JP2011183030A - 電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
【課題】配線を複雑化することなく作業者に被掃除面の塵埃量を確実に報知できる電気掃除機を提供する。
【解決手段】電動機36とともに商用交流電源eから電力を供給する照明手段28を備える。風路を通過する塵埃量を検出する塵埃量検出手段44を備える。塵埃量検出手段44により検出した塵埃量の大小に対応して商用交流電源eから電動機36および照明手段28へと供給する電力の大小を制御することにより電動機36の回転速度および照明手段28の明るさを増減させる制御手段42を備える。例えば専用の表示手段などを別途設けて配線を複雑化することなく、回転ブラシの回転速度および照明手段28の明るさの増減によって作業者に被掃除面の塵埃量を確実に報知できる。
【選択図】図1
【解決手段】電動機36とともに商用交流電源eから電力を供給する照明手段28を備える。風路を通過する塵埃量を検出する塵埃量検出手段44を備える。塵埃量検出手段44により検出した塵埃量の大小に対応して商用交流電源eから電動機36および照明手段28へと供給する電力の大小を制御することにより電動機36の回転速度および照明手段28の明るさを増減させる制御手段42を備える。例えば専用の表示手段などを別途設けて配線を複雑化することなく、回転ブラシの回転速度および照明手段28の明るさの増減によって作業者に被掃除面の塵埃量を確実に報知できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、風路中を通過する塵埃量を検出する塵埃量検出手段を備えた電気掃除機に関する。
従来、この種の電気掃除機は、電動送風機を収容した掃除機本体を備えている。この掃除機本体には、集塵室を介して電動送風機の吸込側に連通する風路を区画する管部が着脱可能に接続される。この管部は、先端部に手元操作部を有するホース体、手元操作部にてホース体に接続される延長管およびこの延長管に接続される吸込口体としての床ブラシをそれぞれ備えている。また、延長管の内部には、風路中を通過する塵埃量を検出する塵埃量検出手段が配置されている。さらに、掃除機本体内には、電動送風機の駆動を制御する制御手段が配置されている。そして、この制御手段は、手元操作部の把持部を把持した作業者の設定操作に応じて電動送風機を所定の動作モードで動作させるとともに、塵埃量検出手段により検出した風路中の塵埃量が相対的に大きいときには、表示手段を点灯させ(例えば、特許文献1参照)、塵埃量が小さくなったときには、表示手段を消灯させることで、例えば作業者が充分に目視できない掃除箇所を掃除する際に、表示手段の消灯によって作業者が掃除の終了を認識できるように構成されている(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、上述の電気掃除機では、専用の表示手段が別途必要となるとともに、この表示手段を手元操作部に配置しているため、配線が複雑化するという問題点を有している。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、配線を複雑化することなく作業者に被掃除面の塵埃量を確実に報知できる電気掃除機を提供することを目的とする。
本発明は、電源から電力が供給される電動機、および、この電動機により回転される回転清掃体を備え、風路の一部をなす吸込口体と、電源から電力が供給され被掃除面を照明する照明手段と、風路中を通過する塵埃量を検出する塵埃量検出手段と、この塵埃量検出手段により検出した塵埃量の大小に対応して、電源から電動機および照明手段へと供給される電力の大小を制御することにより電動機の回転速度および照明手段の明るさを増減させる制御手段とを具備したものである。
本発明によれば、電動機および被掃除面を照射する照明手段に対する電源からの給電を、塵埃量検出手段により検出した塵埃量の大小に対応して制御することにより電動機の回転速度および照明手段の明るさを増減させることで、例えば専用の表示手段などを別途設けて配線を複雑化することなく、回転清掃体の回転速度および照明手段の明るさの増減によって作業者に被掃除面の塵埃量を確実に報知できる。
