JP2004194806A - 電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】掃除機本体20の吸込み口43から電動送風機33の吸気口33Aに至る風路中に、吸込み口43を通過可能に作られた風路形成体62を備えてこの形成体62の内部を流れる空気と塵とを分離する塵分離部61を設ける。風路形成体62は、吸込み口43に着脱可能な吸引ガイド手段21の接続管26に連通する枠部W1(入口)と塵分離部61に連通する枠部W2(出口)との間に分離開口62aを有し、この分離開口62aを覆うフィルタF1を取付けている。吸込み口43に着脱可能な接続管26の先端部に風路形成体62を取付けて、この風路形成体62と塵溜め部55とを連通している案内部63の入口63Aに、風路形成体62の枠部W2(出口)を着脱可能に嵌合させたことを特徴としている。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸引した含塵空気中の塵の慣性を利用して、この塵を気流中から分離する塵分離部を備えた電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、慣性分離作用により吸引した空気中の塵を分離する電気掃除機として、サイクロン式の電気掃除機が知られている(例えば特許文献1参照。)。
【0003】
このサイクロン式電気掃除機は、上部が開口されたダストカップ(ダストボックス)と、このカップ内を負圧にする電動送風機等を備えている。ダストカップの周壁には吸気口が形成され、この吸気口は含塵空気を取込む吸込み口体に吸気通路を介して連通している。
【0004】
吸込み口体から吸引された含塵空気は吸気通路を通ってダストカップ内にその吸気口から吸引される。このカップ内への吸引に伴ってダストカップ内に発生する旋回流によって、空気より質量が重い塵が遠心分離される。この一方で、空気は、旋回流が進行する方向とは逆方向にダストカップ内を反転上昇して、このカップの上部開口に設けたフィルタを通り電動送風機に吸引されて、外部に排出される。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−104223号公報(段落0045−0047、図1−図5)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載の電気掃除機では、吸気通路を通って吸引された空気は90度向きが変えられて吸気口からダストカップ内に入り、ここで下向きの旋回流となってダストカップの周壁に沿って回転され、この後空気が反転上昇してダストカップ外に流出して電動送風機に吸引されていく。このようにダストカップ内で空気の流れ方向が2度変えられることにより、風路損が大きい。しかも、空気はダストカップ内で旋回するので、その風路損は更に大きい。したがって、特許文献1に記載の電気掃除機では、電動送風機の能力を十分に発揮させることが難しい。
【0007】
更に、特許文献1に記載の電気掃除機で、反転上昇する気流中の塵を濾過するフィルタが目詰まりすると、風路抵抗が増えて吸引力及び風量が低下する。これに伴って遠心分離作用が低下するので、掃除性能が低下する。このため、フィルタの目詰まりを解消できるようにすることが望まれている。
【0008】
一方、濾過を行うフィルタである紙パックを集塵室に装着する通常の電気掃除機にあっては、空気の流れ方向に大きな変化がないように吸気口、紙パック、電動送風機が略直線上に並んでいることにより、風路損は大きくならない。しかし、紙パックは粗塵から細塵にわたる多様な塵を濾過して溜めるので、この紙パック内に所定量の塵が溜まると、極端に風量が低下しやすい。
【0009】
本発明が解決しようとする課題は、塵を遠心分離するものに比べて風路損を小さくできるとともに、塵分離部が有するフィルタの目詰まりを解消可能で、かつ、風量の低下も抑制し易い電気掃除機を得ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明は、吸引ガイド手段の接続管が着脱可能に挿し込み接続される掃除機本体の吸込み口から電動送風機の吸気口に至る風路中に、この風路に対して着脱可能な風路形成体を備えてこの風路形成体内部を流れる空気と塵とを分離する塵分離部を設け、風路形成体は、その入口と出口との間に有した分離開口にフィルタを取付けている。
【0011】
同様に、前記課題を解決するために、本発明は、吸引ガイド手段の接続管が着脱可能に挿し込み接続される掃除機本体の吸込み口から電動送風機の吸気口に至る風路中に、吸込み口を通過可能に作られた風路形成体を備えてこの形成体内部を流れる空気と塵とを分離する塵分離部を設けている。風路形成体は、その入口と出口との間に有した分離開口にフィルタを取付けていて、この風路形成体を吸込み口を通して風路に対して着脱可能に設けている。
【0012】
