JP6349072B2

JP6349072B2 - 自走式掃除機

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Publication number: JP6349072B2
Application number: JP2013233121A
Authority: JP
Inventors: 康弘岡
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 2013-11-11
Filing date: 2013-11-11
Publication date: 2018-06-27
Anticipated expiration: 2033-11-11
Also published as: JP2015092992A; CN105517473A; US20160206161A1; CN105517473B; WO2015068432A1

Description

本発明は、自走式掃除機に関する。

床面等のダストを清掃するための自走式掃除機として、特許文献１には、下面に吸込口を有する自走可能な筐体と、吸込口に回転可能に設けられたメインブラシと、筐体の下面におけるメインブラシよりも前方に回転可能に設けられたサイドブラシとを備えた自走式掃除機が提案されている。

この自走式掃除機において、筐体は、内部に充電池が内蔵されると共に、上面には駆動・停止スイッチが設けられている。また、筐体の後部には、集塵ユニットが着脱可能に設けられている。

集塵ユニットは、流入口、排気口、流入口側と排気口側とにスペースを二分する区画壁および区画壁の一部に形成された通風口を有するダストケースと、通風口に設けられたフィルタと、ダストケースの排気口側のスペース内に設けられた電動送風機とを有する。

また、筐体の後部にはリード線を介して充電池と電気的に接続する一対の正負極端子が設けられ、一方、集塵ユニットのダストケースにはリード線を介して電動送風機と電気的に接続する一対の金属端子が設けられている。集塵ユニットが筐体後部に取り付けられた状態において、これらの正負極端子と一対の金属端子とは電気的に接続している。

この自走式掃除機の駆動時において、床面上のダストが吸込口からダストケースの流入口側のスペースに流入して捕集され、フィルタを通過してダストが除去された空気が電動送風機内を通過して排気口から外部へ排出される。

集塵ユニットのダスト捕集スペース内に溜まったダストを廃棄する際、集塵ユニットを筐体から取り外し、流入口を下方へ向けて内部のダストをゴミ箱内へ放出する。この際、付属品であるブラシを用いてダスト捕集スペース内を掃くことができる。

特開２０１２−７５９３２号公報

しかしながら、特許文献１の自走式掃除機では、集塵ユニット内に電動送風機および一対の金属端子が設けられているため、ダストケースを水洗いすることができなかった。そのため、ブラシではダストケースに付着した微細なダストを完全に除去することはできず、ダストケースを十分きれいにクリーニングすることができなかった。また、一対の金属端子にもダストが付着しやすいため、各金属端子と筐体側の正負極端子との接触不良が起こる心配がある。

また、特許文献１の自走式掃除機では、床面上でダストケースを筐体から取り外す際、ダストケース内のダストが流入口から床面上にこぼれ落ちやすい構造であるため、清掃した床面を汚してしまう場合があった。

本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、水洗い可能であり、かつ電気的な故障を起こし難い集塵部を備えた自走式掃除機を提供することを目的とする。

かくして、本発明によれば、下面に設けられた吸込口および後部に設けられた排気口を有する自走可能な筐体と、前記吸込口と前記排気口との間に通風経路を介して設けられた集塵部とを備え、
前記集塵部は、前記吸込口側に配置されたダストボックスと、前記排気口側に配置された電動送風機とを有し、前記ダストボックスと前記電動送風機とが分離可能に構成されており、
前記集塵部において、前記電動送風機は前記筐体内に配置され、前記ダストボックスは前記筐体の後部に着脱可能に配置されており、
前記筐体は、前記ダストボックスを嵌め込む後方開口部と、前記吸込口と前記後方開口部とを連通する上流側通風経路と、前記排気口と前記後方開口部とを連通する下流側通風経路と、前記上流側通風経路における前記後方開口部側の第１接続口の周囲に設けられた第１パッキンと、前記下流側通風経路における前記後方開口部側の第２接続口の周囲に設けられた第２パッキンとを有し、
前記電動送風機は、前記下流側通風経路内に配置され、
前記ダストボックスは、前記第１パッキンを介して前記第１接続口と接続可能な流入口と、前記第２パッキンを介して前記第２接続口と接続可能な排出口と、前記流入口と前記排出口との間に設けられたフィルタと、前記流入口と前記フィルタとの間に設けられたダスト捕集室とを有し、
さらに、前記筐体は、前記第２パッキンが設けられる箇所に、前方へ向かうにつれて下方へ傾斜する傾斜下面部を有し、かつ前記傾斜下面部の左右両側に水平下面部を有し、
前記ダストボックスは、前記排出口が設けられる箇所に、前方へ向かうにつれて下方へ傾斜するように埋没した傾斜上面部を有し、かつ前記傾斜上面部の左右両側に平坦な上面を有する自走式掃除機が提供される。

