。
つまり、チャタリングが起きた場合であっても、その都度、不意に運転モードが変わることなく、安定した運転をすることができる。
また、S105で所定時間経過するまで待つステップを設けることで、急な運転モード変更を防止することができる。
(実施の形態8)
次に、図26〜図29を参照して、実施の形態8について説明する。
図26は、ホース5を排気口50(排気側ホース接続口)に接続した状態から変化がある場合、又は、無い場合の処理を示すフローチャートである。
図27〜図29は、ホース5を排気口50(排気側ホース接続口)に接続した状態の操作部8aの出力信号(操作部出力信号)と接続検出部85の出力信号(接続検出部出力信号)と電動送風機の消費電力のタイミングチャートである。
S111において、ブローモード中の状態でS112に移行する。S112において、接続検出手段84は、操作部8aからの信号が入力されたか否かを判断する。信号が入力されていれば、S113に移行する。信号が入力されていなければ、S118に移行して操作部出力信号無しカウントをカウントし、S112に移行する。
S113において、制御手段82は、操作部8aの出力信号が無から有に変化したか否かを判断する。操作部8aの出力信号に変化がある場合は、S114に移行する。操作部8aの出力信号に変化が無い場合は、処理を終了(END)し再びS111に移行する。
S113での判断は、S118でカウントされていれば「有(YES)」、カウントされていなければ「無(NO)」となる。
S114において制御手段82は、S118で行ったカウントをクリアーして、S115に移行する。S115では、所定時間経過したか否かを判断する。尚、本実施の形態では、S115における所定時間は1.0[秒]に設定されている。
S116において、接続検出手段84は、接続検出部85からの信号が入力されたか否かを判断する。接続検出部85からの信号が入力されていなければ、S119に移行して通常モードを行う。接続検出部85からの信号が入力されていれば、S117に移行してブローモードを行う。S117又はS119の処理を行った後は、再度S111に戻る。
尚、S109の通常モードは、S8と同様の処理である。また、S107のブローモードはS3と同様の処理である。
ここで図27を参照する。図27は、ホース5が排気口50に接続した状態で動作している途中で、接続検出部出力信号がOFFした状態を表す。具体的には、ブローモードで動作している途中で、接続検出部85で検知不良が起きている状態のタイミングチャートである。
このタイミングチャートは、図26のフローチャートでは、S111→S112→S113→END(再度S111に戻る)の流れである。
つまり、接続検出部84の信号がOFFとなっても、操作部8aの出力信号に「無」から「有」への変化が無い場合(S113)、そのままのモードで動作を行い続ける処理となっている。
このように制御手段82は、ブローモードを行っている最中に、接続検出部出力信号がOFFする状態となっても、通常モードに変更しない処理を行う。これにより、使用者が意図しない電動送風機の出力の変更が行われない。
次に、図28を参照する。図28は、ホース5が排気口50に接続した状態で運転し、途中でホース5が排気口50から外れ、所定時間以内に再度排気口50に接続した状態を表すタイミングチャートである。尚、本実施の形態では、ここで言う所定時間は、1秒に設定されている。
このタイミングチャートは、図26のフローチャートでは、S111→S112→S113→S114→S115→S116→S117→END(再度S111に戻る)の流れである。
このように、制御手段82は、ブローモードを行っている最中に、接続検出部出力信号と操作部出力信号がOFFする状態となっても、所定時間以内に接続検出部出力信号がONとなれば、通常モードに変更しない処理を行う。これにより、使用者が意図しない電動送風機の出力の変更が行われない。
この様な状態は、例えば、ホース5を排気口50から一瞬外してつけなおした場合等を想定している。
尚、図28中の「※1」について、ホース5を排気口50から外す際に、操作部出力信号が途切れるタイミングより、接続検出部出力信号がOFFになるタイミングが早い理由は、ホース5を排気口50から外す際に、接続検出部85がOFFになるタイミングより遅れて、接続端子5cが排気側端子受け部50bから離れるためである。
