JP5487041B2 - 塵埃分離集塵容器および電気掃除機 - Google Patents

塵埃分離集塵容器および電気掃除機 Download PDF

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本発明に係る実施形態は、塵埃分離集塵容器および電気掃除機に関する。
従来から、円筒形状の容器本体と、容器本体の側面に設けられて容器本体の内周に沿う旋回流を発生させる吸込管と、を備えた遠心分離方式の電気掃除機が知られている。遠心分離方式の電気掃除機は、空気とともに塵埃を吸い込み、容器本体内に発生させた旋回流によって空気と塵埃とを遠心分離させて容器本体内に分離された塵埃を蓄積する。
なお、分離された空気は、旋回流の渦の中心部、すなわち、容器本体の中心部からその中心線のいずれかの方向へ排気される。
特開平9−155239号公報
従来の電気掃除機、特に円筒形状の容器本体を備え、この内部に旋回流を発生させて含塵空気の遠心分離を行うと同時に分離された塵埃の蓄積を行う電気掃除機は、含塵空気の遠心分離を行う部分(空間)と塵埃の蓄積を行う部分(空間)とを明確に区画する部材を備えていない。このため、従来の電気掃除機は、容器本体内部に発生した旋回流によって塵埃の蓄積を行う部分に蓄積された塵埃を含塵空気の遠心分離を行う部分に逆流させてしまうことがある。そこで、異なる直径を有する2つの同心の円筒部分からなり段差を有する容器本体と、段差の部分に隙間を開けて配置した仕切板と、を備え、含塵空気の分離を行う分離部および塵埃の蓄積を行う集塵室を隔てた電気掃除機が知られている。
このような従来の電気掃除機は、塵埃を分離部から集塵室へ運んだ空気を集塵室から分離部へ戻すために仕切板に分離部と集塵室とを連通させる通気孔を有する。この通気孔を通る空気の流れは、円筒状の容器本体の中心部を集塵室から分離部へ直線的に流れて容器本体外へ排気される。このとき、通気孔を通る空気の流れは、粒状で質量の小さい細塵を集塵室から分離部へ逆流させて容器本体外へ流出させてしまう。容器本体から流出した細塵は、その下流のフィルタを目詰まらせてしまう。
そこで、本発明は、円筒形状の容器本体を備え、容器本体の内部に旋回流を発生させて含塵空気の遠心分離を行うと同時に分離された塵埃の蓄積を行いつつ、一旦蓄積された塵埃を確実に捕集する塵埃分離集塵容器および電気掃除機を提案する。
前記の課題を解決するため本発明の実施形態に係る塵埃分離集塵容器は、有底円筒形状の容器本体と、前記容器本体の側壁に接続されて前記容器本体の内周面に沿うように空気を導く吸込管と、前記吸込管よりも前記容器本体の一方の底部側によせて前記容器本体の側壁に接続された吐出管と、前記吸込管と前記吐出管との間を仕切り前記容器本体に対して略同心の第一開口を有する隔壁と、前記容器本体と略同心の筒形状を有し前記容器本体に収容されて前記吸込管を臨むとともに前記第一開口に設けられた第一フィルタ部と、前記容器本体の他方の底部の内面へ向けて開放された有底円筒形状を有し前記第一フィルタ部よりも前記容器本体の他方の底部側に配置されるとともに前記容器本体の内周面および他方の底部の内面との間に隙間を形成する側壁と第二開口を有する底壁とからなるカップ部材と、前記第二開口に設けられた第二フィルタ部と、前記第一フィルタ部と前記第二フィルタ部との間に配置されて前記カップ部材の底壁との間に隙間を形成する円盤と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の実施形態に係る電気掃除機は、前記塵埃分離集塵容器と、前記塵埃分離集塵容器が着脱分離に装着された掃除機本体と、を備えたことを特徴とする。
