JP5405351B2 - 塵埃分離集塵容器および電気掃除機 - Google Patents

塵埃分離集塵容器および電気掃除機 Download PDF

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本発明は、円筒形状の容器本体と、容器本体の内周に沿う旋回流を発生させる吸込管と、を備えた遠心分離方式の塵埃分離集塵容器および電気掃除機に関する。
従来から、円筒形状の容器本体と、容器本体の内周に沿う旋回流を発生させる吸込管と、を備えた遠心分離方式の電気掃除機が知られている。遠心分離方式の電気掃除機は、空気とともに塵埃を吸い込み、容器本体内に発生させた旋回流によって空気と塵埃とを遠心分離させて容器本体内に塵埃を蓄積する(例えば、特許文献1参照。)。なお、塵埃が分離された空気は、旋回流の渦の中心部分、すなわち、流速が比較的に低下している部分から排気される。
特開平9−155239号公報
従来の電気掃除機、特に円筒形状の容器本体の中で旋回流による遠心分離および遠心分離された塵埃の蓄積を同時に行う塵埃分離集塵容器を備えた電気掃除機は、塵埃が遠心分離される部分(空間)と塵埃が蓄積される部分(空間)とを明確に区画する部材を備えていない。このため、従来の電気掃除機は、蓄積された塵埃が塵埃を遠心分離する部分(空間)に逆流することがある。
また、特許文献1に記載の電気掃除機は、段差を有する容器本体と、段差の部分に隙間を開けて配置した仕切板と、を備え、塵埃が分離される分離部および塵埃が蓄積される集塵室を隔てている。しかしながら、特許文献1に記載の電気掃除機は、集塵室から分離部へ空気を戻す通気孔を有する。この通気孔を通る空気の流れは、粒状で質量の小さい細塵を集塵室から分離部へ逆流させてしまう。また、この空気の流れは、流速が低下する容器本体の中心部を集塵室から分離部へ直線的に流れて容器本体から排気される。
このように従来の電気掃除機は、塵埃が分離室に逆流してしまい、さらにはこの塵埃が排気によって塵埃分離集塵容器から排出されてしまうという課題があった。
そこで、本発明は、円筒形状の容器本体の中で旋回流による遠心分離および遠心分離された塵埃の蓄積を同時に行いつつ、一旦蓄積された塵埃を確実に捕集する塵埃分離集塵容器および電気掃除機を提案する。
前記の課題を解決するため本発明に係る塵埃分離集塵容器は、有底円筒形状の容器本体と、前記容器本体に接続されて前記容器本体の内周に沿う旋回流を発生させる吸込管と、前記吸込管よりも前記容器本体の一端側に偏倚させて接続された吐出管と、前記吸込管と前記吐出管との間に設けられるとともに前記容器本体の略中心に配置された開口を有する区画壁と、前記区画壁から前記容器本体の中心線方向に延ばされ、前記開口に連通された第一開口を有し、突出端側を閉塞された内筒と、前記吸込管の接続部分よりも前記容器本体の他端側に配置されて前記容器本体の内周面との間に隙間を形成するとともに前記容器本体の中心よりも外側に配置された第二開口を有する分離壁と、を備え、前記第二開口は、前記容器本体の他端側の第一空間と前記吸込管が位置する第二空間とを連通させ、前記隙間は、前記第二空間に発生する旋回流の一部と、旋回流によって分離された塵埃を前記第一空間へ流し込むことを特徴とする。
また、本発明に係る電気掃除機は、前記塵埃分離集塵容器と、前記塵埃分離集塵容器が着脱分離に装着された掃除機本体と、を備えたことを特徴とする。
本発明は、円筒形状の容器本体の中で旋回流による遠心分離および遠心分離された塵埃の蓄積を同時に行いつつ、一旦蓄積された塵埃を確実に捕集する塵埃分離集塵容器および電気掃除機を提案できる。
本発明に係る電気掃除機の外観を示した斜視図。 本発明の実施形態に係る塵埃分離集塵容器を模式的に示した断面図。 本発明の実施形態に係る塵埃分離集塵容器の他の例を示した斜視図。 本発明の実施形態に係る塵埃分離集塵容器の他の例を示した斜視断面図。 本発明の実施形態に係る塵埃分離集塵容器の他の例を示した断面図。 本発明の実施形態に係る塵埃分離集塵容器の他の例を示した斜視断面図。
本発明に係る塵埃分離集塵容器および電気掃除機の実施形態について図1から図6を参照して説明する。
図1は、本発明に係る電気掃除機の外観を示した斜視図である。
図1に示すように、電気掃除機1は、いわゆるキャニスタ型の電気掃除機である。電気掃除機1は、被掃除面上に配置される掃除機本体2と、掃除機本体2に着脱自在に接続された管部3と、を備える。