また、「※2」について、ホース5を排気口50に接続する際に、操作部出力信号が入力されるタイミングより、接続検出部出力信号がONになるタイミングが遅い理由は、ホース5を排気口50に接続する際に、接続検出部85がONになるタイミングより早く、接続端子5cが排気側端子受け部50bに接続するためである。
このように制御手段82は、ブローモードを行っている最中に、接続検出部出力信号がOFFする状態となっても、通常モードに変更しない処理を行う。これにより、使用者が意図しない電動送風機の出力の変更が行われない。
更に、図29を参照する。図29は、ホース5が排気口50に接続した状態で運転し、途中でホース5が排気口50から外し、吸気側ホース接続口9にホース5を接続した状態を表す。
このタイミングチャートは、図26のフローチャートでは、S111→S112→S113→S114→S115→S116→S119→END(再度S111に戻る)の流れである。
このように、制御手段82は、ブローモードを行っている最中に、ホース5を排気口50から取り外すことで、接続検出部出力信号と操作部出力信号がOFFする状態となった後、ホース5を吸気側ホース接続口9に接続することで操作出力信号の入力があれば、通常モードに変更する処理を行う。
特に、S115にて、操作表示部出力信号を検出してから所定時間(本実施の形態では1秒間)経過後に、通常モードに変更する処理を行うので、ホース5を吸気側ホース接続口9に接続して直ちに電動送風機の出力が大きくなることを防ぐことができる。
(その他の形態)
以上で説明した実施の形態には、以下の構成を含む。尚、実施の形態1で説明した構成と同様な構成については、説明を省略する。
図1〜図4、図10〜図13を参照すると、電気掃除機1は、電動送風機70を内蔵する掃除機本体6を有する。掃除機本体6には、掃除機本体6を持ち上げるための本体ハンドル100を有する。本体ハンドル100は、掃除機本体6の上面の左右中心部に連結され、前後方向に長い握り部101を有する。
また、掃除機本体6の前壁面6aには、前方に向けて開口する吸気側ホース接続口9が形成される。この吸気側ホース接続口9には、ホース5が接続される。ホース5は接続部5bを有し、可撓性を有し又は湾曲可能であり、接続部5bが任意に吸気側ホース接続口9に接続する。
吸気側ホース接続口9は、前記掃除機本体6の前方側に行くほど高くなるよう上向きに形成されている。つまり、吸気側ホース接続口9の開口が向く方向が、水平方向に対して所定角度θ1、斜め上方向に向いている。
また、前記掃除機本体6の後壁面6bには、電動送風機70により吸引された空気(排気)を掃除機本体6から排出する為の排気口50が形成されている。
排気口50には、接続部5bが接続することでホース5の内部と連通した状態となる。つまり、排気口50にホース5が接続した状態において、排気は、排気口50からホース5の内部に流入して、ホース5の接続されていない側(接続パイプ4が接続される側)から排出される。
ホース5の排気口50に接続していない側の開口には、アタッチメント60が取り付けられる。このアタッチメント60は、ブロー作業に用いられるものであり、アタッチメントから排気流をブローの気流として噴き出すことができ、塵埃を吹き飛ばすブローとして用いることができる。
排気口50は、その向きが、前記掃除機本体6を水平に横切る水平線と一致するか、その水平線から上方へ所定角度θ2までの範囲内に設定されている。また、排気口50は、本体ハンドル100の下方に位置している。尚、排気口50と本体ハンドル100は、上下に多少でも重なっていれば良く、それぞれの部位の左右の中心が、多少ずれていてもよい。
更に、掃除機本体6の左右両側には、その本体を床面上に移動させるための車輪18が配置されている。
以上のように構成されているので、ホース5を、掃除機本体6の前壁面6aに形成した接続口9に挿入して接続するとき、及び、逆にホース5を掃除機本体6の接続口9から引き抜くとき、力の方向は矢印Xのように掃除機本体6を前後方向に貫く直線方向であるが、この際に、掃除機本体6が不用意に移動しないように、前後方向に長い握り部101を有したハンドル100を握ることで、押さえることができる。