以下、本発明の第1の実施の形態の構成を、図面を参照して説明する。
図3において、11はいわゆるキャニスタ型の電気掃除機を示し、この電気掃除機11は、掃除機本体12と、この掃除機本体12に着脱可能に接続される管部13とを有している。
掃除機本体12は、被掃除面上を旋回および走行可能な中空状の本体ケース15を備えており、この本体ケース15の内部に、図示しない本体集塵室と電動送風機室とが前後に区画されている。さらに、電動送風機室には、電動送風機18が収容されており、この電動送風機18の吸込側が本体集塵室に連通している。また、本体集塵室内には、フィルタ、集塵袋、あるいは集塵装置(集塵カップ)などの集塵部が配置されている。そして、本体ケース15の前部には、本体集塵室に連通するとともに管部13の基端側が接続される本体吸込口19が開口形成されている。
また、管部13は、本体吸込口19に接続される接続管部21と、この接続管部21の先端側に連通する可撓性を有するホース体22と、このホース体22の先端側に設けられた手元操作部23と、この手元操作部23の先端側に着脱可能に接続される延長管24と、この延長管24の先端側に連通接続される照明ユニット25と、この照明ユニット25の先端側に連通接続される吸込口体としての床ブラシ26とを備えている。そして、この管部13は、電動送風機18の吸込側に連通する風路Wを内部に区画する風路構成体である。
ここで、照明ユニット25は、先端側に、被掃除面を照明するためのLEDなどの照明手段28を備えた筒状体である。
また、床ブラシ26は、左右幅方向に長手状、すなわち横長のケース体31と、このケース体31の左右幅方向の略中心位置の後部に回転可能に連通接続された接続管32とを備えている。ケース体31の下部には、図示しない吸込口が左右幅方向に長手状に開口形成されている。また、接続管32は、吸込口と連通するとともに、図3に示す管部13(延長管24)の先端側に着脱可能に接続される。さらに、吸込口には、回転清掃体としての回転ブラシ35が一定方向、例えば床ブラシ26の前進方向に回転可能に取り付けられている。この回転ブラシ35は、ケース体31内に配置された回転体としての電動機36により回転駆動される。そして、床ブラシ26は、前後方向に沿って走行可能となっている。
さらに、手元操作部23には、把持部37がホース体22側へと突出し、この把持部37には、電動送風機18の動作モードMを設定するための電動送風機操作手段としての複数の設定ボタン38、回転ブラシ35(電動機36)の回転のオンオフおよび照明手段28の点灯のオンオフを同時に切り換える切換操作手段としての切換ボタン39、および、電気掃除機11をオフさせるための停止手段としての停止ボタン40がそれぞれ設けられている。
次に、上記第1の実施の形態の内部構造を説明する。
掃除機本体12内には、図1に示すように、電動送風機18の動作を例えば制御素子としてのトライアックTr1を介して位相制御するとともに電動機36および照明手段28の動作を例えば制御素子としてのトライアックTr2を介して位相制御する制御手段42が配置されている。この制御手段42には、ボタン38,39,40、および、風路Wに吸い込む塵埃量を検出する塵埃量検出手段44がそれぞれ電気的に接続されている。
照明手段28および電動機36は、互いに直列に接続され、プラグ部46(図3)を介して電源である商用交流電源eから供給される電力が制御手段42によって制御されるように構成されている。
また、制御手段42は、例えばボタン38,39,40による操作を判定する操作判定手段、電動送風機18の電流を検出することで吸込風量を検出する風量検出手段としての電流検出手段、各種データを記憶した記憶手段などが電気的に接続されてこれらとともにマイコンを構成しており、例えば電動送風機18の排気風路内などに配置されている。また、この制御手段42は、例えばプラグ部46(図3)を介して商用交流電源eから給電される。
塵埃量検出手段44は、図2に示すように、例えば赤外光を発光する発光手段としての発光部47と、この発光部47により発光された赤外光を受光する受光手段としての受光部48とを互いに対向する位置に備えている。