同様に、前記課題を解決するために、本発明は、掃除機本体の吸込み口から電動送風機の吸気口に至る風路中に、吸込み口を通過可能に作られた風路形成体を備えてこの形成体内部を流れる空気と塵とを分離する塵分離部を設けている。風路形成体は、その入口と出口との間に有した分離開口にフィルタを取付けている。更に、吸込み口に着脱可能な吸引ガイド手段の接続管の先端部に風路形成体を取付け、この風路形成体と塵溜め部とを連通している案内部の入口に、風路形成体の出口を着脱可能に嵌合している。
【0013】
同様に、前記課題を解決するために、本発明は、掃除機本体の吸込み口から電動送風機の吸気口に至る風路中に、吸込み口を通過可能に作られた風路形成体を備えてこの形成体内部を流れる空気と塵とを分離する塵分離部を設けている。風路形成体は、その入口と出口との間に有した分離開口にフィルタを取付けている。更に、風路形成体の入口を、吸込み口に着脱可能な吸引ガイド手段の接続管の先端部に着脱可能に嵌合させるとともに、風路形成体の出口を、風路形成体と塵溜め部とを連通している案内部の入口に着脱可能に嵌合させている。
【0014】
本発明において塵分離部は、吸引した空気と塵との運動エネルギーが異なることに基づく慣性力の差を利用して空気から塵を分離する直進流式の慣性分離装置を指しており、反転流式の遠心分離装置は含まない。
【0015】
本発明において、風路形成体は、径が略一定な管状であっても、又、入口から出口に向けて径が次第に小さくなるテーパ管状であってもよい。本発明において風路形成体のフィルタには、紙、綿、布、グラスウール、不織布、発泡合成樹脂等の濾材を、単層又は複数種積層したもの等を使用できる他、ネットを好適に使用できる。しかも、風路形成体の内側空間に臨むフィルタ面に、この面への塵の付着を抑制するとともに付着した塵を剥れ易くする低摩擦係数の表面加工層を設けることは妨げない。
【0016】
本発明では、塵分離部で直進流式の慣性分離を行うので、風路損が小さい。塵分離部の分離開口を通って電動送風機の吸気口に向かう気流中の塵は、風路形成体のフィルタに付着する。しかし、本発明では、掃除機本体の吸込み口から電動送風機の吸気口に至る風路中に対して風路形成体が着脱可能である。この着脱は、吸込み口を通ることなく、或いは吸込み口を通して行われ、より好ましくは例えば接続管と共に風路形成体を吸込み口を通して出し入れでき、或いは接続管を吸込み口から外した後に、この吸込み口を通して出し入れできる。この風路形成体の着脱により、掃除機本体外で目詰まり解消のための手入れができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図1ないし図8を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
【0018】
図1中符号10で示す電気掃除機は、掃除機本体20と、この本体20に空気及び塵を導く吸引ガイド手段21とを具備している。吸引ガイド手段21は、吸塵ホース22と、延長管23と、吸込み口体24とを備えている。吸塵ホース22は、可撓性のホース本体25の一端に硬質な合成樹脂製接続管26を接続し、ホース本体25の他端に硬質な合成樹脂製の手元操作部27を接続して形成されている。手元操作部27はハンドル27Aを有し、このハンドル27Aには遠隔操作用の操作スイッチ27Bが設けられている。延長管23は伸縮可能で手元操作部27に着脱可能に接続される。吸込み口体24は延長管23の先端部に着脱可能に接続される。
【0019】
接続管26は掃除機本体20の後述する吸込み口に着脱可能に挿し込み接続される。この接続管26は、図5等に示すように円筒状で、かつ、先端に他の部分より小径なホルダ部26aを有しているとともに、このホルダ部26aの外面に複数の係合部26bを設けている。係合部26bは例えば半球状の凸部で作られている。なお、これに代えて凹み又は孔で係合部26bを作ることも可能である。これらの係合部26bはホルダ部26aの周方向間隔的に設けられ、例えば180度隔てて設けられている。
【0020】
接続管26のホルダ部26a寄りの外周には、その周方向に沿って環状をなす合成ゴム製のシールパッキング28が取付けられている。このパッキング28は、ひれ部を有していて後述する吸込み口内周面との間の気密を保持するために使用される。更に、接続管26の外周面の一部には、シールパッキング28寄り上流側に位置して凹部からなるクランプ受け部29が形成されている。
【0021】
図1ないし図3に示すように掃除機本体20は、本体ケース30と、本体ケース30に着脱自在に取付けられる集塵容器(ダストカップ)50と、蓋体40とを備えている。蓋体40はその後部が本体ケース30の前部にヒンジ結合されて上下方向に開閉可能に設けられている。
【0022】