また、ホース5を、掃除機本体6の後壁面(背面)6bに形成した排気口50に挿入して接続するとき、及び、逆にサクションホース5をその排気口50から引き抜くときも、力の方向は矢印Yのように掃除機本体6を前後方向に貫く直線方向であるが、この際にも、掃除機本体6を不用意に移動しないように、前後方向に長い握り部101を有したハンドル100を握ることで、押さえることができる。
以上のように掃除機本体6を押さえることができるので、通常の掃除の際には掃除機本体6を床等の被清掃面上を円滑に走行させるために設けた走行車輪18が、斜め方向や横方向に無理に動かされることを防止でき、床の表面に擦り傷を付けるような不具合を招かない。
また、吸気側ホース接続口9は、掃除機本体6の前面に上向きに形成されているので、使用者が掃除の開始前や途中の段階で、ホース5を挿入して接続するとき、及び、逆に引き抜くときも、低くかがむことなく、楽な姿勢で行える。
また、排気口50は、その向きが、水平線方向、つまり真横の方向か、若しくはその位置から上方へ所定角度θ2までの範囲内に設定されているから、ブロー機能を使用しない場合に、排気口50から集塵後の空気が勢い良く吹き出されていても、そのような排気流によって床面等にある塵埃を巻き上げることが抑制できる。
また、ホース5を、掃除機本体6の排気口50に接続したままの状態で、そのサクションホース5が引っ張られ、万一掃除機本体6が移動する場合でも、引張り力が作用する排気口50の位置は、掃除機本体6の左右の中心部にあるので、車輪18は、通常の清掃時の進行方向と逆の方向に転動するから、掃除機本体6が斜めに引っ張られて転倒するような不具合を抑制できる。このため、使用者はブロー機能を使った清掃作業を効率よく行うことができる。
次に、掃除機本体6は、前記電動送風機70によって吸い込まれる含塵空気を、円筒状の通路内を高速回転させて塵埃を分離するサイクロン式の集塵ユニット13を有する。
そして、集塵ユニット13へと連通する吸気側ホース接続口9は、円筒状の通路の上部に連通している。
この様に構成することで、サイクロン式の集塵ユニット13の下の方から塵埃を溜めることができるので、集塵容積を確保でき、長時間の清掃にも対応できる。
1 電気掃除機、2 吸込口体、3 吸引パイプ、4 接続パイプ、5 ホース、5a リード線、5b 接続部、5c 接続端子、5d 係合手段、5e 係合解除ボタン、6 掃除機本体、7 ハンドル、8 操作表示部、9 吸気側ホース接続口、9a吸気側端子受け部、11 電源コード、12 収容ユニット、13 集塵ユニット、14 後部収容体、15 前部収容体、50 排気口、50a 格子、50b 排気側端子受け部、50c 係合受け部50c、60 アタッチメント、70 電動送風機

Claims (13)

  1. 集塵ユニットと収容ユニットと電動送風機と制御手段を有する掃除機本体と、前記掃除機本体に接続するホースと、前記ホースに接続する接続パイプと、前記接続パイプに設けられた操作表示部と、接続パイプを介して接続される吸込口体と、前記吸込口体に内蔵された回転ブラシを駆動するブラシモーターを有する電気掃除機において、
    前記制御手段は、前記操作表示部からの入力に基づき前記電動送風機、及び、前記ブラシモーターの出力を制御し、前記操作表示部に備えられた表示部の点灯・消灯を制御し、
    前記収容ユニットには、前記ホースと接続して塵挨を含む気流を吸い込む吸込み側ホース接続口と、塵挨を分離した気流を排気する排気口が形成され、
    前記排気口は、ホースが接続する排気側ホース接続口が形成され、
    前記ホースは、前記吸込み側接続口と前記排気側接続口と接続する接続部を有し、
    前記接続部には、前記操作表示部と電気的に繋がる接続端子が備えられ、
    前記吸込み側ホース接続口と前記排気側ホース接続口には、前記ホースが接続することで前記接続端子と接続する接続部を有し、
    前記接続部は、前記操作表示部と前記制御手段とを電気的に接続すると共に、排気側に前記ホースが接続されたことを検出する接続検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記接続検出手段により前記排気側ホース接続口に前記ホースが接続されたと判断したときは、前記電動送風機を、前記吸込み側ホース接続口に前記ホースが接続されたときの出力より、低い出力で運転することを特徴とする電気掃除機。