本発明の実施形態に係る電気掃除機の外観を示した斜視図。 本発明の実施形態に係る塵埃分離集塵容器を模式的に示した断面図。 本発明の実施形態に係る塵埃分離集塵容器を示した斜視図。 本発明の実施形態に係る塵埃分離集塵容器を示した斜視断面図。 本発明の実施形態に係る塵埃分離集塵容器を示した断面図。
本発明に係る塵埃分離集塵容器および電気掃除機の実施形態について図1から図5を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る電気掃除機の外観を示した斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係る電気掃除機1は、いわゆるキャニスタ型の電気掃除機である。電気掃除機1は、被掃除面上に配置される掃除機本体2と、掃除機本体2に着脱自在に接続された管部3と、を備える。
掃除機本体2は、本体ケース5と、本体ケース5の両側方に軸支された一対の車輪6と、本体ケース5に着脱自在に装着された塵埃分離集塵容器7と、塵埃分離集塵容器7に連通された電動送風機8と、電動送風機8の駆動を制御する本体制御部9と、電動送風機8に電力を導く電源コード11と、を備える。
本体ケース5は、塵埃分離集塵容器7に連通された本体接続口12を有する。
塵埃分離集塵容器7は、電動送風機8が発生させた負圧によって電気掃除機1に吸い込まれる塵埃を含んだ空気(含塵空気)から塵埃を分離し、捕集する。
車輪6は、掃除機本体2の走行用の大径の走行輪である。
本体制御部9は、予め設定された複数の運転モードを有する。また、本体制御部9は、管部3から入力される操作信号に対応させて複数の運転モードから任意の運転モードを択一的に選択し電動送風機8を駆動させる。それぞれの運転モードは、管部3から入力される操作信号に対応付けられるとともに、電動送風機8の入力値を互いに異ならせて設定される。
電源コード11は、自由端部に電源プラグ14を備える。
管部3は、電動送風機8の運転にともない掃除機本体2から作用する負圧によって、被掃除面から含塵空気を吸い込み掃除機本体2に案内する。管部3は、掃除機本体2の本体接続口12に着脱自在に接続された接続管19と、接続管19に接続された集塵ホース21と、集塵ホース21に接続された手元操作管22と、手元操作管22から突出させて設けられた把持部23と、把持部23に設けられた操作部24と、手元操作管22に着脱自在に接続された延長管25と、延長管25に着脱自在に接続された吸込口体26と、を備える。
接続管19は、本体接続口12を介して塵埃分離集塵容器7に連通された管状体である。
集塵ホース21は、可撓性を有し細長略円筒状に形成されたホースである。集塵ホース21は、接続管19に接続された一端を有する。集塵ホース21は、接続管19を介して塵埃分離集塵容器7に連通される。
手元操作管22は、集塵ホース21の他端に接続された一端を有する。手元操作管22は、接続管19および集塵ホース21を介して塵埃分離集塵容器7に連通される。
把持部23は、電気掃除機1を操作するために使用者が手で把持する部分である。把持部23は、使用者が手で容易に把持できるよう、手に合わせた適宜の形状を有して手元操作管22の他端部から突出させて設けられる。
操作部24は、それぞれの運転モードに対応させたスイッチを備える。具体的には、操作部24は、使用者による電動送風機8の運転停止操作を受け取る停止スイッチ24aと、使用者による電動送風機8の運転開始操作を受け取る起動スイッチ24bと、を備える。起動スイッチ24bは、弱運転スイッチ(図示省略)、中運転スイッチ(図示省略)および強運転スイッチ(図示省略)を別個に備える構成にしても良い。電気掃除機1の使用者は、操作部24を操作して電動送風機8の運転モードを択一的に選択できる。
延長管25は、伸縮可能な細長略円筒状に形成された管である。延長管25は、複数の筒状体を重ね合わせてテレスコピック構造に構成される。延長管25は、手元操作管22の他端に着脱自在に接続された一端を有する。延長管25は、接続管19、手元操作管22および集塵ホース21を介して塵埃分離集塵容器7に連通される。
