JP2004283344A - 電気掃除機とその運転方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】掃除中にフィルタを自動除塵して掃除性能の低下を抑制可能な電気掃除機を得ることにある。
【解決手段】掃除機本体2に、電動送風機25と、吸込風を濾過して塵を捕捉するフィルタ30と、このフィルタに捕捉されている塵を取除く除塵装置27とを設ける。電動送風機25の運転中にフィルタ30の目詰まりを検出する目詰まり検出手段を備えるとともに、制御装置28を備える。目詰まり検知手段がフィルタ30の目詰まりを検出した後に、制御装置28が有する除塵制御部により、電動送風機25の運転を停止させた上で、除塵装置を所定時間動作させるようにしたことを特徴としている。
【選択図】 図2
【解決手段】掃除機本体2に、電動送風機25と、吸込風を濾過して塵を捕捉するフィルタ30と、このフィルタに捕捉されている塵を取除く除塵装置27とを設ける。電動送風機25の運転中にフィルタ30の目詰まりを検出する目詰まり検出手段を備えるとともに、制御装置28を備える。目詰まり検知手段がフィルタ30の目詰まりを検出した後に、制御装置28が有する除塵制御部により、電動送風機25の運転を停止させた上で、除塵装置を所定時間動作させるようにしたことを特徴としている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動送風機の吸込み側に濾過式のフィルタが配置された電気掃除機とその運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気掃除機が備える電動送風機への塵の吸込みを抑制する濾過式フィルタが目詰まりを起こすと、このフィルタを水洗いして回復したり、或いは新たなフィルタに交換する等メンテナンスが求められる他、風路抵抗が増えることに伴い含塵空気を吸込む力が低下して、掃除性能が低下する。
【0003】
特に、近年、本出願人により開発されたサイクロン式等の塵の慣性力を利用した塵分離部を有する電気掃除機では、塵分離部の性能上、この分離部と電動送風機との間に配置されるフィルタへの細塵の付着量が多く、それに基づき塵の慣性力を利用した塵分離作用の低下がもたらされる傾向にあることが、本発明者らの研究により解明された。このため、この種の電気掃除機では、使用中であってもフィルタの目詰まりを早期に改善することが要請されている。
【0004】
従来、フィルタの目詰まりを改善するために除塵装置を備えたものが知られている(例えば特許文献1参照。)。
【0005】
この特許文献1の電気掃除機では、その本体から出し入れされる電源コードが巻取り及び繰り出されるコードリールの回転を利用して、波形状フィルタの除塵を行うようにしている。具体的には、受振子が一体に形成された板ばね製のネット除塵子をフィルタの背面に取付け、この受振子をはじいて振動させる除塵カムをフィルタと電動送風機との間に配置し、このカムをコードリールに連動して回転させることにより、振動するネット除塵子でフィルタに衝撃振動を与えている。このため、掃除前後のコードリール操作によりフィルタを除塵することができる。
【0006】
【特許文献1】
特公昭60−49495号公報(発明の利用分野、第8欄第32−44行、第11欄第9−13行、第12欄第31−第13欄第8行、第1図−第4図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1では除塵装置を動作させるのにコードリールの回転を利用しているため、掃除中に除塵装置を動作させることができない。これにより、掃除中、フィルタでの風路抵抗が増えて含塵空気を吸込む力が低下するに伴って、掃除性能が低下し易い。
【0008】
特に、吸込風からの塵の分離をサイクロン式等により行う慣性分離形の電気掃除機では、既述のようにフィルタに対する細塵の付着量が多い傾向があるので、これに鑑みれば、掃除中にフィルタを自動除塵できるようにすることが好ましい。しかし、こうした要請を満たす電気掃除機は従来提供されていない。
【0009】
本発明が解決しようとする課題は、掃除中にフィルタを自動除塵して掃除性能の低下を抑制可能な電気掃除機とその運転方法を得ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、掃除機本体に、電動送風機と、吸込風を濾過して塵を捕捉するフィルタと、このフィルタから自動的に塵を取除く除塵手段とを設けた電気掃除機を前提とする。そして、前記課題を解決するために、電動送風機の運転中にフィルタの目詰まりを検出する目詰まり検出手段と、この目詰まり検知手段が所定の目詰まり状態を検出した後に除塵手段を所定時間動作させる制御手段とを備えている。
【0011】
本発明では、電気掃除機の使用中に、フィルタが所定の目詰まり状態になる度に、フィルタに対する自動塵落しが所定時間行われて、フィルタのろ過性能を回復させることが可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図7を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
【0013】
第1実施形態に係る電気掃除機は、含塵空気中の塵の慣性力を利用してこの塵を分離する慣性分離機能を備えたコードレス式の電気掃除機であって、図4に示す充電台1と、図1及び図2に示す掃除機本体2とを備えている。
【0014】
掃除機本体2を非使用時に格納しかつ充電のために使用される充電台1には、図5に示すように電源回路10と充電装置11とが内蔵されている。電源回路10の入力端に接続されて充電台1の外部に引出された電源プラグ12は、図示しない商用交流電源のコンセントに常時差し込み接続される。これにより、充電台1は常に充電可能な状態を保持できる。
【0015】
鞍状を呈する充電台1の上部には、非使用時及び充電時に掃除機本体2を立てて載置するための座面部13、及びこの座面部13の一端から立ち上がる柱状の支え部14が形成されている。運転を停止した状態の掃除機本体2がしまわれる場合、掃除機本体2は、支え部14に立て掛けるとともに使用時に後壁となる端壁23a(図2参照)を座面部13に着脱可能に載せて設置される。この格納状態での掃除機本体2の充電を可能とするために、座面部13の一部には端子受け部15が設けられている。この受け部15は、上方に開口する溝15aを有し、この溝15a内に充電回路などからなる充電装置11の一対の出力端子11a(図5参照)を設けている。これらの出力端子11aには、充電装置11よって商用交流から変換された二次側の直流出力が供給される。
【0016】
図1に示すように掃除機本体2には被掃除面の塵を導く吸込み通路体16が取付けられる。この通路体16は、掃除機本体2の吸塵口2a(図2参照)に着脱可能に接続される可撓性吸塵ホース17、このホース17の先端に着脱可能に接続される伸縮可能な延長管18、この延長管18の先端に着脱可能に接続される吸込み口体19等を備えている。吸塵ホース17はハンドル部17aを有し、このハンドル部17aに操作部20が設けられている。操作部20は複数の押し釦スイッチ20aを有していて、これらのスイッチ20aの操作による運転指令は後述の制御装置28に入力される。
【0017】
図2に示すように掃除機本体2は例えばキャニスタ形として構成されており、被掃除面を走行する前輪21と後輪22とが取付けられた本体ケース23と、このケース23の前側に着脱可能に取付けられた集塵ケース24と、この集塵ケース24に着脱可能に取付けられるフィルタ30とを備えている。本体ケース23はその下端部に前方へ突出する集塵ケース受け23bを有し、この受け23b上に集塵ケース24が着脱可能に載置される。
【0018】
本体ケース23内には、電動送風機25、この送風機25の電源となる二次電池26、除塵手段例えば除塵装置27、及び制御手段例えば制御装置28等が設けられているとともに、掃除機本体2を充電台1に載置した際に前記出力端子11aに接続される一対の受電端子29(図1及び図5参照)が設けられている。
【0019】
二次電池26から放出される電力で駆動される電動送風機25は、その吸込み口25aを例えば前方に向けた姿勢で本体ケース23に内蔵され、この送風機25の排気孔25bから排出された空気は、本体ケース23に設けた排気部23c(図1参照)から本体ケース23外に排出される。例えばニッケル水素電池等からなる二次電池26は、電動送風機25の下方に配置されている。
【0020】
除塵装置27は、電気エネルギーで駆動される電気駆動式のもので、通気性を有する合成樹脂製の支持フレーム31と、除塵子32と、塵落し用電動機33と、駆動歯車34とを備えている。
【0021】
詳しくは、図2に示すように支持フレーム31はフィルタ30と電動送風機25の吸込み口25aとの間に配置されている。このフレーム31は、フィルタ30の裏面(下流側の面)と対向する多数の通気孔31aを有しているとともに、正面側(上流側)に突出する軸部31bを有している。
【0022】