本体ケース30は、後側の電動部34と前側の載置部35とを備えている。図2に示すように電動部34には電動送風機33が内蔵されていて、この電動送風機33の吸気口33Aはその大方が電動部34の上部側に寄っている。載置部35は、電動部34の下部から前方へ一体に突出されていて、上方に開放する凹状をなす皿状に形成されている。この載置部35には集塵容器50が着脱自在に載置される。蓋体40が閉じられることによって、蓋体40と載置部35とが集塵容器50を挟持して固定するようになっている。
【0023】
図3(B)に示すように電動部34の前面は開口され、この開口34Aは電動送風機33の吸気口33Aに対向するとともに連通している。開口34Aには後述するフィルタ80をその下流側から押えるためのリブを放射状に有したフィルタ押え34Bが設けられている。
【0024】
本体ケース30の幅方向両側壁には、本体ケース30の前側上部から後側下部にわたる斜状の膨出部36(一方のみ図示)が夫々一体に形成され、これら膨出部36の下端部に後輪37が回転自在に取付けられている。両膨出部36と本体ケース30の両側壁の前側部分には複数の排気孔からなる排気部38が設けられている。これらの排気部38は図示しない排気風路を介して電動送風機33の排気口33B(図2参照)と連通している。電動送風機33の排気口33Bから排気される空気は排気風路を介して排気部38から外に排気される。
【0025】
本体ケース30の電動部34には、電動送風機33の下側に位置して商用交流電源の電力を電動送風機33等に供給するコードリール39が配置されている。なお、コードリール39に代えて電動送風機33等に電力を供給するバッテリーを内蔵することも可能である。
【0026】
蓋体40は、平面視ほぼ楕円形に形成された天板41と、この天板41の周囲に一体に形成された周壁42とを有している。周壁42の前部には吸塵ホース22の接続管26が着脱可能に挿し込み接続されるパイプ状の吸込み口43(図2及び図4参照)が取付けられている。吸込み口43は、使用状態で例えば前後方向(図2において)に延びており、その軸方向両端はいずれも開口している。
【0027】
蓋体40には吸込み口43の周りに位置して、クランプ44が吸込み口43内に出没可能に設けられているとともに、このクランプ44を吸込み口43の中心部に向けて付勢するばね45が配置されている。クランプ44は、吸込み口43に挿入された接続管26のクランプ受け部29に嵌合して、接続管26の外れ止めをするために用いられている。クランプ受け部29に嵌合するクランプ44の先端部はテーパ状をなしている。クランプ44のテーパ面とクランプ受け部29との接触に伴い、接続管26がこの管26の挿入方向(図2中矢印A参照)に多少押し動かされるようになっている。更に、図1及び図2中符号46はクランプ解除操作部を示しており、この操作部46を操作することによって、ばね45に抗してクランプ44をクランプ受け部29から外すことが可能となっている。
【0028】
集塵容器50は、一面例えば図4において右側に位置する後面の略全体を開口し、この開口51と対向する例えば前面の壁に吸気入口52を有する容器ケース体53と、この容器ケース体53に設けられた把手部54とを有している。吸気入口52は吸込み口43の下流側開口に直接連通されている。把手部54は例えば吸気入口52の下方に設けられている。
【0029】
容器ケース体53は、このケース体53の下部で形成した第1塵溜め部(第1集塵部)55と、この第1塵溜め部55の主として上方に形成された負圧室部(負圧空間)56と、この負圧室部56内に吸込み口43を通して出し入れ可能に設けられた第1塵分離部61と、この塵分離部61で分離された塵埃を第1塵溜め部55へ導く案内部63とを有している。
【0030】
第1塵溜め部55の底面は開放されている。第1塵溜め部55の底部には、内面に閉鎖時の気密を図るシールゴム57aが取付けられた底板57が軸J回りに開閉可能に取付けられている。この底板57を開けることにより、第1塵溜め部55内に蓄積された塵埃を捨てることができる。底板57の閉じ状態は、把手部54に設けた操作釦の押し込みに連動する図示しない機構を介して解除されるようになっている。
【0031】
図4及び図7に示すように第1塵溜め部55と負圧室部56とは、開口51に寄った起立壁60とこの壁60の上端から折れ曲がった天井壁58とで区画されている。第1塵溜め部55の天井壁58には第1塵溜め部55と負圧室部56とを連通する通気開口59が形成されている。通気開口59は第1塵溜め部55の略中央部に対向して設けられている。この通気開口59には図4及び図8に示すように例えばネットで作られた塵捕捉用のフィルタF1が取付けられている。
【0032】
天井壁58の起立壁60側にはこれらに両壁58、60にわたる接続穴58A(図7参照)が形成されている。この接続穴58Aの下方には第1塵溜め部55内で旋回流を発生させるためのガイド壁55G(図4及び図8参照)が設けられている。
【0033】
第1塵分離部61は、分離風路62aを形成する筒状の風路形成体62と、案内部63とを有している。
