JP3667219B2 - 電気掃除機 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸気を旋回させて塵埃を分離するサイクロン式の集塵部を有する電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】
サイクロン式の集塵部を有する従来の電気掃除機は特公平6−85753号公報に開示されている。図9はこの電気掃除機を示す斜視図である。本体部101には、電動送風機(不図示)が内装され、床面に面して吸込口(不図示)が形成されている。本体部101の上部には、サイクロン集塵部103が前後方向に回動自在に支持されている。
【0003】
サイクロン集塵部103の正面断面図を図10に示す。また、図10のD−D断面図を図11に示す。これらの図によると、サイクロン集塵部103は円筒形の外サイクロン113の外側に吸気管104及び排気管105が一体に形成されている。外サイクロン113は透明の集塵部113bが上部の流入部113cに取り付けられて一体になっている。流入部113cには略接線方向に沿って吸気管104から吸気が流入する流入口113aが設けられている。
【0004】
吸気管104と排気管105との間にはパイプ106が配されている。パイプ106には使用者が把持する把持部107(図1参照)が取り付けられている。そして、把持部107の操作により、車輪111(図1参照)が床面上を回転して電気掃除機100をスムーズに移動させることができるようになっている。
【0005】
外サイクロン113の内部には円錐形の内サイクロン114が下方が細くなるように配されている。内サイクロン114の下端は開口されており、外サイクロン113と一体に形成される集塵容器109に連通されている。内サイクロン114の上端には環状の通路を有する排気部110が設けられている。
【0006】
内サイクロン114の外側には連通路108が形成されている。連通路108及び排気部110により外サイクロン113と内サイクロン114とが連通している。また、排気部110の中央には排気管105に連通する排気口110aが形成されている。
【0007】
このような構成の電気掃除機100は、電動送風機を駆動すると吸込口に吸引力が生じる。吸込口から吸気管104を通り、流入口113aを介して矢印A1に示す方向に外サイクロン113内に流入する吸気は、遠心力により外サイクロン113の内周壁に沿って旋回しながら下方に進行する。この時、吸気が外サイクロン113の内面に衝突して、大型のゴミ112aを分離して外サイクロン113内に堆積させる。
【0008】
その後、吸気は内サイクロン114の外周に沿って上昇して矢印A2に示す方向に連通路108に流入し、排気部110を介して矢印A3に示す方向に内サイクロン114に流入する。内サイクロン114内に流入する吸気は、遠心力により内サイクロン114の内周壁に沿って旋回しながら下方に進行する。この時、吸気が内サイクロン114の内面に衝突して、微細な塵埃112bを分離して集塵容器109内に堆積させる。
【0009】
そして、塵埃等が除去された吸気は内サイクロン114の中央部を上昇して矢印A4に示す方向に排気口110aからサイクロン集塵部103の外部に放出される。その後、排気管105を通って電動送風機に至り電気掃除機100の外部に排気される。これにより集塵が行われる。
【0010】
また、集塵容器109と一体の集塵部113bを下方前方に引き抜くことにより、流入部113cと集塵部113bとの連結及び内サイクロン114と集塵容器109との連結が解除され、外サイクロン113及び集塵容器109に堆積したゴミ112aや塵埃112bを廃棄できるようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来のサイクロン式の電気掃除機は、遠心力により塵埃を分離するため排気口110aから塵埃が流出する場合がある。このため、塵埃が電動送風機内に侵入して電動送風機の故障が生じる問題や、室内に塵埃が放出されて環境を害する問題があった。
【0012】
これに対して、特開昭61−179125号公報には電動送風機の吸引側にフィルターを設けて集塵袋によって集塵できなかった塵埃を捕獲する電気掃除機が開示されている。従って、この電気掃除機と同様に電動送風機の吸引側にフィルターを設けてサイクロン集塵部から流出した塵埃を更に捕獲するサイクロン式の電気掃除機が考えられる。