図3に示すように除塵子32は、リング状をなし、その内側に、放射方向に延びる複数のリブ32aを設けているとともに、これらのリブ32aと交差する環状リブ32bを設けている。したがって、この除塵子32は通気ができる。更に、除塵子32は、フィルタ30に向けて突出する除塵凸部32cを有しているとともに、外周部に歯車部32dを設けて形成されている。この除塵子32は、その中心部の軸嵌合部32eを軸部31bに回転自在に嵌合させて、支持フレーム31とフィルタ30との間に配置されている。
【0023】
塵落し用電動機33には小形電気モータが使用されている。この電動機33は、例えば支持フレーム31に一体に形成されたモータ配置部31cに取付けられて、除塵子32の歯車部32dの近傍に配置されている。電動機33が有する回転軸33aの外周には、歯車取付け軸35が嵌着されていて、この軸35に駆動歯車34が取付けられている。駆動歯車34は、除塵子32の歯車部32dより遥かに小径であって、この歯車部32dに噛み合わされている。したがって、電動機33への通電により、歯車伝達を介して除塵子32が減速回転される。この電動機33には二次電池26の電力が適宜供給される。
【0024】
以上の構成の除塵装置27は、支持フレーム31を基準にユニット化されていて、容易に本体ケース23に組込めるようになっている。なお、図2中符号31dは保護カバーを示しており、これは、支持フレーム31に一体に形成されていて、駆動歯車34の歯部の大半(歯車部32dとの噛合い部を除いた部分)を安全性のために覆っている。
【0025】
受電端子29は、本体ケース23の端壁23aに形成した凹み23d内に突出して、端壁23aに取付けられている。この受電端子29は二次電池26と電気的に接続されている。このため、掃除機本体2が充電台1に載置されると同時に、二次電池26への充電が可能となる。
【0026】
図2に示すように集塵ケース24は、電気掃除機の使用姿勢で後面が開口された容器部24aを有しているとともに、この容器部24a内を、下部の塵溜め部41と上部の負圧室42とに区画する隔壁43を有している。集塵ケース24は負圧室42の前方に突出してこの負圧室42と連通する前記吸塵口2aを有している。更に、集塵ケース24の負圧室42には吸い込んだ空気中の塵の慣性力を利用して分離する塵分離体44が設けられている。
【0027】
塵分離体44は、周方向に間隔的に設けられた複数のリブで大径枠部45aと小径枠部45bとを一体に連結した中空円錐台状をなす分離筒部45と、この筒部45の内周面に取付けられた所定メッシュのネット等の円錐台状をなす第1フィルタ46と、分離筒部45の小径枠部45bと塵溜め部41とを連通して設けられた連通筒部47とを備えている。塵分離体44は、その大径枠部45aの内側に吸塵口2aの下流側開口2a1を位置させて、大径枠部45aを容器部24aに接続するとともに、連通筒部47の下流側開口端(出口)を隔壁43の上部に接続して設けられている。このように塵分離体44が設けられることにより、その分離筒部45の内部は、上流側において吸塵口2aと真直ぐに連通し、かつ、下流側において第1フィルタ46を介して負圧室42に連通している。
【0028】
連通筒部47は、図示しないが小径筒部45bの下流側に位置してこの小径筒部45bに対向する斜下向きの第1ガイド壁部と、この壁部に連続して塵溜め部41に至る第2ガイド壁部とを有している。第2ガイド壁部は塵溜め部41の上部内壁面に向けて斜め下向きに空気を案内できるように設けられ、これにより塵溜め部41の内周面に沿う旋回流を塵溜め部41内に形成できるようにしてある。前記隔壁43の天井壁部に開口された通孔には、塵溜め部41と負圧室42とを連通するネット等の第2フィルタ48が取付けられている。
【0029】
集塵ケース24は、これを本体ケース23から独立させた状態で持ち運ぶためのハンドル49を有しているとともに、塵溜め部41の下端開口を開閉する底蓋50を有している。底蓋50はハンドル49に設けた図示しない蓋操作釦を押すことによって開放させることができるように設けられている。集塵ケース24の容器部24aの後面開口の下端部には、細塵溜め部51を作る壁部52が一体に設けられている。細塵溜め部51の上下両端は夫々開口され、その下端開口は塵溜め部41の下端開口とともに底蓋50で開閉される。
【0030】
前記フィルタ30は集塵ケース24の容器部24aの後面開口に着脱可能に取付けられている。フィルタ30は、濾過式のものであれば使用可能であるが、本実施形態では、合成樹脂製のフィルタ枠55と、濾過マットを波形となるようにプリーツ加工してフィルタ枠55の内側に取付けられたフィルタ要素56とを有して形成されている。このフィルタ30は、その下端を壁部52に載置して、フィルタ要素56のプリーツが上下方向に延びるように立てた姿勢で容器部24aの後面開口を塞いで配置されている。
【0031】
フィルタ30とともに集塵ケース24が本体ケース23に取付けられることに伴い、図2に示すようにフィルタ要素56の裏面の溝に前記除塵凸部32cの先端が浅く入り込むようになっている。これにより、除塵子32が軸部31bを中心に回転駆動されるときには、フィルタ要素56の裏面の溝間で裏面方向に突出する折り曲げ部を、除塵凸部32cが擦りながら乗り越えるので、フィルタ要素56を振動させることができる。壁部52に載置されるフィルタ枠55の下枠部55aは、細塵溜め部51の上端開口の全部を塞ぐ幅を有してはおらず、細塵溜め部51の上端開口の一部を開放している。このため、既述のようにフィルタ要素56が振動されることに伴って、この要素56の上流側表面から自由落下する塵を、下方に連通している細塵溜め部51に収容することができる。
【0032】
制御装置28は、回路基板上にマイクロプロセッサその他の回路部品等を搭載して構成され、例えば電動送風機25の下方で二次電池26の後方に並べて配置されている。制御装置28は、駆動回路36を制御して、二次電池26の電力を電動送風機25又は塵落し用電動機33に選択的に供給させる機能を有している。
【0033】
図5に示すように制御装置28は、目詰まり判定部28a、報知制御部28b、除塵制御部28c等を有している。これらはいずれも電気掃除機の使用中に機能する。
【0034】
目詰まり判定部28aは目詰まりセンサ28dとともにフィルタ30の目詰まりを検出する目詰まり検出手段を形成している。目詰まりセンサ28dには、例えば電動送風機25に対する電圧印加回路に挿入された電流センサが用いられている。フィルタ30の目詰まりが進行すると、それにつれて電動送風機25が送風する風量が減少する。これにより、電動送風機25に対する負荷が減少するに伴い、電動送風機25のモータに対する入力が下がる。このため、電動送風機25のモータを流れる電流の大きさを検出することにより目詰まり情報を得ることができる。
【0035】
この目詰まりセンサ28dが検出する電流値は目詰まり判定部28aに入力されるので、この判定部28aに設定された所定の電流値を検出電流値が超えた場合に、フィルタ30が所定の目詰まり状態になったと判定できる。なお、目詰まりセンサ28dは電流センサには制約されない。例えば既述のようにフィルタ30の目詰まりが進行し風量が減るに伴い、電動送風機25のモータを冷却する作用も低下するので、電動送風機25のモータ温度が上昇する。このため、電動送風機のモータ温度を検出する温度センサを目詰まりセンサ28dとして用いることも可能である。
【0036】
報知制御部28bは、フィルタ30が所定の目詰まり状態になったことを目詰まり検出手段が検出することに対応して動作するとともに、除塵制御部28cによる除塵装置27の制御に対応して、報知手段を動作させる。報知手段は、例えば目詰まりを報知する目詰まりランプ62と、除塵装置27が動作中であることを報知する塵落しランプ63が取付けられた基板64(図2参照)と、両ランプ62、63の点灯・消灯を制御する点灯回路65(図5参照)とを備えている。報知制御部28bは点灯回路65を介して両ランプ62、63を点灯・消灯させる。
【0037】
両ランプ62、63は、報知要素として機能するもので、例えば発光ダイオードなどからなる。基板64は図2に示すように掃除機本体2の上部に内蔵されていて、両ランプ62、63の点灯状態は図1に示すように掃除機本体2の外部から視認可能となっている。なお、報知要素としてはランプに代えてスピーカ等の発音器、又はLCDなどのディスプレイを用いてもよいとともに、この報知要素はハンドル部17aに設けてもよく、或いはハンドル部17aと掃除機本体2との双方に設けてもよい。
【0038】
除塵制御部28cは、フィルタ30が所定の目詰まり状態となる度に塵落し用電動機33を所定時間駆動させる機能を有している。
【0039】