本発明の自走式掃除機は、集塵部におけるダストボックスと電動送風機とが分離可能に構成されている。そのため、筐体からダストボックスを取り外して内部のダストを廃棄した後、ダストボックスを水洗いして微細なダストも残さずに除去することができる。すなわち、ダストボックスを十分にクリーニングすることができる。

また、従来のようにダストボックス側の金属端子を筐体側の正負極端子に接続・分離させる構成であると各端子にダストが付着しやすいため、各金属端子と正負極端子との接触不良が起こる心配があるが、本発明ではリード線を介して電動送風機を電池に電気的に接続させる構成を筐体内に設けることができるためこのような心配はない。
また、筐体の前部に重量物である電池を配置することができるため、筐体の前部に重心を配置することができる。この結果、左右一対の駆動輪と前輪とで筐体を支持し、後輪を省略することができる。
また、吸込口から排気口までの通風経路を短くすることができ、電動送風機の負荷抑制に有利となる。
また、ダストボックス装着時に、ダストボックスの傾斜上面部における排出口の周囲を第２パッキンに容易に密着させることができる。この際、筐体側に傾斜下面部を設け、ダストボックス側に傾斜上面部を設けたことにより、ダストボックスの他の箇所が第２パッキンに擦れて第２パッキンが摩耗したり脱落するという不具合を回避することができる。

本発明の自走式掃除機の実施形態１を示す平面図である。実施形態１の自走式掃除機の底面図である。実施形態１の自走式掃除機における集塵部を示す側断面図であって、（Ａ）はダストボックス装着状態を示し、（Ｂ）はダストボックス離脱状態を示す。実施形態１の自走式掃除機におけるダストボックスの斜視図である。実施形態１の自走式掃除機のダストボックス離脱状態での背面図である。実施形態１の自走式掃除機におけるダストボックスの分解図である。実施形態２の自走式掃除機における集塵部を示す側断面図である。実施形態３の自走式掃除機における集塵部を示す側断面図である。実施形態４の自走式掃除機における集塵部を示す側断面図である。

（実施形態１）
＜自走式掃除機の全体構成＞
図１は本発明の自走式掃除機の実施形態１を示す平面図であり、図２は実施形態１の自走式掃除機の底面図である。また、図３は実施形態１の自走式掃除機における集塵部を示す側断面図であって、（Ａ）はダストボックス装着状態を示し、（Ｂ）はダストボックス離脱状態を示す。また、図４は実施形態１の自走式掃除機におけるダストボックスの斜視図であり、図５は実施形態１の自走式掃除機のダストボックス離脱状態での背面図であり、図６は実施形態１の自走式掃除機におけるダストボックスの分解図である。

図１〜図６に示すように、本発明に係る実施形態１の自走式電子機器は、設置された場所の床面を自走しながら、床面上のダストを含む空気を吸い込み、ダストを除去した空気を排気することにより床面上を掃除する自走式掃除機１である。

