JP6362840B2 - 電気掃除機 - Google Patents

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本発明に係る実施形態は、電気掃除機に関する。
従来から円筒形状の集塵容器内に旋回流を発生させて空気から塵埃を分離するサイクロン式の塵埃分離装置を備えた電気掃除機が知られている。
特開2013−34750号公報
従来の電気掃除機は、粗い塵埃を遠心分離する第一分離部と分離した粗い塵埃を蓄積する集塵室とを兼務する集塵容器と、集塵容器の上端部に連結されて第一分離部を通過した空気から細かい塵埃を分離する第二分離部と、集塵容器の下端部に設けられて集塵室を開閉する蓋体と、を備える。このような構成の電気掃除機は、蓋体を開くことによって塵埃を廃棄する。
ところで、従来の電気掃除機は、第二分離部と集塵容器とを連結するクランプを解除することによって、第二分離部の二次フィルタを露出させ、さらに二次フィルタを保持する枠体ごと第一分離部の1次フィルタを集塵容器から取り出すことができる。
つまり、従来の電気掃除機では、塵埃分離集塵装置の手入れをする場合、先ず蓋体を開放させて塵埃分離集塵装置の下方開口から塵埃を廃棄し、次いでクランプを解除して塵埃分離集塵装置の上方へ二次フィルタを取り出し、次いで一次フィルタを集塵容器の上方へ取り出すことになる。換言すれば、従来の電気掃除機では、塵埃分離集塵装置の分解順序や、分解手順が、最も汚れている集塵室、汚れの軽微な二次フィルタ、中庸な汚れ具合の1次フィルタの順に進むことになる。このような順序関係は、汚れ具合の重い部分から軽微な部分へと向かう使用者の注意の遷移に反するものであるし、中庸な汚れ具合の1次フィルタを手入れしようとする度に二次フィルタが使用者の視野に晒されることは注意を逸らせることにもなる。
そこで、本発明は、塵埃分離集塵装置を汚れ具合が重い部分から軽微な部分へと自然な流れで手入れを促すことのできる電気掃除機を提案する。
前記の課題を解決するため本発明の実施形態に係る電気掃除機は、掃除機本体と、前記掃除機本体に着脱可能な塵埃分離集塵装置と、を備え、前記塵埃分離集塵装置は、粗い塵埃を分離する環状の第一遠心分離室の外殻としてのカップ状の集塵容器と、前記第一遠心分離室を通過した空気を導く中継風路、および前記中継風路から流れ込む空気から細かい塵埃を分離する第二遠心分離室が内蔵されて前記集塵容器の開放端を着脱自在に塞ぐ第二分離部と、前記第二分離部に着脱自在に連結されて前記中継風路を塞ぐカバーと、前記カバーに設けられる揺動可能な取っ手と、を備え、前記取っ手を揺動させて前記掃除機本体から前記塵埃分離集塵装置を取り外す一動作の動作数をN1、前記集塵容器から前記第二分離部および前記第二分離部に装着された前記カバーを一体で取り外すために前記集塵容器と前記第二分離部との連結を解除する解除動作と前記集塵容器から前記第二分離部および前記カバーを一体で取り外して前記粗い塵埃と前記細かい塵埃とを廃棄可能な状態にする分解動作との個別の二動作の動作数をN2、および前記第二分離部から前記カバーを取り外すために前記第二分離部と前記カバーとの複数の連結箇所のそれぞれを個別の動作で連結を解除する複数の解除動作と前記第二分離部から前記カバーを取り外す分解動作との少なくとも三つの個別動作の動作数をN3と表すと、動作数N1<動作数N2<動作数N3の関係にある。
本発明の実施形態に係る電気掃除機の外観を示す斜視図。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の塵埃分離集塵装置を示す外観斜視図。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の塵埃分離集塵装置を示す断面図。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の塵埃分離集塵装置を示す分解斜視図。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の第二クランプの外観を示す斜視図。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の第二クランプの外観を示す斜視図。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の第二クランプを示す断面図。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の第三クランプの外観を示す側面図。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の第三クランプの外観を示す斜視図。