発光部47は、赤外光などの光を出力するLEDなどの発光素子47aと、この発光素子47aからの発光を風路W内へと導く発光側導光部材としての一方および他方の発光側レンズ47b,47cとを有している。
発光素子47aは、例えば掃除機本体12の本体吸込口19の上部に、下方に向けて配置されており、この下方へと赤外光を出力するように構成されている。
また、一方の発光側レンズ47bは、発光素子47aの赤外光の出力側である下方にて本体吸込口19の内面に配置されている。
また、他方の発光側レンズ47cは、管部13の接続管部21を本体吸込口19に接続した状態で発光素子47a(一方の発光側レンズ47b)の下方に対向する位置に配置されている。この他方の発光側レンズ47cは、接続管部21に径方向に沿って穿設された発光側孔部47d内に、この発光側孔部47dを気密に閉塞するように嵌合しており、一端側が発光素子47a側(一方の発光側レンズ47b側)に臨み、他端側が風路Wの内部に臨んでいる。すなわち、発光側孔部47dから風路W内の空気が風路Wの外部へと流出することはない。
同様に、受光部48は、発光部47から出力された赤外光を検出するフォトトランジスタなどの受光素子48aと、発光部47から出力された光を受光素子48aへと導く受光側導光部材としての一方および他方の受光側レンズ48b,48cとを有している。
受光素子48aは、例えば掃除機本体12の本体吸込口19の下部に、上方すなわち発光素子47a側に向けて配置されており、この発光素子47aから出力された赤外光を受光するように構成されている。
また、一方の受光側レンズ48bは、受光素子48aに対する赤外光の入力側である上方にて本体吸込口19の内面に配置されている。
また、他方の受光側レンズ48cは、管部13の接続管部21を本体吸込口19に接続した状態で受光素子48a(一方の受光側レンズ48b)の上方に対向する位置に配置されている。この他方の受光側レンズ48cは、接続管部21に径方向に沿って穿設された受光側孔部48d内に、この受光側孔部48dを気密に閉塞するように嵌合しており、一端側が受光素子48a側(一方の受光側レンズ48b側)に臨み、他端側が風路Wの内部に臨んでいる。すなわち、受光側孔部48dから風路W内の空気が風路Wの外部へと流出することはない。
そして、塵埃量検出手段44は、発光部47の発光素子47aからの発光を各レンズ47b,47cにより風路W内に導き、この光を、受光部48の各レンズ48b,48cを介して受光素子48aで受光することで、この受光量により風路W中を通過する塵埃量を検出し、制御手段42へと出力するように構成されている。
次に、上記第1の実施の形態の制御を図4に示すフローチャートを参照して説明する。
作業者が、集塵部を掃除機本体12(図3)内に取り付けた状態で、プラグ部46(図3)を壁面のコンセントなどに接続し、把持部37を把持して設定ボタン38を操作し、所望の動作モードMを設定すると、制御手段42がこの設定を判定し、設定された動作モードMで電動送風機18を駆動させ、電気掃除機11を起動させる(ステップ1)。
この後、制御手段42は、電動送風機18を、その動作状態を電流検出手段、あるいは塵埃量検出手段44などから出力される信号を介して監視しながら駆動させつつ、ボタン38,39,40の入力待ちの状態となる。このとき、作業者は、把持部37(図3)を介して床ブラシ26を被掃除面上で前後に走行させて、被掃除面の塵埃を、風路Wを介して電動送風機18の負圧により空気とともに吸い込んで集塵部に捕集する。
例えば、制御手段42は、設定ボタン38が操作されたかどうかを判定し(ステップ2)、設定ボタン38が操作されたと制御手段42が判定した場合には、電動送風機18を、設定された動作モードMで駆動させ(ステップ3)、ステップ4に進む。