自走式掃除機１は、下面に吸込口６を有すると共に内部に電源となる電池Ｅを収容する円盤形の筐体２を備え、この筐体２の内部および外部に、回転ブラシ９、サイドブラシ１０、ダストボックス３１および電動送風機３２を有する集塵部３０、駆動輪２９をそれぞれ有する一対の駆動輪ユニットＵ、旋回自在な前輪２７、床面検知センサ１１を含む各種センサ、各種センサと電気的に接続された制御基板Ｓ等の構成要素が設けられている。

この自走式掃除機１によれば、筐体２に対して前後方向中間に配置された一対の駆動輪２９と前輪２７によって自走式掃除機１の重量を支持できるよう、筐体２に対して前後方向に重量が配分されている。

筐体２は、前後中間よりも後方位置に形成された吸込口６を有する平面視略円形の底板２ａと、駆動・停止ボタン３を中央位置に有する天板２ｂと、底板２ａおよび天板２ｂの外周部に沿って設けられた平面視円環形の側板２ｃとを備えている。また、底板２ａには一対の駆動輪２９を筐体２内から外部へ突出させる複数の孔部が形成され、側板２ｃにおける後部には排気口７が形成されている。なお、側板２ｃは、前後に二分割されており、側板前部はバンパーとして機能する。

吸込口６は、床面Ｋに対面するよう筐体２の底面（底板２ａの下面）に形成された凹部の開放面である。吸込口６内には、筐体２の底面と平行な軸心廻りに回転する回転ブラシ９が設けられており、吸込口６の左右両側には垂直な回転軸心廻りに回転するサイドブラシ１０が設けられている。回転ブラシ９は、回転軸であるローラの外周面に螺旋状にブラシを植設することにより形成されている。サイドブラシ１０は、回転軸の下端にブラシ束を放射状に設けることにより形成されている。なお、回転ブラシ９の回転軸および一対のサイドブラシ１０の回転軸は、筐体２の底板２ａの一部に枢着されると共に、その付近に設けられた駆動モータとプーリおよびベルト等を含む動力伝達機構を介して連結されている。

図２に示されるように、筐体２の底面における前輪２７の前方位置および左右の駆動輪２９の側部前方には床面検知センサ１１が配置されている。床面検知センサ１１によって下り階段を検知すると、その検知信号が制御部に送信され、制御基板Ｓに設けられた制御部は両駆動輪２９を停止するよう制御する。
制御基板Ｓには、自走式掃除機１における駆動輪２９、回転ブラシ９、サイドブラシ１０、電動送風機３２等の各要素を制御する制御回路が設けられている。

この自走式掃除機１は、左右の駆動輪２９が同一方向に正回転して前進し、同一方向に逆回転して後退し、互いに逆方向に回転することにより旋回する。例えば、自走式掃除機１は、掃除領域の周縁に到達した場合および進路上の障害物に衝突した場合、駆動輪２９が停止し、左右の駆動輪２９を互いに逆方向に回転して向きを変える。これにより、自走式掃除機１は、設置場所全体あるいは所望範囲全体に障害物を避けながら自走することができる。

＜集塵部＞
図３（Ａ）に示すように、集塵部３０は、筐体２の吸込口６と排気口７との間に通風経路を介して設けられている。なお、図３（Ａ）および（Ｂ）において、集塵部３０より前方の構造は図示を省略している。

この集塵部３０は、吸込口６側に配置されたダストボックス３１と、排気口７側に配置された電動送風機３２とを有し、ダストボックス３１と電動送風機３２とが分離可能に構成されている。つまり、電動送風機３２は筐体２内に配置され、ダストボックス３１は筐体２の後部に着脱可能に配置されている。

集塵部３０の構造および通風経路について具体的に説明すると、まず、筐体２は、側板２ｃの後部の下半分を切り欠いたように形成された後方開口部５を有している。この後方開口部５は、ダストボックス３１を嵌め込むための開口であり、詳しくは後述する。

また、筐体２は、吸込口６と後方開口部５とを連通する上流側通風経路６ａと、排気口７と後方開口部５とを連通する下流側通風経路７ａと、上流側通風経路６ａにおける後方開口部５側の第１接続口５ａの周囲に設けられた第１パッキン８ａと、下流側通風経路７ａにおける後方開口部５側の第２接続口５ｂの周囲に設けられた第２パッキン８ｂとを有している。