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の第三クランプを示す断面図。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の第三クランプの外観を示す側面図。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の第三クランプの外観を示す斜視図。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の第三クランプを示す断面図。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の第三クランプの外観を示す側面図。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の第三クランプの外観を示す斜視図。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の第三クランプを示す断面図。
本発明に係る電気掃除機の実施形態について、図1から図16を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る電気掃除機の外観を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係る電気掃除機1は、いわゆるキャニスタ型の電気掃除機である。電気掃除機1は、被掃除面上を走行可能な掃除機本体2と、掃除機本体2に着脱自在な管部3と、を備える。掃除機本体2と管部3とは、流体的に接続されている。
掃除機本体2は、本体ケース5と、本体ケース5の左右両側方にそれぞれ設けられている一対の車輪6と、本体ケース5の前半部に配置されている着脱自在な塵埃分離集塵装置7と、本体ケース5の後半部分に収容されている電動送風機8と、主に電動送風機8を制御する本体制御部9と、電動送風機8へ電力を導く電源コード11と、を備える。
掃除機本体2は、電源コード11を経て供給される電力で電動送風機8を駆動させて、電動送風機8の駆動によって発生する負圧を管部3に作用させている。電気掃除機1は、管部3を通じて被掃除面から塵埃を含んだ空気(以下、「含塵空気」と呼ぶ。)を吸い込み、含塵空気から塵埃を分離し、分離後の塵埃を捕集し、蓄積するとともに分離後の空気を排気する。
本体ケース5の正面部分には、本体接続口12が設けられている。本体接続口12は、掃除機本体2の流体的な入口であり、管部3と塵埃分離集塵装置7とを流体的に接続している。
車輪6は、大径の走行輪であり、掃除機本体2を支えている。
塵埃分離集塵装置7は、掃除機本体2に流れ込む含塵空気から塵埃を分離し、捕集し、蓄積する一方で、塵埃が除去された清浄な空気を電動送風機8へ送る。
また、塵埃分離集塵装置7は、全体として略円筒形状を呈する。塵埃分離集塵装置7は、掃除機本体2に対して底部を前方側へ、頂部を後方側へずらし、若干後傾する姿勢で掃除機本体2に寄り掛かる。塵埃分離集塵装置7は、掃除機本体2に着脱自在に固定される。
電動送風機8は、塵埃分離集塵装置7から空気を吸い込んで負圧(吸込負圧)を発生させる。
本体制御部9は、マイクロプロセッサ(図示省略)、およびマイクロプロセッサが実行する各種演算プログラム、パラメータなどを記憶する記憶装置(図示省略)を備える。記憶装置には、予め設定される複数の運転モードが記憶されている。予め設定される複数の運転モードは、管部3で受け付けられる使用者の操作に対応している。それぞれの運転モードには相互に異なる入力値(電動送風機8の入力値)が設定されている。本体制御部9は、管部3に受け付けられる使用者の操作に応じて、その操作内容に対応する任意の運転モードを予め設定される複数の運転モードから択一的に選択して記憶部から読み出し、読み出した運転モードにしたがって電動送風機8を制御する。
電源コード11は、配線用差込接続器(図示省略、所謂コンセント)から掃除機本体2へ電力を供給する。電源コード11の自由端部には、差込プラグ14が設けられている。
管部3は、掃除機本体2から作用する負圧によって、被掃除面から含塵空気を吸い込み掃除機本体2へ案内する。管部3は、掃除機本体2に着脱自在に接続されている継手としての接続管19と、接続管19に流体的に接続されている集塵ホース21と、集塵ホース21に流体的に接続されている手元操作管22と、手元操作管22から突出している把持部23と、把持部23に設けられている操作部24と、手元操作管22に着脱自在に接続されている延長管25と、延長管25に着脱自在に接続されている吸込口体26と、を備える。
接続管19は、本体接続口12へ着脱自在な継手であり、本体接続口12を通じて塵埃分離集塵装置7に流体的に接続されている。