【0034】
図2〜図6に示すように風路形成体62は、一端(入口)及び他端(出口)をともに開口した中空円錐台状であって、その全周にわたって複数の分離開口64を等間隔に有しているとともに、これらの分離開口64を塞ぐ塵捕捉用のフィルタF2を有している。
【0035】
詳しくは、風路形成体62は、大小一対の円形枠部W1、W2と、これら枠部W1、W2を連結した複数のリブW3とで構成された合成樹脂製のフレームを備えている。各分離開口64は両枠部W1、W2及びリブW3によって囲まれた空間で作られている。フィルタF2は、例えばネットで作られていて、前記フレームの内周面に沿って筒状に取付けられている。したがって、風路形成体62はあたかもざるの軸方向両端を開口した構造をなしていて、この形成体62の内側空間は分離風路62aを形成している。
【0036】
風路形成体62が負圧室部56に挿入して配置された際に、分離風路62aの中心軸線は、掃除機本体20の軸方向(本実施形態では前後方向)に直線状に延びている。分離風路62aは、風路形成体62の分離開口64、容器ケース体53の負圧室部56、及び本体ケース30の電動部34の開口34Aを、順次介して電動送風機33の吸気口33Aに連通している。
【0037】
風路形成体62の大径な入口をなす一端の円形枠部W1の径は吸込み口43及び吸気開口52より小さく形成されている。これにより、風路形成体62は蓋体40吸込み口43を通ることが可能な大きさに作られている。風路形成体62の小径な出口をなす他端の円形枠部W2の径は、案内部63の後述する入口の内径と略等しい。これにより、風路形成体62の径は入口から出口に行くにしたがって直線的に漸減している。
【0038】
吸込み口43を通って集塵容器50内に配置された風路形成体62の軸線が延びる方向と、吸込み口43の軸線が延びる方向とはほぼ一直線状に連続し、これらの軸線延長上に電動送風機33の吸気口33Aが向き合うように対応して設けられている(図2及び図4参照。)。これにより、吸込み口43と、容器ケース体53の開口51と、電動送風機33の吸気口33Aとは、掃除機本体20の軸方向(本実施形態では前後方向)に沿って順次配設されている。
【0039】
図4等に示すように案内部63は、筒状をなし、風路形成体62の円形枠部W2に連続して設けられている。詳しくは、案内部63は、円形枠部W2の外周に嵌合する入口63Aと、この入口63Aの上部から斜め下方に向かって延びた傾斜壁部63Bと、この傾斜壁部63Bの一端から湾曲して下方に延びるとともに入口63Aに対向する風当て壁部63Cとを有している。更に、案内部63の下部は、例えば上下方向に延びていて接続穴58Aに接続されている。この接続により、案内部63は分離風路62aと第1塵溜め部55とを連通している。
【0040】
風路形成体62は、接続管26と共に移動可能に、この接続管26の先端部に取付けられ、しかも、着脱可能である。
【0041】
詳しくは、風路形成体62の上流側の入口をなす円形枠部W1は、ホルダ部26aの外周面に嵌合できる大きさに形成されている。この円形枠部W1には、係合部34に対応して複数例えば一対の係合部受け65が設けられている。図6に示すように係合部受け65は、円形枠部W1に設けた一対の切り込み68間の可撓変形板部66に設けられた孔又は溝で作られている。なお、この係合部受け部65は係合部34が孔又は溝で作られる場合、凸部で作られる。
【0042】
係合部受け65と係合部34との嵌合により、接続管26への風路形成体62の取付け状態を維持する。風路形成体62が接続管26の先端部に嵌合して取付けられた状態を図5に示す。既述のように係合部受け65を有する可撓変形板部66は弾性変形ができる。このため、風路形成体62を強く引張ることによって、可撓変形板部66の弾性変形を伴って係合部34と係合部受け65との係合を外すことができる。この逆に、接続管26のホルダ部26aに円形枠部W1が浅く嵌合された状態の風路形成体62の強く押し込むことによって、可撓変形板部66の弾性変形を伴いながら係合部34と係合部受け65とを係合させることができる。なお、図5(A)及び図6中符号67は円形枠部W1内周面のリブを示している。
【0043】
前記起立壁60は容器ケース体53の開口51より少し内側(前側)に設けられて、開口51に所定の深さH(図4参照)を与えている。この深さHを利用して開口51内に第2塵分離部をなす後述のフィルタ80が着脱可能に装着されるようになっている。
【0044】
図4、図7、図8に示すように起立壁60の下端部外側には後述するフィルタ80を下側から支える支持壁71が一体に設けられ、この支持壁71と起立壁60の下端部外側との間に第2塵溜め部72が形成されている。第2塵溜め部72は、第1塵溜め部55に溜められる塵より微細な塵を、第1塵溜め部55とは別に独立して溜めるために設けられている。第2塵溜め部72の上下両端は夫々開口されているとともに、この第2塵溜め部72は複数の支持リブ73によって複数の領域に区画されている。支持リブ73はフィルタ80を下側から支える。