掃除機本体2は、本体ケース5と、本体ケース5の両側方に軸支された一対の車輪6と、本体ケース5に着脱自在に装着された塵埃分離集塵部7(塵埃分離集塵容器)と、塵埃分離集塵部7に連通された電動送風機8と、電動送風機8の駆動を制御する本体制御部9と、電動送風機8に電力を導く電源コード11と、を備える。
本体ケース5は、塵埃分離集塵部7に連通された本体接続口12を有する。
塵埃分離集塵部7は、電動送風機8が発生させた負圧によって電気掃除機1に吸い込まれる塵埃を含んだ空気(含塵空気)から塵埃を分離し、捕集する。
車輪6は、掃除機本体2の走行用の大径の走行輪である。
本体制御部9は、予め設定された複数の運転モードを有する。また、本体制御部9は、管部3から入力される操作信号に対応させて複数の運転モードから任意の運転モードを択一的に選択し電動送風機8を駆動させる。それぞれの運転モードは、管部3から入力される操作信号に対応付けられるとともに、電動送風機8の入力値を互いに異ならせて設定される。
電源コード11は、自由端部に電源プラグ14を備える。
管部3は、電動送風機8の運転にともない掃除機本体2から作用する負圧によって、被掃除面から含塵空気を吸い込み掃除機本体2に案内する。管部3は、掃除機本体2の本体接続口12に着脱自在に接続された接続管19と、接続管19に連通された集塵ホース21と、集塵ホース21に連通された手元操作管22と、手元操作管22から突出させて設けられた把持部23と、把持部23に設けられた操作部24と、手元操作管22に着脱自在に接続され連通された延長管25と、延長管25に着脱自在に接続され連通された吸込口体26と、を備える。
集塵ホース21は、可撓性を有する細長略円筒状に形成される。集塵ホース21の一端は、接続管19に接続される。集塵ホース21は、接続管19を介して掃除機本体2の内部に連通される。
手元操作管22の一端は、集塵ホース21の他端に設けられる。手元操作管22は、接続管19および集塵ホース21を介して掃除機本体2の内部に連通される。
把持部23は、電気掃除機1のユーザが把持して電気掃除機1を操作するものである。把持部23は、手元操作管22の他端部から突出させて設けられ手元操作管22の一端部に指向させて湾曲される。
操作部24は、それぞれの運転モードに対応させたスイッチを備える。具体的には、操作部24は、電動送風機8の運転停止操作を受け取る停止スイッチ24aと、電動送風機8の運転開始操作を受け取る起動スイッチ24bと、を備える。起動スイッチ24bは、弱運転スイッチ(図示省略)、中運転スイッチ(図示省略)および強運転スイッチ(図示省略)を別個に備える構成にしても良い。電気掃除機1のユーザは、操作部24を操作して電動送風機8の運転モードを択一的に選択できる。
延長管25は、伸縮可能な細長略円筒状に形成される。延長管25は、複数の筒状体を重ね合わせてテレスコピック構造に構成される。延長管25の一端は、手元操作管22の他端に着脱自在に接続される。延長管25は、接続管19、手元操作管22および集塵ホース21を介して掃除機本体2の内部に連通される。
吸込口体26は、延長管25の一端に着脱自在に接続される。また、吸込口体26は、木床やカーペットなどの被掃除面上を走行可能に構成されるとともに、走行状態において被掃除面に対向する底面に吸込口28を有する。さらに、吸込口体26は、吸込口体26に軸支され吸込口28に配置された回転清掃体29と、回転清掃体29を回転駆動させる電動機31と、を備える。吸込口体26は、延長管25、手元操作管22および集塵ホース21を介して掃除機本体2の内部に連通される。
電気掃除機1は、起動スイッチ24bが操作されると電動送風機8を駆動させ掃除機本体2の内部に負圧(吸込負圧)を作用させる。この負圧は、本体接続口12から集塵ホース21と手元操作管22と延長管25とを経て吸込口体26の吸込口28に作用する。吸込口28に作用した負圧によって、電気掃除機1は、被掃除面に溜まった塵埃を空気とともに吸込口28から吸い込んで被掃除面を掃除する。吸込口28に吸い込まれた含塵空気は、掃除機本体2に収容された塵埃分離集塵部7によって空気と塵埃とに分離される。分離された塵埃は、塵埃分離集塵部7に捕集される。他方、分離された空気は、塵埃分離集塵部7を通過し電動送風機8に吸い込まれて掃除機本体2から排気される。