これら目詰まり判定部28a及び両制御部28b、28cを有した制御装置28は、操作部20から与えられる各種の操作指令に応じて電動送風機25の起動・停止、及び電動送風機25への入力調整等の運転状況を制御する等、電気掃除機の使用上の制御全般を担うものである。更に、この制御装置28は、図示しないが使用中に電動送風機25の運転を停止させた場合に、その停止持続時間を計測するタイマ部と、この持続時間が所定の時間以下であるかどうかを判定する持続時間判定部とを有している。これらタイマ部及び持続時間判定部は運転停止時間判定手段をなしている。その上、制御装置28は、除塵装置27の動作時間を計測するタイマ部と、この計測された時間が所定の時間以下であるかどうかを判定する塵落し判定部とを有している。これらタイマ部及び塵落し判定部は塵落し時間を判定する塵落し時間判定手段をなしている。しかも、制御装置28は、自動塵落し完了後に再びフィルタが目詰まり状態になるまでの時間を計測するタイマ部と、この計測された時間が所定の時間以下であるかどうかを判定する再目詰り判定部とを有している。これらタイマ部及び再目詰り判定部は目詰まり頻度を判定する目詰まり頻度判定手段をなしている。なお、前記各判定手段のタイマ部は共用されている。
【0040】
前記構成を備えたコードレス式電気掃除機は、二次電池26の電力で電動送風機25を駆動することにより、吸込み通路体16を介して被掃除面の塵を空気とともに吸込んで、真空吸引式の掃除動作を営むことができる。この場合、本実施形態では塵が直進しようとする慣性を利用した分離作用で吸塵空気(吸込風)中から塵を分離する。
【0041】
この分離について説明する。吸引された塵埃及び空気は、塵分離体44の分離筒部45内に吸引され、その内の一部は、第1フィルタ46を通って集塵ケース24の負圧室42に吸引され、更にフィルタ30を通って電動送風機25の吸込み口25aに吸引される。
【0042】
こうした吸引において、掃除機本体2の前後方向に直線状に延びている分離筒部45内に吸引された所定以上の質量のある塵は、その慣性により急激に方向を転換して第1フィルタ46を通過することはできない。このため、前記質量のある塵は、第1フィルタ46を通る空気と分離されて下流方向に直進し、連通筒部47の第1ガイド壁部に衝突して下方に流れ方向を変えられて塵溜め部41内へ導入される。
【0043】
これとともに、空気の一部は、前記質量のある塵と同様に連通筒部47を通って塵溜め部41内へ導入され、塵溜め部41の内周面に沿って回転する下向きの旋回流となる。このため、塵溜め部41内へ導入された塵は前記旋回流により塵溜め部41の下部内周面に沿って圧縮されながら蓄積される。そして、塵溜め部41内に導入されて旋回流となった空気は、塵溜め部41内の中央部で上昇反転して、第2フィルタ48を通って負圧室42に吸引される。
【0044】
一方、軽い塵は、分離筒部45を直進することなく、電動送風機25の吸気負圧によって第1フィルタ46を通る空気に乗って負圧室42に流れていくので、第1フィルタ46の内周面に付着される。
【0045】
以上のように塵分離体44では、含塵空気を旋回させるとともにこの旋回流の進行方向を反転させながら塵と空気とを遠心分離させることなく、粗塵などの質量が大きい塵が直進しようとする慣性力を利用して、この塵を空気から分離するので、塵分離体44での風損は小さい。この慣性分離に伴い負圧室42に吸引された空気に乗って流れていく細塵は、電動送風機25に吸込まれる前に、フィルタ30で濾過され、そのフィルタ要素56の表面に付着される。以上の掃除において、フィルタ30を通過した空気は、除塵子32及び支持フレーム31の通気孔31aを通って電動送風機25に吸込まれるが、この場合、除塵装置27は動作されていないので、除塵装置27が大きな風路抵抗となることはない。
【0046】
フィルタ30への塵の付着の進行に伴い風路抵抗が大きくなる。このため、使用中の電気掃除機の吸塵性能が低下することがあるが、このようになっても、図6、図7のフローチャートを用いて以下説明するようにフィルタ30のろ過性能が自動的に回復されて、掃除性能を回復できる。
【0047】
詳しくは、電気掃除機の使用中は、ステップ1に示すように電動送風機25に流れる電流値が目詰まり判定手段により監視されている。これにより、電動送風機25に流れる電流値が所定値以下となりステップ1での判断がYESになると、ステップ2が実行されるので、報知制御部28bにより点灯回路65を介して目詰まりランプ62が点灯され、フィルタ30が所定の目詰まり状態に至ったことが報知される。この報知後には、ステップ3が実行されて、制御装置28が電動送風機25への通電を停止させる。電動送風機25の運転停止と目詰まりランプ62の点灯とにより、使用者に運転状況の変化を気づかせることができる。
【0048】
運転停止後には、前記運転停止時間判定手段による判断(ステップ4)が実行される。このステップ4により電動送風機25の運転停止後所定の時間が経過したことが判断されると、ステップ5が実行されて、報知制御部28bにより点灯回路65を介して目詰まりランプ62が消灯されるとともに、塵落しランプ63が点灯される。これに引続いてステップ6が実行されて、除塵制御部28cを介して除塵装置27の動作が自動的に開始される。除塵装置27が駆動されると、既述のように電動機33の動力で除塵子32が回転されるので、その除塵凸部32cによりフィルタ30のフィルタ要素56が振動され、この要素56に捕捉されている塵が落とされる。この塵落しは、電動送風機25の運転停止後所定時間を置いて、言い換えれば、電動送風機25が有したファンの慣性力が消失して電動送風機25の送風が行われなくなった時点以降に実行される。このため、落された塵がフィルタ30に再付着することがない。
【0049】
次にステップ7では、前記塵落し時間判定手段による判断が実行される。このステップ7により塵落し開始後所定の時間が経過したことが判断されると、ステップ8が実行されて、除塵装置27が停止されると共に、報知制御部28bにより点灯回路65を介して塵落しランプ63が消灯される。
【0050】
以上の一連の手順により、フィルタ30の目詰まりが自動的に解消されて、このフィルタ30のろ過性能が回復する。この目詰まり解消に要する時間は、目詰まり状態の検出から例えば10数秒の短時間で完了する。なお、この短時間の間に操作部20での入力操作がされた場合には、その操作入力を制御装置28において無効とするので、以上の一連の手順が実行されている時には電動送風機25が運転されることはない。
【0051】
そして、塵落しランプ63の消灯に基づき、使用者が操作部20を操作することにより再び電動送風機25を動作させることができる。なお、この再起動(再スタート)は、人手によらず制御装置28により自動的に行わせることも可能であるが、本実施形態のように人手による入力操作で除塵装置27の除塵動作前の入力状態にして再起動させることは、図6に示した手順に伴って使用者が電気掃除機を放置した場合に、勝手に運転状態に移行することがない点で好ましい。
【0052】
再起動した後は、前記目詰まり頻度判定手段によるステップ9とステップ10とが実行される。ステップ9では、既述の自動塵落し完了後に再びフィルタ30が所定の目詰まり状態になるまでの時間、つまり、再起動の開始時点から前記目詰まり検出手段が所定の目詰まり状態となったことを検出するまで時間が計測される。ステップ10では、ステップ9で計測された時間が所定の時間以下であるかどうかを判定する。
【0053】
ステップ10での判断がNOになると、ステップ1に戻り、このステップ1からステップ8までが繰返される。こうした再起動の繰返しにより、やがてステップ10での判断がYESになると、目詰まりランプ62を点灯させるステップ11が実行された後に、ステップ12が実行されて、制御装置28が電動送風機25への通電を停止させる。このようにフィルタ30の自動除塵とその後の再起動とを繰返しても、その後に所定の目詰まり状態になるまでの時間が所定時間以下になって、目詰まりの頻度が高まったと判断される場合、言い換えれば、自動除塵によるろ過性能の回復効果が短時間に失われる事態になったと判断される場合には、フィルタ30が使用上不適当な目詰まり状態となっていることを、目詰まりランプ62の点滅動作等で報知した上で、それ以上の運転が停止される。
【0054】
以上のように電気掃除機の使用中に、フィルタ30が所定の目詰まり状態になったことを目詰まり検出手段が検出することに基づいて、制御装置28が電動送風機25を停止させた上で除塵装置27を短時間動作させるので、フィルタ30の目詰まりが自動的に解消されて、このフィルタ30での風路抵抗の増大を抑制して、含塵空気を吸込む力が低下しないようにできる。したがって、短時間の運転中断後、引続いて使用者が電動送風機25を再起動させて掃除を再開することで、フィルタ30を原因とする掃除性能の低下を抑制しつつ掃除をすることが可能である。
【0055】
特に、本実施形態では、塵分離体44が慣性分離をする関係からフィルタ30への細塵の付着量が多い傾向があるにも拘らず、既述のように使用中にフィルタ30の目詰まりを解消できる。このため、フィルタ30での抵抗による慣性分離作用の低下を抑制できる。
【0056】
図8は本発明の第2実施形態に係る電気掃除機のフィルタ目詰まり解消手順を示している。以下、第2実施形態が第1実施形態と異なる点を説明するが、必要に応じて図1〜図5も参照する。
【0057】