【0045】
第2塵溜め部72の下端開口は、前記第1塵溜め部55の下端開口に並べられているとともに、第1塵溜め部55を開閉する前記底板57により開閉可能に閉じられている。これにより、1枚の底板57を開けることにより、第1、第2の塵溜め部55、72内に溜められた塵を同時に捨てることができて、使い勝手がよい。底板57で第2塵溜め部72の下端開口が閉じられることにより、第2塵溜め部72は、気流が通り抜けたり、この塵溜め部72に乱流の影響が殆ど波及しないような凹状に形成され、具体的には行き止まり構造となる。
【0046】
容器ケース体53の開口51部内へのフィルタ80の嵌め込み深さは、容器ケース体53に設けた規制手段、例えば図4に示すように容器ケース体53の天井部に形成した段部53A及び起立壁60とリブ73とがなす角部53Bで規制され、この規制によりフィルタ80は、立てて、好ましくは例えば垂直に近い角度で前傾して装着されるようになっている。
【0047】
容器ケース体53に取付けられたフィルタ80の上部は前記負圧室部56に臨んでおり、かつ、下部は起立壁60に近接して対向される。これにより、フィルタ80の下部と起立壁60の間には、上方の負圧室部56に比較して遥かに狭くしかも風路断面積が小さい空隙Gが形成される。空隙Gの下端は、この空隙Gの下側に位置している前記第2塵溜め部72に連通されている。
【0048】
フィルタ80は、フィルタ枠81と、この枠81の内側全体を塞いで装着されるフィルタ要素82とを備えている。フィルタ要素82は濾材をマット状にしたものであり、特に本実施形態では濾過面積を拡張するために波形形状に折り曲げたプリーツ形のフィルタ要素を用いている。このフィルタ要素82のメッシュは、前段のフィルタF1、F2のメッシュより細かい。
【0049】
次に、前記のように構成された電気掃除機10の動作を説明する。
【0050】
図3(A)に示すように集塵容器50を本体ケース30の載置部35に載置した後、蓋体40を閉じてから、図2に示すように吸塵ホース22の接続管26の先端部を掃除機本体20が備える蓋体40の吸込み口43挿し込み接続する。
【0051】
この場合、挿入される接続管26の先端部には先細状の風路形成体62が取付けられている。このため、前記挿し込みに伴って風路形成体62が吸込み口43を略通過するとともに、この形成体62の小径な円形枠部W2が案内部63の入口63Aの内側に嵌入して接続される。
【0052】
なお、これらの嵌合部はテーパ状に形成することができる。この構成を採用する場合には、入口63Aの開口縁に円形枠部W2が引っ掛かることが抑制され、円滑な嵌入が行われる。このため、風路形成体62を適正なセット位置まで容易に挿入できる点で好ましい。
【0053】
接続管26の挿入が完了して風路形成体62が所定位置にセットされることにより第1塵分離部61が組立られた状態を図2に示す。この状態では、ばね45で押されているクランプ44が接続管26のクランプ受け部29に入り込んで、接続管26の抜け止めがなされている。これとともに、クランプ44とクランプ受け部29との係合に伴う図2中矢印A方向への風路形成体62の移動により、円形枠部W2が案内部63の入口63Aの奥に達するように押込まれる。このため、円形枠部W2の先端面又は入口63Aの奥端面にリング形のゴムパッキンを設けて置く場合には、このパッキンを圧縮して高度の気密を図ることが可能である。更に、接続管26の挿入完了状態では、クランプ44より下流側位置で、シールパッキング28が吸込み口24の内周面に接触して、吸込み口部での気密を確保している。
【0054】
以上のように掃除機本体20に接続された吸塵ホース22には、既に延長管23を介して吸込み口体24が接続されている。この状態で、手元操作部27の操作スイッチ27Bを操作することにより、電動送風機33が駆動される。これにより、電動部34の開口34Aを通じて容器ケース体53の負圧室部56が負圧となる。この負圧は、風路形成体62の分離開口64、風路形成体62の分離風路62a、吸塵ホース22、延長管23、及び吸込み口体24に順次作用するので、吸込み口体24から空気とともに塵埃が吸引される。
【0055】
吸引された塵埃及び空気は、延長管23及び吸塵ホース22を介して第1塵分離部61の風路形成体62の分離風路62aに吸引される。分離風路62aに吸引された空気の一部は、風路形成体62の分離開口64のフィルタF2を通って容器ケース体53の負圧室部56に吸引され、更に容器ケース体53の開口51に装着したフィルタ80を通って電動送風機33の吸気口33Aに吸引される。
【0056】
以上の吸引において、掃除機本体20の前後方向に直線状に延びている分離風路62aに吸引された所定以上の質量のある塵は、その慣性により急激に方向を転換して分離開口64を通過することができない。このため、前記質量のある塵は、分離開口64を通る空気と分離されて分離風路62aを直進し、案内部63の風当て壁部63Cに衝突するとともに案内部63に沿って第1塵溜め部55内へ導入される。