吸込口体26は、延長管25の他端に着脱自在に接続される。また、吸込口体26は、木床やカーペットなどの被掃除面上を走行可能に構成されるとともに、走行状態において被掃除面に対向する底面に吸込口28を有する。さらに、吸込口体26は、吸込口体26に軸支され吸込口28に配置された回転清掃体29と、回転清掃体29を回転駆動させる電動機31と、を備える。吸込口体26は、延長管25、手元操作管22および集塵ホース21を介して塵埃分離集塵容器7に連通される。
電気掃除機1は、起動スイッチ24bが操作されると電動送風機8を駆動させ掃除機本体2の内部に負圧(吸込負圧)を作用させる。この負圧は、本体接続口12から集塵ホース21と手元操作管22と延長管25とを経て吸込口体26の吸込口28に作用する。吸込口28に作用した負圧によって、電気掃除機1は、被掃除面に溜まった塵埃を空気とともに吸込口28から吸い込んで被掃除面を掃除する。吸込口28に吸い込まれた含塵空気は、掃除機本体2に収容された塵埃分離集塵容器7によって空気と塵埃とに分離される。分離された塵埃は、塵埃分離集塵容器7に捕集される。他方、分離された空気は、塵埃分離集塵容器7を通過し電動送風機8に吸い込まれて掃除機本体2から排気される。
図2は、本発明の実施形態に係る塵埃分離集塵容器を模式的に示した断面図である。
図3は、本発明の実施形態に係る塵埃分離集塵容器を示した斜視図である。
図4は、本発明の実施形態に係る塵埃分離集塵容器を示した斜視断面図である。
図5は、本発明の実施形態に係る塵埃分離集塵容器を示した断面図である。
図2から図5に示すように、本実施形態に係る塵埃分離集塵容器7は、容器本体35と、吸込管36と、吐出管37と、隔壁39と、濾過部41(第一フィルタ部)と、カップ部材42と、柱状部材43と、濾過部45(第二フィルタ部)と、円盤46と、プリーツフィルタ部48と、を備える。
なお、塵埃分離集塵容器7は、掃除機本体2に装着された状態において、円筒形状の容器本体35の中心線Cを垂直方向に配置させても水平方向に配置させても良く、この他の任意の角度に傾けて配置しても良い。
容器本体35は、有底円筒形状の容器であり、一方の底部35aと隔壁39との間に区画された排気風路55と、他方の底部35bとカップ部材42との間に区画された集塵室56と、隔壁39とカップ部材42との間に区画された分離部57と、を有する。容器本体35は、集塵室56を構成する他方の底部35bに、開閉自在な蓋体58を備える。蓋体58は、容器本体35の側壁35cに設けられたヒンジ機構61によって軸支されて集塵室56を開閉させる。容器本体35は、蓋体58を開くと、集塵室56に蓄積された塵埃を容器本体35外へ廃棄できる。
吸込管36は、容器本体35の側壁35cに接続されて容器本体35の内周面に沿うように空気を導く入口管である。吸込管36は、掃除機本体2の本体接続口12と容器本体35内の分離部57とを連通させる。吸込管36は、容器本体35の中心線Cに対する同心円の接線方向へ指向した流路を有し、電動送風機8が駆動して容器本体35に負圧が作用すると容器本体35内に旋回流Fを発生させる。
吐出管37は、吸込管36よりも容器本体35の一方の底部35a側によせて接続された出口管である。吐出管37は、容器本体35内の排気風路55と電動送風機8の吸込口(図示省略)とを連通させる。
なお、吸込管36および吐出管37は、容器本体35の側壁35cに一体成形される。