また、ステップ2において、設定ボタン38が操作されていないと制御手段42が判定した場合には、例えば、制御手段42は、電動機36(回転ブラシ35)および照明手段28が動作しているかどうかを判定する(ステップ4)。このステップ4において、電動機36(回転ブラシ35)および照明手段28が動作していないと制御手段42が判定した場合には、ステップ8に進み、電動機36(回転ブラシ35)および照明手段28が動作していると制御手段42が判定した場合には、例えば塵埃量検出手段44から出力された信号値を予め設定された所定の閾値と比較することにより、塵埃量検出手段44により検出した塵埃量が予め設定された所定量以上であるかどうか、すなわち被掃除面に塵埃が多いかどうかを制御手段42が判定する(ステップ5)。
このステップ5において、塵埃量が予め設定された所定量以上である、すなわち被掃除面に塵埃が多い(塵埃がある)と制御手段42が判定した場合には、制御手段42がトライアックTr2を制御して、商用交流電源eから電動機36および照明手段28への供給電力を、例えば電動送風機18の動作モードMに対応して予め設定された高い状態P1Mとし(ステップ6)、ステップ8に進む。具体的に、制御手段42は、トライアックTr2をトリガする位相角θを予め設定された所定の大きい状態θ1Mとする。このため、商用交流電源eから電動機36および照明手段28に供給される電力が所定の高い状態となり、電動機36(回転ブラシ35)が相対的に高速回転するとともに、照明手段28が相対的に明るくなる。なお、このステップ6の段階で商用交流電源eから電動機36および照明手段28への供給電力が既に高い状態P1Mである場合には、商用交流電源eから電動機36および照明手段28への供給電力は現状維持となる。
また、ステップ5において、塵埃量が予め設定された所定量以上でない、すなわち被掃除面に塵埃が少ない(塵埃がない)と制御手段42が判定した場合には、制御手段42がトライアックTr2を制御して、商用交流電源eから電動機36および照明手段28への供給電力を、例えば電動送風機18の動作モードMに対応して予め設定された低い状態P2M(<P1M)とし(ステップ7)、ステップ8に進む。具体的に、制御手段42は、トライアックTr2をトリガする位相角θを予め設定された所定の小さい状態θ2M(<θ1M)とする。このため、商用交流電源eから電動機36および照明手段28に供給される電力が所定の低い状態となり、電動機36(回転ブラシ35)が相対的に低速回転するとともに、照明手段28が相対的に暗くなる。なお、このステップ7の段階で商用交流電源eから電動機36および照明手段28への供給電力が既に低い状態P2Mである場合には、商用交流電源eから電動機36および照明手段28への供給電力は現状維持となる。
ステップ8では、制御手段42は、切換ボタン39が操作されたかどうかを判定する。このステップ8において、切換ボタン39が操作されたと制御手段42が判定した場合には、制御手段42は、電動機36(回転ブラシ35)および照明手段28が動作しているかどうかを判定する(ステップ9)。このステップ9において、電動機36(回転ブラシ35)および照明手段28が動作していないと制御手段42が判定した場合には、ステップ5に戻り、電動機36(回転ブラシ35)および照明手段28が動作していると制御手段42が判定した場合には、制御手段42は、例えばトライアックTr2をトリガする位相角θを0とすることにより商用交流電源eから電動機36および照明手段28へと供給される電力を0としてこれら電動機36および照明手段28を停止させ(ステップ10)、ステップ11に進む。
そして、ステップ11では、制御手段42は、停止ボタン40が操作されたかどうかを判定する。このステップ11において、停止ボタン40が操作されたと制御手段42が判定した場合には、電動送風機18および電動機36をそれぞれ停止状態とするとともに照明手段28を消灯状態とし(ステップ12)、制御を終了し、ステップ11において、停止ボタン40が操作されていないと制御手段42が判定した場合には、ステップ2に戻る。
このように、上記第1の実施の形態によれば、電動機36および被掃除面を照射する照明手段28に対する商用交流電源eからの給電を、塵埃量検出手段44により検出した塵埃量の大小に対応して制御することにより電動機36の回転速度および照明手段28の明るさを増減させることで、例えば専用の表示手段などを別途設けて配線を複雑化することなく回転ブラシ35(電動機36)の回転速度および照明手段28の明るさ(輝度)の増減によって作業者に被掃除面の塵埃量を安価で確実に報知できる。