図2は、本発明の実施形態に係る塵埃分離集塵容器を模式的に示した断面図である。
図2に示すように、電気掃除機1の塵埃分離集塵部7(塵埃分離集塵容器)は、有底円筒形状の容器本体33と、容器本体33に接続されて容器本体33の内周に沿う旋回流F(図2中、実線矢F)を発生させる吸込管34と、吸込管34よりも容器本体33の一端33a側に偏倚させて接続された吐出管35と、吸込管34と吐出管35との間に設けられるとともに容器本体33の略中心に配置された開口37a(第一開口)を有する区画壁37と、区画壁37の開口37aと吐出管35との間の流路に配置されたプリーツフィルタ部38と、吸込管34の接続部分よりも容器本体33の他端33b側に配置されて容器本体33の内周面との間に隙間39を形成するとともに容器本体33の中心よりも外側に配置された開口41a(第二開口)を有する分離壁41と、を備える。
なお、塵埃分離集塵部7は、掃除機本体2に装着された状態において、円筒形状の容器本体33の中心線Cを垂直方向に配置させても水平方向に配置させても良く、この他の任意の角度で配置しても良い。
容器本体33は、区画壁37と一端33a側の端面との間に区画された排気風路42と、区画壁37と分離壁41との間に区画された分離部43と、分離壁41と他端33b側の端面との間に区画された集塵室44と、を有する。容器本体33の他端33bは、開閉自在に設けられた蓋体46を備え、集塵室44に蓄積される塵埃を容器本体33の外部へ廃棄できるよう構成される。
吸込管34は、掃除機本体2の本体接続口12と容器本体33の分離部43とを連通させるとともに容器本体33の中心線C(容器本体33の中心)に対して傾けられた流路を有する。この流路は、容器本体33の内周面に沿うように指向させた流れを生じさせる。すなわち、電動送風機8が駆動して容器本体33に負圧が作用すると、管部3に吸い込まれた含塵空気は吸込管34から容器本体33内に流入して旋回流Fを発生させる。
吐出管35は、容器本体33の分離部43と電動送風機8の吸込口(図示省略)とを連通させる。
なお、吸込管34および吐出管35は、容器本体33に一体に成形しても良い。
区画壁37は、分離部43に流入した含塵空気が排気風路42へ直接的に流れ込まないように両部を区画するものであり、容器本体33に保持される。開口37aは、容器本体33の中心の近傍に配置される。
また、区画壁37は、容器本体33の中心線C方向に延ばされた内筒48を備える。内筒48は区画壁37から分離壁41まで延ばされて容器本体33内に分離壁41を保持する。また、内筒48は、その筒内空間を介して開口37aに連通された開口48a(第一開口)を有する。開口48aは、メッシュ状の濾過部材51(第三濾過部)によって閉塞される。濾過部材51は、電動送風機8の駆動開始直後や停止から間もない期間など分離部43の旋回流Fが十分に発達していないときに、分離部43から排気風路42に塵埃が流れ込むことを防ぐ。
プリーツフィルタ部38は、排気風路42に設けられ、電動送風機8の駆動開始直後や停止から間もない期間など分離部43の旋回流Fが十分に発達していないときに、濾過部材51を透過可能な微細な粒子状の細塵を捕捉し、この細塵が電動送風機8に吸い込まれないようにする。
分離壁41は、容器本体33との間の隙間39および開口41aによって分離部43と集塵室44とを連通させる。
隙間39は、容器本体33の内周の全周に渡って形成される。
開口41aは、隙間39よりも容器本体33の中心寄りであり、かつ開口37aの分離壁41への投影部よりも外側寄りに配置される。また、開口41aは、濾過部材53(濾過部)によって閉塞される。濾過部材53は、集塵室44に流れ込んだ糸くずや綿埃などの繊維状の塵埃が分離部43へ戻らない程度に目の粗いものでよい。濾過部材53は、分離壁41のうち容器本体33の他端33b側を指向する表面に設けられる。
なお、開口41aは、容器本体33の中心に対して同心状かつ等間隔に配置された複数の開口からなる開口群でも良い。また、開口41aは、濾過部材53で閉塞させずに集塵室44に流れ込んだ糸くずや綿埃などの繊維状の塵埃が分離部43へ戻らないような適宜に小さい径(例えば、直径5mm以下)を有する複数の開口からなる開口群(濾過部)でも良い。