  2. 前記制御手段は、前記操作表示部の操作に基づき、前記電動送風機、又は、前記ブラシモーターの出力を変更し、前記操作表示部に備えられた表示部の点灯・消灯を制御し、
    前記接続検出手段が、前記排気側ホース接続口に前記ホースが接続と判断したとき、前記制御手段は、前記ブラシモーターの出力を停止させることを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
  3. 前記制御手段は、前記操作表示部の操作に基づき、前記電動送風機、又は、前記ブラシモーターの出力を変更し、前記操作表示部に備えられた表示部の点灯・消灯を制御し、
    前記接続検出手段が、前記排気側ホース接続口に前記ホースが接続と判断したとき、前記制御手段は、前記制御手段は、前記操作表示部に備えられた前記ブラシモーターの出力を表示する表示部を消灯させることを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
  4. 前記制御手段は、前記操作表示部の操作に基づき、前記電動送風機、又は、前記ブラシモーターの出力を変更し、前記操作表示部に備えられた表示部の点灯・消灯を制御し、
    前記接続検出手段が、前記排気側ホース接続口に前記ホースが接続と判断したとき、前記制御手段は、前記操作表示部に備えられた前記ブラシモーターの出力を制御する前記操作表示部の操作部を操作しても、前記ブラシモーターの出力を表示する表示部を消灯し、前記ブラシモーターの出力も停止させることを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
  5. 集塵ユニットと収容ユニットと電動送風機と制御手段を有する掃除機本体と、前記掃除機本体に接続するホースと、前記ホースに接続する接続パイプと、前記接続パイプに設けられた操作表示部と、接続パイプを介して接続される吸込口体と、前記吸込口体に内蔵された回転ブラシを駆動するブラシモーターを有する電気掃除機において、
    前記制御手段は、前記操作表示部からの入力に基づき前記電動送風機、及び、前記ブラシモーターの出力を制御し、前記操作表示部に備えられた表示部の点灯・消灯を制御し、
    前記収容ユニットには、前記ホースと接続して塵挨を含む気流を吸い込む吸込み側ホース接続口と、塵挨を分離した気流を排気する排気口が形成され、
    前記排気口は、ホースが接続する排気側ホース接続口が形成され、
    前記ホースは、前記吸込み側接続口と前記排気側接続口と接続する接続部を有し、
    前記接続部には、前記操作表示部と電気的に繋がる接続端子が備えられ、
    前記吸込み側ホース接続口と前記排気側ホース接続口には、前記ホースが接続することで前記接続端子と接続する接続部を有し、
    前記接続部は、前記操作表示部と前記制御手段とを電気的に接続すると共に、排気側に前記ホースが接続されたことを検出する接続検出手段を備え、
    前記制御手段には、前記操作表示部への入力に基づき決定した動作状態を記憶する記憶手段を備えたことを特徴とする電気掃除機。
  6. 前記記憶手段は、前記吸込み側ホース接続口に前記ホースが接続された状態における前記制御手段の出力状態を記憶し、
    前記排気側ホース接続口に前記ホースが接続した後、再び前記吸込み側ホース接続口に前記ホースが接続された時は、前記記憶手段が記憶している前記制御手段の出力状態で動作することを特徴とする請求項5に記載の電気掃除機。
  7. 前記記憶手段は、前記排気側ホース接続口に前記ホースが接続された状態における前記制御手段の出力状態を記憶し、
    前記吸込み側ホース接続口に前記ホースが接続した後、再び前記排気側ホース接続口に前記ホースが接続された時は、前記記憶手段が記憶している前記制御手段の出力状態で動作することを特徴とする請求項5に記載の電気掃除機。
  8. 集塵ユニットと収容ユニットと電動送風機と制御手段を有する掃除機本体と、前記掃除機本体に接続するホースと、前記ホースに接続する接続パイプと、前記接続パイプに設けられた操作表示部と、接続パイプを介して接続される吸込口体と、前記吸込口体に内蔵された回転ブラシを駆動するブラシモーターを有する電気掃除機において、