具体的に、上記第1の実施の形態では、塵埃量検出手段44により検出した被掃除面の塵埃量が予め設定された所定量以上である、すなわち被掃除面に塵埃が多いと判定した場合には、商用交流電源eから電動機36および照明手段28に供給される電力を大きい状態として回転ブラシ35(電動機36)の回転速度を速め、照明手段28を明るい状態に点灯させることにより、被掃除面に塵埃が多いことを作業者が容易に認識できる。しかも、被掃除面に塵埃が多い場合には照明手段28が明るくなるので、この照明手段28により塵埃を明確に照明でき、作業者が被掃除面の塵埃を目視確認しやすくなるとともに、回転ブラシ35の回転速度が速くなるので、被掃除面の塵埃をより効率よく掻き取ることができるなど、掃除の作業性が向上する。
また、塵埃量検出手段44により検出した被掃除面の塵埃量が予め設定された所定量よりも少ない、すなわち被掃除面に塵埃が少ないと判定した場合には、商用交流電源eから電動機36および照明手段28に供給される電力を小さい状態として電動機36の回転速度を遅め、照明手段28を暗い状態とすることにより、被掃除面に塵埃が少ないことを作業者が容易に認識できる。しかも、被掃除面に塵埃が少ない場合には電動機36および照明手段28への供給電力が低下するので、エネルギの無駄遣いを防止して省エネ化できるとともに、回転ブラシ35の回転時の被掃除面との衝突音、あるいは電動機36の駆動音などの騒音も低減できる。
なお、上記第1の実施の形態では、塵埃量検出手段44により検出した被掃除面の塵埃量と比較する閾値を1つとして、商用交流電源eから電動機36および照明手段28に供給される電力を2段階に制御したが、例えば塵埃量検出手段44により検出した被掃除面の塵埃量と比較する閾値を多数設けて、これら閾値と塵埃量検出手段44により検出した被掃除面の塵埃量との大小関係に基づいて、商用交流電源eから電動機36および照明手段28に供給される電力を多段階に制御してもよい。
また、塵埃量検出手段44により検出した被掃除面の塵埃量を閾値と比較せずに、商用交流電源eから電動機36および照明手段28に供給される電力を、この検出した塵埃量に対応(比例)した値などに、無段階に制御してもよい。
次に、第2の実施の形態を図5を参照して説明する。なお、上記第1の実施の形態と同様の構成および作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
この第2の実施の形態は、上記第1の実施の形態のステップ6およびステップ7に代えて、以下のステップ15およびステップ16の制御をするものである。
すなわち、ステップ5において、塵埃量が予め設定された所定量以上である、すなわち被掃除面の塵埃が多い(塵埃がある)と制御手段42が判定した場合には、制御手段42がトライアックTr2を制御して、商用交流電源eから電動機36および照明手段28への供給電力をオン状態とし(ステップ15)、ステップ8に進む。具体的に、制御手段42は、トライアックTr2をトリガする位相角θを例えば電動送風機18の動作モードMに対応して予め設定された所定の状態θ3Mとする。このため、商用交流電源eから電動機36および照明手段28に供給される電力が所定の状態となり、電動機36(回転ブラシ35)が回転するとともに、照明手段28が所定の明るさで点灯する。なお、このステップ15の段階で商用交流電源eから電動機36および照明手段28への供給電力が既に所定の状態である場合には、商用交流電源eから電動機36および照明手段28への供給電力は現状維持となる。
また、ステップ5において、塵埃量が予め設定された所定量以上でない、すなわち被掃除面の塵埃が少ない(塵埃がない)と制御手段42が判定した場合には、制御手段42がトライアックTr2を制御して、商用交流電源eから電動機36および照明手段28への供給電力をオフし(ステップ16)、ステップ8に進む。具体的に、制御手段42は、トライアックTr2をトリガする位相角θを0とする。このため、商用交流電源eから電動機36および照明手段28に供給される電力が遮断され、照明手段28が消灯するとともに、電動機36(回転ブラシ35)が停止する。なお、このステップ16の段階で商用交流電源eから電動機36および照明手段28への供給電力が既に0である場合には、商用交流電源eから電動機36および照明手段28への供給電力は現状維持となる。