【0013】
しかしながら、電動送風機の吸引側にフィルターを配すると、フィルターの目詰まりが生じて清掃する際に本体部101を分解する必要があり、メンテナンスの手間がかかる問題がある。
【0014】
本発明は、塵埃の捕獲能力を向上して環境を害さず故障防止を図るとともに、メンテナンスの容易なサイクロン式の集塵部を有する電気掃除機を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、吸込口を有する吸込口体と、吸気を発生させる電動送風機と、前記吸込口体と前記電動送風機との間に設けられた吸気経路と、前記吸気経路に配されるとともに吸気を旋回させて塵埃を分離して捕獲する第1集塵体と、該第1集塵体に設けられた排気筒と、前記第1集塵体と前記電動送風機との間に配され、前記排気筒を介して前記第1集塵体と連通する第2集塵体と、該第2集塵体に設けられたフィルターと、第1集塵体を着脱可能に格納する第1格納室と、第2集塵体を着脱可能に格納するとともに第1格納室に連続して設けられた第2格納室とを備え、前記第1集塵体は空気が流入する第1の流入口を備え、前記第1の流入口は前記第1の集塵体の内壁面に沿って空気が流入するように設けられていることを特徴とする。
上記構成の電気掃除機において、前記第1集塵体を略円筒形とするとよい。
【0016】
この構成によると、電動送風機が駆動されると、吸込口から吸引された吸気が吸気経路に導かれる。吸気経路の経路途中には第1格納室に装着された第1集塵体が配されており、第1集塵体に流入した吸気は旋回流となって内周壁に衝突して塵埃が分離され、第1集塵体内に堆積する。第1集塵体から流出した吸気は第2格納室に装着された第2集塵体に流入してフィルター等により更に塵埃が捕獲される。そして、塵埃が除去された清浄な吸気が電動送風機に導かれて排出される。第1、第2格納室は連続して形成され、例えば第2集塵体は第1格納室内を通って第2格納室に装着される。
【0017】
また本発明は、上記構成の電気掃除機において、第1格納室に臨む第2格納室の開口部を第2集塵体により密閉したことを特徴としている。この構成によると、第2集塵体は第1格納室に臨んで第2格納室に装着され、第2集塵体により第1格納室内と第2格納室内とが隔離される。
【0018】
また本発明は、上記構成の電気掃除機において、第1集塵体の装着によって第2集塵体を保持したことを特徴としている。
【0019】
また本発明は、上記構成の電気掃除機において、第2集塵体の装着によって第1集塵体を装着できるようにしたことを特徴としている。この構成によると、第2集塵体の脱着時には第1集塵体が装着できず、第2格納室に第2集塵体を装着した後、第1格納室に第1集塵体が装着される。
【0020】
また本発明は、上記構成の電気掃除機において、第1、第2集塵体の一方または両方の装着を検知することによって前記電動送風機が運転されるようにしたことを特徴としている。この構成によると、例えば、第1集塵体または第2集塵体の脱着時には電動送風機を運転できず、両方を装着すると電動送風機が運転できる。
【0021】
また本発明は、上記構成の電気掃除機において、第2集塵体は、上方に形成されるとともに吸気が流入する第2の流入口と、背面に形成されるとともに吸気が流出する流出口と、前記流出口に面して配されるフィルターとを有することを特徴としている。この構成によると、電動送風機により発生する吸気は上方の第2の流入口から第2集塵体内に流入し、下面に衝突して塵埃を分離する。そして、分離されなかった塵埃をフィルターにより捕獲した後、背面の流出口から流出する。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1、図2は第1実施形態のアップライト式の電機掃除機の外観斜視図及び側面断面図である。電機掃除機10は、電動送風機2を内装した本体部1に、床に向かって開口した吸込口3aを有する吸込口体3が所定の角度範囲で回動可能に取り付けられている。
【0025】
本体部1には第1集塵体4及び第2集塵体7が着脱自在に装着されている。吸込口体3内には吸込口3aに面して回転ブラシ12が設けられている。また、本体部1の上部には使用者が把持する把持部14が設けられており、把持部14の操作によって電機掃除機10が前後移動するようになっている。