第2実施形態では、電気掃除機の使用中での自動塵落しを、第1実施形態のように電動送風機25を停止させてから実行させるのではなく、電動送風機25に与える入力を微弱に低下させた状態で上で実行させている。ここに、電動送風機25に与える入力が微弱とは、通常使用時に操作部20で指示される最低入力、例えば「弱運転」よりもさらに入力レベルが低いことを指している。この微弱入力では、電動送風機25は、停止しないが、含塵空気の吸込みによる掃除機能が実質的に発揮されない程度の運転状態に維持される。この微弱入力は例えば「弱運転」時の入力の10パーセント程度の入力であり、こうした入力での運転状態を以下パワーダウンと称する。
【0058】
第2実施形態では、図8のフローチャートに示すようにフィルタ30のろ過性能が自動的に回復されて、掃除性能を回復できる。
【0059】
詳しくは、電気掃除機の使用中は、ステップ21(このステップは図6に示すステップ1と同じである。)に示すように電動送風機25に流れる電流値が目詰まり判定手段により監視されている。これにより、電動送風機25に流れる電流値が所定値以下となりステップ21での判断がYESになると、ステップ22(このステップは図6に示すステップ2と同じである。)が実行されるので、報知制御部28bにより点灯回路65を介して目詰まりランプ62が点灯され、フィルタ30が所定の目詰まり状態に至ったことが報知される。
【0060】
この報知後には、ステップ23が実行されて、制御装置28が、電動送風機25への入力を微弱に制限して、運転をパワーダウンさせる。このパワーダウン後には、制御装置28が有するパワーダウン時間判定手段による判断(ステップ24)が実行される。この判定手段は、パワーダウン状態の持続時間を計測するタイマ部と、この持続時間が所定の時間以下であるかどうかを判定する持続時間判定部とで作られている。このステップ24によりパワーダウン後所定の時間が経過したことが判断されると、ステップ25(このステップは図6に示すステップ5と同じである。)が実行されて、報知制御部28bにより点灯回路65を介して目詰まりランプ62が消灯されるとともに、塵落しランプ63が点灯される。以上のようにパワーダウンによる電動送風機25の運転と目詰まりランプ62の点灯とにより、使用者に運転状況の変化を気づかせることができる。
【0061】
引続いてステップ26(このステップは図6に示すステップ6と同じである。)が実行されて、除塵制御部28cを介して除塵装置27の動作が自動的に開始される。除塵装置27が駆動されると、既述のように電動機33の動力で除塵子32が回転されるので、その除塵凸部32cによりフィルタ30のフィルタ要素56が振動され、この要素56に捕捉されている塵が落とされる。この塵落しは、電動送風機25をパワーダウンさせた状態で行われるので、この状態ではフィルタ30でろ過を行わせるような風量がなく、したがって、落された塵がフィルタ30に再付着することが抑制される。
【0062】
以上の一連の手順により、フィルタ30の目詰まりが自動的に解消されて、このフィルタ30のろ過性能が回復する。この目詰まり解消に要する時間は、電動送風機25を停止させないので、目詰まり状態の検出から例えば数秒、好ましくは3〜6秒の短時間で完了する。なお、この短時間の間に操作部20での入力操作がされた場合には、その操作入力を制御装置28において無効とするので、以上の一連の手順が実行されている時に電動送風機25が運転されることはない。
【0063】
次にステップ27(このステップは図6に示すステップ7と同じである。)では、前記塵落し時間判定手段による判断が実行される。このステップ27により塵落し開始後所定の時間が経過したことが判断されると、ステップ28(このステップは図6に示すステップ28と同じである。)が実行されて、除塵装置27が停止されると共に、報知制御部28bにより点灯回路65を介して塵落しランプ63が消灯される。
【0064】
この後、制御装置28はステップ29を実行する。このステップ29により、パワーダウンしている電動送風機25に対する入力が高められて、除塵装置27が除塵動作する前の入力状態、すなわち、電動送風機25がパワーダウンされる前の運転状態に戻される。
【0065】
このようにして自動的に運転が再起動された後、前記目詰まり頻度判定手段によるステップ30とステップ31(これらのステップ30、31は図7に示すステップ9、10と同じである。)とが実行される。ステップ31では、既述の自動塵落し完了後に再びフィルタ30が所定の目詰まり状態になるまでの時間、つまり、再起動の開始時点から前記目詰まり検出手段が所定の目詰まり状態となったことを検出するまで時間が計測される。ステップ31では、ステップ30で計測された時間が所定の時間以下であるかどうかを判定する。
【0066】
ステップ31での判断がNOになると、ステップ21に戻り、このステップ1からステップ31までが繰返される。こうした自動再起動の繰返しにより、やがてステップ31での判断がYESになると、目詰まりランプ62を点灯させるステップ33(このステップ33は図7に示すステップ11と同じである。)が実行された後に、ステップ34(このステップ34は図7に示すステップ12と同じである。)が実行されて、制御装置28が電動送風機25への通電を停止させる。このようにフィルタ30の自動除塵とその後の自動再起動とを繰返しても、その後に所定の目詰まり状態になるまでの時間が所定時間以下になって、目詰まりの頻度が高まったと判断される場合、言い換えれば、自動除塵によるろ過性能の回復効果が短時間に失われる事態になったと判断される場合には、フィルタ30が使用上不適当な目詰まり状態となっていることを、目詰まりランプ62の点滅動作等で報知した上で、それ以上の運転が停止される。
【0067】
以上のように電気掃除機の使用中に、フィルタ30が所定の目詰まり状態になったことを目詰まり検出手段が検出することに基づいて、制御装置28が電動送風機25をパワーダウンさせた上で除塵装置27を短時間動作させるので、フィルタ30の目詰まりが自動的に解消されて、このフィルタ30での風路抵抗の増大を抑制して、含塵空気の吸込む力が低下しないようにできる。したがって、短時間の運転中断後、使用者が電動送風機25を再起動させる手間を要することなく掃除が自動的に再開されるので、フィルタ30を原因とする掃除性能の低下を抑制しつつ掃除をすることが可能である。
【0068】
本発明は前記各実施形態には制約されない。例えば、本発明は、フィルタとこのフィルタの塵落しを自動的にする除塵手段を備えた電気掃除機に適用でき、フィルタは紙バッグ等でも差し支えないとともに、除塵手段も前記各実施形態には制約されず種々のものを使用可能である。更に、本発明は、電源コードを用いて導かれる電源で駆動される電気掃除機に適用できる。更に、又、本発明は、塵の慣性力を利用して塵を分離するタイプの電気掃除機以外の各種塵分離構造を備える電気掃除機に適用できるとともに、キャニスタ形以外のハンディ形、アップライト形等各種の電気掃除機に適用可能である。また、本発明で、報知要素の放置動作は除塵手段の動作と同時であってもよい。
【0069】
【発明の効果】
本発明によれば、掃除中にフィルタを自動除塵して、このフィルタのろ過性能を回復させるので、掃除性能の低下を抑制可能な電気掃除機とその運転方法とを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電気掃除機が備える掃除機本体を吸込み風路体が接続された状態で示す斜視図。
【図2】図1の掃除機本体を一部切欠いて示す側面図。
【図3】図1の掃除機本体が備える除塵装置の一部を分解して示す斜視図。
【図4】第1実施形態に係る電気掃除機が備える充電台を示す斜視図。
【図5】第1実施形態に係る電気掃除機の電気回路の構成を示すブロック図。
【図6】第1実施形態に係る電気掃除機のフィルタ目詰まり解消手順を示すフローチャート。
【図7】図6の手順によるフィルタ目詰まり解消後に運転再開した時のフィルタ目詰まり解消手順を示すフローチャート。
【図8】本発明の第2実施形態に係る電気掃除機のフィルタ目詰まり解消手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
2…掃除機本体、 25…電動送風機、 27…除塵装置(除塵手段)、 28…制御装置(制御手段)、 28a…目詰まり判定部(目詰まり検出手段)、 28b…報知制御部、 28c…除塵制御部、 28d…目詰まりセンサ(目詰まり検出手段)、 30…フィルタ、 62…目詰まりランプ(報知素子)、 63…塵落しランプ(報知素子)
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動送風機の吸込み側に濾過式のフィルタが配置された電気掃除機とその運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気掃除機が備える電動送風機への塵の吸込みを抑制する濾過式フィルタが目詰まりを起こすと、このフィルタを水洗いして回復したり、或いは新たなフィルタに交換する等メンテナンスが求められる他、風路抵抗が増えることに伴い含塵空気を吸込む力が低下して、掃除性能が低下する。
【0003】
特に、近年、本出願人により開発されたサイクロン式等の塵の慣性力を利用した塵分離部を有する電気掃除機では、塵分離部の性能上、この分離部と電動送風機との間に配置されるフィルタへの細塵の付着量が多く、それに基づき塵の慣性力を利用した塵分離作用の低下がもたらされる傾向にあることが、本発明者らの研究により解明された。このため、この種の電気掃除機では、使用中であってもフィルタの目詰まりを早期に改善することが要請されている。