    前記制御手段は、前記操作表示部からの入力に基づき前記電動送風機、及び、前記ブラシモーターの出力を制御し、前記操作表示部に備えられた表示部の点灯・消灯を制御し、
    掃除動作中に生じる加速度を検出する加速度センサーを有し、
    前記加速度センサーの出力が入力される加速度検出手段を備え、
    前記加速度検出手段は、前記加速度センサーが検出した前記加速度の情報から掃除動作が中断しているかを判断し、
    前記収容ユニットには、前記ホースと接続して塵挨を含む気流を吸い込む吸込み側ホース接続口と、塵挨を分離した気流を排気する排気口が形成され、
    前記排気口は、ホースが接続する排気側ホース接続口が形成され、
    前記ホースは、前記吸込み側接続口と前記排気側接続口と接続する接続部を有し、
    前記接続部には、前記操作表示部と電気的に繋がる接続端子が備えられ、
    前記吸込み側ホース接続口と前記排気側ホース接続口には、前記ホースが接続することで前記接続端子と接続する接続部を有し、
    前記接続部は、前記操作表示部と前記制御手段とを電気的に接続すると共に、排気側に前記ホースが接続されたことを検出する接続検出手段を備え、
    前記接続検出手段により、排気側にサクションホースが接続されたと判断したときは、前記制御手段は、前記加速度検出手段の判断結果に基づき、電動送風機の出力を制御することを特徴とする電気掃除機。
  9. 前記接続検出手段により、前記排気側接続口に前記ホースが接続されたと判断し、前記加速度検出手段の判断結果が、掃除動作が中断されていると判断したとき、前記制御手段は、前記電動送風機の出力を停止または低下させることを特徴とする請求項8に記載の電気掃除機。
  10. 集塵ユニットと収容ユニットと電動送風機と制御手段を有する掃除機本体と、前記掃除機本体に接続するホースと、前記ホースに接続する接続パイプと、前記接続パイプに設けられた操作表示部と、接続パイプを介して接続される吸込口体と、前記吸込口体に内蔵された回転ブラシを駆動するブラシモーターを有する電気掃除機において、
    前記制御手段は、前記操作表示部からの入力に基づき前記電動送風機、及び、前記ブラシモーターの出力を制御し、前記操作表示部に備えられた表示部の点灯・消灯を制御し、
    前記収容ユニットには、前記ホースと接続して塵挨を含む気流を吸い込む吸込み側ホース接続口と、塵挨を分離した気流を排気する排気口が形成され、
    前記排気口は、ホースが接続する排気側ホース接続口が形成され、
    前記ホースは、前記吸込み側接続口と前記排気側接続口と接続する接続部を有し、
    前記接続部には、前記操作表示部と電気的に繋がる接続端子が備えられ、
    前記吸込み側ホース接続口と前記排気側ホース接続口には、前記ホースが接続することで前記接続端子と接続する接続部を有し、
    前記接続部は、前記操作表示部と前記制御手段とを電気的に接続すると共に、排気側に前記ホースが接続されたことを検出する接続検出手段を備え、
    前記接続検出手段は、前記操作表示部からの出力信号と前記接続部からの出力信号により、前記排気側ホース接続口に前記ホースが接続されたか否かを判断することを特徴とする電気掃除機。
  11. 前記接続検出手段は、前記操作表示部からの出力信号が無い状態から出力信号が有る状態に変化したときの前記接続部の出力信号により、前記排気側ホース接続口に前記ホースが接続されたか否かを判断することを特徴とする請求項10に記載の電気掃除機。
  12. 前記接続検出手段は、前記操作表示部からの出力信号が無い状態から出力信号が有る状態に変化したときから、所定時間後の前記接続部の出力信号により、前記排気側ホース接続口に前記ホースが接続されたか否かを判断することを特徴とする請求項11に記載の電気掃除機。
  13. 前記接続検出手段が前記排気側ホース接続口に前記ホースが接続された状態と判断しているとき、前記操作表示部からの出力信号が有る状態を維持している状態において、
    前記接続検出手段は、前記接続部の出力信号に変化があっても、前記排気側ホース接続口に前記ホースが接続された判断を維持することを特徴とする請求項12に記載の電気掃除機。
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