【0026】
第1、第2集塵体4、7を取り外した本体部1の要部の断面図及び正面図を図3、図4に示す。第1集塵体4は本体部1に形成された第1格納室15に格納される。第2集塵体7は第1格納室15に連続して背後に設けられた第2格納室16に格納される。
【0027】
第1格納室15には本体流入口5が設けられ、本体流入口5と吸込口体3とが吸気管6で連結されている。本体流入口5の周囲にはゴム等の弾性体から成るシール5aが設けられており、後述する第1集塵体4の流入口41a(図5参照)の周囲に密接する。これにより、吸込口3aから取り入れられた吸気が第1集塵体4に導かれる。
【0028】
第1格納室15の上部には連結排気口9が設けられる。連結排気口9の周囲にはゴム等の弾性体から成るシール9aが設けられており、後述する第1集塵体4の排気部42a(図5参照)の周囲に密接する。第2格納室16の上部には連結吸気口19が設けられる。連結排気口9と連結吸気口19とは連結管8により連結されている。電動送風機2の吸込側は、第2格納室16に設けられた本体排気口20と排気管18により連通される。
【0029】
本体排気口20の前面には複数の開口部21aを有するガード21が配されている。ガード21により後述するフィルター72が本体排気口20に落ち込むことを防止するようになっている。また、第2格納室16の奥部上面にはリブ16aが突設されている。後述するように、リブ16aにより第2集塵体7の向きが一定に保持されるようになっている。また、ガード21にはリブ16aを回避する凹部21bが形成されている。
【0030】
電動送風機2を駆動すると吸気流が発生し、排気管18、第2集塵体7、連結管8、第1集塵体4及び吸気管6から成る吸気経路が負圧となる。そして、吸込口体3の吸込口3aから床面の塵埃が空気とともに電動送風機2に吸引されようになっている。
【0031】
図5は第1、第2集塵体4、7の詳細を示す断面図である。第1集塵体4の集塵室41は略円筒形を成しており、空気流を内壁面に沿って流入させる流入口41aが形成されている。集塵室41の上部は蓋42の着脱により開閉できるようになっている。蓋42の周囲にはゴム等の弾性体から成るシール43が配され、集塵室41の上部を密閉できるようになっている。
【0032】
蓋42の周縁の一部には凹部42bが形成されている。集塵室41の内壁には凹部42bに対応する位置に凸部41cが突設されている。これにより、蓋42を集塵室41へ取り付ける際に蓋42の方向を一定にするようになっている。
【0033】
蓋42の略中央には排気部42aが設けられている。前述したように、排気部42aの上端はシール9a(図3参照)に密接して排気部42aが連結排気口9と連通するようになっている。排気部42aにはゴム等から成るシール45を挟んで排気筒44がネジ部44bにより着脱可能に固定されている。
【0034】
排気部42aの周面には把手42cが突設されている。把手42cを把持することにより蓋42を容易に集塵室41から取り外すことができるようになっている。排気部42aを排気筒44と一体に設け、蓋42にネジ部を形成して着脱自在に取り付けてもよい。
【0035】
排気筒44は円筒形状を成し、排気筒44の内側と外側とを連通する排気口44aが周面に設けられる。排気口44aはメッシュ状に形成されている。排気筒44の下端は、ネジ部46dにより着脱可能に取り付けられた遮蔽部材46により塞がれている。遮蔽部材46は、略円形の円形部46aと、円形部46aの下方に形成されるリブ46bとから成っている。
【0036】
円形部46aの周縁には下方に突出した突出部46cが形成されている。突出部46cと集塵室41の内壁との間には所定量の隙間が設けられている。リブ46bは円形部46aの中心部より外周に向かう放射状に形成され、本実施形態では断面形状が十字形になっている。
【0037】
集塵室41の内壁には、内周面から集塵室41の中心に向かってリブ41bが突設されている。また、集塵室41はネジ(不図示)によりカバー47に固定されている。カバー47は本体部1と外観上のデザインが統一されており、把持部47a及び本体部1にはカバー47を係離自在にロックするロック手段48が設けられている。
【0038】