第１パッキン８ａはゴムリングからなり、その第１接続口５ａの周囲への取り付けは、例えば、接着剤による接着、あるいは、第１接続口５ａの周囲に設けた環状凸部の周囲に嵌め込む等により行われる。
第２パッキン８ｂもゴムリングからなり、その第２接続口５ｂの周囲への取り付けも、例えば、接着剤による接着、あるいは、第２接続口５ｂの周囲に設けた環状凸部の周囲に嵌め込む等により行われる。

また、筐体２内における後方開口部５の上方空間である下流側通風経路７ａ内に電動送風機３２が固定されており、電動送風機３２の吸入口が第２接続口５ｂ側に配置され、電動送風機３２の排出口が排気口７側に配置されている。

ダストボックス３１は、例えば図６に示すように、下ケース３１Ａと、フィルタケース３１Ｂと、フィルタ３１Ｃと、上ケース３１Ｄとを備え、フィルタ３１Ｃを収納したフィルタケース３１Ｂを上ケース３１Ｄと下ケース３１Ａとで挟み込んだ構造である。

下ケース３１Ａは、上方開口状のケースであり、長方形の一対の長辺の一方が外側へ膨らんだ円弧状である底壁３１Ａａと、底壁３１Ａａの外周縁に沿って立ち上がる周囲壁３１Ａｂとを有している。また、周囲壁３１Ａｂの内周面には上方に露出する内側段部３１Ａｂ₁が設けられ、周囲壁３１Ａｂの外周面には下方に露出する外側段部３１Ａｂ₂（図３（Ｂ）参照）が設けられ、さらに、周囲壁３１Ａｂの前面側における外側段部３１Ａｂ₂よりも下方には第１パッキン８ａを介して第１接続口５ａと接続可能な流入口３１Ａｂ₃が設けられている。

フィルタケース３１Ｂは、下ケース３１Ａ内に収納されることにより内側段部３１Ａｂ₁にて支持される枠部３１Ｂａと、枠部３１Ｂａの内側に設けられてフィルタ３１Ｃを支持する簀の子部３１Ｂｂとを有する。
フィルタ３１Ｃは、フィルタケース３１Ｂの枠部３１Ｂａ内に隙間無く収まるサイズに形成されている。このフィルタ３１Ｃとしては、例えば、ＨＥＰＡフィルタを用いることができる。なお、フィルタ３１Ｃはフィルタケース３１Ｂと一体化されてもよい。

上ケース３１Ｄは、下ケース３１Ａの上方開口部を覆う蓋であり、上壁３１Ｄａと、周囲壁３１Ｄｂと、上壁３１Ｄａの後部に設けられた係止片３１Ｄｃとを有している。
上壁３１Ｄａの左右中間位置は、後方から前方に向かって下方へ傾斜するよう埋没しており、その埋没した傾斜部３１Ｄａ₁に第２パッキン８ｂを介して第２接続口５ｂと接続可能な排出口３１Ｄａ₂が形成されている。なお、傾斜部３１Ｄａ₁の上面は傾斜上面部３１Ｄａ₁₁である。

係止片３１Ｄｃは、上壁３１Ｄａの後部から後方へ折れ曲がるように突出した弾性変形可能な片であり、その上面には断面形状が三角形の係止凸部３１Ｄｃ₁が設けられている。
このように構成されたダストボックス３１において、流入口３１Ａｂ３と排出口３１Ｄａ２との間にフィルタ３１Ｃが配置され、流入口３１Ａｂ３とフィルタ３１Ｃとの間にダスト捕集室３１Ａｃが形成される。