なお、隙間39および開口41aは、容器本体33の中心のまわりに全周に渡って環状に形成もしくは配置されているものに限られない。具体的には、隙間39は、容器本体33の内周に沿って弧状に形成されたものでも良い。また、開口41aは、隙間39よりも容器本体33の中心寄りに配置されつつ周の一部を弧状に開口したものでも良い。このとき隙間39および開口41aは、互いに異なる位相関係に配置することが望ましい。
このように構成された塵埃分離集塵部7は、電動送風機8の駆動が開始されると吐出管35を介して排気風路42に負圧を作用させる。この排気風路42の負圧は、開口37aを介して分離部43に作用する。さらに、分離部43の負圧は、吸込管34を介して管部3に作用する。そうすると管部3に吸い込まれた含塵空気は、管部3を逆に辿って塵埃分離集塵部7に案内される。
塵埃分離集塵部7に案内された含塵空気は、吸込管34によって分離部43における容器本体33の内周面に向かって流れて旋回流Fを発生させる。この旋回流Fによって含塵空気は空気と塵埃とに遠心分離される。分離された塵埃は、空気に比べて比重が極めて大きく、容器本体33の内周面に沿って旋回する。他方、分離された空気の一部は、旋回流Fの渦の中心近傍に位置した開口48aから内筒48の内部空間および開口37aを経て排気風路42に至る(図2中、実線矢Fe)。分離された空気の残部および分離された塵埃は、容器本体33の内周面に沿って旋回しつつ隙間39を通過して集塵室44へ流れ込む。
分離部43では旋回流Fによって容器本体33の中心側ほど流速が低下し圧力が回復しているため、集塵室44に流れ込んだ空気は、分離壁41に設けられた開口41aから分離部43へ戻る。他方、塵埃に含まれる繊維状の塵埃は、分離部43および集塵室44で旋回している間に纏まり、分離壁41の開口41aまたは濾過部材53を透過することができなくなりその周囲に捕捉される。
開口41aから分離部43へ戻った空気の一部は、旋回流Fに巻き込まれて再度集塵室44に流れ込む循環流Fcを発生させる。循環流Fcは、分離壁41の開口41aまたは濾過部材53に捕捉された繊維状の塵埃を徐々に押し固めて密度を上げる。また、開口41aから分離部43へ戻る空気には開口41aおよび濾過部材53を透過可能な微細な粒子状の細塵が含まれているが、循環流Fcは、この細塵を再度集塵室44に流し込む。再度集塵室44に流れ込んだ細塵は、分離壁41の開口41aまたは濾過部材53によって固められた繊維状の塵埃に捕捉される。
なお、本説明中の循環流Fcは、常に同じ空気が循環するものではなく、一旦集塵室44から分離部43へ流出した後に再度集塵室44へ戻る空気の流れを呼ぶ。
次に、電気掃除機1の塵埃分離集塵部7の他の例について説明する。
図3は、本発明の実施形態に係る塵埃分離集塵容器の他の例を示した斜視図である。
図4は、本発明の実施形態に係る塵埃分離集塵容器の他の例を示した斜視断面図である。図5は、本発明の実施形態に係る塵埃分離集塵容器の他の例を示した断面図である。
図3から図5に示した電気掃除機1の塵埃分離集塵部7Aにおいて塵埃分離集塵部7と同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図3から図5に示すように、電気掃除機1の塵埃分離集塵部7A(塵埃分離集塵容器)は、容器本体33Aの他端33b側の集塵室44(第一空間)と吸込管34が位置する分離部43(第二空間)とを隔てる厚みを有する分離壁41Aを備える。また、塵埃分離集塵部7Aは、分離壁41Aのうち容器本体33Aの他端33b側を指向する表面の略中央に設けられた突出部55を備える。
分離壁41Aは、単なる板状のものではなく、容器本体33Aの中心線C方向に厚みを構成する壁面を有し、分離部43と集塵室44とを隔てる隙間39Aを形成する。本実施形態においては、分離壁41Aは、その外周縁に容器本体33Aの中心線C方向へ延ばされたリブ56によって厚みを有する。このような構成によって隙間39Aを介する集塵室44側から分離部43側への旋回流Fの吹き返しが分離部43に達しないようにすることができる。
また、容器本体33Aは、分離壁41Aの近傍より他端33b側を不連続に拡径させた段差部57を備える。段差部57によって隙間39Aに旋回流Fの吹き返しがあっても塵埃が分離部43に達しないようにすることができる。