集塵ホース21は、長尺で可撓な略円筒形状のホースである。集塵ホース21の一方の端部(ここでは、後方の端部)は、接続管19に流体的に接続されている。集塵ホース21は、接続管19を通じて塵埃分離集塵装置7に流体的に接続されている。
手元操作管22は、集塵ホース21と延長管25とを中継している。手元操作管22の一方の端部(ここでは、後方の端部)は、集塵ホース21の他方の端部(ここでは、前方の端部)に流体的に接続されている。手元操作管22は、集塵ホース21および接続管19を順次に通じて塵埃分離集塵装置7に流体的に接続されている。
把持部23は、電気掃除機1を操作するために使用者が手で把持できる部分である。把持部23は、使用者の手で容易に把持できる適宜の形状で手元操作管22から突出している。
操作部24は、それぞれの運転モードに対応付けられるスイッチを備える。具体的には、操作部24は、電動送風機8の運転停止操作に対応付けられている停止スイッチ24aと、電動送風機8の運転開始操作に対応付けられている起動スイッチ24bと、を備える。停止スイッチ24aおよび起動スイッチ24bは、本体制御部9に電気的に接続されている。電気掃除機1の使用者は、操作部24を操作して電動送風機8の運転モードを択一的に選択できる。起動スイッチ24bは、電動送風機8の運転中に、運転モードの選択スイッチとしても機能している。この場合、本体制御部9は、起動スイッチ24bから操作信号を受け取る度に運転モードを強→中→弱→強→………の順で切り換える。なお、操作部24は、起動スイッチ24bに代えて、弱運転スイッチ(図示省略)、中運転スイッチ(図示省略)および強運転スイッチ(図示省略)を個別に備えていても良い。
複数の筒状体を重ね合わせたテレスコピック構造の延長管25は、伸縮可能な細長略円筒状の管である。延長管25の一方の端部(ここでは、後方の端部)には、手元操作管22の他方の端部(ここでは、前方の端部)に着脱自在な継手構造が設けられている。延長管25は、手元操作管22、集塵ホース21および接続管19を通じて塵埃分離集塵装置7に流体的に接続されている。
吸込口体26は、木床やカーペットなどの被掃除面上を走行自在あるいは滑走自在であり、走行状態または滑走状態において被掃除面に対向する底面に吸込口28を有する。また、吸込口体26は、吸込口28に配置されている回転自在な回転清掃体29と、回転清掃体29を駆動させる電動機31と、を備える。吸込口体26の一方の端部(ここでは、後方の端部)には、延長管25の他方の端部(ここでは、前方の端部)に着脱自在な継手構造が設けられている。吸込口体26は、延長管25、手元操作管22、集塵ホース21および接続管19を通じて塵埃分離集塵装置7に流体的に接続されている。つまり、吸込口体26、延長管25、手元操作管22、集塵ホース21、接続管19、および塵埃分離集塵装置7は、電動送風機8から吸込口28へ至る吸込風路である。
電気掃除機1は、起動スイッチ24bに対する使用者の操作を受け付けると電動送風機8を始動させる。例えば、電気掃除機1は、電動送風機8が停止している状態で起動スイッチ24bに対する操作を受け付けると、先ず電動送風機8を強運転モードで運転し、再び起動スイッチ24bに対する操作を受け付けると電動送風機8を中運転モードで運転し、三度、起動スイッチ24bに対する操作を受け付けると電動送風機8を弱運転モードで運転し、以下同様に繰り返す。強運転モード、中運転モードおよび弱運転モードは、予め設定される複数の運転モードであり、強運転モード、中運転モード、弱運転モードの順に電動送風機8に対する入力値が小さい。始動した電動送風機8は、塵埃分離集塵装置7から空気を排気してその内部を負圧(吸込負圧)にする。
塵埃分離集塵装置7の負圧は、本体接続口12、接続管19、集塵ホース21、手元操作管22、延長管25、および吸込口体26を順次に通じて吸込口28に作用する。電気掃除機1は、吸込口28に作用した負圧によって、被掃除面上の塵埃を空気とともに吸い込んで被掃除面を掃除する。塵埃分離集塵装置7は、電気掃除機1に吸い込まれた含塵空気から塵埃を分離し、蓄積する一方で、含塵空気から分離した空気を電動送風機8へ送る。電動送風機8は塵埃分離集塵装置7から吸い込んだ空気を掃除機本体2外へ排気する。
次に、塵埃分離集塵装置7について詳細に説明する。
なお、図1に示す塵埃分離集塵装置7は、後傾する姿勢で掃除機本体2に取り付けられているが、説明を簡単にするために直立させて図示する。
図2は、本発明の実施形態に係る電気掃除機の塵埃分離集塵装置を示す外観斜視図である。
図3は、本発明の実施形態に係る電気掃除機の塵埃分離集塵装置を示す断面図である。
図4は、本発明の実施形態に係る電気掃除機の塵埃分離集塵装置を示す分解斜視図である。