ロック手段48はバネ48aでロック子48bを本体部1側に付勢しており、第1集塵体4を第1格納室15に装着した際にロック子48bがロック受け1a(図3参照)に係合する。カバー47と集塵室41とを一体に形成してもよい。また、カバー47と集塵室41は一部または全体を透明な部材により形成し、ゴミ捨て時期を示すライン表示を設けるとより利便性が向上する。
【0039】
第2集塵体7の前面から見た斜視図及び背面から見た斜視図をそれぞれ図6、図7に示す。第2集塵体7はケース71の内部に紙、不織布、多孔質体等から成るフィルター72が配されている。ケース71の前面は前面パネル71aにより遮蔽され、背面を開放して流出口7bが形成されている。
【0040】
また、ケース71の上面には吸気が流入する流入口7aが形成されている。流入口7aの周囲及び前面パネル71aの裏面にはゴム等の弾性体から成るパッキン74、75が配されている。ケース71の内壁には複数のリブ71dが形成され、フィルター72を位置決めするとともに、フィルター72と前面パネル71aとの間に空間71hを形成するようになっている。
【0041】
図5に示すように、第2集塵体7は第2格納室16に装着されると流入口7aが連結吸気口19に対向する位置に配され、パッキン74が連結吸気口19の周囲に密着する。また、第1格納室15に向かって開口された第2格納室16の前面を前面パネル71aが覆い、開口部の周囲の第1格納室15の内壁にパッキン75が密着する。これにより、第1、第2格納室15、16が隔離されて連結管8を通る吸気が漏れなく第2集塵体7に導かれる。また、フィルター72がガード21に密着して流出口7bから本体排気口20に吸気が流出されるようになっている。
【0042】
前面パネル71aにはリブ71cが突設され、第1集塵体4に当接するようになっている。従って、第1集塵体4を装着することによって第2集塵体7が保持されて位置ずれを生じないようになっている。前面パネル71aには2箇所の凹部71gにより把持部71fが形成されている。凹部71gに手指を挿入して把持部71fを把持することによって第2集塵体7を第2格納室16から容易に脱着できるようになっている。
【0043】
また、把持部71fは凹部71gにより形成されるので、手指で把持できるだけの奥行きが必要な把持部71fを第1格納室15に突出させずに形成することができる。このため、第1格納室15の内壁を第1集塵体4に接近して設けることができ、本体部1(図1参照)の奥行きの増大を防止できる。
【0044】
また、前面パネル71aの上部には向きを示す「UP」の文字が形成されている。ケース71の下端にはリブ71eが形成されている。従って、使用者は「UP」の文字により第2集塵体7を所定の向きに装着できる。「UP」の文字に替えて矢印等の記号を形成してもよい。
【0045】
また、第2集塵体7の上下の向きを誤って装着しようとした場合には、リブ71eが第2格納室16のリブ16aに当接して装着できないようになっている。これにより、第2集塵体7が第1格納室15に突出して第1集塵体4も装着することができない。従って、常に所定の向きに第2集塵体7が装着され、連結管8を通る吸気が確実に第2集塵体7に導かれて排気管18に排気される。
【0046】
第1格納室15の下方には、一端の先端部31aが第1格納室15に突出したレバー31が支持部31bを支点に回動自在に配されている。レバー31の他端は下方に付勢されており、連結部材33が回動自在に連結されている。第2格納室16の下方には、一端の先端部32aが第2格納室16に突出したレバー32が支持部32bを支点に回動自在に配されている。レバー32の他端には連結部材33が回動自在に連結されている。
【0047】
第2集塵体7の脱着時にはレバー31のL字型の先端部31aが第1格納室15内に突出している。従って、第1集塵体4を装着しようとしても、先端部31aに当接して装着できない。第2集塵体7を第2格納室16に装着すると、レバー32の先端部32aが第2集塵体7のリブ71eに当接し、付勢力に抗してレバー32が時計回りに回動する。これにより、レバー31が反時計回りに回動して先端部31aが退避し、第1集塵体4を装着できるようになっている。従って、第2集塵体7を装着するのを忘れて掃除作業を行うことを防止することができる。
【0048】