突出部55は、分離壁41Aの濾過部材53によって捕集された繊維状の塵埃が開口41aを通過する空気の流れによって環状に圧縮される際に、その中央部分に位置して塵埃の積層方向を容器本体33Aの他端33b側へ向かって案内するガイドである。突出部55は、分離壁41Aから容器本体33Aの蓋体46に達するように延ばされる。
また、突出部55は、蓋体46側ほど縮径された中空円錐台状に形成され、吸込管34が位置する分離部43に連通された開口55aを有する。なお、突出部55の内部空間と内筒48の内部空間とは内筒蓋58によって区画されており連通されていない。開口55aから突出部55の内部空間を経て分離部43に流れる空気の流れによって、突出部55周囲の塵埃は集塵室44の中央側に寄せ集められる。この開口55aを通過する空気の流れおよび開口41aを通過する空気の流れによって、突出部55による塵埃の積層方向のガイド効果は、より顕著に発揮される。開口55aは、濾過部材61(第二濾過部)によって閉塞しても良いし、濾過部材61で閉塞させずに集塵室44に流れ込んだ糸くずや綿埃などの繊維状の塵埃が分離部43へ戻らないような適宜に小さい径(例えば、直径5mm以下)を有する複数の開口からなる開口群(第二濾過部)で構成しても良い。
図6は、本発明の実施形態に係る塵埃分離集塵容器の他の例を示した斜視断面図である。
図6に示した電気掃除機1の塵埃分離集塵部7Bにおいて塵埃分離集塵部7Aと同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図6に示すように、電気掃除機1の塵埃分離集塵部7B(塵埃分離集塵容器)は、突出部55Bの周囲に設けられ容器本体33Aの径方向へ延ばされた塵埃捕獲壁62を備える。塵埃捕獲壁62は、円錐台形状の突出部55Bの高さに渡って形成される。塵埃捕獲壁62は、集塵室44の内部において突出部55Bの周囲に流速のより低下した部分を形成する。なお、塵埃捕獲壁62は、突出部55Bの周囲に放射状に複数設けても良い。
このような構成によって、本実施形態に係る塵埃分離集塵部7、7A、7Bは、塵埃が遠心分離される分離部43と塵埃が蓄積される集塵室44との間に分離壁41、41Aを設け、さらに分離壁41、41Aの開口41aまたは濾過部材53を介して集塵室44内の空気を分離部43へ排出するので集塵室44に蓄積された塵埃が分離部43へ逆流することがない。
また、本実施形態に係る塵埃分離集塵部7、7A、7Bは、開口41aから分離部43に逆流する細塵を循環流Fcによって再び集塵室44に戻すことができる。また、集塵室44に戻された細塵を分離壁41、41Aに押し固めた繊維状の塵埃によって捕捉することもできる。
さらに、本実施形態に係る塵埃分離集塵部7、7A、7Bは、開口41aから分離部43に戻る空気を循環流Fcによって再び集塵室44に流し込むので、この空気が流速の低下する容器本体33、33Aの中心部を集塵室44から分離部43へ直線的に流れることがない。
さらにまた、本実施形態に係る塵埃分離集塵部7A、7Bは、開口41aおよび開口55a近傍の空間によって、より大量の繊維状の塵埃を捕捉して押し固めることができる。塵埃分離集塵部7A、7Bは、押し固められた繊維状の塵埃の量が増加することによって循環流Fcに含まれる細塵をさらに大量に捕捉できる。
また、塵埃分離集塵部7A、7Bは、集塵室44に蓄積された塵埃を廃棄するとき、容器本体33Aの蓋体46を開くと突出部55の周囲に環状に固められた塵埃が略一塊になっていて廃棄しやすい。
さらに、本実施形態に係る塵埃分離集塵部7Bは、塵埃捕獲壁62近傍の流速の低下した部分に繊維状の塵埃の滞留が促されるので、さらに大量の繊維状の塵埃を捕捉して押し固めることができる。また、塵埃分離集塵部7Bは、押し固められた繊維状の塵埃の量が増加することによって循環流Fcに含まれる細塵を極めて大量に捕捉できる。
したがって、本実施形態に係る電気掃除機1および塵埃分離集塵部7、7A、7Bによれば、円筒形状の容器本体33、33Aの中で旋回流Fによる遠心分離および遠心分離された塵埃の蓄積を同時に行いつつ、一旦蓄積された塵埃を確実に捕集することができる。
なお、本発明に係る電気掃除機は、キャニスタ型の電気掃除機1に限らず、アップライト型、スティック型、あるいはハンディ型などの電気掃除機であってもよい。
1 電気掃除機
2 掃除機本体
3 管部
5 本体ケース
6 車輪
7、7A、7B 塵埃分離集塵部
8 電動送風機
9 本体制御部