図2から図4に示すように、本実施形態に係る電気掃除機1の塵埃分離集塵装置7は、塵埃分離集塵装置7に導かれる空気から粗い塵埃を分離する第一分離部35と、第一分離部35を通過した空気から細かい塵埃を分離する第二分離部36と、第二分離部36を通過した空気を塵埃分離集塵装置7から掃除機本体2へ送る排気風路37と、排気風路37を覆うカバー38と、を備える。
第一分離部35は、塵埃分離集塵装置7の一方の半部(具体的には下半部)に配置されている。第二分離部36、排気風路37およびカバー38は、塵埃分離集塵装置7の他方の半部(具体的には上半部)に配置されている。
第一分離部35、第二分離部36およびカバー38は、協働して塵埃分離集塵装置7の外観を略円筒形状に整えている。
なお、粗い塵埃とはもっぱら糸くずや綿埃などの繊維状の塵埃や砂粒のような粒度の大きい塵埃であり、細かい塵埃とは粒子状または粉末状で粒度の小さい塵埃である。
第一分離部35は、遠心分離方式(サイクロン式)で空気から塵埃を分離する。第一分離部35は、粗い塵埃を分離する環状の第一遠心分離室39の外殻としてのカップ状の集塵容器41と、集塵容器41内に配置される円筒形状の第一フィルタ部42と、集塵容器41内に配置されて第一フィルタ部42に連接される塵埃捕捉カップ43と、集塵容器41の側壁外面に設けられている第二取っ手45と、を備える。なお、第一分離部35は、粗い塵埃が下流側へ流出することを阻止できる程度において、必ずしも第一フィルタ部42を必要としない。
集塵容器41は、塵埃分離集塵装置7の一方の半部の外殻であって、第一遠心分離室39および集塵室46の外殻を兼ねている。集塵容器41の側壁には、吸気口47が設けられている。集塵容器41は、開放端部に配置されている大径部48と、大径部48に連接して小径に窄まり、略一様な径寸法で底壁に達する小径部49と、を備える。
大径部48と小径部49との連接部分には、大径部48から小径部49へ向かって窄まる傾斜面が設けられている。
第一フィルタ部42は、集塵容器41内に納められて略同心に配置されている。第一フィルタ部42と集塵容器41とを隔てる環状の空間は、集塵容器41の吸気口47から第一分離部35に流れ込む空気を旋回させて塵埃と空気とを分離する第一遠心分離室39である。
第一フィルタ部42は、第二分離部36から突出して集塵容器41の底壁へ向かって延びている。第一フィルタ部42は、第一遠心分離室39と第二分離部36とを流体的に接続している。第一フィルタ部42は、互いに離間させて円筒形状に配置される複数の枠体51と、枠体51の周囲を円筒形状に囲むメッシュフィルタ52と、を備える。枠体51間の第二開口53は、第一遠心分離室39から第二分離部36へ空気を流出させる。第一フィルタ部42の側面、詳しくは、メッシュフィルタ52は、吸気口47を臨む。
メッシュフィルタ52は電動送風機8の始動直後や停止過渡など第一遠心分離室39内の旋回流が十分に発達していない期間において、また旋回流が発達した後も当然に、第一分離部35から第二分離部36側へ粗い塵埃が流出することを防ぐ。
塵埃捕捉カップ43は、第一フィルタ部42のうち集塵容器41の底壁側に位置する端部に設けられている。有底円筒形状の塵埃捕捉カップ43は、第一フィルタ部42に連接する底壁と、集塵容器41の底壁に向かって延びる側壁と、を有する。塵埃捕捉カップ43は、集塵容器41の底壁に向かって開放している。塵埃捕捉カップ43の側壁は、隙間を隔てて集塵容器41の側壁に対向している。塵埃捕捉カップ43は、第一フィルタ部42よりも大径であり、第一フィルタ部42に連接している底壁に第三開口56を有する。
塵埃捕捉カップ43と集塵容器41とを隔てる空間は、第一分離部35で分離された塵埃を蓄積する集塵室46である。集塵室46内の空気は、第三開口56を通じて第一遠心分離室39へ戻る。
第三開口56には、メッシュフィルタ57が設けられている。メッシュフィルタ57は、集塵室46に流れ込んだ粗い(糸くずや綿埃などの繊維状の)塵埃が第一遠心分離室39へ戻らない程度に目の粗いフィルタで良い。
塵埃分離集塵装置7から集塵容器41を取り外すと、第一フィルタ部42および塵埃捕捉カップ43は、第二分離部36に随伴して集塵容器41から抜け出す。
第二分離部36は、第一分離部35を通過する細かい塵埃を空気から分離し、塵埃が電動送風機8に達することを防ぐ。第二分離部36は、第一遠心分離室39を通過した空気を導く中継風路61と、中継風路61から流れ込む空気から細かい塵埃を分離する第二遠心分離室62と、細かい塵埃が分解された後の空気が第二遠心分離室62から流出する排気風路37と、を備える。第二分離部36は、集塵容器41に連結されて集塵容器41の開放端64を着脱自在に塞いでいる。