このように、上記第2の実施の形態では、塵埃量検出手段44により検出した被掃除面の塵埃量が予め設定された所定量以上である、すなわち被掃除面に塵埃が多いと判定した場合には、商用交流電源eから電動機36および照明手段28に電力を供給して回転ブラシ35(電動機36)を回転させるとともに照明手段28を点灯させることにより、被掃除面に塵埃が多いことを作業者が電動機36の回転および照明手段28の点灯によって、より容易かつ明確に認識できる。しかも、被掃除面に塵埃が多い場合には照明手段28が点灯するので、この照明手段28により塵埃を照明でき、作業者が被掃除面の塵埃を目視確認しやすくなるとともに、回転ブラシ35が回転するので、被掃除面の塵埃をより効率よく掻き取ることができるなど、掃除の作業性が向上する。
また、塵埃量検出手段44により検出した被掃除面の塵埃量が予め設定された所定量よりも少ない、すなわち被掃除面に塵埃が少ないと判定した場合には、商用交流電源eから電動機36および照明手段28に供給される電力を遮断として電動機36を停止させるとともに照明手段28を消灯させることにより、被掃除面に塵埃が少ないことを作業者がより容易かつ確実に認識できる。しかも、被掃除面に塵埃が少ない場合には電動機36および照明手段28への供給電力が停止するので、エネルギの無駄遣いを防止して省エネ化できるとともに、回転ブラシ35の回転時の被掃除面との衝突音、あるいは電動機36の駆動音などの騒音も防止できる。
次に、第3の実施の形態を図6を参照して説明する。なお、上記各実施の形態と同様の構成および作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
この第3の実施の形態は、上記第1の実施の形態のステップ7に代えて、以下のステップ17ないしステップ19の制御をするものである。
すなわち、ステップ5において、塵埃量が予め設定された所定量以上である、すなわち被掃除面の塵埃が多い(塵埃がある)と制御手段42が判定した場合には、制御手段42が、商用交流電源eから電動機36および照明手段28への供給電力が電動送風機18の動作モードMに対応して予め設定された高い状態P1Mとするステップ6の制御を行うが、このステップ6では、制御手段42は、商用交流電源eから電動機36および照明手段28への供給電力を瞬時に高い状態P1Mへと設定する。なお、このステップ6の段階で商用交流電源eから電動機36および照明手段28への供給電力が既に高い状態P1Mである場合には、商用交流電源eから電動機36および照明手段28への供給電力は現状維持となる。
また、ステップ5において、塵埃量が予め設定された所定量以上でない、すなわち被掃除面の塵埃が少ない(塵埃がない)と制御手段42が判定した場合には、制御手段42が、商用交流電源eから電動機36および照明手段28への供給電力が電動送風機18の動作モードMに対応して予め設定された高い状態P1Mであるかどうかを判定する(ステップ17)。
このステップ17において、電動送風機18の動作モードMに対応して予め設定された高い状態P1Mでないと制御手段42が判定したときには、制御手段42が、商用交流電源eから電動機36および照明手段28への供給電力を、電動送風機18の動作モードMに対応して予め設定された低い状態P2M(<P1M)とし(ステップ18)、ステップ8に進む。具体的に、制御手段42は、トライアックTr2をトリガする位相角θを予め設定された所定の小さい状態θ2M(<θ1M)とする。このため、電動機36および照明手段28に供給される電力が所定の低い状態となり、電動機36(回転ブラシ35)が相対的に低速回転するとともに、照明手段28が相対的に暗くなる。なお、このステップ18の段階で商用交流電源eから電動機36および照明手段28への供給電力が既に低い状態P2Mである場合には、商用交流電源eから電動機36および照明手段28への供給電力は現状維持となる。