ダストボックス３１を筐体２の後方開口部５に脱落することなく装着するために、後方開口部５は次のように構成されている。
後方開口部５は、第２パッキン８ｂが設けられる箇所、すなわち、後方開口部５の天井部分に、前方へ向かうにつれて下方へ傾斜する傾斜下面部２ｄを有すると共に、傾斜下面部２ｄの両側に水平な水平下面部２ｅを有している。

また、後方開口部５は、第１パッキン８ａが設けられる箇所である奥壁２ｆと、奥壁２ｆの左右の左右側壁２ｇとを有し、左右側壁２ｇにはダストボックス３１の外側段部３１Ａｂ₂を支持する左右段部２ｇ₁が設けられている。さらに、後方開口部５の傾斜下面部２ｄの後方にはダストボックス３１の係止片３１Ｄｃが収納されるスペースが形成されており、そのスペースの天井部分には係止片３１Ｄｃの係止凸部３１Ｄｃ₁が係脱可能に係止する係止凹部２ｄ₁が設けられている。

筐体２から取り外されているダストボックス３１（図３（Ｂ）参照）を後方開口部５に装着する場合、ダストボックス３１の左右の外側段部３１Ａｂ₂が後方開口部５の左右段部２ｇ₁上を摺接する。そして、ダストボックス３１を後方開口部５の奥まで押し込むことにより、ダストボックス３１の周囲壁３１Ａｂの前面が第１パッキン８ａに密着する（図３（Ａ）参照）。

また、この際、ダストボックス３１の傾斜上面部３１Ｄａ₁₁が第２パッキン８ｂに密着すると共に、係止片３１Ｄｃが弾性変形することにより係止凸部３１Ｄｃ₁が筐体２の側板２ｃを乗り越えて係止凹部２ｄ₁に係止する。これにより、ダストボックス３１が筐体２の後方開口部５内に脱落せずに装着される。

ダストボックス３１が装着された自走式掃除機１において、掃除運転の指令により、電動送風機３２、駆動輪２９、回転ブラシ９およびサイドブラシ１０が駆動する。これにより、回転ブラシ９、サイドブラシ１０、駆動輪２９および前輪２７が床面Ｋに接地した状態で、筐体２は所定の範囲を自走しながら吸込口６から床面Ｋのダストを含む空気を吸い込む。このとき、回転ブラシ９の回転によって床面Ｋ上のダストは掻き上げられて吸込口６に導かれる。また、サイドブラシ１０の回転によって吸込口６の側方のダストが吸込口６に導かれる。

図３（Ａ）に示すように、吸込口６から筐体２内に吸い込まれたダストＤを含む空気は、筐体２の上流側通風経路６ａを通って集塵部３０のダスト捕集室３１Ａｃ内に流入する。ダスト捕集室３１Ａｃ内に流入した気流は、フィルタ３１ｃおよび電動送風機３２を通過し、下流側通風経路７ａを通って排気口７から外部へ排出される。この際、ダスト捕集室３１Ａｃ内の気流に含まれるダストＤはフィルタ３１Ｃによって捕獲されるため、ダスト捕集室３１Ａｃ内にダストＤが堆積する。

ダストボックス３１内のダストＤを廃棄する場合、係止片３１Ｄｃ１を押えて係止凸部３１Ｄｃ₁を係止凹部２ｄ₁から離脱させながらダストボックス３１を後方へ引き出す。そして、ダストボックス３１の下ケース３１Ａから上ケース３１Ｄおよびフィルタ３１Ｃを収納したフィルタケース３１Ｂを取り外し、下ケース３１Ａ内のダストＤをゴミ箱へ廃棄する。

このとき、本発明の自走式掃除機によれば、集塵部３０の電動送風機３２はダストボックス３１と分離されているので、ダストボックス３１を水洗いすることができる。なおこの際、フィルタ３１Ｃをブラシにて清掃してもよく、さらに水洗いしてもよい。

（実施形態２）
図７は実施形態２の自走式掃除機における集塵部を示す側断面図である。なお、図７において、図１〜図６中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
実施形態２の自走式掃除機はその集塵部１３０の構成が実施形態１とは異なる以外、実施形態１と同様に構成されている。