また、第二分離部36は、第一フィルタ部42および塵埃捕捉カップ43を集塵容器41の中心線C上に支持している。
第二分離部36の外殻に相当する側壁63の内側には、複数の第二遠心分離室62が環状に並べられ、その内側には環状の中継風路61が配置され、さらにその内側であって集塵容器41の中心線Cの延長線上、あるいは円筒形状の第二分離部36の中心部には、排気風路37が配置されている。換言すると、第二分離部36は、側壁63側から順に、環状に配置される第二遠心分離室62、環状の中継風路61および排気風路37が配置される3重構造体である。
中継風路61は、第一フィルタ部42から流入する空気を集塵容器41から遠ざける方向へ導き、第二遠心分離室62へ案内する。
第二遠心分離室62は複数あり、中継風路61を囲んで略環状に並んでいる。それぞれの第二遠心分離室62は、螺旋流を生じさせる円錐台形状壁65を有する。円錐台形状壁65は、第一分離部35へ近づくほど縮径している。それぞれの第二遠心分離室62は、分離した塵埃を集塵容器41の開放端64の内縁近傍部に排出する。
円錐台形状壁65の底側、つまり第一分離部35から最も遠い部分には、開口66、67が設けられている。開口66は、中継風路61に接続されている一方で、開口67は、排気風路37に接続されている。
円錐台形状壁65の頂部、つまり第一分離部35に最も近い部分には、開口68が設けられている。開口68は、集塵容器41に接続されている。
開口66から第二遠心分離室62へ流れ込む空気は、開口68へ向かって渦巻き螺旋流を生じ、空気から細かい塵埃を分離して集塵容器41へ排出する。塵埃が分離された清浄な空気は、渦巻き螺旋流の中心線(円錐台形状壁65の中心線)上を流動して開口67から排気風路37へ流出する。
第二遠心分離室62の開口68の先には、塵埃捕捉傘71が設けられている。塵埃捕捉傘71は、第一分離部35と第二分離部36とを区画する隔壁を兼ねて第一フィルタ部42の根元に設けられている。塵埃捕捉傘71の外径は、第二分離部36よりも小さく、かつ第一フィルタ部42よりも大きい。塵埃捕捉傘71は、第二遠心分離室62の開口68から排出される細かい塵埃を集塵容器41へ導く一方の面72と、集塵容器41内へ向かって広がり傾斜する他方の面73と、を有する。
また、塵埃捕捉傘71は、集塵容器41の大径部48と小径部49との連接部分に突き当って集塵容器41を塞ぐ。集塵容器41の大径部48および塵埃捕捉傘71は、第二遠心分離室62が排出する塵埃を蓄積する細塵集塵室75を仕切る。細塵集塵室75は、大径部48の傾斜面と塵埃捕捉傘71の一方の面72に挟まれて第二遠心分離室62から遠ざかるほど狭くなる略楔形状の空間である。
他方の面73は、第一フィルタ部42および塵埃捕捉カップ43よりも大径であり、かつ第一フィルタ部42および塵埃捕捉カップ43に向かって拡径している。
排気風路37は、第二遠心分離室62の底部に覆い被さるようにして開口67に接続される最外周部から第二分離部36の中心部側へ向かって縮径しつつ集塵容器41の中心線C上で中継風路61の中心部に入り込む。そして、排気風路37は、複数の第二遠心分離室62に囲まれる部分から集塵容器41の中心線Cの延長線(塵埃分離集塵装置7の中心線)に対して交差する方向へ折れ曲がり、第二分離部36の側壁63に設けられている排気口76へ至る。排気風路37は、第一分離部35から最も遠い部分であり、カバー38に隣り合う部分に第一分離部35へ向かって窪む凹部77を備える。排気風路37は、第二遠心分離室62の開口67から流出する空気を塵埃分離集塵装置7の中心側へ向けて集約しつつ、凹部77によって一旦、第一分離部35へ指向させ、その後に略直角に向きを変えて排気口76へ排気する。
また、第二分離部36は、環状本体部材78、本体中央部材79、分離室蓋部材81、共通隔壁部材82、および排気管蓋部材83を備える。
環状本体部材78には、側壁63と円錐台形状壁65とが一体成型されている。
本体中央部材79には、中継風路61の第一分離部35に接続される部分と排気口76に至る排気風路37の直管部分とが一体成型されている。本体中央部材79には、環状に並ぶ第二遠心分離室62の開口68を全体的に囲んで集塵容器41内に延びる塵埃捕獲リブ85が設けられている。塵埃捕獲リブ85の径寸法は、第二分離部36よりも小さく、塵埃捕捉傘71よりも大きい。
分離室蓋部材81には、中継風路61の一部と第二遠心分離室62の底壁とが一体成形されている。分離室蓋部材81は、第二遠心分離室62の開口66、開口67を有する。
共通隔壁部材82は、分離室蓋部材81に覆い被さって中継風路61と排気風路37とを隔てている。
排気管蓋部材83は、共通隔壁部材82に覆い被さって排気風路37を塞いでいる。