【0004】
従来、フィルタの目詰まりを改善するために除塵装置を備えたものが知られている(例えば特許文献1参照。)。
【0005】
この特許文献1の電気掃除機では、その本体から出し入れされる電源コードが巻取り及び繰り出されるコードリールの回転を利用して、波形状フィルタの除塵を行うようにしている。具体的には、受振子が一体に形成された板ばね製のネット除塵子をフィルタの背面に取付け、この受振子をはじいて振動させる除塵カムをフィルタと電動送風機との間に配置し、このカムをコードリールに連動して回転させることにより、振動するネット除塵子でフィルタに衝撃振動を与えている。このため、掃除前後のコードリール操作によりフィルタを除塵することができる。
【0006】
【特許文献1】
特公昭60−49495号公報(発明の利用分野、第8欄第32−44行、第11欄第9−13行、第12欄第31−第13欄第8行、第1図−第4図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1では除塵装置を動作させるのにコードリールの回転を利用しているため、掃除中に除塵装置を動作させることができない。これにより、掃除中、フィルタでの風路抵抗が増えて含塵空気を吸込む力が低下するに伴って、掃除性能が低下し易い。
【0008】
特に、吸込風からの塵の分離をサイクロン式等により行う慣性分離形の電気掃除機では、既述のようにフィルタに対する細塵の付着量が多い傾向があるので、これに鑑みれば、掃除中にフィルタを自動除塵できるようにすることが好ましい。しかし、こうした要請を満たす電気掃除機は従来提供されていない。
【0009】
本発明が解決しようとする課題は、掃除中にフィルタを自動除塵して掃除性能の低下を抑制可能な電気掃除機とその運転方法を得ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、掃除機本体に、電動送風機と、吸込風を濾過して塵を捕捉するフィルタと、このフィルタから自動的に塵を取除く除塵手段とを設けた電気掃除機を前提とする。そして、前記課題を解決するために、電動送風機の運転中にフィルタの目詰まりを検出する目詰まり検出手段と、この目詰まり検知手段が所定の目詰まり状態を検出した後に除塵手段を所定時間動作させる制御手段とを備えている。
【0011】
本発明では、電気掃除機の使用中に、フィルタが所定の目詰まり状態になる度に、フィルタに対する自動塵落しが所定時間行われて、フィルタのろ過性能を回復させることが可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図7を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
【0013】
第1実施形態に係る電気掃除機は、含塵空気中の塵の慣性力を利用してこの塵を分離する慣性分離機能を備えたコードレス式の電気掃除機であって、図4に示す充電台1と、図1及び図2に示す掃除機本体2とを備えている。
【0014】
掃除機本体2を非使用時に格納しかつ充電のために使用される充電台1には、図5に示すように電源回路10と充電装置11とが内蔵されている。電源回路10の入力端に接続されて充電台1の外部に引出された電源プラグ12は、図示しない商用交流電源のコンセントに常時差し込み接続される。これにより、充電台1は常に充電可能な状態を保持できる。
【0015】
鞍状を呈する充電台1の上部には、非使用時及び充電時に掃除機本体2を立てて載置するための座面部13、及びこの座面部13の一端から立ち上がる柱状の支え部14が形成されている。運転を停止した状態の掃除機本体2がしまわれる場合、掃除機本体2は、支え部14に立て掛けるとともに使用時に後壁となる端壁23a(図2参照)を座面部13に着脱可能に載せて設置される。この格納状態での掃除機本体2の充電を可能とするために、座面部13の一部には端子受け部15が設けられている。この受け部15は、上方に開口する溝15aを有し、この溝15a内に充電回路などからなる充電装置11の一対の出力端子11a(図5参照)を設けている。これらの出力端子11aには、充電装置11よって商用交流から変換された二次側の直流出力が供給される。
【0016】
図1に示すように掃除機本体2には被掃除面の塵を導く吸込み通路体16が取付けられる。この通路体16は、掃除機本体2の吸塵口2a(図2参照)に着脱可能に接続される可撓性吸塵ホース17、このホース17の先端に着脱可能に接続される伸縮可能な延長管18、この延長管18の先端に着脱可能に接続される吸込み口体19等を備えている。吸塵ホース17はハンドル部17aを有し、このハンドル部17aに操作部20が設けられている。操作部20は複数の押し釦スイッチ20aを有していて、これらのスイッチ20aの操作による運転指令は後述の制御装置28に入力される。
【0017】
図2に示すように掃除機本体2は例えばキャニスタ形として構成されており、被掃除面を走行する前輪21と後輪22とが取付けられた本体ケース23と、このケース23の前側に着脱可能に取付けられた集塵ケース24と、この集塵ケース24に着脱可能に取付けられるフィルタ30とを備えている。本体ケース23はその下端部に前方へ突出する集塵ケース受け23bを有し、この受け23b上に集塵ケース24が着脱可能に載置される。
【0018】
本体ケース23内には、電動送風機25、この送風機25の電源となる二次電池26、除塵手段例えば除塵装置27、及び制御手段例えば制御装置28等が設けられているとともに、掃除機本体2を充電台1に載置した際に前記出力端子11aに接続される一対の受電端子29(図1及び図5参照)が設けられている。
【0019】
二次電池26から放出される電力で駆動される電動送風機25は、その吸込み口25aを例えば前方に向けた姿勢で本体ケース23に内蔵され、この送風機25の排気孔25bから排出された空気は、本体ケース23に設けた排気部23c(図1参照)から本体ケース23外に排出される。例えばニッケル水素電池等からなる二次電池26は、電動送風機25の下方に配置されている。
【0020】
除塵装置27は、電気エネルギーで駆動される電気駆動式のもので、通気性を有する合成樹脂製の支持フレーム31と、除塵子32と、塵落し用電動機33と、駆動歯車34とを備えている。
【0021】
詳しくは、図2に示すように支持フレーム31はフィルタ30と電動送風機25の吸込み口25aとの間に配置されている。このフレーム31は、フィルタ30の裏面(下流側の面)と対向する多数の通気孔31aを有しているとともに、正面側(上流側)に突出する軸部31bを有している。
【0022】
図3に示すように除塵子32は、リング状をなし、その内側に、放射方向に延びる複数のリブ32aを設けているとともに、これらのリブ32aと交差する環状リブ32bを設けている。したがって、この除塵子32は通気ができる。更に、除塵子32は、フィルタ30に向けて突出する除塵凸部32cを有しているとともに、外周部に歯車部32dを設けて形成されている。この除塵子32は、その中心部の軸嵌合部32eを軸部31bに回転自在に嵌合させて、支持フレーム31とフィルタ30との間に配置されている。
【0023】
塵落し用電動機33には小形電気モータが使用されている。この電動機33は、例えば支持フレーム31に一体に形成されたモータ配置部31cに取付けられて、除塵子32の歯車部32dの近傍に配置されている。電動機33が有する回転軸33aの外周には、歯車取付け軸35が嵌着されていて、この軸35に駆動歯車34が取付けられている。駆動歯車34は、除塵子32の歯車部32dより遥かに小径であって、この歯車部32dに噛み合わされている。したがって、電動機33への通電により、歯車伝達を介して除塵子32が減速回転される。この電動機33には二次電池26の電力が適宜供給される。
【0024】
以上の構成の除塵装置27は、支持フレーム31を基準にユニット化されていて、容易に本体ケース23に組込めるようになっている。なお、図2中符号31dは保護カバーを示しており、これは、支持フレーム31に一体に形成されていて、駆動歯車34の歯部の大半(歯車部32dとの噛合い部を除いた部分)を安全性のために覆っている。
【0025】
受電端子29は、本体ケース23の端壁23aに形成した凹み23d内に突出して、端壁23aに取付けられている。この受電端子29は二次電池26と電気的に接続されている。このため、掃除機本体2が充電台1に載置されると同時に、二次電池26への充電が可能となる。
【0026】
図2に示すように集塵ケース24は、電気掃除機の使用姿勢で後面が開口された容器部24aを有しているとともに、この容器部24a内を、下部の塵溜め部41と上部の負圧室42とに区画する隔壁43を有している。集塵ケース24は負圧室42の前方に突出してこの負圧室42と連通する前記吸塵口2aを有している。更に、集塵ケース24の負圧室42には吸い込んだ空気中の塵の慣性力を利用して分離する塵分離体44が設けられている。
【0027】