実施形態２が実施形態１と異なる点は、ダストボックス１３１は、ダストボックス１３１のダスト捕集室３１Ａｃ内のダストＤの流入口３１Ａｂ₃からのこぼれ落ちを抑制するゴミ流出抑制片１３１Ａｂ₄が流入口３１Ａｂ₃に設けられたことである。実施形態２の場合、流入口３１Ａｂ₃の下端縁から内側へ斜め上方に突出するゴミ流出抑制片１３１Ａｂ₄が設けられている。

このゴミ流出抑制片１３１Ａｂ₄が設けられたことにより、ダストボックス１３１を筐体２から取り外す際に、ダスト捕集室３１Ａｃ内に堆積したダストＤが流入口３１Ａｂ₃から外部へこぼれ落ち難くなる。そのため、清掃後の室内にダストＤをこぼして汚してしまうというミスを低減できる。

（実施形態３）
図８は実施形態３の自走式掃除機における集塵部を示す側断面図である。なお、図８において、図７中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
実施形態３の自走式掃除機はその集塵部２３０の構成が実施形態１および２とは異なる以外、実施形態１および２と同様に構成されている。

実施形態３の場合、実施形態２のゴミ流出抑制片１３１Ａｂ₄とは異なるゴミ流出抑制片２３１Ａｂ₄が流入口３１Ａｂ₃に設けられている。このゴミ流出抑制片２３１Ａｂ₄は、流入口３１Ａｂ₃の上端縁から内側に向かって水平方向へ突出し、さらに下方へ垂れた倒立Ｌ字形の片である。

このゴミ流出抑制片２３１Ａｂ₄が設けられたことによっても、実施形態２と同様に、ダストボックス１３１を筐体２から取り外す際のダストＤの流入口３１Ａｂ₃からのこぼれ落ちを抑制することができる。

（実施形態４）
図９は実施形態４の自走式掃除機における集塵部を示す側断面図である。なお、図９において、図７中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
実施形態４の自走式掃除機はその集塵部３３０の構成が実施形態１〜３とは異なる以外、実施形態１〜３と同様に構成されている。

実施形態４の場合、実施形態２のゴミ流出抑制片１３１Ａｂ₄に相当するゴミ流出抑制片３３１Ａｂ₄が流入口３１Ａｂ₃の下端縁に設けられると共に、実施形態３のゴミ流出抑制片２３１Ａｂ₄に相当するゴミ流出抑制片３３１Ａｂ₅が流入口３１Ａｂ₃の上端縁に設けられている。
実施形態４も、実施形態２および３と同様に、ダストボックス１３１を筐体２から取り外す際のダストＤの流入口３１Ａｂ₃からのこぼれ落ちを抑制することができる。

（実施形態５）
本発明の自走式掃除機において、実施形態１で説明した回転ブラシ９およびサイドブラシ１０は必須構成要件ではないため、これらは省略されてもよい。

（まとめ）
本発明の自走式掃除機は、下面に設けられた吸込口および後部に設けられた排気口を有する自走可能な筐体と、前記吸込口と前記排気口との間に通風経路を介して設けられた集塵部とを備え、
前記集塵部は、前記吸込口側に配置されたダストボックスと、前記排気口側に配置された電動送風機とを有し、前記ダストボックスと前記電動送風機とが分離可能に構成されており、
前記集塵部において、前記電動送風機は前記筐体内に配置され、前記ダストボックスは前記筐体の後部に着脱可能に配置されており、
前記筐体は、前記ダストボックスを嵌め込む後方開口部と、前記吸込口と前記後方開口部とを連通する上流側通風経路と、前記排気口と前記後方開口部とを連通する下流側通風経路と、前記上流側通風経路における前記後方開口部側の第１接続口の周囲に設けられた第１パッキンと、前記下流側通風経路における前記後方開口部側の第２接続口の周囲に設けられた第２パッキンとを有し、
前記電動送風機は、前記下流側通風経路内に配置され、
前記ダストボックスは、前記第１パッキンを介して前記第１接続口と接続可能な流入口と、前記第２パッキンを介して前記第２接続口と接続可能な排出口と、前記流入口と前記排出口との間に設けられたフィルタと、前記流入口と前記フィルタとの間に設けられたダスト捕集室とを有し、
さらに、前記筐体は、前記第２パッキンが設けられる箇所に、前方へ向かうにつれて下方へ傾斜する傾斜下面部を有し、かつ前記傾斜下面部の左右両側に水平下面部を有し、
前記ダストボックスは、前記排出口が設けられる箇所に、前方へ向かうにつれて下方へ傾斜するように埋没した傾斜上面部を有し、かつ前記傾斜上面部の左右両側に平坦な上面を有する。