共通隔壁部材82および排気管蓋部材83は、カバー38側に固定されており、第二分離部36から取り外すことができる。
カバー38は、第二分離部36の頂部を塞ぐ天板87と、天板87に設けられる揺動自在な取っ手88と、を備える。
天板87には、第二分離部36側へ向かって窪む凹部89が設けられている。凹部89は、排気風路37の凹部77に対応して窪んでいる。
また、天板87には、取っ手88を揺動可能に支えるヒンジ機構90が設けられている。ヒンジ機構90は、天板87の外周部に設けられている。ヒンジ機構90は、取っ手88を揺動させることによって、取っ手88と天板87との隙間91の開口高さを拡大させる。つまり、ヒンジ機構90は、通常時の隙間91の開口高さを平均的な指の厚さよりも低く設定しておくことを可能にする。この場合、ヒンジ機構90は、隙間91に進入する指の厚さに応じて取っ手88を揺動させ、隙間91の開口高さを拡大させる。
天板87の外周縁部には、取っ手88へ向かって縮径する円錐形状部92が設けられている。
取っ手88は、カバー38の頂部(すなわち塵埃分離集塵装置7の頂部)に設けられている。使用者は、取っ手88に指を挿入することで塵埃分離集塵装置7をしっかりと保持できる。取っ手88は、天板87の凹部89と協働して手指を挿抜可能に開放する隙間91を仕切る。
そして、カバー38は、塵埃分離集塵装置7と掃除機本体2とを連結する第一クランプ93を備える。掃除機本体2には、第一クランプ93と協働して塵埃分離集塵装置7を掃除機本体2に固定する第一ロック爪94が設けられている。
第一クランプ93は、隙間91の開口高さを拡大させる方向へ揺動する取っ手88に追従して第一ロック爪94から外れる一方で、塵埃分離集塵装置7を掃除機本体2に装着する際には単独で揺動して第一ロック爪94に引っ掛かる。
第一クランプ93は、塵埃分離集塵装置7と掃除機本体2とを連結する一方で、取っ手88が揺動する一動作に連動して掃除機本体2と塵埃分離集塵装置7との連結を解除して掃除機本体2から塵埃分離集塵装置7を取り外し可能にする。
次に、第二分離部36と集塵容器41とを連結する第二クランプ95について説明する。
図5および図6は、本発明の実施形態に係る電気掃除機の第二クランプの外観を示す斜視図である。
図7は、本発明の実施形態に係る電気掃除機の第二クランプを示す断面図である。
図5から図7に示すように、本実施形態に係る集塵容器41の第二取っ手45は、第二分離部36と集塵容器41とを連結する第二クランプ95を備える。第二分離部36には、第二クランプ95と協働して集塵容器41を第二分離部36に固定する第二ロック爪96が設けられている。
第二クランプ95は、第二取っ手45の側面に突出する押しボタン97を押し込むことによって第二ロック爪96から外れる一方で、集塵容器41を第二分離部36に連結する際には、第二クランプ95側の傾斜面98が第二分離部36側の傾斜面99に乗り上げることによって単独で移動して第一ロック爪94に引っ掛かる。
押しボタン97は、第二取っ手45を右手で把持した場合に親指で押しやすい場所に配置されている。押しボタン97は、コイルばね97aによって第一ロック爪94に第二クランプ95が引っ掛かる方向へ押し付けられている。
また、第二分離部36には、第二ロック爪96に相対する位置に、集塵容器41に引っ掛かる補助爪100(図4)が設けられている。集塵容器41には、補助爪100を引っ掛けるための凹部101(図4)が設けられている。第二クランプ95に先行させて補助爪100と凹部101とを引っ掛けておき、さらに第二クランプ95を第一ロック爪94に引っ掛けることによって、集塵容器41と第二分離部36との連結が強固になる。
ところで、塵埃分離集塵装置7は、集塵容器41に塵埃を蓄積している都合から、集塵容器41を下方側にし、第二分離部36側を上方にする姿勢で使用者によって第二取っ手45を握られる。この姿勢で、第二クランプ95が解除されても、集塵容器41に載置されている第二分離部36が不意に落下することはない。そして、集塵容器41から第二分離部36を取り外すためには、使用者は右手で第二取っ手45を握りつつ、左手で第二分離部36を把持して、両者の分解に及ぶ。
このように、第二クランプ95は、集塵容器41と第二分離部36とを連結する一方で、集塵容器41と第二分離部36との連結を解除する解除動作と、集塵容器41から第二分離部36を取り外す分解動作との個別の二動作によって集塵容器41から第二分離部36を取り外し可能にする。
集塵容器41から第二分離部36を取り外すと、集塵容器41に蓄積された塵埃の廃棄、集塵容器41の水洗い、第一フィルタ部42の清掃や、洗浄などのお手入れが可能になる。
次に、第二分離部36とカバー38とを連結する第三クランプ102について説明する。