上記構成のアップライト式の電気掃除機10において、電動送風機2が駆動されると、吸込口体3の吸込口3aから塵埃を含んだ空気流が吸気管6及び本体流入口5を介して流入口41aから第1集塵体4の集塵室41内に流入する。空気流は集塵室41の内壁に沿って流入し、集塵室41内で旋回する。
【0049】
集塵室41内で旋回する空気流の遠心力によって塵埃は外周方向、即ち集塵室41の内壁方向に押しやられる。突出部46cと集塵室41の内壁との間の隙間を通過できない大きなゴミ等は分離されて円形部46aの上方に堆積する。流入口41aから流入した旋回流は流速が大きいため排気筒44よりも外側を旋回する。これにより塵埃を含んだ空気流が直接排気されず排気口44aの目詰まりが抑制される。
【0050】
旋回流は、突出部46cと集塵室41の内壁との間の隙間から円形部46aよりも下方に流入する。そして、集塵室41の内壁及びリブ46bと衝突して塵埃が分離される。また、リブ46aよりも外周を旋回する旋回流は集塵室41の内壁に設けられたリブ41bと衝突して塵埃が分離されるとともに、塵埃が旋回するのを防止する。これらにより、集塵室41の底部に塵埃が堆積される。
【0051】
また、リブ46bとの衝突によって流速が低下しながら下降する旋回流は集塵室41の底面に到達し、集塵室41の略中央部を上昇する。この時、集塵室41の底部に堆積した塵埃を空気流が再度含む場合があるが、上昇によって円形部46aに衝突して塵埃が除去される。
【0052】
その後、円形部46aの下面に沿って外周方向に進行し、突出部46cに衝突して下方に進行する。これにより、塵埃が円形部46aよりも上方へ侵入することが防止される。そして、突出部46cの外側を通って塵埃を除去された空気が排気筒44の排気口44aから排出される。
【0053】
排出された吸気は、排気部42a、連結排気口9、連結管8、連結吸気口19及び流入口7aを介して第2集塵体7に流入する。該吸気には第1集塵体4により捕獲されなかった塵埃が含まれており、第2集塵体7の下方に向かって流入するため、ケース71の下面に衝突して塵埃を分離する。更に、分離されなかった塵埃をフィルター72により捕獲して、清浄化された吸気が本体排気口20及び排気管18を介して電動送風機2に導かれる。
【0054】
これにより、サイクロン式の第1集塵体4により捕獲されない細かい塵埃が確実に捕獲され、清浄化された吸気が電動送風機2を通って排気される。従って、周囲環境を害することがないとともに、電動送風機2内への塵埃の侵入を防止して故障を防止することができる。
【0055】
第1集塵体4の集塵室41に堆積した塵埃を廃棄する際には、ロック子48bをバネ48aの付勢力に抗して押し下げ、ロック受け1aとの係合を解除する。そして、把持部47aを把持して第1集塵体4が本体部1から取り外される。その後、廃棄場所へ第1集塵体4を移動して、排気筒44及び遮蔽部材46と一体となった蓋42を排気部42aの把手42cを把持して取り外すことにより塵埃を廃棄する。
【0056】
これにより、集塵室41内の塵埃を容易に廃棄することができる。そして、第1集塵体4を持ち運ぶ際に蓋42により集塵室41の上部の大部分が閉じられているので堆積した塵埃が外部へ放出されず周囲環境や使用者の手指等の衛生を害することを抑制できる。また、蓋42、排気筒44及び遮蔽部材46はそれぞれ分割することができ、ブラシ掃除や水洗いによる清掃を容易に行うことができる。
【0057】
第2集塵体7のケース71に堆積した塵埃を廃棄する際には、把持部71fを把持して第2集塵体7を脱着し、フィルター72を取り外して塵埃を廃棄するとともにフィルター72を清掃する。塵埃の廃棄及び清掃が完了すると、第2集塵体7のパッキン75が第1格納室15の内壁に当接するまで第2格納室16に押し込んで第2集塵体7を装着する。これにより、パッキン74が連結吸気口19の周囲に密着する。
【0058】
そして、第1集塵体4の排気筒44、遮蔽部材46及び蓋42を一体に組み立て、凹部42bと凸部41cとを係合させて蓋42を集塵室41に取り付ける。これにより、蓋42はシール43により集塵室41の上部を密閉し、排気部42aの方向が一定に決められる。
【0059】
第1集塵体4を第1格納室15に装着すると、ロック手段48のロック子48bはバネ48aの付勢力により本体部1のロック受け1aに係合して第1集塵体4を本体部1に保持する。そして、本体流入口5に集塵室41の流入口41aがシール5aを介して密着するとともに、排気部42aの端面が連結排気口9にシール7aを介して密着して吸気経路が形成される。