また、ステップ17において、電動送風機18の動作モードMに対応して予め設定された高い状態P1Mであると制御手段42が判定したときには、制御手段42が、商用交流電源eから電動機36および照明手段28への供給電力を、電動送風機18の動作モードMに対応して予め設定された低い状態P2M(<P1M)へと徐々に低下、換言すれば、ステップ6において商用交流電源eから電動機36および照明手段28への供給電力を高い状態P1Mにする場合よりも長時間で(遅く)低下させ(ステップ19)、ステップ8に進む。具体的に、制御手段42は、トライアックTr2をトリガする位相角θを予め設定された所定の小さい状態θ2M(<θ1M)へと徐々に低下させる。この結果、電動機36および照明手段28に供給される電力が所定の低い状態となり、電動機36(回転ブラシ35)が相対的に低速回転するとともに、照明手段28が相対的に暗くなる。
このように、上記第3の実施の形態では、商用交流電源eからの電動機36および照明手段28への電力の供給を、減少させる場合には徐々に減少させるとともに、増加させる場合には減少させる場合よりも短時間で(速く)増加させることにより、電動機36および照明手段28への負荷を軽減させることができる。
特に、掃除作業中に、電動機36が急に止まったり照明手段28が急に消灯したりすると、作業者が電気掃除機11の故障と誤認するおそれがある。したがって、商用交流電源eからの電動機36および照明手段28への電力の供給を、減少させる場合には徐々に減少させることにより、電動機36の急停止および照明手段28の急な消灯を防止して、作業者が電気掃除機11の故障と誤認しないようにし、使い勝手を向上できる。
次に、第4の実施の形態を図7を参照して説明する。なお、上記各実施の形態と同様の構成および作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
この第4の実施の形態は、上記第3の実施の形態のステップ19に代えて、以下のステップ21の制御をするものである。
すなわち、ステップ17において、電動送風機18の動作モードMに対応して予め設定された高い状態P1Mであると制御手段42が判定したときには、制御手段42が、商用交流電源eから電動機36および照明手段28への供給電力を、このステップ17の制御に移ってから予め設定された所定時間Tが経過した後に電動送風機18の動作モードMに対応して予め設定された低い状態P2M(<P1M)へと低下させ(ステップ21)、ステップ8に進む。具体的に、制御手段42は、ステップ21の制御に移ってから所定時間Tが経過した後、トライアックTr2をトリガする位相角θを予め設定された所定の小さい状態θ2M(<θ1M)へと低下させる。この結果、電動機36および照明手段28に供給される電力が所定時間T経過した後、所定の低い状態となり、電動機36(回転ブラシ35)が相対的に低速回転するとともに、照明手段28が相対的に暗くなる。なお、このステップ21の段階で商用交流電源eから電動機36および照明手段28への供給電力が既に低い状態P2Mである場合には、商用交流電源eから電動機36および照明手段28への供給電力は現状維持となる。
このように、上記第4の実施の形態では、制御手段42が、塵埃量検出手段44により検出した塵埃量が相対的に減少した場合には、所定時間Tが経過した後に商用交流電源eから電動機36および照明手段28へと供給される電力を相対的に減少させることにより電動機36(回転ブラシ35)の回転速度および照明手段28の明るさを相対的に減少させることで、例えば電動機36(回転ブラシ35)の回転速度、あるいは照明手段28の明るさが頻繁に切り換わることを防止でき、作業者が電気掃除機11の故障と誤認しないようにして、使い勝手を向上できる。
なお、上記第1の実施の形態、第3の実施の形態および第4の実施の形態において、商用交流電源eから電動機36および照明手段28への供給電力は、高い状態P1Mと低い状態P2Mとのいずれか一方を選択する構成としたが、例えばステップ5の判定などを多段階とすることにより、高い状態あるいは低い状態の少なくともいずれかを多段階に制御してもよい。