図8は、本発明の実施形態に係る電気掃除機の第三クランプの外観を示す側面図である。
図9は、本発明の実施形態に係る電気掃除機の第三クランプの外観を示す斜視図である。
図10は、本発明の実施形態に係る電気掃除機の第三クランプを示す断面図である。
図11は、本発明の実施形態に係る電気掃除機の第三クランプの外観を示す側面図である。
図12は、本発明の実施形態に係る電気掃除機の第三クランプの外観を示す斜視図である。
図13は、本発明の実施形態に係る電気掃除機の第三クランプを示す断面図である。
図14は、本発明の実施形態に係る電気掃除機の第三クランプの外観を示す側面図である。
図15は、本発明の実施形態に係る電気掃除機の第三クランプの外観を示す斜視図である。
図16は、本発明の実施形態に係る電気掃除機の第三クランプを示す断面図である。
なお、図8から図10は、第三クランプ102が第二分離部36とカバー38とを連結している状態を示している。図11から図13は、第三クランプ102が解除される途中の状態を示している、図14から図16は、第三クランプ102が解除された状態を示している。
図8から図16に示すように、本実施形態に係る第二分離部36は、第二分離部36とカバー38とを連結する複数の第三クランプ102を備える。カバー38には、第三クランプ102と協働してカバー38を第二分離部36に固定する第三ロック爪103が設けられている。
第三クランプ102の対は、円筒形状の第二分離部36において相対する位置に配置されている。第三クランプ102は、第三ロック爪103に引っ掛かる引掛部105と、引掛部105を第三ロック爪103に引き込むレバー106と、を備える。
レバー106は、第二分離部36に揺動可能に支持される一方、引掛部105は、レバー106に揺動可能に支持されている。引掛部105を第三ロック爪103に引っ掛けておき、レバー106をカバー38から遠ざける方向へと引き倒すことによって、第三クランプ102は、第二分離部36とカバー38とを連結する。また、レバー106をカバー38へ近づける方向へ引き起こすことによって、第三クランプ102は、第三ロック爪103から引掛部105を離脱させて、第二分離部36とカバー38との連結を解除する。
ところで、第三クランプ102は、複数箇所に設けられているため、使用者はそれぞれの第三クランプ102を個別に解除しなければ第二分離部36からカバー38を取り外すことができない。あるいは、第二分離部36を床などに載置しておくことによって、使用者が両手を使うことができる状態であれば、二箇所の第三クランプ102を同時に解除することができる。ただしこの場合であっても、使用者は、二箇所の第三クランプ102それぞれを解除した後でなければ第二分離部36からカバー38を取り外すことができない。
このように、第三クランプ102は、第二分離部36とカバー38とを複数の箇所で連結する一方で、それぞれの箇所を個別の動作で連結を解除する複数の解除動作と、第二分離部36からカバー38を取り外す分解動作との少なくとも三つの個別動作によって第二分離部36からカバー38を取り外し可能にする。
第二分離部36からカバー38を取り外すと、カバー38とともに共通隔壁部材82および排気管蓋部材83が第二分離部36から取り外されるため、第二遠心分離室62、中継風路61および排気風路37が露出して、それぞれの清掃や、洗浄などのお手入れが可能になる。
つまり、本実施形態に係る電気掃除機1は、掃除機本体2から塵埃分離集塵装置7を取り外すための動作数をN1と表し、集塵容器41から第二分離部36を取り外すための動作数をN2と表し、第二分離部36からカバー38を取り外すための動作数をN3と表す場合、動作数N1は、取っ手88を引き上げる1アクションで完了する。動作数N2は、第二取っ手45を握る手で押しボタン97を押し込み、第二分離部36を把持して両者を分離させる2アクションで完了する。動作数N3は、少なくとも2つのレバー106を引き上げ、第二分離部36からカバー38を取り外す3アクション以上で完了する。したがって、動作数N1<動作数N2<動作数N3の関係にある。
本実施形態に係る電気掃除機1は、動作数N1<動作数N2<動作数N3の関係にあるため、集塵容器41および第一フィルタ部42の組み、第二遠心分離室62、中継風路61および排気風路37の組みの順にお手入れをするための取り外し動作数が増す。このことは、汚れ具合の重い集塵容器41および第一フィルタ部42の組みから、汚れ具合の軽微な第二遠心分離室62、中継風路61および排気風路37の組みの順に分解する手間が増えることになり、汚れ具合の重い部分から軽微な部分へと向かう使用者の注意の遷移に沿う、直感に素直なものとなる。