塵分離体44は、周方向に間隔的に設けられた複数のリブで大径枠部45aと小径枠部45bとを一体に連結した中空円錐台状をなす分離筒部45と、この筒部45の内周面に取付けられた所定メッシュのネット等の円錐台状をなす第1フィルタ46と、分離筒部45の小径枠部45bと塵溜め部41とを連通して設けられた連通筒部47とを備えている。塵分離体44は、その大径枠部45aの内側に吸塵口2aの下流側開口2a1を位置させて、大径枠部45aを容器部24aに接続するとともに、連通筒部47の下流側開口端(出口)を隔壁43の上部に接続して設けられている。このように塵分離体44が設けられることにより、その分離筒部45の内部は、上流側において吸塵口2aと真直ぐに連通し、かつ、下流側において第1フィルタ46を介して負圧室42に連通している。
【0028】
連通筒部47は、図示しないが小径筒部45bの下流側に位置してこの小径筒部45bに対向する斜下向きの第1ガイド壁部と、この壁部に連続して塵溜め部41に至る第2ガイド壁部とを有している。第2ガイド壁部は塵溜め部41の上部内壁面に向けて斜め下向きに空気を案内できるように設けられ、これにより塵溜め部41の内周面に沿う旋回流を塵溜め部41内に形成できるようにしてある。前記隔壁43の天井壁部に開口された通孔には、塵溜め部41と負圧室42とを連通するネット等の第2フィルタ48が取付けられている。
【0029】
集塵ケース24は、これを本体ケース23から独立させた状態で持ち運ぶためのハンドル49を有しているとともに、塵溜め部41の下端開口を開閉する底蓋50を有している。底蓋50はハンドル49に設けた図示しない蓋操作釦を押すことによって開放させることができるように設けられている。集塵ケース24の容器部24aの後面開口の下端部には、細塵溜め部51を作る壁部52が一体に設けられている。細塵溜め部51の上下両端は夫々開口され、その下端開口は塵溜め部41の下端開口とともに底蓋50で開閉される。
【0030】
前記フィルタ30は集塵ケース24の容器部24aの後面開口に着脱可能に取付けられている。フィルタ30は、濾過式のものであれば使用可能であるが、本実施形態では、合成樹脂製のフィルタ枠55と、濾過マットを波形となるようにプリーツ加工してフィルタ枠55の内側に取付けられたフィルタ要素56とを有して形成されている。このフィルタ30は、その下端を壁部52に載置して、フィルタ要素56のプリーツが上下方向に延びるように立てた姿勢で容器部24aの後面開口を塞いで配置されている。
【0031】
フィルタ30とともに集塵ケース24が本体ケース23に取付けられることに伴い、図2に示すようにフィルタ要素56の裏面の溝に前記除塵凸部32cの先端が浅く入り込むようになっている。これにより、除塵子32が軸部31bを中心に回転駆動されるときには、フィルタ要素56の裏面の溝間で裏面方向に突出する折り曲げ部を、除塵凸部32cが擦りながら乗り越えるので、フィルタ要素56を振動させることができる。壁部52に載置されるフィルタ枠55の下枠部55aは、細塵溜め部51の上端開口の全部を塞ぐ幅を有してはおらず、細塵溜め部51の上端開口の一部を開放している。このため、既述のようにフィルタ要素56が振動されることに伴って、この要素56の上流側表面から自由落下する塵を、下方に連通している細塵溜め部51に収容することができる。
【0032】
制御装置28は、回路基板上にマイクロプロセッサその他の回路部品等を搭載して構成され、例えば電動送風機25の下方で二次電池26の後方に並べて配置されている。制御装置28は、駆動回路36を制御して、二次電池26の電力を電動送風機25又は塵落し用電動機33に選択的に供給させる機能を有している。
【0033】
図5に示すように制御装置28は、目詰まり判定部28a、報知制御部28b、除塵制御部28c等を有している。これらはいずれも電気掃除機の使用中に機能する。
【0034】
目詰まり判定部28aは目詰まりセンサ28dとともにフィルタ30の目詰まりを検出する目詰まり検出手段を形成している。目詰まりセンサ28dには、例えば電動送風機25に対する電圧印加回路に挿入された電流センサが用いられている。フィルタ30の目詰まりが進行すると、それにつれて電動送風機25が送風する風量が減少する。これにより、電動送風機25に対する負荷が減少するに伴い、電動送風機25のモータに対する入力が下がる。このため、電動送風機25のモータを流れる電流の大きさを検出することにより目詰まり情報を得ることができる。
【0035】
この目詰まりセンサ28dが検出する電流値は目詰まり判定部28aに入力されるので、この判定部28aに設定された所定の電流値を検出電流値が超えた場合に、フィルタ30が所定の目詰まり状態になったと判定できる。なお、目詰まりセンサ28dは電流センサには制約されない。例えば既述のようにフィルタ30の目詰まりが進行し風量が減るに伴い、電動送風機25のモータを冷却する作用も低下するので、電動送風機25のモータ温度が上昇する。このため、電動送風機のモータ温度を検出する温度センサを目詰まりセンサ28dとして用いることも可能である。
【0036】
報知制御部28bは、フィルタ30が所定の目詰まり状態になったことを目詰まり検出手段が検出することに対応して動作するとともに、除塵制御部28cによる除塵装置27の制御に対応して、報知手段を動作させる。報知手段は、例えば目詰まりを報知する目詰まりランプ62と、除塵装置27が動作中であることを報知する塵落しランプ63が取付けられた基板64(図2参照)と、両ランプ62、63の点灯・消灯を制御する点灯回路65(図5参照)とを備えている。報知制御部28bは点灯回路65を介して両ランプ62、63を点灯・消灯させる。
【0037】
両ランプ62、63は、報知要素として機能するもので、例えば発光ダイオードなどからなる。基板64は図2に示すように掃除機本体2の上部に内蔵されていて、両ランプ62、63の点灯状態は図1に示すように掃除機本体2の外部から視認可能となっている。なお、報知要素としてはランプに代えてスピーカ等の発音器、又はLCDなどのディスプレイを用いてもよいとともに、この報知要素はハンドル部17aに設けてもよく、或いはハンドル部17aと掃除機本体2との双方に設けてもよい。
【0038】
除塵制御部28cは、フィルタ30が所定の目詰まり状態となる度に塵落し用電動機33を所定時間駆動させる機能を有している。
【0039】
これら目詰まり判定部28a及び両制御部28b、28cを有した制御装置28は、操作部20から与えられる各種の操作指令に応じて電動送風機25の起動・停止、及び電動送風機25への入力調整等の運転状況を制御する等、電気掃除機の使用上の制御全般を担うものである。更に、この制御装置28は、図示しないが使用中に電動送風機25の運転を停止させた場合に、その停止持続時間を計測するタイマ部と、この持続時間が所定の時間以下であるかどうかを判定する持続時間判定部とを有している。これらタイマ部及び持続時間判定部は運転停止時間判定手段をなしている。その上、制御装置28は、除塵装置27の動作時間を計測するタイマ部と、この計測された時間が所定の時間以下であるかどうかを判定する塵落し判定部とを有している。これらタイマ部及び塵落し判定部は塵落し時間を判定する塵落し時間判定手段をなしている。しかも、制御装置28は、自動塵落し完了後に再びフィルタが目詰まり状態になるまでの時間を計測するタイマ部と、この計測された時間が所定の時間以下であるかどうかを判定する再目詰り判定部とを有している。これらタイマ部及び再目詰り判定部は目詰まり頻度を判定する目詰まり頻度判定手段をなしている。なお、前記各判定手段のタイマ部は共用されている。
【0040】
前記構成を備えたコードレス式電気掃除機は、二次電池26の電力で電動送風機25を駆動することにより、吸込み通路体16を介して被掃除面の塵を空気とともに吸込んで、真空吸引式の掃除動作を営むことができる。この場合、本実施形態では塵が直進しようとする慣性を利用した分離作用で吸塵空気(吸込風)中から塵を分離する。
【0041】
この分離について説明する。吸引された塵埃及び空気は、塵分離体44の分離筒部45内に吸引され、その内の一部は、第1フィルタ46を通って集塵ケース24の負圧室42に吸引され、更にフィルタ30を通って電動送風機25の吸込み口25aに吸引される。
【0042】
こうした吸引において、掃除機本体2の前後方向に直線状に延びている分離筒部45内に吸引された所定以上の質量のある塵は、その慣性により急激に方向を転換して第1フィルタ46を通過することはできない。このため、前記質量のある塵は、第1フィルタ46を通る空気と分離されて下流方向に直進し、連通筒部47の第1ガイド壁部に衝突して下方に流れ方向を変えられて塵溜め部41内へ導入される。
【0043】
これとともに、空気の一部は、前記質量のある塵と同様に連通筒部47を通って塵溜め部41内へ導入され、塵溜め部41の内周面に沿って回転する下向きの旋回流となる。このため、塵溜め部41内へ導入された塵は前記旋回流により塵溜め部41の下部内周面に沿って圧縮されながら蓄積される。そして、塵溜め部41内に導入されて旋回流となった空気は、塵溜め部41内の中央部で上昇反転して、第2フィルタ48を通って負圧室42に吸引される。