【0057】
これとともに、空気の一部は、前記質量のある塵と同様に案内部63を介して第1塵溜め部55内へ導入される。こうして導入された空気は、ガイド壁55Gによって第1塵溜め部55の内周面に沿って回転する下向きの旋回流となる。このため、第1塵溜め部55内へ導入された塵は前記旋回流により第1塵溜め部55の下部内周面に沿って圧縮されながら蓄積される。そして、第1塵溜め部55内に導入されて旋回流となった空気は、第1塵溜め部55内の中央部で上昇反転して、第1塵溜め部55の天井壁58の通気開口59を通って容器ケース体53の負圧室部56に吸引される。
【0058】
一方、重さの軽い塵は、第1塵分離部61の風路形成体62内の分離風路62aを直進することなく、電動送風機33の吸気負圧によって分離開口64のフィルタF2を通る空気に乗って負圧室部56に流れていくので、フィルタF2の内周面に付着される。
【0059】
以上のように第1塵分離部61では、含塵空気を旋回させるとともにこの旋回流の進行方向を反転させながら塵と空気とを遠心分離させることなく、粗塵などの質量が大きい塵が直進しようとする慣性力を利用して、この塵を空気から分離するので、第1塵分離部61での風路損は小さなものとなる。
【0060】
この場合、吸気入口52と分離風路62aと容器ケース体53の開口51と電動送風機33の吸気口33Aとが、ほぼ同じ高さ位置にあって前後方向に順次並んで配置されていることにより、空気が分離風路62aからフィルタF2を通って容器ケース体53の負圧室部56に吸引されていく際、その空気の主な流れは、図2中矢印Qで代表して示すように大きく変わることがなく、ほぼ同じ高さ位置を略直線的に流れて、電動送風機33に吸引される。
【0061】
これにより風路損は更に小さくなリ、電動送風機33の機能を十分に発揮させることが可能である。更に、吸込み口43と筒状の風路形成体62とが一直線状に並んでいることにより、容器ケース体53の吸気入口52に向けて導入される空気の方向と風路形成体62の延びる方向とが略一直線状になるので、その風路損をより一層小さくできる。
【0062】
負圧室部56内の空気はフィルタ80を通過して電動送風機33に吸引される。これにより、フィルタF1、F2を通り抜けた微細な塵を、フィルタ80のフィルタ要素82で捕捉できるとともに、これにより清浄になった空気を電動送風機33が吸引できる。このフィルタ80の上流側には第1塵分離部61が設けられていて、既述のように第1塵分離部61で粗塵などを予め分離しているので、フィルタ80のフィルタ要素82に大きな塵が付着して、その機能を妨げることはない。
【0063】
フィルタ要素82にその上流側表面に主として付着して捕捉される塵の多くは、電動送風機33の運転が停止されるに伴って、自重で落下する。落下した塵は、隙間Gなどを通ってフィルタ枠81の下枠部の下方に設けられている第2塵溜め部72に溜められる。
【0064】
以上の電気掃除機1の運転に伴い、第1塵分離部61のフィルタF2の内周面には既述のように軽い塵が付着される。こうした軽い塵の付着によりフィルタF2の目詰まりが大きくなると、フィルタF2を通る風量は減少する。
【0065】
しかし、この減少分だけ負圧室部56の負圧が大きくなリ、天井壁58の通気開口59を通じて第1塵溜め部55内の負圧も大きくなる。このため、分離風路62aを直進する空気の風速及び風量が増加するので、直進する空気がフィルタF2に付着した塵を除去し易くなる。この際、筒状の風路形成体62の径が上流側の円形枠部W1から下流側の円形枠部W2に行くにしたがって漸減していることにより、分離風路62aを直進する風は、フィルタF2の全面に一様に当たって分離風路62aの中央部に寄せられながら流動する。このため、フィルタF2の内面に付着した塵をより剥し易くできる。これにより剥された塵は、質量の大きい塵と同様に案内部63を通って第1塵溜め部55内へ導入され、この塵溜め部55内で空気から遠心分離されて蓄積される。
【0066】
既述のようにフィルタF2を通る風量が目詰まりにより減少しても、分離風路62aを直進する風量が増加するので、電動送風機33が吸引する風量は略一定に保たれる。このため、フィルタF2の目詰まりに拘りなく、常に所定の吸引力で塵埃を吸引することが可能である。
【0067】
しかし、以上のフィルタF2内面の塵除去は完全ではないので、電気掃除機1の運転を停止した場合は、フィルタF2には塵等が付着されている状態にあるが、この状態は必要に応じて使用者により以下の手順で改善できる。
【0068】