さらに、商用交流電源eから電動機36および照明手段28への供給電力の減少は、供給電力の停止(遮断)を含むものとする。
また、上記各実施の形態において、塵埃量検出手段44は、風路W中を通過する塵埃量を検出できれば、任意の構成とすることができ、かつ、延長管24内だけでなく、例えば床ブラシ26、あるいはホース体22など、風路Wを構成する任意の箇所に配置することが可能である。
さらに、電動送風機18、電動機36および照明手段28などは、商用交流電源eに代えて例えば掃除機本体12に内蔵した二次電池などの電源により駆動させるものなどでもよい。
そして、電気掃除機11としては、キャニスタ型に限らず、例えば吸込口体を縦長の掃除機本体の下部に接続したアップライト型、あるいはハンディ型などであっても対応させて用いることができる。すなわち、電気掃除機11の細部は、上記各構成に限定されるものではない。
11 電気掃除機
12 掃除機本体
18 電動送風機
26 吸込口体としての床ブラシ
28 照明手段
35 回転清掃体としての回転ブラシ
36 電動機
42 制御手段
44 塵埃量検出手段
e 電源である商用交流電源
W 風路
12 掃除機本体
18 電動送風機
26 吸込口体としての床ブラシ
28 照明手段
35 回転清掃体としての回転ブラシ
36 電動機
42 制御手段
44 塵埃量検出手段
e 電源である商用交流電源
W 風路
Claims (4)
- 電源から給電される電動送風機を収容した掃除機本体と、
前記電動送風機の吸込側に連通する風路と、
前記電源から電力が供給される電動機、および、この電動機により回転される回転清掃体を備え、前記風路の一部をなす吸込口体と、
前記電源から電力が供給され被掃除面を照明する照明手段と、
前記風路中を通過する塵埃量を検出する塵埃量検出手段と、
この塵埃量検出手段により検出した塵埃量の大小に対応して、前記電源から前記電動機および前記照明手段へと供給される電力の大小を制御することにより前記電動機の回転速度および前記照明手段の明るさを増減させる制御手段と
を具備したことを特徴とした電気掃除機。 - 制御手段は、塵埃量検出手段により検出した塵埃量が予め設定された所定量よりも少ない場合には、電源からの電動機および照明手段への電力の供給を停止することにより前記電動機を停止しかつ前記照明手段を消灯する
ことを特徴とした請求項1記載の電気掃除機。 - 制御手段は、電源からの電動機および照明手段への電力の供給を、減少させる場合には徐々に減少させるとともに、増加させる場合には減少させる場合よりも短時間で増加させる
ことを特徴とした請求項1または2記載の電気掃除機。 - 制御手段は、塵埃量検出手段により検出した塵埃量が相対的に減少した場合には、所定時間経過した後に電源から電動機および照明手段へと供給される電力を相対的に減少させることにより電動機の回転速度および照明手段の明るさを相対的に減少させる
ことを特徴とした請求項1または2記載の電気掃除機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010052905A JP2011183030A (ja) | 2010-03-10 | 2010-03-10 | 電気掃除機 |
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JP2010052905A JP2011183030A (ja) | 2010-03-10 | 2010-03-10 | 電気掃除機 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013223565A (ja) * | 2012-04-20 | 2013-10-31 | Panasonic Corp | 電気掃除機 |
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-
2010
- 2010-03-10 JP JP2010052905A patent/JP2011183030A/ja active Pending
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