【0044】
一方、軽い塵は、分離筒部45を直進することなく、電動送風機25の吸気負圧によって第1フィルタ46を通る空気に乗って負圧室42に流れていくので、第1フィルタ46の内周面に付着される。
【0045】
以上のように塵分離体44では、含塵空気を旋回させるとともにこの旋回流の進行方向を反転させながら塵と空気とを遠心分離させることなく、粗塵などの質量が大きい塵が直進しようとする慣性力を利用して、この塵を空気から分離するので、塵分離体44での風損は小さい。この慣性分離に伴い負圧室42に吸引された空気に乗って流れていく細塵は、電動送風機25に吸込まれる前に、フィルタ30で濾過され、そのフィルタ要素56の表面に付着される。以上の掃除において、フィルタ30を通過した空気は、除塵子32及び支持フレーム31の通気孔31aを通って電動送風機25に吸込まれるが、この場合、除塵装置27は動作されていないので、除塵装置27が大きな風路抵抗となることはない。
【0046】
フィルタ30への塵の付着の進行に伴い風路抵抗が大きくなる。このため、使用中の電気掃除機の吸塵性能が低下することがあるが、このようになっても、図6、図7のフローチャートを用いて以下説明するようにフィルタ30のろ過性能が自動的に回復されて、掃除性能を回復できる。
【0047】
詳しくは、電気掃除機の使用中は、ステップ1に示すように電動送風機25に流れる電流値が目詰まり判定手段により監視されている。これにより、電動送風機25に流れる電流値が所定値以下となりステップ1での判断がYESになると、ステップ2が実行されるので、報知制御部28bにより点灯回路65を介して目詰まりランプ62が点灯され、フィルタ30が所定の目詰まり状態に至ったことが報知される。この報知後には、ステップ3が実行されて、制御装置28が電動送風機25への通電を停止させる。電動送風機25の運転停止と目詰まりランプ62の点灯とにより、使用者に運転状況の変化を気づかせることができる。
【0048】
運転停止後には、前記運転停止時間判定手段による判断(ステップ4)が実行される。このステップ4により電動送風機25の運転停止後所定の時間が経過したことが判断されると、ステップ5が実行されて、報知制御部28bにより点灯回路65を介して目詰まりランプ62が消灯されるとともに、塵落しランプ63が点灯される。これに引続いてステップ6が実行されて、除塵制御部28cを介して除塵装置27の動作が自動的に開始される。除塵装置27が駆動されると、既述のように電動機33の動力で除塵子32が回転されるので、その除塵凸部32cによりフィルタ30のフィルタ要素56が振動され、この要素56に捕捉されている塵が落とされる。この塵落しは、電動送風機25の運転停止後所定時間を置いて、言い換えれば、電動送風機25が有したファンの慣性力が消失して電動送風機25の送風が行われなくなった時点以降に実行される。このため、落された塵がフィルタ30に再付着することがない。
【0049】
次にステップ7では、前記塵落し時間判定手段による判断が実行される。このステップ7により塵落し開始後所定の時間が経過したことが判断されると、ステップ8が実行されて、除塵装置27が停止されると共に、報知制御部28bにより点灯回路65を介して塵落しランプ63が消灯される。
【0050】
以上の一連の手順により、フィルタ30の目詰まりが自動的に解消されて、このフィルタ30のろ過性能が回復する。この目詰まり解消に要する時間は、目詰まり状態の検出から例えば10数秒の短時間で完了する。なお、この短時間の間に操作部20での入力操作がされた場合には、その操作入力を制御装置28において無効とするので、以上の一連の手順が実行されている時には電動送風機25が運転されることはない。
【0051】
そして、塵落しランプ63の消灯に基づき、使用者が操作部20を操作することにより再び電動送風機25を動作させることができる。なお、この再起動(再スタート)は、人手によらず制御装置28により自動的に行わせることも可能であるが、本実施形態のように人手による入力操作で除塵装置27の除塵動作前の入力状態にして再起動させることは、図6に示した手順に伴って使用者が電気掃除機を放置した場合に、勝手に運転状態に移行することがない点で好ましい。
【0052】
再起動した後は、前記目詰まり頻度判定手段によるステップ9とステップ10とが実行される。ステップ9では、既述の自動塵落し完了後に再びフィルタ30が所定の目詰まり状態になるまでの時間、つまり、再起動の開始時点から前記目詰まり検出手段が所定の目詰まり状態となったことを検出するまで時間が計測される。ステップ10では、ステップ9で計測された時間が所定の時間以下であるかどうかを判定する。
【0053】
ステップ10での判断がNOになると、ステップ1に戻り、このステップ1からステップ8までが繰返される。こうした再起動の繰返しにより、やがてステップ10での判断がYESになると、目詰まりランプ62を点灯させるステップ11が実行された後に、ステップ12が実行されて、制御装置28が電動送風機25への通電を停止させる。このようにフィルタ30の自動除塵とその後の再起動とを繰返しても、その後に所定の目詰まり状態になるまでの時間が所定時間以下になって、目詰まりの頻度が高まったと判断される場合、言い換えれば、自動除塵によるろ過性能の回復効果が短時間に失われる事態になったと判断される場合には、フィルタ30が使用上不適当な目詰まり状態となっていることを、目詰まりランプ62の点滅動作等で報知した上で、それ以上の運転が停止される。
【0054】
以上のように電気掃除機の使用中に、フィルタ30が所定の目詰まり状態になったことを目詰まり検出手段が検出することに基づいて、制御装置28が電動送風機25を停止させた上で除塵装置27を短時間動作させるので、フィルタ30の目詰まりが自動的に解消されて、このフィルタ30での風路抵抗の増大を抑制して、含塵空気を吸込む力が低下しないようにできる。したがって、短時間の運転中断後、引続いて使用者が電動送風機25を再起動させて掃除を再開することで、フィルタ30を原因とする掃除性能の低下を抑制しつつ掃除をすることが可能である。
【0055】
特に、本実施形態では、塵分離体44が慣性分離をする関係からフィルタ30への細塵の付着量が多い傾向があるにも拘らず、既述のように使用中にフィルタ30の目詰まりを解消できる。このため、フィルタ30での抵抗による慣性分離作用の低下を抑制できる。
【0056】
図8は本発明の第2実施形態に係る電気掃除機のフィルタ目詰まり解消手順を示している。以下、第2実施形態が第1実施形態と異なる点を説明するが、必要に応じて図1〜図5も参照する。
【0057】
第2実施形態では、電気掃除機の使用中での自動塵落しを、第1実施形態のように電動送風機25を停止させてから実行させるのではなく、電動送風機25に与える入力を微弱に低下させた状態で上で実行させている。ここに、電動送風機25に与える入力が微弱とは、通常使用時に操作部20で指示される最低入力、例えば「弱運転」よりもさらに入力レベルが低いことを指している。この微弱入力では、電動送風機25は、停止しないが、含塵空気の吸込みによる掃除機能が実質的に発揮されない程度の運転状態に維持される。この微弱入力は例えば「弱運転」時の入力の10パーセント程度の入力であり、こうした入力での運転状態を以下パワーダウンと称する。
【0058】
第2実施形態では、図8のフローチャートに示すようにフィルタ30のろ過性能が自動的に回復されて、掃除性能を回復できる。
【0059】
詳しくは、電気掃除機の使用中は、ステップ21(このステップは図6に示すステップ1と同じである。)に示すように電動送風機25に流れる電流値が目詰まり判定手段により監視されている。これにより、電動送風機25に流れる電流値が所定値以下となりステップ21での判断がYESになると、ステップ22(このステップは図6に示すステップ2と同じである。)が実行されるので、報知制御部28bにより点灯回路65を介して目詰まりランプ62が点灯され、フィルタ30が所定の目詰まり状態に至ったことが報知される。
【0060】
この報知後には、ステップ23が実行されて、制御装置28が、電動送風機25への入力を微弱に制限して、運転をパワーダウンさせる。このパワーダウン後には、制御装置28が有するパワーダウン時間判定手段による判断(ステップ24)が実行される。この判定手段は、パワーダウン状態の持続時間を計測するタイマ部と、この持続時間が所定の時間以下であるかどうかを判定する持続時間判定部とで作られている。このステップ24によりパワーダウン後所定の時間が経過したことが判断されると、ステップ25(このステップは図6に示すステップ5と同じである。)が実行されて、報知制御部28bにより点灯回路65を介して目詰まりランプ62が消灯されるとともに、塵落しランプ63が点灯される。以上のようにパワーダウンによる電動送風機25の運転と目詰まりランプ62の点灯とにより、使用者に運転状況の変化を気づかせることができる。
【0061】