隔壁39は、吸込管36と吐出管37との間を仕切る壁であり、容器本体35に対して略同心の開口39a(第一開口)を有する。隔壁39は、容器本体35に保持されて、分離部57に流入した含塵空気が旋回流Fを発生させることなく、直接的に排気風路55へ流入しないように両空間を区画する。開口39aは、容器本体35の中心線Cに直交する面を円形状に開いた開口であり、隔壁39の略中心に配置される。また、隔壁39は、容器本体35の中心線Cに沿って分離部57内に延びた内筒62を備える。内筒62は、容器本体35内にカップ部材42および円盤46を保持する。内筒62は、格子状に構成された側面を有し、筒内外の空間を連通させる大型の開口62aを有する。
濾過部41は、容器本体35と略同心の筒形状を有するメッシュ状のフィルタであり、容器本体35(より詳しくは分離部57)内に収容されて吸込管36を臨むとともに開口39aに設けられる。より詳しくは、濾過部41は、格子状の内筒62の側壁を取り囲むようにして筒形状を保ち、電動送風機8の駆動開始直後や停止直後など分離部57内の旋回流Fが十分に発達していない期間において、また旋回流Fが発達した後も当然に、分離部57から排気風路55へ塵埃が流れ込むことを防ぐ。
カップ部材42は、容器本体35の他方の底部35bの内面へ向けて開放された有底円筒形状を有し、濾過部41よりも容器本体35の他方の底部35b側に配置される。カップ部材42は、容器本体35の内周面および他方の底部35bの内面との間に隙間51、52を形成する側壁53と、開口54a(第二開口)を有する底壁54と、を備える。カップ部材42の内側は、容器本体35の底部35b(すなわち、蓋体58)とともに集塵室56を形成する。カップ部材42は、容器本体35の他方の底部35b(すなわち、蓋体58)側へ向けて拡開する内周面を有する。
また、カップ部材42は、容器本体35との隙間51、52によって分離部57と集塵室56とを連通させる。隙間51は、容器本体35の内周面およびカップ部材42の外周面の全周に渡って形成される。他方、カップ部材42の開口54aは、隙間51よりも容器本体35の中心線Cよりに配置された開口であり、集塵室56と分離部57とを連通させる。 分離部57と集塵室56とは、隙間51、52および開口54aによって連通される。隙間51、52は、分離部57内で発生した旋回流Fを塵埃とともに集塵室56に導く。他方、開口54aは、集塵室56内に導かれた旋回流Fを分離部57へ戻す。
柱状部材43は、集塵室56内にカップ部材42の底壁54から容器本体35の他方の底部35b(すなわち、蓋体58)へ容器本体35の中心線Cに沿わせて延ばされた中空円柱である。柱状部材43は、蓋体58に当接され、中空部と集塵室56内との空気の流通を遮断される。柱状部材43は内筒62に一体に成形してもよく、その中空部を内筒62の内側に連通させても良い。
濾過部45は、カップ部材42の開口54aに設けられたメッシュ状のフィルタである。濾過部45は、集塵室56に流れ込んだ糸くずや綿埃などの繊維状の塵埃が分離部57へ戻らない程度に目の粗いものでよい。
円盤46は、濾過部41と濾過部45との間に配置されてカップ部材42の底壁54との間に隙間を形成する。また、円盤46は、内周部から外周部へ向かってカップ部材42の底壁54に近づく傘形状に形成される。円盤46は、容器本体35の中心線C方向視において、少なくとも濾過部41の一部に重なり、濾過部45を覆い隠す程度に大きいことが望ましい。
プリーツフィルタ部48は、隔壁39の開口39aと吐出管37との間の流路(すなわち、排気風路55)に設けられたフィルタである。プリーツフィルタ部48は、電動送風機8の駆動開始直後や停止直後など分離部57の旋回流Fが十分に発達していない期間に、濾過部41を透過可能な微細な粒子状の細塵を捕捉し、この細塵が電動送風機8に吸い込まれないようにする。
また、塵埃分離集塵容器7は、容器本体35の内周面とカップ部材42の外周面との隙間51における流路断面積をS1、カップ部材42の底壁54と円盤46の縁との隙間63における流路断面積をS2とすると、流路断面積S1>流路断面積S2の関係を有する。