即ち、クランプ解除操作部46を操作した状態で、吸塵ホース22の接続管26を引張ることによって、この接続管26を掃除機本体20の吸込み口43から引出すことができるとともに、この接続管26と一緒に風路形成体62が吸込み口43を通って引出される。これにより、吸込み口43から電動送風機33の吸気口33Aに至る風路に対して風路形成体62を取外すことができる。
【0069】
こうして風路形成体62を掃除機本体20外に一挙動で容易に引出すことができるので、集塵容器50などの制約を受けることなく、掃除機本体20の外部で風路形成体62を水洗いするなどにより、そのフィルタF2に付着している塵を除去することができる。この場合、本実施形態では、風路形成体62を接続管26から外すことが可能であるので、風路形成体62が中空円錐台状であるにも拘らず、フィルタF2に付着している塵を大径な円形枠部W1側から容易に除去することができる。
【0070】
なお、本発明において、風路形成体62は径に殆ど変化がない円筒状に作ることが可能である。この場合、円筒状風路形成体を接続管26から外さなくても、前記入口63Aに嵌合する下流側円形枠部W2がわから塵を取除く掃除操作を行うことが可能となる。したがって、円筒状風路形成体は接続管26に対して取外せないように接続されていてもよい。
【0071】
以上のように風路形成体62を吸塵ホース22の接続管26と共に掃除機本体20の吸込み口43に挿脱可能としたので、必要に応じて掃除機本体20の外部に風路形成体62を引出して、そのフィルタF2に付着している塵を除去する手入れを行うことができる。
【0072】
誤って大きな塵をが吸込んだ場合には、この塵が中空円錐台状の風路形成体62内に詰まることが考えられる。このような場合にも、既述のように風路形成体62を掃除機本体20外に引出して、詰まった塵を容易に取除くことが可能である。
【0073】
更に、以上の構成を採用したことで、集塵容器50の容器ケース体53と風路形成体62とを別々に成形できるので、これらの成形型の構成が簡素化され、型費を低減できる。
【0074】
図9〜図11は本発明の第2実施形態を示している。この実施形態は基本的には第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と同一構成については同一符号を付して説明を省略し、以下構成が相違する点について説明する。
【0075】
第2実施形態では、接続管26のホルダ部26aに風路形成体62の入口をなす円形枠部W1が着脱可能に遊嵌している(図9参照)。そして、第1実施形態で採用したホルダ部26aと円形枠部W1との連結構造、つまり、係合部と係合部受けとは省略されている(図11参照)。これにより、風路形成体62は接続管26とともに必ず移動するようにはなっていない。このため、掃除機本体20の吸込み口43に対する風路形成体62の挿脱は、使用者などが手動で行うようになっている。
【0076】
したがって、接続管26が吸込み口43に挿入して取付けられるに伴って、ホルダ部26aと円形枠部W1とが遊びをもって嵌合されるとともに、風路形成体62が押されて集塵容器50内の適正位置に配置されるようになっている。又、風路形成体62のフィルタF2を掃除したり内部に詰まった塵を除去する場合等に、接続管26を吸込み口43から引抜いた際には、風路形成体62は図10に例示するように集塵容器50内に設置されたままである。この風路形成体62は、人為的に吸込み口43を通して外部に引出される。この場合、リブ67をつまんで実施できる。
【0077】
以上説明した点以外の構成は図9〜図11に示されない構成を含めて第1実施形態と同じである。このため、この第2実施形態においても、必要により風路形成体62を掃除機本体20外に引出して、集塵容器50などの制約を受けることなく、掃除機本体20の外部で風路形成体62を水洗いするなどにより、そのフィルタF2に付着している塵を除去することができる。この場合、風路形成体62は接続管26から外れているので、風路形成体62が中空円錐台状であるにも拘らず、フィルタF2に付着している塵を大径な円形枠部W1側から容易に除去することができる。このように、第2実施形態においても、第1実施形態と同様の作用効果を得て本発明の課題を解決できる。
【0078】
なお、本発明は前記各実施形態には制約されない。例えば、吸込み口から電動送風機の吸気口に至る風路に対して風路形成体を着脱する場合、必ずしも吸込み口を通すことには制約されず、例えば容器ケース体の開口側から着脱できるように構成することも可能である。
【0079】
【発明の効果】
本発明によれば、塵を遠心分離するものに比べて風路損を小さくできるとともに、塵分離部が有するフィルタの目詰まりを解消可能で、かつ、風量の低下も抑制し易い電気掃除機を提供可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電気掃除機を示す斜視図。
【図2】図1の電気掃除機の掃除機本体をこの本体の吸込み口に接続管が挿し込まれた状態で一部断面して示す側面図。
【図3】(A)は蓋体を開けた状態で図2の掃除機本体を示す側面図。