引続いてステップ26(このステップは図6に示すステップ6と同じである。)が実行されて、除塵制御部28cを介して除塵装置27の動作が自動的に開始される。除塵装置27が駆動されると、既述のように電動機33の動力で除塵子32が回転されるので、その除塵凸部32cによりフィルタ30のフィルタ要素56が振動され、この要素56に捕捉されている塵が落とされる。この塵落しは、電動送風機25をパワーダウンさせた状態で行われるので、この状態ではフィルタ30でろ過を行わせるような風量がなく、したがって、落された塵がフィルタ30に再付着することが抑制される。
【0062】
以上の一連の手順により、フィルタ30の目詰まりが自動的に解消されて、このフィルタ30のろ過性能が回復する。この目詰まり解消に要する時間は、電動送風機25を停止させないので、目詰まり状態の検出から例えば数秒、好ましくは3〜6秒の短時間で完了する。なお、この短時間の間に操作部20での入力操作がされた場合には、その操作入力を制御装置28において無効とするので、以上の一連の手順が実行されている時に電動送風機25が運転されることはない。
【0063】
次にステップ27(このステップは図6に示すステップ7と同じである。)では、前記塵落し時間判定手段による判断が実行される。このステップ27により塵落し開始後所定の時間が経過したことが判断されると、ステップ28(このステップは図6に示すステップ28と同じである。)が実行されて、除塵装置27が停止されると共に、報知制御部28bにより点灯回路65を介して塵落しランプ63が消灯される。
【0064】
この後、制御装置28はステップ29を実行する。このステップ29により、パワーダウンしている電動送風機25に対する入力が高められて、除塵装置27が除塵動作する前の入力状態、すなわち、電動送風機25がパワーダウンされる前の運転状態に戻される。
【0065】
このようにして自動的に運転が再起動された後、前記目詰まり頻度判定手段によるステップ30とステップ31(これらのステップ30、31は図7に示すステップ9、10と同じである。)とが実行される。ステップ31では、既述の自動塵落し完了後に再びフィルタ30が所定の目詰まり状態になるまでの時間、つまり、再起動の開始時点から前記目詰まり検出手段が所定の目詰まり状態となったことを検出するまで時間が計測される。ステップ31では、ステップ30で計測された時間が所定の時間以下であるかどうかを判定する。
【0066】
ステップ31での判断がNOになると、ステップ21に戻り、このステップ1からステップ31までが繰返される。こうした自動再起動の繰返しにより、やがてステップ31での判断がYESになると、目詰まりランプ62を点灯させるステップ33(このステップ33は図7に示すステップ11と同じである。)が実行された後に、ステップ34(このステップ34は図7に示すステップ12と同じである。)が実行されて、制御装置28が電動送風機25への通電を停止させる。このようにフィルタ30の自動除塵とその後の自動再起動とを繰返しても、その後に所定の目詰まり状態になるまでの時間が所定時間以下になって、目詰まりの頻度が高まったと判断される場合、言い換えれば、自動除塵によるろ過性能の回復効果が短時間に失われる事態になったと判断される場合には、フィルタ30が使用上不適当な目詰まり状態となっていることを、目詰まりランプ62の点滅動作等で報知した上で、それ以上の運転が停止される。
【0067】
以上のように電気掃除機の使用中に、フィルタ30が所定の目詰まり状態になったことを目詰まり検出手段が検出することに基づいて、制御装置28が電動送風機25をパワーダウンさせた上で除塵装置27を短時間動作させるので、フィルタ30の目詰まりが自動的に解消されて、このフィルタ30での風路抵抗の増大を抑制して、含塵空気の吸込む力が低下しないようにできる。したがって、短時間の運転中断後、使用者が電動送風機25を再起動させる手間を要することなく掃除が自動的に再開されるので、フィルタ30を原因とする掃除性能の低下を抑制しつつ掃除をすることが可能である。
【0068】
本発明は前記各実施形態には制約されない。例えば、本発明は、フィルタとこのフィルタの塵落しを自動的にする除塵手段を備えた電気掃除機に適用でき、フィルタは紙バッグ等でも差し支えないとともに、除塵手段も前記各実施形態には制約されず種々のものを使用可能である。更に、本発明は、電源コードを用いて導かれる電源で駆動される電気掃除機に適用できる。更に、又、本発明は、塵の慣性力を利用して塵を分離するタイプの電気掃除機以外の各種塵分離構造を備える電気掃除機に適用できるとともに、キャニスタ形以外のハンディ形、アップライト形等各種の電気掃除機に適用可能である。また、本発明で、報知要素の放置動作は除塵手段の動作と同時であってもよい。
【0069】
【発明の効果】
本発明によれば、掃除中にフィルタを自動除塵して、このフィルタのろ過性能を回復させるので、掃除性能の低下を抑制可能な電気掃除機とその運転方法とを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電気掃除機が備える掃除機本体を吸込み風路体が接続された状態で示す斜視図。
【図2】図1の掃除機本体を一部切欠いて示す側面図。
【図3】図1の掃除機本体が備える除塵装置の一部を分解して示す斜視図。
【図4】第1実施形態に係る電気掃除機が備える充電台を示す斜視図。
【図5】第1実施形態に係る電気掃除機の電気回路の構成を示すブロック図。
【図6】第1実施形態に係る電気掃除機のフィルタ目詰まり解消手順を示すフローチャート。
【図7】図6の手順によるフィルタ目詰まり解消後に運転再開した時のフィルタ目詰まり解消手順を示すフローチャート。
【図8】本発明の第2実施形態に係る電気掃除機のフィルタ目詰まり解消手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
2…掃除機本体、 25…電動送風機、 27…除塵装置(除塵手段)、 28…制御装置(制御手段)、 28a…目詰まり判定部(目詰まり検出手段)、 28b…報知制御部、 28c…除塵制御部、 28d…目詰まりセンサ(目詰まり検出手段)、 30…フィルタ、 62…目詰まりランプ(報知素子)、 63…塵落しランプ(報知素子)
Claims (9)
- 電動送風機が内蔵された掃除機本体と、
前記電動送風機による吸込風を濾過して塵を捕捉するフィルタと、
このフィルタに捕捉されている塵を取除く除塵手段と、
前記電動送風機の運転中に前記フィルタの目詰まりを検出する目詰まり検出手段と、
この目詰まり検知手段が所定の目詰まり状態を検出した後に前記除塵手段を所定時間動作させる制御手段と、
を具備している電気掃除機。 - 前記制御手段が除塵制御部を有し、前記所定の目詰まり状態の検出に基づき前記電動送風機の運転を前記制御手段が停止させた後、前記除塵制御部が前記除塵手段を所定時間動作させるようにした請求項1に記載の電気掃除機。
- 前記除塵制御部によって、前記所定の目詰まり状態の検出に基づく前記電動送風機の運転停止から所定時間経過後に、前記除塵手段を所定時間動作させるようにした請求項2に記載の電気掃除機。
- 前記制御手段が除塵制御部を有し、前記所定の目詰まり状態の検出に基づき前記電動送風機への入力を前記制御手段が微弱に制限した後、前記除塵制御部が前記除塵手段を所定時間動作させるようにした請求項1に記載の電気掃除機。
- 前記除塵制御部によって、前記所定の目詰まり状態の検出に基づく前記除塵手段の所定時間動作後に、前記除塵手段の動作前の入力状態に前記電動送風機への入力が戻されるようにした請求項2から5の内のいずれか1項に記載の電気掃除機。
- 前記除塵制御部によって、前記所定の目詰まり状態の検出に基づき前記電動送風機への入力が前記除塵手段の動作前の入力状態に戻された後に、前記フィルタが目詰まりするまでの時間が所定時間以下になったときに前記電動送風機の運転を停止させるようにした請求項5に記載の電気掃除機。
- 前記除塵手段の動作を報知する報知要素を備え、前記制御手段が、前記除塵手段の動作中若しくはこの動作の開始直前から終了直後にわたって前記報知要素を動作させる報知制御部を有している請求項1から7の内のいずれか1項に記載の電気掃除機。
- 電動送風機の吸込み側に配置されたフィルタの使用中の目詰まり状態を検出し、前記フィルタの所定の目詰まり状態が検出されたことに基づき前記電動送風機の運転を停止させ、この運転停止から所定時間経過後に、前記フィルタの目詰まりを解消する除塵手段を自動的に所定時間動作させることを繰返し、前記除塵に引続く前記電動送風機の運転再開後、前記フィルタが再び所定の目詰まり状態になるまでの時間が所定時間以下となった場合に、前記電動送風機を停止させるようにした電気掃除機の運転方法。
- 電動送風機の吸込み側に配置されたフィルタの使用中の目詰まり状態を検出し、前記フィルタの所定の目詰まり状態が検出されたことに基づき前記電動送風機への入力を微弱に制限した状態で、前記フィルタの目詰まりを解消する除塵手段を自動的に所定時間動作させてから、この時間経過後に前記電動送風機の運転状態を前記除塵手段の動作前の状態に戻すことを繰返し、この後、前記フィルタが再び所定の目詰まり状態になるまでの時間が所定時間以下となった場合に、前記電動送風機を停止させるようにした電気掃除機の運転方法。
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