（１）前記ダストボックスは、前記ダストボックス内のダストの前記流入口からのこぼれ落ちを抑制するダスト落下阻止片が前記流入口に設けられてもよい。
このようにすれば、床面上でダストボックスを筐体から取り外す際、ダスト落下阻止片によってダストボックス内のダストが流入口から床面上にこぼれ落ち難くなり、清掃した床面を汚してしまうミスを抑制することができる。

なお、開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上述の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。

２筐体
２ｄ傾斜下面部
５後方開口部
５ａ第１接続口
５ｂ第２接続口
６吸込口
６ａ上流側通風経路
７排気口
７ａ下流側通風経路
８ａ第１パッキン
８ｂ第２パッキン
３０、１３０、２３０、３３０集塵部
３１、１３１、２３１、３３１ダストボックス
３１Ａｂ₃ 流入口
３１Ａｃダスト捕集室
３１Ｃフィルタ
３１Ｄａ₁₁ 傾斜上面部
３１Ｄａ₂ 排出口
３２電動送風機
１３１Ａｂ₄、２３１Ａｂ₄、３３１Ａｂ₄、３３１Ａｂ₅ダスト落下阻止片

Claims

下面に設けられた吸込口および後部に設けられた排気口を有する自走可能な筐体と、前記吸込口と前記排気口との間に通風経路を介して設けられた集塵部とを備え、
前記集塵部は、前記吸込口側に配置されたダストボックスと、前記排気口側に配置された電動送風機とを有し、前記ダストボックスと前記電動送風機とが分離可能に構成されており、
前記集塵部において、前記電動送風機は前記筐体内に配置され、前記ダストボックスは前記筐体の後部に着脱可能に配置されており、
前記筐体は、前記ダストボックスを嵌め込む後方開口部と、前記吸込口と前記後方開口部とを連通する上流側通風経路と、前記排気口と前記後方開口部とを連通する下流側通風経路と、前記上流側通風経路における前記後方開口部側の第１接続口の周囲に設けられた第１パッキンと、前記下流側通風経路における前記後方開口部側の第２接続口の周囲に設けられた第２パッキンとを有し、
前記電動送風機は、前記下流側通風経路内に配置され、
前記ダストボックスは、前記第１パッキンを介して前記第１接続口と接続可能な流入口と、前記第２パッキンを介して前記第２接続口と接続可能な排出口と、前記流入口と前記排出口との間に設けられたフィルタと、前記流入口と前記フィルタとの間に設けられたダスト捕集室とを有し、
さらに、前記筐体は、前記第２パッキンが設けられる箇所に、前方へ向かうにつれて下方へ傾斜する傾斜下面部を有し、かつ前記傾斜下面部の左右両側に水平下面部を有し、
前記ダストボックスは、前記排出口が設けられる箇所に、前方へ向かうにつれて下方へ傾斜するように埋没した傾斜上面部を有し、かつ前記傾斜上面部の左右両側に平坦な上面を有することを特徴とする自走式掃除機。
前記ダストボックスは、前記ダストボックス内のダストの前記流入口からのこぼれ落ちを抑制するダスト落下阻止片が前記流入口に設けられた請求項１に記載の自走式掃除機。