【0060】
本実施形態によると、第2集塵体7を第1格納室15に連続した第2格納室16に配することによって、第1格納室15を通じて、簡単に第2集塵体7を着脱することができる。従って、塵埃の廃棄や清掃作業等のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0061】
尚、第1、第2集塵体4、7をネジ等により一体化した後、第1、第2格納室15、16に格納してもよい。また、第1集塵体4の集塵容器41と第2集塵体7のケース71とを一体成形により形成してもよい。このようにすると、塵埃の廃棄時や清掃時に同時に着脱することができ、よりメンテナンス性を向上することができる。
【0062】
次に、図8は、第2実施形態の電気掃除機の第1、第2集塵体4、7を示す断面図である。説明の便宜上、前述の図1〜図7の第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付している。第1実施形態と異なる点は、レバー31、32に替えて第1、第2集塵体4、7の着脱を検知する検知スイッチ35、36を設けている点である。その他の構成は第1実施形態を同様である。
【0063】
検知スイッチ35、36は、第1、第2格納室15、16の下方にそれぞれ配されて、検知部35a、36aが第1、第2格納室15、16内に突出している。検知スイッチ35、36の一方または両方がOFFの際には、電気掃除機10の起動を指示しても電動送風機2の運転が開始されないようになっている。
【0064】
第1、第2集塵体4、7が第1、第2格納室15、16に装着されると、第1集塵体4の底面及び第2集塵体7のリブ71eが検知部35a、36aを押圧する。これにより、検知スイッチ35、36がONとなり、電動送風機2の運転が開始可能となる。従って、第1、第2集塵体4、7の装着を忘れて掃除作業を行うことを防止することができる。尚、第1実施形態の電気掃除機に検知スイッチを設けてもよい。この場合、検知スイッチ35のみを設けるだけ第1、第2集塵体4、7の装着を検知することができる。
【0065】
【発明の効果】
本発明によると、サイクロン式の第1集塵体により捕獲されない細かい塵埃をフィルター等を有する第2集塵体により確実に捕獲され、清浄化された吸気が電動送風機を通って排気される。従って、周囲環境を害することがないとともに、電動送風機内への塵埃の侵入を防止して故障を防止することができる。また、第2集塵体を第1格納室に連続した第2格納室に配することによって、第1格納室を通じて、簡単に第2集塵体を着脱することができる。従って、塵埃の廃棄作業や清掃作業等のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0066】
また本発明によると、第1格納室に臨む第2格納室の開口部を第2集塵体により密閉することにより、第1格納室と吸気経路とを隔離し、第1集塵体から流出した吸気を漏れなく第2集塵体を介して排気することができる。
【0067】
また本発明によると、第1集塵体の装着によって第2集塵体を保持するので、簡単に第2集塵体の位置ずれを防止して塵埃を捕獲することができる。
【0068】
また本発明によると、第2集塵体の脱着時に第1集塵体を装着できないので、第2集塵体を装着するのを忘れて掃除作業を行うことを防止することができる。
【0069】
また本発明によると、第1集塵体または第2集塵体の装着を検知して電動送風機が運転されるので、第1、第2集塵体を装着するのを忘れて掃除作業を行うことを防止することができる。
【0070】
また本発明によると、第2集塵体の上方から吸気が流入して背面から流出するので、上方から流入した吸気が第2集塵体の下面に衝突して塵埃を分離される。そして、分離されなかった塵埃がフィルターにより捕獲される。これにより、効率良く塵埃を捕獲して吸気を清浄化することができる。
【0071】
また本発明によると、第2集塵体の外周面に凹設された凹部によって第2集塵体を把持できるようにしているので、第2集塵体を第2格納室から容易に脱着できる。また、手指で把持できるだけの奥行きが必要な把持部分が第1格納室に突出せず、第1格納室の内壁を第1集塵体に接近して設けることができるので本体部の奥行きの増大を防止できる。