11 電源コード
12 本体接続口
14 電源プラグ
19 接続管
21 集塵ホース
22 手元操作管
23 把持部
24 操作部
24a 停止スイッチ
24b 起動スイッチ
25 延長管
26 吸込口体
28 吸込口
29 回転清掃体
31 電動機
33、33A 容器本体
33a 一端
33b 他端
34 吸込管
35 吐出管
37 区画壁
37a 開口
38 プリーツフィルタ部
39、39A 隙間
41、41A 分離壁
41a 開口
42 排気風路
43 分離部
44 集塵室
46 蓋体
48 内筒
48a 開口
51 濾過部材
53 濾過部材
55、55B 突出部
55a 開口
56 リブ
57 段差部
58 内筒蓋
61 濾過部材
62 塵埃捕獲壁

Claims (13)

  1. 有底円筒形状の容器本体と、
    前記容器本体に接続されて前記容器本体の内周に沿う旋回流を発生させる吸込管と、
    前記吸込管よりも前記容器本体の一端側に偏倚させて接続された吐出管と、
    前記吸込管と前記吐出管との間に設けられるとともに前記容器本体の略中心に配置された開口を有する区画壁と、
    前記区画壁から前記容器本体の中心線方向に延ばされ、前記開口に連通された第一開口を有し、突出端側を閉塞された内筒と、
    前記吸込管の接続部分よりも前記容器本体の他端側に配置されて前記容器本体の内周面との間に隙間を形成するとともに前記容器本体の中心よりも外側に配置された第二開口を有する分離壁と、を備え
    前記第二開口は、前記容器本体の他端側の第一空間と前記吸込管が位置する第二空間とを連通させ、
    前記隙間は、前記第二空間に発生する旋回流の一部と、旋回流によって分離された塵埃を前記第一空間へ流し込むことを特徴とする塵埃分離集塵容器。
  2. 前記第二開口を塞ぐ濾過部を備えたことを特徴とする請求項に記載の塵埃分離集塵容器。
  3. 前記濾過部は、前記分離壁のうち前記容器本体の他端側を指向する表面に設けられたことを特徴とする請求項に記載の塵埃分離集塵容器。
  4. 前記分離壁は、前記容器本体の他端側の第一空間と前記吸込管が位置する第二空間とを隔てる厚みを有することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の塵埃分離集塵容器。
  5. 前記隙間は前記容器本体の内周の全周に渡って形成されたことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の塵埃分離集塵容器。
  6. 前記第二開口は前記容器本体の中心に対して同心状かつ等間隔に配置された複数の開口からなることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の塵埃分離集塵容器。
  7. 前記分離壁のうち前記容器本体の他端側を指向する表面の略中央に設けられた突出部を備えたことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の塵埃分離集塵容器。
  8. 前記突出部は前記吸込管が位置する第空間に連通された第三開口を有することを特徴とする請求項に記載の塵埃分離集塵容器。
  9. 前記第三開口を塞ぐ第二濾過部を備えたことを特徴とする請求項に記載の塵埃分離集塵容器。
  10. 前記突出部の周囲に設けられ前記容器本体の径方向へ延ばされた塵埃捕獲壁を備えたことを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載の塵埃分離集塵容器。
  11. 前記容器本体は、前記分離壁の近傍より他端側を不連続に拡径させた段差部を備えたことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の塵埃分離集塵容器。
  12. 前記第一開口を塞ぐ第三濾過部を備えたことを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の塵埃分離集塵容器。
  13. 請求項1から12のいずれか1項に記載の塵埃分離集塵容器と、
    前記塵埃分離集塵容器が着脱分離に装着された掃除機本体と、を備えたことを特徴とする電気掃除機。
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