また、本実施形態に係る電気掃除機1は、第一クランプ93、第二クランプ95、第三クランプ102の順に解除動作数を増すことにより、汚れの程度が軽微であることから分解頻度の低い第二分離部36を不用意に操作することを未然に防ぐ。
したがって、本実施形態に電気掃除機1によれば、塵埃分離集塵装置7を汚れ具合が重い部分から軽微な部分へと自然な流れで手入れを促すことができる。
なお、本実施形態に係る電気掃除機1は、キャニスタ型のものに限らず、アップライト型、スティック型、あるいはハンディ型などのものであってもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 電気掃除機
2 掃除機本体
3 管部
5 本体ケース
6 車輪
7 塵埃分離集塵装置
8 電動送風機
9 本体制御部
11 電源コード
12 本体接続口
14 差込プラグ
19 接続管
21 集塵ホース
22 手元操作管
23 把持部
24 操作部
24a 停止スイッチ
24b 起動スイッチ
25 延長管
26 吸込口体
28 吸込口
29 回転清掃体
31 電動機
35 第一分離部
36 第二分離部
37 排気風路
38 カバー
39 第一遠心分離室
41 集塵容器
42 第一フィルタ部
43 塵埃捕捉カップ
45 第二取っ手
46 集塵室
47 吸気口
48 大径部
49 小径部
51 枠体
52 メッシュフィルタ
53 第二開口
56 第三開口
57 メッシュフィルタ
61 中継風路
62 第二遠心分離室
63 側壁
64 開放端
65 円錐台形状壁
66、67、68 開口
71 塵埃捕捉傘
72、73 面
75 細塵集塵室
76 排気口
77 凹部
78 環状本体部材
79 本体中央部材
81 分離室蓋部材
82 共通隔壁部材
83 排気管蓋部材
85 塵埃捕獲リブ
87 天板
88 取っ手
89 凹部
90 ヒンジ機構
91 隙間
92 円錐形状部
93 第一クランプ
94 第一ロック爪
95 第二クランプ
96 第二ロック爪
97 押しボタン
97a コイルばね
98、99 傾斜面
100 補助爪
101 凹部
102 第三クランプ
103 第三ロック爪
105 引掛部
106 レバー

Claims (4)

  1. 掃除機本体と、
    前記掃除機本体に着脱可能な塵埃分離集塵装置と、を備え、
    前記塵埃分離集塵装置は、
    粗い塵埃を分離する環状の第一遠心分離室の外殻としてのカップ状の集塵容器と、
    前記第一遠心分離室を通過した空気を導く中継風路、および前記中継風路から流れ込む空気から細かい塵埃を分離する第二遠心分離室が内蔵されて前記集塵容器の開放端を着脱自在に塞ぐ第二分離部と、
    前記第二分離部に着脱自在に連結されて前記中継風路を塞ぐカバーと、
    前記カバーに設けられる揺動可能な取っ手と、を備え、
    前記取っ手を揺動させて前記掃除機本体から前記塵埃分離集塵装置を取り外す一動作の動作数をN1、前記集塵容器から前記第二分離部および前記第二分離部に装着された前記カバーを一体で取り外すために前記集塵容器と前記第二分離部との連結を解除する解除動作と前記集塵容器から前記第二分離部および前記カバーを一体で取り外して前記粗い塵埃と前記細かい塵埃とを廃棄可能な状態にする分解動作との個別の二動作の動作数をN2、および前記第二分離部から前記カバーを取り外すために前記第二分離部と前記カバーとの複数の連結箇所のそれぞれを個別の動作で連結を解除する複数の解除動作と前記第二分離部から前記カバーを取り外す分解動作との少なくとも三つの個別動作の動作数をN3と表すと、動作数N1<動作数N2<動作数N3の関係にある電気掃除機。
  2. 前記塵埃分離集塵装置と前記掃除機本体とを連結する一方で、前記一動作に連動して前記掃除機本体と前記塵埃分離集塵装置との連結を解除して前記掃除機本体から前記塵埃分離集塵装置を取り外し可能にする第一クランプと、
    前記集塵容器と前記第二分離部とを連結する一方で、前記二動作によって前記集塵容器から前記第二分離部を取り外し可能にする第二クランプと、
    前記第二分離部と前記カバーとを複数の箇所で連結する一方で、前記少なくとも三つの個別動作によって前記第二分離部から前記カバーを取り外し可能にする複数の第三クランプと、を備える請求項1に記載の電気掃除機。
  3. 前記集塵容器に設けられる第二取っ手を備え、
    前記第二クランプは、前記第二取っ手に設けられる請求項2に記載の電気掃除機。
  4. 前記第三クランプは、前記第二分離部を載置しておくことによって少なくとも二箇所の連結を同時解除できる請求項2または3に記載の電気掃除機。
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