さらに、塵埃分離集塵容器7は、容器本体35の他方の底部35bの内面とカップ部材42の開放端との隙間52における流路断面積をS3とすると、流路断面積S3>流路断面積S1の関係を有する。
すなわち、塵埃分離集塵容器7は、分離部57から集塵室56を通って再び分離部57に戻る経路において下流に行くほど流路断面積が絞られており(流路断面積S3>流路断面積S1>流路断面積S2)、集塵室56に流れ込んだ旋回流Fの流速を急激に低減させる。
なお、開口54aは、容器本体35の中心に対して同心状かつ等間隔に配置された複数の開口からなる開口群でも良い。また、開口54aは、濾過部45で閉塞させずに集塵室56に流れ込んだ糸くずや綿埃などの繊維状の塵埃が分離部57へ戻らないような適宜に小さい径(例えば、直径5mm以下)を有する複数の開口からなる開口群(濾過部)でも良い。
また、隙間51および開口54aは、容器本体35の中心のまわりに全周に渡って環状に形成もしくは配置されているものに限られない。具体的には、隙間51は、容器本体35の内周に沿って弧状に形成されたものでも良い。また、開口54aは、隙間51よりも容器本体35の中心寄りに配置されつつ周の一部を弧状に開口したものでも良い。
このように構成された塵埃分離集塵容器7は、電動送風機8を駆動させると吐出管37を介して排気風路55内に負圧が作用する。この排気風路55の負圧は、開口39aを介して分離部57に作用する。さらに、分離部57の負圧は、吸込管36を介して管部3に作用する。そうすると管部3に吸い込まれた含塵空気は、管部3を逆に辿って塵埃分離集塵容器7に案内される。
塵埃分離集塵容器7に案内された含塵空気は、吸込管36から容器本体35の内周面を沿うようにして流れ、分離部57に旋回流Fを発生させる。この旋回流Fは、含塵空気を空気と塵埃とに遠心分離する。分離された空気の一部は、旋回流Fの渦の中心近傍に配置された濾過部41を抜け開口39aを経て排気風路55に至る(図2中、実線矢Fr)。分離された空気の残部および分離された塵埃は、容器本体35の内周面に沿って旋回しつつ隙間51、52を通過して集塵室56へ流れ込む。
集塵室56に流れ込む塵埃は、繊維状の塵埃の他に、開口54aおよび濾過部45を透過可能な微細な粒子状の細塵を含んでいる。繊維状の塵埃は、カップ部材42内を旋回している間に纏まり、柱状部材43の周囲を取り囲むようにして蓄積される。
他方、集塵室56に流れ込んだ空気は、カップ部材42の開口54aを通じて集塵室56から分離部57に戻ろうとする。ところが、カップ部材42内から開口54aを介して吹き出す空気は、集塵室56と分離部57との間に設けられた円盤46によって遮られているため流速が低下する。また、この空気の一部は分離部57へ戻るものの、他部は隙間51を流れる旋回流Fに合流して集塵室56へ環流Fcを発生させる。
このような空気の流れを生じさせる塵埃分離集塵容器7は、集塵室56から分離部57へ戻る空気の流速を低下させ、また、この空気の一部を集塵室56へ環流させることによって、濾過部45では捕捉しきれない細塵を集塵室56に留まらせて、分離部57側へ戻りにくくし、ひいてはプリーツフィルタ部48へ細塵が到達することを抑制させる。
また、塵埃分離集塵容器7は、繊維状の塵埃をカップ部材42の内側に蓄積するので、旋回流Fや環流Fcによって繊維状の塵埃が分離部57側に逆流することを確実に防ぐ。
さらに、塵埃分離集塵容器7は、カップ部材42内周面を容器本体35の他方の底部35b(すなわち、蓋体58)側へ向けて拡開させて形成されるため、容器本体35の他方の底部35bを下方に指向させたときに集塵室56に蓄積された塵埃を蓋体58側へ誘導し、蓋体58の開放によって塵埃を容器本体35外へ廃棄しやすい。
したがって、本実施形態に係る塵埃分離集塵容器7によれば、円筒形状の容器本体35を備え、容器本体35の内部に旋回流Fを発生させて含塵空気の遠心分離を行うと同時に分離された塵埃の蓄積を行いつつ、一旦蓄積された塵埃を確実に捕集できる。