(B)は蓋体を開けるとともに集塵容器を取外した状態で図2の掃除機本体を示す斜視図。
【図4】図1の電気掃除機が備える蓋体付きの集塵容器とこれから引出された風路形成体とを示す縦断面図。
【図5】(A)は図1の電気掃除機が備える接続管に風路形成体が支持された状態を示す斜視図。
(B)は図1の電気掃除機が備える接続管に風路形成体が支持された状態を示す断面図。
【図6】図1の電気掃除機が備える風路形成体を示す斜視図。
【図7】図4の集塵容器の下部を後側から見て示す斜視図。
【図8】図4の集塵容器を示す底面図。
【図9】本発明の第2実施形態に係る電気掃除機の風路形成体周りを接続管が挿し込まれた状態で示す断面図。
【図10】第2実施形態に係る電気掃除機の風路形成体周りを接続管が取外された状態で示す断面図。
【図11】第2実施形態で使用する接続管の先端部及び風路形成体を示す斜視図。
【符号の説明】
10…電気掃除機
20…掃除機本体
21…吸引ガイド手段
22…吸塵ホース
26…吸塵ホースの接続管
26a…接続管のホルダ部
26b…接続管の係合部
33…電動送風機
33A…吸気口
43…吸込み口
50…集塵容器(ダストカップ)
55…塵溜め部
56…負圧室部(負圧空間)
59…通気開口
61…塵分離部
62…風路形成体
62a…風路形成体の分離風路
63…案内部
63A…案内部の入口
63C…案内部の風当て壁部
65…係合部受け
F2…フィルタ
W1…風路形成体の大径円形枠部(入口)
W2…風路形成体の小径円形枠部(出口)
Claims (5)
- 掃除機本体と、この本体の吸込み口に着脱可能に挿し込み接続される接続管を有した吸引ガイド手段とを具備し、前記吸込み口から電動送風機の吸気口に至る風路中に、この風路を流れる空気と塵とを分離する塵分離部と、この塵分離部で分離された塵を溜める塵溜め部とを設けた電気掃除機であって、
前記塵分離部は、前記電動送風機の吸気口に連通する分離開口及びこの分離開口に取付けられたフィルタを有し、かつ、入口が前記接続管に連通する風路形成体と、この風路形成体の出口に対向する風当て壁部を有して前記風路形成体と前記塵溜め部とを連通して設けられた案内部とを備え、
前記風路形成体が前記風路に対して着脱可能に設けられている電気掃除機。 - 掃除機本体と、この本体の吸込み口に着脱可能に挿し込み接続される接続管を有した吸引ガイド手段とを具備し、前記吸込み口から電動送風機の吸気口に至る風路中に、この風路を流れる空気と塵とを分離する塵分離部と、この塵分離部で分離された塵を溜める塵溜め部とを設けた電気掃除機であって、
前記塵分離部は、前記電動送風機の吸気口に連通する分離開口及びこの分離開口に取付けられたフィルタを有して、前記吸込み口を通過可能に作られ、かつ、入口が前記接続管に連通する風路形成体と、この風路形成体の出口に対向する風当て壁部を有して前記風路形成体と前記塵溜め部とを連通して設けられた案内部とを備え、
前記前記風路に対して風路形成体が前記吸込み口を通して着脱可能に設けられている電気掃除機。 - 掃除機本体と、この本体の吸込み口に着脱可能に挿し込み接続される接続管を有した吸引ガイド手段とを具備し、前記吸込み口から電動送風機の吸気口に至る風路中に、この風路を流れる空気と塵とを分離する塵分離部と、この塵分離部で分離された塵を溜める塵溜め部とを設けた電気掃除機であって、
前記塵分離部は、前記電動送風機の吸気口に連通する分離開口及びこの分離開口に取付けられたフィルタを有して、前記吸込み口を通過可能に作られ、かつ、入口が前記接続管に連通する風路形成体と、この風路形成体の出口に対向する風当て壁部を有して前記風路形成体と前記塵溜め部とを連通して設けられた案内部とを備え、
前記風路形成体は前記接続管と共に移動するように前記接続管の先端部に取付けられていて、前記風路形成体の出口が前記案内部の入口に着脱可能に嵌合されている電気掃除機。 - 請求項3に記載の電気掃除機において、前記風路形成体は前記接続管に対して着脱可能である。
- 掃除機本体と、この本体の吸込み口に着脱可能に挿し込み接続される接続管を有した吸引ガイド手段とを具備し、前記吸込み口から電動送風機の吸気口に至る風路中に、この風路を流れる空気と塵とを分離する塵分離部と、この塵分離部で分離された塵を溜める塵溜め部とを設けた電気掃除機であって、
前記塵分離部は、前記電動送風機の吸気口に連通する分離開口及びこの分離開口に取付けられたフィルタを有して、前記吸込み口を通過可能に作られ、かつ、入口が前記接続管に連通する風路形成体と、この風路形成体の出口に対向する風当て壁部を有して前記風路形成体と前記塵溜め部とを連通して設けられた案内部とを備え、
前記風路形成体の入口と前記接続管の先端部とが着脱可能に嵌合されているとともに、前記風路形成体の出口が前記案内部の入口に着脱可能に嵌合されている電気掃除機。
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