【0072】
また本発明によると、第1、第2集塵体を一体にしているので、塵埃の廃棄時や清掃時に同時に着脱することができ、よりメンテナンス性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の電気掃除機を示す外観斜視図である。
【図2】 本発明の第1実施形態の電気掃除機を示す側面断面図である。
【図3】 本発明の第1実施形態の電気掃除機の第1、第2集塵体を取り外した状態の第1、第2格納室を示す側面断面図である。
【図4】 本発明の第1実施形態の電気掃除機の第1、第2集塵体を取り外した状態の第1、第2格納室を示す正面図である。
【図5】 本発明の第1実施形態の電気掃除機の第1、第2集塵体を示す側面断面図である。
【図6】 本発明の第1実施形態の電気掃除機の第2集塵体を前面から見た斜視図である。
【図7】 本発明の第1実施形態の電気掃除機の第2集塵体を背面から見た斜視図である。
【図8】 本発明の第2実施形態の電気掃除機の第1、第2集塵体を示す側面断面図である。
【図9】 従来の電気掃除機を示す外観斜視図である。
【図10】 従来の電気掃除機のサイクロン集塵部を示す正面断面図である。
【図11】 図10のD−D断面図である。
【符号の説明】
1、101 本体部
2 電動送風機
3 吸込口体
4 第1集塵体
5 本体吸気口
6 吸気管
7 第2集塵体
9 連結排気口
10 電気掃除機
18 排気管
19 連結流入口
20 本体排気口
41 集塵室
41a 流入口
41b リブ
42 蓋
44 排気筒
44a 排気口
46 遮蔽部材
46a 円形部
46b リブ
46c 突出部
48 ロック手段
71 ケース
72 フィルター
74、75 パッキン
103 サイクロン集塵部
109 集塵容器
113 外サイクロン
114 内サイクロン

Claims (7)

  1. 吸込口を有する吸込口体と、
    吸気を発生させる電動送風機と、
    前記吸込口体と前記電動送風機との間に設けられた吸気経路と、
    前記吸気経路に配されるとともに吸気を旋回させて塵埃を分離して捕獲する第1集塵体と、
    該第1集塵体に設けられた排気筒と、
    前記第1集塵体と前記電動送風機との間に配され、前記排気筒を介して前記第1集塵体と連通する第2集塵体と、
    該第2集塵体に設けられたフィルターと、
    第1集塵体を着脱可能に格納する第1格納室と、
    第2集塵体を着脱可能に格納するとともに第1格納室に連続して設けられた第2格納室とを備え
    前記第1集塵体は空気が流入する第1の流入口を備え、
    前記第1の流入口は前記第1の集塵体の内壁面に沿って空気が流入するように設けられていることを特徴とする電気掃除機。
  2. 前記第1集塵体は略円筒形であることを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
  3. 前記第1格納室に臨む前記第2格納室の開口部を前記第2集塵体により密閉したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電気掃除機。
  4. 前記第1集塵体の装着によって前記第2集塵体を保持したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電気掃除機。
  5. 前記第2集塵体の装着によって前記第1集塵体を装着できるようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電気掃除機。
  6. 前記第1集塵体及び前記第2集塵体の一方または両方の装着を検知することによって前記電動送風機が運転されるようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の電気掃除機。
  7. 前記第2集塵体は、上方に形成されるとともに吸気が流入する第2の流入口と、背面に形成されるとともに吸気が流出する流出口と、前記流出口に面して配されるフィルターとを有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の電気掃除機。
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