なお、本実施形態に係る電気掃除機1は、キャニスタ型のものに限らず、アップライト型、スティック型、あるいはハンディ型などのものであってもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 電気掃除機
2 掃除機本体
3 管部
5 本体ケース
6 車輪
7 塵埃分離集塵容器
8 電動送風機
9 本体制御部
11 電源コード
12 本体接続口
14 電源プラグ
19 接続管
21 集塵ホース
22 手元操作管
23 把持部
24 操作部
24a 停止スイッチ
24b 起動スイッチ
25 延長管
26 吸込口体
28 吸込口
29 回転清掃体
31 電動機
35 容器本体
35a 底部
35b 底部
35c 側壁
36 吸込管
37 吐出管
39 隔壁
39a 開口
41 濾過部
42 カップ部材
43 柱状部材
45 濾過部
46 円盤
48 プリーツフィルタ部
51 隙間
52 隙間
53 側壁
54 底壁
54a 開口
55 排気風路
56 集塵室
57 分離部
58 蓋体
61 ヒンジ機構
62 内筒
62a 開口
63 隙間

Claims (6)

  1. 有底円筒形状の容器本体と、
    前記容器本体の側壁に接続されて前記容器本体の内周面に沿うように空気を導く吸込管と、
    前記吸込管よりも前記容器本体の一方の底部側によせて前記容器本体の側壁に接続された吐出管と、
    前記吸込管と前記吐出管との間を仕切り前記容器本体に対して略同心の第一開口を有する隔壁と、
    前記容器本体と略同心の筒形状を有し前記容器本体に収容されて前記吸込管を臨むとともに前記第一開口に設けられた第一フィルタ部と、
    前記容器本体の他方の底部の内面へ向けて開放された有底円筒形状を有し前記第一フィルタ部よりも前記容器本体の他方の底部側に配置されるとともに前記容器本体の内周面および他方の底部の内面との間に隙間を形成する側壁と第二開口を有する底壁とからなるカップ部材と、
    前記第二開口に設けられた第二フィルタ部と、
    前記第一フィルタ部と前記第二フィルタ部との間に配置されて前記カップ部材の底壁との間に隙間を形成する円盤と、を備えたことを特徴とする塵埃分離集塵容器。
  2. 前記容器本体の内周面と前記カップ部材の外周面との隙間における流路断面積S1と、前記カップ部材の底壁と前記円盤の縁との隙間における流路断面積S2との関係は、流路断面積S1>流路断面積S2であることを特徴とする請求項1に記載の塵埃分離集塵容器。
  3. 前記円盤は、前記容器本体の中心線方向視において前記第二フィルタ部を覆うことを特徴とする請求項1または2に記載の塵埃分離集塵容器。
  4. 前記円盤は、内周部から外周部へ向かって前記カップ部材の底壁に近づく傘形状に形成されたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の塵埃分離集塵容器。
  5. 前記容器本体の内周面と前記カップ部材の外周面との隙間における流路断面積S1と、前記容器本体の他方の底部の内面と前記カップ部材の開放端との隙間における流路断面積S3との関係は、流路断面積S3>流路断面積S1であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の塵埃分離集塵容器。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の塵埃分離集塵容器と、
    前記塵埃分離集塵容器が着脱分離に装着された掃除機本体と、を備えたことを特徴とする電気掃除機。
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